JP2017084089A - 光学的情報読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を阻害することなく光学的情報までの距離を測定可能な光学的情報読取装置を提供する。
【解決手段】マーカ光照射部22は、受光センサ23による撮像範囲に向けて照射されるマーカ光Lmの光軸Lgmと受光センサ23の光軸Lgpとがずれるように配置されている。そして、距離測定処理(S105)では、受光センサ23による撮像画像において光学的情報Cに対してマーカ光照射部22により照射された中央側マーカ光Lm1の中心Lmcの位置に応じて当該光学的情報Cまでの距離が測定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、光学的情報を読み取る光学的情報読取装置に関するものである。
従来、光学的情報を読み取る光学的情報読取装置として、例えば、下記特許文献1に開示されるバーコードリーダが知られている。このバーコードリーダは、バーコードラベルとの距離を測定可能な距離センサを備えており、読み取り対象となるバーコードラベルまでの距離範囲が予めメモリに格納されている。そして、バーコードリーダでは、距離センサによって測定されたバーコードラベルまでの距離が上記距離範囲にあると判断された場合に、読み取られたバーコードデータが上位装置に送信される。これにより、設定作業を煩雑にすることなく、上記距離範囲外のバーコードラベルに記載されたバーコードのバーコードデータを無効にしている。
特開2006−201921号公報
バーコードなどの情報コードや文字情報等を含めた光学的情報を読取対象とする光学的情報読取装置では、意図しない光学的情報を読取らないようにするため、上記特許文献1のように光学的情報までの距離を測定してその測定結果に応じた処理を行う場合が多い。しかしながら、上記特許文献1のような構成では、光学的情報までの距離を測定するための距離センサを設ける必要があり、回路基板に対する実装面積が大きくなることから光学的情報読取装置自体も大きくなってしまい、装置の小型化を阻害してしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、小型化を阻害することなく光学的情報までの距離を測定可能な光学的情報読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、光学的情報(C)を撮像する撮像手段(23)と、前記撮像手段による撮像範囲に向けて光(Lm)を照射する照射手段(22)と、前記撮像手段によって撮像された前記光学的情報を読み取る読取手段(40)と、前記光学的情報までの距離を測定する距離測定手段(40)と、前記距離測定手段により測定される前記光学的情報までの距離に応じた処理を行う制御手段(40)と、を備え、前記照射手段は、前記撮像範囲に向けて照射される光の光軸(Lgm)と前記撮像手段の光軸(Lgp)とがずれるように配置され、前記距離測定手段は、前記撮像手段による撮像画像において前記光学的情報に対して前記照射手段により照射された光の位置(Lmc)に応じて当該光学的情報までの距離(Zk)を測定することを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、照射手段は、撮像手段による撮像範囲に向けて照射される光の光軸と撮像手段の光軸とがずれるように配置されている。そして、距離測定手段は、撮像手段による撮像画像において光学的情報に対して照射手段により照射された光の位置に応じて当該光学的情報までの距離を測定する。
照射手段により照射される光の光軸と撮像手段の光軸とがずれていることから、照射手段の光が照射された物体が撮像手段から離れると、撮像画像における照射手段の光の位置は所定の方向に移動する。そうすると、撮像画像における照射手段の光の位置に応じてこの光が照射された物体までの距離、すなわち、撮像画像において光学的情報に照射された照射手段の光の位置に応じて当該光学的情報までの距離を測定することができる。このように、距離センサ等を利用することなく光学的情報を読み取るために必要な撮像手段等を利用して距離測定手段を構成することで、小型化を阻害することなく光学的情報までの距離を測定可能な光学的情報読取装置を実現することができる。
請求項2の発明では、照射手段から照射される光は、撮像手段による撮像範囲の中心を示すマーカ光であり、照射手段は、マーカ光を撮像手段による撮像範囲に向けて照射するマーカ光照射手段として機能する。
このようにマーカ光のような視認性を高めた光を利用することで、撮像画像における照射手段の光(マーカ光)の位置がより明確になるので、光学的情報までの距離をより正確に測定することができる。
請求項3の発明では、光学的情報には所定方向に配列される文字列が含まれている。そして、読取手段により読み取られた文字間の隙間を、当該隙間に相当する撮像画像での画素数と距離測定手段により測定される光学的情報までの距離とに基づいて、文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかを判定する処理が、制御手段により行われる。
所定方向に配列される複数の文字列が読取対象となる光学的情報に含まれていると、文字間の隙間について文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかの判断が必要となる場合がある。この場合、文字列間の余白は文字列内の空白文字よりも上記所定方向の長さが長くなるが、その隙間の実際の長さを把握できないと、その隙間が文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかを正確に判断することができない。
