JP2017072189A - 低温液化ガスの整流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】樋状流路を流れる低温液化ガスを整流する低温液化ガスの整流装置を提供する。【解決手段】本発明に係る低温液化ガスの整流装置100は、樋状流路1を流れる低温液化ガスCに被凍結物Aを投入して凍結させる凍結装置に用いるものであって、低温液化ガスCを貯留する液貯留槽21と、液貯留槽21から揚液管23を介して低温液化ガスCを汲み上げる液ポンプ25と、液ポンプ25により汲み上げられた低温液化ガスCを樋状流路1の上流側に供給する供給管27とを備え、樋状流路1は、上流側から下流側に向かって流路幅が広がる扇部3と、扇部3の下流側の端部3aから連続して流路幅が一定の定幅部5を有し、扇部3に、扇部3の上流側の端部を塞ぐ上流側壁面7と、扇部3の上面を塞ぐ蓋部9と、端部3aにおける流路幅方向の断面の上部を塞ぐ整流用緩衝板11を設けたことを特徴とするものである。【選択図】 図1

Description

本発明は、樋状流路を流れる低温液化ガスを整流する低温液化ガスの整流装置に関し、特に、低温液化ガスの液流れに被凍結物を投入して凍結させる凍結装置に用いる低温液化ガスの整流装置に関する。
なお、本発明では、樋状流路の流路幅方向において均等になるように流体を流下させることを「整流」という。
従来から、食品や液体を急速に凍結させる方法として、液体状態の低温液化ガスを樋状の流路に流し、この低温液化ガスの液流れ中に被凍結物を投入して共に流下させ、樋状の流路の下流側で凍結物と低温液化ガスを分離してそれぞれを回収する方法がある。
この方法に用いる物品の凍結装置として、特許文献1に開示があり、特許文献1に開示されたものにおいては、低温液化ガス供給部1に貯留された低温液化ガスCを、傾けて固定された樋2に流し、この低温液化ガスC中に被凍結物Aを投入し、被凍結物Aを低温液化ガスCと共に樋2を流下させることで被凍結物Aを凍結させて凍結物Bを製造し、下流側の分離部4で凍結物Bと低温液化ガスCとを分離している(特許文献1の図1参照)。このとき、分離部4で分離され、液回収容器5で回収された低温液化ガスCは、液溜8で貯留された後、エアリフトポンプ7で再び上流側の低温液化ガス供給部1に汲み上げられ、連続的に樋2に供給される。
特許文献1に開示された凍結装置においては、低温液化ガスCの汲み上げにエアリフトポンプ7が用いられているが、このエアリフトポンプ7は、揚液管上部から低温液化ガスCが激しく噴出しやすいことにより、低温液化ガスCのロスや、低温液化ガス供給部1内に生じた波により樋2を流れる低温液化ガスCの整流を妨げる問題となっていた。
そこで、特許文献1に開示された凍結装置では、低温液化ガスCを安定させるため、低温液化ガス供給部1で低温液化ガスCを一時的に貯留し、低温液化ガスCの吹き出しによる影響を緩和させている。
特開平7−23757号公報
特許文献1に開示された凍結装置においては、低温液化ガスCを安定させる目的から、低温液化ガスCを低温液化ガス供給部1にある程度の時間滞留させるため、多量の低温液化ガスCの貯留が必要であった。さらに、エアリフトポンプ7で低温液化ガスCを汲み上げるため、液溜8においてもある程度の低温液化ガスCの貯留が必要であった。
このように、低温液化ガスCの貯留部が、上流側の低温液化ガス供給部1と下流側の液溜8の2か所に設けられており、当該凍結装置を運転するのに、多量の低温液化ガスCが必要となるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、流路の上流側に汲み上げられた低温液化ガスを貯留する貯留部を設けずに、又、多量の低温液化ガスを必要とせずに低温液化ガスの液流れを整流できる低温液化ガスの整流装置を提供することを目的としている。
(1)本発明に係る低温液化ガスの整流装置は、樋状流路を流れる低温液化ガスに被凍結物を投入して凍結させる凍結装置に用いるものであって、前記低温液化ガスを貯留する液貯留槽と、該液貯留槽から揚液管を介して前記低温液化ガスを汲み上げる液ポンプと、該液ポンプにより汲み上げられた前記低温液化ガスを前記樋状流路の上流側に供給する供給管とを備え、前記樋状流路は、上流側から下流側に向かって流路幅が広がる扇部と、該扇部の下流側の端部から連続して流路幅が一定の定幅部を有し、前記扇部に、上流側の端部を塞ぐ上流側壁面と、流路上方を塞ぐ蓋部と、該蓋部から下方に連続して設けられ、前記扇部の流路幅方向断面の上部を塞ぐ整流用緩衝板が設けられていることを特徴とするものである。
