JP2017069809A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用周波数が異なる他の通信装置の通信タイミングを検出することができる通信装置を提供する。【解決手段】 アンテナシステム10は、周波数帯域faが割り当てられ時分割複信方式によって送受信を切り替えて端末装置2との間で通信する。アンテナシステム10は、端末装置2に下り信号を送信する送信部21と、周波数帯域fbが割り当てられている第2基地局装置1bから第2基地局装置1bと通信する他の端末装置に向けて送信される下り信号を受信する受信部22と、第2基地局装置1bからの下り信号に基づいて、第2基地局装置1bの通信タイミングを検出する検出部41とを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信システムの基地局装置等に用いられる通信装置に関する。
時分割複信方式(TDD:Time Divisional Duplex)を採用する無線通信システムにおいては、同じシステムの基地局装置間で、無線フレームを同期させる必要がある。
このような無線通信システムでは、基地局装置に、当該基地局装置と異なる他の基地局装置が送信する下り信号を受信させ、受信した下り信号に含まれている同期信号に基づいて無線フレームのタイミング(通信タイミング)を検出させ、基地局間同士を同期させている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−212594号公報
ところで、無線通信システムでは、複数の通信事業者が同じエリアに対して重複してサービスを提供することがある。この場合、各通信事業者同士で干渉することがないように、各通信事業者には、使用周波数帯域として、互いに異なる周波数帯域が割り当てられる。各通信事業者は、自らのシステムについて、割り当てられた周波数帯域を用いて通信を行う。
ここで、各通信事業者には、互いに異なる周波数帯域が割り当てられるが、各通信事業者にTDD方式で通信するための使用周波数帯域として、互いに隣接する周波数帯域が割り当てられた場合、互いの下り信号の漏洩電力が干渉を与える可能性が生じる。
図7(a)は、周波数帯域が互いに隣接して割り当てられた2つの通信事業者の内、一方の通信事業者が運用する基地局装置Aと、他方の通信事業者が運用する基地局装置Bの無線フレームを示した図である。図7(a)中、縦軸は周波数を示しており、基地局装置Aと基地局装置Bの周波数帯域は隣接している。
図7(a)中、無線フレームは、基地局装置が下り信号を送信する期間であるダウンリンクフレームDと、端末装置が上り信号を送信する期間であるアップリンクフレームUとを含んで構成されている。
図7(a)では、基地局装置Aの無線フレームのタイミングと、基地局装置Bの無線フレームのタイミングとが一致していない状態を示している。
図7(a)に示す場合、互いのダウンリンクフレームDとアップリンクフレームUとが互いに同じ時間で重複しているので、例えば、図7(a)中、期間K1のように、基地局装置AがダウンリンクフレームDにて下り信号を送信しているときに基地局装置Bに接続する端末装置が上り信号を送信することがある。
この場合、互いに使用する周波数帯域は異なるが、基地局装置Aによる下り信号の電力は、基地局装置Bに接続する端末装置による上り信号と比較して非常に大きく、基地局装置Aが下り信号を送信することで生じる漏洩電力が、端末装置の上り信号に対して干渉を及ぼす場合がある。
そこで、互いの使用周波数帯域が隣接している場合、例えば、図7(b)に示すように、基地局装置A、B同士で無線フレームを同期させることが考えられる。
このようにすることで、互いのアップリンクフレームUがダウンリンクフレームDに重複しないので、干渉の発生を抑制することができる。
つまり、上記のように、各通信事業者にTDD方式で通信するための使用周波数帯域として互いに隣接した周波数帯域が割り当てられた場合、干渉の発生を抑制するために、各通信事業者の基地局装置は、互いの無線フレームが同期した状態を維持する必要がある。
ここで、上記従来の基地局装置は、自装置に割り当てられた周波数帯域と同じ周波数帯域を使用する他の基地局装置との間で無線フレームの同期を行うために、他の基地局装置の下り信号に含まれる同期信号を受信し、他の基地局装置の通信タイミングを検出するように構成されている。つまり、上記従来の基地局装置は、同一の通信事業者が運用する(同じシステム内の)基地局装置間では、互いの通信タイミングを検出することができる。
しかし、従来の基地局装置は、運用する通信事業者が異なる基地局装置については、使用周波数帯域が異なるためにその下り信号を受信することができず、通信タイミングを検出することができない。
このため、使用周波数帯域の異なる基地局装置との間で、同期が維持されているか否かを判断することができなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、使用周波数が異なる他の通信装置の通信タイミングを検出することができる通信装置を提供することを目的とする。
一実施形態である通信装置は、第1周波数が割り当てられ時分割複信方式によって送受信を切り替えて端末装置との間で通信する通信装置であって、前記端末装置に送信信号を送信する送信部と、前記第1周波数と異なる第2周波数が割り当てられている他の通信装置から当該他の通信装置と通信する他の端末装置に向けて送信される他の送信信号を受信する受信部と、前記他の送信信号に基づいて、前記他の通信装置の通信タイミングを検出する検出部と、を備えている。
上記一実施形態である通信装置が行う特徴的な処理は、通信装置として実現することができるだけでなく、各部による処理をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することもできる。
本発明の通信装置によれば、使用周波数が異なる他の通信装置の通信タイミングを検出することができる。
