JP2017066185A - 高加圧下クリーニング用テープ、およびレベラー機のクリーニング方法 - Google Patents

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隆利 川本
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喜一郎 松下
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一康 花木
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Abstract

【課題】高加圧下でワークを挿通するために用いられるロールのクリーニングを効率的に行うことができる、高加圧下クリーニング用テープ、また、高加圧下でワークを挿通するために用いられるレベラーロールのクリーニングを効率的に行う方法を提供する。【解決手段】吸着層(A)100と粘着剤層(B)200が最外層である、高加圧下クリーニング用テープ20であって、高加圧下クリーニング用テープ20の表面方向から20kg/cm2の高圧力で10秒間加圧した後の吸着層(A)100の粘着力Pが0.7N/20mm以上であり、該粘着力Pが、高加圧下クリーニング用テープ20の表面方向から20kg/cm2の高圧力で10秒間加圧した後の粘着剤層(B)200の粘着力Qの70%以下である高加圧下クリーニング用テープ20。【選択図】図4

Description

本発明は、高加圧下クリーニング用テープに関する。また、本発明は、レベラー機のクリーニング方法に関する。
ロール状に巻かれた圧延鋼板等の加工用板状素材(ワーク)を巻き出し、所定の大きさに裁断してプレス装置等に搬送する搬送ラインには、ロール状から巻き出された圧延鋼板の巻きぐせを除くため、レベラー機が設けられている。
レベラー機には、搬送方向に沿って、上下に設けられた少なくとも一対のレベラーロールを備え、ワークがその上下に設けられた少なくとも一対のレベラーロールの間を挿通する。この際、上下に設けられた少なくとも一対のレベラーロール間へワークの挿通によって、ワークは上下方向から高加圧を受け、巻きぐせが除去される。
レベラー機に挿通するワークの表面には異物(例えば、金属粉など)が付着していることがあり、この場合、レベラーロールの外周表面に転移して付着してしまう。また、外部から侵入した異物がレベラーロールの外周表面に付着することもある。
異物が付着したレベラーロールを用いると、高加圧下で挿通されるワークの表面に傷がついてしまい、そのような傷のついたワークは不良品となるため、多大な損害を被る。
そこで、レベラー機に備えられたレベラーロールを定期的にクリーニングすることが必要となる。
従来、レベラーロールのクリーニングは、レベラーロール外周表面をウエス等で拭き取ることが一般に行われている。しかし、レベラー機に備えられた上下のレベラーロールの間のクリアランスは非常に小さく、拭き取り作業は容易なものでなはい。
そこで、レベラー機に備えられた上下のレベラーロールの間のクリアランスを一時的に大きくしてクリーニングしやすくするなどの、レベラー機構造の工夫が提案されている(特許文献1、2)。しかし、レベラー機自体の設計を変更しなければならず、コストが多大なものとなる。
一般的な搬送ラインの送りローラのクリーニング方法として、表裏両面に感圧接着ゴムで成る粘着層が形成されたローラ清掃用パネルを、上下一対の送りローラ間に搬送させる方法が報告されている(特許文献3)。しかし、ワークへの上下方向からの高加圧負荷を前提としていない技術であるため、このようなローラ清掃用パネルが上下方向から高加圧を受けた場合(例えば、レベラー機での挿通時)、ローラに粘着層が転写してしまうという問題がある。また、ワークの搬送を止めてクリーニング作業を行わなければならないという煩雑さも生じる。
特開2003−136137号公報 特開2005−66469号公報 特開平5−178446号公報
本発明の課題は、高加圧下でワークを挿通するために用いられるロールのクリーニングを効率的に行うことができる、高加圧下クリーニング用テープを提供することにある。また、本発明の課題は、高加圧下でワークを挿通するために用いられるレベラーロールのクリーニングを効率的に行うことができる、レベラー機のクリーニング方法を提供することにある。
本発明の高加圧下クリーニング用テープは、
吸着層(A)と粘着剤層(B)が最外層である、高加圧下クリーニング用テープであって、
該高加圧下クリーニング用テープの表面方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した後の該吸着層(A)の粘着力Pが0.7N/20mm以上であり、
該粘着力Pが、該高加圧下クリーニング用テープの表面方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した後の該粘着剤層(B)の粘着力Qの70%以下である。
一つの実施形態においては、上記吸着層(A)の厚みが6μm以上である。
一つの実施形態においては、上記粘着力Pが0.7N/20mm〜10.0N/20mmである。
一つの実施形態においては、上記粘着力Qが1.0N/20mm〜50.0N/20mmである。
本発明のレベラー機のクリーニング方法は、
吸着層(A)と粘着剤層(B)が最外層であるクリーニング用テープを用いたレベラー機のクリーニング方法であって、
ワークに該クリーニング用テープの該粘着剤層(B)側を貼付したクリーニング用テープ付ワークをレベラー機のレベラーロール間に挿通させ、該吸着層(A)を該レベラーロールの少なくとも1つに接触させる。
本発明によれば、高加圧下でワークを挿通するために用いられるロールのクリーニングを効率的に行うことができる、高加圧下クリーニング用テープを提供することができる。また、本発明によれば、高加圧下でワークを挿通するために用いられるレベラーロールのクリーニングを効率的に行うことができる、レベラー機のクリーニング方法を提供することができる。
本発明の高加圧下クリーニング用テープの一つの実施形態を示す概略断面図である。 本発明の高加圧下クリーニング用テープの別の一つの実施形態を示す概略断面図である。 本発明の高加圧下クリーニング用テープのさらに別の一つの実施形態を示す概略断面図である。 本発明のレベラー機のクリーニング方法を示す概略断面図である。
≪高加圧下クリーニング用テープ≫
本発明の高加圧下クリーニング用テープは、吸着層(A)と粘着剤層(B)が最外層である。すなわち、本発明の高加圧下クリーニング用テープは、吸着層(A)と粘着剤層(B)が最外層に配置されていれば、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な他の層を含んでいてもよい。
図1は、本発明の高加圧下クリーニング用テープの一つの実施形態を示す概略断面図である。図1において、高加圧下クリーニング用テープ1000は、吸着層(A)100と粘着剤層(B)200とを有する。
図2は、本発明の高加圧下クリーニング用テープの別の一つの実施形態を示す概略断面図である。図2において、高加圧下クリーニング用テープ1000は、吸着層(A)100と基材層(C)300と粘着剤層(B)200とを有する。
図3は、本発明の高加圧下クリーニング用テープのさらに別の一つの実施形態を示す概略断面図である。図3において、高加圧下クリーニング用テープ1000は、吸着層(A)100と基材層(C)300と粘着剤層(D)400と基材層(E)500と粘着剤層(B)200とを有する。
本発明の高加圧下クリーニング用テープは、該高加圧下クリーニング用テープの表面方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した後の吸着層(A)の粘着力Pが0.7N/20mm以上であり、好ましくは0.7N/20mm〜10.0N/20mmであり、より好ましくは0.8N/20mm〜10.0N/20mmであり、さらに好ましくは1.0N/20mm〜5.0N/20mmであり、特に好ましくは1.1N/20mm〜3.0N/20mmであり、最も好ましくは1.2N/20mm〜2.0N/20mmである。上記粘着力Pが上記範囲内にあれば、吸着層(A)が、高加圧下において接触するロール(例えば、レベラー機におけるレベラーロール)に付着した異物(例えば、金属粉)を効果的に吸着除去できる。
