JP2017082563A - バランスウェイト - Google Patents
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Abstract
Description
〔第一実施形態〕
図1に示すように、縦型ブラインドは、ハンガーレール1内に多数のランナー2がハンガーレール1の長手方向に沿って移動可能に支持され、各ランナー2からスラット3が垂下されている。各スラット3は、各ランナー2に備えられたハンガーレール1に対して垂下する方向の回転軸に回動可能に取り付けられている。
ボトムコード8は、スラット3の下端部3aに配置されているので、利用者が誤って踏んでしまい、または、足が引っかかってしまうことがある。図5に示すように、このような場合には、ボトムコード8が引っ張られることで、掛け止め部25に対して引っ張り力が加わる。すると、ボトムコード8の引っ張り力を受けて、移動体21は、支持体11に対して、案内突部22が支持突部12の案内面15に案内されながら回転する。これにより、掛け止め部25は、開口端25aが上を向いた状態から横を向いた状態に変位し、掛け止め部25に対してボトムコード8から加わる引っ張り力が和らげられる。ここで、支持体11に対する移動体21の向きを元に戻すには、改めて、手動で、移動体21を支持体11と向きが揃うように回転させればよい。
(1)ボトムコード8から掛け止め部25に引っ張り力が加わったときには、支持体11に対して移動体21が回転し、掛け止め部25が上下方向において下方に変位する。これにより、掛け止め部25に加わる力を和らげることができ、掛け止め部25が引っ張り力によって破損することを抑制することができる。
(2)案内突部22の係合突起23が間隙部13に位置したときには、支持体11に対して移動体21が外れる。これにより、掛け止め部25が破損することを抑制することができる。
(3)(1)および(2)により掛け止め部25の破損が抑制されることによって、移動体21が破損することが少なくなり、移動体21の部品交換の頻度を少なくすることができる。
(5)凸部16が凹部24に係合することで、スラット3を移動させる際に、支持体11に対して移動体21が回転してしまうことを抑制することができる。
(6)支持体11に対して移動体21が回転したとき、掛け止め部25の開口端25aが横を向くことで、ボトムコード8が掛け止め部25から外れやすくなり、掛け止め部25が破損することを抑制することができる。
図7に示すように、第二実施形態のバランスウェイト7は、それぞれが矩形板形状を有する一対の第1半体31aと第2半体31bとを突き合わせて構成される支持体31を備えている。第1半体31aと第2半体31bとは、下端部の長辺に沿った直線状の薄肉部32を介して回動可能に連結されている。第1半体31aと第2半体31bとが薄肉部32を回動支点として折り畳まれたとき、スラット3の下端部3aを挟み込む。第1半体31aと第2半体31bは、合成樹脂で形成され、その上端部には、スラット3の下端部3aを挿通するための挿通孔33が形成されている。そして、挿通孔33に挿通した下端部3aで支持体31の外面を覆い、スラット3の下端部3aの更に先端部を第1半体31aと第2半体31bの間に挟み込むことにより、バランスウェイト7が下端部3aに保持されている。
(7)移動体34は、支持体31の上端部の両コーナ部の配置部36に配置されているので、掛け止め部42が下方に回転したときにも、掛け止め部42が床に当たり傷を付けることを抑制することができる。
(8)支持体31の上端部の両コーナ部の配置部36に配置された移動体34は、それぞれ部屋内側と部屋外側に位置することになる。このような場合でも、移動体34と配置部36は、バランスウェイト7の上端部の両コーナ部において独立した構成であるため、部屋内側において移動体34が配置部36を移動することがあっても部屋外側に位置する移動体34に対しては、その影響を少なくすることができる。すなわち、部屋外側に位置する移動体34が部屋内側の移動体34の影響を受けて移動してしまうことを抑制できる。
(9)移動体34をバランスウェイト7の上端部の両コーナ部で共通部品とすることができる。
