JP2017085334A - 電子機器 - Google Patents

電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017085334A
JP2017085334A JP2015211404A JP2015211404A JP2017085334A JP 2017085334 A JP2017085334 A JP 2017085334A JP 2015211404 A JP2015211404 A JP 2015211404A JP 2015211404 A JP2015211404 A JP 2015211404A JP 2017085334 A JP2017085334 A JP 2017085334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
ground plane
electronic device
extension element
speaker hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015211404A
Other languages
English (en)
Inventor
隆文 松本
Takafumi Matsumoto
隆文 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2015211404A priority Critical patent/JP2017085334A/ja
Publication of JP2017085334A publication Critical patent/JP2017085334A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】HAC性能を向上できる電子機器を提供する。【解決手段】電子機器は筐体と音声出力部とアンテナとを備える。筐体にはスピーカ穴が形成される。音声出力部はスピーカ穴から音声を出力する。アンテナはアンテナ素子とグランドプレーンと延長素子とを備える。グランドプレーンは給電部を介してアンテナ素子に接続される。延長素子は、グランドプレーンに接続される導電性の部材であり、アンテナが発生させる電界強度のピークをスピーカ穴から遠ざける。【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器に関する。
携帯電話機には、通話相手と通信するためのアンテナが設けられている。また携帯電話機には、通話相手からの音声を出力するレシーバが設けられ、携帯電話機器の筐体には、レシーバに対応してスピーカ穴が設けられている。ユーザは、スピーカ穴に耳を近づけた姿勢で携帯電話機器を把持して、通話相手からの音声を聞き取る。
従来の技術を示す文献として特許文献1を掲示する。
特開2003−209419号公報
アンテナの電界強度のピークがスピーカ穴に近いと、HAC(Hearing Aid Compatibility)試験の評価値(以下、HAC性能と呼ぶ)が劣化する。なおHAC試験とは、アンテナから発生する電磁放射の、補聴器への影響を測定する試験である。HAC性能が高いほど補聴器への影響は軽微である。
そこで本発明は、HAC性能を向上できる電子機器を提供することを目的とする。
電子機器が開示される。一実施の形態では、電子機器は筐体と音声出力部とアンテナとを備える。筐体にはスピーカ穴が形成される。音声出力部はスピーカ穴から音声を出力する。アンテナはアンテナ素子とグランドプレーンと延長素子とを備える。グランドプレーンは給電部を介してアンテナ素子に接続される。延長素子は、グランドプレーンに接続される導電性の部材であり、アンテナが発生させる電界強度のピークをスピーカ穴から遠ざける。
本電子機器によれば、HAC性能を向上することができる。
電子機器の概観の一例を示す前面図である。 電子機器の電気的な構成の一例を概略的に示す図である。 アンテナの構成の一例を概略的に示す図である。 アンテナにおける電界強度の一例を示す図である。 アンテナにおける電界強度の一例を示す図である。 アンテナの構成の一例を概略的に示す図である。
<電子機器>
<外観>
図1は、電子機器1の一例を概略的に示す図である。図1では、前面側から見た電子機器1の概観が示されている。電子機器1は、例えばタブレット、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機(スマートフォンを含む)などである。
