JP2017075126A - チエニルピラゾール誘導体及びそれを有効成分として含有する殺線虫剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】新規殺線虫剤を提供する。【解決手段】一般式(I):(式中、R1は直鎖又は分岐鎖のC3−C5アルキルチオメチル基、シアノ基が置換した直鎖又は分岐鎖のC1−C3アルキルオキシ基、又は1H−ピロール基を表す。)で表される化合物又はその塩、及びそれを有効成分として含有する殺線虫剤。【選択図】なし
Description
本発明は、チエニルピラゾール誘導体及びそれを有効成分として含有する殺線虫剤に関する。
これまでに線虫の防除を目的として、種々の化合物が検討されており、実用に供されている。その中で、ある種のチエニルピラゾールが知られている。例えば、特許文献1、2にはチエニル基が置換したフェニルピラゾール系化合物が知られている。しかしながら、フェニル基がある種の置換基に変換された化合物に関する記載は無い。
農業等の作物生産において、線虫による被害は大きく、既存薬に対する抵抗性の発生、環境負荷の低減等から低薬量で広い防除スペクトラムを有する新規な殺線虫剤の開発が望まれている。本発明は、これらの要望に応えるべく、優れた殺線虫活性をもつ化合物を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、一般式(I)で表される化合物である新規なチエニルピラゾール又はその塩が殺線虫剤として優れた性能を有することを見いだし、本発明を完成させることに至った。即ち、本発明は、
[1] 一般式(I):
(式中、R1は直鎖又は分岐鎖のC3−C5アルキルチオメチル基、シアノ基が置換した直鎖又は分岐鎖のC1−C3アルキルオキシ基、又は1H−ピロール基を表す。)で表される化合物又はその塩、
[2] 3−(n−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール、3−(i−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール、2−(((5−(2−チエニル)−1H−3−ピラゾイル)−オキシ)))アセトニトリル、3−(1H−ピロイル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール、からなる群から選択される少なくとも一種の化合物又はその塩、
[3]前記[1]又は[2]に記載の化合物又はその塩を有効成分として含有する殺線虫剤、
[4] 一般式(I):
(式中、R1は直鎖又は分岐鎖のC3−C5アルキルチオメチル基、シアノ基が置換した直鎖又は分岐鎖のC1−C3アルキルオキシ基、又は1H−ピロール基を表す。)で表される化合物又はその塩の殺線虫剤としての使用、に関する。
[1] 一般式(I):
[2] 3−(n−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール、3−(i−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール、2−(((5−(2−チエニル)−1H−3−ピラゾイル)−オキシ)))アセトニトリル、3−(1H−ピロイル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール、からなる群から選択される少なくとも一種の化合物又はその塩、
[3]前記[1]又は[2]に記載の化合物又はその塩を有効成分として含有する殺線虫剤、
[4] 一般式(I):
本発明によれば、低薬量で優れた防除効果を示す殺線虫剤を提供できる。
本発明のチエニルピラゾール誘導体である式(I)の化合物について説明する。なお、「n−」はノルマル、「i−」はイソ、「s−」はセカンダリーを表す。
式(I)の化合物は、以下の通りである。
式(I)中、R1は、C3−C5アルキルチオメチル基、シアノ基が置換したC1−C3アルキルオキシ基、又は1H−ピロール基を表す。ここで、C3−C5アルキルチオメチル基のC3−C5アルキル基は、直鎖、又は分岐されてもよく、シアノ基が置換したC1−C3アルキルオキシ基のC1−C3アルキルオキシ基も、直鎖、又は分岐されてもよい。
C3−C5アルキルチオメチル基としては、n−プロピルチオメチル基、i−プロピルチオメチル基、n−ブチルチオメチル基、i−ブチルチオメチル基、s−ブチルチオメチル基、n−ペンチルチオメチル基等が挙げられる。
シアノ基が置換したC1−C3アルキルオキシ基としては、1−シアノメトキシ基、1−シアノエトキシ基、2−シアノエトキシ基、1−シアノ−n−プロポキシ基、2−シアノ−n−プロポキシ基、3−シアノ−n−プロポキシ基等が挙げられる。
本発明のチエニルピラゾール化合物の式(I)の塩類としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩等の無機酸塩類、酢酸塩、蓚酸塩、ベンゼンスルホン酸塩等の有機酸塩等が上げられる。
式(I)の化合物は、式(Ib)及び(Ic)のように、互変異性体の混合物として存在することができる。
式(Ib)、(Ic)中、R1は前記と同義である。
R1の好ましい様態は、n−プロピルチオメチル基、i−プロピルチオメチル基、n−ブチルチオメチル基、i−ブチルチオメチル基、s−ブチルチオメチル基、1−シアノメトキシ基、1−シアノエトキシ基、2−シアノエトキシ基、1H−ピロール基である。
式(I)の本発明化合物は、以下に示す製造方法に従って製造することができるが、これらの方法に限定されるものではない。
<製造方法1>
製造方法1によると、式(II)で表される化合物から、式(I)の化合物の態様の1つである式(Id)の化合物を得ることができる。具体的な反応式を下記する。
製造方法1によると、式(II)で表される化合物から、式(I)の化合物の態様の1つである式(Id)の化合物を得ることができる。具体的な反応式を下記する。
上記反応式中、R2は直鎖、又は分岐鎖であるC3−C5アルキル基を示す。
合成原料である化合物(II)は既知物質であり、例えば、文献(J.Comb.Chem.2010,12,510−517)によって合成できる。
まず、化合物(II)をヒドラジンと反応させ、化合物(III)を得る。次いで化合物(III)を還元することにより化合物(IV)を得て、次いで化合物(IV)をハロゲン化し、化合物(V)を得る。最後に化合物(V)をチオールと反応させることにより、化合物(Id)を得ることが出来る。
ピラゾール化の反応(化合物(II)とヒドラジンの反応)は、溶媒中反応させることにより行われる。ヒドラジンの使用量は化合物(II)1モルに対して1モルから10.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0モルから5.0モルである。
ヒドラジンとの反応で使用できる溶媒は、例えば酢酸、ギ酸等の脂肪族カルボン酸類、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン等のエーテル類、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム等の塩素化炭化水素類又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。
ピラゾール化の反応温度は、0℃から反応系における還流温度までの任意の範囲から選択すればよく、好ましくは70℃から130℃である。
化合物(IV)は化合物(III)を還元することにより得ることが出来る。この還元反応に使用できる還元剤としては、例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム等の水素化金属類などがあげられる。還元剤の使用量は化合物(III)1モルに対して0.25モルから10.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0モルから5.0モルである。
還元反応に用いられる溶媒としては、例えば、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。
還元反応の反応温度は0℃から反応系における還流温度までの任意の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃から50℃である。
化合物(V)は化合物(IV)を塩素化することにより得られる。
この塩素化反応に使用できる塩素化剤としては、一般的な塩化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン、塩酸などが挙げられる。
化合物(IV)の塩素化において、塩素化剤の使用量は化合物(IV)1モルに対して1.0モルから10.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0モルから3.0モルである。
この塩素化反応に使用できる溶媒は、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の非プロトン性極性溶媒類、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム等の塩素化炭化水素類又はこれらの混合溶媒等があげられる。
塩素化の反応温度は、0℃から反応系における還流温度までの任意の範囲から選択すればよく、好ましくは0℃から120℃である。
