JP2017086407A - 装身具用留め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】形状や製作工程の簡略化を図りつつ接合の解除をより良く認識可能とする。
【解決手段】留め具(1)は、チェーン(2)の一端部に設けられた第1連結部(10)と、他端部に設けられた第2連結部(20)とを備える。第1及び第2連結部は磁性体(11、21)、一対の突部(16、26)及び突部及び磁性体の周面によって形成される一対の受容部(17、27)を備え、磁性体の磁力によって接合される。第1及び第2連結部は接合時に突部が受容部に受容され、突部が磁性体を挟む方向での相対変位が規制される。第1及び第2連結部を相対回転して各磁性体による接合の解除時に、突部と受容部とによって第1及び第2連結部を把持する指に瞬間的な衝撃を与える。磁性体の磁力と突部の受容部への受容とにより各連結部の接合が確実となる。各磁性体の磁着で簡単に各連結部を接合でき、磁着を解除し得る方向に各連結部を操作すれば接合解除を容易に行える。
【選択図】図4

Description

本発明は、ネックレスやブレスレット等、ループ状にして用いる装身具に適用される装身具用留め具に関する。
従来より、装身具のチェーン等の両端部に設けられる留め具として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。特許文献1の留め具は、相対する平面を接合面として半円筒形状に形成された一対の連結金具を備えている。各連結金具は、接合面に埋まるように設けられた磁石と、接合面から突出する鉤型の掛止片と、接合面を凹ませて形成された凹部とをそれぞれ備え、各連結金具の磁石同士を磁着させることで接合状態となる。この接合状態では、一方の連結金具の掛止片が他方の連結金具の凹部に掛合され、他方の連結金具の掛止片が一方の連結金具の凹部に掛合される。
特許文献1では、接合した連結金具を分離する場合、両方の連結金具を中央側に押圧する。これにより、磁石の相互間をずらして吸引力を低下させ、その後、連結金具に形成された傾斜面同士を滑らせて磁石を相互に離している。
特開平11−235220号公報
しかしながら、特許文献1では、連結金具の接合面に掛止片と掛合するためだけの凹部、つまり掛止片専用の凹部を形成するので、形状や構造が複雑化するという問題がある。また、凹部を形成するため、連結金具を彫り込む工程が必要になったり、金型成形する場合には凹部から金型を抜く工程が必要になったりする。このため、作業負担が増大したり作業時間が長くなったりする等、生産性の低下を引き起こすという問題がある。
また、連結金具の接合を解除する場合、ユーザが連結金具を目視できないと、2つの連結金具の接合解除を認識するため、連結金具を持つ手の距離感に頼らざるを得なくなる。このため、ネックレス等にあっては、ユーザから留め具が目視できない場所(例えば、ユーザの首の後ろ等)で接合の解除が行われる場合が多くなるので、接合の解除が行われているか否かを目視でなくユーザに認識させることが特に重要となる。更に、留め具にあっては、2つの連結金具の接合を確実に行え、且つ、接合及びその解除の操作性を良好にすることが重要となる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、形状や製作工程の簡略化を図ることができ、接合の解除をより良く認識させることができる装身具用留め具を提供することを目的とする。
本発明の装身具用留め具は、長尺体の両端部を連結してループ状に形成する一方、該両端部の連結を解除して前記長尺体のループを開放する装身具用留め具において、前記長尺体の一端部に設けられた第1連結部と、前記長尺体の他端部に設けられた第2連結部とを備え、前記第1及び第2連結部は、磁性体と、該磁性体を挟む位置に形成された一対の突部と、該突部及び前記磁性体の周面によって形成される一対の受容部とをそれぞれ備え、前記磁性体の磁力によって相互に接合される一方、磁力に抗して離反することで接合が解除され、前記第1及び第2連結部の接合時に、前記第1連結部の前記突部が前記第2連結部の前記受容部に受容され、且つ、前記第2連結部の前記突部が前記第1連結部の前記受容部に受容されて、前記突部が前記磁性体を挟む方向での前記第1及び第2連結部の相対変位を規制し、前記第1及び第2連結部を相対回転して前記各磁性体による接合を解除するときに、前記突部と前記受容部とによって前記第1及び第2連結部を把持する指に瞬間的な衝撃を与えることを特徴とする。
