JP2017063516A - 超電導回転機の冷媒給排装置 - Google Patents

超電導回転機の冷媒給排装置 Download PDF

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仁 小笠原
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峻 昆布
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Yukimasa Hisamitsu
行正 久光
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Abstract

【課題】磁性流体の固化を抑制することができる超電導回転機の冷媒給排装置を提供する。【解決手段】中空状の冷媒給排装置側シャフト14−3と、シャフト14−3の中空部に固定された中空状の内径シャフト14−4と、流路21,22を備えてシャフト14−4に隙間Gを介して挿通される冷媒給排用固定管20と、シャフト14−3,14−4のブラケット12Bから突出した部分を覆う真空ブラケット25と、回転側内輪27A−2,27B−2及び回転側内輪27A−2,27B−2の外周に磁性流体27A−3,27B−3を介して設けられた固定側外輪27A−1,27B−1を有する磁性流体シール27A,27Bとを備え、真空ブラケット25に設けられたブラケットカバー26の隙間Gと径寸法が等しい位置に三つ以上の貫通孔26aを設けた。【選択図】図2

Description

本発明は、界磁コイルを冷媒によって冷却する超電導回転機の冷媒給排装置であって、特に磁性流体の固化を抑制することができる超電導回転機の冷媒給排装置に関する。
従来、静止部から回転部に冷媒を供給する冷媒供給管と、当該冷媒供給管にこれと半径方向にギャップdを介して所定の長さcだけ外挿される回転2重管とを備える超電導回転機の冷媒給排装置において、冷媒供給管の先端位置の回転2重管にギャップセンサーを装着し、回転中のギャップの偏心を最小とするように冷媒供給管を位置制御することで、ギャップdを小さくし長さcを大きくした場合であっても、冷媒供給管が回転2重管に接触することを避けるようにしたものが公知となっている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開昭59−209061号公報
しかしながら、上述した従来の超電導回転機の冷媒給排装置は、冷媒供給管と回転2重管とのギャップにギャップセンサーを設けたことで、ギャップセンサーの厚みがある分、更なるギャップの縮小が困難であるという問題があった。
そのため、例えば真空断熱エリアを仲介して冷媒を外気から熱遮断する磁性流体シールを用いた超電導回転機の回転側部材と固定側部材との間の隙間にギャップセンサーを設けた場合、ギャップセンサーの厚み分だけ隙間を広げる必要があることで、この隙間の軸方向一端から他端までの圧力損失が低減し、回転側部材と固定側部材との隙間から冷媒雰囲気が磁性流体シールへ熱循環し易くなり、磁性流体シールが使用温度範囲よりも低くなってしまい、磁性流体の固化による摩擦上昇や回転不能になるおそれがあった。
このようなことから本発明は、磁性流体シールを用い真空断熱エリアを仲介して冷媒を外気から熱遮断する超電導回転機において、磁性流体シールの磁性流体が固化することを抑制可能とした超電導回転機の冷媒給排装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る超電導回転機の冷媒給排装置は、
ケーシングを貫通する中空状の回転シャフトと、
前記回転シャフトの中空部に隙間を介して挿通される冷媒給排用固定管と、
前記冷媒給排用固定管が挿通される貫通孔が形成された底部を有し、前記回転シャフトの前記ケーシングから突出した部分を覆う容器と、
前記容器内に設けられて前記回転シャフトの外周面に嵌合された回転側内輪、及び前記容器内に固定され前記回転側内輪の外周に磁性流体を介して設けられた固定側外輪を有する磁性流体シールと
を備え、
前記容器の底部に、前記隙間と径寸法が等しい位置に形成された三つ以上の貫通孔を有する
ことを特徴とする。
また、上記の課題を解決するための第2の発明に係る超電導回転機の冷媒給排装置は、
