JP2017082948A - 複列六点接触玉軸受およびプーリ構造 - Google Patents

複列六点接触玉軸受およびプーリ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2017082948A
JP2017082948A JP2015213142A JP2015213142A JP2017082948A JP 2017082948 A JP2017082948 A JP 2017082948A JP 2015213142 A JP2015213142 A JP 2015213142A JP 2015213142 A JP2015213142 A JP 2015213142A JP 2017082948 A JP2017082948 A JP 2017082948A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
row
point contact
ball bearing
double
contact ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015213142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6610871B2 (ja
Inventor
正和 岡島
Masakazu Okajima
正和 岡島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
Priority to JP2015213142A priority Critical patent/JP6610871B2/ja
Publication of JP2017082948A publication Critical patent/JP2017082948A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6610871B2 publication Critical patent/JP6610871B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pulleys (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)

Abstract

【課題】自動車用エンジンに付随する電磁クラッチに代表されるラジアル荷重、アキシアル荷重およびモーメント荷重が発生する使用環境下においても潤滑寿命(グリース寿命)の低下を抑制する複列六点接触玉軸受およびそれを用いたプーリ構造を提供する。【解決手段】一方の列は玉1aが溝1bと四点接触している構造であり、他方の列は玉1aが溝1bと二点接触している構造の複列六点接触玉軸受1において、二点接触側の玉1aと溝1bとの接触角α1を10°以上45°以下の範囲として、四点接触側の玉1aと溝1bとの接触角α2、α3をそれぞれ0°以上50°以下の範囲とする複列六点接触玉軸受1とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、主に自動車の電磁クラッチに内蔵されている玉軸受およびそれを用いたプーリ構造に関する。
自動車用エンジンに付随する電磁クラッチを構成している各種プーリ用の軸受には、プーリの周囲に取り付けられたベルトが回転することにより発生するラジアル荷重およびモーメント荷重、コンプレッサの回転軸が回転することで発生するアキシアル荷重の異なる方向に発生する3種類の荷重に耐えうるだけの性能が従来から要求されてきた。
中でも、ラジアル荷重とモーメント荷重については、その負荷の度合いによって軸受の寿命を大きく左右する一因にもなっている。高負荷のラジアル荷重とモーメント荷重に耐えうる電磁クラッチ用の玉軸受としては、例えば特許文献1および2に開示されている単列構造の玉軸受や特許文献3に開示されている複列構造の玉軸受がある。また、複列構造の玉軸受の中でも多点接触構造の軸受としては、例えば特許文献4および5に開示されている。
特開平11−336795号公報 特開2000−120668号公報 特開2006−349073号公報 特開平5−118327号公報 実開平5−14637号公報
しかし、特許文献1および2に開示された単列の軸受では負荷荷重が増大すると、その定格荷重も増大するので軸受自体の大きさも大きくする必要がある。また、複数の単列軸受を組み合わせて使用することもできるが、その場合幅方向の設置場所を確保したり、組付け時の維持管理が煩雑になるという問題があった。
また、特許文献3ないし5に開示された複列の玉軸受では2点接触側の列の接触角が0°の場合、軸受にモーメント荷重が負荷されると玉(ボール)と軌道面との接触面圧が増大して発熱量が増加する結果、潤滑寿命(グリース寿命)が大幅に低下するという問題があった。同時に、4点接触側の列をより高負荷側に配置した場合にも同様の問題があった。
そこで、本発明においては例えば自動車用エンジンに付随する電磁クラッチに代表されるラジアル荷重、アキシアル荷重およびモーメント荷重が発生する使用環境下においても潤滑寿命の低下を抑制する複列六点接触玉軸受およびそれを用いたプーリ構造を提供することを課題とする。
前述した課題を解決するために、本発明においては一方の列は玉が溝と四点接触している構造であり、他方の列は玉が溝と二点接触している構造である複列六点接触玉軸受であって、二点接触側の玉と溝との接触角を10°以上45°以下の範囲として、四点接触側の玉と溝との接触角を0°以上50°以下の範囲とする複列六点接触玉軸受とした。
