JP2017067586A - 異常診断装置 - Google Patents

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【課題】加速度センサの状態について誤判定することを抑制する。【解決手段】制御装置は、加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値A以下である場合(S100にてYES)、または、加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値A以下でなく(S100にてNO)、異常診断期間でのレベルセンサの出力値の切り替わり回数がしきい値B以下である場合(S104にてYES)、Gセンサが正常状態であると診断するステップ(S102)と、加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値A以下でなく(S100にてNO)、異常診断期間でのレベルセンサの出力値の切り替わり回数がしきい値Bよりも大きい場合(S104にてNO)、Gセンサが異常状態であると診断するステップ(S106)とを含む、制御処理を実行する。【選択図】図6

Description

本発明は、車両に搭載される加速度センサの異常診断を精度高く実施する技術に関する。
たとえば、特開平11−295337号公報(特許文献1)は、アンチロックブレーキ制御時に、加速度センサとの検出結果と、車輪速度センサの検出結果とに基づいて加速度センサの異常を検出する技術が開示される。
特開平11−295337号公報
しかしながら、たとえば、車両の登坂走行時において、加速度センサが正常状態であるにもかかわらず、加速度センサの出力値であるセンサ加速度と車輪速度センサの検出結果に基づいて算出される推定加速度とが相違する場合がある。これは、登坂走行時には、加速度センサに対して車両の後進方向に重力の成分が作用することに起因する。従って、このような場合に加速度センサの異常判定を行なうと、加速度センサが正常状態であるにもかかわらず、加速度センサが異常であると誤判定してしまうことになる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、加速度センサの状態について誤判定することを抑制する異常診断装置を提供することである。
この発明のある局面に係る異常診断装置は、車両に搭載され、液体を貯留する貯留タンクと、貯留タンクに貯留される液体の液面高さが上限高さから下限高さまでの間に一定の間隔で設定される複数のレベルのうちのいずれのレベルであるかを示す信号を出力するレベルセンサと、車両に作用する加速度を検出する加速度センサと、車両の速度を検出する車速センサと、レベルセンサの検出結果と、車速センサの検出結果と、加速度センサの検出結果とに基づいて加速度センサが異常であるか否かを診断する診断装置とを備える。診断装置は、加速度センサによって検出される第1加速度と、車速センサによって検出される車両の速度から算出される第2加速度との差の大きさがしきい値よりも大きい場合に、レベルセンサから出力される信号が異なるレベルを示す信号に切り替わる回数が予め定められた時間内に予め定められた回数よりも少ないときには、加速度センサが異常であると診断することを抑制する。
レベルセンサから出力される信号が異なるレベルを示す信号に切り替わる回数が予め定められた時間内に予め定められた回数よりも少ないときには、貯留タンク内の液体の液面の変化の頻度が少ない状態であるといえる。そのため、第1加速度と第2加速度との差の大きさがしきい値よりも大きい場合に、貯留タンク内の液体の液面の変化の頻度が少ない状態になることは、車両が登坂走行している可能性が高いことを示す。このようなときには、加速度センサが異常であると診断することを抑制することによって、誤判定を防止することができる。
好ましくは、診断装置は、第1加速度と第2加速度との差の大きさがしきい値よりも大きい場合に、レベルセンサから出力される信号が異なるレベルを示す信号に切り替わる回数が予め定められた時間内に予め定められた回数よりも多いときには、加速度センサが異常であると診断する。
レベルセンサから出力される信号が異なるレベルを示す信号に切り替わる回数が予め定められた時間内に予め定められた回数よりも多いときには、貯留タンク内の液体の液面の変化の頻度が多い状態であるといえる。そのため、第1加速度と第2加速度との差の大きさがしきい値よりも大きい場合に、貯留タンク内の液体の液面の変化の頻度が多い状態になることは、車両が登坂走行している可能性が低いことを示す。このようなときには、加速度センサが異常であると診断することによって、加速度センサの異常を精度高く診断することができる。