一実施形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。 本システムの無線フレームの構成を示す図である。 第1実施形態に係る第1基地局装置の構成の一部を示す図である。 本実施形態の第1基地局装置が、図1に示す場合において、他の基地局装置の通信タイミングを検出する際の処理の一例を示す図であり、(a)は、各基地局装置の無線フレームの関係を示している。(b)は、第1基地局装置の送信部による下り信号の送信電力を示す図である。 第2実施形態に係る第1基地局装置の構成の一部を示す図である。 本実施形態の第1基地局装置が、図1に示す場合において、他の基地局装置の通信タイミングを検出し、通信タイミングを補正する際の処理の一例を示す図である。 (a)は、周波数帯域が互いに隣接して割り当てられた2つの通信事業者の内、一方の通信事業者が運用する基地局装置と、他方の通信事業者が運用する基地局装置の無線フレームを示した図、(b)は、両基地局装置同士で無線フレームを同期させたときの図である。
[実施形態の説明]
最初に実施形態の内容を列記して説明する。
(1)一実施形態である通信装置は、第1周波数が割り当てられ時分割複信方式によって送受信を切り替えて端末装置との間で通信する通信装置であって、前記端末装置に送信信号を送信する送信部と、前記第1周波数と異なる第2周波数が割り当てられている他の通信装置から当該他の通信装置と通信する他の端末装置に向けて送信される他の送信信号を受信する受信部と、前記他の送信信号に基づいて、前記他の通信装置の通信タイミングを検出する検出部と、を備えている。
上記のように構成された通信装置によれば、自装置に割り当てられている第1周波数と異なる第2周波数が割り当てられている他の通信装置の他の送信信号を受信することができるので、使用周波数が異なる他の通信装置の通信タイミングを検出することができる。
(2)上記通信装置において、前記受信部は、受信周波数を前記第1周波数、及び前記第2周波数のいずれかに切り替えることが好ましい。
この場合、自装置に割り当てられている第1周波数と異なる第2周波数の信号を受信するための機能部を新たに設ける必要がない。
(3)また、上記通信装置において、前記検出部は、前記他の送信信号に含まれる同期信号に基づいて前記他の通信装置の通信タイミングを検出してもよい。
(4)上記通信装置において、前記受信部が前記他の送信信号を受信するときにおける前記送信信号の送信電力を、前記受信部が前記他の送信信号を受信しないときよりも低下させる制御部をさらに備えていることが好ましい。
受信部は、送信部が端末装置に送信信号を送信するタイミングで、他の送信信号を受信する。よって、制御部が送信信号の送信電力を低下させることで、自装置の送信信号が他の通信装置の送信信号に干渉するのを抑制でき、受信部による他の通信装置の送信信号の受信が容易となる。
(5)また、上記通信装置において、
前記制御部は、前記端末装置に送信する情報量を減少させることで、前記送信信号の送信電力を低下させることが好ましい。
(6)さらに、前記制御部は、前記端末装置との通信接続に必要な制御情報以外の情報の送信を停止することで、前記端末装置に送信する情報量を減少させてもよい。
この場合、効果的に送信部による送信信号の送信電力を低下させることができる。
(7)また、上記通信装置において、前記受信部は、前記第2周波数と異なる第3周波数が割り当てられているさらに他の通信装置から送信されるさらに他の送信信号を受信し、
前記検出部は、前記さらに他の送信信号に基づいて、前記さらに他の通信装置の通信タイミングを検出してもよい。
この場合、他の通信装置の通信タイミングに加え、さらに他の通信装置の通信タイミングも検出することができ、同期に関する情報をより多く取得することができる。
(8)上記通信装置において、
前記他の通信装置の通信タイミングに関する情報を、自装置を管理する管理装置及び前記他の通信装置を管理する管理装置の少なくともいずれか一方に通知する通知部をさらに備えていることが好ましい。
この場合、例えば、自装置の第1周波数と、他の通信装置の第2周波数とが互いに隣接していることにより互いの通信タイミングの間に誤差が生じることで自装置の通信と他の通信装置の通信との間で干渉が生じるおそれがある場合に、自装置又は他の通信装置の管理装置に対して、干渉を緩和するための処理に必要な情報として前記誤差を提供することができる。
(9)上記通信装置において、
前記他の通信装置の通信タイミングに基づいて、自装置の通信タイミングを補正する補正部をさらに備えていてもよい。
この場合、例えば、自装置の第1周波数と、他の通信装置の第2周波数とが互いに隣接していることにより互いの通信タイミングの間に誤差が生じることで自装置の通信と他の通信装置の通信との間で干渉が生じるおそれがある場合であっても、補正部が自装置の通信タイミングを補正することができ、他の通信装置との間で生じる干渉を抑制することができる。
[実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に記載する各実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔通信システムの構成について〕
図1は、一実施形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。
この無線通信システムは、第1基地局装置1aと、この第1基地局装置1aとの間で無線通信を行う機能を有している複数の端末装置2とを備えている。
第1基地局装置1aは、アンテナシステム10を備えており、自装置1aの周囲に通信エリアであるセルCを形成する。第1基地局装置1aは、自装置1aのセルC内に存在している端末装置2との間で無線通信を行うことができる。
本実施形態の無線通信システムは、例えば、LTE(Long Term Evolution)が適用される携帯電話用のシステムである。よって、端末装置2は、携帯電話等の移動端末により構成されている。
また、本実施形態では、時分割複信方式(TDD:Time Divisional Duplex)が採用されている。よって、本システムには、所定の周波数帯域が使用周波数帯域として予め割り当てられている。
図2は、本システムの無線フレームの構成を示す図である。
図2中、無線フレームは、複数のダウンリンク期間DLと、複数のアップリンク期間ULとをそれぞれ並べて構成されている。
ダウンリンク期間DLは、第1基地局装置1aが下り信号を送信する期間である。ダウンリンク期間DLは、1又は複数のサブフレームを含んで構成されている。各ダウンリンク期間DLは、互いに同じ期間となるように設けられている。
アップリンク期間ULは、端末装置2が上り信号を送信する期間である。つまり、アップリンク期間ULは、第1基地局装置1aが端末装置2からの上り信号を受信する期間である。アップリンク期間ULも、1又は複数のサブフレームを含んで構成されている。各アップリンク期間ULは、互いに同じ期間となるように設けられている。