化合物(V)を塩基存在下、チオールと反応させることにより、化合物(Id)を合成できる。
チオールの使用量は化合物(V)1モルに対して1.0モルから5.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0モルから2.0モルである。
チオアルキル反応で使用できる溶媒は前記化合物(IV)の塩素化において用いられる溶媒と同一である。
チオアルキル化反応に使用できる塩基は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム等のアルカリ金属の炭酸塩類、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属の重炭酸塩類等の無機塩基類、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属水素化物類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルコールの金属塩類又はトリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基類等が挙げられる。
前記塩基の使用量は、化合物(V)1モルに対して1.0モルに対して1.0モルから10.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0モルから5.0モルである。
チオアルキル化反応の反応温度は、0℃から反応系における還流温度までの任意の範囲から選択すればよく、好ましくは70℃から150℃である。
<製造方法2>
製造方法2によると、式(VI)で表される化合物から、式(I)の化合物の態様の1つである式(Ie)の化合物を得ることができる。具体的な反応式を下記する。
製造方法2によると、式(VI)で表される化合物から、式(I)の化合物の態様の1つである式(Ie)の化合物を得ることができる。具体的な反応式を下記する。
合成原料の3−(2−チエニル)−5−ヒドロキシピラゾール(VI)は既知の化合物であり、例えば、米国特許第2630437号明細書に記載されている。
化合物(Ie)は5−ヒドロキシ−3−(2−チエニル)ピラゾールとブロモアセトニトリルを塩基の存在下、反応させることにより得る事が出来る。ブロモアセチニトリルの量は5−ヒドロキシ−3−(2−チエニル)ピラゾール1モルに対して1.0モルから5.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0モルから2.0モルである。
このアルキル化反応で使用できる溶媒は、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の非プロトン性極性溶媒類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム等の塩素化炭化水素類又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。
アルキル化反応で使用できる塩基としては、公知の無機塩基及び有機塩基を使用できる。無機塩基としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物等が挙げられる。有機塩基としては、例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、トリエチルアミン、ピリジン等のアミン等が挙げられる。これらの塩基は、1種単独で又は2種以混合して使用することが出来る。
アルキル化反応の反応温度は、20℃から反応系における還流温度までの任意の範囲から選択すればよく、好ましくは60℃から120℃である。
<製造方法3>
製造方法3によると、式(VII)で表される化合物から、式(I)の化合物の態様の1つである式(If)の化合物を得ることができる。具体的な反応式を下記する。
製造方法3によると、式(VII)で表される化合物から、式(I)の化合物の態様の1つである式(If)の化合物を得ることができる。具体的な反応式を下記する。
化合物(VII)に、2,5−ジメトキシテトラヒドロフランを反応させることにより化合物(If)を得ることが出来る。合成原料である化合物(VII)は既知物質であり、例えば、文献(J.Med.Chem.2013,56,4482−4496)により得ることが出来る。
2,5−ジメトキシテトラヒドロフランの使用量は、化合物(VII)1モルに対して、1.0モルから5.0モルの範囲から適宜選択すればよく、好ましくは1.0モルから2.0モルである。
ピロール化反応で使用できる溶媒は、例えば酢酸、ギ酸等の脂肪族カルボン酸類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の非プロトン性極性溶媒類、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム等の塩素化炭化水素類又はこれらの混合溶媒等があげられる。
反応温度は、0℃から反応系における還流温度までの任意の範囲から選択すれば よく、好ましくは0℃から120℃である。
本発明の一般式(I)で表されるチエニルピラゾール類及びその塩類を有効成分として含有する殺線虫剤は、果樹、野菜、その他の作物及び花卉分野における土壌中の線虫類の防除に適している。
本発明の殺線虫剤の使用対象線虫類としては、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、ジャワネコブセンチュウ(Meloidogyne javanica)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、アレナリアネコブセンチュウ(Meloidogyne arenaria)等のMeloidogyne属線虫、イモグサレセンチュウ(Ditylelenchus destructor)、ナミクキセンチュウ(Ditylelenchus dipsaci)等のDitylelenchus属線虫類、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus fallax)、ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus cffeae)、チャネグサレセンチュウ(Pratylenchus loosi)、クリミネグサレセンチュウ(Pratylenchus vulnus)等のPratylenchus属線虫類、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、ジャガイモシロシストセンチュウ(Globodera pallida)等のGlobodera属線虫類、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、テンサイシストセンチュウ(Heterodera shachtoii)等のHeterodera属線虫類、イネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)、ハガレセンチュウ(Aphelenchoides ritzemabosi)、イチゴセンチュウ(Aphelenchoides fragarieae)等のAphelenchoides属線虫類、ニセネグサレセンチュウ(Aphelenchus avenae)等のAphelenchus属線虫類、ミカンネモグリセンチュウ(Radophpolus similis)等のRadophpolus属線虫類、ミカンネセンチュウ(Tylenchulus semipenetrans)等のTylenchulus属線虫類、ニセフクロセンチュウ(Rotylenchulus reniformis)等のRotylenchulus属線虫類等が挙げられるが、これらに限定するものではない。更に本発明の殺線虫剤は、回虫、ギョウ虫、アニサキス、フィラリア、がく口虫等の動物寄生性線虫にも有効である。
一般式(I)で表される化合物を殺線虫剤として用いる場合、一般式(I)で表される化合物をそのまま用いてもよいが、適当な固体担体、液体担体、ガス状担体等の担体、界面活性剤、分散剤、その他の製剤用補助剤、等とともに混合して製剤を調製して用いてもよい。前記製剤として、好ましくは、乳剤、EW剤、液剤、懸濁剤、水和剤、顆粒水和剤、粉剤、DL粉剤、粉粒剤、粒剤、錠剤、油剤、エアゾル、フロアブル剤、ドライフロアブル剤、マイクロカプセル剤、等を挙げる事ができる。これら製剤として任意に選択される剤型として用いることができる。
前記固体担体としては、例えばタルク、ベンナイト、クレー、カオリン、ケイソウ土、バーミキュライト、ホワイトカーボン、炭酸カルシウム、酸性白土、珪砂、珪石、ゼオライト、パーライト、アタパルジャイト、軽石、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、尿素等が挙げられる。
前記液体担体としては、例えば、メタノール、エタノール、n−ヘキサノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、n−ヘキサン、ケロシン、灯油等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類、アセトニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、ダイズ油、綿実油等の植物油類、ジメチルスルホキシド、水等が挙げられる。
