JP2017081866A - 線維症の治療剤又は予防剤 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、線維症の治療剤又は予防剤に関する。
線維症は、線維芽細胞の過剰増殖並びに細胞外マトリックス成分の過剰生産及び蓄積が主な原因となって、種々の臓器の機能に悪影響を及ぼす疾患であり、特に、肺、肝臓、腎臓及び皮膚で発症する。
線維症の治療は、薬物療法が主であり、これまで、ステロイドや免疫抑制剤が使用されてきたが、近年になって、ピルフェニドン(Pirfenidone)が特発性肺線維症治療剤として承認され、使用されている(非特許文献1〜4)。
一方、特許文献1で開示されたアミノメチルアリールカルボキサミド誘導体については、喘息、アレルギー性鼻炎、多発性硬化症、動脈硬化及び炎症性腸疾患治療用途が報告されている。
また、本願で使用しているグリシン誘導体については、炎症性腸疾患治療薬、アレルギー性皮膚炎治療薬、多発性硬化症治療薬及び白血病治療薬としての用途が報告されている(特許文献2〜5)。
Okuら、European Journal of Pharmacology、2008年、第590巻、p.400−408
Garciaら、Journal of Hepatology、2002年、第37巻、p.797−805
Shimizuら、Kidney International、1998年、第54巻、p.99−109
Shetlarら、Journal of Laboratory and Clinical Medicine、1998年、第132巻、p.491−496
しかしながら、アミノメチルアリールカルボキサミド誘導体は、本願で使用しているグリシン誘導体とは構造的に異なる上、本願で使用しているグリシン誘導体よりも経口吸収性及び体内安定性が低いことが報告されている(特許文献2〜5)。さらに、喘息、アレルギー性鼻炎、多発性硬化症、動脈硬化及び炎症性腸疾患治療用途に関する、アミノメチルアリールカルボキサミド誘導体の具体的な薬効データは示されておらず、開示された効果を真に有するかどうか示されているとはいえない。まして、線維症に対する治療効果又は予防効果については開示されていない。
また、線維症の治療に使用されているステロイドや免疫抑制剤では、線維化抑制効果が不十分な上に、強い副作用があることが知られ、ピルフェニドンについては、光毒性や消化器系障害等の重篤な副作用が知られている。したがって、現在の線維症の治療剤には、効果及び安全性の点で満足できるものはなく、これらの課題を解決・改善した新たな線維症の治療剤又は予防剤の開発が望まれている。
そこで、本発明は、ステロイドや免疫抑制剤とは異なるメカニズムで薬効を発揮する線維症の治療剤又は予防剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、下記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩が、線維症の治療又は予防に有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する線維症の治療剤又は予防剤を提供する。
[式中、R1は、水素又は炭素数1〜5のアルキルを表し、Xは、それぞれ独立して、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード又は炭素数1〜3のアルキルを表し、Vは、−CH=CH−又は−C≡C−を表し、Yは、下記一般式(II)又は(III)で示される基を表す。
(式中、R2は、炭素数1〜5のアルキル又は炭素数1〜3のアルコキシを表し、R3は、水素又は炭素数1〜5のアルキルを表し、mは、0〜3の整数を表し、nは、0又は1を表し、pは、0〜2の整数を表し、Wは、−O−又は−N(R4)−を表し、R4は、水素、炭素数1〜5のアルキル、炭素数3〜6のアルケニル、フェニル、ベンジル、1つ若しくは2つのR5で置換されたベンジル、テトラヒドロピラニル、−(CH2)q−O−CH3、ピリジルメチル、−(CH2)q−CN、炭素数4〜7のシクロアルキルメチル又はチアゾール−4−イルメチルを表し、R5は、ヒドロキシ又は炭素数1〜3のアルコキシを表し、qは、1〜3の整数を表す。)]
上記一般式(I)において、Vは、−CH=CH−であり、Yが一般式(II)で示される基である場合、mは、0であり、Yが一般式(III)で示される基である場合、pは、1であることが好ましく、その中でも、
上記一般式(I)において、R1は、水素であり、Yが一般式(II)で示される基である場合、Wは、−N(R4)−であり、R4は、炭素数1〜3のアルキル、フェニル、テトラヒドロピラニル又はシアノエチルであり、Yが一般式(III)で示される基である場合、R3は、炭素数1〜3のアルキルであり、nは、0であることがより好ましく、その中でも、
上記一般式(I)において、Xは、それぞれ独立して、クロロ又はメチルであり、Vは、トランス型の−CH=CH−であり、Yが一般式(II)で示される基である場合、Wは、−N(R4)−であり、R4は、メチル又はイソプロピルであり、Yが一般式(III)で示される基である場合、R3は、メチルであることがさらに好ましい。