ケーシングを貫通する中空状の第一の回転シャフトと、
前記第一の回転シャフトの中空部に固定されて前記第一の回転シャフトと共に回転する中空状の第二の回転シャフトと、
供給流路及び排出流路を備えて前記第二の回転シャフトに隙間を介して挿通される冷媒給排用固定管と、
前記冷媒給排用固定管が挿通される貫通孔が形成された底部を有し、前記第一の回転シャフト及び前記第二の回転シャフトの前記ケーシングから突出した部分を覆う容器と、
前記容器内に設けられて前記第一の回転シャフトの外周に嵌合された回転側内輪、及び前記容器内に固定され前記回転側内輪の外周に磁性流体を介して設けられた固定側外輪を有する第一の磁性流体シールと、
前記容器内に設けられて前記第二の回転シャフトの前記第一の回転シャフトから突出した部分の外周に嵌合された回転側内輪、及び前記容器の底部に固定され前記回転側内輪の外周に磁性流体を介して設けられた前記固定側外輪を有する第二の磁性流体シールと
を備え、
前記容器の底部に、前記隙間と径寸法が等しい位置に形成された三つ以上の貫通孔を有する
ことを特徴とする。
また、上記の課題を解決するための第3の発明に係る超電導回転機の冷媒給排装置は、
前記貫通孔は、直径が前記隙間よりも大きく且つ同一円周上に均等配置されている
ことを特徴とする。
本発明に係る超電導回転機の冷媒給排装置によれば、磁性流体の固化を抑制して磁性流体シールの摩擦上昇や回転不能を防止することが出来る。
本発明が適用される超電導回転機の一部を破断して示す概略全体図である。 本発明の実施例1に係る超電導回転機の冷媒給排装置を示す断面図である。 図2の一部を拡大して示す部分拡大図である。 本発明の実施例2に係る超電導回転機の冷媒給排装置を示す断面図である。 超電導回転機の冷媒給排装置にギャップセンサーを適用した例を示す断面図である。 図5の一部を拡大して示す部分拡大図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る超電導回転機の冷媒給排装置の詳細を説明する。
図1から図3を用いて本発明の実施例1に係る超電導回転機の冷媒給排装置について説明する。
図1に示すように、本実施例において冷媒給排装置2は、超電導回転機1の反負荷側に設けられ、図示しない冷凍機側から送出される冷媒を超電導回転機1側へ供給する一方、超電導回転機1側から送出される冷媒を前記冷凍機側へ排出するものである。
より詳しく説明すると、超電導回転機1は、概ね円筒状のフレーム11並びにフレーム11の開口部に装着される負荷側ブラケット12Aおよび反負荷側ブラケット12Bから構成されるケーシングと、フレーム11に貫挿され、負荷側ブラケット12A、反負荷側ブラケット12Bにそれぞれ軸受け13A,13Bを介して回転可能に支持されるシャフト14と、シャフト14に嵌着され、シャフト14とともに回転するロータ15と、フレーム11の内側にロータ15と空隙を介して配されるステータ16とを備えている。
ロータ15はロータコア15−1に真空容器15−2を取り付けた構成になっている。真空容器15−2の内部には超電導界磁コイル15−3が格納され、超電導界磁コイル15−3には熱交換冷媒管17が接触している。熱交換冷媒管17は、一端が後述する供給管18に接続され、他端が後述する排出管19に接続されている。
またシャフト14は、軸方向負荷側から順に配設される、超電導回転機側シャフト14−1、中継シャフト14−2、及び冷媒給排装置側シャフト14−3により構成されている。
超電導回転機側シャフト14−1は、軸受13Aを介して負荷側ブラケット12Aに回転可能に支持され、軸方向一端側(図中、右側)が回転機外部の負荷に接続されている。ロータ15は当該超電導回転機側シャフト14−1に嵌着されている。
また、図2及び図3に示すように、中継シャフト14−2は、概ね円盤状に形成され、超電導回転機側シャフト14−1の軸方向他端側(図中、左側)に締結されている。なお、中継シャフト14−2の直径は後述する冷媒給排装置側シャフト14−3のフランジ部14−3cの外周面の直径とほぼ同一となっている。
冷媒給排装置側シャフト14−3は、概ね筒状に形成され、軸方向一端側が大径部14−3a、他端側が小径部14−3bとなっている。大径部14−3a側の開口部には鍔状のフランジ部14−3cが設けられ、このフランジ部14−3cが締結具(ボルトなど)で中継シャフト14−2に固定されている。
