以下、開示する技術に係る実施形態について説明する。
まず、本実施形態の概要について説明する。
医師による診断において、読影というものがある。読影では、患者の過去の検査のレポートを参照したり、過去の検査の同一部位シリーズに含まれる画像の各々と、今回の検査の同一部位シリーズに含まれる画像の各々とを比較したりすることで、今回の検査において撮影した画像を診断する。なお、比較対象となる過去の検査を以後、過去検査とし、診断対象となる今回の検査を以後、今回検査とする。また、過去検査に含まれるシリーズを以後、過去シリーズとし、今回検査に含まれるシリーズを以後、今回シリーズとする。また、過去シリーズに含まれる画像を以後、過去画像とし、今回シリーズに含まれる画像を以後、今回画像とする。また、過去画像及び今回画像は、MRやCT等で撮影された検査対象となる患者の断面画像である。
ここで、シリーズとは、1つの検査において少なくとも1つ以上含まれるものであり、1つの検査内における1回のCT等の撮影単位毎に撮影された画像群を表すものである。例えば、対象となる検査が、患者の血管について検査を行うことを対象とする場合、当該検査において、患者の血管を見やすくするために血管に薬品を投入して撮影する場合について考える。この場合、例えば、血管に薬品を投入してからの初期段階、中期段階、及び後期段階の3回、CT等により患者に対して患者の一定の範囲について、一定の間隔によって撮影を行うため、1つの検査において3つのシリーズを含む。更に、シリーズの各々について、CT等により患者の断面を撮影した画像の各々が含まれる。
読影による診断を行う際、医師は、過去検査のレポートの検索と、過去検査のシリーズに含まれる画像の検索とを別々に行う必要がある。また、医師は、過去シリーズから、過去検査で異常が認められた部分の画像(以後、キー画像とする。)を探索し、更に当該キー画像に対応する画像を今回シリーズから探索し、各々の画像を比較する。
また、レポートを記載する際には、医師が過去検査の検査情報(例えば、日時、部位、及び検査種別等)をレポートに記載する運用などによって、読影時に参照した検査の情報をレポートに付与する。そのため、読影時には、上述した一連の操作を行わなければならず、手間がかかる。
また、医師は、読影による診断を行う際に、今回画像と過去画像とを同期させる。ここで、同期とは、患者の断面の同一箇所を撮影した今回画像と過去画像とを対応させることをいう。これは、検査及び検査に含まれるシリーズの各々において撮影が開始される基準点が相違するため、特定のシリーズに含まれる画像と他のシリーズに含まれる画像とを対比する際に、対応づけを行う必要があるために行うものである。また、シリーズ毎に患者の断面の撮影間隔が、例えば、5ミリ、又は10ミリ等と異なることも考えられるため、各シリーズに含まれる画像の各々が他のシリーズに含まれる画像のどれに対応するかということを決定する必要がある。
そこで、本実施形態においては、今回画像と過去画像との同期を利用して、今回検査のレポート作成の操作を一部自動化する。具体的には、過去検査のレポートの情報を利用して、過去シリーズ中のどれがキー画像かを示す情報を医師に提示する。また、過去検査と比較したという情報を今回検査のレポートに自動追記する。さらに、今回シリーズに含まれる今回画像のうち、どの今回画像が過去シリーズのキー画像に対応するかを示す情報を提示する。
以下、図面を参照して、本実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態の読影支援システム1の一例である。図1に示すように、読影支援システム1は、読影を行う利用者(例えば、医師)用の利用者端末2と、画像表示装置4と、レポート作成支援装置5とを有する。本実施形態に係る画像表示装置4は、インターネット等のネットワーク3を介して、利用者端末2、及びレポート作成支援装置5と相互に通信可能に接続される。また、本実施形態に係るレポート作成支援装置5は、インターネット等のネットワーク3を介して、利用者端末2、及び画像表示装置4と相互に通信可能に接続される。なお、図1における利用者端末2は、1つの場合について図示したが、利用者端末2の数は図示の例に限定されず、読影支援システム1は任意の数の利用者端末2を有することができる。また、利用者端末2は、例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、読影を実行する利用者により利用されるものとする。また、利用者端末2は、後述するレポート画面、及び画像表示画面の双方を同時に表示部(図示省略、以後同様)に表示できるものとする。
また、利用者端末2は、例えば、図2に示すような、表示部に表示された患者ID入力画面49において、利用者により送信ボタン50が押下された際に、患者ID入力部51に入力された情報を画像表示装置4へ送信する。なお、利用者端末2は、患者ID入力部51に入力された情報をネットワーク3を介して、画像表示装置4へ送信する。また、患者ID入力部51に入力された情報は、対象となる患者の患者IDであり、患者ID情報として画像表示装置4へ出力される。
また、利用者端末2は、ネットワーク3を介して受け付けた、例えば、図3に示す対象となる患者の検査一覧画面100を、表示部に表示する。ここで、検査一覧画面100は、対象となる患者の検査日時、検査名、及びシリーズ名の情報を含む検査表示情報の各々と、決定ボタン101とを含む。
また、利用者が、読影に用いるシリーズを、検査一覧画面100に表示される検査表示情報の「今回シリーズ」、又は「過去シリーズ」の欄のチェックボックスを選択することで、今回シリーズ、及び過去シリーズの各々を選択する。なお、利用者端末2は、検査表示情報の「今回シリーズ」、又は「過去シリーズ」の欄のチェックボックスが選択された状態で、利用者により決定ボタン101が押下された際に、ネットワーク3を介して、選択済みの検査表示情報を画像表示装置4へ出力する。
なお、利用者端末2は、「今回シリーズ」の欄のチェックボックスが選択された検査表示情報を今回シリーズの検査表示情報として、「過去シリーズ」の欄のチェックボックスが選択された検査表示情報を過去シリーズの検査表示情報として出力する。
また、今回シリーズ、及び過去シリーズとなる検査表示情報が複数選択される場合は、同一の今回検査内において、複数の今回シリーズが選択され、同一の過去検査内において、複数の過去シリーズが選択されるものとする。そのため、利用者により選択されるシリーズは、1つの過去検査内において少なくとも1つ以上の過去シリーズが選択され、1つの今回検査内において少なくとも1つ以上の今回シリーズが選択される。
また、対象となる過去検査、及び今回検査は各々1つとなる。そのため、本実施形態においては、3つ以上の検査に跨って、検査表示情報が選択されることはないものとする。ここで、検査表示情報は、検査一覧画面100の「番号」の欄が同一である検査表示情報を同一の検査に含まれる検査表示情報とする。また、選択される今回シリーズの数と、選択される過去シリーズの数とは一致していなくてもよい。
また、利用者端末2は、ネットワーク3を介して受け付けた、例えば、図4に示す画像表示画面57を、表示部に表示する。図4に示す画像表示画面57は、今回検査のシリーズに含まれる画像が表示される今回シリーズ表示部52と、今回シリーズ表示部52に表示された画像を切り替えるスクロールバー53とを含む。また、図4に示す画像表示画面は、過去検査のシリーズに含まれる画像が表示される過去シリーズ表示部54と、過去シリーズ表示部54に表示された画像を切り替えるスクロールバー55とを含む。また、スクロールバー53上には、当該スクロールバー53上の位置を指定するためのつまみ58が設けられており、スクロールバー55上には、当該スクロールバー55上の位置を指定するためのつまみ59が設けられている。なお、スクロールバー53及び55上のつまみ58及び59の位置が、開示の技術の画像指定インタフェースの位置の一例である。
なお、各シリーズに対応するスクロールバー53及び55は、対応するシリーズに含まれる画像の各々について、スクロールバー上の対応する位置を予め定めておく。対応する位置は、例えば、当該スクロールバーの長さを、当該シリーズに含まれる画像の総数で割った値と、当該シリーズの当該画像の枚数目の値との積で表される、スクロールバーの基準点からの距離として対応する位置として予め定めておく。利用者が、つまみ58の位置をスクロールバー53上で移動させることによって、今回シリーズ表示部52に表示する画像を、つまみ58の位置が示すスクロールバー53上の位置に対応する画像に切り替えることができる。同様に、つまみ59の位置をスクロールバー55上で移動させることによって、過去シリーズ表示部54に表示する画像を切り替えることができる。
また、表示するシリーズが複数ある場合には、各シリーズに対応した今回シリーズ表示部52及び過去シリーズ表示部54を含む画像表示画面57が表示部に表示される。具体的には、表示する今回シリーズ、及び過去シリーズが各々3つずつある場合には、例えば図5に示す画像表示画面57が表示部に表示される。この場合、画像表示画面57は、今回シリーズ表示部52A〜Cと、スクロールバー53A〜Cと、つまみ58A〜Cと、過去シリーズ表示部54A〜Cと、スクロールバー55A〜Cと、つまみ59A〜Cと、同期ボタン56とを含む構成となる。なお、本実施形態においては、図5に示すように、表示する今回シリーズ及び過去シリーズの各々は3つずつであるものとして説明する。
