JP2017067216A - 無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】係合機構の係脱を円滑に行うことで無段変速機構の駆動力伝達方向の切り替えの際のショックを防止する無段変速機を提供する。【解決手段】エンジン(E)から無段変速装置(30)を介して駆動輪(H)へ伝達経路を切り替えつつ駆動力を伝達するため、無段変速装置(30)の駆動力の入力側の第一伝達経路(41)に第一摩擦クラッチ(FC1)が、第二伝達経路(42)に第二摩擦クラッチ(FC2)が配設され、無段変速装置(30)の駆動力の出力側の第一出力経路(51)に第一係合機構(DC1)が、第二出力経路(52)に第二係合機構(DC2)が配設される場合、駆動力伝達方向を切り替える過程で、無段変速装置(30)のプーリ側圧を調整して無段変速装置(30)から係合機構(DC1,DC2)への駆動力の伝達が無くなった状態において、係合機構(DC1,DC2)の係合と開放の切り替えを行う。【選択図】図2

Description

本発明は、プーリ及びベルトを用いた無段変速装置に減速機および増速機を組み合わせた無段変速機に関し、特に駆動源からの駆動力を伝える経路を複数有する無段変速機に関する。
一対のプーリに無端ベルトを巻き掛けたベルト式無段変速装置と、複数のギヤを噛合させたギヤ列よりなる変速機(減速機と増速機)とクラッチとを組み合わせたベルト式無段変速機(CVT)が公知である。このように、無段変速装置を用いることで、無段階に変速比を変化させることができるため、ギヤ式の変速機のみの場合と比較して円滑に変速を行うことができる。さらに、無段変速装置のトルク伝達方向を、一方のプーリから他方のプーリへ伝達する第1方向と、他方のプーリから一方のプーリへ伝達する第2方向とに切り換えることで、オーバーオール変速比の拡大を図った無段変速機が公知である(例えば、特許文献1参照)。
ところで、2つのプーリのトルク伝達方向を切り替える際には、各プーリと同軸に配設され且つ駆動力(トルク)伝達方向の下流側に配置される各ドグクラッチの係脱をも切り替える必要がある。ドグクラッチは、爪状に形成された一対の歯車を互いに噛合わせることで係合する係合機構である。ドグクラッチは、プーリのトルク伝達方向の下流側に配置され最終出力機構を介して車軸に接続される。これにより、無段変速装置からのトルクを車軸へ伝達する。
ここで、ドグクラッチは互いの歯の差回転が大きいと係合せず、また、ドグクラッチへの入力トルクがある場合は開放ができないという特性がある。このため、無段変速装置におけるトルク伝達方向を切り替える場合に、出力側のプーリからのトルクを車軸に伝達する側のドグクラッチを効率的に切り替えないと、トルク伝達の途切れによるショックが発生するという問題があった。
国際公開第2013/175568号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、係合機構の係脱を円滑に行うことで無段変速機構の駆動力伝達方向の切り替えの際のショックを防止する無段変速機を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明にかかる無段変速機(T1,T2,T3,T4)は、駆動源(E)から駆動力が入力される入力軸(11)と、入力軸(11)からの駆動力が伝達される第一出力軸(21)及び第二出力軸(22)と、第一出力軸(21)及び第二出力軸(22)からの駆動力が伝達される最終出力軸(25)と、第一出力軸(21)に設けられた第一プーリ(31)、第二出力軸(22)に設けられた第二プーリ(32)及び第一プーリ(31)と第二プーリ(32)に巻き掛けられた無端ベルト(33)を備えプーリ側圧を調整することで第一プーリ(31)と第二プーリ(32)との間の駆動力の伝達方向を選択的に変更しうる無段変速装置(30)と、入力軸(11)から第一プーリ(31)へ駆動力を伝達する第一伝達経路(41)と、入力軸(11)から第二プーリ(32)へ駆動力を伝達する第二伝達経路(42)と、第一プーリ(31)から最終出力軸(25)へ駆動力を出力する第一出力経路(51)と、第二プーリ(32)から最終出力軸(25)へ駆動力を出力する第二出力経路(52)と、第一伝達経路(41)に配設され駆動力の伝達を切り替える第一摩擦クラッチ(FC1)と、第二伝達経路(42)に配設され駆動力の伝達を切り替える第二摩擦クラッチ(FC2)と、第一出力経路(51)または第二出力経路(52)の少なくとも一方に配設され互いに噛合うことで係合する係合機構(DC1,DC2)と、無段変速装置(30)、第一摩擦クラッチ(FC1)、第二摩擦クラッチ(FC2)及び係合機構(DC1,DC2)の動作を制御する制御部(90)と、を有し、制御部(90)は、無段変速装置(30)における駆動力伝達方向を切り替える過程で、無段変速装置(30)のプーリ側圧を調整して無段変速装置(30)から係合機構(DC1,DC2)への駆動力の伝達が無くなった状態において、係合機構(DC1,DC2)の係合と開放の切り替えを行うことを特徴とする。
このように、制御部(90)が、無段変速装置(30)における駆動力伝達方向を切り替える過程で、第一プーリ(31)及び第二プーリ(32)のプーリ側圧を調整し、無段変速装置(30)から係合機構(DC1,DC2)への駆動力の伝達が無くなった状態において、係合機構(DC1,DC2)の係合と開放の切り替えを行うことで、係合機構(DC1,DC2)の係合または開放を円滑に行うことができる。よって、無段変速機構の駆動力伝達方向の切り替えの際のショックを防止することができる。
また、無段変速機(T1,T2)において、第一出力経路(51)の駆動力の伝達を切り替える第一係合機構(DC1)と、第二出力経路(52)の駆動力の伝達を切り替える第二係合機構(DC2)と、を有し、制御部(90)は、無段変速装置(30)における駆動力伝達方向を切り替える場合、第一摩擦クラッチ(FC1)と第二摩擦クラッチ(FC2)とを同時に締結した後に無段変速装置(30)における駆動力の伝達を遮断し、開放している側の一方の係合機構(DC1,DC2)の係合動作を開始して一方の係合機構(DC1,DC2)の係合動作を完了させ、無段変速装置(30)における駆動力の伝達を回復させた後に他方の係合機構(DC1,DC2)の開放動作を行うことを特徴としてもよい。
このように、制御部(90)が無段変速装置(30)における駆動力伝達方向を切り替える場合、一方の開放している側の係合機構(DC1,DC2)の係合動作を開始する前に第一摩擦クラッチ(FC1)と第二摩擦クラッチ(FC2)とを同時に締結することで、当該一方の開放している側の係合機構(DC1,DC2)の差回転が無くなった状態で係合動作を開始することができる。次に、一方の開放していた係合機構(DC1,DC2)の係合動作を完了させる前に無段変速装置(30)における駆動力の伝達を遮断することで、開放していた係合機構(DC1,DC2)の係合動作を確実にすることができる。更に、係合していた他方の係合機構(DC1,DC2)の開放動作を行う前に無段変速装置(30)における駆動力の伝達を回復させると、無段変速装置(30)から係合機構(DC1,DC2)への駆動力の伝達が無くなった状態で、係合機構(DC1,DC2)開放が可能となり、確実かつ円滑に係合機構(DC1,DC2)の開放動作を行うことができる。
