JP2017066612A - 外壁連結構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アルミ押出形材で形成した外壁板材を使用して建物の外壁葺をする。
【解決手段】
表面に塗膜層Tを塗布した平坦部3を湾曲させて表面全体に起伏部5を形成し、前記平坦部3の幅方向で左右対称に接続部10と、前記平坦部3の裏面に一対のリブ部17を有したアルミ押出形材の外壁板材2と、中央に位置した溝部26の両側で左右対称に設けた支持脚部27の外側壁面27aに形成した支持部の先端に設けた係止凸部29を有するアルミ押出形材の連結片25と、断面略山形のカバー体35内に空間部37を設け、前記カバー体内で前記係止凸部29と嵌合する係止凹部38を形成したアルミ押出形材のカバー35とからなり、互いに隣接する外壁板材2、2′の接続部10、10′に前記支持脚部27,27を位置させ、前記溝部26からネジ42で外壁下地Xに取付け、前記係止凸部29に前記係止凹部38を嵌合して外壁下地Xの表面で左右上下方向に壁葺きする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、建物の外壁をアルミ押出成形により形成した外壁形材を使用して壁葺する連結構造体に関する。
従来、建物、特に中・高層ビルや一般住宅などの外壁に取付ける外壁板材の多くは、安価で加工が容易なトタン板、ガルバリュウム鋼板などの金属系外壁材、または、丈夫で耐火性を有する窯業系外壁材などが使用されている。さらには、高価ではあるが軽量で耐久性、防水性、断熱性に優れたアルミ板材を使用したアルミ系外壁材など多種多様なものがある。
前記した金属系外壁材は、軽量で安価ではあるが、昼夜または季節による温度変化により外壁板が伸縮したり、結露しやすく、耐久性、断熱性、遮音性に問題がある。また、窯業系板材は、原材料が粘土やセメントなどを高熱処理して焼き固めて形成するため、製造工程が複雑で壁板材の重量が重く壁面に負担がかかり、地震などの災害が起きた時にはヒビが入ったり割れたりしやすく、長期間の使用に耐えることができないという問題点を有していた。そこで、軽量で、耐久性、防水性を有するアルミ押出し成形により形成した壁板材が広く知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平5−93455号 特開2000−328726号
しかし、前記した従来のアルミ押出形材により成形した外壁板材は、複数種類の壁板材と複数の連結板材を必要とするため、多種類の資材を揃えなければならずコストが高くなって不経済であると共に、壁葺作業が複雑で手間がかかり作業効率が悪かった。また、文献2に示す外装パネルは、中空部を有する函型パネルであるため外壁板材としては板厚が厚くなることから製造コストが高く、連結構造が複雑なため外壁板材としては使用しにくいなどの問題点を有していた。
そこで本発明は、前記問題点を解決するため、耐久性、断熱性、防水性などに優れているアルミ押出形材のみを使用して形成した外壁板材を用いて外壁葺を行うことにより、壁葺作業を効率よく行うことができ、また、耐久性を有することから外壁塗装などの定期的なメンテナンスを不要とし、長期間使用できるようにしたものである。また、壁葺した上下方向に位置する外壁板材の間に設けた目地に、それぞれ用途が相違するシール材を使用して雨仕舞をすることにより、安価で効率的なシール作業を行うことを目的とするものである。
