JP2017067708A - 被ばく線量管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】被検体に投与された放射性薬剤による被ばく線量の影響を考慮して被ばく線量管理を行うことができる被ばく線量管理システムを提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る被ばく線量管理システムは、被検体に投与された放射性薬剤の情報を取得する放射性薬剤情報取得部と、前記被検体の核医学診断画像にもとづいて放射性薬剤の集積臓器および集積量を同定し、この同定した集積量にもとづいて前記放射性薬剤の投与時以降の所定時点における前記被検体の臓器の被ばく線量を求める被ばく線量管理部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、被ばく線量管理システムに関する。
患者の疾患を把握するために、X線診断装置やX線CT(computed tomography)装置などによるX線照射をともなう検査や、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置やPET(Positron Emission Tomography)装置などの核医学診断装置などによる放射性薬剤を用いた検査などが行われることがある。この場合、X線や放射性薬剤に含まれる放射性同位元素から放出されるガンマ線による患者の被ばく線量を極力低減し、さらには被ばく障害のリスクを把握する観点から、患者の被ばく線量を管理することが重要である。
一般に、1回の検査で診断および治療が完結することは少ない。たとえば、X線CT装置による診断、アンギオ装置による治療、およびX線CT装置や核医学診断装置による術後確認などといった複数回の工程の後に、診断および治療が完結する。このため、1検査内の被ばく線量管理では不十分であり、複数回の検査に応じた被ばく線量管理を行なうことが重要である。
また、核医学診断装置を利用する場合、検査よりも前に患者に対して放射性薬剤が投与される。また、検査後にも、患者の体内から放射性薬剤に含まれる放射性同位元素が残留し続ける。このため、核医学診断装置を利用する場合、放射性薬剤を投与された患者は、検査前に投与された時から検査終了後の所定期間にわたり、体内に残留している放射性同位元素によって被ばくし続けてしまう。したがって、核医学診断装置を利用した検査を行う場合にはさらに、検査終了後の所定期間にわたり放射線薬剤による被ばく線量を管理することが好ましい。
国際公開第2014/077361号
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、被検体に投与された放射性薬剤による被ばく線量の影響を考慮して被ばく線量管理を行うことができる被ばく線量管理システムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る被ばく線量管理システムは、上述した課題を解決するために、被検体に投与された放射性薬剤の情報を取得する放射性薬剤情報取得部と、前記被検体の核医学診断画像にもとづいて放射性薬剤の集積臓器および集積量を同定し、この同定した集積量にもとづいて前記放射性薬剤の投与時以降の所定時点における前記被検体の臓器の被ばく線量を求める被ばく線量管理部と、を備えたものである。
本発明の一実施形態に係る被ばく線量管理システムの一例を示すブロック図。 人体構造モデルMの一例を示す説明図。 特定の臓器の放射性薬剤の時間変化の一例を示す説明図。 血管内の放射性薬剤の濃度の時間変化の一例を示す説明図。 泌尿器からの放射性薬剤の排出量の時間変化の一例を示す説明図。 図1に示す処理回路により、被検体に投与された放射性薬剤による被ばく線量の影響を考慮して被ばく線量管理を行う際の手順の一例を示すフローチャート。 図6のステップS3で人体画像管理機能により実行される人体画像管理処理の手順の一例を示すサブルーチンフローチャート。 図6のステップS4で被ばく線量管理機能により実行される被ばく線量管理処理の手順の一例を示すサブルーチンフローチャート。 図6のステップS5で被ばく線量管理機能により実行される被ばく線量マップ表示処理の手順の一例を示すサブルーチンフローチャート。 臓器被ばく線量マップ画像MPoの一例を示す説明図。 皮膚被ばく線量マップ画像MPsの一例を示す説明図。 図1に示す処理回路により、X線照射工程による被ばく線量を経時的に管理する処理を行う際の手順の一例を示すフローチャート。
本発明に係る被ばく線量管理システムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本発明の一実施形態に係る被ばく線量管理システムは、少なくとも核医学診断装置から核医学診断画像および被検体に投与された放射性薬剤の情報を取得可能するものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る被ばく線量管理システム10の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、被ばく線量管理システム10は、PET装置110、SPECT装置120、X線CT装置130、X線アンギオ装置140、X線透視撮影(X−ray R/F)装置150、X線一般撮影装置160、MRI装置170と、ネットワークを介してデータ送受信可能に接続される。
PET装置110およびSPECT装置120は、被検体に投与された放射性薬剤が特定の病変部に集積する性質を利用して被検体の核医学診断画像としてのPET画像およびSPECT画像をそれぞれ生成する核医学診断装置である。PET装置110およびSPECT装置120は、被検体に投与された放射性薬剤に含まれる核種(RI)から放射されるガンマ線を検出し、被検体の断層面内におけるRIの濃度分布を画像化する。なお、PET装置110による検査では、ポジトロン核種を含む放射性薬剤が被検体に投与される。SPECT装置120による検査は、シングルフォトン核種を含む放射性薬剤が被検体に投与される。
