JP2017072429A - 位置決め装置及び位置決め方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】上下方向の剛性が大きく、重心が低いため、上下方向及び横方向の振動に強い位置決め装置及び位置決め方法を提供する。
【解決手段】位置決め装置1は、定盤10上に設けられ、定盤10に対して、定盤10の上面11に平行な面内における第一方向に移動可能な第一ステージ部23と、第一ステージ部23上に設けられ、第一ステージ部23に対して、面内における第一方向と交差する第二方向に移動可能な第二ステージ部33と、定盤10上に設けられた吸着ブロック40と、を備え、吸着ブロック40は、本体部41と、本体部41の下面に設けられた吸着パッドと、本体部41の側面に設けられ、第二ステージ部33と接続した弾性体43と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】位置決め装置1は、定盤10上に設けられ、定盤10に対して、定盤10の上面11に平行な面内における第一方向に移動可能な第一ステージ部23と、第一ステージ部23上に設けられ、第一ステージ部23に対して、面内における第一方向と交差する第二方向に移動可能な第二ステージ部33と、定盤10上に設けられた吸着ブロック40と、を備え、吸着ブロック40は、本体部41と、本体部41の下面に設けられた吸着パッドと、本体部41の側面に設けられ、第二ステージ部33と接続した弾性体43と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、位置決め装置及び位置決め方法に関するものであり、特に、XYステージを用いた位置決め装置及び位置決め方法に関する。
試料の測定または試料に対して処理を行う場合には、試料を載置するステージの剛性を高くすることが望まれる。特に、原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope、AFMという。)による試料の測定を行う場合には、カンチレバーの上下方向への変位を精密に計測する必要があるので、ステージの上下方向(鉛直方向)の剛性を高くすることは必須である。
特許文献1〜7には、露光処理及び研磨処理等におけるウェハのステージが開示されている。ウェハを真空チャックによりステージ上に固定すること、及び、XYステージによりウェハの最適な位置を決定することが開示されている。
XステージとYステージとが上下に積み重ねられた構造のステージにおいて、ステージ全体の剛性を高くするためには、Xステージ及びYステージの両方の剛性を高くする必要がある。一般に、ステージの剛性を高くするためには、金属製のステージの厚さをある程度厚くするといった方法がとられる。したがって、ステージの剛性を高くすると、ステージ自体が大型で重量の大きいものになってしまう。ステージの重量が大きくなると、ステージをX軸方向及びY軸方向に移動させるために、駆動力の大きいモータが必要となる。
また、XステージとYステージとが上下に積み重ねられた構造では、重心が高くなり、横方向の振動に弱いステージとなってしまう。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、鉛直方向(上下方向)の剛性が大きく、低重心で横方向(水平方向)の振動に強い位置決め装置及び位置決め方法を提供する。
本発明にかかる位置決め装置は、定盤上に設けられ、前記定盤に対して、前記定盤の上面に平行な面内における第一方向に移動可能な第一ステージ部と、前記第一ステージ部上に設けられ、前記第一ステージ部に対して、前記面内における前記第一方向と交差する第二方向に移動可能な第二ステージ部と、前記定盤上に設けられた吸着ブロックと、を備え、前記吸着ブロックは、本体部と、前記本体部の下面に設けられた吸着パッドと、前記本体部の側面に設けられ、前記第二ステージ部に接続された弾性体と、を有する。このような構成により、剛性が大きく、振動に強い位置決め装置とすることができる。
また、前記吸着パッドは、複数の孔を含み、前記複数の孔の内部における気体の圧力を高くして、前記吸着ブロックを前記定盤上に浮上させる。これにより、吸着ブロックを高速で移動させることができる。
