JP2017085901A - 野生動物による果実の被害防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】野生動物による果実の被害を防止する装置を提供する。【解決手段】果実の木に巻装して装着する木登り阻止用のシート1と、木に装着したシートを木に固定して取付ける取付手段2とを備える。シートは所望の大きさの四角形状のシート本体10と、所望の大きさの四角形状に形成され、シート本体の一方の面に貼り合わせて設けたプラスチック製のフィルム材又はシート材で構成した表面層11とを備え、表面層の表面にシリコーン又はフッ素樹脂をコーティングして滑り性を持たせたコーティング層12を形成する。野生動物が木に登ろうとしても、シートの表面は滑り易くなっているので、木に登るのを阻止する。したがって、野生動物が木に登って果実に被害を与えるのを防止する。【選択図】図1
Description
本発明は、野生動物による各種の果実の被害防止装置に関する。さらに詳しくは、例えば、特にアライグマやハクビシン(白鼻芯)その他の木登りが得意な野生動物による、ぶどう、梨、リンゴ、イチジクその他の各種の果実の被害を防止する装置に関する。
従来より、野生動物による各種の果実の被害がある。近時においては、例えば、ペットとして飼育していたアライグマやハクビシン等の外来の動物が捨てられたり逃げ出した個体が野生化し、これらの野生動物が日本各地に拡大している。それに伴って、果実の被害も大巾に増加している。
従来、野生動物による果実の被害防止対策として、防御柵や電気棚を設置している(例えば、特許文献1〜5参照)。これにより、一応の成果を得ることができる。
上述したように、電機柵等を設定することにより、野生化した動物(野生動物)による果実の被害防止に一応の成果を得ることができる。しかし、野生動物は溝や水路等を通って侵入することがある。また、例えばアライグマやハクビシン等は木登りが得意であると共にジャンプ力が強いため、電気柵の近くの樹木等を伝わって侵入したり、或いは、電機柵の高さが低いと飛び越えて侵入されることがある。
アライグマやハクビシン等は雑食性であり、果実も好んで食べる。また、アライグマやハクビシン等は、上記のように木登りが得意なため、これらの野生動物が柵内に侵入すると各種の果実の木に登って果実を食べる。これらの野生動物による果実の被害は年々増大している。そのため、当業界ではアライグマやハクビシン等の野生化した動物(野生動物)による果実の被害防止対策の技術の開発が望まれている。しかし、現時点では、その対策案は提案されていない。
そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、上記特許文献とは発想を転換した技術構成により、アライグマやハクビシン等の野生動物による各種果実の被害防止に貢献し得る果実の被害防止装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明は、野生動物による果実の被害防止装置であって、
果実の木に巻装して装着する木登り阻止用のシートと、前記木に巻装した前記シートを前記木に固定して取付ける取付手段とを備え、
前記シートは、所望の大きさの略四角形状のシート本体と、所望の大きさの略四角形状に形成され、前記シート本体の一方の面に貼り合わせて設けたプラスチック製のフィルム材又はシート材で構成した表面層とを備え、
前記表面層の表面にシリコーン又はフッ素樹脂をコーティングして滑り性を持たせたコーティング層が形成されていることを特徴とする。
果実の木に巻装して装着する木登り阻止用のシートと、前記木に巻装した前記シートを前記木に固定して取付ける取付手段とを備え、
前記シートは、所望の大きさの略四角形状のシート本体と、所望の大きさの略四角形状に形成され、前記シート本体の一方の面に貼り合わせて設けたプラスチック製のフィルム材又はシート材で構成した表面層とを備え、
前記表面層の表面にシリコーン又はフッ素樹脂をコーティングして滑り性を持たせたコーティング層が形成されていることを特徴とする。
