JP2017078228A - バンデージ用伸縮織物 - Google Patents

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顕晴 土屋
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仁 尾島
英憲 ▲かせ▼野
英憲 ▲かせ▼野
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Kajizo Ametani
嘉治蔵 飴谷
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Abstract

【課題】 着用者にとって巻き易く、着用者の肌に密着し、安定した固定力が得られるバンデージ用伸縮織物を提供することを目的とする。【解決手段】 バンデージ用伸縮織物10は、経糸1が、緯糸2と共に織物の一の面を構成する経地糸1aと、経糸方向で隣り合う複数の緯糸2上に浮いて織物の他の面にループを形成するパイル糸1bと、経糸方向に伸縮性を与える弾性糸1cと、を備え、織物の経糸方向の最大伸度が、40%〜80%である。【選択図】 図2

Description

この発明は、経糸方向に伸縮性を有する帯状織物を主材とし、当該帯状織物が身体の一部に巻回されることで、当該身体の機能を補助することができるバンデージに使用する伸縮織物(以下、バンデージ用伸縮織物と称す)に関するものである。
従来、手関節、足関節若しくは膝関節の捻挫などの外傷予防、これらの外傷を受傷したときの応急処置、受傷後から完全回復までのリハビリテーションの補助、又は、外傷等の再発予防などの医療用の目的に対応するために、帯状のテーピングテープ(身体の部分に貼着して使用する伸縮性又は非伸縮性粘着布テープ)又はバンデージや丸編で編成された略筒状のサポーターなどが使用されている。
これらのうち、テーピングテープは、使い切りで経済的ではなく、使用者の体質によっては粘着剤で使用者の皮膚にかぶれを生じさせるうえに、高齢者などの皮膚の弱い使用者にはテーピングテープを剥がす際に表皮剥離を生じさせる虞があるという課題がある。
また、丸編のサポーターは、略筒状であるため、受傷した部位を無理に曲げて挿入にする場合に痛みを伴う虞があるうえに、テーピングテープと比較して固定力が劣るという課題がある。
これに対し、バンデージは、経糸方向に伸縮性を有する帯状織物であるため、患部に追従し易く、着用者自身で固定力を調整しながら巻回させることができ、着用者の体の動きに対して無理な力が掛からず、安定した固定力が得られ、反復使用が可能なために経済的である。
例えば、従来のエラスティックウェビングは、メス部を形成する経糸に15本以下の高強力糸から成るウーリー加工糸を用いることにより、高強力糸の特性である優れた耐久性(耐負荷性を含む)、それに付随する毛羽立ち難さを有し、また、ウーリー加工糸の特性であるソフト感と、オス部との優れた接着性を有するメス部を備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−187962号公報
特許文献1には、エラスティックウェビングの使用例として、膝(関節)のサポーターに適用した場合、書類等の固定バンドに適用した場合、及び、電子機器の運搬の際の固定に使用する保護ベルトに適用した場合について開示されている。
このため、従来のエラスティックウェビングは、バンデージのみに使用する専用品を意図したものではなく、例えば、最大伸度(最高荷重で引き伸ばしたときの最長の長さ(伸び寸法)と元の長さ(置き寸法)との差の、元の長さに対する百分率)が書類等の固定バンドに適用する場合に最適であったとしても、膝(関節)のサポーターに適用する場合に最適であるとは限らない。
特に、特許文献1には、エラスティックウェビングの最大伸度の具体的な開示はない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、バンデージ用に特化した伸縮織物であり、着用者にとって巻き易く(着用し易く)、着用者の肌に密着し、安定した固定力が得られ、長期間の使用にも耐え得るバンデージ用伸縮織物を提供することを目的とする。
この発明に係るバンデージ用伸縮織物においては、経糸が、緯糸と共に織物の一の面(裏地面)を構成する経地糸と、経糸方向で隣り合う複数の緯糸上に浮いて織物の他の面(表地面)にループを形成するパイル糸と、経糸方向に伸縮性を与える弾性糸と、を備え、緯糸が、経地糸と共に織物の一の面(裏地面)を構成する緯地糸と、緯地糸に並設される熱融着性を有する融着糸と、を備え、織物の経糸方向の最大伸度が、40%〜80%である。