また、図4に示す画像表示画面57は、今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されている画像の各々を同期させるための、同期ボタン56を含む。利用者は、同期を行う場合には、事前につまみ58及びつまみ59の各々を操作し、各シリーズに対応する今回シリーズ表示部52及び過去シリーズ表示部54毎に表示されている画像を、同期対象となる画像の各々に変更した状態で、同期ボタン56を押下する。
また、利用者端末2は、利用者により、画像表示画面57の同期ボタン56が押下された際に、ネットワーク3を介して、同期指示情報を画像表示装置4へ出力する。
また、利用者端末2は、ネットワーク3を介して受け付けた、例えば、図6に示すレポート画面60を表示する。図6に示すレポート画面60は、過去検査のレポート名を表示する過去レポート名表示部61と、過去検査のレポートの内容を表示する過去レポート表示部62と、過去検査のレポートにおいて参照されているキー画像を表示するキー画像表示部63とを含む。また、レポート画面60は、今回検査のレポートを表示させる今回レポート表示部64と、今回レポートのキー画像を参照するキー画像登録部65とを含む。ここで、レポートにおいて参照されているキー画像とは、レポート中の文書内において参照されているキー画像と、レポート中の文書内において参照されておらず、レポートに登録されているキー画像とを含む。
ここで、今回レポート表示部64は、今回検査のレポート作成領域であり、利用者の操作により、今回レポートを追記する領域である。また、キー画像登録部65は、今回検査におけるキー画像を利用者の操作によって登録する領域である。
次に、本実施形態に係る画像表示装置4について説明する。図7に、本実施形態に係る画像表示装置4の機能ブロック図を示す。図7に示すように、画像表示装置4は、記憶部10と、表示画像検索部16と、同期処理部18と、位置計算部20と、表示制御部24とを有する。なお、位置計算部20及び表示制御部24が、開示の技術の表示制御部の一例である。
記憶部10は、画像ファイル記憶部12と、情報記憶部14とを有する。
画像ファイル記憶部12には、検査において撮影された画像の各々が記憶されている。
情報記憶部14には、検査情報リスト102、シリーズ情報リスト103、及び画像情報リスト104が記憶されている。
検査情報リスト102は、例えば、図8に示すようなリストである。検査情報リスト102には、患者に対応しているユニークな患者IDと、検査に対応しているユニークなStudy Instance UID(以後、StudyUIDとする。)と、検査名と、検査日時と、検査種別とを含む検査情報の各々が格納されている。
シリーズ情報リスト103は、例えば図9に示すようなリストである。シリーズ情報リスト103には、シリーズに対応しているユニークなSeries Instance UID(以後、SeriesUID)と、当該シリーズを含む検査のStudyUIDと、シリーズ名とを含むシリーズ情報の各々が格納されている。
画像情報リスト104は、例えば、図10に示すようなリストである。画像情報リスト104には、画像に対応しているユニークなSOP Instance UID(以後、SOPUIDとする。)と、SeriesUIDと、画像位置と、画像パスと、当該画像が何枚目かの情報とを含む画像情報の各々が格納されている。
ここで、画像位置とは、画像が属するシリーズの撮影が開始された基準点からの座標を表す。また、画像パスとは、当該画像が、画像ファイル記憶部12のどの部分に記憶されているかという格納先のパスを表すものである。また、何枚目かの情報とは、当該画像の属するシリーズにおいて、当該画像が何枚目に撮影されたかを表す情報である。読影を行う対象となる画像は、MR、CT等により撮影された画像であるため、同一のシリーズにおいては、同一の基準点から等間隔に、患者の断面を順々に撮影しているものとする。
表示画像検索部16は、ネットワーク3を介して受け付けた患者ID情報と、情報記憶部14に記憶されている検査情報リスト102及びシリーズ情報リスト103とに基づいて、対象となる患者の検査一覧を作成し、表示制御部24へ出力する。
具体的には、表示画像検索部16は、検査情報リスト102の「患者ID」の欄が、取得した患者ID情報に含まれる患者IDと一致する検査情報の各々を取得する。また、表示画像検索部16は、取得した検査情報の各々の「Study Instance UID」の欄の情報と、シリーズ情報リスト103の「Study Instance UID」の欄の情報とが一致するシリーズ情報の各々を取得する。また、表示画像検索部16は、取得した検査情報の各々に含まれる検査日時、検査名の情報と、シリーズ情報の各々に含まれるシリーズ名の情報とを組み合わせる。また、表示画像検索部16は、組み合わせた結果の各々に基づいて、図11に示すような、検査日時、検査名、及びシリーズ名を含む対応する患者の検査表示情報の各々を作成し、検査一覧として表示制御部24へ出力する。
また、表示画像検索部16は、ネットワーク3を介して受け付けた検査表示情報の各々と、記憶部10に記憶されている各種情報とに基づいて、表示対象となる過去及び今回シリーズに含まれる画像の各々を検索し、表示制御部24に出力する。
具体的には、表示画像検索部16は、取得した今回シリーズ及び過去シリーズの検査表示情報の各々について、下記の処理を実施する。以下では、1つの検査表示情報についての処理に説明するが、表示画像検索部16は、全ての検査表示情報について下記同様の処理を実行する。
表示画像検索部16は、当該検査表示情報に含まれる検査名、及び検査日時と、検査情報リスト102に含まれる検査情報のうち、「検査名」の欄、及び「検査日時」の欄の情報とが一致する検査情報を取得する。
また、表示画像検索部16は、シリーズ情報リスト103に含まれるシリーズ情報のうち、取得した検査情報と「Study Instance UID」の欄の情報が一致するシリーズ情報を取得する。さらに、表示画像検索部16は、当該検査表示情報に含まれるシリーズ名と、取得したシリーズ情報の「シリーズ名」の欄の情報とが一致するシリーズ情報を取得する。ここで、取得したシリーズ情報が対象となるシリーズのシリーズ情報となる。
また、表示画像検索部16は、取得したシリーズ情報の「Series Instance UID」の欄の情報と、画像情報リスト104に含まれる画像情報のうち「Series Instance UID」の欄の情報とが一致する画像情報の各々を取得する。
そして、表示画像検索部16は、取得した画像情報の各々の「画像パス」の欄、及び「何枚目」の欄の情報に基づいて、画像ファイル記憶部12から対象となるシリーズに含まれる画像の各々を取得し、1枚目から順に並べ替えた状態で、表示制御部24に出力する。なお、表示画像検索部16は、上記の処理中に取得した表示対象の各シリーズに対応するシリーズ情報の各々、及び各画像に対応する画像情報の各々を各シリーズ、及び各画像に対応づけて、表示制御部24に出力する。また、表示画像検索部16は、上記の処理中に取得した過去検査に対応する検査情報を表示制御部24に出力する。また、表示画像検索部16は、表示制御部24に出力するシリーズ毎の画像の各々について、過去シリーズ、及び今回シリーズの区別がつくように、情報を付加しているものとする。なお、当該情報は、処理対象となる検査表示情報に含まれる「今回シリーズ」又は「過去シリーズ」の欄の情報に基づいて判断することができる。
同期処理部18は、ネットワーク3を介して同期指示情報を受け付けると、同期指示情報を受け付けた時点で、表示対象のシリーズ毎に、今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されている各画像を、同期画像として特定する。同期処理部18は、メモリ(図示省略、以後同様)から、表示対象のシリーズ毎に、シリーズ情報と、同期画像として特定した画像の画像情報(以後、同期画像情報とする。)とを読み込む。また、同期処理部18は、メモリから表示対象の過去検査に対応する検査情報を読み込む。なお、取得したシリーズ情報と画像情報とは、後述する表示制御部24の説明において説明している通り、画像表示画面57の、どの位置の今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されているものかということが既知であるものとする。
また、同期処理部18は、表示対象のシリーズ毎に、取得したシリーズ情報から、SeriesUIDを取得し、各同期画像情報からSOPUID情報及び「何枚目」の欄の情報を取得する。同期処理部18は、表示対象のシリーズ毎に、取得した各同期画像情報の「何枚目」の欄の情報から、各同期画像が、当該同期画像が属するシリーズにおいて何枚目の画像かの情報を取得する。また、同期処理部18は、取得した同期画像情報の各々の「画像位置」の情報の座標値を、対応するシリーズ毎の同期基準位置として決定し、同期画像が属するシリーズにおいて何枚目の画像かの情報と併せて位置計算部20に出力する。
また、同期処理部18は、表示対象のシリーズ毎に、取得した同期画像情報と、画像情報リスト104とに基づいて、同期画像と同一のシリーズであって、かつ、同期画像の次に撮影された画像についての画像情報(以後、次画像情報とする。)を取得する。例えば、同期処理部18は、画像情報リスト104に含まれる画像情報の「Series Instance UID」の欄の情報が同期画像情報と一致し、「何枚目」の欄の情報が、取得した同期画像の値に1を加えた値の画像情報を次画像情報として取得する。