上記のように構成すると、アライグマやハクビシン等の野生動物が各種の果実の木に登ろうとしても、前記シートにより滑らせて木に登るのを防止する。したがって、これにより、アライグマやハクビシン等が木に登って果実に被害を与えるのを防止することができる。
本発明において、前記取付手段は、前記シートの少なくとも上縁部近くに開設した所望数の紐挿通用の孔と、所望長さの取付用の紐状部材とを含んで構成する技術構成を採用することができる。
本発明において、前記取付手段は、前記シートの少なくとも上縁部に固定して設けた所望数の紐挿通用のループ状に形成したシート吊り下げ用部材と、所望長さの取付用の紐状部材とを含んで構成する技術構成を採用することができる。
本発明において、前記取付手段は、前記シートのシート本体の前記一方の面における少なくとも上縁部に沿わせて接着して設ける所望の巾及び長さの粘着テープを含んで構成する技術構成を採用することができる。
本発明によれば、前記シートの表面層の表面にシリコーン又はフッ素樹脂をコーティングして滑り性を持たせたコーティング層が形成されている。したがって、アライグマやハクビシン等の野生動物が前記シートを巻装して取付けてある各種の果実の木に登ろうとしても、前記シートの滑り作用により滑らせて、木に登るのを防止する。したがって、これにより、アライグマやハクビシン等が木に登って果実を食べて被害を与えるのを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例について説明する。
図1ないし図4は本発明の一実施形態(実施形態1)の野生動物による果実の被害防止装置を示す。
上記図1ないし図4に示すように、実施形態1の前記果実の被害防止装置100は、各種の果実の木5(図4、図5参照)に装着する木登り阻止用のシート1と、前記シート1を前記木5に固定して取付ける取付手段2とを備える。
前記シート1は目的とする所望の各種の果実の木5(木の幹)に巻装して装着し、アライグマやハクビシン等の野生化した動物(野生動物)が木に登るのを阻止するものである。実施形態1では、果実の木5の一例として、図4に示すように、ぶどう50を生育する「ぶどうの木」が開示されている。この場合、ぶどうの木の種類等は特に限定されない。
前記シート1は所望の大きさ(縦巾及び横巾)の略四角形状に形成される。シート1の大きさは、特に限定されないが、例えば縦巾(図1(a)、(b)において上下巾)として、約30〜約60cm程度に形成できる。但し、上記範囲内に限定するものではない。また、シートの横巾(図1(a)、(b)において左右巾)は、目的とする所望の果実の木(木の幹)の太さに応じ、前記木の外周を全面的に包囲して巻装し得る長さに設定する。例えば、約40〜約80cm程度に形成できる。但し、上記範囲に限定するものではなく、目的の果実の木の太さに対応して設定可能である。この場合において、シート1は、横巾の寸法を例えば約2m〜約3m程度に形成して置く。そして、使用する際に目的の果実の木(木の幹)の太さに応じて所望の長さに切断して使用するように構成してもよい。この点については、後述する各実施形態においても同様である。
前記シート1は、上述した大きさの略四角形状のシート本体10と、所望の大きさの略四角形状に形成され、シート本体10の一方の面(表面)に貼り合わせて設ける表面層11とを備える。本実施形態の表面層11は、シート本体と略同一大きさの略四角形状に形成されている。
シート本体10の基材10aの構成素材としては、特に限定するものではなく、例えば合成紙や可撓性のプラスチック等を採用できる。実施形態1のシート本体1は基材として合成紙(例えば、株式会社ユポ・コーポレーション社製の「アルファユポ:登録商標」等)で構成されている。
シート本体10の基材10aの肉厚は特に限定するものではなく、所望に応じて任意に決定できる。実施形態1では、肉厚:約0.1〜約0.5mm程度に形成したシート本体10を採用している。なお、上記寸法は上記範囲内に限定するものではない。
前記表面層11の構成素材(基材11a)も特に限定されるものではないが、PPやPETその他のプラスチック製のフィルム材又はシート材等を採用できる。実施形態1では表面層11の素材としてPP(ポリプロピレン)その他のプラスチック製のフィルム材等を採用している。
