JP2017068453A - 作業機のレンタルシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作業機のレンタル予約が行われた場合に、所定の作業機に対してレンタルが行われる場合における作業機に関する情報である第1情報を出力可能な通信部を有する第1管理サーバと、製造又は販売された作業機に関する情報である第2情報を記憶する記憶部を有する第2管理サーバと、を備え、第2管理サーバは、第1情報と記憶部に記憶された第2情報とを参照して、作業機のレンタル許可又はレンタル不許可を含む指令情報を発行する発行部と、を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、簡単に作業機のレンタルを行うことができる作業機のレンタルシステムを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、作業機のレンタル予約が行われた場合に、所定の作業機に対してレンタルが行われる場合における作業機に関する情報である第1情報を出力可能な通信部を有する第1管理サーバと、製造又は販売された作業機に関する情報である第2情報を記憶する記憶部を有する第2管理サーバと、を備え、前記第2管理サーバは、前記第1情報と前記記憶部に記憶された前記第2情報とを参照して、作業機のレンタル許可又はレンタル不許可を含む指令情報を発行する発行部と、を有している。
請求項4に係る発明は、前記指令情報を前記指令装置に書き込み可能な書込み装置を備えている。
前記指令装置は、レンタルの許可をする情報が前記指令情報に含まれている場合には、前記レンタル作業機の制御を許可する情報を無線によって前記制御装置に出力する。
[第1実施形態]
図1は、作業機のレンタルシステムの概略図である。
作業機のレンタルシステム1は、建設機械(例えば、バックホー)、農業機械(例えば、トラクタ、コンバイン、田植機)等の作業機のレンタルシステムを行うシステムである。
第1管理サーバ2は、作業機4のレンタルを管理するサーバであって、例えば、レンタル会社等が所有する。第2管理サーバ3は、作業機4の製造又は販売するメーカ等が所有する。第1管理サーバ2と、第2管理サーバ3とはネットワークNを通じて互いに情報の送受信が行えるようになっている。第2管理サーバ3は、例えば、作業機4の製造、又は、販売に関する様々な情報(部品情報、仕様情報、操作マニュアル、メンテナンス情報等)を第1管理サーバ2に提供することが可能である。一方で、第1管理サーバ2は、後述するように、レンタルに関する情報を第2管理サーバ3に提供することができる。
第1管理サーバ2は、第1記憶部(第1作業機情報記憶部)10と、第2記憶部(レンタル情報記憶部)11と、処理部(第1処理部)12と、第1通信部13とを備えている。第1記憶部10及び第2記憶部11は、不揮発性のメモリ等で構成されている。第1処理部12及び第1通信部13は、第1管理サーバ2に組み込まれた電気・電子部品、プログラム等で構成されている。
第1処理部12は、レンタルに関する様々な処理を行う部分である。例えば、第1管理サーバ2に通信機器5が接続し、当該第1管理サーバ2に対してレンタルを行いたいという要求(入力画面の要求)があると、第1処理部12は、通信機器5に入力画面を表示させる処理を行う。また、第1処理部12は、入力画面に借方者情報、借方希望情報等が入力されると、借方希望情報に基づき、希望する貸出期間中に希望する作業機が貸し出しを行えるか否かを判断する処理を行う。詳しくは、第1処理部12は、第1記憶部10に記憶している作業機の機種を参照して、レンタルを希望する作業機の機種が、何台所有しているかを算出する。即ち、第1処理部12は、レンタル希望の機種におけるレンタル会社の所有台数を算出する。なお、作業機を予め機種毎に整理することで、所持している台数を第1記憶部10に記憶していてもよい。