また、同期処理部18は、表示対象のシリーズ毎に、取得した同期基準位置及び次画像情報に基づいて、当該シリーズにおける撮影間隔(距離)を取得し、位置計算部20に出力する。具体的には、同期処理部18は、次画像情報の「画像位置」の欄の座標値と、同期基準位置の座標値との距離を計算し、当該距離を当該シリーズにおける撮影間隔として取得する。また、同期処理部18は、同期中であることを表す同期情報を表示制御部24へ出力する。
また、同期処理部18は、取得した過去検査の検査情報に含まれるStudyUIDと、検査日時、及び検査種別の情報を、ネットワーク3を介してレポート作成支援装置5へ送信する。
位置計算部20は、ネットワーク3を介して受け付けた過去検査のキー画像のSOPUIDの各々に基づいて、利用者端末2の表示部に表示されている画像表示画面57のスクロールバー53、及び55上の、マークを表示する位置を計算する。
具体的には、位置計算部20は、取得したSOPUID情報各々について、下記の処理を行う。以下、受け付けたSOPUIDのうち、1つのSOPUIDについての処理について説明するが、取得した全てのSOPUIDについて下記同様の処理を行うものとする。
位置計算部20は、ネットワーク3を介して受け付けた過去検査のキー画像のSOPUIDを受け付けると、メモリから、表示対象のシリーズ毎に、シリーズ情報を取得する。また、位置計算部20は、画像情報リスト104に含まれる画像情報のうち、「SOP Instance UID」の欄の情報が、取得した当該SOPUIDと一致する画像情報を取得する。また、位置計算部20は、取得した画像情報、及び取得したシリーズ情報に含まれるシリーズ情報の「Series Instance UID」の欄の情報が一致する場合には、当該画像情報をマーク画像情報とする。
ここで、「Series Instance UID」の欄の情報が一致したシリーズ情報に対応するシリーズが、当該SOPUIDに対応するキー画像を含むシリーズであり、当該シリーズをマークシリーズとする。また、表示対象のシリーズのうち、マークシリーズ以外のシリーズを他のシリーズとする。
また、位置計算部20は、取得したマーク画像情報の「何枚目」の欄の情報から、当該キー画像が、マークシリーズの何枚目にあたるかの情報を取得し、表示制御部24に出力する。
また、位置計算部20は、取得した他のシリーズの各々について、マークシリーズにおけるキー画像に対応する位置の画像が当該他のシリーズの何枚目の画像か決定し、表示制御部24に出力する。
具体的には、位置計算部20は、同期処理部18から取得した表示対象のシリーズ毎の同期基準位置、同期画像が何枚目の画像かの情報、及び撮影間隔と、取得した当該キー画像がマークシリーズの何枚目にあたるかの情報とに基づいて決定する。
ここで、位置計算部20は、マーク画像情報の「画像位置」の座標値と、取得したマークシリーズの同期基準位置の座標値とに基づいて、キー画像の同期基準位置からの距離を計算する。また、位置計算部20は、他のシリーズの各々について、取得した同期画像が何枚目の画像かの情報、及び撮影間隔と、計算したキー画像の同期基準位置からの距離とに基づいて、当該他のシリーズにおいてキー画像に対応する画像が同期画像から何枚目か決定する。
例えば、キー画像の同期基準位置からの距離が10mmであり、かつ、他のシリーズの撮影間隔が2mmである場合には、(10/2=5)となる。そのため、当該他のシリーズのキー画像に対応する画像は、当該他のシリーズの同期画像から5枚後にあると決定できる。一方、他のシリーズの撮影間隔が5mmである場合には、(10/5=2)となり、当該他のシリーズのキー画像に対応する画像は、当該他のシリーズの同期画像から2枚後にあると決定できる。
また、位置計算部20は、表示制御部24から位置計算指示情報が入力されると、表示対象のシリーズ毎に表示する画像が何枚目かを決定し、表示制御部24に出力する。具体的には、位置計算部20は、取得した位置計算指示情報、及び表示対象のシリーズ毎の同期基準位置、同期画像が属するシリーズにおいて何枚目の画像かの情報、及び撮影間隔に基づいて、表示対象のシリーズ毎に表示する画像が何枚目かを決定する。
ここで、位置計算指示情報には、つまみ58又は59を、スクロールバー53又55上で移動した今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されている画像の画像情報の「画像位置」の情報が含まれるものとする。なお、具体的に決定する方法は、上述の位置計算部20の処理におけるキー画像を、つまみ58又は59を、スクロールバー53又55上で移動した今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されている画像とする。また、他のシリーズを、つまみ58又は59をスクロールバー53又55上で移動した今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54以外の今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に対応するシリーズの各々とする。また、他のシリーズは、上述と同様の処理を行うことにより決定することができる。
表示制御部24は、表示画像検索部16から入力された検査一覧を、例えば、図3に示す検査一覧画面100として、ネットワーク3を介して、利用者端末2に出力する。
また、表示制御部24は、表示画像検索部16から入力された表示対象となる過去及び今回シリーズに含まれる画像の各々に基づいて、例えば、図5に示す画像表示画面57を作成し、ネットワーク3を介して、利用者端末2に出力する。この場合、画像表示画面57の各シリーズに対応した今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示される画像は、例えば、当該シリーズにおける1枚目の画像とすることができる。
なお、表示制御部24は、画像表示画面57の対応する今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54の各々と、表示画像検索部16から入力された、シリーズ情報及び画像情報の各々とを対応づけてメモリに記憶しておく。また、表示画像検索部16から入力された、シリーズ情報及び画像情報の各々は、当該今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されているシリーズに対応するものである。
また、表示制御部24は、現在、今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されている画像の画像情報を画像表示画面57の対応する今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54の位置の各々と対応付けてメモリに記憶しておく。
また、表示制御部24は、表示画像検索部16から入力された過去検査の検査情報をメモリに記憶しておく。また、表示制御部24は、今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54の各々に現在表示されているシリーズ毎の画像が変更される度に、メモリに当該画像の画像情報と位置との対応づけが記憶されるため、現在表示されている画像を特定することができる。
また、表示制御部24は、位置計算部20から取得した、キー画像がマークシリーズの何枚目にあたるかの情報に基づいて、マークシリーズのスクロールバー55のキー画像に対応する位置にマークを表示するように画像表示画面57を作成する。また、表示制御部24は、作成した画像表示画面57を、ネットワーク3を介して利用者端末2に送信し、利用者端末2の表示部に表示させる。例えば、図5において、マークシリーズに属する画像が過去シリーズ表示部54Aに表示されている場合、表示制御部24は、図12に示すように、スクロールバー55Aのキー画像に対応する位置にマーク600を表示する。なお、上述したように、各シリーズにおいて、何枚目がスクロールバーのどの位置に対応するかということは、予め定められている。
また、表示制御部24は、位置計算部20から取得した他のシリーズ毎の、キー画像に対応する画像が何枚目かの情報に基づいて、他のシリーズのスクロールバー53又は55上の対応する位置にマーク600を表示するように画像表示画面57を作成する。また、表示制御部24は、作成した画像表示画面57を、ネットワーク3を介して利用者端末2に送信し、利用者端末2の表示部に表示させる。
例えば、図12のようにマークシリーズにおいて、キー画像に対応するスクロールバー55上の位置にマークが付されている場合について考える。この場合、図13のように、他のシリーズの各々について当該キー画像に対応する画像に対応するスクロールバー53又は55上の位置にマークが表示される。
また、表示制御部24は、ネットワーク3を介して、利用者端末2からスクロールバー53又は55上のつまみを操作した情報を受け付けると、画像表示画面57を作成する。ここで、作成される画像表示画面57は、操作されたスクロールバー53又は55に対応する今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されているシリーズの画像を変更するように作成される。
