JP2017067213A - 自動変速機 - Google Patents

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敬太 須和
剛 深谷
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剛 深谷
宮崎 光史
Terubumi Miyazaki
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Abstract

【課題】クラッチのトルク容量が大きくなることを防止する自動変速機を提供する。
【解決手段】本自動変速機1は、入力軸8は第2キャリヤCR2に連結され、出力軸10は第3キャリヤCR3に連結され、第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4、第2リングギヤR2及び第1キャリヤCR1及び第3サンギヤS3がそれぞれ連結されている。第1リングギヤR1と第3キャリヤCR3及び出力軸10を係合可能な第1クラッチC−1、第2キャリヤCR2と第1サンギヤS1及び第4リングギヤR4を係合可能な第2クラッチC−2、第4プラネタリギヤPR4を一体に係合可能な第3クラッチC−3、第3キャリヤCR3及び第4キャリヤCR4を係合可能な第4クラッチC−4、第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4の回転を固定可能な第1ブレーキB−1、第3リングギヤR3の回転を固定可能な第2ブレーキB−2を備える。
【選択図】図1

Description

この技術は、車両等に搭載される自動変速機に関する。
近年、車両の燃費向上を図るために、車両に搭載される有段式の自動変速機の多段化が進められている。このような有段式の自動変速機にあって、4つのプラネタリギヤと6つの摩擦係合要素(クラッチやブレーキ)とを備え、前進9速段及び後進段を形成するものが提案されている(特許文献1、図5参照)。
特開2012−507667号公報
ところで、一般的にブレーキは、ケースに回転を固定するため、変速機構における外周側に配置され、摩擦材の径も大きくなるので、トルク容量を大きくし易い。反対にクラッチは、トルク容量を大きくすると、摩擦板の枚数を増やしたり油圧サーボの油室の受圧面積を大きくしたりする必要があり、コンパクト化の妨げになるばかりか、油圧の増減に対して敏感に伝達トルクの増減が生じるため、制御性の向上が困難となる。そのため、クラッチのトルク容量は、小さい方が好ましい。
しかしながら、上記特許文献1の自動変速機では、駆動回転を減速するためにトルクが増幅される前進1速段において、連結ユニットと表現されている1つのクラッチ(S4b)と2つのブレーキ(S2b、S5b)とを係合して変速段を形成している。そのため、第2プラネタリギヤ(P2b)の第2サンギヤ(P21b)に入力された駆動ユニットの駆動力が、第2プラネタリギヤ(P2b)からと第1プラネタリギヤ(P1b)からとの両方から動力循環する形でクラッチ(S4b)に伝達され、当該クラッチ(S4b)で伝達するトルクが大きくなってしまい、該クラッチ(S4b)のトルク容量を大きく設計しなければならないという問題がある。
そこで、クラッチのトルク容量が大きくなることを防止することが可能な自動変速機を提供することを目的とするものである。
本実施態様における自動変速機は、入力部材に入力された入力回転を変速して出力部材に出力する自動変速機であって、
第1回転要素と、第2回転要素と、第3回転要素と、を有する第1プラネタリギヤと、
第4回転要素と、前記入力部材に連結された第5回転要素と、前記第2回転要素に連結された第6回転要素と、を有する第2プラネタリギヤと、
前記第2回転要素に連結された第7回転要素と、前記出力部材に連結された第8回転要素と、第9回転要素と、を有する第3プラネタリギヤと、
前記第4回転要素に連結された第10回転要素と、第11回転要素と、前記第1回転要素に連結された第12回転要素と、を有する第4プラネタリギヤと、
前記第3回転要素と前記第8回転要素及び前記出力部材とを係合可能な第1クラッチと、
前記第1回転要素及び前記第12回転要素と前記第5回転要素とを係合可能な第2クラッチと、
前記第10回転要素と前記第11回転要素と前記第12回転要素とのうちの2つを係合可能な第3クラッチと、
前記第8回転要素及び前記出力部材と前記第11回転要素とを係合可能な第4クラッチと、
前記第4回転要素及び前記第10回転要素の回転をケースに対して固定可能な第1ブレーキと、
前記第9回転要素の回転を前記ケースに対して固定可能な第2ブレーキと、を備え、
前記第1ないし第4クラッチ及び前記第1及び第2ブレーキのうちの少なくとも3つを選択的に係合することにより、少なくとも9段の変速段が形成される。
本自動変速機によると、入力部材から入力される駆動力が動力循環することがなく、第1ないし第4クラッチのトルク容量が大きくなることを防止することができ、コンパクト化を図ることができ、かつ制御性の向上を図ることができる。
本実施の形態に係る自動変速機を示すスケルトン図。 本実施の形態に係る自動変速機の係合表。 本実施の形態に係る自動変速機の速度線図。 本実施の形態に係る自動変速機の各クラッチ及びブレーキのトルク分担を示す表。
以下、本実施の形態について図1乃至図4に沿って説明する。まず、本実施の形態に係る自動変速機1の概略構成について図1に沿って説明する。なお、図1は本実施の形態に係る自動変速機を示すスケルトン図、図2はその係合表、図3はその速度線図、図4は各クラッチ及びブレーキのトルク分担を示す表である。
