JP2017064943A - サーマルプリントヘッド及びサーマルプリンタ - Google Patents

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恵 山内
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Abstract

【課題】印画品質を高め得るようにする。【解決手段】サーマルプリンタは、印刷する画像の解像度及びインクリボンにおけるインクの厚さをそれぞれ定めた上で、サーマルプリントヘッドにおいて発熱抵抗体基板12の突条部12Aに形成する発熱突出部12Sの形状を、頂点の近傍において、扁平率を所定の範囲に収めるようにした。これによりサーマルプリンタは、発熱抵抗体23Hの熱により溶融させたインクを、発熱突出部12Sにより記録媒体に適切に押し付けることができ、所望の大きさの画素を鮮明に印刷できる。【選択図】図2

Description

本発明は、画像記録デバイスであるサーマルプリントヘッド及びこれを有するサーマルプリンタに関する。
サーマルプリントヘッドは、主走査方向に沿って複数の抵抗体が配列された発熱部において、各抵抗体を発熱させ、その熱によりインクリボンのインクを溶融させて記録媒体に文字や図形などを印字・印画する出力用デバイスである。このサーマルプリントヘッドは、例えばバーコードプリンタ、デジタル製版機、フォトプリンタ、イメージャー、シールプリンタなどの記録機器に広く利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−74131号公報(第1図)
ところでサーマルプリントヘッドを用いて印画するプリンタとして、感熱式プリンタ及び熱転写式プリンタがある。また熱転写式プリンタのなかには、熱溶融性顔料インクを熱により溶かして転写する熱溶融型と、昇華性染料インクを熱により昇華させて転写する昇華型とがある。このうち熱溶融型の熱転写式プリンタは、インクリボンに塗布された熱溶性顔料インクを、熱したサーマルプリントヘッドにより溶かし、用紙等の記録媒体に転写するものである。
この熱転写式プリンタは、印画する際に、インクリボン上において、サーマルプリントヘッドによりインクが溶融された部分と溶融されていない部分とを混在させることになる。このようなインクリボンでは、インクが溶融された部分の厚みよりも、インクが溶融されていない部分の厚みが大きく(高く)なり、その境界部分において段差が生じることになる。
そこで従来のサーマルプリントヘッドのなかには、発熱部において熱を蓄積する蓄熱層を盛り上げ、或いは最上層である保護層等を一部厚く形成する等して、インクリボン及び記録媒体の方向へ突出した突形状に、すなわち比較的急峻な形状にしたものがある。このサーマルプリントヘッドは、突形状としたことにより、インクリボンにおける段差の影響を回避でき、該インクリボンからインクを記録媒体へ確実に転写することができる。
しかしながら、発熱部を突形状としたサーマルプリントヘッドでは、印画時に発生する塵等(以下これを印画カスと呼ぶ)が発熱部の周囲に溜まってしまう場合がある。この場合、サーマルプリントヘッドは、この印画カスにより、記録媒体に汚れを発生させることや記録媒体へのインクの定着を阻害することがあり、印画品質の低下を招く恐れがある、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、印画品質を高め得るサーマルプリントヘッド及びサーマルプリンタを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明のサーマルプリントヘッドにおいては、回転されるプラテンローラの周側面と発熱抵抗体基板との間にインクリボン及び記録媒体を挟み、該インクリボンのインクにより該記録媒体に印画するサーマルプリントヘッドであって、発熱抵抗体基板は、副走査方向と直交する主走査方向に沿って、プラテンローラと対向する対向面の一部をプラテンローラへ向けて凸面状に突出させた突条部と、突条部内において主走査方向に沿って配置され、副走査方向に関し所定の発熱抵抗体長を有し、発熱により記録媒体に画素を印画する発熱抵抗体と、突条部における発熱抵抗体のプラテンローラ側に形成された発熱突出部とを設け、発熱突出部は、プラテンローラ側の頂点から所定の着目点までの距離である突出高さと、当該着目点における副走査方向に沿った長さの半値である突出幅との比率が、インクリボンにおけるインクの厚さ及び副走査方向に関する画素の長さに応じて定められた範囲内であるようにした。