この発明に係るバンデージ用伸縮織物においては、着用者にとって巻き易く(着用し易く)、着用者の肌に密着し、安定した固定力が得られるものである。
(a)は第1の実施形態に係るバンデージ用伸縮織物の概略構成を示す表地面側からみた斜視図であり、(b)は第1の実施形態に係るバンデージ用伸縮織物の概略構成を示す裏地面側からみた斜視図であり、(c)は紋様を形成した第1の実施形態に係るバンデージ用伸縮織物の概略構成を示す正面図であり、(d)は図1(c)に示す第1の実施形態に係るバンデージ用伸縮織物の背面図である。 (a)は図1(a)及び図1(b)に示すバンデージ用伸縮織物のループ面の織物組織の一例を説明するための説明図であり、(b)は図2(a)に示す織物組織の矢視A−A’線の断面図である。 (a)は図1(c)及び図1(d)に示すバンデージ用伸縮織物のループ面及び紋様部分の織物組織の一例を説明するための説明図であり、(b)は図3(a)に示す織物組織の矢視B−B’線の断面図である。 (a)は第1の実施形態に係るバンデージ用伸縮織物を本体部に使用した手関節用バンデージの概略構成を示す正面図であり、(b)は図4(a)に示す手関節用バンデージの背面図である。 (a)は図4に示す手関節用バンデージのアンカー部に手の指を挿入した状態を示す説明図であり、(b)は本体部を左手の尺骨頭に対応する部分から手首に半回転させた状態を示す説明図であり、(c)は図5(b)に示す状態から手首にさらに半回転させた状態を示す説明図であり、(d)は図4に示す手関節用バンデージの着用状態を手の甲側からみた説明図であり、(e)は図4に示す手関節用バンデージの着用状態を手の平側からみた説明図である。 バンデージ用伸縮織物の最大伸度の違いによる効果感の評価結果を示す表である。
(本発明の第1の実施形態)
本発明において、バンデージとは「経糸方向に伸縮性を有する帯状織物を主材とし、当該帯状織物が身体の一部に巻回されることで、当該身体の機能を補助することができるもの」を意味し、このような効力を有するものであれば、バンデージと表現されていなくても(例えば、テーピングサポーター、サポーターバンドなど)本発明のバンデージの範囲内である。
本発明のバンデージ用伸縮織物10は、図1に示すように、ニードル織機やジャカードニードル織機などの力織機により、経糸1及び緯糸2を組み合わせて帯状に織成され、経糸方向(長手方向L)に伸縮性を有し、緯糸方向(幅方向W)の伸縮性を抑制した細幅の伸縮織物からなり、着用者の身体の一部(例えば、手関節、足関節、膝関節、肘関節、脹脛など)に巻回される部材である。
経糸1は、図2に示すように、緯糸2と共に織物の一の面(例えば、裏地面)を構成する経地糸1aと、経糸方向で隣り合う複数の緯糸2上に浮いて織物の他の面(例えば、表地面)にループを形成するパイル糸1bと、経糸方向に伸縮性を与える弾性糸1cと、を備える。このように、バンデージ用伸縮織物10は、他の面(例えば、表地面)の略全面に面ファスナーのループ面11を有する。以後、本明細書においてループ面11を有する面を「表地面」と称し、その背面を「裏地面」と称する。
緯糸2は、経地糸1aと共に織物の裏地面を構成する緯地糸2aと、緯地糸2aに並設される熱融着性を有する融着糸2bと、を備え、1本の緯地糸2a及び1本の融着糸2bを並設して1本の緯糸2として構成される。なお、図2及び図3においては、1本の緯地糸2a及び1本の融着糸2bを1本の緯糸2として図示している。また、図2(b)及び図3(b)においては、並設される緯糸2を基準にして、上側が表地面となり、下側が裏地面となる。
また、バンデージ用伸縮織物10は、ジャカードニードル織機を用いることにより、経糸方向(長手方向L)で隣り合う複数の緯糸2に対して、経糸1の経地糸1aを表地面側に浮かせ、経糸1のパイル糸1bを裏地面側に沈ませて、図1(c)及び図1(d)に示すように、自由に開口するジャガード組織にて、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合からなる紋様12を表地面に部分的に形成することができ、紋様12の領域を除き、表地面の略全面にループ(ループ面11)を有することになる。