PET装置110は、通常のPET機能を有しており、被検体内からガンマ線が放出される工程、すなわち被検体内からガンマ線を照射する放射線照射工程を含む検査に用いられる。また、PET装置110は、検査が完了すると、PET撮影により収集したPET画像、当該PET画像に対応するガンマ線照射記録、および被検体に投与された放射性薬剤の情報を、ネットワークを介して被ばく線量管理システム10に送信する。
SPECT装置120は、通常のSPECT機能を有しており、被検体内からガンマ線が放出される工程、すなわち被検体内からガンマ線を照射する放射線照射工程を含む検査に用いられる。また、SPECT装置120は、検査が完了すると、SPECT撮影により収集したSPECT画像、当該SPECT画像に対応するガンマ線照射記録、および被検体に投与された放射性薬剤の情報を、ネットワークを介して被ばく線量管理システム10に送信する。
被ばく線量管理システム10は、PET画像やSPECT画像にもとづいて、各臓器に対する放射線薬剤の集積量を同定することができる。被ばく線量管理システム10は、各臓器に対する放射性薬剤の集積量を、放射線吸収係数の体内分布の情報にもとづいて補正してもよい。放射線吸収係数の体内分布としては、一般化されたモデルを用いてもよい。また、PET検査やSPECT検査を受診する患者が事前にX線CT装置130やMRI装置170などの検査を受けている場合は、X線CT画像やMRI画像を利用して放射線吸収係数の体内分布を同定してもよい。
たとえば、PET検査やSPECT検査などの核医学診断装置を用いた検査が予約されると、必要な放射性薬剤のオーダーが出される。放射性薬剤は、検査施設外のメーカーで生成されるか、または検査施設内で生成される。検査施設外のメーカーで生成される場合は、検査施設(たとえば病院など)への配送時間を考慮して多めの薬剤が用意される。
オーダーには放射性薬剤の種類、量あるいは検査で必要な放射性薬剤の量、検査予定日時が含まれる。メーカーから出荷される薬剤には薬剤生成時間、放射性薬剤の量の情報が付加される。これらの放射性薬剤の情報は、被ばく線量管理システム10に与えられる。
また、入手した薬剤は検査予定時間の一定時間前に患者に投与される。この投与時間も同様に、被ばく線量管理システム10に与えられる。
X線CT装置130は、X線照射工程を含む検査に用いられ、通常のCT機能を有しており、さらに、検査が完了すると、X線CT撮影により収集したX線CT画像および当該X線CT画像に対応するX線照射記録を被ばく線量管理システム10に送信する機能をもっている。なお、X線CT画像は、被ばく線量管理システム10側で位置合わせに用いることから、適宜、縮小したサイズで送信することが好ましい。
X線照射記録は、X線光学系の幾何学的情報(X線照射した検出器の領域、X線検出器の位置・角度、X線管球の位置・角度、X線管球前のビームハードニングフィルタの種類など)、X線条件を含んでいる。また、X線照射記録は、被検体ID、X線照射工程の識別情報、およびX線照射工程の日時を示す日時情報を含んでいる。他の装置140−160のX線照射記録も同様である。なお、たとえばX線アンギオ装置140での透視(低線量でのX線照射)などでは画像が保存されてない場合があるが、その場合は対応する画像なしでX線照射記録だけ送れば良い。これは他の装置でも同様である。
X線アンギオ装置140は、X線照射工程を含む検査または治療に用いられ、通常のアンギオ(angiography)機能を有しており、さらに、検査または治療が完了すると、血管造影撮影により収集したX線画像および当該X線画像に対応するX線照射記録を被ばく線量管理システム10に送信する機能をもっている。
X線透視撮影装置150は、X線照射工程を含む検査または治療に用いられ、通常のX線透視撮影機能を有しており、さらに、検査または治療が完了すると、X線透視撮影により収集したX線画像および当該X線画像に対応するX線照射記録を被ばく線量管理システム10に送信する機能をもっている。
X線一般撮影装置160は、X線照射工程を含む検査に用いられ、通常のX線一般撮影機能を有しており、さらに、検査または治療が完了すると、X線一般撮影により収集したX線画像および当該X線画像に対応するX線照射記録を被ばく線量管理システム10に送信する機能をもっている。
一方、被ばく線量管理システム10は、図1に示すように、入力回路11、ディスプレイ12、記憶回路13、ネットワークI/F14、および処理回路15を有する。
入力回路11は、たとえばトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、テンキーなどの一般的な入力装置により構成され、ユーザの操作に対応した操作入力信号を処理回路15に出力する。
ディスプレイ12は、たとえば液晶ディスプレイやOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイなどの一般的な表示出力装置により構成され、処理回路15の制御に従って被ばく線量マップ画像などを表示する。
記憶回路13は、磁気的もしくは光学的記録媒体または半導体メモリなどの、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有する。これら記憶媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は電子ネットワークを介した通信によりダウンロードされるように構成してもよい。
記憶回路13は、ネットワークを介して受けた放射性薬剤の情報、核医学診断画像を記憶する。また、記憶回路13は、人体画像、被ばく管理情報および装置固有情報などを記憶する。被ばく管理情報には、人体画像管理情報および被ばく線量管理情報が含まれる。また、記憶回路13は、あらかじめ放射性薬剤の集積モデル、放射性薬剤の血管対流モデル、放射性薬剤の泌尿器排出モデルを記憶する。
