JP2017068999A - 近接センサおよび電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
周面において光が全反射する入射角は43°となる。したがって、中間面124bの傾斜角度が上記のように45°である場合、中間面124bへ入射した検知光133aの一部は、図10に矢印にて示すように、最初に入射した中間面124bにて全反射して窓部材124内を進行し、反対側の中間面124bにて全反射した後、受光部134へ入射する。このため、近接センサ112では、クロストークが増大し、正確な検出動作を行い難くなるという問題点を有している。
本発明の参考例を図面に基づいて以下に説明する。図1は、本発明の参考例の近接センサの構成を示す縦断面図である。図2は、図1に示した近接センサの分解斜視図である。図3の(a)は、図1に示した近接センサモジュールの平面図、図3の(b)は、図3の(a)におけるX1−X1矢視断面図、図3の(c)は、図3の(a)におけるY1−Y
1矢視断面図である。図4の(a)は、図1に示した遮蔽部材の平面図、図4の(b)は、図4の(a)におけるX2−X2矢視断面図、図4の(c)は、図4の(a)におけるY2−Y2矢視断面図である。図5の(a)は、図1に示した窓部材の平面図、図5の(b)は、図5の(a)におけるX3−X3矢視断面図、図5の(c)は、図5の(a)におけるY3−Y3矢視断面図である。
近接センサモジュール21は、基板31、遮蔽樹脂層32、発光部33、受光部34、透過樹脂層35および透過樹脂層36を備えている。
遮蔽部材22は、図1および図2の例において、板状に形成され、遮蔽樹脂層32の上に固定されている。遮蔽部材22には、発光部配置領域32aおよび受光部配置領域32bに対応する位置に、貫通孔である発光通過孔22aおよび受光通過孔22bが形成されている。発光通過孔22aは、発光部33が発した検知光33aの広がる範囲、すなわち検知光33aが窓部材23の内側から入射する窓部材23の外周面の範囲を規制している。受光通過孔22bは、受光部34へ入射する入射光34aの範囲を規制している。図1では、発光通過孔22aの径は、遮蔽樹脂層32の発光部配置領域32aの径よりも小さく、同様に、受光通過孔22bの経は、遮蔽樹脂層32の受光部配置領域32bの径よりも小さくなっている場合を一例として示している。しかしながら、これに限定する必要は無く、遮蔽部材22は、検知光32aの範囲および入射光34aの範囲を各々制限する機能を有していればよい。
本参考例では、窓部材23は、底面が発光通過孔22aと受光通過孔22bとの並び方向、すなわち発光部33と受光部34との並び方向に長い長方形の場合を一例として示している。しかしながら、これに限定する必要はなく、窓部材23は、発光通過孔22aおよび受光通過孔22bを上面から塞ぐように遮蔽部材22の上に形成されていればよい。
近接センサ11では、小型化されていることにより、発光部33が発した検知光33aは、窓部材23の側面23a、中間面23bおよび天面23cへ入射する。検知光33aの光軸の光は天面23cへ入射し、天面23cから外部へ出射するようになっている。側面23aへの検知光33aの入射角、および中間面23bへの検知光33aの入射角(図1に示すθ1)は、窓部材23の屈折率で決まる、これら側面23aおよび中間面23bにて検知光33aが全反射する角度以上となっている。また、これら側面23aおよび中間面23bにて窓部材23の内部へ全反射した検知光33aは、天面23cから外部へ出射するようになっている。また、天面23cへ直接入射した検知光33aは、天面23cから外部へ出射するようになっている。
上記の構成において、発光部33が発した検知光33aは、透過樹脂層35を経た後、遮蔽部材22の発光通過孔22aに規制されて広がり、窓部材23の内側から外周面に入射する。このうち、窓部材23の側面23aへ入射した検知光33a(図1に実線にて記載)は、側面23aにて全反射した後、天面23cへ入射し、天面23cから外部へ出射する。また、中間面23bへ入射した検知光33a(図1に破線にて記載)は、中間面23bにて同様に全反射した後、天面23cから外部へ出射する。また、天面23cへ入射した検知光33aは天面23cから外部へ出射する。
これにより、近接センサ11は、近接センサ11の近くの被検出物の存在を検知することができる。
近接センサ11では、発光部33が発した検知光33aのうち、窓部材23の側面23aおよび中間面23bへ入射した検知光33aは、それぞれ側面23aおよび中間面23bにて全反射した後、天面23cから外部へ出射する。また、天面23cへ入射した検知光33aは天面23cから外部へ出射する。したがって、近接センサ11では、窓部材23の外周面にて窓部材23の内部へ反射した検知光33aが、窓部材23から外部へ出射することなく受光部34へ入射する事態を抑制し、クロストークの発生を低減することができる。
本発明の他の参考例を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前述した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図6は、本発明の他の参考例の近接センサの構成を示す縦断面図である。図6に示した近接センサ12の各部の構造の概要は、図2から図5に基づいて上述したとおりである。以下では、近接センサ12が前記近接センサ11と異なる部分について説明する。