これらダウンリンク期間DL及びアップリンク期間ULは、時間軸方向に交互に並べて配置されている。よって、ダウンリンク期間DL及びアップリンク期間ULは、それぞれ一定の周期で切り替わるように配置されている。
第1基地局装置1aは、使用周波数帯域として割り当てられている周波数帯域を用い、この無線フレームに従った無線通信を行う。これによって、第1基地局装置1aは、TDD方式によって送受信を切り替えて端末装置2との間で通信する。
各ダウンリンク期間DLの後方部分(紙面右側部分)には、同期信号Sが配置されている。同期信号Sは、既知の信号からなり、ダウンリンク期間DLからアップリンク期間ULに切り替わる境界に近接した位置に配置されている。
同期信号Sは、例えば、ダウンリンク期間DLの開始タイミングから一定の位置に配置されるように設定されている。
よって、同期信号Sのタイミングは、無線フレームのタイミング(通信タイミング)を示している。この同期信号Sを参照することによって、端末装置2は、第1基地局装置1aの通信タイミングを取得し、無線フレームにおけるダウンリンク期間DL及びアップリンク期間ULを特定することができる。
また、各ダウンリンク期間DLにおいて、同期信号S以外の他の領域には、ユーザデータを格納する領域や、端末装置2との通信に必要な制御情報を格納する領域が確保されている。
上記制御情報として、上述の同期信号Sの他、品質測定用の参照信号や、報知情報、ページング情報等がダウンリンク期間DLに格納される。
図1に戻って、無線通信システムでは、複数の通信事業者が同じエリアに対して重複してサービスを提供することがある。この場合、各通信事業者同士で干渉することがないように、各通信事業者には、使用周波数帯域として、互いに異なる周波数帯域が割り当てられる。各通信事業者は、自らのシステムについて、割り当てられた周波数帯域を用いて通信を行う。
図1では、第1基地局装置1aを運用する通信事業者である第1事業者とは異なる通信事業者(第2事業者)が運用する第2基地局装置1b、及び第1事業者及び第2事業者と異なる通信事業者である第3事業者が運用する基地局装置1cが存在している場合を示している。また、端末装置2は、セルC内に位置するとともに、これら第2基地局装置1bのセル内及び第3基地局装置1cのセル内にも位置している。
これら第2基地局装置1b及び第3基地局装置1cは、第1基地局装置1aと同様の構成の無線フレームを用いたTDD方式で無線通信するように構成されている。
また、第2基地局装置1bを運用する第2事業者には、第1基地局装置1aの使用周波数帯域の低周波数側にガードバンドなしで隣接する周波数帯域が使用周波数帯域として割り当てられている。
さらに、第3基地局装置1cを運用する第3事業者には、第1基地局装置1aの使用周波数帯域の高周波数側にガードバンドなしで隣接する周波数帯域が使用周波数帯域として割り当てられている。
つまり、第1基地局装置1aの使用周波数帯域は、第2基地局装置1bの使用周波数帯域と第3基地局装置1cの使用周波数帯域との間に挟まれている。
この場合、第1基地局装置1aと、第2基地局装置1bとの間、及び第1基地局装置1aと、第3基地局装置1cとの間においては、一方のダウンリンク期間DLと、他方のアップリンク期間ULとが同じ時間で重複すると、一方の下り信号が他方の上り信号に対して干渉を及ぼす場合がある。
そこで、第1基地局装置1aと、第2基地局装置1bとの間、及び第1基地局装置1aと、第3基地局装置1cとの間において無線フレームを同期させれば、一方のダウンリンク期間DLと、他方のアップリンク期間ULとが同じ時間で重複するのを防止することができ、干渉の発生を抑制することができる。
このため、本実施形態の第1基地局装置1a、第2基地局装置1b、及び第3基地局装置1cは、互いの無線フレームを同期させるように設定されている。
さらに、本実施形態の第1基地局装置1aは、第2基地局装置1bとの間、及び第3基地局装置1cとの間で、無線フレームの同期が維持されているか否かを判断するための情報として、第2基地局装置1bの通信タイミング、及び第3基地局装置1cの通信タイミングを検出する機能を備えている。
〔基地局装置の構成について〕
図3は、第1実施形態に係る第1基地局装置1aの構成の一部を示す図である。
図中、基地局装置1aは、アンテナシステム10と、ベースバンドユニット(BBU)11とを備えている。
BBU11は、当該BBU11から延びる信号伝送路(光伝送路又は電気伝送路)12によってアンテナシステム10に接続されている。
BBU11は、上位ネットワークから与えられる送信データに対してデジタル変調処理を行いデジタル信号である送信ベースバンド信号を生成する機能を有している。
BBU11は、送信データを変調して得た送信ベースバンド信号(I/Q信号)を信号伝送路12を介してアンテナシステム10に与える。
またBBU11は、アンテナシステム10から信号伝送路12を介して与えられるデジタル信号である受信ベースバンド信号(I/Q信号)を取得し、この受信ベースバンド信号に対してデジタル復調処理を行い受信データを生成する機能を有している。
BBU11は、受信ベースバンド信号を復調して得た受信データを上位ネットワークに与える。
このように、BBU11は、無線通信によって送受信されるデータ及びベースバンド信号に対してデジタル変復調処理等の処理を行う機能を有している。
また、BBU11は、第1基地局装置1aを運用する第1事業者の第1管理装置13に接続されている。BBU11は、後述するアンテナシステム10が通知する各種情報等を第1管理装置13に送信する機能も有している。
アンテナシステム10は、支柱10a(図1)によって上方に支持されている。
アンテナシステム10は、デジタル処理部20と、送信部21と、受信部22と、アンテナ素子23と、サーキュレータ24とを備えている。
デジタル処理部20は、CPUや、記憶部等を含んでいるコンピュータによって構成されており、記憶部に記憶されたプログラム等を読み出して以下に説明する各種処理を実行する機能を有している。
デジタル処理部20は、BBU11から与えられる送信ベースバンド信号に対して所定のデジタル処理を行った後、デジタル信号であるその送信ベースバンド信号を送信部21に与える。
送信部21は、デジタル信号である送信ベースバンド信号をアナログ信号である無線周波数の信号に変換し、アンテナ素子23から送信する機能を有している。
