JP2017072768A - 光照射装置及び光照射方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 対象物に対して適切なエネルギーの光が照射されているかを最適なタイミングでモニタし、モニタ結果に従って光源を適切に制御する。【解決手段】 上側に対象物Wを保持したステージ2は、搬送機構3によってX方向に移動し、照射領域を通過する際にワークWは光照射を受ける。ステージ2の側面21に取り付けられた照度計の測定値はコントローラ7に送られ、コントローラ7が備える点灯制御手段73は、測定値を積算して光量を算出し、光量として設定された光基準値と比較して差分が無くなるよう制御指令信号を光源11の点灯電源110に送る。【選択図】 図5

Description

この出願の発明は、各種目的で対象物に光を照射する装置及び方法に関するものである。
光の産業上の利用は様々な分野で進んでおり、種々の目的で対象物に光を照射することが行われている。特に、対象物の性質を光によって変化させる光処理の技術は、各種製品の製造プロセスにおいて盛んに利用されている。
例えば、液晶ディスプレイの製造プロセスでは、近年、光配向と呼ばれる光処理が多く採用されるようになってきている。光配向は、液晶ディスプレイ用の配向層や視野角補償フィルム用の配向層を得る際、配向層用の膜材に対して光照射することにより配向膜(配向層となる膜)を得る技術である。
このような光処理の分野では、ある定められた領域に光を照射しておき、光処理の対象物(以下、ワークという)をこの領域(以下、照射領域という)を通過するようにして搬送する構成が採用されることがある。上記光配向の分野でも、特許文献1に示すようにこの種の構成が採用された装置が使用される。
特開2014−174287号公報
上述したような光処理を行う光照射装置では、ワークに対して適切な光量が与えられることが必要である。光量が不足すると、一般的に光処理が不十分となり、逆に光量が過剰な場合は光による化学反応が進み、適切な光処理がされない。例えば、光照射装置が備える光源は、光出力が徐々に低下する場合が多い。これは、劣化による場合が多いが、劣化とはいえないまでも光出力性能が当初の状態から若干低下することがある。
上述したような光照射装置は、照射領域において所定の照度で光照射がされていることを前提として所定の速度でワークを搬送して照射領域を通過させることで所定量の光エネルギーをワークに対して与える。したがって、照度が予定されている値から低下すると、光エネルギー量の低下に直結し、光処理不足となる。
この点を考慮し、特開2014−174287号公報は、照射領域に照度センサを配置して所望の光照射エネルギーが得られているか確認する技術を開示している。この公報では、光照射終了後のワークの排出工程の期間中に照度センサを照射領域に配置し、光照射エネルギーの確認をするとしている。
しかしながら、ワークに対する光照射以外の期間に照射領域に照度センサを配置して光照射エネルギーの確認をしたとしても、実際のワークに対する光照射の際に十分なエネルギーが与えられていたことを保証するものではない。例えば、ワークに対する光照射中に何らかのトラブルが発生して光源の出力が低下し、不足した照度で光照射が行われた場合、その後、照度センサを配置してチェックするまでの間にそのトラブルが解消してしまう場合もあり得る(トラブルが不安定に発生する場合)。この場合、光量不足で処理をしていたのが把握されないままとなってしまう。さらにこの場合、チェック後に処理を再開すると、そのトラブルがまた発生して照度不足で処理をしてしまうこともあり、光量不足の処理をさらに行ってしまうことになる。
この出願の発明は、上記課題を考慮して為されたものであり、対象物に対して適切な量の光が照射されているかを最適なタイミングでモニタし、モニタ結果に従って光源を適切に制御することで適切な量の光照射が対象物に対して常にされるようにした光照射装置及び光照射方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、この出願の請求項1記載の発明は、照射領域に光を照射する光照射器と、照射領域を通過する形で設定された搬送路に沿って対象物を搬送させる搬送機構と、コントローラとを備えた光照射装置であって、
光照射器は、光源と、光源に電力を供給する点灯電源とを備えており、
搬送機構は、光照射された照射領域を通過することで対象物が受ける光量が所定の値となるように定められた設定通過速度で照射領域を通して対象物を搬送する機構であり、
この搬送機構には、対象物が照射領域を通過する際の光照射の強度又は量を測定する測定器が設けられており、
コントローラは、記憶部と、点灯電源により光源に供給される電力を制御する点灯制御手段とを備えており、
記憶部は、対象物に対する光照射の強度又は量の基準値である光基準値を記憶しており、
点灯制御手段は、記憶部に記憶された光基準値と、測定器による測定値又は測定値に基づいて算出された算出値とを比較し、その差分が無くなるよう点灯電源に制御指令信号を送る手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記光基準値は照度又は積算光量であり、
前記点灯制御手段は、前記光基準値と、前記測定器による測定の結果得られた照度又は積算光量とを比較し、その差分が無くなるよう前記点灯電源に制御指令信号を送る手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記照射領域は、搬送路に交差する方向に長いものであり、
前記光基準値は、前記照射領域の長さ方向である領域長さ方向において分布した光基準値分布として設定されて前記記憶部に記憶されており、
前記点灯制御手段は、前記測定器が前記強度又は量を測定した際の当該測定器の領域長さ方向における位置に従って光基準値分布から当該位置での光基準値を取得し、取得した光基準値との比較によって前記制御指令信号を送る手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1乃至3いずれかの構成において、前記コントローラは、所定の制御インターバルの光照射回数に亘って前記測定器の測定値を前記記憶部に記憶するものとなっており、
前記点灯制御手段は、制御インターバルの光照射回数での前記測定器の測定値の平均値又は各測定値に基づいて算出された前記算出値の平均値と前記光基準値とを比較し、その差分が無くなるように前記制御指令信号を送る手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成において、前記光源は複数設けられていて、各光源のそれぞれに前記点灯電源が設けられているか又は前記点灯電源は各光源に対する供給電力を独立して制御可能となっており、
各光源は、分離している照射領域にそれぞれ光照射するものであって、照射領域間の領域は実質的に照度がゼロとなる領域であり、
前記記憶部には、各照射領域について光基準値が設定されて記憶されており、
前記測定器は、各照射領域についてそれぞれ光照射の強度又は量を測定することが可能となっており、
前記点灯制御手段は、各照射領域について得られた測定値又は当該測定値に基づいて算出された算出値と、当該照射領域について設定された光基準値とを比較して当該光照射領域に光照射する光源の点灯電源に前記制御指令信号を送る手段であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、照射領域に光照射器により光が照射された状態で、搬送機構により対象物を照射領域に順次搬送し設定通過速度で照射領域を通過させることで各対象物に光を照射する方法であり、
光照射器は、光源と、光源に電力を供給する点灯電源とを備えており、
設定通過速度は、対象物が受ける光量が所定の値となるように定められた速度であり、
照射領域における光照射の強度又は量の基準値である光基準値を記憶部に記憶する記憶ステップと、
対象物が照射領域を通過する際の光照射の強度又は量を測定器で測定する測定ステップと、
記憶ステップで記憶された光基準値と、測定ステップで測定された測定値又は測定値に基づいて算出された算出値とを比較し、その差分が無くなるよう点灯電源に制御指令信号を送る点灯制御ステップと
