JP2017069707A - 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及びプログラム - Google Patents

動画像符号化装置、動画像符号化方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】係数最適化を行うことによる動画像の符号化効率の低下を抑制する。【解決手段】動画像符号化装置は、量子化部と、統計情報算出部と、テーブル保持部と、を備える。量子化部は、処理単位ブロック内の変換ブロック毎に予測誤差信号の変換係数を量子化する。統計情報算出部は、予測誤差信号を生成する際の予測結果に基づいて統計情報を算出する。テーブル保持部は、統計情報と、量子化パラメータと、変換係数を量子化した際に0以外の係数が発生する係数発生確率とを関連付けた係数発生確率テーブルを保持する。この動画像符号化装置の量子化部は、処理単位ブロックが画面内の所定の位置である場合、当該処理単位ブロックについての前記係数発生確率が予め定めた閾値以上となるよう、変換ブロック毎に係数を最適化する量子化及び最適化しない量子化のいずれを行うか設定した後、当該設定に従って変換ブロック毎に変換係数を量子化する。【選択図】図1

Description

本発明は、動画像符号化装置、動画像符号化方法、及びプログラムに関する。
近年、デジタルビデオカメラ等の撮像装置で撮像した動画像データや、Computer Graphics(CG)により作成された動画像データの高精細化が進んでいる。それに伴い、動画像データを効率よく符号化することが望まれている。例えば、4K、8K等の動画像データの符号化においては、ピクチャ或いはフレームと呼ばれる一画面分の画像データの符号化に要する時間を短縮することや、符号化による動画像データの圧縮率を高くすることが望まれている。
動画像データを符号化する動画像符号化装置は、一画面分の画像データをn×m個の複数の処理単位ブロックに分割し、処理単位ブロック毎に符号化する。ここで、処理単位ブロックは、例えば、動画像の符号化規格の1つであるH.265/HEVCにおいてCoding Tree Unit(CTU)と呼ばれている画素ブロックである。
H.265/HEVCに従って動画像データを符号化する動画像符号化装置には、例えば、水平方向に並んだ複数のCTUを1つのグループ(CTUライン)とし、各CTUラインのCTUについての符号化を並列に行うものがある。このように、複数のCTUの符号化を並列で行うことにより、動画像符号化装置における一画面分の画像データの符号化に要する時間を短縮することが可能になる。
また、符号化による動画像データの圧縮率を高くする技術の1つとして、係数最適化と呼ばれる最適化処理が知られている。係数最適化は、予測誤差信号に対し直交変換を行うことで得られる直交変換係数を量子化する際に、量子化された直交変換係数のRate Distortion(RD)コストが低くなるよう最適化する処理である。以下、量子化された直交変換係数のことを単に係数ともいう。
この係数最適化の方法としては、例えば、Rate Distortion Optimized Quantization(RDOQ)と呼ばれる処理方法(例えば特許文献1を参照)や、係数ゼロ化と呼ばれる処理方法(例えば特許文献2を参照)が知られている。
ところで、動画像の符号化においては、1つの処理単位ブロックを複数の変換ブロックに分割し、変換ブロック毎に直交変換及び量子化を行う。例えば、H.265/HEVCに従った動画像の符号化においては、CTU内の1つのCoding Unit(CU)を複数のTransform Unit(TU)に分割し、TU毎に直交変換及び量子化を行う。1個のTUは複数の画素を含んでおり、直交変換により得られる変換係数は画素毎に算出される。
また、上記の係数最適化はTU単位で行われ、係数最適化の結果、1個のTUに含まれる全ての係数が「0」になる可能性がある。すなわち、H.265/HEVCに従った動画像の符号化において係数最適化を行う場合、1個のCUに含まれる全ての係数が「0」になる可能性がある。
特定の条件、例えば画面の左端に位置するCTU内における左上CU内の全ての係数が「0」になった場合、量子化パラメータ差分ΔQPを符号化するため量子化後に「0」以外の係数を付加する処理を行わなければならない場合がある(例えば特許文献3を参照)。
特開2011−176483号公報 特開2013−229906号公報 特開2015−111787号公報
H.265/HEVCに従った動画像の符号化においては、上述のように、例えば係数最適化により画面の左端に位置するCTU内における左上CU内の全ての係数が「0」にると、係数付加処理により改めて「0」以外の係数を付加することとなる。従って、係数最適化を行う場合、量子化後のCU(TU)に係数付加処理を行う頻度が増大し、動画像符号化装置の処理負荷の増大や符号化効率の低下を招来する可能性がある。
また、係数付加処理を行った場合、例えば、係数を最適化しない量子化により得られた係数と、係数付加処理後の係数とが異なる可能性がある。そのため、係数付加処理後の係数の値によっては、係数最適化を行う前の係数を用いた場合よりもRDコストが大きくなり、符号化効率が低下する可能性がある。
1つの側面において、本発明は、係数最適化を行うことによる動画像の符号化効率の低下を抑制することを目的とする。
1つの態様の動画像符号化装置は、予測処理部と、変換部と、量子化部と、統計情報算出部と、テーブル保持部と、を備える。予測処理部は、動画像データにおける一画面分の画像データを複数の処理単位ブロックに分割し、入力画像データと符号化済みの画像データとに基づいて処理単位ブロック毎に予測画像を生成する。変換部は、処理単位ブロックを1個の変換ブロックとして、又は処理単位ブロックを複数の変換ブロックに分割して、処理単位ブロックについての入力画像データと予測画像とを用いて生成される予測誤差信号を変換ブロック毎に直交変換する。量子化部は、変換部で変換された予測誤差信号の変換係数を変換ブロック毎に量子化する。統計情報算出部は、予測部における予測結果に基づいて統計情報を算出する。テーブル保持部は、統計情報と、量子化パラメータと、変換係数を量子化した際に0以外の係数が発生する係数発生確率とを関連付けた係数発生確率テーブルを保持する。この動画像符号化装置における量子化部は、量子化する処理単位ブロックが一画面における所定の位置である場合、処理単位ブロックに含まれる変換ブロック毎に係数を最適化する量子化と係数を最適化しない量子化のどちらを行うか設定する。どちらの量子化を行うかの設定は、当該処理単位ブロックについての前記係数発生確率が予め定めた閾値以上となるよう、統計情報、量子化パラメータ、及び係数発生確率テーブルに基づいて行う。そして、量子化部は、上記の設定に従って変換ブロック毎に変換係数を量子化する。
上述の態様によれば、係数最適化を行うことによる動画像の符号化効率の低下を抑制することが可能となる。
一実施形態に係る動画像符号化装置の機能的構成を示す図である。 係数発生確率テーブルの例を示す図である。 CTUラインの並列処理を説明する図である。 量子化部が1個のCUに対して行う処理を説明するフローチャートである。 最適化設定切替処理を説明するフローチャートである。 1個のCUにおけるTUの分割形状と第2の係数発生確率の例を示す図である。 1個目のTUの係数最適化の設定をオンからオフに変更した場合の各TUの係数発生確率の例を示す図である。 2個目のTUの係数最適化の設定をオンからオフに変更した場合の各TUの係数発生確率の例を示す図である。 係数発生確率の閾値の設定方法の例を説明する図である。 テーブル保持部の他の構成例を示す図である。 コンピュータのハードウェア構成を示す図である。
図1は、一実施形態に係る動画像符号化装置の機能的構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る動画像符号化装置1は、予測誤差信号生成部101と、直交変換部102と、量子化部103と、エントロピー符号化部104と、を備える。また、動画像符号化装置1は、逆量子化部105と、逆直交変換部106と、復号画像生成部107と、フィルタ処理部108と、フレームメモリ109と、予測処理部110と、を備える。また、動画像符号化装置1は、統計情報算出部114と、テーブル保持部115と、を更に備える。また、動画像符号化装置1の予測処理部110は、インター予測部111と、イントラ予測部112と、予測画像生成部113と、を含む。
予測誤差信号生成部101は、予測誤差信号として、原画データ(入力画像データ)と、予測画像生成部113で生成した予測画像データとの差分データを生成する。予測誤差信号生成部101は、生成した予測誤差信号を直交変換部102に出力する。
予測画像生成部113は、インター予測部111の予測結果、及びイントラ予測部112の予測結果に基づいて、歪(コスト)の最も小さい予測モードを判定し、当該予測モードに対応した予測画像を生成する。インター予測部111は、原画データと、フレームメモリ109に記憶させた参照画像データとを用いたフレーム間予測を行う。すなわち、インター予測部111は、フレームメモリ109から現符号化対象のフレームとは別の、符号化済みのフレームにおける所定領域の画像データを参照画像として読み出して予測を行う。一方、イントラ予測部112は、原画データと、現符号化対象のフレームにおける符号化済み(復号済み)の領域の画素を参照画素として予測を行う。
