JP2017076051A - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】異なる時刻および視点で撮影された複数の画像を用いて、より高精度な距離分布データを生成すること。【解決手段】デジタルカメラ100は、異なる時刻および視点で撮影した複数の画像を取得し、異なる視点で撮影した少なくとも2組以上の一対の画像の相関量から距離情報を算出し、距離情報の分布を示す距離マップを生成する。相関演算部300は、一対の画像の相関量を演算し、相関量加算判定部301は、一対の画像から相関演算部300が演算した第1の相関量と、当該一対の画像とは異なる時刻に撮影された一対の画像から相関演算部300が演算した第2の相関量とを加算するか否かを判定する。相関量加算判定部301により第1の相関量と第2の相関量を加算することが判定された場合、相関量加算部302は第1の相関量と第2の相関量を加算して第3の相関量を算出し、距離情報算出部303は第3の相関量から距離情報を算出する。【選択図】 図3

Description

本発明は、異なる時刻および視点で撮影された複数の画像を用いて、被写体までの距離に関連するマップデータを生成する技術に関する。
撮像光学系の異なる瞳領域からの光束を受光することで取得される瞳分割画像や、2眼で撮影したステレオペア画像の相関演算を行うことで、距離情報の空間的な分布を示す距離マップを取得する技術がある。特許文献1には、被写体の輪郭に対応する距離値を、撮影画像を用いて正しい輪郭に合わせる距離マップ整形処理が開示されている。
特開2014−150521号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、被写体像のエッジがノイズの影響で不鮮明になってしまう場合や被写体が低コントラストである場合、正確な相関量を算出できない可能性がある。
本発明は、異なる時刻および視点で撮影された複数の画像を用いて、より高精度な距離分布データを生成することを目的とする。
本発明の一実施形態の装置は、異なる時刻および視点で撮影された複数の画像から被写体の距離分布に関連するマップデータを生成する画像処理装置であって、異なる視点で撮影された対をなす画像のデータを取得する取得手段と、取得された第1の対の画像から画像間の相関量を第1の相関量として演算し、前記第1の対の画像とは異なる時刻に撮影された第2の対の画像から画像間の相関量を第2の相関量として演算する相関演算手段と、前記第1の相関量と前記第2の相関量を加算して第3の相関量を算出する加算手段と、前記第3の相関量から前記マップデータを算出する生成手段を備える。
本発明によれば、異なる時刻および視点で撮影された複数の画像を用いて、より高精度な距離分布データを生成することができる。
本発明の実施形態のデジタルカメラの機能構成を例示するブロック図である。 本発明の実施形態に係る撮像部の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る画像処理部の機能構成を例示するブロック図である。 第1実施形態に係る画像処理部の処理を示すフローチャートである。 異なる時刻に撮影された瞳分割画像を示す図である。 第1実施形態に係る距離マップ生成処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るノイズが存在しない状態での相関量を示すグラフである。 第1実施形態に係る基準画像、参照画像の相関量と、その加算結果を示すグラフである。 比較例の基準画像、参照画像の相関量と、その加算結果を説明するグラフである。 第2実施形態に係る画像処理部の構成例を示すブロック図である。 第2実施形態に係る画像処理部の処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る基準画像のシフト量と閾値の設定例を示す図である。 第2実施形態に係る参照画像のSLOPと重みの設定例を示す図である。 第3実施形態に係る画像処理部の構成例を示すブロック図である。 第3実施形態に係る画像処理部の処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る微小ブロックの位置を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、各実施形態では、画像処理装置をデジタルカメラに適用した例を説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態の説明するにあたり、概要を説明する。
撮影時刻が異なる複数の画像において動体(移動する被写体)が存在する場合、同一の画素位置に写っている被写体が異なることがある。この場合、同一の画素位置から算出された相関量を単に加算すると、誤った距離情報を生成してしまう可能性がある。また手持ちでの撮影時に手ぶれが発生した場合においても、同一の画素位置に写っている被写体が異なることがある。このような場合に誤った距離情報が生成されると、当該距離情報に基づいて生成される距離マップデータの正確性に影響を及ぼす。なお、距離マップデータは被写体の距離分布に関連するデータであり、奥行き方向における被写体の距離値を直接的に表し、または距離値に対応する情報(デフォーカス情報)を間接的に表すものとする。