(2)上記(1)に記載のものにおいて、前記供給管は、その供給口が前記扇部の底面に対向して設けられていることを特徴とするものである。
(3)上記(1)に記載のものにおいて、前記供給管は、その供給口が前記扇部の上流側壁面に対向して設けられていることを特徴とするものである。
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のものにおいて、前記定幅部を流路幅方向に分割する仕切り板が設けられ、該仕切り板により分割された分割流路毎に前記被凍結物が投入されることを特徴とするものである。
(5)上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のものにおいて、前記定幅部の下流側の端部に配設され、前記低温液化ガスと凍結物とを分離する分離部と、該分離部で分離された前記低温液化ガスを回収する液回収部と、該液回収部と前記液貯留槽とを接続し、前記液回収部で回収された前記低温液化ガスを前記液貯留槽に戻す液戻し管を備えたことを特徴とするものである。
(6)上記(1)乃至(5)のいずれかに記載のものにおいて、前記液ポンプは、液化ガス揚液ポンプであることを特徴とするものである。
(7)上記(1)乃至(6)のいずれかに記載のものにおいて、前記樋状流路に投入する被凍結物が液滴であることを特徴とするものである。
本発明に係る低温液化ガスの整流装置においては、樋状流路を流れる低温液化ガスに被凍結物を投入して凍結させる凍結装置に用いるものであって、前記低温液化ガスを貯留する液貯留槽と、該液貯留槽から揚液管を介して前記低温液化ガスを汲み上げる液ポンプと、該液ポンプにより汲み上げられた前記低温液化ガスを前記樋状流路の上流側に供給する供給管とを備え、前記樋状流路は、上流側から下流側に向かって流路幅が広がる扇部と、該扇部の下流側の端部から連続して流路幅が一定の定幅部を有し、前記扇部に、上流側の端部を塞ぐ上流側壁面と、流路上方を塞ぐ蓋部と、該蓋部から下方に連続して設けられ、前記扇部の流路幅方向断面の上部を塞ぐ整流用緩衝板を備えたことにより、樋状流路の上流側に汲み上げられた前記低温液化ガスを貯留せずに、又、多量の低温液化ガスを要せずに樋状流路に供給された前記低温液化ガスの吹き出しを緩和し、前記低温液化ガスの液流れを整流することができる。
実施の形態に係る低温液化ガスの整流装置を説明する説明図である。 本発明において低温液化ガスの供給口の向きを説明する説明図である(その1)。 本発明において低温液化ガスの供給口の向きを説明する説明図である(その2)。 本発明において低温液化ガスの供給口の向きを説明する説明図である(その3)。 本発明において低温液化ガスの供給口の向きを説明する説明図である(その4)。 本発明において低温液化ガスの供給口の向きを説明する説明図である(その5)。 本発明において低温液化ガスの供給口の向きを説明する説明図である(その6)。 実施例における液化窒素流量の測定結果を説明する説明図である。
本発明の実施の形態に係る低温液化ガスの整流装置100(以下、単に「整流装置100」という)は、図1に示すように、樋状流路1を流れる低温液化ガスCに被凍結物Aを投入して凍結させて凍結物Bを製造する凍結装置に用いるものであって、低温液化ガスCを貯留する液貯留槽21と、液貯留槽21から揚液管23を介して低温液化ガスCを汲み上げる液ポンプ25と、低温液化ガスCを樋状流路1の上流側に供給する供給管27と、樋状流路1の下流側の端部に設けられて凍結物Bと低温液化ガスCとを分離する分離部41と、分離部41で分離された低温液化ガスCを回収する液回収部43と、液回収部43と液貯留槽21とを接続し、液回収部43に回収された低温液化ガスCを液貯留槽21に戻す液戻し管45を備えたものである。
以下、図1〜図7を参照して、整流装置100の各構成要素について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素の特徴を分かり易くするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等が実際の装置と同じであるとは限らない。