を備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項6の構成において、前記光基準値は照度又は積算光量であり、
前記点灯制御ステップは、前記光基準値と、前記測定器による測定の結果得られた照度又は積算光量とを比較し、その差分が無くなるよう点灯電源に制御指令信号を送るステップであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項8記載の発明は、前記請求項6又は7の構成において、前記照射領域は、前記対象物を搬送する方向に交差する方向に長いものであり、
前記記憶ステップは、前記照射領域の長さ方向である領域長さ方向において分布した光基準値分布として設定された光基準値を前記記憶部に記憶するステップであり、
前記点灯制御ステップは、前記測定器が前記強度又は量を測定した際の当該測定器の領域長さ方向における位置に従って光基準値分布から当該位置での光基準値を取得し、取得した光基準値との比較によって前記制御指令信号を送るステップであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項9記載の発明は、前記請求項6乃至8いずれかの構成において、前記測定ステップは、所定の制御インターバルの光照射回数に亘って前記測定器により光照射の強度又は量を測定するステップであり、
前記点灯制御ステップは、制御インターバルの光照射回数での前記測定器の測定値の平均値又は各測定値に基づいて算出された前記算出値の平均値と前記光基準値とを比較し、その差分が無くなるように前記制御指令信号を送るステップであるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項10記載の発明は、前記請求項6乃至9いずれかの構成において、前記光源は複数設けられていて、各光源のそれぞれに前記点灯電源が設けられているか又は前記点灯電源は各光源に対する供給電力を独立して制御可能となっており、
各光源は、分離している照射領域にそれぞれ光照射するものであって、照射領域間の領域は実質的に照度がゼロとなる領域であり、
前記記憶ステップは、各照射領域について設定された光基準値を前記記憶部に記憶するステップであり、
前記測定ステップは、各照射領域についてそれぞれ光照射の強度又は量を測定するステップであり、
前記点灯制御ステップは、前記測定ステップにおいて各照射領域について得られた測定値又は当該測定値に基づいて算出された算出値と、当該照射領域について設定された光基準値とを比較して当該光照射領域に光照射する光源の点灯電源に前記制御指令信号を送るステップであるという構成を有する。
以下に説明する通り、この出願の請求項1又は6記載の発明によれば、対象物への光照射の際の光照射の強度又は量が測定され、その測定結果に基づいて光源への供給電力が制御されるので、常に最適な強度又は量で対象物に対して光照射がされる。
また、請求項3又は8記載の発明によれば、上記効果に加え、光基準値が照射領域の長さ方向の分布として設定、記憶されており、この方向での測定器の測定時の位置に従って取得した光基準値に基づいてずれ量を求めるので、キメ細かくより精度の高い電力制御が行える。
また、請求項4又は9記載の発明によれば、上記効果に加え、所定の制御インターバルの回数における平均を取ってから光基準値と比較するので、イレギュラーな要因で誤って制御を実行してしまうことがない。
また、請求項5又は10記載の発明によれば、上記効果に加え、複数の光源について各々離間した照射領域に光照射する構成とされ、各照射領域についての測定値とそれぞれの光基準値とを比較して制御指令信号を対応する光源の点灯電源に出力するので、所定の強度又は量で光照射するための電力制御が容易である。
第一の実施形態の光照射装置の斜視概略図である。 第一の実施形態の光照射装置の正面概略図である。 第一の実施形態の光照射装置の側面概略図である。 光基準値について示した正面概略図である。 処理時用照度計6の測定結果に基づいて光源11の点灯電源110を制御する制御系の概略図である。 点灯制御手段73を構成するシーケンスプログラムの一例を示す概略図である。 第二の実施形態における光基準値の例について示した概略図である。 第二の実施形態において光源11の電力制御を行う制御系の概略図である。 第二の実施形態において電力制御を行うシーケンスプログラムの部分を抜粋して示した概略図である。 θ出力部51及びY方向出力部44からの情報による処理時用照度計6のY方向の位置の特定について示した平面概略図である。 第三の実施形態の光照射装置の正面概略図である。 コントローラ7に実装されたシーケンスプログラムの一部を抜粋して概略的に示したフローチャートである。 コントローラ7に実装されたシーケンスプログラムの一部を抜粋して概略的に示したフローチャートである。 処理時用照度計6の数や配置についての他の例を示した平面概略図である。 処理時用照度計6の配置のさらに別の例を示す平面概略図である。
次に、この出願発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。以下の説明では、光照射の例として光配向のために偏光光を照射する装置及び方法を取り上げる。但し、本願発明は、この用途の装置及び方法に限定されるものではない。
図1〜図3は、実施形態の光照射装置の概略図であり、図1は斜視概略図、図2は正面概略図、図3は側面概略図である。図1〜図3に示す光照射装置は、設定された有効照射領域に光を照射する光照射器1と、対象物Wが上側に保持されるステージ2と、有効照射領域を通過する状態で設定された搬送路に沿って対象物Wを搬送する搬送機構3と、装置の各部を制御するコントローラ7とを備えている。この実施形態では、光照射は光処理のために行われる。以下、対象物Wをワークと言い換える。
まず、有効照射領域と搬送路について説明する。
単に「照射領域」と言った場合、光が照射されている領域を広く意味する場合と、光を照射すべき領域として設定された領域の二つの意味がある。「有効照射領域」は、ワークWに対する光処理として有効な照度で光が照射される領域として予め設定された領域という意味であり、後者の意味である。この実施形態では、照射面において有効照射領域外に照射される光は実質的には無く、有効照射領域は広い意味の照射領域と一致している。したがって区別する必要はないが、以下の説明において、「照射領域」は有効照射領域(設定領域)の意味で用いられている。
照射領域は、この実施形態では、長方形の領域として設定されている。便宜上、長方形の長尺方向をY方向と呼び、短尺方向をX方向とする。搬送路は、照射領域を通過するように設定されているが、この実施形態では、搬送路の向きはX方向に一致している。すなわち、照射領域と搬送路とは交差(Y方向では直交)している。
ワークWについて、Y方向の長さを「幅」とすると、照射領域のY方向の長さは、ワークWの幅よりも十分に長くなっている。このため、ワークWが搬送路に沿って搬送されて照射領域を通過すると、ワークWの上面の全領域が光照射される。
尚、この実施形態では、ワークWは方形の板状の部材となっているが、後述するようにステージ2は上下方向の回転軸の周りに回転可能であるので、回転によってワークWの幅の大きさは変動する。したがって、最も幅が広くなった場合でも、ワークWの幅よりも照射領域のY方向の長さの方が長くなるように照射領域の大きさが設定されている。
このような照射領域に光照射する光照射器11は、光源11と、光源11の背後を覆うミラー12と、これらを収容したランプハウス13等から構成されている。光源11には、上記のように照射領域が長方形であるため、Y方向に長い発光部を有する棒状のものが採用される。この実施形態の装置は、紫外線を照射する装置であるため、紫外線を放射する高圧水銀ランプやメタルハライドランプなどの棒状の放電ランプが採用される。光源11は、長手方向がY方向に一致した状態で配置される。尚、光源11としては、LEDやLD等で構成された紫外線発光素子が複数Y方向にアレイ状に配置されたものを使用することもできる。
光源11は、点灯電源110を備えている。点灯電源110は、適宜の電力を光源11に供給して安定的に光出力させる電源回路を含んでいる。