本発明は、幅方向を緩やかに湾曲させて表面に塗膜層Tを施してなる起伏部5を有した平坦部3の両端に左右対称な接続部10をそれぞれ設け、いずれか一方の接続部10に一体に取付片14を形成し、前記平坦部3の裏面に一対のリブ部17を長手方向に設けたアルミ押出形材製の外壁板材2と、中央に位置した溝部26の両側に、左右対称位置に設けた支持脚部27の外側壁面27aに支持部28を水平方向に形成し、該支持部の先端に係止凸部29を設けたアルミ押出形材製の連結片25と、断面略山形に形成して内部に空間部37を設けて下端内側に、前記係止凸部29と嵌合する係止凹部38をそれぞれ設けたアルミ押出形材製のカバー体35とからなり、外壁下地Xの表面には互いに隣設した外壁板材2、2´の接続部10、10´に前記連結片の支持脚部27をそれぞれ位置させて前記連結片25の溝部26の下方に前記取付片14を配して前記溝部26から前記取付片14と外壁下地Xをネジ42で固定して外壁板材2、2´を上下方向に順次取付け、上下方向に取付けた上側外壁板材2aと下側外壁板材2bとの間に設けた目地Sに、シール材G,H,55を装着してなることを特徴とする。また、前記シール材55は、前記外壁下地Xの上下方向に取付けた上側外壁板材2aと下側外壁板材2bとの間に設けた目地Sに、アルミ板材により断面略クランク型に形成したシール材55の上端立上部55aを外壁下地Xに取付け、中間に位置する傾斜部55bを前記目地Sの中間部分に位置させ、先端垂下部55cを下側外壁板材2bの前側下方に取付けてなることを特徴とする。さらに、前記外壁板材2の平坦部3の表面に設けた起伏部5は、波形形状の幅が狭い狭幅部6と波形形状の幅が広い広幅部7とを交互に連設してなることを特徴とする。さらにまた、前記外壁板材2の両端に設けた接続部10は、並行に位置した内壁部11と外壁部12との間に上部を開放した凹入部13を設け、前記外壁部12の上端には内側に折曲げた水返部15を設けてなることを特徴とする。また、前記連結片25は、中央に位置した溝部26の両側に断面門型の支持脚部27を形成し、該支持脚部の外側壁面27aには水平方向に支持部28を形成し、該支持部の先端に前記カバー体35の係止凹部38と嵌合する係止凸部29をそれぞれ一体に設けてなることを特徴とする。さらに、前記外壁下地Xの上下方向に取付けた上側外壁板材2aと下側外壁板材2bとの間に水平方向に設けた目地Sには、上側外壁板材2aの下端と外壁下地Xとの間に弾力性を有するゴム系のシール材Gを介在させ、下側外壁板材2bの上端と外壁下地Xとの間に粘着性と耐水性を有する粘着系のシール材Hを充填してなることを特徴とする。さらにまた、前記外壁下地Xに、上下方向に取付けた上側外壁板材2aと外壁板材2bとの間に水平に設けた目地Sは、上側外壁板材2aの下端と外壁下地Xとの間に粘着性と耐水性を有する粘着系のシール材Hを充填してなることを特徴とする。さらに、前記外壁下地に取付けた下側外壁板材2bの上端部分を充填させる粘着系のシールHの上面と該下側外壁板材の上端との間には空室部hを設けてなることを特徴とするものである。
したがって、建物の外壁下地Xにアルミ押出形材により形成した複数の外壁板材2と、複数の連結片25と、該連結片の上面をカバーする複数のカバー体35を組み合わせて外壁葺を行い、上下方向に壁葺した上側外壁板材2aと下側外壁板2bとの間に水平方向に設けた目地Sに、シール部材を介在して防水性を高めた壁葺を施工することにより、壁葺施工が簡単で耐久性を有する外壁を形成することができる。また、外壁板材2の平坦部3の中央を低く両側を高くして全体を緩やかに湾曲させ、該平端部の表面に波形形状の起伏部5を連続して設けることにより、外壁板材がアルミ押出形材により形成された高級感を有する板材であることを強調することができ、且つ、外壁板材の表面に電解塗装をする際に生ずる塗装面の色ムラや乱反射を防止することができる。さらには、外壁板材2の接続部10の外壁部12に水返部15を設け、前記接続部10の凹入部13内に連結片25の支持脚部27を位置させて固定し、内部に広い空間部37を有したカバー体35を連結片25に取付け、上下方向に位置した外壁板材2、2の間に設けた目地Sにシール材を介在させて雨水の浸入を防止することができる。
