JP2017072880A - 切削負荷予測方法、切削負荷予測システム、及び切削負荷予測プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

切削負荷予測方法、切削負荷予測システム、及び切削負荷予測プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 工作機械における工具の切削負荷をより高精度に予測できる切削負荷予測方法、切削負荷予測システム、切削負荷予測プログラム、及び記憶媒体を提供する。【解決手段】 制御部305は、ユーザー操作に基づいて切削負荷の予測対象となるNCデータ10Nを決定し、工作機械100に対しそのNCデータ10Nに基づく切削処理を、切削が生じない空運転の形で実行させる。制御部305は、その空運転時に、切削工具103が通過する各工具位置を含む所定の運動データ10Mを取得するとともに、その運動データ10Mに基づいて、工作機械100がそのNCデータ10Nに基づいてワーク100Wに対し前記切削処理を実行した際に切削工具103に加わる切削負荷を算出する。【選択図】図5

Description

本発明は、切削負荷予測方法、切削負荷予測システム、切削負荷予測プログラム及び記憶媒体に関する。
近年の切削加工技術においては、高効率な工作機械の開発が進んでいる(例えば特許文献1)。一方で、安全性に関しても、切削負荷急増による工具折損を回避できるような工作機械の開発が進んでいる。工具折損を回避するための手法としては、その一つに、工具の切削負荷をNCデータに基づくシミュレーションによって事前予測する技術がある。こうしたシミュレーションでは、工作機械がNCデータの指令通りに動くことが前提となっている。
特開2009−12092号公報
しかしながら、近年の工作機械は、高効率加工のために高速な送り速度条件が適用され、NCデータの指令値通りの運動をしていない。実際の工作機械は、NCデータをCNCが補間して微小ブロック毎に送り速度及び通過位置を設定し、それらに基づいて運動しているため、実際のNCデータとは異なる送り速度及び経路で運動しているシーンが多くある。このため、実際のNCデータに基づいたシミュレーションによって行われる切削負荷予測は、実際の切削工具の送り速度及び経路が反映されていないため、切削負荷を高精度に予測できていない現状にある。
本発明の課題は、工作機械における工具の切削負荷をより高精度に予測できる切削負荷予測方法、切削負荷予測システム、切削負荷予測プログラム及び切削負荷予測プログラムを記憶した記憶媒体を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために本発明の切削負荷予測方法は、
切削工具が通過する複数の工具位置を工具通過時の送り速度と共に設定するNCデータに基づいて前記切削工具を移動させてワークを切削する切削処理を実行する工作機械において、前記切削工具に加わる切削負荷を予測する切削負荷予測方法であって、
切削負荷の予測対象となる前記NCデータを決定するNCデータ決定ステップと、
前記工作機械に対し、決定された前記NCデータに基づく前記切削処理を、切削が生じない空運転の形で実行させる空運転実行ステップと、
その切削処理時に、前記切削工具が通過する各工具位置を含む該切削工具に関する予め定められた運動データを取得する運動データ取得ステップと、
取得された前記運動データに基づいて、前記工作機械がワークに対し前記NCデータに基づいて前記切削処理を実行した際に前記切削工具に加わる切削負荷を算出する切削負荷予測ステップと、
を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明の切削負荷予測プログラムは、
切削工具が通過する複数の工具位置を工具通過時の送り速度と共に設定するNCデータに基づいて前記切削工具を移動させてワークを切削する切削処理を実行する工作機械において、前記切削工具に加わる切削負荷を予測する切削負荷予測プログラムであって、
コンピュータに、
切削負荷の予測対象となる前記NCデータを決定するNCデータ決定ステップと、
前記工作機械に対し、決定された前記NCデータに基づく前記切削処理を、切削が生じない空運転の形で実行させる空運転実行ステップと、
その切削処理時に、前記切削工具が通過する各工具位置を含む該切削工具に関する予め定められた運動データを取得する運動データ取得ステップと、
取得された前記運動データに基づいて、前記工作機械がワークに対し前記NCデータに基づいて前記切削処理を実行した際に前記切削工具に加わる切削負荷を算出する切削負荷予測ステップと、
を実行させることを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明の切削負荷予測システムは、
切削工具が通過する複数の工具位置を工具通過時の送り速度と共に設定するNCデータに基づいて前記切削工具を移動させてワークを切削する切削処理を実行する工作機械において、前記切削工具に加わる切削負荷を予測する切削負荷予測システムであって、
