JP2017062722A - ポジションセンサ - Google Patents
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Abstract
【課題】素子列の数以上の数のポジションを検出することができるポジションセンサを提供する。
【解決手段】シフト装置は、単数又は複数によって素子列をなし、第1〜第4列で規定される素子列に配されるホールIC11〜16と、隣り合う2列に属する全ての検出素子によって同時に検出されるとともに、シフトレバーの操作ポジションが1つ変化する毎に素子列の1列分だけ移動する第1磁石6及び第2磁石7と、制御装置8とを備える。制御装置8は、直前の操作ポジションを記憶するメモリ8aを有し、メモリ8aに記憶されている操作ポジションをホールIC11〜16の検出結果に加味してポジションを判断する。
【選択図】図2
【解決手段】シフト装置は、単数又は複数によって素子列をなし、第1〜第4列で規定される素子列に配されるホールIC11〜16と、隣り合う2列に属する全ての検出素子によって同時に検出されるとともに、シフトレバーの操作ポジションが1つ変化する毎に素子列の1列分だけ移動する第1磁石6及び第2磁石7と、制御装置8とを備える。制御装置8は、直前の操作ポジションを記憶するメモリ8aを有し、メモリ8aに記憶されている操作ポジションをホールIC11〜16の検出結果に加味してポジションを判断する。
【選択図】図2
Description
本発明は、ポジションセンサに関する。
従来、シフトレバーのポジションを検出するポジションセンサが周知である。
特許文献1のポジションセンサは、直線状で変位するシフトレバーに連動して同シフトレバーと同様に直線状で変位する磁石に対し、複数個設けられる磁気検出素子の配置に工夫を凝らしている。
特許文献1のポジションセンサは、直線状で変位するシフトレバーに連動して同シフトレバーと同様に直線状で変位する磁石に対し、複数個設けられる磁気検出素子の配置に工夫を凝らしている。
すなわち、特許文献1のポジションセンサは、単数又は複数の磁気検出素子によって構成される少なくとも3列による素子列と、隣り合う2列に属する全ての磁気検出素子によって同時に検出される大きさの体格を有する磁石とを備える。さらに、当該ポジションセンサは、磁石の位置が1つ変化する毎に、磁石を上流側で検出する少なくとも1つの磁気検出素子及び下流側で検出する少なくとも1つの磁気検出素子を含む少なくとも3つの磁気検出素子における検出結果が切り替わるように構成されている。
特許文献1では、「列数−(マイナス)1」箇所の磁石のポジションを検出できるとされ(特許文献1の段落[0052]参照)、検出できるポジションの数を増加させたい場合、検出素子の数を増加させてこれら検出素子によって構成される素子列の数を増加させる必要があるが、ポジションセンサとしての構成が増加する。ひいては、ポジションセンサ全体をしての大きさやポジションセンサの製造にかかる工数が増加する。
本発明の目的は、素子列の数以上の数のポジションを検出することができるポジションセンサを提供することにある。
上記課題を解決するために、単数又は複数によって素子列をなし、その素子列が少なくとも3列設定されるように配される検出素子と、前記検出素子のうち、隣り合う2列に属する全ての検出素子によって同時に検出される体格を有するとともに、操作部材の操作に連動して前記操作部材の操作ポジションが1つ変化する毎に前記素子列の1列分だけ移動する検出対象と、前記検出素子の検出結果から前記操作部材の操作ポジションを判断する判断部とを備え、前記素子列のうち少なくとも1列は、複数の前記検出素子によって構成され、前記判断部は、前記操作部材が操作される直前の操作ポジションを記憶する記憶部を有し、前記記憶部に記憶されている操作ポジションを前記検出素子の検出結果に加味して前記操作部材の操作ポジションを判断することを要旨とする。
このように構成すれば、操作部材が操作される前の操作ポジションは、記憶部によって記憶されている。このため、判断部は、操作部材が操作される前の操作ポジションと、検出素子の検出結果から得られる操作された後の操作ポジションとから、操作部材がどちらに操作されたかを判断することができる。その結果、判断部は、素子列の数以上のポジションを判断することができる。
