JP2017087194A - 規制部材、反応容器、及び充填材の充填方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】反応容器の充填材の充填密度の均一性を向上できる規制部材、反応容器、充填材の充填方法を提供する。
【解決手段】規制部材30は、図9(a)に示すように、反応管21の入口21aの上側で、充填材Pの水平方向への移動成分を規制する。従って、水平方向への移動成分が大きい外周側の充填材Pであっても、規制部材30が充填材Pの水平方向への移動成分を規制することができる。これによって、充填材Pは規制部材30に衝突することで、水平方向への移動成分が相殺され、内周側の充填材Pと同様な落下態様にて反応管21へ充填される。すなわち、水平方向における位置に関わらず、充填材Pは均一な落下態様にて反応管21へ充填される。以上により、反応容器1の充填材Pの充填密度の均一性を向上できる。
【選択図】図1
【解決手段】規制部材30は、図9(a)に示すように、反応管21の入口21aの上側で、充填材Pの水平方向への移動成分を規制する。従って、水平方向への移動成分が大きい外周側の充填材Pであっても、規制部材30が充填材Pの水平方向への移動成分を規制することができる。これによって、充填材Pは規制部材30に衝突することで、水平方向への移動成分が相殺され、内周側の充填材Pと同様な落下態様にて反応管21へ充填される。すなわち、水平方向における位置に関わらず、充填材Pは均一な落下態様にて反応管21へ充填される。以上により、反応容器1の充填材Pの充填密度の均一性を向上できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、規制部材、反応容器、及び充填材の充填方法に関する。
従来の反応容器へ充填材を充填する方法として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に開示された充填方法では、反応容器の入口の上側にて、スリットが設けられた円盤を回転させ、スリットから遠心力を伴った充填材を反応容器へ散布している。
特許文献1に開示された充填材の充填方法では、遠心力によって充填材が水平方向への移動成分を伴って充填される。水平方向において、円盤から遠い位置へ散布される充填材は、円盤から近い位置へ散布される充填材よりも、水平方向への移動成分が大きくなる。このように、水平方向における位置によって、散布される充填材の水平方向への移動成分が異なることにより、充填部での充填材の充填密度が異なるという問題が生じる。
そこで、本発明は、反応容器の充填材の充填密度の均一性を向上できる規制部材、反応容器、充填材の充填方法を提供することを目的とする。
本発明に係る規制部材は、水平方向への移動成分を伴って充填材を落下させることで、充填材を反応容器に散布するときに、反応容器の充填部の入口の上側に配置される規制部材であって、充填部の入口の上側で、少なくとも充填材の水平方向への移動成分を規制する。
本発明に係る規制部材は、充填部の入口の上側で、少なくとも充填材の水平方向への移動成分を規制する。水平方向における位置によって、散布される充填材の水平方向への移動成分が異なる場合であっても、規制部材が充填材の水平方向への移動成分を規制することができる。従って、水平方向における位置に関わらず、充填材は均一な落下態様にて反応容器の充填部へ充填される。以上により、反応容器の充填材の充填密度の均一性を向上できる。
本発明に係る規制部材は、鉛直方向へ貫通する貫通部が、水平方向に複数形成されていてよい。充填材の水平方向への移動成分が大きい場合、充填材が貫通部を通過するに伴って、水平方向への移動成分が規制される。
本発明に係る反応容器は、上述の規制部材を充填部の入口の上側に備える。
本発明に係る反応容器によれば、上述の規制部材と同様な作用・効果を得ることができる。
本発明に係る反応容器において、規制部材は取り外し可能であってよい。これにより、反応容器を使用する際には、規制部材を取り外しておくことができる。
本発明に係る反応容器において、充填部を複数備え、複数の充填部は、水平方向に互いに隔てられていてよい。このように、充填部が水平方向に互いに隔てられている場合は、充填部ごとに充填材の密度の差が生じやすくなる。従って、本発明を採用した場合の効果が一層顕著となる。
本発明に係る充填材の充填方法は、充填材を水平方向への移動成分を伴って落下させることで、充填材を反応容器に散布する充填材の充填方法であって、反応容器の充填部の入口の上側に規制部材を配置し、規制部材によって、入口の上側で、充填材の水平方向への移動成分を規制する。
