JP2017080701A - 液体処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い分解処理能力を確保しつつ装置構成が簡素化された液体処理装置を提供する。
【解決手段】液体処理装置1は、被処理水115を保持するための液体処理槽101と、液体処理槽101内の被処理水115に気泡を供給する気泡供給器110と、紫外線を液体処理槽101内に向けて発する紫外線光源104と、液体処理槽101に供給された気泡のうち被処理水115に溶解しない気泡の内部気体を回収し、気泡供給器110へ供給する気体供給器107とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】液体処理装置1は、被処理水115を保持するための液体処理槽101と、液体処理槽101内の被処理水115に気泡を供給する気泡供給器110と、紫外線を液体処理槽101内に向けて発する紫外線光源104と、液体処理槽101に供給された気泡のうち被処理水115に溶解しない気泡の内部気体を回収し、気泡供給器110へ供給する気体供給器107とを備える。
【選択図】図1
Description
本開示は、液体を分解処理する液体処理装置に関する。
近年、産業排水および生活排水などによる水の汚染が進んでおり、いわゆる水環境汚染が社会問題になっている。具体的には、上水用の水源である上流河川において、農薬、ダイオキシン、または環境ホルモンなどの難分解性の汚染物質が微量に含まれていることが指摘されている。この様な背景のもとに、水環境保全技術の開発が活発に行われており、活性炭処理、膜処理、オゾン処理、紫外線処理、および生物学的な処理などの技術開発が行われている。
その中でも、総合的な水処理技術として、泡状のオゾンと紫外線とを組み合わせた促進酸化技術(AOP:Advaced Oxidation Process、以下AOPと略記する)、および、空気の微小な気泡と紫外線とを組み合わせた分解処理技術が有望視されている。
特許文献1には、被処理水が流入される反応槽と、当該反応槽内の被処理水にオゾンを供給するオゾン供給手段と、当該反応槽内に紫外線を照射するように配設された紫外線発生手段と、当該紫外線発生手段に対して紫外線の照射および非照射を交互に行わせる紫外線照射制御手段とを備えた水処理装置が開示されている。これによれば、オゾンよりも酸化力の強いラジカル種を生成させ、従来オゾンで処理できなかった難分解物質などを分解することが可能であるとしている。また、オゾン発生器を用いないものとして、例えば、特許文献2のように、ナノバブルやマイクロナノバブルの持つ界面活性作用および殺菌作用と紫外線とを組み合わせることで、殺菌や難分解性物質を分解する技術なども開発されている。
本開示は、高い分解処理能力を確保しつつ装置構成が簡素化された液体処理装置を提供する。
本開示の液体処理装置は、液体を保持するための液体処理槽を備えた液体処理装置であって、前記液体処理槽内の液体に気泡を供給する気泡供給器と、紫外線を前記液体処理槽内に向けて発する紫外線光源と、前記液体処理槽に供給された前記気泡のうち前記液体に溶解していない前記気泡の内部気体を回収し、前記気泡供給器へ供給する気体供給器と、を備える。
本開示によれば、高い分解処理能力を確保しつつ装置構成が簡素化された液体処理装置を実現できる。
(本開示の基礎となった知見)
本発明者らは、特許文献1および2に開示された従来の水処理装置に関し、以下の問題が生じることを見出した。
本発明者らは、特許文献1および2に開示された従来の水処理装置に関し、以下の問題が生じることを見出した。
図7は、従来の水処理装置500の模式図である。同図に示された水処理装置500は、液体処理槽501、光源用スレーブ503、紫外線光源504、紫外線発生用電源505、オゾン発生器506、オゾン化ガス散気装置516、および、有害ガス分解装置508で構成されている。
上記構成を有することにより、オゾン化ガス散気装置516から発生した気泡状のオゾン化ガスを被処理水515中に溶解させつつ、当該オゾン化ガスに紫外線を照射することで、オゾンよりも酸化力の強いラジカル種を生成させる。これにより、オゾンで処理できなかった難分解物質の分解が可能となる。また、オゾンと紫外線とを組み合わせた促進酸化技術を利用すれば、分解効率の向上、脱臭、脱色、および殺菌作用の向上を図ることができ、さらには二次廃棄物を生じさせない浄化処理を行うことができる。
しかしながら、図7に示された従来の水処理装置500の構成では、高い分解処理効果および殺菌効果を得るために、オゾンの気泡を発生させるオゾン発生器506が必要となる。また、特許文献2に記載された水処理装置の構成では、マイクロバブルおよびナノバブルのような特殊な気泡を生成する気泡発生器が必要となる。このため、装置構成が複雑となり、さらに、作製費用が高価となる問題がある。
また、図7に示された従来の水処理装置500では、液体処理槽501の中に円柱状の水銀ランプからなる紫外線光源504が配置されている。さらに、水銀ランプが割れた際に被処理水515に水銀ランプの破片や水銀が混入するのを防ぐため、水銀ランプは、当該水銀ランプよりも一回り大きい筒状の光源用スレーブ503内に設置されている。