また本発明のサーマルプリンタにおいては、プラテンローラと、上記のサーマルプリントヘッドとを設けるようにした。
本発明は、発熱突出部における突出高さと突出幅との比率を一定の範囲内に収めることにより、該発熱突出部の形状を規制できる。これにより本発明は、印刷試験の結果等を基にこの範囲を適切に定め、比率をこの範囲に収めるように発熱突出部の形状を設定することにより、印画カスが溜まることに起因した印画品質の低下を抑制できる。
本発明によれば、印画品質を高め得るサーマルプリントヘッド及びサーマルプリンタを実現できる。
サーマルプリンタの構成を示す略線的断面図である。 発熱抵抗体基板の構成を示す略線的断面図である。 発熱突出部の形状、発熱抵抗体の長さ及びインクの厚さの関係を示す略線図である。 発熱突出部によるインクの転写の様子を示す略線図である。 発熱突出部における突出高さ及び突出幅の定義を示す略線図である。 突出高さ及び扁平率の関係を示す略線図である。 インクの厚さ及び扁平率の関係を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。尚、この実施の形態は単なる例示であり、本発明はこれに限定されない。
[1.サーマルプリントヘッドの構成]
図1に断面図を示すように、本実施の形態によるサーマルプリンタ1は、サーマルプリントヘッド2及びプラテンローラ3の間にインクリボン4及び記録媒体5を挟んだ構成となっている。サーマルプリンタ1は、サーマルプリントヘッド2によりインクリボン4のインクを溶融させて記録媒体5に転写させることにより、所望の画像や文字を印刷するようになっている。因みに記録媒体5は、例えば紙である。
説明の都合上、以下ではプラテンローラ3側へ向かう方向を上方向、サーマルプリントヘッド2側へ向かう方向を下方向と定義する。また記録媒体5の進行方向を前方向、その反対方向を後方向と定義する。さらに紙面の手前側へ向かう方向を左方向、紙面の奥へ向かう方向を右方向と定義する。また以下では、左右方向を主走査方向とも呼び、前後方向を副走査方向とも呼ぶ。
サーマルプリントヘッド2は、大きく分けて放熱板11、発熱抵抗体基板12及び回路基板13により構成されている。放熱板11は、全体として左右方向(主走査方向)を長手方向とする直方体状に形成され、且つ上下方向に十分な厚さを有しており、外力等に対し容易に変形しないような、十分な剛性を有している。
この放熱板11は、例えば、アルミニウム(Al)やアルミニウム合金等のような熱伝導率の高い金属からなり、発熱抵抗体基板12において発生した熱を、主に下面側に伝達して空気中へ放出する。因みに放熱板11の上面は、前側の発熱抵抗体基板12を載置する部分と比較して、後側の回路基板13を載置する部分の方が低く形成されている。
発熱抵抗体基板12は、左右方向を長手方向とする長方形の板状に形成されている。この発熱抵抗体基板12は、図2に示すように、支持基板21上にグレーズ層22、抵抗膜層23、導電層24及び保護層25といった複数の層が順次積層されている。
支持基板21は、例えばアルミナ(Al)等のセラミックスでなり、左右方向に細長い薄板状に形成されている。また支持基板21の前後長は、放熱板11の前後長よりも短くなっている。グレーズ層22は、絶縁性を有するガラス材料でなり、例えば支持基板21上にペースト状のガラス材料が塗布され、焼成される。またグレーズ層22の前端近傍には、周囲よりも上方に隆起した突条部22Aが形成される。この突条部22Aは、ガラス材料の焼成により、左右方向から見た場合の外形(図2等)が円周の一部に近似した形状となる。
抵抗膜層23は、例えばTa−SiOなどのサーメット材料でなり、電気抵抗率が比較的高くなっている。この抵抗膜層23は、例えばグレーズ層22の上面にスパッタリングにより形成され、エッチングにより所定のパターンに形成される。因みに抵抗膜層23は、左右方向、すなわち主走査方向に関し、互いに分離した複数の領域として構成される。
導電層24は、例えばアルミニウム(Al)のように電気伝導率が高い材料でなり、抵抗膜層23の上面にスパッタリングにより形成され、エッチングにより所定の配線パターンを構成する。因みに導電層24の配線パターンは、主に前後方向、すなわち副走査方向に沿った部分が多く形成される。また導電層24のうち突条部22Aの上部における一部分には、電気的に切り離された隙間24Gが形成されている。