さらに好ましくは、貯留タンクは、車両の排気系において還元剤として用いられる尿素水を貯留する。
このようにすると、尿素水を貯留する貯留タンクに設けられるレベルセンサを用いて加速度センサが異常であるか否かの診断を精度高く実施することができる。
レベルセンサから出力される信号が異なるレベルを示す信号に切り替わる回数が予め定められた時間内に予め定められた回数よりも少ないときには、貯留タンク内の液体の液面の変化の頻度が少ない状態であるといえる。そのため、第1加速度と第2加速度との差の大きさがしきい値よりも大きい場合に、貯留タンク内の液体の液面の変化の頻度が少ない状態になることは、車両が登坂走行している可能性が高いことを示す。そのため、このようなときには、加速度センサが異常であると診断することを抑制することによって、誤判定を防止することができる。したがって、加速度センサの状態について誤判定することを抑制する異常診断装置を提供することができる。
車両の構成の一例を示す図である。 レベルセンサの構成を示す図(その1)である。 レベルセンサの構成を示す図(その2)である。 登坂走行時の車速とGセンサの出力値と加速度の推定値との変化を示すタイミングチャートである。 制御装置の機能ブロック図である。 制御装置で実行される制御処理を示すフローチャートである。 制御装置の動作を説明するためのタイミングチャート(その1)である。 制御装置の動作を説明するためのタイミングチャート(その2)である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返されない。
図1に、車両10の構成の一例が示される。本実施の形態において、車両10は、ディーゼルエンジンを駆動源とする車両であるとして説明するが、少なくとも後述する液体を貯留する貯留タンクを搭載した車両であればよく、たとえば、車両は、ハイブリッド車両であってもよいし、電動車両であってもよい。また、エンジンは、ガソリンエンジンであってもよい。
車両10は、エンジン26と、排気システム30と、制御装置100と、Gセンサ102と、車速センサ104と、貯留タンク20と、レベルセンサ106とを含む。
エンジン26は、燃焼室内で燃料と空気の混合気を燃焼して作動する内燃機関である。エンジン26の動作は、制御装置100により制御される。エンジン26の作動時に生じる排気ガスは、排気システム30に排出される。
排気システム30は、DOC(Diesel Oxidation Catalyst)32と、DPF(Diesel Particulate filter)34と、排気管36と、尿素水添加弁37と、SCR(Selective Catalytic Reduction)38とを含む。
エンジン26からの排気ガスは、DOC32からDPF34、排気管36およびSCR38を経由してマフラー等の図示しない消音器に送られる。排気管36には、尿素水添加弁37が設けられる。
DOC32は、酸化触媒であるとともに、SOF(Soluble Organic Fraction)成分の酸化性能を有する。DPF34において、排気ガス中の粒子状物質が捕集される。
尿素水添加弁37は、制御装置100からの制御信号に応じて排気管36内に尿素水を添加(噴射)する。SCR38においては、尿素水添加弁37によって添加された尿素水によって排気ガス中の窒素酸化物が浄化(還元)される。なお、還元剤としては、尿素水に特に限定されるものではない。
Gセンサ102は、車両10の前後方向の加速度を検出する。Gセンサ102は、検出した車両10の前後方向の加速度を示す信号を制御装置100に送信する。
車速センサ104は、車両10の速度(以下、車速とも記載する)Vを検出する。車速センサ104は、たとえば、車両10の車輪の回転速度を検出する車輪速センサである。制御装置100は、車輪速センサにより検出された車輪の回転速度から車速Vを算出する。
貯留タンク20は、尿素水添加弁37に供給するための尿素水を貯留する。貯留タンク20内の尿素水は、図示しないポンプ等を用いて尿素水添加弁37に供給される。貯留タンク20は、所定のタンク形状を有している。図1において、タンク形状は、円筒形状である場合を一例としている。
貯留タンク20内には、尿素水の液面高さを検出するレベルセンサ106が設けられる。レベルセンサ106は、貯留タンク20に貯留される尿素水の液面高さが上限高さから下限高さ(底面)までの間に一定の間隔で設定される複数のレベルのうちのいずれのレベルであるかを示す信号を出力する。