直交変換部102は、Discrete Cosine Transform(DCT)等の直交変換により、TU毎に予測誤差信号を周波数領域の信号(係数)に変換する。直交変換部102は、変換後の係数(以下「変換係数」という)を量子化部103に出力する。
量子化部103は、TU毎に変換係数を量子化する。量子化部103は、1個のCUに含まれる複数のTUに対し、それぞれ別個に係数最適化を行うか否かを設定する。量子化部103は、量子化パラメータ、予測誤差、及び係数発生確率に基づいて、各TUに対し量子化した変換係数の最適化を行うか否かを設定する。量子化部103は、図示しない符号化処理制御部等から量子化パラメータを取得する。また、量子化部103は、統計情報算出部114から予測誤差を取得するとともに、テーブル保持部115から係数発生確率を取得する。統計情報算出部114は、インター予測部111の予測結果、及びイントラ予測部112の予測結果を取得して予測誤差等の統計情報を算出する。テーブル保持部115は、第1の係数発生確率テーブルと、第2の係数発生確率テーブルとを保持する。第1の係数発生確率テーブルは、変換係数の最適化を行わない量子化により「0」以外の係数が発生する確率を、量子化パラメータ及び予測誤差に関連付けてテーブル化したものである。第2の係数発生確率テーブルは、変換係数の最適化を行う量子化により「0」以外の係数が発生する確率を、量子化パラメータ及び予測誤差に関連付けてテーブル化したものである。以下、変換係数の最適化を係数最適化という。また、以下の説明においては、係数最適化を行わない量子化を第1の量子化ともいい、係数最適化を行う量子化を第2の量子化ともいう。
なお、量子化部103は、第1の量子化及び第2の量子化を、それぞれ、動画像の符号化規格に従い、既知の動画像符号化における量子化処理のいずれかにより行う。また、量子化部103は、1個のCUにおける量子化後の変換係数が全て「0」となった場合、係数付加処理を行う。量子化部103は、量子化後の変換係数をエントロピー符号化部104及び逆量子化部105に出力する。
エントロピー符号化部104は、CU内の量子化された変換係数を符号化し、ビットストリームとして出力する。エントロピー符号化部104は、動画像の符号化規格に従い、既知の動画像符号化におけるエントロピー符号化処理のいずれかにより量子化後の変換係数を符号化する。
逆量子化部105は、TU毎に、量子化後の変換係数に対し逆量子化を行う。逆量子化部105は、量子化部103においてTU内の変換係数に対して行った量子化に基づいて、量子化後の変換係数を量子化前の変換係数に復元する逆量子化処理を行う。逆量子化部105は、逆量子化により得られた変換係数を、逆直交変換部106に出力する。
逆直交変換部106は、逆量子化された変換係数に対し逆直交変換を行う。逆直交変換部106は、直交変換部102において予測誤差信号に対して行った直交変換に基づいて、逆量子化された変換係数(周波数領域の信号)を空間領域の信号に復元する逆直交変換を行う。逆直交変換部106は、逆直交変換により得られた信号を復号画像生成部107に出力する。
復号画像生成部107は、予測画像生成部113から出力された予測画像のデータと、逆直交変換部106から出力された信号とを加算することで、符号化対象ブロックのブロックデータを再生した復号画像を生成する。復号画像生成部107は、生成した復号画像をフィルタ処理部108とイントラ予測部112に出力する。
フィルタ処理部108は、復号画像に生じるブロック歪等を低減するためのフィルタ処理を行う。例えば、H.256/HEVC規格に従って動画像を符号化する場合、フィルタ処理部108は、デブロッキングフィルタ処理を行うDF処理部と、Sample Adaptive Offset(SAO)処理を行うSAO処理部とを含む。DF処理部は、入力された復号画像に対しブロック歪を低減するためのデブロッキングフィルタをかけるDF処理を行う。SAO処理部は、DF処理後の画像に対し所定の方法に従って画素値にオフセットを加減算するSAO処理を行う。フィルタ処理部108は、フィルタ処理を行った復号画像を復号信号(再生ブロックデータ)としてフレームメモリ109に記憶させる。
フレームメモリ109は、フィルタ処理部108から入力された再生ブロックデータを新たな参照ピクチャのブロックデータとして記憶する。この参照ピクチャのブロックデータは、インター予測部111が参照する。
図2は、係数発生確率テーブルの例を示す図である。
本実施形態の動画像符号化装置1は、上記のように、テーブル保持部115を備える。テーブル保持部115は、図2に示すように、第1の係数発生確率テーブル115Aと、第2の係数発生確率テーブル115Bと、を保持する。第1の係数発生確率テーブル115A及び第2の係数発生確率テーブル115Bは、各TUを量子化する際に係数最適化を行うか否かを判定するために量子化部103が参照する。
係数発生確率は、量子化により1個のTU内に「0」以外の係数が発生する確率である。第1の係数発生確率テーブル115Aは、係数最適化を行わない量子化(第1の量子化)における係数発生確率を、量子化パラメータQP及び予測誤差と関連付けてテーブル化したものである。また、第2の係数発生確率テーブル115Bは、係数最適化を行う量子化(第2の量子化)における係数発生確率を、量子化パラメータQP及び予測誤差と関連付けてテーブル化したものである。
量子化パラメータQP、予測誤差、及び係数発生確率の間には、次の2つの相関関係が存在する。第1の相関関係は、予測誤差の値が大きい場合、量子化後の変換係数が「0」ではない確率(係数発生確率)が高い、という関係である。第2の相関関係は、量子化パラメータQPが小さい場合、量子化後の変換係数が「0」ではない確率(係数発生確率)が高い、という関係である。
そのため、第1の係数発生確率テーブル115Aは、量子化パラメータQPを一定の値(例えば0から7のいずれかの値)に固定した場合、予測誤差が大きくなるほど第1の係数発生確率が高くなるようにしてある。また、第1の係数発生確率テーブル115Aは、予測誤差を一定の値(例えば0から100までいずれかの値)に固定した場合、量子化パラメータQPが小さいほど係数発生確率が高くなるようにしてある。
同様に、第2の係数発生確率テーブル115Bは、量子化パラメータQPを一定の値(例えば0から7のいずれかの値)に固定した場合、予測誤差が大きくなるほど第2の係数発生確率が高くなるようにしてある。また、第2の係数発生確率テーブル115Bは、予測誤差を一定の値(例えば0から100までいずれかの値)に固定した場合、量子化パラメータQPが小さいほど係数発生確率が高くなるようにしてある。
また、上記のように、係数最適化を行う量子化は、係数最適化を行わない量子化に比べて、量子化後の変換係数が全て「0」になる確率が高い。すなわち、最適化した場合の第2の係数発生確率は、最適化しない場合の第1の係数発生確率よりも低くなる。従って、第2の係数発生確率テーブル115Bにおける係数発生確率は、それぞれ、量子化パラメータQP及び予測誤差の値の組み合わせが同じである第1の係数発生確率テーブル115Aにおける係数発生確率以下となる。
なお、量子化パラメータQP、予測誤差、及び係数発生確率の間に存在する第1及び第2の相関関係はいずれも定性的な関係である。そのため、第1の係数発生確率テーブル115A及び第2の係数発生確率テーブル115Bにおける係数発生確率の値は、それぞれ、予め用意した複数種類の動画像データを量子化した際の係数発生確率に基づいて適宜設定すればよい。また、第1の係数発生確率テーブル115A及び第2の係数発生確率テーブル115Bにおける量子化パラメータQPの分割態様は、図2に示した例に限らず、例えば、4個の連続したQP値毎に分割する態様でも良い。同様に、第1の係数発生確率テーブル115A及び第2の係数発生確率テーブル115Bにおける予測誤差の分割態様は、図2に示した例に限らず、例えば、50毎に分割する態様でも良い。
図3は、CTUラインの並列処理を説明する図である。
本実施形態の動画像符号化装置1は、動画像符号化の規格の1つであるH.265/HEVCに従って動画像データを符号化する。この動画像符号化装置1は、例えば、図3に示すように、1つのピクチャ(フレーム)2をn×m個のCTU(0,0)〜CTU(n−1,m−1)に分割し、CTU毎に予測処理、変換処理、量子化処理等を行う。
また、動画像符号化装置1は、水平方向に並んだn個のCTUを1つのグループ(CTUライン)LNとし、各CTUラインLN〜LNn−1の左端に位置するCTUから順に符号化処理を行うものとする。更に、動画像符号化装置1は、複数のCTUラインLN〜LNm−1の符号化を並列に行う。図3に示した例では、ピクチャ2の上端側に位置する3つのCTUラインLN〜LNのCTUの符号化処理が並列に行われている。この際、動画像符号化装置1は、例えば、CTUラインLNにおける左から3個目のCTU(2,1)の符号化を開始すると、1つ下のCTUラインLNにおける左端のCTU(0,2)を開始する。
動画像符号化装置1は、符号化処理の対象に指定されたCTUに設定されたCUに対し予測処理、予測画像の生成処理、予測誤差信号の生成処理、直交変換処理、及び量子化処理を順次行う。予測処理は、インター予測部111及びイントラ予測部112が行う。予測画像の生成処理は、予測画像生成部113が行う。予測誤差信号の生成処理は、予測誤差信号生成部101が行う。直交変換処理は、直交変換部102が行う。量子化処理は、量子化部103が統計情報算出部114等と協働して行う。統計情報算出部114は、上記のように、インター予測部111の予測結果及びイントラ予測部112の予測結果に基づいて予測誤差を含む統計情報を算出する。