近接センサ12の遮蔽樹脂層32および遮蔽部材22の厚さ、遮蔽部材22の発光通過孔22aの中心と発光部33の中心との位置関係、および窓部材23の側面23aの高さが上記のようになっていることにより、発光部33が発する検知光33aのうち、窓部材23の側面23aの下部へ入射した検知光33a(図6に二点鎖線にて記載)は、側面23aへの入射角が全反射する入射角よりも小さくなり、側面23aから外部へ出射する。また、窓部材23の側面23aの上部へ入射した検知光33a(図6に破線にて記載)は、側面23aへの入射角が全反射する入射角以上となり、側面23aにて全反射する。側面23aにて全反射した検知光33aは、中間面23bから外部へ出射する。すなわち、中間面23bは、側面23aにて全反射して入射する検知光33aの入射角が全反射する入射角より小さくなる傾斜角に設定されている。
近接センサ12では、窓部材23の側面23aの下部へ入射した検知光33aは側面23aから外部へ出射する。また、窓部材23の側面23aの上部へ入射した検知光33aは側面23aにて全反射した後、中間面23bから外部へ出射する。また、窓部材23の中間面23bへ入射した検知光33aおよび天面23cへ入射した検知光33aは、中間面23bおよび天面23cから外部へ出射する。したがって、近接センサ12では、窓部材23の外周面にて窓部材23の内部へ反射した検知光33aが、窓部材23から出射することなく受光部34へ入射する事態を抑制し、クロストークの発生を低減することができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前述した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。なお、以下の各実施の形態においても、中間面23bおよび天面23cは、側面23aよりも窓部材23の中心側に位置する中心側面となっている。
図7は、本発明の実施の形態の近接センサの構成を示す縦断面図である。図7に示した近接センサ13の各部の構造の概要は、図2から図5に基づいて上述したとおりである。以下では、近接センサ13が前記近接センサ11と異なる部分について説明する。
る。詳細には、近接センサ13は、前記近接センサ11と比較して、窓部材23の厚さが薄く、側面23aが短く、中間面23bが長く、天面23cが短くなっている。これにより、発光部33が発する検知光33aの光軸の光は、中間面23bへ入射するようになっている。この場合の中間面23bへの上記光の入射角は、窓部材23の屈折率で決まる、中間面23bにて上記光が全反射する角度よりも小さくなっている。
近接センサ13の遮蔽樹脂層32および遮蔽部材22の厚さ、遮蔽部材22の発光通過孔22aの中心と発光部33の中心との位置関係、および窓部材23の側面23aの高さが上記のようになっていることにより、発光部33が発する検知光33aのうち、窓部材23の側面23aへ入射した検知光33a(図7に二点鎖線にて記載)は、側面23aへの入射角が全反射する入射角よりも小さくなり、側面23aから外部へ出射する。
近接センサ13では、窓部材23の側面23a、中間面23bおよび天面23cへ入射した検知光33aは、それぞれ全反射することなく、側面23a、中間面23bおよび天面23cから外部へ出射する。したがって、窓部材23の外周面にて窓部材23の内部へ反射した検知光33aが、窓部材23から外部へ出射することなく受光部34へ入射する事態を抑制し、クロストークの発生を低減することができる。
本発明の他の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前述した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図8は、本発明の他の実施の形態の近接センサの構成を示す縦断面図である。図8に示した近接センサ14の各部の構造の概要は、図2から図5に基づいて上述したとおりである。以下では、近接センサ14が前記近接センサ11と異なる部分について説明する。
11の遮蔽樹脂層32および遮蔽部材22の厚さよりも薄くなっている。さらに、発光部33と遮蔽部材22の発光通過孔22aとの位置関係、および発光通過孔22aの径を調整することにより、発光部33が発する検知光33aは、窓部材23の側面23aへは入射せず、中間面23bおよび天面23cへ入射するようになっている。この場合の中間面23bおよび天面23cへの検知光33aの入射角は、検知光33aが全反射する入射角よりも小さくなっている。
近接センサ14の発光部33が発した検知光33aは、窓部材23の側面23aへは入射せず、中間面23bおよび天面23cへ入射する。この場合、中間面23bおよび天面23cへの検知光33aの入射角は、検知光33aが全反射する入射角よりも小さくなる。したがって、中間面23bおよび天面23cへ入射した検知光33aは、中間面23bおよび天面23cから外部へ出射する。
近接センサ14では、発光部33が発した検知光33aは、窓部材23の側面23aへは入射せず、中間面23bおよび天面23cへ入射し、中間面23bおよび天面23cから外部へ出射する。したがって、窓部材23の外周面にて窓部材23の内部へ反射した検知光33aが、窓部材23から出射することなく受光部34へ入射する事態を抑制し、クロストークの発生を低減することができる。