外壁板材と連結片とカバー体を使用して壁葺した外壁面の一部を破断した正面図である。 外壁板材の一部を破断した斜視図である。 外壁板材の表面に設けた起伏部の広幅部を示す拡大断面図である。 外壁板材の表面に設けた起伏部の狭幅部を示す拡大断面図である。 連結片の一部破断した斜視図である。 カバー体の一部破断した斜視図である。 外壁板材を外壁下地に施工した状態を示す一部破断した横断面図である。 図7のA部分の拡大断面図である。 外壁板材を外壁下地に施工した状態の一部破断した縦断面図である。 図9のB部分の拡大断面図である。 目地にシール材を取付けた要部拡大断面図である。 笠木枠板下方の目地Sにシール材を取付けた要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面により説明すると、図1は外壁板材と連結片とカバー体を使用して壁葺した外壁面の一部を破断した正面図、図2は外壁板材の一部を破断した斜視図、図3は外壁板材の表面に設けた起伏部の広幅部を示す拡大断面図、図4は、外壁板材の表面に設けた起伏部の狭幅部を示す拡大断面図、図5は連結片の一部破断した斜視図、図6はカバー体の一部破断した斜視図、図7は外壁板材を外壁下地に施工した状態を示す一部破断した横断面図である。本発明に係る外壁連結構造体1は、建物の外壁下地Xに取付ける複数の外壁板材2と、互いに隣接する外壁板材2、2´を連結する連結片25と、該連結片の上面に被せて防水するカバー体35とをそれぞれ互いに連結して壁葺する。前記外壁板材2と連結片25およびカバー体35は、それぞれアルミ合金材を押出成形により一体に形成し、外壁板材2の表面は、用途に応じた色に公知の塗装方法、例えば電解着色塗装による塗膜層Tを形成してある。
外壁板材2は、図2に示すごとく、アルミ合金材を押出成形により長尺に形成した形材で、例えば、厚さ2mm、横幅2850mm、縦幅3000mmにして縦方向を長尺に形成し、中央に位置した平坦部3の両端に接続部10、10を設け、いずれか一方の接続部20の外方に取付片14を該外壁板材2と同じ長さに形成してある。該外壁板材2の裏面の中央部分には縦方向に一対のリブ部17を形成してある。尚、このリブ部17は必要に応じて2個以上設けてもよい。また、前記各寸法は例示したもので、この寸法に限るものではないことはもちろんである。
図3に示すように、外壁板材2の平坦部3は、幅方向に全体を緩やかな円弧状に形成したことにより、外壁板材がトタン板や合板板ではなくアルミ押出成形により形成された高級感を有する外壁板材であることを強調でき、さらに、アルミ押出成形する際に生じる歪みを防止することができる。
前記平坦部3の表面全体に波形、山形または凹凸状に形成した起伏部5を設けてあり、該起伏部の形状は、例えば、図2に示すごとく、平坦部3の中央付近は波形形状の振幅を狭くした複数の狭幅部6(小丸部分)を設け、その両側には波形形状の振幅を広く形成した複数の広幅部7を形成し、それぞれ狭幅部6と広幅部7を交互に複数設けてある。
この起伏部5の表面には、電解着色塗装により形成した塗膜層Tを設けてあるが、該起伏部5を設けたことにより塗膜層Tの色ムラや乱反射を防止すると共に、外壁面としての景観を向上させることができる。
図2に示すように、外壁板材2の両側端にそれぞれ設けた接続部10は、並行に位置した内壁部11と外壁部12との間に上部を開放した凹入部13を形成し、該外壁部12の上端を内側に折曲げた水返部15を一体に設けてある。水返部15は外壁部12の上端に設け、カバー体35の支持脚部27の上方に水平に設けた水平部28と接しない高さに形成して雨水による毛細管現象を防止している。
