JP2017075977A - ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 物体距離全般にわたり高い光学性能を有し、さらに迅速なフォーカスが容易なズームレンズを得ること。【解決手段】 物体側から像側に順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群から構成され、広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が広がり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が狭まり、第4レンズ群と第5レンズ群が移動し、ズーミング及びフォーカシングの少なくとも一方に際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、第4レンズ群は1枚の負レンズG4nより構成され、フォーカシングに際して、第4レンズ群が移動し、第4レンズ群の焦点距離f4、第5レンズ群の焦点距離f5を各々適切に設定する。【選択図】 図1

Description

本発明はズームレンズ及びそれを有する撮像装置に関し、例えばビデオカメラ、電子スチルカメラ、放送用カメラ、監視カメラ等のように撮像素子を用いた撮像装置、或いは銀塩フィルムを用いたカメラ等の撮像装置に好適なものである。
近年、撮像装置に用いる撮像光学系には、全系が小型でありながら高ズーム比で高性能なズームレンズであることが要求されている。この他、静止画と共に動画も撮影が容易であること等からオートフォーカス(自動焦点検出)機構を有すること等が要望されている。これらの要求に応えるズームレンズの1つとして、物体側の第1レンズ群以外のレンズ群を移動させてフォーカシングを行う、所謂リヤーフォーカス式のズームレンズが知られている。
一般にリヤーフォーカス式のズームレンズは、第1レンズ群を移動させてフォーカシングを行うズームレンズに比べて第1レンズ群の有効径が小さくなり、レンズ系全体の小型化が容易になる。更に小型軽量のレンズ群でフォーカシングをすることができるため、フォーカシングレンズ群の駆動力が小さくて済み、フォーカス駆動機構等が簡素化され、かつ迅速な焦点合わせができる等の特徴がある。
従来、フォーカスレンズ群が小型軽量のリヤーフォーカス方式を用いたズームレンズが種々と提案されている(特許文献1乃至3)。特許文献1、2では正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群で構成されるズームレンズにおいて、第4レンズ群でフォーカシングを行っている。特に特許文献1ではフォーカシング用の第4レンズ群を正レンズと負レンズを接合した接合レンズ(1つのレンズ成分)より構成している。
特許文献3では正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群で構成されるズームレンズにおいて、第4レンズ群でフォーカシングを行っている。特許文献3では第4レンズ群を1枚のレンズより構成し、迅速なフォーカシングが容易なズームレンズを開示している。
特開2011−247998号公報 特開2012−27261号公報 特開2012−48199号公報
撮像装置に用いられるズームレンズには、全系がコンパクト(小型)で、迅速なフォーカシングが容易で、しかもフォーカシングに際して収差変動が少なく、物体距離全般にわたり高い光学性能を有することが要求されている。全系の小型化を図りつつ、フォーカシングに際しての収差変動が少なく、物体距離全般にわたり高い光学性能を得るには、ズームタイプ及びズーミング及びフォーカスレンズ群のレンズ構成等を適切に設定することが重要になってくる。
特にフォーカスレンズ群の屈折力や、フォーカスレンズ群よりも像側に配置されるレンズ群のレンズ構成等を適切に設定することが適切なるフォーカス敏感度を得て、かつフォーカシングを効果的に行うのに重要になってくる。
本発明は、物体距離全般にわたり高い光学性能を有し、さらに迅速なフォーカスが容易なズームレンズ及びそれを有する撮像装置の提供を目的とする。
本発明のズームレンズは、物体側から像側に順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群から構成され、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が狭まり、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群が移動し、ズーミング及びフォーカシングの少なくとも一方に際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、前記第4レンズ群は1枚の負レンズG4nより構成され、フォーカシングに際して、前記第4レンズ群が移動し、前記第4レンズ群の焦点距離をf4、前記第5レンズ群の焦点距離をf5とするとき、
7.0<|f5/f4|<20.0
なる条件式を満足することを特徴としている。
本発明によれば、物体距離全般にわたり高い光学性能を有し、さらに迅速なフォーカスが容易なズームレンズが得られる。
