JP2017070080A - 発電システムの制御方法、発電システム及び発電装置 - Google Patents

発電システムの制御方法、発電システム及び発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発電電力の定格値が異なる発電装置が混在する場合等に、適切な発電電力の分配を行う。【解決手段】親装置である発電装置20の制御部30は、子装置である発電装置21,22から、定格発電電力値等を取得する。制御部30は、発電装置20〜20の現行発電電力の総和である現行発電電力総和値を、定格発電電力値の比率に応じて、発電装置20〜22に割り当て、仮目標発電電力値を算出する。そして、制御部30は、発電装置20〜22において、仮目標発電電力値と最大電力値とに基づき、目標発電電力値を設定する。発電装置20〜22は、目標発電電力値に基づいて、直流発電部60〜62からの電力供給を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、発電システムの制御方法、発電システム及び発電装置に関する。
近年、燃料電池装置等の発電装置の出力をより安定化させるために、複数の発電装置を需要家等に設置させる要求が高まってきている。
その一方で、現在の日本の制度では、再生可能エネルギーを利用していない燃料電池装置等の電力については、電力事業者への売電が認められていない。さらに、複数の発電装置を備える発電システムでは、各発電装置の劣化の度合いが均等になるように、需要家の負荷の消費電力に応じて、各発電装置の出力が同等になることが望ましい。
そこで、複数の発電装置を並列運転させる場合に、各発電装置から系統への逆潮流(売電方向の電流)を防止しつつ、各発電装置の出力を同等にする発電システムが提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の発電システムでは、各発電装置が通信により自装置の運転状態等を交換し、さらに、1台の発電装置が逆潮流を監視し、この逆潮流に関する情報を他の発電装置に送信する。これにより、各発電装置で発電電力を均等化させつつ低下させ、各発電装置から系統への逆潮流を防止している。
特開2002−247765号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発電システムでは、発電電力の定格値(以下「定格発電電力値」ともいう)が異なる発電装置を混在させ並列運転させた場合については、考慮されていない。発電電力の定格値が異なる発電装置を混在させた場合に、発電電力の定格値を考慮せずに、需要家の負荷の消費電力に応じて発電装置の発電電力を均等にすると、均等にした発電電力が、発電電力の定格値を超えてしまうことがある。
さらに、発電装置では、発電装置を継続して使用すること等により温度が許容範囲を超えてしまうような場合や、系統電圧が上昇した場合等に、発電装置の発電電力を抑制することがある(以下、この処理により抑制された電力値を「最大電力値」ともいう)。しかしながら、特許文献1に記載の発電システムは、発電装置において、発電電力が抑制される場合を考慮していない。そのため、このような発電システムによって発電装置の発電装置を均等にすると、均等にした発電電力が、抑制された発電装置の発電電力を超えてしまうことがある。
かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、発電電力の定格値が異なる発電装置が混在する場合等に、適切な発電電力の分配を行うことができる発電システムの制御方法、発電システム及び発電装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る発電システムの制御方法は、系統に接続され、直流発電部を有する複数の発電装置を備える発電システムの制御方法であって、前記複数の発電装置の定格発電電力値、現在の発電電力である現行発電電力値及び現在における発電可能な値であって該定格発電電力値以下である最大電力値を取得するステップと、前記各発電装置の前記現行発電電力値の総和である現行発電電力総和値を、前記各定格発電電力値の比率に応じて、前記各発電装置に割り当て、仮目標発電電力値を算出するステップと、前記各仮目標発電電力値と前記最大電力値とに基づき、目標発電電力値を設定するステップと、前記目標発電電力値に基づいて、前記直流発電部からの電力供給を行うステップと、を含む。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る発電システムは、系統に接続され、親装置又は子装置に設定されて用いられる複数の発電装置を備える発電システムであって、前記各発電装置は、電力を出力する直流発電部と、他の前記発電装置と通信を行う通信部と、自装置の設定が親装置である場合に、前記通信部を介して他の前記発電装置に定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を要求する制御部と、を備え、前記各制御部は、自装置の設定が親装置である場合に、前記複数の発電装置の前記現行発電電力値の総和である現行発電電力総和値を、前記各定格発電電力値の比率に応じて、前記各発電装置に割り当て、仮目標発電電力値を算出し、該仮目標発電電力値と前記最大電力値とに基づき、目標発電電力値を設定し、該目標発電電力値を、前記通信部を介して他の前記発電装置に送信し、前記各制御部は、自装置の設定が子装置である場合に、前記通信部を介して前記目標発電電力値を受信した場合、該目標発電電力値に基づき、自装置の前記直流発電部からの電力供給を行うことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る発電装置は、系統に接続され、親装置又は子装置に設定されて用いられる発電装置であって、電力を出力する直流発電部と、他の発電装置と通信を行う通信部と、自装置の設定が親装置である場合に、前記通信部を介して他の発電装置に定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を要求する制御部と、を備え、前記制御部は、自装置の設定が親装置である場合に、複数の発電装置の前記現行発電電力値の総和である現行発電電力総和値を、前記各定格発電電力値の比率に応じて、前記各発電装置に割り当て、仮目標発電電力値を算出し、該仮目標発電電力値と前記最大電力値とに基づき、目標発電電力値を設定し、該目標発電電力値を、前記通信部を介して他の発電装置に送信し、前記制御部は、自装置の設定が子装置である場合に、前記通信部を介して前記目標発電電力値を受信した場合、該目標発電電力値に基づき、自装置の前記直流発電部からの電力供給を行うことを特徴とする。