本実施形態では、視差を有する一対の画像を入力画像とし、SAD(Sum of Absolute Difference)等による相関演算で相関量を算出し、相関量に基づいて被写体までの距離情報を算出する。異なる時刻に撮影した一対の画像から算出した相関量を加算することで、ノイズが多い場合や低コントラストの被写体であっても精度の高い距離マップを生成することができる。さらには、異なる時刻に撮影した一対の画像間において、相関量が最小かつ極小(または最大かつ極大)となるずれ量を比較し、ずれ量が同じである場合にのみ相関量を加算する処理が行われる。したがって、動体の移動や手ぶれにより、同一の画素位置に写っている被写体が異なる場合であっても、誤った距離情報が算出される可能性を低減することが可能となる。
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラ100の機能構成を例示するブロック図である。システム制御部101は制御中枢部であり、CPU(中央演算処理装置)を備える。CPUは、デジタルカメラ100が備える各構成部の動作や処理を制御するプログラムをROM(リード・オンリー・メモリ)102から読み出し、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)103に展開して実行する。ROM102は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、デジタルカメラ100の各構成部の動作プログラムに加え、各構成部の動作に必要なパラメータ等を記憶する。例えば、焦点検出などで必要なレンズ情報として射出瞳距離等のデータがROM102に記憶されている。RAM103は、データの書き換えが可能な揮発性メモリであり、デジタルカメラ100の各構成部の処理において出力されたデータ等を一時的な記憶する。
撮像光学系104は、被写体からの光を撮像部105に結像させる。撮像光学系104はレンズや絞りを備え、絞りは開口径の調節によって撮影時の光量調節を行う。撮像部105は、CCD(電荷結合素子)センサやCMOS(相補型金属酸化膜半導体)センサ等の撮像素子を備える。撮像素子は、撮像光学系104により結像された光学像を光電変換し、得られたアナログ画像信号をA(アナログ)/D(デジタル)変換部106に出力する。A/D変換部106は入力されたアナログ画像信号をA/D変換し、デジタル画像データをRAM103に出力して記憶させる。
画像処理部107は、RAM103に記憶されている画像データに対して、ホワイトバランス調整、色補間、縮小/拡大、フィルタリング、および距離マップの生成等の処理を行う。記録媒体108は着脱可能なメモリカード等である。記録媒体108には、RAM103に記憶されている画像処理部107で処理された画像やA/D変換部106でA/D変換された画像等のデータが記録される。バス109は、各構成部の間で信号を送受し合うために用いられる。
次に、撮像部105について説明する。図2(A)は、撮像部105の画素配列の構成を例示する図である。3次元直交座標を構成するx軸方向を左右方向とし、y軸方向を上下方向とし、z軸方向を紙面に垂直な方向と定義する。図2(B)は画素200を拡大して示す模式図である。撮像部105において、複数の画素200が二次元アレイ状に規則的な配列で配置されている。1つの画素200は、マイクロレンズ201と一対の光電変換部202Aおよび203Bから構成される。
本実施形態において、第1の光電変換部202Aの出力信号からA像が生成され、第2の光電変換部203Bの出力信号からB像が出力されるものとする。以下、一対の画像であるA像およびB像を瞳分割画像と呼ぶ。撮像光学系104の瞳の異なる領域(瞳部分領域)を通過する一対の光束を、一対の光学像としてそれぞれ結像させ、一対の画像であるA像およびB像を出力することができる。本実施形態では、瞳分割を水平方向に2分割としたが、これに限定されるものではなく、仕様に応じて任意の方向と数の瞳分割構成が可能である。
図3は、画像処理部107の構成例を示すブロック図である。
相関演算部300は、対をなす画像データの相関演算を行い、相関値C(k)を算出する。相関量加算判定部301は、算出された複数の相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量を比較する。相関量加算部302は、算出した複数の相関量C(k)を加算し、加算結果を出力する。距離情報算出部303は距離情報(デフォーカス量)を算出する。各処理の詳細については後述する。
次に図4を参照して、画像処理部107が行う処理について説明する。図4は、画像処理部107の処理の流れを示すフローチャートである。
まずS400において、一対の画像である瞳分割画像を連続的に撮影する処理が実行される。本実施形態では、説明の便宜のため2組の瞳分割画像が撮影されるものとするが、撮影時の組数は2組以上であればよい。
次にS401では、基準となる、視差を有する一対の画像が決定される。本実施形態では、ある時刻Tに撮影された一対の画像を基準とし、これを基準画像と呼ぶ。その後の単位時間が経過した時刻T+1に撮影された一対の画像を、参照画像と呼ぶ。なお、この例とは逆に、時刻T+1に撮影された一対の画像を基準画像とし、時刻Tに撮影された一対の画像を参照画像としてもよい。図5を参照して、S400において撮影された視差を有する一対の画像について説明する。
