JP2017061435A - セラミド分散組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸化安定性及び分散安定性に優れたセラミド分散組成物の提供。【解決手段】O−アシル部位に不飽和二重結合を有する式(2)に代表されるセラミド、及び界面活性剤、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムとを含有する、セラミド分散組成物。[R3は不飽和二重結合を有する脂肪族炭化水素基;R4はC9以上のアルキル基;mは20〜34の整数;XはH又はOH]【選択図】なし

Description

本発明は、セラミド分散組成物に関する。
セラミドは、皮膚の角層細胞間に存在する角層細胞間脂質の主要成分である。セラミド等の角層細胞間脂質は、層状に積み重なって周期構造(ラメラ構造)を形成し、角層細胞間を埋めることで、皮膚のバリア機能を発揮している。
角層細胞間脂質によって形成されるラメラ構造には、層の厚さが約6nmである短周期ラメラ構造(Short Periodicity Phase;以下、「SPP」ともいう。)と、層の厚さが約13nmである長周期ラメラ構造(Long Periodicity Phase;以下、「LPP」ともいう。)との2種類が存在する。中でも、O−アシル部位を有するセラミド(「アシルセラミド」とも称される。)を必須成分として形成されるLPPが、皮膚のバリア機能に大きく寄与していることが知られている。
皮膚のセラミドは、加齢等によって減少し、皮膚のバリア機能が低下する。また、アトピー性皮膚炎の患者の皮膚では、皮疹部のみならず無疹部においても、セラミドが減少していることが知られている。そこで近年、セラミドのスキンケア効果等を期待して、種々のセラミド分散組成物が開発されている。
セラミドに期待されるスキンケア効果等の効果を十分に発揮させるためには、セラミドの皮膚への浸透性を高める必要がある。セラミドの皮膚への浸透性を考慮すると、セラミドを含む分散粒子の粒径は小さいことが望まれる。しかし、セラミドの中でもO−アシル部位を有するセラミドは、分子量が大きく疎水的な構造を有し、結晶化し易いため、分散粒子を微細化することが困難である。また、O−アシル部位を有するセラミドを分散化した後も、凝集等を防いで分散安定性を保つことが困難である。
このような背景の下、特許文献1では、O−アシル部位を有する特定のセラミドと、ノニオン界面活性剤とを含有し、分散粒子の平均粒径が60nm未満であるセラミド含有組成物が開示されている。特許文献1のセラミド含有組成物は、例えば、50℃で90日間保存した場合であっても分散粒子の粒径の変動が小さく、高温条件下における分散安定性に優れている。
国際公開第2015/136784号
ところで、皮膚の角層には、O−アシル部位に不飽和二重結合を有するセラミドが多く存在する。近年、このO−アシル部位に不飽和二重結合を有するセラミドが、角層のラメラ構造を安定化するとして注目されている。
しかし、O−アシル部位に不飽和二重結合を有するセラミドは酸化安定性に劣ることがあるため、特許文献1のように分散安定性を向上させたセラミド含有組成物においても、酸化安定性を更に向上させることが望まれる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、O−アシル部位に不飽和二重結合を有するセラミドを含有し、且つ、酸化安定性及び分散安定性に優れたセラミド分散組成物を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための具体的な手段には、以下の実施態様が含まれる。
<1> 下記一般式(1)又は(2)で表される少なくとも1種のセラミドと、界面活性剤と、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムとを含有するセラミド分散組成物。

一般式(1)中、Rは、少なくとも1つの不飽和二重結合を有する脂肪族炭化水素基を示し、Rは、炭素数9以上のアルキル基を示し、nは、20〜34の整数を示す。

一般式(2)中、Rは、少なくとも1つの不飽和二重結合を有する脂肪族炭化水素基を示し、Rは、炭素数9以上のアルキル基を示し、mは、20〜34の整数を示し、Xは、水素原子又は水酸基を示す。
<2> 界面活性剤がノニオン界面活性剤である<1>に記載のセラミド分散組成物。
<3> 更に、レシチンを含有する<1>又は<2>に記載のセラミド分散組成物。
<4> 更に、コレステロールを含有する<1>〜<3>のいずれか1つに記載のセラミド分散組成物。
<5> パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの含有量が、一般式(1)又は(2)で表される少なくとも1種のセラミドの含有量に対して、1質量倍〜8質量倍である<1>〜<4>のいずれか1つに記載のセラミド分散組成物。
<6> 皮膚外用剤である<1>〜<5>のいずれか1つに記載のセラミド分散組成物。
本発明によれば、O−アシル部位に不飽和二重結合を有するセラミドを含有し、且つ、酸化安定性及び分散安定性に優れたセラミド分散組成物を提供することができる。
以下、本発明を適用したセラミド分散組成物の実施形態の一例について説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
本明細書において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を意味する。
