JP2017066107A - 皮膚外用組成物および紫外線防護化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用感が良好、かつ皮膚の保湿性を高めることができる皮膚外用組成物および紫外線防護化粧料を提供する。【解決手段】皮膚外用組成物は、紫外線吸収剤を含有し、(A)ペプチドおよびペプチド誘導体、ならびにそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上と、(B)高級アルコールと、(C)エステル油と、を含有する。(A)が、コラーゲンペプチド、加水分解コラーゲン、加水分解コラーゲン誘導体、加水分解シルク、加水分解シルク誘導体、トリペプチドおよびトリペプチド誘導体、ならびにそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上であってもよい。【選択図】図1
Description
本発明は、皮膚外用組成物および紫外線防護化粧料に関する。
美白への意識の高さから、皮膚外用組成物には、紫外線から皮膚を防御する作用が求められている。例えば、特許文献1には、紫外線吸収剤を内包し、シリコーンレジン化ポリペプチドを含む紫外線対抗水系化粧用組成物が開示されている。当該紫外線対抗水系化粧用組成物は、長時間にわたって紫外線を防御する特性を有し、かつ、敏感肌の人、アレルギー症状を起こす人でも使用でき、副作用が少ない。
特許文献2には、紫外線吸収剤としてのメトキシケイヒ酸オクチルと、ヘベニルアルコールと、ジラウロイルグルタミン酸ナトリウムとを配合した日焼け止め化粧料が開示されている。該日焼け止め化粧料は、耐水性が高く、浸水に伴うサンプロテクションファクター値の低下が抑制されている。
紫外線吸収剤を含有する皮膚外用組成物は、1日に複数回皮膚に塗布されることがある。このため、当該皮膚外用組成物を使用する際の感触の良さなどの総合的な使用感の向上が望まれている。
また、当該皮膚外用組成物が特に多用される夏季には、冷房装置によって屋内が乾燥していることがある。このため、当該皮膚外用組成物には、上述の使用感の向上と使用後の皮膚の保湿性の向上との両立が求められている。
一方、上記特許文献1に記載される紫外線対抗水系化粧用組成物は、安全性は高いものの、使用感や保湿性について十分に考慮されているとは言えない。また、上記特許文献2に記載される日焼け止め化粧料は、耐水性は高いものの、使用感および保湿性については十分に考慮されているとは言えない。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、使用感が良好、かつ皮膚の保湿性を高めることができる皮膚外用組成物および紫外線防護化粧料を提供することを目的とする。
発明者は、紫外線吸収剤と種々の成分との組み合わせに関して鋭意研究を重ねたところ、使用時の感触が良好で、使用感が極めて良好な皮膚外用組成物を見出した。さらに、当該皮膚概要組成物によって、使用後の皮膚における保湿性の向上が認められた。すなわち、
本発明の第1の観点に係る皮膚外用組成物は、
紫外線吸収剤を含有する皮膚外用組成物であって、
(A)ペプチドおよびペプチド誘導体、ならびにそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上と、
(B)高級アルコールと、
(C)エステル油と、
を含有する。
本発明の第1の観点に係る皮膚外用組成物は、
紫外線吸収剤を含有する皮膚外用組成物であって、
(A)ペプチドおよびペプチド誘導体、ならびにそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上と、
(B)高級アルコールと、
(C)エステル油と、
を含有する。
この場合、前記(A)が、
コラーゲンペプチド、加水分解コラーゲン、加水分解コラーゲン誘導体、加水分解シルク、加水分解シルク誘導体、トリペプチドおよびトリペプチド誘導体、ならびにそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
こととしてもよい。
コラーゲンペプチド、加水分解コラーゲン、加水分解コラーゲン誘導体、加水分解シルク、加水分解シルク誘導体、トリペプチドおよびトリペプチド誘導体、ならびにそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
こととしてもよい。
また、前記紫外線吸収剤が、
4−メトキシケイヒ酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルヘキシルエステルおよびポリシリコーン−15からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
こととしてもよい。
4−メトキシケイヒ酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルヘキシルエステルおよびポリシリコーン−15からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
