JP2017079295A - 半導体発光素子アレイ - Google Patents

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貴好 山根
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良介 河合
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Abstract

【課題】信頼性が高い半導体発光素子アレイを提供する。【解決手段】支持基板上の導電層と、導電層上で相互に隣接し主に上面から光を放出する第1および第2のLED構造層91、92と、各々のLED構造層の下面にアノード電極61およびカソード電極62を備え、導電層は、第1のLED構造層の下方に位置し第1のLED構造層のアノード電極に接続する第1の接続領域71および第1のLED構造層のカソード電極に接続する第2の接続領域72m、第2のLED構造層の下方に位置し第2のLED構造層のアノード電極に接続する第3の接続領域72sおよび第2のLED構造層のカソード電極に接続する第4の接続領域73、第2の接続領域と第3の接続領域との間に位置し第2の接続領域と第3の接続領域とに連続して設けられ、第2の接続領域側の幅が第3の接続領域側の幅よりも広い配線領域72cを含み、第1〜第4の接続領域は相互に空間的に分離している。【選択図】図4

Description

本発明は、複数の半導体発光素子を含む半導体発光素子アレイに関する。
GaN等の窒化物半導体を用いた半導体発光素子は、紫外光ないし青色光を発光することができ、さらに蛍光体を利用することにより白色光を発光することができる。このような半導体発光素子は、車両用灯具などの照明器具に利用することができる。高い光出力が必要な照明器具には、一般に、相互に電気的に接続される複数の半導体発光素子が用いられる(たとえば特許文献1〜3)。
特許第3505374号公報 特開2011−139038号公報 特表2011−513959号公報
本発明の主な目的は、複数の半導体発光素子を含む半導体発光素子アレイについて、その信頼性を向上させることにある。
本発明の主な観点によれば、支持基板と、前記支持基板上に配置される導電層と、前記導電層上に、相互に隣接して配置される第1および第2のLED構造層であって、それぞれ、前記導電層に接する下面にアノード電極およびカソード電極を備え、主に上面から光を放出する第1および第2のLED構造層と、を有し、前記導電層は、平面視において、前記第1のLED構造層の下方に位置し、該第1のLED構造層のアノード電極に接続する第1の接続領域、前記第1のLED構造層の下方に位置し、該第1のLED構造層のカソード電極に接続する第2の接続領域、前記第2のLED構造層の下方に位置し、該第2のLED構造層のアノード電極に接続する第3の接続領域、前記第2のLED構造層の下方に位置し、該第2のLED構造層のカソード電極に接続する第4の接続領域、および、前記第2の接続領域と前記第3の接続領域との間に位置し、該第2の接続領域と該第3の接続領域とに連続して設けられ、該第2の接続領域側の幅が、該第3の接続領域側の幅よりも広い配線領域、を含み、前記第1〜第4の接続領域は、相互に空間的に分離している、半導体発光素子アレイ、が提供される。
信頼性が高い半導体発光素子アレイを得ることができる。
および、 図1A〜図1Fは、実施例によるLED構造層を製造する様子を示す断面図であり、図1Gは、実施例によるLED構造層を示す平面図である。 図2Aおよび図2Bは、実施例による支持基板を示す断面図および平面図である。 および、 図3A〜図3Eは、LED構造層および支持基板を含むLEDアレイを製造する様子を示す断面図である。 図4Aは、実施例によるLEDアレイを示す平面図であり、図4Bは、その一部を拡大して示す平面図であり、図4Cは、参考例によるLEDアレイの一部を拡大して示す平面図である。 図5A〜図5Dは、実施例によるLEDアレイの変形例、特に配線領域の変形パターンを示す平面図である。 および、 図6Aおよび図6Bは、実施例によるLEDアレイの他の変形例、特に第2接合層の変形パターンを示す平面図である。