当該冷媒給排装置側シャフト14−3の中空部には内径シャフト14−4を介して冷媒給排用固定管20が挿入されている。
内径シャフト14−4は、軸方向一端側に底部14−4aを有する有底形状の筒体である。当該底部14−4aは中継シャフト14−2に同心締結されており、内径シャフト14−4は中継シャフト14−2と共に回転する回転部材である。
また、内径シャフト14−4は、軸方向他端側に外径が大きい大径部14−4bを有している。この大径部14−4bの外周面は冷媒給排装置側シャフト14−3の小径部14−3bの内周面に嵌合している。さらに、この大径部14−4bの外周面には真空断熱エリア「B」と冷媒エリア「A」を隔離する図示しないOリングが挿入される挿入溝14−4baが設けられている。
また、内径シャフト14−4の一端側には、後で詳述する供給管18、排出管19の開口部に対向する位置に、それぞれ軸方向内周面から外周面に貫通する供給接続孔14−4c、排気接続孔14−4dが設けられている。
冷媒給排用固定管20は、冷媒を軸方向に給排する供給流路21と排出流路22を備えた固定管で、軸方向一端側が内径シャフト14−4内に挿入され、軸方向他端側が図示しない冷凍機に接続されている。
冷媒給排用固定管20の軸方向一端側の端面と内径シャフト14−4の底部との間には空間Sが設けられており、当該冷媒給排用固定管20の排気接続孔14−4dよりも軸方向一端側は外径が小径となった小径部20aとなっている。この小径部20aの外周面と内径シャフト14−4の内周面との間には筒形状のシール材である隔壁リング23が嵌合している。
供給流路21は冷媒給排用固定管20の軸方向一端側の端面に供給流路開口部21aを有している。排出流路22は冷媒給排用固定管20の外周面であって排気接続孔14−4dの開口部と軸方向でみて同じ位置に排出流路開口部22aを有している。
そして、冷媒給排用固定管20の外周面は、冷媒給排装置側シャフト14−3の軸方向他端側の端面と略同一位置から排出流路開口部22aの軸方向他端側まで、熱絶縁管24によって覆われている。当該熱絶縁管24と内径シャフト14−4の内周面の間には所定の隙間Gが設けられている。
なお、上述した供給管18は、供給接続孔14−4cから真空容器15−2内の超電導界磁コイル15−3に隣接配置される熱交換冷媒管17の入口まで接続している。また、排出管19は、後述する冷媒エリアA3を介して排出流路開口部22aとすべり接続される排出接続孔14−4dから、真空容器15−2内の超電導界磁コイル15−3が隣接配置される熱交換冷媒管17の出口まで接続している。これら供給管18及び排出管19は冷媒給排装置側シャフト14−3の大径部の内部空間に格納されている。
また、冷媒給排装置側シャフト14−3の小径部14−3bには、径方向に貫通する複数の貫通孔(図2に示す例では、軸心を挟んで対向する二つの貫通孔14−3ba,14−3bb)が形成されている。
さらに、冷媒給排装置側シャフト14−3の反負荷側ブラケット12Bから突出した部分は、真空ブラケット25によって覆われている。
真空ブラケット25は、軸方向一端側に開口部を有し、他端側に底部25aを有する有底形状のブラケットである。開口部にはフランジ部25bが設けられ、このフランジ部25bに同一円周上に設けた貫通孔を挿通する締結具(ボルトなど)により、真空ブラケット25が超電導回転機の反負荷側ブラケット12Bの外側に固定されている。また、底部25aには冷媒給排用固定管20が貫挿される貫通孔25aaが設けられている。当該貫通孔25aaは、少なくとも軸方向一端側における直径が後述する磁性流体シール27Bの固定側外輪27B−1の内径よりも大きく且つ固定側外輪27B−1のフランジ部27B−1aを除く部分の外径よりも小さくなっている。更に、底部25aには冷媒給排用固定管20が嵌入される貫通孔26bを備えるブラケットカバー26が締結具(ボルトなど)によって締結されている。
