JP2017072042A - エンジン過給装置、車両 - Google Patents

エンジン過給装置、車両 Download PDF

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Abstract

【課題】過給機の運転条件に応じた高い効率を維持する。【解決手段】吸気通路に設けられ、タービンと同じ軸で回転されることにより吸気通路を流れる吸気を圧縮する複数のコンプレッサに対して設けられた、コンプレッサと軸との相対回転速度を調整するための複数のコンプレッサ用クラッチ、及び吸気通路に設けられた、吸気を圧縮するコンプレッサを切り替えるためのコンプレッサ用バルブの少なくとも1つを制御する。【選択図】図6

Description

本発明は、エンジン過給装置、及び車両に関する。
従来の過給機では、図18に示すように、エンジン低速域においては第2インペラにより過給された空気が第2吸気通路を通してエンジンに送られる(特許文献1、特許文献2)。
特開2010−216439号公報 特許第4681465号公報
しかし、従来技術においては、同時に第2バルブを開放することで、第1インペラの圧縮仕事を低減するための手段が講じられているものの、高速回転するインペラ内を空気が循環するために大きな攪拌損失が生じるという問題がある。
また、従来技術の2ステージ過給では、2つのターボチャージャとそれらを接続する配管のためのスペースとが必要であるため、車両への搭載性が悪いという問題もある。
本発明では、上記問題点を解決するために成されたものであり、過給機の運転における効率を高く維持することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明に係るエンジン過給装置は、エンジンと接続された排気通路に設けられ、前記排気通路を流れる排気により回転されるタービンと、前記吸気通路に設けられ、前記タービンと同じ軸で回転されることにより前記吸気通路を流れる吸気を圧縮する複数のコンプレッサと、前記複数のコンプレッサに対して設けられた、前記コンプレッサと前記軸との相対回転速度を調整するための複数のコンプレッサ用クラッチと、前記吸気通路に設けられた、前記吸気を圧縮するコンプレッサを切り替えるためのコンプレッサ用バルブと、前記コンプレッサ用バルブ、及び前記複数のコンプレッサ用クラッチの少なくとも1つを制御する制御部と、を含んで構成されている。
第1の発明によれば、制御部により、コンプレッサを切り替えるためのコンプレッサ用バルブ、及び複数のコンプレッサに対して設けられた複数のコンプレッサ用クラッチの少なくとも1つを制御する。
このように、第1の発明によれば、コンプレッサを切り替えるためのコンプレッサ用バルブ、及び複数のコンプレッサに対して設けられた複数のコンプレッサ用クラッチの少なくとも1つを制御することにより、過給機の運転における効率を高く維持することができる。
また、第1の発明において、前記制御部は、前記吸気通路に流れる吸気流量、前記コンプレッサによって圧縮される前の吸気の圧力、前記吸気通路の吸気温度、前記コンプレッサによって圧縮された吸気の圧力、及びアクセル開度の変化に基づいて、前記コンプレッサ用バルブ、及び前記複数のコンプレッサ用クラッチの少なくとも1つを制御してもよい。
また、第1の発明において、タービン用バルブと、タービン用クラッチとを更に含み、前記タービンは、前記軸で回転する複数のタービンであり、前記タービン用バルブは、前記排気通路を流れる排気により回転させるタービンを切り換え、前記タービン用クラッチは、前記複数のタービンのうちの少なくとも1つと前記軸との相対回転速度を調整し、前記制御部は、前記コンプレッサ用バルブ、前記タービン用バルブ、前記複数のコンプレッサ用クラッチ、及び前記タービン用クラッチの少なくとも1つを制御してもよい。
また、第1の発明において、前記制御部は、前記吸気通路に流れる吸気流量、前記コンプレッサによって圧縮される前の吸気の圧力、前記吸気通路の吸気温度、前記コンプレッサによって圧縮された吸気の圧力、及びアクセル開度の変化に基づいて、前記コンプレッサ用バルブ、及び前記複数のコンプレッサ用クラッチの少なくとも1つを制御し、前記タービンの回転速度、及び前記排気通路に流れる排気流量に基づいて、前記タービン用バルブ、及び前記タービン用クラッチの少なくとも一方を制御してもよい。
第2の発明に係るエンジン過給装置は、エンジンと接続された排気通路に設けられ、前記排気通路を流れる排気により回転されるタービンと、前記吸気通路に設けられ、前記タービンと同じ軸で回転されることにより前記吸気通路を流れる吸気を圧縮するコンプレッサと、前記コンプレッサと前記軸との相対回転速度を調整するためのコンプレッサ用クラッチと、前記軸の動力を回生可能であって、前記軸に対して補助駆動力を発生する電動機と、前記電動機と前記軸との相対回転速度を調整するための電動機用クラッチと、前記コンプレッサ用クラッチ、前記電動機用クラッチ、及び前記電動機の少なくとも1つを制御する制御部と、を含んで構成されている。
第2の発明によれば、制御部により、コンプレッサ用クラッチ、電動機用クラッチ、及び電動機の少なくとも1つを制御する。
このように、第2の発明によれば、コンプレッサ用バルブ、及び複数のコンプレッサ用クラッチの少なくとも1つを制御することにより、過給機の運転条件に応じた高い効率を維持することができる。
また、第2の発明において、前記制御部は、前記タービンの回転速度、及び前記排気通路に流れる排気流量に基づいて、前記コンプレッサ用クラッチ、前記電動機用クラッチ、及び前記電動機の少なくとも1つを制御してもよい。
また、第2の発明において、前記制御部は、アクセル開度の変化に基づいて、前記電動機用クラッチ及び前記電動機を制御してもよい。
第3の発明係る車両は、上記エンジン過給装置を搭載した車両である。
以上説明したように、本発明のエンジン過給装置によれば、コンプレッサ用バルブ、及び複数のコンプレッサ用クラッチの少なくとも1つを制御することにより、過給機の運転条件に応じた高い効率を維持することができる。