ミラー12もY方向に長いものであり、いわゆる樋状ミラーである。ミラー12の反射面のX方向での断面形状は、楕円円弧又は放物線となっている。
この実施形態は、光配向用の光照射装置となっており、光照射器11は所定の向きに偏光した光を照射領域に照射するものとなっている。具体的には、図1〜図3に示すように、ランプハウス13内には偏光素子14が設けられている。偏光素子14としては、この実施形態ではグリッド偏光素子が使用されている。グリッド偏光素子は、透明基板上に微細な縞(ラインアンドスペース)状のグリッドが形成された構造の素子であり、グリッドを構成する各線状部の離間間隔を、偏光させる光の波長程度又はそれより短い距離とした構造の素子である。
幅広の照射領域を一つの偏光素子14でカバーすることが難しいため、この実施形態では、複数の偏光素子14をY方向に並べてユニット化した構造が採用されている。即ち、Y方向に並べられた複数の偏光素子14と、各偏光素子14を保持した不図示のフレームなどから成る偏光素子ユニットがランプハウス13内に搭載されている。各偏光素子14は、光源11と照射領域の間に位置する。
図1に示すように、ステージ2は台状の部材であり、この実施形態では平面視で方形の部材となっている。ステージ2は、複数の不図示の支持ピンを備えたものである。各支持ピンは、ステージ2の上面から少し突出している。各支持ピンのうち一部は管状であり、真空吸着のための吸気を行うようになっている。ステージ2は、各支持ピン上で真空吸着されながら保持される。
尚、ステージ2は、不図示のアライメント機構を備えている。アライメント機構は、ワークWに設けられた不図示のマークを読み取ってワークWの位置や姿勢を微調整する機構である。
搬送機構3は、この実施形態では、リニアモータを採用した機構となっている。具体的には、搬送機構3は、X方向に平行に延びるリニアガイド31と、磁石がX方向に延びるよう配置されたリニアモータの固定子32とを備えている。そして、固定子32に対して駆動される可動子が設けられた移動台(以下、X方向移動台という)33が設けられている。X方向移動台33の移動は、可動子の各磁極の極性を順次変えることで行われる。尚、X方向移動台33は、リニアガイド31に嵌合する溝を有しており、リニアモータ32の動作に伴い、リニアガイド31にガイドされながらX方向に移動するようになっている。なお、搬送機構としては、ボールねじを用いた機構を採用することもできる。
また、この実施形態では、ステージ2をY方向に直線移動させる機構(以下、補助移動機構という)4と、各ステージ2を上下方向の軸の周りに回転させる機構(以下、θ移動機構という)5とが設けられている。補助移動機構4についても、リニアモータ方式の搬送機構が採用されている。
そして、図1に示すように、Y方向移動台43上にθ移動機構5が固定され、このθ移動機構5により軸支された状態でステージ2が取り付けられている。θ移動機構5は、サーボモータを含み、基準方向に対して指定された角度にステージ2を回転させ、その姿勢を保持することが可能な機構とされる。基準方向は例えばX方向とされる。このような機構により、ステージ2は、X方向に搬送されるとともに、Y方向及びθ方向に移動可能となっている。
ワークWに対する光照射の強度又は量の制御のため、照射領域における照度を毎回の処理の際に測定可能にする照度計(以下、処理時用照度計という)6を備えている。尚、実施形態の説明において、照度とは光照射の強度であって放射照度(W/m)である。照度計は、照射領域の放射照度を測定する。また照射量は照射領域における光エネルギー量であり、「光量」、厳密には「積算光量」である。積算光量(J/m)=照度(W/m)×照射時間(sec)である。
実施形態において、処理時用照度計6はステージ2に取り付けられており、この結果、ステージ2と一体に移動可能となっている。具体的に説明すると、この実施形態では、処理時用照度計6はステージ2の側面21に取り付けられている。前述したように、ステージ2は平面視が方形の台状の部材である。方形の一辺の方向がX方向に向けている状態を定常姿勢とすると、この実施形態では、定常姿勢のステージ2のX方向に沿った側面21に固定されている。
処理時用照度計6としては、Siフォトダイオード等を受光素子として使用したものが使用される。処理時用照度計6は、受光面が上方に向いた姿勢で固定されている。図3に示すように、処理時用照度計6の受光面は、ステージ2に載置されたワークWの上面と同じ高さとなっている。この点には、できる限りワークWと同じ状態で照度測定するという意義がある。尚、処理時用照度計6の取り付けについては、例えば処理時用照度計6を保持するホルダーを用いてステージ2の側面21に固定する構図が採用される。
一方、処理時用照度計6とは別に、装置は、光測定ユニット8を備えている。光測定ユニット8は、通常の処理の際には、照射領域から離れたスタンバイ位置にあり、メンテナンス等の際に照射領域に配置されて使用される。光測定ユニット8は、照射領域における照度に加え、照射される偏光光の偏光軸の向きを測定する機能も有している。
図1に示すように、光測定ユニット8は、搬送機構3上に搭載されており、通常は、X方向の一方の側の端部に設定されたスタンバイ位置に待機している。スタンバイ位置は、例えばロード位置の外側(照射領域から遠い側)に設定されている。
光測定ユニット8は、リニアガイド31及び固定子32の上に搭載されたX方向移動台81と、X方向移動台81上に搭載されたY方向移動機構82及びY方向移動台83と、Y方向移動台83の上に固定されたマスター照度計84と、同じくY方向移動台83の上に固定された偏光測定器85等から構成されている。Y方向移動機構82は、同様に、Y方向移動台83をY方向に移動させる機構であり、リニアモータ方式のものでもよいし、ボールねじを利用したものでもよい。
マスター照度計84は、同様にSiフォトダイオード等の光電変換素子を受光素子として内蔵している。受光面の高さは、ステージ2に設けられたものと同様に、ステージ2に保持されたワークWの表面と同じ高さである。
偏光測定器85は、照射領域に照射される偏光光の向きを監視するための測定器である。偏光測定器85は、受光素子と、受光素子の入射側に配置された検光子と、検光子を光軸(この例では上下方向)の周りに回転させる回転機構等を備えた測定器である。検光子は、一種の偏光素子であり、ある特定の方向の直線偏光光を選択的に通過させる板状の光学部品である。
検光子は、板面が光軸に垂直に配置され、回転方向により回転させられる。照射領域には、光照射器1内の偏光素子14により偏光された偏光光が照射されている。この偏光光の偏光軸の向きをチェックする場合、照射領域内に偏光測定器85を位置させ、検光子を回転させる。検光子の回転により、受光素子の出力は周期的に変化する。出力が最も高くなった際の回転角度は、照射されている偏光光の偏光軸の向きを示している。
次に、処理時用照度計6を使用した光源11の供給電力制御について説明する。
コントローラ7は、搬送機構3の動作を制御する他、図3に示すように光源11の点灯電源110も制御している。そして、処理時用照度計6はコントローラ7に接続されており、処理時用照度計6の測定信号は、コントローラ7に入力されるようになっている。
コントローラ7には、装置の各部の制御のための設定情報やシーケンスプログラム713等を記憶した記憶部71と、シーケンスプログラム713等を実行するプロセッサ72等を備えている。記憶部71やプロセッサ72は、いわゆるPLC(Programmable Logic Controller)の要素として備えられている。また、後述するように、記憶部71やプロセッサ72は、光源11の点灯電源110を制御する点灯制御手段を備えている。
まず、点灯制御のために必要な光基準値について説明する。図4は、光基準値について示した正面概略図である。
光基準値は、光照射処理を適切に行うための照度若しくは積算光量による基準値である。図4(2)に示すように、照射領域を通過することでワークWが受ける光エネルギーの全量は、照度と照射時間の積、即ち以下の式で表される。
Figure 2017072768
したがって、照射領域の照度と照射領域を通過するワークWの速度がわかれば、積算光量は計算できる。図4(2)に示すように、X方向で見た際、照度は、照射領域の外側で急激に照度が落ち込み、ゼロとなる分布である。ワークWは、このように分布する光を受けながら進む。