具体的には、表示制御部24は、操作されたスクロールバー53又は55に対応する今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されているシリーズの画像を特定する。そして、表示制御部24は、特定した画像を、当該シリーズにおける、スクロールバー53又は55上のつまみの位置に対応した当該シリーズ内の画像に変更するように、画像表示画面57を作成する。また、表示制御部24は、作成した画像表示画面57を、ネットワーク3を介して利用者端末2に送信し、利用者端末2の表示部に表示させる。
また、表示制御部24は、同期処理部18から同期情報を取得している場合に、ネットワーク3を介して、利用者端末2からスクロールバー53又は55上のつまみ58又は59を操作して情報を受け付けると、位置計算指示情報を位置計算部20に出力する。また、表示制御部24は、受け付けた、スクロールバー53又は55上のつまみ58又は59を操作した情報に基づいて、今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されているシリーズの画像を、変更するように画像表示画面57を作成する。ここで、対象となる今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54は、操作されたスクロールバー53又は55に対応するものであり、変更される画像は、スクロールバー53又は55上の、操作後のつまみ58又は59の位置に対応した画像である。
更に、表示制御部24は、位置計算部20から入力された、つまみ58又は59を移動していないシリーズの表示されている画像が何枚目かの情報に基づいて、当該シリーズの画像を対応した画像に変更するように画像表示画面57を作成する。ここで、変更される画像は、つまみ58又は59を移動していないシリーズの今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されている画像である。
そして、表示制御部24は、作成した画像表示画面57を、ネットワーク3を介して利用者端末2に送信し、利用者端末2の表示部に表示させる。なお、表示制御部24は、つまみ58又は59を移動していないシリーズの画像を表示する場合について、当該シリーズに対応するスクロールバー53又は55上のつまみ58又は59の位置も移動させるように、画像表示画面57を作成するものとする。
次に、本実施形態に係るレポート作成支援装置5について説明する。図14に、本実施形態に係るレポート作成支援装置5の機能ブロック図を示す。図14に示すように、レポート作成支援装置5は、レポート情報記憶部32と、レポート検索部36と、表示制御部38とを有する。
レポート情報記憶部32には、例えば、図15に示すレポートリスト105が記憶されている。なお、レポートは1検査につき1つ作成されているものとする。
ここで、レポートリスト105の「Study Instance UID」の欄は、対応するレポートのStudyUIDを表す。また、「SOP Instance UID」の欄は、対応するレポートに参照されているキー画像のSOPUIDを表す。また、レポートリスト105の「画像」の欄は、キー画像のサムネイル画像の情報である。なお、同一のレポート名に紐づく、StudyUID、SOPUID、及び内容の組み合わせを併せて1つのレポート情報とする。また、図15に示す「画像」の欄のキー画像のサムネイル画像は「*」で表現し、具体的な画像の表示は省略する。なお、レポートリスト105の「SOP Instance UID」の欄の情報が、開示の技術の付加情報の一例である。
レポート検索部36は、ネットワーク3を介して、画像表示装置4から取得した過去検査のStudyUIDと、レポートリスト105に基づいて、過去検査のレポート情報を取得し、表示制御部38へ出力する。具体的には、レポート検索部36は、レポートリスト105に含まれるレポート情報のうち、「Study Instance UID」の欄の情報が、取得したStudyUIDと一致するレポート情報を過去検査のレポート情報として取得する。
表示制御部38は、ネットワーク3を介して、画像表示装置4から取得した過去検査の検査日時、及び検査種別と、取得した過去検査のレポート情報に基づいて、レポート画面60を作成する。また、表示制御部38は、作成したレポート画面60を、ネットワーク3を介して利用者端末2に送信し、利用者端末2の表示部に表示させる。
具体的には、表示制御部38は、例えば、図6に示すレポート画面60の過去レポート名表示部61に、取得したレポート情報の「レポート名」の欄の情報を表示する。また、表示制御部38は、レポート画面60の過去レポート表示部62に、取得したレポート情報の「内容」の欄の情報を表示する。また、表示制御部38は、レポート画面60のキー画像表示部63に、取得したレポート情報の「画像」の欄の各々の画像を表示する。また、表示制御部38は、取得した過去検査の検査日時、及び検査種別に基づいて、今回レポート表示部64に、「「検査日時」の「検査種別」と比較した。」との1文を表示する。
画像表示装置4は、例えば図16に示すコンピュータ200で実現することができる。コンピュータ200はCPU202、一時記憶領域としてのメモリ204、及び不揮発性の記憶装置206を備える。また、コンピュータ200は、入出力装置208が接続される入出力インターフェース(I/F)210を備える。また、コンピュータ200は、記録媒体212に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するread/write(R/W)部214、及びインターネット等のネットワーク3に接続されるネットワークI/F216を備える。CPU202、メモリ204、記憶装置206、入出力I/F210、R/W部214、及びネットワークI/F216は、バス218を介して互いに接続される。
記憶装置206はHDD(Hard Disk Drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶装置206には、コンピュータ200を画像表示装置4として機能させるための画像表示プログラム310、及びマーク表示プログラム320が記憶される。また、記憶装置206は、画像ファイルの各々が記憶される画像ファイル記憶領域350と、各種リストが記憶される情報記憶領域352とを有する。
CPU202は、画像表示プログラム310、及びマーク表示プログラム320を記憶装置206から読みだしてメモリ204に展開する。また、CPU202は、画像表示プログラム310、及びマーク表示プログラム320が有するプロセスを順次実行する。
また、CPU202は、画像ファイル記憶領域350に記憶された画像ファイルの各々を読み出し、メモリ204に展開する。また、CPU202は、情報記憶領域352に記憶された検査情報を読み出し、検査情報リスト102としてメモリ204に展開する。また、CPU202は、情報記憶領域352に記憶されたシリーズ情報を読み出し、シリーズ情報リスト103としてメモリ204に展開する。また、CPU202は、情報記憶領域352に記憶された画像情報を読み出し、画像情報リスト104としてメモリ204に展開する。
画像表示プログラム310は、表示画像検索プロセス312と、表示制御プロセス314を有する。
CPU202は、表示画像検索プロセス312を実行することで、図7に示す表示画像検索部16として動作する。また、CPU202は、表示制御プロセス314を実行することで、図7に示す表示制御部24として動作する。
マーク表示プログラム320は、同期プロセス322、位置計算プロセス324、及び表示制御プロセス326を有する。
CPU202は、同期プロセス322を実行することで、図7に示す同期処理部18として動作する。また、CPU202は、位置計算プロセス324を実行することで、図7に示す位置計算部20として動作する。また、CPU202は、表示制御プロセス326を実行することで、図7に示す表示制御部24として動作する。
これにより、画像表示プログラム310、及びマーク表示プログラム320を実行したコンピュータ200が、画像表示装置4として機能することになる。
なお、画像表示装置4は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
また、レポート作成支援装置5は、例えば図17に示すコンピュータ400で実現することができる。コンピュータ400は、コンピュータ200と同様、バス418を介して互いに接続された、CPU402、メモリ404、記憶装置406、入出力I/F410、R/W部414、及びネットワークI/F416を含む。
記憶装置406はHDD(Hard Disk Drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶装置406には、コンピュータ400をレポート作成支援装置5として機能させるためのレポート作成プログラム420が記憶される。また、記憶装置406は、レポート情報の各々が記憶されるレポート情報記憶領域450を有する。
CPU402は、レポート作成プログラム420を記憶装置406から読みだしてメモリ404に展開する。また、CPU402は、レポート作成プログラム420が有するプロセスを順次実行する。
また、CPU402は、レポート情報記憶領域450に記憶されたレポート情報の各々を読み出し、レポートリスト105としてメモリ404に展開する。