本発明者らが検討を行った半導体発光素子アレイ(LEDアレイ)について説明する。図1〜図4を参照して、そのLEDアレイの製造方法および構造について説明する。
LEDアレイは、主に、成長基板上に、光半導体積層を含むLED構造層を複数形成するとともに(図1A〜図1F)、当該LED構造層を支持する支持基板を準備し(図2A)、LED構造層と支持基板とを貼り合せて、成長基板をLED構造層から分離する(図3A〜図3E)、ことにより製造される。なお、図中に示される各構成要素の相対的なサイズや位置関係などは、実際のものとは異なっている。
図1A〜図1Fは、LED構造層を作製する様子を概略的に示す断面図である。
最初に、図1Aに示すように、成長基板11の上方に、有機金属化学気相成長(MOCVD)法を用いてGaN系半導体からなる光半導体積層20を形成する。成長基板11には、C面サファイア基板を用いる。なお、C面のほかにも、A面やm面など、他の結晶面を用いてもよい。また、成長基板11には、スピネル、ZnO等の基板を用いてもよい。
まず、成長基板11をサーマルクリーニングしたのちに、GaNからなるバッファ層21を成長する。続いて、Si等をドープしたn型GaNからなるn型半導体層22、井戸層(InGaN)および障壁層(GaN)を含む多重量子井戸構造からなる活性層(発光層)23、および、Mg等をドープしたp型GaNからなるp型半導体層24を順次成長して光半導体積層20を形成する。
続いて、図1Aに示すように、光半導体積層20表面(p型半導体層24表面)に、p側電極30を形成する。具体的には、p型半導体層24表面に、電子ビーム蒸着法やスパッタ法などにより、たとえば、インジウム錫酸化物(ITO)/Ag/Ti/Pt/Auからなる多層膜を成膜し、フォトリソグラフィ法やリフトオフ法などによりパターニングして、所定形状のp側電極30を形成する。このとき、p側電極30は、後工程(図1B)において、光半導体積層20にビア20dを形成するための開口部30hを含んでパターニングされる。
次に、図1Bに示すように、レジストマスクを用いたドライエッチング法(塩素ガス)により、光半導体積層20の、p側電極30の開口部30hに対応する領域をエッチングし、ビア20dを形成する。ビア20dはp型半導体層24および活性層23を貫通し、ビア20dの底面にはn型半導体層22が露出する。
次に、図1Cに示すように、p側電極30およびビア20dの内側面を覆う絶縁層40を形成する。まず、p側電極30上および光半導体積層20のビア20d内に、スパッタ法などにより、SiO膜を成膜する。続いて、レジストマスクを用いたドライエッチング法(CF4/Ar混合ガス)により、p側電極30の上面一部およびビア20dの底面部に位置するSiO膜をエッチングし、絶縁層40を形成する。
ビア20dの底面には、n型半導体層22が露出している。また、絶縁層40の一部にはコンタクトホール40hが設けられており、コンタクトホール40hにおいてp側電極30の一部も露出している。なお、絶縁層40としては、SiOのほかに、たとえばSiONなどのほかの絶縁部材を用いてもよい。
次に、図1Dに示すように、光半導体積層20のビア20d内に、n型半導体層22に接触するn側電極50を形成する。まず、絶縁層40上およびビア20d内のn型半導体層22が露出する領域に、電子ビーム蒸着法やスパッタ法などにより、Ti/Ag/Ti/Pt/Auからなる金属多層膜を成膜する。続いて、当該金属多層膜を、リフトオフ法などによりパターニングして、n側電極50を形成する。
次に、図1Eに示すように、絶縁層40上およびn側電極50上に、第1接合層60を形成する。まず、絶縁層40上およびn側電極50上に、電子ビーム蒸着法やスパッタ法などにより、Ti/Pt/Auからなる金属多層膜を成膜する。続いて、当該金属多層膜を、リフトオフ法などによりパターニングして、間隙60zを含む第1接合層60を形成する。