本発明の第1の実施形態に係るエンジンシステムの全体構成を示す図である。 エンジン低速域での過給状態の一例を示す。 エンジン高速域での過給状態を示す。 第1クラッチ及び第2クラッチの接続状態を調整した一例を示す図である。 インペラ選択過給の概念図の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るコントローラの機能的構成を示すブロック図である。 コンプレッサマップの一例を示す図である。 断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るコントローラの動作のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るエンジンシステムの全体構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るコントローラの機能的構成を示すブロック図である。 過給圧力と過給気流量との関係を表すグラフの一例を示す図である。 タービン流量とタービン膨張比との関係を表すグラフの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るコントローラの動作のフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るエンジンシステムの全体構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るコントローラの機能的構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るコントローラの動作のフローチャートである。 従来技術の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明の実施形態において、クラッチは、回転軸との相対回転速度を調整するための機能をもつ。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1には、本発明の第1の実施形態に係るエンジン過給装置10を備えたエンジンシステムS1の全体構成が示されている。
図1に示すエンジンシステムS1は、例えば、乗用自動車等の車両に搭載されるものであり、エンジン過給装置10とエンジン50とを備えている。
エンジン50は、従来と同様の構成とされている。エンジン50は、インタークーラ52と、インテークマニホールド54と、エンジン本体56と、排気マニホールド58とを有して構成されている。また、排気マニホールド58には、排気通路60が接続されている。
エンジン過給装置10は、吸気通路12と、圧縮機14と、過給圧力センサ16と、吸気流量センサ18と、吸気圧力センサ20と、吸気温度センサ22と、タービン回転速度センサ24と、制御部としてのコントローラ26と、後述するアクセル開度センサ28とを有して構成されている。
吸気通路12は、エンジン50のインタークーラ52と接続されている。
圧縮機14は、従来既知の圧縮機と同様に、タービン部と、コンプレッサ部とを有して構成されている。ここで、タービン部には、1個のタービン(翼車)30と、ウェイストゲートバルブ32を含み、タービン30は、図示しない吸入口から吸入されて排出口から排出される排気によって回転される構成とされている。
また、コンプレッサ部は、第1コンプレッサ(翼車)34と、第1コンプレッサ34と大きさの異なる第2コンプレッサ(翼車)36と、バルブ38とを含む。なお、第1コンプレッサ34は、第1クラッチ40と第1インペラ42とを含んで構成されている。また、第2コンプレッサは、第2クラッチ44と第2インペラ46とを含んで構成されている。なお、第1クラッチ40、及び第2クラッチ44が、コンプレッサ用クラッチの一例である。また、バルブ38が、コンプレッサ用バルブの一例である。
ここで、第1の実施形態においては、タービン30と回転軸48とが一体となり回転し、第1コンプレッサ34は、第1クラッチ40を介して、第1インペラ42と回転軸48との接続状態を開放状態から連結状態まで任意に選択できる構造となっている。また、同様に第2コンプレッサ36についても、第2クラッチ44を介して、第2インペラ46と回転軸48との接続状態を開放状態から連結状態まで任意に選択できる構造となっている。また、第1クラッチ40により連結状態である第1インペラ42、及び第2クラッチ44により連結状態である第2インペラ46は、回転軸48と一体に回転されることで、図示しない吸入口から吸入されて図示しない排出口から排出される吸気を圧縮する構成とされている。なお、第1インペラ42は、第2インペラ46と比較して、小流量域の運転に適した設計となっている。
第1クラッチ40、第2クラッチ44、バルブ38、及びウェイストゲートバルブ32は、エンジン過給装置10のあらゆる運転条件において高い効率が維持されるようにコントローラ26により制御される。
図2に、エンジン低速域での制御例を示す。エンジン回転数の低い領域では、第2クラッチ44は開放状態とし、過給は、第1インペラ42のみで行う。このとき、第2インペラ46下流のバルブ38は全閉状態で、第1クラッチ40は回転軸48に完全に接続、或いは半クラッチ状態、すなわちタービン30回転速度≧第1インペラ42回転速度の状態に設定される。
このときの第1クラッチ40のすべり率は基本的には、タービン効率が最も高くなる値に設定されることが燃費低減のために望ましいが、加速性能やトルクを重視した場合には、すべり無しに設定するなどのように必要な状況に合わせて設定される。
図3にエンジン高速域での制御例を示す。低速域とは逆に、第1クラッチ40を開放すると共に、第2インペラ46下流に配置したバルブ38を開放し、基本的には、大流量域の運転に適した第2インペラ46のみで過給を行うが、中間領域や過渡状態では、第1インペラ42、及び第2インペラ46の両インペラで過給した方が効率的な領域では、図4に示すように、第1クラッチ40、及び第2クラッチ44の接続状態を調節した運転を行ってもよい。
図5に概念図を表す。これにより、エンジン低速域から高速域まで、ターボチャージャを良好な効率で運転することが可能となりエンジンのトルクレンジの拡大や燃費を低減することができる。なお、第1クラッチ、及び第2クラッチの形式は特に限定せず、摩擦板、磁気歯車、磁気粘弾性流体クラッチ等を用いる。
また、この圧縮機14において、タービン30の吸入口から排出口までの通路は、図1に示される排気通路60の一部を構成している。
また、上述の第1インペラ42、及び第2インペラ46の吸入口から排出口までの通路は、図1に示される吸気通路12の一部を構成している。
吸気圧力センサ20は、吸気通路12における圧縮機14の上流側の内部圧力に応じた信号(以後、吸気圧力とする。)をコントローラ26に出力する構成とされている。また、過給圧力センサ16は、吸気通路12における圧縮機14の下流側の内部圧力に応じた信号(以後、過給圧力とする。)をコントローラ26に出力する構成とされている。
吸気流量センサ18は、吸気通路12における圧縮機14の上流側の吸気流量に応じた信号(以後、吸気流量とする。)をコントローラ26に出力する構成とされている。
吸気温度センサ22は、吸気通路12における圧縮機14の上流側の吸気温度に応じた信号(以後、吸気温度とする。)をコントローラ26に出力する構成とされている。
タービン回転速度センサ24は、排気通路60におけるタービン30のタービン入口回転速度に応じた信号(以後、タービン入口回転速度とする。)をコントローラ26に出力する。
アクセル開度センサ28は、アクセルの開度に応じた信号(以後、アクセル開度)をコントローラ26に出力し、当該アクセル開度をメモリ(図示省略、以後同様)に記憶する。