上記課題を解決するために、単数又は複数によって素子列をなし、その素子列が少なくとも4列設定されるように配される検出素子と、前記検出素子のうち、隣り合う2列に属する全ての検出素子によって同時に検出される体格を有するとともに、操作部材の操作に連動して前記操作部材の操作ポジションが1つ変化する毎に前記素子列の1列分だけ移動する検出対象と、前記検出素子の検出結果から前記操作部材の操作ポジションを判断する判断部とを備え、前記素子列のうち少なくとも1列は、複数の前記検出素子によって構成され、前記検出対象が前記素子列の1列分だけ移動することにより、1つの素子列に配される前記検出素子による検出状態が維持され、その素子列に隣接する素子列に配される前記検出素子による検出の有無が切り替わり、さらにこれら2つの素子列とは隣接しない素子列に配される前記検出素子による検出の有無が切り替わるように前記検出素子の各々が配置されることを要旨とする。
検出対象は素子列の1列分だけ移動するので、この構成によれば、検出対象の移動により、検出状態が維持される素子列と、検出の有無が切り替わる素子列と、この検出の有無とは反対となるように検出の有無が切り替わる素子列とが存在する。素子列は、少なくとも4列設定されているので、検出状態が維持される素子列、検出の有無が切り替わる素子列、及びこの検出の有無とは反対となるように検出の有無が切り替わる素子列の組み合わせは少なくとも4通りある。したがって、この構成によれば、判断部は、素子列の数以上のポジションを判断することができる。
上記課題を解決するために、単数又は複数によって素子列をなし、その素子列が少なくとも4列設定されるように配される検出素子と、前記検出素子のうち、隣り合う2列に属する全ての検出素子によって同時に検出される体格を有するとともに、操作部材の操作に連動して前記操作部材の操作ポジションが1つ変化する毎に前記素子列の1列分だけ移動する検出対象と、前記検出素子の検出結果から前記操作部材の操作ポジションを判断する判断部とを備え、前記素子列のうち少なくとも1列は、複数の前記検出素子によって構成され、前記検出対象が前記素子列の1列分だけ移動することにより、1つの素子列に配される前記検出素子による検出状態が維持され、その素子列に隣接する素子列に配される前記検出素子による検出の有無が切り替わり、さらにこれら2つの素子列とは隣接しない素子列に配される前記検出素子による検出の有無が切り替わるように前記検出素子の各々が配置され、前記判断部は、前記操作部材が操作される直前の操作ポジションを記憶する記憶部を有し、前記記憶部に記憶されている操作ポジションを前記検出素子の検出結果に加味して前記操作部材の操作ポジションを判断することを要旨とする。
この構成によれば、複数設けられる検出素子のいずれかに故障が発生した場合でも、判断部は、素子列の数以上のポジションを正確に判断することができる。
上記構成において、前記検出素子は、前記素子列の単位で直線状に配置され、前記検出対象は、複数設けられ、これら複数の検出対象の間の距離は、前記素子列の両端に配される前記検出素子に検出されるように設定されることが好ましい。
上記構成において、前記検出素子は、前記素子列の単位で直線状に配置され、前記検出対象は、複数設けられ、これら複数の検出対象の間の距離は、前記素子列の両端に配される前記検出素子に検出されるように設定されることが好ましい。
この構成によれば、操作部材の変位に伴い一方の検出対象が検出素子に検出されなくなるタイミングで、他方の検出対象が隣接する2つの素子列に配される検出素子に検出可能となる。このため、他の配置と比較して、素子列の数に対し、検出可能となるポジションの数が多くなる。
上記構成において、前記検出対象は、回転変位するものであって、前記検出素子は、前記素子列の単位で環状に配置されるとともに、前記検出対象が特定の回転角度とされるときのみ検出される位置に配置され、前記判断部は、前記検出対象が特定の回転角度とされるときのみ検出される位置に配置される前記検出素子により検出される検出回数を、前記記憶部に記憶されている操作ポジション及び前記素子列の単位で環状に配置される前記検出素子の検出結果に加味して前記操作部材の操作ポジションを判断することが好ましい。
この構成によれば、検出対象が回転可能な分だけ、検出可能となるポジションの数を増やすことができる。
本発明のポジションセンサは、素子列の数以上の数のポジションを検出することができる。
以下、ポジションセンサを備えるシフト装置の一実施形態を図面に従って説明する。