紫外線光源504は被処理水515の中に配置されているため、紫外線光源504に接続される電線および電極部の腐食を防ぐための特別な対策が必要となる。このため、被処理水515中への紫外線光源504の配置は、水処理装置の作製費用が高価となる要因となる。
また、紫外線により生成される活性なガスおよび分解物が光源用スレーブ503の表面に汚れを付着させるため、光源用スレーブ503の定期的な交換や清掃が必要となり、保守費用が増加するといった問題がある。特に、浄水設備などの大型処理装置においては、スレーブを自動で清掃する機構を設ける場合があるが、円筒状のために機構設計が複雑になり、清掃機構を設けるための費用が高くなるという問題がある。
また、紫外光源は、自身の発する紫外線により光源の管の透過率が悪化することがある。また、水銀ランプの電極が放電によりダメージを受けることから、頻繁に紫外線光源504を交換する必要がある。しかし、上記構成を有する水処理装置500の場合、ランプを交換する際に液体処理槽501の中を一旦開ける必要があるため、保守作業が煩わしいといった問題を有する。
本開示は、このような問題を解決するために鋭意検討した結果、想到したものである。
そのような本発明の一形態における液体処理装置は、液体を保持するための液体処理槽を備えた液体処理装置であって、前記液体処理槽内の液体に気泡を供給する気泡供給器と、紫外線を前記液体処理槽内に向けて発する紫外線光源と、前記液体処理槽に供給された前記気泡のうち前記液体に溶解していない前記気泡の内部気体を回収し、前記気泡供給器へ供給する気体供給器と、を備える。
これにより、液体に溶解しない気泡の内部気体は、気泡供給器により気泡となって液体処理槽内の液体に放たれ、当該気泡は、紫外線光源から出射される紫外線によりオゾンを生成し、当該オゾンは気泡となって水中に溶解する。よって、溶解したオゾン、および、さらなる紫外線照射により生成されるラジカル種により液体中の菌や難分解物質を分解することが可能となる。また、液体に溶解しきれなかった気泡の内部気体は、再度、気体供給器により吸引される。これを繰り返すことで、液体処理槽内の気体に含まれるオゾンの濃度が上昇するので、オゾン発生器を設けることなくオゾンの泡を生成することが可能となる。よって、高い分解処理能力を確保しつつ装置構成が簡素化された液体処理装置が実現される。
ここで、前記液体処理槽は、前記液体に接する空間領域を含み、前記気体供給器は、前記液体に溶解していない前記気泡が前記空間領域に放たれた気体を回収してもよい。
これにより、空間領域の気体は、気泡供給器により気泡となって液体処理槽内の液体に放たれる。つまり、液体に溶解しきれなかった気泡は、上記空間領域の気体へと戻り、再度、気体供給器により吸引される。これを繰り返すことで、液体処理槽内の気体に含まれるオゾンの濃度が上昇するので、オゾン発生器を設けることなくオゾンの泡を生成することが可能となる。よって、高い分解処理能力を確保しつつ装置構成が簡素化された液体処理装置が実現される。
また、前記気体は、酸素を含み、前記液体処理槽に供給された前記気泡に前記紫外線が照射されることによりオゾンが生成されてもよい。
これにより、酸素が含まれる気体を気体供給器が回収し、気泡供給器から液体中に酸素が含まれる気泡が供給される。この気泡中に酸素が含まれることで、紫外線照射によりオゾンを発生することが可能となる。
また、前記紫外線光源は、前記液体処理槽内の前記液体中に配置されていてもよい。
また、さらに、前記液体処理槽の底面部に配置され、前記紫外線を透過する紫外線透過窓を備え、前記紫外線光源は、前記紫外線透過窓に接するように前記液体処理槽の外部に配置され、前記紫外線光源は、前記紫外線透過窓を介して前記紫外線を前記液体内の前記気泡に照射してもよい。
これにより、液体処理槽の底面部の外に紫外線光源が配置されているので、液体処理槽内の上部に保持された気体中のオゾンの光分解が抑制され、オゾン濃度の低下を防ぐことが可能となる。さらに、紫外線光源を液体処理槽の外部に配置することにより、紫外線光源の劣化および破損の際でも容易に紫外線光源を交換することができ、紫外線光源に異常があった際も気が付きやすくなり、紫外線光源が破損しても破片が液体に混ざらない。
また、前記紫外線透過窓は、サファイアまたはフッ化マグネシウムで構成されてもよい。
これにより、紫外線透過窓は真空紫外線を透過させることが可能となる。
また、さらに、前記液体内に、前記気泡を回収して前記気体供給器へ供給する気泡回収器部を備えてもよい。
これにより、液体中の気泡を直接回収できるので、気泡および液体処理槽内の気体に含まれるオゾンおよびラジカル種の濃度の上昇速度を高めることが可能となり、高い殺菌効果および処理効果が得られる。
また、前記液体処理槽は、前記液体を外部から前記液体処理槽内に供給するための給液口と、前記液体を前記液体処理槽から外部へ放出するための排液口と、を備えてもよい。
これにより、液体の連続処理が可能となり、処理効率が向上する。
また、前記紫外線光源は、前記紫外線として真空紫外線と深紫外線とを発生してもよい。
これにより、真空紫外線の照射により、空気に含まれる酸素からオゾンが生成される。また、深紫外線の照射により、オゾンを分解してヒドロキシラジカルのような活性なラジカルが生成される。よって、オゾンおよびラジカル種を高効率に生成することが可能となり、液体の分解処理効果を高くすることが可能となる。