すなわち、ワークWに対して適切な光照射処理を行うためには、照度計が測定した照度か、搬送機構3が持つワークWの速度データ(照射時間)を考慮した積算光量を制御する必要がある。この照度若しくは積算光量による基準値を光基準値とする。
実施形態のように、ワークWが照射領域を通過することで光照射を受ける構成では、照射領域全体を通過する際の光量の全量が、ワークWが受ける積算光量である。処理を実行するために必要なエネルギー量としての光量は、この積算光量の値を用いて設定される。この際、積算光量は、上記したように照度と照射時間の積であるので、ワークWが照射領域を通過する通過速度によって変わる。したがって、処理に必要なエネルギー量として基準となる積算光量(基準光量)Eの値がまず設定され、照射領域の照度との関係で通過速度Vが設定される(以下、設定通過速度という)。照射領域の外側の領域は照度ゼロとみなして、設定通過速度Vが設定される。このように設定された基準光量Eと設定通過速度Vは、記憶部71に記憶される。
コントローラ7は、設定通過速度Vでステージ2が移動するよう搬送機構3に制御信号を送る一方、点灯制御手段を動作させ、光源11の点灯電源110を制御する。この点について、図5を使用して説明する。図5は、処理時用照度計6の測定結果に基づいて光源11の点灯電源110を制御する制御系の概略図である。
図5に示すように、点灯制御手段73は、処理時用照度計6からの照度測定値に従って積算光量を算出する光量算出部731と、算出された積算光量と記憶部71に記憶された基準光量とを比較し、その差分が無くなるように信号を出力する信号出力部732とを備えている。記憶部71には、処理時用照度計6から送られる照度測定値を照度データとして一時的に記録する一時ファイル711が記憶されている。光量算出部731は、一時ファイル711から照度データを読み取って積算光量を算出する手段である。図5に示すように、信号出力部732は点灯電源110に接続されている。信号出力部732から出力される信号は、光源11に対する供給電力を増減させる指令信号である。現在の供給電力より○○%増やせとか、○○%減らせといった信号である。信号出力部732は、例えば測定された照度が光基準値である照度より2%少なければ、照度を2%上昇させて積算光量が基準光量100%となるように供給電力を増やすための出力信号を点灯電源110に送るようになっている。
この他、コントローラ7は、搬送制御部74、Y方向制御部75及びθ方向制御部76を備えている。これらは、後述するようにシーケンスプログラム713及びこれを実行するプロセッサ72によって構成されており、搬送機構3、補助移動機構4及びθ移動機構5を制御する。
尚、一時ファイル711は、所定のサンプリング周期で処理時用照度計6の出力(照度測定値)を記録したファイルである。
また、記憶部71には、各ワークWに対する処理履歴を記録した履歴データファイル712が記憶されている。履歴データファイル712は、各ワークWに対して付与されているID(ワークID)毎に処理履歴を記録したもので、処理履歴には、当該ワークWを処理した際の光量も含まれる。
光量算出部731や信号出力部732は、ハードウェア的に実現することも可能であるが、この実施形態では、ソフトウェア的に実現されており、プロセッサ72によって実行されるシーケンスプログラム713で構成されている。以下、この点について説明する。図6は、点灯制御手段73を構成するシーケンスプログラムの一例を示す概略図である。
この実施形態の装置は、板状のワークWを枚葉処理するものであるが、以下の説明では、あるまとまった数(1ロット)のワークWに対する処理の部分を単位として説明する。ロットの処理を始める際、光源11の点灯電源110は、所定の初期値電力を光源11に供給して光源11を点灯させている。この場合の所定の初期値電力とは、基準光量が得られる照度を達成するものとして設定された電力値の場合もあるし、前回のロットの処理の際に制御された最後の電力値の場合もある。
初期状態では、ステージ2はロード位置にある。図6に示すように、シーケンスプログラムは、ロボットに制御信号を送り、ロットの最初のワークWをステージ2にセットさせる。そして、不図示のアライメント機構に制御信号を送り、アライメントを行わせた後、搬送機構3に制御信号を送り、一連のワークWの搬送動作を行う。即ち、ステージ2をX方向に移動させて照射領域を通過させ、反転位置で反転させた後、ロード位置まで戻す。そして、ロボットに制御信号を送り、ステージ2からワークWを取り去る。この間、処理時用照度計6からは照度測定値がコントローラ7に送られ、記憶部71の一時ファイル711にサンプリング周期毎に記録される。
シーケンスコントローラ7は、ステージ2がロード位置に戻ったことを不図示のリミットスイッチ等で確認した後、積算光量算出を行う。即ち、一時ファイル711から照度測定値を読み出し、設定通過速度に基づいて積算光量を算出する。算出された積算光量は、当該ワークWのワークIDとともに履歴データファイル712に記録される。
この実施形態では、基準光量との比較結果に基づく電力制御をある処理回数(ワーク処理数)ごとに行うようになっている。この回数を、制御インターバルとする。図6に示すように、シーケンスプログラムは、ワークWのステージ2への載置、搬送(光照射)、ワークWのステージ2からの取り去りという一連の処理を繰り返す。この際、処理の回数をカウントし、回数が制御インターバルに達したら、電力制御のシーケンスを実行する。なお、図6において制御インターバル数は一例として5に設定されている。即ち、当該制御インターバルまでの各処理における積算光量のデータを履歴データファイル712から読み出し、平均値を算出する。そして、平均値と基準光量とを比較し、その差分を算出する。そして、差分を無くすための電力の制御指令信号を生成し、これを光源11の点灯電源110に出力する。
次に、上記構成に係る実施形態の光照射装置の動作について概略的に説明する。以下の説明は、光照射方法の発明の実施形態の説明でもある。
1ロットのワークWは、AGV(Auto Guided Vehicle)のようなロット搬送機構3により不図示のロボットの位置まで予め搬送される。光照射器1は、光源11を初期値電力の条件で点灯させている。この状態でシーケンスプログラムが動作し、一つずつワークWに対して光照射が行われる。処理の回数が制御インターバルに達したら、シーケンスプログラムは、照度値、若しくは算出された積算光量の平均値に基づいて光源11の電力制御を行う。このような処理をロットの最後のワークWまで行うと、当該ロットの処理は終了であり、さらに次のロットのワークWを同様に繰り返す。
尚、θ移動機構5は、照射される偏光光に対してワークWの向きを任意に調整するため、装置ユーザーの要求に従って使用され得る。即ち、θ移動機構5を利用してステージ2を回転させると、偏光素子14から出射する偏光光の偏光軸に対してステージ2上のワークWの向きが変化する。このため、照射される偏光光の偏光軸の向きが任意に調整される。
また、補助移動機構4は、ワークWに対するより偏光光照射の均一化等の目的で適宜使用される。即ち、特開2015−4896号公報に開示されているように、複数の偏光素子を並べて偏光素子ユニットにおいて各偏光素子14の境界部分の直下の位置では偏光光が弱くなり易い。この影響をキャンセルするため、往路搬送の後、反転位置で補助移動機構4を動作させ、往路とは異なるY方向の位置を通って復路搬送がされるようにする。この他、複数の光源がY方向に沿って並べて配置されている場合も照度分布が不均一になり易いので、往路と復路とでY方向で異なる位置を通るようにして積算光量を均一化させる。
上記構成及び動作に係る実施形態の光照射装置及び光照射方法によれば、ワークWへの光照射の際の照度が測定され、その測定結果に基づいて光源11への供給電力が制御されるので、常に最適な積算光量でワークWに対して光照射がされる。
この際、実施形態の装置では、処理時用照度計6がステージ2に取り付けられていてステージ2と一体に移動するので、ワークWが光照射される状況に近い状況で照度が測定される。このため、電力制御の精度が高くなる。尚、この実施形態では、処理時用照度計6は照射領域を通過する位置に取り付けられており、その点ではワークWと全く同じ状況で照度を測定するものであるといえる。
