JP2017063905A - スプリンクラーヘッドの保護キャップ及び設置治具 - Google Patents

スプリンクラーヘッドの保護キャップ及び設置治具 Download PDF

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Abstract

【課題】スプリンクラーヘッドに対する固定強度を確保しつつ取り外しが容易な保護キャップと、この保護キャップの取り外し作業を行うことのできるスプリンクラーの設置治具を提供する。【解決手段】スプリンクラーヘッド1に対して装着される有底筒状のキャップ本体20を有し、キャップ本体20は、スプリンクラーヘッド1に対し所定の正負二方向への移動に伴い固定及び固定解除される固定部24と、スプリンクラーヘッド1からの固定解除の方向と異なる方向に向かってスプリンクラーヘッド1を押圧自在な押圧部26とを有し、押圧部26は、押圧部26の押圧方向に沿って固定部24がスプリンクラーヘッド1から固定解除される方向に向かう傾斜面状に形成されたスプリンクラーヘッド1の斜面部15に対して押圧される。【選択図】図4

Description

本発明は、火災時に消火用水を放水するスプリンクラーヘッドに装着される保護キャップ及びスプリンクラーヘッドの設置治具に関する。
スプリンクラーヘッドは、消火装置として建物の天井部分などに設置される。スプリンクラーヘッドは、感熱部で火災によって発生した熱を検出すると、弁を開いて消火用水を放水する。このため、感熱部はスプリンクラーヘッドにおいて重要な部分であり、衝撃等が加わると、漏水や動作不良を生じる可能性がある。このため、スプリンクラーヘッドの施工時において、感熱部に外部からの力が加わらないように、感熱部を含むスプリンクラーヘッドに対して保護キャップが装着される。
スプリンクラーヘッドは、保護キャップが装着された状態で工場から出荷される。これにより、輸送時等における感熱部の破損を防止できる。また、スプリンクラーヘッドを施行する際には、保護キャップを装着したまま、専用の治具によりスプリンクラーヘッドを建物の天井裏の配管に取付ける。この後、すぐにスプリンクラーヘッドから保護キャップを取り外す場合もあるし、天井に対する塗装工事等の他の作業が全て終了した時点で、スプリンクラーヘッドから保護キャップを取り外す場合もある。このようなスプリンクラーヘッドの保護キャップとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開2001−161952号公報
スプリンクラーヘッドの保護キャップは、スプリンクラーヘッドに対して係合して固定されている。このため、保護キャップをスプリンクラーヘッドから取り外す際には、両者の係合状態を解除する必要がある。保護キャップは、外部からの力を受けた場合に、不意に外れることがないように、ある程度強固にスプリンクラーヘッドに対して固定されている。また、スプリンクラーヘッドは天井裏などの高所に取付けられている。これらにより、保護キャップを取り外す作業には手間がかかっていた。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、スプリンクラーヘッドに対する固定強度を確保しつつ取り外しが容易な保護キャップと、この保護キャップの取り外し作業を行うことのできるスプリンクラーの設置治具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る保護キャップは、スプリンクラーヘッドに対して装着される有底筒状のキャップ本体を有する保護キャップにおいて、
前記キャップ本体は、前記スプリンクラーヘッドに対し所定の正負二方向への移動に伴い固定及び固定解除される固定部と、前記スプリンクラーヘッドからの固定解除の方向と異なる方向に向かって該スプリンクラーヘッドを押圧可能な押圧部とを有し、該押圧部は、該押圧部の押圧方向に沿って前記固定部が前記スプリンクラーヘッドから固定解除される方向に向かう傾斜面状に形成された前記スプリンクラーヘッドの斜面部に対し押圧されることを特徴として構成されている。
請求項1に係る発明によれば、押圧部を斜面部に対して押圧させる操作を行うことで、キャップ本体がスプリンクラーヘッドから固定解除されて、保護キャップを容易に取り外すことができる。
また、請求項2の発明に係る保護キャップは、前記固定部は、前記スプリンクラーヘッドに対し上下方向に固定及び固定解除され、前記押圧部は、前記スプリンクラーヘッドを外周側から内周側に向かって押圧自在であり、
