JP2017069070A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部端子を覆うキャップが装着される蓄電素子に電線が配索される蓄電装置において、電線とキャップとの干渉を回避しつつ、蓄電装置の小型化を図る。【解決手段】蓄電装置1は、外部端子7A,7Bを有する蓄電素子2と、蓄電素子2に配索される電線82と、外部端子7A,7Bを被覆するキャップ20とを備え、キャップ20の表面に、電線82を通すための窪み部21e,21fが設けられている。蓄電素子2は、外部端子7A,7Bが設けられた長方形状の端子面5を備え、キャップ20は、端子面5の長手方向の端部を覆うように配置され、電線82は、窪み部21e,21f内を通って端子面5の短辺を跨ぐ部分を有してもよい。【選択図】図15

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池のような非水電解質二次電池を含む複数の蓄電素子をモジュール化した蓄電装置に関する。
従来から、長方形状の端子面の両端部に外部端子を有する角形の蓄電素子(単電池)が端子面の短手方向に複数積層され、蓄電素子の外部端子間がバスバーを介して接続された蓄電装置(組電池)が知られている。
特許文献1に開示されているように、この種の蓄電装置において、各蓄電素子に、絶縁材料からなるキャップが外部端子を覆うように装着されることがある。これにより、外部端子と電線のような周辺部材との間での接触及び短絡が防止される。
また、特許文献1の蓄電装置では、キャップの上面に設けられた突出部が、蓄電素子の上方に配置された天板の穴に差し込まれることで、蓄電素子がキャップを介して天板に位置決め及び保持されている。
この種の蓄電装置において、温度センサ及び電圧センサのような何らかのセンサが蓄電素子の端子面に取り付けられる場合、制御基板とセンサを繋ぐ電線は、通常、端子面上のセンサから端子面の中央付近を通って端子面の短手方向に延びるように配索され、これにより、端子面の両端部に位置するキャップと電線との干渉が回避される。
特開2012−204297号公報
上記のような蓄電装置において、蓄電素子の長側面側に制御基板が配置されている場合に、制御基板から端子面の中央部側に電線を導くためには、電線を迂回させなくても、端子面の両端部に位置するキャップとの干渉を容易に回避できる。
これに対して、蓄電素子の短側面側に制御基板が配置される蓄電装置において、制御基板から延びる電線をキャップに干渉することなく端子面の中央部側へ導くためには、キャップに対して上方又は端子面の短手方向に電線を迂回させる必要がある。
しかしながら、キャップの上方に電線の迂回スペースを確保するためには、蓄電素子を上方から位置決め及び保持する上記の天板を、キャップの上方に間隔を空けて配置する必要があり、これによって、蓄電装置が上下方向に大型化してしまう。
また、キャップに対して端子面の短手方向に電線を迂回させるためには、隣接する蓄電素子間の間隔を拡げて迂回スペースを確保する必要があり、この場合には、蓄電素子の積層方向に蓄電装置が大型化してしまう。
そこで、本発明は、外部端子を覆うキャップが装着される蓄電素子に電線が配索される蓄電装置において、電線とキャップとの干渉を回避しつつ、蓄電装置の小型化を図ることを課題とする。
本発明は、
外部端子を有する蓄電素子と、
前記蓄電素子に配索される電線と、
前記外部端子を被覆するキャップとを備え、
前記キャップの表面に、前記電線を通すための窪み部が設けられている、蓄電装置を提供する。
なお、本明細書でいう「キャップ」は、外部端子毎に個別に設けられたものであってもよいし、個々の外部端子を覆う複数の被覆部を一体化したものであってもよい。
外部端子を覆うキャップの窪み部に電線が通されることで、キャップの周囲に電線の迂回スペースを確保しなくても電線とキャップの干渉を容易に回避できる。そのため、キャップの反外部端子側に天板のような部材を隙間無く重ねて配置したり、隣接する蓄電素子間の隙間を縮小したりすることができ、これにより、蓄電装置全体を小型化することができる。また、窪み部の底部によって電線が支持されることで、電線にかかる張力を軽減できる。
前記蓄電素子は、前記外部端子が設けられた長方形状の端子面を備え、前記キャップは、前記端子面の長手方向の端部を覆うように配置される場合、前記電線は、前記窪み部内を通って前記端子面の短辺を跨ぐ部分を有してもよい。
この場合、電線が端子面の短辺を跨いでキャップの窪み部内を通ることにより、蓄電素子の端子面の短辺側から端子面の中央部側へ電線を迂回させることなく配策することができる。
前記端子面の長手方向において前記短辺よりも外側に電気部品が配設され、前記電線は前記電気部品に接続されてもよい。
この場合、蓄電素子の長側面に比べて、蓄電素子の膨張及び発熱の影響を受け難い短側面側に電気部品を配置しつつ、該電気部品に接続される電線が端子面の短辺を跨いでキャップの窪み部を通るように配索されることで、該電線の取り回しを簡素化できる。したがって、蓄電装置全体のコンパクト化及び電線の保護という上述の効果を果たしつつ、電気部品及び電線の配置がしやすくなる。なお、ここでいう「電気部品」の具体例としては、コネクタ又は制御基板(監視基板)等が挙げられる。
好ましくは、前記窪み部は、前記端子面の長手方向に延びる溝状に形成されている。これにより、蓄電素子の端子面の短辺を跨いでキャップの窪み部内を通る電線を、端子面の長手方向に延びるように配策して端子面の中央部側へ導きやすくなる。
