JP2017065632A - ペダリング計測装置、ペダリング計測システム、ペダリング計測方法、ペダリング計測プログラム、記録媒体、表示装置、表示方法、及び表示プログラム - Google Patents
ペダリング計測装置、ペダリング計測システム、ペダリング計測方法、ペダリング計測プログラム、記録媒体、表示装置、表示方法、及び表示プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ペダリング解析に有効な情報を取得又は表示することのできるペダリング計測装置、ペダリング計測システム、ペダリング計測方法、ペダリング計測プログラム、記録媒体、表示装置、表示方法、及び表示プログラムを提供する。【解決手段】ペダリング計測装置20は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサー14の出力を取得する取得部と、前記慣性センサー14の出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出部216と、を含む。【選択図】図4
Description
本発明は、ペダリング計測装置、ペダリング計測システム、ペダリング計測方法、ペダリング計測プログラム、記録媒体、表示装置、表示方法、及び表示プログラムに関する。
特許文献1には、自転車のクランクに取り付けられたセンサーユニットを用いたペダリング状態計測装置が開示されている。この装置では、クランクの角度ごとの角速度等を計算し、クランクの角度を横軸にとり、クランクの角速度等を縦軸にとったグラフを表示している(特許文献1の図7を参照。)。
この表示によると、ユーザーは自分のペダリングに回転ムラ(クランクの回転ムラ)があるかどうかを確認することはできるものの、回転ムラの原因を知ることは難しい。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、ペダリング解析に有効な情報を取得又は表示することのできるペダリング計測装置、ペダリング計測システム、ペダリング計測方法、ペダリング計測プログラム、記録媒体、表示装置、表示方法、及び表示プログラムを提供する。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係るペダリング計測装置は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得部と、前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出部と、を含む。
本適用例に係るペダリング計測装置は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得部と、前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出部と、を含む。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、第1算出部は、慣性センサーの出力を用いてペダルの姿勢を算出する。従って、ペダリング計測装置は、ペダリングの解析に有効な指標を取得することができる。なお、慣性センサーの装着先(固定先)は、例えば、自転車のペダル、ユーザーの足などである。
[適用例2]
本適用例に係るペダリング計測装置は、前記ペダルの姿勢と、前記慣性センサーの出力する加速度情報とに基づき、前記ペダルの位置を算出する第2算出部を更に含んでもよい。
本適用例に係るペダリング計測装置は、前記ペダルの姿勢と、前記慣性センサーの出力する加速度情報とに基づき、前記ペダルの位置を算出する第2算出部を更に含んでもよい。
従って、ペダリング計測装置は、ペダルの姿勢だけでなくペダルの位置をも既知とする
ことができる。
ことができる。
[適用例3]
本適用例に係るペダリング計測装置は、複数の時刻における前記ペダルの位置に基づき、前記自転車のクランクの回転中心を算出する第3算出部を更に含んでもよい。
本適用例に係るペダリング計測装置は、複数の時刻における前記ペダルの位置に基づき、前記自転車のクランクの回転中心を算出する第3算出部を更に含んでもよい。
従って、ペダリング計測装置は、クランクの運動を直接的に検出する慣性センサーを用いずに、クランクの回転中心を既知とすることができる。
[適用例4]
本適用例に係るペダリング計測装置は、前記回転中心と、前記ペダルの位置とに基づき、前記クランクの姿勢を算出する第4算出部を更に含んでもよい。
本適用例に係るペダリング計測装置は、前記回転中心と、前記ペダルの位置とに基づき、前記クランクの姿勢を算出する第4算出部を更に含んでもよい。
従って、ペダリング計測装置は、クランクの運動を直接的に検出する慣性センサーを用いずに、クランクの姿勢を既知とすることができる。
[適用例5]
本適用例に係るペダリング計測装置は、前記クランクの姿勢の時間微分に基づき、前記クランクの回転角速度を算出する第5算出部を更に含んでもよい。
本適用例に係るペダリング計測装置は、前記クランクの姿勢の時間微分に基づき、前記クランクの回転角速度を算出する第5算出部を更に含んでもよい。
従って、ペダリング計測装置は、クランクの運動を直接的に検出する慣性センサーを用いずに、クランクの回転角速度を既知とすることができる。
[適用例6]
本適用例に係るペダリング計測装置は、前記慣性センサーが出力する加速度情報、前記クランクの姿勢、及び前記ペダルの姿勢から求まる前記ペダルの向心加速度と、前記回転中心から前記慣性センサーまでの距離とに基づき、前記クランクの回転角速度を算出する第6算出部を更に含んでもよい。
本適用例に係るペダリング計測装置は、前記慣性センサーが出力する加速度情報、前記クランクの姿勢、及び前記ペダルの姿勢から求まる前記ペダルの向心加速度と、前記回転中心から前記慣性センサーまでの距離とに基づき、前記クランクの回転角速度を算出する第6算出部を更に含んでもよい。
従って、ペダリング計測装置は、クランクの運動を直接的に検出する慣性センサーを用いずに、クランクの回転角速度を既知とすることができる。
[適用例7]
本適用例に係るペダリング計測装置は、前記算出部が算出した情報の少なくとも一部をユーザーへ提示する提示部を更に含んでもよい。
本適用例に係るペダリング計測装置は、前記算出部が算出した情報の少なくとも一部をユーザーへ提示する提示部を更に含んでもよい。
従って、ペダリング計測装置は、ペダルの姿勢、ペダルの位置、クランクの回転中心、クランクの姿勢、クランクの回転角速度の少なくとも何れかをユーザーへ提示することができる。
[適用例8]
本適用例に係るペダリング計測システムは、ペダリング計測装置と、前記慣性センサーと、を含む。
本適用例に係るペダリング計測システムは、ペダリング計測装置と、前記慣性センサーと、を含む。
従って、例えばユーザーが慣性センサーをペダル又はユーザーの足へ装着しておけば、ペダリング計測システムはペダリングの解析に有効な指標(ペダルの姿勢)を取得することができる。
[適用例9]
本適用例に係るペダリング計測方法は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサー
の出力を取得する取得手順と、前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出手順と、を含む。
本適用例に係るペダリング計測方法は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサー
の出力を取得する取得手順と、前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出手順と、を含む。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、第1算出手順では、慣性センサーの出力を用いてペダルの姿勢を算出する。従って、ペダリング計測方法によれば、ペダリングの解析に有効な指標を取得することができる。
[適用例10]
本適用例に係るペダリング計測プログラムは、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得手順と、前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出手順と、をコンピューターに実行させる。
本適用例に係るペダリング計測プログラムは、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得手順と、前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出手順と、をコンピューターに実行させる。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、第1算出手順では、慣性センサーの出力を用いてペダルの姿勢を算出する。従って、コンピューターは、ペダリングの解析に有効な指標を取得することができる。
[適用例11]
本適用例に係る記録媒体は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得手順と、前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出手順と、をコンピューターに実行させるペダリング計測プログラムを記録する。
本適用例に係る記録媒体は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得手順と、前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出手順と、をコンピューターに実行させるペダリング計測プログラムを記録する。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、第1算出手順では、慣性センサーの出力を用いてペダルの姿勢を算出する。従って、コンピューターは、ペダリングの解析に有効な指標を取得することができる。