(A)、(B)、(C) 本発明の実施例1の無限遠に合焦したときの広角端、中間のズーム位置、望遠端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C) 本発明の実施例1の無限遠に合焦したときの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 (A)、(B)、(C) 本発明の実施例1の物体距離1.1mに合焦したときの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 (A)、(B)、(C) 本発明の実施例2の無限遠に合焦したときの広角端、中間のズーム位置、望遠端におけるレンズ断面図 (A)、(B)、(C) 本発明の実施例2の無限遠に合焦したときの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 (A)、(B)、(C) 本発明の実施例2の物体距離1.1mに合焦したときの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図 本発明の撮像装置の要部概略図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。本発明のズームレンズは、物体側から像側に順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群から構成される。広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔が拡がり、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が狭まり、第4レンズ群と第5レンズ群が移動する。そしてズーミング及びフォーカシングの少なくとも一方に際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。
図1(A)、(B)、(C)は、本発明の実施例1のズームレンズの広角端(短焦点距離端)、中間のズーム位置、望遠端(長焦点距離端)におけるレンズ断面図である。図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例1のズームレンズの無限遠に合焦したときの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
図3(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例1のズームレンズの物体距離1.1mに合焦したときの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。ここで物体距離とは後述する数値データをmm単位で表したときの値である。これは以下の実施例でも同様である。実施例1はズーム比4.37、開口比4.16〜5.88程度のズームレンズである。
図4(A)、(B)、(C)は、本発明の実施例2のズームレンズの広角端、中間のズーム位置、望遠端におけるレンズ断面図である。図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例2のズームレンズの無限遠に合焦したときの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
図6(A)、(B)、(C)はそれぞれ実施例2のズームレンズの物体距離1.1mに合焦したときの広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。実施例2はズーム比4.33、開口比4.16〜5.88程度のズームレンズである。図7は本発明のズームレンズを備えるデジタルスチルカメラ(撮像装置)の要部概略図である。
各実施例のズームレンズは、銀塩フィルムカメラ、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置に用いられる撮像光学系である。レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。レンズ断面図において、iを物体側からのレンズ群の順番とするとLiは第iレンズ群である。SPは絞り(開口絞り)である。
IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮像光学系として使用する際にはCCDセンサやCMOSセンサなどの撮像素子(光電変換素子)の撮像面が、銀塩フィルム用カメラのときはフィルム面に相当する。矢印は広角端から望遠端へのズーミングに際しての移動方向を示す。
それぞれの縦収差図は、左から順に、球面収差、非点収差、歪曲、倍率色収差を表している。球面収差と倍率色収差を示す図において、実線のdはd線(587.6nm)、破線のgはg線(435.8nm)を表している。また、非点収差を示す図において、実線のΔSはd線のサジタル像面、破線のΔMはd線のメリディオナル像面を表している。また、歪曲を示す図は、d線における歪曲を表している。FnoはFナンバー、ωは半画角(度)である。
本発明のズームレンズは、物体側から像側に順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群L1、負の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3、負の屈折力の第4レンズ群L4、正の屈折力の第5レンズ群L5から構成される。バックフォーカスBFは広角端における全系の焦点距離fwに対して0.7fw〜0.8fwと比較的長い。