第1接合層60は、間隙60zにより、第1および第2導電領域61,62に区分される。第1導電領域61がp側電極30と接続し、第2導電領域62がn側電極50と接続する。第1導電領域61がp側電極30と接する部分をpコンタクト部61pと呼び、第2導電領域62がn側電極50と接する部分をnコンタクト部62nと呼ぶこととする。
次に、図1Fに示すように、レジストマスクを用いたドライエッチング法(塩素ガス)により、光半導体積層20の一部をエッチングして、光半導体積層20を所望のサイズに分割する。ここで、成長基板11上の、光半導体積層20から第1接合層60までを含む積層構造を、LED構造層と呼ぶこととする。
特に、図中、左側に示される、光半導体積層20から第1接合層60までの積層構造を、第1LED構造層91と呼び、図中、右側に示される、光半導体積層20から第1接合層60までの積層構造を、第2LED構造層92と呼ぶこととする。分割された光半導体積層20のサイズは、個々のLED構造層のサイズに対応する。
第1接合層60の第1導電領域61(それに接続するp側電極30)および第1接合層60の第2導電領域62(それに接続するn側電極50)を介して、光半導体積層20にそれぞれ正孔および電子を注入すると、それら正孔および電子は活性層23において再結合し、この再結合にかかるエネルギが光(および熱)として放出される。光半導体積層20から第1接合層60までを含む積層構造を1つのLED素子と見ると、第1接合層60の第1導電領域61は当該素子のアノード電極、第2導電領域62は当該素子のカソード電極、とみなすことができる。
図1Gに、LED構造層の概略平面図を示す。LED構造層91,92各々(それらの光半導体積層20)の平面形状は、長辺(縦方向)が約450μm、短辺(横方向)が約300μm、の略長方形である。
LED構造層91,92各々の上面には、アノード電極(第1接合層60の第1導電領域)61とカソード電極(第1接合層60の第2導電領域)62とが、間隙60zを空けて設けられている。第1接合層60全体と光半導体積層20とはほぼ同じ平面サイズである。
アノード電極61は、LED構造層91,92各々の周縁部に配置される。第2LED構造層92については、第1LED構造層91に近い縁部に配置されることが好ましい。また、カソード電極62は、アノード電極61を避けて、LED構造層91,92各々のほぼ全面に設けられる。
なお、図中において、アノード電極61がp側電極30と接触している部分(pコンタクト部61p)、および、カソード電極62がn側電極50と接触している部分(nコンタクト部62n)、はそれぞれ点線で示されている。図中では、pコンタクト部61pおよびnコンタクト部62n(ないしn側電極50)は、それぞれ円形で示されているが、矩形であってもよい。
LED構造層91,92各々には、たとえば6個のn側電極50が、光半導体積層20面内に均等に分布して設けられている。pコンタクト部61p(アノード電極61)は、いずれのnコンタクト部62n(ないしn側電極50)に極端に近くならないように設けることが好ましい。ここでは、pコンタクト部61pは、近接する2つのnコンタクト部62nから等距離に位置するように形成されている。
図2Aは、支持基板を準備する様子を概略的に示す断面図である。まず、支持基板12としてSi基板を用意する。支持基板12には、Siのほかにも、サファイアやGaN、また、Ge、Mo、CuW、AlN等を用いることができる。
次に、当該Si基板12の表面を熱酸化することにより、SiOからなる絶縁膜12aを形成する。その後、支持基板12(絶縁膜12a)上に、スパッタ法などによりTi/Ni/Au/Pt/AuSnからなる、膜厚1.5μm程度の金属多層膜を成膜し、フォトリソグラフィ法やリフトオフ法などによりパターニングして、複数の導電領域(ここでは第1〜第3導電領域71〜73)を含む第2接合層70を形成する。