[適用例12]
本適用例に係る表示装置は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示部を含む。
本適用例に係る表示装置は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示部を含む。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、表示部は、慣性センサーの出力を用いてクランクの回転ムラとペダルの姿勢とを同一の画面へ同時に表示する。従って、本適用例の表示装置は、ペダリングの解析に有効な指標を提示することができる。
[適用例13]
本適用例に係る表示方法は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示手順を含む。
本適用例に係る表示方法は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示手順を含む。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相
関がある。そこで、表示手順では、慣性センサーの出力を用いてクランクの回転ムラとペダルの姿勢とを同一の画面へ同時に表示する。従って、本適用例の表示方法によれば、ペダリングの解析に有効な指標を提示することができる。
関がある。そこで、表示手順では、慣性センサーの出力を用いてクランクの回転ムラとペダルの姿勢とを同一の画面へ同時に表示する。従って、本適用例の表示方法によれば、ペダリングの解析に有効な指標を提示することができる。
[適用例14]
本適用例に係る表示プログラムは、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示手順をコンピューターに実行させる。
本適用例に係る表示プログラムは、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示手順をコンピューターに実行させる。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、表示手順では、慣性センサーの出力を用いてクランクの回転ムラとペダルの姿勢とを同一の画面へ同時に表示する。従って、コンピューターは、ペダリングの解析に有効な指標を提示することができる。
[適用例15]
本適用例に係る記録媒体は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示手順をコンピューターに実行させる表示プログラムを記録する。
本適用例に係る記録媒体は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示手順をコンピューターに実行させる表示プログラムを記録する。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、表示手順では、慣性センサーの出力を用いてクランクの回転ムラとペダルの姿勢とを同一の画面へ同時に表示する。従って、コンピューターは、ペダリングの解析に有効な指標を提示することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態
1−1.ペダリング解析システムの概要
図1は、第1実施形態に係るぺダリング解析システムの外観の一例を示す図である。
1−1.ペダリング解析システムの概要
図1は、第1実施形態に係るぺダリング解析システムの外観の一例を示す図である。
図1に示すとおり、ペダリング解析システム1(ぺダリング計測システムの一例)は、センサーユニット10(慣性センサーの一例)と、センサーユニット10と通信可能なペダリング解析装置20(ぺダリング計測装置の一例、表示装置の一例)とを含んで構成される。
センサーユニット10は、例えば、室内などに設置される自転車エルゴメーター(以下、単に「自転車3」と称す。)のペダルに装着される。
センサーユニット10は、互いに直交する3つの検出軸(x軸、y軸、z軸)を有しており、少なくともx軸、y軸の2方向に生じる加速度(以下、適宜「2軸加速度」と称す。)と、少なくともz軸の回りに生じる角速度(以下、適宜「1軸角速度」又は「z軸角速度」と称す。)とを計測可能である。x軸、y軸、z軸の説明については後述する。
ペダリング解析装置20は、ペダリング解析装置20の後述する表示部をユーザー2の身体の側へ向けた姿勢で自転車3のハンドルレバーなどに装着される。この場合、ユーザー2は、ペダリング解析装置20の表示部に表示されるペダリング解析結果をペダリング中に確認することができる。
なお、ペダリング解析装置20は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末により構成されてもよい。また、ペダリング解析装置20の装着先は、ユーザー2の身体(手首など)であってもよいし、ペダリング解析装置20は自転車3から離れた場所に設置されてもよい。
1−2.センサーユニットの装着例
図2は、ペダル33に対するセンサーユニット10の装着位置及び向きの一例を示す図である。
図2は、ペダル33に対するセンサーユニット10の装着位置及び向きの一例を示す図である。
ここでは、センサーユニット10の装着先が自転車3の右側(ユーザー2の右側)のペダル33である場合を想定する。クランク32の回転軸(クランク軸31)の回りのクランク32の回転方向は、自転車3の右側から見て右回りであり、クランク32のうち、クランク軸31から離れた側の端部に、ペダル33が設けられている。ペダル33とクランク32とは、クランク軸31と平行な回転軸34を介して連結されている。クランク32に対してペダル33は回転軸34の回りに回動可能である。以下、回転軸34を「ペダル軸34」と称す。
まず、ペダル33におけるセンサーユニット10の装着位置は、ペダル軸34の上又はペダル軸34の延長線上である。
また、ペダル33に対するセンサーユニット10の装着姿勢は、センサーユニット10のz軸がペダル軸34上に配置されるような姿勢であって、クランク32及びペダル33
が図2に示すような初期姿勢にあるときにセンサーユニット10のx軸がクランク32の長手方向を向く(センサーユニット10のy軸が水平となる)ような姿勢に設定されている。
が図2に示すような初期姿勢にあるときにセンサーユニット10のx軸がクランク32の長手方向を向く(センサーユニット10のy軸が水平となる)ような姿勢に設定されている。
なお、本実施形態では、図2に示すとおりペダル33が最も高い位置にあるときのクランク32の姿勢を、クランク32の初期姿勢とし、ペダル33のうちユーザー2の足裏に当接する面が水平に最も近づくときのペダル33の姿勢を、ペダル33の初期姿勢とする。
ここでは、センサーユニット10のz軸の正方向を、自転車3の右側(ユーザー2の右側)から左側へ向かう方向とし、センサーユニット10のx軸の正方向を、ペダル33からクランク軸31に向かう方向とする。
センサーユニット10が出力する角速度データ(以下、適宜「z軸角速度ω」又は「1軸角速度ω」と称す。)は、z軸回りのペダル33の角速度ωpを表し、z軸角速度ωの時間積分は、水平面を基準としたペダル33の角度θpを表す。
センサーユニット10が出力する加速度データ(以下、適宜「2軸加速度a」と称す。)には、ペダル33に加わる加速度が反映されている。但し、この2軸加速度aには、ペダル33の運動による加速度apだけでなく重力加速度gも反映されている。2軸加速度aから重力加速度gを除外した、ペダル33の運動による加速度apの時間積分(二階積分)は、ペダル33の位置xpを表す。
1−3.ユーザーの動作
図3は、ユーザー2の動作の手順を示す図である。以下、図3の各ステップを順に説明する。
図3は、ユーザー2の動作の手順を示す図である。以下、図3の各ステップを順に説明する。
ステップS1:ユーザー2は、ペダリング解析装置20を介して計測開始操作(センサーユニット10に計測を開始させるための操作)を行う。その後、ペダリング解析装置20は、センサーユニット10に計測開始コマンドを送信し、センサーユニット10は計測開始コマンドを受信して2軸加速度と1軸角速度の計測を開始する。センサーユニット10は、所定のサンプリング周期Δt(例えばΔt=1ms)で2軸加速度と1軸角速度を計測し、計測したデータを順次、ペダリング解析装置20に送信する。センサーユニット10とペダリング解析装置20との間の通信は、無線通信又は有線通信である。
ステップS2:ユーザー2は、所定時間(例えば1秒)以上、少なくともクランク32を初期姿勢(図2)にして、クランク32及びペダル33を静止させる。なお、本実施形態では、本ステップS2においてペダル33を初期姿勢にする必要は無い。
ステップS3:ユーザー2は、ペダリング解析装置20からペダリングを許可する通知(例えば音声による通知)を受けたか否かを判定し、通知を受けた場合には(S3Y)ステップS4へ移行し、受けない場合には(S3N)ステップS2へ移行する。
ステップS4:ユーザー2は、ペダリングを開始する。ペダリング解析装置20は、センサーユニット10の計測データに基づいて、ユーザー2によるペダリングの動作を解析し、解析の結果を表示する。
ステップS5:その後、ユーザー2は、所望のタイミングで自転車3のペダリングを終了する。
ステップS6:その後、ユーザー2は、ペダリング解析装置20を介して計測終了操作(センサーユニット10に計測を終了させるための操作)を行う。その後、ペダリング解析装置20は、センサーユニット10に計測終了コマンドを送信し、センサーユニット10は計測終了コマンドを受信して2軸加速度と1軸角速度の計測を終了する。