切削負荷の予測対象となる前記NCデータを決定するNCデータ決定手段と、
前記工作機械に対し、決定された前記NCデータに基づく前記切削処理を、切削が生じない空運転の形で実行させる空運転実行手段と、
その切削処理時に、前記切削工具が通過する各工具位置を含む該切削工具に関する予め定められた運動データを取得する運動データ取得手段と、
取得された前記運動データに基づいて、前記工作機械がワークに対し前記NCデータに基づいて前記切削処理を実行した際に前記切削工具に加わる切削負荷を算出する切削負荷予測手段と、
を備えることを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、工作機械に対し、NCデータに基づいて切削工具を移動させる空運転を行わせて切削工具の実際の運動データ(移動軌跡や送り速度)を取得し、その実際に得た正確な運動データに基づいて切削工具の切削負荷の予測を行う。従来のNCデータに基づくシミュレーションにおいては、NCデータの指令通りに運動しない切削装置の移動軌跡(工具軌跡)が何も考慮されないで切削負荷を予測していたが、本発明では、これを考慮した形で切削負荷を予測するため、予測精度を従来よりも大幅に増す。
なお、「NCデータに基づく切削処理を、切削が生じない空運転の形で実行させる」とは、NCデータに基づいて切削工具を通常通りに動作させるが、その動作を、切削工具にワークが接触しない形で進行させることである。切削動作中に切削工具がワークに接触しない状態とは、例えば、ワークが配置されてない状態や、切削工具の移動経路が空間化されているワークが配置された状態等である。
本発明の切削負荷予測システムの概要を簡易に示した図。 工作機械の切削処理の流れを示すフローチャート。 NCデータが設定しているX軸方向における切削工具の移動軌跡と、そのNCデータに基づく切削処理を工作機械にさせた時のX軸方向における切削工具の移動軌跡と、が異なることを説明するグラフ。 NCデータが設定しているY軸方向における切削工具の移動軌跡と、そのNCデータに基づく切削処理を工作機械にさせた時のY軸方向における切削工具の移動軌跡と、が異なることを説明するグラフ。 NCデータが設定しているX軸方向における切削工具の送り速度変化と、そのNCデータに基づく切削処理を工作機械にさせた時のX軸方向における切削工具の送り速度変化と、を示したグラフ。 NCデータが設定しているY軸方向における切削工具の送り速度変化と、そのNCデータに基づく切削処理を工作機械にさせた時のY軸方向における切削工具の送り速度変化と、を示したグラフ。 切削負荷予測処理の流れを示すフローチャート。 切削負荷予測システム上での切削負荷予測処理の進行手順を示した図。 工作機械側の運動データの検出周期と、切削負荷予測装置側の運動データ取得周期と、を示した図。 切削負荷予測装置側で、図7のような運動データの取得漏れが起きている場合に算出される、各工具位置での切削工具の送り速度(矢印)を示したグラフ。 切削負荷の計測を説明する図。 切削負荷の計測に用いるワークを示した図。 従来のようにNCデータに基づいて切削工具のX軸方向の移動軌跡を算出した結果と、図9のようにして実際に計測された切削工具のX軸方向の移動軌跡と、を示した図。 従来のようにNCデータに基づいて切削工具のY軸方向の移動軌跡を算出した結果と、図9のようにして実際に計測された切削工具のY軸方向の移動軌跡と、を示した図。 実際に計測されたX軸方向の切削負荷の結果と、従来のようにNCデータを用いて周知の比切削抵抗法によってX軸方向の切削負荷を算出した結果と、本実施例のように工作機械の空運転により得られた実際の運動データに基づいてX軸方向の切削負荷を算出した結果と、を示した図。 実際に計測されたY軸方向の切削負荷の結果と、従来のようにNCデータを用いて周知の比切削抵抗法によってY軸方向の切削負荷を算出した結果と、本実施例のように工作機械の空運転により得られた実際の運動データに基づいてY軸方向の切削負荷を算出した結果と、を示した図。
本発明の切削負荷予測システム及び切削負荷予測方法の一例を説明する。
本実施例の切削負荷予測システム1は、図1に示すように、NCデータ10Nに基づいてワーク(被加工物)100Wを切削工具103により切削加工する工作機械100と、切削工具103に関する予め定められた運動データを取得する運動データ検出部201,202と、当該NCデータ10Nに基づいて切削工具103が当該ワーク100Wを切削する際の切削負荷を算出する切削負荷予測装置300と、を通信可能に接続した形で有する。
NCデータ10Nは、ワーク100Wが設置される予め定められた工作機械100の座標系(機械座標系ともいう)上において切削工具103が通過する複数の工具位置を、工具通過時の送り速度と共に設定するデータである。具体的にいえば、NCデータ10Nは、加工開始から所定時間間隔おきの経過時間と、各経過時間における切削工具103の工具位置と、各経過時間における切削工具103の送り速度と、各経過時間における切削工具(主軸)103の回転速度と、を有する。なお、各経過時間における送り速度は、各経過時間における進行方向(ベクトル量)と速さ(スカラ量)とを含むパラメータである。