記憶回路13に記憶される放射性薬剤の情報には、検査オーダーに含まれた放射性薬剤の種類および量、検査予定日時の情報が含まれる。また、この放射性薬剤の情報には、放射性薬剤が被検体に投与された時間が含まれる。また、放射性薬剤がメーカーから出荷された場合にはさらに、出荷時の放射性薬剤の量および放射性薬剤の生成時間の情報が含まれる。
図2は、人体構造モデルMの一例を示す説明図である。人体画像データは、人体のほぼ全身の三次元データであるとよい。人体画像としては、被検体ごとに、被検体のX線CT画像、または放射線吸収係数(たとえば、X線吸収係数)で表現された人体構造モデルM(図2参照)のいずれか一方が用いられる。
被検体ごとの人体画像は、臓器情報が含まれる。この被検体ごとの人体画像には、放射性薬剤による臓器の被ばく線量の情報が関連付けられる。また、被検体ごとの人体画像にはさらに、放射線照射工程ごとに、被ばく線量および被ばく領域の情報が関連付けられる。人体画像は、過去に作成された人体画像が再利用されていてもよい。また、人体画像は、人体画像IDにより、識別可能となっている。また、被ばく線量は皮膚被ばく線量および臓器被ばく線量を含んでいてもよい。核医学検査の場合、被ばく線量の単位としては、例えば薬剤(RI:radioisotope)の投与量に対応する単位である[MBq]等が適宜使用可能となっている。また、X線照射を伴う検査の場合、被ばく線量の単位としては、たとえば、[μR/min]、[μGy]および[mGy]等が適宜、使用可能となっている。
また、記憶回路13は、いくつかの体形の人体構造モデルMをあらかじめ記憶しておいてもよい。人体構造モデルMは、骨構造を有するモデルであってもよい。このような人体構造モデルMは、たとえばX線CT画像のデータバンクなどから作成可能となっている。また、政府機関、学会など公的機関で調査したデータに基づいて作成された標準的な人体画像を使用しても良い。また、作成方法としては、典型的には内部構造細部まで精巧に作られた人体疑似模型(ファントム)を、たとえばX線CT装置130でヘリカルスキャン等のボリュームスキャンにより撮影して三次元データ(ボリュームデータとも言う)を構成し、この三次元データから閾値処理等で各臓器の三次元画像に関するデータを抽出する方法などが適宜、使用可能となっている。また標準的なX線CT画像やMRI画像などの標準画像を用い、これに事前に生成された被検体のX線検査画像、X線CT画像、MRI画像を元にして体型に関わる情報を補正して用いても良い。また、被検体のX線CT画像等が存在する部位はこのX線CT画像等を使用し、それ以外は標準画像を使用するような混合モデルを人体画像としてもよい。
ここで、本実施形態において、「臓器」には、神経組織・筋組織・上皮組織・結合組織など数種類の細胞が組み合わさって一定の機能をもつ「器官」を含むものとする。たとえば、本実施形態において、脳、大脳、小脳は全て「臓器」に含まれる。また、血管も筋肉・神経・上皮・結合組織によって構成された器官であり、本実施形態では臓器というものとする。
人体画像管理情報は、被検体ID、人体画像ID、放射線照射工程の識別情報、被検体位置、体勢および体形を関連付けた情報である。
被ばく線量管理情報は、被検体ID、人体画像ID、検査日時を示す日時情報、放射性薬剤による被ばく臓器および臓器被ばく線量、ならびに、放射性薬剤とX線照射による皮膚被ばく領域および皮膚被ばく線量、を関連付けた情報である。
装置固有情報は、各装置110−170に固有の情報である。装置固有情報としては、たとえば、ビームハードニングフィルタの形状・材質、寝台の材質・形状、X線管球と検出器の間にあるその他の構造(例えばX線CT装置130のガントリーカバーなど)が含まれる。
ネットワークI/F14は、ネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装し、各装置110−170と互いにデータ送受信可能に接続される。この接続には、赤外線通信による接続や電子ネットワークを介した電気的な接続などを適用することができる。ここで電子ネットワークとは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、無線/有線の病院基幹LAN(Local Area Network)やインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
処理回路15は、記憶回路13に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、被検体に投与された放射性薬剤による被ばく線量の影響を考慮して被ばく線量管理を行うための処理を実行するプロセッサである。
図1に示すように、処理回路15は、少なくとも人体画像管理機能21、被ばく線量管理機能22、装置固有情報管理機能23、および薬剤情報取得機能24を実現する。これらの各機能はそれぞれプログラムの形態で記憶回路13に記憶されている
人体画像管理機能21は、人体画像および人体画像管理情報を管理する機能である。人体画像管理機能21は、第1の放射線照射工程より後の第2の放射線照射工程における被検体の位置と、人体三次元画像の位置との間の位置ずれを補正する位置ずれ補正機能を有する。なお、位置ずれ補正機能は、被検体の放射線画像を収集するごとに、位置ずれを局所的に補正してもよい。また、位置ずれ補正機能は、位置ずれが一定量以下になると、位置ずれの補正を終了してもよい。
また、人体画像管理機能21は、人体画像が人体構造モデルMである場合、各放射線照射工程における被検体の放射線画像と人体構造モデルMとの間で互いに局所的な部位を比較し、当該局所的な部位を互いに対応付ける機能を有してもよい。また、人体画像管理機能21は、対応付けた結果に基づいて人体構造モデルMを歪ませる機能を有してもよい。