1−4.ペダリング解析システムの構成
図4は、第1実施形態におけるペダリング解析システム1の構成例を示す図である。
図4は、第1実施形態におけるペダリング解析システム1の構成例を示す図である。
ペダリング解析システム1には、前述したとおりセンサーユニット10と、ペダリング解析装置20とが備えられる。
図4に示すように、センサーユニット10は、加速度センサー12、角速度センサー14、信号処理部16、通信部18などを含んで構成されている。ただし、センサーユニット10は、適宜、これらの構成要素の一部が削除又は変更され、あるいは、他の構成要素が付加された構成であってもよい。
加速度センサー12は、互いに交差する(理想的には直交する)少なくとも2軸(x軸、y軸)方向の各々に生じる加速度を計測し、計測した2軸加速度の大きさ及び向きに応じたデジタル信号(加速度データ)を出力する。
角速度センサー14は、少なくとも1軸(ここではz軸とする。)の回りに生じる角速度を計測し、計測した角速度の大きさ及び向きに応じたデジタル信号(角速度データ)を出力する。
信号処理部16は、加速度センサー12と角速度センサー14から、それぞれ加速度データと角速度データを受け取って時刻情報を付して不図示の記憶部に記憶し、記憶した計測データ(加速度データと角速度データ)に時刻情報を付して通信用のフォーマットに合わせたパケットデータを生成し、通信部18に出力する。
加速度センサー12及び角速度センサー14の3つの検出軸は、センサーユニット10に対して定義される直交座標系(センサー座標系)の3軸(x軸、y軸、z軸)と一致するのが理想的だが、実際には取り付け角の誤差が生じる。そこで、信号処理部16は、取り付け角誤差に応じてあらかじめ算出された補正パラメーターを用いて、加速度データ及び角速度データをxyz座標系のデータに変換する処理を行う。
さらに、信号処理部16は、加速度センサー12及び角速度センサー14の温度補正処理を行ってもよい。あるいは、加速度センサー12及び角速度センサー14に温度補正の機能が組み込まれていてもよい。
なお、加速度センサー12と角速度センサー14は、アナログ信号を出力するものであってもよく、この場合は、信号処理部16が、加速度センサー12の出力信号と角速度センサー14の出力信号をそれぞれA/D変換して計測データ(加速度データと角速度データ)を生成し、これらを用いて通信用のパケットデータを生成すればよい。
通信部18は、信号処理部16から受け取ったパケットデータをペダリング解析装置20に送信する処理や、ペダリング解析装置20から計測開始コマンド等の各種の制御コマンドを受信して信号処理部16に送る処理等を行う。信号処理部16は、制御コマンドに応じた各種処理を行う。
図4に示すように、ペダリング解析装置20は、処理部21(コンピューターの一例)
、通信部22、操作部23、記憶部24、表示部25(提示部の一例、表示部の一例)、音出力部26を含んで構成されている。ただし、ペダリング解析装置20は、適宜、これらの構成要素の一部が削除又は変更され、あるいは、他の構成要素が付加された構成であってもよい。
、通信部22、操作部23、記憶部24、表示部25(提示部の一例、表示部の一例)、音出力部26を含んで構成されている。ただし、ペダリング解析装置20は、適宜、これらの構成要素の一部が削除又は変更され、あるいは、他の構成要素が付加された構成であってもよい。
通信部22は、センサーユニット10から送信されたパケットデータを受信し、処理部21に送る処理、処理部21からの制御コマンド(計測開始コマンド、計測停止コマンドを含む)をセンサーユニット10に送信する処理を行う。
操作部23は、ユーザー2の操作に応じたデータを取得し、処理部21に送る処理を行う。操作部23は、例えば、タッチパネル型ディスプレイ、ボタン、キー、マイクなどであってもよい。
記憶部24は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の各種ICメモリーやハードディスクやメモリーカードなどの記録媒体等により構成される。記憶部24は、処理部21が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムや、アプリケーション機能を実現するための各種プログラムやデータ等を記憶している。
本実施形態では、記憶部24には、処理部21によって読み出され、ペダリング解析処理(ペダリング計測方法の一例、表示方法の一例)を実行するためのペダリング解析プログラム240(ペダリング計測プログラムの一例、表示プログラムの一例)が記憶されている。ペダリング解析プログラム240は、あらかじめ不揮発性の記録媒体(コンピューターに読み取り可能な記録媒体)に記憶されたものであってもよいし、処理部21がネットワークを介して不図示のサーバーから受信して記憶部24に記憶させたものであってもよい。
また、記憶部24には、ペダリング解析データ242が記憶される。ペダリング解析データ242は、処理部21によるペダリング動作の解析結果(クランク32の角度θc、クランク32の角速度ωc、ペダル33の角度θpなどの指標)がペダリングの行われた日時(時刻t)及びユーザー2の識別情報等と共に格納される記憶領域のことである。
また、記憶部24は、処理部21の作業領域として用いられ、操作部23が取得したデータ、処理部21が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。さらに、記憶部24は、処理部21の処理により生成されたデータのうち、長期的な保存が必要なデータを記憶してもよい。
表示部25は、処理部21の処理結果を文字、グラフ、表、アニメーション、その他の画像として表示するものである。表示部25は、例えば、CRT、LCD、タッチパネル型ディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)などであってもよい。なお、1つのタッチパネル型ディスプレイで操作部23と表示部25の機能を実現するようにしてもよい。
音出力部26は、処理部21の処理結果を音声やブザー音等の音として出力するものである。音出力部26は、例えば、スピーカーやブザーなどであってもよい。
処理部21は、各種プログラムに従い、通信部22を介してセンサーユニット10に制御コマンドを送信する処理や、通信部22を介してセンサーユニット10から受信したデータに対する各種の計算処理を行う。また、処理部21は、その他の各種の制御処理を行う。
特に、本実施形態では、処理部21は、ペダリング解析プログラム240を実行する際に、適宜、データ取得部210(取得部の一例)、ペダリング解析部211、画像データ生成部212、表示処理部214、記憶処理部213、音出力処理部215、第1算出部216、第2算出部217、第3算出部218、第4算出部219、第5算出部220として機能し、ユーザー2のペダリング動作を解析する処理(ペダリング解析処理)を行う。
データ取得部210は、通信部22がセンサーユニット10から受信したパケットデータを受け取り、受け取ったパケットデータから時刻情報及び計測データを取得し、記憶処理部213に送る処理を行う。
ペダリング解析部211は、センサーユニット10が出力する計測データ(記憶部24に記憶されている計測データ)や操作部23からのデータなどを用いて、ユーザー2のペダリング運動を解析し、ペダリングが行われた時刻(日時)、ユーザー2の識別情報やペダリング動作の解析結果の情報を含むペダリング解析データ242を生成する処理を行う。
画像データ生成部212は、表示部25に表示される画像に対応する画像データを生成する処理を行う。例えば、画像データ生成部212は、ペダリング解析データの反映された画像データを生成する。
表示処理部214は、表示部25に対して各種の画像(画像データ生成部212が生成した画像データに対応する画像の他、文字や記号等も含む)を表示させる処理を行う。例えば、表示処理部214は、画像データ生成部212が生成した画像データに基づき、表示部25に各種の画面等を表示させる。また、例えば、画像データ生成部212は、ユーザー2に通知を行うための画像や文字等を表示部25に表示させてもよい。また、例えば、表示処理部214は、ユーザー2のペダリング運動中に逐次に、又はペダリング運動が終了した後、自動的に、あるいは、ユーザー2の入力操作に応じて、ペダリング解析データを示す画像、文字、記号等のテキスト情報を表示部25に表示させてもよい。あるいは、センサーユニット10に表示部を設けておいて、表示処理部214は、通信部22を介してセンサーユニット10に画像データを送信し、センサーユニット10の表示部に各種の画像や文字等を表示させてもよい。
記憶処理部213は、記憶部24に対する各種プログラムや各種データのリード/ライト処理を行う。例えば、記憶処理部213は、データ取得部210から受け取った時刻情報と計測データを対応づけて記憶部24に記憶させる処理や、ペダリング解析部211が算出した各種の情報やペダリング解析データ242等を記憶部24に記憶させる処理を行う。
音出力処理部215は、音出力部26に対して各種の音(音声やブザー音等も含む)を出力させる処理を行う。例えば、音出力処理部215は、ユーザー2に通知を行うための音を音出力部26から出力させてもよい。また、例えば、音出力処理部215は、ユーザー2のペダリング運動が終了した後、自動的に、あるいは、ユーザー2の入力操作に応じて、ペダリング解析部211による解析結果を示す音や音声を音出力部26から出力させてもよい。あるいは、センサーユニット10に音出力部を設けておいて、音出力処理部215は、通信部22を介してセンサーユニット10に各種の音データや音声データを送信し、センサーユニット10の音出力部に各種の音や音声を出力させてもよい。
なお、ペダリング解析装置20又はセンサーユニット10に振動機構を設けておいて、