送信部21は、デジタル処理部20から与えられる送信ベースバンド信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換器(DAC:Digital to Analog Converter)30と、アナログ信号に変換された送信ベースバンド信号を無線周波数の信号に変換するアップコンバータ31と、アップコンバータ31が変換した無線周波数の信号の電力を増幅する電力増幅器32とを備えている。
アップコンバータ31は、発振器31aが生成するローカル信号を乗算器31bに与え、アナログ信号に変換された送信ベースバンド信号にローカル信号を乗算し、送信ベースバンド信号を無線周波数の信号に変換(アップコンバート)する機能を有している。ここで、発振器31aが生成するローカル信号は、第1基地局装置1aの使用周波数に設定されており、送信ベースバンド信号は、第1基地局装置1aの使用周波数帯域の信号となるようにアップコンバートされる。
アップコンバータ31によりアップコンバートされた無線周波数信号は、電力増幅器32によって増幅され、サーキュレータ24に与えられる。
サーキュレータ24には、送信部21、受信部22及びアンテナ素子23が接続されている。サーキュレータ24は、電力増幅器32から与えられる無線周波数信号をアンテナ素子23に与えるとともに、アンテナ素子23から与えられる当該アンテナ素子23が受信した受信信号を受信部22に与える。
サーキュレータ24からアンテナ素子23に与えられた無線周波数信号は、アンテナ素子23から空間に放射され、下り信号(送信信号)として送信される。
受信部22は、アンテナ素子23が受信した無線周波数のアナログ信号である受信信号をデジタル信号のベースバンド信号に変換し、デジタル処理部20に与える。
受信部22は、サーキュレータ24からの受信信号が与えられるバンドパスフィルタ(BPF)33と、BPF33を通過した受信信号を増幅する低雑音増幅器34と、低雑音増幅器34が増幅した受信信号をベースバンド信号(受信ベースバンド信号)に変換するダウンコンバータ35と、ダウンコンバータ35が変換した受信ベースバンド信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器36とを備えている。
BPF33の通過帯域は、第1基地局装置1aの使用周波数帯域の他、第2基地局装置1bの使用周波数帯域、及び第3基地局装置1cの使用周波数帯域を含む範囲を含む周波数帯域に設定されている。これにより、BPF33は、自装置である第1基地局装置1aの使用周波数帯域の信号の他、第2基地局装置1bの使用周波数帯域の信号と、第3基地局装置1cの使用周波数帯域の信号も通過を許容する。
ダウンコンバータ35は、発振器35aが生成するローカル信号を乗算器35bに与え、低雑音増幅器34により増幅された無線周波数の受信信号にローカル信号を乗算し、受信ベースバンド信号に変換(ダウンコンバート)する機能を有している。
発振器35aは、発信するローカル信号の周波数が調整可能となっている。ローカル信号の周波数の調整は、デジタル処理部20によって行われる。
発振器35aは、デジタル処理部20が有する後述の制御部42の制御に基づいて、ローカル信号の周波数を、自装置である第1基地局装置1aの使用周波数帯域、第2基地局装置1bの使用周波数帯域、及び第3基地局装置1cの使用周波数帯域のいずれかに調整する。
これによって、受信部22は、自装置である第1基地局装置1aの周波数帯域の信号だけでなく、第2基地局装置1bの周波数帯域の信号及び第3基地局装置1cの使用周波数帯域の信号についてもダウンコンバートし、受信ベースバンド信号を得ることができる。
つまり、受信部22は、受信周波数帯域を、自装置1aに割り当てられた周波数帯域(第1周波数)、第2基地局装置1bに割り当てられた周波数帯域(第2周波数又は第3周波数)、及び第3基地局装置1cに割り当てられた周波数帯域(第2周波数又は第3周波数)のいずれかに切り替えて受信することができる。
これにより、自装置1aに割り当てられている周波数帯域と異なる周波数帯域の信号を受信するための機能部を新たに設ける必要がない。
ダウンコンバータ35は、変換した受信ベースバンド信号をアナログデジタル変換器36に与える。
アナログデジタル変換器36は、受信ベースバンド信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号に変換した受信ベースバンド信号をデジタル処理部20に与える。
デジタル処理部20は、受信部22から与えられる受信ベースバンド信号に対して所定のデジタル処理を行った後、この受信ベースバンド信号をBBU11に与える。
以上のようにして、アンテナシステム10は、BBU11から与えられる信号を送信するとともに、信号を受信しBBU11に与えることができる。
また、デジタル処理部20は、第2基地局装置1bの通信タイミング、及び第3基地局装置1cの通信タイミングを検出するための機能部として、通知部40、検出部41、及び制御部42を有している。
制御部42は、ダウンコンバータ35の発振器35aを制御し、ローカル信号の周波数を調整する機能を有している。
制御部42は、ローカル信号の周波数を調整して、自装置1aに接続する端末装置2から送信される上り信号の他、第2基地局装置1bが送信する下り信号及び第3基地局装置1cが送信する下り信号をダウンコンバータ35にダウンコンバートさせる。これにより、制御部42は、第2基地局装置1bの下り信号及び第3基地局装置1cの下り信号を受信ベースバンド信号として、デジタル処理部20に取得させることができる。
このように、制御部42は、ダウンコンバータ35の発振器35aを制御する機能部であり、BPF33や、低雑音増幅器34、ダウンコンバータ35、アナログデジタル変換器36とともに受信部22の一部としての機能も有する。
また、制御部42は、ローカル信号の周波数の調整に応じて端末装置2に送信する情報量を調整し、送信部21による下り信号の送信電力を調整する機能も有している。
検出部41は、受信ベースバンド信号として取得した、第2基地局装置1bが送信する下り信号及び第3基地局装置1cが送信する下り信号に基づいて、第2基地局装置1bの通信タイミング及び第3基地局装置1cの通信タイミングを検出する機能を有している。
検出部41は、第2基地局装置1bが送信する下り信号及び第3基地局装置1cが送信する下り信号に含まれる同期信号Sを検出し、この同期信号Sに基づいて第2基地局装置1bの通信タイミング及び第3基地局装置1cの通信タイミングを検出する。