本実施例の工作機械100は、図1に示すように、ワーク(被切削材料)100Wが載置されるテーブル(基台)101と、テーブル101をX軸方向に移動させる送り軸モータ(送り駆動部)102Xと、テーブル101をX軸方向に直交するY軸方向に移動させる送り軸モータ(送り駆動部)102Yと、X軸方向とY軸方向とに直交するZ軸方向に移動させる送り軸モータ(送り駆動部)102Zと、テーブル101上のワーク100Wを切削加工する切削工具103と、切削工具103を切削駆動させる主軸モータ(切削駆動部)104と、各モータ102X,102Y,102Z,104を駆動制御する制御部105と、記憶部106と、を有する。
本実施例の切削工具103は回転工具であり、例えば、ボールエンドミル、スクエアエンドミル、フライス等を含むことができる。本実施例の工作機械100は、主軸モータ104によって回転工具103を上記Z軸周りに回転させながら、送り軸モータ102X,102Y,102Zによってワーク100Wが載置されるテーブル101と切削工具103とを相対移動させることにより、ワーク100Wに対し断続的な切削加工を行う。
本実施例の制御部105は、CPU、ROM、RAM等で構成される周知のコンピュータであり、ROMや他の記憶部106等に記憶されたプログラムをCPUが実行することにより各種処理を実行する。主には、NCデータ10Nを受け付け、そのNCデータ10Nに基づいて、送り軸モータ102X,102Y,102Zを駆動してその座標系上で切削工具103を移動させるとともに主軸モータ104を駆動してテーブル101上のワーク100Wを切削する切削処理を実行する。
ところで、工作機械100が実行する切削処理は、NCデータ10Nに基づいて実行されるが、切削工具103はNCデータ10Nの指令通りに運動しない場合がある。ここで工作機械100の制御部105が実行する切削制御プログラム10Aついて簡単に説明する。
工作機械100の制御部105は、記憶部106に記憶されている切削制御プログラム(アプリケーション)10Aの実行により、図2に示す切削処理を開始する。まず、制御部105は、ネットワーク等の通信手段や所定の記憶媒体310を介してNCデータ10Nの入力を受け付けて読み込み(S1:NCデータ受付ステップ)、そのNCデータ10Nに基づいて、ワーク100Wが設置される座標系上に、当該NCデータ10Nの各工具位置よりも微小間隔となる実工具位置を、工具通過時における切削工具103の実送り速度と実回転速度と共に設定する実動作データ10Lを生成し、記憶部106に記憶する(S2:実動作データ生成ステップ)。これらの処理において、制御部105はNCデータ受付手段(S1)と実動作データ生成手段(S2)として機能する。
そして、制御部105は、生成された実動作データ10Lに従い切削工具103を上記座標系上で移動させて切削を実行する(S3:切削制御実行ステップ)。この処理において、制御部105は切削制御実行手段として機能する。
つまり、NCデータ10Nが、切削処理開始後の所定時間間隔おきの切削工具103の位置情報(位置座標)と送り速度と回転速度とを定めたデータであるのに対し、本実施例の工作機械100において算出される実動作データ10Lは、NCデータ10Nよりも短い所定時間間隔おきの切削工具103の位置情報(位置座標)と送り速度と回転速度とを定めたデータである。この実動作データ10Lにより、切削工具103の運動は、NCデータ10Nの設定値に従って運動する場合よりも滑らかかつ高速化される。
なお、本発明における実動作データ10Lは、本実施例のような形態のものに限られず、工作機械100側が実行する切削制御において、NCデータに基づいて生成され、切削工具103の運動をそのNCデータ10Nの設定値とは異なる運動に変更する可能性を有したデータやプログラムであればよい。また、上述した微小間隔とは、時間と空間とそれら両方とのいずれの意味であってもよい。即ち、上述されているNCデータ10Nの各工具位置よりも微小間隔となる実工具位置とは、NCデータ10Nの各工具位置よりも短い時間間隔で定められた実工具位置という意味でもよいし、NCデータ10Nの各工具位置よりも短い距離間隔で定められた実工具位置という意味でもよいし、それら双方の意味を有してもよい。