当該振動機構により各種の情報を振動情報に変換してユーザー2に通知してもよい。
当該振動機構により各種の情報を振動情報に変換してユーザー2に通知してもよい。
第1算出部216は、センサーユニット10が出力したz軸角速度ω(t)(角速度情報の一例)を初期の時刻t=0から時刻tまでの期間に亘って時間積分することにより、水平面に対してペダル33が時刻tにおいて成す角度θp(t)(ペダルの姿勢の一例)を算出する(図5を参照)。なお、ここでは、姿勢(ペダルの角度θp)の演算を、1軸角速度センサー14の出力するz軸角速度ω(t)の時間積分に基づき行う例を示したが、3軸角速度センサーの出力する3軸角速度から、Direction Cosine Matrixやクオータニオンといった行列を用いて姿勢の積分をすることにより姿勢(ペダルの角度θp)の演算を行ってもよい。
第2算出部217は、時刻tにおけるペダル33の角度θp(t)に基づき、時刻tにおけるセンサーユニット10から見た重力加速度g(t)の方向を特定する。
第2算出部217は、時刻tにおいてセンサーユニット10が出力した2軸加速度a(t)(加速度情報の一例)から、時刻tにおける重力加速度g(t)を差し引くことにより、時刻tにおけるペダル33の運動による加速度ap(t)を算出し、初期の時刻t=0から時刻tまでの期間に亘って加速度ap(t)を時間積分することにより、時刻tにおけるペダル33の位置xp(t)を算出する(図6を参照)。
第3算出部218は、第1算出部216が算出した複数のペダル33の位置xp(0),xp(Δt),xp(2Δt),・・・,xp(t)(複数の時刻におけるペダルの位置の一例)に基づき、クランク32の回転中心位置x0(回転中心の一例)を算出する(図6を参照)。回転中心位置x0は、クランク軸31の存在する位置に相当する。例えば、第3算出部218は、複数の位置xp(0),xp(Δt),xp(2Δt),・・・,xp(t)のうち、距離の最も離れた2つの位置の中点を、回転中心位置x0として算出してもよいし、複数の位置xp(0),xp(Δt),xp(2Δt),・・・,xp(t)を関数フィッティングして得られる円の中心を、回転中心位置x0として算出してもよい。
なお、クランク軸31からセンサーユニット10までの距離(回転半径)rの値が記憶部24に予め記憶されている場合、第3算出部218は、当該回転半径rの値を回転中心位置x0の算出に用いてもよい。記憶部24に予め記憶された回転半径rの値とは、例えばユーザー2が予め計測して操作部23を介してペダリング解析装置20へ入力したものであって、処理部21が記憶部24へ記憶させたものである。
第4算出部219は、クランク32の回転中心位置x0と、時刻tにおけるペダル33の位置xp(t)とに基づき、クランク軸31の回りの時刻tにおけるクランク32の回転角度θc(t)(クランクの姿勢の一例)を算出する(図7を参照)。例えば、第4算出部219は、回転中心位置x0と位置xp(t)とを結ぶ第1の線分と、回転中心位置x0と位置xp(0)とを結ぶ第2の線分とが成す角度を、角度θc(t)として算出する。
第5算出部220は、時刻tにおけるクランク32の回転角度θc(t)を時間微分することにより、クランク軸31回りの時刻tにおけるクランク32の回転角速度ωc(t)を算出する。例えば、第5算出部220は、時刻tにおける回転角度θc(t)と、時刻(t−Δt)における回転角度θc(t−Δt)とを、ωc(t)=(θc(t)−θc(t−Δt))/Δtの式へ当てはめることにより、回転角速度ωc(t)を算出する。
1−5.ペダリング解析データの表示画面
図8は、表示部25に表示される画面の一例を示す図である。
図8は、表示部25に表示される画面の一例を示す図である。
画面500は、画像510と、画像520と、画像530と、画像550とを含んでいる。画像510は、座標系を示す。画像510は、原点511を中心とする円状の領域である。画像510は、円周方向の位置によって回転角度を示し、原点511からの距離によって値の大きさを示す。この座標系は、極座標系と呼ぶこともできる。上下方向の軸の上端及び下端は、クランク32の角度θcの0度及び180度に対応し、左右方向の軸の右端及び左端は、クランク32の角度θcの90度及び270度に対応している。画像510の示す座標面上には、角度θcにおける角速度ωc(θc)を示す画像520と、角度θcにおける角速度ωc(θc)の平均を示す画像530がプロットされる。図8では、画像510の周囲に30度刻みで角度θcの目盛りが付与されている。図8では、クランク32の2回転分に相当する2つの画像520が表示されているが、1回転分の画像520又は3回転以上分の画像520が表示されてもよい。
つまり、画像520の周方向の分布は、クランク32の角度による角速度ムラ(クランク32の回転ムラの一例)を視覚的に表している。また、画像520の径方向の分布は、クランク32が複数回転したときにおけるクランク32の角度ごとの角速度ムラ(クランク32の回転ムラの一例)を視覚的に表している。また、画像530は、クランク32が複数回転したときにおけるクランク32の角度ごとの角速度ムラ(クランク32の回転ムラの一例)の中心を視覚的に表している。
なお、図8では、指標として主に角度θcを含むペダリング解析データを表示する例を示したが、角速度ωc(θc)、角加速度ωc’(θc)などを含むペダリング解析データを同様に表示してもよい。因みに、クランク32の角度による角加速度ムラも、クランク32の回転ムラを表す指標の1つである。
ここで、画像550は、クランク32の角度θcにおけるペダル33の角度θpを短冊状マークで表したものである。以下、画像550を「短冊状マーク550」と称す。
表示画面の下縁(極座標系の90度線及び270度線と平行な縁)に対する短冊状マーク550の長手方向の配置角度は、水平面に対するペダル33の角度θpを表しており、極座標系の周方向における短冊状マーク550の配置位置は、クランク32の角度θpを表している。つまり、短冊状マーク550は、クランク32の角度ごとのペダル33の姿勢を視覚的に表している。
なお、短冊状マーク550によって表示されるペダル33の角度θpは、クランク32の1回転分の角度θpの値であってもよいし、クランク32の2回転以上分の角度θpの平均値であってもよい。
因みに、図8において、短冊状マーク550を透過型マークとしたのは、角度θcの目盛りを表す数値イメージ(「0°」、「30°」、「60°」、・・・など)に短冊状マーク550が重複しても目盛りを目視できるようにするためである。よって、数値イメージと短冊状マーク550とが空間的に分離されている場合は、短冊状マーク550を非透過型マークとしてもよい。
また、図8では、ペダル33の角度θpを表すために、短冊状マーク550を用いたが、短冊状マーク550の代わりに、他のイメージを用いてもよい。例えば、ペダル33の断面イメージを用いてもよいし、ペダル33の表面を表すライン状マークを用いてもよいし、足のイメージ(例えば足首からつま先までのイメージ)を用いてもよいし、シューズ
のイメージを用いてもよい。
のイメージを用いてもよい。
図9は、表示部25に表示される画面の別の例を示す図である。図9に示す例では、図8に示す例において、更に、ペダル33の角度θp(θc)のブレが特に大きいような角度θcの範囲に、部分円弧状のマーク551を表示することで、当該範囲を強調している。
ここで、角度θp(θc)のブレが特に大きい角度θcの範囲とは、例えば、角度θcに対する角度θpの変化率が閾値より大きい範囲のことである。
また、図8、図9では、ペダル33の角度θp(θc)を他の指標と同一の表示画面に表示させる例を示したが、ペダル33の角度θp(θc)を他の指標とは別の表示画面に表示してもよいし、ペダル33の角度θp(θc)と同じ表示画面に表示すべき指標をユーザー2に予め指定させてもよい。ユーザー2による指定内容は、例えば操作部23を介してペダリング解析装置20へ入力される。
1−6.ペダリング解析データの生成処理
ペダリング解析部211は、クランク32の角度θc、ペダル33の角度θp、クランク32の角速度ωc、クランク32の角加速度ωc’などの指標を含むペダリング解析データを以下のとおり生成し、画像データ生成部212及び表示処理部214を介して前述した画面500へ逐次に反映させる。
ペダリング解析部211は、クランク32の角度θc、ペダル33の角度θp、クランク32の角速度ωc、クランク32の角加速度ωc’などの指標を含むペダリング解析データを以下のとおり生成し、画像データ生成部212及び表示処理部214を介して前述した画面500へ逐次に反映させる。
ペダリング解析部211は、各時刻tにおけるクランク32の角速度ωc(t)と、各時刻tにおけるクランク32の角度θc(t)とに基づき、クランク32が各角度θcにあるときにおけるクランク32の角速度ωc(θc)を算出する。また、ペダリング解析部211は、各角度θcにおける角速度ωc(θc)を角度微分することにより、角加速度ωc’(θc)を算出する。
ペダリング解析部211は、各時刻tにおけるペダル33の角度θp(t)と、各時刻tにおけるクランク32の角度θc(t)とに基づき、クランク32が各角度θcにあるときにおけるペダル33の角度θp(θc)を算出する。
ペダリング解析部211は、角度θcごとの角速度ωc(θc)、角度θcごとの角加速度ωc’(θc)のオフセット目標値を算出する。
ペダリング解析部211は、例えば、直近1分間などの所定期間内の各角度θcにおける角速度ωc(θc)の中から最低値を選択し、これを角速度ωc(θc)のオフセット目標値とする。
また、ペダリング解析部211は、例えば、直近1分間などの所定期間内の各角度θcにおける角加速度ωc’(θc)の中から最低値を選択し、これを角加速度ωc’(θc)のオフセット目標値とする。
