JP2017083105A - ボイラシステムおよび蒸気供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃熱を利用して蒸気を発生させる第2ボイラにおいてより多くの量の蒸気を発生させることができ、このため第1ボイラにおける燃料費を低減することができ、しかも低圧系ユニットに蒸気を安定して供給することができるボイラシステムおよび蒸気供給方法を提供する。【解決手段】ボイラシステムは、燃料を燃焼させることにより蒸気を発生させる第1ボイラ(例えば、貫流ボイラ10)により発生した蒸気を高圧系ユニット16に送る高圧系経路14と、廃熱を利用して蒸気を発生させる第2ボイラ(例えば、廃熱ボイラ20)により発生した蒸気を低圧系ユニット26に送る低圧系経路24と、低圧系経路24から高圧系経路14に蒸気を送る第1バイパス経路30と、高圧系経路14から低圧系経路24に蒸気を送る第2バイパス経路40とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、高圧系ユニットおよび低圧系ユニットにそれぞれ蒸気を供給するボイラシステムおよびこのようなボイラシステムによる蒸気供給方法に関する。
工場等の生産設備において、乾燥ユニットや生産ユニット等の高圧系ユニットに高圧の蒸気を送るとともに暖房ユニットや空調ユニット等の低圧系ユニットに低圧の蒸気を送るボイラシステムとして、燃料を燃焼させることにより蒸気を発生させる貫流ボイラおよび廃熱を利用して蒸気を発生させる廃熱ボイラを組み合わせたものが用いられる場合がある。このようなボイラシステムとしては例えば特許文献1等に開示されるものが知られている。
貫流ボイラおよび廃熱ボイラを組み合わせた従来のボイラシステムでは、貫流ボイラおよび廃熱ボイラをそれぞれ蒸気ヘッダに接続し、これらの貫流ボイラおよび廃熱ボイラにより発生した蒸気を蒸気ヘッダに一旦集めてから高圧系ユニットおよび低圧系ユニットの各々に蒸気を供給するようになっている。この際に、貫流ボイラおよび廃熱ボイラは同じ圧力の蒸気を発生させている。このようなボイラシステムでは廃熱ボイラからの蒸気の発生量は廃熱量(例えば、工場等の生産設備に設けられる脱臭装置や焼却炉で脱臭した高熱空気の量)に依存し、廃熱ボイラにおける蒸気の発生量は一定とならないが、貫流ボイラおよび廃熱ボイラをそれぞれ蒸気ヘッダに接続し、これらの貫流ボイラおよび廃熱ボイラにより発生した蒸気を蒸気ヘッダに一旦集めることにより、廃熱ボイラにおける蒸気の発生量の過不足を貫流ボイラにより発生する蒸気で補うことができ、よって高圧系ユニットおよび低圧系ユニットの各々に蒸気を安定して供給することができるようになる。
特許第5625659号
上記のボイラシステムでは、同じ熱量では高圧の蒸気よりも低圧の蒸気の方がより多くの蒸気を発生させることができるため、廃熱ボイラを低圧系ユニットに直接的に接続し、廃熱ボイラにより発生した蒸気を低圧系ユニットに直接送るようにした場合には、廃熱ボイラはより多くの量の蒸気を発生させることができる。しかしながら、上述したように、廃熱ボイラにおける蒸気の発生量は廃熱量に依存するため一定とならず、よって廃熱ボイラにおける廃熱量が少ない場合には低圧系ユニットに必要な量の蒸気を送ることができないという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、廃熱を利用して蒸気を発生させる第2ボイラにおいてより多くの量の蒸気を発生させることができ、このため第1ボイラにおける燃料費を低減することができ、しかも低圧系ユニットに蒸気を安定して供給することができるボイラシステムおよび蒸気供給方法を提供することを目的とする。
本発明のボイラシステムは、燃料を燃焼させることにより蒸気を発生させる第1ボイラと、廃熱を利用して蒸気を発生させる第2ボイラと、前記第1ボイラにより発生した蒸気を高圧系ユニットに送る高圧系経路と、前記第2ボイラにより発生した蒸気を低圧系ユニットに送る低圧系経路と、前記低圧系経路から前記高圧系経路に蒸気を送る第1バイパス経路と、前記高圧系経路から前記低圧系経路に蒸気を送る第2バイパス経路と、を備えたことを特徴とする。
