JP2017074852A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員と側面車体部材との隙間の大きさに拘わらず、展開後のエアバッグの厚みと内圧を適切に維持する。【解決手段】サイドドア3と乗員5との隙間の大きさに応じて、弁部材26により、第1開口22と第2開口23のいずれかが選択的に閉じられ、内チャンバ15、及び、サブチャンバ24の内部、もしくは、内チャンバ15の内部のみにガスが送られ、展開幅に応じて、外チャンバ11、内チャンバ15、サブチャンバ24の全てが展開するエアバッグの状態と、外チャンバ11、内チャンバ15だけが展開してサブチャンバ24が展開しないエアバッグの状態とを選択的に得る。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のシート側方にエアバッグが展開されるサイドエアバッグ装置に関する。
車両が側面衝突して側面衝突が検出されると、インフレーターからガスを噴出させ、乗員と側面車体部材(例えば、サイドドア)との間にエアバッグを展開膨張させるサイドエアバッグ装置が知られている。サイドエアバッグ装置により、シートに着座している乗員が保護される。乗員とサイドドアとの間隔は乗員の体格によって変わるがエアバッグの大きさ(幅)は予め決められているため、乗員の体格によっては、展開時のエアバッグ内の圧力に変化が生じ、乗員の保護性能(拘束性能)に影響を与える虞がある。
このため、従来から、乗員の体格に応じてエアバッグの展開の厚みを調整することができるエアバッグ装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1は、メインのバッグとサブのバッグとを備え、大柄な体格の乗員を保護する場合には、メインのバッグのみを展開させ、小柄な体格の乗員を保護する場合には、メインとサブの両方のバッグを展開させる技術である。これにより、乗員の体格に拘わらず、乗員とサイドドアとの隙間に展開されるエアバッグ内の圧力がほぼ一定になり、乗員の保護性能(拘束性能)をより向上させることができる。
しかし、特許文献1のように、従来から提案されている技術では、体格を検出して展開を制御する必要があるため、検出部品が必要であり、制御が複雑になっていた。また、エアバッグが展開される時の乗員とサイドドアとの隙間は、衝突の速度によっても変化するが考慮されていなかったため、体格を検出して適切に制御した場合でも、衝突速度によっては、エアバッグ内の圧力が増加したり、逆に圧力が低下したりすることが考えられ、圧力を適切な状態に維持するにはさらなる改善の余地があった。
特許第4952321号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、乗員と側面車体部材との隙間の大きさに拘わらず、展開後のエアバッグの厚みと内圧を適切な状態に維持することができるサイドエアバッグ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明のサイドエアバッグ装置は、車両の側面からの側面衝突時に乗員と側面車体部材との間にエアバッグが展開するサイドエアバッグ装置において、前記エアバッグは、当該エアバッグの外周面を形成し、乗員の側面の所望部位を覆う外チャンバと、前記外チャンバの内側に配され、インフレーターからのガスが供給される内チャンバと、前記内チャンバと前記外チャンバとを連通する内ベントと、前記内チャンバに設けられ、前記内チャンバ内のガスを前記エアバッグの外部に排出する排出ベントと、前記インフレーターからのガスが供給されることで前記内チャンバの前記排出ベントを塞ぐサブチャンバと、前記インフレーターを収容する筒状を成して前記内チャンバの内側に配され、前記内チャンバの内部にガスを供給可能な主開口と、主開口とは異なる位置で前記内チャンバにガスを供給可能な第1開口と、前記サブチャンバに連通されて前記サブチャンバにガスを供給可能な第2開口とを有する筒部と、前記エアバッグの展開幅に応じて、前記第1開口と前記第2開口のいずれかを選択的に閉じる弁部材を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明のサイドエアバッグ装置では、側面衝突時には、インフレーターからガスが噴出し、筒部材の主開口からエアバッグの内部にガスが送られる。エアバッグの展開幅に応じて、即ち、側面車体部材と乗員との隙間の幅に応じて、弁部材により、第1開口と第2開口のいずれかが選択的に閉じられ、内チャンバ、及び、サブチャンバの内部、もしくは、内チャンバの内部のみにガスが送られる。これにより、展開幅に応じて、外チャンバ、内チャンバ、サブチャンバの全てが展開するエアバッグの状態と、外チャンバ、内チャンバだけが展開してサブチャンバが展開しないエアバッグの状態とを選択的に得ることができる。