なお、オフセット目標値は、最低値に限られず、例えば、所定期間の平均値、設定された閾値、などの値であってもよい。当該閾値は、例えば、操作部23を介してユーザー2から指定されたものであってもよい。
そして、ペダリング解析部211は、1回転ごとに角速度ωc(θc)を取得し、オフセット目標値を減算する。それから、ペダリング解析部211は、オフセット目標値を減算した角速度ωc(θc)を、座標面上の対応する位置にプロットすることにより、各回
転の画像520を生成する。
転の画像520を生成する。
また、ペダリング解析部211は、角度θcごとの平均角速度ωAVE(θc)を取得し、オフセット目標値を減算する。それから、ペダリング解析部211は、オフセット目標値を減算した平均角速度ωAVE(θc)を、座標面上の対応する位置にプロットすることにより、画像530を生成する。原点511の値は、角速度のオフセット目標値に対応する。
1−7.ペダリング解析処理のフロー
図10は、ペダリング解析処理(ペダリング計測方法の一例)の手順の一例を示すフローチャート図である。処理部21は、記憶部24に記憶されているペダリング解析プログラム240を実行することにより、例えば、図10のフローチャートの手順でペダリング解析処理を実行する。以下、図10のフローチャートについて説明する。
図10は、ペダリング解析処理(ペダリング計測方法の一例)の手順の一例を示すフローチャート図である。処理部21は、記憶部24に記憶されているペダリング解析プログラム240を実行することにより、例えば、図10のフローチャートの手順でペダリング解析処理を実行する。以下、図10のフローチャートについて説明する。
ステップS10:処理部21は、ユーザー2による計測開始操作が行われるまで待機し(S10のN)、計測開始操作が行われると(S10のY)、ステップS12へ移行する。
ステップS12:処理部21は、センサーユニット10に計測開始コマンドを送信し、センサーユニット10から計測データの取得を開始する。
ステップS14:処理部21は、センサーユニット10から取得した計測データに含まれる2軸加速度を用いてペダル33及びクランク32が静止状態にあるか否かを判定し、静止状態にあることを検出すると(S14のY)ステップS16へ移行し、そうでない場合は待機する(S14のN)。
なお、ステップS14における判定は、次のとおり行われる。すなわち、処理部21は、加速度センサー12の出力する2軸加速度の合成値n0(t)と重力加速度Gとの差の大きさを算出する。処理部21は、差の大きさが所定の閾値以下であるか否かを判定し、閾値以下である場合はペダル33及びクランク32が静止状態にあると判定し、そうでない場合はペダル33又はクランク32が静止状態にないと判定する。
ステップS16:処理部21は、時刻t=0とし、ペダル33の速度vp(0)、ペダル33の位置xp(0)、ペダル33の角度θp(0)、クランク32の角度θc(0)の値を初期設定する。ここでは、ペダル33の速度vp(0)、ペダル33の位置xp(0)、クランク32の角度θc(0)は、それぞれゼロに設定されるものとする。また、本ステップS16における処理部21は、例えば、クランク32及びペダル33が静止しているときにセンサーユニット10が出力した2軸加速度a(0)に基づきセンサーユニット10から見た重力加速度g(0)の方向を特定し、当該方向に基づき水平面に対するペダル33の角度θpの値を算出し、当該値をペダル33の初期の角度θp(0)の値とする。
ステップS18:処理部21は、ユーザー2にペダリング開始の許可を通知する。処理部21は、例えば、所定の音を出力し、あるいは、センサーユニット10にLEDを設けておいて当該LEDを点灯させる等して、ユーザー2にペダリング開始の許可を通知し、ユーザー2は、この通知を確認した後にペダリング動作を開始する。
ステップS20:処理部21は、ステップS16の実行タイミングから計測データのサンプリング周期Δtの分だけ待機すると、時刻tをΔtだけインクリメントし、次のステップS22へ移行する。なお、本ステップS220が次に実行されるまでの時間間隔も、
サンプリング周期Δtと同じに設定される。よって、本ステップS20から後述するステップS26までの一連の処理は、サンプリング周期Δtで繰り返される。
サンプリング周期Δtと同じに設定される。よって、本ステップS20から後述するステップS26までの一連の処理は、サンプリング周期Δtで繰り返される。
ステップS22:処理部21は、クランク・ペダルに関する指標の算出処理を実行する。クランク・ペダルに関する指標の算出処理のフローについては後述する。
ステップS24:処理部21は、ステップS22で算出したクランク32の角度θc、ペダル33の角度θp、クランク32の角速度ωcに基づきペダリング解析データを生成し、生成したペダリング解析データを、表示部25における表示画面に対して反映させる。
ステップS26:処理部21は、ユーザー2による計測終了操作が行われたか否かを判定し、行われた場合は(S26のY)フローを終了し、行われない場合は(S26のN)、ステップS20へ移行する。
なお、図10のフローチャートにおいて、可能な範囲で各工程の順番を適宜変えてもよいし、一部の工程を削除あるいは変更してもよいし、他の工程を追加してもよい。
1−8.クランク・ペダルに関する指標の算出処理のフロー
図11は、クランク・ペダルに関する指標の算出処理の手順の一例を示すフローチャート図である。処理部21は、記憶部24に記憶されているペダリング解析プログラム240を実行することにより、例えば、図11のフローチャートの手順でクランク・ペダルに関する指標の算出処理を実行する。以下、図11のフローチャートについて説明する。
図11は、クランク・ペダルに関する指標の算出処理の手順の一例を示すフローチャート図である。処理部21は、記憶部24に記憶されているペダリング解析プログラム240を実行することにより、例えば、図11のフローチャートの手順でクランク・ペダルに関する指標の算出処理を実行する。以下、図11のフローチャートについて説明する。
ステップS221(第1算出手順の一例):処理部21は、z軸角速度ω(t)の時間積分に基づき水平面に対するペダル33の角度θp(t)を算出する。
ステップS222:処理部21は、ペダルの角度θp(t)に基づきセンサーユニット10から見た重力加速度g(t)の方向を特定する。
ステップS223:処理部21は、2軸加速度a(t)から重力加速度g(t)を差し引き、ペダル33の運動による加速度ap(t)を算出し、加速度ap(t)の時間積分に基づきペダルの位置xp(t)を算出する。
ステップS224:処理部21は、クランク32の回転中心位置x0が算出済みであるか否かを判定し、算出済みである場合(S224のY)にはステップS227へ移行し、算出済みでない場合(S224のN)にはステップS225へ移行する。
ステップS225:処理部21は、算出済みのペダル33の位置xp(t)の個数が十分な個数(所定の閾値)に達しているか否かを判定し、達している場合(S225のY)にはステップS226へ移行し、達していない場合(S225のN)にはフローを終了する。
ステップS226:処理部21は、複数のペダル33の位置xp(t)に基づきクランク32の回転中心位置x0を算出する。
ステップS227:処理部21は、クランク32の回転中心位置x0とペダル33の位置xp(t)とに基づきクランク32の角度θc(t)を算出する。
ステップS228:処理部21は、クランク32の角度θc(t)の時間微分によりク
ランク32の回転の角速度ωc(t)を算出し、フローを終了する。
2.第2実施形態
以下、第2実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態との相違点を主に説明し、第1実施形態における要素と同一の要素には同一の符号を付して示す。
ランク32の回転の角速度ωc(t)を算出し、フローを終了する。
2.第2実施形態
以下、第2実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態との相違点を主に説明し、第1実施形態における要素と同一の要素には同一の符号を付して示す。
2−1.ペダリング解析システムの構成例
図12は、第2実施形態におけるペダリング解析システム1’(ペダリング計測システムの一例)の構成例を示す図である。図12に示すとおり本実施形態のペダリング解析システム1’は、第1実施形態のペダリング解析システム1において、ペダリング解析装置20の代わりにペダリング解析装置20’(ペダリング計測装置の一例、表示装置の一例)を備えたものである。また、本実施形態のペダリング解析装置20’は、第1実施形態のペダリング解析装置20において、第5算出部220の代わりに第6算出部221を備えたものである。
図12は、第2実施形態におけるペダリング解析システム1’(ペダリング計測システムの一例)の構成例を示す図である。図12に示すとおり本実施形態のペダリング解析システム1’は、第1実施形態のペダリング解析システム1において、ペダリング解析装置20の代わりにペダリング解析装置20’(ペダリング計測装置の一例、表示装置の一例)を備えたものである。また、本実施形態のペダリング解析装置20’は、第1実施形態のペダリング解析装置20において、第5算出部220の代わりに第6算出部221を備えたものである。
第6算出部221の算出対象は、第5算出部220の算出対象と同様、クランク32の角速度ωc(t)である。但し、第6算出部221による角速度ωc(t)の算出手順は第5算出部220による角速度ωc(t)の算出手順とは異なる。第6算出部221の動作は、以下のとおりである。
第6算出部221は、時刻tにおけるクランク32の角度θc(t)及びペダル33の角度θp(t)に基づき時刻tにおいてペダル33に加わる向心加速度a0(t)の方向を特定し(図7参照)、時刻tにおけるペダル33の加速度ap(t)及び当該方向に基づき時刻tにおける向心加速度a0(t)の大きさ|a0(t)|を算出する。