この構成によれば、磁性体や突部の周面によって受容部が形成されるので、従来のように専用の凹部を形成する場合に比べ、形状や工程の簡略化を図ることができ、生産性を高めることができる。また、突部と受容部とによって指先に瞬間的な衝撃を与えることができるので、接合が解除されたか否かの認識をより分かりやすくすることができる。しかも、各連結部が目視できるか否かに拘らず接合の解除を認識させることができ、解除操作の確実性を高めつつより良い安心感をユーザに与えることができる。更に、磁性体の磁力と突部の受容部への受容とによって各連結部における接合の確実化を図ることができる。また、2つの磁性体を磁着するだけで簡単に各連結部を接合でき、当該磁着を解除し得る方向に各連結部を操作すれば接合の解除を容易に行うことができる。
本発明の装身具用留め具において、前記第1及び第2連結部は、前記受容部に受容される前記突部を中心として相対回転する操作で接合を解除可能に設けられていることが好ましい。この構成では、各連結部を相対回転させるべく留め具を折り曲げるような操作によって各連結部の接合を解除でき、その操作の容易化を図ることができる。
本発明の装身具用留め具において、前記第1連結部の磁性体と前記第2連結部の磁性体とは、前記長尺体の両端部を結ぶ方向と前記突部が前記磁性体を挟む方向とのそれぞれに直交する方向で引き合うように配置されていることが好ましい。この構成では、磁性体の磁力により第1及び第2連結部が離れる方向への相対変位を規制しつつ、上記の相対回転操作を行うことが可能となる。
本発明によれば、形状や製作工程の簡略化を図ることができ、接合の解除をより良く認識させることができる装身具用留め具を提供することが可能となる。
実施の形態に係る装身具用留め具をネックレスの留め具に適用したときの概略斜視図である。 上記装身具用留め具の概略斜視図である。 図3Aは上記装身具用留め具の正面図、図3Bは上記装身具用留め具の平面図、図3Cは上記装身具用留め具の右側面図である。 装身具用留め具の概略分解斜視図である。 図5Aは各連結部の正面図、図5Bは各連結部の平面図、図5Cは各連結部の左側面図である。 図6Aから図6Cは、第1の方法による各連結部の接合解除を説明するための概略斜視図である。 図7Aから図7Cは、第1の方法による各連結部の接合解除を説明するための平面図である。 第2の方法による各連結部の接合解除を説明するための正面図である。 第3の方法による各連結部の接合解除を説明するための正面図である。 第4の方法による各連結部の接合解除を説明するための正面図である。 変形例に係る装身具用留め具の正面図である。
本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施の形態では装身具の一例としてネックレスを示しているが、本発明の適用対象となる装身具はネックレスに限定されるものではない。例えば、ブレスレットやアンクレット等のループ状に形成される装身具に適用してもよい。
図1は、実施の形態に係る装身具用留め具をネックレスの留め具に適用したときの概略斜視図である。図1に示すように、装身具用留め具1(以下、「留め具1」とする)は、ネックレスとなるチェーン(長尺体)2の両端部を着脱自在に連結するものである。留め具1は、チェーン2の両端部を連結することで、チェーン2をループ状に形成する。その一方、留め具1での連結を解除することで、チェーン2によるループが開放された状態となる。チェーン2は、本実施の形態では、金、銀、プラチナ、真鍮などの金属で形成されている。
チェーン2には、留め具1と対向する位置に宝飾体3が取り付けられている。宝飾体3は、チェーン2と同様の金属で形成された矩形状の台座4と、その前面に取り付けられた宝石5とを備えている。なお、台座4は、図示した形状に限定されるものではなく、円、楕円形、星形またはクロス等どのような形状としてもよい。また、チェーン2に宝飾体3を取り付けないネックレスでも、留め具1を適用可能である。