前記キャップは、前記外部端子を覆うように前記端子面に対向配置された頂壁部を備える場合、前記窪み部は、前記端子面の短手方向における前記頂壁部の少なくとも一端側のコーナ部に切り欠き状に形成されてもよい。
この場合、蓄電素子の端子面の長手方向に電線をガイドする窪み部を、簡素な構造によりキャップの表面に形成することができる。
好ましくは、前記窪み部は、前記端子面の短手方向における前記頂壁部の両端コーナ部に切り欠き状に形成されている。これにより、頂壁部の両端コーナ部に形成された一対の窪み部を選択的に利用して電線を通すことができるため、配索の自由度が向上する。
前記端子面の短手方向に隣接する少なくとも一対の前記蓄電素子を備えた蓄電装置において、前記端子面の短手方向に隣接する一対の蓄電素子に装着された前記キャップの前記窪み部は、前記端子面の短手方向に互いに隣接するように配置されてもよい。
この場合、端子面の短手方向に隣接する蓄電素子に装着されたキャップの窪み部同士が、恰も1つの幅広の溝部を形成するように配置されることで、該幅広の溝部に複数の電線を通しやすくなる。
前記端子面の長手方向に隣接する少なくとも一対の前記蓄電素子を備えた蓄電装置において、前記端子面の長手方向に隣接する一対の蓄電素子に装着された前記キャップの前記窪み部は、前記端子面の長手方向に連なるように配置されてもよい。
この場合、端子面の長手方向に隣接する蓄電素子に装着されたキャップの窪み部同士が端子面の長手方向に連ねて配置されることで、これらの窪み部からなる連続的な溝部に通される電線を、隣接する一方の蓄電素子の端子面の中央部側から他方の蓄電素子の端子面の中央部側へ迂回させることなく配策することができる。
本発明によれば、蓄電素子に配索される電線が、蓄電素子の外部端子を覆うキャップの窪み部に通されることにより、キャップの周囲に電線の迂回スペースを確保する必要がなくなり、これにより、蓄電装置を小型化できる。
本発明の実施形態に係る組電池の分解斜視図。 組電池を上方から見た斜視図。 組電池を下方から見た斜視図。 遮熱板及びその周辺部を示す分解斜視図。 単電池間の接続を示す平面図。 単電池及び周辺部品の分解斜視図。 周辺部品が組み付けられた単電池の斜視図。 上キャップを上方から見た斜視図。 上キャップを下方から見た斜視図。 上キャップ及びその周辺部を示す図2のX−X線断面図。 上キャップ及びその周辺部を示す図2のXI−XI線断面図。 上キャップ及びその周辺部を示す図11のXII−XII線断面図。 上キャップ及びその周辺部を示す図11のXIII−XIII線断面図。 天板が取り外された組電池の平面図。 温度センサに接続された電線の配索例を模式的に示す平面図。 電圧センサに接続された電線の配索例を模式的に示す平面図。 第1変形例に係る上キャップを模式的に示す平面図。 第2変形例に係る上キャップを模式的に示す平面図。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。つまり、それらの用語は、添付図面に示される蓄電装置の姿勢における方向を示すものであり、必ずしも実際の使用状態における方向と一致するものでない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
図1〜図4は、本発明の実施形態に係る蓄電装置としての組電池(電池モジュール)1を示す。組電池1は、例えば12個の角形の単電池(電池セル)2と、これらの単電池2を保持する保持体40とを備える。単電池2は、例えば、リチウムイオン二次電池のような非水電解質二次電池である。
図6及び図7を参照すると、個々の単電池2は、電解液及び電極体を収容する電池容器3と、電池容器3の上端側の開口を封止する蓋体5とを備える。
本実施形態における電池容器3は、長方形状の底壁3aと、底壁3aの周縁から上方に延びる側壁3b,3c,3d,3eとを備える。側壁は、底壁3aの長辺部から立ち上がり互いに対向する一対の長側壁3b,3cと、これらの長側壁3b,3cよりも小面積であり、底壁3aの短辺部から立ち上がり互いに対向する一対の短側壁3d,3eとを備える。
蓋体5も概ね長方形状であり、電池容器3と蓋体5によって扁平な直方体状の外装体が構成されている。電池容器3の側壁3b〜3eの外周は、絶縁シート(図示せず)によって覆われている。
蓋体5の長手方向両端部には正負の外部端子7A,7Bが設けられている。外部端子7A,7Bはボルト端子であり、軸部7a,7bが上方を向く姿勢でパッキン9A,9Bを介して蓋体5に取り付けられている。パッキン9A,9Bには、外部端子7A,7Bの頭部(図示せず)と、電池容器3内の電極体(図示せず)に集電体(図示せず)を介して電気的に接続された接続杆10A,10Bとが収容されている。
接続杆10A,10Bの一端部には、外部端子7A,7Bの軸部7a,7bが貫通され、接続杆10A,10Bの他端部には、細幅の検査用端子部10a,10bが設けられている。
外部端子7A,7Bは、バスバー14を介して別の単電池2における異なる極性の外部端子7A,7Bに電気的に接続される。バスバー14は、直線状に延びる板状の導電部材であり、バスバー14の両端部には貫通穴14a,14bが設けられている。バスバー14において、一方の貫通穴14aは他方の貫通穴14bよりも大径とされている。
バスバー14の一方の貫通穴14a,14bが外部端子7A,7Bの軸部7a,7bに挿通され、該軸部7a,7bにバスバー14の上側からねじ込まれたナット11が締め付けられることで、バスバー14の一端部が外部端子7A,7Bに固定される。