図5に示した連結片25は、アルミ合金材を押出成形により長尺に形成した形材で、中央に設けたU字形の溝部26の両側には左右対称で下面が開口て設けた空間部26aを介して支持脚部27、27を形成してある。支持脚部27、27の外側壁面27a、27aの中間部より上側には支持部28、28を水平方向に形成してある。この支持脚部27の下端より前記溝部26の底面の位置を上方に位置させてある。該支持部の先端には係止凸部29、29をそれぞれ設けてある。さらに、連結片25に設けた溝部26の長手方向には、連結片25を外壁下地Xに取付けるためのネジ孔(図示せず)を一定間隔毎に複数設けてある。
図6に示したカバー体35は、アルミ合金材を押出成形により略山形に形成した形材で、両下端内側に前記連結片25の係止凸部29と嵌合する係止凹部38をそれぞれ設けてある。この係止凹部38は、下面に連結片25の係止凸部29をスムースに嵌合させるガイド部39を緩やかに湾曲させて形成してある。カバー体35の内側には広い空間部37を設けてあり、その上部外面は、平坦面、傾斜面、波状面、凹凸面、円弧面など任意形状に形成してもよいものである。
外壁下地Xは、図9に示す如く、土台50上に設けた支持台51の一端に設けた基枠52と屋根側に取付けた上部取付枠53との間に、耐火性を有する耐熱防火壁板57と雨水の浸入を防止する防水シート58を取付けてある。
複数の外壁板材2と複数の連結片25と複数のカバー体35を使用して外壁下地Xに壁葺する作業は、外壁下地Xの表面に互いに隣設させた外壁板材2、2´の接続部10、10´に、連結片25の支持脚部27をそれぞれ位置させ、一方の接続部10から突出させた取付片14を前記連結片25の凹溝26の下方に位置させる。該連結片25の溝部26から下方に挿通させるネジ42は、溝部26の底部に設けた孔(図示せず)及び取付片14に設けた孔(図示せず)を挿通し、外壁下地Xを貫通して取付基枠Yに固着し、この作業を繰返して外壁板材2と連結片25とを上下左右方向に順次取付けて壁葺する。
上下方向に取付けた上側外壁板材2aと下側外壁板材2bとの間に水平方向に設けた目地(隙間)Sにシール材G、H、55を取付け、各連結片25の係止凸部29にカバー体35の係止凹部38をそれぞれ嵌合させて壁面を壁葺する。
前記目地Sの上方に取付けるシール材Gは、上側外壁板材2aの下端と外壁下地Xの間に弾力性を有するシール材55、例えば、ウレタン系やゴム材により形成したガスケットまたはパッキンなどを介在させてある。
また、下側外壁板材2bの上端と外壁下地Xとの間に設けた目地Sの下方に取付けるシール材Hは、粘着性を有する不定形のシール材、例えば、シリコーン系、アクリル系の接着剤を充填してシールする。この下側外壁板材2bの裏面に充填するシール材Hは、下側外壁板材2bの上端と面一にならないように、下側外壁板材の上端面から下方に1〜5mm、好ましくは2〜3mm下げて設けた空室部h内に充填してある。下側外壁板材の上端に空室部hを設けることによりシール材Hが経年変化により油分が分離して下側外壁板材2bの表面側に漏れ出るのを防いで壁表面が脂分により汚れるのを防し、壁面汚れ清掃のためのメンテナンス作業を不要にすることができる。
さらに他の目地Sの雨仕舞は、図11に示すごとく、断面略クランク型に形成した水切板であるシール材55はアルミ板材で形成し、上下に位置した外壁板材2a、2bの間に介在させて上下の外壁板材2a、2bの間の目地Sをシールする。板材で形成した水切板からなるシール材55は、上端立上部55aを外壁下地Xに取付け、中間に位置した傾斜部55bを目地Sの間に挿通させ、先端垂下部55cを下部外壁板材2の平坦部3の表面に接触させないようにその前側に位置させて、該傾斜部55b及び先端垂下部55cにより、下部外壁板材2bの上端部分を覆って雨水の浸入を防止している。