また、前記紫外線光源は、キセノンの放電により前記真空紫外線を発生してもよい。
これにより、キセノンの放電に伴う波長147nmの高いエネルギーを持つ真空紫外線を発することができる。さらに、キセノンの放電は、投入電力に対する真空紫外線の生成効率が非常に高いため、高い分解効率を実現できる。
また、前記紫外線光源は、バリア放電部と、深紫外線を発する蛍光体とを備えてもよい。
これにより、紫外線光源は、真空紫外線および深紫外線の双方を発生させることが可能となる。
また、前記蛍光体は、酸化マグネシウムで構成されてもよい。
これにより、波長230nmを発光中心としたブロードな深紫外線の発光を得ることが可能となる。
以下、本開示の実施の形態に係る液体処理装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な本開示の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。また、異なる図面であっても、同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明の繰り返しはしない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る液体処理装置1の構成を示す模式図である。同図に示された液体処理装置1は、液体処理槽101と、光源用スレーブ103と、紫外線光源104と、紫外線発生用電源105と、気体供給器107と、有害ガス分解装置108と、気泡供給器110とを備える。
図1は、実施の形態1に係る液体処理装置1の構成を示す模式図である。同図に示された液体処理装置1は、液体処理槽101と、光源用スレーブ103と、紫外線光源104と、紫外線発生用電源105と、気体供給器107と、有害ガス分解装置108と、気泡供給器110とを備える。
液体処理槽101は、被処理水115(液体)と、被処理水115に接する気体112とを保持することが可能な容器である。言い換えると、液体処理槽101は、被処理水115に接する空間領域を含んでいる。
液体処理槽101内には、円柱状の水銀ランプで構成された紫外線光源104、および、光源用スレーブ103が配置されている。紫外線光源104は、波長200nm以下の真空紫外光を発する光源である。光源用スレーブ103は、紫外線を透過させ、紫外線光源104の水銀ランプよりも一回り大きい筒状の保護部材であり、当該水銀ランプが割れた際に、被処理水115に水銀ランプの破片や水銀が混入するのを防ぐ機能を有する。上記構成により、紫外線光源104から出射された紫外線は、光源用スレーブ103を介して被処理水115に照射される。
また、液体処理槽101の側面部には、気泡供給器110、給液口116、および排液口117が設けられている。給液口116は、被処理水115を液体処理槽101へ供給し、排液口117は、液体処理装置1により分解処理された被処理水115を液体処理槽101の外部へ排水する。給液口116および排液口117の配置により、被処理水115への連続処理が可能となり、処理効率が向上する。なお、給液口116および排液口117は、本実施の形態に係る液体処理装置1に必須の構成要素ではない。
気体供給器107は、液体処理槽101内であって、被処理水115の上部に保持されている気体112を吸引して回収し、当該吸引した気体を気泡供給器110へ供給する。
気泡供給器110は、液体処理槽101内の被処理水115に気泡を供給する。気泡供給器110は、気体供給器107から供給された気体を気泡化し、当該気泡を液体処理槽101の底面部から光源用スレーブ103に向けて吹き付ける。
また、液体処理槽101の上面部には、液体処理槽101内の圧力を一定にするための、吸引弁109および排気弁113が設けられている。排気弁113には、有害ガス分解装置108が接続されている。有害ガス分解装置108は、液体処理槽101の内部圧力が高くなった場合に排気弁113を介して排出される気体112を無害化し、当該無害化した気体を外部へ放出する。なお、吸引弁109および排気弁113は、本実施の形態に係る液体処理装置1に必須の構成要素ではない。
以上の構成によれば、液体処理槽101内の気体112は、気泡供給器110により気泡となって液体処理槽101内の被処理水115に吹き付けられ、当該気泡は、紫外線光源104から出射される紫外線によりオゾンを生成し、当該オゾンは気泡となって水中に溶解する。さらに、溶け込んだオゾンは紫外線光源104の光で分解されることで当該オゾンよりも酸化力の強いラジカル種を生成し、当該ラジカル種により被処理水115中の菌や難分解物質を分解することが可能となる。また、被処理水115に溶解しきれなかった気泡は、液体処理槽101内の上部の空間領域に保持される気体112へと戻り、再度、気体供給器107により吸引される。これを繰り返すことで、液体処理槽101内の気体112に含まれるオゾンの濃度が上昇するので、図7に記載された従来の水処理装置500のようにオゾン発生器506を設けることなく、オゾンの泡を生成することが可能となる。よって、従来の水処理装置と比較して、被処理水115中の菌や物質を簡易な構成でかつ高効率に分解することができる。