本発明に係る充填材の充填方法によれば、上述の規制部材と同様の作用・効果を得ることができる。
本発明によれば、反応容器の充填材の充填密度の均一性を向上できる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
図1は、本実施形態に係る反応容器と当該反応容器に充填材を散布するための散布装置を示す概略構成図である。図2(a)は、散布装置の構成を示す断面図であり、図2(b)は、散布装置の散布部のスリット形状を示す図である。図1に示すように、反応容器1は、入口21aが上方を向くように設置され、反応容器1の上方に散布装置2が設置される。
図1及び図2に示すように、散布装置2は、充填材Pをストックするストッカー3と、ストッカー3から充填材を供給するホース4と、充填材Pを吐き出すホッパー5と、ホッパー5の上端部に設けられたモータ6と、モータ6に設けられた回転軸7と、回転軸7を保護する鞘体8と、回転軸7の先端に設けられた散布部9と、を備えている。
ホッパー5は、中空の円筒形状を有しており、上端部が上壁で封止される。ホッパー5の下端部側は下方へ向かって先細りの形状を有し、下端部が開口することによってオリフィス10を有している。ホッパー5の下端部には、散布部9が設けられている。
散布部9は、下方へ向かって凸となるように湾曲するドーム状の湾曲部11と、湾曲部11の上端部を塞ぐと共に中央位置において開口部を有する平板状の上壁部12と、を備える。ホッパー5と散布部9の中心軸線は一致しており、散布部9の上壁部12の開口部は、ホッパー5の下端部の開口部と上下方向に対向するように配置される。散布部9の湾曲部11には、図2(b)に示すように、中心から外周側へ向かって流線型の曲線を描くように延びる複数(ここでは4本)のスリット13が形成されている。なお、スリット13の形状は特に限定されず、散布部9の回転に伴って、充填材Pに遠心力を与えながら散布させることができる形状であれば、特に限定されない。ホッパー5の上端部に設けられたモータ6には、ホッパー5の内部空間を上下方向に延びる回転軸7の上端部が接続されている。また、回転軸7の下端部は、散布部9の内部空間を通過して、湾曲部11の中央位置に接続されている。なお、回転軸7の下端部は、上壁部12に接続されてもよく、または、コアレスでの接続であってもよい。
このような構成により、ホッパー5の内部空間にホース4を介して供給された充填材Pは、ホッパー5の下端部側の開口部から、散布部9の内部空間へ供給される。また、モータ6の回転によって、回転軸7を介して散布部9に回転力が付与される。従って、散布部9内に収納された充填材Pは、スリット13から散布部9の外部へ飛散する。これによって、充填材Pが反応容器1へ散布される。
なお、充填材Pの種類は特に限定されない。例えば、充填材Pとして、脱水素触媒、水蒸気改質触媒、脱硫触媒、燃焼触媒、セラミックボール等を採用してよい。なお、充填材Pとして、吸熱又は発熱を伴う反応を起こすものを採用した場合、反応容器1内において均一に充填材Pを充填することが要求される。従って、充填材Pとして吸熱又は発熱を伴う反応を起こすものを採用した場合、本発明を採用することで充填密度の均一性を向上することの効果が一層顕著となる。また、充填材Pの形状・大きさも特に限定されない。例えば、充填材Pは、球状、ドーナツ状、円板状、柱状、捻じれ形状等の形状を有していてよい。柱状の充填材Pを採用する場合、断面形状は特に限定されず、円状、多角形状、三つ葉状、四つ葉状等の形状であってもよい。
散布部9は、充填材Pを水平方向への移動成分を伴って落下させる。散布部9は、充填材Pに遠心力を付与した状態で散布する。従って、充填材Pの移動成分Mは、重力による鉛直方向への移動成分Mpに加えて、外周側へ向かう水平方向への移動成分Mhを有する(図9参照)。また、散布部9の中心付近から飛散する充填材Pに比して、外周側から飛散する充填材Pの方が、付与される遠心力が大きくなることにより、水平方向への移動成分Mhが大きくなる。
図1に示すように、本実施形態に係る反応容器1は、外筒20と、外筒20内に並べられた複数の反応管(充填部)21と、反応容器1の反応管21の入口21aの上側に配置される規制部材30と、を備えている。なお、本実施形態においては、反応容器1の入口21aが上方を向いた状態を基準にして、反応容器1の構成の説明を行う。また、請求項においても、同様に当該状態を基準にしている。従って、反応容器1の軸方向が鉛直方向に対応し、反応容器1の径方向が水平方向に対応する。ただし、反応容器1の使用時においては、当該姿勢に限定されない。