レポート作成プログラム420は、レポート検索プロセス422と、表示制御プロセス424とを有する。
CPU402は、レポート検索プロセス422を実行することで、図14に示すレポート検索部36として動作する。また、CPU402は、表示制御プロセス424を実行することで、図14に示す表示制御部38として動作する。
これにより、レポート作成プログラム420を実行したコンピュータ400が、レポート作成支援装置5として機能することになる。
なお、レポート作成支援装置5は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に、図18及び図19のシーケンス図を用いて、本実施形態に係る読影支援システム1全体の処理の流れを説明する。まず、図18のシーケンス図に従って、キー画像に対応するスクロールバー53又は55上の位置にマークを表示する際の全体の処理の流れを簡単に説明する。図18において、まず、利用者端末2から、画像表示装置4へ同期指示情報を送信する。また、画像表示装置4が、同期指示情報を受信すると、画像表示装置は、過去検査情報を、レポート作成支援装置5へ送信する。そして、レポート作成支援装置5は、過去検査情報に基づいて、過去検査のレポートを検索し、表示する。また、レポート作成支援装置5は、検索した過去レポートに登録されているキー画像の各々のSOPUIDを画像表示装置4へ送信する。そして、画像表示装置4は、キー画像に対応するSOPUIDを受信すると、受信したキー画像に対応するSOPUIDの各々に基づいて、マークシリーズ及び他のシリーズのスクロールバー上の対応する位置にマークを表示する。
次に、図19のシーケンス図に従って、今回レポートに過去検査の情報を記載する際の全体の処理の流れを簡単に説明する。図19において、まず、利用者端末2から、画像表示装置4へ同期指示情報を送信する。また、画像表示装置4が、同期指示情報を受信すると、画像表示装置は、過去検査情報を、レポート作成支援装置5へ送信する。そして、レポート作成支援装置5は、過去検査情報に基づいて、今回検査のレポートに過去検査の情報を記載する。
次に、画像表示装置4及びレポート作成支援装置5各々の装置での各処理の説明をする。
まず、本実施形態に係る画像表示装置4の作用について説明する。利用者端末2から送信された患者ID情報を画像表示装置4が受け付けると、画像表示装置4において、図20に示す画像表示処理が実行される。次に、利用者端末2から送信された同期指示情報を画像表示装置4が受け付けると、画像表示装置4において、図21、及び図22に示すマーク表示処理が実行される。なお、画像表示装置4により実行されるマーク表示処理は、開示する技術の読影支援方法の一例である。また、画像表示装置4により実行されるマーク表示処理は、開示する技術の画像選択支援方法の一例である。以下、画像表示処理、及びマーク表示処理について詳述する。
まず、画像表示処理について説明する。図20は、画像表示処理の一例を示すフローチャートである。図20に示す画像表示処理のフローチャートにおいて、まず、ステップS1で、表示画像検索部16は、受け付けた患者ID情報と、検査情報リスト102と、シリーズ情報リスト103とに基づいて、対象となる患者の検査一覧を作成する。
次に、ステップS2で、表示制御部24は、ステップS1において作成した、検査一覧に基づいて、検査一覧画面100を作成し、ネットワーク3を介して、利用者端末2の表示部に表示させる。
次に、ステップS3で、表示画像検索部16は、ネットワーク3を介して、利用者端末2から検査表示情報の各々を受信したか否かを判定する。表示画像検索部16が、検査表示情報の各々を受信したと判定した場合には、画像表示処理は、ステップS4へ移行する。一方、表示画像検索部16が、検査表示情報の各々を受信していないと判定した場合には、画像表示処理は、ステップS3を繰り返す。
次に、ステップS4で、表示画像検索部16は、ステップS3において受信した検査表示情報の各々と、検査情報リスト102、シリーズ情報リスト103、及び画像情報リスト106とに基づいて、過去及び今回シリーズ毎の画像の各々の画像パスを取得する。また、表示画像検索部16は、取得した過去及び今回シリーズ毎の画像の各々の格納先に基づいて、過去及び今回シリーズ毎の各画像を取得する。
次に、ステップS5で、表示制御部24は、ステップS4において取得した、過去及び今回シリーズ毎の画像の各々に基づいて、例えば、図5に示す画像表示画面57を作成し、ネットワーク3を介して、利用者端末2に表示させる。また、表示制御部24は、ステップS5で、画像表示画面57の今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に対応する位置の各々と、当該位置に表示されているシリーズ情報及び画像情報の各々とを対応づけてメモリに記憶する。また、表示制御部24は、ステップS5で、現在今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されている画像の画像情報を画像表示画面57の対応する今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54の位置の各々と対応付けてメモリに記憶する。また、表示制御部24は、ステップS5で、ステップS3において取得した過去検査の検査情報をメモリに記憶する。その後、画像表示処理を終了する。
なお、表示制御部24は、現在表示されているシリーズ毎の画像が変更される度に、メモリに当該画像の画像情報と今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54の各々の位置との対応づけを記憶する処理を行う。
次に、マーク表示処理について説明する。図21、及び図22は、マーク表示処理の一例を示すフローチャートである。図21に示すマーク表示処理のフローチャートにおいて、まず、ステップS100で、同期処理部18は、利用者端末2に表示されている、今回シリーズ表示部52又は過去シリーズ表示部54に表示されているシリーズの各々の画像を同期させる。また、ステップS100で、同期処理部18は、メモリから読み込んだ同期画像情報、及びシリーズ情報の各々に基づいて、同期画像の各々について、対応するシリーズ毎の同期基準位置と、同期画像が、シリーズにおいて何枚目の画像かの情報とを取得する。また、ステップS100で、同期処理部18は、表示対象のシリーズ毎に、取得した同期基準位置と、画像情報リスト104とに基づいて、当該シリーズにおける撮影間隔を取得する。
次に、ステップS101で、同期処理部18は、メモリから過去検査の検査情報を読み込み、当該検査情報に含まれるStudyUIDと、検査日時、及び検査種別の情報を、ネットワーク3を介してレポート作成支援装置5へ送信する。
次に、ステップS102で、位置計算部20は、レポート作成支援装置5から、ネットワーク3を介して過去検査のキー画像の各々のSOPUIDを受け付けたか否かを判定する。位置計算部20が、過去検査のキー画像の各々のSOPUIDを受け付けたと判定した場合には、マーク表示処理は、ステップS104へ移行する。一方、位置計算部20が、過去検査のキー画像の各々のSOPUIDを受け付けていないと判定した場合には、マーク表示処理は、ステップS102を繰り返す。
次に、ステップS104で、位置計算部20は、ステップS102において取得した過去検査のキー画像の各々のSOPUIDのうち、処理対象となるキー画像のSOPUIDを決定する。
次に、ステップS106で、位置計算部20は、メモリに記憶されている表示対象となるシリーズのシリーズ情報の各々を読み込む。
次に、ステップS108で、位置計算部20は、ステップS104において取得した処理対象となるSOPUIDと、画像情報リスト104とに基づいて、処理対象となる画像情報を取得する。
次に、ステップS110で、位置計算部20は、ステップS106において取得したシリーズ情報の各々と、ステップS108において取得した処理対象となる画像情報とに基づいて、処理対象となる画像情報に対応するシリーズが表示対象か否か判定する。位置計算部20が、処理対象となる画像情報に対応するシリーズが表示対象であると判定した場合には、処理対象となる画像情報をマーク画像情報として取得すると共に、表示対象のシリーズをマークシリーズとし、マーク表示処理は、ステップS112へ移行する。一方、位置計算部20が、処理対象となる画像情報に対応するシリーズが表示対象でないと判定した場合には、マーク表示処理は、図22のステップS122へ移行する。
次に、ステップS112で、位置計算部20は、ステップS108において取得したマーク画像情報に基づいて、処理対象となるSOPUIDが示すキー画像のマークシリーズ内の画像位置を取得する。
次に、ステップS113で、表示制御部24は、利用者端末2の表示部に表示されている画像表示画面57のスクロールバー55上であって、かつ、ステップS112において取得した位置にマークを表示させるように画像表示画面57を作成する。
次に、ステップS114で、位置計算部20は、ステップS106において取得したシリーズ情報に基づいて、処理対象となる他のシリーズを決定する。
次に、ステップS116で、位置計算部20は、ステップS100で取得したシリーズ毎の同期基準位置、同期画像の位置情報、及び撮影間隔と、取得したキー画像の位置情報とに基づいて、当該他のシリーズにおいてマークを表示する位置を決定する。なお、キー画像の位置情報は、ステップS112において取得しているものを用いる。また、ステップS116終了後、マーク表示処理は、図22のステップS118へ移行する。