図3Aは、あるNCデータ10Nによってワーク100Wに対し切削処理を実行した時の切削工具103のX軸方向位置の経時変化を示すグラフ、図3Bは、その時の切削工具103のY軸方向位置の経時変化を示すグラフである。また、図4Aは、その時の切削工具103のX軸方向の送り速度の経時変化を示すグラフ、図4Bは、その時の切削工具103のY軸方向の送り速度の経時変化を示すグラフである。そして、実線がNCデータから推定された切削工具103の移動軌跡(Conventional参照)であるのに対し、破線が実際に検出された切削工具103の移動軌跡(Experimental参照)である。実際に検出された切削工具103の移動軌跡は、後述する工作機械100の運動データ検出部201,202の検出結果から得た軌跡である。図3A及び図3Bから明らかなように、切削工具103の実際の移動軌跡と、NCデータ10Nから推定される移動軌跡とでは、前者の方が滑らかな経路をとっており、後者のような角を通過する経路とは明らかに異なっている。また、図4A及び図4Bから明らかなように、切削工具103の実際の送り速度変化と、NCデータ10Nから推定される送り速度変化とでも、前者の方が滑らかな経路をとっており、後者とは明らかに異なっている。
また、切削処理(S3)中の制御部105は、上記座標系上で移動する切削工具103に関する予め定められた運動データ10m(図1参照)を取得し、記憶部106に記憶していく(S4:運動データ取得ステップ)。この処理において、制御部105は運動データ取得手段として機能する。
本実施例の工作機械100には、上記切削処理の実行中において、上記座標系上で移動する切削工具103に関する予め定められた運動データ10mを取得する運動データ検出部201,202が設けられている。本実施例では、運動データ検出部201,202として、切削工具103の位置(以下、工具位置という)を示す座標を検出する位置検出部201と、それら各工具位置での切削工具(主軸)103の回転速度を検出する回転速度検出部202と、を少なくとも有する。本実施例の制御部105は、上記切削処理中、それら運動データ検出部201,202から工具位置と回転速度とを運動データ10mとして所定周期で取得(サンプリング)し、計時機能部(タイマー機能部)107が計時している切削処理開始後の経過時間(加工時間ともいう)と共に、記憶部106に順次記憶していく。そして切削が終了することで(S5:Yes)、図2の処理も終了となる。
なお、位置検出部201,回転速度検出部202は、周知のものを利用すればよい。本実施例の位置検出部201,回転速度検出部202は、各モータ102X,102Y,102Z,104に付属するエンコーダ201,202であり、各出力信号は制御部105へと入力され、それら出力信号に基づいて制御部105は切削工具103の位置座標及び切削工具(主軸)103の回転速度を取得する。なお、位置検出部201,回転速度検出部202による上記運動データ10mを検出は、上述のようなモータに付随するエンコーダによる手法に限られず、例えば各モータ102X,102Y,102Zによるテーブル101や切削工具103の各軸方向の直線変位を検出するリニアエンコーダを用いる手法でもよいし、他の手法を用いてもよい。
切削負荷予測装置300は、上記のように切削処理を実行する工作機械100の切削工具103に加わる切削負荷を算出する。本実施例の切削負荷予測装置300は、CPU、ROM、RAM等で構成される制御部305と、HDD等の記憶部306と、画面表示部307と、マウスやキーボードなどの操作入力部308と、所定の記憶媒体310と接続してその記憶媒体310からデータの入出力を行うデータ入出力部309等を有した周知のパソコンであり、ROMや外部記憶部306等に記憶されたプログラムを制御部305が実行することにより各種処理を実行する。本実施例においては、記憶部306に記憶されている切削負荷予測プログラム30Pを制御部305が実行することにより、図5及び図6示す切削負荷予測処理が開始される。この切削負荷予測処理により、制御部305は、工作機械100の切削工具103に加わる切削負荷を算出し、その算出結果を画面表示部307に表示する。
ここで、図5及び図6に示す切削負荷予測処理を説明する。
S11にて、制御部305は、切削負荷の予測対象となるNCデータ10Nを決定する(予測対象データ決定ステップ)。この処理において、制御部105は予測対象データ決定手段として機能する。具体的にいえば、制御部305は、操作入力部308への所定のユーザー操作(NCデータ決定操作)に基づいてNCデータ10Nの指定を受けた場合に、指定されたNCデータ10Nを切削負荷の予測対象に決定する。このとき指定されるNCデータ10Nは、記憶部306や、データ入出力部309を介して接続する記憶媒体310、あるいは通信を介して接続する外部の記憶部(図示なし)等に予め記憶されたデータである。ここでは、画面表示部307に表示されるNCデータファイルがユーザー操作により指定される形で、NCデータ10Nが決定される。
S12にて、制御部305は、工作機械に対し、S11で決定されたNCデータ10Nに基づく切削処理を、実際には切削が生じない空運転の形で実行させる(空運転実行ステップ)。この処理において、制御部105は空運転実行手段として機能する。
具体的にいえば、制御部305は、切削処理を実行させる制御指令を工作機械100に対し出力し、工作機械100の制御部105は、上記制御指令の入力を受けると、その制御指令に従い上述した図2の切削処理を実行する。この制御指令の出力は、例えば、S11でNCデータ10Nが指定されるに伴い実行する、あるいはS11でNCデータ10Nが指定された後の操作入力部308への所定のユーザー操作(空運転開始操作)がなされたタイミングで実行することができる。