さらに、前記弾性体は、上下方向に撓む板バネである。これにより、吸着ブロックを高速で移動させることができるとともに、吸着ブロックを定盤上に固定することができる。
また、前記第1ステージ部には、上面から下面まで貫通する第一孔が形成され、前記第2ステージ部には、上面から下面まで貫通する第二孔が形成され、前記本体部は、前記第1孔及び前記第2孔の内部に配置されている。このような構成とすることにより、吸着ブロックをバランスよく、四方から保持することができるので、吸着ブロックの移動にブレが生じず、高速で移動させることができる
前記本体部上に、その上面上に載置した試料を吸着する試料チャックを有する。このような構成とすることにより、鉛直方向及び水平方向の振動に強い試料の測定をすることができる。
本発明にかかる位置決め方法は、定盤上に設けられた第一ステージ部を、前記第一ステージ部上に設けられた第二ステージ部及び前記第二ステージ部に弾性体を介して接続された吸着ブロックとともに、前記定盤に対して、前記定盤の上面に平行な面内における第一方向に移動させる工程と、前記第一ステージ部上に設けられた前記第二ステージ部を、前記第二ステージ部に前記弾性体を介して接続された前記吸着ブロックとともに、前記第一ステージ部に対して、前記面内における前記第一方向と交差する第二方向に移動させる工程と、前記吸着ブロックにおける本体部の下面に設けられた吸着パッドにより、前記吸着ブロックを前記定盤に固定する工程と、を備える。このような構成により、剛性が大きく、振動に強い位置決めを行うことができる。
また、前記吸着パッドは、複数の孔を含み、前記第一方向に移動させる工程及び前記第二方向に移動させる工程のうち、少なくともいずれかの工程において、前記吸着パッドは、前記複数の孔の内部における気体の圧力を高くして、前記吸着ブロックを前記定盤上に浮上させる。これにより、吸着ブロックを高速で移動させることができる。
さらに、前記弾性体は板バネであり、前記吸着ブロックを前記定盤に固定する工程において、前記弾性体は上下方向に撓む。これにより、吸着ブロックを定盤に固定できるので、剛性を大きくすることができる。
前記吸着ブロックは、試料を吸着する試料チャックをさらに備え、前記第一方向に移動させる工程及び前記第二方向に移動させる工程の前に、前記試料チャックの上面上に前記試料を載置し、前記試料を吸着させる工程をさらに備える。このような構成により、鉛直方向及び水平方向の振動に強い試料の測定をすることができる。
本発明によれば、剛性が大きく、振動に強い位置決め装置及び位置決め方法を提供することができる。
以下、本実施形態の具体的構成について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
まず、本実施形態に係る位置決め装置を説明する。図1は、実施形態に係る位置決め装置の構成を例示した上面図である。図2は、図1におけるA−A線による断面図である。図3は、実施形態に係る位置決め装置のXステージを例示した上面図である。図4は、実施形態に係る位置決め装置のYステージを例示した上面図である。図5(a)は、実施形態に係る位置決め装置の吸着ブロックを例示した上面図であり、(b)は、(a)におけるB−B線による断面図である。図1〜図5を参照して、本実施形態に係る位置決め装置の構成を説明する。
図1及び図2に示すように、位置決め装置1は、定盤10上に設けられている。定盤10の上面11は、所定の平面度を有している。図1〜図5では、XYZの3次元直交座標系を示している。なお、Z方向が鉛直方向であり、定盤10の上面11と垂直な方向である。上面11から上方に向かう方向を+Z軸方向、その逆方向を−Z軸方向とする。定盤10の上面11に平行な面内における一方向をX軸方向とする。X軸方向のうち、一方に向かう方向を+X軸方向、その逆方向を−X軸方向とする。X軸方向及びZ軸方向に直交する方向をY軸方向とし、+Z軸方向から+X軸方向にネジを回転させたときに、ネジが進む方向を+Y軸方向、その逆方向を−Y軸方向とする。
位置決め装置1は、Xステージ20、Yステージ30及び吸着ブロック40を有している。まず、Xステージ20を説明する。図1〜3に示すように、Xステージ20は、Xリニアガイド21、Xスライド部22、Xステージ部23、駆動軸24、駆動部25、可動部26及び固定部27を有している。