電子機器1は筐体2を有しており、この筐体2は例えば略長方形状の板状形状を有している。筐体2は複数の部品で構成されてもよい。例えば筐体2は、カバーパネル2aと、バックケース2bとによって構成されてもよい。カバーパネル2aは例えば電子機器1の前面部分の少なくとも一部を構成する。バックケース2bは、前面部分のうちカバーパネル2a以外の部分と、電子機器1の側面部分と背面部分とを構成する。カバーパネル2aは例えば透明の部材で形成され、バックケース2bは例えば樹脂で形成される。図1の例示では、このカバーパネル2aにおいて、表示領域30aが設けられている。この表示領域30aには、文字、記号、図形または画像等の各種情報が表示される。この表示領域30aは例えば平面視で長方形を成している。
図1の例示では、筐体2の前面には、例えば複数の操作キー5が設けられている。複数の操作キー5はハードウェアキーであって、例えば電子機器1の下側端部に設けられている。具体的な一例として、操作キー5は表示領域30aよりも下方に設けられている。ユーザは各操作キー5を押下することによって、電子機器1へと種々の入力を行うことができる。
図1に示すように、筐体2には、スピーカ穴42aが形成されている。スピーカ穴42aは例えば電子機器1の上側端部において短手方向の略中央に設けられている。図1の例示では、スピーカ穴42aは表示領域30aよりも上方に設けられている。また図1では、スピーカ穴42aは、例えば、電子機器1の短手方向に長い長尺状の形状を有している。電子機器1は、このスピーカ穴42aから音声を出力することができる。
図1の例示では、電子機器1には、マイク穴46aが設けられている。マイク穴46aは例えば電子機器1の下側端部において短手方向の略中央に設けられている。図1の例示では、マイク穴46aは操作キー5よりも下方に設けられている。また図1では、マイク穴46aは、例えば、略円形状を有している。電子機器1は、このマイク穴46aを介して外部の音声を取り込むことができる。
<電気的構成>
図2は電子機器1の電気的構成の一例を示すブロック図である。図2に例示される電子機器1は、例えば、制御部10、無線通信部20、表示部30、第1音声出力部(ここではレシーバ)42、第2音声出力部(ここではスピーカ)44、音声入力部(ここではマイク)46、キー操作部50および撮像部60を備えている。これらの構成要素は、筐体2の内部に収納されている。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)101、DSP(Digital Signal Processor)102及び記憶部103等を備えており、電子機器1の他の構成要素を制御することによって、電子機器1の動作を統括的に管理する。記憶部103は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成されている。記憶部103には、電子機器1の動作、具体的には電子機器1が備える無線通信部20、表示部30等の各構成要素を制御するための制御プログラムであるメインプログラム及び複数のアプリケーションプログラム(以後、単に「アプリケーション」とも呼ぶ)等が記憶されている。制御部10の各種機能は、CPU101及びDSP102が記憶部103内の各種プログラムを実行することによって実現される。なお図2の例示では、CPU101およびDSP102がそれぞれ一つ示されているものの、これらは複数設けられてもよい。そして、これらが互いに協働して各種機能を実現してもよい。また、図2の例示では、記憶部103は、制御部10の内部において示されているものの、制御部10の外部に設けられてもよい。換言すれば、記憶部103は制御部10とは別体であってもよい。また、制御部10の機能の一部または全部はハードウェアによって実現されても構わない。
無線通信部20は、アンテナ21を有している。無線通信部20は他の電子機器、あるいはインターネットに接続されたウェブサーバ等の通信装置からの信号を、基地局等を介してアンテナ21で受信する。無線通信部20は、受信信号に対して増幅処理及びダウンコンバートを行って制御部10に出力する。制御部10は、入力された受信信号に対して復調処理等を行う。また無線通信部20は、制御部10で生成された送信信号に対してアップコンバート及び増幅処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ21から無線送信する。アンテナ21からの送信信号は、基地局等を通じて、他の携帯電子機器あるいはインターネットに接続された通信装置で受信される。
表示部30は、例えば、液晶表示パネルあるいは有機EL(Electro Luminescence)パネルなどである。表示部30は、例えば表示画面を示す表示信号を制御部10から受け取って、これを表示する。言い換えれば、表示部30は、制御部10によって制御されることによって、文字、記号、図形または画像などの各種情報を表示する。表示部30に表示される情報は、電子機器1の前面の表示領域30aに表示される。したがって、表示部30は、表示領域30aに表示を行っていると言える。