本発明では、距離測定手段により測定される光学的情報までの距離に応じた処理として、文字間の隙間に相当する撮像画像での画素数と距離測定手段により測定される光学的情報までの距離とから上記隙間の実際の長さを把握することができる。このため、文字列間の余白と文字列内の空白文字とを区分けするための所定の閾値と上述のように把握された実際の隙間の長さとを比較することで、距離センサ等を利用することなくその隙間が文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかを判定することができる。
具体的には、例えば、請求項4の発明のように、制御手段により、文字間の隙間が文字列内の空白文字と判定されると、当該隙間の所定方向両側にそれぞれ配列される文字を含めて1つの文字列が配列されているとして認識する処理を行い、文字間の隙間が文字列間の余白と判定されると、当該隙間の所定方向両側にそれぞれ異なる文字列が配列されているとして認識する処理を行うことができる。
請求項5の発明では、光学的情報までの距離に応じた処理として、距離測定手段により測定される光学的情報までの距離が予め設定される距離に近づくように当該光学的情報読取装置の移動を促す情報が制御手段により報知される。
これにより、上記予め設定される距離を、例えば、ベストフォーカスとなる距離に設定することで、光学的情報を読み取るために適した光学的情報読取装置の位置をユーザに対して報知することができる。
第1実施形態に係る光学的情報読取装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図2(A)は、文字列内の空白文字を説明するための説明図であり、図2(B)は、文字列間の余白を説明するための説明図である。 マーカ光の光軸と受光センサの光軸とのX方向のずれを概念的に示す説明図である。 図4(A)は、マーカ光が照射された光学的情報を近距離にて撮像した撮像画像を示す説明図であり、図4(B)は、マーカ光が照射された光学的情報をベストフォーカス位置にて撮像した撮像画像を示す説明図であり、図4(C)は、マーカ光が照射された光学的情報を遠距離にて撮像した撮像画像を示す説明図である。 マーカ座標と光学的情報までの距離との関係を示す説明図である。 各距離ごとの画素数と実際の長さとの関係を示す説明図である。 光学的情報読取装置での文字情報読取処理の流れを例示するフローチャートである。 複数列の文字情報が撮像された状態を示す説明図である。 光学的情報読取装置でのベストフォーカス位置報知処理の流れを例示するフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る光学的情報読取装置について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る光学的情報読取装置10は、数字、英字、漢字、ひらがなおよびカタカナなどの文字情報や一次元コードおよび二次元コードなどの情報コードを含めた光学的情報を読取対象とする携帯型の情報読取装置である。このため、光学的情報読取装置10は、文字情報を光学的に読み取るOCR(optical character recognition)機能と情報コードを光学的に読み取る情報コードリーダとしての機能とを兼備するように構成されている。
この光学的情報読取装置10は、図示しないケースの内部に回路部20が収容されてなるものであり、回路部20は、主に、照明光源21、マーカ光照射部22、受光センサ23等の光学系と、メモリ35、制御回路40等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系とを備えている。
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系は、照明光源21とマーカ光照射部22とから構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、LEDとこのLEDの出射側に設けられるレンズとから構成されている。
マーカ光照射部22は、受光センサ23による撮像範囲を示すためのマーカ光Lmを照射可能なマーカ光源として機能するもので、例えば、LEDとこのLEDの出射側に設けられるレンズとから構成されている。特に、本実施形態では、マーカ光照射部22は、マーカ光Lmとして、撮像範囲の中心近傍を示すための中央側マーカ光Lm1と、撮像範囲の外縁近傍を示すための外縁側マーカ光Lm2とを照射可能に構成されている(図4参照)。なお、図1では、光学的情報Cが表示された読取対象Rに向けて、照明光Lfおよびマーカ光Lmを照射する例を概念的に示している。また、マーカ光照射部22は、撮像範囲に向けて光を照射する「照射手段」または「マーカ光照射手段」の一例に相当し得る。
受光光学系は、受光センサ23、結像レンズ25などによって構成されている。受光センサ23は、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を二次元に配列したエリアセンサとして光学的情報を撮像可能に構成されるものである。この受光センサ23は、結像レンズ25を介して入射する入射光を受光可能に基板20a(図3参照)に実装されている。なお、受光センサ23は、光学的情報を撮像する「撮像手段」の一例に相当し得る。