Xリニアガイド21は、定盤10の上面11に、例えば2つ設けられている。2つのXリニアガイド21a、21bは、例えば、X軸方向にレール状に延びている。なお、Xリニアガイド21という場合は、Xリニアガイド21を総称していう場合である。Xリニアガイド21aと「a」を付加した場合は、個別のXリニアガイド21aを意味する。Xリニアガイド21a、21bは、例えば、Y軸方向に間隔を空けて並んで定盤10上に設けられている。Xリニアガイド21bは、Xリニアガイド21aよりも+Y軸方向側に配置されている。なお、Xリニアガイド21は、2つに限らず、1つまたは3個以上設けられてもよい。
Xスライド部22は、Xリニアガイド21上にスライド移動が可能な状態で取り付けられている。Xスライド部22は、例えば、一つのXリニアガイド21に2つずつ取り付けられている。Xリニアガイド21aには、Xスライド部22a及びXスライド部22bが取り付けられている。Xリニアガイド21bには、Xスライド部22c及びXスライド部22dが取り付けられている。なお、Xスライド部22という場合は、Xスライド部22を総称していう場合である。Xスライド部22aと「a」を付加した場合は、個別のXスライド部22aを意味する。
Xスライド部22a、22bは、X軸方向に間隔を空けてXリニアガイド21aに取り付けられている。Xスライド部22bは、Xスライド部22aよりも+X軸方向側に配置されている。Xスライド部22c、22dは、X軸方向に間隔を空けてXリニアガイド21bに取り付けられている。Xスライド部22dは、Xスライド部22cよりも+X軸方向側に配置されている。なお、Xスライド部22は、一つのXリニアガイド21に2つずつ設けられることに限らず、1つまたは3個以上設けられていてもよい。
Xステージ部23は、Xスライド部22上に設けられている。Xステージ部23は、例えば、直方体の板の形状をしている。Xステージ部23の下面における4つの角部の近傍に、Xスライド部22a〜22dが固定されている。これにより、Xステージ部23は、X軸方向の移動が可能となっている。すなわち、Xステージ部23(第一ステージ部)は、定盤10上に設けられ、定盤10に対して、定盤10の上面11に平行な面内におけるX軸方向(第一方向)に移動可能である。Xステージ部23は、いわゆる中抜けステージとなっている。つまり、Xステージ部23には、上面から下面まで貫通する孔28(第一孔)が形成されている。孔28は、Xステージ部23の中央部に形成され、上方から見て四角形である。
駆動軸24は、定盤10上に設けられている。駆動軸24は、X軸方向に延びた丸棒の形状をしている。駆動軸24は、Xリニアガイド21aの−Y軸方向側に、Xリニアガイド21aと間隔を空けて配置されている。駆動軸24の一端、例えば、+X軸方向側の端は固定部27で定盤10上に固定されている。例えば、駆動軸24の側面には、らせん状にネジ山が形成されている。
駆動部25は、駆動軸24の他端、例えば、−X軸側の端に設置されている。駆動部25は、駆動軸24の丸棒の中心軸を回転軸として、駆動軸24を回転させる。駆動部25は例えばモータである。
可動部26は、板状である。可動部26には、+X軸側の面から−X軸側の面に貫通する孔29が形成されている。孔29の内部にはらせん状のネジ山が形成されている。可動部26の孔29には、駆動軸24が可動状態で嵌め込まれている。可動部26はXステージ部23に固定されている。したがって、駆動部25が、駆動軸24の丸棒の中心軸を回転軸として駆動軸24を回転させると、可動部26は、X軸方向に移動する。これにより、可動部26に固定されたXステージ部23も、X軸方向に移動する。
次に、Yステージ30を説明する。図1、図2及び図4に示すように、Yステージ30は、Yリニアガイド31、Yスライド部32、Yステージ部33、駆動軸34、駆動部35、可動部36及び固定部37を有している。