キー操作部50は、各操作キー5に対するユーザの押下操作を検出する。キー操作部50は、各操作キー5について、当該操作キー5が押下されているか否かを検出する。キー操作部50は、操作キー5が押下されていない場合には、当該操作キー5が操作されていないことを示す未操作信号を制御部10に出力する。また、キー操作部50は、操作キー5が押下されると、当該操作キー5が操作されたことを示す操作信号を制御部10に出力する。これにより、制御部10は、各操作キー5について、当該操作キー5が操作されているか否かを判断することができる。
制御部10は、操作キー5が操作されたときに、その操作に応じた種々の処理を実行することができる。例えば制御部10は通話処理を実行することができる。
第1音声出力部(例えばレシーバ)42は、例えばダイナミックスピーカで構成されており、制御部10からの電気的な音信号を音に変換して出力する。第1音声出力部42から出力される音は、電子機器1の前面に設けられたスピーカ穴42aから外部に出力される。ユーザはスピーカ穴42aに耳を近づけて、スピーカ穴42aから出力される音声を聞き取る。よって、スピーカ穴42aから出力される音量は小さく設定される。
第2音声出力部(例えばスピーカ)44は、例えばダイナミックスピーカであって、制御部10からの電気的な音信号を音に変換して出力する。第2音声出力部44から出力される音は、例えば電子機器1の裏面に設けられたスピーカ穴(不図示)から外部に出力される。このスピーカ穴から出力される音が、電子機器1から離れた場所でも聞こえるように、その音量が比較的大きく設定されている。すなわち、第2音声出力部44からの音量は第1音声出力部42からの音量よりも大きく設定される。
音声入力部46は、例えばマイクであって、電子機器1の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部10に出力する。電子機器1の外部からの音は、マイク穴46aから電子機器1の内部に取り込まれてマイク46に入力される。
撮像部60は例えば第1撮像部62と第2撮像部64とを有している。第1撮像部62は撮像レンズおよび撮像素子などで構成されており、制御部10による制御に基づいて、静止画像および動画像を撮像する。例えばこの撮像レンズは、電子機器1の前面に設けられており、第1撮像部62は電子機器1の前面側に存在する物体を撮像することが可能である。
第2撮像部64は、撮像レンズおよび撮像素子などで構成されており、制御部10による制御に基づいて、静止画像および動画像を撮像する。この撮像レンズは、例えば電子機器1の裏面に設けられており、第2撮像部64は、電子機器1の裏面側に存在する物体を撮像することが可能である。
<通話>
制御部10は例えば通話機能を有している。この通話機能は、制御部10が例えば記憶部103に格納された通話アプリケーションを読み出して実行することで、発揮される。もちろん、この通話機能をハードウェアで実行しても構わない。
例えば通話中にユーザが発した音声は、マイク穴46aを通ってマイク46に入力され、マイク46において音声信号に変換される。この音声信号は制御部10に出力される。そして制御部10は、この音声信号を含んだ送信信号を生成し、無線通信部20を介してこの送信信号を通話相手へと送信する。このとき、無線通信部20は高調波電圧をアンテナ21に印加し、アンテナ21から電波を放射する。この電波が送信信号として無線送信されることとなる。
また制御部10は通話相手からの受信信号を、無線通信部20を介して受信する。このときアンテナ21には、電波に応じた高調波電圧が発生し、この高調波電圧が受信信号として無線通信部20に入力される。無線通信部20はこの受信信号に種々の処理を施して、制御部10へと出力する。制御部10は受信信号から音声信号を抽出し、これをレシーバ42へと出力する。レシーバ42はこの音声信号を音声に変換し、この音声をスピーカ穴42aから外部へとする。これにより、ユーザは通話相手と通話を行うことができる。
ユーザが通話を行うときには、スピーカ穴42aを耳に当てつつマイク穴46aを口元に近づける姿勢(以下、通話姿勢とも呼ぶ)で、電子機器1を把持する。これにより、ユーザが発した音声をマイク46に入力しやすく、また通話相手からの音声を聞き取りやすい。
ユーザが補聴器を耳に装着しているときには、スピーカ穴42aの近傍に補聴器が位置することとなる。
<アンテナ>
図3は、アンテナ21の具体的な構成の一例を概略的に示す図である。アンテナ21はアンテナ素子211とグランドプレーン212と延長素子213とを備えている。
グランドプレーン212は導電性の部材(例えば金属)によって形成される。グランドプレーン212は板状の形状を有しており、例えば平面視において略長方形の形状を有している。グランドプレーン212は例えば電子機器1と略平行に延在しており、グランドプレーン212の長手方向は例えば電子機器1の長手方向と略同じである。このグランドプレーン212は、例えば、各種の電子部品(制御部10など)が実装される所定の基板(不図示)に形成されてもよいし、あるいは、当該基板とは別の金属板によって形成されてもよい。