本明細書においてセラミド分散組成物中の各成分の量は、各成分に該当する物質がセラミド分散組成物中に複数種存在する場合には、特に断らない限り、セラミド分散組成物中に存在する複数種の物質の合計量を意味する。
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
<セラミド分散組成物>
本実施形態のセラミド分散組成物は、後記する一般式(1)又は(2)で表される少なくとも1種のセラミド(以下、「特定セラミド」ともいう。)と、界面活性剤と、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムとを含有する。本実施形態のセラミド分散組成物は、必要に応じて、特定セラミド、界面活性剤、及びパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム以外の他の成分を含有していてもよい。
本実施形態のセラミド分散組成物は、特定セラミドを含む分散粒子(セラミド含有粒子)が分散相として連続相中に分散された形態をとる。
本実施形態のセラミド分散組成物は、酸化安定性に劣り、且つ、分散安定性を保ち難い特定セラミドを、界面活性剤及びパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムとともに含有するため、酸化安定性及び分散安定性に優れる。
なお、本発明者らによる検討の結果、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの代わりに、アスコルビン酸パルミテート、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸ナトリウム、又はアスコルビルリン酸マグネシウムを酸化防止剤として用いた場合には、分散安定性が著しく低下することが明らかになっている。また、本発明者らによる検討の結果、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの代わりに、トコフェロールを酸化防止剤として用いた場合には、酸化防止剤を用いない場合よりも酸化安定性が低下することが明らかになっている。パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを用いた場合に酸化安定性及び分散安定性に優れるセラミド分散組成物が得られることは、驚くべきことである。
以下、本実施形態のセラミド分散組成物が含有し得る成分について、詳細に説明する。
(特定セラミド)
本実施形態のセラミド分散組成物は、下記一般式(1)又は(2)で表される少なくとも1種のセラミド(特定セラミド)を含有する。
一般式(1)及び(2)において、R及びRはそれぞれ独立に、少なくとも1つの不飽和二重結合を有する脂肪族炭化水素基を示す。
脂肪族炭化水素基の炭素数は、15以上であることが好ましく、15〜23であることがより好ましく、15〜19であることが更に好ましく、17であることが特に好ましい。脂肪族炭化水素基は、直鎖状及び分岐鎖状のいずれであってもよく、直鎖状であることが好ましい。脂肪族炭化水素基が有する不飽和二重結合の数は、1〜3であることが好ましく、1又は2であることがより好ましい。
及びRで示される脂肪族炭化水素基は、置換基を更に有していてもよい。脂肪族炭化水素基の置換基としては、水酸基、カルボニル基等が挙げられる。なお、上記した脂肪族炭化水素基の炭素数には、置換基の炭素数は含まれない。
及びRとして具体的には、RCOOH及びRCOOHで表記したときに、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、バクセン酸、ガドレイン酸、エイコセン酸、エルカ酸、ネルボン酸、リノール酸、エイコサジエン酸、ドコサジエン酸、α−リノレン酸、β−リノレン酸、ピノレン酸、α−エレオステアリン酸、β−エレオステアリン酸、ミード酸、ジホモ−γ−リノレン酸、又はエイコサトリエン酸となる基が挙げられ、オレイン酸、リノール酸、α−リノレン酸、又はβ−リノレン酸となる基がより好ましく、オレイン酸又はリノール酸となる基が更に好ましい。
一般式(1)及び(2)において、R及びRはそれぞれ独立に、炭素数9以上のアルキル基を示す。アルキル基の炭素数は、9〜19であることが好ましく、11〜19であることがより好ましく、12〜18であることが更に好ましい。アルキル基は、直鎖状及び分岐鎖状のいずれであってもよく、直鎖状であることが好ましい。
一般式(1)及び(2)において、n及びmはそれぞれ独立に、20〜34の整数を示す。n及びmはそれぞれ独立に、24〜30の整数を示すことが好ましく、26〜28の整数を示すことがより好ましく、26を示すことが更に好ましい。
一般式(2)において、Xは、水素原子又は水酸基を示し、水素原子を示すことが好ましい。
一般式(1)におけるR、R、及びnの好適な組み合わせとしては、上記したR、R、及びnの好適な態様の組み合わせが含まれる。また、一般式(2)におけるR、R、m、及びXの好適な組み合わせとしては、上記したR、R、m、及びXの好適な態様の組み合わせが含まれる。
特定セラミドは、アシルセラミドとして知られる天然型セラミドを含む。
本明細書において「天然型セラミド」とは、ヒトの皮膚の角層に存在するセラミドと同じ構造を有するセラミドのことを意味する。
天然型セラミドは、天然物(抽出物)又は微生物発酵法で得られたセラミドであってもよく、合成物又は動物由来のセラミドであってもよい。