<構成>
図1に示すように、シフト装置1は、車両に固定されるケース2と、ケース2に移動可能に支持されるシフトレバー3と、シフトレバー3の位置を検出するポジションセンサ5とを備える。
<構成>
図1に示すように、シフト装置1は、車両に固定されるケース2と、ケース2に移動可能に支持されるシフトレバー3と、シフトレバー3の位置を検出するポジションセンサ5とを備える。
シフトレバー3は、車両の前方側から後方側に向かって直線状且つ等間隔で設定される「Rポジション」、「Nrポジション」、「Hポジション」、「Ndポジション」、「Dポジション」の各ポジションへ変位可能とされている。
図1に示すように、シフトレバー3は、ユーザの操作により、Rポジション、Nrポジション、Ndポジション、及びDポジションの各シフト位置に移動するとともに、操作が解除されるとHポジションに自動的に復帰する。なお、シフトレバー3が操作部材に相当する。
ポジションセンサ5は、第1磁石6及び第2磁石7と、6つのホールIC11,12,13,14,15,16とを備えてなる。
第1磁石6及び第2磁石7は、シフトレバー3のケース2内に位置する端部(以下、基端部)に固定されている。第1磁石6及び第2磁石7は、シフトレバー3の変位に連動して、シフト方向及びセレクト方向に変位する。なお、第1磁石6及び第2磁石7は検出対象に相当する。
第1磁石6及び第2磁石7は、シフトレバー3のケース2内に位置する端部(以下、基端部)に固定されている。第1磁石6及び第2磁石7は、シフトレバー3の変位に連動して、シフト方向及びセレクト方向に変位する。なお、第1磁石6及び第2磁石7は検出対象に相当する。
6つのホールIC11〜16は、磁束に応じてオンオフが切り替わるデジタルホールICであって、これら各ホールIC11〜16が搭載された基板がケース2の内部に設けられている。これら各ホールIC11〜16は、第1磁石6及び第2磁石7と対向可能とされている。
なお、図2に示すように、これら6つのホールIC11〜16は、制御装置8に電気的に接続されている。
制御装置8は、出力値がオンとなるホールIC11〜16の組み合わせとシフトレバー3の位置とが対応付けられた情報(図3(a)〜(e)の各図参照)が記憶されたメモリ8aを有している。
制御装置8は、出力値がオンとなるホールIC11〜16の組み合わせとシフトレバー3の位置とが対応付けられた情報(図3(a)〜(e)の各図参照)が記憶されたメモリ8aを有している。
制御装置8は、メモリ8aに記憶されている情報と6つのホールIC11〜16の各出力値との比較を通じて、シフトレバー3の位置を判断するとともに、その判断結果を一時的にメモリ8aに記憶させる。制御装置8は、今回の判断結果と前回の判断結果との比較に基づき、シフトレバー3の位置を最終判断し、その位置に対応するように、変速機9のシフトレンジを切り替える。なお、制御装置8が判断部に、メモリ8aが記憶部に、それぞれ相当する。
次に、ポジションセンサ5について詳述する。
図3(a)〜(e)の各図に示すように、6つのホールIC11〜16は、シフト方向に沿って4つの素子列に分けられて配置されている。素子列は、後方側から順に第1列、第2列、第3列、第4列と規定され、第1列には第1のホールIC11が、第2列には第2のホールIC12及び第3のホールIC13が、第3列には第4のホールIC14及び第5のホールIC15が、第4列には第6のホールIC16が、それぞれ配置されている。なお、各列間の距離は、全て等距離とされている。また、6つのホールIC11〜16は、全て同じ極性(例えばN極)の近接に反応するものが採用されている。
図3(a)〜(e)の各図に示すように、6つのホールIC11〜16は、シフト方向に沿って4つの素子列に分けられて配置されている。素子列は、後方側から順に第1列、第2列、第3列、第4列と規定され、第1列には第1のホールIC11が、第2列には第2のホールIC12及び第3のホールIC13が、第3列には第4のホールIC14及び第5のホールIC15が、第4列には第6のホールIC16が、それぞれ配置されている。なお、各列間の距離は、全て等距離とされている。また、6つのホールIC11〜16は、全て同じ極性(例えばN極)の近接に反応するものが採用されている。