このような構成により、発熱抵抗体基板12は、導電層24の配線パターンに電流が供給された場合、隙間24Gにおいてのみこの電流を抵抗膜層23に流すため、この箇所を局所的に発熱させることができる。以下では、このように抵抗膜層23のうち電流が流れて発熱する箇所を発熱抵抗体23Hとも呼び、また発熱抵抗体基板12において隙間24Gが形成されている箇所を発熱部12Hとも呼ぶ。この発熱部12Hは、突条部22Aのうち最も上側の頂点よりも前寄りの位置に形成されている。
保護層25は、例えばSiON等でなり、スパッタリングにより形成される。この保護層25は、導電層24の上側に概ね一様な厚さとなるように形成されており、該導電層24以下の各層を保護している。このため発熱抵抗体基板12には、突条部22Aに応じて上方に隆起した突条部12Aが形成されている。この突条部12Aは、グレーズ層22の突条部22Aと同様、左右方向から見た場合の外形が円周の一部に近似した形状となる。
さらに保護層25は、発熱部12Hの近傍(すなわち隙間24Gの近傍)のみ局所的に厚さが増加されている。このため発熱抵抗体基板12の突条部12Aには、周囲よりも前上方へ突出した発熱突出部12Sが形成されている。この発熱突出部12Sは、発熱部12Hの位置と同様、突条部12Aにおける最も上側の頂点よりも前寄りの位置に形成されている。
発熱突出部12Sは、左右方向から見た場合の外形が、発熱部12Hとプラテンローラ3(図1)の回転中心とを結ぶ仮想的な直線L1上に頂点Pを有するような曲線となっている。この頂点Pは、突条部12Aの外形を近似する円周の中心点Cを仮定した場合に、発熱突出部12Sのうち該中心点Cから最も遠い点となる。因みに発熱突出部12Sは、例えば保護層25が研磨されることにより、上述した曲線を描く形状に形成される。
回路基板13(図1)は、例えばいわゆるガラスエポキシ基板であり、単層又は多層の配線基板となっている。この回路基板13は、上下方向に薄い長方形の板状に形成されており、左右方向の長さが発熱抵抗体基板12とほぼ同等となっている。この回路基板13には、例えば銅(Cu)のような導電性の材料により、所定の配線パターンが形成されている。この配線パターン上には、ボンディングワイヤや電子部品の端子を取り付けるための電極が形成されている。この配線パターンは、電極部分を除き、絶縁性の保護材料により保護されている。
この回路基板13の上面における前寄りの箇所には、複数のドライバIC(Integrated Circuit)14が左右方向に沿って整列するように取り付けられている。ドライバIC14の上面には、電気接続用の多数の端子が設けられている。ドライバIC14は、これらの端子と発熱抵抗体基板12の上面に形成された端子との間、並びにこれらの端子と回路基板13の上面に形成された端子との間が、それぞれボンディングワイヤ15により電気的に接続される。さらにドライバIC14及びボンディングワイヤ15は、エポキシ系の樹脂材料でなる樹脂16により封止される。
因みに回路基板13には、コネクタ(図示せず)が設けられており、サーマルプリンタ1の本体内に設けられたケーブル(図示せず)がこのコネクタに接続されることにより、電源や制御信号等が供給される。
かかる構成によりサーマルプリントヘッド2は、図示しないケーブルからコネクタを介して電源及び制御信号が供給されると、これを回路基板13上の配線パターンにより各ドライバIC14に供給する。ドライバIC14は、制御信号に従った端子にのみ電流を流し、これをボンディングワイヤ15により発熱抵抗体基板12の導電層24(図2)に供給する。
発熱抵抗体基板12は、導電層24により形成された回路パターンにより、供給された電流を前方へ流し、隙間24Gにおいて抵抗膜層23を通過させることにより発熱させる。これにより発熱抵抗体基板12は、主走査方向に関して制御信号に基づいた箇所のみ、発熱部12Hを発熱させることができる。
プラテンローラ3は、中心軸31及び円筒部32により構成されている。中心軸31は、中心を左右方向(すなわち主走査方向)に沿わせた細長い円柱状に形成されている。円筒部32は、中心を左右方向に沿わせた円筒状でなり、その中心部分を貫通するように中心軸31を挿通させている。この円筒部32は、所定の弾性を有すると共に摩擦力が比較的大きい材料により構成されている。このため円筒部32は、外力が加えられると弾性変形し、この外力に対する反力を作用させる。