検出部41は、検出した同期信号Sのタイミングを通信タイミング(無線フレームのタイミング)として検出する。
通知部40は、検出部41が検出した第2基地局装置1bの通信タイミング及び第3基地局装置1cの通信タイミングに関する情報を生成し、BBU11を通じて自装置1aを管理する第1管理装置13に通知する機能を有している。
通知部40は、例えば、第2基地局装置1bの通信タイミング及び第3基地局装置1cの通信タイミングに関する情報として、自装置1aの同期信号Sのタイミングを基準としたときの、両基地局装置1b、1cの同期信号Sのタイミングとの間の誤差を求める。
通知部40は、前記誤差を求めると、その誤差を示す情報を第1管理装置13に通知する。
また、第1管理装置13は、インターネット等のネットワークNを通じて、第2基地局装置1bを管理する第2管理装置45及び第3基地局装置1cを管理する第3管理装置46と通信可能とされている。
〔他の基地局装置の通信タイミングの検出について〕
図4は、本実施形態の第1基地局装置1aが、図1に示す場合において、他の基地局装置1b、1cの通信タイミングを検出する際の処理の一例を示す図であり、図4(a)は、各基地局装置1a、1b、1cの無線フレームの関係を示している。
図4(a)中、縦軸は周波数を示している。また横軸は時間を示している。
図4では、各基地局装置1a、1b、1cが、TDD方式を採用し、同じ構造の無線フレームを用いている場合を示している。
図4(a)中、第1基地局装置1aには、使用周波数帯域として周波数帯域fが割り当てられている。第2基地局装置1bには、使用周波数帯域として周波数帯域fが割り当てられている。第3基地局装置1cには、使用周波数帯域として周波数帯域fが割り当てられている。
よって、図4(a)において示されている3つの無線フレームの内、上段の無線フレームは第3基地局装置1cの無線フレーム、中段の無線フレームは、第1基地局装置1aの無線フレーム、下段の無線フレームは第2基地局装置1bの無線フレームを示している。
周波数帯域fと周波数帯域fとは、ガードバンドなしで隣接している。また、周波数帯域fと周波数帯域fとについても、ガードバンドなしで隣接している。
また、図4(a)では、第1基地局装置1aの無線フレームより他の無線フレームが進んでいる場合を示している。
まず、第1基地局装置1aは、自装置1aのダウンリンク期間DLに対応する期間Tにおいて、受信部22に第2基地局装置1bの下り信号を受信させる。
第1基地局装置1aの制御部42は、期間Tにおいてダウンコンバータ35の発振器35aが発振するローカル信号の周波数を第2基地局装置1bの使用周波数帯域である周波数帯域fに対応する周波数に設定する。
これによって、第1基地局装置1aは、自装置1aのダウンリンク期間DLである期間Tにおいて、自装置1aの下り信号を送信しつつ、第2基地局装置1bが当該第2基地局装置1bに接続する端末装置に向けて送信した下り信号を受信することができる。
受信部22が受信した第2基地局装置1bの下り信号は、デジタル処理部20の受信ベースバンド信号に変換され、デジタル処理部20に与えられる。
第2基地局装置1bの下り信号が受信部22から与えられると、デジタル処理部20の検出部41は、この下り信号を取得する。デジタル処理部20は、取得した下り信号の中から同期信号Sを検出し、検出した同期信号Sのタイミング(通信タイミング)を検出する。
次いで、検出部41は、検出した第2基地局装置1bの同期信号Sのタイミングと、自装置1aの同期信号Sのタイミングとを比較し、そのタイミング差である誤差Δt2を求める。
なお、検出部41が求める誤差には、自装置1aに対してタイミングが進む方向に誤差が生じているのか又は遅れる方向に誤差が生じているのかを示す情報も含まれている。
検出部41が誤差Δt2を求めると、通知部40は、誤差Δt2を示す誤差情報を生成し、この誤差情報を第1管理装置13に通知する。
次いで、第1基地局装置1aの制御部42は、期間Tの次に並ぶ期間である、自装置1aのアップリンク期間ULに対応する期間Tにおいて、受信部22に自装置1aに接続する端末装置2からの上り信号を受信させるために、発振器35aによるローカル信号の周波数を自装置1aの使用周波数帯域である周波数帯域fに対応する周波数に設定する。
これにより、受信部22は、受信周波数が第2基地局装置1bの下り信号に対応する周波数帯域fから、自装置1aに接続する端末装置2からの上り信号に対応する周波数帯域fに切り替えられる。受信部22は、自装置1aのアップリンク期間ULにおいて、自装置1aに接続する端末装置2からの上り信号を受信する。
第1基地局装置1aは、期間Tの次に並ぶ期間である、自装置1aのダウンリンク期間DLに対応する期間Tにて、受信部22に第3基地局装置1cの下り信号を受信させる。
制御部42は、期間Tにおいて発振器35aによるローカル信号の周波数を第3基地局装置1cの使用周波数帯域である周波数帯域fに対応する周波数に設定する。
これにより、受信部22は、受信周波数が自装置1aに接続する端末装置2からの上り信号に対応する周波数帯域fから、第3基地局装置1cの下り信号対応する周波数帯域fに切り替えられる。受信部22は、自装置1aのダウンリンク期間DLである期間Tにおいて、自装置1aの下り信号を送信しつつ、第3基地局装置1cが当該第3基地局装置1cに接続する端末装置に向けて送信した下り信号を受信することができる。
受信部22が受信した第3基地局装置1cの下り信号は、デジタル処理部20の受信ベースバンド信号に変換され、デジタル処理部20に与えられる。
デジタル処理部20は、第2基地局装置1bの下り信号と同様に、第3基地局装置1cの下り信号に含まれる同期信号Sを検出し、そのタイミング(通信タイミング)を検出する。
さらに、デジタル処理部20は、検出した第3基地局装置1cの下り信号の同期信号Sのタイミングと、自装置1aの同期信号Sのタイミングとの間の誤差Δt3を求め、この誤差Δt3を示す誤差情報を第1管理装置13に通知する。
このように本実施形態の第1基地局装置1a(のアンテナシステム10)は、第1周波数としての周波数帯域fが割り当てられ時分割複信方式によって送受信を切り替えて端末装置2との間で通信する通信装置であり、端末装置2に下り信号(送信信号)を送信する送信部21と、周波数帯域fと異なる周波数である第2周波数としての周波数帯域f(f)が割り当てられている他の通信装置としての第2基地局装置1b(第3基地局装置1c)から第2基地局装置1b(第3基地局装置1c)と通信する他の端末装置に向けて送信される下り信号(他の送信信号)を受信する受信部22と、第2基地局装置1b(第3基地局装置1c)からの下り信号に基づいて、第2基地局装置1b(第3基地局装置1c)の通信タイミングを検出する検出部41とを備えている。