第1磁石6及び第2磁石7は、隣り合う2列に属する全てのホールICと対向する体格を有している。第1磁石6は第2磁石7よりも後方側に設けられる。なお、第1磁石6と第2磁石7との間の距離は、先の素子列における第1列と第4列との間の距離よりも短く第2列と第3列との間の距離よりも長い距離とされている。なお、第1磁石6及び第2磁石7は、N極に着磁された面を6つのホールIC11〜16側に向けている。
以上のように、第1磁石6及び第2磁石7の各位置、及び6つのホールIC11〜16の各位置が設定されているため、シフトレバー3が各ポジションに操作されると、第1磁石6及び第2磁石7と6つのホールIC11〜16との間の位置関係は、以下のようになる。
図3(a)に示すように、シフトレバー3がRポジションにあるとき、第1磁石6は、第2列に属する第2のホールIC12及び第3のホールIC13、並びに第3列に属する第4のホールIC14及び第5のホールIC15と対向する。
図3(b)に示すように、シフトレバー3がNrポジションにあるとき、第1磁石6は、第1列に属する第1のホールIC11、並びに第2列に属する第2のホールIC12及び第3のホールIC13と対向する。
図3(c)に示すように、シフトレバー3がHポジションにあるとき、第1磁石6は第1列に属する第1のホールIC11に、第2磁石7は第4列に属する第6のホールIC16と、それぞれ対向する。
図3(d)に示すように、シフトレバー3がNdポジションにあるとき、第2磁石7は、第3列に属する第4のホールIC14及び第5のホールIC15、並びに第4列に属する第6のホールIC16と対向する。
図3(e)に示すように、シフトレバー3がDポジションにあるとき、第2磁石7は、第2列に属する第2のホールIC12及び第3のホールIC13、並びに第3列に属する第4のホールIC14及び第5のホールIC15と対向する。
なお、上記図3(a)〜(e)の説明において、磁石との対向関係が示されていないホールICは、第1磁石6及び第2磁石7ともに対向しない。
<作用>
次に、ポジションセンサ5の作用について説明する。
<作用>
次に、ポジションセンサ5の作用について説明する。
図3(a)〜(e)の各図に示すように、シフトレバー3がNr,H,Ndの各ポジションに位置する場合、第1磁石6及び第2磁石7とホールIC11〜16との対向関係がポジション間で異なる。このため、図4に示すように、オン出力となるホールICの組み合わせが異なる。したがって、制御装置8は、オン出力となるホールICの組み合わせからシフトレバー3のポジションを好適に検出することができる。
図3(a)〜(e)の各図に示すように、シフトレバー3がR,Dの各ポジションに位置する場合の第1磁石6及び第2磁石7とホールIC11〜16との対向関係は、シフトレバー3がNr,H,Ndの各ポジションに位置する場合の第1磁石6及び第2磁石7とホールIC11〜16との対向関係と異なる。このため、図4に示すように、シフトレバー3がR,Dの各ポジションに位置する場合にオン出力となるホールICの組み合わせと、シフトレバー3がNr,H,Ndの各ポジションに位置する場合にオン出力となるホールICの組み合わせとが異なる。さらに、制御装置8は、前回判断したシフトレバー3のポジションを参照する。制御装置8は、前回判断したシフトレバー3のポジションがNrポジションである場合にはシフトレバー3がRポジションに位置すると判断し、前回判断したシフトレバー3のポジションがNdポジションである場合にはシフトレバー3がDポジションに位置すると判断する。
なお、本例のシフト装置1は、シフトレバー3が操作された際、検出状態が維持されるホールICを有する素子列、検出の有無が切り替わるホールICを有する素子列、及びこの検出の有無とは反対となるように検出の有無が切り替わるホールICを有する素子列を有するが、これら素子列うち少なくとも1つの素子列は、2つのホールICを有している。このため、詳細な説明は割愛するが、従来と同じように、ホールIC11〜16のうち1つに故障が発生した場合でも、シフトレバー3のポジションを好適に検出することができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)制御装置8は、シフトレバー3のポジションをメモリ8aに一時的に記憶させる。そして、制御装置8は、シフトレバー3が操作された際、ホールIC11〜16の検出結果にメモリ8aに記憶されている前回判断したシフトレバー3のポジションを参照して、今回の操作におけるシフトレバー3のポジションを判断するようにした。これにより、ホールIC11〜16の検出結果が同じ場合(シフトレバー3がR,Dの各ポジションに位置する場合)であっても、その直前におけるシフトレバー3のポジションが異なるので、シフトレバー3がR,Dのどちらのポジションに位置するかを好適に判断することができる。