なお、ここで実行される図2の切削処理は、上記実動作データ10Lに基づいて実行される処理であり、なおかつその処理をテーブル101上で、ワーク100Wを設置しない等、ワーク100Wを切削しない形で行う空運転処理である。
S13にて、制御部305は、上記切削処理(空運転処理)を実行中において、ワーク100Wが切削されない形で上記座標系上を移動する切削工具103に関する予め定められた運動データ(図6の運動情報)10Mを取得する(運動データ取得ステップ)。この処理において、制御部105は運動データ取得手段として機能する。なお、ここで制御部305が取得する運動データ10Mとは、工作機械100の記憶部106に記憶されている運動データ10mから所定周期(例えば6msec)で取得(ここではコピー)したデータのことであり、記憶部306に記憶される(図1参照)。
本実施例の工作機械100では、図2の切削処理中、各運動データ検出部201,202から、切削工具103の工具位置(位置座標)及び回転速度と、各工具位置に切削工具103が到達した時の経過時間とを、運動データ10mとして所定周期(例えば4msec)で取得(サンプリング)し、記憶部106に記憶している。これに対し切削負荷予測装置300の制御部305は、その記憶部106に記憶されている上記運動データ10mを、工作機械100の制御部105を介して通信取得する。具体的にいえば、制御部305は、記憶部106に記憶されている上記運動データ10mのうち最新の運動データ10mを、工作機械100の制御部105を介して所定周期(例えば6msec)で通信取得(サンプリング)する。そして、取得した最新の運動データ10mとその時の計時機能部(タイマー機能部)302の計時時間とを、運動データ10Mとして記憶部306に記憶し蓄積していく。なお、計時機能部302による計時は、工作機械100による切削処理の開始に伴い実行される。
S14にて、制御部305は、工作機械100から取得(サンプリング)した運動データ10Mに基づいて、切削負荷予測に用いる予測用運動データ(図6の評価用運動情報)10Kを生成する(予測用運動データ生成ステップ)。この処理において、制御部105は予測用運動データ生成手段として機能する。
本実施例の予測用運動データ10Kには、上記運動データ10Mの切削工具103の工具位置と、各工具位置における回転速度と、各工具位置における処理開始後の経過時間とに加えて、各工具位置における切削工具103の送り速度が含まれており、この送り速度の算出を行う。したがって、この処理(予測用運動データ生成ステップ)は、送り速度算出ステップを含んでおり、この処理において、制御部105は送り速度算出手段としても機能している。
ただし、本実施例では、S14での予測用運動データの生成時において、制御部305は、取得した運動データ10Mに対して平滑化処理を行い、平滑化された運動データ10M’(図示なし)に基づいて、切削負荷予測に用いる予測用運動データ10Kを算出する。
本実施例の場合、予測用運動データ10Kには、各工具位置における切削工具103の送り速度が含まれているが、切削負荷予測装置300側で記憶されている運動データ10Mに基づいて算出される送り速度と、工作機械100側に記憶されている運動データ10mに基づいて算出される送り速度と、が一致しない可能性がある。本実施例では、工作機械100が運動データ10mを検出して記憶部106に記憶される検出周期と、その記憶部106に記憶された最新の運動データ10mを制御部305が通信取得する取得周期とが異なる場合があり、検出周期の方が取得周期よりも長ければ、工作機械100が検出した運動データ10mの取得漏れ(図7参照)が生じる可能性があるし、取得周期の方が検出周期よりも長ければ、工作機械100が検出した同じ運動データ10mを重複取得(図示なし)する可能性もある。このような運動データ10mの取得漏れや重複取得が発生することにより、送り速度の算出精度が落ちてしまう。
図7は、工作機械100による運動データ10mの検出周期(4msec)と、切削負荷予測装置300による最新の運動データ10mの取得周期(6msec)と、を示している。図7によれば、切削負荷予測装置300は、加工時間tの経過を示す左から右に向かうライン上において、工作機械100側では丸(黒丸及び白丸)の時点で運動データを検出して記憶するが、切削負荷予測装置300側では、黒丸の時点の運動データしか取得できず、白丸の時点で検出された運動データについては取得できていない。その結果、図8のように、実際の送り速度が一定であっても、算出される送り速度が一定にならない可能性がある。