次に、留め具1の構造について説明する。なお、以下の説明において、説明の便宜上、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各図において矢印で示した方向を基準として用いる。
留め具1は、チェーン2の一端部に設けられた第1連結部10と、チェーン2の他端部に設けられた第2連結部20とを備えて構成されている。第1連結部10に対し、第2連結部20は、後述する接合状態での向き及び磁性体の向きが異なる点を除いて、同様の構成とされる。従って、2体の連結部のうちの何れを第1連結部10、第2連結部20としてもよいが、説明の便宜上、図1の状態の留め具1を正面視した(前から後方へ見た)場合において、右下側を第1連結部10、左上側を第2連結部20とする。
図2は、装身具用留め具の概略斜視図である。図2に示すように、第1連結部10及び第2連結部20が接合した状態の留め具1の形状について、図3を参照して以下に説明する。図3Aは装身具用留め具の正面図、図3Bは装身具用留め具の平面図、図3Cは装身具用留め具の右側面図である。
図3Aに示すように、留め具1は、正面視で左右方向に長い概略楕円状に形成されている。より詳しくは、左右方向(長手方向)両端が半円状にそれぞれ形成され、半円状の両端を繋ぐ上下両端が左右方向と平行な直線状に形成されている。また、図3Bに示すように、留め具1は、平面視で左右方向に長い概略翼形に形成されている。より詳しくは、前端及び後端がそれぞれ円弧状に形成されて左右両端部で連なっている。そして、左右方向中央部が前後方向に最も膨出し、左右両側に向かって次第に細くなるように形成されている。更に、図3Cに示すように、留め具1は、側面視で概略円形状に形成されている。なお、本実施の形態に係る留め具1においては、正面図と対称に背面図が表れ、平面図と対称に底面図が表れ、右側面図と対称に左側面図が表れる。このように対称となる形状とすることでデザイン性を高めることができ、また、留め具1全体として、滑らかな曲面を多く採用して突出する部分をなくした美しいデザインとすることができる。
続いて、第1連結部10の構成について以下に説明する。図4は、装身具用留め具の概略分解斜視図である。図5Aは、図5Aは第1連結部の正面図、図5Bは第1連結部の平面図、図5Cは第1連結部の左側面図である。図4に示すように、第1連結部10は、円柱状の第1磁性体11と、この第1磁性体11を保持する第1主部12を備えている。第1磁性体11は、好ましくはネオジム磁石等の強力な磁石が用いられる。円柱状の第1磁性体11の中心軸線は、上下方向に向けられており、下端側が第1主部12に埋まるようにして固定されている。そして、第1磁性体11は、第1連結部10及び第2連結部20が分離した状態で、軸線方向一端面すなわち上面が磁着面11aとして露出する。第1磁性体11は、磁着面11aがS極及びN極の何れか一方の磁極となるよう磁力を発揮する。第1磁性体11は、外周側で円筒状に形成された金属製のカバー11bを含み、欠け等が生じないようにしている。
第1主部12は、上述した留め具1の外周形状を形成するものであり、右端側にはチェーン2(図1参照)を連結するための穴12aが前後方向に貫通して形成されている。
図4及び図5に示すように、第1主部12は、左端側が尖った形状となり、正面視で左端から右上がりに波形状をなす第1接合面14を形成している。また、第1主部12は、第1磁性体11を収容する収容部15を備えている。収容部15は、第1接合面14を凹ませて形成され、その内周面が第1磁性体11の外周面となる円柱形状に沿って形成される。
第1接合面14は、中間面14a(図5Cでは不図示)を挟んで左側に位置する先端側斜面14bと、右側に位置する基部側斜面14cとを備えた形状に形成される。中間面14aは、上下及び前後方向に沿っており、第1主部12の上下方向中央に形成されている。また、中間面14aは、第1磁性体11及び収容部15の前後両側にそれぞれ位置している。先端側斜面14bは、中間面14aの上端に連なり、基部側斜面14cは中間面14aの下端に連なっている。先端側斜面14b及び基部側斜面14cは、平面視で略同じ形状となり、中間面14aを挟んで左右対称となる向きに形成されている(図5B参照)。
