JP2017071959A - ガス回収装置及び水底メタンハイドレートからのガス回収方法 - Google Patents

ガス回収装置及び水底メタンハイドレートからのガス回収方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水底に在るメタンハイドレートからガスを回収する際の、ガス回収効率またはコスト効率を高めること。
【解決手段】水底20に在るメタンハイドレートHをガス化して回収するガス回収装置10であって、室内にメタンハイドレートHを含むスラリーを入れることが可能な第1室体12と、第1室体12を水中に位置させる水中保持機構部14と、第1室体12内に水底20に在るメタンハイドレートHと水底堆積物Sを含む混合スラリー36を送るスラリー導入部38と、第1室体12内からのガス取り出し部26と、第1室体12内から主として水底堆積物Sを含む堆積物スラリー40を水底20に送るスラリー導出部42と、を備えることを特徴とするガス回収装置10。
【選択図】図1

Description

本発明は、海底や湖底等の水底に在るメタンハイドレートからメタンを主として含むガスを回収するガス回収装置及び水底メタンハイドレートからのガス回収方法に関するものである。
従来、水底に在るメタンハイドレートを回収するに際して、水底に在るメタンハイドレートを水底付近で分解してメタンガスに変え、該メタンガスの状態で海面上に回収する装置及び方法が提供されている(特許文献1)。
また、メタンハイドレートをスラリー状態にして海面上に揚収する装置及び方法が提供されている(特許文献2)。
特開2006−46009号公報 特開2014−201875号公報
特許文献1の技術では、水底に在るメタンハイドレートを水底付近で分解するため、その分解のために供給する熱エネルギーは過大となり、高コスト化する問題があった。
特許文献2の技術では水底を掘削し、メタンハイドレートをスラリー状態にして海面上まで長尺な管内を揚収するが、前記スラリーにはメタンハイドレートの他、水底の土砂、泥、礫も含まれている。水底のメタンハイドレート層中のメタンハイドレートの割合は約10%〜30%程度であり、多くの土砂が海面上まで引き上げられるので、当該土砂の処理または廃棄のためのコストがかかる。
また、水深400m付近から海水の温度及び圧力がメタンハイドレートの相平衡において分解側になるので、スラリー状態のメタンハイドレートは分解しつつ海面上まで揚収されることになり、揚収を安定して制御するのが困難であった。これらによりメタンガス(主成分がメタンであるガスを含む)の回収効率を高めることが難しいという問題があった。
上記課題に鑑み、本発明の目的は、水底に在るメタンハイドレートからガスを回収する際の、ガス回収効率またはコスト効率を高めることにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係るガス回収装置は、水底に在るメタンハイドレートをガス化して回収するガス回収装置であって、室内に前記メタンハイドレートを含むスラリーを入れることが可能な第1室体と、前記第1室体を水中に位置させる水中保持機構部と、前記第1室体内に水底に在る前記メタンハイドレートと水底堆積物を含む混合スラリーを送るスラリー導入部と、前記第1室体内からのガス取り出し部と、前記第1室体内から主として水底堆積物を含む堆積物スラリーを水底に送るスラリー導出部と、を備えることを特徴とする。
ここで、「水底」とは、水が在る場所の底の部分を意味し、海洋であれば海底、湖であれば湖底である。また、「メタンハイドレート」とは主にメタンを包接しているものであり、自然界で生じるそれ以外の炭化水素ガス(例えば、エタン、プロパン等)を包接するものも含むものである。
本態様によれば、メタンハイドレートを含むスラリー(混合スラリー)を入れた第1室体を、メタンハイドレートが分解する圧力、水温の水深に位置させることにより室内のメタンハイドレートを分解してガス化し、前記第1室体内からガスを取り出して回収することができる。
その際、メタンハイドレートをガス化した後に残る、水底堆積物を含む堆積物スラリーは、前記第1室体が位置する水中から水底に戻されるので、水上まで「水底堆積物」、及び「メタンハイドレートの分解水を含む水底の水」が引き上げられない。すなわち、水上において水底堆積物及び前記水底の水(前記分解水を含む)を処理する必要がない。
また、水上まで引き上げた堆積物スラリーを水底に戻す場合よりも少ないエネルギーで、水底に戻すことができる。よって、水底のメタンハイドレートからのガス回収時に付随して回収される水底堆積物の処理にかかる費用を抑えることができる。