被ばく線量管理機能22は、被ばく線量管理情報を管理する機能であり、被検体に投与された放射性薬剤による検査外の期間を含む経時的な被ばく線量の影響を考慮して被ばく線量を管理する。被ばく線量管理機能22は、被検体の核医学診断画像にもとづいて、放射性薬剤の集積臓器および集積量を同定する。被ばく線量管理機能22は、この同定した集積量にもとづいて、放射性薬剤の投与時以降の任意時点における被検体の臓器の被ばく線量を求める。各臓器の被ばく線量は、臓器への集積度、放射性薬剤の種類、量、薬剤を生成してからの経過時間のいずれか1つまたはこれらの組み合わせ情報にもとづいて同定する。
図3は、特定の臓器の放射性薬剤の時間変化の一例を示す説明図である。特定の臓器としては、たとえば肝臓や小腸などが挙げられる。また、図4は、血管内の放射性薬剤の濃度の時間変化の一例を示す説明図である。また、図5は、泌尿器からの放射性薬剤の排出量の時間変化の一例を示す説明図である。
放射性薬剤の集積モデル、血管対流モデル、泌尿器排出モデルは、記憶回路13にあらかじめ記憶されている。集積モデルおよび血管対流モデルは、臓器ごとに異なるモデルがあらかじめ記憶回路13に記憶されてもよい。
被ばく線量管理機能22は、核医学診断画像から、検査時間(撮像時)における放射性薬剤の集積度(集積量、濃度)を集積臓器ごとに同定する。そして、被ばく線量管理機能22は、検査時間における各臓器の放射性薬剤の集積量と、記憶回路13に記憶された集積モデルと、にもとづいて、各臓器における放射性薬剤の集積度の時間変化をモデル化し、薬剤投与時以降の任意時点における集積臓器および周辺臓器の被ばく線量を求める。
一方、被検体に投与されて臓器に集積後、徐々に排出される薬剤は、血管に流出して血管を対流するモデル(血流対流モデル、図4参照)、あるいは腎臓から膀胱へと経由し尿として排出されるモデル(泌尿器排出モデル、図5参照)により被検体内の移動の時間変化をモデル化して推定する。
そこで、被ばく線量管理機能22は、被検体に投与された放射性薬剤の情報と同定した集積量とにもとづいて、血管及び膀胱に排出される放射性薬剤の量を同定する。そして、被ばく線量管理機能22は、血管対流モデルと、同定した血管及び膀胱に排出される放射性薬剤の量と、にもとづいて、放射性薬剤の投与時以降における血管内の放射性薬剤の濃度の時間変化を求めることにより、放射性薬剤の投与以降の所定時点における血管の周辺臓器の被ばく線量を求める。また、被ばく線量管理機能22は、泌尿器排出モデルと、同定した血管及び膀胱に排出される放射性薬剤の量と、にもとづいて、放射性薬剤の投与時以降における泌尿器内の放射性薬剤の濃度の時間変化を求めることにより、放射性薬剤の投与時以降の所定時点における泌尿器の被ばく線量を求める。
たとえば、被ばく線量管理機能22は、放射性薬剤の投与量と、投与時間からの経過時間、核医学診断画像から同定した臓器への集積量から、血流対流モデルを補正し、薬剤投与時から検査時までの血流対流量と排出量とを同定する。そして、被ばく線量管理機能22は、血流対流量と排出量の時間的変化とにもとづいて、薬剤投与時以降における血管内の放射性薬剤の濃度の時間変化を求め、この濃度の時間変化にしたがって、投与時以降の任意時点における血管の周辺臓器の被ばく線量を求める。このとき、血管の被ばく線量を求めてもよい。
また、被ばく線量管理機能22は、泌尿器排出モデルと血管及び膀胱に排出される薬剤の量とにもとづいて、薬剤投与時以降における泌尿器内の放射性薬剤の濃度の時間変化を求め、この濃度の時間変化にしたがって、薬剤投与時以降の任意時点における泌尿器内および泌尿器の周辺臓器の被ばく線量を求める。
また、被ばく線量管理機能22は、薬剤投与時以降の任意時点における被検体の臓器の被ばく線量を示す画像を人体画像に重畳した臓器被ばく線量マップ画像を生成し、ディスプレイ12に表示させる。
さらに、被ばく線量管理機能22は、人体画像上に第1のX線照射工程における被検体の皮膚被ばく線量および皮膚被ばく領域を記録する。また、人体画像管理機能21により位置ずれを補正した人体画像上に、第2の放射線照射工程内における被ばく線量および被ばく領域をさらに記録する。
また、被ばく線量管理機能22は、人体画像管理機能21により補正された量に基づいて被ばく線量および被ばく領域を再計算してもよい。また、識別情報、または日時を含む時間範囲を示す時間範囲情報を指定した表示要求の入力を受け付けると、当該指定された識別情報または時間範囲情報にもとづいて、記憶回路13から被ばく線量および被ばく領域を読み出し、読み出した被ばく線量および被ばく領域の総和を示す画像を人体画像の皮膚に重畳した皮膚被ばく線量マップ画像を生成し、ディスプレイ12に表示させてもよい。
また、このとき被ばく線量管理機能22は、読み出した被ばく線量および被ばく領域と、当該読出した日時情報が示す日時からの経過時間によって決まる回復度とにもとづいて、未回復の被ばく線量および被ばく領域の総和をそれぞれ求め、この未回復の被ばく線量および被ばく領域の総和を示す画像を人体画像の皮膚に重畳した皮膚被ばく線量マップ画像を生成し、ディスプレイ12に表示させてもよい。なお、回復度は部位によって異なる値としてもよい。
装置固有情報管理機能23は、各装置110−170に固有の情報を記憶回路13に記憶させる。
薬剤情報取得機能24は、被検体に投与された放射性薬剤の情報をPET装置110およびSPECT装置120から取得し、記憶回路13に記憶させる。
次に、本実施形態に係る被ばく線量管理システム10の動作の一例について説明する。
まず、被検体に投与された放射性薬剤による被ばく線量を経時的に管理する動作について説明する。
図6は、図1に示す処理回路15により、被検体に投与された放射性薬剤による被ばく線量の影響を考慮して被ばく線量管理を行う際の手順の一例を示すフローチャートである。図6において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まず、ステップS1において、PET装置110またはSPECT装置120による検査が完了する。次に、ステップS2において、被ばく線量管理システム10は、検査を完了したPET装置110またはSPECT装置120からネットワークを介して、検査で取得した核医学診断画像および放射性薬剤の情報を取得する。