広角端から望遠端へのズーミングに際して第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔が拡がり、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間隔が狭まり、第4レンズ群L4と第5レンズ群L5が移動する。ズーミング又はフォーカシングの少なくとも一方において隣り合うレンズ群の間隔が変化する。第2レンズ群L2と第3レンズ群L3の間に開口絞りSPが配置される。ズーミングに際して第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4、第5レンズ群L5が移動する。第2レンズ群L2は不動である。
上述のレンズタイプのズームレンズでは、開口絞りSPより後方で、且つ像側に近いレンズ群は光束の有効径が小さくなりやすい。このため、開口絞りより後方で且つ像側に近いレンズ群をフォーカシングレンズ群にすると、保持機構および駆動機構を簡素化するとともに全系の小型化が容易となる。さらに、フォーカスレンズ群のレンズ構成を1枚のレンズで構成するとフォーカスレンズ群の軽量化が容易となる。
また開口絞りSPより像側の変倍作用の小さいレンズ群をフォーカシングレンズ群とすると、無限遠から至近に合焦させた際に像倍率変化を小さくできる。この点は、被写体が無限遠から至近に変化した際に画角の変化を小さくすることができる為、動画撮影時において最適となる。
このため、各実施例では開口絞りSPより後方で且つ像側に近い第4レンズ群L4をフォーカシングレンズ群としている。これによりフォーカシングレンズ群の小型化を図りつつ、無限遠から至近に合焦させた際の像倍率の変化を小さくしている。無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、第4レンズL4は像側へ移動する。また上述のレンズタイプのズームレンズでは、第5レンズ群L5のレンズ構成を適切に設定することで、第4レンズ群L4に適度なフォーカス敏感度を与え、且つレンズ全長の短縮化を図っている。
第4レンズ群L4は1枚の負レンズG4nより構成され、フォーカシングに際して、第4レンズ群L4が移動する。第4レンズ群L4の焦点距離をf4、第5レンズ群L5の焦点距離をf5とする。このとき、
7.0<|f5/f4|<20.0 ・・・(1)
なる条件式を満足する。
条件式(1)は、フォーカシングの際のフォーカス敏感度を適切に設定し、収差変動を小さくするためのものである。条件式(1)の上限値を超えて第4レンズ群L4の負の屈折力が強くなると(負の屈折力の絶対値が大きくなると)、フォーカシングの際に光学性能の変動が大きくなる。又、第5レンズ群L5の屈折力が弱くなると、レンズ全長が長くなり、全系の小型化が困難となる。さらに広角端へのズーミングに際して像面変動が大きくなり、高い光学性能を維持することが困難となる。
また、条件式(1)の下限値を超えて第4レンズ群L4の屈折力が弱くなると(負の屈折力の絶対値が小さくなると)、第4レンズ群L4のフォーカス敏感度が小さくなりフォーカシングに際して移動量が増加、レンズ全長が増大してくる。又、第5レンズ群L5の正の屈折力が強くなると、射出瞳が長くなり過ぎてレンズ全長が増加する。更に開口絞りSPより後方にあるレンズ群のレンズ有効径が大きくなり、第4レンズ群L4の小型・軽量化が困難になる。
さらに第4レンズ群L4と第5レンズ群L5の位置敏感度が上がり、製造が困難となる。更に好ましくは条件式(1)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
10.0<|f5/f4|<16.0 ・・・(1a)
各実施例によれば、以上のようにレンズ構成を特定することによって、動画対応に最適で小型で軽量なフォーカシングレンズ群を有するズームレンズが得られる。各実施例において、更に小型で軽量なフォーカシングを有しつつ、高い光学性能を得るには、次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。
広角端における全系の焦点距離をfw、負レンズG4nの材料のアッベ数をνd4nとする。負レンズG4nの物体側のレンズ面と像側のレンズ面の曲率半径を各々R4f、R4Rとする。第5レンズ群L5は負レンズG5nと正レンズG5pより構成され、負レンズG5nの材料の屈折率をnd5n、正レンズG5pの材料の屈折率をnd5pとする。第1レンズ群L1の焦点距離をf1とする。像ぶれ補正に際して第2レンズ群L2は光軸と垂直方向の成分を含む方向に移動し、第2レンズ群L2の焦点距離をf2とする。このとき次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。
1.0<|f4/fw|<1.5 ・・・(2)
νd4n>50.0 ・・・(3)
1.2<(R4f+R4R)/(R4f−R4R)<4.0 ・・・(4)
nd5n>nd5p ・・・(5)
2.0<f1/fw<2.8 ・・・(6)
0.35<|f2/fw|<0.65 ・・・(7)
次に前述の各条件式の技術的内容について説明する。条件式(2)は、条件式(1)と同様にフォーカスレンズ群の敏感度をより適切に設定するためのものである。条件式(2)の上限値を超えて第4レンズ群L4の負の屈折力が弱くなると、第4レンズ群L4のフォーカス敏感度が小さくなり好ましくない。条件式(2)の下限値を超えて第4レンズ群L4の屈折力が強くなると、フォーカシングの際に光学性能の変動が大きくなってくる。
条件式(3)はフォーカシングの際の色収差の変動を少なくするためのものである。条件式(3)の下限値を超えて第4レンズ群L4を構成する負レンズG4の材料のアッベ数が小さくなると、フォーカシングの際の色収差の変動が大きくなり、光学性能が低下してくる。