また、前記堆積物スラリーを水底に送る際、水底のメタンハイドレート層を掘削等により混合スラリーの状態にして回収する回収領域から離れた領域に送ることにより、前記回収領域における作業効率を良好にすることができる。
また、前記混合スラリーの揚収は、水中の前記第1室体の位置までであり、水面までの揚収は行わない。したがって、前記混合スラリーの揚収にかかるコストを抑えることができる上、揚収途中(特に、水圧及び水温がメタンハイドレートの分解条件となる水面近く)での分解に伴う揚収の不安定化を低減することが可能となる。これにより、水底メタンハイドレートからのメタンガスの回収効率を高めることができる。
本発明の第2の態様に係るガス回収装置は、第1の態様において、前記第1室体の室内の圧力を調整する圧力調整部を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、圧力調整部によって第1室体の室内の圧力を調整することができるので、例えば、前記室内に気液界面が存在する状態を安定して維持することができる。これにより、安定した分解を実現することができ、またメタンハイドレートの分解で生成したガスと水は気液界面のそれぞれに分かれるので、前記ガスの第1室体内からの分離回収を容易に行うことができる。
また、室内を前記第1室体が位置する水深の水圧よりも低く調整することにより、前記スラリー導入部によって、前記室内に水底から混合スラリーを送るために要するエネルギーを低減することができる。
本発明の第3の態様に係るガス回収装置は、第2の態様において、前記ガス取り出し部が、室内から取り出したガスを回収先に送る取り出しラインを備え、前記圧力調整部が前記取り出しラインに設けられている、ことを特徴とする。
ここで、「回収先」とは、ガスを貯留するタンク等の貯留設備や、前記ガスを燃料として利用するガスタービン等のガス燃料利用設備を含む意味で使われている。
本態様によれば、圧力調整部は、室内から取り出したガスを回収先に送る取り出しラインに設けられているので、メタンハイドレートが分解して発生したガスによって高くなった第1室体内の圧力を、リリーフバルブ等を利用して容易に回収先に送ることができる。
本発明の第4の態様に係るガス回収装置は、第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記第1室体内の水を加熱する加熱部を備える、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1室体内の水を加熱する加熱部を備えているので、前記第1室体内においてメタンハイドレートを高効率に分解することができる。また、前記第1室体をメタンハイドレートが分解しない圧力、水温の水深に位置させてメタンハイドレートの分解を行うことも可能となる。このことによって、前記第1室体の水中への設置条件の自由度が増す。
本発明の第5の態様に係るガス回収装置は、第1の態様から第4の態様のいずれかにおいて、前記スラリー導入部が、前記第1室体へ送る前記混合スラリーの量を調整する導入量調整部を備えている、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記導入量調整部によって前記混合スラリーの導入量が調整されて第1室体内に送られるので、第1室体内におけるメタンハイドレートの分解を安定して行うことができる。
本発明の第6の態様に係るガス回収装置は、第1の態様から第5の態様のいずれかにおいて、前記水中保持機構部が、前記第1室体の水深位置を変える位置調整機構を備えている、ことを特徴とする。
本態様によれば、水域の温度条件や水流の状態等の室外の条件、或いは、メタンハイドレートの分解速度等の室内の条件に応じて、前記第1室体の水深位置を変えることができる。以って、ガス回収装置による効率よいガスの回収を行うことができる。
本発明の第7の態様に係る水底メタンハイドレートからのガス回収方法は、水底に在るメタンハイドレートと水底堆積物を含む混合スラリーを水中に位置する第1室体内へ送る第1の送り工程と、前記第1室体内でメタンハイドレートを分解する分解工程と、前記分解工程で生成したガスを第1室体内から取り出して回収するガス回収工程と、第1室体内から主として水底堆積物を含む水底堆積物スラリーを水底に送る第2の送り工程と、を有することを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様のガス回収装置における作用効果と同様の作用効果を奏する。