<液貯留槽>
液貯留槽21は、樋状流路1に供給する低温液化ガスCを貯留するものである。
液貯留槽21の材質にはSUS304を用いることができるが、これに限定されるものではなく、低温液化ガスCと反応しないものであれば材質は問わない。
<液ポンプ及び揚液管>
液ポンプ25は、揚液管23を介して液貯留槽21に貯留されている低温液化ガスCを連続的に汲み上げるものであり、液化ガス揚液ポンプ、エアリフトポンプ、バーティカルポンプ等を用いることができる。
<供給管>
供給管27は、液ポンプ25により汲み上げられた低温液化ガスCを樋状流路1の上流側に供給するものであり、汲み上げられた低温液化ガスCを噴出する供給口27aを備えている。
<樋状流路>
樋状流路1は、供給された低温液化ガスCの液流れを形成する樋形状の流路であって、図1に示すように、低温液化ガスCの液流れに直交する方向の流路幅が扇状に広がる扇部3と、扇部3の下流側の端部3aから連続して流路幅が一定の定幅部5を備えている。
≪扇部≫
扇部3は、上流側から下流側に亘って流路幅が扇状に広がる部位であり、扇部3の上流側に低温液化ガスCを供給する供給管27が接続されている。
そして、扇部3には、上流側の端部を塞ぐ上流側壁面7と、流路上方を塞ぐ蓋部9と、蓋部9の下流側の端部から下方に連続し、扇部3の下流側の端部3aにおける流路幅方向断面の上部を塞ぐ整流用緩衝板11が設けられている。
蓋部9は、樋状流路1の流路上方を塞ぐために扇部3の上面に設けられたものであり、扇部3に勢いよく噴出した低温液化ガスCの飛散やさらなる気化によるロスを防止する。
整流用緩衝板11は、蓋部9の下流側の端部から下方に連続して扇部3の下流側の端部3aに配設され、扇部3の底面3b(図2参照)と整流用緩衝板11の下端11aとの間に隙間が形成されるように端部3aにおける流路幅方向断面の上部を塞ぐものであり、低温液化ガスCの過度の波立ちに対して防波板の役割を果たし、流路幅方向の過度の偏流を均して整流する。
扇部3の底面3bと整流用緩衝板11の下端11aとの間に形成される隙間の所定高さは、後述する実施例においては20mmとしているが、当該所定高さはこの値に限定されるものではなく、低温液化ガスCの液流れの深さに合わせて適宜変更することができる。
上記のとおり、扇部3は上流側から下流側に向かって流路幅が広がる形状であることにより、扇部3の上流側に供給された低温液化ガスCの液流れを整流する効果を奏するものであり、扇部3の広がりは扇の要の角度(扇形の中心角)により規定することができる。
扇部3の下流側の端部3aにおける前記流路幅を変化させずに扇形の中心角を小さくする場合、扇部3は液流れの方向に長くなることから、低温液化ガスCの液流れの整流効果は大きくなる。しかしながら、この場合においては、扇部3に供給された低温液化ガスCの気化によるロスも多くなる。そのため、経験上、前記扇形の中心角は20度から40度の範囲とすることが望ましい。
なお、本実施の形態においては、低温液化ガスCの供給量15L/minとした場合を基準として、扇部3における扇形の中心角を30度としている。
さらに、扇部3の詳細な形状は低温液化ガスCの供給量や、汲み上げられる低温液化ガスCの状態によって適宜変更することができる。
扇部3に供給される低温液化ガスCの供給量が多い場合や、供給管27から液体状態の低温液化ガスCが激しく吹き出す場合においては、扇部3は比較的大きなものとすることが望ましい。
≪定幅部≫
定幅部5は、扇部3の下流側の端部3aに接続して設けられ、上流側から下流側に亘って上方が開放して流路幅が一定の部位である。定幅部5における流路幅は、扇部3における最大流路幅、すなわち、扇部3の下流側の端部3aにおける流路幅と等しい。
本実施の形態に係る整流装置100においては、扇部3を流下してきた低温液化ガスCが定幅部5に流入し、流路幅方向に整流された液流れが形成される。そして、定幅部5の上流側において投入された被凍結物Aが低温液化ガスCの液流れ中において凍結されて、低温液化ガスCと凍結物Bとが流下する。
さらに、整流装置100においては、図1に示すように、低温液化ガスCの液流れと平行に配置し、定幅部5を流路幅方向に均等分割する仕切り板13が設けられている。