表面層11の基材11a(前記フィルム等)の肉厚は特に限定されないが、例えば約30μm〜約80μm程度の範囲を挙げることができる。実施形態1では約60μmのPP製のフィルム材を採用している。但し、上記に限定するものではない。
前記表面層11(前記フィルム等)の一方の面の略全域面にはシリコーン又はフッ素樹脂をコーティングして滑り性を持たせたコーティング層12(潤滑層)が形成されている。そして表面層11(前記フィルム等)の基材11aのコーティング層12の形成面と反対側の面をシート材10の基材側に向け、表面層(前記フィルム等)をシート材10の一方の面に接着その他の手段で強固、かつ平面状に貼り合わせてシート1を構成する。
前記シリコーン又はフッ素樹脂のコーティングは、例えばシリコーン等を表面層11の基材11aの一方の面に塗布して乾燥する等により行なえる。これにより、表面層11の一方の面にシリコーン等のコーティング層12(ドライな高潤滑被膜)が形成される。この場合において、シリコーン等でコーティング処理した表面層11は、例えば市販の剥離フィルムやセパレータフィルム等を任意に選択して採用することができる。また、フッ素樹脂としては、例えばデュポン社製のPTFE(商品名:テフロン、登録商標)等を採用できる。
実施形態1の前記シート1は、上記したように、前記表面層11の前記コーティング層12が形成されている面と反対側の面を前記シート材10側に向け、所望の接着手段により、表面層をシート本体10の一方の面に貼合(貼り合せ)して構成されている。
実施形態1の木登り阻止用のシート1は上記のように構成されている。そして、目的とする所望の各種の果実の木5(木の幹)へシート1の表面層11と反対側の面を木5に向けて、シート1を木の所望の高さの部位へ巻装して、取付手段2で木(木の幹)に固定して取付けて使用される。
前記取付手段2は、前記木5に巻装した前記シート1を木に固定して取付けるものである。
本実施形態の取付手段2は、前記シート1の上縁部近くに所望の間隔で開設した所望数の紐挿通用の孔20…20と、所望長さの取付け用の紐状部材21とを含んで構成されている。本実施形態では、前記シート1の上縁部近くに沿わせて、シート1の左右方向へ所望の間隔で6個の前記孔20…20を開設した例が開示されている。この場合において、前記孔20の個数は所望に応じて増減可能なものである。
前記紐状部材21は、例えば繊維製の紐やロープ等で構成できる。そして、紐状部材21は、図1(a)、図3等に示すように、隣接する孔20に交互に挿通して使用するものである。
本実施形態(実施形態1)の野生動物による果実の被害防止装置は上記のように構成されている。次にその使用方法等について説明する。
前記シート1の前記孔20に紐状部材21を上記のように挿通する。そして、シート1の表面層11と反対側の面を果実の木5(本実施形態ではぶどうの木)側に向け、図3に示すように、前記木(木の幹)の外周面を全体的に包囲してシート1を木に巻装する。その状態で、紐状部材21の両端部を結んで、図4に示すように、シート1を前記木(木の幹)の地面3より所望の高さの部位にシート1を固定して取付ける。
前記シート1の木5に対する取付部位(地面からの高さ)としては、例えばシート1の下縁が地面3から約120〜約160cm程度に位置する部位に取付ける方法を採用できる。但し、前記取付部位は上記範囲に限定するものではなく、所望に応じて任意に調整可能なものである。
次に実施形態1の作用効果等について説明する。
果実の木5(実施形態1ではぶどうの木)の所望の高さの部位における外周面を全体的に包囲してシート1が巻装して取付けてある。そして、シートの表面側はシリコーン又はフッ素樹脂をコーティングして滑り性を持たせたコーティング層が形成され、滑り易くなっている。
そこで、アライグマやハクビシン等がぶどうの木に登ろうとしても、前記シートの表面は滑り易くなっているため、コーティング層により足を滑らせて、木に登るのを阻止する。上記のように木に登る動作を繰り返して試みても同じ結果が生じるので、木登りをあきらめることになる。したがって、アライグマやハクビシン等が木に登って果実(ぶどう)を食べて被害を与えるのを防止することが可能になる。