コントローラ26は、ECUやロジック回路等により構成されており、吸気圧力センサ20、吸気流量センサ18、吸気温度センサ22、過給圧力センサ16、タービン回転速度センサ24、及びアクセル開度センサ28(図示省略)の各センサから出力された信号に基づいて、バルブ38、第1クラッチ40、第2クラッチ44、及びウェイストゲートバルブ32を制御する構成とされている。なお、このコントローラ26の動作については、後述する。なお、図1においては、吸気圧力センサ20、吸気流量センサ18、吸気温度センサ22、過給圧力センサ16、タービン回転速度センサ24、及びアクセル開度センサ28(図示省略)の各センサと、コントローラ26との接続は省略する。
また、コントローラ26は、図6に示すように、ターボマップ現在値算出部70と、状態決定部72と、制御部74とを含んで構成されている。
図6のターボマップ現在値算出部70は、吸気圧力センサ20から取得した吸気圧力と、過給圧力センサ16から取得した過給圧力と、吸気流量センサ18から取得した吸気流量と、吸気温度センサ22から取得した吸気温度と、メモリ(図示省略)に記憶されている、例えば図7に示すコンプレッサマップとに基づいて、現在のコンプレッサマップ位置を決定し、状態決定部72に出力する。
ここで、コンプレッサマップとは、圧力比(過給圧力/吸気圧力)と、修正空気流量(空気流量×(√(吸気温度/基準温度))/(吸気圧力/基準圧力))とに基づいて、位置が決定するマップであり、当該コンプレッサマップの位置により、使用するコンプレッサが決定される。
具体的には、図7に示すコンプレッサマップの例では、決定された位置が第1コンプレッサ34の領域に位置する場合には、使用するコンプレッサは、第1コンプレッサ34であると決定される。また、決定された位置が、第2コンプレッサ36の領域に位置する場合には、使用するコンプレッサは、第2コンプレッサ36であると決定される。また、第1コンプレッサ34の領域から、第2コンプレッサ36の領域へ、移動する場合には、過渡期として、使用するコンプレッサは、第1コンプレッサ34、及び第2コンプレッサ36と決定される。
状態決定部72は、ターボマップ現在値算出部70から入力された、現在のコンプレッサマップ位置と、アクセル開度センサ28から入力されたアクセル開度と、メモリに記憶されている前回のアクセル開度とに基づいて、使用するコンプレッサ、及びクラッチの接続状態を決定する。
具体的には、アクセル開度センサ28から入力されたアクセル開度と、メモリに記憶されている前回のアクセル開度とに基づいて、前回からアクセル開度が大きくなったと判断した場合、エンジン回転が上昇し、空気流量が増加するため、取得した現在のコンプレッサマップ位置から右上方向に移動すると判断する。そして、移動先の位置に対応するコンプレッサ、及び第1クラッチ40、第2クラッチ44の接続状態を決定し、制御部74に出力する。
一方、アクセル開度センサ28から入力されたアクセル開度と、メモリに記憶されている前回のアクセル開度とに基づいて、前回からアクセル開度が小さくなったと判断した場合、エンジン回転が下降し、空気流量が減少するため、取得した現在のコンプレッサマップ位置から左下に移動すると判断する。そして、移動先の位置に対応するコンプレッサ、及び第1クラッチ40、第2クラッチ44の接続状態を決定し、制御部74に出力する。
また、状態決定部72は、タービン回転速度センサ24から取得した、タービン入口回転速度、及び、メモリに記憶されている、図8に示すような断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフに基づいて、第1インペラ42に対する回転軸48の相対回転速度、第2インペラ46に対する回転軸48の相対回転速度、又はウェイストゲートバルブ32の開度を決定する。ここで、断熱速度比は、(タービン入口回転速度)/(断熱膨張速度(C))で算出することができ、断熱膨張速度(C)は下記(1)式で表される。
ここで、
とし、本実施形態においては、比熱、比熱比、タービン入口温度、タービン出口圧力、及びタービン入口圧力は任意の方法により取得するものとする。
具体的には、断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフにおいて、取得したタービン入口回転速度に対応する断熱速度比がどの位置にあるか判断し、当該位置がタービン効率の頂点から右の位置に位置する場合には、ウェイストゲートバルブ32を、当該位置からタービン効率の頂点に移動させるために必要な開度を決定し、制御部74に出力する。なお、断熱速度比は、タービン入口回転速度に基づいて、上記(1)式に従って算出されるものとする。
一方、断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフにおいて、取得したタービン入口回転速度に対応する断熱速度比がどの位置にあるか判断し、当該位置がタービン効率の頂点から左の位置に位置する場合には、当該位置からタービン効率の頂点に移動させるために、第1インペラ42又は第2インペラ46に対する回転軸48の相対回転速度を大きくするように決定し、決定した相対回転速度に応じた第1クラッチ40又は第2クラッチ44の接続状態を、制御部74に出力する。
制御部74は、状態決定部72から取得した、使用するコンプレッサ、及びクラッチの接続状態に基づいて、第1クラッチ40、第2クラッチ44、及びバルブ38の中から制御対象となるものを制御する。ここで、バルブ38は、第2クラッチ44が、回転軸48と接続されている場合に、開放する制御をすることとし、第2クラッチ44が、回転軸48と接続されていない場合に、閉じる制御をするものとする。
また、制御部74は、状態決定部72から取得したウェイストゲートバルブ32の開度に基づいて、ウェイストゲートバルブ32を制御する。
次に、本発明の第1の実施形態に係るエンジン過給装置10の動作と併せてその作用及び効果について説明する。
図9には、コントローラ26の動作を表すフローチャートが示されている。エンジンの過渡的な運転状態にも追従するように、図9のフローチャートが示すコントローラ26の動作は、エンジン運転中常時行われる。
コントローラ26は、図9のフローチャートで示されるプログラム処理を開始すると、先ず、ステップS100において、吸気流量センサ18、吸気圧力センサ20、吸気温度センサ22、過給圧力センサ16、アクセル開度センサ28、及びタービン回転速度センサ24から各センサ値を取得する。
続いて、コントローラ26は、ステップS101で、ステップS100において取得した吸気圧力、過給圧力、吸気流量、及び吸気温度と、メモリに記憶されているコンプレッサマップとに基づいて、現在のコンプレッサマップ位置を取得する。
次に、コントローラ26は、ステップS102で、ステップS100において取得したアクセル開度と、メモリに記憶されている前回のアクセル開度とに基づいて、アクセル開度の変化量を算出する。