レベルセンサ106は、シャフト107と、フロート108とを含む。シャフト107の内部には、上限高さから下限高さまでの間に一定の間隔で磁力により導通可能な複数個のスイッチが設けられる。図2に示すように、シャフト107の内部には、第1スイッチ121と、第2スイッチ122と、第3スイッチ123と、第4スイッチ124と、第5スイッチ125と、第6スイッチ126と、第7スイッチ127とを含む。第1スイッチ121は、下限高さの位置に設けられる。第7スイッチ127は、上限高さの位置に設けられる。第1スイッチ121〜第7スイッチ127は、低い位置から高い位置に番号の順に設けられる。各スイッチ間の距離は、等距離の位置であってもよいし、スイッチ間の尿素水の量が等量となる位置であってもよい。
フロート108は、貫通穴を有する円盤形状である。フロート108は、貫通穴の内周面がシャフト107の外周面に対向するように設けられる。また、フロート108は、尿素水においては尿素水から受ける浮力により浮上可能な材質で形成される。そのため、フロート108の位置は、尿素水の液面高さに応じてシャフト107の軸方向に沿って変化する。フロート108の内周面側には、磁石等の磁力を発生する部材(図示せず)が設けられる。そのため、フロート108の位置によってシャフト107の内部に設けられる第1スイッチ121〜第7スイッチ127のうちのいずれかのスイッチがフロート108からの磁力によってオン状態になる。
図3に示すように、第1スイッチ121〜第7スイッチ127は、オン状態になる場合には第1スイッチ信号〜第7スイッチ信号をそれぞれ制御装置100に出力する。たとえば、図2に示すように、フロート108が第2スイッチ122に対応する高さである場合には、第2スイッチ122から第2スイッチ信号が制御装置100に出力される。制御装置100は、第1スイッチ信号〜第7スイッチ信号のうちのいずれかの信号を受信することによって貯留タンク20における尿素水の液面高さについての情報を取得する。
制御装置100は、Gセンサ102の検出結果と、車速センサ104の検出結果と、レベルセンサ106に基づいて車両10の動作を制御する。制御装置100は、レベルセンサ106により検出される貯留タンク20内の尿素水の液面高さが、たとえば、第1スイッチ121に対応する高さであると判定する場合には、車両10内の乗員に対して警告等の通知を行なう。
また、制御装置100は、Gセンサ102の検出結果と、車速センサ104の検出結果とを比較して、Gセンサ102が異常状態であるか否かの診断を行なう。制御装置100は、たとえば、Gセンサ102の出力値(車両10の加速度の実測値)と、車速センサ104の出力値に基づく加速度の推定値との差の大きさがしきい値Aよりも大きい場合に、Gセンサ102が異常状態である(すなわち、Gセンサ102の出力値の誤差が大きい状態である)と診断する。制御装置100は、実測値と推定値との差の大きさがしきい値A以下の場合には、Gセンサ102が正常状態であると診断する。
以上のような構成を有する車両10の走行状態が平坦路を定常走行している状態から登坂路を加速走行する状態に変化する場合を想定する。
このような場合には、Gセンサ102が正常状態である場合においても、Gセンサ102の出力値と車速センサ104の検出結果に基づいて算出される加速度とは、相違する場合がある。これは、登坂走行時には、車両10の後進方向に重力の成分が作用することに起因する。
図4に、車両10が登坂走行を開始する場合のGセンサ102の出力値の変化と、車速センサ104の出力値の変化とを示す。
時間Taにて、走行路面が平坦路から登坂路に変化したときに運転者によりアクセルペダルが踏み込まれるなどした場合には、車両10が緩やかに加速を開始する。このとき、加速度の推定値は、車速Vの増加に応じて時間Taの時点の値から増加していく。このとき、車両10には、車両10の前進方向(すなわち、登坂路の斜面に沿って上る方向)の駆動力と、車両10の後進方向(すなわち登坂路の斜面に沿って下る方向)の重力の成分とが作用する。そのため、図4のGセンサの出力値の変化を示すグラフの実線に示すように、Gセンサ102の出力値は、前進方向の駆動力と後進方向の重力の成分とが釣り合う場合に前進方向の駆動力と後進方向の重力の成分とで相殺されてゼロとなる場合がある。そのため、Gセンサ102が正常であるにも関わらず、Gセンサ102の出力値に基づく加速度の実測値と車速センサ104の検出結果に基づく加速度の推定値との差がしきい値Aよりも大きくなり、Gセンサ102が異常状態であると誤判定する場合がある。