プラテンローラ3は、図示しない付勢部材により、中心軸31が発熱抵抗体基板12の突条部12A、特に発熱突出部12Sの方向へ向けて付勢されている。このためプラテンローラ3は、記録媒体5及びインクリボン4を発熱抵抗体基板12の突条部12A、特に発熱突出部12Sに押し付けることができる。このときプラテンローラ3は、弾性変形することにより、記録媒体5及びインクリボン4を発熱突出部12Sに対し安定的に押し付けることができる。
またプラテンローラ3は、図示しないモータから駆動力が伝達されることにより、図の反時計回りに回転する。このときプラテンローラ3は、図1に示したようにその外周面における下端近傍において記録媒体5と当接していた場合、該記録媒体5に対し摩擦力を作用させることにより、該記録媒体5を前方へ進行させることができる。
インクリボン4は、薄いフィルム41の上面にインク42が薄膜状に塗布された構成となっている。因みにインク42の厚さは、例えば2[μm]程度となっている。このインクリボン4は、プラテンローラ3の後側に配置されたリール43に予め巻き付けられており、当該リール43から引き出され、該プラテンローラ3の前側に配置されたリール44に巻き取られるようになっている。因みにリール44は、所定の回転速度で回転することにより、プラテンローラ3の外周面における回転速度、すなわち記録媒体5の進行速度と、インクリボン4の進行速度とを揃えるようになっている。
かかる構成によりサーマルプリンタ1は、印刷を行う場合、プラテンローラ3及びリール44をそれぞれ回転させることにより、記録媒体5及びインクリボン4をサーマルプリントヘッド2における発熱抵抗体基板12の発熱突出部12Sに押し付けながら、副走査方向に沿って前方へ進行させる。これと共にサーマルプリンタ1は、回路基板13に供給する制御信号を適宜変化させ、記録媒体5の進行に合わせて発熱部12Hの発熱パターンを変化させる。これによりサーマルプリンタ1は、所望の画素のみインクリボン4から記録媒体5にインク42を転写していくことができ、この画素の集合でなる画像や文字等を記録媒体5上に形成すること、すなわち印刷することができる。
[2.発熱突出部の形状]
発熱抵抗体基板12の突条部12Aに設けられた発熱突出部12Sは、様々な形状をとること、すなわち発熱突出部12Sを左右方向から見た場合(図2)の外形が様々な曲線を描くことが考えられる。
ここでは、発熱突出部12Sの頂点Pに対し突条部12A側における前後方向の幅が広がっている度合(以下これを拡幅度合と呼ぶ)に着目する。この拡幅度合は、発熱突出部12Sの突条部12A側に対し頂点Pが突出している度合の逆数と見なすこともできる。
例えば、図3(A)に模式的に示す発熱突出部12SAは、拡幅度合が比較的小さく、突条部12A側から頂点Pまでの高さに対して前後方向の幅が比較的小さいため、いわば急峻な曲線を描いている。これに対し図3(B)に示す発熱突出部12SBは、拡幅度合が比較的大きく、突条部12A側から頂点Pまでの高さに対して前後方向の幅が比較的大きいため、いわば緩やかな曲線を描いている。
ところで発熱抵抗体基板12は、上述したように、発熱突出部12Sとプラテンローラ3(図1)との間にインクリボン4及び記録媒体5を挟み込んだ状態で発熱部12Hを発熱させ、発生した熱によりインクリボン4のインク42を局所的に溶融させて、このインク42を発熱突出部12Sにより記録媒体5に押し付けて転写し、凝固させる。
このとき発熱抵抗体基板12(図2)は、導電層24の隙間24Gに相当する部分の抵抗膜層23である発熱抵抗体23Hを発熱させる。この隙間24Gにおける前後方向の長さ、すなわち発熱抵抗体23Hにおける前後方向の長さは、記録媒体5に形成する画像の解像度や、発熱部12Hにおける熱の伝達特性等に応じて定められる。
例えば解像度が300[dpi]である場合、記録媒体5に印刷される1画素における1辺の長さ、すなわち主走査方向及び副走査方向に関する長さは、何れも約84.7[μm]となる。以下、このような設計上の解像度に基づいた画素の副走査方向に関する長さを、画素長Jと呼ぶ。
また発熱部12Hでは、インク42が溶融する範囲が、発熱抵抗体23Hの長さよりも広くなる場合及び狭くなる場合の双方がある。例えば発熱部12Hでは、その熱伝達特性により、インク42が溶融する範囲が発熱抵抗体23Hの長さよりも広がることが判明している。このため発熱抵抗体23Hの長さは、画素長J(84.7[μm])よりも短い値、例えば約60[μm]に設定される。