本発明の第8の態様に係る水底メタンハイドレートからのガス回収方法は、第7の態様において、前記第2の送り工程において前記堆積物スラリーを送る水底が、前記第1の送り工程における水底メタンハイドレートの回収領域外の水底である、ことを特徴とする。
前記第1室体内においてメタンハイドレートをガス化した後に溜まる堆積物スラリーを、水底メタンハイドレートの回収領域に送ると、戻した水底堆積物を再度メタンハイドレートとともに前記第1室体内に送ってしまう虞がある。また、前記回収領域における水底堆積物の割合が増えるので、前記第1室体内に送る混合スラリー中のメタンハイドレート含有率が低くなり、ガス回収効率が低下する。
本態様によれば、前記第1室体内においてメタンハイドレートをガス化した後に溜まる堆積物スラリーが、水底メタンハイドレートを回収する領域外に戻されるので、水底メタンハイドレートを効率よく第1室体内に送ることができる。また、ガス回収率の低下の虞を低減できる。
本発明の第9の態様に係る水底メタンハイドレートからのガス回収方法は、第7の態様または第8の態様において、前記第1室体の室内に気液界面ができる圧力を付与した状態でメタンハイドレートを分解する、ことを特徴とする。
本態様によれば、室内におけるメタンハイドレートの安定した分解を実現することができる。またメタンハイドレートの分解で生成したガスと水は気液界面のそれぞれに分かれるので、前記ガスの第1室体内からの分離回収を容易に行うことができる。
本発明の第10の態様に係る水底メタンハイドレートからのガス回収方法は、第9の態様において、前記第1室体の室内を、該第1室体が位置する水深の圧力よりも低い圧力に減圧する、ことを特徴とする。
本態様によれば、室内を前記第1室体が位置する水深の圧力よりも低くすることにより、前記第1の送り工程において、前記室内に水底から混合スラリーを送るために要するエネルギーを低減することができる。
本発明の第11の態様に係る水底メタンハイドレートからのガス回収方法は、第7の態様から第10の態様のいずれかにおいて、前記分解工程が、前記第1室体内の水に熱を加えて行われる、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記第1室体内においてメタンハイドレートを高効率に分解することができる。
本発明に係るガス回収装置の一例を示す概略構成図。 第1室体が位置する水深の圧力よりも低い圧力に室内を減圧する場合について説明する図であり、(A)は室内を水深の圧力にした状態を示す図、(B)は室内を水深の圧力よりも減圧にした状態を示す図。
[実施例1]
<ガス回収装置の概略構成>
水底に在るメタンハイドレートをガス化して回収するためのガス回収装置10の概略構成について、図1に基づいて説明する。図1は、本発明に係るガス回収装置の一例を示す概略構成図である。
本実施例では、図1に示すように、水底20の表層型のメタンハイドレート層22から、メタンガスG(以下、単にガスGと称する場合がある)を回収する場合を例に挙げる。
ガス回収装置10は、水中に設けられる第1室体12を備えている。第1室体12は、室内にメタンハイドレートHを含むスラリー(後述する混合スラリー36)を入れることが可能に構成されている。第1室体は、その室内においてメタンハイドレートが分解されるものである。第1室体12は、室内においてメタンハイドレートHを分解して得られるガスGの圧力、及び第1室体12が設けられる水深の圧力に耐え得る耐圧性を備えているとともに、減圧条件に対する耐圧性も備えていることが好ましい。
ガス回収装置10には、第1室体12を水中24に位置させる水中保持機構部14が設けられている。本実施形態において水中保持機構部14は、第1室体12に設けられる浮力体16、水底に打たれるアンカー18、及び第1室体12とアンカー18を繋ぐチェーン19によって構成されている。尚、第1室体12自体が十分な浮力を有する場合は、浮力体16を省略してもよい。
尚、「水中保持機構部」の他の構成としては、例えば、第1室体12と水底のアンカー18を繋ぐチェーン19に替えて、例えば、水上(地上の他、船上も含む)から支持部材を延設し、所定の水深位置からの第1室体12の浮き上がりを押さえる構成とすることも可能である。
また、第1室体12が浮力を持たない構成とし、第1室体12を前記水上からワイヤーやチェーン等によって水中に吊り下げる構成とすることもできる。