また、実施形態の装置では、照度計による照度測定結果から光量を算出して積算光量と比較してその結果で制御を行うので、この点でより精度の高い制御が行える。
さらに、この実施形態では、照度から積算光量を算出して基準光量として比較する際、所定の制御インターバルの回数における平均を取ってから基準光量と比較するので、例えば瞬間的なランプ電圧変動による照度変動など、イレギュラーな要因をもとに制御を実行してしまうことがない。即ち、たった1回の処理で光量低下が確認されただけでは、光源11の劣化のような経時的な要因での光量低下とは判断できない場合があるからである。
このようなことを避けるには、光量不足が何回か続いた場合に初めて電力制御を行うことが好ましい。つまり、経時的な要因で光量不足が生じたか否かを判断する期間(処理回数)が、制御インターバルということである。但し、上記のようなイレギュラーな要因は発生しないと判断される場合、特に制御インターバルは採用せず、1回でも光量不足が生じたら電力制御を行うようにする場合もあり得る。
尚、上記装置の動作において、光測定ユニット8は、ある程度の回数の処理を繰り返した後の装置のメンテナンスの際に使用される。即ち、ステージ2を反対側に退避させた状態で、X方向移動台81をX方向に移動させ、光測定ユニット8のうちの例えば偏光測定器85を照射領域内に配置して偏光光を測定する。そして、測定結果から、偏光光の偏光軸の向きが所望の方向に向いているか確認する。また、マスター照度計84を処理時用照度計6と同じY方向位置に配置した上でX方向に設定通過速度で通過させながら照度を測定し、積算光量を算出して処理時用照度計6との差異をチェックする。差異が大きければ、処理時用照度計6の較正を行う。つまり、マスター照度計84は、処理時用照度計6の較正用として使用され得る。
次に、第二の実施形態ついて説明する。
第二の実施形態の光照射装置も、コントローラ7を備え、光源11の供給電力制御を行う点で第一の実施形態と同様であるが、第二の実施形態では、照射領域の長さ方向(Y方向)において異なる位置で照度が測定できるようになっており、光基準値も、Y方向において分布した値として設定されたものとなっている。
まず、第二の実施形態における光基準値について説明する。
第二の実施形態においても、光基準値は、照度であっても良いし積算光量であっても良い。以下の説明では、例示的に光基準値は積算光量であるとするが、ただし、積算光量の算出過程では照度を用いているので照度についても言及する。即ち、積算光量である光基準値(基準積算光量)は、Y方向(照射領域長さ方向)に分布した値、すなわち光基準値分布として設定されている。これは照度分布でもよいし、積算光量分布でもよい。「分布した値」とは、Y方向の少なくとも二つの異なる箇所について当該箇所で達成されるべき値として設定されているという意味である。
図7は、第二の実施形態における光基準値の例について示した概略図である。図7において、縦軸は光量、横軸はY方向の位置を示す。この例では、光基準値は、Y方向の異なる七つの箇所での積算光量を設定したものとなっている。
図7に示すような光基準値は、通常、新品の正常な光源11を光照射器1に搭載した状態で光照射テストをすることで取得される。第二の実施形態の装置においても光測定ユニット8が設けられており、光測定ユニット8内のマスター照度計84は、この目的で使用され得る。
照射テストでは、光源11は暫定基準値の電力で点灯される。暫定基準値は、装置ユーザーが求める積算光量が得られる照度(基準照度)となる電力であり、設定通過速度、照射領域のX方向の長さ、光源11の仕様等から逆算して選定される。
そして、ステージ2を所定の退避位置に退避させた状態で、搬送機構3及び補助移動機構4を動作させて光測定ユニット8内のマスター照度計84を照射領域内の所定位置に位置させる。例えば照射領域の中央に、マスター照度計84を位置させる。この状態で照度を測定し、基準照度となっているかチェックする。基準照度となっていなければ、基準照度になるように光源11への供給電力を調整し、基準照度に十分に一致させる。基準照度になるように調整した最終的な供給電力の値は、初期値電力として同様に記憶部71に記憶される。
次に、搬送機構3を動作させて光測定ユニット8をいったん照射領域外に位置させた後、処理の際と同様に光測定ユニット8を往復動させ、設定通過速度で照射領域を通過させる。この際のマスター照度計84の出力から積算光量を算出し、基準光量に十分に一致しているか確認する。その上で、もう一度、光測定ユニット8を光源11の直下の位置にした後、Y方向移動機構82を動作させ、マスター照度計84をY方向の異なる位置に順次位置させる。そして、各位置で照度を測定し、Y方向での照度分布を得る。この際、照度の均一性を確認し、所定の範囲に入っているかどうかチェックする。入っていなければ、光源11の照度分布状態が何らかの原因により悪化していることが原因として考えられるので、光源11を交換する。均一性が所定の範囲に入っていることが確認できたら、得られた照度分布を照度分布である光基準値(基準照度分布)として記憶部71に記憶する。また、基準照度になるように調整した最終的な供給電力の値が、初期値電力として同様に記憶部71に記憶する。
次に、マスター照度計84を再び設定通過速度で往復動させ、照射領域を通過させる。この際、基準照度分布を得たY方向の各位置にマスター照度計84を順次位置させ、各位置で往復動させて照射領域を通過させる。そして、各位置で得られた積算光量を、当該Y方向の位置情報とともに記憶部71に記憶する。この光量は、Y方向の各位置での基準光量を意味しており、以下、基準光量分布という。
尚、得られた照度分布において平均値を算出し、平均値において基準光量が得られるように初期値電力を微調整することがある。上記の例ではマスター照度計84を照射領域の中央に配置した状態で基準照度になるように光源11への供給電力を調整したが、照射領域の中央は照度が最も高い場合が多いので、他の箇所では、基準光量よりも少ない光量ということになる。それでもその差異は十分に小さいので問題はないが、照度分布の平均値において基準光量となるように設定しておいた方が好ましいという考えもある。この場合は、照射領域の中央で測定した照度と照射領域内の照度の平均値とのずれの分だけ初期値電力を高くする。
次に、このように設定されて記憶部71に記憶された光量分布である光基準値に基づいて光源11の電力制御するための構成について、図8を使用して説明する。図8は、第二の実施形態において光源11の電力制御を行う制御系の概略図である。
図8に示すように、θ移動機構5はθ方向の移動量(回転角度)をコントローラ7に出力するθ出力部51を備えている。θ出力部51は、基準方向に対するステージ2の回転角度をコントローラ7に出力するものであり、ここでは基準方向はX方向となっている。また、補助移動機構4は、Y方向のステージ2の移動量(移動距離)を出力するY方向出力部44を備えている。Y方向出力部44は、Y方向の特定の位置を原点として一方の側を+、他方の側を−とした座標でY方向の位置が特定できるようにY方向の移動量を出力するものである。θ出力部51やY方向出力部44は、装置の稼働中、ステージ2の回転角度やY方向位置を常時コントローラ7に入力する。
コントローラ7には、第一の実施形態と同様に、点灯制御手段73が設けられている。点灯制御手段73は、処理時用照度計6からの照度測定値に従って積算光量を算出する光量算出部731と、算出された積算光量と記憶部71に記憶された基準光量とを比較し、その差分が無くなるように信号を出力する信号出力部732とを備えている。これに加え、第二の実施形態では、処理時用照度計6のY方向の位置情報を取得するY方向位置取得部733を備えている。
第二の実施形態においても、光量算出部731や信号出力部732はソフトウェア的に実現されており、シーケンスプログラム713の一部となっている。図9は、第二の実施形態において電力制御を行うシーケンスプログラムの部分を抜粋して示した概略図である。