ここで発熱抵抗体基板12は、図3(A)と対応する図4(A)に示すように、発熱突出部12S(12SA)の形状が適切である場合、溶融させたインク42を記録媒体5に対し適切に押し付けて転写することができ、副走査方向の長さがほぼ画素長Jである適切な大きさの画素を良好に形成できる。これを換言すれば、このような発熱突出部12S(12SB)は、画素長Jに対して適切な形状となっている。
これに対し発熱抵抗体基板12は、図3(B)と対応する図4(B)に示すように、画素長Jに対して発熱突出部12S(12SB)の形状が適切でない場合がある。すなわち図4(B)では、発熱突出部12SBの外形を表す曲線が緩やかであるために、インク42のうち溶融していない部分と発熱突出部12SBのうち画素長Jの範囲よりも外側の部分とが、フィルム41を挟んで干渉してしまう。この場合、発熱抵抗体基板12は、溶融したインク42を記録媒体5に対し十分に押し付けることができず、記録媒体5に対し本来よりも小さい画素を形成してしまうことや、画素にかすれを生じてしまうことがある。
そこで、図5に示すように、発熱突出部12Sを左右方向から見たときの外形を表す曲線を曲線Sとする。また、頂点Pから仮想的な中心点C側へ突出高さHだけ離れた点Q1を定義し、この点Q1において直線L1と直交する直線L2を定義し、さらに直線L2と曲線Sとの交点を点Q2とした上で、点Q1及び点Q2の間隔を突出幅Wとする。換言すれば、突出高さHは、直線L1を上下方向と見なした場合に、点Q1を基準点とした頂点Pまでの高さを表す。また突出幅Wは、頂点Pから突出高さHだけ突条部12A側に位置する点Q1における、前後方向の長さの半値となる。
そうすると、曲線Sの頂点Pからの形状は、突出高さHを値「0」から増加させていった場合の、突出幅Wの変化により表される。またこの突出幅Wは、突出高さHに対する比率を用いて表すこともできる。そこで以下では、突出幅Wを突出高さHにより除算した値を、扁平率Rと定義する。すなわち発熱突出部12Sの形状を表す曲線Sは、突出高さHと扁平率Rとの関係により表すことができる。
この扁平率Rは、上述した拡幅度合を具体的な数値により表すものであり、発熱突出部12Sにおける、点Q1から頂点Pまでの距離(すなわち突出高さH)に対する、点Q1における前後方向の幅の半分(すなわち突出幅W)を、比率により表している。
例えば扁平率Rが比較的小さいことは、図3(A)に示した発熱突出部12SAのように、その外形が比較的急峻な曲線を描くことを意味する。これと反対に、扁平率Rが比較的大きいことは、図3(B)に示した発熱突出部12SBのように、その外形が比較的緩やかな曲線を描くことを意味する。
ここで、様々な形状の発熱突出部12Sを作成し、それぞれの突出高さHと扁平率Rとの関係を算出して、突出高さHと扁平率Rとの関係を表す特性曲線F1〜F7としてまとめたところ、図6に示すようなグラフを得ることができた。これらの発熱突出部12Sを有するサーマルプリントヘッド2により、インク42の厚さが2[μm]であるインクリボン4を用いて、解像度を300[dpi]として記録媒体5に画像を印刷する印刷試験を行った。
この印刷試験において、特性曲線F1〜F6の発熱突出部12Sを用いた場合、何れも良好な印刷結果を得ることができた。これは、図5(A)に示した発熱突出部12SAの場合と同様、発熱突出部12Sによりインク42を記録媒体5に対し適切に押し付けることができたためと考えられる。
一方、この印刷試験において、特性曲線F7の発熱突出部12Sを用いた場合には、良好な印刷結果が得られなかった。これは、図5(B)に示した発熱突出部12SBの場合と同様、発熱突出部12Sによりインク42を記録媒体5に対し適切に押し付けることができなかったためと考えられる。
このように、発熱突出部12Sの形状により印刷結果が異なるのは、特性曲線の値、特に頂点Pの近傍における扁平率Rの値に起因するものと推測される。そこで図6を再度参照すると、特性曲線F1〜F5は、頂点Pに比較的近い箇所、具体的には突出高さHが6[μm]以下である範囲において、枠線AR1により示すように、概ね扁平率Rが0.3以上0.9以下の範囲に収まっている。
一方、特性曲線F6は、突出高さHが6[μm]以下である範囲において、扁平率Rが1以上となっている。また、扁平率Rが0.3未満となるような場合、発熱突出部12Sは、突条部12Aとの接続部分やその近傍において、インクリボン4との接触面積が極小になるため、インクを溶融させるための熱量が不足し、画素を適切に印画すること及び所望の印刷結果を得ることが困難となる。