Yリニアガイド31は、Xステージ部23の上面に例えば2つ設置されている。2つのYリニアガイド31a、31bは、例えば、Y軸方向にレール状に延びている。なお、Yリニアガイド31という場合は、Yリニアガイド31を総称していう場合である。Yリニアガイド31aと「a」を付加した場合は、個別のYリニアガイド31aを意味する。Yリニアガイド31a、31bは、例えば、Xステージ部23の孔28を挟んで並んで設けられている。Yリニアガイド31aは、孔28の−X軸方向側に配置されている。Yリニアガイド31bは、孔28の+X軸方向側に配置されている。なお、Yリニアガイド31は、2つに限らず、1つまたは3個以上設けられていてもよい。
Yスライド部32は、Yリニアガイド31上にスライド移動が可能な状態で取り付けられている。Yスライド部32は、例えば、一本のYリニアガイド31に2つずつ取り付けられている。Yリニアガイド31aには、Yスライド部32a及びYスライド部32bが取り付けられている。Yリニアガイド31bには、Yスライド部32c及びYスライド部32dが取り付けられている。なお、Yスライド部32という場合は、Yスライド部32を総称していう場合である。Yスライド部32aと「a」を付加した場合は、個別のYスライド部32aを意味する。
Yスライド部32a、32bは、Y軸方向に間隔を空けてYリニアガイド31aに取り付けられている。Yスライド部32bは、Yスライド部32aよりも+Y軸方向側に配置されている。Yスライド部32c、32dは、Y軸方向に間隔を空けてYリニアガイド31bに取り付けられている。Yスライド部32dは、Yスライド部32cよりも+Y軸方向側に配置されている。なお、Yスライド部32は、一つのYリニアガイド31に2つずつ設けられることに限らず、1つまたは3個以上設けられていてもよい。
Yステージ部33は、Yスライド部32上に設けられている。Yステージ部33は、直方体の板の形状をしている。Yステージ部33の下面における4つの角部の近傍に、Yスライド部32a〜32dが固定されている。これにより、Yステージ部33は、Y軸方向の移動が可能となっている。すなわち、Yステージ部33(第二ステージ部)は、Xステージ部23(第一ステージ部)上に設けられ、Xステージ部23(第一ステージ部)に対して、定盤10の上面11に平行な面内におけるX軸方向(第一方向)と交差するY軸方向(第二方向)に移動可能である。
Yステージ部33は、中抜けステージとなっている。つまり、Yステージ部33には、上面から下面まで貫通する孔38(第二孔)が形成されている。孔38は、Yステージ部33の中央部に形成され、上方から見て四角形である。孔38は、上方から見て、孔28と、重なっている部分を有している。なお、第一方向及び第二方向は、上面11に平行な面内で相互に交差する方向であれば、X軸方向及びY軸方向に限らない。相互に直交しない方向でもよい。
駆動軸34は、Xステージ部23上に設けられている。駆動軸34は、Y軸方向に延びた丸棒の形状をしている。駆動軸34は、Yリニアガイド31aの−X軸方向側に、Yリニアガイド31aと間隔を空けて配置されている。駆動軸34の一端、例えば、−Y軸方向側の端は固定部37でXステージ部23の上面に固定されている。例えば、駆動軸34の側面には、らせん状にネジ山が形成されている。
駆動部35は、駆動軸34の他端、例えば、+Y軸側の端に設置されている。駆動部35は、駆動軸34の丸棒の中心軸を回転軸として駆動軸34を回転させる。駆動部35は例えばモータである。
可動部36は、板状である。可動部36には、+Y軸側の面から−Y軸側の面に貫通する孔39が形成されている。孔39の内部にはらせん状のネジ山が形成されている。可動部36の孔39には、駆動軸34が可動状態で嵌め込まれている。可動部36はYステージ部33に固定されている。したがって、駆動部35が駆動軸34の丸棒の中心軸を回転軸として駆動軸34を回転させることにより、可動部36は、Y軸方向に移動する。これにより、可動部36に固定されたYステージ部33も、Y軸方向に移動する。
次に、吸着ブロック40を説明する。図1、図2及び図5に示すように、吸着ブロック40は、定盤10上に設けられている。吸着ブロック40は、本体部41、吸着パッド42、弾性体43及び試料チャック44を有している。
本体部41は、角柱、例えば、正四角柱の形状をしている。本体部41は、材質として、例えば、アルミニウムを含んでいる。本体部41は、定盤10上に配置されている。また、本体部41は、Xステージ部23の孔28及びYステージ部33の孔38の内部に配置されている。例えば、本体部41の上面はYステージ部33の上面より上方に位置している。したがって、本体部41の側面は、Xステージ部23及びYステージ部33に囲まれている。