次に、コントローラ26は、ステップS104で、ステップS101において取得した現在のコンプレッサマップ位置と、ステップS102において取得したアクセル開度の変化量とに基づいて、使用するコンプレッサ、及び第1クラッチ40、第2クラッチ44の接続状態を決定する。
次に、コントローラ26は、ステップS106で、ステップS100において取得したタービン入口回転速度と、メモリに記憶されている、断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフとに基づいて、第1インペラ42に対する回転軸48の相対回転速度、第2インペラ46に対する回転軸48の相対回転速度、又はウェイストゲートバルブ32の開度を決定する。
次に、コントローラ26は、ステップS108で、ステップS104において取得した使用するコンプレッサ、及び第1クラッチ40、第2クラッチ44の接続状態に基づいて、第1クラッチ40、第2クラッチ44、及びバルブ38のうち、制御対象となるものを制御する。また、コントローラ26は、ステップS106において取得した第1インペラ42に対する回転軸48の相対回転速度、第2インペラ46に対する回転軸48の相対回転速度、又はウェイストゲートバルブ32の開度に基づいて、第1クラッチ40、第2クラッチ44、又はウェイストゲートバルブ32を制御する。
次に、コントローラ26は、ステップS110で、エンジンが停止したか否かを判定する。コントローラ26が、エンジンが停止したと判定した場合には、プログラムを終了する。一方、コントローラ26が、エンジンが停止していないと判定した場合には、ステップS100へ戻る。
ここで、本発明の第1の実施形態に係るエンジン過給装置10が奏する作用及び効果を明確にするために行った一例について説明する。
まず、「第1コンプレッサ34容量<第2コンプレッサ36容量」の場合について説明する。
エンジンが低速かつ部分負荷の場合(過給圧を必要としない場合)、コントローラ26は、第1クラッチ40を開放、又は半クラッチとし、第2クラッチ44を開放し、バルブ38を閉じるように制御する。このように制御することにより、従来技術では、タービン翼車とコンプレッサ翼車とが一体で回転するため、不要な過給を行うためにエンジンの背圧が上昇し、燃費が悪化していたが、当該例のように、クラッチを開放する事で不要な過給が行われることを防ぐことができる。
また、エンジンが低速かつ高負荷の場合、コントローラ26は、第1クラッチ40を結合、又は半クラッチとし、第2クラッチ44を開放し、バルブ38を閉めるように制御する。このように制御することにより、小容量の第1インペラ42のみを駆動する事で、サージングを避けて小流量、高過給が可能となる。また、第1インペラ42よりタービン30を高速回転させた方が、タービン効率が向上し、総合的に高効率な過給が可能な場合は、最も効率的な相対速度となるように、第1クラッチ40を制御する。
また、エンジンが高速かつ高負荷の場合、コントローラ26は、第1クラッチ40を開放し、第2クラッチ44を結合、又は半クラッチとし、バルブ38を開放するように制御する。このように制御することにより、大流量域の性能が高い第2インペラ46で過給を行うことができる。また、第2インペラ46よりタービン30を高速回転させた方が、タービン効率が向上し、総合的に高効率な過給が可能な場合は、最も効率的な相対速度となるよう第2クラッチ44を制御する。
また、エンジンが中速の場合、コントローラ26は、第1クラッチ40を半クラッチとし、第2クラッチ44を結合し、バルブ38を開放するように制御する。この場合、第1インペラ42と第2インペラ46との過給圧が同じになるよう第1クラッチ40を制御する。
上述の一例は、定常状態での代表的な制御を説明したものであり、実際の使用条件では過渡特性を考慮して、最も効率的な運転状態を実現するクラッチ、バルブ状態の制御を行う。また、上述の半クラッチとは定常状態に限らず、連結、及び開放を時間的に繰り返す場合も含んでもよい。
次に、「第1コンプレッサ34容量 < 第2コンプレッサ36容量」の場合について説明する。
エンジンが低速かつ部分負荷の場合(過給圧を必要としない場合)、第1クラッチ40を開放、又は半クラッチとし、第2クラッチ44を開放し、バルブ38を閉めるように制御する。
また、エンジン低速高負荷の場合、第1クラッチ40を結合、又は半クラッチとし、第2クラッチ44を開放し、バルブ38を閉めるように制御する。このように制御することにより、第1インペラ42で過給することで、サージングを避けて小流量、及び高過給が可能となる。
また、エンジンが高速かつ高負荷の場合、第1クラッチ40を結合し、第2クラッチ44を結合し、バルブを開放するように制御する。このように制御することにより、第1インペラ42及び第2インペラ46の両者で過給を行うことが出来る。また、インペラよりタービン30を高速回転させた方が、タービン効率が向上し、総合的に高効率な過給が可能な場合は、最も効率的な相対速度となるよう第2クラッチ44を制御する。
また、エンジンが中速域の場合、第1クラッチ40を結合、又は半クラッチとし、第2クラッチ44を結合、又は半クラッチとし、バルブ38を開放するように制御する。この場合、第1インペラ42と第2インペラ46の2段過給で目標流量が得られるよう、第1クラッチ40、及び第2クラッチ44を制御する。
上述の一例は、定常状態での代表的な制御を記したものであり、実際の使用条件では過渡特性を考慮して、最も効率的な運転状態を実現するクラッチ、及びバルブ状態の制御を行う。また、上述の半クラッチとは定常状態に限らず、連結、及び開放を時間的に繰り返す場合も含んでもよい。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係るエンジン過給装置10によれば、クラッチ機構により、回転軸とコンプレッサ翼車との相対回転速度を任意に変えることで、過給器のあらゆる運転条件で高い効率を維持することができる。また、複数のコンプレッサを用いることにより、過給機の流量レンジを拡大することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本発明の第1の実施形態に係るエンジンシステムS1と同一の作用、及び構成となる部分については、同一の符号を付して、説明を省略する。
図10には、本発明の第2の実施形態に係るエンジン過給装置210を備えたエンジンシステムS2の全体構成が示されている。
図10に示されるエンジンシステムS2には、上述の本発明の第1の実施形態に係るエンジンシステムS1に対し、エンジン過給装置10の代わりに、エンジン過給装置210が備えられている。エンジン過給装置210は、上述の本発明の第1の実施形態に係るエンジン過給装置10に対し、タービンを2つと、当該タービンの双方を同一軸で連結させている第3クラッチとを備えている。