結像レンズ25は、外部から読取口13を介して入射する入射光を集光して受光センサ23の受光面23aに像を結像可能な結像光学系として機能するものである。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lfが光学的情報C等にて反射した後、この反射光Lrを結像レンズ25で集光し、受光センサ23の受光面23aに光学的情報Cの像を結像させている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、操作部42、液晶表示器43、ブザー44、バイブレータ45、発光部46、通信インタフェース48等から構成されている。このマイコン系は、その名の通り、マイコン(情報処理装置)として機能し得る制御回路40およびメモリ35を中心に構成されるもので、上述した光学系によって撮像された光学的情報の画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。
光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定の増幅率で増幅された後、A/D変換回路33に入力されると、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、生成されてメモリ35に入力されると、所定のコード画像情報格納領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、上述したコード画像情報格納領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、文字情報や情報コード等の光学的情報を光学的に読み取るための読取処理を実行可能なプログラムや、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
制御回路40は、光学的情報読取装置10全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるもので、メモリ35とともに情報処理装置を構成し得るもので情報処理機能を有する。この制御回路40は、受光センサ23によって撮像されてメモリ35に記憶される光学的情報の画像を解析することで、光学的情報を読み取る読取手段として機能する。この制御回路40は、光学的情報が文字情報である場合には、メモリ35に記憶される画像データのうち1または2以上の文字列に相当する文字列画像に対して後述するように文字情報読取処理を行い、文字列を認識して読み取る。また、制御回路40は、光学的情報が情報コードである場合には、メモリ35に記憶される画像データのうち情報コードに相当するコード画像に対して公知のデコード処理を行い、情報コードとして符号化された文字データ等を解読して読み取る。また、制御回路40は、受光センサ23によって撮像されてメモリ35に記憶される光学的情報の画像を解析することで、撮像された光学的情報までの距離を測定する距離測定処理を行うように機能する。なお、制御回路40は、「距離測定手段」の一例に相当し得る。
また、制御回路40は、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)と接続可能に構成されており、本実施形態の場合、操作部42、液晶表示器43、ブザー44、バイブレータ45、発光部46、通信インタフェース48等が接続されている。操作部42は、複数のキーによって構成され、使用者のキー操作に応じて制御回路40に対して操作信号を与える構成をなしており、制御回路40は、操作部42から操作信号を受けたとき、その操作信号に応じた動作を行うように構成されている。液晶表示器43は、公知の液晶表示パネルによって構成されており、制御回路40によって表示内容が制御されるようになっている。ブザー44は、公知のブザーによって構成されており、制御回路40からの動作信号に応じて所定の音を発生させるように構成されている。バイブレータ45は、携帯機器に搭載される公知のバイブレータによって構成されており、制御回路40からの駆動信号に応じて振動を発生させるように構成されている。発光部46は、例えばLEDであって、制御回路40からの信号に応じて点灯するように構成されている。通信インタフェース48は、外部(例えばホスト装置)との間でのデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御回路40と協働して通信処理を行う構成をなしている。
次に、光学的情報を読み取る際に制御回路40により実施される各処理について、図面を参照して説明する。
本実施形態では、所定方向(以下、配列方向ともいう)に沿って1列または複数列にて配列される複数の文字列が、光学的情報として読取対象となる場合がある。ここで、文字列は、複数の文字を配列してなる単語が1または2以上配列されて構成されるものとする。本実施形態における文字情報読取処理では、撮像した文字列について、単語の終端の文字と次に配列される単語の始端の文字との間に隙間があることから、この文字間の隙間の配列方向の長さ(以下、隙間長さGともいう)を測定し、この測定された隙間長さGと所定の閾値Gthとを比較して、当該文字間の隙間が文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかを判断する。なお、上記所定の閾値Gthは、文字列間の余白と文字列内の空白文字とを区分けするための閾値であって、読取対象となる文字の文字サイズ等に基づいて、例えば、10mmに予め設定されている。