次に、図2を用いて本実施形態に係る織物組織の一例を説明する。すなわち、ループ面11をなす経地糸1aは、図2(b)に示すように、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、隣り合う3本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との1−3の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、ループ面11をなすパイル糸1bは、図2(b)に示すように、隣り合う6本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、隣り合う2本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈み、隣り合う2本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、隣り合う2本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との6−2−2−2の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、ループ面11をなす弾性糸1cは、図2(b)に示すように、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との1−1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
なお、図2に示す経地糸1a、パイル糸1b及び弾性糸1cによる織物組織は、一例であり、表地面にループ(ループ面11)を有することができるのであれば、この織物組織に限られるものではない。
続いて、図3を用いて本実施形態に係る紋様部分の織物組織の一例を説明する。すなわち、紋様12をなす経地糸1aは、図3(b)に示すように、隣り合う3本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との3−1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、紋様12をなすパイル糸1bは、図3(b)に示すように、隣り合う2本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈み、隣り合う2本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮く、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との2−2の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
また、紋様12をなす弾性糸1cは、図3(b)に示すように、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して上側を通って浮き、1本の緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)に対して下側を通って沈む、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)との1−1の交差浮沈を繰り返して、織物組織を構成する。
なお、図3に示す経地糸1a、パイル糸1b及び弾性糸1cによる織物組織は、一例であり、表地面のループ面11の間に紋様12を形成することができるのであれば、この織物組織に限られるものではない。
また、バンデージ用伸縮織物10は、経糸1及び緯糸2の材質(特に、弾性糸1c及び緯地糸2aの太さ)並びに緯糸2の打込み回数(本数)により、経糸方向(長手方向L)の最大伸度を自在に調整することが可能である。本発明において最大伸度とは、「最高荷重で引き伸ばしたときの最長の長さ(伸び寸法)と元の長さ(置き寸法)との差の、元の長さに対する百分率」を示す。
特に、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10の経糸方向(長手方向L)の最大伸度は、後述の官能評価の総合的判断の結果から、40%〜80%に設定することが好ましく、45%〜75%がより好ましく、60%が最も好ましい。
ここで最大伸度を60%に設定したバンデージ用伸縮織物10の実施形態について説明する。本実施形態に係る経地糸1aは、太さ100番手のウーリーナイロン双糸が好ましく、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10には、132本のウーリーナイロン双糸を用いるのが好ましい。