本発明の高加圧下クリーニング用テープは、粘着力Pが、該高加圧下クリーニング用テープの表面方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した後の粘着剤層(B)の粘着力Qの70%以下であり、好ましくは1%〜60%であり、より好ましくは3%〜50%であり、さらに好ましくは5%〜30%であり、特に好ましくは7%〜15%である。粘着力Pの粘着力Qに対する大きさが上記範囲内にあれば、本発明の高加圧下クリーニング用テープが高加圧下でロール(例えば、レベラー機におけるレベラーロール)に接触して通過する際に、該高加圧下クリーニング用テープがロール(例えば、レベラー機におけるレベラーロール)に巻き取られることを効果的に防止できる。
本発明の高加圧下クリーニング用テープにおいては、該高加圧下クリーニング用テープの表面方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した後の吸着層(A)の粘着力Pが0.7N/20mm以上であり、該粘着力Pが、該高加圧下クリーニング用テープの表面方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した後の粘着剤層(B)の粘着力Qの70%以下であるように設計することによって、吸着層(A)が、高加圧下において接触するロール(例えば、レベラー機におけるレベラーロール)に付着した異物(例えば、金属粉)を効果的に吸着除去できるとともに、本発明の高加圧下クリーニング用テープが高加圧下でロール(例えば、レベラー機におけるレベラーロール)に接触して通過する際に、該高加圧下クリーニング用テープがロール(例えば、レベラー機におけるレベラーロール)に巻き取られることを効果的に防止できる。したがって、高加圧下クリーニング用テープの表面方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した後の吸着層(A)の粘着力Pが0.7N/20mm以上となり、該粘着力Pが、該高加圧下クリーニング用テープの表面方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した後の粘着剤層(B)の粘着力Qの70%以下となるような、吸着層(A)と粘着剤層(B)であれば、それらの材料は、任意の適切な材料を選択し得る。
粘着力Qは、好ましくは1.0N/20mm〜50.0N/20mmであり、より好ましくは5.0N/20mm〜50.0N/20mmであり、さらに好ましくは10.0N/20mm〜50.0N/20mmであり、特に好ましくは14.0N/20mm〜50.0N/20mmである。粘着力Qが上記範囲内にあれば、本発明の高加圧下クリーニング用テープの粘着剤層(B)がワークに適切に粘着固定された状態で、高加圧下でロール(例えば、レベラー機におけるレベラーロール)に接触して通過し得るとともに、通過後に、本発明の高加圧下クリーニング用テープをワークから容易に剥離し得る。
吸着層(A)の厚みは、好ましくは5μm以上であり、より好ましくは6μm以上であり、さらに好ましくは8μm以上であり、特に好ましくは10μm以上であり、最も好ましくは20μm以上である。吸着層(A)の厚みの上限値は、好ましくは100μmであり、より好ましくは80μmであり、さらに好ましくは60μmであり、特に好ましくは50μmであり、最も好ましくは40μmである。吸着層(A)の厚みが上記範囲内にあれば、吸着層(A)が、高加圧下において接触するロール(例えば、レベラー機におけるレベラーロール)に付着した異物(例えば、金属粉)をより効果的に吸着除去できる。
粘着剤層(B)の厚みは、好ましくは5μm〜100μmであり、より好ましくは10μm〜90μmであり、さらに好ましくは20μm〜80μmであり、特に好ましくは30μm〜70μmである。粘着剤層(B)の厚みが上記範囲内にあれば、本発明の高加圧下クリーニング用テープの粘着剤層(B)がワークにより適切に粘着固定された状態で、高加圧下でロール(例えば、レベラー機におけるレベラーロール)に接触して通過し得るとともに、通過後に、本発明の高加圧下クリーニング用テープをワークからより容易に剥離し得る。
本発明の高加圧下クリーニング用テープの総厚みは、好ましくは10μm〜1000μmであり、より好ましくは30μm〜500μmであり、さらに好ましくは50μm〜400μmであり、特に好ましくは70μm〜300μmである。本発明の高加圧下クリーニング用テープの総厚みが上記範囲内にあれば、本発明の効果をより発現し得る。
<吸着層(A)>
吸着層(A)は、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な粘着剤を含む。本発明の効果をより発現し得る点で、吸着層(A)に含まれる粘着剤は、好ましくは、アクリル系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが挙げられる。より好ましくは、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤であり、さらに好ましくは、アクリル系粘着剤である。吸着層(A)に含まれる粘着剤は、1種のみであってもよいし、2種以上の併用物であってもよい。
吸着層(A)中の粘着剤の含有割合は、本発明の効果をより発現し得る点で、好ましくは50重量%〜100重量%であり、より好ましくは60重量%〜98重量%であり、さらに好ましくは70重量%〜95重量%であり、特に好ましくは80重量%〜93重量%である。
本明細書において「(メタ)アクリル」とは、アクリルおよび/またはメタクリルを意味し、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレートおよび/またはメタクリレートを意味する。
アクリル系粘着剤は、好ましくは、(メタ)アクリル系ポリマーを主成分とするアクリル系粘着剤である。本明細書において「主成分」とは、構成する成分全量中、最も量の多い成分を意味し、好ましくは40重量%以上であり、より好ましくは50重量%以上であり、さらに好ましくは60重量%以上であり、さらに好ましくは70重量%以上であり、さらに好ましくは80重量%以上であり、特に好ましくは90重量%以上であり、最も好ましくは95重量%以上である。
(メタ)アクリル系ポリマーは、ランダム共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体、グラフト共重合体など、任意の適切な構造を採用し得る。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマーとしては、炭素数1〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル系モノマーを用いることができる。(メタ)アクリル系モノマーは、1種のみでもよいし、2種以上であってもよい。炭素数が1〜14であるアルキル基を有する(メタ)アクリル系モノマーを用いることにより、本発明の効果をより発現させ得る。