具体的に、エンジン過給装置210は、吸気通路12と、圧縮機214と、過給圧力センサ16と、吸気流量センサ18と、吸気圧力センサ20と、吸気温度センサ22と、タービン回転速度センサ24と、タービン流量センサ225と、制御部としてのコントローラ226と、後述するアクセル開度センサ28とを有して構成されている。
圧縮機214は、従来既知の圧縮機と同様に、タービン部と、コンプレッサ部とを有して構成されている。ここで、タービン部には、第1タービン230と、第2タービン231と、第1タービン230及び第2タービン231を同一の回転軸237で連結させる第3クラッチ233と、第2バルブ235と、ウェイストゲートバルブ32とを含み、第1タービン230、及び第2タービン231は、図示しない吸入口から吸入された排出口から排出される排気によって回転される構成とされている。また、コンプレッサ部には、第1バルブ238を含む。なお、他の構成については、第1の実施形態における圧縮機14と同様であるため、説明を省略する。また、第3クラッチ233が、タービン用クラッチの一例である。また、第2バルブ235が、タービン用バルブの一例である。また、第1バルブ238が、コンプレッサ用バルブの一例である。また、第2の実施形態における第1バルブ238は、第1の実施形態におけるバルブ38と同様のものであるものとする。
ここで、第2の実施形態においては、第3クラッチ233を介して、第2タービン231が回転軸237との接続状態を開放状態から連結状態まで任意に選択できる構造となっている。また、第2タービン231が回転軸237と一体となって回転することで、回転軸237に連結されている第1タービン230の回転速度を加速することができる。
第1クラッチ40、第2クラッチ44、第1バルブ238、第3クラッチ233、第2バルブ235、及びウェイストゲートバルブ32は、エンジン過給装置210のあらゆる運転条件において高い効率が維持されるように、コントローラ226により制御される。
タービン流量センサ225は、排気通路60における圧縮機14の上流側の排気流量に応じた信号(以後、タービン流量とする。)をコントローラ26に出力する。
コントローラ226は、ECUやロジック回路等により構成されており、吸気圧力センサ20、吸気流量センサ18、吸気温度センサ22、過給圧力センサ16、タービン回転速度センサ24、アクセル開度センサ28(図示省略)、及びタービン流量センサ225の各センサから出力された信号に基づいて、第1バルブ238、第1クラッチ40、第2クラッチ44、第1タービン230、第2タービン231、第3クラッチ233、第2バルブ235、及びウェイストゲートバルブ32を制御する構成とされている。なお、このコントローラ226の動作については、後述する。なお、図10において、各センサと、コントローラ226との接続は省略する。
また、コントローラ226は、図11に示すように、ターボマップ現在値算出部70と、状態決定部272と、制御部274とを含んで構成されている。
状態決定部272は、ターボマップ現在値算出部70から入力された、現在のコンプレッサマップ位置と、アクセル開度センサ28から入力されたアクセル開度と、メモリに記憶されている前回のアクセル開度とに基づいて、使用するコンプレッサ、及び第1クラッチ40、第2クラッチ44の接続状態を決定し、制御部274に出力する。
また、状態決定部272は、タービン回転速度センサ24から取得した、タービン入口回転速度、メモリに記憶されている、図8に示すような断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフ、及び図13に示すようなタービン流量とタービン膨張比との関係性を表したグラフに基づいて、使用するタービン、及び第3クラッチ233の接続状態又はウェイストゲートバルブ32の開度を決定し、制御部274に出力する。
ここで、図8に示すように、タービン効率の特性は、特定の翼車回転速度でピークをもつ。そのため、タービン翼車とコンプレッサ翼車の回転数を調節することにより、効率が高い条件でタービンを運転することができる。また、図12に示すように、複数の翼車に対する作動流体の流量分配を調節することにより、過給機の圧力及び流量レンジを拡大することができる。
具体的には、まず、状態決定部272は、タービン流量センサ225から取得したタービン流量、及び、メモリに記憶されている、図13に示すようなタービン流量とタービン膨張比との関係性を表したグラフとに基づいて、使用するタービンを決定する。
例えば、タービン流量と、タービン膨張比との関係性を表したグラフにおいて、取得したタービン流量が、どの流量可変レンジに存在するかで使用するタービンが決定する。例えば、図13の1翼車の曲線以下にタービン流量が位置する場合には、第1タービン230を使用し、図13の1翼車の曲線より大きい位置にタービン流量が位置する場合には、第1タービン230及び第2タービン231を使用することとなる。
また、現在のタービン入口回転速度に対応する断熱速度比が、断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフのピークの右側に存在する場合には、タービンの回転速度が速いと判断されるため、当該位置からタービン効率の頂点に移動させるために、第1タービン230の回転速度を小さくするように決定し、決定した回転速度に応じた第3クラッチ233の接続状態、又はウェイストゲートバルブ32の適切な開放量を計算し、決定する。
一方、現在のタービン入口回転速度に対応する断熱速度比が、断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフのピークの左側に存在する場合には、タービンの回転速度が遅いと判断されるため、当該位置からタービン効率の頂点に移動させるために、第1タービン230の回転速度を大きくするように決定し、決定した回転速度に応じた第3クラッチ233の接続状態を計算し、決定する。
制御部274は、状態決定部272から取得した、使用するコンプレッサ、及びクラッチの接続状態に基づいて、第1クラッチ40、第2クラッチ44、及び第1バルブ238の中から制御対象となるものを制御する。
また、制御部274は、状態決定部272から取得した、使用するタービン、及びクラッチの接続状態に基づいて、第3クラッチ233と、第2バルブ235とを制御し、状態決定部272から取得した、ウェイストゲートバルブ32の開度に基づいて、ウェイストゲートバルブ32を制御する。
次に、本発明の第2の実施形態に係るエンジン過給装置210の動作と併せてその作用及び効果について説明する。なお、本発明の第1の実施形態に係るエンジン過給装置10と同様の作用については、同一の符号を付して説明を省略する。
図14には、コントローラ226の動作を表すフローチャートが示されている。エンジンの過渡的な運転状態にも追従するように、図14のフローチャートが示すコントローラ226の動作は、エンジン運転中常時行われる。