本発明に係る発電システムの制御方法、発電システム及び発電装置によれば、発電電力の定格値が異なる発電装置が混在する場合等に、適切な発電電力の分配を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る発電システムの構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る発電システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る発電システムにおける目標発電電力値の算出処理の一例を示すフローチャートである。 発電装置において、定格発電電力値が同一である場合の発電システムにおける定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値の一例を示す図である。 発電装置において、異なる定格発電電力値が混在する場合の発電システムにおける定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値の一例を示す図である。 図4に示す値を用いて算出される仮目標発電電力値及び差分発電電力値の一例を示す図である。 図5に示す値を用いて算出される仮目標発電電力値及び差分発電電力値の一例を示す図である。 図4及び図6に示す値を用いて再度算出される差分発電電力値の一例を示す図である。 図5及び図7に示す値を用いて再度算出される差分発電電力値の一例を示す図である。 図4、図6及び図8に示す値を用いて算出される目標発電電力値の一例を示す図である。 図5、図7及び図9に示す値を用いて算出される目標発電電力値の一例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る発電システム1の構成の一例を示す図である。発電システム1は、電流センサ10と、発電装置20〜22とを備える。発電システム1は、系統80に接続して用いられ、負荷90に電力を供給する。負荷90は、例えば電気機器等であり、発電システム1や系統80から供給された電力を消費する。なお、図1に示す発電システム1は、3つの発電装置20〜22を備えているが、発電システム1が備える発電装置の数は、2つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、図1において、各機能ブロックを結ぶ実線は電力線を示し、破線は制御線や信号線を示す。制御線や信号線が示す接続は、有線接続であってもよいし、無線接続であってもよい。
電流センサ10は、系統80からの順潮流又は系統80への逆潮流の値を検出し、その検出した値を、発電装置20〜22に送信する。
発電装置20〜22は、系統80に接続して用いられ、負荷90に電力を供給する。また、発電装置20〜22には、アドレスが割り当てられており、その割り当てられたアドレスによって、発電装置20〜22は、親装置又は子装置に設定されている。図1の例では、発電装置20が親装置に設定され、発電装置21,22子装置に設定されているものとする。
発電装置20は、制御部30、記憶部40、通信部50、直流発電部60、電力変換部70を有する。また、発電装置21は、制御部31、記憶部41、通信部51、直流発電部61、電力変換部71を有する。また、発電装置22は、制御部32、記憶部42、通信部52、直流発電部62、電力変換部72を有する。
制御部30〜32は、それぞれ、発電装置20〜22全体を制御及び管理するものであり、例えばプロセッサにより構成することができる。制御部30〜32は、それぞれ、記憶部40〜42に記憶されているプログラムを読み出して実行し、様々な機能を実現させる。制御部30〜32は、電力変換部70〜72を制御することによって、直流発電部60〜62の発電電力を調整する。制御部30〜32の機能の詳細については後述する。
記憶部40〜42は、それぞれ、発電装置20〜22の制御に必要な情報や、発電装置20〜22の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを記憶している。
通信部50〜52は、互いに通信を行う。通信部50〜52は、親装置(発電装置20)が子装置(発電装置21,21)に対し多様な要求を行うための要求メッセージや、この要求メッセージに対し子装置(発電装置21,21)が親装置(発電装置20)に送信する応答メッセージ等を送受信する。
直流発電部60〜62は、分散型電源であり、発電した電力の電力事業者への売電が認められていない(つまり、発電した電力を逆潮流させることができない)電源である。直流発電部60〜62は、例えば、固体酸化物形燃料電池(SOFC)、固体高分子形燃料電池(PEFC)等の直流発電部を含む燃料電池である。
電力変換部70〜72は、それぞれ、制御部30〜32の制御に基づき、直流発電部60〜62の発電電力を調整する。また、電力変換部70〜72は、それぞれ、直流発電部60〜62が発電した直流電力を交流電力に変換し、負荷90に供給する。
以下、制御部30〜32の機能の詳細について説明する。なお、制御部30〜32は、自装置の設定が親装置か子装置かによって制御が異なる。そのため、以下では、自装置の設定が親装置である場合と、自装置の設定が子装置である場合とに分けて、説明する。
[自装置の設定が親装置である場合]
制御部30は、通信部50を介し、子装置である発電装置21,22に対して、定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を要求する要求メッセージを送信する。これにより、子装置である発電装置21,22から、応答メッセージとして、発電装置21,22の定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値が、親装置である発電装置20に送信される。
ここで、定格発電電力値とは、発電装置において予め定められている発電電力の定格値である。また、現行発電電力値とは、発電装置が、自装置の直流発電部に発電させている現在の発電電力の電力値である。また、最大電力値とは、発電装置を継続して使用すること等により温度が許容範囲を超えてしまうような場合や、系統電圧が上昇した場合等に、発電電力を抑制した際の電力値である。この最大電力値が、発電電力を抑制した際、発電装置が発電可能な最大電力値となる。また、最大電力値は、定格発電電力値以下である。
