JP2017076498A - リード線付電池 - Google Patents

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匠 増村
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Abstract

【課題】電池の形状、大きさ、および、リード線の太さにかかわらず、電池ケースとリード線とを安定して接続する。【解決手段】底部および開口を有する金属容器、および、前記金属容器の開口を封口する金属製の封口部材を備える電池ケースと、前記金属容器に収容される発電要素と、前記電池ケースに接続するリード線と、を具備するリード線付電池であって、前記リード線の一方の端部と、前記電池ケースとの間に、平板状の接続部材が介在しており、前記端部と前記接続部材とが、面接触するとともに、溶接により接合されており、前記接続部材と前記電池ケースとが、溶接により接合されている、リード線付電池。【選択図】図2

Description

本発明は、リード線付電池に関し、特に小型のリード線付電池の生産性の向上に関する。
電子機器内の基板と電池とは、リード線を用いて接続される場合がある。特許文献1は、リード線の端部を加締める結束部と、電池ケースに溶接される平坦な溶接部と、を有するタブを介し、リード線と電池ケースとを接続する方法を教示している。特許文献2では、電池ケースの一部に凹部を設け、凹部にリード線を押し当てながら抵抗溶接することによって、リード線と電池ケースとを接続している。
特開2002−313313号公報 特開2011−198598号公報
近年、電子機器の小型化および低背化に伴って、電子機器に接続される電池も小型化している。そのため、電子機器内の基板と電池との接続に用いられるリード線の直径も小さくなっている。リード線の直径が小さく(例えば、0.8mm以下)なると、タブの結束部によってリード線の端部を加締めることが困難になる。また、電池ケースに凹部を設ける方法では、用いられる電池の形状が制限される場合がある。
本発明の一局面は、底部および開口を有する金属容器、および、前記金属容器の開口を封口する金属製の封口部材を備える電池ケースと、前記金属容器に収容される発電要素と、前記電池ケースに接続するリード線と、を具備するリード線付電池であって、前記リード線の一方の端部と、前記電池ケースとの間に、平板状の接続部材が介在しており、前記端部と前記接続部材とが、面接触するとともに、溶接により接合されており、前記接続部材と前記電池ケースとが、溶接により接合されている、リード線付電池に関する。
本発明によれば、電池の形状、大きさ、および、リード線の太さにかかわらず、電池ケースとリード線とが安定して接続されて、接合強度が担保されるため、生産性および歩留まりが向上する。
本発明に係るリード線付電池の要部を模式的に示す断面図である。 本発明に係る他のリード線付電池の要部を模式的に示す断面図である。 本発明に係るリード線付電池の要部を模式的に示す斜視図である。 図2に係るリード線付電池の一実施形態を模式的に示す縦断面図である。
本発明のリード線付電池は、底部および開口を有する金属容器、および、金属容器の開口を封口する金属製の封口部材を備える電池ケースと、金属容器に収容される発電要素と、電池ケースに接続するリード線と、を具備するリード線付電池であって、リード線の一方の端部と、電池ケースとの間に、平板状の接続部材が介在しており端部と接続部材とが、面接触するとともに、溶接により接合されており、接続部材と電池ケースとが、溶接により接合されている。リード線は、接続部材に面接触した状態で溶接されているため、ナゲット径が大きくなり易く、リード線と接続部材との接合強度が向上する。また、溶接の際、リード線を接続部材に面接触させることで、リード線の位置決めが容易になり、量産する場合であっても、一定の接合強度が担保される。
リード線の端部のリード線の長さ方向に垂直な断面が、長径と短径とを有する形状である場合、長径は、1mm以下であっても良い。長径とは、断面における最大径であり、短径とは、断面における最小径である。このように細いリード線であっても、リード線を接続部材に面接触させることで、接続部材との十分な接合強度を得ることができる。