なお、実施形態1では、シートの取付手段2として、シート1の上縁部近くに設けた紐挿通用の孔20と、前記紐状部材21とで構成した例が開示されている。この場合において、前記取付手段2は、シート1の下縁部近く側にも設ける構成を採用してもよい。即ち、シート1の下縁部近くに上縁部側と同様に所望数の紐挿通用の孔を設けると共に上記と同様の取付け用の紐状部材を設ける。そして、シートを前記木の外周面に巻装した状態で、シートの下縁部側も前記木5に固定して取付ける構成を採用できること勿論である。一般的には、この取付固定方法を採用する場合が多い。これにより、シート1の上縁部側及び下縁部側の両方が木(木の幹)に固定して取付けられる。この点については後述する実施形態においても同様である。
図5は本発明の他の実施形態(実施形態2)の野生動物による果実の被害防止装置を示す。この実施形態2において、実施形態1で既に説明した構成と共通する構成部等には同一符号を付して説明を省略する。この点については後述する各実施形態においても同様である。
実施形態2の野生動物による果実の被害防止装置200は、前記シート1を前記木5に固定して取付ける取付手段2の構成に特徴がある。
実施形態2の前記取付手段2は、取付用の紐状部材21Aを実施形態1の前記紐状部材21に比べて長さを長く構成し、紐状部材21Aを前記果実の木5(木の幹)に複数回巻き付けて結び、前記シート1を実施形態1に比べて安定して確実に木に固定して取り付けるように構成したものである。他の構成は実施形態1と同様である。
実施形態2は上記のように構成し、実施形態1と同様に使用するものである。これにより、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図6は本発明のさらに他の実施形態(実施形態3)の野生動物による果実の被害防止装置を示す。なお、取付用の紐状部材は図示を省略してある。
実施形態3の野生動物による果実の被害防止装置300は、前記シート1を前記木5に取付ける取付手段2の構成に特徴がある。
実施形態3の前記取付手段2は、前記シート1の上縁部に所望の間隔で固定して設けた所望数の紐挿通用のループ状に形成した吊り下げ用部材22…22と、実施形態1と同様に形成した所望長さの取付用の紐状部材21とを含んで構成されている。
実施形態3では、シート1の上縁部に沿わせ、シート本体10の裏面にシートの左右方向へ所望の間隔で6個の吊り下げ用部材22を接着その他の手段で固着して設けた例が開示されている。この場合において、前記吊り下げ用部材22の数量は所望に応じて増減可能なものである。前記吊り下げ用部材22の構成素材としては、例えば合成紙やプラスチック製のシート材、或いは布製のシート材等を採用できる。
実施形態3は、前記紐状部材21を前記各吊り下げ用部材22に挿通し、シート1を紐状部材で吊り下げて使用するものである。他の構成は実施形態1と同様である。なお、上記場合において、紐状部材は実施形態2の紐状部材21Aを採用可能なこと勿論である。
実施形態3は上記のように構成し、実施形態1と同様に使用するものである。これにより、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
図7は本発明のさらに他の実施形態(実施形態4)の野生動物による果実の被害防止装置を示す。なお、取付用の紐状部材は図示を省略してある。
実施形態4の野生動物による果実の被害防止装置400は、前記シート1の所望部に面状ファスナー4を取付けた構成に特徴がある。
実施形態4は、図7(a)に示すように、面状ファスナー4の一方のファスナー4aをシート1の下縁部近くの図において右側縁部近くに固定して取付けると共に他方のファスナー4bをシート1の下縁部近くの左側縁部近くに固定して取付けた例が開示されている。
実施形態4においては、面状ファスナー4の一方のファスナー4aをシート1の表面側(表面層側)の前記部位に縫着40等で固定して取付けてある。また、他方のファスナー4bはシートの裏面側、即ち、シート本体10の裏面側における前記部位に接着41等で固定して取付けてある。なお、一方のファスナー4aを縫着40等で固定した理由は、表面層11側はコーティング層12が形成されているため、接着剤で接着できないためである。