外筒20は、上端部20aが開口した円筒状の部材である。外筒20の上端部20aは、散布装置2の散布部9から下方へ離間する位置に配置されている。なお、内部構成を明確に示すために、図1において外筒20は二点鎖線で示されている。反応管21は、外筒20内において水平方向に複数並べられている。複数の反応管21のそれぞれの入口21aは、上下方向において同一の位置に配置される。反応管21は、外筒20よりも径が小さい円筒状の部材である。外筒20の直径が1000〜1500mmである場合、反応管21の直径は10〜30mmに設定される。また、外筒20に反応管21は200〜2000本程度設けられる。複数の反応管21は、水平方向に互いに隔てられている。すなわち、一本の反応管21と、隣り合う反応管21とは互いの管壁で隔てられている。複数の反応管21のそれぞれの入口21aは、当該入口21aが開口した状態でバッフル板22に支持されている。なお、説明の便宜上、各反応管21の入口21aの位置に形成される仮想的な面、すなわちバッフル板22が配置される位置に形成される仮想的な面を「充填面F」と称して以下の説明を行う場合がある。充填面Fは、水平に広がる平面をなしている。ただし、全ての反応管21の入口21aが鉛直方向における同一の位置に配置されていなくともよい。
規制部材30は、水平方向への移動成分Mhを伴って充填材Pを落下させることで、充填材Pを反応容器1に散布するときに、反応容器1の反応管21の入口21aの上側に配置される部材である。規制部材30は、入口21aの上側で、充填材Pの水平方向への移動成分Mhを規制する。規制部材30は、充填面F、すなわち入口21aから上方へ離間した位置に配置される。規制部材30の外径は、外筒20の内径と略同一である。ただし、上方から見たときに、規制部材30がすべての反応管21を覆うことができる外径であればよい。規制部材30は、反応容器1に対して取り外し可能であってよい。すなわち、反応管21に充填材Pを充填する際には、反応容器1に規制部材30に取り付け、充填後に反応容器1を使用する際には、規制部材30を反応容器1から取り外してよい。
規制部材30は、鉛直方向へ貫通する貫通部31が、水平方向に複数形成された部材である。貫通部31の大きさは特に限定されないが、充填材Pの最大寸法に対して、貫通部31の目開きが1.2倍以上であればよい。また、貫通部31の目開きは、反応管21の入口21aよりも小さくてよい。なお、「目開き」とは、規制部材の開口部における最大長さと定義される。当該範囲より貫通部31が小さい場合、規制部材30を充填材Pが通り抜けにくくなる可能性がある。また、入口21aの直径より貫通部31が大きい場合、充填材Pの水平方向への移動成分を十分に規制できない可能性がある。ここで、図3を参照して、規制部材30の具体的な例について説明する。ただし、規制部材30の構成は、図3に示されるものに限定されるものではない。
図3(a)に示すように、規制部材30Aは、縦方向及び横方向へ線状部材32を直角に張り巡らせることによって構成される網状部材であってよい。規制部材30Aは、複数の線状部材32によって形成される隙間によって形成される貫通部31Aを有する。一つ当たりの貫通部31Aは矩形状の形状を有している。
図3(b)に示すように、規制部材30Bは、線状部材32を斜めに張り巡らせることによって構成される網状部材であってよい。規制部材30Bは、複数の線状部材32によって形成される隙間によって形成される貫通部31Bを有する。一つ当たりの貫通部31Bはひし形状の形状を有している。
図3(c)に示すように、規制部材30Cは、板状部材に複数の貫通孔を形成することによって構成されるパンチング部材であってよい。規制部材30Cは、複数の貫通部31Cを有する。一つ当たりの貫通部31Cは円形の形状を有している。ただし、各規制部材の貫通部31の形状は特に限定されず、どのような形状を選択するかは、実施者が任意で選択してよい。
図3(d)に示すように、規制部材30Dは、内周側の領域と外周側の領域とで、貫通部の大きさが異なる網状部材であってよい。規制部材30Dは、中央側において貫通部31Dbが大きい領域を有し、外周側において貫通部31Daが小さい領域を有している。また、図3(e)に示すように、規制部材30Eは、外周側の領域が網状に構成されて、内周側の領域が網状に構成されていなくてもよい。規制部材30Eは、外周側において、充填材Pの水平方向の移動成分を規制する貫通部31Eaを有している。また、規制部材30Eは、中央側において、貫通部の大きさが大き過ぎることにより、充填材Pの水平方向の移動成分を規制しない非規制部31Ebを有している。なお、図3(d),(e)においては、貫通部の形状として、図3(a)のパターンを採用しているが、図3(b),(c)のパターンであってもよく、貫通部の形状は限定されない。