前記押圧部は、前記固定部を前記スプリンクラーヘッドから固定解除する方向に沿って内周側に向かう傾斜面状に形成された前記斜面部に対して押圧されることを特徴として構成されている。
請求項2にかかる発明によれば、押圧部を内外周方向に沿って押圧操作することで、キャップ本体がスプリンクラーヘッドから固定解除されて、保護キャップを容易に取り外すことができる。
また、請求項3の発明に係る保護キャップは、前記押圧部は、前記キャップ本体に片持ち状に形成される弾性変形部の先端部に形成されることを特徴として構成されている。
請求項3に係る発明によれば、簡単な構造で、内周側に向かって押圧自在な押圧部を形成することができる。
さらに、請求項4の発明に係る保護キャップは、前記弾性変形部の先端部には、内周側を向く面に前記押圧部が形成され、外周側を向く面に凸状または凹状の手掛け部が形成されることを特徴として構成されている。
請求項4に係る発明によれば、押圧部を外周側から容易に押圧操作可能とすることができる。
さらにまた、請求項5の発明に係る保護キャップは、前記押圧部は、前記キャップ本体の中心軸を挟んで対称位置に対をなして配置されることを特徴として構成されている。
請求項5に係る発明によれば、保護キャップを挟むように掴むことで、容易に押圧部を内周側に押圧操作することができる。
そして、請求項6の発明に係る保護キャップは、前記押圧部は、前記スプリンクラーヘッドが設置治具を係止させるために有する治具係止部と周方向において異なる位置に配置されることを特徴として構成されている。
請求項6に係る発明によれば、設置治具の係止部によって押圧部を押圧してしまうことを防止できる。
また、請求項7の発明に係る設置治具は、前記固定部は、前記スプリンクラーヘッドに対し上下方向に固定及び固定解除され、前記押圧部は、前記スプリンクラーヘッドを周方向に沿って押圧自在であり、
前記押圧部は、装着状態において前記スプリンクラーヘッドの斜面部と当接し、該斜面部は、前記固定部を前記スプリンクラーヘッドから固定解除する方向及び前記スプリンクラーヘッドの周方向に向かう傾斜面状に形成されていることを特徴として構成されている。
請求項7に係る発明によれば、押圧部を周方向に沿って押圧操作することで、キャップ本体がスプリンクラーヘッドから固定解除されて、保護キャップを容易に取り外すことができる。
また、請求項8の発明に係る設置治具は、前記いずれかの保護キャップを装着したスプリンクラーヘッドを、建物に設けられるヘッド取付部に対して取付ける設置治具において、
前記スプリンクラーヘッド及び保護キャップを覆う保持部を有し、該保持部は、前記スプリンクラーヘッドに設けられる治具係止部に係止される係止部を内面に有すると共に、前記係止部が前記治具係止部に係止された状態で、前記保護キャップの押圧部を有する弾性変形部を露出させる開口部を有することを特徴として構成されている。
請求項8に係る発明によれば、スプリンクラーヘッドを取付けた状態のまま、開口部から押圧部を押圧して、保護キャップを取り外すことができる。
本発明に係る保護キャップによれば、押圧部を押圧するだけで、スプリンクラーヘッドに対する固定を解除して、容易に取り外しができ、また、押圧部を押圧しなければ、通常通りの固定強度を確保することができる。
本発明に係る設置治具によれば、保持部に保持させたスプリンクラーヘッドを天井に取付けて、そのまま保護キャップを取り外すことができるので、スプリンクラーヘッドの設置作業から保護キャップの取り外しまでを一連に行うことができ、作業を効率化することができる。
本実施形態における保護キャップと該保護キャップが取付けられるスプリンクラーヘッドの分解図である。 保護キャップを取付けたスプリンクラーヘッドの側面図である。 保護キャップの平面図である。 押圧部を含む保護キャップ及びスプリンクラーヘッドの拡大断面図である。 押圧部を内周側に押圧した状態における保護キャップ及びスプリンクラーヘッドの拡大断面図である。 設置治具によってスプリンクラーヘッドを給水管に取付けている状態の正面図である。 天井板の施工後にスプリンクラーヘッドの位置調整を行っている状態の正面図である。 第2の実施形態における保護キャップと該保護キャップが取付けられるスプリンクラーヘッドの分解図である。 第2の実施形態の保護キャップを取付けたスプリンクラーヘッドの側面図である。 図9の状態から保護キャップを回転させた状態のスプリンクラーヘッドの側面図である。