このため、例えば、図2(A)に示すように、単語「○○○」と単語「○○○○」とが1つの文字列に含まれるものであれば、その隙間長さGが所定の閾値Gth未満となるので、当該隙間を文字列内の空白文字(スペース)Waとして認識することができる。また、例えば、図2(B)に示すように、単語「□□□」と単語「◇◇◇」とが互いに異なる文字列を構成するものであれば、その隙間長さGが所定の閾値Gth以上となるので、当該隙間を文字列間の余白(マージン)Wbとして認識することができる。
上述のように文字列間の余白は文字列内の空白文字よりも上記配列方向の長さが長くなるが、その隙間の実際の長さを把握できないと、その隙間が文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかを正確に判断することができない。そこで、本実施形態では、光学的情報として読取対象となる各単語を撮像した際、文字間の隙間に相当する撮像画像での画素数と各単語(光学的情報を構成する文字列)までの距離とから上記隙間の実際の長さを把握する。このため、光学的情報読取装置10(受光センサ23)から光学的情報までの距離を測定する距離測定手段が必要になる。
本実施形態では、距離センサ等を利用することなく光学的情報を読み取るために必要な受光センサ23(撮像手段)等を利用して、光学的情報までの距離を測定するための距離測定処理を制御回路40により実施する。以下、距離測定処理について、図3〜図6を参照して詳述する。なお、距離測定処理を行う制御回路40は、「距離測定手段」の一例に相当し得る。
本実施形態では、マーカ光照射部22は、基板20aに対して受光センサ23からX方向(図3参照)に離れて実装されて、受光センサ23の撮像範囲の中心近傍に向けて中央側マーカ光Lm1を照射し、受光センサ23の撮像範囲の外縁近傍に向けて外縁側マーカ光Lm2を照射するように配置されている。上記X方向は、図4(A)〜(C)に示すように、受光センサ23により撮像される撮像画像P(P1〜P3)の横方向(図4での左右方向)に相当するものである。なお、撮像画像Pの縦方向(図4での上下方向)を、上記X方向に対して直交するY方向と定義する。
このため、図3に示すように、マーカ光照射部22は、撮像範囲の中心近傍に向けて照射されるマーカ光Lmの光軸Lgmと受光センサ23の光軸Lgpとが基板20aへの実装位置に応じて上記X方向にずれるように配置されることとなる。そうすると、マーカ光Lmの光軸Lgmと受光センサ23の光軸Lgpとが交わるように傾くこととなり、マーカ光Lmが照射された物体が受光センサ23から離れると、撮像画像Pにおけるマーカ光Lmの位置は上記X方向に沿って移動する。特に、本実施形態では、マーカ光照射部22は、マーカ光Lmを照射した物体が受光センサ23に関してベストフォーカスの位置にあるとき、中央側マーカ光Lm1の中心Lmcが撮像画像Pの中央に位置するように配置されている。
このため、例えば、「ABC 123」との文字情報からなる光学的情報Cをベストフォーカス位置にてマーカ光Lmが照射された状態にて撮像すると(図3のT2参照)、図4(B)に示すように、中央側マーカ光Lm1の中心Lmcがその撮像画像P2の中央に位置する。そして、この光学的情報Cを上記ベストフォーカス位置よりも近づけた状態で撮像すると(図3のT1参照)、図4(A)に示すように、中央側マーカ光Lm1の中心Lmcがその撮像画像P1の中央からX方向一側(図4の左側)にXaだけずれように撮像される。そして、この光学的情報Cを上記ベストフォーカス位置から離した状態で撮像すると(図3のT3参照)、図4(C)に示すように、中央側マーカ光Lm1の中心Lmcがその撮像画像P3の中央からX方向他側(図4の右側)にXbだけずれように撮像される。
このような三角測距方式の原理から、撮像画像Pにおける中央側マーカ光Lm1の中心Lmcの位置に応じてこのマーカ光Lmが照射された物体までの距離、すなわち、撮像画像Pにおいて光学的情報に照射された中央側マーカ光Lm1の中心Lmcのマーカ座標に応じて当該光学的情報までの距離を測定することができる。
そこで、本実施形態では、図5に示すような中央側マーカ光Lm1の中心LmcにおけるX方向のマーカ座標Mkと光学的情報までの距離Zkとの関係(k=1〜n)を予め求めて、このような関係をテーブルとしてメモリ35に記憶している。なお、マーカ座標Mkは、中央側マーカ光Lm1の中心Lmcに相当する反射光を受光する可能性がある受光センサ23の受光素子に応じて設定されるものであり、1つの受光素子について1つのマーカ座標Mkを設定してもよいし、X方向に沿って隣接する複数の受光素子について1つのマーカ座標Mkを設定してもよい。
さらに、本実施形態では、図5に示す距離Z1〜Znのそれぞれについて、X方向の画素数Sとこの画素数Sに対応する実際の長さAとの関係を予め求めて、このような関係を図6に示すように距離Z1〜Znごとのテーブルとしてメモリ35に記憶している。これにより、例えば、撮像画像Pにおける中央側マーカ光Lm1の中心Lmcの位置がマーカ座標M2に相当する場合には、図5に示すテーブルに基づいて距離Z2のテーブルが選択され、その際、求めたい隙間のX方向の画素数がS2であれば、図6に示す距離Z2のテーブルに基づいて、その隙間の隙間長さGが長さA22として測定される。