このようなボイラシステムによれば、廃熱を利用して蒸気を発生させる第2ボイラにより発生した蒸気を低圧系経路により低圧系ユニットに送ることによって第2ボイラにおいてより多くの量の蒸気を発生させることができ、このため第1ボイラにおける燃料費を低減することができ、また、低圧系ユニットにおける蒸気の使用量に対して第2ボイラにおける蒸気の発生量に過不足が生じる場合には第1バイパス経路または第2バイパス経路により高圧系経路と低圧系経路との間で蒸気を送ることにより低圧系ユニットに蒸気を安定して供給することができる。
本発明のボイラシステムにおいては、前記第1バイパス経路には、前記高圧系経路から前記低圧系経路に蒸気が流れることを抑止するための第1逆止弁が設けられていてもよい。
本発明のボイラシステムにおいては、前記第2バイパス経路には、前記低圧系経路から前記高圧系経路に蒸気が流れることを抑止するための第2逆止弁が設けられていてもよい。
本発明のボイラシステムにおいては、前記第2バイパス経路には第1減圧弁が設けられていてもよい。
本発明のボイラシステムにおいては、前記低圧系経路における前記第2バイパス経路との接続箇所よりも下流側に第2減圧弁が設けられていてもよい。
本発明の蒸気供給方法は、燃料を燃焼させることにより蒸気を発生させる第1ボイラと、廃熱を利用して蒸気を発生させる第2ボイラと、前記第1ボイラにより発生した蒸気を高圧系ユニットに送る高圧系経路と、前記第2ボイラにより発生した蒸気を低圧系ユニットに送る低圧系経路とを備えたボイラシステムにおける蒸気供給方法であって、前記第1ボイラにより発生した蒸気を前記高圧系経路により高圧系ユニットに送る工程と、前記第2ボイラにより発生した蒸気を前記低圧系経路により低圧系ユニットに送る工程と、を備え、前記低圧系ユニットにおける蒸気の使用量が前記第2ボイラにおける蒸気の発生量よりも少ない場合には余剰分の蒸気を前記低圧系経路から前記高圧系経路に送り、前記低圧系ユニットにおける蒸気の使用量が前記第2ボイラにおける蒸気の発生量よりも多い場合には不足分の蒸気を前記高圧系経路から前記低圧系経路に送ることを特徴とする。
このような蒸気供給方法によれば、廃熱を利用して蒸気を発生させる第2ボイラにより発生した蒸気を低圧系経路により低圧系ユニットに送ることによって第2ボイラにおいてより多くの量の蒸気を発生させることができ、このため第1ボイラにおける燃料費を低減することができ、また、低圧系ユニットにおける蒸気の使用量に対して第2ボイラにおける蒸気の発生量に過不足が生じる場合には高圧系経路と低圧系経路との間で蒸気を送ることにより低圧系ユニットに蒸気を安定して供給することができる。
本発明のボイラシステムおよび蒸気供給方法によれば、廃熱を利用して蒸気を発生させる第2ボイラにおいてより多くの量の蒸気を発生させることができ、このため第1ボイラにおける燃料費を低減することができ、しかも低圧系ユニットに蒸気を安定して供給することができる。
本発明の実施の形態によるボイラシステムの構成を概略的に示す概略構成図である。 従来技術によるボイラシステムの構成を概略的に示す概略構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態によるボイラシステムの構成を概略的に示す概略構成図である。なお、図2は、比較対象として、従来技術によるボイラシステムの構成を概略的に示す概略構成図である。
本実施の形態によるボイラシステムの概略的な構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、本実施の形態によるボイラシステムは、燃料を燃焼させることにより蒸気を発生させる貫流ボイラ10(第1ボイラ)と、廃熱を利用して蒸気を発生させる廃熱ボイラ20(第2ボイラ)と、貫流ボイラ10により発生した蒸気を工場等の生産設備における乾燥ユニットや生産ユニット等の高圧系ユニット16に送る高圧系配管等の高圧系経路14と、廃熱ボイラ20により発生した蒸気を工場等の生産設備における暖房ユニットや空調ユニット等の低圧系ユニット26に送る低圧系配管等の低圧系経路24とを備えている。貫流ボイラ10は例えば燃料としてのガスが燃焼する燃焼器にパイプを通すとともにこのパイプに水を流すことによって蒸気を発生させるものであり、当該貫流ボイラ10において蒸気の発生量や圧力を調整することができるようになっている。一方、廃熱ボイラ20は脱臭ユニットや焼却炉で脱臭した高熱の空気を廃熱として利用するようになっており、このような廃熱ボイラ20において蒸気の発生量や圧力の調整は行われていない。