(1)制御装置8は、シフトレバー3のポジションをメモリ8aに一時的に記憶させる。そして、制御装置8は、シフトレバー3が操作された際、ホールIC11〜16の検出結果にメモリ8aに記憶されている前回判断したシフトレバー3のポジションを参照して、今回の操作におけるシフトレバー3のポジションを判断するようにした。これにより、ホールIC11〜16の検出結果が同じ場合(シフトレバー3がR,Dの各ポジションに位置する場合)であっても、その直前におけるシフトレバー3のポジションが異なるので、シフトレバー3がR,Dのどちらのポジションに位置するかを好適に判断することができる。
(2)6つのホールIC11〜16を、次のように配設した。第1列には第1のホールIC11を、第2列には第2のホールIC12及び第3のホールIC13を、第3列には第4のホールIC14及び第5のホールIC15を、第4列には第6のホールIC16を、それぞれ配置した。なお、シフト方向に沿って後方側から順に第1列、第2列、第3列、第4列と規定した。また、これら6つのホールIC11〜16に検出される第1磁石6及び第2磁石7を、隣り合う2列に属する全てのホールICと対向する体格を有するとともに、これら両者間の距離を、先の素子列における第1列と第4列との間の距離よりも短く第2列と第3列との間の距離よりも長い距離に設定した。
これにより、検出状態が維持されるホールICを有する素子列、検出の有無が切り替わるホールICを有する素子列、及びこの検出の有無とは反対となるように検出の有無が切り替わるホールICを有する素子列の組み合わせが素子列の数と同じ4通りとなる。このように、制御装置8は、少なくとも素子列と同数のポジションを判断することができる。
(3)また、本例の制御装置8は、シフトレバー3が操作される前のポジションをメモリ8aに記憶し、これを参照することにより、素子列の数よりも多い5通りのポジションを検出することができる。
(4)シフト装置1は、従来よりも少ない6つのホールIC11〜16で、従来と等しい5つのポジションを検出することができる。このため、シフト装置1は、全体として、従来よりも小型化が図られている。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、図5(b)に示すように、第1磁石6と第2磁石7との間に磁石10を介在させてもよい。この場合、磁石10は、その極性が第1磁石6及び第2磁石7の極性と逆転するように設ける。このように構成すれば、上記実施形態の第1磁石6及び第2磁石7が形成する磁場(図5(a)参照)と同様の磁場が形成されるため、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、図5(b)に示すように、第1磁石6と第2磁石7との間に磁石10を介在させてもよい。この場合、磁石10は、その極性が第1磁石6及び第2磁石7の極性と逆転するように設ける。このように構成すれば、上記実施形態の第1磁石6及び第2磁石7が形成する磁場(図5(a)参照)と同様の磁場が形成されるため、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、検出対象である第1磁石6及び第2磁石7が直線変位するシフト装置1について説明したが、本例の適用先は、検出対象が直線変位するものに限らず、次のように回転変位するものにも適用できる。
図6(a)〜(e)の各図に示すように、12時の位置から右へ45°(左へ315°)回転した位置に第1のホールIC11を、12時の位置から右へ135°(左へ225°)回転した位置に第2のホールIC12及び第3のホールIC13を、それぞれ配設する。さらに、12時の位置から右へ225°(左へ135°)回転した位置に第4のホールIC14及び第5のホールIC15を、12時の位置から右へ315°(左へ45°)回転した位置に第6のホールIC16を、それぞれ配置する。また、上記実施形態の第1磁石6及び第2磁石7に代えて半円板状の磁石21を採用し、当該磁石21を操作部材が1ポジションだけ変位する毎に90°回転するように構成する。