図1に示すように、例えばFRタイプ(フロントエンジン、リヤドライブ)の車両のように、エンジンの出力軸が車両進行方向に向く、いわゆるエンジン縦置きに配置される車両に用いて好適な自動変速機1は、例えば不図示のエンジン(駆動源)に駆動連結される入力軸7を備えており、その入力軸7には、トルクコンバータ4及びロックアップクラッチ5を有する発進装置3が駆動連結されている。
トルクコンバータ4は、入力軸7に駆動連結されたポンプインペラ4aと、該ポンプインペラ4aに対向配置されたタービンランナ4bと、それらポンプインペラ4aとタービンランナ4bとの間に配置され、ケース6に対して配置されたワンウェイクラッチFによって一方向の回転のみが許容されるステータ4cと、を有している。ポンプインペラ4aに伝達されたエンジンからの回転は、ステータ4cにより整流される作動流体を介してタービンランナ4bに伝達され、後述の変速機構2の入力軸8に伝達される。また、ロックアップクラッチ5は、トルクコンバータ4と動力伝達経路として並列的に配置されており、油圧制御により係合制御されることで、トルクコンバータ4をロックアップ可能となっており、つまり自動変速機1の入力軸7と変速機構2の入力軸8とを直結可能となっている。
上記発進装置3と不図示の車輪との間には、発進装置3を介して入力される駆動回転を変速して車輪に伝達する変速機構2が配置されている。変速機構2には、入力軸(入力部材)8の軸上において、軸方向に順に、第2プラネタリギヤPR2と、第4プラネタリギヤPR4と、第1プラネタリギヤPR1と、第3プラネタリギヤPR3、出力軸(出力部材)10が備えられている。
第1プラネタリギヤPR1は、第1サンギヤS1(第1回転要素)、第1キャリヤCR1(第2回転要素)、及び第1リングギヤR1(第3回転要素)を備えており、該第1キャリヤCR1が、第1サンギヤS1及び第1リングギヤR1に噛合する第1ピニオンP1を回転自在に支持するように有している、いわゆるシングルピニオンプラネタリギヤで構成されている。
また同様に、第2プラネタリギヤPR2は、第2サンギヤS2(第4回転要素)、第2キャリヤCR2(第5回転要素)、及び第2リングギヤR2(第6回転要素)を備えており、該第2キャリヤCR2が、第2サンギヤS2及び第2リングギヤR2に噛合する第2ピニオンP2を回転自在に支持するように有している、いわゆるシングルピニオンプラネタリギヤで構成されている。
また同様に、第3プラネタリギヤPR3は、第3サンギヤS3(第7回転要素)、第3キャリヤCR3(第8回転要素)、及び第3リングギヤR3(第9回転要素)を備えており、該第3キャリヤCR3が、第3サンギヤS3及び第3リングギヤR3に噛合する第3ピニオンP3を回転自在に支持するように有している、いわゆるシングルピニオンプラネタリギヤで構成されている。
また同様に、第4プラネタリギヤPR4は、第4サンギヤS4(第10回転要素)、第4キャリヤCR4(第11回転要素)、及び第4リングギヤR4(第12回転要素)を備えており、該第4キャリヤCR4が、第4サンギヤS4及び第4リングギヤR4に噛合する第4ピニオンP4を回転自在に支持するように有している、いわゆるシングルピニオンプラネタリギヤで構成されている。
上記第2プラネタリギヤPR2の第2キャリヤCR2は、上記入力軸8に駆動連結されており、発進装置3を介して伝達されるエンジンからの駆動回転(以下、入力回転という)が入力される。また、第2キャリヤCR2は、第2クラッチC−2に駆動連結されており、該第2クラッチC−2が係合されると、第1プラネタリギヤPR1の第1サンギヤS1と第4プラネタリギヤPR4の第4リングギヤR4とに駆動連結される。一方、第2リングギヤR2は、第1キャリヤCR1に駆動連結されており、後述するように第1キャリヤCR1が第3プラネタリギヤPR3の第3サンギヤS3に駆動連結されていて、つまり第2リングギヤR2は、第1キャリヤCR1と第3サンギヤS3とに駆動連結されている。また、第2サンギヤS2は、第4サンギヤS4に駆動連結されていると共に、第3クラッチC−3及び第1ブレーキB−1に駆動連結されており、第3クラッチC−3が係合されると、第4リングギヤR4及び第1サンギヤS1に駆動連結され、第1ブレーキB−1が係合されると、第4サンギヤS4と共にケース6に対して回転が固定される。言い換えると、第2クラッチC−2は、第2キャリヤCR2と第1サンギヤS1及び第4リングギヤR4とを係合可能に構成されており、第3クラッチC−3は、第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4と第4リングギヤR4とを係合可能に構成されている。さらに、第1ブレーキB−1は、第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4の回転をケース6に対して固定可能に構成されている。なお、第2クラッチC−2及び第3クラッチC−3が同時に係合されると、第2キャリヤCR2は、第4サンギヤS4及び第2サンギヤS2にも駆動連結される。また、第1ブレーキB−1及び第3クラッチC−3が同時に係合されると、第4リングギヤR4及び第1サンギヤS1の回転もケース6に対して固定される。
上記第4プラネタリギヤPR4の第4サンギヤS4は、上述したように第2サンギヤS2に駆動連結されている。また、第4リングギヤR4は、第1サンギヤS1に駆動連結されていると共に第3クラッチC−3に駆動連結されており、第3クラッチC−3が係合されると、第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4に駆動連結され、つまり第3クラッチC−3は、第4サンギヤS4と第4リングギヤR4とを駆動連結させて第4プラネタリギヤPR4を一体回転にする機能を有する。一方、第4キャリヤCR4は、第4クラッチC−4に駆動連結されており、第4クラッチC−4が係合されると、第3キャリヤCR3及び出力軸10に駆動連結される。なお、本実施の形態において、第3クラッチC−3は、第4サンギヤS4と第4リングギヤR4とを係合させるものを説明しているが、第4プラネタリギヤPR4を一体回転にする機能を有していればよいので、第4サンギヤS4、第4キャリヤCR4、及び第4リングギヤR4のうちの何れか2つが係合可能となるように構成されていればよい。