上記のように構成された第1基地局装置1aによれば、自装置1aに割り当てられている周波数帯域fと異なる周波数帯域である、周波数帯域f(f)が割り当てられている第2基地局装置1b(第3基地局装置1c)の下り信号を受信することができるので、使用周波数が異なる第2基地局装置1b(第3基地局装置1c)の通信タイミングを検出することができる。この結果、第1基地局装置1aと、第2基地局装置1b(第3基地局装置1c)との間で、同期が維持されているか否かを判断するための情報を取得することができる。
また、本実施形態では、受信部22は、互いに異なる周波数帯域(周波数帯域f及び周波数帯域f)が割り当てられている第2基地局装置1bの下り信号と、第3基地局装置1cから送信される下り信号の両方を受信する。また、検出部41は、これら下り信号に基づいて、両基地局装置1b、1cの通信タイミングを検出する。
この場合、両基地局装置1b、1cの通信タイミングを検出することができ、同期に関する情報をより多く取得することができる。
なお、本実施形態では、第2基地局装置1bの下り信号を図4(a)中の期間Tで取得し、第3基地局装置1cの下り信号を期間Tで取得した。このように、他の基地局装置の下り信号を時間軸方向に並ぶダウンリンク期間DLごとに交互に取得したので、両方の下り信号を確実に取得することができる。
また、本実施形態の第1基地局装置1aでは、自装置1aの通信タイミングと、両基地局装置1b、1cの通信タイミングとの誤差Δt2、Δt3を示す誤差情報を、自装置1aを管理する第1管理装置13に通知する通知部40を備えている。
この誤差情報が示す誤差Δt2、Δt3は、各基地局装置1a、1b、1cが互いの無線フレームの同期が維持されているか否かを判断することができる情報である。つまり、これら誤差Δt2、Δt3は、同期が維持されているとみなすことができる所定の許容値と比較することができる。誤差Δt2、Δt3が、許容値以下であれば無線フレームの同期が維持されていると判断でき、誤差Δt2、Δt3が、許容値よりも大きい場合、無線フレームの同期が維持できていないと判断できる。
本実施形態では、自装置1aの周波数帯域fと、両基地局装置1b、1cの周波数帯域f、fとが互いに隣接していることにより互いの通信タイミングの間に誤差が生じることで自装置1aの通信と両基地局装置1b、1cの通信との間で干渉が生じるおそれがある。
これに対して、第1基地局装置1aは、自装置1aの第1管理装置13に対して、干渉が生じる可能性があるか否かを判定するために必要な情報として誤差情報を提供することができる。
これによって、第1管理装置13は、誤差情報に基づいて、第2基地局装置1b又は第3基地局装置1cとの間で干渉が生じる可能性があるか否かの判定を行うことができる。干渉が生じる可能性がある場合、第1管理装置13は、第1基地局装置1aの無線フレームのタイミング調整や、第2基地局装置1bを管理する第2管理装置45、及び第3基地局装置1cを管理する第3管理装置46にその旨を通知する等、干渉発生を抑制するための対応を促すことができる。
図4(a)中、第1基地局装置1aのアップリンク期間ULに対応する期間Tにおいて、第1基地局装置1aの制御部42は、発振器35aによるローカル信号の周波数を自装置1aの使用周波数帯域である周波数帯域fに対応する周波数に設定する。これにより、受信部22は、受信周波数が第2基地局装置1bの下り信号に対応する周波数帯域fから、自装置1aに接続する端末装置2からの上り信号に対応する周波数帯域fに切り替えられる。受信部22は、自装置1aのアップリンク期間ULにおいて、自装置1aに接続する端末装置2からの上り信号を受信する。
第1基地局装置1aのデジタル処理部20は、期間Tの次に並ぶ期間である、自装置1aのダウンリンク期間DLに対応する期間Tにおいて、下り信号の取得を停止する。
図4(b)は、第1基地局装置1aの送信部21による下り信号の送信電力を示す図である。なお、図4(b)は、図4(a)の時間軸と対応している。
また、図4(b)の縦軸は送信部21の下り信号の送信電力を示しており、送信電力P2は、第1基地局装置1aが通常送信すべきデータ量を送信したときに示される送信電力である。
例えば、図4(b)に示すように、デジタル処理部20が下り信号の取得を停止している期間Tでは、送信部21は、送信電力P2で下り信号を送信している。
一方、デジタル処理部20が第2基地局装置1b及び第3基地局装置1cの下り信号を取得する期間T及び期間Tでは、第1基地局装置1aの送信部21は、送信電力P2よりも低い送信電力P1で下り信号を送信している。
本実施形態では、デジタル処理部20の制御部42が、受信部22が第2基地局装置1bの下り信号及び第3基地局装置1cの下り信号(他の送信信号)を受信するときにおける送信信号の送信電力を、受信部22が第2基地局装置1bの下り信号及び第3基地局装置1cの下り信号を受信しないときよりも低下させるように制御している。
この場合、受信部22は、送信部21が端末装置2に下り信号を送信するタイミングであるダウンリンク期間DLにおいて、第2基地局装置1bの下り信号及び第3基地局装置1cの下り信号を受信する。よって、制御部42が下り信号の送信電力を低下させることで、自装置1aの下り信号が第2基地局装置1bの下り信号及び第3基地局装置1cの下り信号に干渉するのを抑制でき、受信部22による第2基地局装置1bの下り信号及び第3基地局装置1cの下り信号の受信が容易となる。
なお、制御部42は、端末装置2に送信する情報量を減少させることで、下り信号の送信電力を低下させている。
さらに詳細には、制御部42は、端末装置2との通信接続に必要な制御情報以外のユーザデータ等の送信を停止することで、端末装置2に送信する情報量を減少させている。
これにより、効果的に送信部による送信信号の送信電力を低下させることができる。
また、制御部42は、端末装置2に送信する情報量を減少させることで、下り信号の平均電力を低下させるように調整してもよいし、下り信号のピーク電力を低下させるように調整してもよい。
この場合、特に、下り信号のピーク電力を低下させる方が、受信部22による第2基地局装置1bの下り信号及び第3基地局装置1cの下り信号の受信をより容易にする。よって、制御部42は、端末装置2に送信する情報量を減少させることで、下り信号のピーク電力を低下させるように調整することが好ましい。