特定セラミドとしては、必要に応じて、天然型セラミドと非天然型セラミドとの両者を含んでいてもよい。天然型セラミドと非天然型セラミドの両者を含む場合、皮膚のバリア効果を高める観点から、非天然型セラミドに比べて天然型セラミドの割合を多くすることが好ましい。
特定セラミドとして使用できる天然型セラミドとしては、セラミドEOP(セラミド9)、セラミドEOS(セラミド1)、セラミドEOH(セラミド4)等が挙げられる。
このような天然型セラミドは、市販品としても入手可能である。天然型セラミドの市販品としては、Ceramide EOP、Ceramide EOS等が挙げられる。
以下、特定セラミドの具体例を挙げる。但し、特定セラミドは、以下の具体例に限定されない。
本実施形態のセラミド分散組成物は、特定セラミドを1種単独で含有していてもよく、2種以上組み合わせて含有していてもよい。
本実施形態のセラミド分散組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、特定セラミド以外の他のセラミドを含有していてもよい。
本実施形態のセラミド分散組成物中における特定セラミドの含有率は、セラミド分散組成物を皮膚外用剤に適用した場合におけるスキンケア効果の観点から、セラミド分散組成物の全質量に対して、例えば、0.00001質量%〜10質量%であることが好ましく、0.00003質量%〜5質量%であることがより好ましく、0.0001質量%〜1質量%であることが更に好ましく、0.01質量%〜1質量%であることが特に好ましく、0.1質量%〜1質量%であることが最も好ましい。
(界面活性剤)
本実施形態のセラミド分散組成物は、界面活性剤を含有する。界面活性剤としては、特に制限されず、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。界面活性剤の中でも、分散粒子の微細化及び分散安定性の観点から、ノニオン界面活性剤が好ましい。
ノニオン界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。これらのノニオン界面活性剤は、蒸留等で高度に精製されたノニオン界面活性剤である必要はなく、反応混合物であってもよい。
上記の例の中でも、ノニオン界面活性剤としては、分散粒子の微細化及び分散安定性の観点から、ポリグリセリン酸脂肪酸エステルであることが好ましく、HLB(Hydrophile-Lipophile Balance)が10〜16のポリグリセリン脂肪酸エステルであることがより好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルは、分散相/連続相の界面張力を大きく下げることができ、その結果、分散粒子をより微細化することができる。
HLBは、通常、界面活性剤の分野で使用される親水性−疎水性のバランスを意味する。HLBは、通常用いる計算式、例えば川上式を使用して計算することができる。本明細書においては、下記の川上式を採用する。
HLB=7+11.7log(Mw/Mo)
Mwは親水基の分子量であり、Moは疎水基の分子量である。
ポリグリセリン酸脂肪酸エステルのHLBとしては、カタログ等に記載されている数値を採用してもよい。上記の式からも分かるように、HLBの加成性を利用して、任意のHLB値の界面活性剤を得ることができる。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、その少なくとも1種が、平均重合度が10のポリグリセリンと、炭素数8〜18の脂肪酸、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、及びリノール酸からなる群より選択される脂肪酸とのエステルであることが好ましい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルのより好ましい例としては、ヘキサグリセリンモノオレイン酸エステル、ヘキサグリセリンモノパルミチン酸エステル、ヘキサグリセリンモノミリスチン酸エステル、ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノリノール酸エステル、デカグリセリンモノオレイン酸エステル、デカグリセリンモノステアリン酸エステル、デカグリセリンモノパルミチン酸エステル、デカグリセリンモノミリスチン酸エステル、デカグリセリンモノラウリン酸エステル等が挙げられる。これらのポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBは、いずれも10〜16である。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、デカグリセリンモノリノール酸エステル(HLB=12)、デカグリセリンモノオレイン酸エステル(HLB=12)、デカグリセリンモノステアリン酸エステル(HLB=12)、デカグリセリンモノパルミチン酸エステル(HLB=13)、デカグリセリンモノミリスチン酸エステル(HLB=14)、及びデカグリセリンモノラウリン酸エステル(HLB=16)からなる群より選択される少なくとも1種が更に好ましく、デカグリセリンモノミリスチン酸エステルが特に好ましい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、HLBが10〜16のポリグリセリン脂肪酸エステルから選択される1種以上と、それとは分子構造の異なるHLBが5〜15のポリグリセリン脂肪酸エステルから選択される1種以上とを組み合わせて用いてもよい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、市販品を使用することもできる。