その後、制御部30は、子装置である発電装置21,22の定格発電電力値等を取得すると、発電システム1内の発電装置20〜22の発電電力が安定したか否か判定する。例えば、制御部30は、定期的に上記要求メッセージを子装置である発電装置21,22に送信することで、定期的に発電装置21,22の定格発電電力値等を取得する。そして、制御部30は、取得した子装置の現行発電電力値及び自装置の現行発電電力値がそれぞれ一定値付近に収まった場合に、発電システム1内の発電装置20〜22の発電電力が安定したと判定する。
制御部30は、発電システム1内の発電装置20〜22の発電電力が安定していないと判定した場合は、再度、定格発電電力値等を要求する要求メッセージを送信し、上記処理を繰り返し行う。一方、制御部30は、発電システム1内の発電装置20〜22の発電電力が安定したと判定した場合は、発電装置20〜22の要求発電電力値を、まずは、定格発電電力値に設定する。そして、制御部30は、通信部50を介し、定格発電電力値を要求発電電力値とする要求メッセージを、子装置である発電装置21,22に送信する。これにより、発電装置20〜22は、まずは、定格発電電力値に基づいて、それぞれ電力を出力する。そしてこの後、負荷90の消費電力や発電装置20〜22の電力発電の状況等によって、各発電装置20〜22の現行発電電力値及び最大電力値が変動する。
その後、制御部30は、発電装置20〜22の定格発電電力値と、発電装置20〜22の変動した現行発電電力値及び最大電力値とに基づき、目標発電電力値の算出処理を行う。この目標発電電力値は、発電システム1内が現在発電している発電電力値(発電装置20〜22の現行発電電力値の総和)を、発電装置20〜22の定格発電電力値の比率に応じて発電装置20〜22に割り当てる処理等により算出される。この目標発電電力値の算出については、後述する。
次に、制御部30は、発電システム1内の発電装置20〜22において、算出した目標発電電力値と現行発電電力値との差が、所定の閾値を下回るか否か判定する。制御部30は、発電システム1内の発電装置20〜22において、算出した目標発電電力値と現行発電電力値との差が、所定の閾値を下回らないと判定した場合、発電装置20〜22の要求発電電力値を、目標発電電力値に設定する。さらに、制御部30は、通信部50を介し、目標発電電力値を要求発電電力値とする要求メッセージを、子装置である発電装置21,22に送信する。
以下、制御部30によって行われる目標発電電力値の算出処理について説明する。
<目標発電電力値の算出処理>
まず、制御部30は、上述と同様にして、子装置である発電装置21,22に要求メッセージを送信し、発電装置21,22の定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を取得する。なお、制御部30は、これ以降の処理を円滑に行うために、自装置の定格発電電力値等及び取得した子装置の定格発電電力値等をテーブル化しておくとよい。
ここで、これ以降の処理では、説明を簡単にするため、発電システム1が備える発電装置の数は、Nであるものとする。また、変数i(0≦i≦N−1)を用い、発電システム1における各発電装置を、発電装置[i]と表記する。また、発電装置[i]の定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を、それぞれ、定格発電電力値[i]、現行発電電力値[i]及び最大電力値[i]と表記する。
最初に、制御部30は、各発電装置[i]において、発電システム1が現在発電している発電電力値(発電システム1内の発電装置[0]〜[N−1]における現行発電電力値[0]〜[N−1]の総和)を、定格発電電力値[i]の比率に応じて各発電装置[i]に割り当て、仮目標発電電力値[i]を算出する。以下、この処理について説明する。
まず、制御部30は、現行発電電力総和値sum1及び定格発電電力総和値sum2を算出する。現行発電電力総和値sum1は、発電システム1内の発電装置[0]〜[N−1]における現行発電電力値[0]〜[N−1]の総和である。また、定格発電電力総和値sum2は、発電システム1内の発電装置[0]〜[N−1]における定格発電電力値[0]〜[N−1]の総和である。
その後、制御部30は、以下の式(1)によって、仮目標発電電力値[i]を算出する。

仮目標発電電力値[i]=定格発電電力値[i]
÷定格発電電力総和値sum2×現行発電電力総和値sum1
式(1)

式(1)において、定格発電電力値[i]は、上述の処理により取得された発電装置[i]の定格発電電力値である。また、現行発電電力総和値sum1は、上述の処理によって算出された現行発電電力値[0]〜[N−1]の総和である。また、定格発電電力総和値sum2は、上述の処理によって算出された定格発電電力値[0]〜[N−1]の総和である。
そして、制御部30は、最大電力値[i]から仮目標発電電力値[i]を減算して、差分発電電力値[i]を算出する。以下の処理では、制御部30は、この差分発電電力値[i]が0より小さいか否かの判定によって、仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より大きいか否かの判定を行い、その発電装置[i]が仮目標発電電力値[i]を発電する余裕があるか否かの判定処理等を行う。制御部30は、以下の式(2)によって、差分発電電力値[i]を算出する。

差分発電電力値[i]=最大電力値[i]―仮目標発電電力値[i]
式(2)

式(2)において、最大電力値[i]は、上述の処理により取得された発電装置[i]の最大電力値である。また、仮目標発電電力値[i]は、上記式(1)によって算出された値である。
なお、制御部30は、上記式(1)による仮目標発電電力値[i]及び上記式(2)による差分発電電力値[i]の算出を、0≦i≦N−1において行う。