上方の外壁板材2aの下端と傾斜部55bとの間から上方に向かって吹き込む風と共に浸入した雨水は自重により傾斜部55b上に落下し、該傾斜部の上面を伝わって先端垂下部の先端から下方に落下する。これにより目地S内への雨水の浸入を防止するシール機能を有する。この場合、必要に応じて雨風の吹込みを防ぐため上部外壁板材2aの平坦部の下端内面と前記後端立上部55aとの間に公知のシール材(図示せず)を装着してもよいものである。
以下、本発明の実施形態の作用について説明すると、外壁板材2と連結片25とカバー体35からなる連結構造体1により、建物の取付基枠Yに取付けた外壁下地Xに壁葺作業を行う場合、図7に示すごとく、互いに隣接する外壁板材2、2′の接続部10、10′に設けた凹入部13、13′内に、隣接した接続部10,10´を連結させるための連結片25の支持脚部27、27を収容させ、該連結片25の凹入部26に設けたネジ孔(図示せず)と、図8に示すように、一方の接続部10の外方に突出させた取付板14に設けたネジ孔(図示せず)を合致させて前記凹入部13の上方からネジ42を外壁下地Xおよび取付基枠Yに順次固着させる。尚、凹入部に設けるネジ孔(図示せず)と取付板14に設けるネジ孔(図示せず)は、同一間隔に設けてある。ネジ孔(図示せず)は必ずしも設けることなく、作業時にドリルで穴明けしてもよい。止ビスまたは止ネジなどの固定用のネジ42で外壁下地Xおよび取付基枠Yに取付けてある。
次いで、連結片25の両側にそれぞれ設けた係止凸部29に前記カバー体35の下部両側にそれぞれ設けた弾力性を有する係止凹部38を嵌合させることにより連結して防水する。前記作業を上下左右方向に繰り返すことにより、外壁板材2を外壁下地Xに取付けて壁葺する。
この外壁板材2は、取付基枠Yに取付けた外壁下地Xにネジ42で固着させた連結片25の押圧力と、外壁板材2の接続部10を構成する凹入部13の外底面との面接触と、外壁板材2の中央裏面に設けた一対のリブ部5、5とで平坦部3を支持することにより、外壁板材2を安定して外壁下地Xに取付けることができ、外壁板材2と外壁下地Xとの間に上下方向に空気の流路を形成してある。
連結片25で連結した外壁板材2、2′のそれぞれ他端側に位置した接続部10、10´には、他の外壁板材2の一端に設けた接続部10,10´をそれぞれ位置させて、互いの接続部10、10を連結片25で連結する作業を繰り返すことにより効率よく連結作業を行うことができる。
カバー体35とその内側に配した連結片25との嵌合は、連結片25の両側に設けた係止凸部29上にカバー体35の係止凹部38を位置さ、該カバー体35を上方から連結片25方向に押圧すると、該係止凹部38の下端に夫々設けたガイド部39が該係止凸部29に沿って外側にやや撓んで開くことによりにスムースに嵌合係止させることができる。
外壁下地Xに壁葺した連結構造体1の雨仕舞について説明すると、外壁板材2と連結片25との接続部分からの雨水の浸入は、接続部10の外側に設けた外壁部12を高くし、その先端に設けた水返部15を内側に折り曲げて設けたことにより風の吹き込みにより外部からの雨水の浸入を防止することができる。たとえ、支持脚部27の下端と接続部10の間から風の吹き込みと共に浸入した雨水は、水返部15を乗り越えることなく自重により下方に落下するためシール効果を発揮する。
さらに、連結片25とカバー体35の接合部分である係止凸部29と係止凹部38との雨仕舞について説明すると、連結片25に水平に設けた支持部28は、支持脚部27の外壁面27aの中間部の上方に立上げて、接続部10の内壁部11の上端と接触しない高さに形成してあり、その先端に係止凸部29をそれぞれ設けてある。