なお、例えば、貸出可能台数が3台、希望台数が5台である場合、少なくとも貸出可能台数である3台の作業機は、レンタルすることが可能である。この場合は、第1処理部12は、貸出可能台数を通信機器5に通知し、通信機器5に希望台数の変更を求め、変更後の希望台数が貸出可能台数以下である場合には、第1処理部12は、貸し出しを行えると判断する。
さて、第2管理サーバ3は、第3記憶部(第2作業機情報記憶部)20と、第2通信部21と、発行部22とを有している。第3記憶部20は、不揮発性のメモリ等で構成されている。第2通信部21、発行部22は、第2管理サーバ3に組み込まれた電気・電子部品、プログラム等で構成されている。
第2通信部21は、第1管理サーバ2等と様々な情報を送受信する装置である。第2通信部21は、第1管理サーバ2、第2管理サーバ3等の処理に応じて、所定の情報を受信したり送信する。
なお、上述した説明では、発行部22は、第1管理サーバ2から通知された第1特定情報に、レンタル許可を示すフラグ等を許可指令情報(許可情報)とすることで、当該第1特定情報の作業機に対してレンタル許可を行ってもよい。
発行部22は、作業機無しの場合、第1特定情報(「K-253800」)に対応する作業機を、レンタルを許可できない作業機とし、レンタルが不許可であることを示す不許可指令情報を発行する。この場合、不許可指令情報とは、第1特定情報の作業機は、レンタルの許可を発行することができない作業機であることを示す情報(レンタル不許可を示す情報)である。
第1管理サーバ2の第1通信部13が許可指令情報又は不許可指令情報を受信すると、第1処理部12は、許可指令情報又は不許可指令情報に対応して処理を行う。第1管理サーバ2が許可指令情報を受信した場合、第1処理部12は、借方者が希望している作業機がレンタル可能であるとして、通信機器5にレンタル予約が完了したことを示す情報を通知する。また、第1処理部12及び第2記憶部11は、第2記憶部11の情報を更新する処理を行う。第1処理部12は、管理番号、レンタル許可が下りた作業機(レンタル作業機)の第1特定情報、許可情報(許可指令情報)、借方者情報、貸出期間等を第2記憶部11に送信する。第2記憶部11は、管理番号、第1特定情報、許可情報(許可指令情報)、借方者情報、貸出期間等を記憶する。
次に、レンタル作業機が決定後の処理について説明する。レンタル作業機の決定後の処理は、以下の実施形態に限定されない。
図5は、作業機4の一例であるバックホーを示したものである。
図5に示すように、バックホー4は、下部の走行装置40と、上部の機体41とを備えている。
走行装置40は、ゴム製覆帯を有する走行体42を有している。走行体42を走行モータで駆動するようにしたクローラ式走行装置が採用されている。また、走行装置40の前部にはドーザ43が設けられている。
作業装置45は、スイングブラケット47と、ブーム50と、アーム51と、バケット52とを備えている。スイングブラケット47は、支持体48に縦軸回りに揺動自在に支持されている。スイングブラケット47は、旋回台44内に備えられたスイングシリンダの伸縮によって揺動する。ブーム50は、スイングブラケット47に横軸回りに揺動自在に支持されている。ブーム50は、当該ブーム50とスイングブラケット47とのの間に介装されたブームシリンダ54の伸縮によって揺動する。アーム51は、ブーム50の先端に横軸回りに揺動自在に支持されている。アーム51は、当該アーム51とブーム50との間に介装されたアームシリンダ55の伸縮によって揺動する。バケット52は、アーム51の先端にスクイ・ダンプ動作可能に設けられている。バケット52は、当該バケット52とアーム51との間に介装されたバケットシリンダ53の伸縮によってスクイ・ダンプ動作される。
制御装置60には、スイングシリンダ、ブームシリンダ54、アームシリンダ55、バケットシリンダ53などの各種アクチュエータを操作する操作部材(例えば、図5に示す操作レバー49や操作スイッチ)の操作量、ガバナセンサからのガバナ角度(ガバナ位置)、アクセルレバーの操作量(角度)、アイドルスイッチ(AI−SW)のオン信号/オフ信号、エンジン回転センサからのエンジン回転数などの各種制御信号が入力される。