本発明のさらに他の実施の形態を以下に説明する。
本発明の態様1に係る近接センサは、発光部33および受光部34の前方に窓部材23が設けられ、前記発光部33が発した検知光33aが前記窓部材23から外部へ出射する一方、被検知物からの前記検知光33aの反射光が前記窓部材23から入射し、前記受光部34へ入射する近接センサにおいて、前記窓部材23は、前記発光部33および前記受光部34の前方へ突出した形状であり、外周面として、前記発光部33側から前方へ立ち上がった側面23a、および前記側面23aよりも前記窓部材23の中心側の中心側面(中間面23b、天面23c)を有し、前記中心側面へ入射した前記検知光33aは、前記中心側面にて全反射することなく、前記中心側面から外部へ出射するようになっている。
射する。窓部材23は、発光部33および受光部34の前方へ突出した形状であり、外周面として、発光部33側からへ立ち上がった側面23a、および前記側面23aよりも窓部材23の中心側の中心側面(中間面23b、天面23c)を有する。前記中心側面へ入射した検知光33aは、前記中心側面にて全反射することなく、前記中心側面から外部へ出射する。
記発光部33の前記発光点から前記中心側面(天面23c、中間面23b)へ伸びる直線と前記中心側面の垂線とのなす角度が、前記窓部材23の屈折率で決まる全反射角よりも小さい角度となるように、前記中心側面の位置が決定されている。
21 近接センサモジュール
22 遮蔽部材
22a 発光通過孔
22b 受光通過孔
23 窓部材
23a 側面
23b 中間面
23c 天面
31 基板
32 遮蔽樹脂層
32a 発光部配置領域
32b 受光部配置領域
33 発光部
33a 検知光
34 受光部
35 透過樹脂層
36 透過樹脂層
Claims (7)
- 発光部および受光部の前方に窓部材が設けられ、前記発光部が発した検知光が前記窓部材から外部へ出射する一方、被検知物からの前記検知光の反射光が前記窓部材から入射し、前記受光部へ入射する近接センサにおいて、
前記窓部材は、前記発光部および前記受光部の前方へ突出した形状であり、外周面として、前記発光部側から前方へ立ち上がった側面、および前記側面よりも前記窓部材の中心側の中心側面を有し、
前記中心側面へ入射した前記検知光は、前記中心側面にて全反射することなく、前記中心側面から外部へ出射するようになっていることを特徴とする近接センサ。 - 前記検知光は、前記側面へ入射し、前記側面にて全反射することなく前記側面から外部へ出射するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の近接センサ。
- 前記検知光は、前記側面へは入射せず、前記中心側面のみへ入射するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の近接センサ。
- 前記発光部および前記受光部と前記窓部材との間に遮蔽部材が設けられ、
前記遮蔽部材は、前記発光部からの前記検知光が通過する発光通過孔、および前記受光部への入射光が通過する受光通過孔を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の近接センサ。 - 前記発光部および前記受光部と前記窓部材との間に遮蔽部材が設けられ、
前記遮蔽部材は、前記発光部からの前記検知光が通過する発光通過孔、および前記受光部への入射光が通過する受光通過孔を有し、
前記発光部の発光点と前記発光通過孔の端部とを結んだ直線が前記窓部材の前記側面と交わる第1の点において、前記側面の垂線と前記直線とのなす入射角度が前記窓部材の屈折率で決まる全反射角よりも小さい角度となる高さまでに前記側面の高さが制限され、
前記発光部の前記発光点から前記中心側面へ伸びる直線と前記中心側面の垂線とのなす角度が、前記窓部材の屈折率で決まる全反射角よりも小さい角度となるように、前記中心側面の位置が決定されていることを特徴とする請求項1に記載の近接センサ。 - 前記発光部および前記受光部と前記窓部材との間に遮蔽部材が設けられ、
前記遮蔽部材は、前記発光部からの前記検知光が通過する発光通過孔、および前記受光部への入射光が通過する受光通過孔を有し、
前記発光部の発光点と前記発光通過孔の端部とを結んだ直線が前記窓部材の前記側面と交わることがないように、前記発光通過孔の開口部寸法および前記側面の高さが設定され、
前記発光部の前記発光点から前記中心側面へ伸びる直線と前記中心側面の垂線とのなす角度が、前記窓部材の屈折率で決まる全反射角よりも小さい角度となるように、前記中心側面の位置が決定されていることを特徴とする請求項1に記載の近接センサ。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の近接センサを備えていることを特徴とする電子機器。
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WO2023079951A1 (ja) * | 2021-11-05 | 2023-05-11 | パナソニックホールディングス株式会社 | 近接センサ、及びそれを備える配線器具 |
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