図4(a),(b)は、規制部材30(貫通部の形状は、図3のいずれのパターンであってもよい)を水平方向から見た図である。図4(a)に示すように、規制部材30は、内周側及び外周側の全域において真っ直ぐな平面状に形成されていてよい。あるいは、図4(b)に示すように、規制部材30は、内周側において真っ直ぐな平面状に形成され、外縁側において上方へ傾斜するように形成されてよい。また、図4(c)に示すように、各反応管21の入口21aに対応した漏斗状の治具40を設けてもよい。
また、図5〜図8に示すように、規制部材30は複数枚設けられてもよい。図5に示すように、充填面Fの上側に複数枚の(ここでは3枚)規制部材30が鉛直方向に沿って順次設けられている。充填面Fから上方へ離間した位置に1枚目の規制部材30Aが設けられ、当該1枚目の規制部材30Aから上方へ離間した位置に2枚目の規制部材30Bが設けられ、当該2枚目の規制部材30Bから上方へ離間した位置に3枚目の規制部材30Cが設けられる。また、各規制部材30A,30B,30Cの貫通部の形状のパターンは同一であり、取付角度が互いに異なっている。
規制部材30A,30B,30Cの形状及び取付態様について、図6〜図8を参照して説明する。まず、規制部材30A,30B,30Cの形状について説明する。図6に示すように、反応容器1を上方から見たとき、一つの反応管21が存在する部分に一つの六角形のテリトリTを仮想的に設定する。図7に示すように、図6のテリトリTの形状に合わせて、六角形の貫通部31Aが形成された規制部材30Aを反応容器1に取り付ける(なお、外筒20からはみ出た部分は切断する)。図8に示すように、当該規制部材30Aから反時計回りに所定角度(ここでは15°)回転させた状態で規制部材30B(図8ではグレースケールが付されている)を反応容器1に取り付ける。また、規制部材30Aから時計回りに所定角度(ここでは15°)回転させた状態で規制部材30C(図8では白抜きで示されている)を反応容器1に取り付ける。これによって、規制部材30A,30B,30Cが組み合わさることにより、より確実に充填材Pの水平方向への移動成分を規制することができる。
次に、本実施形態に係る規制部材30、及び反応容器の作用・効果について説明する。
ここで、本発明者らは、規制部材30を設けずに反応容器1に充填材Pを散布した。その実験結果を図9に示す。当該実験では、充填材として、平均長さ4・28mmで円柱形状の「1/22Q”」という脱水素触媒を準備した。これを上述の実施形態に示した散布装置を用いて、落下速度2.3kg/min、回転数120rpmにて散布を行った。散布装置の散布部の位置は、充填面より700mm上方の位置に設定した。また、反応容器の外筒は直径1000mm、反応管の長さは300mmで直径1インチに設定した。また、図10に示す直線は、作業者が手作業で充填材Pを充填した際の充填密度を示す。図10に示すように、中心に近い内周側では手作業の結果に比して充填密度のばらつきは少ないが、外周側の領域では、充填密度が低下していることが理解される。
本発明者らは、鋭意研究の結果、上述のような現象が生じる原因を見出すに至った。図9(b)を参照して、規制部材30を有さない反応容器1に対して充填材Pを充填する場合について説明する。図9(b)に示すように、反応容器1の内周側(紙面左側)では充填材Pに作用する遠心力が小さいため、水平方向への移動成分は小さくなる。従って、充填材Pは真っ直ぐに反応管21へ散布されるため、充填材Pの姿勢が反応管21内で乱れることなく高密度に充填される。例えば、図11(a)のように、充填材Pが鉛直方向に落下する場合は、鉛直方向への移動成分Mpは、落下した充填面で直ちに吸収される。従って、充填材Pは、充填面で直ちに転倒する。従って、次の充填材Pが落下してくる前に先の充填材Pが充填面で転倒して固定されるため、図11(c)に示すように、各充填材P間には、平面的空間が存在する確率が高くなる。一方、反応容器1の外周側(紙面右側)では充填材Pに作用する遠心力が大きいため、水平方向への移動成分は大きくなる。従って、充填材Pは鉛直方向に対して大きな角度で反応管21へ散布される。これにより、充填材Pが反応管21の内壁に衝突し、壁面効果を受け易く、充填材Pの姿勢が反応管21内で乱れることで、充填材P間で空隙が生じ、充填密度が低下する。例えば、図11(b)に示すように、水平方向の移動成分Mhが充填材Pの充填面での転動の原因となる。このように、充填材Pの転動終了までに時間がかかることにより、先の充填材Pが充填面上に固定されないうちに、次の充填材Pが落下して来て倒れ込む。この場合、図11(d)に示すように、各充填材P間には、立体的空間(図においてSPで示す)が存在する確率が高くなる。