そこで、本実施例においては、切削負荷予測装置300側に記憶されている運動データ10Mが示す各工具位置での送り速度を次のように算出する。即ち、送り速度算出対象となる工具位置P(n)の前後で、当該工具位置P(n)を含む1以上の所定数の工具位置を挟んだ2つの工具位置P(n−a),P(n+b)の間の距離と、それら2つの工具位置P(n−a),P(n+b)の間での切削工具103の移動時間t(n+b)−t(n−a)で除する(割る)ことにより算出する。本実施例においては、送り速度算出対象となる工具位置の前後で、当該工具位置を挟んで隣接する2つの工具位置間の距離に基づいて算出する。具体的にいえば、下記式に示すように、各軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)における上記送り速度V(n)を、各工具位置の直前と直後となる2つの工具位置P(n−1),P(n+1)の間の距離を、それら2つの工具位置P(n−1),P(n+1)の間での切削工具103の移動時間t(n+1)−t(n−1)で割ることにより算出する。
V(n)=|P(n+1)−P(n−1)|/{t(n+1)−t(n−1) }
このようにして、S14では、制御部305が、工作機械100の切削負荷予測用運動データ10Kとして、各工具位置(位置座標)と、それら各工具位置における切削工具103の送り速度及び切削工具(主軸)103の回転速度と、それら各工具位置に切削工具103が到達した時の経過時間(上記の移動時間)と、を得る。
S15にて、制御部305は、得られた切削負荷予測用運動データ10Kに基づいて、ワーク100Wの設置された上記座標系上で切削工具103が当該ワーク100Wを切削する際の切削負荷(N)を算出(予測演算)する(切削負荷予測ステップ)。この処理において、制御部105は切削負荷予測手段として機能する。これらの切削負荷予測用運動データ10Kに基づいた切削負荷(N)の算出は、周知の比切削抵抗法に基づいて行われる。比切削抵抗法によれば、各軸方向(X軸方向,Y軸方向,Z軸方向)の分力、即ち切削三分力を、切削工具(主軸)103の各回転角度位置において算出することができ、さらに算出された切削三分力から、それら各回転角度位置において切削工具103に作用するトルク、即ち切削負荷(N)を推定することができる。
比切削抵抗法については、論文「Altintas, Y.,Spence, A., 1991, End Milling Force Algorithms for CAD Systems, Annals of the CIRP,Vol.40/1/1991, pp31-34」に記載される等、周知の手法であるため、詳細な説明は略する。比切削抵抗法に用いるパラメータは、上述の切削負荷予測用運動データ10Kである。具体的にいえば、比切削抵抗法に用いるパラメータは、切削負荷予測装置300が所定の取得周期で工作機械100から取得した各軸方向における各工具位置と、それら工具位置毎に算出された各軸方向における送り速度と、それら工具位置毎における切削工具103の回転速度と、それら工具位置毎における切削工具103のワーク100Wに対する切込み深さと、それら工具位置毎において切削工具103がそれまでの切削によってワーク100Wから既に除去された除去領域と、である。なお、各工具位置における切込み深さは、各工具位置における上記送り速度と回転速度から算出することができ、各工具位置において既に除去された除去領域は、各工具位置(例えばそれ以前の工具位置)から算出できるから、上記切込み深さと上記除去領域については、それらの算出結果を用いることとする。その結果、比切削抵抗法に用いるパラメータは、上記工具位置と上記送り速度と上記回転速度となる。なお、上記除去領域については、各工具位置において切削工具103の中心位置にずれが生じるから、そのずれを考慮して算出するものとする。本実施例では、それら工具位置と送り速度と回転速度とを入力パラメータとして比切削抵抗法を用いることで、それら各工具位置での各軸方向における分力(切削三分力)、即ち切削抵抗値(N/mm2)が算出され、その算出結果に基づいて各軸方向の切削負荷(N)が算出される。
S16にて、制御部305は、S15で演算された各工具位置での切削負荷(N)の予測結果を外部に出力する(出力ステップ)。本実施例の制御部305は、その予測結果を画面表示部307に表示出力する。例えば、画面表示部307には、図12A及び図12BにおけるA5のように、各工具位置での各軸方向における切削負荷(N)が表示される。この処理において、制御部105及び画面表示部307は出力手段として機能する。なお、予測結果の外部出力は、予測結果を示すデータに基づいて、上記のような画面出力や、印刷出力、さらにはデータそのものを外部にコピー又はムーブさせる出力等であってもよい。
このように本実施例によれば、S12,S13のように工作機械100でワーク無しの空運転を実行し、その空運転によってサンプリングされる実際の工具位置(実工具位置)に基づいて、切削負荷の予測演算(S15)が実行される。切削負荷の高精度の予測には、切削工具103の実際の移動軌跡が必要となるが、NCデータに基づいて切削工具103の実際の移動軌跡を正確に予測することは、その工作機械100の内部プログラムを知る者以外は困難である。したがって、事実上、工作機械100を使用する一般ユーザーが、NCデータから切削工具103の実際の移動軌跡を正確に予測することはできない。本実施例によれば、切削工具103の実際の移動軌跡がわからなくても、その実際の移動軌跡を空運転時に取得(S13)することで、高精度の切削負荷の予測演算(S15)が可能になる。