こととしてもよい。
また、前記(B)が、
ホホバアルコール、ベヘニルアルコールおよびセタノールからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
こととしてもよい。
ホホバアルコール、ベヘニルアルコールおよびセタノールからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
こととしてもよい。
また、前記(C)が、
ホホバ種子油およびトリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
こととしてもよい。
ホホバ種子油およびトリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
こととしてもよい。
本発明の第2の観点に係る紫外線防護化粧料は、
上記本発明の第1の観点に係る皮膚外用組成物を含む。
上記本発明の第1の観点に係る皮膚外用組成物を含む。
本発明によれば、良好な使用感が得られ、かつ皮膚の保湿性を高めることができる。
本発明に係る実施の形態について説明する。なお、本発明は下記の実施の形態によって限定されるものではない。
(実施の形態)
実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態に係る皮膚外用組成物は、紫外線吸収剤を含有し、以下の成分(A)、(B)および(C)をさらに含有する。(A)は、ペプチドおよびペプチド誘導体、ならびにそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である。(B)は、高級アルコールである。(C)は、エステル油である。以下、各成分について詳細に説明する。
実施の形態について詳細に説明する。本実施の形態に係る皮膚外用組成物は、紫外線吸収剤を含有し、以下の成分(A)、(B)および(C)をさらに含有する。(A)は、ペプチドおよびペプチド誘導体、ならびにそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である。(B)は、高級アルコールである。(C)は、エステル油である。以下、各成分について詳細に説明する。
紫外線吸収剤は、化学的にエネルギーを吸収し、紫外線が皮膚に浸透することを防ぐものであれば、特に限定されない。紫外線吸収剤は、例えば、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、およびオクチルトリアゾンなどが挙げられる。
好適には、紫外線吸収剤は、4−メトキシケイヒ酸2−エチルヘキシル(単に「メトキシケイヒ酸オクチル」ともいう)、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルヘキシルエステル(「オクトクレリン」ともいう)、ポリシリコーン−15からなる群から選ばれる少なくとも1種以上の紫外線吸収剤が挙げられる。皮膚外用組成物が2種類の紫外線吸収剤を含む場合、例えば、紫外線吸収剤は、オクトクレリンおよびポリシリコーン−15が挙げられる。
上記皮膚外用組成物における紫外線吸収剤の含有量は特に限定されない。上記皮膚外用組成物に含まれる紫外線吸収剤の下限値としては、特に限定されないが、例えば、0.001質量%以上、0.01質量%以上、0.1質量%以上、0.5質量%以上、1質量%以上、2質量%以上、3質量%以上、5質量%以上であってもよい。また、上記皮膚外用組成物に含まれる紫外線吸収剤の上限値としては、特に限定されないが、例えば、20質量%以下、15質量%以下、12質量%以下、10質量%以下であってもよい。
ペプチドおよびペプチド誘導体は、例えば、コラーゲンペプチド、加水分解コラーゲン、加水分解コラーゲンの誘導体、加水分解シルク、加水分解シルクの誘導体、トリペプチドおよびトリペプチドの誘導体などが挙げられる。
加水分解のコラーゲンの誘導体またはその塩としては、例えば、ココイル加水分解コラーゲン、ココイル加水分解コラーゲンK、ココイル加水分解コラーゲンTEA、ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コラーゲン、加水分解コラーゲンPGプロピルメチルシランジオール、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コラーゲン、イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD、ロジン加水分解コラーゲンAMPDなどが挙げられる。中でも、ココイル加水分解コラーゲンまたはその塩が特に好ましい。