図5(A−1)および図5(A−2)は、時刻Tに撮影された一対の画像例として、ランダムに発生したノイズが画像全体に分布している画像を示す。図5の左右方向をx方向とし、右方向を正方向と定義する。x方向に直交する上下方向をy方向とし、上方向を正方向と定義する。図5(A−1)は、水平方向に瞳を2分割した画素のうち第1の光電変換部202Aから出力された画像を示し、これは建物500に合焦して撮影された画像である。また、建物500の手前に+x方向に移動するボール501が存在している。また、図5(A−2)は、第2の光電変換部203Bから出力された画像を示す。建物502の位置は、図5(A−1)に示す建物500と同じ位置である。一方、手前のボール503は、水平方向に視差がついているため、図5(A−1)に示すボール501と比較すると、−x方向にずれている。なお、一対の画像である瞳分割画像は同時刻Tに取得できることとする。したがって、ボール503は移動に伴う視差はつかない。
図5(B−1)および図5(B−2)は、時刻T+1に撮影された一対の画像例として、画像全体にノイズが分布している画像を示す。図5(B−1)は、第1の光電変換部202Aから出力された画像を示し、これは建物504に合焦して撮影された画像である。建物504の位置は、図5(A−1)に示す建物500と同じ位置である。また、ボール505は、図5(A−1)に示すボール501と比較すると、+x方向に移動しているため、建物504の一部と重なっている。図5(B−2)は、第2の光電変換部203Bから出力された画像を示す。建物506の位置は、図5(B−1)に示す建物504と同じ位置である。一方、手前のボール507は、水平方向に視差がついているため、図5(B−1)に示すボール505と比較すると、−x方向にずれている。図5(A−1)および図5(A−2)、図5(B−1)および図5(B−2)において、破線で示す領域510〜513および領域520〜523は、後述する相関演算時に参照する微小ブロック領域である。なお、連続的に撮影された複数の画像データの処理を説明したが、予め撮影した瞳分割画像の画像データを記録媒体108に記録しておき、その画像データを読み出して処理する構成としてもよい。
次に図4のS402では、S400で読み込んだ画像を用いて距離マップを生成する処理が行われる。図6は、距離マップ生成処理の流れを示すフローチャートである。まず、S600にて画像処理部107は、基準画像と参照画像をそれぞれ、微小ブロックに分割する。なお、微小ブロックのサイズまたは形状についての制限は無く、近接するブロック同士で領域が重なってもよい。
次に、S601にて相関演算部300は、基準画像の微小ブロックにおいて相関演算を行う。以下、一対の画像である瞳分割画像(A像、B像)の相関演算について説明する。着目画素位置におけるA像の信号列をE(1)〜E(m)と表記し、着目画素位置におけるB像の信号列をF(1)〜F(m)と表記する。A像の信号列E(1)〜E(m)に対して、B像の信号列F(1)〜F(m)を相対的にずらしながら、式(1)を用いて2つの信号列間のずれ量kにおける相関量C(k)が演算される。
C(k)=Σ|E(n)−F(n+k)|・・・(1)
式(1)において、Σ演算はnについて総和を算出する演算を意味する。Σ演算において、n、n+kの取る範囲は、1からmの範囲に限定される。ずれ量kは整数値であり、一対のデータの検出ピッチを単位とした相対的シフト量である。ノイズが存在しない理想的な状態において、一対の画像信号列の相関が高い場合の式(1)の演算結果を図7に示す。
図7に示すように、一対の画像信号列の相関が高いずれ量(k=kj=0)において、相関量C(k)が最小になる。以下、離散的な相関量C(k)が最小となるときのkを、kjと表記する。式(2)から(4)に示す3点内挿処理によって、連続的な相関量に対する最小値C(x)を与えるシフト量xが算出される。なお、シフト量xは実数値であり、単位をpixelとする。
x=kj+D/SLOP ・・・(2)
D={C(kj−1)−C(kj+1)}/2・・・(3)
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj−1)−C(kj)}・・・(4)
式(4)のSLOPは、最小かつ極小となる相関量と、その隣接する相関量における変化の傾きを表す。
図7において、具体例として、
C(kj) =C(0) =1000
C(kj−1) =C(−1) =1700
C(kj+1) =C(1) =1830
とする。この例では、kj=0である。式(2)から(4)より、
SLOP =830
x =−0.078 pixel
となる。
合焦状態の場合、A像の信号列とB像の信号列に対するシフト量xは0.00が理想値である。以下では、S601で相関演算部300が算出した相関量を、第1の相関量という。
一方、図5に示すように、ノイズが存在する微小ブロック510と511に式(1)を適用した場合の演算結果を図8(A)に示す。図8(A)に示すように、ランダムに分布しているノイズの影響により、A像の信号列とB像の信号列との相関が低下する。相関量C(k)の最小値は、図7に示す最小値に比べて大きくなり、相関量の曲線は全体的に平坦な形状(最大値と最小値との差分絶対値が小さいこと)となる。