そこで、本実施の形態においては、制御装置100は、Gセンサ102によって検出される第1加速度(加速度の実測値)と、車速センサ104によって検出される車両10の速度から算出される第2加速度(加速度の推定値)との差の大きさがしきい値Aよりも大きい場合に、レベルセンサ106から出力される信号が異なるレベルを示す信号に切り替わる回数が予め定められた時間内に予め定められた回数Bよりも少ないときには、Gセンサ102が異常であると診断することを抑制するものとする。
レベルセンサ106から出力される信号が異なるレベルを示す信号に切り替わる回数が予め定められた時間内に予め定められた回数Bよりも少ないときには、貯留タンク20内の尿素水の液面の変化の頻度が少ない状態であるといえる。そのため、第1加速度と第2加速度との差の大きさがしきい値Aよりも大きい場合に、貯留タンク20内の尿素水の液面の変化の頻度が少ない状態になることは、車両10が登坂走行している可能性が高いことを示す。このようなときには、Gセンサ102が異常であると診断することを抑制することによって、誤判定を防止することができる。
図5に、本実施の形態に係る異常診断装置を構成する制御装置100の機能ブロック図を示す。制御装置100は、加速度判定部150と、出力値判定部152と、センサ異常診断部154とを含む。これらの構成は、プログラム等のソフトウェアにより実現されてもよいし、ハードウェアにより実現されてもよい。
加速度判定部150は、車速センサ104の出力値に基づく車速Vから算出される加速度の推定値と、Gセンサ102の出力値に基づく加速度の実測値との差の大きさ(絶対値)がしきい値A以下であるか否かを判定する。加速度判定部150は、車速センサ104の出力値に基づく車速Vを時間微分することによって得られる値を加速度の推定値として算出する。また、しきい値Aは、たとえば、予め定められた値であって、実験等によって適合される。
出力値判定部152は、加速度判定部150によって加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値Aよりも大きいと判定される場合には、異常診断期間内のレベルセンサ106の出力値の切り替わり回数がしきい値B以下であるか否かを判定する。
異常診断期間は、たとえば、加速度判定部150によって加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値Aよりも大きいと判定された時点から予め定められた時間が経過した時点までの期間である。また、しきい値Bは、たとえば、予め定められた値であって、実験等によって適合される。
出力値判定部152は、加速度判定部150によって加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値Aよりも大きいと判定される場合に、切り替わり回数をカウントするためのカウンタの値と、タイマの値とを初期値(たとえば、ゼロ)にリセットする。出力値判定部152は、予め定められた時間(たとえば、1秒)が経過する毎に1秒に対応する値をタイマの値に加算する。また、出力値判定部152は、レベルセンサ106の出力値が変化する毎にカウンタの値を1ずつ増加させる。出力値判定部152は、タイマの値が異常診断期間に対応する値以上となるときにカウンタの値がしきい値B以下であるか否かを判定する。
センサ異常診断部154は、加速度判定部150によって加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値A以下であると判定される場合には、Gセンサ102が正常状態であると診断する。また、センサ異常診断部154は、加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値A以下でないと判定される場合であって、かつ、出力値判定部152によって異常診断期間内のレベルセンサ106の出力値の切り替わり回数がしきい値B以下であると判定される場合には、Gセンサ102が正常状態であると診断する。
一方、センサ異常診断部154は、加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値Aよりも大きいと判定される場合であって、異常診断期間内のレベルセンサ106の出力値の切り替わり回数がしきい値Bよりも大きいと判定される場合には、Gセンサ102が異常状態であると診断する。
図6を参照して、本実施の形態に係る異常診断装置を構成する制御装置100で実行される制御処理について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、制御装置100は、加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値A以下であるか否かを判定する。加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値A以下であると判定される場合(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでない場合(S100にてNO)、処理はS104に移される。