次に、制御部30は、上述の処理によって算出した仮目標発電電力値[i]と、最大電力値[i]とに基づき、目標発電電力値[i]を設定する。例えば、制御部30は、各発電装置[i]において、差分発電電力値[i]が0より小さく(仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より大きく)、その発電装置[i]が仮目標発電電力値[i]を発電する余裕がない場合、その発電装置[i]の目標発電電力値[i]には、最大電力値[i]を設定する。一方、制御部30は、各発電装置[i]において、差分発電電力値[i]が0より大きく(仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より小さく)、その発電装置[i]が仮目標発電電力値[i]以上を発電する余裕がある場合、その発電装置[i]の目標発電電力[i]には、その発電装置[i]の仮目標発電電力値[i]に、仮目標発電電力値[i]を発電する余裕がない発電装置[i]の仮目標発電電力値[i]と最大電力値[i]との差分を、発電に余裕がある発電装置[i]の定格発電電力値[i]の比率に応じて加算した値を設定する。以下、この処理を説明する。
まず、制御部30は、正差分定格総和値psumの初期化(正差分定格総和値psum←0)及び負差分発電総和値nsumの初期化(負差分発電総和値nsum←0)を行う。
そして、制御部30は、差分発電電力値[i]が0より大きいか否か判定する。制御部30は、差分発電電力値[i]が0より大きい場合は、定格発電力値[i]を正差分定格総和値psumに加算する。一方、制御部30は、差分発電電力値[i]が0より小さい場合は、その差分発電電力値[i]を負差分発電総和値nsumに加算する。なお、制御部30は、この差分発電電力値[i]における処理を、0≦i≦N−1において行う。
次に、制御部30は、負差分発電総和値nsumが0以上又は正差分定格総和値psumが0以下であるか否か判定する。
制御部30は、負差分発電総和値nsumが0以上又は正差分定格総和値psumが0以下ではないと判定した場合(つまり、差分発電電力値[i]が0より小さい発電装置[i]が存在する場合)、差分発電電力値[i]が0より大きいか否か判定する。制御部30は、差分発電電力値[i]が0より大きいと判定した場合、以下の式(3)によってave[i]を算出し、算出したave[i]を差分発電電力値[i]に加算する。

ave[i]=定格発電電力値[i]
÷正差分定格総和値psum×負差分発電総和値nsum 式(3)

式(3)において、定格発電電力値[i]は、上述の処理により取得された発電装置[i]の定格発電電力値である。また、現行発電電力総和値sum1は、上述の処理によって算出された現行発電電力値[0]〜[N−1]の総和である。また、定格発電電力総和値sum2は、上述の処理によって算出された定格発電電力値[0]〜[N−1]の総和である。一方、制御部30は、差分発電電力値[i]が0より小さいと判定した場合、差分発電電力値[i]を0に設定する。なお、制御部30は、この差分発電電力値[i]における処理を、0≦i≦N−1において行う。そしてその後、制御部30は、正差分定格総和値psumの初期化(正差分定格総和値psum←0)及び負差分発電総和値nsumの初期化から処理を繰り返し行う。
上記式(3)の処理等によって、仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より大きく(つまり、差分発電電力値[i]が0より小さくなる)仮目標発電電力値[i]を発電する余裕がない発電装置[i]の差分発電電力値[i]は、0に設定される。また、仮目標発電電力値[i]を発電する余裕がない発電装置[i]の仮目標発電電力値[i]と最大電力値[i]との差分(0に設定する前の差分発電電力値[i])は、仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より小さく(つまり、差分発電電力値[i]が0より大きく)仮目標発電電力値[i]以上の電力を発電する余裕がある発電装置[i]に、(式(3)のave[i]によって)定格発電電力値[i]の比率に応じて加算される。
そして、制御部30は、負差分発電総和値nsumが0以上又は正差分定格総和値psumが0以下ではないと判定した場合(つまり、差分発電電力値[i]が0より小さい発電装置[i]が存在しない場合)、以下の式(4)によって、目標発電電力値[i]を算出する。

目標発電電力値[i]=最大電力値[i]―差分発電電力値[i] 式(4)

式(4)において、最大電力値[i]は、上述の処理により取得された発電装置[i]の最大電力値である。また、差分発電電力値[i]は、上述の処理によって算出された値である。
上記式(4)の処理等によって、仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より大きい発電装置[i](上述の処理により差分発電電力値[i]が0に設定されている)の目標発電電力値[i]には、最大電力値[i]が設定される。また、仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より小さい発電装置[i]の目標発電電力値[i]には、その発電装置[i]の仮目標発電電力値[i]に、仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より大きい発電装置[i]の仮目標発電電力値[i]と最大電力値[i]との差分を定格発電電力値の比率に応じて加算された値が設定される。
以上が、自装置の設定が親装置である制御部30の処理である。次に、自装置の設定が子装置である制御部31,32の処理について説明する。
[自装置の設定が子装置である場合]
制御部31,32は、それぞれ、通信部51,52を介し、親装置である発電装置20から、定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を要求する要求メッセージを受信する。すると、制御部31,32は、それぞれ、通信部51,52を介し、自装置の定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を応答メッセージとして送信する。
その後、制御部31,32は、それぞれ、親装置である発電装置20から、定格発電電力値を要求発電電力値とする要求メッセージを受信する。すると、制御部31,32は、それぞれ、定格発電電力値に基づいて、電力変換部71,72を制御する。これにより、子装置である発電装置21,22は、まずは、定格発電電力値に基づいて、それぞれ電力を出力する。そしてこの後、負荷90の消費電力や発電装置20〜22の電力発電の状況等によって、子装置である発電装置21,22の現行発電電力値及び最大電力値が変動する。