ここで、定幅部5に同時に投入される被凍結物Aの個数に合わせて仕切り板13を設け、仕切り板13により分割された分割流路(レーン)毎に被凍結物Aを投入することにより、低温液化ガスCの液流れ中において被凍結物A同士が接触して付着することを防ぐことができる。
また、定幅部5に配設された仕切り板13は、その高さが、被凍結物Aの滴下位置より上流側では、定幅部5における低温液化ガスCの液流れの液面高さよりも低く、被凍結物Aの前記滴下位置より下流側の部位では、定幅部5における低温液化ガスCの液流れの液面高さと同等か僅かに高いことが望ましい。
これにより、被凍結物Aの滴下位置よりも上流側においては、定幅部5の上流側の端部に流入する低温液化ガスCの液量が流路幅方向に差があっても前記液面高さを均す作用が期待でき、また、前記滴下位置よりも下流側においては、定幅部5を流下する被凍結物A同士が接触することを防止する効果が期待できる。
そして、仕切り板13の形状としては、例えば、被凍結物Aの滴下位置において高さ方向に段差を設けたものや、上流側から下流側に向かって高くなるように傾斜したものにすれば良い。
なお、図1においては、仕切り板13によって定幅部5を流路幅方向に3分割した例を示しているが、定幅部5の流路幅方向における分割数はこれに限定されることではなく、定幅部5に同時に投入される被凍結物Aの個数に合わせて、前記分割数は任意に設定することができる。
本実施の形態に係る整流装置100においては、低温液化ガスCと凍結物Bとがスムーズに流下するように、樋状流路1は0.05〜1.00度の傾斜が設けられている。
また、樋状流路1、すなわち扇部3及び定幅部5の材料にはSUS304を用いたが、これに限定されるものではなく、低温液化ガスC及び被凍結物Aと反応せず、かつ周囲の環境に適したものであれば、材質は問わない。
<分離部>
分離部41は、樋状流路1における定幅部5の下流側の端部に設けられ、定幅部5を流下してきた低温液化ガスCと凍結物Bを分離するものである。
本実施の形態において、分離部41の材質にはSUS304を用いることができるが、これに限定されるものではなく、低温液化ガスCと反応しないものであれば、材質は問わない。
<液回収部及び液戻し管>
液回収部43は、分離部41の真下に配設され、分離部41で分離された低温液化ガスCを回収するものである。なお、分離部41で分離された凍結物Bは、別の容器(図示なし)に回収される。
液戻し管45は、液回収部43と液貯留槽21と接続するものであり、液回収部43に回収された低温液化ガスCは液戻し管45を流通して液貯留槽21に戻される。
本実施の形態において、液回収部43及び液戻し管45の材質にはSUS304を用いることができるが、これに限定されるものではなく、低温液化ガスCと反応しないものであれば、材質は問わない。
<低温液化ガスの整流方法>
次に、整流装置100による低温液化ガスCの整流方法を以下に説明する。
まず、液貯留槽21に所定量の低温液化ガスCを溜める。
その後、液ポンプ25により低温液化ガスCを汲み上げ、供給管27から樋状流路1の扇部3の上流側に供給する。
液ポンプ25により汲み上げられた低温液化ガスCには、周囲の温度により気化した気体状態のものが含まれており、供給管27の供給口27aから激しく吹き出る場合がある。
しかしながら、扇部3において流路上方を塞ぐように設けられた蓋部9により、供給口27aから激しく吹き出た低温液化ガスCの飛散やさらなる気化によるロスを防止できる。
さらに、供給口27aの向きを工夫することと(図4〜図7参照)、扇部3の下流側の端部3aに設けられた整流用緩衝板11により、低温液化ガスCの吹き出しを大きく緩和させることができる。
供給口27aから噴出された低温液化ガスCは、扇部3において整流されて、定幅部5へと流入する。
ここで、定幅部5に仕切り板13を設けることにより定幅部5を等分割した分割流路(レーン)を形成しているので、分割流路毎に被凍結物Aを同時に投入した場合においても、投入した被凍結物A同士が低温液化ガスCの液流れ中において接触するのを防ぐことができる。
定幅部5を流下した低温液化ガスCを、定幅部5の下流側の端部に設けられた液回収部43に回収し、液戻し管45を経て液貯留槽21に戻す。そして、再び、液ポンプ25により汲み上げることにより、低温液化ガスCを循環させる。