そのため、内壁部11の上部と支持部28との接触を避けることにより、毛細管現象による雨水が接続部10の凹入部13内への浸入を防止することができる。また、カバー体35の内側に広い空間部37を設けたことにより、接合部分から雨水が毛細管現象による浸入を防止することができる。したがって、外壁板材の接続部10とカバー体35を取付けた連結片25との連結部分にシール部材を使用する必要はなく、壁葺き作業の効率化を図ることができると共に部材を少なくしたため作業を簡略化して作業性を高めてコストを安価にすることができる。
外壁板材2、2を縦方向に取付け、その間に設けた水平方向の目地Sの雨仕舞は、図9、10に示すごとく、上下方向に位置する上側外壁板材2aの下端と、外壁下地Xとの間に弾力性を有するシール材G、例えば、ウレタン、ゴム材により形成したガスケットまたはパッキンなどを介在させてシールする。
下側外壁板材2bの上端と外壁下地Xとの間の目地Sの雨仕舞は、図10に示すごとく、粘着性を有する接着剤である不定形のシール材は、例えば、シリコーン系、アクリル系の接着剤を充填してシールする。その際、充填するシール材Hは、下側外壁板材2bの上端と面一にならないように上端面から2〜3mm下げて設けた空室部h内に充填する。該空間部hを設けたことによりシール材が経年変化により分離した油分が下側外壁板材2bの表面側に漏出するのを防止して壁面の油汚れを防止できる。
図11に示した他の目地Sの雨仕舞は、アルミ板材を略クランク型に折曲げて形成した水切板からなるシール材55を介在させて、上下の外壁板材2a、2bの間の目地Sをシールする。即ち、下側外壁板材2bの上部を覆ってシール効果を発揮する。このシール材55の上端立上部55aを外壁下地Xに取付け、傾斜部55bを目地Sの間に挿通し、先端垂下部55cを下部外壁板材2の平坦部3の表面に接触させることなく前側に位置させることにより、雨水は下側外壁板材2bの裏側に浸入するのを防止することができる。
その際、下側外壁板材2bの上端と外壁下地Xとの間に粘着性を有する不定形のシール材、例えば、シリコーン系、アクリル系の接着剤からなるシール材(図示せず)等を充填してシールしてもよいが、必ずしも必要ではない。
図12に示すごとく、それぞれ連結した外壁板材2、2′の上端は、屋根の上端部に設けた笠木枠板54の内側で、一端を上部取付枠53に取付けた上部水切板56を取付けてある。この上部水切板56は、上端立上部56aを外壁下地Xに取付け、傾斜部56bを水平方向に設けた目地Sの間に挿通し、先端垂下部56cをカバー体35の表面と接触させることなく前側に位置させることにより、外壁板材2bの平坦部裏側への雨水の浸入を防止することができる。上部水切板56は、目地Sに水平方向に介在させる傾斜部56bで各上部外壁板材2aの上端部分を覆うため長尺に形成してある。
アルミ押出形材により形成した外壁板材2と連結片25とカバー体35を使用して壁葺した壁面は、平面板状の外壁材で形成した壁面と異なり、重厚な美しさと高級感を有した外壁面に仕上げることができ、また、外壁板材2の平坦部3全体を幅方向に緩やかに湾曲させたこと、表面に波形状の起伏部を連続して設けたことにより板材の撓みによる変形を防止し、該平坦部3の表面に設けた塗膜層Tの塗装部分の色むらや乱反射を防止すると共に、外壁板材2としての景観を向上させることができ、且つ、冬季などの気温が下がる時期でも板材の伸縮によるきしみ音を防止することができる。
1 外壁連結構造体
2 外壁板材
3 平坦部
5 起伏部
6 狭幅部
7 広幅部
10 接続部
11 内壁部
12 外壁部
13 凹入部
14 取付片
15 水返部
17 リブ部
25 連結片
26 溝部
27 支持脚部
28 支持部
29 係止凸部
35 カバー体
37 空間部
38 係止凹部