この後、制御部31,32は、それぞれ、通信部51,52を介し、親装置である発電装置20から、定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を要求する要求メッセージを受信すると、自装置の定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を応答メッセージとして送信する。
さらに、制御部31,33は、それぞれ、通信部51,52を介し、親装置である発電装置20から、目標発電電力値を要求発電電力値として要求するメッセージを受信した場合、目標発電電力値に基づいて、電力変換部71,72を制御する。
以下、本発明の一実施形態に係る発電システム1の動作の一例について説明する。
[システム動作]
図2は、本発明の一実施形態に係る発電システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、親装置である発電装置20の制御部30は、通信部50を介し、子装置である発電装置21,22に対して、定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を要求する要求メッセージを送信する(ステップS101)。すると、子装置である発電装置21,22の制御部31,32は、それぞれ、通信部51,52を介し、定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を、応答メッセージとして親装置である発電装置20に送信する(ステップS102)。
その後、親装置である発電装置20の制御部30は、通信部50を介し、応答メッセージとして取得した発電装置21,22の定格発電電力値等から、発電システム1内の発電装置20〜22の発電電力が安定したか否か判定する(ステップS103)。制御部30は、例えば、繰り返し行うステップS101,S102の処理によって、定期的に発電装置21,22の現行発電電力値を取得する。そして、制御部30は、取得した子装置の現行発電電力値及び自装置の現行発電電力値がそれぞれ一定値付近に収まった場合に、発電システム1内の発電装置20〜22の発電電力が安定したと判定する。制御部30は、発電システム1内の発電装置20〜22の発電電力が安定しない判定した場合(ステップS103:No)、ステップS101からの処理を繰り返し行う。一方、制御部30は、発電システム1内の発電装置20〜22の発電電力が安定したと判定した場合(ステップS103:Yes)、ステップS104の処理に進む。
次に、親装置である発電装置20の制御部30は、発電装置20〜22の要求発電電力値を、定格発電電力値に設定する(ステップS104)。さらに、制御部30は、通信部50を介し、定格発電電力値を要求発電電力値とする要求メッセージを、子装置である発電装置21,22に送信する(ステップS105)。これにより、発電装置20〜22は、最初、定格発電電力値に基づいて、それぞれ電力を出力する。そしてこの後、負荷90の消費電力や発電装置20〜22の電力発電の状況等によって、各発電装置20〜22の現行発電電力値及び最大電力値が変動する。
その後、親装置である発電装置20の制御部30は、発電装置20〜22の定格発電電力値と、発電装置20〜22の変動した現行発電電力値及び最大電力値とに基づき、目標発電電力値の算出処理を行う(ステップS106)。この目標発電電力値は、発電システム1内が現在発電している発電電力値(発電装置20〜22の現行発電電力値の総和)を、発電装置20〜22の定格発電電力値の比率に応じて発電装置20〜22に割り当てる処理等により算出される。ステップS106の処理は、後述する。
親装置である発電装置20の制御部30は、発電システム1内の発電装置20〜22において、ステップS106の処理により算出した目標発電電力値と現行発電電力値との差が、所定の閾値を下回るか否か判定する(ステップS107)。制御部30は、発電システム1内の発電装置20〜22において、算出した目標発電電力値と現行発電電力値との差が、所定の閾値を下回ると判定した場合(ステップS107:Yes)、処理を終了する。一方、制御部30は、発電システム1内の発電装置20〜22において、算出した目標発電電力値と現行発電電力値との差が、所定の閾値を下回らない判定した場合(ステップS107:No)、ステップS108の処理に進む。
このようにステップS106,S107の処理を行うことで、発電システム1内の発電装置20〜22において、算出した目標発電電力値と現行発電電力値との差が所定の閾値を下回り、両者が同等の値とみなせる場合、処理を終了して現状を維持させる。これにより、発電装置20〜22の発電電力を厳密に管理することにより、発電装置20〜22の出力が不安定になることを防ぐことができる。
ステップS108の処理では、親装置である発電装置20の制御部30は、発電装置20〜22の要求発電電力値を、目標発電電力値に設定する。さらに、制御部30は、通信部50を介し、目標発電電力値を要求発電電力値とする要求メッセージを、子装置である発電装置21,22に送信する(ステップS109)。
以下、目標発電電力値の算出処理(図2に示すステップS106の処理)について説明する。
図3は、本発明の一実施形態に係る発電システム1における目標発電電力値の算出処理の一例を示すフローチャートである。なお、この処理は、親装置である発電装置20の制御部30によって実行される。
まず、制御部30は、図2に示すステップS101,S102の処理と同様にして、子装置である発電装置21,22の定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を取得する(ステップS201)。なお、制御部30は、ステップ201以降の処理を円滑に行うために、自装置の定格発電電力値等及びステップS201の処理により取得した子装置の定格発電電力値等をテーブル化しておくとよい。
ステップS101,S102の処理により取得される定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値の例を図4及び図5に示す。図4には、発電装置20〜22において、定格発電電力値が同一である場合の発電システム1における定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値の一例を示す。また、図5には、発電装置20〜22において、異なる定格発電電力値が混在する場合の発電システム1における定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値の一例を示す。