ここで、実際にワーク100Wに対し切削処理を実行し、実際に計測された切削負荷の結果と、従来のようにNCデータを用いて周知の比切削抵抗法によって切削負荷を算出した結果と、本実施例のように工作機械100の空運転により得られた実際の運動データに基づいて切削負荷を算出した結果と、を比較する。
ここでの切削負荷の計測には、主分力・送り分力・背分力の3分力を計測する3分力動力計400を用いる。図9に示すように、工作機械100のテーブル101上に3分力動力計400を押え金401で取り付け、その3分力動力計400にワーク100Wをねじで直接取り付ける。そして、その3分力動力計400上のワーク100Wの上面を実際に切削して、切削負荷を測定する。3分力動力計400と工作機械100の座標系が異なる場合には、3分力動力計400の結果に対し、その座標系を工作機械100の座標系に変換する座標変換を行うこととする。
なお、ワーク100Wには、アルミニウム合金A7050(105×90×30mm)の板材を用いる。工具には、超硬質合金(直径8mm:コーティングなし)の2枚刃スクエアエンドミルを用いる。工具刃のねじれ角は30度である。ワーク100Wへの切込量は工具径方向を1mm、工具軸方向を3mmとする。NCデータ10Nは、図10のように、ワーク100Wの上面の溝形状に対して2回切り込むデータとする。
図11A及び図11Bは、上記の条件で切削処理を実行し、従来のようにNCデータに基づいて切削工具103の移動軌跡A1を算出した結果と、実際に計測された切削工具103の移動軌跡A2と、を示している。移動軌跡A1とNCデータに基づく切削工具103の移動軌跡A2とでは、X方向からY方向へと屈曲する地点に近づくほど、ずれが大きくなっている。
図12A及び図12Bは、上記の条件で切削処理を実行し、実際に計測された切削負荷の結果A3と、従来のようにNCデータを用いて周知の比切削抵抗法によって切削負荷を算出した結果A4と、本実施例のように工作機械100の空運転により得られた実際の運動データに基づいて切削負荷を算出した結果A5と、を示している。結果A3と結果A5とはほぼ一致するのに対し、結果A3と結果A4とでは、X方向からY方向へと屈曲する地点に近いところでのずれが大きくなっている。
なお、切削負荷予測処理を実行するための切削負荷予測プログラム30Pは、記憶部306に記憶されており、制御部305によって実行されることで、上述のように切削負荷を予測する。このようなプログラム30Pを、例えば、メモリーカード,CD−ROM,DVD−ROM等のコンピュータ読取可能な記憶媒体に記録しておけば、本発明に係る切削負荷予測プログラム30Pを市場に流通させることができる。そして、その記憶媒体を取得した者は、一般的なパソコンを利用して、本発明の切削負荷予測システム1を容易に構築できる。
以上、本発明の一実施例を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、追加及び省略等の種々の変更が可能である。
上記実施例では、比切削抵抗法に基づいて切削負荷を予測しているが、本発明においては、工作機械100の空運転によってサンプリングされる実際の工具位置(実工具位置)等の運動データ10Mに基づいて切削負荷を算出できる演算手法であれば、他の演算手法を用いてもよい。
1 切削負荷予測システム
100 工作機械
101 テーブル
102X,102Y,102Z 送り軸モータ(送り駆動部)
103 切削工具
104 主軸モータ(切削駆動部)
105 制御部
100W ワーク
10A 切削制御プログラム
10N NCデータ
10L 実動作データ
10m 運動データ
10M 運動データ
10K 切削負荷予測用運動データ
201,202 運動データ検出部
300 切削負荷予測装置
305 制御部
30P 切削負荷予測プログラム

Claims (10)

  1. 切削工具が通過する複数の工具位置を工具通過時の送り速度と共に設定するNCデータに基づいて前記切削工具を移動させてワークを切削する切削処理を実行する工作機械において、前記切削工具に加わる切削負荷を予測する切削負荷予測方法であって、
    切削負荷の予測対象となる前記NCデータを決定するNCデータ決定ステップと、
    前記工作機械に対し、決定された前記NCデータに基づく前記切削処理を、切削が生じない空運転の形で実行させる空運転実行ステップと、
    その切削処理時に、前記切削工具が通過する各工具位置を含む該切削工具に関する予め定められた運動データを取得する運動データ取得ステップと、