コントローラ226は、図14のフローチャートで示されるプログラム処理を開始すると、先ず、ステップS200において、吸気流量センサ18、吸気圧力センサ20、吸気温度センサ22、過給圧力センサ16、アクセル開度センサ28、タービン回転速度センサ24、及びタービン流量センサ225から各センサ値を取得する。
次に、コントローラ226は、ステップS202で、ステップS200において取得したタービン入口回転速度と、メモリに記憶されている、断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフ及びタービン流量とタービン膨張比との関係性を表したグラフとに基づいて、使用するタービン、及び第3クラッチ233の接続状態又はウェイストゲートバルブ32の開度を決定する。
次に、コントローラ226は、ステップS204で、ステップS104において取得した使用するコンプレッサ、及び第1クラッチ40、第2クラッチ44の接続状態に基づいて、第1クラッチ40、第2クラッチ44、及び第1バルブ238のうち、制御対象となるものを制御する。また、コントローラ226は、ステップS202において取得した使用するタービン、及び第3クラッチ233の接続状態、又はウェイストゲートバルブ32の開度に基づいて、第3クラッチ233、第2バルブ235、又はウェイストゲートバルブ32を制御する。
なお、他のコントローラ226の動作は、上述した本発明の第1の実施形態に係るコントローラ26の動作と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ここで、本発明の第2の実施形態に係るエンジン過給装置210が奏する作用及び効果を明確にするために行った一例について説明する。
エンジンが低速かつ部分負荷の場合(過給圧を必要としない場合)、コントローラ226は、第1クラッチ40を結合、第2クラッチ44を開放、第3クラッチ233を開放、第1バルブ238を閉め、第2バルブを開放するように制御する。このように制御することにより、従来技術では、タービン翼車とコンプレッサ翼車とが一体で回転するため、不要な過給を行うためにエンジンの背圧が上昇し、燃費が悪化していたが、当該例のように、第2バルブ235を開放し、第3クラッチ233を開放することで不要な過給が行われることを防ぐことができる。
また、エンジンが低速かつ高負荷の場合、コントローラ226は、第1クラッチ40を結合し、第2クラッチ44を開放し、第3クラッチ233を開放し、第1バルブ238を閉め、第2バルブ235を閉めるように制御する。このように制御することにより、小容量の第1インペラ42、及び第1タービン230で過給することで、サージングを避けて小流量、高過給が可能となる。
また、エンジンが高速かつ高負荷の場合、コントローラ226は、第1クラッチ40を開放し、第2クラッチ44を結合、又は半クラッチとし、第1バルブ238を開放し、第2バルブ235を開放するように制御する。このように制御することにより、大流量域の性能が高い第2インペラで過給することができる。また、第2インペラ46より第2タービン231を高速回転させた方が、タービン効率が向上し、総合的に高効率な過給が可能な場合は、最も効率的な相対速度となるよう第3クラッチ233を制御する。
また、エンジンが中速域の場合、コントローラ226は、第1クラッチ40を半クラッチとし、第2クラッチ44を結合し、第1バルブ238を開放する。このように制御することにより、第1インペラ42と第2インペラ46の過給圧が同じになるよう第1クラッチ40、及び第2クラッチ44を制御する。また、最も効率的な相対速度となるよう第3クラッチ233も制御する。
上述の一例は、定常状態での代表的な制御を記したものであり、実際の使用条件では過渡特性を考慮して、最も効率的な運転状態を実現するクラッチ、バルブ状態の制御を行う。また、上述の半クラッチとは定常状態に限らず、連結、及び開放を時間的に繰り返す場合も含んでもよい。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態に係るエンジン過給装置210によれば、クラッチ機構により、回転軸とタービン翼車、又はコンプレッサ翼車との相対回転速度を任意に変えることで、過給機のあらゆる運転条件で高い効率を維持することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本発明の第1の実施形態に係るエンジンシステムS1、及び本発明の第2の実施形態に係るエンジンシステムS2と同一の作用、及び構成となる部分については、同一の符号を付して、説明を省略する。
図15には、本発明の第3の実施形態に係るエンジン過給装置310を備えたエンジンシステムS3の全体構成が示されている。
図15に示されるエンジンシステムS3には、上述の本発明の第1の実施形態に係るエンジンシステムS1に対し、エンジン過給装置10の代わりに、エンジン過給装置310が備えられている。エンジン過給装置310は、上述の本発明の第1の実施形態に係るエンジン過給装置10に対し、電動機1つと、電動機と、コンプレッサとタービンとを連結する同一軸と電動機とを連結させるための第4クラッチとを備えている。
具体的に、エンジン過給装置310は、吸気通路12と、圧縮機314と、アクセル開度センサ28と、タービン回転速度センサ24と、制御部としてのコントローラ326とを有して構成されている。
圧縮機314は、従来既知の圧縮機と同様に、タービン部と、コンプレッサ部とを有して構成されている。更に、圧縮機314は、電動機部を含む。ここで、電動機部には、電動機330と、ベルト331と、第4クラッチ332とを含み、第4クラッチ332を回転軸48と連結させ、電動機330によりベルト331を回転させることにより、回転軸48の回転速度を回転方向に加速を行う。また、第4クラッチ332を回転軸48と連結させ、電動機330を回生モードとした場合、回転軸48の回転により、ベルト331を介して、電動機330が回生運転し、蓄電する。この場合、回転軸48の回転速度は減速される。なお、第4クラッチ332の初期状態は、開放されているものとする。また、圧縮機314のコンプレッサ部には、第2コンプレッサ36の1つのコンプレッサが存在する構成とする。また、他の構成については、第1の実施形態における圧縮機14と同様であるため、説明を省略する。また、第4クラッチが、電動機用クラッチの一例である。また、電動機部のベルトはギアであってもよい。