また、無段変速機(T1,T2)において、制御部(90)は、一方の係合機構(DC1,DC2)の係合動作を完了させる場合、開放する側の摩擦クラッチ(FC1,FC2)を変化させて係合する側の一方の係合機構(DC1,DC2)の位相をずらすことを特徴としてもよい。
係合する側の係合機構(DC1,DC2)を差回転のない状態にしても、位相がずれていれば係合することが困難であるが、この無段変速機(T1,T2)のように、開放する側の摩擦クラッチ(FC1,FC2)を変化させて係合する側の一方の係合機構(DC1,DC2)の位相をずらすことで、係合する側の係合機構(DC1,DC2)を確実に係合させることができる。
また、無段変速機(T2)において、制御部(90)は、一方の係合機構(DC1,DC2)の係合動作を完了させる場合、無段変速装置(30)のプーリ側圧を駆動力遮断状態の周辺で変化させて係合する側の一方の係合機構(DC1,DC2)に入力する駆動力を変動させることを特徴としてもよい。
このように、無段変速装置(30)のプーリ側圧を駆動力遮断状態(トルクゼロ状態)の周辺で継続的に変化させると、係合動作の際に係合する側の係合機構(DC1,DC2)に入力される駆動力が変動する。これにより、係合する側の係合機構(DC1,DC2)の位相をずらすことができ、係合する側の係合機構(DC1,DC2)を更に確実に係合させることができる。
また、無段変速機(T3)において、第一出力経路(51)の駆動力の伝達を切り替える第一係合機構(DC1)と、第二出力経路(52)の駆動力の伝達を切り替える第二係合機構(DC2)と、を有し、制御部(90)は、無段変速装置(30)における駆動力伝達方向を切り替える場合、無段変速装置(30)のプーリ側圧を調整することで無段変速装置(30)の変速比を締結している側である一方の出力経路(51,52)の変速比とを一致させた後に第一摩擦クラッチ(FC1)と第二摩擦クラッチ(FC2)との締結または開放状態を逆転させ、無段変速装置(30)における駆動力の伝達を遮断した後に一方の出力経路(51,52)にある一方の係合機構(DC1,DC2)の係合動作を完了させ、無段変速装置(30)における駆動力の伝達を回復させた後に他方の係合機構(DC1,DC2)の開放動作を行うことを特徴としてもよい。
このように、制御部(90)が、第一摩擦クラッチ(FC1)と第二摩擦クラッチ(FC2)との締結または開放状態を逆転させること(クラッチ持ち替え操作)を行う前に無段変速装置(30)のプーリ側圧を調整することで無段変速装置(30)の変速比を締結している側である一方の出力経路(51,52)の変速比とを一致させておくことができ、当該一方の開放している側の係合機構(DC1,DC2)の差回転が無くなった状態で係合動作を開始することができる。次に、一方の出力経路(51,52)にある一方の係合機構(DC1,DC2)の係合動作を完了させる前に無段変速装置(30)における駆動力の伝達を遮断することで、開放していた係合機構(DC1,DC2)の係合動作を確実にすることができる。更に、係合していた他方の係合機構(DC1,DC2)の開放動作を行う前に無段変速装置(30)における駆動力の伝達を回復させると、無段変速装置(30)から係合機構(DC1,DC2)への駆動力の伝達が無くなった状態で、係合機構(DC1,DC2)の開放が可能となり、確実かつ円滑に係合機構(DC1,DC2)の開放動作を行うことができる。
また、無段変速機(T4)において、第一出力経路(51)の駆動力の伝達を切り替える第三摩擦クラッチ(FC3)と、第二出力経路(52)の駆動力の伝達を切り替える第二係合機構(DC2)と、を有し、制御部(90)は、無段変速装置(30)における駆動力伝達方向を切り替える場合、第一摩擦クラッチ(FC1)と第三摩擦クラッチ(FC3)とを同時に締結した後に第二係合機構(DC2)の切替動作を開始し、無段変速装置(30)における駆動力の伝達を遮断した後に第二係合機構(DC2)の切替動作を完了させ、第二摩擦クラッチ(FC2)の切替動作を行い、無段変速装置(30)における駆動力の伝達を回復させた後に開放する側の摩擦クラッチ(FC1,FC3)の開放動作を行うことを特徴としてもよい。
このように、制御部(90)が、第二係合機構(DC2)の切替動作を開始する前に第一摩擦クラッチ(FC1)と第三摩擦クラッチ(FC3)とを同時に締結することで、第二係合機構(DC2)の差回転が無くなった状態で第二係合機構(DC2)の切替動作(係合動作または開放動作)を開始することができる。次に、第二係合機構(DC2)の切替動作を完了させる前に無段変速装置(30)における駆動力の伝達を遮断することで、第二係合機構(DC2)の切替動作を確実にすることができる。更に、開放する側の摩擦クラッチ(FC1,FC3)の開放動作を行う前に無段変速装置(30)における駆動力の伝達を回復させると、無段変速装置(30)から第二係合機構(DC2)への駆動力の伝達が無くなった状態で開放動作が可能となり、確実かつ円滑に開放する側の摩擦クラッチ(FC1,FC3)の開放動作を行うことができる。
また、無段変速機(T4)において、制御部(90)は、第二係合機構(DC2)の切替動作を完了させる場合、無段変速装置(30)のプーリ側圧を駆動力遮断状態の周辺で変化させて第二係合機構(DC2)に入力する駆動力を変動させることを特徴としてもよい。
このように、無段変速装置(30)のプーリ側圧を駆動力遮断状態(トルクゼロ状態)の周辺で変化させると、第二係合機構(DC2)の切替動作の際に入力される駆動力が変動する。これにより、切替動作時の第二係合機構(DC2)の位相をずらすことができ、第二係合機構(DC2)の切替動作を更に確実に行うことができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる無段変速機によれば、係合機構の係脱を円滑に行うことで無段変速機構の駆動力伝達方向の切り替えの際のショックを防止することができる。