炭素数1〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル系モノマーの具体例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、s−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、へキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、n−トリデシル(メタ)アクリレート、n−テトラデシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマー全量中、炭素数1〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル系モノマーの含有割合は、本発明の効果をより発現し得る点で、好ましくは50重量%〜100重量%であり、より好ましくは60重量%〜98重量%であり、さらに好ましくは70重量%〜95重量%であり、特に好ましくは80重量%〜93重量%である。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマーは、本発明の効果をより発現し得る点で、ヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル系モノマーを含有することが好ましい。ヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル系モノマーは、1種のみでもよいし、2種以上であってもよい。
ヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、12−ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メチルアクリレート、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ビニルアルコール、アリルアルコール、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテルなどが挙げられる。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマー全量中、ヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル系モノマーの含有割合は、本発明の効果をより発現し得る点で、好ましくは0重量%〜15重量%であり、より好ましくは1重量%〜13重量%であり、さらに好ましくは2重量%〜11重量%であり、特に好ましくは3重量%〜10重量%である。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマーは、本発明の効果をより発現し得る点で、その他のモノマーを含有していてもよい。その他のモノマーは、1種のみでもよいし、2種以上であってもよい。その他の重合性モノマーとしては、代表的には、カルボキシル基を有する(メタ)アクリル系モノマーが挙げられる。
カルボキシル基を有する(メタ)アクリル系モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、カルボキシルエチル(メタ)アクリレート、カルボキシルペンチル(メタ)アクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などが挙げられる。
カルボキシル基を有する(メタ)アクリル系モノマーの含有割合は、炭素数1〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル系モノマーに対して、本発明の効果をより発現し得る点で、好ましくは0重量%〜10重量%であり、より好ましくは0重量%〜8重量%であり、さらに好ましくは0重量%〜5重量%であり、特に好ましくは0重量%〜3重量%である。
カルボキシル基を有する(メタ)アクリル系モノマー以外のその他のモノマーとしては、例えば、シアノ基含有モノマー、ビニルエステルモノマー、芳香族ビニルモノマー、アミド基含有モノマー、イミド基含有モノマー、アミノ基含有モノマー、エポキシ基含有モノマー、N−アクリロイルモルホリン、ビニルエーテルモノマーなどが挙げられる。
シアノ基含有モノマーとしては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。
ビニルエステルモノマーとしては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリン酸ビニルなどが挙げられる。
芳香族ビニルモノマーとしては、例えば、スチレン、クロロスチレン、クロロメチルスチレン、α−メチルスチレン、その他の置換スチレンなどが挙げられる。
アミド基含有モノマーとしては、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリルアミド、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドなどが挙げられる。
イミド基含有モノマーとしては、例えば、シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、イタコンイミドなどが挙げられる。
アミノ基含有モノマーとしては、例えば、アミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
エポキシ基含有モノマーとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテルなどが挙げられる。
ビニルエーテルモノマーとしては、例えば、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテルなどが挙げられる。
(メタ)アクリル系ポリマーは、本発明の効果をより発現し得る点で、重量平均分子量(Mw)が、好ましくは10万〜500万であり、より好ましくは20万〜400万であり、さらに好ましくは30万〜300万である。なお、重量平均分子量は、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)により測定して得られたものをいう。
(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度(Tg)は、本発明の効果をより発現し得る点で、好ましくは0℃以下である。なお、(メタ)アクリル系ポリマーのガラス転移温度(Tg)は、用いるモノマー成分や組成比を適宜変えることにより調整することができる。
(メタ)アクリル系ポリマーの製造方法は、特に制限されるものではなく、溶液重合、乳化重合、塊状重合、懸濁重合などの任意の適切な方法により製造し得る。特に、作業性の観点などから、溶液重合が好ましい態様である。
ウレタン系粘着剤としては、好ましくは、ポリオールとポリイソシアネート化合物を反応させて得られるウレタン樹脂からなるものが挙げられる。ポリオールとしては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオールなどが挙げられる。ポリイソシアネート化合物としては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどが挙げられる。
シリコーン系粘着剤としては、好ましくは、シリコーン樹脂をブレンドまたは凝集させることにより得られるもの、付加反応硬化型シリコーン系粘着剤、過酸化物硬化型シリコーン系粘着剤などが挙げられる。
合成ゴム系粘着剤としては、好ましくは、SBS、SBR、SEPS、SIS、SEBS、ポリブテン、ポリイソブテン、ポリイソブチレン、ブチルゴムなどが挙げられる。
吸着層(A)は、架橋剤を含んでいてもよい。吸着層(A)が架橋剤を含む場合、吸着層(A)中の架橋剤の含有割合は、主たる樹脂成分(好ましくは、(メタ)アクリル系ポリマー)に対して、好ましくは0.1重量%〜20重量%である。吸着層(A)中の架橋剤の含有割合が上記範囲内にあれば、適度な架橋反応を生じさせることができ、本発明の効果をより発現し得る。
架橋剤としては、例えば、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、メラミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、アミン系架橋剤などが挙げられる。これらの架橋剤の中でも、本発明の効果をより発現し得る点で、メラミン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤が好ましい。また、架橋剤は必要に応じて適宜選択でき、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