次に、図22のステップS118で、表示制御部24は、ステップS116において取得した他のシリーズにおいてマークを表示するスクロールバー53又は55上の位置にマークを表示するように画像表示画面57を作成する。また、ステップS118で、表示制御部24は、作成した画像表示画面57を、ネットワーク3を介して利用者端末2に表示させる。
次に、ステップS120で、位置計算部20は、全ての他のシリーズについてステップS114からステップS118までの処理を終了したか否かを判定する。位置計算部20が、全ての他のシリーズについてステップS114からステップS118までの処理を終了したと判定した場合には、マーク表示処理は、ステップS122へ移行する。一方、位置計算部20が、全ての他のシリーズについてステップS114からステップS118までの処理を終了していないと判定した場合には、マーク表示処理は、図21のステップS114へ移行し、処理対象となる他のシリーズを変更する。
次に、ステップS122で、位置計算部20は、ステップS102において受け付けた全てのキー画像のSOPUIDについて、図21のステップS104から図22のステップS120までの処理を終了したか否かを判定する。位置計算部20が、全てのキー画像のSOPUIDについて、図21のステップS104から図22のステップS120までの処理を終了したと判定した場合には、マーク表示処理は、終了する。一方、位置計算部20が、全てのキー画像のSOPUIDについて、図21のステップS104から図22のステップS120までの処理を終了していないと判定した場合には、マーク表示処理は、図21のステップS104へ移行する。
次に、本実施形態に係るレポート作成支援装置5の作用について説明する。まず、画像表示装置4から送信された過去検査の情報をレポート作成支援装置5が受け付けると、レポート作成支援装置5において、図23に示すレポート作成処理が実行される。なお、レポート作成支援装置5により実行されるレポート作成処理は、開示する技術の読影支援方法の一例である。以下、レポート作成処理について詳述する。
図23は、レポート作成処理の一例を示すフローチャートである。図23に示すレポート作成処理のフローチャートにおいて、まず、ステップS150で、レポート検索部36が、画像表示装置4から取得した過去検査のStudyUIDと、レポートリスト105に基づいて、過去検査のレポート情報を取得する。
次に、ステップS152で、レポート検索部36は、ステップS150において取得した過去検査のレポート情報に含まれるキー画像のSOPUIDの各々を、ネットワーク3を介して画像表示装置4へ送信する。
次に、ステップS154で、表示制御部38は、画像表示装置4から取得した過去検査の検査日時、及び検査種別と、ステップS150において取得した過去検査のレポート情報に基づいて、レポート画面60を作成する。
次に、ステップS156で、表示制御部38は、ステップS154において作成したレポート画面60を、ネットワーク3を介して利用者端末2に送信し、利用者端末2の表示部に表示させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、スクロールバー上の位置であって、かつ、表示する断面画像群に含まれるキー画像として登録されている断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する。そのため、付加情報が登録された画像を容易に特定し読影の作業効率を上げることができる。
また、レポートのキー画像と対応付けられている位置にマークを表示することにより、レポートを参照することなく、キー画像を特定することができる。
また、比較対象をレポートに自動的に追記することから、レポート作成の操作を一部自動化することができ、利用者による手動による誤記の可能性を減少させることができる。また、比較対象のシリーズ中の重要な画像の位置を利用者に提示することにより、読影の作業効率を上げることができる。
また、比較対象である過去検査に対応する作成済みレポートを自動的に表示させることから、比較対象となる過去検査のレポートを検索する必要がなく、比較対象の検査の所見を参照することができる。
また、今回検査のシリーズと過去検査のシリーズとを同期させた際に、過去検査のレポートに記憶されているキー画像の各々の情報を用いて、該当のキー画像が、該当のキー画像を含むシリーズのどの位置にあるかを利用者へ自動的に表示することができる。これにより、利用者は、今回検査のシリーズと同期した過去検査のシリーズの中から病変など注視する必要がある箇所を容易に検索することができ、過去検査と今回検査との注視するべき箇所を即座に比較することができる。
また、今回検査のシリーズと過去検査のシリーズとを同期させた際に、今回検査のシリーズの、過去検査のレポートに記憶されているキー画像に対応する位置を利用者へ自動的に表示することができる。これにより、利用者は、今回検査のシリーズにおいて注視する必要がある箇所を容易に検索することができる。
また、本実施形態においては、画像表示画面57において同一のシリーズにおいて画像を変更させるために用いる表示の画像指定インタフェースをスクロールバーにする場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、画像を変更させるために用いる表示の画像指定インタフェースに、図24に表示しているスカウト画像を用いてもよい。この場合、参照線500が、対応する領域において表示されている画像の位置であり、更に、図25、及び図26に示すように、シリーズ内のキー画像に対応する当該スカウト画像の位置にマーク800が表示されるものとする。なお、図25は、過去シリーズに対応するスカウト画像にのみマーク800を表示した例、図26は、今回シリーズに対応するスカウト画像にも、マーク800を表示した例である。
また、本実施形態においては、スクロールバーに付されるマークを同一のマークを用いる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、キー画像の属するシリーズ毎にマークを変更してもよい。マークを変更した場合には、例えば、図12、図13、図27、及び図28のように画面が表示されるものとする。この場合、キー画像表示部63には、過去検査においてキー画像として登録されたキー画像の各々が、属するシリーズ毎に色分けされて表示されているものとする。また、過去検査において色分けされて登録されているキー画像に基づいて、マークを表示させる場合には、当該マーク自体も対応するキー画像の色に対応させて表示する。図27に示す例においては、過去シリーズ表示部54Aのシリーズに対応するキー画像に対応するマークが600であることを表し、過去シリーズ表示部54Bのシリーズに対応するキー画像に対応するマークが900であることを表している。また、図28においては、マーク600とマーク900とが、全ての今回シリーズ表示部52及び過去シリーズ表示部54に表示された例を示す。このように、マークを、対応するシリーズ毎に判別可能に表示させることにより、注視すべきシリーズを容易に特定することができる。
また、本実施形態においては、今回レポート表示部64に、「「検査日時」の「検査種別」と比較した。」との1文を表示する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、比較対象と比較した旨の記載であれば任意の文でもよい。また、今回検査を、同一の過去検査と同期をさせた場合、既に今回レポート表示部64に比較した旨の記載が表示されている場合には、当該処理を行わなくてもよい。
また、本実施形態においては、同期を行った場合、同期基準位置を決定し、撮影間隔に基づいて、基準点位置からの距離を計算することにより、表示対象のシリーズ毎に、同期をとる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、同期基準位置を決定し、更にシリーズ毎の撮影間隔に基づいて、表示対象のシリーズの各々に含まれる画像の各々の対応関係を決定することで、同期を行ってもよい。この場合、スクロールバー上のつまみを移動させる毎に同期基準位置からの計算を毎回行わなくてもよい。
また、本実施形態においては、レポートにキー画像が登録されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、キー画像のSOPUIDが特定できれば、レポートにキー画像そのものが登録されていなくてもよい。
また、本実施形態においては、同期指示情報の受信をトリガとしてマークを表示する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、過去シリーズのみを表示する場合、当該過去シリーズを過去シリーズ表示部54に表示することをトリガとして、当該過去シリーズのスクロールバー55上のキー画像に対応する位置にマークを表示してもよい。
具体的には、表示画像検索部16は、ネットワーク3を介して受け付けた検査表示情報の各々と、記憶部10に記憶されている各種情報とに基づいて、上述の処理と同様に表示対象となる過去シリーズに含まれる画像の各々を検索し、表示制御部24に出力する。