なお、本実施形態では、第1基地局装置1aの通知部40が、自装置1aを管理する第1管理装置13に対して誤差情報を通知する場合を示したが、例えば、自装置1aの通信タイミングと、第2基地局装置1bの通信タイミングとの誤差Δt2を示す誤差情報を、第2基地局装置1bを管理する第2管理装置45に通知するとともに、自装置1aの通信タイミングと、第3基地局装置1cの通信タイミングとの誤差Δt3を示す誤差情報を、第3基地局装置1cを管理する第3管理装置46に通知してもよい。
さらに、自装置1aの通信タイミングと、両基地局装置1b、1cの通信タイミングとの誤差Δt2、Δt3を誤差情報として通知する場合を示したが、両基地局装置1b、1cの通信タイミングに関する情報としては、他の基準となる時刻と、両基地局装置1b、1cの通信タイミングとの誤差等を誤差情報としてもよい。
〔他の実施形態について〕
図5は、第2実施形態に係る第1基地局装置1aの構成の一部を示す図である。
本実施形態は、デジタル処理部20が、補正部50を備えている点において第1実施形態と相違する。その他の点については、第1実施形態と同様である。
図5において、補正部50は、検出部41が求める、自装置1aの通信タイミングと、両基地局装置1b、1cの通信タイミングとの誤差を、同期が維持されているとみなすことができる所定の許容値と比較する。比較の結果、誤差が許容値以下であれば、補正部50は、無線フレームの同期が維持されていると判断する。
一方、誤差が、許容値よりも大きい場合、補正部50は、無線フレームの同期が維持できていないと判断する。この場合、補正部50は、自装置1aの通信タイミングと、両基地局装置1b、1cの通信タイミングとを比較して、自装置1aの通信タイミングを補正するか否かを判断する。
図6は、本実施形態の第1基地局装置1aが、図1に示す場合において、他の基地局装置1b、1cの通信タイミングを検出し、通信タイミングを補正する際の処理の一例を示す図である。
図6中、上段の無線フレームは第3基地局装置1cの無線フレーム、中段の無線フレームは、第1基地局装置1aの無線フレーム、下段の無線フレームは第2基地局装置1bの無線フレームを示している。
第1基地局装置1aは、自装置1aのダウンリンク期間DLに対応する期間T11において、受信部22に第2基地局装置1bの下り信号を受信させて第2基地局装置1bの通信タイミングを取得し、自装置1aの通信タイミングと第2基地局装置1bの通信タイミングとの誤差Δt4を取得する。
また、第1基地局装置1aは、自装置1aのダウンリンク期間DLに対応する期間T13において、受信部22に第3基地局装置1cの下り信号を受信させて第3基地局装置1cの通信タイミングを取得し、自装置1aの通信タイミングと第3基地局装置1cの通信タイミングとの誤差Δt5を取得する。
補正部50は、誤差Δt4と、誤差Δt5とを所定の許容値と比較する。ここでは、誤差Δt4と、誤差Δt5とが許容値よりも大きく、補正部50が、同期が維持できていないと判断したものとする。
補正部50は、各基地局装置の通信タイミングを比較し、例えば、3つの通信タイミングの内、2つの通信タイミングが一致又は一致しているとみなすことができる場合には、その一致している通信タイミングが正しいタイミングであると判断する。
よって、補正部50は、誤差Δt4と、誤差Δt5とを比較する。この場合、誤差Δt4と、誤差Δt5とが同じ値で、かつ自装置1aの通信タイミングに対して遅れているとすると、補正部50は、第2基地局装置1bの通信タイミング(第3基地局装置1cの通信タイミング)が正しいと判断する。
第2基地局装置1bの通信タイミング(第3基地局装置1cの通信タイミング)が正しいと判断すると、補正部50は、図6中、期間T15におけるダウンリンク期間DLの長さを調整し、他の基地局装置1b、1cのダウンリンク期間DLの終了タイミングに一致させる。
これにより、期間T15以降での無線フレームを同期させることができる。
なお、例えば、補正部50は、自装置1aの通信タイミングと、第2基地局装置1bの通信タイミングとが一致していることにより、自装置1aの通信タイミングが正しいと判断すると、自装置1aの通信タイミングの補正は行わない。
この場合、通知部40は、自装置1aの通信タイミングと、第3基地局装置1cの通信タイミングとの誤差を第1管理装置13に通知する。
通知を受け付けた第1管理装置13は、例えば、第3基地局装置1cを管理する第3管理装置46にその旨を通知することで、第3基地局装置1cの通信タイミングの調整を促すことができる。
本実施形態の第1基地局装置1a(のアンテナシステム10)によれば、他の通信装置である第2基地局装置1b及び第3基地局装置1cの通信タイミングに基づいて、自装置1aの通信タイミングを補正する補正部50を備えているので、自装置1aと両基地局装置1b、1cとの間で互いの通信タイミングの間に誤差が生じることで自装置1aの通信と両基地局装置1b、1cの通信との間で干渉が生じるおそれがある場合であっても、補正部50が自装置1aの通信タイミングを補正することができるので、両基地局装置1b、1cとの間で生じる干渉を抑制することができる。
なお本実施形態では、補正部50が、各基地局装置の通信タイミングを比較し、例えば、3つの通信タイミングの内、2つの通信タイミングが一致又は一致しているとみなすことができる場合には、その一致している通信タイミングが正しいタイミングであると判断する場合を例示した。
これに対して、補正部50は、例えば、自装置1a及び両基地局装置1b、1cに対して予め設定された優先順位に従って自装置1aの通信タイミングを補正するように構成されていてもよい。
例えば、優先順位の高い基地局装置の通信タイミングに対して誤差がある場合、補正部50は、その高優先順位の基地局装置の通信タイミングに同期するように無線フレームを補正する。また、優先順位の低い基地局装置の通信タイミングに対して誤差がある場合、通知部40による第1管理装置13に対する誤差情報の通知によって対応する。
さらに、補正部50は、各基地局装置の通信タイミングを平均化し、その平均値に同期するように補正することもできる。この場合、通知部40は、第1管理装置13に対して誤差情報とともに、求めた平均値を示す情報も通知する。
〔その他〕