加水分解シルクの誘導体またはその塩としては、例えば、ラウロイル加水分解シルクNa、(加水分解シルク/PG−プロピルメチルシランジオール)クロスポリマー、N−[2−ヒドロキシ−3−[3−(ジヒドロキシメチルシリル)プロポキシ]プロピル]加水分解シルク、ジヒドロキシメチルシリルプロポキシPG水解シルク、ジヒドロキシメチルシリルプロポキシヒドロキシプロピル水解シルク、シリコーンレジン化加水分解シルク、加水分解シルクエチル、塩化ステアリルジメチルアンモニオヒドロキシプロピル水解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化N−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]加水分解シルク、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピル水解シルク、塩化ヤシ油アルキルジメチルアンモニオヒドロキシプロピル水解シルクなどが挙げられる。中でも、ラウロイル加水分解シルクまたはその塩が特に好ましい。
トリペプチドまたはその塩としては、例えば、トリペプチド−1、トリペプチド−3などが挙げられる。中でも、トリペプチド−3が特に好ましい。
トリペプチド誘導体としては、例えば、パルミトイルトリペプチド−1、パルミトイルトリペプチド−5、パルミトイルトリペプチド−8、トリフルオロアセチルトリペプチド−2、ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジンなどが挙げられる。中でも、ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジンまたはその塩が特に好ましい。
ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジンは、ジ脂肪酸アシルグルタミン酸とリジンとの縮合物であって、両親媒性の特性を有する。ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジンは、保湿性に優れる。ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジンとしては、ジラウロイルグルタミン酸リジン、ジミリストイルグルタミン酸リジン、ジステアロイルグルタミン酸リジン、ジリノレオイルグルタミン酸リジンが挙げられる。中でも、ジラウロイルグルタミン酸リジンが好ましい。
ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジン塩は、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、などのアルカリ金属塩、トリエタノールアミン塩などの有機アミン塩、アルギニンなどの塩基性アミノ酸塩が挙げられる。中でも、ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジン塩が好ましく、特に、ジラウロイルグルタミン酸リジンナトリウムが好ましい。
ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジン塩は、公知の方法に従って、L−リジン塩酸塩とN−脂肪酸アシル−L−グルタミン酸無水物とを反応させて合成することができる。また、ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジン塩としては市販品を用いてもよい。
上記皮膚外用組成物に含まれるジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジンまたはジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジン塩の下限値としては、特に限定されないが、例えば、0.00001質量%以上、0.0001質量%以上、0.001質量%以上、0.01質量%以上、0.02質量%以上、0.03質量%以上、0.05質量%以上、0.1質量%以上であってもよい。また、上記皮膚外用組成物に含まれるジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジンまたはジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジン塩の上限値としては、特に限定されないが、例えば、10質量%以下、5質量%以下、3質量%以下、2質量%以下、1質量%以下であってもよい。
高級アルコールは、例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、オクチルドデカノールなどが挙げられる。
好適には、高級アルコールは、ホホバアルコール、ベヘニルアルコールおよびセタノールからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の高級アルコールである。皮膚外用組成物が2種類の高級アルコールを含む場合、例えば、高級アルコールは、ホホバアルコールおよびベヘニルアルコールである。
上記皮膚外用組成物における高級アルコールの含有量は特に限定されない。上記皮膚外用組成物に含まれる高級アルコールの下限値としては、特に限定されないが、例えば、0.01質量%以上、0.05質量%以上、0.1質量%以上、0.2質量%以上、0.3質量%以上、0.5質量%以上、1質量%以上であってもよい。また、上記皮膚外用組成物に含まれる高級アルコールの上限値としては、特に限定されないが、例えば、20質量%以下、15質量%以下、10質量%以下、7質量%以下、5質量%以下であってもよい。