ポリグリセリン脂肪酸エステルの市販品としては、日光ケミカルズ(株)製のNIKKOL(登録商標) DGMS、DGMO−CV、DGMO−90V、DGDO、DGMIS、DGTIS、Tetraglyn 1−SV、Tetraglyn 1−O、Tetraglyn 3−S、Tetraglyn 5−S、Tetraglyn 5−O、Hexaglyn 1−L、Hexaglyn 1−M、Hexaglyn 1−SV、Hexaglyn 1−O、Hexaglyn 3−S、Hexaglyn 4−B、Hexaglyn 5−S、Hexaglyn 5−O、Hexaglyn PR−15、Decaglyn 1−L、Decaglyn 1−M、Decaglyn 1−SV、Decaglyn 1−50SV、Decaglyn 1−ISV、Decaglyn 1−O、Decaglyn 1−OV、Decaglyn 1−LN、Decaglyn 2−SV、Decaglyn 2−ISV、Decaglyn 3−SV、Decaglyn 3−OV、Decaglyn 5−SV、Decaglyn 5−HS、Decaglyn 5−IS、Decaglyn 5−OV、Decaglyn 5−O−R、Decaglyn 7−S、Decaglyn 7−O、Decaglyn 10−SV、Decaglyn 10−IS、Decaglyn 10−OV、Decaglyn 10−MAC、Decaglyn PR−20;三菱化学フーズ(株)製のリョートー(登録商標)ポリグリエステル L−7D、L−10D、M−10D、P−8D、SWA−10D、SWA−15D、SWA−20D、S−24D、S−28D、O−15D、O−50D、B−70D、B−100D、ER−60D、LOP−120DP、DS13W、DS3、HS11、HS9、TS4、TS2、DL15、DO13;太陽化学(株)製のサンソフト(登録商標)Q−17UL、Q−14S、A−141C;理研ビタミン(株)製のポエム(登録商標)DO−100、J−0021等が挙げられる。
上記の中でも、ポリグリセリン脂肪酸エステルの好ましい市販品は、NIKKOL(登録商標) Decaglyn 1−L、Decaglyn 1−M、Decaglyn 1−SV、Decaglyn 1−50SV、Decaglyn 1−ISV、Decaglyn 1−O、Decaglyn 1−OV、Decaglyn 1−LN、リョートー(登録商標)ポリグリエステル L−7D、L−10D、M−10D、P−8D、SWA−10D、SWA−15D、SWA−20D、S−24D、S−28D、O−15D、O−50D、B−70D、B−100D、ER−60D、及びLOP−120DPである。
本実施形態のセラミド分散組成物は、界面活性剤を1種単独で含有していてもよく、2種以上組み合わせて含有していてもよい。
本実施形態のセラミド分散組成物中における界面活性剤の含有量は、分散粒子の微細化及び分散安定性の観点から、特定セラミドの含有量に対して、例えば、1質量倍〜70質量倍であることが好ましく、3質量倍〜40質量倍であることがより好ましく、5質量倍〜20質量倍であることが更に好ましい。
(パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム)
本実施形態のセラミド分散組成物は、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを含有する。セラミド分散組成物がパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを含有することにより、特定セラミドの酸化安定性を高めることができる。
パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムとしては、市販品を使用することもできる。パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの市販品としては、昭和電工(株)製のアプレシエ(登録商標)等が挙げられる。
本実施形態のセラミド分散組成物中におけるパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの含有量は、特定セラミドの酸化安定性、分散粒子の微細化、及び分散安定性の観点から、特定セラミドの含有量に対して、例えば、1質量倍〜8質量倍であることが好ましく、1質量倍〜4質量倍であることがより好ましく、1質量倍〜2質量倍であることが更に好ましい。
(レシチン)
本実施形態のセラミド分散組成物は、更にレシチンを含有することが好ましい。セラミド分散組成物が界面活性剤(好ましくはノニオン界面活性剤)に加えてレシチンを含有することにより、分散粒子をより微細化することができる傾向にある。
レシチンは、分子内に親水基と疎水基とを有しているため、従来から、食品、医薬品、化粧品等の分野で、広く乳化剤として使用されている。産業的には、レシチン純度60質量%以上のレシチンがレシチンとして利用されており、本実施形態のセラミド分散組成物においても、レシチン純度60質量%以上のレシチンを用いることができる。より微細な分散粒子を形成する観点から、レシチンとしては、一般に高純度レシチンと称される、レシチン純度が80質量%以上のレシチンが好ましく、90質量%以上のレシチンがより好ましい。