第1実施形態及び第2実施形態に係る無段変速機の全体概略図である。 第1実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。 摩擦クラッチを用いたドグ位相調整制御の説明図である。 第1実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合のフローチャートである。 第1実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。 第1実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合のフローチャートである。 第2実施形態に係る無段変速装置を用いたドグ位相調整制御の説明図である。 第3実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。 第3実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合のフローチャートである。 第3実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。 第3実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合のフローチャートである。 第4実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。 第4実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合のフローチャートである。 第4実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。 第4実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合のフローチャートである。
〔第1実施形態〕
以下、添付図面を参照して本発明の第1実施形態を詳細に説明する。まず、無段変速機T1の全体構成を説明する。図1は、第1実施形態に係る無段変速機T1の全体概略図である。図1では、駆動力の伝達経路を説明するために無段変速機T1の構造を模式的かつ簡略化して示したものである。このため、伝達経路以外の部分の記載(軸の位置関係や各構成部材の大きさや配置)は正確ではなく、また、増速または減速に用いるギヤ列やセレクタの記載等を省略している。
図1に示すように、無段変速機T1は、車両に搭載されたエンジンE(駆動源)からの駆動力(トルク)の回転を変速して車輪と締結している駆動輪Hに出力する。無段変速機T1は、複数の回転軸、すなわち入力軸11、第一出力軸21、第二出力軸22、最終出力軸25と、無段変速装置30を有する。
入力軸11は、エンジンEからの駆動力が入力されるクランクシャフト等である。第一出力軸21と第二出力軸22は互いに平行に配設され、入力軸11からの駆動力がギヤ列や無段変速装置30を通じて伝達される。最終出力軸25はディファレンシャルギヤ等を介して駆動輪Hに駆動力を伝えるものである。
無段変速装置30は、第一出力軸21に設けられた第一プーリ31と、第二出力軸22に設けられた第二プーリ32と、第一プーリ31と第二プーリ32に巻き掛けられた無端ベルト33とを有する。第一プーリ31及び第二プーリ32はいずれも、移動しない固定プーリ半体と、固定プーリ半体に対して軸方向に相対的に移動可能に構成される可動プーリ半体とにより構成される。可動プーリ半体は、油圧供給機構80から供給される油圧(プーリ側圧)によって移動する。この構成により、第一プーリ31及び第二プーリ32は、プーリ側圧を調整することで、無端ベルト33と当接する部分の径を自在に変えることができる。
また、本実施形態の無段変速装置30は、駆動力を伝達する経路を複数有する。各経路はギヤ列等で構成され、変速比や回転方向を変えたりしつつ、駆動力を伝達する。具体的には、入力軸11から第一プーリ31へ駆動力を伝達する第一伝達経路41と、入力軸11から第二プーリ32へ駆動力を伝達する第二伝達経路42と、第一プーリ31から最終出力軸25へ駆動力を出力する第一出力経路51と、第二プーリ32から最終出力軸25へ駆動力を出力する第二出力経路52である。このように、無段変速装置30は、駆動力が入力する経路を2つ(第一伝達経路41、第二伝達経路42)有し、駆動力が出力する経路を2つ(第一出力経路51、第二出力経路52)有する。
このように、無段変速装置30は、第一プーリ31と第二プーリ32の間の変速比を自在に変えることができるとともに、駆動を伝達する経路を複数有するため、第一プーリ31から第二プーリ32への第一方向と、第二プーリ32から第一プーリ31への第二方向への間で駆動方向を切り替えることができる。これにより、駆動力を伝達する経路が一方向のみの無段変速装置と比較してオーバーオール変速比を拡大することができる。
また、第一伝達経路41と第二伝達経路42、または、第一出力経路51、第二出力経路52は、互いに異なるギヤ比のギヤ列を有する。これにより、高速モード(HIGHモード)と低速モード(LOWモード)とを切り替えることができる。本実施形態では、第一伝達経路41から無段変速装置30を介して第二出力経路52に伝達される場合をLOWモード、第二伝達経路42から無段変速装置30を介して第一出力経路51に伝達される場合をHIGHモードとする。
無段変速装置30の駆動を伝達する各経路には、それぞれ駆動力を伝達するかまたは駆動力を遮断するかを切り替えるための締結機構がある。具体的には、本実施形態では、第一伝達経路41の駆動力の伝達を切り替える第一摩擦クラッチFC1と、第二伝達経路42に配設され駆動力の伝達を切り替える第二摩擦クラッチFC2と、第一出力経路51の駆動力の伝達を切り替える第一係合機構DC1と、第二出力経路52の駆動力の伝達を切り替える第二係合機構DC2とを有する。
なお、前述の通り図1以下の駆動経路の説明図は模式図であるため、各締結機構は、必ずしも第一出力軸21や第二出力軸22と同軸に配置する必要はない。例えば、第一摩擦クラッチFC1は、図1のような第一出力軸21に配置されることとしても、入力軸11と同軸に配置されることとしてもよく、または入力軸11と独立した入力軸(副入力軸)に配置されることとしてもよい。
無段変速機T1は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどで構成されるマイクロコンピュータを備える制御部90を有する。制御部90は、車両の他の部分の制御手段と相互に通信をしながら、無段変速機T1の各部、すなわち、上述の無段変速装置30、第一摩擦クラッチFC1、第二摩擦クラッチFC2、第一係合機構DC1、第二係合機構DC2等の各部の動作を制御する。制御部90が当該各部の動作を制御する際には、油圧供給機構80に指令を出し、この指令に応じて油圧供給機構80が各部に供給する油圧を調整することで行われる。
次に、第1実施形態における駆動伝達の際の制御手順を、無段変速機T1の動作とともに説明する。まず、LOWモードからHIGHモードに移行する場合の駆動力伝達状態について図2を用いて説明する。図2は、第1実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。図中、駆動伝達を示す矢印が大きい場合は伝達している駆動力が大きいことを示す。
図2(a)に示すLOWモードでは、第一摩擦クラッチFC1が締結し、第二摩擦クラッチFC2が開放し、第一係合機構DC1が開放し、第二係合機構DC2が係合した状態である。この場合、エンジンEの駆動力は、入力軸11から第一伝達経路41を介して第一出力軸21上の第一プーリ31に伝達され、第一プーリ31から第二出力軸22上の第二プーリ32に伝達されて、第二出力経路52から最終出力軸25を介して駆動輪Hへ伝達される。