図5の模式図に示すように、組電池1を構成する12個の単電池2は、2列に並べて配置されている。各列を構成する6個の単電池2は、隣接する単電池2の電池容器3の長側壁3b,3c同士が対向するように並んでいる。一方の列に属する単電池2と、他方の列に属する単電池2は、短側壁3d,3e同士が対向するように隣接して配置されている。
12個の単電池2は、蓋体5の長手方向及び短手方向に隣接する外部端子7A,7B同士の極性が互いに異なるように配置されている。隣接する外部端子7A,7B同士がバスバー14によって電気的に接続されることで、12個の単電池2は直列に接続されている。
単電池2の2つの列のうち、一方の列(図5の上側の列)の一端側(図5の左側)に配置された単電池2の正極外部端子7Aには、L字形に屈曲したバスバー15Aの一端部がナット11によって固定されており、バスバー15Aの他端部に、組電池1の正極外部端子17Aが設けられている。同じ列の他端側(図5の右側)に配置された単電池2の負極外部端子7Bには、L字形に屈曲したバスバー15Bの一端部がナット11によって固定されており、バスバー15Bの他端部に、組電池1の負極外部端子17Bが設けられている。組電池1の外部端子17A,17Bは、例えば、バスバー15A,15Bと一体のボルト状端子で構成されている。
図6及び図7に示すように、個々の単電池2には、一対の上キャップ20と1つの下キャップ30が装着される。上キャップ20及び下キャップ30は、例えばポリプロピレン樹脂のような樹脂からなる。
上キャップ20は、単電池2の外部端子7A,7Bを覆うように単電池2の電池容器3の上端側に装着される。組電池1を構成する12個の単電池2の24個の外部端子7A,7Bのうち、組電池1の外部端子17A,17Bを有するバスバー15A,15Bが固定される外部端子7A,7Bを除いた残り22個の外部端子7A,7Bが、それぞれ1つの上キャップ20に覆われる。上キャップ20は、単電池2の外部端子7A,7Bの上方に配置される頂壁部21と、頂壁部21から上方に突出した例えば筒状の上凸部22を備える。上キャップ20のより具体的な構成については後に説明する。
下キャップ30は、単電池2の電池容器3の底壁3aを覆うように電池容器3の下端側に装着される。下キャップ30は、組電池1を構成する全ての単電池2に1つずつ装着される。下キャップ30は、単電池2の電池容器3の底壁3aの下方に配置される底壁部31と、底壁部31から下方に突出した例えば筒状の下凸部32とを備える。
図1〜図4に示すように、12個の単電池2は、上記のように2列に並べて配置され且つ各列において隣接する単電池2間に遮熱板70(特に図4参照)が介装されるように、保持体40に保持される。
保持体40は、上キャップ20と下キャップ30が装着された単電池2を図において上下方向に挟み込んで保持する第1保持部としての天板41と第2保持部としての底板47とを備える。さらに、保持体40は、天板41と底板47とを連結する一対の側板45,46を備える。一方の側板46には、制御基板(図示せず)を有する監視装置60が取り付けられている。
天板41は、金属板をプレス成形等で概ね長方形状に成形した一体構造である。天板41には、上キャップ20の上凸部22が嵌合する複数の円形の貫通穴42が厚み方向に貫通するように形成されている。天板41には、上キャップ20と同数の貫通穴42が設けられ、個々の貫通穴42は、上キャップ20の上凸部22に対応する位置に形成されている。
天板41には、複数の通気用の開口部43が厚み方向に貫通するように形成されている。開口部43は、単電池2の列に沿って2列に並ぶように配置されている。開口部43は、隣接する単電池2間の隙間の上方に配置されている。開口部43の形状は、例えば、平面視における単電池2の電池容器3及び蓋体5の長手方向(以下、単に「単電池2の長手方向」ともいう)に沿った長円状である。
天板41の4つのコーナ部のうち、バスバー15A,15Bを介して組電池1の外部端子17A,17Bに接続される外部端子7A,7Bに対応する2つのコーナ部には、これらの外部端子7A,7Bを露出させる切欠部41a,41bが設けられている。各切欠部41a,41bには、対応する外部端子7A,7Bを覆う端子カバー52A,52Bが着脱可能とされている。
底板47は、金属板をプレス成形等で概ね長方形状に成形した一体構造である。底板47には、下キャップ30の下凸部32が嵌合する複数の円形の貫通穴48が厚み方向に貫通するように形成されている。個々の貫通穴48は、下キャップ30の下凸部32に対応する位置に形成されている。
底板47には、複数の通気用の開口部49が厚み方向に貫通するように形成されている。開口部49は、単電池2の列に沿って2列に並ぶように配置されている。開口部49は、隣接する単電池2間の隙間の下方、及び、単電池2の各列の一端部の下方に配置されている。開口部49の形状は、例えば、単電池2の長手方向に沿った細長い長方形状である。
側板45,46は、金属板をプレス成形等により概ね長方形状に成形した一体構造である。側板45,46の上端はねじ留めにより天板41に連結され、側板45,46の下端はねじ留めにより底板47に連結されている。側板45,46は、遮熱板70の端部が差し込まれる複数のスロット45a,46aを備える。個々のスロット45a,46aは、隣接する単電池2間の隙間に対応する位置に、上下方向に延びるように形成されている。