図9に示すように、第二の実施形態におけるシーケンスプログラムも、各回の処理において処理時用照度計6からの出力を積算して積算光量を算出する。この際、第二の実施形態では、θ出力部51やY方向出力部44から出力された情報に従い、処理時用照度計6のY方向位置を特定する。図10は、この点について示したものであり、θ出力部51及びY方向出力部44からの情報による処理時用照度計6のY方向の位置の特定について示した平面概略図である。
図10に示すように、例えばステージ2の位置はステージ2の中心(平面視方形の中心)Cの位置として出力されるとし、θ方向の回転軸もステージ2の中心に設定されているとする。この場合、シーケンスプログラムは、まずY方向出力部44からの情報に従ってY方向の原点Oに対するステージ2の中心CのY方向位置を取得する。ステージ2の中心Cに対するY方向の処理時用照度計6の離間距離Lは、既知の不変の情報(定数)であるので、これを適用してθ回転がないとした場合の処理時用照度計6のY方向の位置を特定する。次に、θ出力部51からの情報に従い、L×cosαにより、ステージ2がα°だけθ回転している時のY方向の中心Cからの変位を算出し、これを中心座標に加算することによりY座標を特定し、最終的に処理時用照度計6のY方向の位置を特定する。なお、ステージ2の中心Cを基準としてY方向の座標を算出するだけでなく、一方のリニアガイドの位置を基準としてY方向の座標を算出してもよい。
図9に示すように、シーケンスプログラムは、処理時用照度計6のY方向の位置の特定の後、算出された積算光量を当該Y方向位置における積算光量として記憶部71の履歴データファイル712に記録する。即ち、当該ワークWの履歴データとして、当該ワークWが処理された際の処理時用照度計6のY方向位置と当該位置での積算光量が記録される。
そして、第一の実施形態と同様に、制御インターバルの回数に達した際、積算光量の平均値を算出する。そして、当該Y方向位置での基準光量を基準光量分布から取得し、測定された光量の平均値と比較する。そして、その差が無くなるように制御指令信号を光源11の点灯電源110に出力する。尚、制御インターバルの回数に達する前にθ移動機構5又は及び補助移動機構4が動作してY方向位置が変更された場合、シーケンスプログラムは、処理回数のカウントをゼロにリセットする。
尚、図9において図示を省略したが、取得した処理時用照度計6のY方向位置と同じ位置の情報(基準光量)が基準光量分布に含まれていない場合もあり得る。この場合は、測定位置の前後の2点における基準光量から計算によって当該測定位置の基準光量が求められる。前後の2点での基準光量を一次関数とし、その勾配から測定位置での基準光量を求め、それを適用して制御指令信号を出力する。
第二の実施形態によれば、光基準値がY方向の分布として設定、記憶されており、処理時用照度計6の測定時のY方向位置情報がコントローラ7に入力されて当該Y方向位置情報に従って特定、取得した光基準値に基づいてずれ量を求めるので、キメ細かくより精度の高い電力制御が行える。
次に、第三の実施形態について説明する。
図11は、第三の実施形態の光照射装置の正面概略図である。図11に示すように、第三の実施形態の光照射装置は、光照射器1を複数備えている点で上述した各実施形態と異なっている。そして、各光照射器1の構造や配置、及び各光照射装置が備える光源11の制御が最適化されている。
具体的に説明すると、第三の実施形態の装置において、複数の光照射器1は、複数の離間した照射領域を形成するものとなっている。図11は、第三の実施形態におけるX方向での照度分布が併せて示されている。図11に示すように、「離間した照射領域」とは、照射領域が重なっていないという意味であり、照度が実質的にゼロである領域を挟んで並んでいるという意味である。実質的にゼロとは、例えば照度がワークの光処理に影響を及ぼさない照度である。照度が実質的にゼロになる領域を挟んで照射領域が並ぶように、各光照射器1におけるミラー12やランプハウス13の寸法形状が選定され、各光照射器1の離間距離が選定される。
このような構造において、コントローラ7は、各光照射器1内の光源11に付設されている各点灯電源110に対して独立して制御指令信号を送るよう構成されている。具体的に説明すると、この実施形態においても、処理時用照度計6がステージ2に取り付けられており、ステージ2と一体に移動して照射領域を通過するようになっている。このため、ワークWの処理の際に処理時用照度計6の出力がコントローラ7に送られ、コントローラ7内の記憶部71に記憶されるようになっている。
また、記憶部71には、光照射器1ごとに光基準値が記憶されている。ここでも光基準値としては照度又は積算光量が採用し得るが、一例として積算光量であるとする。即ち、各光照射器1について基準となる光量の値が設定されており、この値が記憶部71に記憶されている。
図12及び図13は、コントローラ7に実装されたシーケンスプログラムの一部を抜粋して概略的に示したフローチャートである。この実施形態でも、シーケンスプログラムの一部は、光源11の電力制御を行うものとなっており、この概略図が図12及び図13に示されている。
図12には、各照射領域における積算光量を算出する部分が示されている。処理時用照度計6の出力は、サンプリング周期毎の照度データであり、サンプリングの時刻情報と当該時刻における照度のデータが対応づけられて一時ファイル711に記録されている。照度の計測開始は、処理時用照度計6が照射領域に達するタイミングよりも十分に前のタイミング(例えばステージ2がロード位置にある状態)で開示されるようになっている。従って、最初の時刻の照度測定値は常にゼロである。
シーケンスプログラムは、最初の測定時刻から順に照度測定値を順に読み込み、次々に加算(積算)していく。そして、照度測定値が実質的にゼロを超えた値となった際、領域カウンタ(変数)に1を代入する。継続して照度測定値の加算を行い、照度測定値が再び実質的にゼロになった際、その時点で照度の積算値を領域1での積算光量の算出値として一時的に変数に格納する。その後、照度測定値の加算値をゼロにリセットする。
そして、照度測定値の加算をゼロからスタートして継続するとともに、次に照度測定値が実質的にゼロを超えた値となった場合、領域カウンタに2を代入する。照度測定値の加算を継続し、その後に照度測定値がゼロになった際、同様にその時点での照度の加算値を領域2の積算光量の算出値として別のメモリ変数に一時的に格納する。その後、照度の加算値をゼロにリセットする。そして、照度測定値の加算をゼロからスタートして継続し、次に照度測定値が実質的にゼロを超えた場合、領域カウンタに3を代入し、同様の処理を繰り返す。この例では、光照射器1の数は3個なので、領域3での積算光量が算出できたら、積算光量算出の部分のシーケンスは終了である。
次に、シーケンスプログラムは、前述した実施形態と同様に、処理回数が制御インターバルに達しているかどうか判断し、達していれば、電力制御を行う。第三の実施形態におけるシーケンスプログラムのうち、電力制御の部分が図13に示されている。図13に示すように、シーケンスプログラムは、算出された積算各光量を、記憶部71に記憶されている各照射領域の基準光量と比較する。そして、各々差異を無くすように制御指令信号を出力する。
即ち、図11に示すように、往路の搬送の向きの順に照射領域を領域1、領域2、領域3とし、対応する光照射器を光照射器1a、光照射器1b、光照射器1cとする。シーケンスプログラムは、領域1について算出された積算光量を光照射器1aの基準光量と比較し、その差異を無くすように制御指令信号を光照射器1aの点灯電源110に出力する。また、シーケンスプログラムは、領域2について算出された積算光量を光照射器1bの基準光量と比較し、その差異を無くすように制御指令信号を光照射器Bの点灯電源110に出力する。さらに、領域3について算出された積算光量を光照射器1cの基準光量と比較し、その差異を無くすように制御指令信号を照射器Bの点灯電源110に出力する。
この実施形態においても、各基準光量は、Y方向の異なる複数の位置のそれぞれについて設定された値(分布)であってもよく、その場合は、処理時用照度計6のY方向位置の情報を同様にコントローラ7に入力して利用するようにする。また、各光照射器1a〜1cが備える光源11が型式や仕様の点で全て同じものである場合、基準光量として同じ値が共通して設定される場合もあり得る。