本実施の形態によるボイラシステムでは貫流ボイラ10は1または複数設けられており、貫流ボイラ10が複数設けられている場合には各貫流ボイラ10により発生した蒸気が第1蒸気ヘッダ12に送られてこの第1蒸気ヘッダ12に集められるようになり、第1蒸気ヘッダ12から高圧系経路14に蒸気が送られるようになる。また、本実施の形態によるボイラシステムでは廃熱ボイラ20も1または複数設けられており、廃熱ボイラ20が複数設けられている場合には各廃熱ボイラ20により発生した蒸気が第2蒸気ヘッダ22に送られてこの第2蒸気ヘッダ22に集められるようになり、第2蒸気ヘッダ22から低圧系経路24に蒸気が送られるようになる。
また、本実施の形態によるボイラシステムでは、低圧系経路24から高圧系経路14に蒸気を送る第1バイパス配管等の第1バイパス経路30、および高圧系経路14から低圧系経路24に蒸気を送る第2バイパス配管等の第2バイパス経路40がそれぞれ設けられている。ここで、第1バイパス経路30には図1における上向きにのみ蒸気が流れることを許容するような第1逆止弁32が設けられており、このような第1逆止弁32により、第1バイパス経路30において高圧系経路14から低圧系経路24に蒸気が流れることが抑止される(すなわち、図1における下向きに蒸気が流れることが抑止される)。また、第2バイパス経路40には図1における下向きにのみ蒸気が流れることを許容するような第2逆止弁42が設けられており、このような第2逆止弁42により、第2バイパス経路40において低圧系経路24から高圧系経路14に蒸気が流れることが抑止される(すなわち、図1における上向きに蒸気が流れることが抑止される)。また、第2バイパス経路40には第1減圧弁44が設けられており、このような第1減圧弁44により高圧系経路14から低圧系経路24に流れる蒸気の減圧が行われるようになっている。
また、図1に示すように、低圧系経路24における第2バイパス経路40との接続箇所40aよりも下流側に第2減圧弁28が設けられている。そして、第2蒸気ヘッダ22から低圧系経路24により低圧系ユニット26に送られる蒸気や、高圧系経路14から第2バイパス経路40を経て低圧系経路24に送られた後に低圧系ユニット26に送られる蒸気の減圧が第2減圧弁28により行われるようになっており、このことにより低圧系ユニット26に低圧の蒸気を供給することができるようになる。
次に、このようなボイラシステムによる高圧系ユニット16および低圧系ユニット26への蒸気供給方法について述べる。
上述したように、廃熱ボイラ20は脱臭ユニットや焼却炉で脱臭した高熱の空気を廃熱として利用するようになっており、このような廃熱ボイラ20において蒸気の発生量や圧力の調整は行われていない。ここで、低圧系ユニット26における蒸気の使用量が各廃熱ボイラ20における蒸気の発生量の合計と略同一である場合には、各貫流ボイラ10により発生した蒸気が第1蒸気ヘッダ12により集められた後に高圧系経路14により高圧系ユニット16に送られ、また、各廃熱ボイラ20により発生した蒸気が第2蒸気ヘッダ22により集められた後に低圧系経路24により低圧系ユニット26に送られるようになる。この際に、第1バイパス経路30により低圧系経路24から高圧系経路14に蒸気が送られることはなく、また、第2バイパス経路40により高圧系経路14から低圧系経路24に蒸気が送られることもない。ここで、同じ熱量では高圧の蒸気よりも低圧の蒸気の方がより多くの蒸気を発生させることができるため、各廃熱ボイラ20を低圧系経路24によって低圧系ユニット26に直接的に接続し、各廃熱ボイラ20から発生した蒸気を各貫流ボイラ10から発生した蒸気と混合させずに低圧系ユニット26に直接送ることによって、各廃熱ボイラ20はより多くの量の蒸気を発生させることができるようになり、各貫流ボイラ10から発生する蒸気の量を減らすことができるようになるため各貫流ボイラ10における燃料費を低減することができるようになる。