S102にて、制御装置100は、Gセンサ102が正常状態であると診断する。S104にて、制御装置100は、異常診断期間内のレベルセンサ106の出力値の切り替わり回数がしきい値B以下であるか否かを判定する。異常診断期間内のレベルセンサ106の出力値の切り替わり回数がしきい値B以下であると判定される場合(S104にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでない場合(S104にてNO)、処理はS106に移される。
S106にて、制御装置100は、Gセンサ102が異常状態であると診断する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る異常診断装置を構成する制御装置100の動作について図7および図8を用いて説明する。
図7および図8の縦軸は、いずれもレベルセンサ106の出力値を示し、下から上にいくほど液面高さが高くなる順序で配置された各スイッチの出力値を示す。図7および図8の横軸は、いずれも時間を示す。なお、しきい値Bは、たとえば、「7」である場合を一例として説明する。
たとえば、平坦路を走行する車両10が登坂走行を開始し、登坂走行を開始した後に運転者によりアクセルペダルが踏み込まれる場合を想定する。
走行路面が平坦路から登坂路に入った後にアクセルペダルが踏み込まれるなどした場合には、車両10が緩やかに加速を開始する。このとき、加速度の推定値は、車速Vが増加していくため、加速を開始した時点の値から増加する。このとき、車両10には、車両10の前進方向の駆動力と、車両10の後進方向の重力の成分とが作用する。そのため、前進方向の駆動力と後進方向の重力の成分とが釣り合う場合には、Gセンサ102の出力値は、加速度ゼロを示す値となる。そのため、加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値Aよりも大きくなる場合(S100にてYES)、異常診断期間内のレベルセンサ106の出力値の切り替わり回数がカウントされる。
<Gセンサ102が正常状態である場合>
図7に示すように、たとえば、時間T(0)において、異常診断期間が開始された場合を想定する。このとき、切り替わり回数のカウンタの値およびタイマの値が初期値ゼロにリセットされる。予め定められた時間が経過する毎にタイマの値に予め定められた時間に対応する値が加算される。このとき、レベルセンサ106の出力値は、たとえば、第2スイッチ122から出力される第2スイッチ信号に対応する値である場合を想定する。
時間T(1)にて、レベルセンサ106の出力値が第2スイッチ信号に対応する値から第1スイッチ121から出力される第1スイッチ信号に対応する値に変化する場合に、切り替わり回数のカウンタの値に「1」が加算されて、カウンタの値が「1」となる。
時間T(2)にて、レベルセンサ106の出力値が第1スイッチ信号に対応する値から第2スイッチ信号に対応する値に変化する場合に、切り替わり回数のカウンタの値にさらに「1」が加算されて、カウンタの値が「2」となる。
時間T(3)にて、レベルセンサ106の出力値が第2スイッチ信号に対応する値から第3スイッチ123から出力される第3スイッチ信号に対応する値に変化する場合に、切り替わり回数のカウンタの値にさらに「1」が加算されて、カウンタの値が「3」となる。
時間T(4)にて、レベルセンサ106の出力値が第3スイッチ信号に対応する値から第4スイッチ124から出力される第4スイッチ信号に対応する値に変化する場合に、切り替わり回数のカウンタの値にさらに「1」が加算されて、カウンタの値が「4」となる。
時間T(5)にて、レベルセンサ106の出力値が第4スイッチ信号から第5スイッチ125から出力される第5スイッチ信号に対応する値に変化する場合に、切り替わり回数のカウンタの値にさらに「1」が加算されて、カウンタの値が「5」となる。
時間T(6)にて、異常診断期間が経過した後に、切り替わり回数がしきい値B以下であると判定される(S104にてYES)。そのため、Gセンサ102は、正常状態であると診断される(S102)。すなわち、Gセンサ102が異常状態であると診断されることが抑制される。
なお、たとえば、加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値A以下であると判定される場合には(S100にてYES)、Gセンサ102は、正常状態であると診断される(S102)。