また、前記ガス状担体としてはLPG、空気、窒素、炭酸ガス、ジメチルエーテル等があげられる。
前記界面活性剤および前記分散剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル類、アルキル(アリール)スルホン酸塩類、ポリオキシアルキレンアルキル(アリール)エーテル類、多価アルコールエステル類、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、ポリカルボン酸塩、POEポリスチリルフェニルエーテル硫酸塩およびリン酸塩、POE・POPブロックポリマー等が挙げられる。
さらに、前記製剤用補助剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、キサンタンガム、α化デンプン、アラビアガム、ポリエチレングリコール、流動パラフィン、ステアリン酸カルシウム、及び消泡剤、防腐剤等が挙げられる。
上記の各種担体、界面活性剤、分散剤、および製剤用補助剤は、必要に応じて各々単独で、あるいは組み合わせて用いることができる。
当該製剤中における有効成分である一般式(I)で表される化合物の含有量は、特に限定されないが、好ましくは、乳剤で1〜75重量%、粉剤では0.3〜25重量%、水和剤では1〜90重量%、粒剤では0.5〜10重量%である。
本発明による殺線虫剤は、そのままで、または希釈して用いることができるが、更に防除対象病害虫、防除適期の拡大のため、或いは薬量の低減をはかる目的で他の殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、除草剤、植物成長調節剤、肥料等と混用または併用することができる。
混用または併用することができる薬剤としては、例えば、ペスティサイド マニュアル(第16版 The British Crop Protection Council 発行)およびシブヤインデックス(SHIBUYA INDEX 第16版、2011年、SHIBUYA INDEX RESEARCH GROUP 発行;およびSHIBUYA INDEX 第17版、2012年、SHIBUYA INDEX RESEARCH GROUP 発行)およびアイラックモードオブアクションクラスィフィケィション(mode of Action Classification Version 7.3版、IRAC 発行)、モードオブアクションオブファンギサイド(mode of Action of Fungicide 2015年度版、FRAC発行)に記載の薬剤が挙げられる。
混用または併用することができる殺虫剤としては、例えば、アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ブトカルボキシム(butocarboxim)、ブトキシカルボキシム(butoxycarboxim)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、フェノブカルブ(fenobucarb)、ホルメタネート(formetanate)、フラチオカルブ(furathiocarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、メチオカルブ(methiocarb)、メソミル(methomyl)、オキサミル(oxamyl)、ピリミカルブ(pirimicarb)、プロポキスル(propoxur)、チオジカルブ(thiodicarb)、チオファノックス(thiofanox)、トリアザメート(triazamate)、トリメタカルブ(trimethacarb)、XMC、キシリルカルブ(xylylcarb)、メトルカルブ(metolcarb)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)のようなカーバメート系化合物、アセフェート(acephate)、アザメチホス(azamethiphos)、アジンホス−エチル(azinphos-ethyl)、アジンホス−メチル(azinphos-methyl)、エチルチオメトン(ethylthiometon)、クロルエトキシホス(chlorethoxyfos)、カズサホス(cadusafos)、クロレトキシホス(chlorethoxyfos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルメホス(chlormephos)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、クマホス(coumaphos)、シアノホス(cyanophos)、デメトン−S−メチル(demeton-S-methyl)、ダイアジノン(diazinon)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクロトホス(dicrotophos)、ジメトエート(dimethoate)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、EPN、エチオン(ethion)、エトプロホス(etoprophos)、ファムフール(famphur)、フェナミホス(fenamifos)、フェニトロチオン(fenitothion)、フェンチオン(fenthion)、ホスチアゼート(fosthiazate)、ヘプテノホス(heptenophos)、イミシアホス(imicyafos) 、イソフェンホス(isofenphos)、イソプロピル=O−(メトキシアミンボチオホスホリル)サリチラート([isopropyl O−(methoxyaminothiophosphoryl)salicylate])、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メカルバム(mecarbam)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メビンホス(mevinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、ナレド(naled)、オメトエート(omethoate)、オキシジメトンエチル(dioxydemeton methyl)、パラチオン(parathion)、パラチオン−メチル(parathion−methyl) 、PAP、ホレート(phorate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホキシム(phoxim)、ピリミホス−メチル(pirimiphos-methyl)、プロフェノホス(profenofos) プロペタンホス(propetamphos)、プロチオホス(prothiofos)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)、キナルホス(quinalphos)、スルホテップ(sulfotep)、テブピリミホス(tebupirimfos)、テメホス(temephos)、テルブホス(terbufos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、チオメトン(thiometon)、トリアゾホス(triazophos)、トリクロルホン(trichlorfon)、バミドチオン(vamidothion)、クロルピリホス−エチル(chlorpyrifos-methyl)、ジスルホトン(disulfoton)、スルプロホス(sulprofos)、フルピラゾホス(flupyrazophos)、フェントエート(phenthoate)、ホノホス(fonofos)、トリブホス(tribufos)のような有機リン酸エステル系化合物、エンドスルファン(endosulfan) 、アルファ−エンドスルファン(alpha-endosulfan)、ガンマ−HCH(gamma-HCH) 、ジコホル(dicofol) 、クロルデン(chlordane)、ディルドリン(dieldrin)、メトキシクロル(methoxyclor)のような有機塩素系化合物、アセトプロール(acetoprole)、フィプロニル(fipronil)、エチプロール(ethiprole)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyriprole)、フルフィプロール(flufiprole)のようなフェニルピラゾール系化合物、ブロフラニリド(broflanilide)のようなメタジアミド系化合物、アホキソネル(afoxolaner)、フルララネル(fluralaner)、サロララネル(sarolaner)のようなイソキサゾリン系化合物、アクリナトリン(acrinathrin)、アレスリン(allethrin)、d−cis−transアレスリン、d−transアレスリン、ビフェントリン(bifenthrin)、カッパ−ビフェントリン(kappa-bifenthrin)、ビオアレスリンS−シクロペンテニル(bioallethrin