また、位置計算部20は、ネットワーク3を介して受け付けた過去検査のキー画像のSOPUIDの各々に基づいて、利用者端末2の表示部に表示されている画像表示画面57のスクロールバー55上の、マークを表示する位置を計算する。ここで、位置計算部20は、上述の処理と同様に、受け付けたSOPUIDの各々に基づいて取得したマーク画像情報の「何枚目」の欄の情報の各々から、当該キー画像の各々が、マークシリーズの何枚目にあたるかの情報を各々取得し、表示制御部24に出力する。
また、表示制御部24は、表示画像検索部16から入力された表示対象となる過去シリーズに含まれる画像の各々に基づいて、上述の処理と同様に、画像表示画面を作成し、ネットワーク3を介して、利用者端末2に出力する。なお、当該画像表示画面には、今回シリーズに関する情報は表示されない。また、表示制御部24は、表示画像検索部16から入力された過去検査の検査情報をレポート作成支援装置へ出力する。
また、表示制御部24は、取得した、キー画像がマークシリーズの何枚目にあたるかの情報に基づいて、上述の処理と同様に、マークシリーズのスクロールバー55上のキー画像に対応する位置にマークを表示するように画像表示画面57を作成する。また、表示制御部24は、作成した画像表示画面57を、ネットワーク3を介して利用者端末2に送信し、利用者端末2の表示部に表示させる。なお、取得したキー画像がマークシリーズの何枚目にあたるかの情報は、位置計算部20から取得するものとする。
また、本実施形態においては、画像表示装置の機能と、レポート作成支援装置の機能とを別々のコンピュータで実現する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、画像表示装置の機能と、レポート作成支援装置の機能とを1つのコンピュータで実現してもよい。この場合、本実施形態の画像表示装置、及びレポート作成支援装置の機能も含む画像表示装置は、開示の技術の読影支援装置の一例である。
また、本実施形態においては、データの保持形式をリスト形式で保持する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、他のデータの保持形式を用いてもよい。
また、上記では、開示する技術に係る各プログラムが記憶装置206又は406に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。開示の技術に係る各プログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ等の記録媒体に記録された形態で提供することも可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
患者の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための画像指定インタフェース上の位置の指定に応じて、前記位置に対応づけられた前記断面画像群に含まれる断面画像を表示する前記画像指定インタフェースの表示において、
前記画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記断面画像群に含まれる、付加情報が登録された断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する
処理を実行させるための読影支援プログラム。
(付記2)
前記付加情報は前記患者の検査に関するレポート情報により参照されていることを表す情報であって、
前記画像指定インタフェースは、患者の第1の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための第1の画像指定インタフェース、及び前記第1の断面画像群の比較対象として指定された前記患者の第2の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための第2の画像指定インタフェースを含み、
前記マークを表示することでは、
前記第2の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための前記第2の画像指定インタフェースの表示において、
前記第2の画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記第2の断面画像群に含まれる、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報において参照されている断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する付記1記載の読影支援プログラム。
(付記3)
前記第1の断面画像群に含まれる断面画像の位置と前記第2の断面画像群に含まれる断面画像の位置とを対応づけることにより、前記第1の断面画像群と前記第2の断面画像群とを同期させることを更に含み、
前記マークを表示することでは、前記第1の断面画像群と同期している前記第2の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための前記第2の画像指定インタフェースの表示において、
前記第2の画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記第2の断面画像群に含まれる、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報において参照されている断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する付記2記載の読影支援プログラム。
(付記4)
前記マークを表示することでは、
更に、前記第1の画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記第2の断面画像群に含まれる、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報において参照されている断面画像に対応する、前記第1の断面画像群に含まれる断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する付記2又は3記載の読影支援プログラム。
(付記5)
更に、前記第1の断面画像群と前記第2の断面画像群とを同期させた場合に、前記患者の前記第1の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報に、前記第2の断面画像群に対応する検査の情報を加える付記3又は4記載の読影支援プログラム。
(付記6)
更に、前記第1の断面画像群と前記第2の断面画像群とを同期させた場合に、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報を表示する付記3〜5の何れか1項記載の読影支援プログラム。
(付記7)
コンピュータに、
患者の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための画像指定インタフェース上の位置の指定に応じて、前記位置に対応づけられた前記断面画像群に含まれる断面画像を表示する前記画像指定インタフェースの表示において、
前記画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記断面画像群に含まれる、付加情報が登録された断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する
処理を実行させるための読影支援方法。
(付記8)
前記付加情報は前記患者の検査に関するレポート情報により参照されていることを表す情報であって、
前記画像指定インタフェースは、患者の第1の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための第1の画像指定インタフェース、及び前記第1の断面画像群の比較対象として指定された前記患者の第2の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための第2の画像指定インタフェースを含み、
前記マークを表示することでは、
前記第2の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための前記第2の画像指定インタフェースの表示において、
前記第2の画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記第2の断面画像群に含まれる、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報において参照されている断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する付記7記載の読影支援方法。
(付記9)
前記第1の断面画像群に含まれる断面画像の位置と前記第2の断面画像群に含まれる断面画像の位置とを対応づけることにより、前記第1の断面画像群と前記第2の断面画像群とを同期させることを更に含み、
前記マークを表示することでは、前記第1の断面画像群と同期している前記第2の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための前記第2の画像指定インタフェースの表示において、