図2Bに、第2接合層の平面パターンを示す。第2接合層70は、たとえば第1〜第3導電領域71〜73を含む。後述するように(図3Aおよび図4A)、第1導電領域71が第1LED構造層91のアノード電極61に接続し、第2導電領域72が第1LED構造層91のカソード電極62および第2LED構造層92のアノード電極61に接続し、第3導電領域73が第2LED構造層91のカソード電極62に接続する(図1G参照)。
図3Aおよび図3Bは、準備した支持基板と、作製したLED構造層(図1Fに示すLED構造層を上下反転して示している)と、を貼り合せる様子を概略的に示す断面図である。
まず、図3Aに示すように、支持基板12とLED構造層91,92とを対向配置する。具体的には、第2接合層70の第1導電領域71が第1LED構造層91のアノード電極61に対向し、第2接合層70の第2導電領域72が第1LED構造層91のカソード電極62および第2LED構造層92のアノード電極61に対向し、第2接合層70の第3導電領域73が第2LED構造層92のカソード電極62に対向するように、支持基板12およびLED構造層91,92を配置する。
次に、図3Bに示すように、第1接合層60と第2接合層70とを接触させ、3MPaで加圧しながら200℃に加熱した状態で、2分間保持する。続いて、室温まで冷却して、第1接合層60と第2接合層70とを融着接合する。これにより、LED構造層91,92が、支持基板12上に固定される。
図3C〜図3Eは、LED構造層と成長基板とを分離する様子を概略的に示す断面図である。
まず、図3Cに示すように、レーザリフトオフ法により、光半導体積層20と成長基板11とを分離する。具体的には、成長基板11側から光半導体積層20にKrFエキシマレーザ光を照射し、バッファ層21の一部を熱分解する。これにより、LED構造層91,92(光半導体積層20)と成長基板11とが分離する。
次に、図3Dに示すように、光半導体積層20のn型半導体層23表面に、いわゆるマイクロコーン構造層(微細凹凸層)22aを形成する。具体的には、n型半導体層22表面を、TMAH(水酸化フェニルトリメチルアンモニウム)水溶液(温度約70℃,濃度約25%)などによりウエットエッチングする。
次に、図3Eに示すように、n型半導体層22(マイクロコーン構造層22a)上に、化学気相堆積(CVD)法などにより、SiOなどからなる表面保護膜80を形成する。その後、レーザスクライブまたはダイシングにより、LED構造層91,92を包含する所定のサイズに、支持基板12を分割する。
以上により、LEDアレイ100が完成する。LED構造層91,92は、アノード電極およびカソード電極から電力供給されることにより、主にn型半導体層22側から光、たとえば青色光を出射する。なお、支持基板12上に、LED構造層91,92を覆って、黄色光を放出する蛍光層(たとえば蛍光体材料を含む樹脂部材)を形成し、全体として白色光を出射するLEDアレイを作製してもよい。
図4Aは、支持基板上に形成された第2接合層と、第2接合層上に配置されたLED構造層と、の配置関係を示す平面図である。LED構造層91,92(ないしそれらの光半導体積層20)の外縁を破線で示し、それらのアノード電極61、カソード電極62、pコンタクト部61p、および、nコンタクト部62nを点線で示す。
第2接合層の第1導電領域71は、第1LED構造層91から露出する部分と、第1LED構造層91の下方に潜り込んでそのアノード電極61に接続する部分と、を有する。また、第2接合層の第2導電領域72は、第1LED構造層91の下方でそのカソード電極62に接続する部分と、隣接する第2LED構造層92に向かって伸長し、第2LED構造層92の下方に潜り込んでそのアノード電極61に接続する部分と、を有する。さらに、第2接合層の第3導電領域73は、第2LED構造層92の下方でそのカソード電極62に接続する部分と、第2LED構造層92から露出する部分と、を有する。