S-cyclopentenyl)、ビオレスメトリン(bioresmethrin)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、ベータ−シフルトリン(beta-cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、ラムダ−シハロトリン(ramda-cyhalothrin)、ガンマ−シハロトリン(gamma-cyhalothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、アルファ−シペルメトリン(alpha-cypermethrin)、ベータ−シペルメトリン(beta-cypermethrin)、シータ−シペルメトリン(theta-cypermethrin)、ゼータ−シペルメトリン(zeta-cypermethrin)、シフェノトリン(cyphenothrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、エンペントリン(empenthrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(ethofenprox)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルメトリン(flumethrin)、タウ−フルバリネート(tau-fluvalinate)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、イミプロトリン(imiprothrin)、カデスリン(kadethrin)、ペルメトリン(permethrin)、フェノトリン(phenothrin)、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリン(pyrethrin)、レスメトリン(resmethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、テフルトリン(tefluthrin)、カッパ−テフルトリン(kappa-tefluthrin)、フタルスリン(phthalthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、メトキサジアゾン(metoxadiazone)、メトフルトリン(metofluthrin)、プロフルトリン(profluthrin)、ピレトラム(pyrethrum)、テラレトリン(terallethrin)、モンフルオロスリン(momfluorothrin)、ヘプタフルトリン(heptafluthrin)、メペルフルスリン(meperfluthrin)、テトラメチルフルスリン(tetramethylfluthrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin)、プロトリフェンブト(protrifenbut)のようなピレスロイド系化合物、アセタミプリド(acetamiprid)、クロチアニジン(chlothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、イミダクロプリド(imidacloprid)、ニテンピラム(nitenpyram)、チアクロプリド(thiacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)のようなネオニコチノイド化合物、スルホキサフロル(sulfoxaflor)のようなスルホキサミン系化合物、フルピラジフロン(flupyradifurone)のようなブテノライド系化合物、トリフルメゾピリム(triflumezopyrim)、ジクロロメゾチアズ(dicloromezotiaz)のようなメソイオン系化合物、スピノサド(spinosad)、スピネトラム(spinetoram)のようなスピノシン系化合物、アバメクチン(abamectin)、イベルメクチン(ivermectin)、エマメクチン安息香酸塩(emamectin benzoate)、ミルベメクチン(milbemectin)、レピメクチン(lepimectin)のようなマクロライド系化合物、ヒドロプレン(hydroprene)、キノプレン(quinoprene)、ジオフェノラン(Diofenolan)、メトプレン(methoprene)のような幼若ホルモン様化合物、ピリプロキシフェン(pyriproxyfene)のような4−フェノキシフェノキシ系化合物、ピメトロジン(pymetrozine)のようなピリジンアゾメチン系化合物、フロニカミド(flonicamid)のようなピリジンカルボキサミド系化合物、エトキサゾール(ethoxazole)のようなオキサゾール系化合物、B.t. subsp. israelensis、B.t. subsp. aizawai、B.t. subsp.kurstaki、B.t. subsp. tenebrionisのようなBacillus thuringiensisおよびBacillus sphaericus剤及びそれらが産生する殺虫性タンパク、上記に該当するBt作物が産生する殺虫性タンパク、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)のようなチオウレア系化合物、アゾシクロチン(azocyclotin)、シヘキサチン(cyhexatin)、酸化フェンブタスズ(fenbutatin oxide)のような有機金属系化合物、プロパルギット(propargite)のような亜硫酸エステル系・ジフェニルエーテル系化合物、テトラジホン(tetradifon)のようなジフェニルスルホン系化合物、クロルフェナピル(chlorfenapyr) 、トラロピリル(tralopyril)のようなピロール系化合物、DNOCのようなジニトロ系化合物、ベンスルタップ(bensultap)、カルタップ(cartap)、チオシクラム(thiocyclam)、チオスルタップ(thiosultap)、チオスルタップ−ナトリウム(thiosultap sodium)のようなネライストキシン類縁体、ビストリフルロン(bistrifluron)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron) 、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、ノビフルムロン(noviflumuron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron)、ビストリフルロン(bistrifluron)のようなベンゾイルウレア系化合物、ブプロフェジン(buprofezin)のようなチアジアジン系化合物。シロマジン(cyromazine)のようなトリアゾール系化合物、クロマフェノジド(chromafenozide)、ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide)のようなジアシルヒドラジン系化合物、アミトラズ(amitraz)のようなアミジン系化合物、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)のようなアミジノヒドラゾン系化合物、アセキノシル(acequinocyl)のようなナフトキノン系化合物、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、ピリミノストロビン(pyriminostrobin)、フルフェノキシストロビン(Flufenoxystrobin)のようなストロビルリン系化合物、フェナザキン(fenazaquin)のようなキナゾリン系化合物、フェンピロキシメート(fenpyroxymate)のようなフェノキシピラゾール系化合物、ピリミジフェン(pyrimidifen)のようなフェノキシエチルアミン系化合物、ピリダベン(pyridaben)のようなピリダジノン系化合物、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、ピフルブミド(pyflubumide)のようなピラゾールカルボキサミド系化合物、メタフルミゾン(metaflumizone)のようなヒドラジンカルボキサミド系化合物、スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロテトラマト(spirotetaramat)、スピロメシフェン(spiromesifen)のようなテトロン酸およびテトラミン酸系化合物、シフルメトフェン(cyflumetofen)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)のようなベータ−ケトニトリル系化合物、フルベンジアミド(flubendiamide)のようなフタル酸アミド系化合物、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、シアントラニリプロール(cyantraniliprole)、シクラニリプロール(cyclaniliprole)、テトラニリプロール(tetraniliprole)のようなアントラニル酸アミド系化合物、キノメチオナート(quinomethionate)のようなキノキサリン系化合物、ヘキシチアゾクス(hexythiazox)のようなチアゾリジノン系化合物、ビフェナゼート(bifenazate)のようなヒドラジン系化合物、フルフェネリム(flufenerim)のようなピリジナミン系化合物、ピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)のようなアミノキナゾリン系化合物、フロメトキン(flometoquin)のような6−フェノキシキノリン系化合物、フルオピラム(fluopyram)のようなピリジニルエチルベンズアミド系化合物、8−クロロ−N−((2−クロロ−5−メトキシフェニル)スルホニル)−6−(トリフルオロメチル)イミダゾ[1,2−アルピリジン−2−カルボキサミド]、アミドフルメト(amidoflumet)のようなスルホンアミド系化合物が