なお、紫外線光源104が発する紫外線は、200nm以下の真空紫外と呼ばれる波長領域を有する真空紫外線と、200nm〜350nmの深紫外と呼ばれる波長領域を有する深紫外線との双方である方が望ましい。この真空紫外線および深紫外線の双方を発生する紫外線光源104を用いた場合、上記真空紫外線により空気に含まれる酸素からオゾンを生成し、上記深紫外線によりオゾンを分解してヒドロキシラジカルのような活性なラジカルを生成できる。よって、被処理水115の分解処理効果を高くすることが可能となる。また、真空紫外線の波長によっては、水を励起することでH2O2等のラジカル種も生成できる。さらに、液体中の殺菌の用途においては、真空紫外線による菌の分解と、深紫外線のDNA破壊による菌の不活化の両方の効果が得られるため、高い殺菌効果を得ることが可能となる。
なお、紫外線光源104は、キセノン(Xe)の放電により上記真空紫外線を発生させてもよい。特に、キセノンの放電で発生させる真空紫外線の場合は、キセノンの放電に伴う波長147nmの高いエネルギーを持つ真空紫外線を発することができる。さらに、キセノンの放電は、投入電力に対する真空紫外線の生成効率が非常に高いため、高い分解効率を実現できる。
また、紫外線光源104は、石英管を放電管に用いることで真空紫外線を発する水銀ランプ、ならびに、バリア放電部と深紫外線を発する蛍光体とを組み合わせた光源などであってもよい。より具体的には、バリア放電部と深紫外線を発する蛍光体とを組み合わせた光源とは、例えば、キセノン(Xe)等の希ガスをバリア放電により励起させて発生させた真空紫外光を上記蛍光体に照射することで深紫外光を取り出す光源である。
上述した真空紫外線および深紫外線の双方を発する光源を用いる場合は、光源用スレーブ103は石英、サファイア、またはフッ化マグネシウム等の真空紫外線を透過する材料にする方が望ましい。
気泡供給器110としては、ベンチュリー式や回転翼剪断式等の流体に気体を混合させて高速剪断を与える方法が安価に実現できるため一般的であるが、手法としては特に限定しない。ただし、気泡が小さいほどオゾンが被処理水115に溶解しやすいため、分解効果が高くなると考えらえられる。
液体処理槽101内の気体112の雰囲気は特に限られないが、酸素が含まれる場合にオゾンが発生することから、空気を用いることが望ましい。また、必要に応じて酸素ガスを供給してもよい。ただし、酸素を含まない雰囲気においても、分解物質によっては気化まで分解された際に酸素やラジカル種を発する場合もある。
以上、本実施の形態に係る液体処理装置1によれば、液体処理槽101内で循環する気体112から生成した気泡に紫外線光源104から出射される紫外線が照射されることで、気体112が循環するほどオゾンやラジカル種が高濃度となる。このため、オゾン発生器や特殊な気泡を形成する機構を設けることなく、高い分解効果を得ることができる。よって、高い分解処理能力を確保しつつ装置構成が簡素化された液体処理装置1が実現され、液体処理装置1の作製費用および保守費用を抑制することが可能となる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1に係る液体処理装置1と比較して、保守作業(メンテナンス)を簡素化できる液体処理装置の構成について説明する。
本実施の形態では、実施の形態1に係る液体処理装置1と比較して、保守作業(メンテナンス)を簡素化できる液体処理装置の構成について説明する。
図2は、実施の形態2に係る液体処理装置2の構成を示す模式図である。同図に示された液体処理装置2は、液体処理槽101と、平面型紫外線光源102と、紫外線発生用電源105と、紫外線透過窓111と、気体供給器107と、有害ガス分解装置108と、気泡供給器110とを備える。本実施の形態に係る液体処理装置2は、実施の形態1に係る液体処理装置1と比較して、紫外線光源の配置構成が異なる。以下、本実施の形態に係る液体処理装置2について、実施の形態1に係る液体処理装置1と同じ構成については同じ符号を用いて説明を省略し、液体処理装置1と異なる構成を中心に説明する。
図2に示すように、液体処理装置2は、液体処理槽101内に配置された紫外線光源104を備える代わりに、液体処理槽101の外部に配置された平面型紫外線光源102を備える。
さらに、紫外線透過窓111は、液体処理槽101の底面部に配置され、平面型紫外線光源102から照射される紫外線を透過する。平面型紫外線光源102は、紫外線透過窓111に接するように液体処理槽101の外部に配置され、紫外線透過窓111を介して液体処理槽101内の被処理水115に紫外線を照射する構成となっている。また、気泡供給器110から発する気泡は、紫外線透過窓111に向けて液体処理槽101内に放出されることで、当該気泡には紫外線が照射される。
本実施の形態のように、紫外線光源として平面形状である平面型紫外線光源102を用いる理由は、液体処理槽101の底面部に紫外線光源を密着させることで、液体処理槽101の外に平面型紫外線光源102を設置しても、効率良く被処理水115に紫外線を照射することができるためである。
また、実施の形態1の構成では、液体処理槽101内の被処理水115の上部に接する空間領域に保持された気体112の近くに紫外線光源104が配置されている。このため、紫外線光源104が出射する深紫外光により、気体112中のオゾンが分解されて気体112のオゾン濃度が低下してしまう。