前述のとおり、扇部3において流路幅が大きく広がることにより、低温液化ガスCの液流れに対して大きな整流効果が得られ、低温液化ガスCの液流れに対して、流路幅方向の偏流を抑制することができる。
さらに、蓋部9と整流用緩衝板11を扇部3に設けることにより、液ポンプ25により汲み上げられた低温液化ガスCを扇部3の上流側に供給する際に気化及び飛散によるロスを防止できると共に、整流用緩衝板11は、低温液化ガスCの液流れにおける過度の波立ちを防ぐことにより、低温液化ガスCの液流れにおける流路幅方向の過度の偏流を均して整流することができる。
樋状流路1の定幅部5の下流側の端部に設けられた分離部41の下方に配設された液回収部43により低温液化ガスCを回収し、液戻し管45を経て液貯留槽21に戻すことにより、樋状流路1を流下する低温液化ガスCを循環させることができ、被凍結物Aを凍結させるに際して低温液化ガスCを有効利用することができる。
なお、本実施の形態に係る整流装置100は、樋状流路1を流下してきた低温液化ガスCを回収して液貯留槽21へと戻し、低温液化ガスCを循環させるものであるが、低温液化ガスCを回収せず、液貯留槽21に供給された低温液化ガスCのみを樋状流路1に流下させるものであっても、低温液化ガスCを整流することができる。
低温液化ガスCを樋状流路1に供給する供給管27は、扇部3に噴出される低温液化ガスCの勢いに応じて、図2〜図7に示すように供給口27aの向きを適宜変更して設けることができる。
低温液化ガスCの供給量が少ない場合、図2及び図3に示すように、扇部3の上流側壁面7に供給口27aを設け、低温液化ガスCを液流れ方向に供給することができる。
低温液化ガスCの供給量がやや多く吹き出しもやや激しい場合、図4及び図5に示すように、供給管27はその供給口27aが扇部3の底面3bに対向して設け、供給口27aから吹き出された低温液化ガスCが扇部3の底面3bに衝突するように供給することが望ましい。
この場合、底面3bに向かって吹き出された低温液化ガスCは、底面3bに衝突した後に、低温液化ガスCの液流れと平行な向きに90度変わることにより、低温液化ガスCの吹き出しの勢いが緩衝される。
低温液化ガスCの供給量がさらに多く、供給口27aからの低温液化ガスCの噴出が激しい場合、図6及び図7に示すように、供給管27はその供給口27aが扇部3の上流側の端部に設けられた上流側壁面7に対向して設けられたものであることが望ましい。
この場合、供給口27aから激しく噴出した低温液化ガスCは、まず、上流側壁面7に衝突した後に下方に流れる。次いで、下方に流れた低温液化ガスCは底面3bに衝突し、扇部3の下流側へと流下する(図6及び図7参照)。これにより、低温液化ガスCの勢いを緩衝することができる。
このように、低温液化ガスCを供給する供給口27aの向きを適宜変更することにより、噴出された低温液化ガスCの勢い緩衝し、扇部3における整流効果をより高めることが可能となる。
さらに、上記の説明は、1台の液ポンプ25から一本の樋状流路1に低温液化ガスCを供給するものであるが、供給管27を複数本に枝分かれさせて複数の樋状流路1に低温液化ガスCを供給するものであっても良い。
整流装置100においては、低温液化ガスCとして液化窒素を用いることができる。
液ポンプ25として、液化ガス揚液ポンプを用いることができる。
ただし、エアリフトポンプやバーティカルポンプ等を用いて液化窒素を汲み上げるものであっても良い。
樋状流路1における低温液化ガスCの液流れに投入する被凍結物Aとしては食品や薬品などが挙げられ、液滴を滴下、若しくは固体物を投入して凍結させることができる。
さらに、本実施の形態は、図1に例示するように、低温液化ガスCの液流れと平行に配置して定幅部5を流路幅方向に分割する仕切り板13を定幅部5に設け、仕切り板13により分割された分割流路毎に被凍結物Aを投入することにより、複数の被凍結物Aを同時に投入した場合であっても被凍結物A同士が接触することを防止するものである。
しかし、樋状流路1において低温液化ガスCの液流れが十分に整流されている場合、樋状流路1に仕切り板13を設けずに被凍結物Aを投入しても、被凍結物A同士を接触させずに凍結させることができる。