すなわち発熱突出部12Sは、解像度が300[dpi]であり、且つインク42の厚さが2[μm]である場合、頂点Pの近傍において扁平率Rが0.3から0.9の範囲内であれば、その外形が適切な曲線により形成されており、良好な印刷結果を得ることができる。
次に、解像度を300[dpi]としたまま、インクリボン4におけるインク42の厚さを1[μm]とした場合、及び3〜7[μm]の範囲で1[μm]ごとに変化させた場合についても、同様に記録媒体5に画像を印刷する印刷試験を行った。このとき良好な印刷結果を得られた各発熱突出部12Sについて、頂点Pの近傍における扁平率Rの上限値を求めて、インク42の厚さと扁平率Rとの関係としてまとめたところ、図7に示すような特性曲線T1が得られた。
すなわち図7において、インクリボン4におけるインク42の厚さと、発熱突出部12Sにおける頂点Pの近傍の扁平率Rとにより定められる座標が、特性曲線T1よりも下側であれば、該インクリボン4を用いて該発熱突出部12Sにより印刷を行った場合に、良好な印刷結果を得ることができる。一方、この座標が特性曲線T1よりも上側であれば、良好な印刷結果を得ることはできない。
また図7から、発熱突出部12Sには、良好な印刷結果を得られるような扁平率Rの範囲について、インク42の厚さごとに相違すること、並びにインク42の厚さが大きくなるに連れて、扁平率Rの上限値が小さくなることが分かる。
[3.効果等]
以上の構成において、サーマルプリンタ1では、印刷する画像の解像度を300[dpi]とし、且つインクリボン4におけるインク42の厚さを2[μm]とした。そのうえでサーマルプリンタ1は、サーマルプリントヘッド2において発熱抵抗体基板12の突条部12Aに形成する発熱突出部12Sの形状を、頂点Pの近傍である高さ6[μm]までの範囲において、扁平率Rを0.3から0.9の範囲に収めるようにした。
これによりサーマルプリンタ1は、画素長Jに合わせて設計された発熱抵抗体23H(図2)の熱により溶融させたインク42を、発熱突出部12Sにより記録媒体5に適切に押し付けることができるので、所望の大きさの画素、すなわち副走査方向の長さが画素長Jである画素を、鮮明に印刷できる(図5(A))。
またサーマルプリンタ1は、発熱突出部12Sの形状を、頂点Pの近傍における扁平率Rの値により規定した。さらに扁平率Rについては、1種類の値に限定せず、0.3から0.9のように幅を持った範囲として規定したため、このためサーマルプリンタ1は、発熱突出部12Sにおける詳細な形状に拘わらず、扁平率Rが規定の範囲に収まっていれば、良好な印刷結果を得ることができる。
そのうえサーマルプリンタ1は、発熱突出部12Sを、頂点Pの近傍における扁平率Rの値が規定の範囲に収まるような形状とすることにより、左右方向から見た外形を、滑らかな曲線とすることができる(図2等)。このためサーマルプリンタ1は、印刷時に発生する印画カスを発熱突出部12Sの周囲に貯めることもない。
以上の構成によれば、サーマルプリンタ1は、印刷する画像の解像度及びインクリボン4におけるインク42の厚さをそれぞれ定めた上で、サーマルプリントヘッド2において発熱抵抗体基板12の突条部12Aに形成する発熱突出部12Sの形状を、頂点Pの近傍において、扁平率Rを所定の範囲に収めるようにした。これによりサーマルプリンタ1は、発熱抵抗体23Hの熱により溶融させたインク42を、発熱突出部12Sにより記録媒体5に適切に押し付けることができ、所望の大きさの画素を鮮明に印刷できる。
[4.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、発熱突出部12S(図5)における突出幅Wを突出高さHで除算した値である扁平率Rを定義し、この扁平率の範囲により発熱突出部12Sの形状を規制する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば突出高さHを突出幅Wで除算した値等、発熱突出部12Sにおける直線L1に沿った方向の長さと直線L2に沿った方向の長さとの比率を表す種々の値を定義し、この値の範囲により発熱突出部12Sの形状を規制しても良い。