従って、体格検知センサーや制御部材等を設けて乗員の体格を検出したり、衝突速度を検出したりすることなく、エアバッグの内圧を制御することができる。この結果、乗員と側面車体部材との隙間の大きさに拘わらず、展開後のエアバッグの厚みと内圧を適切な状態に維持することが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明のサイドエアバッグ装置は、請求項1に記載のサイドエアバッグ装置において、前記サブチャンバは、前記内チャンバの下方に配され、前記弁部材は、前記エアバッグの展開幅が所定幅以上のときに前記第1開口を閉じて前記第2開口から前記サブチャンバにガスを送り、前記エアバッグの展開幅が前記所定幅よりも狭い幅のときに前記第2開口を閉じて前記第1開口から前記内チャンバにガスを送ることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、エアバッグの展開幅が所定幅のとき、例えば、側面車体部材と乗員との間が広い場合、弁部材により、第1開口が閉じられて第2開口からサブチャンバにガスが送られ、サブチャンバが膨らみ排出ベントが塞がれる。同時に、主開口から内チャンバにガスが送られて内ベントを介して外チャンバにガスが送られ、外チャンバ、内チャンバが膨らむ。これにより、外チャンバ、内チャンバ、下部のサブチャンバの全てが展開するエアバッグの状態が得られ、衝突速度が比較的低く側面車体部材と乗員との隙間が広くなった場合でも、エアバッグの内圧が適切な状態に維持される。
また、請求項2に係る本発明では、エアバッグの展開幅が所定幅よりも狭い幅のとき、例えば、側面車体部材と乗員との間が狭い場合、弁部材により、第2開口が閉じられて第2開口からサブチャンバにはガスが送られず、サブチャンバは膨らまない。同時に、主開口、第1開口から内チャンバにガスが送られ、内チャンバのガスが排出ベントから適宜排出されると共に、内ベントを介して外チャンバにガスが送られ、外チャンバ、内チャンバが膨らむ。これにより、外チャンバ、内チャンバだけが展開するエアバッグの状態が得られ、衝突速度が比較的高く側面車体部材と乗員との隙間が狭くなった場合でも、エアバッグの内圧が増加することが抑制され、適切な状態に維持される。
また、請求項3に係る本発明のサイドエアバッグ装置は、請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、前記弁部材は、前記第2開口を閉じる第1の状態から前記第1開口を閉じる第2の状態に切り換え可能な弁体と、前記エアバッグの基布に一端が取り付けられると共に前記弁体に他端が取り付けられ、前記エアバッグの展開幅が前記所定幅よりも狭い幅のときに前記弁体を第1の状態に維持して前記第2開口を閉じ、前記エアバッグの展開幅が所定幅以上のときに前記エアバッグの展開による基布の開きにより引っ張られることで前記弁体を第1の状態から第2の状態に切り換えて第1開口を閉じるひも部材とを有することを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、側面車体部材と乗員との間が広いときには、エアバッグが広い幅で展開して基布の間が広がり、ひも部材が引っ張られて弁体が開閉動作され、第1開口が弁体で閉じられる。側面車体部材と乗員との間が狭いときには、エアバッグが限られた狭い幅で展開して基布の間が広がらず、ひも部材が緩められて弁体が開閉動作され、第1開口が開かれて第2開口が弁体で閉じられる。