第1室体12の上部には、第1室体12内からのガス取り出し部26が設けられている。符号28はガスGの取り出し口であり、取り出し口28から取り出されるガスGは、取り出しライン30により送られて、例えば、回収先としてのガス回収船32において回収される。取り出しライン30としては、フレキシブルホース等の可撓性を有するケーブルを用いることができる。ガスGの回収先は水上に限られず、ガスGを貯留するタンク等の貯留設備や、ガスGを燃料として利用するガスタービン等のガス燃料利用設備でもよい。
取り出しライン30には、第1室体12の室内の圧力を調整する「圧力調整部」としてのバルブ34が設けられている。取り出しライン30に設けられたバルブ34の開閉状態を調整することにより、第1室体12からガス回収船32へ送られるガス量を調整し、メタンハイドレートが分解して発生したガスGによって高くなった第1室体12内の圧力を容易に調整することができる。
また、本実施形態においてガス回収装置10は、第1室体12内の水を加熱する加熱部54を備えている。加熱部54の構成については、後に詳述する。
また、第1室体12の下部には、第1室体12内に水底20に在るメタンハイドレートHと土砂、砂礫等の水底堆積物Sを含む混合スラリー36を送るスラリー導入部38が設けられている。
本実施形態において、メタンハイドレート層22は、ドリルやバケット等を備えた掘削機44による掘削によって砕かれ、メタンハイドレートHと水底堆積物Sを水底の水とが、スラリー導入部38を構成する揚収ライン46によって混合スラリー36として第1室体12内に送られるようになっている。第1ライン46には第1室体12へ送る混合スラリー36の量を調整する「導入量調整部」としてのポンプ48が設けられている。また、第1ライン46には、複数の浮力体49を設けることができる。
加えて、第1室体12の下部には、第1室体12内から主として水底堆積物Sを含む堆積物スラリー40を水底に送る第2ライン50を備えるスラリー導出部42が設けられている。第2ライン50には堆積物スラリー40の送り量を調整する調整部としてのポンプ52が設けられている。
尚、第1ライン46及び第2ライン50としては、ライザー管、フレキシブルホース、アンビリカルケーブル等を用いることができる。
以上が、ガス回収装置10の主要な構成の概略である。他の細かい構成については、次に説明するガス回収方法の途中、或いはその説明の後に別途説明する。
<ガス回収方法について>
次に、ガス回収装置10を用いて行うガス回収方法について説明する。
[第1の送り工程]
前述したように、掘削機44によって水底のメタンハイドレート層22が砕かれ、混合スラリー36(水底の水にメタンハイドレートHと水底堆積物Sが混合したもの)が第1ライン46(スラリー導入部38)から第1室体12に送られる。
第1室体12は、水中24の任意の水深に位置させることができるが、メタンハイドレートHがほとんど分解しない圧力、温度の水深に位置させることが好ましい。そのような水深であれば、加熱部54による加熱によってメタンハイドレートHの分解を制御し易い。メタンハイドレートHが分解しない圧力、温度の水深は、水域によって異なるが400m前後である。本実施形態では、一例として第1室体12を水深300mに位置させている。
[分解工程]
混合スラリー36中のメタンハイドレートHは、第1室体12の室内において分解される。第1室体12の水を加熱部54によって加熱することによってメタンハイドレートHの分解条件が満たされて、メタンハイドレートHを分解し、ガス化することができる。
尚、第1室体12をメタンハイドレートHの分解条件となる水深に位置させることによって、当該メタンハイドレートHを分解させることが可能であるが、メタンハイドレートHの分解は吸熱反応であるので、第1室体12の水を加熱することが望ましい。第1室体12の水を加熱して分解工程を行うことにより、高効率に分解工程を行うことができる。
第1室体12を位置させる水中24では、水底よりも水温は高く水圧は低い。そのためメタンハイドレートHの分解に必要な熱エネルギーは水底20近傍よりも少なくて足りるので、ガス回収コストを抑制することができる。
[ガス回収工程]
第1室体12の室内における前記分解工程で生成したガスGは、ガス取り出し部26によって第1室体12内から取り出されてガス回収船32に回収される。
[第2の送り工程]
ここで、第1室体12の室内には、混合スラリー36としてメタンハイドレートHとともに揚収された水底堆積物Sが残る。水底堆積物Sは第1室体12の下部に沈殿して堆積し易い。この第1室体12内で沈殿した水底堆積物Sを水底堆積物スラリー40として、第2ライン50(スラリー導出部42)によって水底20に送る。