請求項2に係る発明においては、前述した複列六点接触玉軸受を利用して、回転軸および一端に凸部を備えるコンプレッサと、コンプレッサの凸部にはめ込まれたプーリと、プーリの内側に配置された複列六点接触玉軸受と、コンプレッサの回転軸の先端にはめ込まれたハブと、プーリの外周側に巻きつけられているベルトと、から構成するプーリ構造とした。また、請求項3に係る発明においては、複列六点接触玉軸受の幅方向中心がベルトの幅方向中心よりもコンプレッサ側になるように複列六点接触玉軸受が配置されており、かつ二点接触側の列が複列六点接触玉軸受の幅方向中心を基準としてベルトの幅方向中心側になるように配置するプーリ構造とした。
以上述べたように、本発明においては、一方の列を玉が溝と四点接触している構造とし、他方の列を玉が溝と二点接触している構造とする複列六点接触玉軸受であって、二点接触側の玉と溝との接触角を10°以上45°以下の範囲として、四点接触側の玉と溝との接触角を0°以上50°以下の範囲とすることによって、ラジアル荷重、アキシアル荷重およびモーメント荷重が発生する使用環境下においても潤滑寿命(グリース寿命)の低下を抑制することができた。
本発明の実施形態に係るプーリ構造10全体の模式断面図である。 図1に示すプーリ構造10における複列六点接触玉軸受1周辺の構造を示す模式断面図である。
本発明の実施の形態の一例について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係るプーリ構造10全体の模式断面図、図2は図1に示すプーリ構造10における複列六点接触玉軸受1周辺の構造を示す模式断面図である。本発明に係るプーリ構造10は、図1に示すように回転軸2aおよび一端に凸部2bを備えるコンプレッサ2と、コンプレッサ2の凸部2bにはめ込まれたプーリ3と、プーリ3の内側に配置された複列六点接触玉軸受1と、コンプレッサ2の回転軸2aの先端にはめ込まれたハブ4と、プーリ3の外周側に巻きつけられているベルト5とから構成されている。
プーリ3内に配置された複列六点接触玉軸受1は、図2に示すように一方の列が玉1aと溝1bとが四点接触している列であり、他方の列が玉1aと溝1bとが二点接触している列からなる複列の玉軸受である。二点接触側の玉1aと溝1bとの接触角α1は10°以上45°以下の範囲であり、四点接触側の玉1aと溝1bとの接触角α2、α3は共に0°以上50°以下の範囲とする構成である。
また、プーリ3内における複列六点接触玉軸受1の配置に関しては、複列六点接触玉軸受1の幅方向中心C1がベルト5の幅方向中心C2よりも図1に示すコンプレッサ2側になるように配置されており、かつ複列六点接触玉軸受1の二点接触側の列(図面上左側の列)が複列六点接触玉軸受1の幅方向中心C1を基準としてベルト5の幅方向中心C2側になるように配置される。
プーリ内に配置される複列六点接触玉軸受について、軸受の配置の相違による軸受寿命の比較評価を寿命計算式により行ったので、その結果について説明する。プーリ内における軸受の配置としては、図2に示すように2点接触側の列を図1に示すハブ側に配置した(2点接触側の列を複列六点接触玉軸受1の幅方向中心を基準としてベルトの幅方向中心側に配置した)場合とこのような配置とは逆に2点接触側の列を図1に示すコンプレッサ側に配置した場合とについて比較評価(耐久評価)を寿命計算式により行った。また、寿命計算については日本工業規格JIS B1518「転がり軸受−動低格荷重及び定格寿命」の寿命計算式に基づいて算出した。算出した結果、複列六点接触玉軸受における2点接触側の列をハブ側に配置した場合の方が、2点接触側の列をコンプレッサ側に配置した場合に比べて、約1.7倍の寿命結果が得られた。
以上の結果より、プーリ構造において内部に組み込む複列六点接触玉軸受はベルトの幅方向中心に対して、軸受の幅方向中心をオフセットした状態で配置し(図2で示す距離wの位置関係となるようオフセットする)、さらに複列六点接触玉軸受における2点接触側の列を複列六点接触玉軸受の幅方向中心を基準としてベルトの幅方向中心側に配置することで、軸受寿命が向上することがわかった。
次に、複列六点接触玉軸受の各列における玉と溝との接触角を変化、特に2点接触側の列の接触角(図2で示すα1)を変化させることによる寿命比較を行ったので、その比較結果について説明する。本比較は、複列六点接触玉軸受に対しては、ベルト側よりプーリ側に対してラジアル荷重およびモーメント荷重の両方の荷重を負荷した状態で行った。なお、4点接触側の列における玉と溝との接触角(図2で示すα2、α3)は、共に20°で固定するものとする。また、寿命計算については実施例1の場合と同様に日本工業規格JIS B1518「転がり軸受−動低格荷重及び定格寿命」の寿命計算式に基づいて算出した。
算出した結果、図2で示す接触角α1が0°における寿命評価結果を1とした場合に、接触角α1が10°および45°の場合には約1.1、接触角α1が15°および35°の場合には約1.2、接触角α1が20°、25°および30°の場合には、約1.25まで向上するという結果が得られた。
以上の結果より、複列六点接触玉軸受における2点接触側の列の接触角が10°〜45°の場合には、他の角度範囲の場合に比べて軸受寿命が向上することがわかった。
1 複列六点接触玉軸受
1a 玉
1b 溝
1c 内輪
1d 外輪
2 コンプレッサ
2a 回転軸
2b 凸部
3 プーリ
4 ハブ
5 ベルト
10 プーリ構造
α1 2点接触側の接触角
α2、α3 4点接触側の接触角
C1 複列六点接触玉軸受1の幅方向中心
C2 ベルト5の幅方向中心
w 複列六点接触玉軸受1の幅方向中心C1とベルト5の幅方向中心C2とのオフセット距離