本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。図1には、本実施形態における保護キャップ2と該保護キャップ2が取付けられるスプリンクラーヘッド1の分解図を示している。本図において、スプリンクラーヘッド1は正面図であり、保護キャップ2は断面図である。なお、本実施形態において、スプリンクラーヘッド1が天井に取付けられる側を上と、感熱部13を有する側を下と、それぞれ称する。
スプリンクラーヘッド1は、建物の天井に取付けられ、火災によって生じた熱を感知し、給水管4から供給される消火用水を放水することができる。スプリンクラーヘッド1は、ヘッド本体10を有して構成されている。ヘッド本体10は、給水管4に対して螺合固定される給水管固定部11と、給水管固定部11の下部に位置し、スプリンクラーヘッド1の取付の際に用いられる設置治具3を係止させるフランジ部12と、最下部に位置し火災による熱を検出する感熱部13とを有している。
ヘッド本体10の給水管固定部11は、内部に給水管4内と連通する水路を有し、外周にネジ山が形成されている。フランジ部12には、設置治具3に設けられる係止部を、下側から進入させ、係止させることが可能な切欠溝状の治具係止部12aが形成されている。また、ヘッド本体10の上下方向中間位置には、周方向に沿って形成された溝部14が配置されている。
ヘッド本体10の内部には、所定温度を超えると分解して脱落するリンク機構やデフレクタの一部が収容されており、感熱部13は、感熱板や可溶合金等によって構成されている。このようなスプリンクラーヘッド1に対し、樹脂材によって形成された有底筒状の保護キャップ2が、下方から取付けられる。
保護キャップ2は、略円筒状に形成された周面部21と、下面を構成する底部22とを備えたキャップ本体20によって構成されている。底部22には、保護キャップ2内に浸入した水を排水するための排水孔22aが設けられている。また、底部22の中央部には突起部22bが形成されている。スプリンクラーヘッド1の設置後、天井板5を施工する際に、天井板5にスプリンクラーヘッド1を挿通させるための貫通孔が形成されるが、突起部22bは、天井板5に対し貫通孔の位置に印を付けるために用いられる。
保護キャップ2の周面部21は、スプリンクラーヘッド1に対して取付けられた際に、ヘッド本体10に対して当接する当接部23を有している。当接部23がヘッド本体10の所定位置に当接することで、保護キャップ2がスプリンクラーヘッド1に対し上下方向において正確に位置決めされる。
周面部21は、ヘッド本体10の溝部14に対して係合する突出状の固定部24を、内面側に有している。保護キャップ2がスプリンクラーヘッド1に対して下方から上方に向かって移動することにより、固定部24がヘッド本体10の溝部14に入り込み、保護キャップ2がヘッド本体10に対して係合固定される。固定部24が溝部14に係合した状態から、保護キャップ2を下方に向かって移動させると、保護キャップ2の固定部24付近が弾性変形し、固定部24の溝部14に対する係合状態が解除される。これにより、保護キャップ2をスプリンクラーヘッド1から取り外すことができる。
周面部21の上端部には、ヘッド本体10のフランジ部12に形成される治具係止部12aと周方向において同じ位置に、切欠部28が形成される。切欠部28は、後述する設置治具3の係止部32を、治具係止部12aに対して係止させる際に、保護キャップ2がこれと干渉しないようにするために設けられている。
保護キャップ2は、周面部21に複数の弾性変形部25を有している。弾性変形部25は、周面部21を構成する面が、略U字状をなすように切り欠かれ、その内側に残った片持ち状の部分として形成されている。弾性変形部25は、保護キャップ2の外周側から内周側に向かって押圧することで、周面部21に支持された側から先端側が、内周側に向かって弾性変形することができる。弾性変形部25の内面側には、先端部に押圧部26が形成されている。押圧部26は、弾性変形部25から突出するように形成されている。押圧部26の機能については、後で詳述する。
図2には、保護キャップ2を取付けたスプリンクラーヘッド1の側面図を示している。本図において、保護キャップ2は図中右半分を断面図としている。この図では、スプリンクラーヘッド1は、天井板5の開口部分に配置され、天井板5より上方に位置する給水管4に対して取付けられた状態となっている。