LOWモードからHIGHモードへの切り替えが開始されると、第一摩擦クラッチFC1のみならず、第二摩擦クラッチFC2の両方が締結する。この場合、図2(b)に示すように、エンジンEの駆動力は、入力軸11から第一伝達経路41を介して第一プーリ31に伝達され、第一プーリ31から第二プーリ32に伝達されるとともに、入力軸11から第二伝達経路42を介して第二プーリ32にも直接伝達される。そして、第二プーリ32へ伝達した駆動力は、第二出力経路52から最終出力軸25を介して駆動輪Hへ伝達される。
このように入力側の2つの経路をいずれも駆動伝達可能な状態にすることで、エンジンEの駆動力が第二伝達経路42から無段変速装置30を介さずに第二出力経路52へ伝達される状態(直結状態)のギヤ比に、無段変速装置30の変速比を強制的に移行させる。ここで、この時の無段変速装置30の変速比を、切替変速比と呼ぶ。
ここで、無段変速機T1では、第一係合機構DC1の最終出力軸25側のドグクラッチ及び第二係合機構DC2の最終出力軸25側のドグクラッチがギヤを介して最終出力軸25に連れ回り、かつ、直結状態にしたときに第一出力経路51の第一係合機構DC1の前後の差回転が0になるように、第一出力経路51及び第二出力経路52のギヤ比を設定している。これにより、第一係合機構DC1における差回転がなくなる。
次に、図2(c)において、無段変速装置30のプーリ側圧をトルクゼロ側圧に設定する。トルクゼロ側圧とは、無段変速装置30の第一プーリ31と第二プーリ32との間で駆動力(トルク)が伝達しないときのプーリ側圧をいう。これにより、図2(d)に示すように、無段変速装置30内での駆動力の伝達が少なくなっていく。そして、無段変速装置30内での駆動力の伝達が無くなり駆動が遮断されたところで、開放している側の第一係合機構DC1の係合を開始する。
なお、第一係合機構DC1の係合動作時においては、第一係合機構DC1における互いに締結する各ドグ(係合機構の爪)は、上述のように差回転がない状態となるが、ドグの位相状態によっては、位相を変える必要が生ずる。この場合、後述の、摩擦クラッチを用いたドグ位相調整制御を行うことで、入力側のドグの位相をずらす。
図3は、摩擦クラッチを用いたドグ位相調整制御の説明図である。(a)及び(b)がドグの先が当接しているが完全に係合していない状態の図であり、(c)がドグが完全に係合している状態の図である。図3(a)及び(b)に示すように、エンジンEからの駆動力が第一摩擦クラッチFC1を介して伝達される入力側ドグDIと、駆動力を駆動輪Hへ伝達する出力側ドグDOの位相が一致しないと、互いのドグDI,DOの先端のみが当接するのみで、ドグの係合が完了しない。この場合、第一摩擦クラッチCL1の締結圧を減圧する等の調整を行うことで、入力側ドグDIの位相をずらす。これにより、入力側ドグDIと出力側ドグDOとを確実に係合させることができる。
図2(e)に示すように、第一係合機構DC1の係合動作を完了させた後、無段変速装置30内で伝達させる駆動力を増加させるようにプーリ側圧をかけていくと、無段変速装置30における駆動力の伝達が回復する。この後、無段変速装置30から第二係合機構DC2へのトルクが無くなった時点で、第二係合機構DC2の開放動作を行う。
第二係合機構DC2の開放動作が完了すると、図2(f)に示すように、エンジンEの駆動力は、入力軸11から第二伝達経路42を介して第二出力軸22上の第二プーリ32に伝達され、第二プーリ32から第一出力軸21上の第一プーリ31に伝達されて、第一出力経路51から最終出力軸25を介して駆動輪Hへ伝達される。これがHIGHモードである。
図4は、第1実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合のフローチャートである。制御部90は、次の手順で各部の制御を行う。
制御部90が、LOWモードからHIGHモードに移行させる場合、まず、第一摩擦クラッチFC1及び第二摩擦クラッチFC2の両方を締結する(ステップS1)。そして、プーリ側圧をトルクゼロ側圧にして無段変速装置30における第一プーリ31から第二プーリ32への駆動力の伝達を遮断する(ステップS2)。次に、開放している側の係合機構である第一係合機構DC1の係合動作を開始し(ステップS3)、第一係合機構DC1の係合動作が完了したか否かを確認する(ステップS4)。
完了していない場合は、第一摩擦クラッチFC1を用いたドグ位相調整制御を行う(ステップS5)。第一係合機構DC1の係合動作が完了した場合は、無段変速装置30における駆動力の伝達を回復させ(ステップS6)、その後、開放する側の第二係合機構DC2の開放動作を行う(ステップS7)。
次に、HIGHモードからLOWモードに移行する場合の駆動力伝達状態について図5を用いて説明する。図5は、第1実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。
図5(a)に示すHIGHモードでは、第二摩擦クラッチFC2が締結し、第一摩擦クラッチFC1が開放し、第二係合機構DC2が開放し、第一係合機構DC1が係合した状態である。この場合、エンジンEの駆動力は、入力軸11から第二伝達経路42を介して第二出力軸22上の第二プーリ32に伝達され、第二プーリ32から第一出力軸21上の第一プーリ31に伝達されて、第一出力経路51から最終出力軸25を介して駆動輪Hへ伝達される。
HIGHモードからLOWモードへの切り替えが開始されると、第二摩擦クラッチFC2のみならず、第一摩擦クラッチFC1の両方を締結する。この場合、図5(b)に示すように、エンジンEの駆動力は、入力軸11から第二伝達経路42を介して第二出力軸22上の第二プーリ32に伝達され、第二プーリ32から第一プーリ31に伝達されるとともに、入力軸11から第一伝達経路41を介して第一プーリ31にも直接伝達される。そして、第一プーリ31へ伝達した駆動力は、第一出力経路51から最終出力軸25を介して駆動輪Hへ伝達される。
このように入力側の2つの経路をいずれも駆動伝達可能な状態にすることで、エンジンEの駆動力が第一伝達経路41から無段変速装置30を介さずに第一出力経路51へ伝達される状態(直結状態)のギヤ比に、無段変速装置30の変速比を強制的に移行させる。ここで、無段変速機T1では、第一出力経路51及び第二出力経路52のギヤ比が、直結状態にしたときに第二出力経路52の第二係合機構DC2の前後の差回転が0になるように設定されている。これにより、第二係合機構DC2の差回転がなくなる。
次に、図5(c)に示すように、無段変速装置30のプーリ側圧をトルクゼロ側圧に設定する。これにより、図5(d)に示すように、無段変速装置30内での駆動力の伝達が少なくなっていく。そして、無段変速装置30内での駆動力の伝達が無くなり駆動が遮断されたところで、開放している側の第二係合機構DC2の係合を開始する。なお、第二係合機構DC2の係合動作時において、第二係合機構DC2の互いの入力側ドグDIと出力側ドグDOに位相を変える必要が生じた場合は、前述の摩擦クラッチを用いたドグ位相調整制御(図3参照)を行うことで、入力側のドグの位相をずらす。