図8(A)において、具体例として、
C(kj) =C(0) =1300
C(kj−1) =C(−1) =1480
C(kj+1) =C(1) =1800
とする。この例では、kj=0である。式(2)から(4)より、
SLOP =500
x =−0.32 pixel
となる。
図7に示すノイズが存在しない状態での演算結果と比べて、シフト量xが理想値から離れている。
一対の画像信号系列間の相関が低い場合、相関量C(k)の変化量が小さくなり、相関量の曲線は全体的に平坦な形状となるため、SLOPの値が小さくなる。また、被写体像が低コントラストである場合にも、同様に一対の画像信号系列間の相関が低くなり、相関量の曲線が平坦な形状となる。この性質に基づき、算出されたシフト量xの信頼性をSLOPの値で判断することができる。すなわち、SLOPの値が大きい場合には、一対の画像信号系列間の相関が高く、またSLOPの値が小さい場合には、一対の画像信号系列間に有意な相関が得られなかったと判断することができる。
本実施形態では、相関演算に式(1)を用いたため、一対の画像信号系列の相関が最も高いずれ量において相関量C(k)が最小かつ極小となる。別の方法として、一対の画像信号系列の相関が最も高いずれ量において相関量C(k)が最大かつ極大となる相関演算法を用いてもよい。
図6のS602にて相関演算部300は、S601と同様にして、参照画像の微小ブロックにおいて相関演算を行う。図5に示す微小ブロック512と513に式(1)を適用した場合の演算結果を図8(B)に示す。
図8(B)において、具体例として、
C(kj) =C(0) =1200
C(kj−1) =C(−1) =1850
C(kj+1) =C(1) =1420
とする。この例では、kj=0である。式(2)から(4)より、
SLOP =650
x =0.33 pixel
となる。
基準画像から算出される結果と比較すると、相関量C(kj)が最小値になるが、シフト量xは正値であり、符号が反転している。以下、S602で相関演算部300が算出した相関量を、第2の相関量という。
次に、図6のS603で相関量加算判定部301は、基準画像における相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量と、参照画像における相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量とを比較する。基準画像および参照画像について、相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量が一致する場合(S603でYes)、S604に処理を進める。また、相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量が一致しない場合(S603でNo)、S606に移行する。上述の例では、基準画像および参照画像に関して、共にずれ量(k=kj=0)において相関量C(k)が最小かつ極小になることから、S604に処理を進める。なお、S603では整数値のずれ量kjを比較する判定処理を例示したが、実数値のシフト量xを比較する判定処理でもよい。あるいは相関量加算判定部301は、基準画像における相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量と、参照画像における相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量との差分の絶対値を閾値と比較してもよい。差分の絶対値が閾値以下の場合、S604に進み、差分の絶対値が閾値より大きい場合、S606に進む。
次に、S604で相関量加算部302は、基準画像における相関量C(k)と参照画像における相関量C(k)とを加算する。この場合の加算は単純加算であるが、本明細書中の加算は加重加算を含むものとする。加算後の相関量を図8(C)に示す。
図8(C)において、具体的にはkj=0として、
C(kj) =C(0) =1300+1200 =2500
C(kj−1) =C(−1) =1480+1850 =3330
C(kj+1) =C(1) =1800+1420 =3220
となる。式(2)から(4)より、
SLOP =830
x =0.066 pixel
となる。
S604で相関量加算部302が算出した相関量を、第3の相関量という。
相関量加算部302が相関量を加算することにより、ノイズが存在しない状態で算出したSLOPの大きさと同じになり、シフト量xが加算前に比べて理想状態に近づく。すなわち、異なる時刻に撮影された一対の画像(基準画像よび参照画像)から、それぞれ相関量を算出して加算をすることで、相関量の傾きが大きくなる。これにより、ノイズが多い場合や低コントラストの被写体であっても、精度の高い相関結果を算出できる。