また、請求項4に係る本発明のサイドエアバッグ装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置において、前記サブチャンバは、前記内チャンバの下方の外側に配されていることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、サブチャンバが内チャンバの下側で展開するため、腰部、腹部、胸部、肩部に対応する位置に、サブチャンバ、内チャンバ、外チャンバがより確実に配された状態が確保されてエアバッグが展開される。
また、請求項5に係る本発明のサイドエアバッグ装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置において、前記サブチャンバは、前記内チャンバの内部の下方に配されていることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、サブチャンバが内チャンバの内部の下側で展開するため、腰部、腹部、胸部、肩部に対応する位置に、サブチャンバ、内チャンバ、外チャンバが配された状態で、サブチャンバが膨らんだときには、排出ベントがサブチャンバでより確実に塞がれる状態で、エアバッグが展開される。
本発明のサイドエアバッグ装置は、特別なセンサーや制御部材を設けて乗員の体格を検出したり、衝突速度を検出したりすることなく、エアバッグの内圧を制御することができるので、乗員と側面車体部材との隙間の大きさに拘わらず、展開後のエアバッグの厚みと内圧を適切に維持することが可能になる。
本発明の一実施例に係るサイドエアバッグ装置を備えたシートの側面図である。 本発明の一実施例に係るサイドエアバッグ装置のエアバッグの側面図である。 図2中の矢印III部の詳細図である。 図2中のIV-IV線矢視図である。 サイドドアと乗員との隙間が狭い場合と広い場合のエアバッグの状態の説明図である。 ガスの噴出状況を説明するエアバッグの側面図である。 弁部材の詳細図である。 チャンバの膨らみ状況を説明するエアバッグの平断面図である。 ガスの噴出状況を説明するエアバッグの側面図である。 弁部材の詳細図である。 チャンバの膨らみ状況を説明するエアバッグの平断面図である。 他の実施例に係るエアバッグの側面図である。 他の実施例に係るエアバッグの側面図である。
図1から図4に基づいて本発明の一実施例に係るサイドエアバッグ装置の構成を説明する。
図1には本発明の一実施例に係るサイドエアバッグ装置を備えたシート(エアバッグ展開)の側面視、図2には展開状態にあるエアバッグの外観を説明する側面視、図3には弁部材の詳細状況(図2中の矢印III部の詳細状況)、図4にはエアバッグの断面平面視の状況(図2中のIV-IV線矢視の状況)を示してある。
図1に示すように、車両用シート1のシートバック2のサイドドア3側(側面車体部材側)にはサイドエアバッグ装置4が備えられている。サイドエアバッグ装置4は、側面衝突時に乗員5とサイドドア3との間に展開するエアバッグ6が備えられ、エアバッグ6には内部にガスを噴出させるインフレーター7が備えられている。エアバッグ6は、エアバッグ6の外周面を形成し、乗員5の所望の部位を覆う形状の外チャンバ11と、外チャンバ11の内側に配される内チャンバ15と、インフレーター7が保持され、内チャンバ15の内側に配される筒部材18と、筒部材18と連通されるサブチャンバ24とで構成されている。
外チャンバ11は、図2に示すように、エアバッグ6の外観をなし、乗員5(図1参照)の側面部位を覆う形状とされている。外チャンバ11の下方の車両の前側には穴12が形成されている。また、外チャンバ11には外部に連通する外部ベント13が設けられている。
内チャンバ15は、外チャンバ11の内部に配されている。内チャンバ15は、側面視において、車両の下方側と後方側の辺が外チャンバ11の車両の下方側と後方側に接するように設けられている。内チャンバ15の下方の車両の前方側には、内チャンバ15内のガスをエアバッグ6(外チャンバ11)の外部に排出するための排出ベント16が形成されている。排出ベント16は外チャンバ11の穴12の内側で穴12から外部に露出するように形成されている。
また、内チャンバ15には外チャンバ11の内側に連通する(内チャンバ15と外チャンバ11を連通する)内ベント17が設けられている。内チャンバ15は、車両の下方側の一辺と後方側の一辺が外チャンバ11に沿って接合されるとともに、排出ベント16の周囲が外チャンバ11の穴12に接合されている。