次に、ステップS3において、人体画像管理機能21は、核医学診断画像にもとづいて人体画像管理処理を実行する。次に、ステップS4において、被ばく線量管理機能22は、被検体に投与された放射性薬剤による検査外の期間を含む経時的な被ばく線量の影響を考慮した被ばく線量管理処理を実行する。次に、ステップS5において、被ばく線量管理機能22は、薬剤投与時以降の任意時点における被検体の臓器の被ばく線量を示す画像を人体画像に重畳した臓器被ばく線量マップ画像をディスプレイ12に表示させる、被ばく線量マップ表示処理を実行する。
後日、次回の核医学診断検査・治療が行われ、検査治療が完了すると(ステップS1)、同様にステップS2−S5が実行される。
以上の手順により、被検体に投与された放射性薬剤による、検査外の期間を含む経時的な被ばく線量の影響を考慮して、被ばく線量管理を行うことができる。
図7は、図6のステップS3で人体画像管理機能21により実行される人体画像管理処理の手順の一例を示すサブルーチンフローチャートである。
人体画像管理機能21は、被検体IDにもとづいて記憶回路13に記憶された被ばく管理情報(人体画像管理情報および被ばく線量管理情報)を検索する。そして、人体画像管理機能21は、被ばく管理情報がある場合には(ステップS31のYES)、過去のX線CT画像またはMRI画像を人体画像としてディスプレイ12に表示する(ステップS32)。
人体画像管理機能21は、過去に撮影したX線CT画像やMRI画像に対し、今回撮影した画像と比較して人体画像の位置を補正する。たとえば、今回の医療工程がX線検査である場合、人体画像管理機能21は、X線光学系の幾何学的情報に従って投影し、対応するX線画像にマッチするように人体画像の位置、体勢を補正する(ステップS35)。このように、人体画像管理機能21は、被検体の医用画像を収集するごとに、位置ずれを局所的に補正し、位置ずれが一定量以下になると、位置ずれの補正を終了する。これは人体構造モデルMの場合でも同様である。
一方、被ばく管理情報が無い場合には(ステップS31のNO)、人体画像管理機能21は、記憶回路13内のいくつかの人体構造モデルMをディスプレイ12に表示し(ステップS33)、その中から被検体体形に最も近い人体構造モデルMを人体元画像として選択する(ステップS34)。この選択は、被検体体形の数値(たとえば身長、頭周囲、胸周囲、腹周囲、腕周囲、足周囲など)と、人体構造モデルMの数値とを比較してもよいし、ユーザによる入力回路11を介した人体構造モデルMの指定を受け付けてもよい。
そして、人体画像管理機能21は、核医学診断検査における被検体の位置と、人体構造モデルMの位置との間の位置ずれを補正する(ステップS35)。人体画像管理機能21は、たとえば各X線照射工程における被検体のX線画像と人体構造モデルMとの間で互いに局所的な部位を比較し、当該局所的な部位を互いに対応付けた後、対応付けた結果に基づいて人体構造モデルMを歪ませる。また、たとえば、人体画像管理機能21は、選択された人体構造モデルMをX線CT画像と同様にX線光学系の幾何学的情報に従って投影し、対応するX線画像にマッチするように人体構造モデルMの位置、体勢、体形を補正する。また、補正後の人体画像に関する人体画像管理情報は、人体画像管理機能21により、記憶回路13に書込まれる。人体画像管理情報は、被検体ID、人体画像ID、放射線照射工程の識別情報、被検体位置、体勢および体形を関連付けた情報である。
図8は、図6のステップS4で被ばく線量管理機能22により実行される被ばく線量管理処理の手順の一例を示すサブルーチンフローチャートである。
ステップS41において、被ばく線量管理機能22は、核医学診断画像にもとづいて、検査時間(撮像時)における放射性薬剤の集積度(集積量、濃度)を集積臓器ごとに同定する。
次に、ステップS42において、被ばく線量管理機能22は、検査時間における各臓器の放射性薬剤の集積量と、記憶回路13に記憶された集積モデルと、にもとづいて、各臓器における放射性薬剤の集積度の時間変化を求める(モデル化する)(図3参照)。
次に、ステップS43において、被ばく線量管理機能22は、薬剤投与時以降の任意時点における集積臓器および周辺臓器の被ばく線量を求める。
次に、ステップS44において、被ばく線量管理機能22は、放射性薬剤の投与量と、投与時間からの経過時間、核医学診断画像から同定した臓器への集積量とから、血流対流モデルを補正し、薬剤投与時から検査時までの血流対流量と排出量とを同定する。そして、被ばく線量管理機能22は、血流対流量と排出量の時間的変化とにもとづいて、薬剤投入時以降における血管内の放射性薬剤の濃度の時間変化を求める(図4参照)。
次に、ステップS45において、被ばく線量管理機能22は、この濃度の時間変化にしたがって、薬剤投与時以降の任意時点における血管の周辺臓器の被ばく線量を求める。このとき、血管の被ばく線量を求めてもよい。
次に、ステップS46において、被ばく線量管理機能22は、泌尿器排出モデルと血管及び膀胱に排出される薬剤の量とにもとづいて、薬剤投与時以降における泌尿器内の放射性薬剤の濃度の時間変化を求める。
次に、ステップS47において、被ばく線量管理機能22は、この濃度の時間変化にしたがって、薬剤投与時以降の任意時点における泌尿器内および泌尿器の周辺臓器の被ばく線量を求める。
次に、ステップS48において、被ばく線量管理機能22は、薬剤投与時以降の任意時点における被ばく線量を位置ごとに加算することにより、薬剤投与時以降の任意時点における被検体の臓器の被ばく線量を示す画像を人体画像に重畳した臓器被ばく線量マップ画像を生成し、図6のステップS5に進む。
図9は、図6のステップS5で被ばく線量管理機能22により実行される被ばく線量マップ表示処理の手順の一例を示すサブルーチンフローチャートである。
ステップS51において、被ばく線量管理機能22は、識別情報、または日時を含む時間範囲を示す時間範囲情報を指定した表示要求の入力を受け付けると、当該指定された識別情報または時間範囲情報に応じた時点における臓器被ばく線量マップ画像と日時情報を記憶回路13から読み出す(ステップS52)。たとえば、過去1週間分の時間範囲情報を指定する表示要求を受け付けた場合、被ばく線量管理機能22は、過去1週間分の臓器被ばく線量マップ画像と日時情報を記憶回路13から読み出す。