レシチンとしては、植物、動物、又は微生物の生体から抽出分離された公知の各種レシチンが挙げられる。
レシチンの具体例としては、大豆、トウモロコシ、落花生、ナタネ、麦等の植物、卵黄、牛等の動物、大腸菌等の微生物などに由来する各種レシチンが挙げられる。
レシチンを化合物名で例示すると、ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルメチルエタノールアミン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、ビスホスファチジン酸、ジホスファチジルグリセリン(カルジオリピン)等のグリセロレシチン;スフィンゴミエリン等のスフィンゴレシチンなどが挙げられる。
本実施形態のセラミド分散組成物においては、上記の高純度レシチン以外にも、水素添加レシチン、酵素分解レシチン、酵素分解水素添加レシチン、ヒドロキシレシチン等を用いることができる。本実施形態のセラミド分散組成物では、レシチンを単独又は複数種の混合物の形態で用いることができる。
本実施形態のセラミド分散組成物がレシチンを含有する場合、レシチンの含有量は、分散粒子を微細化する観点から、界面活性剤の含有量に対して、例えば、0.01質量倍〜20質量倍であることが好ましく、0.1質量倍〜10質量倍であることがより好ましく、0.4質量倍〜5質量倍であることが更に好ましい。
本実施形態のセラミド分散組成物の好ましい態様においては、界面活性剤の含有量が、特定セラミドの含有量に対して、1質量倍〜70質量倍(好ましくは3質量倍〜40質量倍、より好ましくは5質量倍〜20質量倍)であり、且つ、レシチンの含有量が、界面活性剤の含有量に対して、0.01質量倍〜20質量倍(好ましくは0.1質量倍〜10質量倍、より好ましくは0.4質量倍〜5質量倍)である。
(コレステロール)
本実施形態のセラミド分散組成物は、更にコレステロールを含有していてもよい。セラミド分散組成物がコレステロールを含有することにより、セラミド分散組成物を皮膚外用剤に適用した際に、スキンケア効果が向上する傾向にある。
コレステロールとしては、ラノリンから抽出により得られる粗コレステロールを精製したコレステロールを好ましく適用し得る。コレステロールとしては、市販品を用いてもよい。コレステロールの市販品としては、日本精化(株)製のコレステロールJSQI;クローダジャパン(株)製のコレステロール等が挙げられる。
本実施形態のセラミド分散組成物がコレステロールを含有する場合、コレステロールの含有率は、コレステロールを含有することで期待される効果を考慮して適宜設定し得る。コレステロールの含有率は、セラミド分散組成物の全質量に対して、例えば、0.00001質量%〜10質量%であることが好ましく、0.00003質量%〜5質量%であることがより好ましく、0.0001質量%〜1質量%であることが更に好ましい。
(多価アルコール)
本実施形態のセラミド分散組成物は、更に多価アルコールを含有していてもよい。
多価アルコールとしては、二価以上のアルコールであれば特に限定されず、公知の多価アルコールを用いることができる。
多価アルコールとしては、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン、ジオール化合物(例えば、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ジプロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール等)、マルチトール、還元水あめ、ショ糖、ラクチトール、パラチニット、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、キシロース、グルコース、ラクトース、マンノース、マルトース、ガラクトース、フルクトース、イノシトール、ペンタエリスリトール、マルトトリオース、ソルビタン、トレハロース、澱粉分解糖、澱粉分解糖還元アルコール等が挙げられる。
上記の例の中でも、多価アルコールとしては、分散粒子を微細化する観点から、グリセリン及びジオール化合物からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、グリセリン及び少なくとも1種のジオール化合物であることがより好ましい。特に、多価アルコールとして、グリセリンと少なくとも1種のジオール化合物とを併用すると、より微細な分散粒子を含むセラミド分散組成物とすることができる。
グリセリン及び少なくとも1種のジオール化合物を含有する場合におけるグリセリンとジオール化合物との質量比(グリセリン:ジオール化合物)は、分散粒子を微細化する観点から、例えば、100:1〜1:1であることが好ましく、75:1〜5:1であることがより好ましく、50:1〜10:1であることが更に好ましい。
ジオール化合物としては、分散粒子の微細化及び分散安定性の観点から、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、及び1,6−ヘキサンジオールからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、1,3−ブチレングリコール及びジプロピレングリコールからなる群より選択される少なくとも1種であることがより好ましく、1,3−ブチレングリコールであることが更に好ましい。