図4に示すように、遮熱板70は、側板45,46に直角な方向に延びる細長い板材であり、単電池2の長側壁3b,3cに平行に配置されている。遮熱板70の両端部71,72は、上端及び下端コーナ部に切り欠きが設けられることで上下方向の幅が縮小されている。遮熱板70は、その両端部71,72が側板45,46のスロット45a,46aに差し込まれることで、側板45,46間に跨がって保持される。これにより、遮熱板70は、単電池2の2つの列を横切るように配置される。
遮熱板70には、上方に突出する一対の突出部73,74が一体に設けられている。遮熱板70における突出部73,74以外の部分は、単電池2の電池容器3の上端よりも下側に配置され、突出部73,74は、電池容器3の上端よりも上側に突出して配置される。突出部73,74の上端部には、温度センサ80(図13参照)又は電圧センサのような各種センサに接続された電線が通されるガイド部材78が取り付けられている。
遮熱板70の下端は、下キャップ30の上端よりも上側に配置され、これにより、遮熱板70と下キャップ30との干渉が回避される。遮熱板70の突出部73,74は、単電池2の長手方向において一対の上キャップ20の間に配置され、遮熱板70における突出部73,74以外の部分の上端は上キャップ20の下端よりも下側に配置される。これにより、遮熱板70と上キャップ20との干渉が回避される。
図1〜図3を参照すると、単電池2の上端側に装着された上キャップ20は、上凸部22が天板41の貫通穴42に嵌合し、頂壁部21が天板41の下面に当接している。一方、単電池2の下端側に装着された下キャップ30は、下凸部32が底板47の貫通穴48に嵌合し、底壁部31が底板47の上面に当接している。天板41と底板47は、上キャップ20と下キャップ30を介して12個の単電池2を挟み込んで保持した状態で、側板45,46により互いに連結されている。これにより、12個の単電池2は、天板41によって上キャップ20を介して外部端子7A,7B側から保持され、底板47によって下キャップ30を介して外部端子7A,7Bとは反対側から保持される。
組電池1の組み立てにおいては、下キャップ30を介して単電池2を底板47に取り付け、単電池2の外部端子7A,7B間をバスバー14で接続した後に、上キャップ20を介して単電池2に天板41が取り付けられる。
ただし、保持体40は、上キャップ20及び下キャップ30を介して単電池2を挟み込んで保持できる限り、具体的な構成は特に限定されない。
続いて、主として図8〜図13を参照して、上キャップ20及びその周辺部の具体的構成について説明する。以下の説明では、平面視における(外部端子7A,7B側から見て)電池容器3の長手方向を「前後方向」、短手方向を「左右方向」ともいう。また、電池容器3の長手方向中央側を「前側」、電池容器3の長手方向端部側を「後側」ともいう。
上キャップ20の頂壁部21は、外部端子7A,7Bを上側から覆うように単電池2の蓋体5に対向配置される。頂壁部21は長方形状である。頂壁部21の長辺部21a,21bは前後方向に延びるように配置され、頂壁部21の短辺部21c,21dは左右方向に延びるように配置される。頂壁部21の下面にはリブ構造21gが設けられている。
頂壁部21から上方に突出した上凸部22の外周面は、上端に向かって次第に先細りするテーパ状に形成されている。上凸部22の先端面22aは概ね平坦であり、先端面22aには検査用の貫通穴22bが設けられている。
図10に示すように、検査用の貫通穴22bは、キャップ20で覆われる外部端子7A,7Bの上方に配置される。上凸部22は、天板41の貫通穴42を貫通して外部に突出して配置され、これにより、検査用の貫通穴22bは、天板41の上側すなわち保持体40の外側に配置される。そのため、組電池1から天板41を取り外さなくても、テスタの電極等を検査用の貫通穴22bに差し込んで外部端子7A,7Bに接触させることができ、これにより、天板41を取り外すことなく個々の単電池2の電圧等の検査が可能になる。
図8〜図11に示すように、上キャップ20は、頂壁部21の前側の短辺部21cから下方に延びる前壁部23と、頂壁部21の後側の短辺部21dから下方に延びる後壁部24と、前壁部23と後壁部24の左右方向の端部同士を繋ぐ一対の側壁部25,26とを備えている。
上キャップ20は、単電池2に対して上方から下方に向かう差し込み方向に沿って相対移動されることで、単電池2に装着される。単電池2に装着された上キャップ20は、単電池2の一方の外部端子7A,7B及び蓋体5の長手方向の一端部を覆うように配置される。
上キャップ20の表面には、単電池2の周囲に配索された電線を通すための窪み部21e,21fが設けられている。窪み部21e,21fは、頂壁部21の左右方向両端部と側壁部25,26の上端部とのコーナ部に切り欠き状に形成されている。窪み部21e,21fの断面形状は、例えば断面L字状である。窪み部21e,21fは、頂壁部21の前端から後端にかけて前後方向に延びる溝状に形成されている。
後壁部24の下端24a及び側壁部25,26の下端25a,26aは同じ高さに配置され、後壁部24と側壁部25,26とのコーナ部において、これらの下端24a,25a,26aは連続している。前壁部23の下端23aは、後壁部24の下端24a及び側壁部25,26の下端25a,26aよりも上側に配置される。