尚、メタンハイドレートHの分解工程が開始された後、第1室体12の室内の水には、混合スラリー36として揚収された水底20の水と、メタンハイドレートHが分解して生成した分解水(メタンハイドレートを形成していた水)が混ざっているが、前記分解水も元々水底20に在った水底20の水である。
分解工程は、第1室体12の室内に気液界面60ができる圧力を付与した状態で行うことが望ましい。具体的には、混合スラリー36の送り量を調整するために第1ライン46に設けられたポンプ48と、堆積物スラリー40の送り量を調整するために第2ライン50に設けられたポンプ52とを制御して送り量のバランスを保つことで、その室内に気液界面60ができる。
このことにより、第1室体12の室内に気液界面60が存在する状態でメタンハイドレートの分解がおこなわれ、安定した分解を実現することができる。またメタンハイドレートの分解で生成したメタンガスと水は気体側と液体側のそれぞれに分かれるので、分解生成メタンガスの第1室体12内からの分離回収を容易に行うことができる。
以上のようにして、第1室体12内においてメタンハイドレートHを分解してガス化し、第1室体12内からメタンガスGを取り出して回収することにより、以下の作用効果が得られる。
すなわち、メタンハイドレートHをガス化した後に第1室体12内に残る水底堆積物Sを含む堆積物スラリー40は、第1室体12が位置する水中24から水底20に戻されるので、水上まで水底堆積物S、及びメタンハイドレートHの分解水を含む水底20付近の水が引き上げられない。すなわち、水上において水底堆積物S及び水底20付近の水を処理する必要がない。
また、混合スラリー36を水上まで引き上げてメタンハイドレートHを分解した場合よりも少ないエネルギーで、堆積物スラリー40を水底20に戻すことができる。よって、水底メタンハイドレートからのガス回収時に付随して回収される水底堆積物Sの処理にかかるコストを抑えることができる。
また混合スラリー36の揚収は、水中24の第1室体12の位置までであるので、水上まで水底20のメタンハイドレートHを揚収して分解する場合よりも揚収コストを抑えることができる上、揚収途中(特に、水圧及び水温がメタンハイドレートHの分解条件となる水面25近く)での分解に伴う揚収の不安定化を低減することが可能となる。これにより、水底20のメタンハイドレートHからのメタンガスの回収効率を高めることができる。
尚、メタンハイドレートHは水よりも比重が小さいのでスラリー導入部38による揚収を行わずとも浮力によって水中を上昇するが、スラリー導入部38を用いて揚収することにより、混合スラリー36の第1室体12内への導入を高効率に行うことができる。
第2の送り工程において、堆積物スラリー40を水底20に送る際、第1の送り工程における水底メタンハイドレートHの回収領域(掘削機44によってメタンハイドレート層22を掘削している領域)外の離れた位置に送ることが望ましい。
このことによって、水底20に戻した水底堆積物Sを再度メタンハイドレートHとともに第1室体12に送ってしまう虞を低減し、メタンハイドレートHを効率よく第1室体12に送ることができる。また、水底20に戻した水底堆積物Sによって混合スラリー36中に含まれる水底堆積物Sの割合が増えることによるガス回収率の低下の虞を低減できるとともに、メタンハイドレートHの回収領域における作業効率を良好にすることができる。
尚、ポンプ48によって第1室体12へ送る混合スラリー36の導入量を調整することにより、第1室体12内における分解工程を安定して行うことができる。
また、ポンプ48を停止することにより、第1室体12内への混合スラリー36の導入の停止を速やかに行うことができる。
<ガス回収装置の他の構成>
水中保持機構部14には、第1室体12の水深位置を変える「位置調整機構」を設けることができる。
本実施形態において、第1室体12の水深位置を変える「位置調整機構」としては、例えば、チェーン19の巻き取り及び引き出しが可能なリール62を設けることができる。リール62を用いてチェーン19の長さを変えることにより、第1室体12の水深位置を変えることができる。
このことによって、水域の温度条件や水流の状態等の第1室体12外の条件、或いは、メタンハイドレートの分解速度等の第1室体12内の条件に応じて、第1室体12の水深位置を変えることができる。以って、ガス回収装置10による効率よいガスGの回収を行うことができる。
また、「位置調整機構」を備えた「水中保持機構部」の他の構成として、例えば、浮力体16が内部に液体(通常は水)を入れられるバラストタンクであり、浮力体16(バラストタンク)の内部に入れるバラスト水の量を調整することによって、第1室体12を浮かせる水深位置を変えるようにすることもできる。