エステル油は、例えば、エチルヘキサン酸セチル、ジイソノナン酸1,3−ブチレングリコール、ジ(2−エチルヘキサン酸)1,3−ブチレングリコール、ジイソノナン酸ジプロピレングリコール、ジ(2−エチルヘキサン酸)ジプロピレングリコール、イソノナン酸イソノニル、トリ(2−エチルヘキサン酸)グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、パルミチン酸エチルヘキシル、およびネオペンタン酸イソステアリルなどが挙げられる。
好ましくは、エステル油は、ホホバ種子油およびトリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルからなる群から選ばれる少なくとも1種以上のエステル油である。皮膚外用組成物が2種類のエステル油を含む場合、例えば、エステル油は、ホホバ種子油およびトリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルである。
上記皮膚外用組成物におけるエステル油の含有量は特に限定されない。上記皮膚外用組成物に含まれるエステル油の下限値としては、特に限定されないが、例えば、0.01質量%以上、0.05質量%以上、0.1質量%以上、0.2質量%以上、0.3質量%以上、0.5質量%以上、1質量%以上であってもよい。また、上記皮膚外用組成物に含まれるエステル油の上限値としては、特に限定されないが、例えば、50質量%以下、30質量%以下、20質量%以下、15質量%以下、10質量%以下、7質量%以下、5質量%以下であってもよい。
本実施の形態に係る皮膚外用組成物は、上記の成分の他、基剤、保湿剤、増粘剤、乳化剤および防腐剤などを含んでもよい。上記皮膚外用組成物に含まれる基剤の下限値としては、特に限定されないが、例えば、10質量%以上、15質量%以上、20質量%以上、30質量%以上、50質量%以上、75質量%以上であってもよい。また、上記皮膚外用組成物に含まれる基剤の上限値としては、特に限定されないが、例えば、95質量%以下、90質量%以下、85量%以下、80質量%以下であってもよい。
保湿剤としては、グリセリン、ブチレングリコール(BG)、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)およびベタインなどが挙げられる。上記皮膚外用組成物に含まれる保湿剤の下限値としては、特に限定されないが、例えば、0.001質量%以上、0.01質量%以上、0.1質量%以上、1質量%以上、3質量%以上、5質量%以上であってもよい。また、上記皮膚外用組成物に含まれる保湿剤の上限値としては、特に限定されないが、例えば、50質量%以下、40質量%以下、30量%以下、20質量%以下、15質量%以下であってもよい。
増粘剤としては、カルボマー、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム、シクロデキストリンおよびポリアクリル酸ナトリウムなどが挙げられる。上記皮膚外用組成物に含まれる増粘剤の下限値としては、特に限定されないが、例えば、0.0001質量%以上、0.001質量%以上、0.01質量%以上、0.05質量%以上であってもよい。また、上記皮膚外用組成物に含まれる増粘剤の上限値としては、特に限定されないが、例えば、5質量%以下、3量%以下、2質量%以下、1質量%以下であってもよい。
乳化剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、レシチン、カゼインナトリウム、ラウレス−7、ポリアクリルアミドおよび水添ポリイソブテンなどが挙げられる。上記皮膚外用組成物に含まれる乳化剤の下限値としては、特に限定されないが、例えば、0.0001質量%以上、0.001質量%以上、0.01質量%以上、0.1質量%以上、0.8質量%以上であってもよい。また、上記皮膚外用組成物に含まれる乳化剤の上限値としては、特に限定されないが、例えば、5質量%以下、3量%以下、2質量%以下、1質量%以下であってもよい。
防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベンおよびベンジルパラベンなどのパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ヒノキチオールならびにフェノキシエタノールなどが挙げられる。上記皮膚外用組成物に含まれる防腐剤の下限値としては、特に限定されないが、例えば、0.0001質量%以上、0.001質量%以上、0.01質量%以上、0.05質量%以上であってもよい。また、上記皮膚外用組成物に含まれる防腐剤の上限値としては、特に限定されないが、例えば、2質量%以下、1質量%以下、0.5質量%以下であってもよい