ブラケットカバー26は円盤状のカバーであり、隙間Gと径寸法が同一の位置(隙間Gから軸方向延長した位置)には、直径が隙間Gよりも大きい穴26aが、同一円周上に3カ所以上で均等配置されている。なお、ブラケットカバー26と冷媒給排用固定管20の間には、供給流路21や排出流路22を流れる冷媒からの熱伝導を抑制するために、冷媒給排用固定管20よりも径が一回り大きい真空管28が設けられている。
さらに、真空ブラケット25の外周面の任意の部分には真空引きする真空ポンプとの接続部となる貫通孔25cが設けられている。
そして、前記真空ブラケット25内であって、冷媒給排装置側シャフト14−3の外周には、磁性流体シール27A,27Bが軸方向に沿って相互に離間した状態で配設されている。より詳しくは、磁性流体シール27A,27Bは軸方向に対して貫通孔14−3ba,14−3bbが形成された位置を挟んで配設されている。
磁性流体シール27Aは、固定側外輪27A−1、回転側内輪27A−2、固定側外輪27A−1の内周面と回転側内輪27A−2の外周面との間に注入された磁性流体27A−3からなる三層構造の筒体である。磁性流体シール27Aの固定側外輪27A−1の一端には鍔状のフランジ部27A−1aが設けられている。このフランジ部27A−1aは円環状に設けられた貫通孔に挿通される締結具(ボルトなど)によって、磁性流体シール27Aを反負荷側ブラケット12Bに固定している。なお、反負荷側ブラケット12Bの磁性流体シール27Aとの接触面は、少なくとも回転側内輪27A−2及び磁性流体27A−3とは接触しない凹構造となっている。
また、前記回転側内輪27A−2は、図示しないOリングを介して冷媒給排装置側シャフト14−3の外周面に嵌合されている。
磁性流体シール27Bは、固定側外輪27B−1、回転側内輪27B−2、固定側外輪27B−1の内周面と回転側内輪27B−2の外周面との間に注入された磁性流体27B−3からなる三層構造の筒体である。磁性流体シール27Bの固定側外輪27B−1の他端には鍔状のフランジ部27B−1aが設けられている。このフランジ部27B−1aは円環状に設けられた貫通孔に挿通される締結具(ボルトなど)によって、磁性流体シール27Bを真空ブラケット25の底部25aに固定している。
また、前記回転側内輪27B−2は、図示しないOリングを介して冷媒給排装置側シャフト14−3の外周面に嵌合されている。
ここで、本実施例に係る超電導回転機の冷媒給排装置では、真空ブラケット25の底部25aに形成された貫通孔25aa内が冷媒エリア「A1」となり、隙間G内が冷媒エリア「A2」となり、内径シャフト14−4と冷媒給排用固定管20と熱絶縁管24とによって囲まれた空間が冷媒エリア「A3」となる。なお、これらを総称する場合は冷媒エリア「A」と称する。
また、図示しない真空ポンプから真空引きされた配管と接続する貫通孔25cを介して真空ブラケット25内が真空断熱エリア「B1」となり、貫通孔14−3ba,14−3bbを介して冷媒給排装置側シャフト14−3の小径部14−3bと内径シャフト14−4の外周面との間の中空部が真空断熱エリア「B2」となり、さらに、真空断熱エリア「B2」との連通によって、冷媒給排装置側シャフト14−3の大径部14−3aと内径シャフト14−4の外周面との間の中空部が真空断熱エリア「B3」となる。そして、真空断熱エリア「B3」と連通する真空容器15−2の内部が真空断熱エリア「B4」となる。これらを総称する場合は真空断熱エリア「B」と称する。
超電導界磁コイル15−3および冷媒は外気「C」から真空断熱エリア「B」によって断熱されている。
また、冷媒エリア「A」と外気「C」との断熱は次のように実現される。
すなわち、磁性流体シール27Aの軸方向一端の外気「C」と軸方向他端の真空断熱エリア「B1」を磁性流体27A−3でシールする。
磁性流体シール27Bの軸方向他端の冷媒エリア「A1」と軸方向一端の真空断熱エリア「B1」を磁性流体27B−3でシールする。
このとき、本実施例の冷媒給排装置では、冷媒エリア「A2」(隙間G)を介して冷媒エリア「A3」の冷媒が冷媒エリア「A1」と連通しているが、隙間Gが狭いことから圧力損失が高くなり、排出管19から出る冷媒は圧力損失の低い排出流路22へ流れるため、冷媒エリア「A1」への冷媒の流れ込みを抑制でき、磁性流体27B−3の固化が起こらない。
また、ブラケットカバー26に、直径が隙間Gよりも大きい穴26aを設けたため、隙間Gは、冷媒給排装置の組み立て時に穴26aから隙間ゲージなどを挿入することで調整ができる。