本実施形態のセラミド分散組成物が多価アルコールを含有する場合、多価アルコールの含有率は、分散粒子の微細化及び分散安定性の観点から、セラミド分散組成物の全質量に対して、例えば、1質量%〜70質量%であることが好ましく、5質量%〜65質量%であることがより好ましく、10質量%〜60質量%であることが更に好ましい。
(水又は水を含む組成物)
本実施形態のセラミド分散組成物は、特定セラミドを含む分散粒子が分散相として連続相中に分散された形態をとる。連続相は、水又は水を含む組成物(以下、「水等」ともいう。)であることが好ましい。
水としては、純水、イオン交換水等の不純物が少ない水であることが好ましい。
本明細書において「水を含む組成物」とは、組成物中に水が含まれていればよいことを意味する。組成物中に含まれる水以外の成分としては、特に制限されず、例えば、分散組成物において、連続相に通常添加され得る公知の水溶性の成分が挙げられる。
(他の成分)
本実施形態のセラミド分散組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、必要に応じて、上述した成分以外の他の成分を用いることができる。
他の成分としては、例えば、分散組成物において通常添加され得る成分、得られるセラミド分散組成物の用途に応じて必要とされる成分等が挙げられる。
セラミド分散組成物を皮膚外用剤に適用する場合の他の成分としては、例えば、種々の薬効成分、防腐剤(ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル等)、殺菌剤、着色剤、清涼剤(メントール、カンファー等)、植物エキス、pH緩衝剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、香料等が挙げられる。
(25℃で液状の油性成分)
本実施形態のセラミド分散組成物は、25℃で液状の油性成分の含有率が1質量%以下であるか、又は、25℃で液状の油性成分を含有しないことが好ましく、25℃で液状の油性成分を含有しないことがより好ましい。25℃で液状の油性成分の含有率が1質量%以下であるか、又は、25℃で液状の油性成分を含有しないことにより、より微細な分散粒子を含むセラミド分散組成物とすることができる。
本明細書において「25℃で液状」とは、融点又は軟化点が25℃未満であることを意味する。また、本明細書において「油性成分」とは、25℃における水への溶解度が0.1質量%未満であり、化粧品、医薬品、食品等の分野で一般に油性成分として使用される成分を意味する。
25℃で液状の油性成分としては、スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素油;ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油;オリーブ油、ホホバ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等の脂肪酸エステル;ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸と多価アルコールとからなるエステル油;グリセリン誘導体、アミノ酸誘導体等のエステル油などが挙げられる。
(分散粒子の粒径)
本実施形態のセラミド分散組成物に含まれる分散粒子の平均粒径は、セラミド分散組成物を皮膚外用剤に適用した場合におけるスキンケア効果の観点から、例えば、200nm以下であることが好ましく、100nm以下であることがより好ましく、40nm以下であることが更に好ましい。分散粒子の平均粒径の下限値としては、特に制限はない。分散粒子の平均粒径は、例えば、1nm以上とすることができる。
本明細書における分散粒子の平均粒径とは、セラミド分散組成物中に存在する分散粒子の体積平均粒径を意味する。
分散粒子の体積平均粒径は、精度及び測定の簡便さの観点から、動的光散乱法を用いて測定することが好ましい。
動的光散乱法を用いた市販の測定装置としては、特に限定されないが、動的光散乱式ナノトラック粒度分析計UPA(日機装(株)製)、動的光散乱式粒径分布測定装置LB−550((株)堀場製作所製)、濃厚系粒径アナライザーFPAR−1000(大塚電子(株)製)等が挙げられる。
本明細書において、分散粒子の体積平均粒径は、動的光散乱式ナノトラック粒度分析計UPA(日機装(株)製)を用いて測定した値であり、具体的には、以下のように測定する。分散粒子の平均粒径は、他の分析計を用いて測定することもできる。
分散粒子の体積平均粒径は、本実施形態のセラミド分散組成物から分取した試料に含まれる特定セラミドの濃度が0.04質量%になるように純水で希釈し、石英セルを用いて測定する。体積平均粒径は、試料屈折率として1.600、分散媒屈折率として1.333(純水)、及び分散媒の粘度として純水の粘度を設定した場合の体積平均粒径(Mv)として求めることができる。
なお、分散粒子の平均粒径は、組成物の成分以外に、製造方法における撹拌条件(剪断力、温度、又は圧力)、油相と水相との比率等の要因によって調整することができる。
分散粒子の微細化の観点からは、本実施形態のセラミド分散組成物は、高圧乳化法を用いて調製される分散組成物であることが好ましい。
高圧乳化法に関する事項、及び、本実施形態のセラミド分散組成物の調製における高圧乳化法を用いた分散処理の実施態様については、セラミド分散組成物の製造方法の項にて後記する。
(pH)