また、その他の殺虫剤として、ニコチン(nicotine)、クロロピクリン(chloropicrin)、フッ化スルフリル(sulfuryl fluoride)、クリロチエ(crylotie)、クロフェンテジン(clofentezine)、ジフロビダジン(diflovidazin)、ロテノン(rotenone)、インドキサカルブ(indoxacarb)、ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide)、クロルジメホルム(chlordimeform)、ピリダリル(pyridalyl)、アザジラクチン(azadirachtin)、ベンゾキシメート(benzoxymate)、アフィドピロペン(afidopyropen)、フルヘキサホン(fluhexafon)、チオキサザフェン(tioxazafen)、フルエンスルホン(fluensulfone)、ベンクロチアズ(benclothiaz)、カルゾール(carzole)、殺虫性石鹸、ジメヒポ(dimehypo)、ニチアジン(nithiazine)、ホウ酸塩(borate salt)、メタアルデヒド(metaaldehyde)、リアノジン(ryanodine)、スルフルラミド(sulfluramid)、(E)−N−(1−((6−クロロピリジン−3−イル)メチル)ピリジン−2(1H)−イリデン)−2,2,2−トリフルオロアセタミド、5−(トリフルオロメチル) −2−(4−(4−(トリフルオロメチル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)ピリジンのような化合物が挙げられる。更に、本発明による殺線虫剤は、昆虫病原性バクテリア、昆虫病原性ウイルスおよび昆虫病原性菌類などのような微生物農薬とも、混用または併用することもできる。
用いられる殺菌剤としては、例えば、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル−M(metalaxyl−M)、オキサジキシル(oxadixyl)、オフラセ(ofurase)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル−M(benalaxyl-M)、キララキシル(kiralaxyl)、オフラース(ofurace)、フララキシル(furalaxyl)、シプロフラン(cyprofuram)のようなフェニルアミド系化合物、ブプリメート(bupyrimate)、ジメチリモール(dimethilimol)、エチリモール(ethilimol)のようなヒドロキシピリミジン系化合物、ヒメキサゾール(hymexazole)、ヒドロキシイソキサゾール(hydroxyisoxazole)のようなイソキサゾール系化合物、オキサチアピプロリン(oxathiapiprolin)のようなピペリジニルチアゾールイソオキサゾリン系化合物、オクチリノン(octhilinone)のようなイソチアゾロン系化合物、オキソリニック酸(oxolinic acid)のようなカルボン酸系化合物、ベノミル(benomyl)、チオファネートメチル(thiophanate-methyl)、カーベンダジム(carbendazole)、フベリダゾール(fuberidazole)、チアベンダゾール(thiabendazole)、デバカルブ(debacarb)のようなベンズイミダゾール・チオファネート系化合物、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)のようなN−フェニルカーバメート系化合物、ゾキサミド(zoxamide)のようなトルアミド系化合物、エタボキサム(ethaboxam)のようなエチルアミノチアゾールカルボキサミド系化合物、ペンシクロン(pencycuron)のようなフェニルウレア系化合物、フルオピコリド(fluopicolide)のようなピリジニルメチルベンズアミド系化合物、ジフルメトリム(diflumetorim)、ブピリメート(bupirimate)、のようなピリミジンアミン系化合物、トルフェンピラド(tolfenpyrad)のようなピラゾールカルボキサミド系化合物、ベノダニル(benodanil)、フルトラニル(flutolanil)、メプロニル(mepronil)のようなベンズアニリド系化合物、イソフェタミド(isofetamid)のようなフェニルオキソエチルチオフェンアミド系化合物、フルオピラム(fluopyram)のようなピリジニルエチルベンズアミド系化合物、フェンフラム(fenfuram)のようなフランカルボキサミド系化合物、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、カルボキシン(carboxin)のようなオキサチインカルボキサミド系化合物、チフルザミド(thifluzamide)のようなチアゾールカルボキサミド系化合物、フルキサピロキサド(fluxapyroxad)、フラメトピル(furametpyr)、ペンフルフェン(penflufen)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、ベンゾビンジフルピル(benzovindiflupyr)、ビキサフェン(bixafen)、イソピラザム(isopyrazam)、セダキサン(sedaxane)のようなピラゾール−4―カルボキサミド系化合物、ボスカリド(boscalid)のようなピリジンカルボキサミド系化合物、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、コウメトキシストロビン(coumetoxystrobin)、クレソキシムメチル(kresoxym-methyl)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン(orysastrobin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、ピラオキシストロビン(pyraoxystrobin)、ピラメトストロビン(pyrametostrobin)、フルフェノキシストロビン(flufenoxystrobin)、フェナミンストロビン(fenaminstrobin)、エノキサストロビン(enoxastrobin)、クモキシストロビン(coumoxystrobin)、マンデストロビン(mandestrobin)、トリクロピリカルブ(triclopyricarb)などのストロビルリン系化合物、ファモキサドン(famoxadon)のようなオキサゾリジンジオン系化合物、フェンアミドン(fenamidone)のようなイミダゾリノン系化合物、トリクロピリカルブ(triclopyricarab)、ピリベンカルブ(pyribencarb)のようなベンジルカーバメート系化合物、シアゾファミド(cyazofamid)のようなシアノイミダゾール系化合物、アミスルブロム(amisulbrom)のようなスルファモイルトリアゾール系化合物、ビナパクリル(binapacryl)、メプチルジノカルブ(meptyldinocap)、ジノカップ(dinocap)のようなジニトロフェニルクロトン系化合物、フルアジナム(fluazinam)のような2,6−ジニトロアニリン系化合物、フェリムゾン(ferimzone)のようなピリミジノンヒドラゾン系化合物、酢酸−フェンチン(fentin-acetate)、塩化フェンチン(fentin chloride)、水酸化フェンチン(fentin hydroxide)、水酸化トリフェニルスズ(fenthin hydroxide)、酢酸トリフェニルスズ(fenthin acetate)、オキシン銅(oxine copper)のような有機・無機金属系化合物、シルチオファム(silthiofam)のようなチオフェンカルボキサミド系化合物、アメトクトラジン(ametoctradin)のようなトリアゾロピリミジンアミン系化合物、メパニピリム(mepanipyrim)、ニトラピリン(nitrapyrin)、ピリメサニル(pyrimethanil)、シプロジニル(cyprodinil)のようなアニリノピリミジン系化合物、ブラストサイジンS(blasticidin-S)のようなエノピラヌロン酸抗生物質、カスガマイシン(kasugamycin)、カスガマイシン塩酸塩水和物(kasugamycin hydrochloride hydrate )のようなヘキソピラノシル抗生物質、ストレプトマイシン(streptomycin)のようなグルコピラノシル抗生物質、オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)のようなテトラサイクリン抗生物質、キノキシフェン(quinoxyfen)のようなアリルオキシキノリン系化合物、プロキナジド(proquinazid)のようなキナゾリン系化合物、フルジオキソニル(fludioxonil)、フェンピクロニル(fenpiclonil)のようなシアノピロール系化合物、フルオロイミド(fluoroimid)、プロシミドン(procymidone)、イプロジオン(iprodione)、ビンクロゾリン(vinchlozolin)のようなジカルボキシイミド系化合物、エジフェンホス(edifenphos)、イプロベンホス(iprobenfos)、ピラゾホス(pyrazophos)のようなホスホロチオレート系化合物、イソプロチオラン(isoprothiolane)のようなジチオラン系化合物、プロパモカルブ(propamocarb)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb hydrochloride)のようなプロピルカーバメート系化合物、Bacillus subtilis(QST713、FZB24、MBI600、D747株)のようなBacillus属および産生された殺菌性タンパク類、および、上記Bt作物により産生された殺菌性タンパク類、ゴセイカユプテの抽出物のようなテルペン炭化水素類とテルペンアルコール類、トリホリン(triforine)のようなピペラジン系化合物、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリソキサゾール(pyrisoxazole)のようなピリジン系化合物、フェナリモル(fenarimol)、ヌアリモル (nuarimol)のようなピリミジン系化合物、アザコナゾール(azaconazole)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール−M(diniconazole-M)、エポキシコナゾール(epoxyconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、オキスポコナゾール(oxpoconazole)、ペフラゾエート(pefurazoate)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリチコナゾール(triticonazole)、ウニコナゾール(uniconazole)、イマザリル(imazalil)、ビテルタノール(bitertanol)、トリフルミゾール(triflumizole)、エタコナゾール(etaconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、ペンコナゾール(penconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトリアホル(flutriafol)、ミクロブタニル(myclobutanil)、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、プロクロラズ(prochloraz)、シメコナゾール(simeconazole)のようなアゾール系化合物、アルジモルフ(aldimorph)、ドデモルフ(dodemorph)、酢酸ドデモルフ(dodemorph acetate)、トリデモルフ(tridemorph)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、ジメトモルフ(dimethomorph)、フルモルフ(flumorph)、ピリモルフ(pyrimorph)のようなモルホリン系化合物、ピペラリン(piperalin)、フェンプロピディン(fenpropidin)のようなピペリジン系化合物、スピロキサミン(spiroxamine)のようなスピロケタールアミン系化合物、フェンヘキサミド(fenhexamid)のようなヒドロキシアニリド系化合物、フェンピラザミン(fenpyrazamine)のようなアミノピラゾリノン系化合物、フェルバム(ferbam)、メタム(metam)、メタスルホカルブ(metasulphocarb)、メチラム(metiram)、チラム(thiram)、マンゼブ(mancozeb)、マンネブ(maneb)、ジネブ(zineb)、ジラム(zoram)、ポリカーバメート(polycarbamate)、プロビネブ(propineb)、チウラム(thiuram)、ピリブチカルブ(pyributicarb)のようなチオカーバメート・ジチオカーバメート系化合物、バリダマイシン(validamycin)のようなグルコピラノシル抗生物質、ミルジオマイシン(mildiomycin)、ポリオキシン(polyoxin)のようなヌクレオシド系抗生物質、ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)、ベンチアバリカルブイソプロピル(benthiavalicarb-isopropyl)、バリフェナレート(valifenalate)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)のようなバリンアミドカーバメート系化合物、マンジプロパミド(mandipropamid)のようなマンデル酸アミド系化合物、フサライド(fthalide)のようなイソベンゾフラノン系化合物、ピロキロン(pyroquilone)のようなピロロキノリノン系化合物、トリシクラゾール(tricyclazole)のようなトリアゾロベンゾチアゾール系化合物、カルプロパミド(carpropamid)のようなシクロプロパンカルボキサミド系化合物、ジクロシメット(diclocymet)のようなカルボキサミド系化合物、フェノキサニル(fenoxanil)のようなプロピオンアミド系化合物、アシベンゾラル−S−メチル(acibenzolar-S-methyl)のようなベンゾチアジアゾール系化合物、プロベナゾール(probenazole)のようなベンゾイソチアゾール系化合物、チアジニル(tiadinil)のようなチアジアゾールカルボキサミド系化合物、イソチアニル(isotianil)のようなイソチアゾールカルボキサミド系化合物、シモキサニル(cymoxanil)のようなシアノアセトアミド=オキシム系化合物、ホセチル(fosetyl)のようなエチルホスホナート系化合物、テクロフタラム(techlophthalam)のようなフタラミン酸系化合物、トリアゾキシド(triazoxide)のようなベンゾトリアジン系化合物、フルスルファミド(flusulfamide)のようなベンゼンスルホン酸系化合物、ジクロメジン(diclomezine)のようなピリダジノン系化合物、シフルフェナミド(cyflufenamide)のようなフェニルアセトアミド系化合物、メトラフェノン(metrafenopne)のようなベンゾフェノン系化合物、ピリオフェノン(pyriofenone)のようなベンゾイルピリジン系化合物、フルチアニル(flutianil)のようなシアノメチレンチアゾリジン系化合物、テブフロキン(tebufloquin)のような4−キノリル酢酸系化合物、ホセチルアルミニウム(fosetyl-aluminium)、トルクロホス−メチル(tolclofos-methyl)のような有機リン系化合物、エクロメゾール(echlomezole)のような1,2,4−チアジアゾール系化合物、トルプロカルブ(tolprocarb)のようなトリフルオロエチルカーバメート系化合物、ボルドー(Bordeaux)混合液、酢酸銅(copper acetate)、塩基性硫酸銅(basic copper sulfate)、オキシ塩化銅(oxy copper chloride)、水酸化第二銅(copper hydroxide)、オキシキノリン銅(oxine-copper)のような銅系化合物、銅、硫黄のような無機化合物、キャプタン(captan)、カプタホル(captafol)、ホルペット(folpet)のようなN−ハロゲノチオアルキル系化合物、アニラジン(anilazine)、クロロタロニル(chlorothalonil)、ジクロロフェン(dichlorophen)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol)及びその塩、ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、キントゼン(quintozene)のような有機塩素系化合物、イミノクタジン酢酸塩(iminoctadine triacetate salt)、イミノクタジンアルベシル酸塩(iminoctadine albesilate)、グアニジン(guanidine)、ドジン(dodine)、ドジン遊離塩基、グアザチン(guazatine)、グアザチン
酢酸塩(guazatine acetate salt)、アルベシレート(albesilate)のようなグアニジン系化合物、ジチアノン(dithianon)のようなアントラキノン系化合物、キノメチオネート(quinomethionate)のようなキノキサリン系化合物、フルオルイミド(fluoroimide)のようなマレイミド系化合物、トリルフルアニド(tolylfluanid)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)のようなスルフェン酸系化合物、ジノブトン(dinobuton)のようなジニトロフェノール系化合物、ダゾメット(dazomet)のような環状ジチオカーバメート系化合物が挙げられる。また、その他の殺菌剤として、ジピメチトロン(dipymetitrone)、ピラジフルミド(pyraziflumid)、ピカルブトラゾクス(picarbutrazox)、テクナゼン(tecnazen)、ニトルタール−イソプロピル(nitrthal−isopropyl)、ジシクロメット(dicyclomet)、アシベンゾラール(acibenzolar)、プロヘキサジオン−カルシウム(prohexadione-calcium)、ブロノポール(bronopol)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、フルメトベル(flumetover)、ベントキサジン(bethoxazin)、ビフェニル(biphenyl)、クロロネブ(chloroneb)、CNA、ヨードカルブ(iodcarb)、プロチオカルブ(prothiocarb)、N−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシプロパン−2−イル)−2−ヨードベンザミド、3−(5−フルオロ−3,3, 4,4− テトラメチル−3,4− ジヒドロイソキノリン−1− イル)キノリン、3−(4,4−ジフルオロ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル)キノリン、3−(4,4,5−トリフルオロ−3,3− ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル) キノリンなどが挙げられる。