<Gセンサ102が異常状態である場合>
図8に示すように、たとえば、時間T(10)において、異常診断期間が開始された場合を想定する。このとき、切り替わり回数のカウンタの値およびタイマの値が初期値ゼロにリセットされる。予め定められた時間が経過する毎にタイマの値に予め定められた時間に対応する値が加算される。このとき、レベルセンサ106の出力値は、たとえば、第3スイッチ123から出力される第3スイッチ信号に対応する値である場合を想定する。
時間T(11)にて、レベルセンサ106の出力値が第3スイッチ信号に対応する値から第2スイッチ信号に対応する値に変化する場合に、切り替わり回数のカウンタの値に「1」が加算されて、カウンタの値が「1」となる。
時間T(12)にて、レベルセンサ106の出力値が第2スイッチ信号に対応する値から第1スイッチ信号に対応する値に変化する場合に、切り替わり回数のカウンタの値にさらに「1」が加算されて、カウンタの値が「2」となる。
時間T(13)〜(16)の間にて、レベルセンサ106の出力値が第1スイッチ信号に対応する値から第2スイッチ信号に対応する値、第3スイッチ信号に対応する値、第4スイッチ信号に対応する値、第5スイッチ125から出力される第5スイッチ信号に対応する値へと順次変化する場合に、切り替わり回数のカウンタの値に対して出力値が変化する毎に「1」ずつ加算されて、カウンタの値が「6」となる。
時間T(17)にて、レベルセンサ106の出力値が第5スイッチ信号に対応する値から第4スイッチ信号に対応する値に変化する場合に、切り替わり回数のカウンタの値にさらに「1」が加算されて、カウンタの値が「7」となる。
時間T(18)にて、レベルセンサ106の出力値が第4スイッチ信号に対応する値から第3スイッチ信号に対応する値に変化する場合に、切り替わり回数のカウンタの値にさらに「1」が加算されて、カウンタの値が「8」となる。
時間T(19)にて、異常診断期間が経過した後に、切り替わり回数がしきい値Bよりも大きいと判定される(S104にてNO)。そのため、Gセンサ102は、異常状態であると診断される。
以上のようにして、本実施の形態に係る異常診断装置によると、異常診断期間において、レベルセンサ106から出力される信号が異なるレベルを示す信号に切り替わる回数がしきい値B以下である場合には、貯留タンク20内の尿素水の液面の変化の頻度が少ない状態であるといえる。そのため、加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値Aよりも大きい場合に、貯留タンク20内の尿素水の液面の変化の頻度が少ない状態になることは、車両10が登坂走行している可能性が高いことを示す。そのため、このようなときには、Gセンサ102が異常であると診断することを抑制することによって、誤判定を防止することができる。したがって、加速度センサの状態について誤判定することを抑制する異常診断装置を提供することができる。
また、異常診断期間において、レベルセンサ106から出力される信号が異なるレベルを示す信号に切り替わる回数がしきい値Bよりも大きいときには、貯留タンク20内の尿素水の液面の変化の頻度が多い状態であるといえる。そのため、加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値Aよりも大きい場合に、貯留タンク20内の尿素水の液面の変化の頻度が多い状態になることは、車両10が登坂走行している可能性が低いことを示す。このようなときには、Gセンサ102が異常であると診断することによって、Gセンサ102の異常を精度高く診断することができる。
以下、変形例について説明する。
上述した実施の形態では、尿素水を貯留した貯留タンク20のレベルセンサ106の検出結果に基づいてGセンサ102の異常診断を抑制するものとして説明したが、尿素水以外の液体を貯留する貯留タンクのレベルセンサの検出結果に基づいてGセンサ102の異常診断を抑制してもよい。
たとえば、尿素水に代えて燃料、水、オイル等の液体を貯留する貯留タンクのレベルセンサの検出結果に基づいてGセンサ102の異常診断を抑制するものとしてもよい。あるいは、各種貯留タンクの複数のレベルセンサの検出結果に基づいてGセンサ102の異常診断を抑制してもよい。たとえば、複数のレベルセンサの切り替わり回数の平均値がしきい値以下の場合には、Gセンサ102の異常診断を抑制してもよい。
上述した実施の形態では、車速センサ104は、車輪速センサである場合を一例として説明したが、特に、車輪速センサに限定されるものではなく、トランスミッションの出力軸と駆動輪との間の動力伝達経路上の回転体の回転速度を検出するセンサであってもよい。車速センサ104は、たとえば、トランスミッションの出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度センサであってもよい。