本実施形態のセラミド分散組成物のpHは、セラミド分散組成物の適用形態に応じて適宜設定される。セラミド分散組成物を皮膚外用剤に適用する場合、皮膚刺激性等の観点から、セラミド分散組成物のpHは、例えば、3〜10であることが好ましく、5〜9であることがより好ましい。pHをこの範囲に設定することで、皮膚刺激性が緩和され、好ましい使用感を得ることができる傾向にある。
<セラミド分散組成物の製造方法>
本実施形態のセラミド分散組成物は、特定セラミド及び界面活性剤を含む分散相成分と、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを含む連続相成分とを混合する工程を含む製造方法により得ることができる。
連続相成分(水相成分)と分散相成分(油相成分)とを混合する方法には、特に制限はなく、超音波分散法、高圧乳化法、連続相成分に分散相成分を直接注入するジェット注入法等の公知の方法を用いてもよい。
本実施形態のセラミド分散組成物を得る好適な製造方法としては、特定セラミド及び界面活性剤を含有する分散処理前液を100℃以上に加熱した状態で分散処理し、粗分散液を得る工程(以下、「予備分散処理工程」ともいう。)、及び、粗分散液とパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを含有する水等とを混合して得られた混合液を、超音波分散法又は高圧乳化法を用いて分散処理する工程(以下、「本分散処理工程」ともいう。)を含む方法が挙げられる。
以下、本態様の製造方法について説明する。
(予備分散処理工程)
予備分散処理工程における粗分散液の調製では、特定セラミド及び界面活性剤を含有する液(分散処理前液)を100℃以上に加熱した状態で分散処理することで、加熱されて溶融状態となった特定セラミドを含む分散粒子(分散相)が連続相中に粗分散された粗分散液を得ることができる。
分散処理前液中において、特定セラミドと界面活性剤とは、単に混合されていればよい。特定セラミドと界面活性剤とを混合する方法は特に制限されず、例えば、撹拌により混合する方法が挙げられる。
分散処理前液は、必要に応じて、特定セラミド及び界面活性剤以外の他の成分を含有していてもよい。他の成分としては、多価アルコール、コレステロール等の成分が挙げられる。
粗分散液の調製では、特定セラミドを溶融させる観点から、分散処理前液を100℃以上に加熱する。100℃以上の温度は、分散処理前液を分散処理する際に達成されていればよい。予め分散処理前液を100℃以上に加熱し、その液温を100℃以上に保持した状態で分散処理してもよく、或いは分散処理前液を100℃以上に加熱しながら分散処理してもよい。
分散処理前液を100℃以上に加熱する手段としては、特に限定されるものではなく、一般的な加熱装置を挙げることができる。加熱装置としては、恒温チャンバー等が挙げられる。
分散処理前液を分散処理し、粗分散液を得る手段としては、特に制限されず、一般的な撹拌装置を挙げることができる。撹拌装置としては、マグネチックスターラー、家庭用ミキサー、パドルミキサー、インペラーミキサー、ホモミキサー、ディスパーミキサー、ウルトラミキサー等が挙げられる。
分散処理の時間は、特に制限されず、撹拌装置の種類、分散処理前液の組成等に応じて、適宜設定することができる。
(本分散処理工程)
本分散処理工程では、予備分散処理にて得られた粗分散液と、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを含有する水等とを混合した後、超音波分散法を用いた分散処理(以下、「超音波分散処理」という。)又は高圧乳化法を用いた分散処理(以下、「高圧乳化処理」という。)を行うことができる。
本分散処理工程では、溶融された特定セラミド及び界面活性剤を含有する粗分散液と、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを含有する水等とを混合し、分散処理することで、特定セラミドを含有する分散粒子を含むセラミド分散組成物を得ることができる。
水等と混合する際の粗分散液の温度は、突沸を防ぐ観点から、100℃以下に設定することが好ましく、90℃〜100℃に設定することがより好ましい。
水等の温度は、特に限定されるものではない。水等の温度は、50℃〜90℃に設定することが好ましい。
粗分散液と水等とは一度に混合してもよく、或いは一方に他方を少しずつ添加しながら混合してもよい。粗分散液と水等とは、単に混合すればよい。粗分散液と水等とを混合する方法としては、例えば、撹拌により混合する方法が挙げられる。
粗分散液と水等との混合比率は、特に制限されない。分散粒子を微細化する観点から、粗分散液/水等の比率(質量基準)として、例えば、1/20〜10/1であることが好ましく、1/10〜5/1であることがより好ましく、1/2〜2/1であることが更に好ましい。
粗分散液と水等とは、分散粒子の微細化及び分散安定性の観点から、セラミド分散組成物中における分散相と連続相との比率が、分散相/連続相の比率(質量基準)として、1/1000〜1/5となるように混合することが好ましく、1/100〜1/10となるように混合することがより好ましく、1/50〜1/10となるように混合することが更に好ましい。
本分散処理工程における分散処理としては、分散粒子の微細化の観点からは、高圧乳化処理が好ましい。
高圧乳化処理とは、50MPa以上の剪断力を被分散物に付加する分散処理を意味する。分散粒子の微細化の観点から、被分散物に付加する剪断力は、100MPa以上であることが好ましく、180MPa以上であることがより好ましい。被分散物に付加する剪断力の上限値は、市販の装置では、温度上昇及び耐圧性の観点から300MPa程度である。