次に、基準画像における相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量と、参照画像における相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量とが一致しない場合について説明する。図5の微小ブロック520と521に式(1)を適用した場合の演算結果を図9(A)に示す。また、図5の微小ブロック522と523に式(1)を適用した場合の演算結果を図9(B)に示す。図9(A)と図9(B)にしたがって相関量加算部302が加算したと仮定した場合の相関量を、図9(C)に示す。
図9(A)では、図5の微小ブロック520および521には建物が写っているため、ずれ量(k=kj=0)において相関量C_a(k)が最小かつ極小となる。
図9(A)において、具体例として、
C_a(kj) =C_a(0) =1250
C_a(kj−1) =C_a(−1) =1800
C_a(kj+1) =C_a(1) =1500
C_a(kj+2) =C_a(2) =1900
C_a(kj+3) =C_a(3) =1800
とする。式(2)から(4)より、
SLOP =550
x =0.27 pixel
となる。
一方、図9(B)では微小ブロックの座標は同じであるが、時刻T+1では、前方を移動しているボールが建物に重なっている。すなわち、手前に存在するボールに対して相関演算を行うことになるため、ずれ量(k=kj=2)において相関量C_b(k)が最小かつ極小となる。
図9(B)において、具体例として、
C_b(kj) =C_b(2) =1200
C_b(kj−1) =C_b(1) =1570
C_b(kj+1) =C_b(3) =1900
C_b(kj−2) =C_b(0) =1900
C_b(kj−3) =C_b(−1) =1850
とする。式(2)から(4)より、
SLOP =700
x =1.76 pixel
となる。
そして、図9(C)に示すように、加算の結果、相関量C_c(k)が得られる。
図9(C)において、
C_c(kj) =C_c(1)=C_a(1)+C_b(1) =3070
C_c(kj−1) =C_c(0)=C_a(0)+C_b(0) =3150
C_c(kj+1) =C_c(2)=C_a(2)+C_b(2) =3100
C_c(kj+2) =C_c(3)=C_a(3)+C_b(3) =3700
C_c(kj−2) =C_c(-1)=C_a(−1)+C_b(−1)=3650
SLOP =80
x =1.31 pixel
となる。
相関量C_c(k)が最小となるずれ量はkj=1となるため、本来被写体が存在していない誤った距離情報が算出されてしまう。
距離情報が正確でなくなる場合を回避するため、基準画像と参照画像について相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量が一致しないと相関量加算判定部301が判定した場合、相関量加算部302は第1および第2の相関量を加算しない。この場合、距離情報算出部303は、基準画像から求めた相関量に基づいて距離情報を算出する。これにより、被写体が移動する場合や手ぶれやが発生する場合であっても、誤った距離情報が算出される可能性を低減できる。
図6のS605にて距離情報算出部303は、第3の相関量から算出されたシフト量xを参照して距離情報であるデフォーカス量を計算する。具体的には、デフォーカス量(DEFと記す)を下記式(5)で求めることができる。
DEF=P・x・・・(5)
式(5)において、Pは検出ピッチ(画素配置ピッチ)と一対の視差画像における左右2つの視点の投影中心の距離とによって決まる変換係数であり、単位はmm/pixelである。なお、本実施形態では距離情報としてデフォーカス量を算出する例を説明した。これに限らず、レンズ公式を使って、撮像光学系を介した物体側の距離に変換した距離情報を算出してもよい。
図6のS606にて距離情報算出部303は、第1の相関量から算出されたシフト量xを参照し、式(5)を用いて距離情報を算出する。S605、S606の処理後、S607に処理を進め、全ての微小ブロックで距離情報を算出したか否かについて判定処理が実行される。判定の結果、全ての微小ブロックについて距離情報が算出されている場合(S607でYes)、距離マップの生成処理を終了する。一方、全ての微小ブロックで距離情報が算出されていない場合(S607でNo)、S601に戻り処理を継続する。
本実施形態では、異なる時刻に撮影された複数組の画像対(A像およびB像)を取得してそれぞれ相関量を算出し、各相関量を加算する処理が行われる。これにより、ノイズが多い場合や低コントラストの被写体であっても、精度の高い距離マップを生成できる。さらに本実施形態では、異なる時刻に撮影された一対の画像間において、相関量が最小かつ極小(または最大かつ極大)となるずれ量を比較し、ずれ量が同じである場合に限り相関量を加算する処理が行われる。これにより、被写体の移動や手ぶれが発生し、同一の画素位置に写っている被写体が異なる場合であっても、誤った距離情報が算出されることを抑制できる。