本実施形態の動画像符号化装置1が行う予測処理、予測画像の生成処理、予測誤差画像の生成処理、及び直交変換処理は、それぞれ、H.265/HEVC規格に従って動画像データを符号化する既知の動画像符号化装置において行われる処理でよい。動画像符号化装置1は、CU内のTU毎に、予測誤差画像の生成処理、直交変換処理、量子化処理、逆量子化処理、逆直交変換処理、及び復号画像生成処理を行う。動画像符号化装置1は、量子化部103において当該CUに含まれる各TUの変換係数を量子化する。本実施形態に係る量子化部103は、各CUに対し、図4及び図5に示したような量子化処理を行う。以下、本実施形態の動画像符号化装置1における量子化部103が行う処理について、図4及び図5を参照して説明する。なお、以下の説明では、図3に示したように、各CTUラインにおけるCTUの符号化は画面(ピクチャ2)の左端に位置するCTUから順に行うものとする。
図4は、量子化部が1個のCUに対して行う処理を説明するフローチャートである。図5は、最適化設定切替処理を説明するフローチャートである。
動画像符号化装置1の量子化部103は、図4に示すように、まず、量子化するCUの位置が画面の左端に位置するCTU内の最左上位置であるか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1において、量子化部103は、例えばCUの位置情報に基づいて、当該CUの位置が画面(ピクチャ2)の左端に位置するCTU内の最左上であるか否かを判定する。なお、CTU内の各CUに対する処理をZスキャン順で行う場合、ステップS1では、CTU内のCUのうち最初に処理を行うCUであるか否かによりCTU内の最左上位置であるか否かを判定してもよい。
量子化するCUの位置が画面の左端に位置するCTU内の最左上位置ではない場合(ステップS1;No)、量子化部103は、CUに含まれる全TUの係数最適化の設定をオンにする(ステップS2)。すなわち、ステップS2において、量子化部103は、全てのTUに対し第2の量子化、すなわち係数最適化を行う量子化をするよう設定する。その後、量子化部103は、量子化処理(ステップS8)以降の処理を行う。
一方、量子化するCUの位置が画面の左端に位置するCTU内の最左上位置である場合(ステップS1;Yes)、量子化部103は、次に、CU(TU)についての量子化パラメータQP及び予測誤差の値を取得する(ステップS3)。ステップS3において、量子化部103は、符号化処理全体の制御を行う図示しない制御部等から量子化パラメータQPの値を取得する。また、ステップS3において、量子化部103は、統計情報算出部114から予測誤差の値等の統計情報を取得する。統計情報算出部114は、インター予測部111及びイントラ予測部112から予測結果を取得し、CUについての統計情報を算出する。また、統計情報算出部114は、所定の期間、例えば1つのピクチャ2の符号化が完了するまで、算出した統計情報を保持しておく。
次に、量子化部103は、CUに含まれる全TUの係数最適化の設定をオンにする(ステップS4)。ステップS4において、量子化部103は、全てのTUに対し第2の量子化、すなわち係数最適化を行う量子化をするよう設定する。
次に、量子化部103は、テーブル保持部115の第2の係数発生確率テーブル115Bを参照し、第2の係数発生確率を用いてCU全体についての係数発生確率PAを算出する(ステップS5)。ステップS5において、量子化部103は、CU内のTU毎に、量子化パラメータQPの値及び予測誤差の値をキー情報として、第2の係数発生確率テーブル115Bから対応する第2の係数発生確率を読み出す。その後、量子化部103は、読み出した第2の係数発生確率を各TUの係数発生確率PTとし、全TUに対し係数最適化を行った場合のCU全体についての係数発生確率PAを算出する。CU全体についての係数発生確率PAは、例えば、下記式(1)を用いて算出する。
Figure 2017069707
式(1)において、係数発生確率PTの添え字kは、CU内のK個のTUを識別するために各TUに付した通し番号を表す数値である。この添え字kで表される通し番号は、例えば、CU内において量子化を行う順に付しておく。
式(1)における1−PTは、TUを量子化した際に係数が発生しない確率、言い換えるとTU内の量子化後の係数が全て「0」になる確率を表している。式(1)の右辺は、各TUに係数が発生しない確率1−PTの積で与えられる全TUに量子化後の係数が発生しない確率を、1から引いた値である。よって、式(1)で表されるCU全体についての係数発生確率PAは、CU内に「0」以外の係数が発生する確率を表している。
CU全体についての係数発生確率PAを算出すると、量子化部103は、次に、算出した係数発生確率PAを閾値Nと比較し、PA≧Nであるか否かを判定する(ステップS6)。PA≧Nの場合(ステップS6;Yes)、量子化部103は、次に、CU内の各TUに対する量子化処理(ステップS8)を行う。
一方、係数発生確率PAと閾値Nとの大小関係がPA<Nの場合(ステップS6;No)、量子化部103は、次に、最適化設定切替処理(ステップS7)を行う。ステップS7において、量子化部103は、CU全体についての係数発生確率PAが閾値N以上(P≧N)になるまで、第1の係数発生確率と第2の係数発生確率との差分値Dが大きいTUから順に係数発生確率PTを第1の係数発生確率に変更する。そして、ステップS7の最適化設定切替処理を終えると、量子化部103は、次に、CU内の各TUに対する量子化処理(ステップS8)を行う。
ステップS8の量子化処理は、CU内のTU毎に係数最適化の設定に基づいて行われる。すなわち、CU内の全TUのうち係数最適化の設定がオンになっているTUについては、係数を最適化する第2の量子化により変換係数を量子化する。一方、係数最適化の設定がオフになっているTUについては、係数を最適化しない第1の量子化(いわゆる通常の量子化)により変換係数を量子化する。第2の量子化及び第1の量子化には、それぞれ、H.265/HEVC規格において行われる既知の量子化処理のいずれかを適用する。
ステップS8の量子化処理を終えると、量子化部103は、次に、CUの位置が画面の左端に位置するCTU内の最左上位置であり、かつCU内の量子化後の係数が全て0であるか否かを判定する(ステップS9)。CUの位置が画面の左端に位置するCTU内の最左上位置ではない場合、又はCU内に0以外の量子化係数がある場合(ステップS9;No)、量子化部103は、1個のCUに対する処理を終了する。この場合、量子化部103は、ステップS8の量子化処理の結果をエントロピー符合部104に出力する。
一方、CUの位置が画面の左端に位置するCTU内の最左上位置であり、かつCU内の量子化係数が全て0である場合(ステップS9;Yes)、量子化部103は、ステップS8の量子化処理の結果を用いて係数付加処理(ステップS10)を行う。ステップS10において、量子化部103は、既知の動画像の符号化における係数付加処理のいずれかを行う。そして、ステップS10の係数付加処理を終えると、量子化部103は、係数付加処理後の係数をエントロピー符合部104に出力して、1個のCUに対する処理を終了する。
このように、量子化部103は、CU内の全TUの係数発生確率を第2の係数発生確率として算出したCUについての係数発生確率PAが閾値Nよりも小さい場合、最適化設定切替処理(ステップS7)を行ってから量子化処理(ステップS8)を行う。量子化部103は、最適化設定切替処理として、例えば、図5に示したような処理を行う。図5は、最適化設定切替処理を説明するフローチャートである。
最適化設定切替処理において、量子化部103は、まず、各TUの係数発生確率の差分値Dを算出し、差分値Dの大きさ順にTUをソートする(ステップS701)。ステップS701において、量子化部103は、テーブル保持部115の第1の係数発生確率テーブル115Aを参照し、各TUについての第1の係数発生確率を取得する。そして、量子化部103は、取得した第1の係数発生確率と、ステップS5において取得した第2の係数発生確率とを用い、各TUについての係数発生確率の差分値Dを算出する。その後、量子化部103は、算出した差分値Dの大きさ順にTUをソートする。なお、差分値Dが同じ値であるTUが複数存在する場合、量子化部103は、例えば、当該複数のTUについて、量子化する際の順番が早いTUから順にソートする。
ステップS701のソートを終えると、量子化部103は、次に、係数最適化の設定がオンであるTUがあるか否かをチェックする(ステップS702)。係数最適化の設定がオンであるTUがない場合(ステップS702;No)、量子化部103は、各TUの係数最適化の設定を保持し(ステップS707)、最適化設定切替処理を終了する(リターン)。
一方、係数最適化の設定がオンであるTUがある場合(ステップS702;Yes)、量子化部103は、係数最適化の設定がオンであるTUのうち差分値Dが最も大きいTUの係数最適化の設定をオフに変更する(ステップS703)。また、ステップS703の処理の後、量子化部103は、係数最適化の設定をオフに変更したTUの係数発生確率PTを、第2の係数発生確率から第1の係数発生確率に変更する(ステップS704)。