図5(e)に示すように、第二係合機構DC2の係合動作を完了させた後、無段変速装置30内で伝達させる駆動力を増加させるようにプーリ側圧をかけていくと、無段変速装置30における駆動力の伝達が回復する。この後、無段変速装置30から第一係合機構DC1へのトルクが無くなった時点で、第一係合機構DC1の開放動作を行う。
第一係合機構DC1の開放動作が完了すると、図5(f)に示すように、エンジンEの駆動力は、入力軸11から第一伝達経路41を介して第一出力軸21上の第一プーリ31に伝達され、第一プーリ31から第二出力軸22上の第二プーリ32に伝達されて、第二出力経路52から最終出力軸25を介して駆動輪Hへ伝達される。これがLOWモードである。
図6は、第1実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合のフローチャートである。制御部90は、次の手順で各部の制御を行う。
制御部90が、HIGHモードからLOWモードに移行させる場合、まず、第一摩擦クラッチFC1及び第二摩擦クラッチFC2の両方を締結する(ステップS11)。そして、無段変速装置30のプーリ側圧をトルクゼロ側圧にして、無段変速装置30における第二プーリ32から第一プーリ31への駆動力の伝達を遮断する(ステップS12)。次に、開放している側の係合機構である第二係合機構DC2の係合動作を開始した後(ステップS13)、第二係合機構DC2の係合動作が完了したか否かを確認する(ステップS14)。
完了していない場合は、第二摩擦クラッチFC2を用いたドグ位相調整制御を行う(ステップS15)。第二係合機構DC2の係合動作が完了した場合は、無段変速装置30における駆動力の伝達を回復させ(ステップS16)、その後、開放する側の第一係合機構DC1の開放動作を行う(ステップS17)。
以上説明したように、第1実施形態の無段変速機T1によれば、制御部90が、無段変速装置30における駆動力伝達方向を切り替える過程で、第一プーリ31及び第二プーリ32のプーリ側圧を調整し、無段変速装置30から係合機構DC1,DC2への駆動力の伝達が無くなった状態において、係合機構DC1,DC2の係合と開放の切り替えを行うことで、係合機構DC1,DC2の係合または開放を円滑に行うことができる。よって、無段変速機構の駆動力伝達方向の切り替えの際のショックを防止することができる。
また、制御部90が無段変速装置30における駆動力伝達方向を切り替える場合、一方の開放している側の係合機構DC1,DC2の係合動作を開始する前に第一摩擦クラッチFC1と第二摩擦クラッチFC2とを同時に締結することで、当該一方の開放している側の係合機構DC1,DC2の差回転が無くなった状態で係合動作を開始することができる。次に、一方の開放していた係合機構DC1,DC2の係合動作を完了させる前に無段変速装置30における駆動力の伝達を遮断することで、開放していた係合機構DC1,DC2の係合動作を確実にすることができる。更に、係合していた他方の係合機構DC1,DC2の開放動作を行う前に無段変速装置30における駆動力の伝達を回復させると、無段変速装置30から係合機構DC1,DC2への駆動力の伝達が無くなった状態で、係合機構DC1,DC2を開放することが可能となり、確実かつ円滑に係合機構DC1,DC2の開放動作を行うことができる。
また、係合する側の係合機構DC1,DC2を差回転のない状態にしても、位相がずれていれば係合することが困難であるが、第1実施形態のように、開放する側の摩擦クラッチFC1,FC2を変化させて係合する側の一方の係合機構DC1,DC2の位相をずらすことで、係合する側の係合機構DC1,DC2を確実に係合させることができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態に係る無段変速機T2を詳細に説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。無段変速機T2の構成は図1と同様であり、モード切り替えの際の各経路の駆動力伝達状態は図2及び図4と同様であるため、説明を省略する。
第2実施形態の特徴は、ドグ位相調整制御である。係合機構DC1,DC2の入力側ドグDIと出力側ドグDOとの位相を相対的に変える必要が生じた場合、第1実施形態では、摩擦クラッチを用いたドグ位相調整制御(図3参照)を行った。第2実施形態では、摩擦クラッチを用いたドグ位相調整制御に加えて、無段変速装置30を用いた位相調整制御を行うことで、入力側のドグの位相をずらす。なお、第2実施形態のドグの位相調整制御は、必ずしも摩擦クラッチを用いたドグ位相調整制御と同時に行う必要はなく、無段変速装置30を用いたドグ位相調整制御のみを行ってもよい。
図7は、第2実施形態に係る無段変速装置30を用いたドグ位相調整制御の際の経時変化を示すグラフである。(a)がプーリ側圧の経時変化を表し、(b)がトルクの経時変化を表す。図7(a)に示すように、ドグ位相調整制御が必要な場合には、出力側のプーリ側圧を変動させず、入力側のプーリ側圧をステップ状に変動させる。本実施形態では、波形が所定のプーリ側圧(トルクゼロ側圧)を中心に振動させるように継続的に変化させた。すると、入力側のプーリ側圧の波形も振動することとなる。
このようにすると、図7(b)に示すように、入力側のプーリのトルクも、トルク波形が振動するように継続的に変動する。すると、入力側ドグDIへ入力するトルクも、振動しながら増加するように変動する。すると、入力側ドグDIの位相をずらすことができる。これにより、入力側ドグDIと出力側ドグDOとを確実に係合させることができる。
以上説明したように、第2実施形態の無段変速機T2によれば、ドグ位置調整制御の際、無段変速装置30のプーリ側圧を駆動力遮断状態(トルクゼロ状態)の周辺で継続的に変化させると、係合動作の際に係合する側の係合機構DC1,DC2に入力される駆動力が変動する。これにより、係合する側の係合機構DC1,DC2の位相をずらすことができ、係合する側の係合機構DC1,DC2を更に確実に係合させることができる。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態に係る無段変速機T3を詳細に説明する。前述の実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。第3実施形態の無段変速機T3の構成及び制御構成(油圧供給機構80及び制御部90)は図1と同様であるので省略する。第3実施形態は、モード切替の制御手順が異なる。
図8は、第3実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。
図8(a)に示すLOWモードでは、第一摩擦クラッチFC1が締結し、第二摩擦クラッチFC2が開放し、第一係合機構DC1が開放し、第二係合機構DC2が係合した状態である。この場合、エンジンEの駆動力は、入力軸11から第一伝達経路41を介して第一出力軸21上の第一プーリ31に伝達され、第一プーリ31から第二出力軸22上の第二プーリ32に伝達されて、第二出力経路52から最終出力軸25を介して駆動輪Hへ伝達される。
