JP2017084661A - 燃料電池モジュールおよび燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】積層された複数の燃料電池セルを有し、燃料電池セルの積層方向に直交する方向に第1および第2反応ガスを通流させるセルスタックと、セルスタックに対して第1および第2反応ガスの通流方向の下流側に配置され、セルスタックから排出された第1および第2反応ガスを燃焼させる燃焼室と、積層方向と通流方向とに直交する方向において燃焼室およびセルスタックに面し、順に燃焼室およびセルスタックに沿って第1反応ガスを導入することで第1反応ガスを予熱し、予熱された第1反応ガスを下流端においてセルスタックに供給する流路と、流路と燃焼室およびセルスタックとを仕切る隔壁とを有するガス導入部材と、を備え、燃焼室に面するガス導入部材の上流部は、積層方向の外形幅がセルスタックよりも小さい。
【選択図】図1
Description
先ず、第1の実施形態として、ガス導入部材の上流部の外形幅をセルスタックの外形幅よりも小さくした燃料電池モジュールおよび燃料電池システムについて説明する。図1は、第1の実施形態を示す燃料電池システム1の模式図である。
セルスタック21は、燃料電池セルの一例である複数の固体酸化物燃料電池セル211と、各固体酸化物燃料電池セル211を収納する不図示の収納容器とを有する。各固体酸化物燃料電池セル211は、積層方向D1に積層されている。セルスタック21は、積層方向D1に直交する通流方向D2に、第1反応ガスの一例である酸素含有ガス4と、第2反応ガスの一例である水素含有ガス5とを通流させる。
燃焼室22は、セルスタック21に対して通流方向D2の下流側に配置されている。より具体的には、燃焼室22は、収納容器内においてセルスタック21の上部に配置されている。燃焼室22は、セルスタック21から排出された余剰の酸素含有ガス4と水素含有ガス5とを燃焼させる。燃焼によって生じた燃焼ガスは、収納容器内に設けられた不図示の排気流路を通じて収納容器の外部に排出される。
ガス導入部材23は、積層方向D1と通流方向D2とに直交する方向D3において燃焼室22およびセルスタック21に面している。ガス導入部材23は、酸素含有ガス4を通流できるように中空に形成されている。具体的には、ガス導入部材23は、酸素含有ガス4の流路231と、流路231を囲む隔壁232および側壁233と、流路231内に配置された邪魔板234、中央側整流板235および端部整流板236とを備える。邪魔板234、中央側整流板235および端部整流板236は、2つずつ備えられている。
ブロワ32は、セルスタック21に向けて酸素含有ガス4を供給する。ブロワ32から供給された酸素含有ガス4は、収納容器内のガス流路を経由してガス導入部材23に流入する。ガス導入部材23に流入した酸素含有ガス4は、順に、上流部23aの流路231、中流部23bの流路231および下流部23cの流路231を通ってガス導入部材23の下流端から流出(すなわち、噴出)する。
燃料供給装置31は、改質器に燃料50として天然ガスと水とを供給する。改質器は、水を気化することで水蒸気を発生させ、発生した水蒸気を触媒で天然ガスと反応させることで水素含有ガス5を生成する。生成された水素含有ガス5は、ガス通流管を経由してマニホールドに到達する。マニホールドにおいて、水素含有ガス5は、セル入口からセルスタック21に供給され、各固体酸化物燃料電池セル211の燃料極に到達する。燃料極に到達した水素含有ガス5の一部は、既述したように燃料極での反応によって電子を発生させる。発電に用いられなかった余剰の水素含有ガス5は、燃焼室22において燃焼した後に外部に排出される。
ガス導入部材23に流入した酸素含有ガス4は、先ず、上流部23a内において燃焼室22の脇を通ることで、輻射や熱交換によって燃焼室22内の燃焼ガスの熱を吸収する。熱を吸収することで、酸素含有ガス4は予熱される。このとき、上流部23aの外形幅X1がセルスタック21の外形幅X2より小さいことで、ガス導入部材23を挟む一対の燃焼室22が連通している。これにより、容積が大きな燃焼室22内において、セルスタック21から排出された余剰の酸素含有ガス4と水素含有ガス5とが十分に混合されて良好に燃焼する。酸素含有ガス4と水素含有ガス5とが良好に燃焼することで、固体酸化物燃料電池セル211が十分に加熱され、固体酸化物燃料電池セル211の発電効率が向上する。また、上流部23aの外形幅X1がセルスタック21の外形幅X2より小さいことで、酸素含有ガス4の流れが積層方向D1の中央に集中し、また、燃焼室22の冷却が抑制される。
次に、第2の実施形態として、酸素含有ガスの供給孔を備えた燃料電池モジュールについて説明する。なお、第2の実施形態において、既述の実施形態に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図2は、第2の実施形態を示す燃料電池モジュール2の模式図である。
次に、第3の実施形態として、内端部が屈曲した邪魔板と第1の整流板とを備えた燃料電池モジュールについて説明する。なお、第3の実施形態において、既述の実施形態に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図3は、第3の実施形態を示す燃料電池モジュール2の模式図である。
次に、第4の実施形態として、第2の整流板を備えた燃料電池モジュールについて説明する。なお、第4の実施形態において、既述の実施形態に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図4は、第4の実施形態を示す燃料電池モジュール2の模式図である。
次に、第5の実施形態として、第3の整流板を備えた燃料電池モジュールについて説明する。なお、第5の実施形態において、既述の実施形態に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図5は、第5の実施形態を示す燃料電池モジュール2の模式図である。
次に、第6の実施形態として、直線状の第2の整流板を備えた燃料電池モジュールについて説明する。なお、第6の実施形態において、既述の実施形態に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図6は、第6の実施形態を示す燃料電池モジュール2の模式図である。