被ばく線量管理機能22は、読み出した臓器被ばく線量マップ画像と、当該読み出した日時情報が示す日時からの経過時間によって(回復曲線上で)決まる回復度とにもとづいて、未回復の臓器被ばく線量マップ画像を生成する(ステップS53)。例えば1週間前の被ばくについては95%回復しているとすると、未回復の臓器被ばく線量マップ画像に対して、当該1週間前の辞典の臓器被ばく線量マップ画像データを5%分だけ加算する。なお、回復度は臓器によって異なる値としてもよい。すなわち、被ばく線量管理機能22は、臓器ごとに異なる回復曲線を備えていてもよい。
また、ステップS53の回復曲線にもとづく補正をしない場合には、被ばく線量管理機能22は、ステップS52において、表示要求内の識別情報または時間範囲情報にもとづいて、記憶回路13から臓器被ばく線量マップ画像を読み出し(日時情報は読み出さない)、ステップS53において、読み出した臓器被ばく線量マップ画像の総和を求める。
図10は、臓器被ばく線量マップ画像MPoの一例を示す説明図である。
被ばく線量管理機能22は、臓器被ばく線量マップ画像MPoをディスプレイ12に表示する(ステップS55)。臓器被ばく線量マップ画像MPoは、たとえば図10に示すように、人体構造モデルMの皮膚の画像を所定の透明度(図10の2点鎖線参照)で示し、薬剤投与時以降の任意時点における被検体の臓器の被ばく線量を示す画像をソリッドまたは所定の透明度よりも低い透明度かつ各臓器の被ばく線量に応じた表示態様(図10のハッチング参照)で示すとよい。ここで、被ばく線量に応じた表示態様としては、被ばく線量に応じたカラーマップを用いて色付けする表示態様や、被ばく線量に応じた輝度を付す表示態様、被ばく線量を示す数値を含む文字情報や、これらの組み合わせなどを用いることができる。
続いて、X線照射工程による被ばく線量を経時的に管理する動作について説明する。
図11は、皮膚被ばく線量マップ画像MPsの一例を示す説明図である。また、図12は、図1に示す処理回路15により、X線照射工程による被ばく線量を経時的に管理する処理を行う際の手順の一例を示すフローチャートである。図12において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
被ばく線量管理機能22は、放射性薬剤による臓器被ばく線量管理と類似の手法により、X線照射工程による皮膚被ばく線量マップ画像MPsを生成してディスプレイ12に表示させる(図11参照)。
いま、X線CT装置130、X線アンギオ装置140、X線透視撮影装置150およびX線一般撮影装置160のうち、いずれかの装置で検査または治療が完了したとする(ステップS101)。
X線アンギオ装置140は、検査または治療に含まれるX線照射工程で収集したX線画像と対応するX線照射記録を全て被ばく線量管理システム10にネットワークI/F14経由で送る。ここで、X線照射記録にはX線光学系の幾何学的情報、X線条件、被検体ID、X線照射工程の識別情報、およびX線照射工程の日時情報が含まれる。
被ばく線量管理システム10においては、ネットワークI/F14により、このX線画像およびX線照射記録を取得し(ステップS102)、このX線画像およびX線照射記録を人体画像管理機能21に送出する。
人体画像管理機能21は、このX線画像およびX線照射記録にもとづいて、人体画像管理を実行する(ステップS103)(図7に示した人体画像管理処理手順参照)。
次に、被ばく線量管理機能22は、被ばく線量管理を実行する(ステップS104)。
具体的には、被ばく線量管理機能22は、X線光学系の幾何学的情報、X線条件(含む照射時間)を含むX線照射記録にもとづいて、被検体表面における皮膚被ばく線量および皮膚被ばく領域を同定する。なお、ステップS103で被検体の位置、体勢、体形などを局所的に補正すると、補正された量に基づいて皮膚被ばく線量および皮膚被ばく領域が再計算される。被ばく線量管理機能22は、同定した皮膚被ばく線量および皮膚被ばく領域を人体画像上に加算していく。
また、被ばく線量管理機能22は、X線照射工程毎に、加算結果を人体画像上に記録する。たとえば1日目のCT検査、2日目のX線アンギオ検査、3日目のX線アンギオ装置140による治療に伴う被ばく線量は、別々のデータとして人体画像上に記録する。すなわち、被ばく線量管理機能22は、X線照射工程毎に、被ばく線量管理情報を記憶回路13に書込む。なお、この場合、被ばく線量管理情報は、被検体ID、人体三次元画像ID、X線照射工程の識別情報、X線照射工程の日時を示す日時情報、皮膚被ばく線量および皮膚被ばく領域を関連付けた情報である。
そして、被ばく線量管理機能22は、皮膚被ばく線量マップ画像MPsの表示処理を実行する(ステップS105)(図9に示した被ばく線量マップ表示処理手順参照)。
具体的には、ステップS105において、被ばく線量管理機能22は、指定された識別情報または時間範囲情報にもとづいて、記憶回路13から皮膚被ばく線量、皮膚被ばく領域および日時情報を読み出す。たとえば、過去1週間分の時間範囲情報を指定する表示要求を受け付けた場合、被ばく線量管理機能22は、過去1週間分の皮膚被ばく線量、皮膚被ばく領域および日時情報を管理メモリ52から読み出す。
被ばく線量管理機能22は、読み出した皮膚被ばく線量および皮膚被ばく領域と、当該読出した日時情報が示す日時からの経過時間によって(回復曲線上で)決まる回復度とにもとづいて、未回復の皮膚被ばく線量および皮膚被ばく領域の総和をそれぞれ求める。たとえば1週間前のX線被ばくについては95%回復しているとすると、人体画像上の被ばく線量に対して5%分だけ加算する。なお、回復度は部位によって異なる値としてもよい。すなわち、被ばく線量管理機能22は、部位毎に異なる回復曲線を備えていてもよい。