第1導電領域71(露出部分)および第3導電領域73(露出部分)は、電源などの電力供給手段に接続される。なお、図示されない他のLED構造層を介して、電力供給手段に接続してもかまわない。
第1LED構造層91および第2LED構造層92は、電気的に直列に接続されている。つまり、第1導電領域71(特にその露出部分)から、第1LED構造層91のアノード電極61、第1LED構造層91のカソード電極62、第2導電領域72、第2LED構造層92のアノード電極61、第2LED構造層92のカソード電極62を経て、第3導電領域73(特にその露出部分)に至る経路が、電流経路(順方向)となる。
図4Bは、第2接合層において、LED構造層の間隙に位置する部分を拡大して示す平面図である。ここで、改めて、第2接合層の第2導電領域72を、3つの領域に区画する。
1つ目の領域は、第1LED構造層91に下方に配置される領域、つまり平面視において第1LED構造層91と重なる領域であって、これをメイン領域72mと呼ぶこととする。2つ目の領域は、第1LED構造層91と第2LED構造層92との間に位置し、露出する部分(間隙部)Ce、および、第2LED構造層92の下方に潜り込んで、平面視においてpコンタクト部61pの縁部まで延在する部分(潜在部)Cp、を含む領域であって、これを配線領域72cと呼ぶこととする。3つ目の領域は、配線領域72c(潜在部Cp)からさらに第2LED構造層92の内部に向かって延在する領域であって、これをサブ領域72sと呼ぶこととする。
メイン領域72mは、主に、第1LED構造層91のカソード電極62と接続する。サブ領域72sは、主に、第2LED構造層92のアノード電極61と接続する。
配線領域72cは、主に、メイン領域72mとサブ領域72sとを接続する繋ぎ配線の役割を果たす。配線領域72cは、メイン領域72mに接続する部分(間隙部側の縁部)の幅W1が、サブ領域72sに接続する部分(潜在部側の縁部)の幅W2よりも広い平面パターンを有している。具体的には、間隙部Ceは、メイン領域72m側から潜在部Cpに向かって連続的に幅が狭くなる台形状の平面形状を有し、潜在部Cpは幅が一定である矩形状の平面形状を有する。メイン領域72m側の幅W1は、たとえば150μm程度であり、サブ領域72c側の幅W2は、たとえば30μm程度である。
図4Cは、参考例による第2接合層の一部を示す平面図である。本発明者らは、上記したような実施例によるLEDアレイを4つ作製し、さらに、図4Cに示すような、配線領域72cの幅Wが一定(30μm)である、参考例によるLEDアレイを3つ作製した。なお、参考例によるLEDアレイは、配線領域の平面パターンを除いて、実施例によるLEDアレイと同様の構造を有している。
本発明者らは、これらのLEDアレイに対して、信頼性試験(ヒートショック試験ないし製品寿命試験)を実施した。具体的には、雰囲気温度を、15分周期で、低温状態(−40℃)と高温状態(125℃)とに切り換えながら、高温状態の際に、個々のLEDアレイ(ないしLED構造層)に電流(約100mA)を流して、それらの発光/非発光を確認した。
実施例によるLEDアレイ(図4B)では、高低温状態の切替えを1000サイクル以上行っても、非発光となるLEDアレイは発生しなかった。一方、参考例によるLEDアレイ(図4C)では、高低温状態の切替えを100サイクル行った時点で、1つのLEDアレイが発光していなかった。この試験から、配線領域72cを図4Bのような平面パターンにすることにより、LEDアレイの信頼性が格段に向上することがわかった。
なお、非発光となった参考例によるLEDアレイ(図4C)を分析したところ、配線領域72c、特にメイン領域72mとの接続部分が著しく劣化し、破断・断線していることが分かった。このような破断・断線は、比較的大きな電流を流す際に生じるエレクトロマイグレーションによるものと推察される。エレクトロマイグレーションは、急激に電流経路が狭くなる(電流密度が増加する)箇所、つまりメイン領域72mと配線領域72cとの接合部分のような箇所において、特に顕著に生じ得る。