吸着層(A)は、可塑剤を含んでいても良い。吸着層(A)が可塑剤を含む場合、吸着層(A)中の可塑剤の含有割合は、主たる樹脂成分(好ましくは、(メタ)アクリル系ポリマー)に対して、好ましくは0.1重量%〜70重量%である。吸着層(A)中の可塑剤の含有割合が上記範囲内にあれば、本発明の効果をより発現し得る。
可塑剤としては、例えば、フタル酸エステル系、トリメリット酸エステル系(大日本インキ(株)製、W−700、トリメリット酸トリオクチル等)、アジピン酸エステル系((株)ジェイプラス製、D620、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニル等)、リン酸エステル系(リン酸トリクレシル等)、アジピン酸系エステル、クエン酸エステル(アセチルクエン酸トリブチル等)、セバシン酸エステル、アセライン酸エステル、マレイン酸エステル、安息香酸エステル、ポリエーテル系ポリエステル、エポキシ系ポリエステル(エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油等)、ポリエステル(カルボン酸とグリコールからなる低分子ポリエステル等)などが挙げられる。可塑剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
吸着層(A)は、架橋反応等を促進させるために、任意の適切な触媒を含んでいてもよい。吸着層(A)が触媒を含む場合、吸着層(A)中の触媒の含有割合は、主たる樹脂成分(好ましくは、(メタ)アクリル系ポリマー)に対して、好ましくは0.01重量%〜10重量%である。吸着層(A)中の触媒の含有割合が上記範囲内にあれば、本発明の効果をより発現し得る。
触媒としては、例えば、テトライソプロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネート、オクチル酸スズ、オクチル酸鉛、オクチル酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸カルシウム、ナフテン酸鉛、ナフテン酸コバルト、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジオクテート、ジブチルスズジラウレート、ジオクチルスズジラウレート、ジブチルスズマレエート等の有機金属化合物;ブチルアミン、ジブチルアミン、ヘキシルアミン、t−ブチルアミン、エチレンジアミン、イソホロンジアミン、イミダゾール、水酸化リチウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラート等の塩基性化合物;p−トルエンスルホン酸、トリクロル酢酸、燐酸、モノアルキル燐酸、ジアルキル燐酸、β−ヒドロキシエチルアクリレートの燐酸エステル、モノアルキル亜燐酸、ジアルキル亜燐酸等の酸性化合物;などが挙げられる。触媒は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
吸着層(A)には、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な添加剤が含まれていても良い。このような添加剤としては、例えば、粘着付与剤、低分子量ポリマー、表面潤滑剤、レベリング剤、酸化防止剤、腐食防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、充填剤、老化防止剤、粘着付与剤、着色剤、顔料、染料、界面活性剤、シランカップリング剤などが挙げられる。
≪粘着剤層(B)≫
粘着剤層(B)は、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な粘着剤を含む。本発明の効果をより発現し得る点で、粘着剤層(B)に含まれる粘着剤は、好ましくは、アクリル系粘着剤である。粘着剤層(B)に含まれる粘着剤は、1種のみであってもよいし、2種以上の併用物であってもよい。
粘着剤層(B)中のアクリル系粘着剤の含有割合は、本発明の効果をより発現し得る点で、好ましくは50重量%〜100重量%であり、より好ましくは60重量%〜98重量%であり、さらに好ましくは70重量%〜95重量%であり、特に好ましくは80重量%〜93重量%である。
アクリル系粘着剤は、好ましくは、(メタ)アクリル系ポリマーを主成分とするアクリル系粘着剤である。本明細書において「主成分」とは、構成する成分全量中、最も量の多い成分を意味し、好ましくは40重量%以上であり、より好ましくは50重量%以上であり、さらに好ましくは60重量%以上であり、さらに好ましくは70重量%以上であり、さらに好ましくは80重量%以上であり、特に好ましくは90重量%以上であり、最も好ましくは95重量%以上である。
(メタ)アクリル系ポリマーは、ランダム共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体、グラフト共重合体など、任意の適切な構造を採用し得る。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマーとしては、炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル系モノマーを用いることができる。炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル系モノマーは、1種のみでもよいし、2種以上であってもよい。炭素数が1〜12であるアルキル基を有する(メタ)アクリル系モノマーを用いることにより、本発明の効果をより発現させ得る。
炭素数が1〜12であるアルキル基を有する(メタ)アクリル系モノマーの具体例としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸sec−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシルなどが挙げられる。これらの中でも、炭素数が4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましく、より好ましくは、アクリル酸n−ブチル(BA)、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)である。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマー全量中、炭素数1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル系モノマーの含有割合は、本発明の効果をより発現し得る点で、好ましくは80重量%〜100重量%であり、より好ましくは83重量%〜98重量%であり、さらに好ましくは85重量%〜96重量%であり、特に好ましくは88重量%〜94重量%である。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマーは、本発明の効果をより発現し得る点で、カルボキシル基含有モノマーを含有することが好ましい。カルボキシル基含有モノマーは、1種のみでもよいし、2種以上であってもよい。
カルボキシル基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸などが挙げられる。また、これらのカルボキシル基含有モノマーの酸無水物(例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物基含有モノマー)も、カルボキシル基含有モノマーとして採用し得る。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマー全量中、カルボキシル基含有モノマーの含有割合は、本発明の効果をより発現し得る点で、好ましくは1重量%〜20重量%であり、より好ましくは1重量%〜18重量%であり、さらに好ましくは1重量%〜15重量%であり、特に好ましくは2重量%〜15重量%である。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマーは、本発明の効果をより発現し得る点で、ヒドロキシル基含有モノマーを含有することが好ましい。ヒドロキシル基含有モノマーは、1種のみでもよいし、2種以上であってもよい。