上記の場合、長径と短径との比:長径/短径は、1より大きく、2.5以下であることが好ましい。円形の断面を有するリード線を用いる場合、長径と短径との比が上記範囲になるように扁平させることにより、細いリード線であっても、リード線と接続部材との十分な接触面積を確保することができる。
接続部材は、融点150〜500℃の金属を含む金属皮膜を備えることが好ましい。リード線を溶接する際、溶融した金属皮膜は、リード線の端部と接続部材とが面接触する部分の周囲にフィレットを形成する。これにより、リード線と接続部材との接合強度がさらに向上する。
金属容器が円筒型である場合、金属容器の外径は、5mm以下であっても良い。このように小型の電池では、細いリード線を、高い接合強度で接合することの重要性が大きい。
以下、本発明に係るリード線付電池について詳細に説明する。
本発明に係るリード線付電池は、底部および開口を有する金属容器、および、金属容器の開口を封口する金属製の封口部材を備える電池ケースと、金属容器に収容される発電要素と、電池ケースの外側に接続するリード線(外部リード線)と、を具備する。発電要素は、第一電極と、これと反対の極性を有する第二電極を備えている。封口部材が、第一電極の端子としての機能を有し、金属容器が、第二電極の端子としての機能を有する場合、外部リード線は、例えば封口部材および金属容器の底部にそれぞれ接続される。このとき、第一電極は、電池ケースの内部に配設された第一集電リードに接続しており、第一集電リードは、電池ケースの内部で封口部材に接続している。第二電極は、電池ケースの内部に配設された第二集電リードに接続しており、第二集電リードは、金属容器の内面に接続している。
外部リード線は、一方の端部が、平板状の接続部材を介して、電池ケースの外側に接続している。接続部材は、外部リード線と電池ケースとの接続を容易にするために用いられる、導電性の基材である。接続部材を主面の法線方向からみた形状は特に限定されず、例えば、円形や矩形であれば良い。接続部材の面方向の大きさも特に限定されないが、電子機器に搭載し易い点で、封口部材あるいは金属容器の底部に全部が収まる程度であることが好ましい。接続部材の厚みも特に限定されないが、抵抗や省スペース等の観点から、0.05mm〜0.3mmであることが好ましい。
外部リード線の端部と接続部材とは、面接触した状態で溶接されている。通常、外部リード線の断面は円形であるため、平板状の部材と外部リード線との接触部分は線状になる。この場合、溶接により形成されるナゲットは小さく、十分な接合強度を得ることが難しい。また、電極棒に電圧をかけて抵抗溶接する場合、円形の断面を有するリード線は転がりやすく、位置決めが困難であり、通電する部分が定まりにくい。その結果、外部リード線の特定の部分にのみ局所的に電流が流れてしまい、外部リード線が必要以上に溶融する場合がある。そのため、量産する場合に、接合強度のばらつきが大きくなる。外部リード線の材質が熱伝導度の高い銅である場合、この傾向はさらに顕著である。
本実施形態では、平板状の接続部材と外部リード線とが面接触しているため、溶接により形成されるナゲットの径が大きくなり易い。よって、接続部材と外部リード線との接合強度が高まる。また、外部リード線を、安定させた状態で接続部材に位置決めすることができるため、量産する場合であっても、一定の接合強度を安定して得ることができる。
また、本実施形態では、外部リード線と電池ケースとの接続を、接続部材を介して行うため、外部リード線と接続部材とを溶接して、外部リード線付接続部材を作製した後、この外部リード線付接続部材を電池ケースに溶接することができる。接続部材を介在させることにより、安定して接続させることが困難な外部リード線と接続部材とを、電池の発電性能に影響を与えることなく、確実に接続することができる。一方、外部リード線と電池ケースとを直接に溶接する場合、電池ケースや発電要素に圧力や熱が加わるため、電池の発電性能に影響を与えることが懸念される。なお、得られた外部リード線付接続部材は、電池ケースに溶接されるが、この場合、非常に短時間(例えば、ミリ秒オーダー)の溶接で十分である。そのため、電池の発電性能に与える影響は小さい。