いずれにしても、この第三の実施形態では、複数の光源11について各々離間した照射領域に光照射する構成としておき、各照射領域における積算光量を測定するとともにそれぞれ基準光量と比較して制御信号を対応する光源11の点灯電源110に出力するので、所定の光量を維持するための電力制御が容易である。照射領域が分離していない場合、ワークWにおいて生じた光量不足がどの光源11の劣化によるものなのか特定するのが難しくなる。また、複数の光源11において劣化が生じて光量が不足している場合、それぞれの光源11への供給電力をどの程度上昇させるかの判断も難しくなる。第三の実施形態のように照射領域が各々分離していてそれぞれについて積算光量が測定される場合、積算光量低下に見合う分だけ当該照射領域担当の光源11への供給電力を上げれば良く、制御が容易である。尚、複数の照射領域が分離していて各々独立して光源11の点灯電源110が制御されるようにすると制御が容易である点は、ワークWが照射領域を通過する際の光照射の強度や量を測定する測定器を使用する場合だけではなく、例えばランプハウス内に常時配置されている照度計や、ワークWの処理の合間に照射領域を通過する照度計等を用いた場合でも、同様である。
上述した各実施形態において、処理時用照度計6の配置は、上記以外も種々のものがあり得る。以下、この点について説明する。図14は、処理時用照度計6の数や配置についての他の例を示した平面概略図である。
図14(1)には、平面視で方形のステージ2において一つの角部を挟んで隣り合う二つの側面のそれぞれに処理時用照度計6が取り付けられた例が示されている。また、図14(2)に示す第三の実施形態では、平面視で方形のステージ2の四つの側面のそれぞれに処理時用照度計6が取り付けられた例が示されている。
図14(3)に示す例では、(2)の例と同様に四つの側面に処理時用照度計6が取り付けられているが、Y方向に延びる二つの辺に位置する側面に取り付けられた処理時用照度計6がY方向においてずれた位置となっている。
これら図14(1)〜(3)の構成では、Y方向(即ち照射領域の長さ方向)において複数の箇所で同時に照度が測定できるという意義を有する。「同時に」とは、「同じ1回の処理の際に」という意味であり、即ち1回の処理においてY方向の複数箇所における照度や積算光量のデータ(即ち照度分布、積算光量分布)を取得できるということである。この場合、得られた測定値としての積算光量分布と基準光量分布とを比較し、全体としてズレを無くすよう制御信号を出力することができる。具体的には、各位置での積算光量の差異の平均を求め、これを無くすように制御指令信号を出力することができる。
また、得られた積算光量分布のばらつきが限度以上に大きい場合、即ち最大値と最小値の差が大きい場合、処理の均一性が限度以上に低下しているとして当該ワークWについて不良の履歴を記録することもできる。不良となった場合、光源11の交換といった適宜の処置が取られる。
尚、積算光量分布を測定して光源11の劣化等を判断することのメリットは、光源11の交換時期を適切に判断できるという点にも存在する。即ち、例えば棒状の光源11の端部の直下を通過する位置にのみ処理時用照度計6が配置されていて、分布を確認せずに一つの測定点のみにより当該照度計6により光量の不足が確認されたとする。この場合、当該処理時用照度計6の位置よりも中央寄りの位置では十分な光量が確保されていてワークWの処理に特に不都合がないが、端部での測定結果を基準にすると、これを光量不足とみなして光源11への供給電力を増加させるように制御指令信号が出力されてしまう。この場合は、所望の積算光量よりも多い積算光量となり処理が設計通りではなくなるため適切ではない。一方、複数箇所で光量が測定されて光量分布で正常かどうかを判断するようにすれば、上記のような所望の積算光量よりも多い積算光量となってしまう事態を防止することができる。尚、光量分布を測定値として記憶する場合、各処理時用照度計6を特定するID及び当該処理時用照度計6のY方向位置情報に対応づけられた状態で、算出された各光量が記憶される。
図15は、処理時用照度計6の配置のさらに別の例を示す平面概略図である。
まず、図15(1)には、X方向に沿ったステージ2の向かい合う二辺に位置する側面にそれぞれに処理時用照度計6が取り付けられている。この場合も、Y方向での照度分布、積算光量分布の測定ができ、特に、棒状の光源11の両端における黒化等に起因した照度低下を監視することができる。
また、図15(2)には、Y方向に沿ったステージ2の一辺に位置する側面に複数の照度計6が取り付けられている。この場合も、Y方向での照度分布、積算光量分布の測定ができる。そして、補助移動機構4やθ移動機構5を適宜使用することで、測定位置を適宜変更することが可能である。
また、図15(3)には、X方向に沿ったステージ2の一辺に位置する側面に複数の照度計6が取り付けられた例が示されている。この場合、当該辺がX方向に沿ったままで固定であると、第一の実施形態と実質的に同じで複数とする意義はないが、図15(3)に破線で示すようにθ方向に回転させる機構を備えていれば、Y方向の複数箇所での照度、積算光量測定が行えることになる。
また、図15(4)には、ステージ2内に処理時用照度計6が取り付けられた例が示されている。ステージ2は、照度計6を取り付けるための凹部を有し、この凹部の落とし込まれた状態で処理時用照度計6が取り付けられる。同様に、処理時用照度計6の受光面は、ステージ2上に載置されるワークWの上面と同一の高さとされることが好ましい。尚、図15(4)に示す例では、ステージ2内ではあるものの、処理時用照度計6は平面視でワークWの載置位置の外側とされる。即ち、ステージ2にワークWが載置された際、光照射器11からの光についてワークWは処理時用照度計6を遮らない状態であり、処理時用照度計6はワークWを遮らない状態とされる。この場合も、Y方向において複数の処理時用照度計6を設けると、照度分布、積算光量分布が測定できるので好適である。
尚、上記各実施形態では、光源11の電力制御に利用するための測定を行う測定器として処理時用照度計6を使用して照度を測定したが、他の測定器を使用する場合もあり得る。例えば、測定した照度を元に内部で積算して積算光量として出力する積算光量計を使用しても同様である。この場合には、光量が測定値として出力されるから、コントローラ7において光量算出部を設ける必要はない。
また、照度計の出力をワークWの上面の全面積で積分し、ワークが受ける面内全エネルギーを測定値としても良い。この場合、光基準値についてもワークWの上面の面積(既知)で積分した値とされる。
この他、処理時用照度計6として分光放射照度を測定する測定器(分光器)が使用されることもあり得る。
尚、上述した第三の実施形態では、光照射器1a〜1cはそれぞれ点灯電源110を備えていたが、1台の点灯電源で複数の光源11を点灯させる場合もあり得る。この場合は、少なくとも、各光源11に対する供給電力を独立して制御できるようになっていることが必要である。例えば、供給の電源回路に対して光源11を並列に接続しておき、各光源11への電力供給経路上に電力制御素子を設けるようにする構成が考えられる。
また、上記各実施形態では、ステージ2は平面視が方形であったが、本願発明の実施に際しては方形に限定される必要はない。三角形や五角形、円形などであっても良い。円形の場合、円の中心に対して180°間隔で二つの処理時用照度計6を側面に取り付けたり、90°間隔で四つの処理時用照度計6を取り付けたりする構成が想定される。
尚、上記各実施形態の光照射装置は、光配向用偏光光照射装置であったが、本願発明は、他の光照射装置としても構成することができる。例えば、光硬化性樹脂の硬化等の光処理のためにワークWに光を照射する装置として構成することができる。
上述した各実施形態において、特開2014−174352号公報に開示されているように、二つのステージ2を照射領域を挟んでX方向の両側にそれぞれステージ2を配置し、各々ワークWを保持させて交互に照射領域を通過させることで各ワークWに光照射する構成を採用することもできる。この場合、処理時用照度計6については片方のステージ2のみに取り付けて照度又は光量を測定して光源11の電力制御を行っても良いし、両方に取り付けて照度又は光量を測定して光源11の電力制御を行っても良い。