ヒドロキシル基含有モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、ビニルアルコール、アリルアルコール等が挙げられる。これらの中でも、好ましくは(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルであり、より好ましくはアクリル酸4−ヒドロキシブチルである。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマー全量中、ヒドロキシル基含有モノマーの含有割合は、本発明の効果をより発現し得る点で、好ましくは0.01重量%〜5重量%であり、より好ましくは0.01重量%〜3重量%であり、さらに好ましくは0.01重量%〜2重量%であり、特に好ましくは0.01重量%〜1重量%である。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマーは、本発明の効果をより発現し得る点で、その他のモノマーを含有していてもよい。その他のモノマーは、1種のみでもよいし、2種以上であってもよい。その他のモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有モノマー;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチル等のアミノ基含有モノマー;(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸メチルグリシジル等のエポキシ基含有モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアノ基含有モノマー;N−ビニル−2−ピロリドン、(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ビニルピペリドン、N−ビニルピペラジン、N−ビニルピロール、N−ビニルイミダゾール等の複素環含有ビニル系モノマー;ビニルスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸基含有モノマー;2−ヒドロキシエチルアクリロイルフォスフェート等のリン酸基含有モノマー;シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミド等のイミド基含有モノマー;2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート等のイソシアネート基含有モノマー;(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル;トリエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等の多官能モノマー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル系モノマー;エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン等オレフィン系モノマー;ビニルエーテル等のビニルエーテル系モノマー;などが挙げられる。
(メタ)アクリル系ポリマーを構成する原料モノマー全量中、その他のモノマーの含有割合は、本発明の効果をより発現し得る点で、好ましくは0重量%〜10重量%であり、より好ましくは0重量%〜8重量%であり、さらに好ましくは0重量%〜5重量%であり、特に好ましくは0重量%〜3重量%である。
(メタ)アクリル系ポリマーの製造方法は、特に制限されるものではなく、溶液重合、乳化重合、塊状重合、懸濁重合などの任意の適切な方法により製造し得る。特に、作業性の観点などから、溶液重合が好ましい態様である。
(メタ)アクリル系ポリマーは、本発明の効果をより発現し得る点で、重量平均分子量(Mw)が、好ましくは30万〜200万であり、より好ましくは40万〜150万であり、さらに好ましくは50万〜100万である。なお、重量平均分子量は、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)により測定して得られたものをいう。
粘着剤層(B)中には、本発明の効果を損なわない範囲で、アクリル系粘着剤以外の任意の適切な粘着剤を含んでいてもよい。このようなアクリル系粘着剤以外の粘着剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
アクリル系粘着剤以外の粘着剤としては、例えば、ポリイソプレンゴム、スチレン・ブタジエン(SB)ゴム、スチレン・イソプレン(SI)ゴム、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)ゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)ゴム、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体(SEBS)ゴム、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレンブロック共重合体(SEPS)ゴム、スチレン・エチレン・プロピレンブロック共重合体(SEP)ゴム、再生ゴム、ブチルゴム、ポリイソブチレン、及びこれらの変性体等の合成ゴム、天然ゴム等のゴム系ポリマー;シリコーン系ポリマー;ビニルエステル系ポリマー;などが挙げられる。
粘着剤層(B)は、粘着付与樹脂を含んでもよい。粘着付与樹脂としては、例えば、テルペン系粘着付与樹脂、フェノール系粘着付与樹脂、ロジン系粘着付与樹脂、石油系粘着付与樹脂などが挙げられる。粘着付与樹脂としては、好ましくは、ロジン系粘着付与樹脂である。粘着付与樹脂は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
ロジン系粘着付与樹脂としては、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン等の未変性ロジン(生ロジン)、これらの未変性ロジンを水添化、不均化、重合等により変性した変性ロジン(水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、その他の化学的に修飾されたロジン等)、各種のロジン誘導体などが挙げられる。なお、ロジン誘導体としては、例えば、未変性ロジンをアルコール類によりエステル化したロジンのエステル化合物、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン等の変性ロジンをアルコール類によりエステル化した変性ロジンのエステル化合物等のロジンエステル類;未変性ロジン、変性ロジン(水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン等)を不飽和脂肪酸で変性した不飽和脂肪酸変性ロジン類;ロジンエステル類を不飽和脂肪酸で変性した不飽和脂肪酸変性ロジンエステル類;未変性ロジン、変性ロジン(水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン等)、不飽和脂肪酸変性ロジン類や不飽和脂肪酸変性ロジンエステル類におけるカルボキシル基を還元処理したロジンアルコール類;未変性ロジン、変性ロジン、各種ロジン誘導体等のロジン類(特に、ロジンエステル類)の金属塩;などが挙げられる。