吸着パッド42は、本体部41の下面に設けられている。吸着パッド42は、定盤10に吸着する。これにより、吸着ブロック40は定盤10上に固定される。吸着パッド42は、例えば、本体部41の下面から内部に延びる細い孔をオリフィス状に形成し、さらに下面に複数の溝が形成されたものである。吸着パッド42は、本体部41の下面に多孔質のカーボンを埋め込んだものでもよい。いずれにしても、吸着パッド42は複数の孔を含んでいる。
吸着パッド42には、例えば、図示しない配管及び圧力制御装置が接続されている。圧力制御装置を駆動させて、複数の孔の内部を減圧することにより、吸着パッド42は、定盤10に吸着する。これにより、吸着ブロック40は定盤10上に固定される。一方、圧力制御装置は、複数の孔の内部の気体を加圧することもできる。その場合には、吸着パッド42は、複数の孔の内部における気体の圧力を高くして吸着ブロック40を定盤10上に浮上させる。よって、吸着ブロック40をX軸方向またはY軸方向に移動させる場合に、定盤10上を高速に移動させることができる。
弾性体43は、例えば、板状である。弾性体43は、例えば、上下方向に屈曲する板バネである。弾性体43は、本体部41の側面に設けられている。例えば、弾性体43の一端は、本体部41の側面に接続している。弾性体43は、複数、例えば、4つ設けられている。弾性体43a及び弾性体43bの一端は、本体部41の−X軸方向側の側面に固定されている。弾性体43c及び弾性体43dの一端は、本体部41の+X軸方向側の側面に固定されている。上方から見て、弾性体43bは、弾性体43aの+Y軸方向側に設けられている。上方から見て、弾性体43dは、弾性体43cの+Y軸方向側に設けられている。
弾性体43は、Yステージ部33(第二ステージ部)に接続されている。例えば、弾性体43a及び弾性体43bの他端は、Yステージ部33の孔38における−X軸方向側の側面に接続されている。弾性体43bは、弾性体43aの+Y軸方向側に配置されている。弾性体43c及び弾性体43dの他端は、Yステージ部33の孔38における+X軸方向側の側面に接続されている。弾性体43dは、弾性体43cの+Y軸方向側に配置されている。
試料チャック44は、本体部41上に設けられている。試料チャック44は、板状、例えば、円板の形状をしている。試料チャック44は、複数の孔、例えば、多孔質を含んでいる。試料チャック44には、例えば、図示しない配管及び圧力制御装置が接続されている。複数の孔の内部を減圧することにより、試料チャック44は、試料チャック44の上面上に載置した試料を吸着する。
次に、本実施形態の位置決め装置を用いた位置決め方法を説明する。
図6は、実施形態に係る位置決め装置を用いた位置決め方法を例示したフローチャート図である。図1、図5及び図6のステップS1に示すように、試料を吸着させる工程において、試料チャック44の上面上に載置した試料(図示せず)を試料チャック44に吸着させる。例えば、試料チャック44に含まれる複数の孔の内部を減圧することにより、試料チャック44の上面上に試料を吸着させる。
図6は、実施形態に係る位置決め装置を用いた位置決め方法を例示したフローチャート図である。図1、図5及び図6のステップS1に示すように、試料を吸着させる工程において、試料チャック44の上面上に載置した試料(図示せず)を試料チャック44に吸着させる。例えば、試料チャック44に含まれる複数の孔の内部を減圧することにより、試料チャック44の上面上に試料を吸着させる。
次に、図1、図3及び図6のステップS2に示すように、第一方向に移動させる工程において、定盤10上に設けられたXステージ部23(第一ステージ部)を、Xステージ部23上に設けられたYステージ部33(第二ステージ部)及びYステージ部33に弾性体43を介して接続された吸着ブロック40とともに、定盤10に対して、X軸方向(第一方向)に移動させる。