本発明者らの考察によれば、メイン領域と配線領域との接続部分は、急激に電流経路が狭くならないようにすることが、信頼性向上(LEDアレイの高寿命化)の観点から、望ましい。つまり、LEDアレイの信頼性を向上させるためには、配線領域の、メイン領域側の幅W1は、できるだけ大きくすることが好ましい。一方で、発光強度分布の均一性の観点から、サブ領域(ないし第2LED構造層のアノード電極)はできるだけ小さいことが好ましく、そのため、配線領域の、サブ領域側の幅W2は、できるだけ小さいことが好ましい。
以上より、配線領域は、少なくとも、メイン領域側の幅W1がサブ領域側の幅W2よりも広くなっていることが望ましい。本発明者らのさらなる検討によれば、幅W1が幅W2に対して1.04倍以上広くなっていれば、LEDアレイの信頼性向上について優位な効果を奏し得る。
図4Aを再度参照する。配線領域72cとnコンタクト部62nとの間には、好適な配置関係がある。
台形状の配線領域72c(間隙部Ce)の脚(側面)に沿った延長線Tr1,Tr2を想定する。また、矩形状の配線領域72(潜在部Cp)の側面に沿った延長線(平行線)Y1,Y2を想定する(つまり線Y1,Y2の間隔は、潜在部Cpの幅W2に等しい)。さらに、線Tr1と線Y1との間に区画される領域を仮想領域VA1、線Y1と線Y2との間に区画される領域を仮想領域VA2、線Y2と線Tr2との間に区画される領域を仮想領域VA3、と呼ぶこととする。
第2LED構造層92側のpコンタクト部61pに最も近い、第1LED構造層91側の2つのnコンタクト部62nは、仮想領域VA1,VA3内にそれぞれ配置されている。また、仮想領域VA2内にはnコンタクト部62nは配置されていない。
第1LED構造層91のnコンタクト部62nから第2LED構造層92のpコンタクト部61pに向かって流れる電流(図中に矢印付きの点線として概略的に示す)は、配線領域72c内において、主に、台形状である配線領域72cの脚に近い部分(両脇部分)に沿って流れる。配線領域72cおよびnコンタクト部62nをこのような配置関係にすることによって、配線領域72c(特にメイン領域72mとの接合部分近傍)の中央部分(たとえば仮想領域VA2と重なる部分)における、急激な電流密度の増加をより効果的に抑制することができる。
図5A〜図5Dは、実施例による第2接合層の変形パターンを示す平面図である。上記の本発明者らの考察によれば、第2接合層、特にその配線領域の平面パターンが以下のような平面パターンであっても、信頼性向上の効果が期待される。
具体的には、配線領域72cは、図5Aに示すような平面パターンでもよい。つまり、間隙部Ceが、潜在部Cpに向かって徐々に幅が狭くなる直角台形状の平面形状を有し、潜在部Cpはが矩形状の平面形状を有する、平面パターンでもよい。また、図5Bに示すように、間隙部Ceが凸形状の平面形状を有し、潜在部Cpが矩形状の平面形状を有する、平面パターンでもよい。
さらには、間隙部Ceを、図5Cに示すように、台形Trの脚(側面)を膨らませたような平面形状にしてもよいし、図5Dに示すように、台形Trの脚を萎ませたような平面形状にしてもよい。このように、配線領域72cにおいて、メイン領域72m側の幅が、サブ領域72s側の幅よりも広ければ、LEDアレイの信頼性向上に貢献するものと考えられる。なお、配線領域72cの形状は、その幅が、メイン領域72m側からサブ領域72s側に向かって、徐々に狭くなっていく(連続的に減少していく)形状であることが好ましい。
図5A〜図5Dに示すいずれの変形パターンに対しても、配線領域72cにおいて、メイン領域72mとの接続部分を下底とし、サブ領域72s側の、幅が最も狭くなる部分(幅が一定となる部分)を上底とする台形Trを想定することができる。台形Trの脚に沿う延長線および台形Trの上底と幅が等しい平行線を想定したとき、配線領域72cおよびnコンタクト部62nの配置関係は、図4Aを参照して説明した配置関係になっていることが望ましい。