LOWモードからHIGHモードへの切り替えが開始されると、まず、無段変速装置30のプーリ側圧を調整することで、無段変速装置30の変速比を切替変速比とし、締結している側の経路である第二出力経路52に直結状態にした場合のギヤ比とを一致させる。その後、図8(b)に示すように、第一摩擦クラッチFC1と第二摩擦クラッチFC2との締結または開放状態を逆転させる。すなわち、締結していた第一摩擦クラッチFC1を開放し、開放していた第二摩擦クラッチFC2を締結する。これにより、エンジンEの駆動力が第二伝達経路42から無段変速装置30を介さずに第二出力経路52へ伝達される状態(直結状態)となる。
次に、図8(c)に示すように、無段変速装置30における駆動力の伝達を遮断する手順に入る。具体的には、無段変速装置30のプーリ側圧をトルクゼロ側圧に設定する。これにより、無段変速装置30内での駆動力の伝達が少なくなっていく。そして、無段変速装置30内での駆動力の伝達が無くなり駆動が遮断されたところで、締結する側の第一出力経路51にある第一係合機構DC1の係合動作を開始し、完了させる。
第一係合機構DC1の係合動作を完了させた後、図8(d)に示すように、無段変速装置30内で伝達させる駆動力を増加させるようにプーリ側圧をかけていくと、無段変速装置30における駆動力の伝達が回復する。この後、無段変速装置30から第二係合機構DC2へのトルクが無くなった時点で、図8(e)に示すように、第二係合機構DC2の開放動作を行う。第二係合機構DC2の開放動作が完了すると、図8(f)に示すように、HIGHモードとなる。
図9は、第3実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合のフローチャートである。制御部90は、次の手順で各部の制御を行う。
制御部90が、LOWモードからHIGHモードに移行させる場合、まず、無段変速装置30の変速比を切替変速比とし、第二出力経路52の直結状態にした場合のギヤ比とを一致させる(ステップS21)。そして、第一摩擦クラッチFC1と第二摩擦クラッチFC2の締結と開放を逆転させる。具体的には、締結されていた第一摩擦クラッチFC1を開放し、開放されていた第二摩擦クラッチFC2を締結する(ステップS22)。そして、プーリ側圧をトルクゼロ側圧にして無段変速装置30における第一プーリ31から第二プーリ32への駆動力の伝達を遮断する(ステップS23)。
その後、開放している側の係合機構である第一係合機構DC1の係合動作を開始し(ステップS24)、第一係合機構DC1の係合動作が完了したら(ステップS25)、無段変速装置30における駆動力の伝達を回復させる(ステップS26)。その後、開放する側の第二係合機構DC2の開放動作を行う(ステップS27)。
次に、HIGHモードからLOWモードに移行する場合の駆動力伝達状態について図10を用いて説明する。図10は、第3実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。
図10(a)に示すLOWモードから、HIGHモードへの切り替えが開始されると、制御部90は、まず、無段変速装置30のプーリ側圧を調整する。これにより、無段変速装置30の変速比を切替変速比とし、締結している側の経路である第一出力経路51に直結状態にした場合のギヤ比とを一致させる。その後、図10(b)に示すように、第一摩擦クラッチFC1と第二摩擦クラッチFC2との締結または開放状態を逆転させる。すなわち、開放していた第一摩擦クラッチFC1を締結し、締結していた第二摩擦クラッチFC2を開放する。これにより、エンジンEの駆動力が第一伝達経路41から無段変速装置30を介さずに第一出力経路51へ伝達される状態(直結状態)となる。
次に、図10(c)に示すように、無段変速装置30における駆動力の伝達を遮断する手順に入る。具体的には、無段変速装置30のプーリ側圧をトルクゼロ側圧に設定する。これにより、無段変速装置30内での駆動力の伝達が少なくなっていく。そして、無段変速装置30内での駆動力の伝達が無くなり駆動が遮断されたところで、締結する側の第二出力経路52にある第二係合機構DC2の係合動作を開始し、完了させる。
第二係合機構DC2の係合動作を完了させた後、図10(d)に示すように、無段変速装置30内で伝達させる駆動力を増加させるようにプーリ側圧をかけていくと、無段変速装置30における駆動力の伝達が回復する。この後、無段変速装置30から第一係合機構DC1へのトルクが無くなった時点で、図10(e)に示すように、第一係合機構DC1の開放動作を行う。第一係合機構DC1の開放動作が完了すると、図10(f)に示すように、LOWモードとなる。
図11は、第3実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合のフローチャートである。制御部90は、次の手順で各部の制御を行う。
制御部90が、HIGHモードからLOWモードに移行させる場合、まず、無段変速装置30の変速比を切替変速比とし、第一出力経路51の直結状態にした場合のギヤ比とを一致させる(ステップS31)。そして、第一摩擦クラッチFC1と第二摩擦クラッチFC2の締結と開放を逆転させる。具体的には、開放されていた第一摩擦クラッチFC1を締結し、締結されていた第二摩擦クラッチFC2を開放する(ステップS32)。そして、プーリ側圧をトルクゼロ側圧にして無段変速装置30における第二プーリ32から第一プーリ31への駆動力の伝達を遮断する(ステップS33)。
その後、開放している側の係合機構である第二係合機構DC2の係合動作を開始し(ステップS34)、第二係合機構DC2の係合動作が完了したら(ステップS35)、無段変速装置30における駆動力の伝達を回復させる(ステップS36)。その後、開放する側の第一係合機構DC1の開放動作を行う(ステップS37)。
以上説明したように、第3実施形態の無段変速機T3によれば、制御部90が、第一摩擦クラッチFC1と第二摩擦クラッチFC2の締結または開放状態を逆転させること(クラッチ持ち替え操作)を行う前に無段変速装置30のプーリ側圧を調整することで無段変速装置30の変速比を締結している側である一方の出力経路51,52の変速比とを一致させておくことができ、当該一方の開放している側の係合機構DC1,DC2の差回転が無くなった状態で係合動作を開始することができる。次に、一方の出力経路51,52にある一方の係合機構DC1,DC2の係合動作を完了させる前に無段変速装置30における駆動力の伝達を遮断することで、開放していた係合機構DC1,DC2の係合動作を確実にすることができる。更に、係合していた他方の係合機構DC1,DC2の開放動作を行う前に無段変速装置30における駆動力の伝達を回復させると、無段変速装置30から係合機構DC1,DC2への駆動力の伝達が無くなった状態で、係合機構DC1,DC2の開放が可能となり、確実かつ円滑に係合機構DC1,DC2の開放動作を行うことができる。
〔第4実施形態〕