具体的には、駆動部25を駆動させて、駆動軸24の丸棒の中心軸を回転軸として駆動軸24を回転させる。これにより、可動部26を所定の位置までX軸方向に移動させる。そうすると、可動部26に固定されたXステージ部23も所定の位置までX軸方向に移動する。Xステージ部23の下面には、Xスライド部22が取り付けられている。よって、Xステージ部23は、Xスライド部22により、Xリニアガイド21に沿って、定盤10に対してX軸方向に移動する。
第一方向に移動させる工程において、吸着パッド42に設けられた複数の孔の内部における気体の圧力を高くして、吸着ブロック40を定盤10上に浮上させる。弾性体43は板バネであり、弾性体43は上方向に撓む。したがって、吸着ブロック40は、弾性体43によってYステージ部33に接続されたまま、定盤10上を移動する。これにより、吸着ブロック40を高速に移動させることができる。
次に、図1、図4及び図6のステップS3に示すように、第二方向に移動させる工程において、Xステージ部23(第一ステージ部)上に設けられたYステージ部33(第二ステージ部)を、Yステージ部33に弾性体43を介して接続された吸着ブロック40とともに、Xステージ部23に対して、Y軸方向(第二方向)に移動させる。
具体的には、駆動部35を駆動させて、駆動軸34の丸棒の中心軸を回転軸として駆動軸34を回転させる。これにより、可動部36を所定の位置までY軸方向に移動させる。そうすると、可動部36に固定されたYステージ部33も所定の位置までY軸方向に移動する。Yステージ部33の下面には、Yスライド部32が取り付けられている。よって、Yステージ部33は、Yスライド部32により、Yリニアガイド31に沿って、Xステージ部22に対してY軸方向に移動する。
第二方向に移動させる工程において、第一方向に移動させる工程と同様に、吸着パッド42に設けられた複数の孔の内部における気体の圧力を高くして、吸着ブロック40を定盤10上に浮上させる。なお、第一方向に移動させる工程及び第二方向に移動させる工程の順序を交換してもよい。
次に、図1、図5及び図6のステップS4に示すように、吸着ブロック40を定盤10に固定する工程において、吸着ブロック40における下面に設けられた吸着パッド42により、吸着ブロック40を定盤10に固定する。具体的には、例えば、吸着パッド42に設けられた複数の孔の内部を、図示しない配管及び圧力制御装置を用いて減圧することにより、吸着パッド42を、定盤10に吸着させる。これにより、吸着ブロック40を定盤10上に固定する。弾性体43は板バネであり、弾性体43は上下方向に撓む。したがって、吸着ブロック40は、弾性体43によってYステージ部33に接続されたまま、定盤10に固定される。このようにして、位置決め装置1を用いた位置決め方法により、試料の位置が決定される。
本実施形態の位置決め装置1によれば、吸着ブロック40を定盤10上に直接吸着させている。よって、位置決め装置1における鉛直方向(Z軸方向)の剛性は、Xステージ20及びYステージ30の剛性の影響を受けない。これにより、位置決め装置1は鉛直方向の剛性を高くすることができる。吸着ブロック40上に載置した試料を、例えば、原子間力顕微鏡のような試料表面における鉛直方向の凹凸形状を測定する場合には、測定誤差を低減することができる。また、水平方向(X軸方向及びY軸方向)の剛性に対しても同様にXステージ20及びYステージ30の剛性の影響を受けない。したがって、これらの方向における剛性を高くすることができる。
また、吸着ブロック40を定盤10上に固定しており、Xステージ部23及びYステージ部33上に載置していない。したがって、重心が低く、水平方向(横方向)の振動に対する耐性を向上させることができる。
一般に、位置決め装置に対して、剛性を高くする場合には、Xステージ部23及びYステージ部33を厚くし、重量を増大させる。これに伴って、駆動部25及び駆動部35の駆動力を大きくするために、駆動部25及び駆動部35を大型化する。しかしながら、本実施形態の位置決め装置1では、吸着ブロック40を定盤10に吸着させるので、Xステージ部23及びYステージ部33を厚くする必要がなく、重量を大きくする必要もない。よって、Xステージ部23及びYステージ部33を薄い金属の板(板金)で形成しても、鉛直方向の剛性を確保することができる。