また上述した実施の形態においては、サーマルプリントヘッド2における解像度を300[dpi]とし、突条部12Aの熱伝達特性等に応じて、発熱抵抗体23Hの副走査方向に関する長さを60[μm]とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば解像度を600[dpi]や1200[dpi]等の種々の値に設定し、これに応じて発熱抵抗体の副走査方向に関する長さを30[μm]や15[μm]等の種々の値としても良い。或いは、突条部12Aの熱伝達特性等に応じて、発熱抵抗体の副走査方向に関する長さを、画素長Jよりも長くしても良い。
また上述した実施の形態においては、保護層25を研磨することにより発熱突出部12Sを形成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば保護層25をスパッタリングにより形成する時に、発熱突出部12Sの部分における厚さを増加させて形成する等、種々の手法により発熱突出部12Sを形成しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、発熱突出部12Sを突条部12Aにおける最も上側の頂点よりも前寄りの位置に形成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば発熱突出部12Sを突条部12Aの頂点よりも後寄りや、該突条部12Aの頂点の位置等、他の種々の位置に形成しても良い。
さらに本発明は、上述した実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した実施の形態においては、突条部としての突条部12Aと、発熱抵抗体としての発熱抵抗体23Hと、発熱突出部としての発熱突出部12Sとによって発熱抵抗体基板としての発熱抵抗体基板12を構成し、該発熱抵抗体基板を有するサーマルプリントヘッド2を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる突条部と、発熱抵抗体と、発熱突出部とによって発熱抵抗体基板を構成し、該発熱抵抗体基板を有するサーマルプリントヘッドを構成しても良い。
本発明は、例えばインクリボンのインクを溶解させて記録媒体に転写し定着させるサーマルプリンタで利用できる。
1……サーマルプリンタ、2……サーマルプリントヘッド、3……プラテンローラ、4……インクリボン、5……記録媒体、11……放熱板、12……発熱抵抗体基板、12A……突条部、12H……発熱部、12S……発熱突出部、13……回路基板、21……支持基板、22……グレーズ層、22A……突条部、23……抵抗膜層、23H……発熱抵抗体、24……導電層、25……保護層、31……中心軸、32……円筒部、41……フィルム、42……インク、H……突出高さ、W……突出幅、J……画素長、R……扁平率。

Claims (4)

  1. 回転されるプラテンローラの周側面と発熱抵抗体基板との間にインクリボン及び記録媒体を挟み、該インクリボンのインクにより該記録媒体に印画するサーマルプリントヘッドであって、
    前記発熱抵抗体基板は、
    副走査方向と直交する主走査方向に沿って、前記プラテンローラと対向する対向面の一部を前記プラテンローラへ向けて凸面状に突出させた突条部と、
    前記突条部内において主走査方向に沿って配置され、副走査方向に関し所定の発熱抵抗体長を有し、発熱により前記記録媒体に画素を印画する発熱抵抗体と、
    前記突条部における前記発熱抵抗体の前記プラテンローラ側に形成された発熱突出部と
    を具え、
    前記発熱突出部は、前記プラテンローラ側の頂点から所定の着目点までの距離である突出高さと、当該着目点における副走査方向に沿った長さの半値である突出幅との比率が、前記インクリボンにおける前記インクの厚さ及び副走査方向に関する前記画素の長さに応じて定められた範囲内である
    ことを特徴とするサーマルプリントヘッド。
  2. 前記発熱突出部は、前記突出幅を前記突出高さにより除算した扁平率が、前記範囲内である
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  3. 前記発熱抵抗体長は、60[μm]であり、
    前記インクの厚さは、2[μm]であり、
    前記扁平率は、0.3〜0.9の範囲内である
    ことを特徴とする請求項2に記載のサーマルプリントヘッド。
  4. 前記プラテンローラと、
    請求項1〜請求項3の何れかに記載のサーマルプリントヘッドと
    を具えることを特徴とするサーマルプリンタ。
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