なおグランドプレーンは、配線(パターン配線を含む)、または、多層基板におけるビアなどを介して、他の電子部品と接続してもよい。グランドプレーンは、これらの電子器部品の接地として機能することができる。
図3の例示では、電子機器1に対するグランドプレーン212の相対的な位置を示すべく、スピーカ穴42aを二点鎖線で示している。図3に示すように、グランドプレーン212は平面視において例えばスピーカ穴42aよりも下方に位置している。
アンテナ素子211は導電性の部材(例えば金属)によって形成される。アンテナ素子211は給電点(不図示)を介してグランドプレーン212の端部に電気的に接続されている。図3の例示では、アンテナ素子211は給電点を介してグランドプレーン212の下方の端部に接続されている。つまり、アンテナ素子211は、グランドプレーン212のうち、スピーカ穴42aから遠い側の端部に、給電点を介して接続されている。図3の例示では、グランドプレーン212のうち、給電点を介してアンテナ素子211に接続される接続部分を接続部分212aとして示している。
このようなアンテナ21は、いわゆるモノポールアンテナを形成することができる。アンテナ素子211のエレメント長さは、例えばアンテナ21で送受信する電波の波長の約1/4倍に設定される。グランドプレーン212の長手方向の長さは、例えば、当該波長の約1/4倍よりも長く設定される。
アンテナ21は、給電点に印加される高調波に応じて電波を放射することができ、空間中の電波を取り込んで給電点に高調波を印加することができる。これにより送信および受信を行うことができる。
かかる電波における電界強度は空間的に偏在する。つまり電界強度は空間的に分布を持つ。この電界強度のピークがスピーカ穴42aに近くに位置すると、電子機器1のHAC性能を劣化させる。このようなHAC性能の劣化は好ましくない。
そこで本実施の形態では、延長素子213が設けられている。図3に示すように、この延長素子213はグランドプレーン212に接続される。延長素子213は導電性の部材(例えば金属)によって形成され、例えばグランドプレーン212の端部に接触する。この延長素子213は、後に詳述するように、アンテナ21についての電界強度のピークをスピーカ穴42aから遠ざける素子である。例えば、電界強度のピークをスピーカ穴42aよりも延長素子213に近づける。以下に、延長素子213の具体的な一例について詳述する。
延長素子213は、グランドプレーン212の端部のうち、アンテナ素子211が接続される端部とは反対側の端部(つまり、アンテナ素子211から遠い側の端部)に接続されている。延長素子213は例えばグランドプレーン212と略平行に延在する板状の形状を有しており、図3の例示では、延長素子213は略長方形の形状を有している。延長素子213の長手方向は、例えばグランドプレーン212の長手方向と略同じである。
延長素子213は例えば銅箔によって形成されてもよい。この場合、延長素子213は例えば所定の絶縁部材(不図示)の表面に形成され、当該絶縁部材に固定されてもよい。あるいは、延長素子213は十分な厚みを持った金属板によって形成されてもよい。
またこの延長素子213は、電子機器1の短手方向において、スピーカ穴42aと隣り合う位置に設けられていてもよい。この場合、延長素子213の短手方向における幅はグランドプレーン212の短手方向における幅の半値よりも狭い。また延長素子213の当該幅は次の幅よりも広くてもよい。即ち、例えばグランドプレーン212に、電子部品からの配線またはビアが接続される場合に、延長素子213の幅はその配線またはビアの幅よりも広くてもよい。延長素子213の抵抗値が、アンテナ21に供給される高調波電力に対して小さくなることが望ましいからである。例えば、延長素子213の短手方向の幅は数[mm]であってよい。またグランドプレーン212の短手方向の幅は数十[mm]であってよい。
グランドプレーン212に接続される延長素子213は、グランドプレーンの一部として機能することができる。つまり、グランドプレーン212および延長素子213の全体がグランドプレーンとして機能する。
なお図3に例示するように、延長素子213はグランドプレーン212の中心に対して紙面左側において、グランドプレーン212に接続してもよい。またアンテナ素子211も、当該中心に対して紙面左側において、給電点を介してグランドプレーン212に接続してもよい(接続部分212a参照)。要するに、延長素子213およびアンテナ素子211は当該中心に対して同じ側において、それぞれグランドプレーン212に接続していてもよい。