Claims (3)

  1. 一方の列は玉が溝と四点接触している構造であり、他方の列は玉が溝と二点接触している構造である複列六点接触玉軸受であって、
    前記二点接触側の前記玉と前記溝との接触角は10°以上45°以下の範囲であり、前記四点接触側の前記玉と前記溝との接触角は0°以上50°以下の範囲であることを特徴とする複列六点接触玉軸受。
  2. 回転軸および一端に凸部を備えるコンプレッサと、前記コンプレッサの凸部にはめ込まれたプーリと、前記プーリの内側に配置された前記複列六点接触玉軸受と、前記コンプレッサの回転軸の先端にはめ込まれたハブと、前記プーリの外周側に巻きつけられているベルトと、から構成されていることを特徴とするプーリ構造。
  3. 前記複列六点接触玉軸受の幅方向中心が、前記ベルトの幅方向中心よりも前記コンプレッサ側になるように前記複列六点接触玉軸受が配置されており、かつ前記二点接触側の列が前記複列六点接触玉軸受の幅方向中心を基準として前記ベルトの幅方向中心側になるように配置されていることを特徴とする請求項2に記載のプーリ構造。
JP2015213142A 2015-10-29 2015-10-29 複列六点接触玉軸受を用いたプーリ構造 Active JP6610871B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015213142A JP6610871B2 (ja) 2015-10-29 2015-10-29 複列六点接触玉軸受を用いたプーリ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015213142A JP6610871B2 (ja) 2015-10-29 2015-10-29 複列六点接触玉軸受を用いたプーリ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017082948A true JP2017082948A (ja) 2017-05-18
JP6610871B2 JP6610871B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=58711726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015213142A Active JP6610871B2 (ja) 2015-10-29 2015-10-29 複列六点接触玉軸受を用いたプーリ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6610871B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109210165A (zh) * 2017-07-03 2019-01-15 上银科技股份有限公司 可注油的花键装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109210165A (zh) * 2017-07-03 2019-01-15 上银科技股份有限公司 可注油的花键装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6610871B2 (ja) 2019-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9541126B2 (en) Large rolling bearing
US9593718B2 (en) Multipoint contact ball bearing
US9151324B2 (en) Double-row angular ball bearing
US9670958B2 (en) Rolling bearing
JP6047999B2 (ja) 回転支持装置
US9086056B2 (en) Planetary transmission of a wind turbine
JP2014020481A (ja) アンギュラ玉軸受
JP2016109253A (ja) 転がり軸受
US20110293212A1 (en) Roller bearing
JP6610871B2 (ja) 複列六点接触玉軸受を用いたプーリ構造
JP2011094716A (ja) スラストころ軸受
JP2006214456A (ja) 転がり軸受
JP2015200393A (ja) シールリング付転がり軸受
JP2006214456A5 (ja)
CN106402153A (zh) 一种具有大调心角的双列满球调心球轴承
US20130084034A1 (en) Bearing with high-load radial and axial capabilites including a thermal compensation element as needed
JP2009019701A (ja) 分割型針状ころ軸受
JP6064783B2 (ja) 転がり軸受
JP2014105809A (ja) 転がり軸受用保持器
JP2021167647A (ja) 転がり軸受
CN107228123B (zh) 球面滚子轴承
CN217130090U (zh) 滚动轴承
CN105781908B (zh) 双排球面滚子轴承
JP2012172784A (ja) 玉軸受
WO2016194981A1 (ja) 円すいころ軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190701

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6610871

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150