中間面14aの上下方向中央に、第1磁性体11の上面となる磁着面11aが配置されている。従って、第1磁性体11は、中間面14aより左側で先端側斜面14bより埋まるようになり、中間面14aより右側で基部側斜面14cより突出するようになる。
ここで、第1連結部10において、第1磁性体11を前後方向から挟む位置に一対の第1突部16及び一対の第1受容部17が形成される。各第1突部16は、中間面14aと先端側斜面14bと収容部15の形成面とにより形成され、正面視で先端が尖った形状をなしている。各第1受容部17は、第1突部16の一部となる中間面14aと基部側斜面14cと第1磁性体11の外周面とにより形成される。
なお、第1連結部10に対し、第2連結部20は、上述したように同様の構成とされ、第2連結部20の構成については、説明を省略又は簡略とするため、第1連結部における「第1」が名称に付された各構成の「第1」を「第2」に名称変更し、それ以外の構成の名称は、そのまま変更せずに用いる。また、第2連結部20の構成についての符号は、第1連結部10の符号の上一桁目の「1」を「2」に変更する。更に、図5において、第2連結部20に対応する構成の符号については、第1連結部10の符号に続いて括弧内に併記する。
図3A及び図4に示すように、第2連結部20の第2主部22は、第1連結部10の第1主部12と同じ形状になっており、同一の成形型で成形することができ、加工費を抑えることができる。また、第2主部22は、第1連結部10及び第2連結部20が接合した状態で、前後方向に延びる中心線に対して180°回転した向きとなり、左端側にチェーン2(図1参照)用の穴22aが形成される。また、第2磁性体21の磁着面21aは、第1磁性体11の磁着面11aと相互に引きあうようその極性が逆になるように固定されている。
ここにおいて、本実施の形態の左右方向は、各連結部10、20の接合状態で各穴12a、22aを結ぶ方向であり、該穴12a、22aに連結されるチェーン2(図1参照)の両端部を結ぶ方向となる。また、本実施の形態の上下方向は、左右方向に直交する方向であり、且つ、各磁性体11、12が相互に引き合う方向となる。そして、本実施の形態の前後方向は、上記した二方向に直交する方向となる。但し、本実施の形態での各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができ、例えば、本実施の形態の左右方向をユーザから見て鉛直方向に向けて留め具1を使用してもよい。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、各図に図示した方向にて各構成の説明を行う。
次いで、第1連結部10と第2連結部20との接合について説明する。図4に示す状態から第1連結部10と第2連結部20とを接合する場合、それらを指先で把持しながら、各接合面14、24を近付けて接触させる極めて簡単な操作を行えばよい。これにより、第1磁性体11及び第2磁性体21の各磁着面11a、21aが接触又は近付き、その磁力によって相互に引き合うようになる。従って、第1連結部10及び第2連結部20が上下に離れる方向への相対変位が規制され、それらが相互に接合する接合状態となる。
この接合状態では、第1接合面14及び第2接合面24が面接触するようになって相互に嵌り合った状態になる(図3A参照)。具体的には、第1連結部10の第1突部16が第2連結部20の第2受容部27に受容され、且つ、第2連結部20の第2突部26が第1連結部10の第1受容部17に受容される。これにより、第1連結部10及び第2連結部20の中間面14a、24aが相互に面接触するようになり、第1連結部10及び第2連結部20が左右に離れる方向への相対変位が規制される。しかも、第1連結部10及び第2連結部20に左右に離れる方向の力が加わる程に各受容部27、17に各突部16、17がかみ合うようになり、接合状態の確実を図ることができる。また、前後の第1突部16によって第2磁性体21が挟まれ、且つ、前後の第2突部26によって第1磁性体11が挟まれるようになり、その挟む方向すなわち前後方向での第1連結部10及び第2連結部20の相対変位が規制される。なお、接合面14、24が面接触して各突部16、26が各受容部27、17に受容されることによって、第1連結部10及び第2連結部20が上下に近付く方向への相対変位も規制される。