また、駆動部25及び駆動部35の駆動力を大きくする必要もなく、駆動部25及び駆動部35を小型化することができる。このように、本実施形態では、位置決め装置1をシンプルで安価なものにすることができる。また、Xステージ部23及びYステージ部33を軽量化することができるので、Xステージ部23及びYステージ部33を高速で移動させることができる。
吸着パッド42は、複数の孔を含み、複数の孔の内部における気体の圧力を高くして、吸着ブロック40を定盤10上に浮上させることができる。これにより、Xステージ部23及びYステージ部33を移動させる際に、吸着ブロック40を高速で移動させることができる。
吸着ブロック40に弾性体43として、上下方向に撓む板バネを設け、Yステージ部33に接続させている。吸着ブロック40を浮上させた場合には、板バネは上方向に撓む。これにより、吸着ブロック40を、Yステージ部33に接続させたまま、X軸方向及びY軸方向に移動させることができる。よって、吸着ブロック40を高速で移動させることができる。吸着ブロック40を定盤10に固定する場合には板バネは下方に撓む。したがって、吸着ブロック40をYステージ部33に接続させたまま定盤10に固定できる。これにより、位置決め装置1の剛性を大きくすることができる。
吸着ブロック40は、Xステージ部23及びYステージ部33に形成された孔の内部に配置されている。したがって、吸着ブロック40をバランスよく、四方から保持することができるので、吸着ブロック40の移動にブレが生じず、高速に移動させることができる。吸着ブロック40は、試料チャック44を有しているので、試料の測定に際し、振動の影響を低減することができる。
なお、吸着ブロック40が定盤10に固定されるとき、弾性体43の下方への撓みにともなって、弾性体43が接続したYステージ部33に撓みが生じてもよい。Yステージ部33に撓みが生じることによって、Yステージ部33がXステージ部23を押し付ける。これにより、Xステージ20及びYステージ30の振動に対する耐性を向上させることができる。
また、本実施形態の位置決め装置1は、試料を一定の速さで移動させながら試料を検査する検査装置にも利用できる。吸着パッド42における減圧と加圧とを圧力制御装置により、一定に保つ。これにより、吸着パッド42のバキュームバランスが保たれる。この状態で吸着ブロック40を定盤10上に一定の高さで浮上させつつ、一定の速さで移動させることができる。したがって、摩擦を低減し、試料を一定の速さで移動させながらスムーズに試料の検査をすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態よる限定は受けない。
例えば、駆動軸24及び駆動軸34の側面にはネジ山が設けられ、駆動部25及び駆動部35の回転により、可動部26及び可動部36が移動するとしたが、これに限らない。例えば、可動部26及び可動部36はシリンダーによりスライド移動してもよい。
1 位置決め装置
10 定盤
11 上面
20 Xステージ
21、21a、21b Xリニアガイド
22、22a、22b、22c、22d Xスライド部
23 Xステージ部
24 駆動軸
25 駆動部
26 可動部
27 固定部
28 孔
29 孔
30 Yステージ
31、31a、31b Yリニアガイド
32、32a、32b、32c、32d Yスライド部
33 Yステージ部
34 駆動軸
35 駆動部
36 可動部
37 固定部
38 孔
39 孔
40 吸着ブロック
41 本体部
41 吸着パッド
43、43a、43b、43c、43d 板バネ
44 試料チャック
10 定盤
11 上面
20 Xステージ
21、21a、21b Xリニアガイド
22、22a、22b、22c、22d Xスライド部
23 Xステージ部
24 駆動軸
25 駆動部
26 可動部
27 固定部
28 孔
29 孔
30 Yステージ
31、31a、31b Yリニアガイド
32、32a、32b、32c、32d Yスライド部
33 Yステージ部
34 駆動軸
35 駆動部
36 可動部
37 固定部
38 孔
39 孔
40 吸着ブロック
41 本体部
41 吸着パッド
43、43a、43b、43c、43d 板バネ
44 試料チャック
Claims (9)
- 定盤上に設けられ、前記定盤に対して、前記定盤の上面に平行な面内における第一方向に移動可能な第一ステージ部と、