第三実施形態は第二実施形態の変形例である。図10に示すように、第三実施形態は、仮止め部を構成する凸部41cが穴部としての軸孔43の内周面に備えられ、凸部41cと係合する凹部37cが軸部としての支軸35の外周面に備えられている。このような構成によっても、移動体34を支持体31の配置部36に収まった仮止め位置に仮止めすることができる。
第四実施形態は、支持体に対して移動体が直線的に変位する。図11に示すように、支持体51は、全体が矩形板形状を有しており、上下方向である短手方向に沿った両側の側縁部52の内部に移動可能に移動体61が配置されている。支持体51は、第二実施形態のように、一対の第1半体51aと第2半体51bとを突き合わせて構成され、第1半体51aと第2半体51bとの間に、スラット3の下端部3aを挟み込むと共に、移動体61の移動空間となる案内部53が構成されている。案内部53は、移動体61を第1半体51aと第2半体51bの互いに相対する内面で挟み込むと共に、移動体61の直線的な移動を案内する。また、案内部53には、穴部としての案内孔54が移動体61の移動方向に沿って、すなわち直線状に配置されている。案内孔54は、好ましくは支持体51の各面に配置される。案内部53および案内孔54は、下端部が開口されており、移動体61が落下可能に構成されており、下端部には、仮止め部となる凸部56が相対するようにして配置されている。また、支持体51の短手方向に沿った側縁部には、露出孔55が配置されている。なお、凸部56は、移動体61を引っ張り力で変位する前の初期位置で仮止めできるように、図中実線で示した移動体61における案内軸62の直下に配置してもよい。
〔その他の変形例〕
・掛け止め部は、上述した第一実施形態から第四実施形態の何れにおいても、開口端が上側を向いていたが、開口端は、下側を向いていてもよいし、それ以外の方向を向いていてもよい。開口端が下側を向く場合、容易にボトムコード8が外れないように、掛け止め部内にボトムコード8を係止したり開口端の幅を狭めたりする突起などの係止部を設けるとよい。
・掛け止め部の形状は、ボトムコード8を掛け止めることができる形状であれば特に限定されるものではない。例えば、係止部25b,42bを割愛してもよい。
・掛け止め部が引っ張られて下方に変位する際の移動体が支持体から外れるまでの変位量は、特に限定されるものではないが、大きいほど、移動体が支持体に対して外れにくくなり、移動体を支持体に取り付ける煩わしさを減らすことができる。
・掛け止め部が引っ張られて下方に変位した際の開口端の向きも、特に限定されるものではない。すなわち、掛け止め部が引っ張られて下方に変位した際に、掛け止め部の開口端は、斜め上を向いていてもよいし、横を向いていてもよいし、斜め下方を向いてもよい。
・上述した第一実施形態から第四実施形態で説明したように、凹部と凸部とで構成した仮止め部を設けなくてもよい。
この場合、例えば、第一実施形態では、案内突部22の短辺の各側面の円弧状面と案内面15との圧接力を、スラット3を移動させるといった通常の使用では案内突部22が支持突部12に対して回転しない程度の圧接力に設定することで仮止め部の代わりとすることができる。
第二実施形態および第三実施形態においても、案内面37aと回転案内面41aとの圧接力を、通常の使用では移動体34が支持体31に対して回転しない程度の圧接力に設定することで仮止め部の代わりとすることができる。圧接力は、支軸35の外周面と軸孔43の内周面との摩擦で調整してもよい。
さらに、第四実施形態においても、第1半体と第2半体とで移動体61を挟み込む圧接力を通常の使用では移動体34が支持体31に対して移動しない程度に設定することで仮止め部の代わりとすることができる。
・移動体は、支持体に対して、第二実施形態のように、最終的に外れなくてもよい。掛け止め部が下方に移動するだけで、引っ張り力を和らげることができ、掛け止め部が破損する可能性が低くなるからである。