上記第1プラネタリギヤPR1の第1キャリヤCR1は、上述したように第2リングギヤR2に駆動連結されていると共に、第3サンギヤS3に駆動連結されている。また、第1サンギヤS1は、上述したように第4リングギヤR4に駆動連結されていると共に、第2クラッチC−2及び第3クラッチC−3に駆動連結されており、第2クラッチC−2が係合されると、第2キャリヤCR2及び入力軸8に駆動連結され、第3クラッチC−3が係合されると、第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4に駆動連結される。一方、第1リングギヤR1は、第1クラッチC−1に駆動連結されており、該第1クラッチC−1が係合されると、出力軸10及び第3キャリヤCR3に駆動連結される。言い換えると、第1クラッチC−1は、第1リングギヤR1と第3キャリヤCR3及び出力軸10とを係合可能に構成されている。
上記第3プラネタリギヤPR3の第3サンギヤS3は、上述したように第1キャリヤCR1及び第2リングギヤR2に駆動連結されている。また、第3リングギヤR3は、第2ブレーキB−2に駆動連結されており、第2ブレーキB−2が係合されると、ケース6に対して回転が固定される。さらに、第3キャリヤCR3は、出力軸10に駆動連結されていると共に、上述したように第1クラッチC−1及び第4クラッチC−4に駆動連結されており、第1クラッチC−1が係合されると、第1リングギヤR1に駆動連結され、第4クラッチC−4が係合されると、第4キャリヤCR4に駆動連結される。言い換えると、第2ブレーキB−2は、第3リングギヤR3の回転をケース6に対して固定可能に構成されている。
つづいて、上記構成に基づき、自動変速機1の変速機構2の作用について図1、図2、図3、及び図4に沿って説明する。なお、図3に示す速度線図において、縦軸はそれぞれの回転要素(各ギヤ)の回転数を示しており、横軸はそれら回転要素のギヤ比に対応して示している。
図3の速度線図の第1プラネタリギヤPR1の部分において、横方向最端部(図3中左方側)の縦軸は第1サンギヤS1に、以降図中右方側へ順に縦軸は、第1キャリヤCR1、第1リングギヤR1に対応している。また、第1プラネタリギヤPR1の歯数比λ1は0.350である。
また、図3の速度線図の第2プラネタリギヤPR2の部分において、横方向最端部(図3中左方側)の縦軸は第2サンギヤS2に、以降図中右方側へ順に縦軸は、第2キャリヤCR2、第2リングギヤR2に対応している。また、第2プラネタリギヤPR2の歯数比λ2は0.400である。
また、図3の速度線図の第3プラネタリギヤPR3の部分において、横方向最端部(図3中左方側)の縦軸は第3サンギヤS3に、以降図中右方側へ順に縦軸は、第3キャリヤCR3、第3リングギヤR3に対応している。また、第3プラネタリギヤPR3の歯数比λ3は0.450である。
そして、図3の速度線図の第4プラネタリギヤPR4の部分において、横方向最端部(図3中左方側)の縦軸は第4サンギヤS4に、以降図中右方側へ順に縦軸は、第4キャリヤCR4、第4リングギヤR4に対応している。また、第4プラネタリギヤPR4の歯数比λ3は0.350である。
なお、上記歯数比λ1、λ2、λ3、λ4は、自動変速機1のケース6の外径と、入力軸8に対する既知の入力トルク(例えばエンジン性能に起因)に基づく該入力軸8の外径と、などからサンギヤ径とリングギヤ径とを決定して、ピニオン径やキャリヤ径を決定し、その中で最適な歯数によって求められるものである。以下に説明する各変速段のギヤ比は、これら歯数比λ1、λ2、λ3、λ4の設定を最適化して求めたもののギヤ比である。
例えばD(ドライブ)レンジであって、前進1速段(1st)では、図2に示すように、第1クラッチC−1、第3クラッチC−3、及び第2ブレーキB−2が係合される。するとまず、図1及び図3に示すように、第2キャリヤCR2に入力回転が入力される。一方、第3クラッチC−3の係合により、第4サンギヤS4と第4リングギヤR4とが連結されて第4プラネタリギヤPR4が一体回転となるため、第1サンギヤS1と第2サンギヤS2とが一体的に連結される。また、第1クラッチC−1の係合により、第1リングギヤR1と第3サンギヤS3とが一体的に連結される。さらに、第2ブレーキB−2の係止により第3リングギヤR3の回転が固定される。このため、第1プラネタリギヤPR1のギヤ比と第2プラネタリギヤPR2のギヤ比と第3プラネタリギヤPR3のギヤ比との関係から、第2キャリヤCR2の入力回転に基づき、第1サンギヤS1、第2サンギヤS2、及び第4プラネタリギヤPR4全体が増速回転に、第2リングギヤR2、第1キャリヤCR1、及び第3サンギヤS3が減速回転となり、回転が固定された第3リングギヤR3を介してさらに減速された回転が第3キャリヤCR3(及び第1リングギヤR1)から出力され、前進1速段としてのギヤ比5.036の正転回転が出力軸10から出力される。なお、この前進1速段において、エンジンから入力されるトルクを1として、図4に示すように、第1クラッチC−1のトルク分担は0.816であり、第3クラッチC−3のトルク分担は0.286であり、第2ブレーキB−2のトルク分担は4.036である。