粘着剤層(B)中の粘着付与樹脂の含有割合は、主たる樹脂成分(好ましくは、(メタ)アクリル系ポリマー)に対して、好ましくは5重量%〜50重量%であり、より好ましくは10重量%〜40重量%である。粘着剤層(B)中の粘着付与樹脂の含有割合が上記範囲内にあれば、本発明の効果をより発現し得る。
粘着剤層(B)は、架橋剤を含んでもよい。架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、メラミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤、尿素系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、アミン系架橋剤などが挙げられる。これらの中でも、好ましくは、イソシアネート系架橋剤である。架橋剤は、1種のみであってもよいし、2種以上であってもよい。
粘着剤層(B)中の架橋剤の含有割合は、主たる樹脂成分(好ましくは、(メタ)アクリル系ポリマー)に対して、好ましくは1重量%〜5重量%であり、より好ましくは1重量%〜3重量%である。粘着剤層(B)中の架橋剤の含有割合が上記範囲内にあれば、本発明の効果をより発現し得る。
粘着剤層(B)には、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な添加剤が含まれていても良い。このような添加剤としては、例えば、粘着付与剤、低分子量ポリマー、表面潤滑剤、レベリング剤、酸化防止剤、腐食防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、充填剤、老化防止剤、粘着付与剤、着色剤、顔料、染料、界面活性剤、シランカップリング剤などが挙げられる。
<基材層(C)>
本発明の高加圧下クリーニング用テープが基材層(C)を有する場合、該基材層(C)は、1層のみであってもよいし、2層以上であってもよい。基材層(C)は、延伸されたものであってもよい。
基材層(C)の厚みは、好ましくは1μm〜1000μmであり、より好ましくは5μm〜500μmであり、さらに好ましくは10μm〜300μmであり、特に好ましくは15μm〜200μmである。基材層の厚みが上記範囲内にあれば、本発明の効果をより発現し得る。
基材層の材料としては、用途に応じて、任意の適切な材料を採用し得る。例えば、プラスチック、紙、金属フィルム、不織布などが挙げられる。好ましくは、プラスチックである。すなわち、基材層は、好ましくは、プラスチックフィルムである。基材層は、1種の材料から構成されていてもよいし、2種以上の材料から構成されていてもよい。例えば、2種以上のプラスチックから構成されていてもよい。
上記プラスチックとしては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどが挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、オレフィンモノマーの単独重合体、オレフィンモノマーの共重合体などが挙げられる。ポリオレフィン系樹脂としては、具体的には、例えば、ホモポリプロピレン;エチレン成分を共重合成分とするブロック系、ランダム系、グラフト系等のプロピレン系共重合体;リアクターTPO;低密度、高密度、リニア低密度、超低密度等のエチレン系重合体;エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アクリル酸ブチル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体等のエチレン系共重合体;などが挙げられる。
基材層は、必要に応じて、任意の適切な添加剤を含有し得る。基材層に含有され得る添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、充填剤、顔料などが挙げられる。基材層に含有され得る添加剤の種類、数、量は、目的に応じて適切に設定され得る。特に、基材層の材料がプラスチックの場合は、劣化防止等を目的として、上記の添加剤のいくつかを含有することが好ましい。耐候性向上等の観点から、添加剤として特に好ましくは、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤が挙げられる。
酸化防止剤としては、任意の適切な酸化防止剤を採用し得る。このような酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系加工熱安定剤、ラクトン系加工熱安定剤、イオウ系耐熱安定剤、フェノール・リン系酸化防止剤などが挙げられる。酸化防止剤の含有割合は、基材層のベース樹脂(基材層がブレンド物の場合にはそのブレンド物がベース樹脂である)に対して、好ましくは1重量%以下であり、より好ましくは0.5重量%以下であり、さらに好ましくは0.01重量%〜0.2重量%である。
紫外線吸収剤としては、任意の適切な紫外線吸収剤を採用し得る。このような紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤などが挙げられる。紫外線吸収剤の含有割合は、基材層を形成するベース樹脂(基材層がブレンド物の場合にはそのブレンド物がベース樹脂である)に対して、好ましくは2重量%以下であり、より好ましくは1重量%以下であり、さらに好ましくは0.01重量%〜0.5重量%である。
光安定剤としては、任意の適切な光安定剤を採用し得る。このような光安定剤としては、例えば、ヒンダードアミン系光安定剤、ベンゾエート系光安定剤などが挙げられる。光安定剤の含有割合は、基材層を形成するベース樹脂(基材層がブレンド物の場合にはそのブレンド物がベース樹脂である)に対して、好ましくは2重量%以下であり、より好ましくは1重量%以下であり、さらに好ましくは0.01重量%〜0.5重量%である。
充填剤としては、任意の適切な充填剤を採用し得る。このような充填剤としては、例えば、無機系充填剤などが挙げられる。無機系充填剤としては、具体的には、例えば、カーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛などが挙げられる。充填剤の含有割合は、基材層を形成するベース樹脂(基材層がブレンド物の場合にはそのブレンド物がベース樹脂である)に対して、好ましくは20重量%以下であり、より好ましくは10重量%以下であり、さらに好ましくは0.01重量%〜10重量%である。
さらに、添加剤としては、帯電防止性付与を目的として、界面活性剤、無機塩、多価アルコール、金属化合物、カーボン等の無機系、低分子量系および高分子量系帯電防止剤も好ましく挙げられる。特に、汚染、粘着性維持の観点から、高分子量系帯電防止剤やカーボンが好ましい。
<粘着剤層(D)>
本発明の高加圧下クリーニング用テープが粘着剤層(D)を含む場合、該粘着剤層(D)は、1層のみであってもよいし、2層以上であってもよい。粘着剤層(D)は、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な粘着剤を含む。本発明の効果をより発現し得る点で、粘着剤層(D)に含まれる粘着剤は、好ましくは、アクリル系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが挙げられる。粘着剤層(D)に含まれる粘着剤は、1種のみであってもよいし、2種以上の併用物であってもよい。粘着剤層(D)の説明としては、前述した吸着層(A)の説明、または、粘着剤層(B)の説明が援用される。
<基材層(E)>
本発明の高加圧下クリーニング用テープが基材層(E)を含む場合、該基材層(E)は、1層のみであってもよいし、2層以上であってもよい。基材層(E)の説明としては、前述した基材層(C)の説明が援用される。
<剥離ライナー>
本発明の高加圧下クリーニング用テープは、使用時までは、吸着層(A)および/または粘着剤層(B)を保護するための剥離ライナーを備えていてもよい。このような剥離ライナーとしては、任意の適切な剥離ライナーを採用し得る。