次に、文字情報読取処理について、図7に示すフローチャートを用いて詳述する。以下の説明では、図8に概略的に例示するような複数の文字列からなる文字情報(光学的情報)が読取対象として撮像される場合について説明する。なお、図8では、1列目に単語「○○○」と単語「○○○○」とが1つの文字列として撮像され、2列目に単語「□□□」と単語「◇◇◇」とが互いに異なる文字列として撮像され、3列目に単語「△△△」と単語「△△」と単語「△△△△」とが1つの文字列として撮像されるものとする。
光学的情報読取装置10の操作部42に対して文字情報を読み取るための操作がなされることで、制御回路40により図7に示す文字情報読取処理が開始される。そして、マーカ光Lmの中央側マーカ光Lm1および外縁側マーカ光Lm2を基準にして読取口13が文字情報に向けられることで、マーカ光Lmが照射された文字情報からの反射光Lrが受光センサ23により受光され、その文字情報およびマーカ光Lmを撮像した画像が取り込まれる(S101)。
上述のように読取対象となる文字情報が撮像されて取り込まれると、取り込まれた撮像画像について中央側マーカ光Lm1の中心Lmcの位置に基づいてマーカ座標Mkが検出される(S103)。続いて、検出されたマーカ座標Mkからメモリ35に記憶されるテーブル(図5参照)に基づいて、文字情報までの距離Zkを測定する距離測定処理がなされる(S105)。すなわち、文字情報(光学的情報)とともに撮像されたマーカ光Lmからその文字情報(光学的情報)までの距離が測定される。
次に、撮像された各文字を認識するため、撮像画像に対して例えば上列から順に左側から右側にかけて文字らしい画像部分(以下、単に文字画像ともいう)を1文字分ずつ検出するための処理がなされる(S107)。続いて、ステップS109に示す判定処理にて、上記ステップS107にて検出した文字画像と前回検出した文字画像との間に文字列間の余白または文字列内の空白文字とみなされるような隙間があるか否かについて判定される(S109)。ここで、検出した文字画像が、その撮像画像について最初に検出した文字画像である場合、または、前回検出した文字画像の隣に隙間無く並ぶ文字画像である場合には、隙間がないと判定される(S109でNo)。この場合には、上記ステップS107にて検出した文字画像に対して文字を認識するための公知の文字認識処理がなされる(S111)。そして、撮像画像から想定される全ての文字画像の検出が終了していなければ(S113でNo)、次に配列される文字画像を検出するために、上記ステップS107からの処理が繰り返される。
具体的には、図8から分かるように、最初に1行目左側の単語の始端の文字「○」に相当する文字画像が検出されて(S107)、その撮像画像について最初に検出した文字画像であることから(S109でNo)、その検出した文字画像に対して文字認識処理がなされる(S111)。次に、この文字画像の隣に並ぶ2番目の文字「○」に相当する文字画像が検出されて(S107)、前回検出した文字画像の隣に隙間無く並ぶ文字画像であることから(S109でNo)、その検出した文字画像に対して文字認識処理がなされる(S111)。続いて、この文字画像の隣に並ぶ終端の文字「○」に相当する文字画像が検出されて(S107)、前回検出した文字画像の隣に隙間無く並ぶ文字画像であることから(S109でNo)、その検出した文字画像に対して文字認識処理がなされる(S111)。
そして、このように1つの単語を構成する全ての文字について文字認識するための処理がなされた後に、次にX方向に配列される単語の始端の文字に相当する文字画像が検出されると(S107)、この検出した文字画像と前回検出した文字画像との間に隙間があると判定される(S109でYes)。
この場合には、検出された隙間に相当する撮像画像でのX方向の画素数S(以下、隙間画素数Sともいう)と文字情報までの距離とに基づいて、文字間の隙間の隙間長さGを測定するための処理がなされる(S115)。この処理では、上記ステップS105にて測定された文字情報までの距離ZkについてX方向の画素数Sと実際の長さAとの関係に対応するテーブルが選択され、このテーブルにて隙間画素数Sに対応する実際の長さAに等しくなるように、隙間長さGが測定される。
具体的には、図8からわかるように、1行目左側の単語を構成する全ての文字が認識された後に、1行目右側の単語の始端の文字「○」に相当する文字画像が検出されると(S107)、この検出した文字画像と前回検出した文字画像との間に隙間があると判定される(S109でYes)。そして、隙間画素数Sと文字情報までの距離Zkとに基づいて、文字間の隙間の隙間長さG1(図8参照)が測定される(S115)。
このように隙間長さG1が測定されると、この測定された隙間長さG1と上述した所定の閾値Gthとを比較して、当該文字間の隙間が文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかについて判定される(S117)。具体的には、図8からわかるように、単語「○○○」と単語「○○○○」とが1つの文字列として撮像されているため、その隙間長さG1が所定の閾値Gth未満と判定されて(S117でYes)、当該隙間が文字列内の空白文字Waとして認識される(S119)。