また、磁性流体シールの動作は次のようになる。
磁性流体シール27A,27Bは、固定側外輪27A−1が反負荷側ブラケット12Bに締結される固定部材となり、固定側外輪27B−1が真空ブラケット25に締結される固定部材となり、回転側内輪27A−2,27B−2が冷媒給排装置側シャフト14−3と共に回転する回転部材となり、磁性流体27A−3,27B−3が固定と回転の境界となる。
また、超電導回転機の動作は次のようになる。
図示しないステータコイルは、三相交流電源によって回転磁界を発生する。
超電導界磁コイル15−3は、図示しない界磁電源から集電導体を介して界磁電流の供給を受けて界磁極を形成し、ステータコイルの回転磁界によってロータ15を回転させる。
ロータ15の回転に伴って、その回転力が超電導回転機側シャフト14−1に伝達され、中継シャフト14−2、冷媒給排装置側シャフト14−3も回転する。
また、内径シャフト14−4は、他端面が中継シャフト14−2と締結されているため、超電導回転機側シャフト14−1、中継シャフト14−2、冷媒給排装置側シャフト14−3と共に回転する。
また、図示しない冷凍機から供給された冷媒の循環動作は、次のようになる。すなわち、
・供給流路21を通り、供給流路開口部21aから冷媒給排用固定管20の軸方向一端側の端面と内径シャフト14−4の底部との間の空間Sへ流れる。
・空間Sから供給接続孔14−4cを経て供給管18へ流れる。
・供給管18と接続される熱交換冷媒管17にて隣接配置される超電導界磁コイル15−3と熱交換することで、超電導界磁コイル15−3を冷却する。
・熱交換後、熱交換冷媒管17から排出管19へ流れる。
・排出管19とすべり接続される排出接続孔14−4dから冷媒エリア「A3」を経て排出流路開口部22aへ流れる。
・排出流路開口部22aから排出流路22を通り図示しない冷凍機側に流れる。
・冷媒が冷凍機に排出され冷却される。
ここで、図5および図6に超電導回転機にギャップセンサーを適用した例を示す。図5および図6に示すように、内径シャフト14−4(回転側部材)と、冷媒を軸方向に給排する供給流路21及び排出流路22を備えた冷媒給排用固定管20並びに当該冷媒給排用固定管20を覆う熱絶縁管24(固定側部材)との間の隙間Gにギャップセンサー30を設けた場合、ギャップセンサー30の厚み分だけ隙間Gを広げる必要がある。このようにギャップセンサー30の厚み分だけ隙間Gを広げた場合、この隙間Gの軸方向一端から他端までの圧力損失が低減し、回転側部材と固定側部材との隙間Gから冷媒雰囲気が磁性流体シール27Bへ熱循環し易くなり、磁性流体シール27Bが使用温度範囲よりも低くなってしまい、磁性流体の固化による摩擦上昇や回転不能が生じるおそれがある。
これに対し、本実施例に係る超電導回転機の冷媒給排装置によれば、二つの磁性流体シール27A,27Bを用いるとともに、隙間Gが穴26aを通り外気と連通する構造としたため、超電導回転機の回転及び停止に関係なく、真空引きが可能となり、また穴26aを利用して隙間Gを調整することができることから隙間Gを広げることなく冷媒給排装置の組み立てが可能となり、かつ磁性流体27B−3の固化を抑制することが可能となる。
図4を用いて本発明の実施例2に係る超電導回転機の冷媒給排装置について説明する。
図4に示すように、本実施例に係る超電導回転機の冷媒給排装置は、実施例1に係る超電導回転機の冷媒給排装置に対して、冷媒給排装置側シャフト14−3の小径部14−3dの軸方向の長さを短くする一方、内径シャフト14−4の大径部14−4eの軸方向の長さを長くして、当該内径シャフト14−4の大径部14−4eに図示しないOリングを介して磁性流体シール27Cの回転側内輪27C−2を固定している。
より詳しくは、冷媒給排装置側シャフト14−3の小径部14−3dは、軸方向他端側の端部が磁性流体シール27Aの軸方向他端側の端部と概ね等しくなっている。また、内径シャフト14−4の大径部14−4eは、軸方向一端側の端部が磁性流体シール27Cの軸方向一端側の端部と概ね等しくなっている。
このように構成される本実施例に係る超電導回転機の冷媒給排装置では、磁性流体シールの動作は次のようになる。