<吸着層(A)、粘着剤層(B)、粘着剤層(D)の形成方法>
吸着層(A)、粘着剤層(B)、粘着剤層(D)を形成する方法としては、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切な方法を採用し得る。例えば、各層を形成するための原料組成物を、基材または剥離ライナーに塗布し、必要に応じて、乾燥および/または硬化する方法が挙げられる。
塗布(塗工)には、任意の適切なコーティング法を用いることができる。このようなコーティング法としては、例えば、グラビヤロールコーター、リバースロールコーター、キスロールコーター、ディップロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーコーター、コンマコーター、ダイレクトコーター等のコーターを用いる方法が挙げられる。
≪レベラー機のクリーニング方法≫
本発明のレベラー機のクリーニング方法は、吸着層(A)と粘着剤層(B)が最外層であるクリーニング用テープを用いたレベラー機のクリーニング方法であって、ワークに該クリーニング用テープの該粘着剤層(B)側を貼付したクリーニング用テープ付ワークをレベラー機のレベラーロール間に挿通させ、該吸着層(A)を該レベラーロールの少なくとも1つに接触させる。
本発明のレベラー機のクリーニング方法に用いるクリーニング用テープは、吸着層(A)と粘着剤層(B)が最外層であるクリーニング用テープであればよいが、好ましくは、本発明の高加圧下クリーニング用テープである。
本発明のレベラー機のクリーニング方法においては、まず、レベラー機のレベラーロール間に挿通させるワークに挿通前にクリーニング用テープの粘着剤層(B)側を貼付する。その後、クリーニング用テープ付ワークをレベラー機のレベラーロール間に挿通させる。このとき、吸着層(A)がレベラーロールの少なくとも1つに接触する。この接触により、レベラーロールのクリーニングを効率的に行うことができる。
図4は、本発明のレベラー機のクリーニング方法を示す概略断面図である。図4において、ワーク10の上方の表面にクリーニング用テープ20の片側の最外層である粘着剤層(B)200が貼付され、上面にクリーニング用テープ20のもう一方の片側の最外層である吸着層(A)100が露出する。この状態で、クリーニング用テープ付ワークが、レベラー機30のレベラーロール40a、40b間に挿通される。図4においては、説明の簡略のために、レベラーロールとして一対のレベラーロール40a、40bのみを示しているが、複数の対のレベラーロールを備えるレベラー機30であってもよい。クリーニング用テープ付ワークが、レベラー機30のレベラーロール40a、40b間に挿通されることにより、上部のレベラーロール40aの外周表面に吸着層(A)100が加圧下で接触する。これにより、レベラーロール40aの外周表面に付着した異物が吸着層(A)100によって吸着除去される。その後、クリーニング用テープ付ワークがレベラー機30から、外部(矢印の方向)に排出される。なお、図4では、ワーク10の上方の表面にクリーニング用テープ20の片側の最外層である粘着剤層(B)200が貼付されているが、ワーク10の下方の表面にクリーニング用テープ20の片側の最外層である粘着剤層(B)200が貼付されていてもよいし、ワーク10の両方の表面にクリーニング用テープ20の片側の最外層である粘着剤層(B)200が貼付されていてもよい。
本発明のレベラー機のクリーニング方法においては、クリーニング用テープとして好ましくは本発明の高加圧下クリーニング用テープを用いることにより、吸着層(A)が、高加圧下において接触するレベラーロールに付着した異物(例えば、金属粉)を効果的に吸着除去できるとともに、本発明の高加圧下クリーニング用テープが高加圧下でレベラーロールに接触して通過する際に、該高加圧下クリーニング用テープがレベラーロールに巻き取られることを効果的に防止できる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例になんら限定されるものではない。部は重量部を意味し、%は重量%を意味する。また、溶液で供給されている試薬の量は、溶液を揮発させて残る固形分の量(固形分換算量)によって表される。
<粘着力P>
100mm×100mmのSUS430BA板の全面に、クリーニング用テープの吸着層(A)側を貼り付け、該クリーニング用テープの粘着剤層(B)側の全面に裏打ちPET(#25、厚み25μm)を貼り付けた。その後、裏打ちPET(#25)の表面の方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した。その後、辺と平行に20mm幅にカットし(すなわち、20mm×100mm)、SUS430BA板からクリーニング用テープ(裏打ちPETは貼り付いたまま)を、剥離角度180度、引張速度300mm/分で剥離し、粘着力Pを測定した。
<粘着力Q>
100mm×100mmのSUS430BA板の全面に、クリーニング用テープの粘着剤層(B)側を貼り付け、該クリーニング用テープの吸着層(A)側の全面に裏打ちPET(#25、厚み25μm)を貼り付けた。その後、裏打ちPET(#25)の表面の方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した。その後、辺と平行に20mm幅にカットし(すなわち、20mm×100mm)、SUS430BA板からクリーニング用テープ(裏打ちPETは貼り付いたまま)を、剥離角度180度、引張速度300mm/分で剥離し、粘着力Qを測定した。
<異物除去性>
100mm×100mmのSUS430BA板の全面に、クリーニング用テープの粘着剤層(B)側を貼り付け(クリーニング用テープのSUS430BA板の反対側の面が吸着層(A))、評価サンプルとした。別途静置したSUS430BA板の上面に、異物に見立てたアルミナ粒子(中心粒度が600μm〜710μm)を30個配置し、そこに評価サンプルの吸着層(A)側の表面が当たるように重ね、0.1MPa(圧力)×1.8m/分(圧着速度)でロール圧着した。その後、静置したSUS430BA板側から評価サンプルを引き剥がし、異物の転写数を確認した。
<異物保持性>
異物除去性の評価で確認した評価サンプル(ロール圧着後に静置したSUS430BA板側から引き剥がしたもの)を、異物が転写された側が下向きになるように、かつ、該異物が落下できるように、水平に固定し、SUS430BA板側方向から、50gの重りを50cmの高さから落下させて該SUS430BA板に衝突させた。衝突させた後、落下しないで吸着層(A)側に残った異物の個数を確認した。
<ロール巻き取られ性>
100mm×100mmの2枚のSUS430BA板の間に、50mm×50mmのクリーニング用テープ(最外層が吸着層(A)および粘着剤層(B))を挟み込んで、20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した。その後、上下のSUS430BA板を持って引き剥がし、下記の基準で評価した。
○:吸着層(A)側のみが剥がれ、粘着剤層(B)側は剥がれず、粘着剤層(B)表面と該粘着剤層(B)が貼り付いたSUS430BA板の間に浮きや剥がれ部分がなかった。
×:粘着剤層(B)表面と該粘着剤層(B)が貼り付いたSUS430BA板の間に浮きや剥がれ部分が確認された。
〔実施例1〕
吸着層(A)および基材層(C)の積層体として、粘着テープ(1a)(SPV−302、日東電工株式会社製、アクリル系粘着剤層とポリエチレン系基材の積層体、吸着層(A)の厚み=17μm)を準備した。
別途、粘着剤層(D)と基材層(E)と粘着剤層(B)の積層体として、両面粘着テープ(1b)(VR−5321、日東電工株式会社製、ゴム用特殊粘着剤層とポリエステル系基材層とアクリル系粘着剤層の積層体、粘着剤層(B)の厚み=70μm)を準備した。
粘着テープ(1a)の基材層(C)側と両面粘着テープ(1b)の粘着剤層(D)側を貼り合せ、クリーニング用テープ(1)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例2〕