ステップS703,S704の処理の後、量子化部103は、現時点における各TUの係数最適化の設定に基づいて、CU全体についての係数発生確率PAを算出する(ステップS705)。ステップS705において、量子化部103は、上記の式(1)を用いて係数発生確率PAを算出する。なお、ステップS705において、量子化部103は、係数最適化の設定がオンであるTUの係数発生確率PTには第2の係数発生確率を用いる。また、量子化部103は、係数最適化の設定がオフであるTUの係数発生確率PTには第1の係数発生確率を用いる。
次に、量子化部103は、ステップS705で算出した係数発生確率PAを閾値Nと比較し、PA≧Nであるか否かを判定する(ステップS706)。PA≧Nの場合(ステップS706;Yes)、量子化部103は、CU内の各TUの係数最適化の設定を保持し(ステップS707)、最適化設定切替処理を終了する。
一方、PA<Nの場合(ステップS706;No)、量子化部103は、ステップS702の判定処理に戻る。以降、量子化部103は、全てのTUに対する係数最適化の設定がオフになるか、又はPA≧Nになるまで、ステップS702〜S706の処理を繰り返す。
このように、量子化部103は、処理対象のCUの位置が画面の左端に位置するCTU内の最左上位置である場合、CU全体についての係数発生確率PAが閾値N以上になるよう、各TUの係数最適化のオン/オフの設定を切り替える。このとき、量子化部103は、まず、全TUの係数最適化の設定をオンにした状態で算出した係数発生確率PAを閾値Nと比較する。そして、PA<Nとなる場合、量子化部103は、係数最適化の設定がオフであるときの係数発生確率と係数最適化の設定でオンであるときの係数発生確率との差分値Dが大きいTUから順に、PA≧Nとなるまで係数最適化の設定をオフにしていく。
各TUの係数発生確率は、上述したように、量子化パラメータQP及び予測誤差と相関がある。また、量子化パラメータQP及び予測誤差が同じ値である場合、各TUの係数発生確率は、係数最適化を行わない量子化と対応する第1の係数発生確率のほうが、係数最適化を行う量子化と対応する第2の係数発生確率よりも高い。そのため、あるTUにおける係数最適化の設定をオンからオフに変更すると、係数発生確率PTが大きくなり、当該TUに係数が全く発生しない確率1−PTは小さくなる。
従って、全てのTUの係数最適化の設定をオンにした状態から、いくつかのTUの係数最適化の設定をオフに変更することで、式(1)における量子化後の係数が全く発生しない確率Π(1−PT)の値が小さくなる。すなわち、全てのTUの係数最適化の設定をオンにした状態から、いくつかのTUの係数最適化の設定をオフに変更することで、式(1)から算出されるCU全体についての係数発生確率PAは大きくなる。
これにより、量子化部103では、画面の左端に位置するCTU内の最左上に位置するCUに対し量子化を行う際にCU内のTUの係数が全て0になる確率(頻度)を少なくすることが可能になる。そのため、量子化部103では、画面の左端に位置するCTU内の最左上に位置するCUを量子化した後、当該CUに対して係数付加処理を行う頻度を少なくすることが可能になる。また、CU全体についての係数発生確率PAがPA≧NになったときにCU内に係数最適化の設定がオンのTUがある場合、量子化部103は、CU内のいくつかのTUに対し係数を最適化する第2の量子化を行う。そのため、CU内のいくつかのTUについては量子化後の係数が最適化されることとなり、その分RDコストが良くなる(低くなる)。従って、本実施形態に係る動画像符号化装置は、係数付加処理による符号化効率の低下を抑制しつつ、係数の最適化による画質の向上を図ることができる。
以下、図4及び図5のフローチャートに沿った処理についての具体例を、図6A〜図6Cを参照して説明する。
図6Aは、1個のCUにおけるTUの分割形状と第2の係数発生確率の例を示す図である。図6Bは、1個目のTUの係数最適化の設定をオンからオフに変更した場合の各TUの係数発生確率の例を示す図である。図6Cは、2個目のTUの係数最適化の設定をオンからオフに変更した場合の各TUの係数発生確率の例を示す図である。
本実施形態の動画像符号化装置1における量子化部103は、図4及び図5に示した手順で各CUに対する量子化処理を行う。
上記のH.265/HEVC規格に従った動画像の符号化では、CTU内のCUに対する予測誤差信号の直交変換処理及び量子化処理を行う際、1個のCU内に1個又は2個以上のTUを設定し、TU単位で直交変換処理及び量子化処理を行う。1個のCU内に2以上のTUを設定する場合、動画像符号化装置1では、例えば、図6Aに示すようにCU内を再帰的に四分木分割する。
図6Aに示したCUは64×64画素の正方画素ブロックであり、まず32×32画素の4つのTUに分割している。この4つのTUのうち、CU内の右上に位置するTUは、更に16×16画素の4つのTUに分割している。また、この4つの16×16画素のTUのうち、右下に位置するTUは、更に8×8画素の4つのTUに分割している。
この図6Aに示したCUに対して量子化処理を行う場合、量子化部103は、Zスキャンと呼ばれるスキャン手順に従ってCU内の各TUに対する量子化処理を行う。すなわち、量子化部103は、図6AのCU内に対しTUの添え字kの値が小さいTUから順(TU,TU,TU,TU,・・・,TU,TUの順)に量子化を行う。
量子化部103では、まず、ステップS1においてCUの位置が画面の左端に位置するCTU内の最左上位置であるか否かを判定する。そして、CUの位置が画面の左端に位置するCTU内の最左上位置である場合、量子化部103は、各TUについての量子化パラメータQP及び予測誤差を取得するとともに、CU内の全TUの係数最適化の設定をオンにする。その後、量子化部103は、取得した量子化パラメータQP及び予測誤差をキー情報として第2の係数発生確率テーブル115Bを参照し、各TUの係数発生確率PTを取得する。図6Aには、第2の係数発生確率テーブル115Bから読み出した各TUの係数発生確率PTの例を示している。
図6Aに示したCUの位置が画面の左端に位置するCTU内の最左上であり、かつ全TUの係数最適化の設定がオンである場合、量子化部103は、式(1)を用い、CU全体についての係数発生確率PAを次のように算出する。
PA=1-{(1-PT0)×(1-PT1)×(1-PT2)×(1-PT3)×…×(1-PT8)×(1-PT9)}
=1-{(1-0.15)×(1-0.01)×(1-0)×(1-0.03)×…×(1-0.1)×(1-0.1)}
=1-{0.85×0.99×1×0.97×…×0.9×9.9}
=0.38
すなわち、図6Aに示したCU全体についての係数発生確率PAは、0.38(38%)となる。
ここで、ステップS6において係数発生確率PAと比較する閾値Nが0.38以下であれば、PA≧Nとなる。PA≧Nの場合、量子化部103は、全てのTUの係数最適化の設定をオンにしたまま量子化処理を行う。
一方、閾値Nが0.38よりも大きい場合、PA<Nとなる。PA<Nの場合、量子化部103は、図5に示したような最適化設定切替処理を行う。最適化設定切替処理を行う場合、量子化部103は、第1の係数発生確率テーブル115Aを参照して各TUについての係数発生確率の差分値Dを算出し、差分値Dの大きい順にTUをソートする。その後、量子化部103は、差分値Dが最も大きいTUの係数最適化の設定をオンからオフに変更する。
ここで、図6Aに示したCU内の各TUのうち、左下に位置する32×32画素のTUにおける差分値Dが最大であったとする。この場合、量子化部103は、当該TUの係数最適化の設定をオンからオフに変更する(ステップS703)。
また、係数最適化の設定を変更したTUは、予測誤差が201〜300の間の値であり、かつ量子化パラメータQPが56〜63の間の値であったとする。この場合、図2Aに示した第1の係数発生確率テーブル115Aから、TUの第1の係数発生確率は25%となる。そのため、量子化部103は、TUの係数最適化の設定を変更した後、図6Bに示すように当該TU8の係数発生確率PTを10%(0.1)から25%(0.25)に変更する(ステップS704)。
その後、量子化部103は、式(1)を用い、図6Bに示したCU全体についての係数発生確率PAを次のように算出する(ステップS705)。
PA=1-{(1-PT0)×(1-PT1)×(1-PT2)×(1-PT3)×…×(1-PT8)×(1-PT9)}
=1-{(1-0.15)×(1-0.01)×(1-0)×(1-0.03)×…×(1-0.25)×(1-0.1)}
=1-{0.85×0.99×1×0.97×…×0.75×9.9}
=0.48
すなわち、CU内の1個のTUの係数最適化の設定をオンからオフに変更したことにより、CU全体についての係数発生確率PAが0.38から0.48に増加する。
ここで、上記の閾値Nが0.48以下であれば、ステップS705で算出した係数発生確率PAと閾値Nとの大小関係は、PA≧Nとなる。ステップS706においてPA≧Nであった場合、量子化部103は、TUの係数最適化の設定のみがオフであり、残りの全てのTUの係数最適化の設定はオンであるという設定情報を保持し、最適化設定切替処理を終了する。これにより、量子化処理108では、TUのみが第1の量子化により量子化され、残りの全てのTUは第2の量子化により量子化される。
一方、閾値Nが0.48よりも大きい場合(PA<N)、量子化部103は、係数発生確率の差分値Dが2番目に大きいTUの係数最適化の設定をオンからオフに変更する。