本実施の形態に係る皮膚外用組成物は、上述の各成分を公知の方法で配合することで製造できる。該皮膚外用組成物の形態は、特に限定されず、その形態を目的に応じて選択することができる。例えば、皮膚外用組成物は、クリーム、乳液、化粧水、美容液、クレンジング剤、メーキャップ化粧料、エアゾールなどの形態が挙げられる。また、本実施の形態に係る皮膚外用組成物は、医薬部外品および医薬品などとしても使用できる。
本実施の形態に係る皮膚外用組成物は、皮膚に適量を接触させればよく、任意の方法で使用できる。例えば、皮膚外用組成物が液状の場合、該皮膚外用組成物を、顔または全身の皮膚に塗布してもよいし、噴霧してもよい。また、当該皮膚外用組成物の使用頻度も特に限定されない。例えば、1日に1回または複数回、具体的には2〜6回、皮膚外用組成物を皮膚に塗布すればよい。
また、本実施の形態に係る皮膚外用組成物は、ペプチドおよびペプチド誘導体の少なくとも1種以上に加え、高級アルコールと、エステル油とを含む。そのため、使用時の感触が良く、極めて良好な使用感が得られる。
別の実施の形態では、上記皮膚外用組成物を含む、紫外線防護化粧料が提供される。該紫外線防護化粧料は、紫外線が人体、特に皮膚に及ぼす影響を抑制することができる。さらに、該紫外線防護化粧料は、皮膚の修復機能を有するペプチド誘導体である、ジ脂肪酸アシルグルタミン酸リジンおよびその塩の少なくとも一方を含んでも良い。当該紫外線防護化粧料は、紫外線などで受けた皮膚のダメージを回復させることができる。
以下の実施例により、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。
(皮膚外用組成物の調製と評価)
基剤である水に、BG、カルボマー、SEPIGEL305、メチルパラベン、各種紫外線吸収剤、各種高級アルコール、各種エステル油およびペプチドならびにペプチド誘導体またはその塩を表1に記載の質量比になるように配合し、実施例1〜10を調製した。なお、トリペプチド−3溶液はトリペプチド−3を0.01%、水を59.99%、BGを40%含む溶液である。ラウロイル加水分解シルクNa溶液は、ラウロイル加水分解シルクNaを20%、水を80%含む溶液である。ジラウロイルグルタミン酸リシンNa溶液は、ジラウロイルグルタミン酸リシンNaを29%、水を71%含む溶液である。
基剤である水に、BG、カルボマー、SEPIGEL305、メチルパラベン、各種紫外線吸収剤、各種高級アルコール、各種エステル油およびペプチドならびにペプチド誘導体またはその塩を表1に記載の質量比になるように配合し、実施例1〜10を調製した。なお、トリペプチド−3溶液はトリペプチド−3を0.01%、水を59.99%、BGを40%含む溶液である。ラウロイル加水分解シルクNa溶液は、ラウロイル加水分解シルクNaを20%、水を80%含む溶液である。ジラウロイルグルタミン酸リシンNa溶液は、ジラウロイルグルタミン酸リシンNaを29%、水を71%含む溶液である。
また、BG、カルボマー、SEPIGEL305、メチルパラベン、各種紫外線吸収剤、各種高級アルコール、各種エステル油、油およびジラウロイルグルタミン酸リシンNa溶液を、表2に記載の質量比になるように水に配合し、標準1〜3、および比較例1〜11を調製した。なお、表1の質量比における空欄は、当該成分を配合していないことを示す。
また、BG、カルボマー、SEPIGEL305、メチルパラベン、各種紫外線吸収剤、各種高級アルコール、各種エステル油、油およびジラウロイルグルタミン酸リシンNa溶液を、表2に記載の質量比になるように水に配合し、標準1〜3、および比較例1〜11を調製した。なお、表2の質量比における空欄は、当該成分を配合していないことを示す。
専門のパネラーが標準1〜3、実施例1〜10および比較例1〜11の各製剤を皮膚に塗り、各評価項目(使用感、使用時の感触の良さ、保湿感、べたつき感のなさ、のびの良さおよびきしみの無さ)について評価した。評価は、「0」を「極めて悪い」、「5」を「ふつう」、「10」を「極めて良い」として0〜10の11段階で行い、各評価項目について点数化した。
また、標準1〜3、実施例1〜5、10および比較例1、2、4については、SPF MASTER(資生堂医理化テクノロジー社製)を用いて、擬似皮膚基板に所定量のサンプルを塗布し、擬似太陽光源からの紫外線を連続的に照射することにより、紫外線B波(UVB)防御指数(SPF=Sun Protection Factor)を測定した(SPF in vitro)。
(結果)
表3には、標準1〜3、実施例1〜10および比較例1〜11について各評価項目の点数ならびに標準1〜3、実施例1〜5、10および比較例1、2、4のSPFが示されている。使用感に関しては、標準1〜3および比較例1〜11と比較して、実施例1〜10において良好な評価が得られた。特に実施例2、3、5、7、9、10の使用感は極めて良好であった。使用時の感触の良さについても、標準1〜3および比較例1〜11と比較して、実施例1〜3、5〜10において良好な評価が得られた。中でも、実施例2、5、7、9、10の使用時の感触の良さは極めて良好であった。