本発明の第4実施形態に係る無段変速機T4を詳細に説明する。前述の実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。第4実施形態の制御構成(油圧供給機構80及び制御部90)は図1と同様であるので省略する。無段変速機T4の構成において、前述の実施形態と異なる点は、図12(a)に示すように、第一出力経路51の駆動力の伝達を切り替える機構が、摩擦クラッチ(第三摩擦クラッチFC3)である点である。第二出力経路52の駆動力の伝達を切り替える機構は、前述と同様、第二係合機構DC2である。
図12は、第4実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。
図12(a)に示すLOWモードでは、第一摩擦クラッチFC1が締結し、第二摩擦クラッチFC2が開放し、第三摩擦クラッチFC3が開放し、第二係合機構DC2が係合した状態である。この場合、エンジンEの駆動力は、入力軸11から第一伝達経路41を介して第一出力軸21上の第一プーリ31に伝達され、第一プーリ31から第二出力軸22上の第二プーリ32に伝達されて、第二出力経路52から最終出力軸25を介して駆動輪Hへ伝達される。
LOWモードからHIGHモードへの切り替えが開始されると、図12(b)に示すように、制御部90は、第三摩擦クラッチFC3を締結する。ここで、第一摩擦クラッチFC1は締結された状態であるので、第一伝達経路41及び第一出力経路51は直結状態となる。第三摩擦クラッチFC3を強制同期する理由は、第二係合機構DC2の開放後に、直結状態を形成するためである。
次に、図12(c)において、無段変速装置30における駆動力の伝達を遮断する手順に入る。具体的には、無段変速装置30のプーリ側圧をトルクゼロ側圧に設定する。これにより、無段変速装置30内での駆動力の伝達が少なくなっていく。その後、第二係合機構DC2の切替動作、つまり、図12(c)では第二係合機構DC2が係合している状態にあるので、第二係合機構DC2の開放動作を開始する。ここで、無段変速装置30を用いた位相調整制御(図7参照)を行うことで、入力側ドグDI(図3参照)の位相をずらし、第二係合機構DC2を確実に開放する。
第二摩擦クラッチFC2の開放動作が完了したら、第二摩擦クラッチFC2の切替動作、すなわち、図12(d)に示すように、第二伝達経路42の第二摩擦クラッチFC2を締結する。そして、無段変速装置30内で伝達させる駆動力を増加させるようにプーリ側圧をかけていくと、無段変速装置30における駆動力の伝達が回復する。この後、図12(e)に示すように、第一摩擦クラッチFC1の開放動作を行う。第一摩擦クラッチFC1の開放動作が完了すると、図12(f)に示すように、HIGHモードとなる。
図13は、第4実施形態においてLOWモードからHIGHモードに移行する場合のフローチャートである。制御部90は、次の手順で各部の制御を行う。
制御部90が、LOWモードからHIGHモードに移行させる場合、まず、第一伝達経路41と第一出力経路51とが直結状態となるように、第三摩擦クラッチFC3を締結する(ステップS41)。そして、プーリ側圧をトルクゼロ側圧にして無段変速装置30における第一プーリ31から第二プーリ32への駆動力の伝達を遮断した後(ステップS42)、締結されていた第二係合機構DC2の開放動作を開始する(ステップS43)。ここで、第二係合機構DC2の開放動作が完了しているか否かを確認する(ステップS44)。
第二係合機構DC2の開放動作が完了していなかったら、無段変速装置30を用いた位相調整制御を、第二係合機構DC2の開放動作が完了するまで行う(ステップS45)。第二係合機構DC2の開放動作が完了したら、第二摩擦クラッチFC2の切替動作、すなわち、開放している第二摩擦クラッチFC2の締結動作を行い(ステップS46)、無段変速装置30における駆動力の伝達を回復させる(ステップS47)。その後、開放する側の摩擦クラッチである第一摩擦クラッチFC1の開放動作を行う(ステップS48)。
図14は、第4実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合の各経路の駆動力伝達状態を示す模式図である。
図14(a)に示すHIGHモードでは、第一摩擦クラッチFC1が開放し、第二摩擦クラッチFC2が締結し、第三摩擦クラッチFC3が締結し、第二係合機構DC2が開放した状態である。この場合、エンジンEの駆動力は、入力軸11から第二伝達経路42を介して第二出力軸22上の第二プーリ32に伝達され、第二プーリ32から第一出力軸21上の第一プーリ31に伝達されて、第一出力経路51から最終出力軸25を介して駆動輪Hへ伝達される。
HIGHモードからLOWモードへの切り替えが開始されると、図14(b)に示すように、制御部90は、第一摩擦クラッチFC1を締結する。ここで、第三摩擦クラッチFC3は締結された状態であるので、第一伝達経路41及び第一出力経路51は直結状態となる。
次に、図14(c)において、無段変速装置30における駆動力の伝達を遮断する手順に入る。具体的には、無段変速装置30のプーリ側圧をトルクゼロ側圧に設定する。これにより、無段変速装置30内での駆動力の伝達が少なくなっていく。その後、第二係合装置DC2の切替動作、つまり、ここでは第二係合機構DC2が開放している状態にあるので、第二係合機構DC2の係合動作を開始する。ここで、無段変速装置30を用いた位相調整制御(図7参照)を行うことで、入力側ドグDI(図3参照)の位相をずらし、第二係合機構DC2を確実に締結する。
第二摩擦クラッチFC2の締結動作が完了したら、第二摩擦クラッチFC2の切替動作、すなわち、図14(d)に示すように、第二伝達経路42の第二摩擦クラッチFC2を開放する。そして、無段変速装置30内で伝達させる駆動力を増加させるようにプーリ側圧をかけていくと、無段変速装置30における駆動力の伝達が回復する。この後、図14(e)に示すように、第三摩擦クラッチFC3の開放動作を行う。第三摩擦クラッチFC3の開放動作が完了すると、図14(f)に示すように、LOWモードとなる。
図15は、第4実施形態においてHIGHモードからLOWモードに移行する場合のフローチャートである。制御部90は、次の手順で各部の制御を行う。
制御部90が、HIGHモードからLOWモードに移行させる場合、まず、第一伝達経路41と第一出力経路51とが直結状態となるように、第一摩擦クラッチFC1を締結する(ステップS51)。そして、プーリ側圧をトルクゼロ側圧にして無段変速装置30における第一プーリ31から第二プーリ32への駆動力の伝達を遮断した後(ステップS52)、開放されていた第二係合機構DC2の係合動作を開始する(ステップS53)。ここで、第二係合機構DC2の締結動作が完了しているか否かを確認する(ステップS54)。
第二係合機構DC2の締結動作が完了していなかったら、無段変速装置30を用いた位相調整制御を、第二係合機構DC2の開放動作が完了するまで行う(ステップS55)。第二係合機構DC2の締結動作が完了したら、第二摩擦クラッチFC2の切替動作、すなわち、締結している第二摩擦クラッチFC2の開放動作を行い(ステップS56)、無段変速装置30における駆動力の伝達を回復させる(ステップS57)。その後、開放する側の摩擦クラッチである第三摩擦クラッチFC3の開放動作を行う(ステップS58)。