そして、第6算出部221は、向心加速度a0(t)の大きさ|a0(t)|と回転半径rとをωc(t)=√(|a0(t)|/r)の式へ当てはめることにより、時刻tにおけるクランク32の回転角速度ωc(t)を算出する。
ここで、第6算出部221は、第1算出部216(第1実施形態で説明済み)が算出した複数の位置xp(0),xp(Δt),xp(2Δt),・・・,xp(t)のうち、距離の最も離れた2つの位置の距離の1/2倍を回転半径rの値として用いてもよい。或いは、第6算出部221は、複数の位置xp(0),xp(Δt),xp(2Δt),・・・,xp(t)を関数フィッティングして得られる円の半径を、回転半径rの値として用いてもよい。或いは、第6算出部221は、記憶部24に予め記憶された回転半径rの値を用いてもよい。なお、記憶部24に予め記憶された回転半径rの値とは、例えばユーザー2が予め計測して記憶部24へ記憶させたものである。
2−2.クランク・ペダルに関する指標の算出処理のフロー
図13は、クランク・ペダルに関する指標の算出処理の手順の一例を示すフローチャート図である。処理部21は、記憶部24に記憶されているペダリング解析プログラム240を実行することにより、例えば、図13のフローチャートの手順でクランク・ペダルに関する指標の算出処理を実行する。
図13は、クランク・ペダルに関する指標の算出処理の手順の一例を示すフローチャート図である。処理部21は、記憶部24に記憶されているペダリング解析プログラム240を実行することにより、例えば、図13のフローチャートの手順でクランク・ペダルに関する指標の算出処理を実行する。
図13に示すとおり、本実施形態におけるクランク・ペダルに関する指標の算出処理では、第1実施形態におけるクランク・ペダルに関する指標の算出処理(図11)において、ステップS228の代わりにステップS228’を実行するものである。
ステップS228’:処理部21は、クランク32の角度θc(t)、ペダル33の角度θp(t)、及び2軸加速度a(t)から求まる向心加速度a0(t)の大きさ|a0
(t)|と、回転半径rとに基づき、クランク32の角速度ωc(t)を算出し、フローを終了する。なお、ステップS228’における処理部21の動作は、第6算出部221としての処理部21の動作である。
(t)|と、回転半径rとに基づき、クランク32の角速度ωc(t)を算出し、フローを終了する。なお、ステップS228’における処理部21の動作は、第6算出部221としての処理部21の動作である。
3.第3実施形態
以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態又は第2実施形態の変形例である。第1実施形態に対する変形点と第2実施形態に対する変形点は同じであるので、ここでは、第1実施形態の変形例としての第3実施形態を説明する。第2実施形態の変形例としての第3実施形態の説明は省略する。また、ここでは、第1実施形態における要素と同一の要素には同一の符号を付して示す。
以下、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態又は第2実施形態の変形例である。第1実施形態に対する変形点と第2実施形態に対する変形点は同じであるので、ここでは、第1実施形態の変形例としての第3実施形態を説明する。第2実施形態の変形例としての第3実施形態の説明は省略する。また、ここでは、第1実施形態における要素と同一の要素には同一の符号を付して示す。
3−1.センサーユニット10の装着例
図14は、第3実施形態におけるセンサーユニット10’(慣性センサーの一例)の装着例を示す図である。
図14は、第3実施形態におけるセンサーユニット10’(慣性センサーの一例)の装着例を示す図である。
図14に示すとおり、本実施形態では、センサーユニット10’の装着先を、自転車3のペダル33ではなくユーザー2の足の甲(シューズのアッパー)とする。
まず、ユーザー2の足におけるセンサーユニット10’の装着位置は、例えば、クランク32を長手方向に延長させた位置の近傍である。
また、ユーザー2の足に対するセンサーユニット10’の装着姿勢は、例えば、センサーユニット10’のz軸がペダル軸34と平行になるような姿勢であって、クランク32及びペダル33が図2に示すような初期姿勢にあるときにセンサーユニット10’のx軸がクランク32の長手方向を向く(センサーユニット10’のy軸が水平となる)ような姿勢に設定されている。
また、本実施形態では、ユーザー2の足首のロール方向の角度θRと、ユーザー2の足首のヨー方向の角度θYと、ユーザー2の足首のピッチ方向の角度θPとをそれぞれ計測するために、センサーユニット10’の角速度の検出軸(つまり角速度センサー14の検出軸)は、z方向だけでなく、y方向及びx方向にも設けられている。つまり、本実施形態のセンサーユニット10’は、第1実施形態のセンサーユニット10において、1軸の角速度センサー14の代わりに3軸の角速度センサー(不図示)が備えられたものである。ここでは、角速度センサー14の3つの検出軸を、第1実施形態で説明したx軸、y軸、z軸の3軸とする。
したがって、センサーユニット10’が出力するx軸角速度は、ユーザー2の足首のヨー方向の角速度ωYを表し、センサーユニット10’が出力するy軸角速度は、ユーザー2の足首のロール方向の角速度ωRを表し、センサーユニット10’が出力するz軸角速度は、ユーザー2の足首のピッチ方向の角速度ωPを表す(図15を参照)。
また、x軸角速度の時間積分は、水平面を基準としたユーザー2の足首のヨー方向の角度θYを表し、y軸角速度の時間積分は、水平面を基準としたユーザー2の足首のロール方向の角度θRを表し、z軸角速度の時間積分は、水平面を基準としたユーザー2の足首のピッチ方向の角度θPを表す(なお、本実施形態における足首のピッチ方向の角度θPは、第1実施形態におけるペダル33の角度θpに相当する。)。
また、センサーユニット10’が出力する2軸加速度には、第1実施形態と同様、ペダル33に加わる加速度が反映されている。この2軸加速度には、ペダル33の運動による加速度apだけでなく重力加速度gも反映されている。2軸加速度から重力加速度gを除
外した残りの加速度apの時間積分は、センサーユニット10’の位置を表す。また、センサーユニット10’の位置は、ペダル33の位置xpを間接的に表す。
外した残りの加速度apの時間積分は、センサーユニット10’の位置を表す。また、センサーユニット10’の位置は、ペダル33の位置xpを間接的に表す。
なお、本実施形態のシステム1では、ペダル33からセンサーユニット10’までの距離r’をユーザー2が予め計測し、操作部23を介してペダリング解析装置20へ入力したと仮定する。また、ペダリング解析装置20の処理部21は、入力された距離r’を記憶部24へ記憶させたと仮定する。この場合、本実施形態の処理部21は、記憶部24に記憶された距離r’を用いることで、センサーユニット10’の位置とペダル33の位置xpとのずれを適宜に補償(補正)したり、或いは、センサーユニット10’の位置をペダル33の位置xpへ変換したりすることができる。
3−2.システムの構成及び動作
本実施形態におけるシステム1の構成及び動作は、第1実施形態におけるシステム1の構成及び動作と基本的に同じである。つまり、本実施形態のペダリング解析装置20は、クランク32の角度θc、クランク32の角速度ωc、水平面を基準としたペダル33の角度θpなどの指標を、第1実施形態のペダリング解析装置20と同様の手順で算出して表示する。
本実施形態におけるシステム1の構成及び動作は、第1実施形態におけるシステム1の構成及び動作と基本的に同じである。つまり、本実施形態のペダリング解析装置20は、クランク32の角度θc、クランク32の角速度ωc、水平面を基準としたペダル33の角度θpなどの指標を、第1実施形態のペダリング解析装置20と同様の手順で算出して表示する。
但し、本実施形態のシステム1では、センサーユニット10’の装着先をユーザー2の足の甲とし、かつ、角速度センサー14の検出軸を増設したので、本実施形態におけるペダリング解析装置20の処理部21は、ステップS221(図11参照)において、ユーザー2の足首のロール方向の角度θR(t)と、ヨー方向の角度θY(t)と、ピッチ方向の角度θP(t)とをそれぞれ算出する。
このうち、時刻tにおけるピッチ方向の角度θP(t)については、第1実施形態において、センサーユニット10が出力したz軸角速度ω(t)等からペダル33の角度θp(t)を算出したのと同様、センサーユニット10’が出力したz軸角速度ω(t)に基づき算出することができる。
一方、時刻tにおけるロール方向の角度θR(t)については、例えば、センサーユニット10’が出力したy軸角速度を、初期の時刻t=0から時刻tまでの期間に亘って時間積分することにより算出することができる(初期の時刻t=0におけるロール方向の角度θR(0)は、例えばゼロに設定される。)。
また、時刻tにおけるヨー方向の角度θY(t)については、例えば、センサーユニット10’が出力したx軸角速度を、初期の時刻t=0から時刻tまでの期間に亘って時間積分することにより算出することができる(初期の時刻t=0におけるヨー方向の角度θY(0)は、例えばゼロに設定される。)。
そして、本実施形態におけるペダリング解析装置20の処理部21は、ロール方向の角度θR、ヨー方向の角度θY、ピッチ方向の角度θPを、第1実施形態のペダリング解析装置20の処理部21がペダル33の角度θpを表示したのと同様、例えば短冊状マーク550を用いて表示部25へ表示する(図8、図9を参照)。
但し、ロール方向の角度θRと、ヨー方向の角度θYと、ピッチ方向の角度θPは、それぞれ異なる方向から見た足の角度であるので、本実施形態の処理部21は、ロール方向の角度θRと、ヨー方向の角度θYと、ピッチ方向の角度θPとを、例えば異なるタイミングで表示部25へ表示させてもよい。