具体的には、制御装置60によるAI制御では、操作レバー49を中立位置にしてアイドルスイッチのオン信号が入力されると、アクセルレバーの操作量に関わらず、オートアイドルモータにアイドル信号を出力してオートアイドルモータを駆動し、エンジン回転数をアイドル回転数にする。また、制御装置60によるAI制御では、操作レバー49を前後又は左右に揺動してアイドルスイッチのオフ信号を入力すると、アクセル位置の信号に基づきオートアイドルモータに作動信号を出力してオートアイドルモータを駆動する。オートアイドルモータを駆動するとガバナレバーが作動しエンジン回転数が、アクセルレバーに対応した回転数になる。
制御装置60による流量制御では、例えば、操作レバー49を中立位置より揺動させると、作業機に設けられた電磁比例弁のソレノイドに、操作レバー49の操作量に対応した所定値の電流(作動信号)を出力する。そうすると、電磁比例弁は電流値(操作量)に応じて開き、アクチュエータに対応する制御弁のパイロット圧が制御され、アクチュエータが動作する。
第3通信部64は、様々な情報を通信することができる。第3通信部64は、例えば、ICタグ、ICカード等の近距離無線通信、或いは、WiFi(R)、Bluetoooth(R)、ZigBee(R)等の無線通信を行う装置である。なお、第3通信部64は、携帯電話通信網に接続可能な通信装置であってもよい。
指令装置30Aは、制御装置60の第3通信部64と通信が可能である。指令装置30Aは、当該指令装置30Aと第3通信部64とが通信可能範囲内であれば、第1特定情報、許可指令情報及び貸出期間を、作業機4の第3通信部64に送信する。指令装置30Aから送信された第1特定情報、許可指令情報及び貸出期間を第3通信部64が受信すると、制御装置60の第2処理部62は、制御装置60に第4記憶部61に記憶された第3特定情報と、第1特定情報とが一致するか否かを判断する(特定情報の認証を行う)。また、制御装置60の第2処理部62は、第3特定情報に対応付けられた判定情報と、指令装置30Aから送信された許可指令情報とが一致か否かを判断する(判定情報と許可指令情報との認証を行う)。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態の作業機のレンタルシステムを示している。
指令装置30Bは、指令情報を記憶可能で且つ時間(時刻)を計時することが可能な装置である。即ち、指令装置30Bは、少なくとも時刻を計時すると共に所定の処理を行えるCPU等の演算部(処理部)を有するもので、例えば、CPUを有するタグやICカード等である。なお、指令装置30Bは、CPU等の演算部を有さないRFID等とは異なる装置である。
取得部32は、貸出期間(使用期限)を含むレンタル情報を取得するもので、書込み装置31の書込みによりレンタル情報を取得する。例えば、書込み装置31が指令装置30Bに対して、「K-RX253200」で示される第1特定情報、「9/1〜9/25」で示される貸出期間と、許可指令情報(許可情報)を書き込むと、取得部32は、「K-RX253200」、「9/1〜9/25」、許可指令情報等を取得する。
第4通信部34は、様々な情報を通信することができる。第4通信部34は、例えば、IWiFi(R)、Bluetoooth(R)、ZigBee(R)等の近距離無線通信、或いは、短距離無線通信を行う装置である。
第3処理部35は、現在の時刻が使用期限に達していない場合、制御装置60による制御の制限を行わないと判断する。第4通信部34は、第3処理部35が制御の制限を行わないと判断した場合、制御の制限を行わないという許可信号(許可指令)を制御装置60に出力する。制御装置60は、指令装置30B(第4通信部34)から送信された許可信号を取得すると、走行系や作業系の制御を制限せずに通常通り制御を行う。
管理サーバ2の第1処理部12は、借方が希望する作業機について、貸出期間を経過後も貸出が可能である場合(貸出期間を過ぎても続けて貸し出すことができると推測できる場合)には、第1処理部12は、貸出が可能な範囲で、貸出期間に連続する延長期間を予め設定する。例えば、貸出期間が9/1〜9/25である場合、10日間貸出が可能であれば、延長期間を9/26〜10/5に設定する。