これに比べて、実施の形態2では、液体処理槽101の底面部の外に紫外線光源が配置されているので、気体112中のオゾンの分解が抑制され、気体112のオゾン濃度の低下を防ぐことが可能となる。
さらに、紫外線光源を液体処理槽101の外部に配置する利点として、(1)紫外線光源の劣化および破損の際でも容易に紫外線光源を交換することができる、(2)紫外線光源に異常があった際も気が付きやすくなる、(3)紫外線光源が破損しても破片が被処理水115に混ざることが無い、等が挙げられる。特に、上記(1)については、紫外線光源が液体処理槽101内に設置された場合には、紫外線光源を交換する手間が大きいが、本実施の形態のように、紫外線光源が液体処理槽101の外部に配置されることで、紫外線光源を容易に交換することが可能となる。
また、本実施の形態に係る構成では、紫外線透過窓111を板状とすることができるため、実施の形態1の円柱状の光源用スレーブ103を配置するよりも安価で交換することが可能となる。また、紫外線透過窓111が平面形状であるため、紫外線透過窓111の清掃機構を、円柱状の光源用スレーブ103の清掃機構よりも安価に設けることが可能となる。
平面型紫外線光源102としては、バリア放電部と深紫外光を発する蛍光体とを組み合わせた光源が挙げられる。
図3は、実施の形態2に係る平面型紫外線光源102の構成の一例を示す断面図である。平面型紫外線光源102は、図3に示すように、第1の基体210と、第2の基体211と、複数の電極220(一対の電極221および222で構成)と、誘電体層230と、発光層240と、保護層250と、発光層260と、封着材270とを備える。平面型紫外線光源102では、第1の基体210と第2の基体211とを封着材270を介して接合することで、放電空間212を形成している。第1の基体210には、バリア放電290を発生させるための電圧を印加する複数の電極220が配設され、複数の電極220を覆うように誘電体層230が積層されている。誘電体層230上の放電空間212側には、イオン衝撃から誘電体層230を保護する保護層250と、紫外光を発する発光層240とが形成されている。発光層240および260が発した紫外光は、第2の基体211側から素子外部に出射される(同図中の紫外光291)。なお、紫外光291は、具体的には、ピーク波長が200nm以上350nm以下の範囲に存在する深紫外光である。平面型紫外線光源102の上記構成のうち、第1の基体210、第2の基体211、複数の電極220、誘電体層230、および、封着材270がバリア放電部に相当する。
放電空間212には、例えば、キセノン(Xe)、塩化クリプトン(KrCl)、フッ素(F2)、ネオン(Ne)、ヘリウム(He)、一酸化炭素(CO)、窒素(N2)などの放電ガスが所定の圧力で封入されている。
第1の基体210及び第2の基体211の少なくとも一方は、発光層240および260で発生した紫外光を素子外部に取り出すため、紫外光を透過する材料から形成される。紫外光を透過する材料としては、例えば、紫外光を透過しやすい特殊ガラス、石英ガラス(SiO2)、フッ化マグネシウム(MgF2)、フッ化カルシウム(CaF2)、フッ化リチウム(LiF)、又は、サファイアガラス(Al2O3)などを用いることができる。
誘電体層230は、第1の基体210と第2の基体211との間に位置する。本実施の形態では、誘電体層230は、第1の基体210の主面上に位置し、複数の電極220を覆う。誘電体層230は、例えば、酸化鉛(PbO)、酸化ビスマス(Bi2O3)、または酸化燐(PO4)を主成分とする低融点ガラスで形成された層を用いることができる。
発光層240は、誘電体層230上に位置し、紫外光を発する。発光層240は、誘電体層230上に形成される保護層250上に形成される。なお、保護層250は形成されなくてもよい。
発光層260は、第2の基体211の主面に位置し、紫外光を発する。第2の基体211にも発光層を設けることで、発光強度を高めることができる。なお、発光層260は、第2の基体211の主面の反対側に位置してもよい。なお、発光層260は形成されなくてもよい。
発光層240および260に用いられる材料は、発光効率と作製プロセスの容易さとの観点から、紫外光を発光する蛍光体が使用される。これらの蛍光体としては、希土類の発光中心をドープしたYPO4:Pr、YPO4:Nd、LaPO4:Pr、LaPO4:Nd、YF3:Ce、SrB6O10:Ce、YOBr:Pr、LiSrAlF6:Ce、LiCaAlF6:Ce、LaF3:Ce、Li6Y(BO3)3:Pr、BaY2F8:Nd、YOCl:Pr、YF3:Nd、LiYF4:Nd、BaY2F8:Pr、K2YF5:Pr、LaF3:Ndを用いることができる。あるいは、蛍光体としては、結晶中の欠陥若しくはバンドギャップで発光するMgO、ZnO、AlN、ダイヤモンド、BN等を用いることができる。
本実施の形態では、発光層240および260は、紫外光を発する粉末状の酸化マグネシウム(MgO)を含有する。特に、蛍光体に酸化マグネシウム(MgO)を用いた場合、波長230nmを発光中心としたブロードな深紫外光が得られるため、深紫外光によるオゾンの生成およびオゾンによる分解効果を同時に得ることが可能となる。