また、本実施形態に係るパイル糸1bは、10本のナイロンフィラメントを撚り合わせて熱を加えて、さらに10本のナイロンフィラメントの撚り方向と反対方向に撚り加工した太さ210デニールの特殊加工糸(210D−10F)が好ましく、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10には、132本の特殊加工糸(210D−10F)を用いるのが好ましい。
また、本実施形態に係る弾性糸1cは、太さ560デニールのポリウレタン糸が好ましく、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10には、36本のポリウレタン糸を用いるのが好ましい。
すなわち、前述の経糸1の材質におけるバンデージ用伸縮織物10は、例えば幅が5cmであれば、経糸1(経地糸1a、パイル糸1b、弾性糸1c)による経密度が、1485.6D/mm(=((210D×132本)+(100D×2本×132本)+(560D×36本))/50mm)である。
なお、本実施形態に係るパイル糸1bは、フィラメントカウントが10本であることにより、フィラメントカウントがローカウント(例えば、7本)の場合と比較して、密集するフィラメントの接着力が高く、織物(バンデージ用伸縮織物10)の風合いが柔らかいという利点がある。
また、本実施形態に係る弾性糸1cは、太さを560デニールにすることにより、太い弾性糸(例えば、1120デニール)の場合と比較して、織物(バンデージ用伸縮織物10)の厚みを薄くして織物自体を柔らかくすることができる。
さらに、本実施形態に係る緯地糸2aには、太さ150デニールのポリエステルウーリー糸(EW:polyester woolly)1本を用いるのが好ましい。
また、本実施形態に係る融着糸2bには、太さ100デニールのナイロン熱融着糸(例えば、東レ株式会社製「エルダー(登録商標)」)1本を用いるのが好ましい。
また、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10には、力織機により1本の緯地糸2a及び1本の融着糸2bが緯糸2として同時に打込まれ、緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)の打込み回数(本数)が2.54cm(1インチ)当り36.9回(各36.9本)である。
すなわち、前述の緯糸2の材質及び打込み回数(本数)におけるバンデージ用伸縮織物10は、緯糸2(ポリエステルウーリー糸、ナイロン熱融着糸)による緯密度が、9225D/インチ(=(150D+100D)×36.9回/インチ)である。
なお、本実施形態に係る緯糸2の緯地糸2aは、太さを150デニールにすることにより、太い緯糸の緯地糸(例えば、300デニール)の場合と比較して、織物(バンデージ用伸縮織物10)の厚みを薄くすることができる。
このように、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10は、前述の経糸1及び緯糸2の材質(特に、弾性糸1c及び緯地糸2aの太さ)並びに緯糸2の打込み回数(本数)により、経糸方向(長手方向L)の最大伸度を60%に設定することができる。
なお、本実施形態に係る弾性糸1cの太さについては、560デニールを一例として挙げてきたが、本発明において、入手(量産)可能な1ランク下の太さの420デニールや1ランク上の太さの1120デニールを選択し、前述の緯糸2の太さ及び打込み回数(本数)を変更してもよい。すなわち、本実施形態に係る弾性糸1cの太さは、420デニール〜1120デニールであれば、バンデージ用伸縮織物10の経糸方向の最大伸度を前記範囲内の最大伸度に設定することが可能である。
また、本実施形態に係る緯糸2の緯地糸2aの太さについては、150デニールを一例として挙げてきたが、本発明において、入手(量産)可能な1ランク下の太さの100デニールや1ランク上の太さの300デニールを選択し、前述の弾性糸1cの太さ及び緯糸2の打込み回数(本数)を変更してもよい。すなわち、本実施形態に係る緯糸2の緯地糸2aの太さは、100デニール〜300デニールであれば、バンデージ用伸縮織物10の経糸方向の最大伸度を前記範囲内の最大伸度に設定することが可能である。
また、本実施形態に係る緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)の打込み回数(本数)については、2.54cm(1インチ)当り36.9回(各36.9本)を一例として挙げてきたが、本発明において、2.54cm当り32.8回(各32.8本)〜41.0回(各41.0本)を選択し、前述の弾性糸1c及び緯糸2の太さを変更してもよい。すなわち、本実施形態に係る緯糸2(緯地糸2a、融着糸2b)の打込み回数(本数)は、2.54cm当り32.8回(各32.8本)〜41.0回(各41.0本)であれば、バンデージ用伸縮織物10の経糸方向の最大伸度を前記範囲内の最大伸度に設定することが可能である。