前記第一ステージ部上に設けられ、前記第一ステージ部に対して、前記面内における前記第一方向と交差する第二方向に移動可能な第二ステージ部と、
前記定盤上に設けられた吸着ブロックと、
を備え、
前記吸着ブロックは、
本体部と、
前記本体部の下面に設けられた吸着パッドと、
前記本体部の側面に設けられ、前記第二ステージ部に接続された弾性体と、
を有する位置決め装置。 - 前記吸着パッドは、複数の孔を含み、前記複数の孔の内部における気体の圧力を高くして、前記吸着ブロックを前記定盤上に浮上させる請求項1に記載の位置決め装置。
- 前記弾性体は、上下方向に撓む板バネである請求項1または2に記載の位置決め装置。
- 前記第一ステージ部には、上面から下面まで貫通する第一孔が形成され、
前記第二ステージ部には、上面から下面まで貫通する第二孔が形成され、
前記本体部は、前記第一孔及び前記第二孔の内部に配置される請求項1〜3のいずれか一項に記載の位置決め装置。 - 前記本体部上に、その上面上に載置した試料を吸着する試料チャックを有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の位置決め装置。
- 定盤上に設けられた第一ステージ部を、前記第一ステージ部上に設けられた第二ステージ部及び前記第二ステージ部に弾性体を介して接続された吸着ブロックとともに、前記定盤に対して、前記定盤の上面に平行な面内における第一方向に移動させる工程と、
前記第一ステージ部上に設けられた前記第二ステージ部を、前記第二ステージ部に前記弾性体を介して接続された前記吸着ブロックとともに、前記第一ステージ部に対して、前記面内における前記第一方向と交差する第二方向に移動させる工程と、
前記吸着ブロックにおける本体部の下面に設けられた吸着パッドにより、前記吸着ブロックを前記定盤に固定する工程と、
を備えた位置決め方法。 - 前記吸着パッドは、複数の孔を含み、
前記第一方向に移動させる工程及び前記第二方向に移動させる工程のうち、少なくともいずれかの工程において、
前記吸着パッドは、前記複数の孔の内部における気体の圧力を高くして、前記吸着ブロックを前記定盤上に浮上させる請求項6に記載の位置決め方法。 - 前記弾性体は板バネであり、
前記吸着ブロックを前記定盤に固定する工程において、
前記弾性体は上下方向に撓む請求項6または7に記載の位置決め方法。 - 前記吸着ブロックは、試料を吸着する試料チャックをさらに備え、
前記第一方向に移動させる工程及び前記第二方向に移動させる工程の前に、
前記試料チャックの上面上に前記試料を載置し、前記試料を吸着させる工程をさらに備えた請求項6〜8のいずれか一項に記載の位置決め方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015198162A JP2017072429A (ja) | 2015-10-06 | 2015-10-06 | 位置決め装置及び位置決め方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015198162A JP2017072429A (ja) | 2015-10-06 | 2015-10-06 | 位置決め装置及び位置決め方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017072429A true JP2017072429A (ja) | 2017-04-13 |
Family
ID=58538648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015198162A Pending JP2017072429A (ja) | 2015-10-06 | 2015-10-06 | 位置決め装置及び位置決め方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017072429A (ja) |
-
2015
- 2015-10-06 JP JP2015198162A patent/JP2017072429A/ja active Pending
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