その後、上記ステップS107にて検出した文字画像に対して文字を認識するための公知の文字認識処理がなされる(S111)。具体的には、図8からわかるように、1行目右側の単語の始端の文字「○」に相当する文字画像に対して文字認識処理がなされることとなる。そして、撮像画像から想定される全ての文字画像の検出が終了していないことから(S113でNo)、上記ステップS107からの処理が繰り返される。
そして、1列目右側の単語「○○○○」および2列目左側の単語「□□□」のそれぞれの文字について文字認識するための処理がなされた後、2列目右側の単語の始端の文字「◇」に相当する文字画像が検出されると(S107)、この検出した文字画像と前回検出した文字画像との間に隙間があると判定される(S109でYes)。
この場合には、隙間画素数Sと文字情報までの距離Zkとに基づいて、文字間の隙間の隙間長さG2(図8参照)が測定される(S115)。そして、単語「□□□」と単語「◇◇◇」とが互いに異なる文字列を構成するように撮像されているため、その隙間長さG2が所定の閾値Gth以上と判定されて(S117でNo)、当該隙間が文字列間の余白Wbとして認識される(S121)。その後、上記ステップS107にて検出した文字画像に対して文字(始端の文字「◇」)を認識するための公知の文字認識処理がなされる(S111)。そして、撮像画像から想定される全ての文字画像の検出が終了していないことから(S113でNo)、上記ステップS107からの処理が繰り返される。なお、ステップS117,S119,S121の処理を行う制御回路40は、「制御手段」の一例に相当し得る。
そして、2列目右側の単語「◇◇◇」および3列目左側の単語「△△△」のそれぞれの文字について文字認識するための処理がなされた後、3列目中央側の単語の始端の文字「△」に相当する文字画像が検出されると(S107)、この検出した文字画像と前回検出した文字画像との間に隙間があると判定される(S109でYes)。この場合には、隙間画素数Sと文字情報までの距離Zkとに基づいて、文字間の隙間の隙間長さG3(図8参照)が測定され(S115)、その隙間長さG3が所定の閾値Gth未満と判定されて(S117でYes)、当該隙間が文字列内の空白文字Waとして認識される(S121)。
続いて、3列目中央側の単語「△△」のそれぞれの文字について文字認識するための処理がなされた後、3列目右側の単語の始端の文字「△」に相当する文字画像が検出されると(S107)、この検出した文字画像と前回検出した文字画像との間に隙間があると判定される(S109でYes)。この場合には、隙間画素数Sと文字情報までの距離Zkとに基づいて、文字間の隙間の隙間長さG4(図8参照)が測定され(S115)、その隙間長さG4が所定の閾値Gth未満と判定されて(S117でYes)、当該隙間が文字列内の空白文字Waとして認識される(S121)。その後、3列目右側の単語を構成する全ての文字画像について文字を認識するための文字認識処理がなされることで(S113でYes)、本文字情報読取処理が終了する。
このように、本文字情報読取処理では、単に撮像した文字を認識するだけでなく、文字間の隙間が検出された場合に、この文字間の隙間が文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかを判断することができる。このため、制御回路40による処理に応じて、文字間の隙間が文字列内の空白文字と判定されると、当該隙間の所定方向両側にそれぞれ配列される文字を含めて1つの文字列が配列されているとして認識する処理を行い、文字間の隙間が文字列間の余白と判定されると、当該隙間の所定方向両側にそれぞれ異なる文字列が配列されているとして認識する処理を行うことができる。このように撮像した文字情報に関して文字列を考慮して文字認識することができ、文字情報をより正確に読み取ることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、マーカ光照射部22は、受光センサ23による撮像範囲に向けて照射されるマーカ光Lmの光軸Lgmと受光センサ23の光軸Lgpとがずれるように配置されている。そして、距離測定処理(S105)では、受光センサ23による撮像画像において光学的情報Cに対してマーカ光照射部22により照射された中央側マーカ光Lm1の中心Lmcの位置に応じて当該光学的情報Cまでの距離が測定される。
このように、距離センサ等を利用することなく光学的情報Cを読み取るために必要な受光センサ23等を利用して距離測定処理を実施可能に制御回路40を構成することで、小型化を阻害することなく光学的情報Cまでの距離を測定可能な光学的情報読取装置10を実現することができる。
さらに、マーカ光照射部22から照射される中央側マーカ光Lm1は、受光センサ23による撮像範囲の中心を示すためのマーカ光であり、マーカ光照射部22は、マーカ光Lmを受光センサ23による撮像範囲に向けて照射するマーカ光照射手段として機能する。
このようにマーカ光Lmのような視認性を高めた光を利用することで、撮像画像における中央側マーカ光Lm1の中心Lmcの位置がより明確になるので、光学的情報Cまでの距離Zkをより正確に測定することができる。
特に、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、光学的情報Cには所定方向に配列される文字列が含まれており、読み取られた文字間の隙間を、隙間画素数Sと光学的情報Cまでの距離Zkとに基づいて、文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかを判定する処理が、文字情報読取処理により行われる。