なお、書込み装置31は、数字等で示される許可指令情報(許可情報)を指令装置30Bに書き込んでいたが、数字等で示された「015501-389761」を指令装置30Bに書き込む代わりに、貸出期間(9/1〜9/25)において、第1特定情報が「K-RX253200」であるレンタル作業機に対してレンタルが許可されていることを示すフラグ(制限なく通常通り制御を行ってもよいという情報)を指令装置30Bに書き込んでもよい。この場合、指令装置30Bは、現在の時刻が使用期限に達しておらず且つ許可情報を取得した場合には、制御装置60による制御の制限を行わないと判断する。一方、指令装置30Bは、現在の時刻が使用期限に達していない場合であっても、許可情報が取得できなかった場合には、制御装置60による制御の制限を行う。
上述した実施形態では、第2管理サーバ3側で、作業機の特定情報に対応する許可指令情報を発行する一方で、制御装置60には、作業機の特定情報に対応する判定情報を予め記憶しておくことで、同一の特定情報を有する作業機においては、許可指令情報と判定情報とが一致し、制御装置60による通常制御を制限なく行えるようにしていた。これに代え、制御装置60には判定情報を記憶させずに、制御装置60による通常制御を制限なく行えるようにしてもよい。
上述した実施形態では、制御装置60では、制御の制限として、AI制御や流量制御を行わないとしていたが、当然の如くこれに限定されず、例えば、エンジン回転数を低速に固定したり、エンジン始動のそのものを停止(エンジン始動の禁止)したり、その他、様々な制御に対して制限をかけることで、作業機4を通常通り動かさないようにすればよい。
2 第1管理サーバ
3 第2管理サーバ
4 作業機
5 通信機器
10 第1記憶部
11 第2記憶部
12 処理部
13 第1通信部
20 第3記憶部
21 第2通信部
22 発行部
30A 指令装置
31 書込み装置
31B 指令装置
32 取得部
33 時間算出部(計時部)
34 第4通信部
35 処理部
60 制御装置
61 第4記憶部
62 処理部
63 時間算出部(計時部)
64 第3通信部
N ネットワーク
Claims (5)
- 作業機のレンタル予約が行われた場合に、所定の作業機に対してレンタルが行われる場合における作業機に関する情報である第1情報を出力可能な通信部を有する第1管理サーバと、
製造又は販売された作業機に関する情報である第2情報を記憶する記憶部を有する第2管理サーバと、
を備え、
前記第2管理サーバは、
前記第1情報と前記記憶部に記憶された前記第2情報とを参照して、作業機のレンタル許可又はレンタル不許可を含む指令情報を発行する発行部と、
を有している作業機のレンタルシステム。 - 前記通信部は、前記作業機を特定する第1特定情報を含む第1情報を出力し、
前記記憶部は、製造又は販売された作業機を特定する第2特定情報を含む第2情報を記憶し、
前記発行部は、前記第1特定情報と一致する前記第2特定情報が、前記記憶部に記憶されているか否かを判断し、前記第2特定情報が記憶されている場合に、当該第2特定情報に対応する作業機をレンタル作業機とし、当該レンタル作業機のレンタル許可を含む指令情報を発行する請求項1に記載の作業機のレンタルシステム。 - 前記発行部によって発行された前記指令情報を取得可能で且つ前記指令情報に基づいて、前記作業機に制御に関する指令を出力する指令装置を備えている請求項1又は2に記載の作業機のレンタルシステム。
- 前記指令情報を前記指令装置に書き込み可能な書込み装置を備えている請求項3に記載の作業機のレンタルシステム。
- 前記作業機に搭載され当該作業機の制御を行う制御装置を備え、
前記指令装置は、レンタルの許可をする情報が前記指令情報に含まれている場合には、前記レンタル作業機の制御を許可する情報を無線によって前記制御装置に出力する請求項4に記載の作業機のレンタルシステム。
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