このように構成した場合でも、上記実施形態と同様に5つのポジションを好適に検出することができる。
・また、シフト装置1は、次のように構成してもよい。すなわち、図7(a)〜(e)の各図に示すように、12時の位置から右へ67.5°(左へ292.5°)回転した位置に第1のホールIC11を、12時の位置から右へ22.5°(左へ337.5°)回転した位置に第2のホールIC12及び第3のホールIC13を、それぞれ配設する。さらに、12時の位置から右へ337.5°(左へ22.5°)回転した位置に第4のホールIC14及び第5のホールIC15を、12時の位置から右へ292.5°(左へ67.5°)回転した位置に第6のホールIC16を、それぞれ配置する。また、上記実施形態の第1磁石6及び第2磁石7に代えて扇形状の第3磁石31及び同じく扇形状の第4磁石32を採用し、これら第3磁石31及び第4磁石32を互いの扇の要に相当する部分を中心に点対称の位置関係となるように配置する。そして、これら第3磁石31及び第4磁石32を操作部材が1ポジションだけ変位する毎に45°回転するように構成する。
・また、シフト装置1は、次のように構成してもよい。すなわち、図7(a)〜(e)の各図に示すように、12時の位置から右へ67.5°(左へ292.5°)回転した位置に第1のホールIC11を、12時の位置から右へ22.5°(左へ337.5°)回転した位置に第2のホールIC12及び第3のホールIC13を、それぞれ配設する。さらに、12時の位置から右へ337.5°(左へ22.5°)回転した位置に第4のホールIC14及び第5のホールIC15を、12時の位置から右へ292.5°(左へ67.5°)回転した位置に第6のホールIC16を、それぞれ配置する。また、上記実施形態の第1磁石6及び第2磁石7に代えて扇形状の第3磁石31及び同じく扇形状の第4磁石32を採用し、これら第3磁石31及び第4磁石32を互いの扇の要に相当する部分を中心に点対称の位置関係となるように配置する。そして、これら第3磁石31及び第4磁石32を操作部材が1ポジションだけ変位する毎に45°回転するように構成する。
このように構成した場合、第3磁石31及び第4磁石32における回転角度が上記別例の磁石21における回転角度よりも少ない角度でも、上記実施形態及び上記別例と同様に5つのポジションを好適に検出することができる。
・なお、図8に示すように、12時の位置から右へ90°(左へ270°)回転した位置に、第7のホールIC17及び第8のホールIC18により構成される素子列(第5列)を設ける。また、第4磁石32に、第5列を構成する第7のホールIC17及び第8のホールIC18にのみ検出される張出部33を設ける。そして、制御装置8は、第7のホールIC17及び第8のホールIC18が張出部33を検出した数をカウントすれば、当該カウント回数を、ホールIC11〜16の検出結果及び操作部材が操作される前のポジションに加味することにより、上限なく操作部材のポジションを検出することができる。
・上記した検出対象が回転変位するものにおいては、次のように構成してもよい。すなわち、図9に示すように、操作部材として円環状の回転操作部材41を、検出対象としての磁石21が固定された円板部材42を、それぞれ設け、回転操作部材41の内周面と円板部材42の外周面とが噛合するように歯車を設定する。このように構成すれば、回転操作部材41における回転操作角が小さくても円板部材42の回転角が大きくなる。したがって、回転操作部材41を操作するユーザの負担が減る。
・上記実施形態において、第1磁石6及び第2磁石7は、シフトレバー3の基端部に設けられたが、シフトレバー3に連動して変位すればよい。
・上記実施形態において、ポジションセンサ5は、T字状に変位するシフトレバー3を有するシフト装置1に適用されたが、図6に示すようなh字状に変位するシフトレバーを有するシフト装置にも適用可能である。
・上記実施形態において、ポジションセンサ5は、T字状に変位するシフトレバー3を有するシフト装置1に適用されたが、図6に示すようなh字状に変位するシフトレバーを有するシフト装置にも適用可能である。
・上記実施形態において、ホールIC11〜16は、N極の近接に反応するいわゆるN極検知式のホールICであったが、S極検知式のホールICであってもよい。この場合、第1磁石6及び第2磁石7のホールIC11〜16側の板面がS極となるように第1磁石6及び第2磁石7を配置する。このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、ホールIC11〜16は、出力値がオン又はオフであるデジタル式のホールICであったが、磁束密度に応じた出力値となるいわゆるアナログ式のホールICであってもよい。