酢酸塩(guazatine acetate salt)、アルベシレート(albesilate)のようなグアニジン系化合物、ジチアノン(dithianon)のようなアントラキノン系化合物、キノメチオネート(quinomethionate)のようなキノキサリン系化合物、フルオルイミド(fluoroimide)のようなマレイミド系化合物、トリルフルアニド(tolylfluanid)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)のようなスルフェン酸系化合物、ジノブトン(dinobuton)のようなジニトロフェノール系化合物、ダゾメット(dazomet)のような環状ジチオカーバメート系化合物が挙げられる。また、その他の殺菌剤として、ジピメチトロン(dipymetitrone)、ピラジフルミド(pyraziflumid)、ピカルブトラゾクス(picarbutrazox)、テクナゼン(tecnazen)、ニトルタール−イソプロピル(nitrthal−isopropyl)、ジシクロメット(dicyclomet)、アシベンゾラール(acibenzolar)、プロヘキサジオン−カルシウム(prohexadione-calcium)、ブロノポール(bronopol)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、フルメトベル(flumetover)、ベントキサジン(bethoxazin)、ビフェニル(biphenyl)、クロロネブ(chloroneb)、CNA、ヨードカルブ(iodcarb)、プロチオカルブ(prothiocarb)、N−(1−(2,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシプロパン−2−イル)−2−ヨードベンザミド、3−(5−フルオロ−3,3, 4,4− テトラメチル−3,4− ジヒドロイソキノリン−1− イル)キノリン、3−(4,4−ジフルオロ−3,3−ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル)キノリン、3−(4,4,5−トリフルオロ−3,3− ジメチル−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル) キノリンなどが挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。NMRデータ中の「s」はシングレット(一重線)、「d」はダブレット(二重線)、「t」はトリプレット(三重線)、「sep」はセプテット(七重線)、「m」はマルチプレット(多重線)を示す。
[合成例1]
3−(n−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール(化合物1)の合成
2−アセチルチオフェン17.85g(141mmol)のメタノール180ml溶液に氷冷下、水素化ナトリウム6.80g(155mmol)を添加し、10分撹拌した後、しゅう酸ジエチル20.6g(141mmol)のメタノール溶液35ml溶液を滴下し、室温で1.5時間撹拌した。その後、酢酸9.71ml(169mmol)、ヒドラジン一水和物7.2ml(148mmol)を加え、1.5時間還流させた。反応終了後、室温まで冷却し、減圧濃縮した後、水を加え酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し、得られた残渣にn−ヘキサンを加え15分撹拌することで結晶化させた。得られた結晶を濾過し、n−ヘキサンで洗浄することで3−(2−チエニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸メチル14.1gを黄色固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, Me4Si, 300MHz) δ: 7.36(dd, J = 1.2, 3.6 Hz,1H), 7.30(d, J = 1.2 Hz, 5.1 Hz, 1H), 7.07(dd, J = 3.6 Hz, 5.1 Hz,1H), 7.01(s, 1H), 3.94(s, 3H)
融点(℃):142−146℃
3−(n−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール(化合物1)の合成
2−アセチルチオフェン17.85g(141mmol)のメタノール180ml溶液に氷冷下、水素化ナトリウム6.80g(155mmol)を添加し、10分撹拌した後、しゅう酸ジエチル20.6g(141mmol)のメタノール溶液35ml溶液を滴下し、室温で1.5時間撹拌した。その後、酢酸9.71ml(169mmol)、ヒドラジン一水和物7.2ml(148mmol)を加え、1.5時間還流させた。反応終了後、室温まで冷却し、減圧濃縮した後、水を加え酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し、得られた残渣にn−ヘキサンを加え15分撹拌することで結晶化させた。得られた結晶を濾過し、n−ヘキサンで洗浄することで3−(2−チエニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸メチル14.1gを黄色固体として得た。
1H-NMR (CDCl3, Me4Si, 300MHz) δ: 7.36(dd, J = 1.2, 3.6 Hz,1H), 7.30(d, J = 1.2 Hz, 5.1 Hz, 1H), 7.07(dd, J = 3.6 Hz, 5.1 Hz,1H), 7.01(s, 1H), 3.94(s, 3H)
融点(℃):142−146℃
水素化アルミニウムリチウム3.64g(95.9mmol)の無水テトラヒドロフラン50ml懸濁液に氷冷下、上記で得られた3−(2−チエニル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸メチル10.0g(48.0mmol)の無水テトラヒドロフラン100ml溶液を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、水、水酸化ナトリウム水溶液を順に加えて30分間攪拌した。不溶物をセライトで濾過し酢酸エチルで洗浄後、ろ液を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、[3−(2−チエニル)−1H−ピラゾール−5−イル]メタノール6.79gを茶色固体として得た。
1H-NMR (DMSO-d6, Me4Si, 300MHz) δ: 12.7(s, 1H), 7.41(d, J = 3.6 Hz,1H), 7.34(d, J = 3 Hz,1H), 6.44(s, 1H), 5.26(brs, 1H), 4.48(s, 2H)
融点(℃):120−123℃
1H-NMR (DMSO-d6, Me4Si, 300MHz) δ: 12.7(s, 1H), 7.41(d, J = 3.6 Hz,1H), 7.34(d, J = 3 Hz,1H), 6.44(s, 1H), 5.26(brs, 1H), 4.48(s, 2H)
融点(℃):120−123℃
[3−(2−チエニル)−1H−ピラゾール−5−イル]メタノール6.79g(37.6mmol)クロロホルム130mlの反応液に氷冷下、塩化チオニル13.7ml(189mmol)を滴下し、室温にて2時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ15分撹拌した後、重層水を注加し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付すことで5−(クロロメチル)−3−(2−チエニル)−1H−ピラゾール5.66gを得た。
1H-NMR (CDCl3, Me4Si, 300MHz) δ: 7.25-7.30(m, 2H), 7.06(dd, J = 3.6 Hz, 5.1 Hz, 1H), 6.51(s, 1H), 4.62(s, 2H)
1H-NMR (CDCl3, Me4Si, 300MHz) δ: 7.25-7.30(m, 2H), 7.06(dd, J = 3.6 Hz, 5.1 Hz, 1H), 6.51(s, 1H), 4.62(s, 2H)