グランドプレーン212の長手方向の長さは、例えば無線で用いる電波の波長λの約3/5倍未満である。グランドプレーン212の長手方向の長さと、延長素子213の長手方向の長さとの合計は、例えば当該波長λの1/2倍以上、かつ、3/5倍以下である。ここではグランドプレーン212の長さは例えば波長λの1/2倍に略等しく、長さの合計は波長λの3/5倍に略等しい。例えば、波長λが16.2[cm](周波数は1850[MHz])であり、エレメント長が40[mm]であり、グランドプレーン212の長手方向の長さが85[mm]であり、延長素子213の長さは11[mm]である。
図4および図5は、平面視における電界強度分布の一例と、長手方向における電界強度および磁界強度の一例を模式的に示している。図4は、延長素子213を有するアンテナ21についての各強度を示しており、図5は、延長素子213を有さないアンテナ21’についての各強度を示している。アンテナ21’は延長素子213の有無を除いて、アンテナ21と同じである。
図4および図5では、電界強度分布として、スピーカ穴42aの周辺の分布例が示されている。この電界強度分布の領域は、例えば、スピーカ穴42aを中心に5[cm]×5[cm]の正方形の領域である。これは、HAC試験で測定される電界強度分布の領域でもある。なおHAC試験は、米国連邦通信委員会(Federal Communication Commission, FCC)によって作成されるC63.19規格に規定されている。
図4および図5では、等高線A1〜A14によって電界強度分布が示されている。等高線A1〜A14はこの順で小さくなる。つまり、等高線A1によって示される電界強度は、等高線A2によって示される電界強度よりも大きい。また図4および図5の例示では、電界強度のピークP1も示している。
図5のアンテナ21’では、電界強度のピークP1がスピーカ穴42aの近傍に位置している。例えばピークP1はスピーカ穴42aに対して紙面右上に位置している。このように電界強度のピークP1がスピーカ穴42aに近い場合には、HAC性能が劣化する。一方で、図4の例示では、電界強度のピークP1がスピーカ穴42aよりも延長素子213の近くに位置している。例えばピークP1は、延長素子213の紙面右上の角部に対して紙面右上に位置している。このように図4のピークP1が図5に比して延長素子213側に移動するのは、延長素子213がグランドプレーンの一部として機能するからである。
また、グランドプレーン212の長さが波長λの3/5倍未満であり、かつ、グランドプレーン212の長さと延長素子213の長さとの合計が、波長λの1/2倍以上、3/5倍以下である場合に、電界強度のピークP1は延長素子213側に移動しやすい。
以上のように、延長素子213は、電界強度のピークP1をスピーカ穴42aから遠ざける。具体的には、電界強度のピークP1を、スピーカ穴42aよりも延長素子213に近くに位置させる。これにより、スピーカ穴42aの近傍の電界強度を低減することができる。よって、電子機器1のHAC性能を向上することができるのである。したがって、ユーザは耳に補聴器を装着した状態で、スピーカ穴42aからの音を聞き取り易い。
次に、放射効率についても述べる。ここでいう放射効率は、例えばアンテナ21に供給される電力に対して、アンテナ21から放射される放射電力の比である。グランドプレーン212の長さと延長素子213の長さとの合計が波長λの3/5倍を超える範囲では、放射効率は極小値を有する。具体的には、当該範囲のうち波長λの3/5倍に近い範囲では、当該長さの合計が長くなるほど放射効率は低下する。一方で、グランドプレーン212の長さと延長素子213の長さとの合計が波長λの1/2倍以上であり、3/5倍以下である場合、放射効率が高くなることが、出願人によって確認されている。つまり、当該長さの合計を波長λの1/2倍以上であり、3/5倍以下に設定することで、放射効率を向上することができるのである。
<延在素子の位置>
延長素子213を、短手方向において、グランドプレーン212の中心に対して接続部分212aとは反対側に設けることを想定する。図6はこのようなアンテナ21の一例を概略的に示す図である。図6の例示では、接続部分212aは紙面左側に位置し、延長素子213は紙面右側においてグランドプレーン212に接続されている。
この場合の電界強度のピークは、図4の電界強度のピークP1に比して、長手方向において、グランドプレーン212に近くに位置する。これは次の理由によると考察される。即ち、電界強度のピークP1の位置は、グランドプレーン212の接続部分212aからの距離に影響される。よって、電界強度のピークP1は接続部分212aから同距離となる点の集合上に、位置しやすいと考えることができる。