図3の説明に戻る。なお、これ以降の処理では、説明を簡単にするため、発電システム1が備える発電装置の数は、Nであるものとする。また、変数i(0≦i≦N−1)を用い、発電システム1における各発電装置を、発電装置[i]と表記する。また、発電装置[i]の定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を、それぞれ、定格発電電力値[i]、現行発電電力値[i]及び最大電力値[i]と表記する。
制御部30は、現行発電電力総和値sum1及び定格発電電力総和値sum2を算出する(ステップS202)。制御部30は、発電システム1内の発電装置[0]〜[N−1]における現行発電電力値[0]〜[N−1]の総和をとって、現行発電電力総和値sum1を算出する。また、制御部30は、発電システム1内の発電装置[0]〜[N−1]における定格発電電力値[0]〜[N−1]の総和をとって、定格発電電力総和値sum2を算出する。
ステップS202の処理によって、図4に示す例では、現行発電電力総和値sum1は7000[W](=3000+2000+2000)と算出され、定格発電電力総和値sum2は9000[W](=3000+3000+3000)と算出される。また、図5に示す例では、現行発電電力総和値sum1は6000[W](=3000+1000+2000)と算出され、定格発電電力総和値sum2は8000[W](=3000+2000+3000)と算出される。
次に、制御部30は、ステップS203〜S207の処理により、各発電装置[i]において、発電システム1が現在発電している発電電力値(現行発電電力総和値sum1)を、定格発電電力値[i]の比率に応じて各発電装置[i]に割り当て、仮目標発電電力値[i]を算出する。また、制御部30は、仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より小さいか否かを判定するため等に用いる差分発電電力値[i]を算出する。以下、ステップS203〜S207の処理を説明する。
まず、制御部30は、変数iを初期化し(ステップS203)、上記式(1)によって、仮目標発電電力値[i]を算出する(ステップS204)。さらに、制御部30は、上記式(2)によって、差分発電電力値[i]を算出する(ステップS205)。
その後、制御部30は、変数iがN以上であるか否か判定する(ステップS206)。制御部30は、変数iがN未満であると判定した場合(ステップS206:No)、変数iに1を加算し(ステップS207)、ステップS204からの処理を繰り返し行う。一方、制御部30は、変数iがN以上であると判定した場合(ステップS206:Yes)、ステップS208の処理に進む。
ステップS203〜S207の処理によって算出される仮目標発電電力値及び差分発電電力値の一例を図6及び図7に示す。図6には、図4に示す値を用いて算出される仮目標発電電力値及び差分発電電力値の一例を示し、図7には、図5に示す値を用いて算出される仮目標発電電力値及び差分発電電力値の一例を示す。図6に示すように、発電装置20〜22において定格発電電力値が同一である場合は(図4参照)、発電装置20〜22の仮目標発電電力値は、同一になる。図7に示すように、発電装置20〜22において異なる定格発電電力値が混在する場合は(図5参照)、仮目標発電電力値は、定格発電電力値の比率に応じた値となる。
図3の説明に戻る。次に、制御部30は、上述の処理によって算出した仮目標発電電力値[i]と、最大電力値[i]とに基づき、目標発電電力値[i]を設定する。まず、制御部30は、ステップS208〜S216の処理により、システム1内に差分発電電力値[i]が0より小さい発電装置[i]が存在するか否か判定する。以下、ステップS208〜S216の処理を説明する。
制御部30は、リトライ回数ryを初期化する(ステップS208)。さらに、制御部30は、正差分定格総和値psum及び負差分発電総和値nsumを初期化し(ステップS209)、変数iを初期化する(ステップS210)。
そして、制御部30は、差分発電電力値[i]が0より大きいか否か判定する(ステップS211)。制御部30は、差分発電電力値[i]が0より大きいと判定した場合(ステップS211:Yes)、定格発電電力値[i]を正差分定格総和値psumに加算する(ステップS212)。一方、制御部30は、差分発電電力値[i]が0より小さいと判定した場合(ステップS211:No)、その差分発電電力値[i]を負差分発電総和値nsumに加算する。
その後、制御部30は、変数iがN以上であるか否か判定する(ステップS214)。制御部30は、変数iがN未満であると判定した場合(ステップS214:No)、変数iに1を加算し(ステップS215)、ステップS211からの処理を繰り返し行う。一方、制御部30は、変数iがN以上であると判定した場合(ステップS214:Yes)、ステップS216の処理に進む。
ステップS210〜S215の処理によって、図6に示す例では、正差分定格総和値psumは6000[W](=3000+3000)と算出され、負差分発電総和値nsumは−333[W]と算出される。また、図7に示す例では、正差分定格総和値psumは5000[W](=3000+2000)と算出され、負差分発電総和値nsumは−250[W]と算出される。
次に、制御部30は、負差分発電総和値nsumが0以上又は正差分定格総和値psumが0以下であるか否か判定する(ステップS216)。制御部30は、負差分発電総和値nsumが0以上又は正差分定格総和値psumが0以下ではないと判定した場合(つまり、差分発電電力値[i]が0より小さい発電装置[i]が存在する場合)(ステップS216:No)、ステップS217の処理に進む。一方、制御部30は、負差分発電総和値nsumが0以上又は正差分定格総和値psumが0以下であると判定した場合(つまり、差分発電電力値[i]が0より小さい発電装置[i]が存在しない場合)(ステップS216:Yes)、ステップS226の処理に進む。
その後、制御部30は、差分発電電力値[i]が0より小さい発電装置[i]が存在する場合(ステップS216:No)、ステップS217〜S225の処理により、差分発電電力値[i]が0より小さい発電装置[i]の差分発電電力値[i]には、0を設定する。また、制御部30は、差分発電電力値[i]が0より小さい発電装置[i]の仮目標発電電力値[i]と最大電力値[i]との差分(0に設定する前の差分発電電力値[i])は、差分発電電力値[i]が0より大きい発電装置[i]に、(上記式(3)のave[i]によって)定格発電電力値[i]の比率に応じて加算する。以下、このステップS217〜S225の処理を説明する。