上記一般式(I)において、R1は、水素であり、Yが一般式(II)で示される基である場合、Wは、−N(R4)−であり、R4は、炭素数1〜3のアルキル、フェニル、テトラヒドロピラニル又はシアノエチルであり、Yが一般式(III)で示される基である場合、R3は、炭素数1〜3のアルキルであり、nは、0であることがより好ましく、その中でも、
上記一般式(I)において、Xは、それぞれ独立して、クロロ又はメチルであり、Vは、トランス型の−CH=CH−であり、Yが一般式(II)で示される基である場合、Wは、−N(R4)−であり、R4は、メチル又はイソプロピルであり、Yが一般式(III)で示される基である場合、R3は、メチルであることがさらに好ましい。
上記の線維症の治療剤又は予防剤は、肺線維症の治療剤又は予防剤であることが好ましい。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤は、線維化抑制作用を有し、線維症、特に肺線維症に対して優れた治療効果又は予防効果を有する。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤は、下記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有することを特徴とする。
[式中、R1は、水素又は炭素数1〜5のアルキルを表し、Xは、それぞれ独立して、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード又は炭素数1〜3のアルキルを表し、Vは、−CH=CH−又は−C≡C−を表し、Yは、下記一般式(II)又は(III)で示される基を表す。
(式中、R2は、炭素数1〜5のアルキル又は炭素数1〜3のアルコキシを表し、R3は、水素又は炭素数1〜5のアルキルを表し、mは、0〜3の整数を表し、nは、0又は1を表し、pは、0〜2の整数を表し、Wは、−O−又は−N(R4)−を表し、R4は、水素、炭素数1〜5のアルキル、炭素数3〜6のアルケニル、フェニル、ベンジル、1つ若しくは2つのR5で置換されたベンジル、テトラヒドロピラニル、−(CH2)q−O−CH3、ピリジルメチル、−(CH2)q−CN、炭素数4〜7のシクロアルキルメチル又はチアゾール−4−イルメチルを表し、R5は、ヒドロキシ又は炭素数1〜3のアルコキシを表し、qは、1〜3の整数を表す。)]
本明細書で使用する次の用語は、特に断りがない限り、下記の定義のとおりである。
「炭素数1〜5のアルキル」とは、炭素を1〜5個有する、直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を意味し、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル又はイソペンチルが挙げられる。
「炭素数1〜3のアルキル」とは、炭素を1〜3個有する、直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を意味し、例えば、メチル、エチル、プロピル又はイソプロピルが挙げられる。
「炭素数1〜3のアルコキシ」とは、上記炭素数1〜3のアルキルを有する酸素原子を意味し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ又はイソプロポキシが挙げられる。
「炭素数3〜6のアルケニル」とは、炭素を3〜6個有し、1個以上の炭素−炭素二重結合を有する、直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素鎖基を意味し、例えば、アリル、イソプロペニル、ブテニル、ペンテニル又はヘキセニルが挙げられる。
「シクロアルキル」とは、単環式の飽和炭化水素基を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルが挙げられる。
「炭素数4〜7のシクロアルキルメチル」とは、1個の水素が上記シクロアルキルで置換されたメチルを意味し、例えば、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチルが挙げられる。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤の有効成分である、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩につき、好ましい形態は以下の通りである。
R1としては、水素が好ましい。
Xとしては、クロロ又はメチルが好ましい。
Vとしては、−CH=CH−が好ましく、トランス型の−CH=CH−がより好ましい。
Yの上記一般式(II)及び(III)で示される基のうち、R2としては、存在しないことが好ましい。R3としては、炭素数1〜3のアルキルが好ましく、メチルがより好ましい。mとしては、0が好ましい。nとしては、0が好ましい。pとしては、1が好ましい。Wとしては、−N(R4)−が好ましい。R4としては、炭素数1〜3のアルキル、フェニル、テトラヒドロピラニル又はシアノエチルが好ましく、メチル又はイソプロピルがより好ましい。