なお、本実施形態では、距離情報を算出するための一対の画像として、撮像面位相差検出型撮像素子により取得される瞳分割画像としたが、これに限定されない。例えば、2眼カメラで撮影された画像でもよいし、単眼カメラを複数用いて視点の異なる画像をそれぞれ異なる時刻に撮影した画像であってもよい。このことは後述する実施形態でも同じである。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態では、基準画像から算出される相関量(第1の相関量)と、参照画像から算出される相関量(第2の相関量)とを加算する際に、重みを付けて加算することで、高精度な距離マップを生成可能な画像処理装置について説明する。なお、本実施形態に係るデジタルカメラの機能構成については、図1および図2と同様であるため、既に使用した符号を用いることにより、詳細な説明を省略し、主に相違点を説明する。このような説明の省略については後述の実施形態でも同じである。
図10は、本実施形態の画像処理部の構成例を示す図である。重み算出部1201は、相関量を加算する際に用いる重み付け係数の値を算出する。図11は、本実施形態の画像処理部が行う処理の流れを示すフローチャートである。S1300〜S1302の処理については、図6のS600〜S602の処理と同様であるため、説明を省略する。
S1303にて重み算出部1201は重み付け係数の値を算出する。重み算出部1201は、基準画像におけるシフト量xを参照して閾値を決定する。図12を参照して、閾値の設定例について説明する。図12にて横軸は基準画像におけるシフト量xを表し、縦軸は閾値Thを表す。基準画像において着目する被写体に関し、シフト量xが±1.0以内の範囲で検出された場合、つまり合焦近傍の被写体である場合に重み算出部1201は、閾値を0.0に設定する。この場合、重み算出部1201は、設定した閾値と、基準画像におけるシフト量および参照画像におけるシフト量の差分の絶対値とを比較する。差分の絶対値が閾値以下である場合、重み算出部1201は基準画像の相関量と参照画像の相関量を加重加算する。合焦近傍の被写体のエッジは明瞭であり、相関演算で有意な相関が得やすい傾向にある。よって閾値を0.0とすることで、移動体や手ぶれの影響を受けている可能性がある参照画像の相関量を加算するか否かについて、厳しい基準で判定処理が行われる。
一方、シフト量xが1.0より大きい前景領域や、シフト量xが−1.0未満の背景領域である場合、光学系のボケが付与される影響でエッジが不鮮明になり、低コントラストの被写体となる可能性がある。このような場合、重み算出部1201は、シフト量xが1.0より大きくなるにしたがって閾値Thを大きくし、またシフト量xが−1.0より小さくなるにしたがって閾値Thを大きく設定する。これは、式(4)のSLOPを大きくし、精度の高い距離情報を算出するためであり、合焦状態でのシフト量から離れるほど参照画像の相関量を加重加算する可能性を高めるために、閾値Thが大きく設定され、判定基準が緩くなる。
次に重み算出部1201は、重み付け係数値を参照画像のSLOPから決定する。図13を参照して具体例を説明する。図5の横軸は参照画像のSLOPを表し、縦軸は重みWeight(重み付け係数)を表す。第1閾値Th1は第2閾値Th2よりも小さいものとする。参照画像のSLOPが予め設定した第1閾値Th1より大きく、かつ第2閾値Th2以下である場合、重み付け係数値はSLOPの増加につれて大きく設定される。参照画像のSLOPが第1閾値Th1以下である場合、重み付け係数値はゼロであり、参照画像のSLOPが第2閾値Th2より大きい場合、重み付け係数値は1.0である。
図13に示す特性は例示であり、例えば以下の閾値処理で重み付け係数値を決定してもよい。重み算出部1201は、下記式(6)を用いて基準画像におけるシフト量E_Shiftと参照画像におけるシフト量F_Shiftとの差分の絶対値を算出して閾値Thと比較する。
|E_Shift−F_Shift| ≦Th・・・(6)
重み算出部1201は判定結果に従い、差分の絶対値が閾値以下であれば重み付け係数値を1.0に設定し、差分の絶対値が閾値より大きい場合には重み付け係数値を0.0に設定する。
図11のS1304にて相関量加重加算部1202は、下記式(7)に従い、基準画像の相関量E_C(n)と参照画像の相関量F_C(n)との加重加算を行い、第3の相関量E_ADD_C(n)を算出する。
E_ADD_C(n)=E_C(n)+F_C(n)・Weight・・・(7)
式(7)のWeightは、S1303で算出された重み付け係数である。
次に、S1305で距離情報算出部1203は、第3の相関量から算出されるシフト量xを参照して式(5)により距離情報を算出する。S1306において、全ての微小ブロックで距離情報が算出されたか否かについて判定処理が行われる。全ての微小ブロックで距離情報が算出されている場合(S1306でYes)、距離マップの生成処理を終了する。一方、全ての微小ブロックで距離情報が算出されていない場合(S1306でNo)、S1301に戻り処理を継続する。
本実施形態では、相関演算部1200が算出した基準画像の相関量と参照画像の相関量を加算する際に、重み付け係数を用いて加重加算処理を行う。これにより、合焦近傍の基準画像でもエッジが明瞭である被写体領域に対しては、移動体や手ぶれの影響を受けていない参照画像の相関量を加算し、高精度な距離情報を取得できる。一方、前景および背景に存在する被写体に対してはノイズの影響や光学系のボケによる低コントラスト化の影響をより重視し、参照画像の相関量を適切に加重加算することで高精度な距離情報を取得できる。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態では、微小ブロックごとに基準画像と参照画像間の動きベクトルを算出し、動きベクトル分だけ参照画像の微小ブロックの位置を移動させて補正し、参照画像の相関量を算出する。ずれ量を比較し、比較結果に基づいて相関量を加算するか否かが判定される。これにより、移動体が存在することや手ぶれの影響を受けた場合でも基準画像の相関量に参照画像の相関量を加算することができ、高精度な距離マップを生成できる。