なお、第1連結部10及び第2連結部20の接合状態では、第1連結部10において第1磁性体11の基部側斜面14cから突出する部分が第2連結部20の収容部25内に収容される。これと共に、第2連結部20において第2磁性体21の基部側斜面24cから突出する部分が第1連結部10の収容部15内に収容される。従って、これらの収容によっても、各連結部10、20の前後方向の相対変位と、左右に離れる方向への相対変位が規制される。
第1連結部10及び第2連結部20の接合状態では、第1接合面14の先端側斜面14bが第2接合面24の基部側斜面24cに面接触し、第1接合面14の基部側斜面14cが第2接合面24の先端側斜面24bに面接触する。ここで、これら斜面14b、14c、24b、24cは、平面視で同じ形状となるので、上記のように面接触した状態でも、斜面14b、14c、24b、24cの一部が部分的に突出せず、留め具1の外周面を滑らかな曲面や稜線によって形成することができる。これにより、シンプル且つ良好なデザイン性を発揮することができる。
続いて、図6及び図7を参照して、第1連結部10及び第2連結部20における接合の解除方法について説明する。解除方法は、以下に述べる第1〜第4の方法がある。なお、以下に説明する各解除方法は、一例にすぎず、無理なく接合を解除できる限りにおいて他の方法を採ってもよい。
[第1の方法]
図6Aから図6Cは、第1の方法による各連結部の接合解除を説明するための概略斜視図である。図7Aから図7Cは、第1の方法による各連結部の接合解除を説明するための平面図である。第1の方法を行う場合、図6A及び図7Aに示すように、第1連結部10に対して第2連結部20を相対回転させる。この場合、仮に第1連結部10を変位しないようにすると、第2連結部20の左端側を手前に変位するように回転させる(図6B及び図7Aの二点鎖線参照)。この回転での回転中心位置は、相互に接触する後方の各突部16、26及び各受容部17、27となる。そして、図6C及び図7Bに示すように、各磁性体11、12による磁力に抗し、第2連結部20の回転を更に継続すると、各連結部10、20は、回転中心となる後方の各突部16、26及び各受容部17、27だけで引っ掛かった状態となる。最終的には、図7Cに示すように、後方の各突部16、26及び各受容部17、27の引っ掛かりが解除され、各磁性体11、12による磁着も解除される。これにより、各接合面14、24が離反して第1連結部10及び第2連結部20における接合が解除される。
この接合が解除される瞬間においては、第2連結部20を変位する操作力が加わりつつ、各磁性体11、12の磁力により引き合う力も同時に作用している。従って、各突部16、26及び各受容部17、27の引っ掛かりが磁力に抗して強制的に解除される。このため、第1突部16及び第2受容部27、第2突部26及び第1受容部17の接触状態のうち少なくとも一方が弾かれるように離れる。これにより、各連結部10、20を把持する指先(対象物)に瞬間的な衝撃が与えられ、引っ掛かりの解除によって「カチッ」、「パチッ」という感覚をユーザに付与することができる。ここにおいて、各突部16、26及び各受容部17、27によって衝撃付与部が構成される。
以上のように、上記第1の方法によれば、各連結部10、20を把持する指先(把持対象)に衝撃を与えて接合が解除された状態であることをユーザに認識させることができる。これにより、ユーザの首の後に留め具1が位置する等、留め具1を目視できない場合であっても接合の解除を認識可能となり、接合解除の確実性を高めることができる。この結果、各連結部10、20の接合を解除したものの、ユーザに接合が未解除であるとの不安感が生じ難くなり、ユーザへのストレス軽減を図ることができる。
また、上述した第2連結部20を回転する操作は、各突部16、26及び各受容部17、27の位置で留め具1を折り曲げるような操作となる。これにより、接合解除時に瞬間的な衝撃が付与されることとも相俟ってユーザにより良い操作感を感じさせることができる。