図6Aおよび図6Bは、実施例による第2接合層のさらに別の変形パターンを示す平面図である。第2接合層の第1〜第3導電領域71〜73の形状・配置位置は、LED構造層の形状・配置位置に合せて、適宜、調整することができる。同様に、配線領域72cの配置位置も変更することができる。
第2接合層は、配線領域72cを2つ以上有していてもよい。この場合、図6Aに示すように、第3導電領域73(ないし第2LED構造層92)に向かって幅が狭くなる、実施例のような配線領域72cを複数有していてもよいし、図6Bに示すように、一方が実施例のような配線領域72cであり、他方が、参考例のような、幅が一定である配線領域72cであってもよい。
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
11…成長基板、12…支持基板、20…光半導体積層、21…バッファ層、22…n型半導体層、23…活性層(発光層)、24…p型半導体層、30…p側電極、40…絶縁層、50…n側電極、60…第1接合層、61…アノード電極(第1接合層の第1導電領域)、62…カソード電極(第1接合層の第2導電領域)、70…第2接合層、71…第2接合層の第1導電領域、72…第2接合層の第2導電領域、72m…メイン領域、72c…配線領域、72s…サブ領域、Ce…配線領域の間隙部、Cp…配線領域の潜在部、73…第2接合層の第3導電領域、80…保護膜、90,91…LED構造層、100…LEDアレイ。

Claims (5)

  1. 支持基板と、
    前記支持基板上に配置される導電層と、
    前記導電層上に、相互に隣接して配置される第1および第2のLED構造層であって、それぞれ、前記導電層に接する下面にアノード電極およびカソード電極を備え、主に上面から光を放出する第1および第2のLED構造層と、
    を有し、
    前記導電層は、平面視において、
    前記第1のLED構造層の下方に位置し、該第1のLED構造層のアノード電極に接続する第1の接続領域、
    前記第1のLED構造層の下方に位置し、該第1のLED構造層のカソード電極に接続する第2の接続領域、
    前記第2のLED構造層の下方に位置し、該第2のLED構造層のアノード電極に接続する第3の接続領域、
    前記第2のLED構造層の下方に位置し、該第2のLED構造層のカソード電極に接続する第4の接続領域、および、
    前記第2の接続領域と前記第3の接続領域との間に位置し、該第2の接続領域と該第3の接続領域とに連続して設けられ、該第2の接続領域側の幅が、該第3の接続領域側の幅よりも広い配線領域、
    を含み、前記第1〜第4の接続領域は、相互に空間的に分離している、半導体発光素子アレイ。
  2. 前記導電層の配線領域は、
    前記第1および第2のLED構造層の間隙に位置する間隙部、および、
    前記間隙部に連続して設けられ、前記第2のLED構造層の下方に潜り込む潜在部、
    から構成される請求項1記載の半導体発光素子アレイ。
  3. 前記導電層の配線領域は、前記第2の接続領域側から前記第3の接続領域側に向かって、連続的に幅が狭くなる部分を有する請求項1または2記載の半導体発光素子アレイ。
  4. 前記間隙部の平面形状は、台形であり、
    前記潜在部の平面形状は、矩形である、
    請求項3記載の半導体発光素子アレイ。
  5. 前記第1および第2のLED構造層各々は、
    前記導電層側から、p型半導体層、発光性を有する活性層、n型半導体層が順次積層する光半導体積層、
    前記導電層側から、前記p型半導体層および前記活性層を貫通して、前記n型半導体層に接触し、かつ、前記カソード電極と接続する複数のn側電極、および、
    前記導電層側において、前記p型半導体層の表面に接触し、かつ、前記アノード電極と接続するp側電極、
    を含む、請求項1〜4いずれか1項記載の半導体発光素子アレイ。
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