なお、上記一般式(II)及び(III)中の波線は、上記一般式(II)又は(III)で示される基が結合している、化合物中の他の構造部分を示す。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤の有効成分である、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩につき、特に好ましい形態は以下の通りである。
上記一般式(I)において、Vは、−CH=CH−であり、Yが一般式(II)で示される基である場合、mは、0であり、Yが一般式(III)で示される基である場合、pは、1であることが好ましく、その中でも、
上記一般式(I)において、R1は、水素であり、Yが一般式(II)で示される基である場合、Wは、−N(R4)−であり、R4は、炭素数1〜3のアルキル、フェニル、テトラヒドロピラニル又はシアノエチルであり、Yが一般式(III)で示される基である場合、R3は、炭素数1〜3のアルキルであり、nは、0であることがより好ましく、その中でも、
上記一般式(I)において、Xは、それぞれ独立して、クロロ又はメチルであり、Vは、トランス型の−CH=CH−であり、Yが一般式(II)で示される基である場合、Wは、−N(R4)−であり、R4は、メチル又はイソプロピルであり、Yが一般式(III)で示される基である場合、R3は、メチルであることがさらに好ましい。
上記一般式(I)において、R1は、水素であり、Yが一般式(II)で示される基である場合、Wは、−N(R4)−であり、R4は、炭素数1〜3のアルキル、フェニル、テトラヒドロピラニル又はシアノエチルであり、Yが一般式(III)で示される基である場合、R3は、炭素数1〜3のアルキルであり、nは、0であることがより好ましく、その中でも、
上記一般式(I)において、Xは、それぞれ独立して、クロロ又はメチルであり、Vは、トランス型の−CH=CH−であり、Yが一般式(II)で示される基である場合、Wは、−N(R4)−であり、R4は、メチル又はイソプロピルであり、Yが一般式(III)で示される基である場合、R3は、メチルであることがさらに好ましい。
上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体の薬理学的に許容される塩としては、例えば、式中のカルボキシル基等の酸性基に対しては、ナトリウム若しくはカリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム若しくはマグネシウム等のアルカリ土類金属との塩、アンモニウム塩、アルミニウム塩、又は、亜鉛塩が無機塩基との塩の例として挙げられる。トリエチルアミン、エタノールアミン、モルホリン、ピペリジン若しくはジシクロヘキシルアミン等の有機アミンとの塩、又は、アルギニン若しくはリジン等の塩基性アミノ酸との塩が有機塩基との塩の例として挙げられる。式中に塩基性基が存在する場合の塩基性基に対しては、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸若しくはリン酸等の無機酸との塩、酢酸、乳酸、クエン酸、マレイン酸、安息香酸、シュウ酸、グルタル酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、マンデル酸若しくはコハク酸等の有機カルボン酸との塩、又は、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸若しくはカンファースルホン酸等の有機スルホン酸との塩が挙げられる。
また、上記一般式(I)で示される構造は、その不斉炭素に基づいて、下記一般式(IV)及び(V)で示される光学異性体が存在するが、本発明はこれらの異性体及びその混合物も包含する。また、上記一般式(I)で示される構造において、Yが不斉炭素を有する場合、上記一般式(I)で示される構造は全ての異性体及び混合物も包含する。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤の有効成分である、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩のうち、好ましいものとしては、下記一般式(Ia)又は(Ib)に含まれる化合物が挙げられる。下記一般式(Ia)又は(Ib)で示される化合物の具体例を表1〜5に示す。
表4及び5に記載される−tBuは、tert−ブチル基を表し、表1、3及び4に記載される−nPrは、ノルマルプロピル基を表し、表1、3及び4に記載される−iPrは、イソプロピル基を表す。また、表1〜5に記載される化合物は、その薬理学的に許容される塩も包含する。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤の有効成分である、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩のうち、好ましいものとしては、下記一般式(Ic)又は(Id)に含まれる化合物も挙げられる。下記一般式(Ic)又は(Id)で示される化合物の具体例を表6及び7に示す。