ここで、第3の実施形態においては、第4クラッチ332を介して、ベルト331が回転軸48との接続状態を開放状態から連結状態まで任意に選択できる構造となっている。また、電動機330をモーターモードで運転させている場合、第4クラッチ332を回転軸48と連結させることにより、ベルト331を介して、回転軸48の回転速度を、回転方向に加速することができる。電動機330を回生モードとした場合、第4クラッチ332を回転軸48と連結させることにより、ベルト331を介して、回転軸48の運動エネルギーにより、電動機330に蓄電すると共に、回転軸48の回転速度を減速することができる。また、電動機330を停止モードとした場合、第4クラッチ332を回転軸48と連結させることにより、ベルト331を介して、回転軸48の回転速度を減速することができる。
コントローラ326は、ECUやロジック回路等により構成されており、タービン回転速度センサ24及びアクセル開度センサ28から出力された信号に基づいて、第2クラッチ44、第4クラッチ332、電動機330、及びウェイストゲートバルブ32を制御する構成とされている。なお、このコントローラ326の動作については、後述する。また、図15においてタービン回転速度センサ24と、コントローラ326との接続は省略してある。
また、コントローラ326は、図16に示すように、状態決定部372と、制御部374とを含んで構成されている。
状態決定部372は、タービン回転速度センサ24から取得した、タービン入口回転速度、及び、メモリに記憶されている、図8に示すような断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフに基づいて、電動機330のモード(モーターモード、回生モード、及び停止モード)、第4クラッチ332の制御量、第2クラッチ44の制御量、及びウェイストゲートバルブ32の開度を決定し、状態決定部272に出力する。ここで、モーターモードは、電動機330により、アシスト(補助駆動力を加える)を行うモードであり、回生モードは、回転軸48の運動エネルギーにより蓄電を行うモードであり、停止モードは、電動機330の動作を停止するモードである。
具体的には、現在のタービン入口回転速度に対応する断熱速度比が、断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフのピークの右側に存在する場合には、タービンの回転速度が速いと判断されるため、タービンの回転速度を遅くするように、ウェイストゲートバルブ32の適切な開放量を決定するか、又は、電動機330の停止モード又は回生モードへのモード移行、及び第4クラッチ332の接続状態を決定する。例えば、電動機330が満充電状態でない場合に、第4クラッチ332を連結し、電動機330の回生モードへ移行するように決定する。電動機330が満充電状態である場合に、第4クラッチ332を連結し、電動機330の停止モードへ移行するように決定する。
一方、現在のタービン入口回転速度に対応する断熱速度比が、断熱速度比とタービン効率との関係を示したグラフのピークの左側に存在する場合には、タービンの回転速度が遅いと判断されるため、タービンの回転速度を早くするように、ウェイストゲートバルブ32の適切な開放量を決定するか、第2クラッチ44の接続状態を決定する。例えば、第2インペラ46に対する回転軸48の相対回転速度を大きくするように、第2クラッチ44の接続状態を決定する。
また、状態決定部372は、アクセル開度センサ28から入力されたアクセル開度と、メモリに記憶されている前回のアクセル開度とに基づいて、電動機330のモード及び第4クラッチ332の接続状態を決定する。
具体的には、アクセル開度センサ28から入力されたアクセル開度と、メモリに記憶されている前回のアクセル開度とに基づいて、前回からアクセル開度が大きくなったと判断した場合、第2インペラ46の速度を上昇させるため、第4クラッチ332を連結し、電動機330のモーターモードへ移行するように決定する。
一方、アクセル開度センサ28から入力されたアクセル開度と、メモリに記憶されている前回のアクセル開度とに基づいて、前回からアクセル開度が小さくなったと判断した場合、第2インペラ46の速度を減速させるため、第4クラッチ332を連結し、電動機330の回生モード又は停止モードへ移行するように決定する。
制御部374は、状態決定部372から取得した、クラッチの接続状態、電動機330のモード移行に基づいて、電動機330、及び第4クラッチ332、第2クラッチのうち、制御対象となるものを制御する。
また、制御部374は、状態決定部372から取得したウェイストゲートバルブ32の開度に基づいて、ウェイストゲートバルブ32を制御する。
次に、本発明の第3の実施形態に係るエンジン過給装置310の動作と併せてその作用及び効果について説明する。なお、本発明の第1の実施形態に係るエンジン過給装置10と同様の作用については、同一の符号を付して説明を省略する。
図17には、コントローラ326の動作を表すフローチャートが示されている。エンジンの過渡的な運転状態にも追従するように、図17のフローチャートが示すコントローラ326の動作は、エンジン運転中常時行われる。
コントローラ326は、図17のフローチャートで示されるプログラム処理を開始すると、先ず、ステップS300において、タービン回転速度センサ24、及びアクセル開度センサ28からセンサ値を取得する。
次に、コントローラ326は、ステップS301で、ステップS300において取得したタービン入口回転速度、アクセル開度、及びメモリに記憶されている前回のアクセル開度に基づいて、制御対象、及び当該制御対象の制御値を決定する。
次に、コントローラ326は、ステップS302で、ステップS301において取得した制御対象を、当該制御対象の制御値となるように制御する。
なお、他のコントローラ226の動作は、上述した本発明の第1の実施形態に係るコントローラ26の動作と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ここで、本発明の第3の実施形態に係るエンジン過給装置310が奏する作用及び効果を明確にするために行った一例について説明する。
エンジンが低速かつ部分負荷の場合(過給圧を必要としない)、コントローラ326は、第2クラッチ44を開放、又は半クラッチとし、第4クラッチ332を開放し、電動機330を停止モードとするように制御する。このように制御することにより、従来技術では、タービン翼車とコンプレッサ翼車とが一体で回転するため、不要な過給を行うためにエンジンの背圧が上昇し、燃費が悪化していたが、当該例のように、第2クラッチ44を開放することで不要な過給が行われることを防ぐことができる。
また、エンジンが低速かつ高負荷(定常)の場合、コントローラ326は、第2クラッチ44を結合、又は半クラッチとし、第4クラッチ332を開放し、電動機330を停止モードとするように制御する。なお、インペラよりタービンを高速回転させた方がタービン効率が向上し、総合的に高効率な過給が可能な場合は、最も効率的な相対速度となるように、第2クラッチ44を制御する。また、エンジン中速域の場合についても同様である。