また、上記各実施形態では、ステージは照射領域を通過するようにして往復動することでワークWに光照射されたが、往復動せずに一回の通過のみでワークWに対する光照射を完了させる場合もある。この場合には、処理時用照度計6による積算光量算出も一回の通過時のみの測定値を積算して光量を求めることになる。
尚、照射領域は、Y方向が長尺方向である長方形としたが、これは必須の条件ではなく、X方向(搬送方向)が長尺方向である長方形でも良く、正方形であっても良い。
また、光源11については、棒状の光源11をY方向に沿って配置する例を説明したが、これは長尺な発光部をY方向に沿って配置する例である。この他、点光源を一直線状に並べて棒状の光源(線状の発光部)と等価なものとする場合もある。さらに、棒状の光源をX方向に沿って配置した場合でも、そのような光源がY方向に多数並べられていれば、Y方向では点光源が並んでいるとみなせるので、同様に作用させることができる。
1 光照射器
11 光源
110 点灯電源
12 ミラー
13 ランプハウス
14 偏光素子
2 ステージ
3 搬送機構
31 リニアガイド
32 固定子
33 X方向移動台
4 補助移動機構
5 θ移動機構
6 処理時用照度計
7 コントローラ
711 一時ファイル
712 履歴データファイル
713 シーケンスプログラム
73 点灯制御手段
732 信号出力部
74 搬送制御部
75 Y方向制御部
76 θ移動制御部
8 光測定ユニット
84 マスター照度計
85 偏光測定器
W ワーク

Claims (10)

  1. 照射領域に光を照射する光照射器と、照射領域を通過する形で設定された搬送路に沿って対象物を搬送させる搬送機構と、コントローラとを備えた光照射装置であって、
    光照射器は、光源と、光源に電力を供給する点灯電源とを備えており、
    搬送機構は、光照射された照射領域を通過することで対象物が受ける光量が所定の値となるように定められた設定通過速度で照射領域を通して対象物を搬送する機構であり、
    この搬送機構には、対象物が照射領域を通過する際の光照射の強度又は量を測定する測定器が設けられており、
    コントローラは、記憶部と、点灯電源により光源に供給される電力を制御する点灯制御手段とを備えており、
    記憶部は、対象物に対する光照射の強度又は量の基準値である光基準値を記憶しており、
    点灯制御手段は、記憶部に記憶された光基準値と、測定器による測定値又は測定値に基づいて算出された算出値とを比較し、その差分が無くなるよう点灯電源に制御指令信号を送る手段であることを特徴とする光照射装置。
  2. 前記光基準値は照度又は積算光量であり、
    前記点灯制御手段は、前記光基準値と、前記測定器による測定の結果得られた照度又は積算光量とを比較し、その差分が無くなるよう前記点灯電源に制御指令信号を送る手段であることを特徴とする請求項1記載の光照射装置。
  3. 前記照射領域は、搬送路に交差する方向に長いものであり、
    前記光基準値は、前記照射領域の長さ方向である領域長さ方向において分布した光基準値分布として設定されて前記記憶部に記憶されており、
    前記点灯制御手段は、前記測定器が前記強度又は量を測定した際の当該測定器の領域長さ方向における位置に従って光基準値分布から当該位置での光基準値を取得し、取得した光基準値との比較によって前記制御指令信号を送る手段であることを特徴とする請求項1又は2記載の光照射装置。
  4. 前記コントローラは、所定の制御インターバルの光照射回数に亘って前記測定器の測定値を前記記憶部に記憶するものとなっており、
    前記点灯制御手段は、制御インターバルの光照射回数での前記測定器の測定値の平均値又は各測定値に基づいて算出された前記算出値の平均値と前記光基準値とを比較し、その差分が無くなるように前記制御指令信号を送る手段であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の光照射装置。
  5. 前記光源は複数設けられていて、各光源のそれぞれに前記点灯電源が設けられているか又は前記点灯電源は各光源に対する供給電力を独立して制御可能となっており、
    各光源は、分離している照射領域にそれぞれ光照射するものであって、照射領域間の領域は実質的に照度がゼロとなる領域であり、
    前記記憶部には、各照射領域について光基準値が設定されて記憶されており、
    前記測定器は、各照射領域についてそれぞれ光照射の強度又は量を測定することが可能となっており、
    前記点灯制御手段は、各照射領域について得られた測定値又は当該測定値に基づいて算出された算出値と、当該照射領域について設定された光基準値とを比較して当該光照射領域に光照射する光源の点灯電源に前記制御指令信号を送る手段であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の光照射装置。
  6. 照射領域に光照射器により光が照射された状態で、搬送機構により対象物を照射領域に順次搬送し設定通過速度で照射領域を通過させることで各対象物に光を照射する方法であり、
    光照射器は、光源と、光源に電力を供給する点灯電源とを備えており、
    設定通過速度は、対象物が受ける光量が所定の値となるように定められた速度であり、
    照射領域における光照射の強度又は量の基準値である光基準値を記憶部に記憶する記憶ステップと、
    対象物が照射領域を通過する際の光照射の強度又は量を測定器で測定する測定ステップと、
    記憶ステップで記憶された光基準値と、測定ステップで測定された測定値又は測定値に基づいて算出された算出値とを比較し、その差分が無くなるよう点灯電源に制御指令信号を送る点灯制御ステップと
    を備えていることを特徴とする光照射方法。
  7. 前記光基準値は照度又は積算光量であり、
    前記点灯制御ステップは、前記光基準値と、前記測定器による測定の結果得られた照度又は積算光量とを比較し、その差分が無くなるよう点灯電源に制御指令信号を送るステップであることを特徴とする請求項1記載の光照射方法。
  8. 前記照射領域は、前記対象物を搬送する方向に交差する方向に長いものであり、
    前記記憶ステップは、前記照射領域の長さ方向である領域長さ方向において分布した光基準値分布として設定された光基準値を前記記憶部に記憶するステップであり、
    前記点灯制御ステップは、前記測定器が前記強度又は量を測定した際の当該測定器の領域長さ方向における位置に従って光基準値分布から当該位置での光基準値を取得し、取得した光基準値との比較によって前記制御指令信号を送るステップであることを特徴とする請求項6又は7記載の光照射方法。
  9. 前記測定ステップは、所定の制御インターバルの光照射回数に亘って前記測定器により光照射の強度又は量を測定するステップであり、
    前記点灯制御ステップは、制御インターバルの光照射回数での前記測定器の測定値の平均値又は各測定値に基づいて算出された前記算出値の平均値と前記光基準値とを比較し、その差分が無くなるように前記制御指令信号を送るステップであることを特徴とする請求項6乃至8いずれかに記載の光照射方法。
  10. 前記光源は複数設けられていて、各光源のそれぞれに前記点灯電源が設けられているか又は前記点灯電源は各光源に対する供給電力を独立して制御可能となっており、
    各光源は、分離している照射領域にそれぞれ光照射するものであって、照射領域間の領域は実質的に照度がゼロとなる領域であり、
    前記記憶ステップは、各照射領域について設定された光基準値を前記記憶部に記憶するステップであり、
    前記測定ステップは、各照射領域についてそれぞれ光照射の強度又は量を測定するステップであり、
    前記点灯制御ステップは、前記測定ステップにおいて各照射領域について得られた測定値又は当該測定値に基づいて算出された算出値と、当該照射領域について設定された光基準値とを比較して当該光照射領域に光照射する光源の点灯電源に前記制御指令信号を送るステップであることを特徴とする請求項6乃至9いずれかに記載の光照射方法。
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