次に、第7の実施形態として、邪魔板234の角部に傾斜面を有する燃料電池モジュールについて説明する。なお、第7の実施形態において、既述の実施形態に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図7は、第7の実施形態を示す燃料電池モジュール2の模式図である。
次に、第8の実施形態として、整流板の角部に傾斜面を有する燃料電池モジュールについて説明する。なお、第8の実施形態において、既述の実施形態に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図8は、第8の実施形態を示す燃料電池モジュール2の模式図である。
次に、第9の実施形態として、邪魔板および整流板をプレス加工した燃料電池モジュールについて説明する。なお、第9の実施形態において、既述の実施形態に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図9は、第9の実施形態を示す燃料電池モジュール2の模式図である。
次に、第10の実施形態として、中央側の供給孔の内径を大きくした燃料電池モジュールについて説明する。なお、第10の実施形態において、既述の実施形態に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図10は、第10の実施形態を示す燃料電池モジュール2の模式図である。
次に、第11の実施形態について説明する。図11は、第11の実施形態を示す燃料電池モジュール2の模式図である。
次に、燃料電池モジュール2の実験例について説明する。図12は、燃料電池モジュールの実験例を示す図である。本実験例では、流体解析ソフト(STAR−CCM+)を用いて、第1〜第8、第10および第11の実施形態の燃料電池モジュール2を模擬した解析対象データ(試料1〜10)の3D流体解析を行った。試料番号と実施形態との対応関係は図12に示す通りである。本実験例では、ガス導入部材23に供給される酸素含有ガス4の温度を750Kに設定した。また、本実験例では、隔壁232の温度を1000Kに設定した。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
Claims (9)
- 積層された複数の燃料電池セルを有し、前記燃料電池セルの積層方向に直交する方向に第1反応ガスと第2反応ガスとを通流させるセルスタックと、
前記セルスタックに対して前記第1および第2反応ガスの通流方向の下流側に配置され、前記セルスタックから排出された前記第1および第2反応ガスを燃焼させる燃焼室と、
前記積層方向と前記通流方向とに直交する方向において前記燃焼室および前記セルスタックに面するガス導入部材であって、順に前記燃焼室および前記セルスタックに沿って前記第1反応ガスを導入することで前記第1反応ガスを予熱し、予熱された前記第1反応ガスを下流端において前記セルスタックに供給する流路と、前記流路と前記燃焼室および前記セルスタックとを仕切る隔壁とを有するガス導入部材と、を備え、
前記燃焼室に面する前記ガス導入部材の上流部は、前記積層方向の外形幅が前記セルスタックよりも小さい、燃料電池モジュール。 - 前記ガス導入部材は、
前記上流部の下流に配置され、前記第1反応ガスの流れを前記積層方向の中央に集中させる複数の邪魔板と、
前記複数の邪魔板の下流に配置され、前記中央に集中した前記第1反応ガスの流れを分散させる複数の整流板と、を備える請求項1に記載の燃料電池モジュール。 - 前記複数の邪魔板は、前記中央に集中した第1反応ガスの流れに接する前記積層方向の内端部において下流側に屈曲し、
前記複数の整流板は、前記中央に集中した第1反応ガスの流れを受けるように前記内端部に面する位置において下流側に凹入し、前記第1反応ガスの流れを前記積層方向の外方および下流に向かわせる第1の整流板を含む請求項2に記載の燃料電池モジュール。 - 前記複数の整流板は、前記第1の整流板に対する前記積層方向の外方に配置され、前記積層方向の内方および下流側に延びる第2の整流板を含む請求項3に記載の燃料電池モジュール。
- 前記複数の整流板は、下流側において前記第1の整流板と前記第2の整流板との間隙部に面する第3の整流板を含む請求項4に記載の燃料電池モジュール。
- 前記複数の邪魔板および前記複数の整流板の少なくとも1つは、角部に傾斜面または曲面を有する請求項2〜5のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
- 前記ガス導入部材は、前記積層方向に間隔を空けて前記隔壁に設けられ、前記整流板の下流において前記セルスタックに前記第1の反応ガスを供給する複数の供給孔を備える請求項2〜6のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
- 前記複数の供給孔のうち、前記積層方向の中央側の供給孔は、それ以外の供給孔よりも内径が大きい請求項7に記載の燃料電池モジュール。
- 燃料電池モジュールと、前記燃料電池モジュールを作動させるための補機とを備え、
前記燃料電池モジュールは、
積層された複数の燃料電池セルを有し、前記燃料電池セルの積層方向に直交する方向に第1反応ガスと第2反応ガスとを通流させるセルスタックと、
前記セルスタックに対して前記第1および第2反応ガスの通流方向の下流側に配置され、前記セルスタックから排出された前記第1および第2反応ガスを燃焼させる燃焼室と、
前記積層方向と前記通流方向とに直交する方向において前記燃焼室および前記セルスタックに面するガス導入部材であって、順に前記燃焼室および前記セルスタックに沿って前記第1反応ガスを導入することで前記第1反応ガスを予熱し、予熱された前記第1反応ガスを下流端において前記セルスタックに供給する流路と、前記流路と前記燃焼室および前記セルスタックとを仕切る隔壁とを有するガス導入部材と、を備え、
前記燃焼室に面する前記ガス導入部材の上流部は、前記積層方向の外形幅が前記セルスタックよりも小さい、燃料電池システム。
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JP2007059377A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-03-08 | Kyocera Corp | 燃料電池モジュール |
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