上述した実施の形態では、レベルセンサ106は、7段階で液面高さを検出するものとして説明したが、特に7段階に限定されるものではなく、7段階よりも少なくてもよいし、7段階よりも多くてもよい。
上述した実施の形態では、Gセンサ102は、車両10の前後方向の加速度を検出するものとして説明したが、たとえば、Gセンサ102は、車両10の前後方向に代えてまたは加えて車両10の左右方向の加速度を検出するものであってもよい。
上述した実施の形態では、レベルセンサ106は、貯留タンク20の液面高さを検出するものとして貯留タンク20に設けられるとして説明したが、たとえば、レベルセンサ106は、貯留タンク20の中央に設けられてもよいし、貯留タンク20の内壁面の近傍に設けられてもよい。
上述した実施の形態では、貯留タンク20のタンク形状は、円筒形状である場合を一例として説明したが、特に円筒形状に限定されるものではない。好ましくは、タンク形状は、扁平形状であることが望ましい。このようにすると、車両10に作用する外力に起因した液面高さの変化が大きくなることで切り替わり回数が多くなり、液面高さの変化が少ない状態であるか否かの判定精度を高くすることができる。
上述した実施の形態では、しきい値AやBは、予め定められた値であるものとして説明したが特に予め定められた値であることに限定されるものではなく、たとえば、車速V等の車両の状態に基づいて設定される値であってもよい。
上述した実施の形態では、加速度の推定値と加速度の実測値との差の大きさがしきい値A以下でないと判定される場合であって、かつ、異常診断期間内のレベルセンサ106の出力値の切り替わり回数がしきい値B以下であると判定される場合には、Gセンサ102が正常状態であると診断するものとして説明したが、少なくとも異常状態であると診断されることが抑制されればよく、たとえば、診断結果を保留としてもよい。
なお、上記した変形例は、その全部または一部を組み合わせて実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、20 貯留タンク、26 エンジン、30 排気システム、36 排気管、37 尿素水添加弁、100 制御装置、102 Gセンサ、104 車速センサ、106 レベルセンサ、107 シャフト、108 フロート、121,122,123,124,125,126,127 スイッチ、150 加速度判定部、152 出力値判定部、154 センサ異常診断部。

Claims (3)

  1. 車両に搭載され、液体を貯留する貯留タンクと、
    前記貯留タンクに貯留される前記液体の液面高さが上限高さから下限高さまでの間に一定の間隔で設定される複数のレベルのうちのいずれのレベルであるかを示す信号を出力するレベルセンサと、
    前記車両に作用する加速度を検出する加速度センサと、
    前記車両の速度を検出する車速センサと、
    前記レベルセンサの検出結果と、前記車速センサの検出結果と、前記加速度センサの検出結果とに基づいて前記加速度センサが異常であるか否かを診断する診断装置とを備え、
    前記診断装置は、前記加速度センサによって検出される第1加速度と、前記車速センサによって検出される前記車両の速度から算出される第2加速度との差の大きさがしきい値よりも大きい場合に、前記レベルセンサから出力される信号が異なるレベルを示す信号に切り替わる回数が予め定められた時間内に予め定められた回数よりも少ないときには、前記加速度センサが異常であると診断することを抑制する、異常診断装置。
  2. 前記診断装置は、前記第1加速度と前記第2加速度との差の大きさが前記しきい値よりも大きい場合に、前記レベルセンサから出力される信号が異なるレベルを示す信号に切り替わる回数が前記予め定められた時間内に前記予め定められた回数よりも多いときには、前記加速度センサが異常であると診断する、請求項1に記載の異常診断装置。
  3. 前記貯留タンクは、前記車両の排気系において還元剤として用いられる尿素水を貯留する、請求項1または2に記載の異常診断装置。
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CN116028556A (zh) * 2023-03-28 2023-04-28 山东无界智能科技有限公司 一种ar终端系统传输数据智能处理方法

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