図4の例示では、接続部分212aと延長素子213が短手方向において同じ側に位置しているので、接続部分212aから略長手方向に沿った距離に基づいて、電界強度のピークPの位置が決まると考えることができる。他方、図6の例示では、接続部分212aと延長素子213が短手方向において反対側に位置するので、接続部分212aから紙面右上方向に沿った距離に基づいて、電界強度のピークP1の位置が決まると考えることができる。よって、図6の例示では、電界強度のピークP1は長手方向においてグランドプレーン212に近く位置することとなる。
このように電界強度のピークP1がグランドプレーン212に近づくと、スピーカ穴24aにも近くなる。したがって、電界強度のピークP1をスピーカ穴24aから遠ざけるという観点では、アンテナ素子211と延長素子213とは、短手方向の同じ側において、それぞれグランドプレーン212に接続されるとよい。つまりアンテナ素子211と延長素子213とは、長手方向において、グランドプレーン213の中心に対して互いに反対側、かつ、長手方向に垂直な短手方向において、当該中心に対して同じ側において、それぞれグランドプレーン213に接続するとよい。
<圧電振動素子>
上述の例では、電界強度のピークP1をスピーカ穴42aから遠ざけている。これは、ユーザの耳がスピーカ穴42aに近づけられることから、補聴器もスピーカ穴42aに位置すると想定されているからである。要するに、HAC性能を向上するには、電界強度のピークP1を、電子機器1のうち耳が当接される部分(以下、当接部分と呼ぶ)から、遠ざければよい。換言すれば、延長素子213が、電界強度のピークP1を当接部分から遠ざければよい。
ところで、スピーカ穴42aが設けられない電子機器1も存在する。例えば第1音声出力部42は圧電振動素子によって構成される。この圧電振動素子は、制御部10によって制御されて振動することで、筐体2の前面側の部分(例えばカバーパネル2a)を振動させる。制御部10が音声信号に基づいて圧電振動素子を振動させることで、筐体2の前面側の部分から音声を出力する。例えばユーザが筐体2の前面側の部分に耳を当てることで、当該振動がユーザの耳に伝達されて、これが音声として聞き取られる。
このような場合、例えば平面視における圧電振動素子の位置を、耳が当接される当接部分と把握することができる。よってこの場合、延長素子213は、電界強度のピークを圧電振動素子(第1音声出力部42)から遠ざければよい。
あるいは、カバーパネル2aのうち、圧電振動素子によって最も振動する部分を、耳が当接される当接部分と把握することもできる。この場合、延長素子213は、電界強度のピークを当該部分から遠ざければよい。
以上のように、電子機器は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、本電子機器がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本電子機器の範囲から外れることなく想定され得る。
1 電子機器
2 筐体
21 アンテナ
42 第1音声出力部
211 アンテナ素子
212 グランドプレーン
213 延長素子

Claims (4)

  1. 電子機器であって、
    スピーカ穴が形成される筐体と、
    前記スピーカ穴から音声を出力する音声出力部と、
    アンテナと
    を備え、
    前記アンテナは
    アンテナ素子と、
    給電部を介して前記アンテナ素子に接続されるグランドプレーンと、
    前記グランドプレーンに接続される導電性の部材であり、前記アンテナが発生させる電界強度のピークを前記スピーカ穴から遠ざける延長素子と
    を備える、電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記ピークは前記スピーカ穴よりも前記延長素子に近い、電子機器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子機器であって、
    前記アンテナ素子と前記延長素子とは、前記グランドプレーンに対して互いに反対側から、それぞれ前記グランドプレーンに接続し、
    前記グランドプレーンの長さと前記延長素子の長さの合計は、前記アンテナが送受信する電波の波長の1/2倍以上、かつ、3/5倍以下である、電子機器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の電子機器であって、
    前記アンテナ素子と前記延長素子とは、第1方向において、前記グランドプレーンの中心に対して互いに反対側、かつ、前記第1方向に垂直な第2方向において、前記中心に対して同じ側において、それぞれグランドプレーンに接続する、電子機器。