尚、バラスト水としては、第1室体12が設けられている水中の周辺水域の水を用いることが望ましい。
また、第1室体12の室内の水を加熱する加熱部54は、熱媒体を循環する循環ライン56と、循環ライン56に設けられ、前記熱媒体に熱を与える熱交換部58とによって構成することができる。前記熱媒体としては、第1室体12を位置させる水中24と同じ水域の水を用いることができる。他の水域の水や、水以外の熱媒体を利用することも勿論可能である。
本実施形態においては、前記熱媒体に与える熱として、ガス回収船32で発生する排熱(例えば、ディーゼルエンジンからの排熱)を利用している。
このように加熱部54を構成することによって、構造簡単にして第1室体12の室内の水の加熱を実現することができる。また、回収先がメタンガスを燃料として利用するガスタービン等のガス燃料利用設備である場合には、ガス燃料利用時の排熱を利用することができる。また、回収先以外、例えば近隣に排熱が生じる設備や施設等がある場合には、その排熱を利用してもよい。
尚、第1室体12の室内の水の加熱は、前記熱媒体が循環する循環ライン56によるものに限られず、第1室体12内の水をヒーター等により直接加熱するように構成することもできる。
また、水面25に近い水中24の水は水底近くの水よりも高温であるので、水面25に近い水中24の水と熱交換する構成とすることもできる。
ガス回収装置10が第1室体12内の水を加熱する加熱部54を備えていることにより、第1室体12内においてメタンハイドレートHを高効率に分解することができる。また、第1室体12をメタンハイドレートが分解しない圧力、水温の水深、言い換えると、メタンハイドレートの生成条件を確実に満たす水深(例えば水深500m)に位置させてメタンハイドレートHの分解を行うことも可能となる。このとき、加熱部54によって第1室体12内の水に与える熱量を調整することで、第1室体12において分解生成するガスの量を増減調整することができる。以上のように、加熱部54を備えることによって、第1室体12の水中への設置条件の自由度が増す。
[実施例2]
実施例2では、水底メタンハイドレートのガス回収方法の他の実施形態について説明する。図2は、第1室体が位置する水深の圧力よりも低い圧力に室内を減圧する場合について説明する図であり、図2(A)は室内を水深の圧力にした状態を示す図、図2(B)は室内を水深の圧力よりも減圧にした状態を示す図である。
尚、本実施例において、実施例1と同一の構成については同一の符号を付し、その構成の説明は省略する。また、図2(A)及び図2(B)のでは加熱部54が省略されている。
実施例1では、室内が気液界面60ができる圧力に保持されており、液面位置がほとんど変動することなく第1室体12内において分解工程が行われる[図2(A)を参照]。例えば、第1室体12が水深300mの位置にある場合は、第1室体12の室内の圧力は約3MPaに調整されている。
実施例2においては、分解工程を行う際に、第1室体12の室内を第1室体12が位置する水深の圧力よりも低い圧力に減圧する。本実施形態においては、室内を2.3MPMPaにする。
第1室体12の室内を減圧にすることにより、第1の送り工程において、第1室体12内に水底20から混合スラリー36を送るためのポンプ48の駆動に要するエネルギーを低減することができる。
尚、第1室体12の室内の減圧は、第1室体12の室内からガス回収船32へ送るガス量を調整するバルブ34の調整によって容易に行うことができ、当該減圧のためにエネルギーは要しない。
また、第1室体12には、室内の液面位置を測定する液面計66と、液面計66によって測定した液面位置に応じてバルブ34を制御して第1室体12から取り出されるガス量を調整する制御部68を設けることができる。
ここで、第1室体12内を3MPaにした状態で分解工程を行っている状態から、スラリー導入部38側のポンプ48(図1)とスラリー導出部42側のポンプ52(図1)の駆動に要するエネルギーを調整しないまま、第1室体12内を3MPaから2.3MPMPaにすると、室内の気液界面が上昇することがある。
このような場合には、例えば、第1室体12内を3MPaから2.3MPMPaに減圧して気液界面が図2(B)に示す符号64の位置になったらバルブ34を絞り、第1室体12から取り出されるガス量を少なくする。バルブ34を絞った状態で第1室体12内においてハイドレートHが分解すると、第1室体12内の圧力は上昇する。室内の圧力が3MPaにまで上昇して気液界面が図2(B)において点線で示す符号60の位置になったら、またバルブ34を開いて減圧するように制御する。これを繰り返すことにより、水底20からの混合スラリー36の第1室体12への導入を省エネルギーに行うことが可能となる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