図9に示すように、上キャップ20の内側には、後壁部24の内面と側壁部25,26の内面に跨がる内側連結部27a,27bが設けられている。内側連結部27a,27bの下端27c,27dは、前壁部23の下端23aと同じ高さに配置される。上キャップ20が単電池2に装着された状態において、前壁部23の下端23aは、電池容器3の長側壁3b,3c上端に当接し(図7参照)、内側連結部27a,27bの下端27c,27dは、電池容器3の長側壁3b,3cの上端及び短側壁3d,3eの上端に当接する(図10及び図11参照)。
前壁部23には、温度センサ80(図11及び図13参照)又は電圧センサ(図示せず)のような各種センサを配置するための検査用開口部23bが設けられている。検査用開口部23bは、例えば、前壁部23の下端23aに開放した切り欠きで構成される。センサは、ねじ留め等によって接続杆10A,10Bの検査用端子部10a,10bに固定される。
後壁部24には、バスバー14を挿通させるためのバスバー開口部24bが設けられている。バスバー開口部24bは、例えば、後壁部24の下端24aに開放した切り欠きで構成される。バスバー開口部24bの上縁は、内側連結部27a,27bの下端27c,27dよりも上側に配置される。
後壁部24の内面には突起部64a,64bが設けられている。突起部64a,64bは、例えば、バスバー開口部24bの右側と左側に1つずつ設けられている。個々の突起部64a,64bは、上下方向に延びるリブ状に形成されている。突起部64a,64bの下端は、後壁部24の下端24aに連なっており、突起部64a,64bの上端は、内側連結部27a,27bの下端27c,27dに連なっている。
後壁部24は、電池容器3の短側壁3d,3eに対向する対向面部であり、短側壁3d,3eには、後壁部24から突出した突起部64a,64bが押し付けられる(図11参照)。
側壁部25,26には、バスバー14を挿通させるためのバスバー開口部25b,26bが設けられている。バスバー開口部25b,26bは、例えば、側壁部25,26の下端25a,26aに開放した切り欠きで構成される。バスバー開口部25b,26bの上縁は、内側連結部27a,27bの下端27c,27dよりも上側に配置される。
各側壁部25,26の内面には突起部65a,65b,66a,66bが設けられている。各側壁部25,26において、突起部65a,65b,66a,66bは、例えば、バスバー開口部25b,26bの前側及び後側に1つずつ設けられている。
個々の突起部65a,65b,66a,66bは、上下方向に延びるリブ状に形成されている。突起部65a,65b,66a,66bの下端は、側壁部25,26の下端に連なっている。前側の突起部65a,66aの上端は、頂壁部21の下面のリブ構造21gに連なっており、後側の突起部65b,66bの上端は、内側連結部27a,27bの下端27c,27dに連なっている。
図10に示すように、側壁部25,26は、電池容器3の長側壁3b,3cに対向する対向面部であり、長側壁3b,3cには、側壁部25,26から突出した突起部65a,65b,66a,66bが押し付けられる。側壁部25,26の突起部65a,65b,66a,66bは、下端に向かって次第に突出高さが低くなるテーパ状に形成されている。そのため、単電池2に対して上キャップ20が上方から差し込まれるとき、電池容器3に対する突起部65a,65b,66a,66bの引っ掛かりが軽減され、単電池2に対して上キャップ20をスムーズに装着することができる。
図11及び図13に示すように、接続杆10A,10Bの検査用端子部10a,10bは、上キャップ20の前壁部23よりも前側に突出して配置される。そのため、検査用端子部10a,10bに取り付けられる温度センサ80のようなセンサは、前壁部23よりも前側に突出して配置されることになる。
図8、図9及び図11に示すように、検査用端子部10a,10bに取り付けられるセンサを保護するために、上キャップ20は、前壁部23から前側すなわち後壁部24とは反対側に突出したセンサ保護部28,29を更に備えている。
センサ保護部28,29は左右方向に間隔を空けて一対設けられている。センサ保護部28,29は、前壁部23に垂直に配置された板状部であり、前壁部23は、センサ保護部28,29を支持する支持面部とされている。
個々のセンサ保護部28,29は、前壁部23から前方に延びる水平部28a,29aと、水平部28a,29aの前端部から下方に延びる垂直部28b,29bとを備えている。水平部28a,29aの下端は、前壁部23の検査用開口部23bの上縁に連なっている。垂直部28b,29bの後端は、前壁部23の外側の面よりも前側に配置されている。センサ保護部28,29の下端と後端との間のコーナ部には、水平部28a,29aの下端と垂直部28b,29bの後端とからなるL字状の輪郭を有する切り欠き状の開口28c,29cが形成されている。
図7及び図13に示すように、一対のセンサ保護部28,29は、接続杆10A,10Bの検査用端子部10a,10bを左右から挟み込むように配置される。また、センサ保護部28,29は、検査用端子部10a,10bよりも前側に突出して配置され、検査用端子部10a,10bに取り付けられたセンサよりも上側に突出して配置される。これにより、一対のセンサ保護部28,29は、上キャップ20の前壁部23よりも前側に突出したセンサを前方、上方及び左右方向から保護することができる。