保護キャップ2がスプリンクラーヘッド1に取付けられた状態において、保護キャップ2の上端部に形成されている当接部23は、ヘッド本体10のフランジ部12の下面に対して当接している。また、保護キャップ2の固定部24は、ヘッド本体10の溝部14に対して係合している。保護キャップ2に形成された切欠部28は、ヘッド本体10のフランジ部12に形成された治具係止部12aと、周方向において一致する位置に配置される。
保護キャップ2の底部21は、スプリンクラーヘッド1の感熱部13との間に隙間を有し、周面部21と共に感熱部13を覆っており、保護キャップ2に衝撃等の外力が加わっても、感熱部13に影響がないようにしている。
図3には、保護キャップ2の平面図を示している。この図に示すように、保護キャップ2には、押圧部26が4箇所に形成されている。このうち2つの押圧部26は、キャップ本体20の中心軸を挟んで対称位置に対をなして配置され、他の2つの押圧部26も、キャップ本体20の中心軸を挟んで対称位置に対をなして配置されている。このため、保護キャップ2を両側から挟むようにすることで、対になった2つの押圧部26を、それぞれ外周側から内周側に向かって容易に押圧することができる。
図4には、押圧部26を含む保護キャップ2及びスプリンクラーヘッド1の拡大断面図を示している。スプリンクラーヘッド1のヘッド本体10には、周方向に沿って斜面部15が形成されている。斜面部15は、上方から下方に向かう方向に沿って、外周側から内周側に向かう傾斜面状となるように形成されている。保護キャップ2は、前述のように、スプリンクラーヘッド1に対し下方に向かって移動させることにより、固定部24の係合状態が解除されるから、斜面部15は、固定部24が係合解除される方向に沿って内周側に向かう傾斜面状に形成されていることになる。
保護キャップ2の押圧部26は、先端部がヘッド本体10の斜面部15に対し当接している。また、弾性変形部25の外周側面には、凸状に盛り上がった手掛け部27が形成されている。手掛け部27は、周面部21の表面から突出するため、弾性変形部25の先端部分を内周側に向かって押しやすくすることができる。なお、手掛け部27は、凸状の形状には限られず、凹状に形成されていてもよい。
図5には、押圧部26を内周側に押圧した状態における保護キャップ2及びスプリンクラーヘッド1の拡大断面図を示している。本図において、押圧部26を押圧していない状態を一点鎖線で示している。押圧部26を内周側に向かって押圧すると、押圧部26は、当接している斜面部15に沿って内周側及び下方に移動する。図5において、押圧部26を内周側に向かって長さXだけ移動させると、それに伴い下方に向かっても長さYだけ移動することになる。
押圧部26は、キャップ本体20の表面に形成された片持ち状の弾性変形部25に設けられているので、キャップ本体20に対し、内外周方向にはある程度移動可能であるが、上下方向には移動できない。このため、押圧部26の下方向への移動に伴い、キャップ本体20も下方向に移動する。これによって、固定部24の溝部14に対する係合状態が解除される。固定部24の係合状態が解除されると、保護キャップ2はスプリンクラーヘッド1に対し、固定されていない状態となるので、容易に取り外すことができる。
このように、スプリンクラーヘッド1に対する固定部24を有する保護キャップ2において、ヘッド本体10の斜面部15に当接し内周側に向かって押圧自在な押圧部26を設けたことにより、押圧部26を押圧するだけで、保護キャップ2をスプリンクラーヘッド1から容易に取り外すことができる。特に、天井に設置されたスプリンクラーヘッド1は、高所に位置しているから、保護キャップ2の取り外し作業をより簡易に行うことができる。
保護キャップ2には当接部23が形成され、ヘッド本体10に対して上下方向に位置決めされているので、押圧部26はヘッド本体10の斜面部15に対し確実に当接され、上記効果を確実に得ることができる。
また、押圧部26は、キャップ本体20の中心軸を挟んで対称位置に対をなして配置されているので、キャップ本体20を挟むように掴むことで、押圧部26を両側から容易に押圧できる。また、取り外した保護キャップ2をそのまま掴んでスプリンクラーヘッド1から離すことができるので、保護キャップ2の取り外し作業をより円滑にすることができる。本実施形態では、押圧部26の対を2つ設けてあり、現場の状況に応じて異なる2方向から保護キャップ2を掴んで取り外すことができるようにしている。ただし、押圧部26の対は2つに限らず、1つあるいは3つ以上であってもよい。また、押圧部26を対にせず、単独で設けてもよい。