また、回復曲線にもとづく補正をしない場合には、被ばく線量管理機能22は、表示要求内の識別情報または時間範囲情報にもとづいて、記憶回路13から皮膚被ばく線量および皮膚被ばく領域を読み出し(日時情報は読み出さない)、皮膚被ばく線量および皮膚被ばく領域の総和をそれぞれ求める。
いずれにしても、被ばく線量管理機能22は、それぞれ求めた皮膚被ばく線量および皮膚被ばく領域を示す画像を人体画像に重畳した皮膚被ばく線量マップ画像MPsを生成してディスプレイ12に表示する。このとき、たとえば図11に示すように、人体構造モデルM上に皮膚被ばく線量および皮膚被ばく領域A1〜A3が記録された被ばく線量マップ画像MPsがディスプレイ12に表示される。
以上により、今回の検査・治療に伴う被ばく線量の管理が終了する。なおここではX線照射工程については皮膚被ばく線量などのみを計算しているが、皮膚被ばくと同時に臓器被ばくも同時に計算し、管理しても良い。
後日、次回の検査・治療が行われ、検査治療が完了すると(ステップS101)、前述同様にステップS102−105が実行される。また、被ばく線量管理機能22は、記憶回路13内の皮膚被ばく線量および日時情報にもとづいて、一定期間経過後の皮膚被ばく線量をゼロ値に更新する。
また、被ばく線量管理機能22は、人体画像の皮膚の画像は所定の透明度で半透明に示すとともに、所定以上の被ばく線量を有する臓器の画像は皮膚の透明度よりも低い透明度かつ各臓器の被ばく線量に応じた表示態様で示すように、臓器被ばく線量マップ画像MPoを生成するとともに(図10参照)、このマップ画像MPoに皮膚被ばく線量をさらに重畳してもよい。この場合、被ばく領域のそれぞれの画像を皮膚と同様の透明度かつ各被ばく領域の被ばく線量に応じた表示態様で示した皮膚被ばく線量マップ画像MPsを生成し、臓器被ばく線量マップ画像MPsの半透明な皮膚の画像に対して、皮膚被ばく線量画像マップ画像を重畳するとよい。
また、被ばく線量管理機能22は、臓器被ばく線量マップ画像MPoおよび皮膚被ばく線量マップ画像MPsのいずれか一方から他方へと切り替えて表示してもよいし、並列に表示してもよい。これらの表示方法は、ユーザによる入力回路11を介した指示に応じて決定されてもよい。
本実施形態に係る被ばく線量管理システム10は、被検体に投与された放射性薬剤の被検体内における濃度変化をモデル化し、被検体の臓器の被ばく線量を経時的に求めることができる。このため、核医学診断画像の撮像時のみならず、被検体に投与された放射性薬剤による検査前および検査終了後の期間を含む経時的な被ばく線量の影響を考慮した被ばく線量管理を行なうことができる。このため、検査時の被ばくのみならず、検査時以外の放射性薬剤に起因する被ばくを含めて被検体の被ばく線量を管理することができる。したがって、本実施形態に係る被ばく線量管理システム10によれば、たとえば医師は、検査による患者に対する放射線被ばくに関するリスクをより正確に判断することができる。
また、本実施形態に係る被ばく線量管理システム10によれば、複数の検査の被ばく線量管理情報を統合することができるため、1検査だけでなく、診断、治療、フォローアップまでのワークアップ中におけるトータルでの放射線被ばく障害のリスクを容易かつ正確に把握することができる。
また、本実施形態に係る被ばく線量管理システム10は、さらに、人体画像上に第1の放射線照射工程における被検体の被ばく線量および被ばく領域を記録し、第2の放射線照射工程における被検体の位置と人体画像の位置との間の位置ずれを補正し、当該位置ずれを補正した人体画像上に、第2の放射線照射工程内における被ばく線量および被ばく領域をさらに記録することができ、複数回の放射線照射によって蓄積する被ばく線量を管理することができる。
本実施形態における処理回路15の被ばく線量管理機能22および薬剤情報取得機能24は、特許請求の範囲における被ばく線量管理部および放射性薬剤情報取得部にそれぞれ対応する。
また、本実施形態における処理回路15に係る「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
また、記憶回路13にプログラムを保存するかわりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成してもよい。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで各種機能を実現する。また、図1には単一の処理回路15が各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路15を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶媒体は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、図1の記憶回路13が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
たとえば、本実施形態ではX線照射による被ばくについては皮膚被ばく線量のみを計算しているが、たとえば目や甲状腺など放射線に対する感度の高い臓器の被ばく線量を管理してもよい。この場合、人体画像の放射線吸収係数分布を用いて臓器に到達するX線強度を計算し、それを元に臓器の被ばくを算出する。
また、被ばく線量管理システム10は、各装置110−170の内部にそれぞれ備えられてもよい。この場合、各装置に備えられた被ばく線量管理システム10は、たとえばDICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に従って互いに通信し、被ばく管理情報(人体画像管理情報と被ばく線量管理情報)を共有するとよい。
また、被ばく管理情報(人体画像管理情報と被ばく線量管理情報)は、医用画像に対してDICOMの付帯情報として付加されてもよい。この場合、被ばく管理情報はネットワーク上の画像サーバなどで一括して管理することができ、各モダリティ110−170と個別に通信せずとも、被ばく線量管理システム10は画像サーバにアクセスするだけで全ての被ばく線量管理情報を利用可能となる。