一方、低圧系ユニット26における蒸気の使用量が各廃熱ボイラ20における蒸気の発生量の合計よりも少ない場合には、各廃熱ボイラ20により発生した蒸気の量が過多となるため、過剰分の蒸気は第1バイパス経路30により低圧系経路24から高圧系経路14に送られるようになる。このことにより、各貫流ボイラ10から発生する蒸気の量を減らすことができるようになるため各貫流ボイラ10における燃料費を低減することができるようになる。
また、低圧系ユニット26における蒸気の使用量が各廃熱ボイラ20における蒸気の発生量の合計よりも多い場合には、低圧系ユニット26において必要な蒸気の量が不足してしまうため、不足分の蒸気は第2バイパス経路40により高圧系経路14から低圧系経路24に送られるようになる。このように、各貫流ボイラ10で発生した蒸気が低圧系ユニット26に送られるようになるため、各廃熱ボイラ20における蒸気の発生量が不安定であるにもかかわらず低圧系ユニット26に蒸気を安定して供給することができるようになる。
より詳細に図1を説明する。各貫流ボイラ10から発生する蒸気の圧力を例えば0.7MPaとするときに、第1減圧弁44により高圧系経路14の水蒸気の圧力を減圧して例えば0.5MPaにする。第2逆止弁42は、低圧系経路24の水蒸気の圧力が0.5MPa以下になれば、高圧系経路14の水蒸気を低圧系経路24に送り、低圧系経路24の水蒸気の圧力を0.5MPaにする。また、第1逆止弁32は、低圧系経路24の水蒸気の圧力が0.7MPa以上になれば、高圧系経路14に水蒸気を流すようにする。第2減圧弁28は低圧系経路24の水蒸気の圧力を例えば0.2MPaに減圧して、低圧系ユニット26に水蒸気を送り込む。各廃熱ボイラ20から発生する蒸気の圧力が例えば0.7MPaであるときに、低圧系ユニット26における蒸気の使用量が各廃熱ボイラ20における蒸気の発生量の合計よりも多くなった場合には、各廃熱ボイラ20により発生する蒸気の圧力が例えば0.5MPaより小さくなってしまい、各貫流ボイラ10から発生した蒸気が第2バイパス経路40により第2逆止弁42を介して低圧系経路24に送られるようになる。このことにより、各廃熱ボイラ20により発生する蒸気の圧力が例えば0.5MPaに調整されるようになるため、各廃熱ボイラ20から発生する蒸気の圧力が例えば0.7MPaのときよりも当該圧力が例えば0.5MPaであるときのほうが各廃熱ボイラ20から発生する蒸気の量が増えるようになり、よってその分だけ各貫流ボイラ10から発生する蒸気の量を減らすことができるようになる。このため、各貫流ボイラ10における燃料費を低減することができるようになる。
以上のような構成からなる本実施の形態によるボイラシステムおよびこのようなボイラシステムによる蒸気供給方法によれば、各貫流ボイラ10(第1ボイラ)により発生した蒸気を高圧系経路14により高圧系ユニット16に送るとともに各廃熱ボイラ20(第2ボイラ)により発生した蒸気を低圧系経路24により低圧系ユニット26に送るようになっており、また、低圧系経路24から高圧系経路14に蒸気を送る第1バイパス経路30および高圧系経路14から低圧系経路24に蒸気を送る第2バイパス経路40をそれぞれ設けている。この場合には、各廃熱ボイラ20により発生した蒸気を低圧系経路24により低圧系ユニット26に送ることによって各廃熱ボイラ20においてより多くの量の蒸気を発生させることができ、このため各貫流ボイラ10における燃料費を低減することができる。また、低圧系ユニット26における蒸気の使用量に対して各廃熱ボイラ20における蒸気の発生量の合計に過不足が生じる場合には第1バイパス経路30または第2バイパス経路40により高圧系経路14と低圧系経路24との間で蒸気を送ることにより低圧系ユニット26に蒸気を安定して供給することができる。
このような技術的事項の詳細について、従来技術のボイラシステムと比較しながら説明する。図2は、比較対象としての従来技術のボイラシステムの構成を概略的に示す概略構成図である。