JP2015211404A 2015-10-28 2015-10-28 電子機器 Pending JP2017085334A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015211404A JP2017085334A (ja) 2015-10-28 2015-10-28 電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015211404A JP2017085334A (ja) 2015-10-28 2015-10-28 電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017085334A true JP2017085334A (ja) 2017-05-18

Family

ID=58712079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015211404A Pending JP2017085334A (ja) 2015-10-28 2015-10-28 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017085334A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002512463A (ja) * 1998-04-20 2002-04-23 アルゴン・アーベー アンテナシステムの接地手段に結合するための接地延長構造、アンテナシステム及び該接地構造を有する移動通信装置
JP2004056703A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 携帯無線通信端末
US20090124306A1 (en) * 2007-11-12 2009-05-14 Chang-Il Kim Portable terminal

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002512463A (ja) * 1998-04-20 2002-04-23 アルゴン・アーベー アンテナシステムの接地手段に結合するための接地延長構造、アンテナシステム及び該接地構造を有する移動通信装置
JP2004056703A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 携帯無線通信端末
US20090124306A1 (en) * 2007-11-12 2009-05-14 Chang-Il Kim Portable terminal

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102246427B1 (ko) 모바일 장치에서의 근접성 및 터치 검출의 라디오 주파수 간섭을 감소시키기 위한 방법 및 장치
JP4710622B2 (ja) 携帯端末及び携帯端末のノイズ防止構造
TW200913370A (en) Antennas for handheld electronic devices
KR20130040891A (ko) 방출된 무선 주파수 신호의 위치를 최적화하는 하우징 구조물
US9293819B2 (en) Antenna apparatus and mobile terminal having the same
US10601119B2 (en) Antenna system and mobile terminal
CN105449358B (zh) 一种蓝牙耳机的天线系统和一种蓝牙耳机
KR20140148006A (ko) 안테나 장치 및 그것을 갖는 전자 장치
JP2012248947A (ja) 携帯無線装置
JP5665426B2 (ja) 電子機器
KR20150069795A (ko) 안테나 장치 및 그것을 갖는 통신 장치
JP2013247503A (ja) 携帯無線機
JP6301699B2 (ja) 電子機器
CN108767431B (zh) 天线组件及电子设备
JP2017085334A (ja) 電子機器
JP2008153801A (ja) アンテナおよび無線機能を有する端末装置
JP2009111698A (ja) 携帯端末及び携帯端末の給電ケーブル配線方法
KR20150011039A (ko) 안테나 장치 및 그것을 갖는 전자 장치
JP2017135670A (ja) 電子機器
JP2012227743A (ja) 携帯無線機
JP3137972U (ja) 電磁波シールド装置
JP2009111966A (ja) 携帯無線装置
JP5200934B2 (ja) 携帯端末装置及び携帯端末装置用筐体
JP3195354U (ja) 通信機器及び通信機器のアンテナ
JP2012253588A (ja) 携帯端末、及びアンテナ利得改善方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191015