発光層240および260は、放電空間212に充填されたガス中における複数の電極220間の放電によって発光する。具体的には、発光層240および260は、放電によって発生する励起光が、含有する蛍光体に照射されることで、蛍光体が紫外光を発光する。例えば、発光層240および260は、200nm以上300nm以下の範囲にピーク波長が存在する紫外光(深紫外光)を発光する。なお、励起光は、例えば、真空紫外光または深紫外光である。
平面型紫外線光源102の上記構成において、複数の電極220間(電極221と電極222間)に所定の交流電圧が印加されることにより、当該複数の電極220間でバリア放電290が発生し、真空紫外光が出射される。このバリア放電290により発生した真空紫外光が発光層240および260に照射されることで当該発光層から紫外光(より特定的には深紫外光)が発せられる。
なお、紫外線透過窓111は、サファイアまたはフッ化マグネシウムであることが望ましい。サファイアまたはフッ化マグネシウムは、波長145nm付近の光に吸収端を持つため、幅広い波長の真空紫外線を透過させることが可能となる。
以上の構成によれば、液体処理槽101内の気体112は、気泡供給器110により気泡となって液体処理槽101内において紫外線透過窓111に向けて吹き付けられ、当該気泡は、平面型紫外線光源102から出射される紫外線によりオゾンを生成し、当該オゾンは気泡となって水中に溶解する。さらに、溶け込んだオゾンは平面型紫外線光源102から照射される紫外線で分解されることで当該オゾンよりも酸化力の強いラジカル種を生成し、当該ラジカル種により被処理水115中の菌や難分解物質を分解することが可能となる。また、被処理水115に溶解しきれなかった気泡は、液体処理槽101内上部の空間領域に保持される気体112へと戻り、再度、気体供給器107により吸引される。これを繰り返すことで、液体処理槽101内の気体112に含まれるオゾンの濃度が上昇するので、図7に記載された従来の水処理装置のようにオゾン発生器506を設けることなく、オゾンの泡を生成することが可能となる。よって、従来の水処理装置と比較して、被処理水115中の菌や物質を効果的かつ高効率に分解することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態2に係る液体処理装置2と比較して、気泡中のオゾンおよびラジカルの濃度の上昇効率を高める構成について説明する。
本実施の形態では、実施の形態2に係る液体処理装置2と比較して、気泡中のオゾンおよびラジカルの濃度の上昇効率を高める構成について説明する。
図4は、実施の形態3に係る液体処理装置3の構成を示す模式図である。同図に示された液体処理装置3は、液体処理槽101と、平面型紫外線光源102と、紫外線発生用電源105と、紫外線透過窓111と、気体供給器107と、有害ガス分解装置108と、気泡供給器110と、気泡回収器114とを備える。本実施の形態に係る液体処理装置3は、実施の形態2に係る液体処理装置2と比較して、気泡回収器114が付加された点のみが構成として異なる。以下、本実施の形態に係る液体処理装置3について、実施の形態1に係る液体処理装置1および実施の形態2に係る液体処理装置2と同じ構成については同じ符号を用いて説明を省略し、液体処理装置2と異なる構成を中心に説明する。
図4に示すように、気泡回収器114は、被処理水115中の気泡が液体処理槽101内の気体112と混合される前に、被処理水115中の気泡を回収して気体供給器107へ供給する気泡回収機構である。気泡回収器114は、例えば、液中での気泡の上昇を遮るように液体処理槽101内の被処理水115中に設けられた、受け皿を反転させたような湾曲面を有する部品で構成される。気泡回収器114は、この湾曲面に保持された気泡または気体を回収して気体供給器107へ供給する。これにより、被処理水115中の気泡に含まれるオゾンおよびラジカル種の濃度の上昇速度を高めることが可能となり、高い殺菌効果および処理効果が得られる。
次に、以上の実施の形態1〜3に従って構成した液体処理装置を試作し、オゾン濃度および分解効果を比較する実験を行ったので、実施例として説明する。本実施例では、実施の形態1の構成に従って作製した液体処理装置を液体処理装置1、実施の形態2の構成に従って作製した液体処理装置を液体処理装置2、実施の形態3の構成に従って作製した液体処理装置を液体処理装置3として説明する。
本実施例では、液体処理装置1〜3についての、気体112中のオゾン濃度、および、被処理水115に含まれたインディゴカーミンのオゾンによる分解効果を確認した。
液体処理槽101は、液体処理装置1〜3のいずれにおいても、同じ容積500cm3のアクリル製密閉容器を用いた。
液体処理装置1の紫外線光源104としては、4W型のオゾンランプを用いた。また、液体処理装置2および3の平面型紫外線光源102としては、自作した平面型光源を用いた。自作した平面型光源は、キセノンによる放電を行う放電部と酸化マグネシウム紛体を含む蛍光体とで構成された放電機構を有する。これにより、平面型紫外線光源102は、キセノンの放電に伴う波長147nmおよび波長172nmの輝線を有する真空紫外線と、上記蛍光体から出射された波長230nmのブロードな深紫外線とを発する。また、発光領域の発光サイズは2.5cm角であり、約25mW/cm2の発光強度を有する。