その場合、例えば、本実施形態の処理部21は、ユーザー2による視点切り替えの指示
に応じて、ロール方向の角度θRと、ヨー方向の角度θYと、ピッチ方向の角度θPとの間で、表示対象となる指標を切り替えてもよい。なお、ユーザー2による視点切り替えの指示は、操作部23を介してユーザー2からペダリング解析装置20へ入力される。
に応じて、ロール方向の角度θRと、ヨー方向の角度θYと、ピッチ方向の角度θPとの間で、表示対象となる指標を切り替えてもよい。なお、ユーザー2による視点切り替えの指示は、操作部23を介してユーザー2からペダリング解析装置20へ入力される。
4.実施形態の補足
なお、上述した第1実施形態又は第2実施形態において、ペダル33に対するセンサーユニット10の装着姿勢は、上述したものに限定されることはない。当該装着姿勢が予め既知となってさえいれば、センサーユニット10の出力から前述した各指標をペダリング解析装置20又は20’が算出することは可能である。
なお、上述した第1実施形態又は第2実施形態において、ペダル33に対するセンサーユニット10の装着姿勢は、上述したものに限定されることはない。当該装着姿勢が予め既知となってさえいれば、センサーユニット10の出力から前述した各指標をペダリング解析装置20又は20’が算出することは可能である。
同様に、上述した第3実施形態において、ユーザー2の足に対するセンサーユニット10’の装着姿勢は、上述したものに限定されることはない。当該装着姿勢が予め既知となってさえいれば、センサーユニット10’の出力から前述した各指標をペダリング解析装置20が算出することは可能である。
また、上述した第1実施形態又は第2実施形態では、角速度センサー14の検出軸の数を1とし、加速度センサー12の検出軸の数を2としたが、角速度センサー14の検出軸の数は、2以上に増設されてもよいし、加速度センサー12の検出軸の数は、3に増設されてもよい。
また、上述した第3実施形態では、加速度センサー12の検出軸の数を2としたが、加速度センサー12の検出軸の数は、3に増設されてもよい。その場合、例えば処理部21は、初期の時刻t=0におけるロール方向の角度θR(0)を加速度センサー12の出力に基づき計測することも可能である。
また、上述した実施形態では、センサーユニットの装着先を右足側としたが、右足側と左足側との双方としてもよい。その場合、処理部21は、左足と右足との間のペダリングのばらつき(指標ごとのばらつき)を計測して表示部25へ表示させてもよい。
また、センサーユニットの装着先を右足側と左足側との双方とした場合、少なくともクランク32の角度θc、クランク32の角速度ωc、クランク32の角加速度ωc’は、左足側と右足側との間で共通となるはずである。そこで、処理部21は、右足側と左足側との一方における指標の一部の計測を省略してもよいし、個別に計測された右足側の指標(θc、ωc、ωc’の少なくとも何れか)と左足側の指標(θc、ωc、ωc’の少なくとも何れか)とを平均化することで、指標に含まれる計測誤差を抑制してもよい。
5.実施形態の作用効果
(1)上述した実施形態に係るペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得部(データ取得部210)と、前記慣性センサーの出力する角速度情報(z軸角速度ω(t))を用いて前記ペダルの姿勢(角度θp(t))を算出する第1算出部と、を含む。
(1)上述した実施形態に係るペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得部(データ取得部210)と、前記慣性センサーの出力する角速度情報(z軸角速度ω(t))を用いて前記ペダルの姿勢(角度θp(t))を算出する第1算出部と、を含む。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、第1算出部は、慣性センサーの出力を用いてペダルの姿勢(角度θp(t))を算出する。従って、ペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)は、ペダリングの解析に有効な指標を取得することができる。なお、慣性センサーの装着先(固定先)は、例えば、自転車のペダル、ユーザーの足などである。
(2)上述した実施形態に係るペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)
は、前記ペダルの姿勢(角度θp(t))と、前記慣性センサーの出力する加速度情報(2軸加速度a(t))とに基づき、前記ペダルの位置(位置xp(t))を算出する第2算出部を更に含む。
は、前記ペダルの姿勢(角度θp(t))と、前記慣性センサーの出力する加速度情報(2軸加速度a(t))とに基づき、前記ペダルの位置(位置xp(t))を算出する第2算出部を更に含む。
従って、ペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)は、ペダルの姿勢だけでなくペダルの位置をも既知とすることができる。
(3)上述した実施形態に係るペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)は、複数の時刻における前記ペダルの位置(位置xp(Δt),xp(2Δt),・・・,xp(2t))に基づき、前記自転車のクランクの回転中心(回転中心位置x0)を算出する第3算出部を更に含む。
従って、ペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)は、クランクの運動を直接的に検出する慣性センサーを用いずに、クランクの回転中心を既知とすることができる。
(4)上述した実施形態に係るペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)は、前記回転中心(回転中心位置x0)と、前記ペダルの位置(位置xp(t))とに基づき、前記クランクの姿勢(角度θc(t))を算出する第4算出部を更に含む。
従って、ペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)は、クランクの運動を直接的に検出する慣性センサーを用いずに、クランクの姿勢を既知とすることができる。
(5)上述した実施形態に係るペダリング計測装置(ペダリング解析装置20)は、前記クランクの姿勢(角度θc(t))の時間微分に基づき、前記クランクの回転角速度(角速度ωc(t))を算出する第5算出部を更に含む。
従って、ペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)は、クランクの運動を直接的に検出する慣性センサーを用いずに、クランクの回転角速度を既知とすることができる。
(6)上述した実施形態に係るペダリング計測装置(ペダリング解析装置20’)は、前記慣性センサーが出力する加速度情報(2軸加速度a(t))、前記クランクの姿勢(角度θc(t))、及び前記ペダルの姿勢(角度θp(t))から求まる前記ペダルの向心加速度(向心加速度a0(t))と、前記回転中心から前記慣性センサーまでの距離(回転半径r)とに基づき、前記クランクの回転角速度(角速度ωc(t))を算出する第6算出部を更に含む。
従って、ペダリング計測装置(ペダリング解析装置20’)は、クランクの運動を直接的に検出する慣性センサーを用いずに、クランクの回転角速度を既知とすることができる。
(7)上述した実施形態に係るペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)は、前記算出部が算出した情報の少なくとも一部をユーザーへ提示する提示部(表示部25)を更に含む。
従って、ペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)は、ペダルの姿勢、ペダルの位置、クランクの回転中心、クランクの姿勢、クランクの回転角速度の少なくとも何れかをユーザーへ提示することができる。
(8)上述した実施形態に係るペダリング計測システム(ペダリング解析システム1、1’)は、ペダリング計測装置(ペダリング解析装置20、20’)と、前記慣性センサー(センサーユニット10、10’)と、を含む。
従って、例えばユーザーが慣性センサーをペダル又はユーザーの足へ装着しておけば、ペダリング計測システム(ペダリング解析システム1、1’)はペダリングの解析に有効な指標(ペダルの姿勢)を取得することができる。
(9)上述した実施形態に係るペダリング計測方法(ペダリング解析処理)は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得手順(S12)と、前記慣性センサーの出力する角速度情報(z軸角速度ω(t))を用いて前記ペダルの姿勢(角度θp(t))を算出する第1算出手順(S221)と、を含む。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、第1算出手順では、慣性センサーの出力を用いてペダルの姿勢(角度θp(t))を算出する。従って、ペダリング計測方法(ペダリング解析装置20、20’)によれば、ペダリングの解析に有効な指標を取得することができる。
(10)上述した実施形態に係るペダリング計測プログラム(ペダリング解析プログラム)は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得手順(S12)と、前記慣性センサーの出力する角速度情報(z軸角速度ω(t))を用いて前記ペダルの姿勢(角度θp(t))を算出する第1算出手順(S221)と、をコンピューター(処理部21)に実行させる。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、第1算出手順では、慣性センサーの出力を用いてペダルの姿勢(角度θp(t))を算出する。従って、コンピューター(処理部21)は、ペダリングの解析に有効な指標を取得することができる。