ここで、図6Bに示したCU内の各TUの差分値Dうち、TUにおける差分値Dが2番目に大きい値であったとすると、量子化部103は、当該TUの係数最適化の設定をオンからオフに変更する(ステップS703)。
また、係数最適化の設定を変更したTUは、予測誤差が101〜200の間の値であり、かつ量子化パラメータQPが56〜63の間の値であったとする。この場合、図2Bに示した第1の係数発生確率テーブル115Aから、TUの第1の係数発生確率は10%となる。そのため、量子化部103は、TUの係数最適化の設定を変更した後、図6Cに示すように、当該各TUの係数発生確率PTを3%(0.03)から10%(0.1)に変更する(ステップS704)。
その後、量子化部103は、式(1)を用い、図6Cに示したCU全体についての係数発生確率PAを次のように算出する(ステップS705)。
PA=1-{(1-PT0)×(1-PT1)×(1-PT2)×(1-PT3)×…×(1-PT8)×(1-PT9)}
=1-{(1-0.15)×(1-0.01)×(1-0)×(1-0.1)×…×(1-0.25)×(1-0.1)}
=1-{0.85×0.99×1×0.9×…×0.75×9.9}
=0.52
ここで、上記の閾値Nが0.52以下であれば、ステップS705で算出した係数発生確率PAと閾値Nとの大小関係は、PA≧Nとなる。ステップS706においてPA≧Nであった場合、量子化部103は、TU,TUの係数最適化の設定がオフであり、残りの全てのTUの係数最適化の設定はオンであるという設定情報を保持し、最適化設定切替処理を終了する。
一方、閾値Nが0.52よりも大きい場合(PA<N)、量子化部103は、ステップS703において係数発生確率の差分値Dが3番目に大きいTUの係数最適化の設定をオンからオフに変更する。以降、量子化部103は、PA≧Nとなるか、全TUの係数最適化の設定がオフになるまで、上記の手順に沿った処理を繰り返す。
このように、ステップS7の最適化設定切替処理において係数最適化の設定をオンからオフに変更するTUの数は、閾値Nの値に依存している。以下、閾値Nの値の設定方法について、図7を参照して説明する。
図7は、係数発生確率の閾値の設定方法の例を説明する図である。なお、図7には、閾値Nの設定方法を説明する図として、係数発生確率とRDコスト(画質)との関係を表すグラフを示している。図7のグラフにおける横軸は、10個のTUに分割されているCUを量子化する場合の係数最適化を行うTUの数である。また、図7のグラフにおける縦軸は、RDコストであり、上に行くほどRDコストの値が大きくなる(すなわち画質が低下する)。
図7に示したグラフにおけるC0は、CU内の全てのTUの係数最適化の設定がオフである場合、すなわち全てのTUに対して第1の量子化(係数を最適化しない量子化)を行った場合のRDコストの値を示している。また、図7におけるC1は、CU内の全てのTUの係数最適化の設定がオンである場合、すなわち全てのTUに対して第2の量子化(係数を最適化する量子化)を行った場合のRDコストの値を示している。更に、図7におけるC2は、全てのTUに対して第2の量子化を行った結果全ての係数が「0」となり、係数付加処理を行った場合のRDコストの値を示している。
動画像を符号化したときの最終的な画質の期待値は、係数付加処理を行った場合のRDコストC2、係数最適化を行った場合のRDコストC1、及びCU全体についての係数発生確率PAから求めることができる。
図7に示したように、係数付加処理を行った場合のRDコストC2は、全てのTUに対して第1の量子化を行った場合のRDコストC0よりも大きくなる。そのため、係数付加処理を行った場合の画質は、全てのTUに対して第1の量子化を行った場合の画質よりも低下する。
また、全てのTUに対して第2の量子化を行った場合のRDコストC1は、全てのTUに対して第1の量子化を行った場合のRDコストC0よりも小さくなる。そして、いくつかのTUに対して第2の量子化を行う場合のRDコストは、図7に示した曲線EP1、すなわち全てのTUに対して第1の量子化を行った場合のRDコストC0と、全てのTUに対して第2の量子化を行った場合のRDコストC1とを結ぶ曲線で表される。そのため、本実施形態のようにCU内のTU毎に係数最適化の設定をした場合、最適化するTUの数が増えるにつれてRDコストが小さくなり、画質が向上する。
なお、図7に示したRDコストC1及び曲線EP1は、係数付加処理を行わなくてよい場合、すなわち量子化後のCU内に「0」以外の係数が発生している場合のRDコスト及びRDコストの変化を示している。よって、図7に示したRDコストC1及び曲線P1は、CU全体についての係数発生確率PAが1(100%)である場合のRDコスト及びRDコストの変化を表しているといえる。
これに対し、係数付加処理を行った場合のRDコストC2は、CU内の係数が全て「0」になった場合のRDコストを表している。よって、係数付加処理を行った場合のRDコストC2は、CU全体についての係数発生確率PAが0(0%)である場合のRDコストを表しているともいえる。
上記のRDコストC1,C2と係数発生確率PAとの関係から、係数発生確率PAが0<PA<1である場合のRDコストの期待値は、曲線EP1とRDコストC2との間の値となり、かつ係数発生確率PAの値が大きいほど曲線P1に近づく。例えば、係数発生確率PAを0.25にした場合、0.5にした場合、及び0.75にした場合の3通りでRDコストの期待値を算出すると、それぞれ、曲線EC(PA=0.25)、EC(PA=0.5)、及びEC(PA=0.75)のようになる。
また、図6A〜図6Cに示したCUにおけるCU全体についての係数発生確率PAに基づいて算出したRDコストの期待値を図7に重ねて示すと、それぞれ、点PAC0,PAC1,及びPAC2の位置になる。更に、図6Cに示したCUに対し差分値Dが大きいTUから順に係数最適化の設定を変更して係数発生確率PAを求めRDコストを算出すると、それぞれのRDコストの期待値は、例えば図7に示した点PAC3〜PAC10の位置になる。
ここで、ステップS6等で係数発生確率PAと比較する閾値Nについて考える。
例えば、PA=0.25である場合のRDコストの期待値は、図7に示した曲線EC(PA=0.25)で表される。そのため、閾値Nを0.25(N=0.25)に設定した場合、係数発生確率PAが0.25よりも大きくなると、RDコストが曲線EC(PA=0.25)で表される値よりも小さくなる。
すなわち、閾値Nを0.25に設定した場合、図6Aに示したCU全体についての係数発生確率PA(=0.38)は閾値Nよりも大きくなる。従って、閾値Nを0.25に設定した場合、量子化部103は、図6Aに示したCUに対して最適化設定切替処理(ステップS7)を行わない。よって、閾値Nを0.25に設定した場合、図6Aに示したCUに対する量子化では、全てのTUに対して係数の最適化が行われる。
ところが、図6Aに示したCUにおいては、上述のように、係数発生確率の差分値Dが大きい2個のTUに対する係数最適化の設定をオフにして量子化したほうがRDコストの期待値が小さくなり、画質が向上する。そのため、閾値Nを小さい値に設定した場合、係数最適化を行うTUの数が多くなるものの、RDコストが大きくなり画質が劣化する可能性がある。しかも、閾値Nが小さい場合、CU全体についての係数発生確率PAが小さくなるので、CU内の係数が全て「0」になる可能性が高くなる。従って、閾値Nが小さく係数を最適化するTUの数が多い場合、係数付加処理を行う頻度が多くなり、符号化効率の低下や画質の劣化を招来する可能性がある。
一方、閾値Nを大きな値(例えば、N=0.75)にした場合、図7に示したように、係数を最適化するTUの数を変えて算出したRDコストの期待値PAC0〜PAC10が全て曲線EC(N=PA=0.75)で表される値よりも大きくなる可能性がある。この場合、量子化部103は、図6Aに示したCU内の全てのTUに対して係数を最適化しない第1の量子化を行う。よって、閾値Nを大きな値にした場合、係数最適化によるRDコストの低減、言い換えると係数最適化による符号化効率や画質の向上といった効果を得難くなる。
上記の点を考慮すると、図7に示した例においては、閾値Nを0.5(N=0.5)にすることが好ましいといえる。N=0.5にした場合、図6Cに示したCUのように係数発生確率の差分値が大きい2個のTU及びTUの係数最適化の設定をオンからオフに変更すると、RDコストの期待値PAC2が曲線EC(PA=0.5)よりも小さくなる。このため、当該CUに対し、量子化部103は、TU及びTUには係数を最適化しない量子化を行い、残りのTUには係数を最適化する量子化を行う。このときのRDコストの期待値PAC2は、当該CUについて係数最適化の設定がオンであるTUの数を変えて算出したRDコストの期待値PAC0〜PAC10のうち最も値が小さい。従って、図7に示した例においては、閾値Nを0.5(N=0.5)にすると、図6Aに示したCUについてのRDコストを最小値又は最小値に近い値にすることができる。また、閾値Nを0.5にすると、CU全体についての係数発生確率PAが0.5よりも大きい状態でCUを量子化するため、CU内の全ての係数が「0」になる確率、言い換えると係数付加処理を行う確率は0.5(50%)未満となる。そのため、全てのTUの係数最適化の設定をオンにして量子化した場合に比べて、係数付加処理を行う頻度は低くなる。したがって、本実施形態の動画像符号化装置1は、量子化部103において係数最適化を行うことによる量子化後の係数付加処理の頻度の増大を抑制することが可能となる。よって、本実施形態の動画像符号化装置1は、係数最適化動画像の符号化効率の低下を抑制することが可能になる。