図13に示すように、パッキン9A,9Bは、検査用端子部10a,10bに左右方向に隣接して配置された一対の被係合部9a,9bを有し、これらの被係合部9a,9bの前側に、それぞれセンサ保護部28,29の垂直部28b,29bが配置される。図11に示すように、センサ保護部28,29の垂直部28b,29bの下端は、単電池2の蓋体5の上方に隙間を空けて配置され、垂直部28b,29bの下端における後側コーナ部は、蓋体5の上面から突出したパッキン9A,9Bの被係合部9a,9bに前側から係合される係合部28d,29dとされている。
図12及び図13に示すように、以上のように構成された上キャップ20が単電池2に装着されると、単電池2における外部端子7A,7Bの周辺部は、上キャップ20の側壁部25,26の突起部65a,65b,66a,66bによって左右両側から押し付けられるとともに、上キャップ20のセンサ保護部28,29の係合部28d,29dと後壁部24の突起部64a,64bとによって前後両側から押し付けられる。
このとき、左右の側壁部25,26の突起部65a,65b,66a,66bは、突出方向に圧縮されるように弾性変形しながら電池容器3の表面に密着する。また、後壁部の突起部64a,64bも、突出方向に圧縮されるように弾性変形可能であり、前壁部23に支持されたセンサ保護部28,29は、パッキン9A,9Bの被係合部9a,9bによって係合部28d,29dが前側へ押し込まれるように弾性変形可能である。そのため、単電池2の電池容器3の膨張の有無、並びに、単電池2及び上キャップ20の寸法誤差の有無に関わらず、上キャップ20は、単電池2に対して前側、後側、右側及び左側からそれぞれ密着して装着される。
なお、上キャップ20の材料としてポリカーボネート樹脂等に比べて軟質のポリプロピレン樹脂が用いられることで、突起部64a,64b,65a,65b,66a,66b及びセンサ保護部28,29が弾性変形しやすくなる。
このように、単電池2は、上キャップ20の突起部64a,64b,65a,65b,66a,66b及び係合部28d,29dによって前後方向の両側及び左右方向の両側から強固に挟み込まれる。そのため、上キャップ20は、単電池2に対するがたつきが抑制され、単電池2に対して確実に位置決めされる。
したがって、底板47に取り付けられた12個の単電池2に、上キャップ20を介して天板41を取り付けるとき、単電池2に装着された全ての上キャップ20の上凸部22は、天板41の貫通穴42に対して精度良く位置決めされているため、全ての貫通穴42に上凸部22を円滑に差し込むことができる。また、単電池2に対する上キャップ20のがたつきが抑制されることで、天板41に対する単電池2のがたつきも抑制され、これによって、組電池1の剛性の向上を図ることができる。
さらに、上キャップ20は左右対称の構造を有するため、単電池2における正負の外部端子7A,7Bのいずれの周辺部に上キャップ20を装着しても、同様の装着状態が得られる。そのため、正負いずれの外部端子7A,7Bの被覆にも、同じ上キャップ20を用いることができる。
さらに、図11及び図13に示すように、上キャップ20のセンサ保護部28,29の下端に設けられた係合部28d,29dと、センサ保護部28,29を支持する前壁部23との間には、上記の切り欠き状の開口28c,29cが設けられており、この開口28c,29cに、温度センサ80のようなセンサから左右方向に延びる電線82を通すことが可能となっている。
そのため、検査用端子部10a,10bに取り付けられたセンサに接続される電線82の配索は、センサから上方または前方に延ばすような配索に限定されず、センサから左右方向に延ばすような配索も採用することが可能になり、配索の自由度が向上する。
また、上キャップ20の表面に、電線82を通すための窪み部21e,21fが設けられていることにより、電線82の配索の自由度が更に向上する。
以下、上記のように上キャップ20に窪み部21e,21fを設けることによる効果について、より具体的に説明する。
図14の平面図に示すように、上キャップ20は、単電池2の積層方向(短手方向)に僅かな間隔を空けて複数並べて配置されている。このように単電池2の短手方向に並ぶ上キャップ20の列は、4列に分かれている。具体的に、この4列は、図14における最も上側の4個の上キャップ20からなる列、上から2番目の6個の上キャップ20からなる列、上から3番目の6個の上キャップ20からなる列、及び、最も下側の6個の上キャップ20からなる列で構成されている。
図14における最も上側の上キャップ20の列と上から2番目の上キャップ20の列との間に形成された電線の配索スペースS1では、単電池2の短手方向に延びる電線を、遮熱板70の上端に取り付けられたガイド部材78によってガイド可能となっている。上から3番目の上キャップ20の列と最も下側の上キャップ20の列との間に形成された電線の配索スペースS2においても、単電池2の短手方向に延びる電線をガイド部材78によってガイド可能となっている。
上キャップ20の各列において隣接する一対の上キャップ20のうち、右側の上キャップ20の左側の窪み部21eと、左側の上キャップ20の右側の窪み部21fは、僅かな間隔を空けて単電池2の短手方向に隣接して配置されている。これらの互いに隣接する窪み部21e,21fの組み合わせにより、1つの断面U字状の溝部が形成されており、このように溝幅が拡大された溝部に、単電池2の長手方向に延びる電線を通すことができる。