[第2の方法]
図8は、第2の方法による各連結部の接合解除を説明するための正面図である。第2の方法を行う場合、図8に示すように、第1連結部10に対し、上記第1の方法とは異なる方向に第2連結部20を相対回転させる。この場合、仮に第1連結部10を変位しないようにすると、第2連結部20の左端側を上方に変位するように回転させる。これにより、第1磁性体11の磁着面11aから第2磁性体21の磁着面21aが離れるとともに、各受容部17、27から各突部16、26が抜け出して引っ掛かりが解除される。この結果、第2の方法においても、各突部16、26及び各受容部17、27の位置で留め具1を折り曲げるような操作によって、第1連結部10及び第2連結部20における接合を解除することができる。なお、第1の方法と第2の方法との中間となる方向で第1連結部10及び第2連結部20を相対回転させても、それらの接合を解除することができる。
[第3の方法]
図9は、第3の方法による各連結部の接合解除を説明するための正面図である。第3の方法を行う場合、図9に示すように、第1連結部10に対し、上記第1、第2の方法とは異なる方向に第2連結部20を相対回転させる。この場合、仮に第1連結部10を変位しないようにすると、第2連結部20を左右方向に延びる軸回りに回転させる。これにより、第1磁性体11の磁着面11aから第2磁性体21の磁着面21aが離れるとともに、各受容部17、27から各突部16、26が抜け出して引っ掛かりが解除される。このような捩じり操作によっても第1連結部10及び第2連結部20における接合が解除される。
上記第1〜第3の方法では、第1連結部10に対して第2連結部20を相対回転させているが、その回転の軸方向がそれぞれ異なっている。第1の方法では上下方向に延びる軸回り、第2の方法では前後方向に延びる軸回り、第3の方法では左右方向に延びる軸回りに相対回転させている。つまり、本実施の形態では、直交三軸周りの何れの回転方向にも各連結部10、20を回転操作しても接合を解除でき、解除するための操作性を向上することができる。
[第4の方法]
図10は、第4の方法による各連結部の接合解除を説明するための正面図である。第4の方法を行う場合、図10に示すように、第1連結部10の左端と第2連結部20の右端とが接近するように押し込み操作させる。この操作によって、第1接合面14の先端側斜面14bと第2接合面24の基部側斜面24cとが滑り合い、且つ、第1接合面14の基部側斜面14cと第2接合面24の先端側斜面24bとが滑り合って第1連結部10及び第2連結部20の中間面14a、24aが離れるようになる。これにより、第1磁性体11及び第2磁性体21の磁着面11a、21aも離れ、第1連結部10及び第2連結部20における接合が解除される。上記第1〜第3の方法に加え、第4の方法によっても各連結部10、20の接合を解除でき、より一層接合解除を行い易くすることができる。
上記実施の形態によれば、各磁性体11、21や各突部16、26の外周面を利用して各受容部17、27が形成されるので、突部16、26を受容するためだけの受容部を形成する場合に比べ、各主部12、22をシンプルな形状とすることができる。これにより、各主部12、22の製作に要する作業負担や作業工程、工具を少なくできる上、作業時間を短くでき、生産性向上を図ることができる。
また、上記実施の形態では、各磁性体11、21によって上下方向に引き合うので、左右方向に引き合う構成に比べ、各連結部10、20が上下に離れることをより良く規制でき、各連結部10、20の接合状態を安定して維持することができる。しかも、上述のように各連結部10、20を相対回転する操作を容易に行うことが可能となる。
また、上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状、方向などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明は、その目的とする範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、長尺体をチェーン2としたが、ループを形成したり解除したりできる限りにおいて、他の紐状部材や帯状部材としてもよく、材質も金属以外の繊維や皮、合成皮革としてもよい。