実施形態4は上記のように構成し、シート1を実施形態1と同様に前記木5に巻装して取付けた後、シート1の下端部側の両側縁部を面状ファスナー4で係脱可能に係着して使用するものである。これにより、前記木5に巻装して装着したシート1の下端部側が風圧により煽られて、捲くり上がるのを防止することができる。他の構成は実施形態1と同様である。
実施形態4は上記のように構成し、実施形態1と同様に使用される。これにより、実施形態1と同様の作用効果を奏する。また、上記作用に加え、シートの下端部側が風圧により煽られて、木が露出しない作用効果も奏する。
なお、実施形態4では、面状ファスナー4を実施形態1のシート1に取付けた例を開示したが、前記面状ファスナー4は実施形態2及び3のシート1に取付ける構成を採用できること勿論である。
図8ないし図10は本発明のさらに他の実施形態(実施形態5)の野生動物による果実の被害防止装置を示す。
実施形態5の野生動物による果実の被害防止装置500は、前記シート1を前記木5に取付ける取付手段2の構成に特徴がある。
実施形態5の前記シート1は、図8に示すように、横長の略四角形状に形成した前記シート本体10と、シート本体10より縦巾(図8において上下巾)を所望寸法だけ巾狭に形成した前記表面層11とを備える。そして、前記表面層11をシート本体10の一方の面(表面)に、シート本体10の上縁部及び下縁部に所望巾の余白部13、13を形成して貼り合わせて構成されている。表面層11の表面には前記と同様にコーティング層が形成されている。上記により、シート本体10の上下縁部(前記両余白部13)は表面に露出している。
前記余白部13の巾の寸法は特に限定されないが、例えば約2cm〜約3cm程度に形成できる。但し、上記範囲に限定するものではない。
実施形態5の前記シート1を前記木5に固定して取付ける取付手段2は、シート本体10の上縁部及び下縁部に沿わせて前記両余白部13に接着して設ける所望の巾及び長さの粘着テープ23、23を含んで構成されている。
両粘着テープ23としては、一般に市販されているPP(ポリプロピレン)や塩化ビニルその他のプラスチック製の粘着テープ、或いは布製粘着テープ等を採用できる。
前記粘着テープ23は、一般に市販されている巾寸法が約5cm〜約6cm程度でロール状に巻回したものを採用できる。そして、使用する際に、シート1の長さ(横方向の寸法)に応じてカットし、前記粘着テープ23の巾の約半分ないし約半分弱の部位をシート本体10の上縁部及び下縁部に沿わせて前記両余白部13に接着して使用される。本実施形態では、図8(a)に示すように、前記粘着テープ23をシート1の横巾(左右方向の長さ)より所望長さ長く形成したものを使用し、前記テープ23の両端をシート1から所望長さ突出させて接着して使用するように構成した例が開示されている。前記テープ23をシート1から突出させる長さとしては、約5cm〜約8cm程度が挙げられる。但し、上記範囲に限定するものではない。他の構成は実施形態1と同様である。
実施形態5の前記装置500は上記のように構成されている。次にその使用方法等の一例について説明する。
シート1の長さ(図8(a)、(c)において左右方向の長さ)を目的の果実の木5(木の幹)の太さに応じて所望の長さに切断する。また、粘着テープ23の長さをシート1の長さに応じて所望の長さにカットし、テープ23の前記部位をシート本体10の上縁部及び下縁部に沿わせて前記両余白部13に接着する。この際、上述したように、テープ23の両端部をシート1から所望の長さ突出させて接着する。
上記状態で、図9及び図10に示すように、シート1の表面層11と反対側の面を前記木5側に向け、前記木(木の幹)の外周面を全体的に包囲してシート1を木に巻装すると共に、前記両粘着テープを木の外周面に接着してシートを木の所望の高さの部位に取付ける。これにより、シート1は前記木の高さの部位に巻装して固定して取付けられる。また、粘着テープのシート1から突出した一方の突出部は、粘着テープ上に重合して接着する。これにより、シートを木に対して一層確実に固定して取付けられる。