表7に記載される−tBuは、tert−ブチル基を表す。また、表6及び7に記載される化合物は、その薬理学的に許容される塩も包含する。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤の有効成分である、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩は、例えば、公知文献(国際公開第2006/068213号)に記載の方法に従って合成することができる。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤の有効成分である、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩は、アリル基又はプロパルギル基で置換されたグリシン構造と、上記一般式(II)又は(III)で示される部分構造、さらに上記一般式(I)における2,6−2置換ベンゾイル構造を有し、背景技術に記載した特許文献1(国際公開第99/26923号)に示される化合物に対して優れた経口吸収性と体内安定性を有し(国際公開第2006/068213号)、線維症に対する治療効果又は予防効果を有する。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤の経口吸収性と体内安定性は、動物に投与した化合物の生体利用率とクリアランスを指標に確認することができるが、これらには限定されない。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤の対象となる線維症とは、線維芽細胞の過剰増殖並びに細胞外マトリックス成分の過剰生産及び蓄積が主な原因で、組織に線維化病変が形成され、種々の臓器の機能に悪影響を及ぼす疾患であり、例えば、肺線維症、肝線維症、腎線維症又は皮膚線維症が挙げられる。本発明の線維症の治療剤又は予防剤は、肺線維症の治療剤又は予防剤としてより好ましく用いることができる。
肺線維症とは、種々の刺激により肺胞上皮又は基底膜が傷害され、その修復過程における線維芽細胞の過剰増殖並びに細胞外マトリックス成分の過剰生産及び蓄積が原因で、肺に線維化病変が形成される疾患であり、例えば、特発性肺線維症、非特異性間質性肺炎、特発性器質化肺炎、呼吸細気管支炎関連性間質性肺疾患又は放射線肺線維症が挙げられる。本発明の線維症の治療剤又は予防剤は、特に特発性肺線維症の治療剤又は予防剤として好ましく用いることができる。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤が線維症の治療又は予防に有効であることは、in vitro試験を用いて評価することができる。in vitro試験としては、例えば、TGF−βの産生又は線維芽細胞の活性化測定系が挙げられる。TGF−βの産生測定には、単球由来及びマクロファージ由来の細胞を用いる系(国際公開第2001/058448号)が挙げられる。
また、線維芽細胞は、組織の線維化過程で活性化されると、過剰増殖するとともに細胞外マトリックス成分を過剰に産生するようになるほか、収縮能を獲得するため、これらを指標に線維芽細胞の活性化を評価することができる。
過剰増殖を指標とした試験としては、例えば、肺、肝臓、腎臓若しくは皮膚等の各種臓器由来の線維芽細胞の通常培養条件下又は増殖因子(例えば、platelet−derived growth factor)を添加して培養した条件下での増殖を評価する方法(Journal of Hepatology、2002年、第37巻、p.584−591)が挙げられる。
細胞外マトリックス成分の過剰産生を指標とした試験としては、例えば、肺、肝臓、腎臓又は皮膚等の各種臓器由来の線維芽細胞を用いて、細胞外マトリックス成分の一つであるコラーゲンの産生量を測定する方法(Life Sciences、2008年、第82巻、p.210−217)が挙げられる。
また、収縮能を指標とした試験としては、例えば、肺、肝臓、腎臓又は皮膚等の各種臓器由来の線維芽細胞を包理培養したコラーゲンゲルを用いて、コラーゲンゲルの面積を測定する方法(Pulmonary Pharmacology & Therapeutics、2009年、第22巻、p.487−491、British Journal of Pharmacology、2010年、第159巻、p.304−315、Kidney International、2006年、第70巻、p.298−305、Archives of Dermatological、Research、2012年、第304巻、p.217−222)が挙げられる。線維芽細胞をコラーゲンゲル内で包埋培養すると、線維芽細胞の活性化により生じる線維芽細胞の収縮に伴いコラーゲンゲルが収縮し、コラーゲンゲルの面積は縮小するため、コラーゲンゲルの面積を測定することで線維芽細胞の収縮能を評価することができる。