前進2速段(2nd)では、図2に示すように、第2クラッチC−2、第3クラッチC−3、及び第2ブレーキB−2が係合される。するとまず、図1及び図3に示すように、第2キャリヤCR2に入力回転が入力される。また、第2クラッチC−2の係合により、第2キャリヤCR2及び第1サンギヤS1の回転が一体的に連結され、さらに、第3クラッチC−3の係合により、第4サンギヤS4と第4リングギヤR4とが連結されて第4プラネタリギヤPR4が一体回転となるため、第1サンギヤS1と第2サンギヤS2と第4プラネタリギヤPR4とが一体的に連結され、つまり第2キャリヤCR2、第1サンギヤS1、第2サンギヤS2、及び第4プラネタリギヤPR4全体が入力回転で一体回転する。すると、第2サンギヤS2及び第2キャリヤCR2の入力回転により第2プラネタリギヤPR2が一体回転して第2リングギヤR2が入力回転となり、さらに、第1キャリヤCR1に入力回転が入力されて、第3サンギヤS3に入力回転が入力される。一方、第2ブレーキB−2の係止により第3リングギヤR3の回転が固定されているので、第3サンギヤS3に入力された入力回転が、回転が固定された第3リングギヤR3を介して減速されて第3キャリヤCR3に出力され、前進2速段としてのギヤ比3.222の正転回転が出力軸10から出力される。なお、この前進2速段において、エンジンから入力されるトルクを1として、図4に示すように、第2クラッチC−2のトルク分担は0.400であり、第3クラッチC−3のトルク分担は0.400であり、第2ブレーキB−2のトルク分担は2.222である。また、図2に示すように、前進1速段と前進2速段とのステップ比は1.563となる。
前進3速段(3rd)では、図2に示すように、第2クラッチC−2、第1ブレーキB−1、及び第2ブレーキB−2が係合される。するとまず、図1及び図3に示すように、第2キャリヤCR2に入力回転が入力される。また、第2クラッチC−2の係合により、第2キャリヤCR2及び第1サンギヤS1の回転が一体的に連結され、第1サンギヤS1に入力回転が入力される。また、第1ブレーキB−1の係止により第2サンギヤS2(及び第4サンギヤS4)の回転が固定されているので、第2キャリヤCR2に入力された入力回転が、回転が固定された第2サンギヤS2を介して増速されて第2リングギヤR2に出力され、第1キャリヤCR1に増速回転が入力されて、第3サンギヤS3に増速回転が入力される。一方、第2ブレーキB−2の係止により第3リングギヤR3の回転が固定されているので、第3サンギヤS3に入力された増速回転が、回転が固定された第3リングギヤR3を介して減速されて第3キャリヤCR3に出力され、前進3速段としてのギヤ比2.302の正転回転が出力軸10から出力される。なお、この前進3速段において、エンジンから入力されるトルクを1として、図4に示すように、第2クラッチC−2のトルク分担は0.001であり、第1ブレーキB−1のトルク分担は0.286であり、第2ブレーキB−2のトルク分担は1.587である。また、図2に示すように、前進2速段と前進3速段とのステップ比は1.400となる。
前進4速段(4th)では、図2に示すように、第2クラッチC−2、第4クラッチC−4、及び第2ブレーキB−2が係合される。するとまず、図1及び図3に示すように、第2キャリヤCR2に入力回転が入力される。また、第2クラッチC−2の係合により、第2キャリヤCR2及び第1サンギヤS1の回転が一体的に連結され、第1サンギヤS1及び第4リングギヤR4に入力回転が入力される。また、第4クラッチC−4の係合により、第4キャリヤCR4と第3キャリヤCR3とが一体的に連結される。さらに、第2ブレーキB−2の係止により第3リングギヤR3の回転が固定される。このため、第1プラネタリギヤPR1のギヤ比と第2プラネタリギヤPR2のギヤ比と第3プラネタリギヤPR3のギヤ比との関係から、第2キャリヤCR2、第1サンギヤS1、及び第4リングギヤR4の入力回転に基づき、第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4が逆転回転の減速回転となり、第2リングギヤR2、第1キャリヤCR1、及び第3サンギヤS3が増速回転となり、回転が固定された第3リングギヤR3を介して減速された回転が第3キャリヤCR3(及び第4キャリヤCR4)から出力され、前進4速段としてのギヤ比1.874の正転回転が出力軸10から出力される。なお、この前進4速段において、エンジンから入力されるトルクを1として、図4に示すように、第2クラッチC−2のトルク分担は0.449であり、第4クラッチC−4のトルク分担は0.607であり、第2ブレーキB−2のトルク分担は0.874である。また、図2に示すように、前進3速段と前進4速段とのステップ比は1.228となる。
前進5速段(5th)では、図2に示すように、第2クラッチC−2、第4クラッチC−4、及び第1ブレーキB−1が係合される。するとまず、図1及び図3に示すように、第2キャリヤCR2に入力回転が入力される。また、第2クラッチC−2の係合により、第2キャリヤCR2及び第4リングギヤR4(及び第1サンギヤS1)の回転が一体的に連結され、第4リングギヤR4に入力回転が入力される。また、第4クラッチC−4の係合により、第4キャリヤCR4と第3キャリヤCR3とが一体的に連結される。また、第1ブレーキB−1の係止により第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4の回転が固定されているので、第2キャリヤCR2及び第2クラッチC−2を介して第4リングギヤR4に入力された入力回転が、回転が固定された第4サンギヤS4を介して減速されて第3キャリヤCR3に出力され、前進5速段としてのギヤ比1.350の正転回転が出力軸10から出力される。なお、この前進5速段において、エンジンから入力されるトルクを1として、図4に示すように、第2クラッチC−2のトルク分担は1.000であり、第4クラッチC−4のトルク分担は1.350であり、第1ブレーキB−1のトルク分担は0.350である。また、図2に示すように、前進4速段と前進5速段とのステップ比は1.388となる。