    取得された前記運動データに基づいて、前記工作機械がワークに対し前記NCデータに基づいて前記切削処理を実行した際に前記切削工具に加わる切削負荷を算出する切削負荷予測ステップと、
    を有することを特徴とする切削負荷予測方法。
  2. 前記運動データ取得ステップで取得された運動データに含まれる各前記工具位置において、前記切削工具の送り速度を算出する送り速度算出ステップを有し、
    前記運動データ取得ステップは、前記工作機械側で所定の検出周期で検出され、所定記憶部に記憶された前記運動データを、前記検出周期とは異なる所定の取得周期で通信取得するステップであり、
    前記送り速度算出ステップは、各工具位置の送り速度を、その工具位置の前後で、その工具位置を含む所定数の工具位置を間に挟む2つの工具位置間の距離と、それら2つの工具位置間における前記切削工具の移動時間と、に基づいて算出する請求項1に記載の切削負荷予測方法。
  3. 前記切削負荷予測ステップで算出された切削負荷の算出結果を外部に出力する出力ステップを有する請求項1又は請求項2に記載の切削負荷予測方法。
  4. 切削工具が通過する複数の工具位置を工具通過時の送り速度と共に設定するNCデータに基づいて前記切削工具を移動させてワークを切削する切削処理を実行する工作機械において、前記切削工具に加わる切削負荷を予測する切削負荷予測プログラムであって、
    コンピュータに、
    切削負荷の予測対象となる前記NCデータを決定するNCデータ決定ステップと、
    前記工作機械に対し、決定された前記NCデータに基づく前記切削処理を、切削が生じない空運転の形で実行させる空運転実行ステップと、
    その切削処理時に、前記切削工具が通過する各工具位置を含む該切削工具に関する予め定められた運動データを取得する運動データ取得ステップと、
    取得された前記運動データに基づいて、前記工作機械がワークに対し前記NCデータに基づいて前記切削処理を実行した際に前記切削工具に加わる切削負荷を算出する切削負荷予測ステップと、
    を実行させることを特徴とする切削負荷予測プログラム。
  5. 前記運動データ取得ステップで取得された運動データに含まれる各前記工具位置において、前記切削工具の送り速度を算出する送り速度算出ステップを有し、
    前記運動データ取得ステップは、前記工作機械側で所定の検出周期で検出され、所定記憶部に記憶された前記運動データを、前記検出周期とは異なる所定の取得周期で通信取得するステップであり、
    前記送り速度算出ステップは、各工具位置の送り速度を、その工具位置の前後で、その工具位置を含む所定数の工具位置を間に挟む2つの工具位置間の距離と、それら2つの工具位置間における前記切削工具の移動時間と、に基づいて算出する請求項4に記載の切削負荷予測プログラム。
  6. 前記切削負荷予測ステップで算出された切削負荷の算出結果を外部に出力する出力ステップを有する請求項4又は請求項5に記載の切削負荷予測プログラム。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載の切削負荷予測プログラムが記憶されている記憶媒体。
  8. 切削工具が通過する複数の工具位置を工具通過時の送り速度と共に設定するNCデータに基づいて前記切削工具を移動させてワークを切削する切削処理を実行する工作機械において、前記切削工具に加わる切削負荷を予測する切削負荷予測システムであって、
    切削負荷の予測対象となる前記NCデータを決定するNCデータ決定手段と、
    前記工作機械に対し、決定された前記NCデータに基づく前記切削処理を、切削が生じない空運転の形で実行させる空運転実行手段と、
    その切削処理時に、前記切削工具が通過する各工具位置を含む該切削工具に関する予め定められた運動データを取得する運動データ取得手段と、
    取得された前記運動データに基づいて、前記工作機械がワークに対し前記NCデータに基づいて前記切削処理を実行した際に前記切削工具に加わる切削負荷を算出する切削負荷予測手段と、
    を有することを特徴とする切削負荷予測システム。
  9. 前記運動データ取得手段により取得された運動データに含まれる各前記工具位置において、前記切削工具の送り速度を算出する送り速度算出手段を備え、
    前記運動データ取得手段は、前記工作機械側で所定の検出周期で検出され、所定記憶部に記憶された前記運動データを、前記検出周期とは異なる所定の取得周期で通信取得する手段であり、
    前記送り速度算出手段は、各工具位置の送り速度を、その工具位置の前後で、その工具位置を含む所定数の工具位置を間に挟む2つの工具位置間の距離と、それら2つの工具位置間における前記切削工具の移動時間と、に基づいて算出する請求項8に記載の切削負荷予測システム。
  10. 前記切削負荷予測手段により算出された切削負荷の算出結果を外部に出力する出力ステップを有する請求項8又は請求項9に記載の切削負荷予測システム。
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