表3には、標準1〜3、実施例1〜10および比較例1〜11について各評価項目の点数ならびに標準1〜3、実施例1〜5、10および比較例1、2、4のSPFが示されている。使用感に関しては、標準1〜3および比較例1〜11と比較して、実施例1〜10において良好な評価が得られた。特に実施例2、3、5、7、9、10の使用感は極めて良好であった。使用時の感触の良さについても、標準1〜3および比較例1〜11と比較して、実施例1〜3、5〜10において良好な評価が得られた。中でも、実施例2、5、7、9、10の使用時の感触の良さは極めて良好であった。
保湿感およびべたつき感のなさについては、実施例1〜10において、標準1〜3および比較例1〜11と比較して、良好な評価が得られた。のびの良さついては、実施例6〜10は、標準1〜3を上回り、比較例1〜11と同程度の評価であったものの、実施例1〜5は、標準1〜3および比較例1〜11を上回る評価が得られた。きしみの無さに関しては、実施例1〜10において、標準1〜3および比較例1〜11と同程度の評価であった。
実施例1〜3、10は、標準1〜3および比較例1〜11を超えるSPFを示した。実施例4、5のSPFは、標準1〜3を上回り、比較例1、4と同等であった。
調製した上記製剤を用いて、20〜30代の女性3名を被験者とした臨床試験を行った。まず、15分間馴化してから、角層水分量および水分蒸散量について1回目(塗布前)の測定を行った。その後、各製剤を前腕部内側に4cm×4cmの範囲に、それぞれ四方塗布し、15分間放置した。その後、2回目(塗布後)の測定を行った。
角層水分量は、SKICON−200EX(アイ・ビー・エス社製)を用いて測定した。水分蒸散量は、テヴァメーター(登録商標)TM300(CK社製)を用いて測定した。
(結果)
上記製剤の塗布前及び塗布後の角層水分量を表4に示す。表4の塗布前の値を1としたときの塗布後の値を、変化率として求めた。図1に示すように、実施例1〜10の角層水分量の変化率は、標準1〜3および比較例1〜11よりも良好であった。特に、実施例6は、塗布前後で角層水分量が大きく増加しており、極めて良好であった。
上記製剤の塗布前及び塗布後の角層水分量を表4に示す。表4の塗布前の値を1としたときの塗布後の値を、変化率として求めた。図1に示すように、実施例1〜10の角層水分量の変化率は、標準1〜3および比較例1〜11よりも良好であった。特に、実施例6は、塗布前後で角層水分量が大きく増加しており、極めて良好であった。
上記製剤の塗布前及び塗布後の水分蒸散量を表5に示す。表5の塗布前の値を1としたときの塗布後の値を、変化率として求めた。図2に示すように、実施例1〜10の水分蒸散量の変化率は、標準1〜3および比較例1〜11よりも良好であった。特に、実施例1〜3、6〜8は、塗布前後で水分蒸散量が大きく低下しており、極めて良好であった。
以上の結果より、実施例1〜10は、皮膚の保湿性を高めることが示された。
上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内およびそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、化粧料、特には日焼け防止用化粧料および紫外線防護化粧料に好適である。
Claims (6)
- 紫外線吸収剤を含有する皮膚外用組成物であって、
(A)ペプチドおよびペプチド誘導体、ならびにそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上と、
(B)高級アルコールと、
(C)エステル油と、
を含有する、皮膚外用組成物。 - 前記(A)が、
コラーゲンペプチド、加水分解コラーゲン、加水分解コラーゲン誘導体、加水分解シルク、加水分解シルク誘導体、トリペプチドおよびトリペプチド誘導体、ならびにそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
請求項1に記載の皮膚外用組成物。 - 前記紫外線吸収剤が、
4−メトキシケイヒ酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルヘキシルエステルおよびポリシリコーン−15からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
請求項1または2に記載の皮膚外用組成物。 - 前記(B)が、
ホホバアルコール、ベヘニルアルコールおよびセタノールからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の皮膚外用組成物。 - 前記(C)が、
ホホバ種子油およびトリ(カプリル/カプリン酸)グリセリルからなる群から選ばれる少なくとも1種以上である、
請求項1から4のいずれか一項に記載の皮膚外用組成物。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の皮膚外用組成物を含む、
紫外線防護化粧料。
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