筒部材18は、内チャンバ15の内部で内チャンバ15の車両の後方側の一辺に沿って上下方向に延びるよう設けられている。筒部材18は、内部にインフレーター7が収容されている。筒部材18の上端は主開口21とされ、主開口21から内チャンバ15の内部にガスが供給可能とされている。筒部材18の下端近傍の筒面(周面)には第1開口22(例えば、主開口21よりも大径)が形成され、第1開口22から内チャンバ15の内部にガスが供給可能とされている。筒部材18の下端は第2開口23とされ、サブチャンバ24の内部にガスが供給可能に連通されている。
サブチャンバ24は、内チャンバ15の下部に配され、サブチャンバ24の下辺は内チャンバ15の下辺に縫合されて固定されている。サブチャンバ24の車両の後側が筒部材18の下端の第2開口23に連通するよう取り付けられている。サブチャンバ24には内チャンバ15の内側に連通する(サブチャンバ24と内チャンバ15を連通する)第2内ベント25が設けられている。
筒部材18の主開口21及び第1開口22から内チャンバ15の内部にガスが供給されることで内チャンバ15が膨らむ。そして、内チャンバ15内部のガスが内ベント17から外チャンバ11の内部に送られることで外チャンバが膨らみ、外チャンバ11に送られたガスが外部ベント13から外部に排出される。
一方、筒部材18の第2開口23からサブチャンバ24の内部にガスが供給されることでサブチャンバ24が膨らむ。サブチャンバ24が膨らむことで、内チャンバ15の排出ベント16がサブチャンバ24の先端部により塞がれ、内チャンバ15の内部のガスが外部に排出されなくなる。なお、サブチャンバ24に送られたガスは、第2内ベント25から内チャンバ15に送られる。
そして本発明のエアバッグ6には、筒部材18の下端の近傍の第1開口22と第2開口23の間には弁部材26が設けられている。弁部材26には、エアバッグ6の展開状態に応じて第1開口22と第2開口23のいずれかを選択的に閉じる弁体27が備えられている。
図3、図4に基づいて弁部材26の状況を詳細に説明する。
図3に示すように、筒部材18の下端の第2開口23の周囲には、サブチャンバ24の入口の筒部24aが縫合され、筒部材18の下端にサブチャンバ24が取り付けられている。筒部材18の第1開口22と第2開口23の間には、円盤状の弁体27の端部が縫合され、弁体27は第1開口22側、第2開口23側に揺動自在になっている。
弁体27が第2開口23側に揺動されている第1の状態では、平面視(図4参照)で第2開口23が弁体27で塞がれ、一方、弁体27が第1開口22側に揺動された状態では、第1開口22が弁体27で塞がれる。第2開口23が弁体27で塞がれた場合、インフレーター7(図2参照)からのガスは第1開口22から内チャンバ15(図2参照)に供給される。第1開口22が弁体27で塞がれた場合、インフレーター7(図2参照)からのガスは第2開口23からサブチャンバ24に供給される。
つまり、弁体27は、第2開口が塞がれて第1開口が開放される第1の状態と、第1開口が塞がれて第2開口が開放される第2の状態とで切り換え可能に構成されている。なお、弁体27は、エアバッグ6が展開(膨張)されていない状態では、第2開口23側に倒れて第2開口23を塞いだ第1の状態とされている。
図3、図4に示すように、弁体27の中央部の周部の2箇所には、ひも部材31の一端がそれぞれ取り付けられている。それぞれのひも部材31は、第1開口22から内チャンバ15の内部に延び手配され、ひも部材31の他端は、内チャンバ15の幅方向に対向する基布の内側にそれぞれ取り付けられている。そして、弁体27は、エアバッグ6(内チャンバ15)の車幅方向への展開状態に応じてひも部材31で引かれることで第2開口23を閉じた第1の状態から第1開口22を閉じた第2の状態に移動することで弁体27が切り換えられるよう構成されている。
内チャンバ15が所定幅以上に展開して車幅方向に大きく広がる場合(基布が大きく開く場合)は、それぞれのひも部材31が引っ張られ、弁体27が第1開口22側に移動されて第1開口22が弁体27により塞がれる第2の状態とされる。一方、内チャンバ15が所定幅よりも狭い幅で展開して車幅方向にあまり広がらない場合(基布があまり開かない場合)は、それぞれのひも部材31が引かれずに緩んだままなので、弁体27が第2開口23側に傾動されて第2開口23を塞いだ第1の状態に維持される。