次に、スプリンクラーヘッド1を天井に取付けるための設置治具3について説明する。図6には、設置治具3によってスプリンクラーヘッド1を給水管4に対し取付けている状態の正面図を示している。設置治具3は、保護キャップ2に覆われたスプリンクラーヘッド1を、保護キャップ2の外側からさらに覆って保持する保持部30と、手で持って保持部30を回転させる把手部31とを有している。
保持部30は、スプリンクラーヘッド1を覆うことができるように略円筒状に形成されており、上端部には、周面の一部が内周側に凸状となるように形成された係止部32を有している。保持部30の内面に形成された係止部32は、ヘッド本体10のフランジ部12に形成された治具係止部12aと周方向位置を合わせた上で、保持部30内にスプリンクラーヘッド1を挿入することで、係止させることができる。
図6において、係止部32は治具係止部12aに対し係止された状態となっている。この状態で、把手部31によって保持部30を回転させることにより、スプリンクラーヘッド1が共に回転し、天井面に設けられた給水管4に対し、スプリンクラーヘッド1の給水管固定部11を螺合させることができる。
係止部32は、内周側に向かって突出しているため、周方向において押圧部26を有する弾性変形部25と同じ位置にある状態で、スプリンクラーヘッド1が保持部30に挿入されると、弾性変形部25を内周側に押圧してしまい、保護キャップ2が外れてしまう可能性がある。保護キャップ2において弾性変形部25は、ヘッド本体10の治具係止部12aとは周方向において異なる位置に形成されているので、保持部30の係止部32とヘッド本体10の治具係止部12aの周方向位置を合わせた上で、保持部30に対しスプリンクラーヘッド1を挿入することで、係止部32によって弾性変形部25を押圧しないようにすることができる。
保持部30には、係止部32が治具係止部12aに対して係止した状態において、保護キャップ2の弾性変形部25を露出させる開口部33が形成されている。設置治具3によりスプリンクラーヘッド1を給水管4に対して固定した状態で、開口部33から弾性変形部25の手掛け部27を押圧することで、スプリンクラーヘッド1及び保護キャップ2が保持部30内にある状態のまま、保護キャップ2をスプリンクラーヘッド1から容易に取り外すことができる。
設置治具3によるスプリンクラーヘッド1の取付手順としては、まず、保護キャップ2が取付けられているスプリンクラーヘッド1を、設置治具3の保持部30の中に挿入する。この際、前述のように、スプリンクラーヘッド1の治具係止部12aの周方向位置を、保持部30の係止部32の周方向位置と一致させた上で、挿入する。次に、保持部30を給水管4に近づけ、ヘッド本体10の給水管固定部11を給水管4に接触させた上で、把手部31によって保持部30を回転させ、給水管固定部11を給水管4に螺合させる。
スプリンクラーヘッド1を給水管4に固定したら、設置治具3はそのままの位置で、開口部33から露出する弾性変形部25の手掛け部27を押し、押圧部26を内周側に押し込むようにする。押圧部26はヘッド本体10の斜面部15に押圧され、上述のように保護キャップ2のヘッド本体10に対する係合状態が解除される。すなわち、保護キャップ2の固定状態が解除される。固定状態が解除された保護キャップ2は、保持部30内に保持される。
保護キャップ2を取り外したら、そのまま保持部30を下ろしてスプリンクラーヘッド1から離すことにより、保護キャップ2が保持部30に保持されたまま、設置治具3をスプリンクラーヘッド1から取り外すことができる。このように、保持部30が弾性変形部25を露出させる開口部33を有していることにより、スプリンクラーヘッド1の取付作業において、保護キャップ2の取り外しまでを一連の動作で行うことができ、スプリンクラーヘッド1の取付作業を効率化することができる。
また、保護キャップ2の取り外しに、保持部30に形成された係止部32を用いてもよい。この場合、スプリンクラーヘッド1を給水管4に対して固定するまでは、上述の取付手順と同様である。その後、保持部30を下げて、係止部32の治具係止部12aに対する係止状態を解除し、その位置で保持部30を回転させて、係止部32の周方向位置を保護キャップ2の弾性変形部25の周方向位置と一致させる。その上で、保持部30をさらに下げることにより、内周側に突出した係止部32が、弾性変形部25を内周側に向かって押圧し、押圧部26が斜面部15に対して押圧されることにより、保護キャップ2がスプリンクラーヘッド1から外れ、そのまま保持部30に保持された状態で保護キャップ2を取り外すことができる。このように、係止部32を用いて保護キャップ2を取り外すことにより、高所に取付けられているスプリンクラーヘッド1に手を伸ばすことなく、保護キャップ2を取り外すことができるので、作業を効率化することができる。