円形の外部リード線を平板状の接続部材に面接触させる方法としては、例えば、外部リード線を断面が扁平するように変形させた後、接続部材に載置する方法や、外部リード線を接続部材に載置した後、外部リード線を断面が扁平するように変形させる方法等が挙げられる。後者の方法の場合、外部リード線の変形加工および外部リード線と接続部材との溶接を、一連の工程として行うことができる。つまり、抵抗溶接に使用する一対の電極棒により外部リード線と接続部材とを挟持させた後、まず、電圧を印加しない状態で圧力を加える。これにより、外部リード線の断面を変形(扁平)させて、接続部材に面接触させる。この状態のまま、抵抗溶接の条件に応じて圧力を変化させる(具体的には、圧力を小さくする)とともに電圧を印加して、抵抗溶接を行う。
図1Aに、外部リード線と電池ケースとが、接続部材を介して接続された様子を示す。図1Aは、外部リード線2の長さ方向に垂直な方向の断面図である。外部リード線2の接続部材3と接合している部分(端部)は、接続部材3に面接触するとともに、溶接されている。
外部リード線2の断面(外部リード線の長さ方向に垂直な面)の径は、特に限定されず、電池の容量等に応じて適宜設定すれば良い。例えば、外部リード線2の端部の断面における最大径は、1mm以下であっても良い。このように細い外部リード線であっても、外部リード線と接続部材とは面接触しているため、外部リード線と接続部材とは十分な接合強度をもって接合され得る。特に、外部リード線2の端部の断面における最大径が0.8mm以下、さらには0.5mm以下の場合、平板状の接続部材と外部リード線とを面接触させることによる接合強度の向上効果は、顕著である。
円形の断面を有する外部リード線を用いる場合、外部リード線の端部の断面における長径Tの方向が、接続部材の主面に平行な方向になるように、かつ、長径Tと最小径(短径)Tとの比:T/Tが、1より大きく、2.5以下になるように、外部リード線を扁平させることが好ましい。これにより、外部リード線が細い場合であっても、外部リード線と接続部材との十分な接触面積を確保することができる。T/Tは、1.5より大きく、2以下であることがより好ましい。円形の外部リード線を変形させて、接続部材に面接触させる場合、外部リード線の接続部材に面接触している面とは反対側も押しつぶされ、平面状の部分が形成され得る(図1Aおよび1B参照)。この場合、短径Tはこれらの面同士の最短距離であり、長径Tは、外部リード線の接続部材の主面に平行な方向における最大の長さである。
接続部材3は、図1Bに示すように、金属板3bと、融点150〜500℃の金属を含む金属皮膜3aと、を備えることが好ましい。これにより、外部リード線と接続部材とを溶接する際、金属皮膜3aが溶融して、外部リード線と接続部材とが面接触する部分の周囲にフィレットが形成される。フィレットが形成されることにより、外部リード線2と接続部材3との接合強度がさらに向上する。フィレットが形成され易い点で、金属皮膜に含まれる金属の融点は、150〜300℃であることがより好ましい。
融点150〜500℃の金属としては、錫、鉛、あるいは、いわゆる半田等が挙げられる。半田としては、錫と鉛、ニッケル、銀、銅、ビスマス、インジウム、亜鉛等との合金等が挙げられる。なかでも、フィレットが形成され易い点で、金属皮膜には錫が含まれることが好ましい。金属皮膜の厚みT3aは特に限定されないが、フィレットが形成され易い点で、0.5μm〜2μmであることが好ましい。金属皮膜3aは、例えば、金属板3bに、メッキ法や半田プリコート技術により形成することができる。
外部リード線の材質は特に限定されず、電池のリード線として従来使用されているものが使用できる。具体的には、銅合金や、錫めっきされた銅合金等が挙げられる。接続部材(金属板)の材質も特に限定されないが、接合強度の観点から、電池ケースの接続部材が接続される部分(金属容器または封口部材)と同じ、もしくは類似の材質であることが好ましい。金属容器および封口部材の材質は特に限定されないが、強度の観点から、いずれもステンレス鋼であることが好ましい。この場合、接続部材も好ましくはステンレス鋼により形成されるが、ステンレス鋼の種類(添加元素の種類および割合)は異なっていても良い。
金属容器の形状は特に限定されず、底部の形状が正円形あるいは楕円形である円筒型、角柱型、コイン型等が例示される。金属容器が円筒型である場合、金属容器の外径(金属容器の軸方向に対して垂直な断面の最大径)は特に限定されず、用途や容量に応じて適宜設定すれば良い。例えば、金属容器の外径は、5mm以下、さらには3.5mm以下であっても良い。このように金属容器の外径が小さい場合、外部リード線を細くしながら、外部リード線と電池ケースとの十分な接合強度を得ることが重要である。なお、金属容器の外径は、生産性の観点から、1mm以上であることが好ましい。また、その壁面の厚さは、例えば、0.05mm〜0.2mmである。