なお、図7に示した曲線EP1,EC(PA=0.25),EC(PA=0.5),及びEC(PA=0.75)の分布は、入力する映像の特性や量子化値によって変化する。従って、閾値Nは、例えば、事前に収集した評価映像の符号化結果から得られるCU内の係数発生確率、係数付加処理を行ったときのRDコスト、及び係数最適化を行ったときのRDコスト等の平均値と、所望の画質(RDコスト)とに応じて適宜設定すればよい。
また、図2には、テーブル保持部115が保持する係数発生確率テーブルとして、第1の係数発生確率テーブル115Aと第2の係数発生確率テーブル115Bとの1組の係数発生確率テーブルを示している。しかしながら、係数発生確率テーブルは、これに限らず、複数組の係数発生確率テーブルを用意し、テーブル保持部115に保持させてもよい。
図8は、テーブル保持部の他の構成例を示す図である。図8に示したテーブル保持部115は、インター予測用の係数発生確率テーブル1151と、イントラ予測用の係数発生確率テーブル1152とを保持する。
インター予測用の係数発生確率テーブル1151は、インター予測により生成した予測画像と原画像との予測誤差信号を直交変換し量子化したときの係数発生確率についてのテーブルである。インター予測用の係数発生確率テーブル1151は、第1の係数発生確率テーブル1151Aと、第2の係数発生確率テーブル1151Bとを含む。第1の係数発生確率テーブル1151Aは、係数を最適化しない場合の係数発生確率と、量子化パラメータQPと、予測誤差とを関係付けたテーブルである。第2の係数発生確率テーブル1151Bは、係数を最適化する場合の係数発生確率と、量子化パラメータQPと、予測誤差とを関係付けたテーブルである。
イントラ予測用の係数発生確率テーブル1152は、イントラ予測により生成した予測画像と原画像との予測誤差信号を直交変換し量子化したときの係数発生確率についてのテーブルである。イントラ予測用の係数発生確率テーブル1152は、第1の係数発生確率テーブル1152Aと、第2の係数発生確率テーブル1152Bとを含む。
第1の係数発生確率テーブル1152Aは、係数を最適化しない場合の係数発生確率と、量子化パラメータQPと、予測誤差とを関係付けたテーブルである。第2の係数発生確率テーブル1152Bは、係数を最適化する場合の係数発生確率と、量子化パラメータQPと、予測誤差とを関係付けたテーブルである。
インター予測用及びイントラ予測用の2組の係数発生確率テーブル1151,1152を用いる場合、量子化部103は、処理対象のCUについての予測誤差信号がインター予測及びイントラ予測のどちらの予測画像に基づいて作成されたかを判定する。量子化部103は、この判定を、図5に示したステップS5において、又はステップS5よりも前に行う。予測誤差信号がインター予測に基づいて作成されたCUである場合、量子化部103は、インター予測用の係数発生確率テーブル1151を参照してCU内の各TUに対する係数最適化の設定のオン/オフを決定する。また、予測誤差信号がイントラ予測に基づいて作成されたCUである場合、量子化部103は、イントラ予測用の係数発生確率テーブル1152を参照してCU内の各TUに対する係数最適化の設定のオン/オフを決定する。
このように、インター予測及びイントラ予測のどちらの予測画像を用いているかにより参照する係数発生確率テーブルを変えることにより、それぞれの予測における係数発生確率の傾向に応じて係数最適化の設定のオン/オフを決定することが可能になる。そのため、インター予測かイントラ予測かによらず1組の係数発生確率テーブルを参照する場合に比べて、係数最適化の設定のオン/オフのより適切な切替が可能となる。
また、テーブル保持部115で保持する係数発生確率テーブルは、インター予測用とイントラ予測用とに限らず、符号化する動画像の特徴、例えば、被写体の複雑さや動きの速さ等に応じた複数組の係数発生確率テーブルであってもよい。
また、図1に示した動画像符号化装置1の機能的構成は一例に過ぎず、適用する符号化規格等に応じて一部の構成を省略又は変更してもよい。また、図4及び図5に示したフローチャートは一例に過ぎず、適用する符号化規格等に応じて一部の処理を省略又は変更してもよい。更に図3に示したCTUラインの並列処理は一例に過ぎず、並列処理を行うCTUラインの数は動画像符号化装置1の処理性能や適用する符号化規格等に応じて設定すればよい。
上記の動画像符号化装置1は、例えば、コンピュータと、コンピュータに図4及び図5に示した処理を含む動画像の符号化処理を実行させるプログラムとにより実現可能である。以下、動画像符号化装置1として動作させることが可能なコンピュータについて、図9を参照して説明する。
図9は、コンピュータのハードウェア構成を示す図である。図9に示すように、コンピュータ5は、Central Processing Unit(CPU)501と、主記憶装置502と、補助記憶装置503と、入力装置504と、表示装置505と、Digital Signal Processor(DSP)506と、インタフェース装置507と、通信装置508と、記憶媒体駆動装置509と、を備える。コンピュータ5におけるこれらの要素501〜509は、バス510により相互に接続されており、要素間でのデータの受け渡しが可能になっている。
CPU 501は、オペレーティングシステムを含む各種のプログラムを実行することによりコンピュータ5の全体の動作を制御する演算処理装置である。
主記憶装置502は、Read Only Memory(ROM)及びRandom Access Memory(RAM)を含む。ROMには、例えばコンピュータ5の起動時にCPU 501が読み出す所定の基本制御プログラム等が予め記録されている。また、RAMは、CPU 501が各種のプログラムを実行する際に、必要に応じて作業用記憶領域として使用する。RAMは、例えば、図4及び図5に示した処理で用いる係数発生確率PT,PAや係数発生確率の差分値Dの保持等に利用可能である。
補助記憶装置503は、Hard Disk Drive(HDD)やSolid State Drive(SSD)等の主記憶装置502に比べて容量の大きい記憶装置である。補助記憶装置503には、CPU 501によって実行される各種のプログラムや各種のデータ等を記憶させる。補助記憶装置503に記憶させるプログラムとしては、例えば、図4及び図5に示した処理を含む動画像の符号化処理をコンピュータ5に実行させるプログラムが挙げられる。また、補助記憶装置503に記憶させるデータとしては、例えば、撮像装置から取得した動画像データや符号化した動画像データ等が挙げられる。また、補助記憶装置503は、図4及び図5に示した処理で用いる係数発生確率テーブルの保持等にも利用可能である。
入力装置504は、例えばキーボード装置やマウス装置であり、コンピュータ5のオペレータにより操作されると、その操作内容に対応付けられている入力情報をCPU 501に送信するものである。
表示装置505は、例えば液晶ディスプレイ装置であり、CPU 501等から送信される表示データに従って各種のテキスト、動画像(映像)等を表示する。
DSP 506は、図4及び図5に示した処理を含む動画像符号化処理における一部の演算処理を行う演算処理装置である。DSP 506は、CPU 501からの命令に従って補助記憶装置503から符号化対象の動画像データ(ピクチャ)を読み込み、所定の動画像符号化処理を行う。また、DSP 506は、符号化後のデータ(ビットストリーム)を補助記憶装置503に記憶させる。
インタフェース装置507は、コンピュータ5を撮像装置等の他の電子機器と接続し、コンピュータ5と電子機器との間でのデータの送受信を可能にする装置である。インタフェース装置507は、例えば、Universal Serial Bus(USB)規格の入出力コネクタや、High-Definition Multimedia Interface(HDMI(登録商標))規格の入出力コネクタを備える。
通信装置508は、所定の通信規格に従ってコンピュータ5を他の通信機器と通信可能に接続する装置である。
記憶媒体駆動装置509は、図示しない可搬型記憶媒体に記録されているプログラムやデータの読み出し、補助記憶装置503に記憶されたデータ等の可搬型記憶媒体への書き込みを行う装置である。可搬型記憶媒体としては、例えば、USB規格のコネクタを備えらたフラッシュメモリが利用可能である。また、可搬型記憶媒体としては、Compact Disk(CD)、Digital Versatile Disc(DVD)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標)等の光ディスクも利用可能である。
このコンピュータ5は、CPU 501が補助記憶装置503から動画像符号化のためのプログラムを読み出し、主記憶装置502、補助記憶装置503、DSP 506等と協働して、図4及び図5に示した処理を含む動画像データの符号化処理を実行する。符号化する動画像データは、例えば、インタフェース装置507を用いてコンピュータ5に接続したデジタルビデオカメラ等の撮像装置から取得する。コンピュータ5は、例えば、動画像データを撮像装置から取得しながらリアルタイムで符号化する。また、コンピュータ5は、撮像装置の記憶部或いは可搬型記憶媒体から補助記憶装置503に転送した撮像済みの動画をオフラインで符号化してもよい。また、コンピュータ5は、符号化した動画像データを補助記憶装置503に記憶させるだけでなく、通信装置508及びインターネット等の通信網を介して他のコンピュータに転送(配信)してもよい。