前進6速段(6th)では、図2に示すように、第1クラッチC−1、第2クラッチC−2、及び第4クラッチC−4が係合される。するとまず、図1及び図3に示すように、第2キャリヤCR2に入力回転が入力される。また、第2クラッチC−2の係合により、第2キャリヤCR2、第4リングギヤR4、及び第1サンギヤS1の回転が一体的に連結され、第4リングギヤR4及び第1サンギヤS1に入力回転が入力される。さらに、第1クラッチC−1及び第4クラッチC−4の係合により、第1リングギヤR1、第3キャリヤCR3、第4キャリヤCR4が一体的に連結される。すると、第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4が連結されており、第2リングギヤR2、第1キャリヤCR1、及び第3サンギヤS3が連結されている関係上、第1プラネタリギヤPR1と第2プラネタリギヤPR2と第4プラネタリギヤPR4とが入力回転で一体回転し、第3プラネタリギヤPR3も入力回転で一体回転するので、つまり第1乃至第4プラネタリギヤPR1〜PR4が入力回転での直結状態となり、前進6速段としてのギヤ比1.000の正転回転が出力軸10から出力される。なお、この前進6速段において、エンジンから入力されるトルクを1として、図4に示すように、第1クラッチC−1のトルク分担は0.324であり、第2クラッチC−2のトルク分担は0.387であり、第4クラッチC−4のトルク分担は0.676である。また、図2に示すように、前進6速段と前進7速段とのステップ比は1.350となる。また、この前進6速段において、本実施の形態では、第1クラッチC−1、第2クラッチC−2、及び第4クラッチC−4の3つを係合するものを説明したが、これに加えて第3クラッチC−3を係合してもよく、さらには第1クラッチC−1、第2クラッチC−2、及び第3クラッチC−3の3つを係合するようにしてもよく、第1ないし第4クラッチC−1〜C−4のうちの何れか3つを係合して直結状態が形成できるようにすれば、何れのクラッチを用いてもよい。
前進7速段(7th)では、図2に示すように、第1クラッチC−1、第4クラッチC−4、及び第1ブレーキB−1が係合される。するとまず、図1及び図3に示すように、第2キャリヤCR2に入力回転が入力される。また、第4クラッチC−4の係合により、第4キャリヤCR4と第3キャリヤCR3とが一体的に連結され、さらに、第1クラッチC−1の係合により、第3キャリヤCR3と第1リングギヤR1とが一体的に連結され、つまり第4キャリヤCR4、第3キャリヤCR3、及び第1リングギヤR1が一体的に連結される。また、第1ブレーキB−1の係止により第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4の回転が固定されている。このため、第1プラネタリギヤPR1のギヤ比と第2プラネタリギヤPR2のギヤ比と第4プラネタリギヤPR4のギヤ比との関係から、第2キャリヤCR2の入力回転と回転が固定された第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4とに基づき、第2リングギヤR2、第1キャリヤCR1、及び第3サンギヤS3が増速回転となり、第1サンギヤS1及び第4リングギヤR4がさらに増速された増速回転となり、第4キャリヤCR4及び第1リングギヤR1が増速回転となって、その増速された回転が第3キャリヤCR3から出力され、前進7速段としてのギヤ比0.779の正転回転が出力軸10から出力される。なお、この前進7速段において、エンジンから入力されるトルクを1として、図4に示すように、第1クラッチC−1のトルク分担は0.529であり、第4クラッチC−4のトルク分担は0.250であり、第1ブレーキB−1のトルク分担は0.221である。また、図2に示すように、前進6速段と前進7速段とのステップ比は1.284となる。
前進8速段(8th)では、図2に示すように、第1クラッチC−1、第2クラッチC−2、及び第1ブレーキB−1が係合される。するとまず、図1及び図3に示すように、第2キャリヤCR2に入力回転が入力される。また、第2クラッチC−2の係合により、第2キャリヤCR2及び第1サンギヤS1(及び第4リングギヤR4)の回転が一体的に連結され、第1サンギヤS1に入力回転が入力される。また、第1ブレーキB−1の係止により第2サンギヤS2(及び第4サンギヤS4)の回転が固定されているので、第2キャリヤCR2に入力された入力回転が、回転が固定された第2サンギヤS2を介して増速されて第2リングギヤR2に出力され、第1キャリヤCR1に増速回転が入力される。すると、第1サンギヤS1の入力回転と第1キャリヤCR1の増速回転とにより、第1リングギヤR1がさらに増速された増速回転となり、第1クラッチC−1の係合により、第1リングギヤR1と出力軸10とが一体的に連結されるので、前進8速段としてのギヤ比0.649の正転回転が出力軸10から出力される。なお、この前進8速段において、エンジンから入力されるトルクを1として、図4に示すように、第1クラッチC−1のトルク分担は0.649であり、第2クラッチC−2のトルク分担は0.227であり、第1ブレーキB−1のトルク分担は0.351である。また、図2に示すように、前進7速段と前進8速段とのステップ比は1.200となる。