上述の実施形態では、スプリンクラーヘッド1を給水管4に取付けて、その後、設置治具3でスプリンクラーヘッド1を保持した状態のまま、開口部33を介して弾性変形部25を押圧し、保護キャップ2を取り外すようにしているが、スプリンクラーヘッド1を給水管4に取付けた後、一旦、設置治具3をスプリンクラーヘッド1から取り外し、天井の塗装工事等を行った後に、再度設置治具3をスプリンクラーヘッド1に取付け、保護キャップ2を取り外すようにしてもよい。
図7には、天井板5の施工後にスプリンクラーヘッド1の位置調整を行っている状態の正面図を示している。本図において、保護キャップ2に形成される弾性変形部25の位置が、図6等の形態とは異なっている。図7においては、スプリンクラーヘッド1が所定位置に配置されたときに、弾性変形部25が天井板5の上下方向位置と一致するように、弾性変形部25が配置されている。より詳細には、弾性変形部25の上端位置が天井板5の上面位置と一致し、弾性変形部25の下端位置が天井板5の下面位置と一致するように、弾性変形部25が形成されている。
この場合、まず、給水管4に対しスプリンクラーヘッド1を設置治具3によって取付ける。このとき、スプリンクラーヘッド1の上下方向の位置調整はまだ行われない。次に、天井板5をスプリンクラーヘッド1の保護キャップ2に対し押付けて、天井板5の貫通孔を形成する位置に印を付ける。天井板5に貫通孔を形成したら、スプリンクラーヘッド1を貫通させるように天井板5を施工する。その後に再度、設置治具3によってスプリンクラーヘッド1の位置調整を行う。このとき、保護キャップ2の弾性変形部25と天井板5とが、高さ方向において一致するようにすることで、スプリンクラーヘッド1を適切な位置に調整することができる。スプリンクラーヘッド1の位置調整を行ったら、設置治具3を取り外すと共に、弾性変形部25の押圧部26を押圧し、保護キャップ2をスプリンクラーヘッド1から取り外す。
このように、保護キャップ2の弾性変形部25を、スプリンクラーヘッド1が所定位置に設置された際に、天井板5と同じ高さ位置となるように配置することで、スプリンクラーヘッド1の位置調整を容易にすることができる。
次に、第2の実施形態の保護キャップ2について説明する。図8には、本実施形態における保護キャップ2と該保護キャップ2が取付けられるスプリンクラーヘッド1の分解図を示している。本形態において、スプリンクラーヘッド1には、ヘッド本体10の上部に、略台形状の突部16が形成されている。突部16は、ヘッド本体10の表面から、外周側に向かって突出しており、周方向に向かって面する傾斜面16aを有している。傾斜面16aは、ヘッド本体10の周方向と、保護キャップ2を固定解除する方向、すなわち下方向とに面する傾斜面状となっている。
保護キャップ2は、上端部に切欠状の凹部29を有している。凹部29は、スプリンクラーヘッド1の突部16を納める略台形状を有している。その側部は、突部16の傾斜面16aを周方向に押圧可能な傾斜面状の押圧部29aとなっている。
図9には、第2の実施形態の保護キャップ2を取付けたスプリンクラーヘッド1の側面図を示している。保護キャップ2がスプリンクラーヘッド1に取付けられた状態において、保護キャップ2の凹部29は、スプリンクラーヘッド1の突部16を納め、押圧部29aは傾斜面16aに当接している。また、保護キャップ2の固定部24は、スプリンクラーヘッド1の溝部14に係合固定されている。
図10には、図9の状態から保護キャップ2を回転させた状態のスプリンクラーヘッド1の側面図を示している。この図に示すように、保護キャップ2を周方向に回転させると、押圧部29aは傾斜面16aを周方向に押圧する。傾斜面16aは、下方及び周方向に傾斜しているので、押圧部29aを有する保護キャップ2は、周方向への移動に伴い、下方にも移動する。これにより、固定部24の溝部14に対する係合状態が解除され、保護キャップ2を下方に向かって取り外すことができる。