なお、バンデージ用伸縮織物10の厚みは、厚すぎる場合に、着用者の身体の一部にバンデージを巻回する際に嵩張り巻き難くなり、薄すぎる場合に、バンデージの織物自体が折れ易く所望の固定力が得られない。このために、バンデージ用伸縮織物10の厚みは、バンデージを巻回し易く、所望の固定力が得られる厚みに設定することが好ましく、例えば、バンデージ用伸縮織物10の経糸方向(長手方向L)の最大伸度が60%であれば、3mm以下に設定することが好ましい。
つぎに、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10における経糸方向の最大伸度の最適な範囲について、試用試験の試験結果に基づいて説明する。
なお、試用試験に用いたバンデージは、図4に示すように、下記の表1に示す経糸1及び緯糸2の材質並びに緯糸2の打込み回数(本数)により織成された最大伸度が45%と60%と75%のバンデージ用伸縮織物10(長さ:33cm、幅:5cm)をそれぞれ用いて、着用者の手首に巻回される直線状かつ帯状の本体部13(バンデージ用伸縮織物10)と、本体部13の一端13aに接合され、着用者の手の指が挿通されるアンカー部20と、本体部13の他端13bに接合され、本体部13のループ面11に脱着する面ファスナーのフック面30aを有する係着部30と、を備えた手関節用バンデージ(以下、実施例1、実施例2及び実施例3とそれぞれ称す)を作製して、試用試験に使用した。
また、最大伸度が35%と90%のバンデージ用伸縮織物10(長さ:33cm、幅:5cm)を用いて、上記実施例と同様に手関節用バンデージ(以下、比較例1及び比較例2とそれぞれ称す)を作製して、試用試験に使用した。
さらに、下記の表1に示す経糸1及び緯糸2の材質並びに緯糸2の打込み回数(本数)からなる市販の手関節用バンデージ(以下、比較例3と称す)を用いて、試用試験に使用した。
なお、比較例3は、面ファスナーとしてのループ面を有していないため、経糸におけるパイル糸及び緯糸における融着糸を備えていない。
Figure 2017078228
試用試験は、図5に示すように、着用者の左手に手関節用バンデージを着用し、図6の評価項目における着用者の効果感の官能評価(計5人)を実施した。評価方法は、先ずは各着用者にて各評価項目に対する官能評価を3段階(3:とても良い、2:良い、1:悪い)で点数化して、各評価項目における着用者全員(5人)の平均点を算出した。その後、実施例1〜3及び比較例1〜3について、各評価項目の合計点及び平均点を算出して、総合的に平均点が2点以上を及第点と判断した。
なお、図6の評価項目「固定力」は、手関節の掌屈又は背屈の可動域抑制力であれば、荷物の持ち運び、電車若しくはバスの吊り革を使用する場合、スポーツ時、布団干し、又は、自動二輪車のクラッチなどの動作における必要以上に力を使う掌屈又は背屈の可動域の抑制を想定している。
また、橈屈又は尺屈の可動域抑制力であれば、フライパンを左右に振る、コップを持つ、釣竿を振る、スポーツ時などの動作における必要以上に力を使う橈屈又は尺屈の可動域の抑制を想定している。
さらに、図6の評価項目「痛み」について、織物の圧迫力による痛みであれば、織物の最大伸度が小さい場合は、筋肉又は関節の動きや皮膚の伸び縮みに織物が追従できず、圧迫力をより強く感じて痛みを覚え易いと考えられ、織物の最大伸度が大きい場合は、可動域を抑制する固定力が弱くなると考えられる。また、織物の硬さによる擦れの痛みであれば、織物の最大伸度が小さい場合は、筋肉や皮膚の動きに追従できないため、織物と皮膚が擦れて痛みを感じ易いと考えられ、織物の最大伸度が大きい場合は、筋肉や肌に対して添うように織物が伸びるため、肌へのトラブルが少ないと考えられる。
また、図6の評価項目「面ファスナーの剥がし易さ」について、面ファスナーが剥がし易いということは、非力な着用者にも面ファスナーの着脱使用に支障が無いと共に、面ファスナーのループ面を有する織物自体が硬くて型崩れし難いことになる。
また、面ファスナーが剥がし難いということは、着用者の運動時に、バンデージの着用部位における関節の可動や筋肉の膨張により、面ファスナーのフック面がループ面から外れることが無い反面、面ファスナーのフック面及びループ面間の強い係着力により、面ファスナーのループ面を有する織物からパイル糸を引っ張り出し、面ファスナーを剥がした場合に、パイル糸が織物から突出して織物の毛羽立ちを生じさせることになる。