また、エンジンが低速かつ高負荷(過渡)の場合、コントローラ326は、第2クラッチ44を結合、又は半クラッチとし、第4クラッチを結合し、電動機330をモーターモードとするように制御する。このように制御することにより、第4クラッチ332を結合し、電動機330をモーターモードで運転することにより、目標過給圧到達時間を短縮で、エンジンのレスポンスが向上する。また、エンジン中速域の場合についても同様である。
また、エンジンが高速かつ高負荷の場合、コントローラ326は、第2クラッチ44を結合し、第4クラッチ332を結合、又は開放し、電動機330を停止モード又は回生モードとするように制御する。なお、過給仕事とタービン出力が釣り合っている場合は、第4クラッチ332を開放し、電動機330を停止モードとする。また、タービン出力が過給仕事を上回っている場合は、第4クラッチ332を結合し、電動機330を回生モードで運転することで発電した電気をバッテリーに回収する。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態に係るエンジン過給装置310によれば、クラッチ機構により、回転軸とコンプレッサ翼車との相対回転速度を任意に変えること、又は電動機による回転速度の加速、及び減速を行うことで、過給器のあらゆる運転条件で高い効率を維持することができる。
また、排気エネルギーが比較的少ないエンジン低速域において、加速要求があった場合、電動機を外部エネルギーにより回転させ、クラッチにより、回転軸に接続させ、コンプレッサの回転速度を加速し過給圧を早期に高めることができる。
また、要求過給圧以上に、排気エネルギーが存在する条件においては、電動機で動力を電気エネルギーとして回収する。
また、電動機との動力の授受が必要ない条件では、鉄損及び風損が生じないように、電動機に関するクラッチを開放する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、本実施形態においては、タービン入口にタービン回転速度センサを設置し、タービン入口回転速度を計測する場合について説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、タービン軸で回転数を検出し、タービン入口半径を掛けてタービン入口回転速度を算出してもよい。
10,210,310 エンジン過給装置
12 吸気通路
14,214,314 圧縮機
16 過給圧力センサ
18 吸気流量センサ
20 吸気圧力センサ
22 吸気温度センサ
24 タービン回転速度センサ
26,226,236 コントローラ
28 アクセル開度センサ
30 タービン
32 ウェイストゲートバルブ
34 第1コンプレッサ
36 第2コンプレッサ
38 バルブ
40 第1クラッチ
42 第1インペラ
44 第2クラッチ
46 第2インペラ
48,237 回転軸
50 エンジン
52 インタークーラ
54 インテークマニホールド
56 エンジン本体
58 排気マニホールド
60 排気通路
70 ターボマップ現在値算出部
72,272,372 状態決定部
74,274,374 制御部
225 タービン流量センサ
230 第1タービン
231 第2タービン
233 第3クラッチ
235 第2バルブ
238 第1バルブ
330 電動機
331 ベルト
332 第4クラッチ

Claims (8)

  1. エンジンと接続された排気通路に設けられ、前記排気通路を流れる排気により回転されるタービンと、
    吸気通路に設けられ、前記タービンと同じ軸で回転されることにより前記吸気通路を流れる吸気を圧縮する複数のコンプレッサと、
    前記複数のコンプレッサに対して設けられた、前記コンプレッサと前記軸との相対回転速度を調整するための複数のコンプレッサ用クラッチと、
    前記吸気通路に設けられた、前記吸気を圧縮するコンプレッサを切り替えるためのコンプレッサ用バルブと、
    前記コンプレッサ用バルブ、及び前記複数のコンプレッサ用クラッチの少なくとも1つを制御する制御部と、
    を含むエンジン過給装置。
  2. 前記制御部は、前記吸気通路に流れる吸気流量、前記コンプレッサによって圧縮される前の吸気の圧力、前記吸気通路の吸気温度、前記コンプレッサによって圧縮された吸気の圧力、及びアクセル開度の変化に基づいて、前記コンプレッサ用バルブ、及び前記複数のコンプレッサ用クラッチの少なくとも1つを制御する請求項1記載のエンジン過給装置。
  3. タービン用バルブと、
    タービン用クラッチとを更に含み、
    前記タービンは、前記軸で回転する複数のタービンであり、
    前記タービン用バルブは、前記排気通路を流れる排気により回転させるタービンを切り換え、
    前記タービン用クラッチは、前記複数のタービンのうちの少なくとも1つと前記軸との相対回転速度を調整し、
    前記制御部は、前記コンプレッサ用バルブ、前記タービン用バルブ、前記複数のコンプレッサ用クラッチ、及び前記タービン用クラッチの少なくとも1つを制御する請求項1又は2記載のエンジン過給装置。
  4. 前記制御部は、前記吸気通路に流れる吸気流量、前記コンプレッサによって圧縮される前の吸気の圧力、前記吸気通路の吸気温度、前記コンプレッサによって圧縮された吸気の圧力、及びアクセル開度の変化に基づいて、前記コンプレッサ用バルブ、及び前記複数のコンプレッサ用クラッチの少なくとも1つを制御し、前記タービンの回転速度、及び前記排気通路に流れる排気流量に基づいて、前記タービン用バルブ、及び前記タービン用クラッチの少なくとも一方を制御する請求項3記載のエンジン過給装置。
  5. エンジンと接続された排気通路に設けられ、前記排気通路を流れる排気により回転されるタービンと、
    吸気通路に設けられ、前記タービンと同じ軸で回転されることにより前記吸気通路を流れる吸気を圧縮するコンプレッサと、
    前記コンプレッサと前記軸との相対回転速度を調整するためのコンプレッサ用クラッチと、
    前記軸の動力を回生可能であって、前記軸に対して補助駆動力を発生する電動機と、
    前記電動機と前記軸との相対回転速度を調整するための電動機用クラッチと、
    前記コンプレッサ用クラッチ、前記電動機用クラッチ、及び前記電動機の少なくとも1つを制御する制御部と、
    を含むエンジン過給装置。
  6. 前記制御部は、前記タービンの回転速度、及び前記排気通路に流れる排気流量に基づいて、前記コンプレッサ用クラッチ、前記電動機用クラッチ、及び前記電動機の少なくとも1つを制御する請求項5記載のエンジン過給装置。
  7. 前記制御部は、アクセル開度の変化に基づいて、前記電動機用クラッチ及び前記電動機を制御する請求項5、又は6記載のエンジン過給装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1つのエンジン過給装置を搭載した車両。
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