粘着テープ(1a)に代えて、粘着テープ(2a)(SPV−201FS、日東電工株式会社製、ゴム系粘着剤層とポリ塩化ビニル系基材の積層体、吸着層(A)の厚み=10μm)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、クリーニング用テープ(2)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例3〕
粘着テープ(1a)に代えて、粘着テープ(3a)(SPV−C−600、日東電工株式会社製、アクリル系粘着剤層とポリエチレン系基材の積層体、吸着層(A)の厚み=20μm)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、クリーニング用テープ(3)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例4〕
粘着テープ(1a)に代えて、粘着テープ(4a)(No.31B、日東電工株式会社製、アクリル系粘着剤層とポリエチレンテレフタレート(PET)系基材の積層体、吸着層(A)の厚み=28μm)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、クリーニング用テープ(4)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例5〕
粘着テープ(1a)に代えて、粘着テープ(5a)(SPV−C−500、日東電工株式会社製、アクリル系粘着剤層とポリエチレン系基材の積層体、吸着層(A)の厚み=5μm)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、クリーニング用テープ(5)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例6〕
片面がシリコーンで剥離処理されており、かつ厚みが140μmである紙製の剥離ライナー1と、片面がシリコーンで剥離処理されており、かつ厚みが75μmであるPET製の剥離ライナー2を用意した。
(アクリル系粘着剤組成物溶液(A1))
社内で重合を行っているポリマーPABOの固形分100重量部に対して、粘着付与剤(商品名「ペンセルD−125」、荒川化学工業(株)製、重合ロジンエステル、軟化点125℃)を固形分で30重量部配合し、さらにイソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」、日本ポリウレタン工業(株)製)2重量部を配合して、アクリル系粘着剤組成物溶液(A1)を調製した。
(アクリル系粘着剤組成物溶液(A2))
社内で重合を行っているポリマーPAOTの固形分100重量部に対して、イソシアネート系架橋剤(商品名「コロネートL」、日本ポリウレタン工業(株)製)1重量部を配合し、さらにエポキシ系架橋剤(商品名「TETRAD−C」、三菱ガス化学(株)製)0.1重量部を配合して、アクリル系粘着剤組成物溶液(A2)を調製した。
支持基材としての商品名「ルミラーS10 #25」(東レ(株)製、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、厚み25μm)の片面上に、加熱処理後の厚みが50μmとなるように上記アクリル系粘着剤組成物溶液(A1)を塗布し、100℃で3分間加熱処理して、アクリル系粘着剤層(粘着剤層(B))を形成した。次いで、この粘着剤層(B)上に、上記PET剥離ライナー2(75μm)を貼り付けた。続いて、アクリル系粘着剤組成物溶液(A1)を塗布した反対面に、アクリル系粘着剤組成物溶液(A2)を、加熱処理後の厚みが20μmとなるように塗布し、100℃で3分間加熱処理して、アクリル系粘着剤層(吸着層(A))を形成した。次いで、この吸着層(A)上に、上記紙製の剥離ライナー1(140μm)を貼り付け、総厚(ただし、剥離ライナーを除く)95μmのクリーニング用テープ(6)を得た。
結果を表1に示した。
〔比較例1〕
粘着テープ(1a)に代えて、粘着テープ(c1a)(VR5300、日東電工株式会社製、ゴム系粘着剤層とポリエチレンテレフタレート(PET)系基材の積層体、吸着層(A)の厚み=64μm)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、クリーニング用テープ(C1)を得た。
結果を表1に示した。
〔比較例2〕
粘着テープ(1a)に代えて、粘着テープ(c2a)(SPV−CB800K、日東電工株式会社製、ゴム系粘着剤層とポリプロピレン系基材の積層体、吸着層(A)の厚み=20μm)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、クリーニング用テープ(C2)を得た。
結果を表1に示した。
〔比較例3〕
粘着テープ(1a)に代えて、粘着テープ(c3a)(SPV−P−367K、日東電工株式会社製、エチレン/酢酸ビニル系粘着剤層とポリエチレン系基材の積層体、吸着層(A)の厚み=15μm)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、クリーニング用テープ(C3)を得た。
結果を表1に示した。
〔比較例4〕
粘着テープ(1a)に代えて、粘着テープ(c4a)(E−MASK R100、日東電工株式会社製、アクリル系粘着剤層とポリエチレン系基材の積層体、吸着層(A)の厚み=5μm)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、クリーニング用テープ(C4)を得た。
結果を表1に示した。
〔比較例5〕
粘着テープ(1a)に代えて、粘着テープ(c5a)(E−MASK R50EP、日東電工株式会社製、アクリル系粘着剤層とポリエチレン系基材の積層体、吸着層(A)の厚み=1.2μm)を用いた以外は、実施例1と同様に行い、クリーニング用テープ(C5)を得た。
結果を表1に示した。
Figure 2017066185
本発明の高加圧下クリーニング用テープは、レベラー機のクリーニング作業に好適に利用することができる。
1000 高加圧下クリーニング用テープ
100 吸着層(A)
200 粘着剤層(B)
300 基材層(C)
400 粘着剤層(D)
500 基材層(E)
10 ワーク
20 クリーニング用テープ
30 レベラー機
40a レベラーロール
40b レベラーロール

Claims (5)

  1. 吸着層(A)と粘着剤層(B)が最外層である、高加圧下クリーニング用テープであって、
    該高加圧下クリーニング用テープの表面方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した後の該吸着層(A)の粘着力Pが0.7N/20mm以上であり、
    該粘着力Pが、該高加圧下クリーニング用テープの表面方向から20kg/cmの高圧力で10秒間加圧した後の該粘着剤層(B)の粘着力Qの70%以下である、
    高加圧下クリーニング用テープ。
  2. 前記吸着層(A)の厚みが6μm以上である、請求項1に記載の高加圧下クリーニング用テープ。
  3. 前記粘着力Pが0.7N/20mm〜10.0N/20mmである、請求項1または2に記載の高加圧下クリーニング用テープ。
  4. 前記粘着力Qが1.0N/20mm〜50.0N/20mmである、請求項1から3までのいずれかに記載の高加圧下クリーニング用テープ。
  5. 吸着層(A)と粘着剤層(B)が最外層であるクリーニング用テープを用いたレベラー機のクリーニング方法であって、
    ワークに該クリーニング用テープの該粘着剤層(B)側を貼付したクリーニング用テープ付ワークをレベラー機のレベラーロール間に挿通させ、該吸着層(A)を該レベラーロールの少なくとも1つに接触させる、
    レベラー機のクリーニング方法。




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