以下、図2を参照しながら、本発明の一実施形態である円筒型のリード線付電池を説明する。図2は、リード線付電池の要部を模式的に示す斜視図である。
リード線付電池1は、底部および開口を有する円筒型の金属容器4および金属容器4の開口を封口する封口部材5を備える電池ケース6と、金属容器4に収容される発電要素(図示せず)と、金属容器4の底部および封口部材5の外側にそれぞれ接続する外部リード線2と、を具備する。封口部材5は、金属容器4の開口端部に、絶縁性のガスケット10を介して、加締められている。封口部材5の一部は、金属容器4から外部に突出している。なお、図示されていないが、封口部材5の突出した部分の周縁には、絶縁性のリング部材、あるいは、絶縁性の樹脂が配置されており、金属容器4と封口部材5との絶縁が確保される。
封口部材5には、円盤状の接続部材3を介して、外部リード線2の一方の端部が接続されている。同様に、金属容器4の底部には、図示しない円盤状の接続部材を介して、他の外部リード線2の一方の端部が接続されている。外部リード線2と接続部材3とは、それぞれ抵抗溶接等により接合され、接続している。同様に、封口部材5および金属容器4の底部と、接続部材3とは、それぞれ抵抗溶接等により接合されている。なお、通常、電池ケースの2箇所(上記の場合、封口部材および金属容器の底部)に接続される外部リード線のうち、少なくとも一方に接続する外部リード線が、接続部材を介して電池ケースに接続されていれば良い。
以下、第一電極が正極であり、第二電極が負極である場合を例にとって、本発明の一実施形態を図3に基づいて詳細に説明する。図3は、図2に示す円筒型のリード線付電池の模式的な縦断面図であり、封口部材5および金属容器4の底部に、それぞれ円盤状の接続部材3を介して、外部リード線2(2A、2B)の一方の端部が接続している。
発電要素は、第一電極である正極8と、第二電極である負極7と、正極と負極との間に介在するセパレータ9と、電解質(図示せず)とで構成されている。正極8と負極7とは、セパレータ9を介して捲回されて捲回型の電極群を形成している。
(正極)
正極8は、正極集電体シートと、正極集電体シートの両面に形成された正極活物質層(いずれも図示せず)とを具備する。正極集電体シートは、例えば矩形である。正極集電体シートには、短冊状の正極集電リード81の一端部が抵抗溶接等により接続されている。正極集電リード81の他端部は、金属容器4の内部で封口部材5に溶接されており、封口部材5は、正極端子として機能する。
正極集電体シートは、多孔性または無孔の導電性基板である。リード線付電池1がリチウムイオン電池である場合、正極集電体シートの材料は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金などの金属箔が好ましく使用される。正極集電体シートの厚さは、特に限定されないが、10μm〜20μmが好ましい。リチウムイオン電池の正極集電リードの材料には、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ニッケル合金、鉄、ステンレス鋼などが好ましく用いられる。正極集電リードの厚さは10μm〜120μmが好ましく、20μm〜80μmが更に好ましい。
正極活物質層は、必須成分として正極活物質を含み、任意成分として結着剤、導電剤などを含む。リチウムイオン二次電池の正極活物質としては、リチウム含有複合酸化物が好ましく、例えばLiCoO2、LiNiO2、LiMn24などが用いられる。リチウムイオン一次電池の正極活物質としては、二酸化マンガン、フッ化黒鉛などが用いられる。正極活物質層を形成する際には、正極活物質を含む正極合剤を液状成分と混合して正極スラリーを調製する。次に、正極スラリーを正極集電体シートの表面に塗工して塗膜を乾燥させる。次に、乾燥した塗膜を正極集電体シートとともに圧延することで、所定の厚さを有する正極活物質層が形成される。正極活物質層の厚さは、特に限定されないが、70μm〜130μmが好ましい。
(負極)
負極7は、第二集電体シートである負極集電体シートと、負極集電体シートの両面に形成された負極活物質層(いずれも図示せず)とを具備する。負極集電体シートには、短冊状の負極集電リード71の一端部が抵抗溶接等により接続されている。負極集電リードの他端部は、金属容器4の内壁に溶接されており、金属容器4は、負極端子として機能する。