上記で得られた5−(クロロメチル)−3−(2−チエニル)−1H−ピラゾール0.350g(1.76mmol)、炭酸カリウム0.49g(3.54mmol)、1−プロパンチオール0.18g(2.36mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド1mlの反応液を室温にて23時間撹拌した。反応終了後、水を注加し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層は水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付すことで、表題化合物である3−(n−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾールを黄色液体として0.24g得た。
[合成例2]
3−(i−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール(化合物2)の合成
1−プロパンチオールの代わりに、2−プロパンチオールを用いた以外は、化合物1の合成例(合成例1)と同様の手順により、3−(i−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾールを得た。
[合成例3]
2−(((5−(2−チエニル)−1H−3−ピラゾイル)−オキシ))アセトニトリル(化合物3)の合成
米国特許第2630437号明細書に記載の方法で合成した5−ヒドロキシ−3−(2−チエニル)ピラゾール0.30g(1.81mmol)、ブロモアセトニトリル0.16ml(2.4mmmol)及び炭酸カリウム0.44g(3.18mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド4mlの溶液を90℃で90分間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を分離、硫酸マグネシウムで乾燥した後、有機溶媒を減圧留去した。反応液を減圧濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し2−(((5−(2−チエニル)−1H−3−ピラゾイル)−オキシ))アセトニトリルを白色固体として0.125g及び1−シアノメチル−3−(2−チエニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾーリ−5−オンを白色固体として0.100g得た。
3−(i−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール(化合物2)の合成
1−プロパンチオールの代わりに、2−プロパンチオールを用いた以外は、化合物1の合成例(合成例1)と同様の手順により、3−(i−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾールを得た。
[合成例3]
2−(((5−(2−チエニル)−1H−3−ピラゾイル)−オキシ))アセトニトリル(化合物3)の合成
米国特許第2630437号明細書に記載の方法で合成した5−ヒドロキシ−3−(2−チエニル)ピラゾール0.30g(1.81mmol)、ブロモアセトニトリル0.16ml(2.4mmmol)及び炭酸カリウム0.44g(3.18mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド4mlの溶液を90℃で90分間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を分離、硫酸マグネシウムで乾燥した後、有機溶媒を減圧留去した。反応液を減圧濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し2−(((5−(2−チエニル)−1H−3−ピラゾイル)−オキシ))アセトニトリルを白色固体として0.125g及び1−シアノメチル−3−(2−チエニル)−4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾーリ−5−オンを白色固体として0.100g得た。
[合成例4]
3−(1H−ピロイル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール(化合物4)の合成
5−アミノ−3−(2−チエニル)−1H−ピラゾール0.270g(1.39mmol)、2、5−ジメトキシテトラヒドロフラン0.200g(1.53mmol)、酢酸5mlの反応液を60℃まで加熱し、2.5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、水、10%水酸化ナトリウム水溶液を注加し塩基性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3−(1H−ピロリル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾールを黄色固体として10.5mg得た
3−(1H−ピロイル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール(化合物4)の合成
5−アミノ−3−(2−チエニル)−1H−ピラゾール0.270g(1.39mmol)、2、5−ジメトキシテトラヒドロフラン0.200g(1.53mmol)、酢酸5mlの反応液を60℃まで加熱し、2.5時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、水、10%水酸化ナトリウム水溶液を注加し塩基性とした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3−(1H−ピロリル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾールを黄色固体として10.5mg得た
上記化合物及び同様の方法より合成した表1に記載の式(I)化合物のプロトンNMRスペクトルデータ及び融点は表2の通りであった。
[生物試験例]
実施例1 ネコブセンチュウに対する試験(液浸試験)
(供試薬液の調製)
化合物1、2、3をそれぞれジメチルホルムアミドとアセトンの混合液(1:10)により、1%溶液にした後、水道水(展着剤アグラー5000倍加用)で所定濃度に希釈して供試薬液を得た。
実施例1 ネコブセンチュウに対する試験(液浸試験)
(供試薬液の調製)
化合物1、2、3をそれぞれジメチルホルムアミドとアセトンの混合液(1:10)により、1%溶液にした後、水道水(展着剤アグラー5000倍加用)で所定濃度に希釈して供試薬液を得た。
(試験方法)
サツマイモの根部に着生した卵のうから、ベルマン法にてサツマイモネコブセンチュウ2期幼虫の含有液を得た。このセンチュウ含有液を48穴プレートに1穴あたり100μL(センチュウ約50頭)ずつ分注した。その後、センチュウ含有液と同量の供試薬液を加え、26℃恒温条件で3日間静置し、センチュウの生死を実体顕微鏡下で調査し、以下の算出式を用いて補正死虫率を求めた。
サツマイモの根部に着生した卵のうから、ベルマン法にてサツマイモネコブセンチュウ2期幼虫の含有液を得た。このセンチュウ含有液を48穴プレートに1穴あたり100μL(センチュウ約50頭)ずつ分注した。その後、センチュウ含有液と同量の供試薬液を加え、26℃恒温条件で3日間静置し、センチュウの生死を実体顕微鏡下で調査し、以下の算出式を用いて補正死虫率を求めた。
(試験結果)
50ppmの濃度では、化合物番号1、2、3が補正死虫率80%以上の殺虫率を示した。5ppmの濃度では、化合物番号1、2、3が補正死虫率80%以上の殺虫率を示した。1ppmの濃度では化合物番号1が補正死虫率80%以上の殺虫率を示した。
50ppmの濃度では、化合物番号1、2、3が補正死虫率80%以上の殺虫率を示した。5ppmの濃度では、化合物番号1、2、3が補正死虫率80%以上の殺虫率を示した。1ppmの濃度では化合物番号1が補正死虫率80%以上の殺虫率を示した。
このように、式(I)の範囲に含まれる化合物について効果が確認できた。したがって、式(I)の化合物について範囲についても効果が発揮されることが十分に推測される。
Claims (4)
- 一般式(I):
- 3−(n−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール、3−(i−プロピルチオメチル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール、2−(((5−(2−チエニル)−1H−3−ピラゾイル)−オキシ)))アセトニトリル、3−(1H−ピロイル)−5−(2−チエニル)−1H−ピラゾール、からなる群から選択される少なくとも一種の化合物又はその塩。
- 請求項1又は2に記載の化合物又はその塩を有効成分として含有する殺線虫剤。
- 一般式(I):
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JP2015204126A JP2017075126A (ja) | 2015-10-15 | 2015-10-15 | チエニルピラゾール誘導体及びそれを有効成分として含有する殺線虫剤 |
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