本実施の形態に係る整流装置100を用いて(図1参照)、低温液化ガスCの液流れの整流効果を実証する実験を行った。
本実施例では、低温液化ガスCに液化窒素を、液ポンプ25には液化ガス揚液ポンプを用いた。
まず、液貯留槽21に貯留された液化窒素を前記液化ガス揚液ポンプにより汲み上げ、樋状流路1の上流側に液化窒素を供給し、樋状流路1に液化窒素の液流れを形成した。
樋状流路1は、扇部3と、扇部3の下流側の端部3aから連続する定幅部5を有し、樋状流路1の傾斜角度は1.00度とした。
扇部3は、全長100mm、扇形の中心角30度とした。また、扇部3に、上流側の端部を塞ぐ上流側壁面7と、上部を塞ぐ蓋部9と、蓋部9から連続して扇部3の下流側の端部3aにおける流路幅方向の断面の上部を塞ぐ整流用緩衝板11を設け、扇部3の底面3bと整流用緩衝板11の下端11aとの間の高さを20mmとした。
定幅部5は、全長1,500mm、流路幅120mmとした。そして定幅部5には仕切り板13により流路幅方向に均等分割された6つの分割流路(レーン)を設けた。
本実施例では、定幅部5を流下する液化窒素流量をレーン毎に測定した。図8及び表1に定幅部5に設けられた各レーンにおける液化窒素流量の測定結果を示す。
上記の測定結果において、定幅部5の各レーンにおける液化窒素流量のばらつきを表す標準偏差は0.125であった。
よって、本発明に係る低温液化ガスの整流装置によれば、液化窒素が激しく吹出してもロスすることなく、効率よく液化窒素の液流れを整流することが可能であることが実証された。
1 樋状流路
3 扇部
3a 端部
3b 底面
5 定幅部
7 上流側壁面
9 蓋部
11 整流用緩衝板
11a 下端
13 仕切り板
21 液貯留槽
23 揚液管
25 液ポンプ
27 供給管
27a 供給口
41 分離部
43 液回収部
45 液戻し管
100 整流装置

Claims (7)

  1. 樋状流路を流れる低温液化ガスに被凍結物を投入して凍結させる凍結装置に用いる低温液化ガスの整流装置であって、
    前記低温液化ガスを貯留する液貯留槽と、
    該液貯留槽から揚液管を介して前記低温液化ガスを汲み上げる液ポンプと、
    該液ポンプにより汲み上げられた前記低温液化ガスを前記樋状流路の上流側に供給する供給管とを備え、
    前記樋状流路は、上流側から下流側に向かって流路幅が広がる扇部と、該扇部の下流側の端部から連続して流路幅が一定の定幅部を有し、
    前記扇部に、上流側の端部を塞ぐ上流側壁面と、流路上方を塞ぐ蓋部と、該蓋部から下方に連続して設けられ、前記扇部の流路幅方向断面の上部を塞ぐ整流用緩衝板が設けられていることを特徴とする低温液化ガスの整流装置。
  2. 前記供給管は、その供給口が前記扇部の底面に対向して設けられていることを特徴とする請求項1記載の低温液化ガスの整流装置。
  3. 前記供給管は、その供給口が前記扇部の上流側壁面に対向して設けられていることを特徴とする請求項1記載の低温液化ガスの整流装置。
  4. 前記定幅部を流路幅方向に分割する仕切り板が設けられ、
    該仕切り板により分割された分割流路毎に前記被凍結物が投入されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の低温液化ガスの整流装置。
  5. 前記定幅部の下流側の端部に配設され、前記低温液化ガスと凍結物とを分離する分離部と、
    該分離部で分離された前記低温液化ガスを回収する液回収部と、
    該液回収部と前記液貯留槽とを接続し、前記液回収部で回収された前記低温液化ガスを前記液貯留槽に戻す液戻し管を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の低温液化ガスの整流装置。
  6. 前記液ポンプは、液化ガス揚液ポンプであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載された低温液化ガスの整流装置。
  7. 前記樋状流路に投入する被凍結物が液滴であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の低温液化ガスの整流装置。
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