前記第2の画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記第2の断面画像群に含まれる、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報において参照されている断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する付記8記載の読影支援方法。
(付記10)
前記マークを表示することでは、
更に、前記第1の画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記第2の断面画像群に含まれる、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報において参照されている断面画像に対応する、前記第1の断面画像群に含まれる断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する付記8又は9記載の読影支援方法。
(付記11)
更に、前記第1の断面画像群と前記第2の断面画像群とを同期させた場合に、前記患者の前記第1の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報に、前記第2の断面画像群に対応する検査の情報を加える付記9又は10記載の読影支援方法。
(付記12)
更に、前記第1の断面画像群と前記第2の断面画像群とを同期させた場合に、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報を表示する付記9〜11の何れか1項記載の読影支援方法。
(付記13)
患者の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための画像指定インタフェース上の位置の指定に応じて、前記位置に対応づけられた前記断面画像群に含まれる断面画像を表示する前記画像指定インタフェースの表示において、
前記画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記断面画像群に含まれる、付加情報が登録された断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する表示制御部
を含む、読影支援装置。
(付記14)
前記付加情報は前記患者の検査に関するレポート情報により参照されていることを表す情報であって、
前記画像指定インタフェースは、患者の第1の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための第1の画像指定インタフェース、及び前記第1の断面画像群の比較対象として指定された前記患者の第2の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための第2の画像指定インタフェースを含み、
前記表示制御部は、
前記第2の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための前記第2の画像指定インタフェースの表示において、
前記第2の画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記第2の断面画像群に含まれる、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報において参照されている断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する付記13記載の読影支援装置。
(付記15)
前記第1の断面画像群に含まれる断面画像の位置と前記第2の断面画像群に含まれる断面画像の位置とを対応づけることにより、前記第1の断面画像群と前記第2の断面画像群とを同期させることを更に含み、
前記表示制御部は、前記マークを表示することでは、前記第1の断面画像群と同期している前記第2の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための前記第2の画像指定インタフェースの表示において、
前記第2の画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記第2の断面画像群に含まれる、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報において参照されている断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する付記14記載の読影支援装置。
(付記16)
前記表示制御部は、
更に、前記第1の画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記第2の断面画像群に含まれる、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報において参照されている断面画像に対応する、前記第1の断面画像群に含まれる断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する付記14又は15記載の読影支援装置。
(付記17)
更に、前記表示制御部は、前記第1の断面画像群と前記第2の断面画像群とを同期させた場合に、前記患者の前記第1の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報に、前記第2の断面画像群に対応する検査の情報を加える付記15又は16記載の読影支援装置。
(付記18)
更に、前記表示制御部は、前記第1の断面画像群と前記第2の断面画像群とを同期させた場合に、前記患者の前記第2の断面画像群に対応する検査に関するレポート情報を表示する付記15〜17の何れか1項記載の読影支援装置。
(付記19)
患者の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための画像指定インタフェース上の位置の指定に応じて、前記位置に対応づけられた前記断面画像群に含まれる断面画像を表示する前記画像指定インタフェースの表示において、
前記画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記断面画像群に含まれる、付加情報が登録された断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する表示制御部
を含む、読影支援装置と、
同期処理を実行する利用者端末と、
を含む、読影支援システム。
(付記20)
コンピュータに、
患者の断面画像群に含まれる断面画像を指定するための画像指定インタフェース上の位置の指定に応じて、前記位置に対応づけられた前記断面画像群に含まれる断面画像を表示する前記画像指定インタフェースの表示において、
前記画像指定インタフェース上の位置であって、かつ、前記断面画像群に含まれる、付加情報が登録された断面画像と対応付けられている位置にマークを表示する
処理を実行させるための読影支援プログラムを記憶した記録媒体。
(付記21)
バー上の位置の指定に応じて該位置に対応づけられた患者の断面画像を表示するバー状の画像指定インタフェースを表示する際に、患者の複数の断面画像のうち付加情報が登録された断面画像に対応するバー上の位置に対応づけてマークを表示する、
ことを特徴とする画像選択支援方法。
(付記22)
患者の第1の断面画像群の表示に対応する第1のバー上の位置の指定に応じて前記第1の断面画像群のうちの該位置に対応づけられた断面画像を表示するバー状の第1の画像指定インタフェースを表示する際に、参照対象として指定された前記患者の第2の断面画像群のうち、付加情報が付加された断面画像に対応するバー上の位置に対応づけたマークが表示された第2のバー状の画面指定インタフェースを合わせて表示する制御を行う、
ことを特徴とする画像選択支援方法。
(付記23)
コンピュータに、
バー上の位置の指定に応じて該位置に対応づけられた患者の断面画像を表示するバー状の画像指定インタフェースを表示する際に、患者の複数の断面画像のうち付加情報が登録された断面画像に対応するバー上の位置に対応づけてマークを表示する、
処理を実行させるための画像選択支援プログラム。
(付記24)
コンピュータに、
患者の第1の断面画像群の表示に対応する第1のバー上の位置の指定に応じて前記第1の断面画像群のうちの該位置に対応づけられた断面画像を表示するバー状の第1の画像指定インタフェースを表示する際に、参照対象として指定された前記患者の第2の断面画像群のうち、付加情報が付加された断面画像に対応するバー上の位置に対応づけたマークが表示された第2のバー状の画面指定インタフェースを合わせて表示する制御を行う、
処理を実行させるための画像選択支援プログラム。
(付記25)
バー上の位置の指定に応じて該位置に対応づけられた患者の断面画像を表示するバー状の画像指定インタフェースを表示する際に、患者の複数の断面画像のうち付加情報が登録された断面画像に対応するバー上の位置に対応づけてマークを表示する表示制御部、
を含む、画像選択支援装置。
(付記26)
患者の第1の断面画像群の表示に対応する第1のバー上の位置の指定に応じて前記第1の断面画像群のうちの該位置に対応づけられた断面画像を表示するバー状の第1の画像指定インタフェースを表示する際に、参照対象として指定された前記患者の第2の断面画像群のうち、付加情報が付加された断面画像に対応するバー上の位置に対応づけたマークが表示された第2のバー状の画面指定インタフェースを合わせて表示する制御を行う制御部、
を含む、画像選択支援装置。