条件式(4)は、第4レンズ群L4を構成する負レンズG4nのメニスカス形状を示すシェイプファクターである。条件式(4)の上限値を超えると、フォーカシングの際に像面の変動が大きくなり、第4レンズ群L4を1枚のレンズで構成することが困難となる。条件式(4)の下限値を超えると、フォーカシングの際にコマ収差の変動が大きくなり、第4レンズ群L4を1枚のレンズで構成することが困難となる。
条件式(5)は、第5レンズ群L5を構成する負レンズG5nの材料と正レンズG5pの材料の屈折率に関する。条件式(5)を満足すると、ペッツバール和が増加する。これは、レンズ全長を短縮化する為に各レンズ面の屈折力を高くして減少したペッツバール和を補正するのに効果的である。またこれにより倍率色収差の発生を軽減すると同時に良好な像面性能(像面特性)を維持することができる。
条件式(6)は、全系の小型・軽量化を図りつつ、良好な光学性能を得るためのものである。条件式(6)の上限値を超えて第1レンズ群L1の正の屈折力が弱くなると、全系が大型化してくる。条件式(6)の下限値を超えて第1レンズ群L1の正の屈折力が強くなると、望遠端において、色収差が増加し、高い光学性能を維持するのが困難になる。
各実施例においては、像ぶれ補正に際して第2レンズ群L2を光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動させる。即ち、防振を行う。
条件式(7)はこのときの防振時の光学性能を良好に維持しつつ、防振のための駆動機構の小型化を達成するためのものである。条件式(7)は、広角端における全系の焦点距離に対する第2レンズ群L2の負の屈折力を適切にしている。これにより像ぶれ補正の際に第2レンズ群L2を光軸に対して垂直方向の成分を持つように移動させた時の収差変動の敏感度と、像位置補正の敏感度をバランス良く維持している。
条件式(7)の上限値を超えて第2レンズ群L2の負の屈折力が弱くなると、防振時に対して垂直成分を持つ方向に駆動させる量が大きくなって駆動機構が大型化してくる。
条件式(7)の下限値を超えて第2レンズ群L2の負の屈折力が強くなると、防振の際に偏心収差が多く発生し、防振時の光学性能が低下してくる。また、第2レンズ群L2の変位量に対する像位置の変化量(以下、防振敏感度という)が大きくなる。このため、必要な防振効果を得るための第2レンズ群L2の変位量が小さくなり過ぎて、その変位量を電気的又は機械的に精度良く制御するのが困難になる。更に好ましくは条件式(2)乃至(4)、(6)、(7)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.0<|f4/fw|<1.2 ・・・(2a)
νd4n>55.0 ・・・(3a)
1.3<(R4f+R4R)/(R4f−R4R)<2.0 ・・・(4a)
2.05<f1/fw<2.60 ・・・(6a)
0.45<|f2/fw|<0.60 ・・・(7a)
各実施例において、ズーミングに際して第4レンズ群L4と第5レンズ群L5を一体的に(同じ移動軌跡で)移動しているが、各々独立に(異なった軌跡で)移動しても良い。各実施例において第1レンズ群L1を物体側から像側へ順に配置された正レンズ、負レンズと正レンズを接合した接合レンズより構成するのが良い。第2レンズ群L2を物体側から像側へ順に配置された負レンズと正レンズを接合した接合レンズ、負レンズより構成するのが良い。第3レンズ群L3を物体側から像側へ順に配置された正レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズ、負レンズより構成するのが良い。
次に、本発明のズームレンズを用いた一眼レフカメラシステム(撮像装置)の実施例を、図7を用いて説明する。図7において、10は一眼レフカメラ本体、11は本発明によるズームレンズを搭載した交換レンズである。12は交換レンズ11を通して得られる被写体像を受光するフィルムや撮像素子などの記録手段である。13は交換レンズ11からの被写体像を観察するファインダー光学系、14は交換レンズ11で形成された被写体像を記録手段12とファインダー光学系13に切り替えて伝送するための回動するクイックリターンミラーである。
ファインダーで被写体像を観察する場合は、クイックリターンミラー14を介してピント板15に結像した被写体像をペンタプリズム16で正立像としたのち、接眼光学系17で拡大して観察する。撮影時にはクイックリターンミラー14が矢印方向に回動して被写体像は記録手段12に結像して記録される。18はサブミラー、19は焦点検出装置である。
このように本発明のズームレンズを一眼レフカメラ等の交換レンズ等の撮像装置に適用することにより、高い光学性能を有した撮像装置を得ている。また、本発明の撮像装置は、クイックリターンミラー14等を有さないミラ−レスの一眼レフカメラでも良いし、レンズ交換式ではない構成のものにも適用できる。
以下、実施例1、2に対応する具体的な数値データを示す。各数値データにおいて、iは物体側から数えた面の番号を示す。riは第i番目の光学面(第i面)の曲率半径である。diは第i面と第(i+1)面との軸上間隔である。ndi、νdiはそれぞれd線に対する第i番目の光学部材の材料の屈折率、アッベ数である。広角は広角端、中間は中間のズーム位置、望遠は望遠端を示している。BFはバックフォーカスであり、レンズ最終面から近軸像面までの距離を表したものである。
レンズ全長は最も物体側のレンズ面から最終レンズ面までの距離にバックフォーカスBFを加えたものである。また各実施例における上述した条件式との対応を表1に示す。
(数値データ1)