前進9速段(9th)では、図2に示すように、第1クラッチC−1、第3クラッチC−3、及び第1ブレーキB−1が係合される。するとまず、図1及び図3に示すように、第2キャリヤCR2に入力回転が入力される。また、第3クラッチC−3の係合により、第4サンギヤS4と第4リングギヤR4とが連結されて第4プラネタリギヤPR4が一体回転となるため、第1サンギヤS1と第2サンギヤS2と第4プラネタリギヤPR4とが一体的に連結され、さらに、第1ブレーキB−1の係止により第1サンギヤS1と第2サンギヤS2と第4プラネタリギヤPR4との回転が固定される。すると、第2サンギヤS2の回転が固定されているので、第2キャリヤCR2に入力された入力回転が、回転が固定された第2サンギヤS2を介して増速されて第2リングギヤR2に出力され、第1キャリヤCR1に増速回転が入力される。さらに、第1サンギヤS1の回転が固定されているので、第1キャリヤCR1に入力された増速回転が、回転が固定された第1サンギヤS1を介してさらに増速されて第1リングギヤR1に出力され、第1クラッチC−1の係合により、第1リングギヤR1と出力軸10とが一体的に連結されるので、前進9速段としてのギヤ比0.529の正転回転が出力軸10から出力される。なお、この前進9速段において、エンジンから入力されるトルクを1として、図4に示すように、第1クラッチC−1のトルク分担は0.529であり、第3クラッチC−3のトルク分担は0.185であり、第1ブレーキB−1のトルク分担は0.471である。また、図2に示すように、前進8速段と前進9速段とのステップ比は1.227となる。そして、前進1速段とこの前進9速段とのギヤ比の幅であるスプレッドは9.519となる。
また、例えばR(リバース)レンジであって、後進段(Rev)では、図2に示すように、第1クラッチC−1、第4クラッチC−4、及び第2ブレーキB−2が係合される。するとまず、図1及び図3に示すように、第2キャリヤCR2に入力回転が入力される。また、第4クラッチC−4の係合により、第4キャリヤCR4と第3キャリヤCR3とが一体的に連結され、さらに、第1クラッチC−1の係合により、第3キャリヤCR3と第1リングギヤR1とが一体的に連結され、つまり第4キャリヤCR4、第3キャリヤCR3、及び第1リングギヤR1が一体的に連結される。また、第2ブレーキB−2の係止により第3リングギヤR3の回転が固定される。すると、第1プラネタリギヤPR1のギヤ比と第2プラネタリギヤPR2のギヤ比と第3プラネタリギヤPR3のギヤ比と第4プラネタリギヤPR4のギヤ比との関係から、第2キャリヤCR2の入力回転と固定された第3リングギヤR3とに基づき、第2リングギヤR2、第1キャリヤCR1、及びサンギヤS3が逆転回転の減速回転となり、第1サンギヤS1及び第4リングギヤR4の回転が逆転回転の増速回転となり、第2サンギヤS2及び第4サンギヤS4が増速された増速回転となって、第4キャリヤCR4及び第1リングギヤR1が逆転回転の減速回転となって、第3キャリヤCR3から減速された逆転回転が出力され、後進段としてのギヤ比−4.410の逆転回転が出力軸10から出力される。なお、この後進段において、エンジンから入力されるトルクを1として、図4に示すように、第1クラッチC−1のトルク分担は2.332であり、第4クラッチC−4のトルク分担は1.102であり、第2ブレーキB−2のトルク分担は5.410である。
なお、例えばP(パーキング)レンジ及びN(ニュートラル)レンジでは、少なくとも第1クラッチC−1、第2クラッチC−2、第3クラッチC−3、及び第4クラッチC−4が解放される。すると、第2キャリヤCR2に入力された入力回転は、第2サンギヤS2及び第2リングギヤR2の自由回転により吸収され、さらに、第3キャリヤCR3に対して、第1クラッチC−1及び第4クラッチC−4の解放により動力伝達が切断されて、第3キャリヤCR3に回転が伝達されない。これにより、出力軸10に回転が伝達されることはなく、つまり入力軸8と出力軸10との動力伝達が切断状態となる。
以上説明した本実施の形態に係る自動変速機1によると、図4に示すように、特に前進1速段において第2ブレーキB−2のトルク分担が大きく、第2ブレーキB−2のトルク容量を大きくする必要があるものの、入力軸8から入力される駆動力が第1ないし第4クラッチC−1〜C−4において動力循環することがなく、第1ないし第4クラッチC−1〜C−4におけるトルク分担は、前進走行時においては、前進5速段における第4クラッチC−4の1.350が、後進走行時においては、後進段における第1クラッチC−1の2.332が最大であり、後進段の最大のトルク容量に合わせて設計したとしても、動力循環するものに比して第1ないし第4クラッチのトルク容量が大きくなることを防止することができる。これにより、ブレーキよりも内径側に配置されるクラッチの摩擦板の数や外径、油圧サーボの作動油室の外径などを小さくすることができ、自動変速機1としてコンパクト化を図ることができる。また、各クラッチにおけるトルク容量が小さくて足りるので、油圧の増減に対して敏感に伝達トルクの増減が生じることを防止でき、クラッチの制御性の向上を図ることができる。
[本実施の形態のまとめ]
本実施の形態に係る自動変速機(1)は、
入力部材(8)に入力された入力回転を変速して出力部材(10)に出力する自動変速機(1)であって、
第1回転要素(S1)と、第2回転要素(CR1)と、第3回転要素(R1)と、を有する第1プラネタリギヤ(PR1)と、
第4回転要素(S2)と、前記入力部材(8)に連結された第5回転要素(CR2)と、前記第2回転要素(CR1)に連結された第6回転要素(R2)と、を有する第2プラネタリギヤ(PR2)と、
前記第2回転要素(CR1)に連結された第7回転要素(S3)と、前記出力部材(10)に連結された第8回転要素(CR3)と、第9回転要素(R3)と、を有する第3プラネタリギヤ(PR3)と、
前記第4回転要素(S2)に連結された第10回転要素(S4)と、第11回転要素(CR4)と、前記第1回転要素(S1)に連結された第12回転要素(R4)と、を有する第4プラネタリギヤ(PR4)と、