なお、動画像符号化装置1として用いるコンピュータ5は、図9に示した全ての構成要素を含む必要はなく、用途や条件に応じて一部の構成要素を省略することも可能である。例えば、図4及び図5に示した処理を含む動画像の符号化処理における演算処理を全てCPU 501で実行する場合、DSP 506を省略することが可能である。また、コンピュータ5は、種々のプログラムを実行することにより複数の機能を実現する汎用型のものに限らず、動画像の符号化処理に特化した専用の情報処理装置でもよい。更に、コンピュータ5は、動画像の符号化処理及び符号化された動画像の復号化処理に特化した専用の情報処理装置でもよい。
以上記載した実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
動画像データにおける一画面分の画像データを複数の処理単位ブロックに分割し、入力画像データと符号化済みの画像データとに基づいて前記処理単位ブロック毎に予測画像を生成する予測処理部と、
前記処理単位ブロックを1個の変換ブロックとして、又は前記処理単位ブロックを複数の変換ブロックに分割して、前記処理単位ブロックについての前記入力画像データと前記予測画像とを用いて生成される予測誤差信号を前記変換ブロック毎に直交変換する変換部と、
前記変換部で変換された前記予測誤差信号の変換係数を前記変換ブロック毎に量子化する量子化部と、
前記予測部における予測結果に基づいて統計情報を算出する統計情報算出部と、
前記統計情報と、量子化パラメータと、前記変換係数を量子化した際に0以外の係数が発生する係数発生確率とを関連付けた係数発生確率テーブルを保持するテーブル保持部と、
を備え、
前記量子化部は、量子化する前記処理単位ブロックが前記一画面における所定の位置である場合に、
当該処理単位ブロックについての前記係数発生確率が予め定めた閾値以上となるよう、前記統計情報、前記量子化パラメータ、及び前記係数発生確率テーブルに基づいて前記処理単位ブロックに含まれる変換ブロック毎に、係数を最適化する量子化及び前記係数を最適化しない量子化のいずれを行うか設定し、
当該設定に従って前記変換ブロックに前記変換係数を量子化する、
ことを特徴とする動画像符号化装置。
(付記2)
前記テーブル保持部は、前記係数を最適化しない場合の第1の係数発生確率を含む第1の係数発生確率テーブルと、前記係数を最適化した場合の第2の係数発生確率を含む第2の係数発生確率テーブルとを保持し、
前記量子化部は、前記処理単位ブロックに含まれる全ての変換ブロックに対し前記係数を最適化する量子化を行うよう設定して算出した前記処理単位ブロックについての係数発生確率が前記閾値よりも低い場合に、前記第1の係数発生確率と前記第2の係数発生確率との差分値が大きい変換ブロックから順に前記係数を最適化しない量子化を行うよう設定を変更する、
ことを特徴とする付記1に記載の動画像符号化装置。
(付記3)
前記テーブル保持部は、前記第1の係数発生確率テーブルと前記第2の係数発生確率テーブルとの組を複数組保持し、
前記量子化部は、量子化する前記処理単位ブロック毎に前記係数発生確率の算出に用いる前記係数発生確率テーブルの組を選択する、
ことを特徴とする付記1に記載の動画像符号化装置。
(付記4)
前記予測処理部は、前記処理単位ブロックを含む画像データとは別の画像データを参照したインター予測を行うインター予測部と、前記処理単位ブロックを含む画像データを用いたイントラ予測を行うイントラ予測部と、前記インター予測部の予測結果及び前記イントラ予測部の予測結果に基づいて前記予測画像を生成する予測画像生成部と、を含み、
前記テーブル保持部は、前記インター予測の予測結果に基づいて予測画像を生成した前記処理単位ブロックに対する係数発生確率テーブルの組と、前記イントラ予測の予測結果に基づいて予測画像を生成した前記処理対象ブロックに対する係数発生確率テーブルの組と、を保持し、
前記量子化部は、前記処理単位ブロックについての予測画像が前記インター予測及び前記イントラ予測のいずれの予測結果により生成されたかを判定し、当該判定結果に基づいて前記係数発生確率テーブルの組を選択する、
ことを特徴とする付記3に記載の動画像符号化装置。
(付記5)
前記量子化部は、前記処理単位ブロックが前記一画面の左端に位置する場合に、当該処理単位ブロックについての前記係数発生確率が前記閾値以上となるよう、前記処理単位ブロックに含まれる変換ブロック毎に前記係数を最適化する量子化及び前記係数を最適化しない量子化のいずれを行うか設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の動画像符号化装置。
(付記6)
前記量子化部は、前記処理単位ブロックに含まれる変換ブロック毎に前記変換係数を量子化した後、当該処理単位ブロックに含まれる変換ブロックの前記係数が全て0になった場合に、係数を付加する処理を行う、
ことを特徴とする付記1に記載の動画像符号化装置。
(付記7)
コンピュータが、
動画像データにおける一画面分の画像データを複数の処理単位ブロックに分割し、入力画像データと符号化済みの画像データとに基づいて処理単位ブロック毎に予測画像を生成し、
前記処理単位ブロックを1個の変換ブロックとして、又は前記処理単位ブロックを複数の変換ブロックに分割して、前記処理単位ブロックについての前記入力画像データと前記予測画像とを用いて予測誤差信号を生成し、
生成した前記予測誤差信号を前記変換ブロック毎に直交変換し、
前記予測画像を生成する際の予測結果に基づいて統計情報を算出し、
直交変換された前記予測誤差信号の変換係数を前記変換ブロック毎に量子化する、
処理を実行し、
前記量子化する処理では、前記コンピュータは、量子化する前記処理単位ブロックが前記一画面における所定の位置である場合に、
前記統計情報と量子化パラメータと前記変換係数を量子化した際に0以外の係数が発生する係数発生確率とを対応付けた係数発生確率テーブルを参照し、
前記処理単位ブロックについての係数発生確率が予め定めた閾値以上となるよう、前記統計情報と前記量子化パラメータと前記係数発生確率テーブルとに基づいて前記処理単位ブロックに含まれる変換ブロック毎に、係数を最適化する量子化及び前記係数を最適化しない量子化のいずれを行うか設定し、
当該設定に従って前記変換ブロック毎に前記変換係数を量子化する、
ことを特徴とする動画像符号化方法。
(付記8)
前記一画面分の画像データに含まれる複数の処理単位ブロックに対する前記予測画像を生成する処理、前記予測誤差信号を直交変換する処理、及び前記変換係数を量子化する処理を含む符号化処理を前記コンピュータが並列に行う、
ことを特徴とする付記7に記載の動画像符号化方法。
(付記9)
前記係数を最適化しない場合の第1の係数発生確率を含む第1の係数発生確率テーブルと、前記係数を最適化した場合の第2の係数発生確率を含む第2の係数発生確率テーブルとを前記コンピュータに保持させておき、
前記一画面における所定の位置にある前記処理単位ブロックを量子化する処理では、前記処理単位ブロックに含まれる全ての変換ブロックに対し前記係数を最適化する量子化を行うよう設定して前記処理単位ブロックについての係数発生確率を算出し、
算出した前記前記処理単位ブロックについての係数発生確率が前記閾値よりも低い場合に、前記第1の係数発生確率と前記第2の係数発生確率との差分値が大きい変換ブロックから順に前記係数を最適化しない量子化を行うよう設定を変更する、
ことを特徴とする付記8に記載の動画像符号化方法。
(付記10)
動画像データにおける一画面分の画像データを複数の処理単位ブロックに分割し、入力画像データと符号化済みの画像データとに基づいて処理単位ブロック毎に予測画像を生成し、
前記処理単位ブロックを1個の変換ブロックとして、又は前記処理単位ブロックを複数の変換ブロックに分割して、前記処理単位ブロックについての前記入力画像データと前記予測画像とを用いて予測誤差信号を生成し、
生成した前記予測誤差信号を前記変換ブロック毎に直交変換し、
前記予測画像を生成する際の予測結果に基づいて統計情報を算出し、
直交変換された前記予測誤差信号の変換係数を前記変換ブロック毎に量子化する、
処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記量子化する処理では、前記コンピュータに、量子化する前記処理単位ブロックが前記一画面における所定の位置である場合に、
前記統計情報と量子化パラメータと前記変換係数を量子化した際に0以外の係数が発生する係数発生確率とを対応付けた係数発生確率テーブルを参照させ、
前記処理単位ブロックについての係数発生確率が予め定めた閾値以上となるよう、前記統計情報と前記係数発生確率テーブルとに基づいて前記処理単位ブロックに含まれる変換ブロック毎に、係数を最適化する量子化及び前記係数を最適化しない量子化のいずれを行うか設定させる、
ことを特徴とするプログラム。
(付記11)
前記一画面分の画像データに含まれる複数の処理単位ブロックに対する前記予測画像を生成する処理、前記予測誤差信号を生成する処理、前記予測誤差信号を直交変換する処理、及び前記変換係数を量子化する処理を含む符号化処理を前記コンピュータに並列に行わせる、
ことを特徴とする付記10に記載のプログラム。