また、上述した4つの上キャップ20の列のうち、中央の2列に属する上キャップ20は、単電池2の長手方向に僅かな間隔を空けて互いに隣接して配置されている。単電池2の長手方向に隣接する上キャップ20同士は、単電池2の短手方向に位置合わせされている。これにより、2番目の列に属する上キャップ20の窪み部21e,21fと、3番目の列に属する上キャップ20の窪み部21e,21fとは、単電池2の長手方向に連なるように配置されている。
上述した2つの配索スペースS1,S2は、中央の2列に属する上キャップ20によって仕切られているが、これらの列の上キャップ20には、上記のように単電池2の短手方向に隣接する2つの窪み部21e,21fと、これらの窪み部21e,21fに対して単電池2の長手方向に連なるように配置された更に2つの窪み部21e,21fとによって、幅広で連続的に形成された溝部が形成されていることから、この溝部を経由して上記の2つの配索スペースS1,S2の一方から他方へ電線を導くような配索が可能になる。
図15は、監視装置60の制御基板と温度センサ80(図11及び図13参照)とを接続する電線82の配索の一例を示す。図15に示す例では、監視装置60から単電池2の長手方向に延びる2本の電線82が、図15における最も上側の列に属する上キャップ20の窪み部21e,21fを通って、図15における上側の配索スペースS1に導かれている。一方の電線82は、上側の配索スペースS1に配置された温度センサに接続され、他方の電線82は、さらに中央の2列に属する上キャップ20の窪み部21e,21fを通って、下側の配索スペースS2に導かれて、該配索スペースS2に配置された温度センサに接続されている。
図16は、監視装置60の制御基板と電圧センサ(図示せず)とを接続する電線86の配索の一例を示す。図16に示す例では、監視装置60から単電池2の長手方向に延びる14本の電線86が、図16における最も上側の列に属する上キャップ20の窪み部21e,21fを通って、図16における上側の配索スペースS1に導かれている。
これらのうち8本の電線86は、上側の配索スペースS1に配置された電圧センサに接続され、残り6本の電線86は、さらに中央の2列に属する上キャップ20の窪み部21e,21fを通って、下側の配索スペースS2に導かれて、該配索スペースS2に配置された電圧センサに接続されている。
図15及び図16に示されるいずれの配索例においても、単電池2の長手方向において単電池2の短辺部よりも外側、すなわち単電池2の短側面側に配置された監視装置60の制御基板(図示せず)から延びる電線82,86は、上キャップ20における頂壁部21の上面よりも低い窪み部21e,21f内を通って単電池2の上面の短辺部を跨ぐように配索されている。そのため、電線82,86を上キャップ20に対して上方又は単電池2の短手方向に迂回させることなく上キャップ20との干渉を回避しながら、センサが配置された配索スペースS1,S2へ導くことができる。
また、電線82,86を上キャップ20に対して上方又は単電池2の短手方向に迂回させる必要がないため、上述したように上キャップ20の頂壁部21に天板41を隙間無く重ねて配置したり、積層方向に隣接する単電池2間の隙間を縮小したりすることができ、これにより、組電池1を上下方向及び積層方向にコンパクトに構成することができる。
さらに、窪み部21e,21fは単電池2の長手方向に延びる溝状に形成されているため、窪み部21e,21fに沿って電線82,86を単電池2の長手方向に延びるように配策することで、監視装置60から上側の配索スペースS1への配索、及び、上側の配索スペースS1から下側の配索スペースS2への配索が容易になる。このような単電池2の長手方向への電線82,86のガイドは、上キャップ20の頂壁部21のコーナ部に切り欠き状の窪み部21e,21fを形成するという簡素な構成により実現される。
また、電線82,86は、単電池2の蓋体5の上方に間隔を空けて配置されるように上キャップ20の窪み部21e,21fの底部によって下側から支持されるため、単電池2と電線82,86との接触を防止しつつ、電線82,86にかかる張力を軽減できる。
さらに、単電池2と電線82,86との間に上キャップ20が介在することで、単電池2と電線82,86との間を電気的に絶縁できるとともに、単電池2の発熱時に、上キャップ20による遮熱によって、電線82,86に及ぶ熱的影響を軽減できる。
また、本実施形態によれば、各上キャップ20に一対の窪み部21e,21fが設けられているため、これらの窪み部21e,21fを選択的に利用して電線82,86を通すことができ、これによって、配索の自由度が向上する。
ただし、上キャップ20における窪み部21e,21fの構成は、上述したものに限定されるものでなく、種々の変更が可能である。以下、図17及び図18を参照して、窪み部の構成が異なる上キャップの変形例を説明する。
図17は、第1変形例に係る上キャップ120及びその周辺部を模式的に示す平面図である。図17に示す上キャップ120では、頂壁部21におけるコーナ部よりも中央部側にずれた位置に、一対の窪み部121a,121bが、単電池2の長手方向に延びる溝状に形成されている。これらの窪み部121a,121bは、上方に開放した断面U字状とされている。このように形成された窪み部121a,121bによっても、電線82を単電池2の長手方向に導くことができ、上述の実施形態と同様の効果が得られる。