また、本発明の線維症の治療剤又は予防剤が線維症の治療又は予防に有効であることは、病態モデルを用いても評価できる。病態モデルとしては、例えば、ブレオマイシンによるブレオマイシン誘発肺線維症モデル(American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine、2005年、第172巻、p.713−720)、四塩化炭素による肝硬変モデル(Journal of Hepatology、2002年、第37巻、p.797−805)、メタバナジン酸アンモニウムによる腎線維症モデル(Biochemical Pharmacology、2002年、第64巻、p.517−525)、慢性腎不全モデル(Kidney International、1998年、第54巻、p.99−109)又はケロイドモデル(Journal of Laboratory and Clinical Medicine、1998年、第132巻、p.491−496)が挙げられる。ブレオマイシン誘発肺線維症モデルは、肺線維症のモデルとして一般的であるが、その病態は特発性肺線維症に近いとされている。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤の線維症に対する有効性は、上記のin vitro試験を用いて、例えば、TGF−β産生量の低下、線維芽細胞の増殖の低下、線維芽細胞によるコラーゲン産生量の低下、又は、線維芽細胞の収縮能の指標であるコラーゲンゲルの面積の縮小の抑制を指標に評価することができる。また、上記の病態モデルを用いて、例えば、線維化の特徴的指標である組織中ハイドロキシプロリン量の低下を指標に評価することができる。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤は、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、イヌ、サル、ウシ、ヒツジ又はヒト等)に対する医薬品として用いることができ、特にヒトに対して投与する場合に好ましく用いられる。
臨床で使用する際には、本発明の線維症の治療剤又は予防剤は、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を、そのまま用いてもよく、又は、賦形剤、安定化剤、保存剤、緩衝剤、溶解補助剤、乳化剤、希釈剤、等張化剤等の添加剤が適宜混合された医薬組成物として用いてもよい。当該医薬組成物は、これらの担体を適宜用いて通常の方法によって製造することができる。投与形態としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口剤、吸入剤、注射剤、座剤若しくは液剤等による非経口剤、又は、軟膏剤、クリーム剤若しくは貼付剤等による局所投与等が挙げられる。また公知の持続型製剤も含む。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤は、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を、0.001〜90重量%、好ましくは0.01〜70重量%含有することが望ましい。用量は、患者の症状、年齢、体重、性別及び投与方法等に応じて適宜選択することができる。通常、成人に対して、注射剤の場合、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩の量として1日0.01mg〜25g、好ましくは0.1mg〜10g、経口剤の場合0.1mg〜50g、好ましくは1mg〜20gを用いることができる。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤の投与期間及び間隔は、種々の状況に応じて変更することができる。例えば、分割投与、連日投与、間歇投与、短期大量投与又は反復投与等の方法で用いることができる。例えば、経口投与の場合は、1日1〜数回(好ましくは、1日2又は3回)に分割して投与することが望ましい。また、長時間かけて点滴静脈注射することも可能である。
本発明の線維症の治療剤又は予防剤は、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を単独で、又は、疾患の治療若しくは予防、症状の軽減若しくは抑制、予防若しくは治療効果の補完若しくは増強、あるいは、投与量の低減のために、他の薬剤と適量配合又は併用して使用することもできる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらによって限定されるものではない。
(実施例1)肺線維芽細胞を包理培養したコラーゲンゲルの収縮に対する作用:
ヒト肺線維芽細胞human fetal lung fibroblastであるHFL−1細胞を包埋培養したコラーゲンゲルの収縮に対する、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩の作用を評価した。
ヒト肺線維芽細胞human fetal lung fibroblastであるHFL−1細胞を包埋培養したコラーゲンゲルの収縮に対する、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩の作用を評価した。