実施形態5の前記装置500は上記のように使用するものである。これにより、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、上記した実施形態においては、果実の木5として、ぶどうの木に使用した例を開示したが、本発明装置は、梨、りんご、イチジクその他の各種の果実の木に適用可能なこと勿論である。
また、上記した実施形態1ないし3では、上述したように、シート1の取付手段2をシート1の上縁部側に設けた例を開示したが、取付手段2はシート1の上縁部側及び下縁部側の両方に設ける構成を採用してもよいものである。
また、前記シート1を前記木5に取付ける取付手段2は上述した構成に限定するものではなく、例えば、結束バンド(結束帯)や結束テープその他の結束材、その他の任意構成の取付手段を採用することができる。要は、前記シートを目的の果実の木(木の幹)に巻装した状態で、前記シートを前記木に固定して取付け得る構成を具備したものであれば良い。なお、この場合において、取付手段は、前記木5等に損傷を与えることなく、前記シートを前記木に固定して取付け得るように構成したものを採用することが好ましい。
さらにまた、前記取付手段2は、シート1の上縁部側に設ける取付手段2と下縁部側に設ける取付手段2を同一構成にすることなく、別構成の取付手段を設けるように構成することもできる。
なお、上記した各実施形態は一例として開示したもので、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想を越脱しない範囲において任意に変更可能なものである。
1 木登り阻止用のシート
2 取付手段
5 果実の木
10 シート本体
11 表面層
12 コーティング層
20 紐挿通用の孔
21 紐状部材
22 吊り下げ用部材
23 粘着テープ
2 取付手段
5 果実の木
10 シート本体
11 表面層
12 コーティング層
20 紐挿通用の孔
21 紐状部材
22 吊り下げ用部材
23 粘着テープ
Claims (4)
- 野生動物による果実の被害防止装置であって、
果実の木に巻装して装着する木登り阻止用のシートと、前記木に巻装した前記シートを前記木に固定して取付ける取付手段とを備え、
前記シートは、所望の大きさの略四角形状のシート本体と、所望の大きさの略四角形状に形成され、前記シート本体の一方の面に貼り合わせて設けたプラスチック製のフィルム材又はシート材で構成した表面層とを備え、
前記表面層の表面にシリコーン又はフッ素樹脂をコーティングして滑り性を持たせたコーティング層が形成されている
ことを特徴とする野生動物による果実の被害防止装置。 - 前記取付手段は、前記シートの少なくとも上縁部近くに開設した所望数の紐挿通用の孔と、所望長さの取付用の紐状部材とを含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の野生動物による果実の被害防止装置。
- 前記取付手段は、前記シートの少なくとも上縁部に固定して設けた所望数の紐挿通用のループ状に形成したシート吊り下げ用部材と、所望長さの取付用の紐状部材とを含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の野生動物による果実の被害防止装置。
- 前記取付手段は、前記シートのシート本体の前記一方の面における少なくとも上縁部に沿わせて接着して設ける所望の巾及び長さの粘着テープを含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の野生動物による果実の被害防止装置。
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EP3488693A1 (en) * | 2017-11-22 | 2019-05-29 | Dimosthenis Maroudas | Trees' protector from rodents and other animals |
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