負極集電体シートは、多孔性または無孔の導電性基板である。円筒型電池がリチウムイオン電池である場合、負極集電体シートの材料としては、例えばステンレス鋼、ニッケル、銅、銅合金、アルミニウムなどの金属箔が好ましく使用される。負極集電体シートの厚さは、特に限定されないが、5μm〜20μmが好ましい。
負極活物質層は、必須成分として負極活物質を含み、任意成分として結着剤、導電剤などを含む。リチウムイオン電池の負極活物質としては、金属リチウム、合金(珪素合金、錫合金など)、炭素材料(黒鉛、ハードカーボンなど)、珪素化合物、錫化合物、チタン酸リチウム化合物などが用いられる。負極活物質層を形成する際には、負極活物質を含む負極合剤を液状成分と混合して負極スラリーを調製する。次に、負極スラリーを負極集電体シートの表面に塗工して塗膜を乾燥させる。次に、乾燥した塗膜を負極集電体シートとともに圧延することで、所定の厚さを有する負極活物質層が形成される。負極活物質層の厚さは、特に限定されないが、70μm〜150μmが好ましい。なお、負極活物質が合金または化合物である場合、真空プロセスにより活物質層を形成してもよい。
リチウムイオン電池の負極集電リード71の材料には、例えばニッケル、ニッケル合金、鉄、ステンレス鋼、銅、銅合金などが好ましく用いられる。負極集電リード71の厚さは10μm〜120μmが好ましく、20μm〜80μmが更に好ましい。負極集電リード71の形状は、特に限定されないが、金属容器が、外径5mm以下の円筒型である場合、例えば幅0.5mm〜3mm、長さ9mm〜15mmの短冊状である。
正極活物質層および/または負極活物質層に用い得る結着剤としては、例えばフッ素樹脂(ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなど)、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリル酸、スチレンブタジエンゴムなどが挙げられる。また、正極活物質層および/または負極活物質層に用い得る導電剤としては、例えば黒鉛、カーボンブラック、炭素繊維などが挙げられる。
(セパレータ)
正極8と負極7との間に介在するセパレータ9としては、絶縁性の微多孔薄膜、織布または不織布が用いられる。リチウムイオン電池のセパレータの材料としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィンを用いることが好ましい。ポリオレフィンは耐久性に優れ、かつシャットダウン機能を有するためである。セパレータ9の厚さは、例えば10μm〜300μmであり、10μm〜40μmが好ましく、10μm〜25μmがより好ましい。微多孔薄膜は、単層膜でもよく、多層膜でもよい。セパレータの空孔率は、30%〜70%が好ましく、35%〜60%がさらに好ましい。
(非水電解質)
非水電解質は、液体、ゲルまたは固体のいずれの状態でもよい。リチウムイオン電池に用いる液体の非水電解質は、通常、リチウム塩と、リチウム塩を溶解させる非水溶媒とで構成される。非水溶媒としては、特に限定されないが、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、環状カルボン酸エステルなどが用いられる。環状炭酸エステルとしては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートなどが挙げられる。鎖状炭酸エステルとしては、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジメチルカーボネートなどが挙げられる。環状カルボン酸エステルとしては、γ−ブチ口ラクトン、γ−バレロラクトンなどが挙げられる。リチウム塩としては、例えばLiPF6、LiBF4などが用いられる。
(ガスケット)
ガスケット10の材質は特に限定されず、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、パーフルオロアルキルエチレン−六フッ化プロピレン共重合体(PFA)、架橋形ゴム等が挙げられる。なかでも、透湿度が低く、電池ケース内部への水分の侵入を抑制することが出来る点で、PFAが好ましい。
リード線付電池1は、例えば、以下のようにして製造される。