液体処理装置1の光源用スレーブ103は、水銀ランプの真空紫外線波長が185nmであり、厚さ1mmの石英管を用いた。一方、液体処理装置2および3で用いる紫外線透過窓111には、キセノンの放電による波長147nmの真空紫外線を透過させるため、厚さ0.5mmのサファイアの平板を用いた。
気泡供給器110は、ベンチュリー式のものを用いた。
液体処理槽101内の気体112の初期雰囲気は空気とした。
被処理水115は、インディゴカーミンの濃度が2ppmである水溶液350gを用いた。この被処理水115の吸光度を測定することで、分解量を初期からの相対値により評価した。また、液体処理槽101内の気体112のオゾン濃度は、検知管にて評価した。
上記仕様により作製した液体処理装置1〜3の性能評価結果を図5および図6に示す。
図5は、実施例に係る液体処理装置1〜3のインディゴカーミンの残存量の時間推移を示すグラフである。また、図6は、実施例に係る液体処理装置1〜3のオゾン濃度の時間推移を示すグラフである。図5に示されたグラフの縦軸は、初期濃度が2ppmであるインディゴカーミンの被処理水115中の残存比率を示している。図6に示されたグラフの縦軸は、液体処理槽101に確保された空間領域に保持された気体112のオゾン濃度を示している。
図6から、本実施例に係る液体処理装置1〜3のいずれにおいても、時間の経過とともに、気体112のオゾン濃度が増加していることがわかる。これにより、オゾン発生器を設けずとも、気体112の回収、気体供給器107からの回収気体の供給、回収気体を用いた気泡供給器110からの気泡供給、気泡への紫外線照射という一連の循環処理により、被処理水115中にオゾンの泡を生成できることがわかる。
また、実施例に係る液体処理装置1〜3のうち、液体処理装置3が最もオゾン濃度の上昇速度が高く、30分で最大60ppm程度まで上昇することがわかる。これは、気体112の回収だけでなく、気泡回収器114の配置により被処理水115中の気泡を直接回収していることによるものと判断される。
また、図5から、本実施例に係る液体処理装置1〜3のいずれにおいても、時間の経過とともに、インディゴカーミンの残存比率が減少していることがわかる。これにより、オゾン発生器を設けずとも、上記一連の循環処理により被処理水115中にオゾンの泡が生成されることで、オゾンによる分解処理効果が時間経過とともに上昇していることがわかる。
また、実施例に係る液体処理装置1〜3のうち、液体処理装置3が最もインディゴカーミン残存比率の減少速度が高く、30分で35%程度まで分解されていることがわかる。
また、液体処理装置2および3においては、上述したようにオゾン濃度上昇速度およびインディゴカーミン残存比率の減少速度が高いのに加え、紫外線光源が液体処理槽101の外部に配置され、さらにスレーブを用いていないことから、液体処理装置の保守費用の抑制および保守作業の簡素化が可能である。
(その他の実施の形態)
以上、本開示の実施の形態に係る液体処理装置について、実施の形態およびその実施例を挙げて説明したが、本開示の液体処理装置は、上記実施の形態およびその実施例に限定されるものではない。上記実施の形態およびその実施例における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態およびその実施例に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本開示の液体処理装置を内蔵した各種機器も本開示に含まれる。
以上、本開示の実施の形態に係る液体処理装置について、実施の形態およびその実施例を挙げて説明したが、本開示の液体処理装置は、上記実施の形態およびその実施例に限定されるものではない。上記実施の形態およびその実施例における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態およびその実施例に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本開示の液体処理装置を内蔵した各種機器も本開示に含まれる。
例えば、実施の形態1〜3では、液体処理槽101内の上部には気体112を保持する空間領域が存在しているが、当該空間領域が存在しない場合であってもよい。つまり、被処理水115の種類により、被処理水115内のみで気泡を回収する構成であってもよい。
また、例えば、実施の形態1の構成と実施の形態3の構成とを併せ持つ液体処理装置として、実現してもよい。具体的には、実施の形態1の被処理水115内に配置される紫外線光源104と、実施の形態3の被処理水115内に配置される気泡回収器114とを備える液体処理装置としてもよい。これにより、被処理水115中の気泡に含まれるオゾンおよびラジカル種の濃度の上昇速度を高めることが可能となり、高い殺菌効果および処理効果が得られる。
本開示にかかる液体処理装置は、安価で高い分解効果と殺菌効果とを有し、殺菌や難分解性物質を分解する装置として有用である。
1、2、3 液体処理装置
101 液体処理槽
102 平面型紫外線光源
103 光源用スレーブ
104 紫外線光源
105 紫外線発生用電源
107 気体供給器
108 有害ガス分解装置
109 吸引弁