なお、上記各実施形態では、第1基地局装置1aが使用する周波数帯域fの低周波数側及び高周波数側の両方に基地局装置1b、1cの使用する周波数帯域f、fが割り当てられている場合を例示したが、第1基地局装置1aが使用する周波数帯域fの低周波数側又は高周波数側のいずれか一方に、他の基地局装置が使用する周波数帯域が割り当てられていてもよい。
また、第1基地局装置1aが使用する周波数帯域fに、より多数の他の基地局装置の使用周波数帯域が隣接していてもよい。
このような場合であっても、上記同様、他の基地局装置の通信タイミングを検出することができ、他の通信装置との間で、同期が維持されているか否かを判断するための情報を取得することができる。
また、上記各実施形態では、検出部41が、第2基地局装置1bが送信する下り信号及び第3基地局装置1cが送信する下り信号に含まれる同期信号Sに基づいて第2基地局装置1bの通信タイミング及び第3基地局装置1cの通信タイミングを検出する場合を例示したが、他の方法によって、基地局装置1b、1cの通信タイミングを検出するように構成してもよい。
例えば、検出部41は、同期信号S以外に、上述の品質測定用の参照信号を用いて通信タイミングを検出してもよいし、無線フレームに周期的に格納される信号であればその信号を用いて通信タイミングを検出するようにしてもよい。
さらに、検出部41は、両基地局装置1b、1cの下り信号の受信電力の変動に基づいて両基地局装置1b、1cの通信タイミングを検出するように構成することもできる。
基地局装置1は、ダウンリンク期間DLにおいて自装置1の下り信号を送信するので、検出部41は、受信電力の変動に基づいて、両基地局装置1b、1cが下り信号の送信を開始するタイミング、又は送信を終了するタイミングを取得すれば、両基地局装置1b、1cの通信タイミングを検出することができる。
両基地局装置1b、1cの下り信号の受信電力を受信する際には、自装置1の上り信号の受信を一時的に中止してもよい。この場合、両基地局装置1b、1cの下り信号の送信を開始するタイミング、又は送信を終了するタイミングを確実に取得することができる。
さらに、受信電力によって両基地局装置1b、1cの通信タイミングを検出する場合、下り信号を復調することなく通信タイミングを検出できるので、処理負荷を低減することができる。
また、上記各実施形態では、他の基地局装置である両基地局装置1b、1cの通信タイミングを検出し、自装置1aと両基地局装置1b、1cとの間の通信タイミングの誤差を求めたが、この誤差をさらに、経時的に求め、誤差の経時変化を把握することで、相対的なクロック周波数のずれも測定することができる。
このように得られたクロック周波数のずれについても、第1管理装置13に向けて通知部40に通知させることができる。
これにより、クロック周波数のずれに起因する無線フレームの同期ずれついての対応を促すことができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1a 第1基地局装置
1b 第2基地局装置
1c 第3基地局装置
2 端末装置
10 アンテナシステム
10a 支柱
11 BBU(ベースバンドユニット)
12 信号伝送路
13 第1管理装置
20 デジタル処理部
21 送信部
22 受信部
23 アンテナ素子
24 サーキュレータ
31 アップコンバータ
31a 発振器
31b 乗算器
32 電力増幅器
34 低雑音増幅器
35 ダウンコンバータ
35a 発振器
35b 乗算器
36 アナログデジタル変換器
40 通知部
41 検出部
42 制御部
45 第2管理装置
46 第3管理装置

Claims (9)

  1. 第1周波数が割り当てられ時分割複信方式によって送受信を切り替えて端末装置との間で通信する通信装置であって、
    前記端末装置に送信信号を送信する送信部と、
    前記第1周波数と異なる第2周波数が割り当てられている他の通信装置から当該他の通信装置と通信する他の端末装置に向けて送信される他の送信信号を受信する受信部と、
    前記他の送信信号に基づいて、前記他の通信装置の通信タイミングを検出する検出部と、を備えている
    通信装置。
  2. 前記受信部は、受信周波数を前記第1周波数、及び前記第2周波数のいずれかに切り替える請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記検出部は、前記他の送信信号に含まれる同期信号に基づいて前記他の通信装置の通信タイミングを検出する請求項1又は請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記受信部が前記他の送信信号を受信するときにおける前記送信信号の送信電力を、前記受信部が前記他の送信信号を受信しないときよりも低下させる制御部をさらに備えている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の通信装置。
  5. 前記制御部は、前記端末装置に送信する情報量を減少させることで、前記送信信号の送信電力を低下させる請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記制御部は、前記端末装置との通信接続に必要な制御情報以外の情報の送信を停止することで、前記端末装置に送信する情報量を減少させる請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記受信部は、前記第2周波数と異なる第3周波数が割り当てられているさらに他の通信装置から送信されるさらに他の送信信号を受信し、
    前記検出部は、前記さらに他の送信信号に基づいて、前記さらに他の通信装置の通信タイミングを検出する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の通信装置。
  8. 前記他の通信装置の通信タイミングに関する情報を、自装置を管理する管理装置及び前記他の通信装置を管理する管理装置の少なくともいずれか一方に通知する通知部をさらに備えている請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の通信装置。
  9. 前記他の通信装置の通信タイミングに基づいて、自装置の通信タイミングを補正する補正部をさらに備えている請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の通信装置。
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