図2に示すように、従来技術のボイラシステムは、1または複数(図2に示す例では3つ)の貫流ボイラ80と、1または複数(図2に示す例では3つ)の廃熱ボイラ82とを備えており、各貫流ボイラ80により発生した蒸気および各廃熱ボイラ82により発生した蒸気ヘッダ84で全て一旦集められるようになっている。また、蒸気ヘッダ84には高圧系配管等の高圧系経路86および低圧系配管等の低圧系経路90がそれぞれ接続されており、蒸気ヘッダ84から高圧系経路86により高圧系ユニット88に蒸気が送られるとともに蒸気ヘッダ84から低圧系経路90により低圧系ユニット92に蒸気が送られるようになっている。また、低圧系経路90には減圧弁94が設けられており、蒸気ヘッダ84から低圧系経路90により低圧系ユニット92に送られる蒸気は当該減圧弁94により減圧されるようになる。図2に示すようなボイラシステムでは各廃熱ボイラ82における蒸気の発生量は廃熱量(例えば、工場等の生産設備に設けられる脱臭装置や焼却炉で脱臭した高熱空気の量)に依存するため一定とならないが、各貫流ボイラ80および各廃熱ボイラ82をそれぞれ蒸気ヘッダ84に接続し、これらの各貫流ボイラ80および各廃熱ボイラ82により発生した蒸気を蒸気ヘッダ84に一旦集めることにより、各廃熱ボイラ82における蒸気の発生量の過不足を各貫流ボイラ80から発生する蒸気で補うことができ、よって高圧系ユニット88および低圧系ユニット92の各々に蒸気を安定して供給することができるようになる。しかしながら、図2に示すようなボイラシステムでは、各貫流ボイラ80および各廃熱ボイラ82をそれぞれ蒸気ヘッダ84に接続しているため、各廃熱ボイラ82から発生した蒸気を低圧系ユニット92に直接送るようにした場合と比較して各廃熱ボイラ82から発生する蒸気の量が少なくなるという問題がある。これに対し、本実施の形態によるボイラシステムでは、各廃熱ボイラ20により発生した蒸気を低圧系ユニット26に直接送ることにより各廃熱ボイラ20においてより多くの量の蒸気を発生させることができ、このため各貫流ボイラ10における燃料費を低減することができるようになる。しかも、低圧系ユニット26における蒸気の使用量に対して各廃熱ボイラ20における蒸気の発生量の合計に過不足が生じる場合には第1バイパス経路30または第2バイパス経路40により高圧系経路14と低圧系経路24との間で蒸気を送ることにより低圧系ユニット26に蒸気を安定して供給することができる。
また、本実施の形態のボイラシステムにおいては、第1バイパス経路30には、高圧系経路14から低圧系経路24に蒸気が流れることを抑止するための第1逆止弁32が設けられている。この場合には、低圧系ユニット26における蒸気の使用量が各廃熱ボイラ20における蒸気の発生量の合計よりも少なくなり、各廃熱ボイラ20により発生した蒸気の量が過多となったときにおいてのみ、過剰分の蒸気を第1バイパス経路30により低圧系経路24から高圧系経路14に送ることができるようになる。
また、本実施の形態のボイラシステムにおいては、第2バイパス経路40には、低圧系経路24から高圧系経路14に蒸気が流れることを抑止するための第2逆止弁42が設けられている。この場合には、低圧系ユニット26における蒸気の使用量が各廃熱ボイラ20における蒸気の発生量の合計よりも多くなり、低圧系ユニット26において必要な蒸気の量が不足してしまったときにおいてのみ、不足分の蒸気を第2バイパス経路40により高圧系経路14から低圧系経路24に送ることができるようになる。このように、各貫流ボイラ10で発生した蒸気が低圧系ユニット26に送られるようになるため、各廃熱ボイラ20における蒸気の発生量が不安定であるにもかかわらず低圧系ユニット26に蒸気を安定して供給することができるようになる。
また、本実施の形態のボイラシステムにおいては、第2バイパス経路40には第1減圧弁44が設けられている。この場合には、各貫流ボイラ10により発生した蒸気を第2バイパス経路40により低圧系ユニット26に送る際に、各貫流ボイラ10により発生した蒸気を第1減圧弁44により減圧することによって低圧の蒸気を低圧系ユニット26に供給することができるようになる。