10 ガス回収装置、12 第1室体、14 水中保持機構部、16 浮力体、
18 アンカー、19 チェーン、20 水底、22 メタンハイドレート層、
24 水中、25 水面、26 ガス取り出し部、
28 取り出し口、30 取り出しライン、32 ガス回収船、
34 バルブ(圧力調整部)、36 混合スラリー、38 スラリー導入部、
40 堆積物スラリー、42 スラリー導出部、44 掘削機、46 第1ライン、
48 ポンプ、50 第2ライン、52 ポンプ、54 加熱部、
56 循環ライン、58 熱交換部、60 気液界面、62 リール、
64 気液界面、66 液面計、68 制御部、
H メタンハイドレート、S 水底堆積物

Claims (11)

  1. 水底に在るメタンハイドレートをガス化して回収するガス回収装置であって、
    室内に前記メタンハイドレートを含むスラリーを入れることが可能な第1室体と、
    前記第1室体を水中に位置させる水中保持機構部と、
    前記第1室体内に水底に在る前記メタンハイドレートと水底堆積物を含む混合スラリーを送るスラリー導入部と、
    前記第1室体内からのガス取り出し部と、
    前記第1室体内から主として水底堆積物を含む堆積物スラリーを水底に送るスラリー導出部と、
    を備えることを特徴とする、ガス回収装置。
  2. 請求項1に記載されたガス回収装置において、
    前記第1室体の室内の圧力を調整する圧力調整部を備える、ことを特徴とするガス回収装置。
  3. 請求項2に記載されたガス回収装置において、
    前記ガス取り出し部が、室内から取り出したガスを回収先に送る取り出しラインを備え、前記圧力調整部が前記取り出しラインに設けられている、ことを特徴とするガス回収装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載されたガス回収装置において、
    前記第1室体内の水を加熱する加熱部を備える、ことを特徴とするガス回収装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載されたガス回収装置において、
    前記スラリー導入部が、前記第1室体へ送る前記混合スラリーの量を調整する導入量調整部を備えている、ことを特徴とするガス回収装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載されたガス回収装置において、
    前記水中保持機構部が、前記第1室体の水深位置を変える位置調整機構を備えている、ことを特徴とするガス回収装置。
  7. 水底に在るメタンハイドレートと水底堆積物を含む混合スラリーを水中に位置する第1室体内へ送る第1の送り工程と、
    前記第1室体内でメタンハイドレートを分解する分解工程と、
    前記分解工程で生成したガスを第1室体内から取り出して回収するガス回収工程と、
    第1室体内から主として水底堆積物を含む水底堆積物スラリーを水底に送る第2の送り工程と、を有する、
    ことを特徴とする水底メタンハイドレートからのガス回収方法。
  8. 請求項7に記載された水底メタンハイドレートからのガス回収方法において、
    前記第2の送り工程において前記堆積物スラリーを送る水底が、前記第1の送り工程における水底メタンハイドレートの回収領域外の水底である、ことを特徴とする水底メタンハイドレートからのガス回収方法。
  9. 請求項7または請求項8に記載された水底メタンハイドレートからのガス回収方法において、
    前記第1室体の室内に気液界面ができる圧力を付与した状態でメタンハイドレートを分解する、ことを特徴とする水底メタンハイドレートからのガス回収方法。
  10. 請求項9に記載された水底メタンハイドレートからのガス回収方法において、
    前記第1室体の室内を、該第1室体が位置する水深の圧力よりも低い圧力に減圧する、ことを特徴とする水底メタンハイドレートからのガス回収方法。
  11. 請求項7から請求項10のいずれか一項に記載された水底メタンハイドレートからのガス回収方法において、
    前記分解工程が、前記第1室体内の水に熱を加えて行われる、ことを特徴とする水底メタンハイドレートからのガス回収方法。
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