(付記12)
前記コンピュータに、前記係数を最適化しない場合の第1の係数発生確率を含む第1の係数発生確率テーブルと、前記係数を最適化した場合の第2の係数発生確率を含む第2の係数発生確率テーブルとを保持させ、
前記一画面における所定の位置にある前記処理単位ブロックを量子化する処理では、前記コンピュータに、前記処理単位ブロックに含まれる全ての変換ブロックに対して前記係数を最適化する量子化を行うよう設定して前記処理単位ブロックについての係数発生確率を算出させ、
算出した前記処理単位ブロックについての係数発生確率が前記閾値よりも低い場合に、前記第1の係数発生確率と前記第2の係数発生確率との差分値が大きい変換ブロックから順に前記係数を最適化しない量子化を行うよう設定を変更させる、
ことを特徴とする付記10に記載のプログラム。
1 動画像符号化装置
101 予測誤差信号生成部
102 直交変換部
103 量子化部
104 エントロピー符号化部
105 逆量子化部
106 逆直交変換部
107 復号画像生成部
108 フィルタ処理部
109 フレームメモリ
110 予測処理部
111 インター予測部
112 イントラ予測部
113 予測画像生成部
114 統計情報算出部
115 テーブル保持部
115A,1151A,1152A 第1の係数発生確率テーブル
115B,1151B,1152B 第2の係数発生確率テーブル
2 ピクチャ
5 コンピュータ
501 CPU
502 主記憶装置
503 補助記憶装置
504 入力装置
505 表示装置
506 DSP
507 インタフェース装置
508 通信装置
509 記憶媒体駆動装置

Claims (8)

  1. 動画像データにおける一画面分の画像データを複数の処理単位ブロックに分割し、入力画像データと符号化済みの画像データとに基づいて前記処理単位ブロック毎に予測画像を生成する予測処理部と、
    前記処理単位ブロックを1個の変換ブロックとして、又は前記処理単位ブロックを複数の変換ブロックに分割して、前記処理単位ブロックについての前記入力画像データと前記予測画像とを用いて生成される予測誤差信号を前記変換ブロック毎に直交変換する変換部と、
    前記変換部で変換された前記予測誤差信号の変換係数を前記変換ブロック毎に量子化する量子化部と、
    前記予測部における予測結果に基づいて統計情報を算出する統計情報算出部と、
    前記統計情報と、量子化パラメータと、前記変換係数を量子化した際に0以外の係数が発生する係数発生確率とを関連付けた係数発生確率テーブルを保持するテーブル保持部と、
    を備え、
    前記量子化部は、量子化する前記処理単位ブロックが前記一画面における所定の位置である場合に、
    当該処理単位ブロックについての前記係数発生確率が予め定めた閾値以上となるよう、前記統計情報、前記量子化パラメータ、及び前記係数発生確率テーブルに基づいて前記処理単位ブロックに含まれる変換ブロック毎に、係数を最適化する量子化及び前記係数を最適化しない量子化のいずれを行うか設定し、
    当該設定に従って前記変換ブロックに前記変換係数を量子化する、
    ことを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 前記テーブル保持部は、前記係数を最適化しない場合の第1の係数発生確率を含む第1の係数発生確率テーブルと、前記係数を最適化した場合の第2の係数発生確率を含む第2の係数発生確率テーブルとを保持し、
    前記量子化部は、前記処理単位ブロックに含まれる全ての変換ブロックに対し前記変換係数を最適化する量子化を行うよう設定して算出した前記処理単位ブロックについての係数発生確率が前記閾値よりも低い場合に、前記第1の係数発生確率と前記第2の係数発生確率との差分値が大きい変換ブロックから順に前記係数を最適化しない量子化を行うよう設定を変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化装置。
  3. 前記テーブル保持部は、前記第1の係数発生確率テーブルと前記第2の係数発生確率テーブルとの組を複数組保持し、
    前記量子化部は、量子化する前記処理単位ブロック毎に前記係数発生確率の算出に用いる前記係数発生確率テーブルの組を選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化装置。
  4. 前記予測処理部は、前記処理単位ブロックを含む画像データとは別の画像データを参照したインター予測を行うインター予測部と、前記処理単位ブロックを含む画像データを用いたイントラ予測を行うイントラ予測部と、前記インター予測部の予測結果及び前記イントラ予測部の予測結果に基づいて前記予測画像を生成する予測画像生成部と、を含み、
    前記テーブル保持部は、前記インター予測の予測結果に基づいて予測画像を生成した前記処理単位ブロックに対する係数発生確率テーブルの組と、前記イントラ予測の予測結果に基づいて予測画像を生成した前記処理対象ブロックに対する係数発生確率テーブルの組と、を保持し、
    前記量子化部は、前記処理単位ブロックについての予測画像が前記インター予測及び前記イントラ予測のいずれの予測結果により生成されたかを判定し、当該判定結果に基づいて前記係数発生確率テーブルの組を選択する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の動画像符号化装置。
  5. 前記量子化部は、前記処理単位ブロックが前記一画面の左端に位置する場合に、当該処理単位ブロックについての前記係数発生確率が前記閾値以上となるよう、前記処理単位ブロックに含まれる変換ブロック毎に前記係数を最適化する量子化及び前記係数を最適化しない量子化のいずれを行うか設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化装置。
  6. 前記量子化部は、前記処理単位ブロックに含まれる変換ブロック毎に前記変換係数を量子化した後、当該処理単位ブロックに含まれる変換ブロックの前記係数が全て0になった場合に、係数を付加する処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化装置。
  7. コンピュータが、
    動画像データにおける一画面分の画像データを複数の処理単位ブロックに分割し、入力画像データと符号化済みの画像データとに基づいて処理単位ブロック毎に予測画像を生成し、
    前記処理単位ブロックを1個の変換ブロックとして、又は前記処理単位ブロックを複数の変換ブロックに分割して、前記処理単位ブロックについての前記入力画像データと前記予測画像とを用いて予測誤差信号を生成し、
    生成した前記予測誤差信号を前記変換ブロック毎に直交変換し、
    前記予測画像を生成する際の予測結果に基づいて統計情報を算出し、
    直交変換された前記予測誤差信号の変換係数を前記変換ブロック毎に量子化する、
    処理を実行し、
    前記量子化する処理では、量子化する前記処理単位ブロックが前記一画面における所定の位置である場合、前記コンピュータが、
    前記統計情報と量子化パラメータと前記変換係数を量子化した際に0以外の係数が発生する係数発生確率とを対応付けた係数発生確率テーブルを参照し、
    前記処理単位ブロックについての係数発生確率が予め定めた閾値以上となるよう、前記統計情報と前記量子化パラメータと前記係数発生確率テーブルとに基づいて前記処理単位ブロックに含まれる変換ブロック毎に、係数を最適化する量子化及び前記係数を最適化しない量子化のいずれを行うか設定し、
    当該設定に従って前記変換ブロック毎に前記変換係数を量子化する、
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  8. 動画像データにおける一画面分の画像データを複数の処理単位ブロックに分割し、入力画像データと符号化済みの画像データとに基づいて処理単位ブロック毎に予測画像を生成し、
    前記処理単位ブロックを1個の変換ブロックとして、又は前記処理単位ブロックを複数の変換ブロックに分割して、前記処理単位ブロックについての前記入力画像データと前記予測画像とを用いて予測誤差信号を生成し、
    生成した前記予測誤差信号を前記変換ブロック毎に直交変換し、
    前記予測画像を生成する際の予測結果に基づいて統計情報を算出し、
    直交変換された前記予測誤差信号の変換係数を前記変換ブロック毎に量子化する、
    処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記量子化する処理では、量子化する前記処理単位ブロックが前記一画面における所定の位置である場合、前記コンピュータに、
    前記統計情報と量子化パラメータと前記変換係数を量子化した際に0以外の係数が発生する係数発生確率とを対応付けた係数発生確率テーブルを参照させ、
    前記処理単位ブロックについての係数発生確率が予め定めた閾値以上となるよう、前記統計情報と前記係数発生確率テーブルとに基づいて前記処理単位ブロックに含まれる変換ブロック毎に、係数を最適化する量子化及び前記係数を最適化しない量子化のいずれを行うか設定させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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