ステップS217の処理では、制御部30は、リトライ回数ryに1を加算する。そして、制御部30は、リトライ回数ryがN以上であるか否か判定する(ステップS218)。制御部30は、リトライ回数ryがN以上であると判定した場合(ステップS218:Yes)、ステップS226の処理に進む。一方、制御部30は、リトライ回数ryがN未満であると判定した場合(ステップS218:No)、ステップS219の処理に進む。
ステップS219の処理では、制御部30は、変数iの初期化を行う。そして、制御部30は、差分発電電力値[i]が0より大きいか否か判定する(ステップS220)。
制御部30は、差分発電電力値[i]が0より大きいと判定した場合(ステップS220:Yes)、上記式(3)によって、ave[i]を算出する(ステップS221)。そして、制御部30は、差分発電電力値[i]に、ステップS221の処理により算出したave[i]を加算する(ステップS222)。
一方、制御部30は、差分発電電力値[i]が0より小さいと判定した場合(ステップS220:No)、差分発電電力値[i]を0に設定する(ステップS223)。
その後、制御部30は、変数iがN以上であるか否か判定する(ステップS224)。制御部30は、変数iがN未満であると判定した場合(ステップS224:No)、変数iに1を加算し(ステップS225)、ステップS220からの処理を繰り返し行う。一方、制御部30は、変数iがN以上であると判定した場合(ステップS224:Yes)、ステップS209からの処理を繰り返し行う。
ステップS219〜S224の処理によって、再度算出される差分発電電力値の一例を図8及び図9に示す。図8には、図4及び図6に示す値を用いて再度算出される差分発電電力値の一例を示し、図9には、図5及び図7に示す値を用いて再度算出される差分発電電力値の一例を示す。図8に示すように、差分発電電力値が0より小さくなる(つまり、仮目標発電電力値を発電する余裕がない)発電装置21(図6参照)の差分発電電力値は0に設定される。一方、図8に示すように、差分発電電力値が0より大きくなる(つまり、仮目標発電電力値以上を発電する余裕がある)発電装置20,22の差分発電電力値には、0に設定される前の発電装置21の差分発電電力値(図6参照)が、発電装置20,22の定格発電電力値の比率に応じて加算される。発電装置20,22の差分発電電力値は、500[W](=666+3000÷6000×(−333))に設定される。また、図9に示すように、差分発電電力値が0より小さくなる(つまり、仮目標発電電力値を発電する余裕がない)発電装置22(図7参照)の差分発電電力値は0に設定される。一方、図9に示すように、差分発電電力値が0より大きくなる(つまり、仮目標発電電力値以上を発電する余裕がある)発電装置20,21の差分発電電力値には、0に設定される前の発電装置22の差分発電電力値(図7参照)が、発電装置20,21の定格発電電力値の比率に応じて加算される。図9に示す発電装置20,21は定格発電電力値が異なるため(図5参照)、発電装置20の差分発電電力値は、600[W](=750+3000÷5000×(−250))に設定され、発電装置21の差分発電電力値は、400[W](=500+2000÷5000×(−250))に設定される。
図3の説明に戻る。制御部30は、ステップS226〜S229の処理により、仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より大きい(上述の処理により、差分発電電力値[i]が0に設定されている)発電装置[i]の目標発電電力値[i]には、最大電力値[i]を設定する。また、仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より小さい(上述の処理により、差分発電電力値[i]には、仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より大きい発電装置[i]の仮目標発電電力値[i]と最大電力値[i]との差分を定格発電電力値の比率応じて加算された値が設定されている)発電装置[i]の目標発電電力値[i]には、その発電装置[i]の仮目標発電電力値[i]に、仮目標発電電力値[i]が最大電力値[i]より大きい発電装置[i]の仮目標発電電力値[i]と最大電力値[i]との差分を定格発電電力値の比率に応じて加算した値を設定する。以下、このステップS226〜S229の処理を説明する。
まず、ステップS226の処理では、制御部30は、変数iの初期化を行う。そして、制御部30は、上記式(4)によって、目標発電電力値[i]を算出する(ステップS227)。
その後、制御部30は、変数iがN以上であるか否か判定する(ステップS228)。制御部30は、変数iがN未満であると判定した場合(ステップS228:No)、変数iに1を加算し(ステップS229)、ステップS227からの処理を繰り返し行う。一方、制御部30は、変数iがN以上であると判定した場合(ステップS228:Yes)、処理を終了する。
ステップS226〜S229の処理によって、算出される目標発電電力値の一例を図10及び図11に示す。図10には、図4、図6及び図8に示す値を用いて算出される目標発電電力値の一例を示し、図11には、図5、図7及び図9に示す値を用いて算出される目標発電電力値の一例を示す。図10に示すように、仮目標発電電力値が最大電力値より大きく(図4、図6及び図8参照)仮目標発電電力値を発電する余裕がない発電装置21の目標発電電力値は、2000[W]となり、発電装置21は、最大電力値の2000[W]だけ発電すればよくなる。また、発電装置21の仮目標発電電力値と最大電力値との差分の−333[W](図6及び図8参照)は、仮目標発電電力値以上の電力を発電できる余裕のある発電装置20,22に割り当てられ、発電装置20,22の目標発電電力値は、2500[W]となる。また、図11に示すように、仮目標発電電力値が最大電力値より大きく(図5、図7及び図9参照)仮目標発電電力値を発電する余裕がない発電装置22の目標発電電力値は、2000[W]となり、発電装置21は、最大電力値の2000[W]だけ発電すればよくなる。また、発電装置22の仮目標発電電力値と最大電力値との差分の−250[W](図7及び図9参照)は、仮目標発電電力値以上の電力を発電できる余裕のある発電装置20,21に割り当てられ、発電装置20,21の目標発電電力値は、それぞれ、2400[W]、1600[W]となる。