さらに、図6の評価項目「織物の密着性」について、織物の最大伸度が小さい場合は、筋肉や皮膚の動きに追従できないため、生地が密着せずに肌抵抗が減少し、バンデージの効果を弱めると考えられ、織物の最大伸度が大きい場合は、生地と肌が密着して固定され易く、肌や筋肉の動きにフィットし、バンデージの効果を得易いと考えられる。
また、図6の評価項目「巻き易さ」について、織物の最大伸度が小さい場合は、肌の曲面に沿い難く、本体部13の巻回が困難である。また、織物の最大伸度が大きい場合は、織物と肌が密着して固定され易く、肌や筋肉の動きにフィットし易いが、本体部13の伸びの限界点が感じ難いため、本体部13の巻回数が多くなり、本体部13の巻回が困難となる。
また、図6の評価項目「固定力の調整のし易さ」について、織物の最大伸度が小さい場合は、強固な固定に適しているが、固定力の調整可能な範囲が狭いため、非力な着用者にとって固定力の調整が難しくなる。
さらに、図6の評価項目「織物の折れ難さ」について、織物の最大伸度が小さい場合は、織目が詰まっているため、織物の腰も有り、織物が折れ難い。また、織物の最大伸度が大きい場合は、織目が空いているため、織物が折れ易い織組織であり、織物が折れることで本体部13の構造が弱くなると考えられる。
以上のような評価項目において、実施例2は、図6に示すように、ほぼ全ての評価項目において良好な評価結果を得ている。
また、実施例3は、固定力が弱いものの、他の評価項目において良好な評価結果を得ている。
また、実施例1は、痛みが有り、織物の密着性が悪いものの、他の評価項目において良好な評価結果を得ている。これに対し、比較例1、比較例2及び比較例3は、ほとんどの評価項目において悪い評価結果を得ている。
以上より、総合的な評価結果としては、平均点が2点以上である実施例1(最大伸度45%)、実施例2(最大伸度60%)及び実施例3(最大伸度75%)が、バンデージ用伸縮織物10として、最適であることがわかる。
すなわち、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10における経糸方向の最大伸度は、40%〜80%が好ましく、45%〜75%がより好ましく、60%が最も好ましい。
つぎに、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10の特性について、面ファスナーの耐久性試験(はく離強さ)の試験結果に基づいて説明する。
なお、面ファスナーの耐久性試験(はく離強さ)では、前述の官能評価の評価結果により、最も好ましい結果であった実施例2(経糸方向の最大伸度が60%のバンデージ用伸縮織物10)を基準にして、他の伸縮織物と比較した。また、比較例としては、前述の官能評価に使用した比較例3に加えて、下記の表2に示す経糸1及び緯糸2の材質並びに緯糸2の打込み回数(本数)からなる市販の伸縮織物(以下、比較例4及び比較例5とそれぞれ称す)を用いた。
Figure 2017078228
なお、実施例2と比較例3〜5との大きな相違点は、パイル糸のフィラメントカウントの相違であり、実施例2の10本に対し、比較例4が7本であり、比較例5が15本であり、比較例3がパイル糸を使用していない(面ファスナーのループ面を有していない)。
面ファスナーの耐久性試験(はく離強さ)は、日本工業規格のJIS L3416「面ファスナ」の7.4.2「はく離強さ」に準拠し、1000回の接着・はく離の繰り返しを行なった実験結果を下記の表3に示す。
Figure 2017078228
実施例2は、表3に示すように、保持率(初期のはく離強さに対する耐久試験後のはく離強さの百分率)が比較例3〜5と比較して最も高く、身体の一部に巻回して面ファスナーのフックで係着させるバンデージに使用する伸縮織物として最適であることがわかる。
特に、実施例2は、耐久試験後のはく離強さが初期のはく離強さに対して大きくなっている(保持率が100%を超える)ため、バンデージとして長期間継続的に使用するうえで有利である。
なお、パイル糸のフィラメントカウントが多いことは、面ファスナーのフックがループに係着し易くなり、保持率が高くなる一方、最大伸度が低くなる。
比較例5は、パイル糸のフィラメントカウントが実施例2のパイル糸のフィラメントカウントよりも多いのであるが、外観の毛羽立ちを防ぐために樹脂加工が施されているため、面ファスナーのフックがループに係着し難くなり、初期のはく離強さ及び保持率が、実施例2の初期のはく離強さ及び保持率よりも低くなっている。