また、第1主部12及び第2主部22の材質は、チェーン2と同様の材質によって形成してもよいし、他の材質(例えば樹脂等)で形成してもよい。
また、第1主部12及び第2主部22を形成する稜線部分は、面取り形状としたり円弧状に丸めた形状としたりしてもよく、これに応じて、上記接合解除の回転操作における回転中心位置が図示した位置よりずれたものであってもよい。
また、上記第1の方法において、各連結部10、20の接合の解除するための相対回転操作は、図6Aに示す状態から第2連結部20の左端側を後方に変位するように回転してもよい。更には、第2連結部20を変位しないようにし、第1連結部10の右端側を手前又は後方に変位するように回転したり、第1連結部10の右端側及び第2連結部20の左端側の両方を手前又は後方に変位するように相対回転してもよい。このような操作によっても、上述と同様にして把持する指に瞬間的な衝撃を付与することができる。更に、第2及び第3の方法においても、上記と同様に各連結部10、20の接合を解除できる限りにおいて、変位の方向等を変更してもよい。
また、第1磁性体11及び第2磁性体21の何れか一方を磁石ではなく単独では磁力を発揮しない金属等とし、何れか他方が帯びた磁力によって各磁性体11、12が相互に磁着するようにしてもよい。
また、図11に示す変形例のように、各連結部10、20を接合した状態において、第1磁性体11及び第2磁性体21の各磁着面11a、21aが左右方向にずれた状態で対向するようにしてもよい。このずれ量は、磁着面11a、21aの半径寸法より小さく設定される。このように各磁性体11、12をずらすことで、中間面14a、24aが相互に押し合う磁力も発揮させることができ、接合状態の確実性を高めることができる。
本発明は、ネックレスやブレスレット等、ループ状に形成したり該ループを開放したりする装身具に有用である。
1 留め具(装身具用留め具)
2 チェーン(長尺体)
10 第1連結部
11 第1磁性体(磁性体)
16 第1突部(突部)
17 第1受容部(受容部)
20 第2連結部
21 第2磁性体(磁性体)
26 第2突部(突部)
27 第2受容部(受容部)

Claims (3)

  1. 長尺体の両端部を連結してループ状に形成する一方、該両端部の連結を解除して前記長尺体のループを開放する装身具用留め具において、
    前記長尺体の一端部に設けられた第1連結部と、前記長尺体の他端部に設けられた第2連結部とを備え、
    前記第1及び第2連結部は、磁性体と、該磁性体を挟む位置に形成された一対の突部と、該突部及び前記磁性体の周面によって形成される一対の受容部とをそれぞれ備え、前記磁性体の磁力によって相互に接合される一方、磁力に抗して離反することで接合が解除され、
    前記第1及び第2連結部の接合時に、前記第1連結部の前記突部が前記第2連結部の前記受容部に受容され、且つ、前記第2連結部の前記突部が前記第1連結部の前記受容部に受容されて、前記突部が前記磁性体を挟む方向での前記第1及び第2連結部の相対変位を規制し、
    前記第1及び第2連結部を相対回転して前記各磁性体による接合を解除するときに、前記突部と前記受容部とによって前記第1及び第2連結部を把持する指に瞬間的な衝撃を与えることを特徴とする装身具用留め具。
  2. 前記第1及び第2連結部は、前記受容部に受容される前記突部を中心として相対回転する操作で接合を解除可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装身具用留め具。
  3. 前記第1連結部の磁性体と前記第2連結部の磁性体とは、前記長尺体の両端部を結ぶ方向と前記突部が前記磁性体を挟む方向とのそれぞれに直交する方向で引き合うように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の装身具用留め具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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