また、本実施の形態のボイラシステムにおいては、低圧系経路24における第2バイパス経路40との接続箇所40aよりも下流側に第2減圧弁28が設けられている。この場合には、各貫流ボイラ10により発生した蒸気を第2バイパス経路40により低圧系ユニット26に送る際や、各廃熱ボイラ20により発生した蒸気を低圧系経路24により低圧系ユニット26に送る際に、第2減圧弁28により蒸気を減圧することにより、低圧の蒸気を低圧系ユニット26に供給することができるようになる。
なお、本実施の形態によるボイラシステムやこのようなボイラシステムによる蒸気供給方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、図1に示すボイラシステムにおいて、第1減圧弁44が逆止弁としての機能も果たすことができるようになっている場合には、第2逆止弁42の設置を省略することができる。
また、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された発明特定事項の範囲内において、ボイラシステムの各種の変形例を想到し得ることは明らかであり、このようなボイラシステムの各種の変形例についても本発明の技術的範囲に属することはいうまでもない。
10 貫流ボイラ
12 第1蒸気ヘッダ
14 高圧系経路
16 高圧系ユニット
20 廃熱ボイラ
22 第2蒸気ヘッダ
24 低圧系経路
26 低圧系ユニット
28 第2減圧弁
30 第1バイパス経路
32 第1逆止弁
40 第2バイパス経路
40a 接続箇所
42 第2逆止弁
44 第1減圧弁
80 貫流ボイラ
82 廃熱ボイラ
84 蒸気ヘッダ
86 高圧系経路
88 高圧系ユニット
90 低圧系経路
92 低圧系ユニット
94 減圧弁

Claims (6)

  1. 燃料を燃焼させることにより蒸気を発生させる第1ボイラと、
    廃熱を利用して蒸気を発生させる第2ボイラと、
    前記第1ボイラにより発生した蒸気を高圧系ユニットに送る高圧系経路と、
    前記第2ボイラにより発生した蒸気を低圧系ユニットに送る低圧系経路と、
    前記低圧系経路から前記高圧系経路に蒸気を送る第1バイパス経路と、
    前記高圧系経路から前記低圧系経路に蒸気を送る第2バイパス経路と、
    を備えた、ボイラシステム。
  2. 前記第1バイパス経路には、前記高圧系経路から前記低圧系経路に蒸気が流れることを抑止するための第1逆止弁が設けられている、請求項1記載のボイラシステム。
  3. 前記第2バイパス経路には、前記低圧系経路から前記高圧系経路に蒸気が流れることを抑止するための第2逆止弁が設けられている、請求項1または2記載のボイラシステム。
  4. 前記第2バイパス経路には第1減圧弁が設けられている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のボイラシステム。
  5. 前記低圧系経路における前記第2バイパス経路との接続箇所よりも下流側に第2減圧弁が設けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のボイラシステム。
  6. 燃料を燃焼させることにより蒸気を発生させる第1ボイラと、廃熱を利用して蒸気を発生させる第2ボイラと、前記第1ボイラにより発生した蒸気を高圧系ユニットに送る高圧系経路と、前記第2ボイラにより発生した蒸気を低圧系ユニットに送る低圧系経路とを備えたボイラシステムにおける蒸気供給方法であって、
    前記第1ボイラにより発生した蒸気を前記高圧系経路により高圧系ユニットに送る工程と、
    前記第2ボイラにより発生した蒸気を前記低圧系経路により低圧系ユニットに送る工程と、
    を備え、
    前記低圧系ユニットにおける蒸気の使用量が前記第2ボイラにおける蒸気の発生量よりも少ない場合には余剰分の蒸気を前記低圧系経路から前記高圧系経路に送り、
    前記低圧系ユニットにおける蒸気の使用量が前記第2ボイラにおける蒸気の発生量よりも多い場合には不足分の蒸気を前記高圧系経路から前記低圧系経路に送る、蒸気供給方法。
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