単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 56.117 4.61 1.48749 70.2
2 336.254 0.15
3 84.159 2.00 1.83400 37.2
4 45.033 5.44 1.49700 81.5
5 327.226 (可変)
6 -246.749 1.20 1.76200 40.1
7 17.931 4.29 1.80809 22.8
8 87.951 2.11
9 -42.910 1.00 1.80610 40.9
10 113.279 (可変)
11(絞り) ∞ 1.00
12 64.213 4.34 1.51633 64.1
13 -32.475 0.15
14 37.791 2.66 1.59522 67.7
15 286.536 1.89
16 -38.518 1.00 1.84666 23.8
17 -195.936 0.15
18 33.287 5.16 1.58913 61.1
19 -164.075 0.10
20 18.476 1.17 1.51633 64.1
21 14.349 (可変)
22 218.373 0.80 1.59522 67.7
23 29.991 17.32
24 -41.222 0.80 1.80100 35.0
25 35.310 5.12 1.67270 32.1
26 -29.606 (可変)
像面 ∞
各種データ
ズーム比 4.37
広角 中間 望遠
焦点距離 56.47 133.45 246.72
Fナンバー 4.16 5.15 5.88
半画角(度) 13.60 5.84 3.17
像高 13.66 13.66 13.66
レンズ全長 150.00 184.93 191.02
BF 41.97 57.83 68.71