このように、押圧部29aが周方向に沿ってスプリンクラーヘッド1を押圧するように構成することもでき、これにより保護キャップ2を回転させるだけで、保護キャップ2のスプリンクラーヘッド1に対する固定状態を解除しつつ取り外すことができるので、保護キャップ2の取り外し作業を容易にすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は上述の実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうる。例えば、保護キャップ2において、押圧部26の位置は、ヘッド本体10が有する斜面部15の位置に応じて配置することができる。また、保護キャップ2の固定部24の位置についても、ヘッド本体10に対して係合できれば、他の位置にあってもよく、例えば、フランジ部12またはフランジ部12の治具係止部12aに対して係合するようにしてもよい。
1 スプリンクラーヘッド
2 保護キャップ
3 設置治具
4 給水管
5 天井板
10 ヘッド本体
11 固定部
12 フランジ部
12a 治具係止部
13 感熱部
14 溝部
15 斜面部
20 キャップ本体
21 周面部
22 底部
22a 排水孔
22b 突起部
23 当接部
24 固定部
25 弾性変形部
26 押圧部
27 手掛け部
28 切欠部
30 保持部
31 把手部
32 係止部
33 開口部

Claims (8)

  1. スプリンクラーヘッドに対して装着される有底筒状のキャップ本体を有する保護キャップにおいて、
    前記キャップ本体は、前記スプリンクラーヘッドに対し所定の正負二方向への移動に伴い固定及び固定解除される固定部と、前記スプリンクラーヘッドからの固定解除の方向と異なる方向に向かって該スプリンクラーヘッドを押圧可能な押圧部とを有し、該押圧部は、該押圧部の押圧方向に沿って前記固定部が前記スプリンクラーヘッドから固定解除される方向に向かう傾斜面状に形成された前記スプリンクラーヘッドの斜面部に対し押圧されることを特徴とする保護キャップ
  2. 前記固定部は、前記スプリンクラーヘッドに対し上下方向に固定及び固定解除され、前記押圧部は、前記スプリンクラーヘッドを外周側から内周側に向かって押圧自在であり、
    前記押圧部は、前記固定部を前記スプリンクラーヘッドから固定解除する方向に沿って内周側に向かう傾斜面状に形成された前記斜面部に対して押圧されることを特徴とする請求項1記載の保護キャップ。
  3. 前記押圧部は、前記キャップ本体に片持ち状に形成される弾性変形部の先端部に形成されることを特徴とする請求項2記載の保護キャップ。
  4. 前記弾性変形部の先端部には、内周側を向く面に前記押圧部が形成され、外周側を向く面に凸状または凹状の手掛け部が形成されることを特徴とする請求項3記載の保護キャップ。
  5. 前記押圧部は、前記キャップ本体の中心軸を挟んで対称位置に対をなして配置されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の保護キャップ。
  6. 前記押圧部は、前記スプリンクラーヘッドが設置治具を係止させるために有する治具係止部と周方向において異なる位置に配置されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の保護キャップ。
  7. 前記固定部は、前記スプリンクラーヘッドに対し上下方向に固定及び固定解除され、前記押圧部は、前記スプリンクラーヘッドを周方向に沿って押圧自在であり、
    前記押圧部は、装着状態において前記スプリンクラーヘッドの斜面部と当接し、該斜面部は、前記固定部を前記スプリンクラーヘッドから固定解除する方向及び前記スプリンクラーヘッドの周方向に向かう傾斜面状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の保護キャップ。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の保護キャップを装着したスプリンクラーヘッドを、建物に設けられるヘッド取付部に対して取付ける設置治具において、
    前記スプリンクラーヘッド及び保護キャップを覆う保持部を有し、該保持部は、前記スプリンクラーヘッドに設けられる治具係止部に係止される係止部を内面に有すると共に、前記係止部が前記治具係止部に係止された状態で、前記保護キャップの押圧部を有する弾性変形部を露出させる開口部を有することを特徴とする設置治具。
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