以上説明したように、第4実施形態の無段変速機T4によれば、制御部90が、第二係合機構DC2の切替動作を開始する前に第一摩擦クラッチFC1と第三摩擦クラッチFC3とを同時に締結することで、第二係合機構DC2の差回転が無くなった状態で第二係合機構DC2の切替動作(係合動作または開放動作)を開始することができる。次に、第二係合機構DC2の切替動作を開始する前に無段変速装置30における駆動力の伝達を遮断することで、第二係合機構DC2の切替動作を確実にすることができる。更に、開放する側の摩擦クラッチFC1,FC3の開放動作を行う前に無段変速装置30における駆動力の伝達を回復させると、無段変速装置30から第二係合機構DC2への駆動力の伝達が無くなった状態で開放動作が可能となり、確実かつ円滑に開放する側の摩擦クラッチFC1,FC3の開放動作を行うことができる。
また、無段変速装置30のプーリ側圧を駆動力遮断状態(トルクゼロ状態)の周辺で変化させると、第二係合機構DC2の切替動作の際に入力される駆動力が変動する。これにより、切替動作時の第二係合機構DC2の位相をずらすことができ、第二係合機構DC2の切替動作を更に確実に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
11…入力軸
21…第一出力軸
22…第二出力軸
25…最終出力軸
30…無段変速装置
31…第一プーリ
32…第二プーリ
33…無端ベルト
41…第一伝達経路
42…第二伝達経路
51…第一出力経路
52…第二出力経路
80…油圧供給機構
90…制御部
DC1…第一係合機構
DC2…第二係合機構
DI…入力側ドグ
DO…出力側ドグ
E…エンジン
FC1…第一摩擦クラッチ
FC2…第二摩擦クラッチ
FC3…第三摩擦クラッチ
H…駆動輪
T1,T2,T3,T4…無段変速機

Claims (7)

  1. 駆動源から駆動力が入力される入力軸と、
    前記入力軸からの駆動力が伝達される第一出力軸及び第二出力軸と、
    前記第一出力軸及び前記第二出力軸からの駆動力が伝達される最終出力軸と、
    前記第一出力軸に設けられた第一プーリ、前記第二出力軸に設けられた第二プーリ及び前記第一プーリと前記第二プーリに巻き掛けられた無端ベルトを備えプーリ側圧を調整することで前記第一プーリと前記第二プーリとの間の駆動力の伝達方向を選択的に変更しうる無段変速装置と、
    前記入力軸から前記第一プーリへ駆動力を伝達する第一伝達経路と、
    前記入力軸から前記第二プーリへ駆動力を伝達する第二伝達経路と、
    前記第一プーリから前記最終出力軸へ駆動力を出力する第一出力経路と、
    前記第二プーリから前記最終出力軸へ駆動力を出力する第二出力経路と、
    前記第一伝達経路に配設され駆動力の伝達を切り替える第一摩擦クラッチと、
    前記第二伝達経路に配設され駆動力の伝達を切り替える第二摩擦クラッチと、
    前記第一出力経路または前記第二出力経路の少なくとも一方に配設され互いに噛合うことで係合する係合機構と、
    前記無段変速装置、前記第一摩擦クラッチ、前記第二摩擦クラッチ及び前記係合機構の動作を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記無段変速装置における駆動力伝達方向を切り替える過程で、前記無段変速装置のプーリ側圧を調整して前記無段変速装置から前記係合機構への駆動力の伝達が無くなった状態において、前記係合機構の係合と開放の切り替えを行う
    ことを特徴とする無段変速機。
  2. 前記第一出力経路の駆動力の伝達を切り替える第一係合機構と、
    前記第二出力経路の駆動力の伝達を切り替える第二係合機構と、
    を有し、
    前記制御部は、前記無段変速装置における駆動力伝達方向を切り替える場合、前記第一摩擦クラッチ及び前記第二摩擦クラッチの両方を締結した後に前記無段変速装置における駆動力の伝達を遮断し、開放している側の一方の前記係合機構の係合動作を開始して前記一方の前記係合機構の係合動作を完了させ、前記無段変速装置における駆動力の伝達を回復させた後に他方の前記係合機構の開放動作を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の無段変速機。
  3. 前記制御部は、前記一方の前記係合機構の係合動作を完了させる場合、開放する側の前記摩擦クラッチを変化させて係合する側の前記一方の前記係合機構の位相をずらす
    ことを特徴とする請求項2に記載の無段変速機。
  4. 前記制御部は、前記一方の前記係合機構の係合動作を完了させる場合、前記無段変速装置のプーリ側圧を駆動力遮断状態の周辺で変化させて係合する側の前記一方の前記係合機構に入力する駆動力を変動させる
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の無段変速機。
  5. 前記第一出力経路の駆動力の伝達を切り替える第一係合機構と、
    前記第二出力経路の駆動力の伝達を切り替える第二係合機構と、
    を有し、
    前記制御部は、前記無段変速装置における駆動力伝達方向を切り替える場合、前記無段変速装置のプーリ側圧を調整することで前記無段変速装置の変速比を締結している側である一方の前記出力経路の変速比とを一致させた後に前記第一摩擦クラッチと前記第二摩擦クラッチとの締結または開放状態を逆転させ、前記無段変速装置における駆動力の伝達を遮断した後に前記一方の前記出力経路にある一方の前記係合機構の係合動作を完了させ、前記無段変速装置における駆動力の伝達を回復させた後に他方の前記係合機構の開放動作を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の無段変速機。
  6. 前記第一出力経路の駆動力の伝達を切り替える第三摩擦クラッチと、
    前記第二出力経路の駆動力の伝達を切り替える第二係合機構と、
    を有し、
    前記制御部は、前記無段変速装置における駆動力伝達方向を切り替える場合、前記第一摩擦クラッチ及び前記第三摩擦クラッチの両方を締結した後に前記第二係合機構の切替動作を開始し、前記無段変速装置における駆動力の伝達を遮断した後に前記第二係合機構の切替動作を完了させ、第二摩擦クラッチの切替動作を行い、前記無段変速装置における駆動力の伝達を回復させた後に開放する側の前記摩擦クラッチの開放動作を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の無段変速機。
  7. 前記制御部は、前記第二係合機構の切替動作を完了させる場合、前記無段変速装置のプーリ側圧を駆動力遮断状態の周辺で変化させて前記第二係合機構に入力する駆動力を変動させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の無段変速機。
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