また、本発明の実施形態では、フローチャートの各ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
10 線量管理システム
11 入力回路
12 ディスプレイ
22 被ばく線量管理機能(被ばく線量管理部)
24 薬剤情報取得機能(放射性薬剤情報取得部)
M 人体構造モデル
MPo 臓器被ばく線量マップ画像
MPs 皮膚被ばく線量マップ画像

Claims (13)

  1. 被検体に投与された放射性薬剤の情報を取得する放射性薬剤情報取得部と、
    前記被検体の核医学診断画像にもとづいて放射性薬剤の集積臓器および集積量を同定し、この同定した集積量にもとづいて前記放射性薬剤の投与時以降の所定時点における前記被検体の臓器の被ばく線量を求める被ばく線量管理部と、
    を備えた被ばく線量管理システム。
  2. 前記被ばく線量管理部は、
    前記集積臓器の放射性薬剤集積モデルと前記同定した集積量とにもとづいて前記放射性薬剤の投与時以降における前記集積臓器の放射性薬剤の濃度の時間変化を求めることにより、前記放射性薬剤の投与時以降の所定時点における前記集積臓器の被ばく線量を求める、
    請求項1記載の被ばく線量管理システム。
  3. 前記被ばく線量管理部は、
    前記放射性薬剤の投与時以降の所定時点における前記集積臓器の周辺臓器の被ばく線量をさらに求める、
    請求項1または2に記載の被ばく線量管理システム。
  4. 前記被ばく線量管理部は、
    前記被検体に投与された放射性薬剤の情報と同定した前記集積量とにもとづいて血管及び膀胱に排出される放射性薬剤の量を同定し、放射性薬剤血管対流モデルと同定した前記血管及び膀胱に排出される放射性薬剤の量とにもとづいて前記放射性薬剤の投与時以降における血管内の放射性薬剤の濃度の時間変化を求めることにより、前記放射性薬剤の投与時以降の所定時点における血管の周辺臓器の被ばく線量を求める、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の被ばく線量管理システム。
  5. 前記被ばく線量管理部は、
    前記被検体に投与された放射性薬剤の情報と同定した前記集積量とにもとづいて血管及び膀胱に排出される放射性薬剤の量を同定し、放射性薬剤泌尿器排出モデルと同定した前記血管及び膀胱に排出される放射性薬剤の量とにもとづいて前記放射性薬剤の投与時以降における泌尿器内の放射性薬剤の濃度の時間変化を求めることにより、前記放射性薬剤の投与時以降の所定時点における泌尿器の被ばく線量を求める、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の被ばく線量管理システム。
  6. 前記被ばく線量管理部は、
    前記放射性薬剤の投与時以降の所定時点における前記泌尿器の周辺臓器の被ばく線量をさらに求める、
    請求項5記載の被ばく線量管理システム。
  7. 前記被ばく線量管理部は、
    前記放射性薬剤の投与時以降の所定時点における前記被検体の臓器の被ばく線量を示す画像を人体画像に重畳した臓器被ばく線量マップ画像を生成し、ディスプレイに表示させる、
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の被ばく線量管理システム。
  8. 前記人体画像は、
    前記被検体のX線CT画像、前記被検体のMRI画像、または放射線吸収係数で表現された人体構造モデル、のいずれかである、
    請求項7記載の被ばく線量管理システム。
  9. 前記被ばく線量管理部は、
    前記人体画像の皮膚の画像は所定の透明度で示すとともに、所定以上の被ばく線量を有する前記被検体の臓器の画像は前記皮膚の透明度よりも低い透明度かつ各臓器の被ばく線量に応じた表示態様で示すように、前記臓器被ばく線量マップ画像を生成する、
    請求項7または8に記載の被ばく線量管理システム。
  10. 前記被ばく線量管理部は、
    前記人体画像上に第1の放射線照射工程における前記被検体の被ばく線量および被ばく領域と、前記第1の放射線照射工程より後の第2の放射線照射工程における前記被検体の被ばく線量および被ばく領域と、の総和を示す画像を前記人体画像の皮膚に重畳した皮膚被ばく線量マップ画像を生成し、前記ディスプレイに表示させる、
    請求項7ないし9のいずれか1項に記載の被ばく線量管理システム。
  11. 前記被ばく線量管理部は、
    各放射線照射工程の実施日時から所定日時までの経過時間と前記被ばく線量および被ばく領域とにもとづいて決まる回復度にもとづいて、未回復の被ばく線量および未回復の被ばく領域の総和をそれぞれ求め、この総和を示す画像を前記人体画像の皮膚に重畳して前記皮膚被ばく線量マップ画像を生成する、
    請求項10記載の被ばく線量管理システム。
  12. 前記被ばく線量管理部は、
    ユーザによる入力回路を介した指示に応じて、前記臓器被ばく線量マップ画像および前記皮膚被ばく線量マップ画像を前記ディスプレイに切り替え表示する、
    請求項10または11に記載の被ばく線量管理システム。
  13. 前記被ばく線量管理部は、
    前記人体画像の皮膚の画像は所定の透明度で示すとともに、所定以上の被ばく線量を有する前記被検体の臓器の画像は前記皮膚の透明度よりも低い透明度かつ各臓器の被ばく線量に応じた表示態様で示すように、前記臓器被ばく線量マップ画像を生成するとともに、前記被ばく領域のそれぞれの画像を前記所定の透明度かつ各被ばく領域の被ばく線量に応じた表示態様で示した前記皮膚被ばく線量マップ画像を生成し、前記臓器被ばく線量マップ画像の前記所定の透明度を有する前記人体画像の前記皮膚の画像に対して、前記皮膚被ばく線量画像マップ画像を重畳する、
    請求項10または11に記載の被ばく線量管理システム。
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