前記第3回転要素(R1)と前記第8回転要素(CR3)及び前記出力部材(10)とを係合可能な第1クラッチ(C−1)と、
前記第1回転要素(S1)及び前記第12回転要素(R4)と前記第5回転要素(CR2)とを係合可能な第2クラッチ(C−2)と、
前記第10回転要素(S4)と前記第11回転要素(CR4)と前記第12回転要素(R4)とのうちの2つを係合可能な第3クラッチ(C−3)と、
前記第8回転要素(CR3)及び前記出力部材(10)と前記第11回転要素(CR4)とを係合可能な第4クラッチ(C−4)と、
前記第4回転要素(S2)及び前記第10回転要素(S4)の回転をケース(6)に対して固定可能な第1ブレーキ(B−1)と、
前記第9回転要素(R3)の回転を前記ケース(6)に対して固定可能な第2ブレーキ(B−2)と、を備え、
前記第1ないし第4クラッチ(C−1〜C−4)及び前記第1及び第2ブレーキ(B−1,B−2)のうちの少なくとも3つを選択的に係合することにより、少なくとも9段の変速段が形成される。
これにより、入力部材(8)から入力される駆動力が動力循環することがなく、第1ないし第4クラッチ(C−1〜C−4)のトルク容量が大きくなることを防止することができ、コンパクト化を図ることができ、かつ制御性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態に係る自動変速機(1)は、
前記第1ないし第3回転要素(S1,CR1,R1)は、ギヤ比に対応する間隔で順に並び、
前記第4ないし第6回転要素(S2,CR2,R2)は、ギヤ比に対応する間隔で順に並び、
前記第7ないし第9回転要素(S3,CR3,R3)は、ギヤ比に対応する間隔で順に並び、
前記第10ないし第12回転要素(S4,CR4,R4)は、ギヤ比に対応する間隔で順に並ぶ。
さらに、本実施の形態に係る自動変速機(1)は、
前記第1回転要素は、第1サンギヤ(S1)であり、
前記第3回転要素は、第1リングギヤ(R1)であり、
前記第2回転要素は、前記第1サンギヤ(S1)と前記第1リングギヤ(R1)とに噛合する第1ピニオン(P1)を回転自在に支持する第1キャリヤ(CR1)であり、
前記第4回転要素は、第2サンギヤ(S2)であり、
前記第5回転要素は、第2リングギヤ(R2)であり、
前記第6回転要素は、前記第2サンギヤ(S2)と前記第2リングギヤ(R2)とに噛合する第2ピニオン(P2)を回転自在に支持する第2キャリヤ(CR2)であり、
前記第7回転要素は、第3サンギヤ(S3)であり、
前記第8回転要素は、第3リングギヤ(R3)であり、
前記第9回転要素は、前記第3サンギヤ(S3)と前記第3リングギヤ(R3)とに噛合する第3ピニオン(P3)を回転自在に支持する第3キャリヤ(CR3)であり、
前記第10回転要素は、第4サンギヤ(S4)であり、
前記第11回転要素は、第4リングギヤ(R4)であり、
前記第12回転要素は、前記第4サンギヤ(S4)と前記第4リングギヤ(R4)とに噛合する第4ピニオン(P4)を回転自在に支持する第4キャリヤ(CR4)である。
これにより、第1ないし第4プラネタリギヤ(PR1〜PR4)を、噛合箇所がダブルピニオンプラネタリギヤよりも少なくて伝達効率がよいシングルピニオンプラネタリギヤで構成することができる。
そして、本実施の形態に係る自動変速機(1)は、
前進1速段は、前記第1クラッチ(C−1)と前記第3クラッチ(C−3)と前記第2ブレーキ(B−2)とを係合することにより形成され、
前進2速段は、前記第2クラッチ(C−2)と前記第3クラッチ(C−3)と前記第2ブレーキ(B−2)とを係合することにより形成され、
前進3速段は、前記第2クラッチ(C−2)と前記第1ブレーキ(B−1)と前記第2ブレーキ(B−2)とを係合することにより形成され、
前進4速段は、前記第2クラッチ(C−2)と前記第4クラッチ(C−4)と前記第2ブレーキ(B−2)とを係合することにより形成され、
前進5速段は、前記第2クラッチ(C−2)と前記第4クラッチ(C−4)と前記第1ブレーキ(B−1)とを係合することにより形成され、
前進6速段は、前記第1クラッチ(C−1)と前記第2クラッチ(C−2)と前記第4クラッチ(C−4)とを係合することにより形成され、
前進7速段は、前記第1クラッチ(C−1)と前記第4クラッチ(C−4)と前記第1ブレーキ(B−1)とを係合することにより形成され、
前進8速段は、前記第1クラッチ(C−1)と前記第2クラッチ(C−2)と前記第1ブレーキ(B−1)とを係合することにより形成され、
前進9速段は、前記第1クラッチ(C−1)と前記第3クラッチ(C−3)と前記第1ブレーキ(B−1)とを係合することにより形成され、
後進段は、前記第1クラッチ(C−1)と前記第4クラッチ(C−4)と前記第2ブレーキ(B−2)とを係合することにより形成される。
これにより、前進9速段及び後進段を達成可能な自動変速機を提供することができる。
[他の実施の形態の可能性]
なお、以上説明した実施の形態においては、第1ないし第4プラネタリギヤPR1〜PR4をシングルピニオンプラネタリギヤで構成したものを説明したが、これに限らず、速度線図におけるギヤ比の並び順が同じになり、部材が交差することなく連結できるものであれば、第1ないし第4プラネタリギヤPR1〜PR4の1つないし全部をダブルピニオンプラネタリギヤで構成してもよい。
また、本実施の形態においては、自動変速機1がエンジンの回転を変速するものとして説明したが、これに限らず、モータ・ジェネレータの回転を変速する自動変速機としても本発明を適用することができ、つまりハイブリッド車両や電気自動車に対しても本自動変速機を用いることができる。