(11)上述した実施形態に係る記録媒体は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得手順(S12)と、前記慣性センサーの出力する角速度情報(z軸角速度ω(t))を用いて前記ペダルの姿勢(角度θp(t))を算出する第1算出手順(S221)と、をコンピューター(処理部21)に実行させるペダリング計測プログラム(ペダリング解析プログラム)を記録する。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、第1算出手順では、慣性センサーの出力を用いてペダルの姿勢(角度θp(t))を算出する。従って、コンピューター(処理部21)は、ペダリングの解析に有効な指標を取得することができる。
(12)上述した実施形態に係る表示装置(ペダリング解析装置20、20’)は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報(z軸角速度ω(t))を用いて、前記自転車のペダルの姿勢(角度θp(t))を示す情報(短冊状マーク550)を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報(画像520、530)と同一の画面へ同時に表示する表示部(表示部25)を含む。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、表示部は、慣性センサーの出力を用いてクランクの回転ムラとペダルの姿勢とを同一の画面へ同時に表示する。従って、本実施形態の表示装置は、ペダリングの解析に有効な指標を提示することができる。
(13)上述した実施形態に係る表示方法(ペダリング解析処理)は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報(z軸角速度ω(t))を用いて、前記自転車のペダルの姿勢(角度θp(t))を示す情報(短冊状マーク550)を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報(画像520、530)と同一の画面へ同時に表示する表示手順(S24)を含む。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、表示手順(S24)では、慣性センサーの出力を用いてクランクの回転ムラとペダルの姿勢とを同一の画面へ同時に表示する。従って、本実施形態の表示方法によれば、ペダリングの解析に有効な指標を提示することができる。
(14)上述した実施形態に係る表示プログラム(ペダリング解析プログラム)は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報(z軸角速度ω(t))を用いて、前記自転車のペダルの姿勢(角度θp(t))を示す情報(短冊状マーク550)を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報(画像520、530)と同一の画面へ同時に表示する表示手順(S24)をコンピューター(処理部21)に実行させる。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、表示手順(S24)では、慣性センサーの出力を用いてクランクの回転ムラとペダルの姿勢とを同一の画面へ同時に表示する。従って、コンピューター(処理部21)は、ペダリングの解析に有効な指標を提示することができる。
(15)上述した実施形態に係る記録媒体は、自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢(角度θp(t))を示す情報(短冊状マーク550)を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報(画像520、530)と同一の画面へ同時に表示する表示手順(S24)をコンピューター(処理部21)に実行させる表示プログラムを記録する。
自転車のペダリング中に生じるクランクの回転ムラは、ペダリング中に生じる足首の姿勢ブレに関係していると考えられる。また、足首の姿勢とペダルの姿勢との間には強い相関がある。そこで、表示手順(S24)では、慣性センサーの出力を用いてクランクの回転ムラとペダルの姿勢とを同一の画面へ同時に表示する。従って、コンピューター(処理部21)は、ペダリングの解析に有効な指標を提示することができる。
6.その他の変形例
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上記の実施形態では、加速度センサーと角速度センサーが、センサーユニットに内蔵されて一体化されているが、加速度センサーと角速度センサーは一体化されていなくてもよい。あるいは、加速度センサーと角速度センサーが、センサーユニットに内蔵されずに、ペダル33又はユーザー2の足に直接装着されてもよい。
また、上記の実施形態では、センサーユニットとペダリング解析装置とが別体であるが、これらを一体化してペダル33又はユーザー2の足に装着可能にしてもよい。また、センサーユニットが、慣性センサー(例えば、加速度センサーあるいは角速度センサー)とともに、ペダリング解析装置の一部の構成要素を備えていてもよい。
つまり、ペダリング解析装置の機能の一部又は全部は、センサーユニットの側に搭載されてもよいし、センサーユニットの機能の一部は、ペダリング解析装置の側に搭載されてもよい。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1、1’…ペダリング解析システム、2…ユーザー、3…自転車、32…クランク、33…ペダル、10、10’…センサーユニット、12…加速度センサー、14…角速度センサー、16…信号処理部、18…通信部、20、20’…ペダリング解析装置、21…処理部、22…通信部、23…操作部、24…記憶部、25…表示部、26…音出力部、126…第1算出部、217…第2算出部、218…第3算出部、219…第4算出部、220…第5算出部、221…第6算出部
Claims (15)
- 自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得部と、
前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出部と、
を含む、
ペダリング計測装置。 - 請求項1において、
前記ペダルの姿勢と、前記慣性センサーの出力する加速度情報とに基づき、前記ペダルの位置を算出する第2算出部を更に含む、
ペダリング計測装置。 - 請求項2において、
複数の時刻における前記ペダルの位置に基づき、前記自転車のクランクの回転中心を算出する第3算出部を更に含む、
ペダリング計測装置。 - 請求項3において、
前記回転中心と、前記ペダルの位置とに基づき、前記クランクの姿勢を算出する第4算出部を更に含む、
ペダリング計測装置。 - 請求項4において、
前記クランクの姿勢の時間微分に基づき、前記クランクの回転角速度を算出する第5算出部を更に含む、
ペダリング計測装置。 - 請求項4において、
前記慣性センサーが出力する加速度情報、前記クランクの姿勢、及び前記ペダルの姿勢から求まる前記ペダルの向心加速度と、
前記回転中心から前記慣性センサーまでの距離と、
に基づき、前記クランクの回転角速度を算出する第6算出部を更に含む、
ペダリング計測装置。 - 請求項1乃至6の何れか一項において、
前記算出部が算出した情報の少なくとも一部をユーザーへ提示する提示部を更に含む、
ペダリング計測装置。 - 請求項1乃至7の何れか一項に記載のペダリング計測装置と、
前記慣性センサーと、
を含む、
ペダリング計測システム。 - 自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得手順と、
前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出手順と、
を含む、
ペダリング計測方法。 - 自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得手順と、
前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出手順と、
をコンピューターに実行させる、
ペダリング計測プログラム。 - 自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力を取得する取得手順と、
前記慣性センサーの出力する角速度情報を用いて前記ペダルの姿勢を算出する第1算出手順と、
をコンピューターに実行させるペダリング計測プログラムを記録した、
記録媒体。 - 自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示部を含む、
表示装置。 - 自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示手順を含む、
表示方法。 - 自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示手順をコンピューターに実行させる、
表示プログラム。 - 自転車のペダルの運動を検出する慣性センサーの出力する角速度情報を用いて、前記自転車のペダルの姿勢を示す情報を、前記自転車のクランクの回転ムラを示す情報と同一の画面へ同時に表示する表示手順をコンピューターに実行させる表示プログラムを記録した、
記録媒体。
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