まず、それぞれ集電リードを備える正極8と負極7とを、セパレータ9を介して捲回して、捲回型の電極群が形成される。形成された電極群は、金属容器4に収納される。このとき、負極集電リード71および正極集電リード81は、金属容器4の開口側に配置される。その後、電極群の外周側に存在する負極集電リード71を金属容器4の側壁内面に接触させ、抵抗溶接(スポット溶接)により負極集電リード71と金属容器4とを接合する。また、絶縁性のリング状の中間部材11を電極群の上に配置した後、正極集電リード81を中間部材11の内側に通して、封口部材5の下面に抵抗溶接により接合する。中間部材11は、負極集電リード71と正極集電リード81との絶縁を担保している。その後、減圧方式により、金属容器4の内部に電解質を注液する。金属容器4の開口端部を、絶縁性のガスケット10を介して封口部材5に加締めた後、金属容器4から外部に突出する封口部材5の周縁に、絶縁性のリング部材12を配置することにより、円筒型の電池が得られる。
別途、外部リード線付接続部材を作製する。まず、接続部材3に外部リード線2(2A、2B)の一方の端部を載置した状態で、抵抗溶接に使用する一対の電極棒により挟持する。電圧を印加しない状態で圧力を加えて、外部リード線2の上記端部を接続部材3に面接触させる。次いで、この状態のまま、抵抗溶接の条件に応じた圧力をかけるとともに、電極棒に電圧を印加して、抵抗溶接を行う。これにより、外部リード線2(2A、2B)の一方の端部と接続部材3とが、面接触した状態で溶接された外部リード線付接続部材が得られる。
最後に、円筒型の電池の封口部材5および金属容器4の底部に、それぞれ外部リード線付接続部材をシリーズスポット溶接等により抵抗溶接して、リード線付電池1が完成する。
なお、上記実施形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明は上記実施形態に限定されない。本発明は、リチウムイオン電池に代表される種々の非水電解質電池に好ましく適用される。電池は一次電池でも二次電池でもよい。電池の形状および大きさは特に限定されない。特に、本発明は、金属容器の外径が直径5mm以下、さらには3.5mm以下の円筒型のリード線付電池に適用するのが有用である。
本発明のリード線付電池は、電池ケースとリード線とが安定して接続されるため、電子機器に接続される種々の電池として有用である。
1:リード線付電池、2、2A、2B:外部リード線、3:接続部材、3a:金属皮膜、3b:金属板、4:金属容器、5:封口部材、6:電池ケース、7:負極、8:正極、9:セパレータ、10:ガスケット、11:中間部材、12:リング部材、71:負極集電リード、81:正極集電リード

Claims (6)

  1. 底部および開口を有する金属容器、および、前記金属容器の開口を封口する金属製の封口部材を備える電池ケースと、
    前記金属容器に収容される発電要素と、
    前記電池ケースに接続するリード線と、を具備するリード線付電池であって、
    前記リード線の一方の端部と、前記電池ケースとの間に、平板状の接続部材が介在しており、
    前記端部と前記接続部材とが、面接触するとともに、溶接により接合されており、
    前記接続部材と前記電池ケースとが、溶接により接合されている、リード線付電池。
  2. 前記リード線の前記端部の前記リード線の長さ方向に垂直な断面が、長径と短径とを有する形状であり、
    前記長径が、1mm以下である、請求項1に記載のリード線付電池。
  3. 前記長径と前記短径との比:長径/短径が、1より大きく、2.5以下である、請求項2に記載のリード線付電池。
  4. 前記接続部材が、金属皮膜を備えており、
    前記金属皮膜が、融点150〜500℃の金属を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のリード線付電池。
  5. 前記リード線の前記端部と前記接続部材とが面接触する部分の周囲に、前記金属皮膜に由来するフィレットが形成されている、請求項4に記載のリード線付電池。
  6. 前記金属容器が円筒型であって、
    前記金属容器の外径が、5mm以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のリード線付電池。
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