・上記実施形態において、ホールICに限らず磁気検出素子であればよい。
・上記実施形態において、ホールIC11〜16が設けられる基板は、ケース2の底部に設けられたが、搭載位置は底部に限らず横面に設けられてもよい。また基板は、底部に設けられる場合でも底面に対して斜めに搭載されてもよい。シフトレバーと磁石との間にリンク機構を介在させれば、上述したように基板を搭載しても、同基板に設けられる各ホールICと磁石とを対向させることができ、上記実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、ホールIC11〜16が設けられる基板は、ケース2の底部に設けられたが、搭載位置は底部に限らず横面に設けられてもよい。また基板は、底部に設けられる場合でも底面に対して斜めに搭載されてもよい。シフトレバーと磁石との間にリンク機構を介在させれば、上述したように基板を搭載しても、同基板に設けられる各ホールICと磁石とを対向させることができ、上記実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、Rポジション、Nrポジション、Hポジション、Ndポジション、及びDポジションの各位置は一例である。これら各位置は、適宜入れ替えても良い。
・上記実施形態では、シフト装置1は、シフトレバー3への操作を解消すると当該シフトレバー3がHポジションに復帰するいわゆるモーメンタリースイッチであったが、シフトレバー3への操作が解消されても当該シフトレバー3は操作が解消された位置に維持されるいわゆるステーショナリースイッチであってもよい。
・上記実施形態は、第1磁石6及び第2磁石7を光源に、ホールICを光センサに、それぞれ変更した光学式のポジションセンサにも適用可能である。
・上記実施形態において、ポジションセンサ5は、変速機9のシフトレンジを切り替えるシフト装置1に適用されたが、車両に限らないあらゆる装置に適用可能である。
・上記実施形態において、ポジションセンサ5は、変速機9のシフトレンジを切り替えるシフト装置1に適用されたが、車両に限らないあらゆる装置に適用可能である。
1…シフト装置、2…ケース、3…シフトレバー、5…ポジションセンサ、6,7,10,21,31,32…磁石(検出対象)、8…制御装置、8a…メモリ、9…変速機、11,12,13,14,15,16,17,18…ホールIC(検出素子)。
Claims (5)
- 単数又は複数によって素子列をなし、その素子列が少なくとも3列設定されるように配される検出素子と、
前記検出素子のうち、隣り合う2列に属する全ての検出素子によって同時に検出される体格を有するとともに、操作部材の操作に連動して前記操作部材の操作ポジションが1つ変化する毎に前記素子列の1列分だけ移動する検出対象と、
前記検出素子の検出結果から前記操作部材の操作ポジションを判断する判断部とを備え、
前記素子列のうち少なくとも1列は、複数の前記検出素子によって構成され、
前記判断部は、前記操作部材が操作される直前の操作ポジションを記憶する記憶部を有し、前記記憶部に記憶されている操作ポジションを前記検出素子の検出結果に加味して前記操作部材の操作ポジションを判断するポジションセンサ。 - 単数又は複数によって素子列をなし、その素子列が少なくとも4列設定されるように配される検出素子と、
前記検出素子のうち、隣り合う2列に属する全ての検出素子によって同時に検出される体格を有するとともに、操作部材の操作に連動して前記操作部材の操作ポジションが1つ変化する毎に前記素子列の1列分だけ移動する検出対象と、
前記検出素子の検出結果から前記操作部材の操作ポジションを判断する判断部とを備え、
前記素子列のうち少なくとも1列は、複数の前記検出素子によって構成され、
前記検出対象が前記素子列の1列分だけ移動することにより、1つの素子列に配される前記検出素子による検出状態が維持され、その素子列に隣接する素子列に配される前記検出素子による検出の有無が切り替わり、さらにこれら2つの素子列とは隣接しない素子列に配される前記検出素子による検出の有無が切り替わるように前記検出素子の各々が配置されるポジションセンサ。 - 単数又は複数によって素子列をなし、その素子列が少なくとも4列設定されるように配される検出素子と、