また、第1及び第2の実施の形態で説明した本自動変速機の各クラッチやブレーキの配置、プラネタリギヤの配置、プラネタリギヤセットの配置、出力部材の配置などは、一例であって、特に各ギヤと各クラッチ及び各ブレーキとの連結関係が同様であれば、配置構造を設計変更しても構わない。
1…自動変速機
8…入力部材(入力軸)
10…出力部材(出力軸)
PR1…第1プラネタリギヤ
S1…第1回転要素、第1サンギヤ
CR1…第2回転要素、第1キャリヤ
P1…第1ピニオン
R1…第3回転要素、第1リングギヤ
PR2…第2プラネタリギヤ
S2…第4回転要素、第2サンギヤ
CR2…第5回転要素、第2キャリヤ
P2…第2ピニオン
R2…第6回転要素、第2リングギヤ
PR3…第3プラネタリギヤ
S3…第7回転要素、第3サンギヤ
CR3…第8回転要素、第3キャリヤ
P3…第3ピニオン
R3…第9回転要素、第3リングギヤ
PR4…第4プラネタリギヤ
S4…第10回転要素、第4サンギヤ
CR4…第11回転要素、第4キャリヤ
P4…第4ピニオン
R4…第12回転要素、第4リングギヤ
C−1…第1クラッチ
C−2…第2クラッチ
C−3…第3クラッチ
C−4…第4クラッチ
B−1…第1ブレーキ
B−2…第2ブレーキ

Claims (4)

  1. 入力部材に入力された入力回転を変速して出力部材に出力する自動変速機であって、
    第1回転要素と、第2回転要素と、第3回転要素と、を有する第1プラネタリギヤと、
    第4回転要素と、前記入力部材に連結された第5回転要素と、前記第2回転要素に連結された第6回転要素と、を有する第2プラネタリギヤと、
    前記第2回転要素に連結された第7回転要素と、前記出力部材に連結された第8回転要素と、第9回転要素と、を有する第3プラネタリギヤと、
    前記第4回転要素に連結された第10回転要素と、第11回転要素と、前記第1回転要素に連結された第12回転要素と、を有する第4プラネタリギヤと、
    前記第3回転要素と前記第8回転要素及び前記出力部材とを係合可能な第1クラッチと、
    前記第1回転要素及び前記第12回転要素と前記第5回転要素とを係合可能な第2クラッチと、
    前記第10回転要素と前記第11回転要素と前記第12回転要素とのうちの2つを係合可能な第3クラッチと、
    前記第8回転要素及び前記出力部材と前記第11回転要素とを係合可能な第4クラッチと、
    前記第4回転要素及び前記第10回転要素の回転をケースに対して固定可能な第1ブレーキと、
    前記第9回転要素の回転を前記ケースに対して固定可能な第2ブレーキと、を備え、
    前記第1ないし第4クラッチ及び前記第1及び第2ブレーキのうちの少なくとも3つを選択的に係合することにより、少なくとも9段の変速段が形成される、
    自動変速機。
  2. 前記第1ないし第3回転要素は、ギヤ比に対応する間隔で順に並び、
    前記第4ないし第6回転要素は、ギヤ比に対応する間隔で順に並び、
    前記第7ないし第9回転要素は、ギヤ比に対応する間隔で順に並び、
    前記第10ないし第12回転要素は、ギヤ比に対応する間隔で順に並ぶ、
    請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記第1回転要素は、第1サンギヤであり、
    前記第3回転要素は、第1リングギヤであり、
    前記第2回転要素は、前記第1サンギヤと前記第1リングギヤとに噛合する第1ピニオンを回転自在に支持する第1キャリヤであり、
    前記第4回転要素は、第2サンギヤであり、
    前記第5回転要素は、第2リングギヤであり、
    前記第6回転要素は、前記第2サンギヤと前記第2リングギヤとに噛合する第2ピニオンを回転自在に支持する第2キャリヤであり、
    前記第7回転要素は、第3サンギヤであり、
    前記第8回転要素は、第3リングギヤであり、
    前記第9回転要素は、前記第3サンギヤと前記第3リングギヤとに噛合する第3ピニオンを回転自在に支持する第3キャリヤであり、
    前記第10回転要素は、第4サンギヤであり、
    前記第11回転要素は、第4リングギヤであり、
    前記第12回転要素は、前記第4サンギヤと前記第4リングギヤとに噛合する第4ピニオンを回転自在に支持する第4キャリヤである、
    請求項1または2に記載の自動変速機。
  4. 前進1速段は、前記第1クラッチと前記第3クラッチと前記第2ブレーキとを係合することにより形成され、
    前進2速段は、前記第2クラッチと前記第3クラッチと前記第2ブレーキとを係合することにより形成され、
    前進3速段は、前記第2クラッチと前記第1ブレーキと前記第2ブレーキとを係合することにより形成され、
    前進4速段は、前記第2クラッチと前記第4クラッチと前記第2ブレーキとを係合することにより形成され、
    前進5速段は、前記第2クラッチと前記第4クラッチと前記第1ブレーキとを係合することにより形成され、
    前進6速段は、前記第1クラッチと前記第2クラッチと前記第4クラッチとを係合することにより形成され、
    前進7速段は、前記第1クラッチと前記第4クラッチと前記第1ブレーキとを係合することにより形成され、
    前進8速段は、前記第1クラッチと前記第2クラッチと前記第1ブレーキとを係合することにより形成され、
    前進9速段は、前記第1クラッチと前記第3クラッチと前記第1ブレーキとを係合することにより形成され、
    後進段は、前記第1クラッチと前記第4クラッチと前記第2ブレーキとを係合することにより形成される、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の自動変速機。
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