42 ネジ
55 シール材
55a 上部上部
55b 傾斜部
55c 先端垂下部
G シール材
H シール材
h 空室部
S 目地
T 塗膜層
X 外壁下地
Y 取付基枠

Claims (7)

  1. 幅方向を緩やかに湾曲させて表面に塗膜層(T)を施してなる起伏部(5)を有した平坦部(3)の両端に左右対称な接続部(10)をそれぞれ設け、いずれか一方の接続部(10)に一体に取付片(14)を形成し、前記平坦部(3)の裏面に一対のリブ部(17)を長手方向に設けたアルミ押出形材製の外壁板材(2)と、
    中央に位置した溝部(26)の両側に、左右対称位置に設けた支持脚部(27)の外側壁面(27a)に支持部(28)を水平方向に形成し、該支持部の先端に係止凸部(29)を設けたアルミ押出形材製の連結片(25)と、
    断面略山形に形成して内部に空間部(37)を設けて下端内側に、前記係止凸部(29)と嵌合する係止凹部(38)をそれぞれ設けたアルミ押出形材製のカバー体(35)とからなり、
    外壁下地(X)の表面には互いに隣設した外壁板材(2、2´)の接続部(10、10´)に前記連結片の支持脚部(27)をそれぞれ位置させて前記連結片(25)の溝部(26)の下方に前記取付片(14)を配して前記溝部(26)から前記取付片(14)と外壁下地(X)をネジ(42)で固定して外壁板材(2、2´)を上下方向に順次取付け、上下方向に取付けた上側外壁板材(2a)と下側外壁板材(2b)との間に設けた目地(S)に、シール材(G,H,55)を装着してなることを特徴とする外壁連結構造体。
  2. 前記シール材55は、前記外壁下地(X)の上下方向に取付けた上側外壁板材(2a)と下側外壁板材(2b)との間に設けた目地(S)に、アルミ板材により断面略クランク型に形成したシール材(55)の上端立上部(55a)を外壁下地(X)に取付け、中間に位置する傾斜部(55b)を前記目地(S)の中間部分に位置させ、先端垂下部55cを下側外壁板材2bの前側下方に取付けてなることを特徴とする請求項1記載の外壁連結構造体。
  3. 前記外壁板材(2)の平坦部(3)の表面に設けた起伏部(5)は、波形形状の幅が狭い狭幅部(6)と波形形状の幅が広い広幅部(7)とを交互に連設してなることを特徴とする請求項1に記載の外壁連結構造体。
  4. 前記外壁板材(2)の両端に設けた接続部(10)は、並行に位置した内壁部(11)と外壁部(12)との間に上部を開放した凹入部(13)を設け、前記外壁部(12)の上端には内側に折曲げた水返部(15)を設けてなることを特徴とする請求項1記載の外壁連結構造体。
  5. 前記連結片(25)は、中央に位置した溝部(26)の両側に断面門型の支持脚部(27)を形成し、該支持脚部の外側壁面(27a)には水平方向に支持部(28)を形成し、該支持部の先端に前記カバー体(35)の係止凹部(38)と嵌合する係止凸部(29)をそれぞれ一体に設けてなることを特徴とする請求項1の外壁連結構造体。
  6. 前記外壁下地(X)の上下方向に取付けた上側外壁板材(2a)と下側外壁板材(2b)との間に水平方向に設けた目地(S)に、上側外壁板材(2a)の下端と外壁下地(X)との間に弾力性を有するゴム系のシール材(G)を介在させ、下側外壁板材(2b)の上端と外壁下地(X)との間に粘着性と耐水性を有する粘着系のシール材(H)を充填してなることを特徴とする請求項1の外壁連結構造体。
  7. 前記外壁下地(X)に取付けた下側外壁板材2bの上端部分に充填させる粘着系のシール材(H)の上面と、該下側外壁板材の上端との間に空室部(h)を設けてなることを特徴とする請求項6記載の外壁連結構造体。
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