上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩としては、下記の実施例化合物1〜3を用いた。実施例化合物1〜3は、公知文献(国際公開第2006/068213号)に記載の方法及び公知の一般的な塩化方法を用いて合成した。
実施例化合物1: (S,E)−2−(2,6−ジクロロベンズアミド)−5−[4−(メチル−ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル]ペント−4−エン酸
実施例化合物2: (E)−2−(2,6−ジクロロベンズアミド)−5−[4−(4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル)−フェニル]ペント−4−エン酸ナトリウム塩
実施例化合物3: (S,E)−2−(2,6−ジクロロベンズアミド)−5−[4−(イソプロピル−ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル]ペント−4−エン酸
コラーゲンゲルの収縮は、Pulmonary Pharmacology & Therapeutics、2009年、第22巻、p.487−491に記載の方法を一部改変した方法を用いて評価した。
HFL−1細胞(ヒューマンサイエンス研究資源バンク)は、10%ウシ胎児血清及びペニシリン/ストレプトマイシン含有低グルコースDulbecco’s Modified Eagle Mediumを用いて継代維持した。以下の実験には、ペニシリン/ストレプトマイシン含有低グルコースDulbecco’s Modified Eagle Medium(以下、DMEM)を用いた。
被験化合物である実施例化合物1、実施例化合物2及び実施例化合物3は、100%ジメチルスルホキシド(以下、DMSO)に溶解して用いた。
被験化合物とHFL−1細胞(細胞密度1.5×106個/mL)とを混合し、37℃、30分間インキュベーションした。次に、DMEMで希釈したラット尾由来I型コラーゲン(ベクトン・ディッキンソン)を1N NaOH水溶液で中和し、被験化合物処理後のHFL−1細胞と混和した。その混和液を24ウェル平底プレートの各ウェルに0.5mL(コラーゲン濃度2mg/mL、細胞密度3×105個/mL、被験化合物最終濃度100μmol/L、DMSO最終濃度0.5v/v%)を分注した後、37℃、30分間インキュベーションし、混和液をゲル化させ、コラーゲンゲルを作製した。
その後、DMEMを1.2mL添加した12ウェル平底プレートの各ウェルに、上記のコラーゲンゲルを移して浮遊させ、被験化合物を6μL各ウェルに加えた(被験化合物最終濃度100μmol/L、DMSO最終濃度0.5v/v%)。直ちに各ウェルのコラーゲンゲルの長径及び短径を計測した(被験化合物添加直後)。さらに、37℃で48時間インキュベーションした後に、再度各ウェルのコラーゲンゲルの長径及び短径を計測した(48時間インキュベーション後)。なお、被験化合物非添加を無処置対照とした。
コラーゲンゲルの面積及び面積比は、下記式にて算出した。
面積=(コラーゲンゲルの長径/2×コラーゲンゲルの短径/2)×π
面積比=48時間インキュベーション後の面積/被験化合物添加直後の面積×100
面積=(コラーゲンゲルの長径/2×コラーゲンゲルの短径/2)×π
面積比=48時間インキュベーション後の面積/被験化合物添加直後の面積×100
コラーゲンゲルの収縮に対する抑制率(%)は、下記式にて算出した。
抑制率(%)=([各ゲルの面積比]−[無処置対照の面積比])
/(100−[無処置対照の面積比])×100
抑制率(%)=([各ゲルの面積比]−[無処置対照の面積比])
/(100−[無処置対照の面積比])×100
その結果、コラーゲンゲルの収縮に対する抑制率は、実施例化合物1が95.3%、実施例化合物2が69.3%、実施例化合物3が95.3%であった。
この結果から、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩は、肺線維芽細胞の収縮を抑制し、線維化抑制作用を示すことが明らかとなった。
(実施例2)ラットブレオマイシン誘発肺線維症モデルにおける肺組織中ハイドロキシプロリン量に対する作用:
ラットブレオマイシン誘発肺線維症モデルの肺組織中ハイドロキシプロリン量に対する上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩の作用を評価した。
ラットブレオマイシン誘発肺線維症モデルの肺組織中ハイドロキシプロリン量に対する上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩の作用を評価した。
上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩としては、実施例化合物1を用いた。
ラットブレオマイシン誘発肺線維症モデルとして、American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine、2005年、第172巻、p.713−720に記載の方法を一部改変して用いた。