図14は、本実施形態に係る画像処理部の構成例を示す図である。動きベクトル算出部1601は、基準画像と参照画像とを比較し、両者間の動きベクトル量を算出する。図15は、本実施形態に係る画像処理部107が行う処理の流れを示すフローチャートである。S1700、S1701の処理については、図6のS600、S601の処理と同様であるため、それらの説明を省略する。
図16を参照して、本実施形態における微小ブロックについて説明する。図16にて左右方向をX方向とし、上下方向をY方向と定義する。図16(A−1)および図16(A−2)は、時刻Tに撮影した瞳分割画像を示す。なお、図5と同じ被写体に関しては同じ符号を使用している。破線で示す微小ブロック1800および1801は、着目する微小ブロックである。一方、図16(B−1)および図16(B−2)は、時刻T+1に撮影した瞳分割画像を示す。微小ブロック1802および1803は、時刻Tで撮影された画像において着目している微小ブロック1800および1801と同じ位置座標に存在する微小ブロックである。
図15のS1702にて動きベクトル算出部1601は、基準画像と参照画像との間の動きベクトル量を算出する。動きベクトル量の算出処理としては、テンプレートマッチング処理などがある。動きベクトル算出部1601が算出した動きベクトル量は、移動体の移動量や撮影者が手持ちで撮影した場合の手ぶれ量に該当する。
次のS1703で相関演算部1600は、S1702で算出された動きベクトル量だけ、参照画像における微小ブロックの座標を移動させる処理を行う。図16(B−1)および(B−2)の微小ブロック1804,1805は、微小ブロック1802,1803から移動した後の位置をそれぞれ示す。図16に示すように、当初時刻Tに撮影された画像における微小ブロックに写っている被写体(ボール)と、時刻T+1に撮影された画像における微小ブロックに写っている被写体(背景)は異なっている。動きベクトル分だけ参照画像における微小ブロックの座標位置を移動させる処理によって、微小ブロックに写っている被写体が共にボールとなる。
S1704にて相関演算部1600は、参照画像の微小ブロックにおいて相関演算を行い、第2の相関量を算出する。S1705にて相関量加算判定部1602は、基準画像における相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量と、参照画像における相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量と比較する。基準画像と参照画像について相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量が一致する場合(S1705でYes)、S1706に処理を進める。一方、基準画像と参照画像について相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量が一致しない場合(S1705でNo)、S1708に処理を進める。本実施形態では、動きベクトル分だけ参照画像における微小ブロックの座標位置を移動しているため、基準画像と参照画像に関して相関量C(k)が最小かつ極小になるずれ量が一致する可能性を高くすることができる。動きベクトル量を用いた参照画像の位置の補正により、移動体が存在する場合や手ぶれが発生する場合でも、高精度に距離情報を取得できる。
S1706にて相関量加算部1603は、基準画像における第1の相関量C(k)と参照画像における第2の相関量C(k)とを加算し、第3の相関量を算出する。次のS1707で距離情報算出部1604は、第3の相関量から算出されたシフト量xを参照し、式(5)から距離情報を算出する。また、S1708で距離情報算出部1604は、第1の相関量から算出されたシフト量xを参照し、式(5)から距離情報を算出する。S1707またはS1708の処理後、S1709にて、全ての微小ブロックで距離情報が算出されたか否かについて判定処理が行われる。全ての微小ブロックで距離情報が算出されている場合(S1709でYes)、距離マップの生成処理を終了する。一方、全ての微小ブロックで距離情報が算出されていない場合(S1709でNo)、S1701に戻り処理を継続する。
本実施形態の画像処理装置は、微小ブロックごとに基準画像と参照画像との間の動きベクトルを算出し、動きベクトル分だけ参照画像の微小ブロックの位置を移動させる補正処理を実行する。画像処理装置は、補正処理後に参照画像の相関量を算出し、ずれ量を比較して相関量を加算するか否かを判定する。これにより、移動体が存在する場合や手ぶれが発生する場合でも、基準画像の相関量と参照画像の相関量を加算することができる領域を増やすことができるので、高精度な距離マップを生成できる。