前記検出素子のうち、隣り合う2列に属する全ての検出素子によって同時に検出される体格を有するとともに、操作部材の操作に連動して前記操作部材の操作ポジションが1つ変化する毎に前記素子列の1列分だけ移動する検出対象と、
前記検出素子の検出結果から前記操作部材の操作ポジションを判断する判断部とを備え、
前記素子列のうち少なくとも1列は、複数の前記検出素子によって構成され、
前記検出対象が前記素子列の1列分だけ移動することにより、1つの素子列に配される前記検出素子による検出状態が維持され、その素子列に隣接する素子列に配される前記検出素子による検出の有無が切り替わり、さらにこれら2つの素子列とは隣接しない素子列に配される前記検出素子による検出の有無が切り替わるように前記検出素子の各々が配置され、
前記判断部は、前記操作部材が操作される直前の操作ポジションを記憶する記憶部を有し、前記記憶部に記憶されている操作ポジションを前記検出素子の検出結果に加味して前記操作部材の操作ポジションを判断するポジションセンサ。 - 請求項3に記載のポジションセンサにおいて、
前記検出素子は、前記素子列の単位で直線状に配置され、
前記検出対象は、複数設けられ、これら複数の検出対象の間の距離は、前記素子列の両端に配される前記検出素子に検出されるように設定されるポジションセンサ。 - 請求項3に記載のポジションセンサにおいて、
前記検出対象は、回転変位するものであって、
前記検出素子は、前記素子列の単位で環状に配置されるとともに、前記検出対象が特定の回転角度とされるときのみ検出される位置に配置され、
前記判断部は、前記検出対象が特定の回転角度とされるときのみ検出される位置に配置される前記検出素子により検出される検出回数を、前記記憶部に記憶されている操作ポジション及び前記素子列の単位で環状に配置される前記検出素子の検出結果に加味して前記操作部材の操作ポジションを判断するポジションセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015188497A JP2017062722A (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | ポジションセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015188497A JP2017062722A (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | ポジションセンサ |
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JP2015188497A Pending JP2017062722A (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | ポジションセンサ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107725759A (zh) * | 2017-09-27 | 2018-02-23 | 宁波鹏程拉索有限公司 | 一种换挡器互补冗余结构 |
JP2019002835A (ja) * | 2017-06-16 | 2019-01-10 | 株式会社デンソー | ポジションセンサ |
-
2015
- 2015-09-25 JP JP2015188497A patent/JP2017062722A/ja active Pending
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JP2019002835A (ja) * | 2017-06-16 | 2019-01-10 | 株式会社デンソー | ポジションセンサ |
CN107725759A (zh) * | 2017-09-27 | 2018-02-23 | 宁波鹏程拉索有限公司 | 一种换挡器互补冗余结构 |
CN107725759B (zh) * | 2017-09-27 | 2019-04-23 | 宁波鹏程拉索有限公司 | 一种换挡器互补冗余结构 |
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