このため、文字列間の余白と文字列内の空白文字とを区分けするための上記所定の閾値Gthと実際の隙間の長さGとを比較することで、距離センサ等を利用することなくその隙間が文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかを判定することができる。
なお、文字画像検出処理(S107)では、上述したように撮像画像に対して上列から順に左側から右側にかけて文字画像を1文字分ずつ検出することに限らず、例えば、撮像画像に対して右側から左側にかけて文字画像を1文字分ずつ検出してもよいし、撮像画像に対して下列から上列にかけて文字画像を1文字分ずつ検出してもよい。また、文字画像検出処理(S107)にて検出した文字画像に対して1文字分ずつ文字認識処理(S111)を行うことに限らず、撮像画像から少なくとも2以上の文字画像を検出した後にまとめて文字認識処理を行ってもよい。
上述した文字情報読取処理では、撮像画像から検出される全ての文字画像について文字認識することに限らず、一部の文字画像、例えば、所定の大きさの文字に相当する文字画像に限定して文字認識してもよい。この場合、一部の文字画像について文字間の隙間長さGを上述のように測定することで、当該文字間の隙間が文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかについて判定することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る光学的情報読取装置について、図9を参照して説明する。
本第2実施形態では、上述のように撮像画像においてマーカ光Lm(中央側マーカ光Lm1の中心Lmc)の位置に応じて測定される光学的情報Cまでの距離を利用して、光学的情報Cまでの距離Zkが予め設定される距離に近づくように当該光学的情報読取装置10の移動を促す情報を報知する。具体的には、上記予め設定される距離を、光学的情報Cの撮像に関してベストフォーカスとなる距離Zoを基準にこの距離Zoよりも近距離側の距離Zth1と遠距離側の距離Zth2との間の距離範囲に設定することで、当該光学的情報Cを読み取るために適した光学的情報読取装置10の位置をユーザに対して適切に報知する報知処理を行う。
以下、制御回路40により実施される報知処理について、図9を参照して説明する。なお、この報知処理は、文字情報だけでなく情報コードも含めた種々の光学的情報を読取対象とする場合に行うことができ、文字情報を読取対象とする場合には上記文字情報読取処理と並行して行うことができる。
光学的情報読取装置10の操作部42に対して所定の操作がなされることで、制御回路40により図9に示す報知処理が開始される。そして、マーカ光Lmの中央側マーカ光Lm1および外縁側マーカ光Lm2を基準にして読取口13が光学的情報Cに向けられることで、マーカ光Lmが照射された光学的情報Cからの反射光Lrが受光センサ23により受光され、その光学的情報Cおよびマーカ光Lmを撮像した画像が取り込まれる(S201)。
上述のように読取対象となる光学的情報Cが撮像されて取り込まれると、取り込まれた撮像画像について中央側マーカ光Lm1の中心Lmcの位置に基づいてマーカ座標Mkが検出される(S203)。続いて、検出されたマーカ座標Mkに基づいて上記第1実施形態と同様にして、光学的情報Cまでの距離Zkを測定する距離測定処理がなされる(S205)。
そして、測定された光学的情報Cまでの距離Zkが上述した距離Zth1未満であれば(S207でYes)、ステップS211に示す第1報知処理がなされる。この処理では、光学的情報Cまでの距離Zkを距離Zth1以上距離Zth2以下にするため、読取口13を光学的情報Cから離す方向に光学的情報読取装置10の移動を促す情報が報知される。具体的には、「読取口を読取対象から離してください」等の情報が液晶表示器43に表示されて報知される。そして、本報知処理を終了するための所定の終了操作等がなされるまで、ステップS217にてNoと判定されて、上記ステップS207からの処理が繰り返される。
また、測定された光学的情報Cまでの距離Zkが上述した距離Zth2を超えると(S207でNo、ステップS209でYes)、ステップS213に示す第2報知処理がなされる。この処理では、光学的情報Cまでの距離Zkを距離Zth1以上距離Zth2以下にするため、読取口13を光学的情報Cに近づける方向に光学的情報読取装置10の移動を促す情報が報知される。具体的には、「読取口を読取対象に近づけてください」等の情報が液晶表示器43に表示されて報知される。
そして、上述した報知を受けたユーザが光学的情報読取装置10を光学的情報Cの撮像に関してベストフォーカスとなる位置に向けて移動させることで、光学的情報Cまでの距離Zkが距離Zth1以上距離Zth2以下になると(S207でNo,S209でNo)、ステップS215に示す第3報知処理がなされる。この処理では、光学的情報Cの撮像に関して適切な撮像状態であることを示す情報が液晶表示器43に表示されて報知される。
以上説明したように、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、光学的情報Cまでの距離Zkに応じた処理として、距離測定処理(S205)により測定される光学的情報Cまでの距離Zkが予め設定される距離(距離範囲)に近づくように当該光学的情報読取装置10の移動を促す情報が第1報知処理(S211)または第2報知処理(S213)により報知される。