本実施形態では、相関量を加算するか否かについての判定処理を第1実施形態の場合と同じとして説明したが、第2実施形態のように重み付け係数を用いた加重加算を行う構成にしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 デジタルカメラ
101 システム制御部
104 撮像光学系
105 撮像部
107 画像処理部

Claims (12)

  1. 異なる時刻および視点で撮影された複数の画像から被写体の距離分布に関連するマップデータを生成する画像処理装置であって、
    異なる視点で撮影された対をなす画像のデータを取得する取得手段と、
    取得された第1の対の画像から画像間の相関量を第1の相関量として演算し、前記第1の対の画像とは異なる時刻に撮影された第2の対の画像から画像間の相関量を第2の相関量として演算する相関演算手段と、
    前記第1の相関量と前記第2の相関量を加算して第3の相関量を算出する加算手段と、
    前記第3の相関量から前記マップデータを算出する生成手段を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の相関量と前記第2の相関量とを加算するか否かを判定する判定手段を備え、
    前記生成手段は、前記判定手段により前記第1の相関量と前記第2の相関量を加算することが判定された場合、前記第3の相関量から前記マップデータを算出し、前記判定手段により前記第1の相関量と前記第2の相関量を加算しないことが判定された場合、前記第1または第2の相関量から前記マップデータを算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判定手段は、前記第1の対の画像の相関が最も高くなる画像のずれ量と、前記第2の対の画像の相関が最も高くなる画像のずれ量とを比較し、ずれ量の差分が閾値より小さい場合に、前記第1の相関量と前記第2の相関量を加算すると判定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の相関量と前記第2の相関量との加重加算に用いる重み付け係数を決定する決定手段を備え、
    前記加算手段は前記決定手段により決定された前記重み付け係数を用いて、前記第1の相関量と前記第2の相関量とを加重加算することにより前記第3の相関量を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記決定手段は、前記第1の相関量に対して前記第2の相関量を加重加算する前記重み付け係数の値を、前記第2の相関量の傾きが小さい場合に比べて当該傾きが大きい場合に大きくすることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記決定手段は、前記第1の対の画像の画像間の相関が最も高くなる画像のずれ量と前記第2の対の画像の画像間の相関が最も高くなる画像のずれ量との差分を算出し、当該差分の絶対値が閾値より大きい場合に比べて当該差分の絶対値が閾値より小さい場合に、前記第1の相関量に対して前記第2の相関量を加重加算する前記重み付け係数の値を大きくすることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 前記加算手段は、前記第1の対の画像の画像間の相関が最も高くなる画像のずれ量と前記第2の対の画像の画像間の相関が最も高くなる画像のずれ量との差分の絶対値が閾値以下である場合に前記加重加算を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  8. 前記閾値は、前記第1または第2の対の画像における前記画像のずれ量の大きさが小さい場合に比べて当該ずれ量の大きさが大きい場合に大きく設定されることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 複数の画像間の動きベクトルを検出する検出手段を備え、
    前記相関演算手段は、前記検出手段により検出された動きベクトルを取得して前記第2の対の画像における着目画素位置を補正し、補正された位置にて算出した相関量を前記第2の相関量として出力することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    被写体を撮像する撮像手段を備えることを特徴とする撮像装置。
  11. 異なる時刻および視点で撮影された複数の画像から被写体の距離分布に関連するマップデータを生成する画像処理装置により実行される画像処理方法であって、
    異なる視点で撮影された対をなす画像のデータを取得して、相関演算手段が第1の対の画像から画像間の相関量を第1の相関量として演算し、前記第1の対の画像とは異なる時刻に撮影された第2の対の画像から画像間の相関量を第2の相関量として演算するステップと、
    前記第1の相関量と前記第2の相関量を加算して第3の相関量を算出するステップと、
    前記第3の相関量から前記マップデータを算出するステップを有することを特徴とする画像処理方法。
  12. 請求項11に記載の各ステップを前記画像処理装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
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