すなわち、磁性流体シール27A,27Cは、固定側外輪27A−1が反負荷側ブラケット12Bに締結される固定部材となり、固定側外輪27C−1が真空ブラケット25に締結される固定部材となり、回転側内輪27A−3が冷媒給排装置側シャフト14−3と共に回転する回転部材となり、回転側内輪27C−3が内径シャフト14−4と共に回転する回転部材となり、磁性流体27A−3,27C−3が固定と回転の境界となる。
その他の構造については、実施例1において説明したものと同様であり、重複する説明は省略する。
本実施例に係る超電導回転機の冷媒給排装置によれば、実施例1による効果に加えて、冷媒給排装置側シャフト14−3の軸方向の長さを短縮することが出来るので、装置の軽量化が可能となる。
本発明は超電導回転機の冷媒給排装置に適用することが出来る。
1 超電導回転機
2 冷媒給排装置
11 フレーム
12A,12B ブラケット
13A,13B 軸受け
14 シャフト
14−1 超電導回転機側シャフト
14−2 中継シャフト
14−3 冷媒給排装置側シャフト
14−3a 大径部
14−3b 小径部
14−3c フランジ部
14−4 内径シャフト
14−4a 底部
14−4b 大径部
14−4c 供給接続孔
14−4d 排気接続孔
15 ロータ
15−1 ロータコア
15−2 真空容器
15−3 超電導界磁コイル
16 ステータ
17 熱交換冷媒管
18 供給管
19 排出管
20 冷媒給排用固定管
21 供給流路
22 排出流路
23 隔壁リング
24 熱絶縁管
25 真空ブラケット
25a 底部
25aa 貫通孔
25b フランジ部
26 ブラケットカバー
26a 穴
27A,27B,27C 磁性流体シール
27A−1,27B−1,27C−1 固定側外輪
27A−1a,27B−1a,27C−1a フランジ部
27A−2,27B−2,27C−2 回転側内輪
27A−3,27B−3,27C−3 磁性流体
A1,A2,A3 冷媒エリア
B1,B2,B3,B4 真空断熱エリア
C 外気
G 隙間
S 空間

Claims (3)

  1. ケーシングを貫通する中空状の回転シャフトと、
    前記回転シャフトの中空部に隙間を介して挿通される冷媒給排用固定管と、
    前記冷媒給排用固定管が挿通される貫通孔が形成された底部を有し、前記回転シャフトの前記ケーシングから突出した部分を覆う容器と、
    前記容器内に設けられて前記回転シャフトの外周面に嵌合された回転側内輪、及び前記容器内に固定され前記回転側内輪の外周に磁性流体を介して設けられた固定側外輪を有する磁性流体シールと
    を備え、
    前記容器の底部に、前記隙間と径寸法が等しい位置に形成された三つ以上の貫通孔を有する
    ことを特徴とする超電導回転機の冷媒給排装置。
  2. ケーシングを貫通する中空状の第一の回転シャフトと、
    前記第一の回転シャフトの中空部に固定されて前記第一の回転シャフトと共に回転する中空状の第二の回転シャフトと、
    供給流路及び排出流路を備えて前記第二の回転シャフトに隙間を介して挿通される冷媒給排用固定管と、
    前記冷媒給排用固定管が挿通される貫通孔が形成された底部を有し、前記第一の回転シャフト及び前記第二の回転シャフトの前記ケーシングから突出した部分を覆う容器と、
    前記容器内に設けられて前記第一の回転シャフトの外周に嵌合された回転側内輪、及び前記容器内に固定され前記回転側内輪の外周に磁性流体を介して設けられた固定側外輪を有する第一の磁性流体シールと、
    前記容器内に設けられて前記第二の回転シャフトの前記第一の回転シャフトから突出した部分の外周に嵌合された回転側内輪、及び前記容器の底部に固定され前記回転側内輪の外周に磁性流体を介して設けられた前記固定側外輪を有する第二の磁性流体シールと
    を備え、
    前記容器の底部に、前記隙間と径寸法が等しい位置に形成された三つ以上の貫通孔を有する
    ことを特徴とする超電導回転機の冷媒給排装置。
  3. 前記貫通孔は、直径が前記隙間よりも大きく且つ同一円周上に均等配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の超電導回転機の冷媒給排装置。
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