110 気泡供給器
111 紫外線透過窓
112 気体
113 排気弁
114 気泡回収器
115 被処理水
116 給液口
117 排液口
210 第1の基体
211 第2の基体
212 放電空間
220 複数の電極
221、222 電極
230 誘電体層
240、260 発光層
250 保護層
270 封着材
290 バリア放電
291 紫外光
101 液体処理槽
102 平面型紫外線光源
103 光源用スレーブ
104 紫外線光源
105 紫外線発生用電源
107 気体供給器
108 有害ガス分解装置
109 吸引弁
110 気泡供給器
111 紫外線透過窓
112 気体
113 排気弁
114 気泡回収器
115 被処理水
116 給液口
117 排液口
210 第1の基体
211 第2の基体
212 放電空間
220 複数の電極
221、222 電極
230 誘電体層
240、260 発光層
250 保護層
270 封着材
290 バリア放電
291 紫外光
Claims (12)
- 液体を保持するための液体処理槽を備えた液体処理装置であって、
前記液体処理槽内の液体に気泡を供給する気泡供給器と、
紫外線を前記液体処理槽内に向けて発する紫外線光源と、
前記液体処理槽に供給された前記気泡のうち前記液体に溶解していない前記気泡の内部気体を回収し、前記気泡供給器へ供給する気体供給器と、を備える
液体処理装置。 - 前記液体処理槽は、前記液体に接する空間領域を含み、
前記気体供給器は、前記液体に溶解していない前記気泡が前記空間領域に放たれた気体を回収する
請求項1に記載の液体処理装置。 - 前記気体は、酸素を含み、
前記液体処理槽に供給された前記気泡に前記紫外線が照射されることによりオゾンが生成される
請求項2に記載の液体処理装置。 - 前記紫外線光源は、前記液体処理槽内の前記液体中に配置されている
請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体処理装置。 - さらに、
前記液体処理槽の底面部に配置され、前記紫外線を透過する紫外線透過窓を備え、
前記紫外線光源は、前記紫外線透過窓に接するように前記液体処理槽の外部に配置され、
前記紫外線光源は、前記紫外線透過窓を介して前記紫外線を前記液体内の前記気泡に照射する
請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体処理装置。 - 前記紫外線透過窓は、サファイアまたはフッ化マグネシウムで構成される
請求項5に記載の液体処理装置。 - さらに、
前記液体内に、前記気泡を回収して前記気体供給器へ供給する気泡回収器部を備える
請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体処理装置。 - 前記液体処理槽は、
前記液体を外部から前記液体処理槽内に供給するための給液口と、
前記液体を前記液体処理槽から外部へ放出するための排液口と、を備える
請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体処理装置。 - 前記紫外線光源は、前記紫外線として真空紫外線と深紫外線とを発生する
請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体処理装置。 - 前記紫外線光源は、キセノンの放電により前記真空紫外線を発生する
請求項9に記載の液体処理装置。 - 前記紫外線光源は、バリア放電部と、深紫外線を発する蛍光体とを備える
請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体処理装置。 - 前記蛍光体は、酸化マグネシウムで構成される
請求項11に記載の液体処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015213471A JP2017080701A (ja) | 2015-10-29 | 2015-10-29 | 液体処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015213471A JP2017080701A (ja) | 2015-10-29 | 2015-10-29 | 液体処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017080701A true JP2017080701A (ja) | 2017-05-18 |
Family
ID=58713893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015213471A Pending JP2017080701A (ja) | 2015-10-29 | 2015-10-29 | 液体処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017080701A (ja) |
-
2015
- 2015-10-29 JP JP2015213471A patent/JP2017080701A/ja active Pending
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