以上のように、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10は、経糸方向の最大伸度が40%〜80%であることにより、バンデージとして使用した場合に、適度の最大伸度のため、バンデージの固定力の調整及び巻回(着用)を容易に行なうことができるという作用効果を奏する。
また、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10は、経糸1のパイル糸1bが10本のフィラメントから構成される撚糸であることにより、ループ面11による面ファスナー(別部材)のフックの保持率が高く、身体の一部に巻回して面ファスナーのフックで係着させるバンデージの使用に適していると共に、面ファスナーのはく離後の外観変化が許容範囲であり、面ファスナーの接着・はく離の繰り返しに対しても保持率を維持して継続的に使用することができるという作用効果を奏する。よって、本実施形態に係るバンデージ用伸縮織物10は、手関節バンデージ、足関節バンデージ、膝関節バンデージ、肘関節バンデージ、脹脛バンデージなどの本体部に用いる織物として最適である。
なお、図1(c)及び図1(d)に示すバンデージ用伸縮織物10は、例えば、経糸1の経地糸1aに緑色の糸を使用し、経糸1のパイル糸1bに黒色の糸を使用し、経糸1の弾性糸1cに黒色の糸を使用し、緯糸2に黒色の糸を使用すると共に、図3に示すように、共通の緯糸2に対して経地糸1aを浮かせパイル糸1bを沈ませることにより、黒色の表地面に緑色の紋様12が表れ、表地面の紋様12に対応する裏地面の部分が黒色として緑色の裏地面に表れる。
また、バンデージ用伸縮織物10は、これらの色彩に限られるものではなく、例えば、経糸1のパイル糸1bに虹色の七色(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)のいずれか一色の糸を使用し、紋様12を除く表地面を虹色のいずれか一色にすることが考えられる。これにより、バンデージ用伸縮織物10は、七色のカラーバリエーションの商品群により、需要者の購買意欲を発揮させることができる。
また、バンデージ用伸縮織物10は、例えば、経糸1のパイル糸1bに蛍光色の糸を使用して紋様12を除く表地面を蛍光色にすることにより、需要者の購買意欲を発揮させると共に、夜間の外出時に着用することで、自動車等のヘッドライトに照らされて目立ち、安全防災面にも寄与することが期待できる。
1 経糸
1a 経地糸
1b パイル糸
1c 弾性糸
2 緯糸
2a 緯地糸
2b 融着糸
10 バンデージ用伸縮織物
11 ループ面
12 紋様
13 本体部
13a 一端
13b 他端
20 アンカー部
30 係着部
30a フック面

Claims (6)

  1. 経地糸とパイル糸と弾性糸からなる経糸及び緯地糸と融着糸からなる緯糸を組み合わせて帯状に織成され、着用者の身体の一部に巻回されるバンデージ用伸縮織物において、
    前記織物の経糸方向の最大伸度が、40%〜80%であることを特徴とするバンデージ用伸縮織物。
  2. 請求項1に記載のバンデージ用伸縮織物において、
    前記経糸のパイル糸が、10本のフィラメントから構成される撚糸であることを特徴とするバンデージ用伸縮織物。
  3. 請求項1又は2に記載のバンデージ用伸縮織物において、
    前記緯糸の緯地糸の打込み本数が、2.54cm当り32.8本〜41.0本であることを特徴とするバンデージ用伸縮織物。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のバンデージ用伸縮織物において、
    前記経糸の弾性糸の太さが、420デニール〜1120デニールであることを特徴とするバンデージ用伸縮織物。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のバンデージ用伸縮織物において、
    前記緯糸の緯地糸の太さが、100デニール〜300デニールであることを特徴とするバンデージ用伸縮織物。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のバンデージ用伸縮織物において、
    前記経糸方向で隣り合う複数の緯糸に対して、前記経糸の経地糸を表地面側に浮かせ、前記経糸のパイル糸を裏地面側に沈ませて、文字、図形若しくは記号又はこれらの結合からなる紋様が、表地面に形成されることを特徴とするバンデージ用伸縮織物。
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