尚、図に示した実施例では、ひも部材31の他端を内チャンバ15の基布に取り付けた例を挙げて説明したが、ひも部材31の他端を外チャンバ11の基布に取り付けることも可能である。
上記構成のサイドエアバッグ装置4では、側面衝突時には、インフレーター7から筒部材18の主開口21、第1開口22を介して内チャンバ15の内部にガスが噴出され、内チャンバ15が膨らみ、内ベント17から外チャンバ11の内部にガスが流れ、外チャンバ11が膨らむ。これにより、エアバッグ6が展開される。
また、エアバッグ6は、車幅方向での展開幅、即ち、展開時のサイドドア3と乗員5との隙間の幅に応じて、展開状態(形態)が変化される。具体的には、サイドドア3と乗員5との隙間の幅が広い場合には、サブチャンバ24が膨らみ内チャンバ15の排出ベント16が塞がれた状態で展開され、サイドドア3と乗員5との隙間の幅hが狭い場合には、サブチャンバ24が膨らまずに内チャンバ15の排出ベント16が開放された状態で展開される。
従って、乗員5の部位にあわせて適切な内圧で展開するエアバッグ6を備えたサイドエアバッグ装置4となる。そして、サブチャンバ24が内チャンバ15の内部の下側で展開するため、腰部、腹部、胸部、肩部に対応する位置に、サブチャンバ24、内チャンバ15、外チャンバ11が配された状態で、サブチャンバ24が膨らんだときには、排出ベント16がサブチャンバ24によりより確実に塞がれる状態で、エアバッグ6が展開される。
以下にエアバッグ6の展開状態とその作用効果について詳細に説明する。
まず、図5から図8に基づいてサイドドア3と乗員5との隙間が狭い場合(所定幅よりも狭い幅の場合)のエアバッグ6の展開状態を説明する。
図5(a)にはサイドドア3と乗員5との隙間が狭い場合のエアバッグ6の展開状態、図6にはサイドドア3と乗員5との隙間が狭い状態でのガスの噴出状況を説明するエアバッグ6の側面視状態、図7にはサイドドア3と乗員5との隙間が狭い状態での弁体27を説明する弁部材26の詳細状況、図8にはサイドドア3と乗員5との隙間が狭い状態でのガスの噴出状況を説明するエアバッグ6の平断面視状態を示してある。
図5(a)に示すように、エアバッグ6展開時のサイドドア3と乗員5との隙間の幅hが狭い状態では、エアバッグ6の車幅方向への展開(膨張)が抑制されて体積が小さくなる。
サイドドア3と乗員5との隙間の幅hが所定幅より狭くなると、エアバッグ6の車幅方向への展開が規制され内チャンバ15の基布があまり開かないため、ひも部材31が弛んだ状態のままなので、弁体27はひも部材31で引っ張られることがない。そのため、弁体27は移動されず第1の状態に維持され、第2開口23が弁体27により塞がれ、第1開口22が開放される(図7、図8参照)。
この状態では、図6、図7に示すように、インフレーター7からのガスは、サブチャンバ24に流れずに筒部材18の主開口21、第1開口22を介して内チャンバ15の内部に供給される。そして、サブチャンバ24が膨らむことなく排出ベント16が開放された状態で内チャンバ15と外チャンバ11とが膨らみエアバッグ6が展開される。
これにより、側面衝突の衝突速度が比較的高く、サイドドア3と乗員5との隙間の幅hが狭くなった場合でも、内チャンバ15の排出ベント16から積極的にガスが排出されるのでエアバッグ6の内圧が増加することが抑制され、適切な状態に維持される。
次に、図5及び図9から図11に基づいてサイドドア3と乗員5との隙間が広い場合(所定幅以上の場合)のエアバッグ6の展開状態を説明する。
図5(b)にはサイドドア3と乗員5との隙間が広い場合のエアバッグ6の展開状態、図9にはサイドドア3と乗員5との隙間が狭い状態でのガスの噴出状況を説明するエアバッグ6の側面視状態、図10にはサイドドア3と乗員5との隙間が広い状態での弁体27を説明する弁部材26の詳細状況、図11にはサイドドア3と乗員5との隙間が広い状態でのガスの噴出状況を説明するエアバッグ6の平断面視状態を示してある。