Wistar系ラット(雄、12週齢、日本SLC)に、生理食塩水で4.3mg/mLに調製したブレオマイシン(日本化薬)を300μL/bodyの容量で、イソフルラン麻酔下にて気管内投与し、肺線維化を惹起した。ブレオマイシンを投与したラットを、ブレオマイシン誘発肺線維症ラットとした。一方、ブレオマイシンの代わりに生理食塩水を同様に投与したラットを、健常ラットとした。
ブレオマイシン投与前日から11日間連日、ブレオマイシン誘発肺線維症ラットに実施例化合物1を500mg/kgの用量で、1日2回経口投与した(以下、実施例化合物1群)。なお、実施例化合物1は、0.5w/v%メチルセルロース溶液に懸濁して用いた。また、対照として、ブレオマイシン誘発肺線維症ラットに0.5w/v%メチルセルロース溶液を同様に投与した群(以下、溶媒群)及び、健常ラットに0.5w/v%メチルセルロース溶液を同様に投与した群(以下、正常群)を設けた。
実施例化合物1又は0.5w/v%メチルセルロース溶液の投与終了日の翌日に、各群のラットをイソフルラン麻酔下にて放血致死後、右肺を採取して重量を測定した。その後、右肺下葉の近位上部を切断し、切断部位の重量を測定した。肺線維化の指標である肺組織中のハイドロキシプロリン量は、Woessner法(Archives of Biochemistry and Biophysics、1961年、第93巻、p.440−447)を一部改変して以下の通り定量した。採取した右肺下葉の近位上部に蒸留水を1mL加えホモジナイズし、これに濃塩酸を1mL加えて、120℃にて24時間加熱した。その後、5N NaOH水溶液を2.4mL加えて中和し、これを測定用試料とした。測定用試料を蒸留水で適宜希釈し、1.4%クロラミンT水溶液を1mL加えて室温にて20分間反応させた後、3.15M過塩素酸及び20%パラジメチルアミノベンズアルデヒド/2−メトキシエタノール溶液を各々1mL加えて60℃にて20分間反応させた。その後、直ちに水浴中で冷却し、吸光度を測定した。吸光度は、マイクロプレートリーダー(Bio−Rad、Model 680)にて測定波長570nmで測定した。肺組織(右肺下葉の近位上部)中のハイドロキシプロリン量は、直線回帰解析により得られた検量線(1〜15μg)から算出した。その後、下記式にて、肺組織(右肺)中のハイドロキシプロリン量を算出した。
肺組織(右肺)中のハイドロキシプロリン量=右肺下葉の近位上部中のハイドロキシプロリン量×右肺の重量/右肺下葉の近位上部の重量
肺組織(右肺)中のハイドロキシプロリン量=右肺下葉の近位上部中のハイドロキシプロリン量×右肺の重量/右肺下葉の近位上部の重量
肺組織(右肺)中のハイドロキシプロリン量の定量結果を図1に示す。図中の値は平均値±標準誤差(n=6〜10)を示す。図中の「正常」は、正常群を示し、「溶媒」は、溶媒群を示し、「実施例化合物1」は、実施例化合物1群を示す。#印は正常群との比較(Aspin−Welchのt検定)で統計学的に有意であることを示し(#:P<0.05)、*印は溶媒群との比較(Aspin−Welchのt検定)で統計学的に有意であることを示す(*:P<0.05)。
溶媒群の肺組織(右肺)中のハイドロキシプロリン量は、正常群に比べ統計学的に有意に増加し、ブレオマイシン投与により肺線維化が惹起されていることが示された。実施例化合物1群の肺組織中のハイドロキシプロリン量は、溶媒群に比べ統計学的に有意に減少し、正常群と同等のレベルであったことから、実施例化合物1の投与によって、肺線維化が抑制されていることが示された。
この結果から、上記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩は、優れた線維化抑制効果を示すことが明らかとなった。
本発明は、医薬の分野において、線維症の治療剤又は予防剤として利用できる。
Claims (5)
- 下記一般式(I)で示されるグリシン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する、線維症の治療剤又は予防剤。
- Vは、−CH=CH−であり、
Yが一般式(II)で示される基である場合、mは、0であり、
Yが一般式(III)で示される基である場合、pは、1である、
請求項1記載の線維症の治療剤又は予防剤。 - R1は、水素であり、
Yが一般式(II)で示される基である場合、Wは、−N(R4)−であり、R4は、炭素数1〜3のアルキル、フェニル、テトラヒドロピラニル又はシアノエチルであり、
Yが一般式(III)で示される基である場合、R3は、炭素数1〜3のアルキルであり、nは、0である、
請求項2記載の線維症の治療剤又は予防剤。 - Xは、それぞれ独立して、クロロ又はメチルであり、
Vは、トランス型の−CH=CH−であり、
Yが一般式(II)で示される基である場合、Wは、−N(R4)−であり、R4は、メチル又はイソプロピルであり、
Yが一般式(III)で示される基である場合、R3は、メチルである、
請求項3記載の線維症の治療剤又は予防剤。 - 前記線維症は、肺線維症である、請求項1〜4のいずれか一項記載の線維症の治療剤又は予防剤。
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