上述のような課題を解決するために、本発明者らは、本実施形態に係る規制部材30を見出すに至った。本実施形態に係る規制部材30は、図9(a)に示すように、反応管21の入口21aの上側で、充填材Pの水平方向への移動成分を規制する。従って、水平方向への移動成分が大きい外周側の充填材Pであっても、規制部材30が充填材Pの水平方向への移動成分を規制することができる。これによって、充填材Pは規制部材30に衝突することで、水平方向への移動成分が相殺され、内周側の充填材Pと同様な落下態様にて反応管21へ充填される。すなわち、水平方向における位置に関わらず、充填材Pは均一な落下態様にて反応管21へ充填される。以上により、反応容器1の充填材Pの充填密度の均一性を向上できる。
本実施形態に係る規制部材30は、鉛直方向へ貫通する貫通部31が、水平方向に複数形成されている。充填材Pの水平方向への移動成分が大きい場合、充填材Pが貫通部31を通過するに伴って、水平方向への移動成分が規制される。
本実施形態に係る反応容器1は、上述の規制部材30を反応管21の入口21aの上側に備える。本実施形態に係る反応容器1によれば、上述の規制部材30と同様な作用・効果を得ることができる。
本実施形態に係る反応容器1において、規制部材30は取り外し可能である。これにより、反応容器1を使用する際には、規制部材30を取り外しておくことができる。
本実施形態に係る反応容器1において、充填部である反応管21を複数備え、複数の反応管21は、水平方向に互いに隔てられていている。このように、充填部が水平方向に互いに隔てられている場合は、充填部ごとに充填材Pの密度の差が生じやすくなる。従って、本実施形態の規制部材30を採用した場合の効果が一層顕著となる。
本実施形態に係る充填材Pの充填方法は、充填材Pを水平方向への移動成分を伴って落下させることで、充填材Pを反応容器1に散布する充填材Pの充填方法であって、反応容器1の反応管21の入口21aの上側に規制部材30を配置し、規制部材30によって、入口21aの上側で、充填材Pの水平方向への移動成分を規制する。本実施形態に係る充填材Pの充填方法によれば、上述の規制部材30と同様の作用・効果を得ることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、充填材の種類に応じて適宜反応容器の構成を変更してもよい。反応容器は、入口が、水平方向に一定の広さを有するものであればよい。散布装置が遠心力を付与して充填材を散布する場合、反応容器の入口は、内周側の領域と外周側の領域を有する形状であることが好ましい。例えば、反応容器は、円形状の外筒のみで構成されていてよい。また、反応容器は、例えば、スパイラル型の熱交換器のように、螺旋状に旋回する流路を有するものであってもよい。
また、散布装置も上述の実施形態で説明したものに限定されず、位置によって、充填材Pの水平方向への移動成分が異なる態様で散布することができる装置であれば、特に構成は限定されない。
1…反応容器、2…散布装置、21…反応管(充填部)、30…規制部材、31…貫通部。
Claims (6)
- 水平方向への移動成分を伴って充填材を落下させることで、前記充填材を反応容器に散布するときに、前記反応容器の充填部の入口の上側に配置される規制部材であって、
前記充填部の前記入口の上側で、少なくとも前記充填材の水平方向への移動成分を規制する、規制部材。 - 鉛直方向へ貫通する貫通部が、水平方向に複数形成されている、請求項1に記載の規制部材。
- 請求項1又は2に記載の規制部材を充填部の前記入口の上側に備える、反応容器。
- 前記規制部材は、取り外し可能である、請求項3に記載の反応容器。
- 前記充填部を複数備え、
前記複数の充填部は、前記水平方向に互いに隔てられている、請求項3又は4の反応容器。 - 充填材を水平方向への移動成分を伴って落下させることで、前記充填材を反応容器に散布する充填材の充填方法であって、
前記反応容器の充填部の入口の上側に規制部材を配置し、
前記規制部材によって、前記入口の上側で、前記充填材の水平方向への移動成分を規制する、充填材の充填方法。
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CN111921460A (zh) * | 2020-06-19 | 2020-11-13 | 宁波巨化化工科技有限公司 | 一种气相醛加氢反应器 |
WO2021254193A1 (zh) * | 2020-06-19 | 2021-12-23 | 宁波巨化化工科技有限公司 | 一种气相醛加氢反应器 |
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