図5(b)に示すように、エアバッグ6展開時のサイドドア3と乗員5との隙間の幅Hが広い状態では、エアバッグ6が車幅方向に膨らみ体積が大きくなる。
サイドドア3と乗員5との隙間の幅Hが所定幅以上に広くなると、内チャンバ15の基布が大きく開き、ひも部材31が幅方向に引っ張られて張った状態とされる。これにより弁体27が第1開口22側に引っ張られて移動することで第1の状態から第2の状態とされ、第1開口22が弁体27により塞がれるとともに第2開口23が開放される。(図10、図11参照)。
図9、図10に示すように、インフレーター7からのガスは、筒部材18の主開口21を介して内チャンバ15の内部に供給されると共に、第2開口23を介してサブチャンバ24の内部に供給され、内チャンバ15及びサブチャンバ24が膨らむ。このとき、サブチャンバ24が内チャンバ15内で膨らむことで排出ベント16が塞がれて外部へのガスの流出が抑制される。
排出ベント16からのガスの流出が抑制されるとともにサブチャンバ24内のガスが第2内ベント25から内チャンバ15の内部に流れることで、内チャンバ15の膨張が促進される。そして、内チャンバ15内にガスが充満すると内ベント17から外チャンバ11の内部にガスが流れ込み、外チャンバ11が膨らむ。これにより、サブチャンバ24が膨らんで内チャンバ15の排出ベント16が閉塞された状態でエアバッグ6が展開される。
これにより、例えば、側面衝突の衝突速度が比較的低い場合など、サイドドア3と乗員5との隙間の幅Hが所定幅より広くなった状況でも、エアバッグ6の幅方向の厚みが確保されて内圧が適切な状態に維持される。
従って、体格検知センサーや制御部材等を設けて乗員5の体格を検出したり、側面衝突の衝突速度を検出したりすることなく、隙間の幅に合わせてエアバッグ6の内圧を制御することができる。この結果、乗員5とサイドドア3との隙間の大きさに拘わらず、展開後のエアバッグ6の厚みと内圧を適切な状態に維持することが可能になる。
つづいて、図12、図13に基づいて本発明の他の実施例を説明する。尚、図1から図11に示した部材と同一部材には同一の符号を付してある。
図12にはサイドドア3と乗員5との隙間が狭い状態(所定幅よりも狭い状態)でのガスの噴出状況を説明するエアバッグ36の側面視状態、図13にはサイドドア3と乗員5との隙間が広い状態(所定幅の状態)でのガスの噴出状況を説明するエアバッグ36の側面視状態を示してある。
図に示すように、筒部材18の下端は内チャンバ15の下縁から外部に突出して配され、第2開口23が内チャンバ15の下部の外側に臨んでいる。内チャンバ15の下方で内チャンバ15の外側の外チャンバ11の内部にはサブチャンバ24が配され、サブチャンバ24の入口の筒部24aは筒部材18の下端の第2開口23の周囲に縫合され、筒部材18の下端に内チャンバ15の外側に配されるサブチャンバ24が取り付けられている。
図12に示すように、サイドドア3と乗員5との隙間の幅が狭い場合、弁体27が第2開口23側に位置した第1の状態に維持されるので第2開口23が弁体27により塞がれ、第1開口22が開放される。インフレーター7からのガスは、サブチャンバ24に流れずに筒部材18の主開口21、第1開口22を介して内チャンバ15の内部に供給される。これにより、サブチャンバ24が膨らむことなく排出ベント16が開放された状態で内チャンバ15と外チャンバ11とが膨らみエアバッグ36が展開される。
一方、図13に示すように、サイドドア3と乗員5との隙間の幅が広い場合、弁体27が第1開口22側に引かれて第1の状態から第2の状態に移動されるので、第1開口22が弁体27により塞がれ、第2開口23が開放される。インフレーター7からのガスは、筒部材18の主開口21を介して内チャンバ15の内部に供給されると共に、第2開口23を介して内チャンバ15の外にあるサブチャンバ24の内部に供給され、内チャンバ15及びサブチャンバ24が膨らむ。
このとき、サブチャンバ24が内チャンバ15内で膨らむことで排出ベント16が塞がれて外部へのガスの流出が抑制される。排出ベント16からのガスの流出が抑制されるとともにサブチャンバ24内のガスが第2内ベント25から内チャンバ15の内部に流れることで内チャンバ15の膨張が促進される。