以上のように、発電システム1では、発電装置20〜22が現時点で発電している電力値の総和を、発電装置20〜22の定格発電電力値の比率に応じて、発電装置20〜22に割り当て、仮目標発電電力値を算出する。さらに、発電装置20〜22において、算出した仮目標発電電力値が最大電力値より小さい場合(つまり、差分発電電力値が0より大きい場合)、この仮目標発電電力値を目標発電電力値に設定する。そして、発電装置20〜22は、この目標発電電力値に基づき、直流発電部60〜62からの電力供給を行う。これにより、発電装置20〜22において、異なる定格発電電力値が混在する場合でも、定格発電電力値の比率に応じて、適切な発電電力の分配を行うことができる。
さらに、発電システム1では、算出した仮目標発電電力値が最大電力値より大きく(つまり、差分発電電力値が0より小さくなる)仮目標発電電力値を発電する余裕がない発電装置20〜22が存在する場合、その発電装置20〜22には、最大電力値だけ発電させる。そして、算出した仮目標発電電力値が最大電力値より小さく(つまり、差分発電電力値が0より大きくなる)仮目標発電電力値以上の電力を発電する余裕がある発電装置20〜22に、余裕がない発電装置20〜22の仮目標発電電力値と最大電力値との差分を、定格発電電力値の比率に応じて、割り当て発電させる。これにより、発電装置20〜22を継続して使用すること等により発電電力が抑制される場合でも、適切な発電電力の配分を行うことができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、本発明について装置を中心に説明してきたが、本発明は装置が備えるプロセッサにより実行される方法、プログラム、又はプログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
1 発電システム
10 電流センサ
20,21,22 発電装置
30,31,32 制御部
40,41,42 記憶部
50,51,52 通信部
60,61,62 直流発電部
70,71,72 電力変換部
80 系統
90 負荷

Claims (6)

  1. 系統に接続され、直流発電部を有する複数の発電装置を備える発電システムの制御方法であって、
    前記複数の発電装置の定格発電電力値、現在の発電電力である現行発電電力値及び現在における発電可能な値であって該定格発電電力値以下である最大電力値を取得するステップと、
    前記各発電装置の前記現行発電電力値の総和である現行発電電力総和値を、前記各定格発電電力値の比率に応じて、前記各発電装置に割り当て、仮目標発電電力値を算出するステップと、
    前記各仮目標発電電力値と前記最大電力値とに基づき、目標発電電力値を設定するステップと、
    前記目標発電電力値に基づいて、前記直流発電部からの電力供給を行うステップと、
    を含む発電システムの制御方法。
  2. 前記複数の発電装置において、前記各発電装置の前記目標発電電力値と前記現行発電電力値との差が所定の閾値を下回る場合、前記目標発電電力に基づく前記直流発電部からの電力供給は行わないことを特徴とする請求項1に記載の発電システムの制御方法。
  3. 前記発電装置の前記仮目標発電電力値が前記最大電力値より大きい場合、該発電装置の前記目標発電電力値には、該最大電力値を設定し、
    前記発電装置の前記仮目標発電電力値が前記最大電力値より小さい場合、該発電装置の前記目標発電電力値には、該発電装置の前記仮目標発電電力値に、前記仮目標発電電力値が前記最大電力値より大きくなる前記発電装置の該仮目標発電電力値と該最大電力値との差分を、前記仮目標発電電力値が前記最大電力値より小さい前記発電装置の前記定格発電電力値の比率に応じて加算した値を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の発電システムの制御方法。
  4. 前記最大電力値は、前記系統の電圧が上昇した場合に、発電電力を抑制した際の電力値であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の発電システムの制御方法。
  5. 系統に接続され、親装置又は子装置に設定されて用いられる複数の発電装置を備える発電システムであって、
    前記各発電装置は、
    電力を出力する直流発電部と、
    他の前記発電装置と通信を行う通信部と、
    自装置の設定が親装置である場合に、前記通信部を介して他の前記発電装置に定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を要求する制御部と、を備え、
    前記各制御部は、自装置の設定が親装置である場合に、前記複数の発電装置の前記現行発電電力値の総和である現行発電電力総和値を、前記各定格発電電力値の比率に応じて、前記各発電装置に割り当て、仮目標発電電力値を算出し、該仮目標発電電力値と前記最大電力値とに基づき、目標発電電力値を設定し、該目標発電電力値を、前記通信部を介して他の前記発電装置に送信し、
    前記各制御部は、自装置の設定が子装置である場合に、前記通信部を介して前記目標発電電力値を受信した場合、該目標発電電力値に基づき、自装置の前記直流発電部からの電力供給を行う
    ことを特徴とする発電システム。
  6. 系統に接続され、親装置又は子装置に設定されて用いられる発電装置であって、
    電力を出力する直流発電部と、
    他の発電装置と通信を行う通信部と、
    自装置の設定が親装置である場合に、前記通信部を介して他の発電装置に定格発電電力値、現行発電電力値及び最大電力値を要求する制御部と、を備え、
    前記制御部は、自装置の設定が親装置である場合に、複数の発電装置の前記現行発電電力値の総和である現行発電電力総和値を、前記各定格発電電力値の比率に応じて、前記各発電装置に割り当て、仮目標発電電力値を算出し、該仮目標発電電力値と前記最大電力値とに基づき、目標発電電力値を設定し、該目標発電電力値を、前記通信部を介して他の発電装置に送信し、
    前記制御部は、自装置の設定が子装置である場合に、前記通信部を介して前記目標発電電力値を受信した場合、該目標発電電力値に基づき、自装置の前記直流発電部からの電力供給を行う
    ことを特徴とする発電装置。
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