図18は、第2変形例に係る上キャップ220及びその周辺部を模式的に示す平面図である。図18に示す上キャップ220では、前後方向(単電池2の長手方向)における窪み部221a,221bの長さが、頂壁部21の全長よりも短く形成されている。具体的に、一方の窪み部221aは、頂壁部21の前端から後端よりも前側部分までの長さ範囲に形成されており、他方の窪み部221bは、頂壁部21の前端よりも後側部分から後端までの長さ範囲に形成されている。
このように窪み部221a,221bが形成されても、左右方向に隣接する一対の上キャップ220のうち、右側の上キャップ220の左側の窪み部221aと、左側の上キャップ220の右側の窪み部221bとが前後方向にオーバラップするように配置されることで、電線82が、これらの窪み部221a,221bを通して単電池2の上面の短辺部を跨ぐように配索されることが可能である。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、蓄電素子の外部端子を覆うキャップに窪み部が2つずつ設けられる例を説明したが、本発明において、キャップに設けられる窪み部の個数は1つ又は3つ以上であってもよい。
さらに、上述の実施形態では、外部端子毎にキャップが設けられる例を説明したが、これらのキャップに代えて、個々の外部端子を覆う複数の被覆部を一体化してなるキャップを用いてもよい。この場合、例えば、図10に示すように端子面の短手方向に隣接するキャップ20,20同士をこれらの側壁部25,26において一体化させたり、図11に示すように端子面の長手方向に隣接するキャップ20,20同士をこれらの後壁部24,24において一体させたりすることで、複数の被覆部20,20を有する1つのキャップを構成することが考えられる。
また、上述の実施形態では、蓄電素子としてリチウムイオン二次電池のような非水電解質二次電池を有する蓄電装置を例に本発明に係る蓄電装置を説明したが、本発明に係る蓄電装置を構成する蓄電素子は、非水電解質二次電池以外の二次電池、一次電池、キャパシタを含む種々の蓄電素子であってもよい。
さらに、本発明は、複数の蓄電素子を有する組電池に限られず、蓄電素子を1つのみ備えた蓄電装置にも適用することができる。
1 組電池(蓄電装置)
2 単電池(蓄電素子)
3 電池容器
3a 底壁
3b,3c 長側壁
3d,3e 短側壁
5 蓋体(端子面)
7A,7B 外部端子
9A,9B パッキン
9a,9b 被係合部
10A,10B 接続杆
10a,10b 検査用端子部
14 バスバー
20 上キャップ
21 頂壁部
21e,21f 窪み部
22 上凸部
23 前壁部
24 後壁部
25,26 側壁部
27a,27b 内側連結部
28,29 センサ保護部
28a,29a 水平部
28b,29b 垂直部
28c,29c 開口
28d,29d 係合部
30 下キャップ
31 底壁部
32 下凸部
40 保持体
41 天板
42 貫通穴
45,46 側板
47 底板
48 貫通穴
60 監視装置(電気部品)
64a,64b 突起部
65a,65b 突起部
66a,66b 突起部
70 遮熱板
73,74 突出部
78 ガイド部材
80 温度センサ
82 電線
86 電線
120 上キャップ
121a,121b 窪み部
220 上キャップ
221a,221b 窪み部
S1,S2 配索スペース

Claims (8)

  1. 外部端子を有する蓄電素子と、
    前記蓄電素子に配索される電線と、
    前記外部端子を被覆するキャップとを備え、
    前記キャップの表面に、前記電線を通すための窪み部が設けられている、蓄電装置。
  2. 前記蓄電素子は、前記外部端子が設けられた長方形状の端子面を備え、
    前記キャップは、前記端子面の長手方向の端部を覆うように配置され、
    前記電線は、前記窪み部内を通って前記端子面の短辺を跨ぐ部分を有する、請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記端子面の長手方向において前記短辺よりも外側に電気部品が配設され、
    前記電線は前記電気部品に接続されている、請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記窪み部は、前記端子面の長手方向に延びる溝状に形成されている、請求項2又は請求項3に記載の蓄電装置。
  5. 前記キャップは、前記外部端子を覆うように前記端子面に対向配置された頂壁部を備え、
    前記窪み部は、前記端子面の短手方向における前記頂壁部の少なくとも一端側のコーナ部に切り欠き状に形成されている、請求項4に記載の蓄電装置。
  6. 前記窪み部は、前記端子面の短手方向における前記頂壁部の両端コーナ部に切り欠き状に形成されている、請求項5に記載の蓄電装置。
  7. 前記端子面の短手方向に隣接する少なくとも一対の前記蓄電素子を備え、
    前記端子面の短手方向に隣接する一対の蓄電素子に装着された前記キャップの前記窪み部は、前記端子面の短手方向に互いに隣接するように配置されている、請求項5又は請求項6に記載の蓄電装置。
  8. 前記端子面の長手方向に隣接する少なくとも一対の前記蓄電素子を備え、
    前記端子面の長手方向に隣接する一対の蓄電素子に装着された前記キャップの前記窪み部は、前記端子面の長手方向に連なるように配置されている、請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の蓄電装置。
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