そして、内チャンバ15内にガスが充満すると内ベント17から外チャンバ11の内部にガスが流れ込み、外チャンバ11が膨らむ。これにより、サブチャンバ24が膨らんで内チャンバ15の排出ベント16が閉塞された状態でエアバッグ36が展開される。
上述したエアバッグ36は、サブチャンバ24が内チャンバ15の外部における内チャンバ15の下方で展開するため、腰部、腹部、胸部、肩部に対応する位置に、サブチャンバ24、内チャンバ15、外チャンバ11がより確実に配された状態が確保されてエアバッグ36を展開させることができる。
本発明は、車両のシート側方にエアバッグが展開されるサイドエアバッグ装置の産業分野で利用することができる。
1 車両用シート
2 シートバック
3 サイドドア
4 サイドエアバッグ装置
5 乗員
6、36 エアバッグ
7 インフレーター
11 外チャンバ
12 穴
13 外部ベント
15 内チャンバ
16 排出ベント
17 内ベント
18 筒部材
21 主開口
22 第1開口
23 第2開口
24 サブチャンバ
25 第2内ベント
26 弁部材
27 弁体
31 ひも部材

Claims (5)

  1. 車両の側面からの側面衝突時に乗員と側面車体部材との間にエアバッグが展開するサイドエアバッグ装置において、
    前記エアバッグは、
    当該エアバッグの外周面を形成し、乗員の側面の所望部位を覆う外チャンバと、
    前記外チャンバの内側に配され、インフレーターからのガスが供給される内チャンバと、
    前記内チャンバと前記外チャンバとを連通する内ベントと、
    前記内チャンバに設けられ、前記内チャンバ内のガスを前記エアバッグの外部に排出する排出ベントと、
    前記インフレーターからのガスが供給されることで前記内チャンバの前記排出ベントを塞ぐサブチャンバと、
    前記インフレーターを収容する筒状を成して前記内チャンバの内側に配され、前記内チャンバの内部にガスを供給可能な主開口と、主開口とは異なる位置で前記内チャンバにガスを供給可能な第1開口と、前記サブチャンバに連通されて前記サブチャンバにガスを供給可能な第2開口とを有する筒部と、
    前記エアバッグの展開幅に応じて、前記第1開口と前記第2開口のいずれかを選択的に閉じる弁部材を備えた
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載のサイドエアバッグ装置において、
    前記サブチャンバは、前記内チャンバの下方に配され、
    前記弁部材は、
    前記エアバッグの展開幅が所定幅以上のときに前記第1開口を閉じて前記第2開口から前記サブチャンバにガスを送り、前記エアバッグの展開幅が前記所定幅よりも狭い幅のときに前記第2開口を閉じて前記第1開口から前記内チャンバにガスを送る
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  3. 請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、
    前記弁部材は、
    前記第2開口を閉じる第1の状態から前記第1開口を閉じる第2の状態に切り換え可能な弁体と、
    前記エアバッグの基布に一端が取り付けられると共に前記弁体に他端が取り付けられ、前記エアバッグの展開幅が前記所定幅よりも狭い幅のときに前記弁体を第1の状態に維持して前記第2開口を閉じ、前記エアバッグの展開幅が所定幅以上のときに前記エアバッグの展開による基布の開きにより引っ張られることで前記弁体を第1の状態から第2の状態に切り換えて第1開口を閉じるひも部材とを有する
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置において、
    前記サブチャンバは、前記内チャンバの下方の外側に配されている
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサイドエアバッグ装置において、
    前記サブチャンバは、前記内チャンバの内部の下方に配されている
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
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