・軸部を支持体に配置し穴部を移動体に配置するのではなく、穴部を支持体に配置し、軸部を移動体に配置してもよい。例えば、第一実施形態では、支持体11に軸部としての案内突部22を配置し、移動体21に穴部としての支持突部12を配置するようにしてもよい。また、第二実施形態および第三実施形態では、支持体31に穴部としての軸孔43を配置し、移動体34に軸部としての支軸35を配置するようにしてもよい。第四実施形態では、支持体51に軸部としての案内軸62を配置し、移動体61に穴部としての案内孔54を配置してもよい。
・第一実施形態において、案内突部22の形状は、細長い矩形形状に限定されるものではなく、例えば係合突起23を設ける部分だけ移動体21の内面に対して突部とし、2つの突部の間は、内面と同一平面の平坦部としてもよい。また、中間部分が幅広な樽形状であってもよい。すなわち、係合突起23は、軸部として機能し得る形状であれば特に限定されない。
・第一実施形態において、スラット3の下端部3aに配置された支持孔14を、2つの支持突部12で構成される仮想円に対してがたつきを有する程度に大きな穴部や、スラット3の下端部3aの縁部が開口されたコ字状の切欠部で構成してもよい。このような場合は、支持突部12がスラット3の下端部3aに留める機能を備えないようになり、スラット3の下端部3aがバランスウェイト7に対して正確に位置が決まらなくなってしまう。このため、支持体11の移動体21と対向する内面であって、上記仮想円の周囲には、突起を複数配置し、複数の突起にスラット3の下端部3aを引っかけ、支持体11をスラット3の下端部3aに留めるように構成してもよい。
・第二実施形態および第三実施形態において、支軸35が軸孔43に挿通された際、支軸35をカシメたり、支軸35に抜け止め部材を取り付けることによって、移動体34が配置部36から外れることを抑制する構成としてもよい。
・第二実施形態において、移動体34は、配置部36から落下する構成としてもよい。この場合、掛け止め部42が最も下まで変位したときに、案内溝37bから係合突起41bが外れる構成とすればよい。
・第一実施形態、第二実施形態、および、第四実施形態においても、支持体から分離した移動体が紛失しないように、支持体と移動体とを紐などの連結部材で連結してもよい。
・ボトムコード8は、取付リング44を備えていなくてもよい。この場合、ボトムコード8が直接掛け止め部に掛け止められる。
Claims (6)
- 縦型ブラインドが備える複数のスラットの下端部に配置され、かつ、隣り合う前記スラットの間を繋ぐボトムコードが掛けられるバランスウェイトであって、
前記スラットの下端部に留められるように構成された支持体と、
前記支持体に対して移動可能に支持される移動体を備え、
前記支持体と前記移動体の何れか一方の部材は、穴部を含み、他方の部材は、前記穴部に挿入される軸部を含み、
前記移動体は、前記ボトムコードが掛けられる掛け止め部を含み、
前記掛け止め部に掛けられた前記ボトムコードが下方に引かれる引っ張り力を受けると、前記穴部に案内されて前記軸部が変位し、これによって、
前記掛け止め部が下方に変位し、前記支持体に対して前記移動体が分離し、
または、
上方を向いた前記掛け止め部が下方に変位する
バランスウェイト。 - 前記支持体に対して前記移動体を仮止めする仮止め部をさらに備え、
前記仮止め部は、前記ボトムコードが前記引っ張り力を受けて仮止めが解除される
請求項1に記載のバランスウェイト。 - 前記掛け止め部は、開口端を有する鈎部で構成され、
前記開口端は、前記引っ張り力を受ける前において、上側を向いている
請求項1または2に記載のバランスウェイト。 - 前記仮止め部は、前記移動体と前記支持体のうちの何れか一方の部材に凸部を有し、何れか他方の部材に、前記凸部と係合する凹部を有し、
前記凸部と前記凹部が係合することで、前記支持体に対して前記移動体を仮止めする
請求項2に記載のバランスウェイト。 - 前記移動体は、前記支持体に対して回転可能な状態で取り付けられ、前記引っ張り力を受けて回転する
請求項1ないし4のうち何れか1項に記載のバランスウェイト。 - 前記支持体は、一対の半体を突き合わせて構成され、
前記移動体は、前記一対の半体の間に構成された案内部に移動可能に配置される
請求項1ないし5のうち何れか1項に記載のバランスウェイト。
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