無限遠における間隔
d 5 5.75 40.67 46.77
d10 33.96 19.91 2.65
d21 5.89 4.08 10.46
d26 41.97 57.83 68.71

物体距離1.1mにおけるにおける間隔
d 5 5.75 40.67 46.77
d10 33.96 19.91 2.65
d21 6.93 8.46 25.26
d23 16.28 12.94 2.51
d26 41.97 57.83 68.71

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 119.35
2 6 -27.50
3 11 28.33
4 22 -58.50
5 24 700.00
(数値データ2)
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 55.713 4.84 1.48749 70.2
2 481.454 0.15
3 81.243 2.00 1.83400 37.2
4 43.632 5.26 1.49700 81.5
5 219.054 (可変)
6 -162.631 1.20 1.76200 40.1
7 19.287 4.16 1.80809 22.8
8 96.647 2.42
9 -42.859 1.00 1.80400 46.6
10 137.325 (可変)
11(絞り) ∞ 1.00
12 85.832 5.48 1.51742 52.4
13 -33.068 0.15
14 38.853 3.25 1.59522 67.7
15 -222.885 1.24
16 -45.621 1.00 1.84666 23.8
17 638.179 0.15
18 28.610 5.21 1.51633 64.1
19 -246.941 0.81
20 18.150 1.00 1.51823 58.9
21 14.371 (可変)
22 187.777 0.80 1.60738 56.8
23 30.385 17.68
24 -43.159 0.80 1.83400 37.2
25 40.671 3.03 1.68893 31.1
26 -30.079 (可変)
像面 ∞
各種データ
ズーム比 4.33
広角 中間 望遠
焦点距離 57.03 133.45 246.73
Fナンバー 4.16 5.14 5.88
半画角(度) 13.47 5.84 3.17
像高 13.66 13.66 13.66
レンズ全長 150.01 184.93 191.12
BF 43.18 58.53 68.43

無限遠における間隔
d 5 5.01 39.93 46.12
d10 33.42 19.64 2.57
d21 5.77 4.20 11.36
d26 43.18 58.53 68.43

物体距離1.1mにおけるにおける間隔
d 5 5.01 39.93 46.12
d10 33.42 19.64 2.57
d21 6.86 8.66 26.52
d23 16.60 13.22 2.52
d26 43.18 58.53 68.43

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 120.38
2 6 -27.56
3 11 28.90
4 22 -59.80
5 24 895.00

L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群 L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群 L5 第5レンズ群 SP 開口絞り

Claims (10)

  1. 物体側から像側に順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群から構成され、広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔が広がり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が狭まり、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群が移動し、ズーミング及びフォーカシングの少なくとも一方に際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、前記第4レンズ群は1枚の負レンズG4nより構成され、フォーカシングに際して、前記第4レンズ群が移動し、前記第4レンズ群の焦点距離をf4、前記第5レンズ群の焦点距離をf5とするとき、
    7.0<|f5/f4|<20.0
    なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    1.0<|f4/fw|<1.5
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記負レンズG4nの材料のアッベ数をνd4nとするとき、
    νd4n>50.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  4. 前記負レンズG4nの物体側のレンズ面と像側のレンズ面の曲率半径を各々R4f、R4Rとするとき、
    1.2<(R4f+R4R)/(R4f−R4R)<4.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第5レンズ群は負レンズG5nと正レンズG5pより構成され、前記負レンズG5nの材料の屈折率をnd5n、前記正レンズG5pの材料の屈折率をnd5pとするとき、
    nd5n>nd5p
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    2.0<f1/fw<2.8
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  7. 像ぶれ補正に際して前記第2レンズ群は光軸と垂直方向の成分を含む方向に移動し、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、広角端における全系の焦点距離をfwとするとき、
    0.35<|f2/fw|<0.65
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  8. 広角端から望遠端へのズーミングに際して、前記第1レンズ群、前記第3レンズ群、前記第4レンズ群、前記第5レンズ群は物体側へ移動し、前記第2レンズ群は不動であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  9. 無限遠から近距離へのフォーカシングに際して、前記第4レンズ群は像側へ移動することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する撮像素子を有することを特徴とする撮像装置。
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