このように、上述した予め設定される距離を、光学的情報Cの撮像に関してベストフォーカスとなる距離Zoを基準に近距離側の距離Zth1と遠距離側の距離Zth2との間の距離範囲に設定することで、光学的情報Cを読み取るために適した光学的情報読取装置10の位置をユーザに対して報知することができる。
なお、本実施形態では、予め設定される距離を、距離Zth1以上距離Zth2以下となる距離範囲として設定することに限らず、ベストフォーカスとなる距離Zoそのものに等しくなるように設定してもよい。
また、上述した第1報知処理(S211)または第2報知処理(S213)では、測定される光学的情報Cまでの距離Zkが予め設定される距離(距離範囲)に近づくように光学的情報読取装置10の移動を促す情報を、液晶表示器43による表示により報知することに限らず、例えば、ブザー44の鳴動状態やバイブレータ45の振動状態、発光部46の点灯状態等に応じて報知してもよい。なお、上記ステップS211,S213を行う制御回路40や液晶表示器43、ブザー44、バイブレータ45、発光部46は、「制御手段」の一例に相当し得る。
[他の実施形態]
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)上述した距離測定処理(S105,S205)では、撮像画像についてマーカ光Lm(中央側マーカ光Lm1の中心Lmc)の位置に基づいて文字情報等の光学的情報Cまでの距離Zkを測定することにかぎらず、撮像範囲に向けて照射される他の光の位置に基づいて文字情報等の光学的情報Cまでの距離Zkを測定してもよい。この場合、上記他の光を照射する照射手段は、撮像範囲に向けて照射される光の光軸と受光センサ23の光軸とがずれるように配置される。
(2)画素数Sに対応する実際の長さAは、図6に例示するような距離Z1〜Znごとのテーブルに基づいて求められることに限らず、距離Z1〜Znごとに予め設定される画素数Sと実際の長さAとの関係式に基づいて求められてもよい。
(3)本発明は、文字情報までの距離を利用した文字情報読取処理(第1実施形態)や光学的情報までの距離を利用した報知処理(第2実施形態)を行う光学的情報読取装置に適用されることに限らず、測定される光学的情報までの距離に応じた他の処理、例えば、焦点距離などの読み取りに関する制御条件の調整処理等を行う光学的情報読取装置に適用されてもよい。この場合、測定される光学的情報までの距離に応じた他の処理を行う制御回路40は、「制御手段」の一例に相当し得る。
10…光学的情報読取装置
22…マーカ光照射部(照射手段,マーカ光照射手段)
23…受光センサ(撮像手段)
40…制御回路(読取手段,距離測定手段,制御手段)
C…光学的情報
Lm…マーカ光
Lgm…光軸
Lgp…光軸

Claims (5)

  1. 光学的情報を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段による撮像範囲に向けて光を照射する照射手段と、
    前記撮像手段によって撮像された前記光学的情報を読み取る読取手段と、
    前記光学的情報までの距離を測定する距離測定手段と、
    前記距離測定手段により測定される前記光学的情報までの距離に応じた処理を行う制御手段と、
    を備え、
    前記照射手段は、前記撮像範囲に向けて照射される光の光軸と前記撮像手段の光軸とがずれるように配置され、
    前記距離測定手段は、前記撮像手段による撮像画像において前記光学的情報に対して前記照射手段により照射された光の位置に応じて当該光学的情報までの距離を測定することを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 前記照射手段から照射される光は、前記撮像手段による撮像範囲の中心を示すマーカ光であり、
    前記照射手段は、前記マーカ光を前記撮像手段による撮像範囲に向けて照射するマーカ光照射手段として機能することを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。
  3. 前記光学的情報には所定方向に配列される文字列が含まれ、
    前記制御手段は、前記読取手段により読み取られた文字間の隙間を、当該隙間に相当する前記撮像画像での画素数と前記距離測定手段により測定される前記光学的情報までの距離とに基づいて、文字列内の空白文字と文字列間の余白とのいずれであるかを判定する処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の光学的情報読取装置。
  4. 前記制御手段は、前記文字間の隙間を前記文字列内の空白文字と判定すると、当該隙間の前記所定方向両側にそれぞれ配列される文字を含めて1つの文字列が配列されているとして認識する処理を行い、前記文字間の隙間を前記文字列間の余白と判定すると、当該隙間の前記所定方向両側にそれぞれ異なる文字列が配列されているとして認識する処理を行うことを特徴とする請求項3に記載の光学的情報読取装置。
  5. 前記制御手段は、前記距離測定手段により測定される前記光学的情報までの距離が予め設定される距離に近づくように当該光学的情報読取装置の移動を促す情報を報知することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。
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