高圧乳化処理の手段としては、特に制限されず、一般的な高圧乳化装置を挙げることができる。高圧乳化装置としては、アルティマイザーHJP−25005((株)スギノマシン製)、マイクロフルイダイザー(マイクロフルイディスク社製)、ナノマイザー(吉田機械興業(株)製)、ゴーリンタイプホモジナイザー(APV社製)、ラニエタイプホモジナイザー(ラニエ社製)、高圧ホモジナイザー(ニロ・ソアビ社製)、ホモゲナイザー(三和機械(株)製)、高圧ホモゲナイザー(イズミフードマシナリ(株)製)、超高圧ホモジナイザー(イカ社製)等の高圧ホモジナイザーが挙げられる。
高圧乳化処理の際の温度は、20℃〜80℃に設定することが好ましく、40℃〜70℃に設定することがより好ましい。
高圧乳化処理を行う回数は1回でもよい。液全体の均一性を高めるためには、高圧乳化処理を2回以上行うことが好ましく、2回〜5回行うことがより好ましい。乳化分散された組成物である乳化液は、チャンバー通過直後30秒以内、好ましくは3秒以内に、何らかの冷却器を通して冷却することが、分散粒子の粒径保持の観点から好ましい。
本分散処理工程における分散処理は、超音波分散処理であってもよい。また、分散効果をより高める観点から、粗分散液と水等とを混合した後、高圧乳化処理する前に、超音波分散処理を行うことが好ましい。超音波付与による分散処理には、一般的な超音波分散装置を用いることができる。
超音波分散装置としては、超音波ホモジナイザーUS−600、US−1200T、RUS−1200T、MUS−1200T(以上、(株)日本精機製作所製)、超音波プロセッサーUIP2000、UIP4000、UIP8000、UIP16000(以上、ヒールッシャー社製)等が挙げられる。これらの超音波分散装置は、25kHz以下、好ましくは15kHz〜20kHzの周波数で使用することができる。
(その他の工程)
上記した予備分散処理工程及び本分散処理工程の他、必要に応じて、その他の工程を含んでもよい。その他の工程としては、加熱殺菌工程等が挙げられる。
<セラミド分散組成物の用途>
本実施形態のセラミド分散組成物は、皮膚外用剤(医薬品、化粧料等)、洗浄剤などに広く適用することができ、皮膚外用剤に適用することが好ましい。
医薬品としては、塗布剤等の非経口剤が挙げられる。化粧料としては、化粧水、美容液、ジェル、乳液、ヘアーコンディショナー、ヘアトリートメント、リンス等が挙げられる。洗浄剤としては、洗顔料、ボディーソープ、シャンプー等が挙げられる。但し、本実施形態のセラミド分散組成物の用途は、これらに制限されるものではない。
本実施形態のセラミド分散組成物を、医薬品又は化粧料に使用する場合、必要に応じて、医薬品又は化粧料に添加可能な成分を適宜添加することができる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
[実施例1]
下記組成のA液40.5gを110℃にて10分間撹拌混合し、粗分散液を得た。得られた粗分散液を100℃まで冷却し、下記組成の成分を70℃で溶解したB液を添加した。その後、超音波ホモジナイザーUS−600((株)日本精機製作所製)を用いて3分間分散することで予備分散物を得た。続いて、得られた予備分散物を約60℃まで冷却した後、アルティマイザーHJP−25005((株)スギノマシン製)を用いて、245MPaの圧力で高圧乳化(分散)処理を5回行うことで、実施例1のセラミド分散組成物を得た。
A液及びB液に用いた各成分の詳細は、後述のとおりである。
〔A液〕
セラミドA 0.3部
コレステロール 0.3部
1,3−ブチレングリコール 0.9部
デカグリセリンモノミリスチン酸エステル 4.0部
グリセリン 35.0部
〔B液〕
レシチン 4.0部
パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム 0.5部
ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル 0.015部
イオン交換水 55.5部
[実施例2〜3]
パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの配合量を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜3の各セラミド分散組成物を得た。
[実施例4]
レシチンを配合しなかった以外は、実施例1と同様にして、実施例4のセラミド分散組成物を得た。
[実施例5]
セラミドAの代わりにセラミドBを配合した以外は、実施例1と同様にして、実施例5のセラミド分散組成物を得た。
[実施例6]
パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの配合量を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例6のセラミド分散組成物を得た。
[比較例1]
パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを配合しなかった以外は、実施例1と同様にして、比較例1のセラミド分散組成物を得た。
[比較例2〜11]
パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの代わりにアスコルビン酸パルミテート、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸マグネシウム、又はトコフェロールを表2に示す配合量で配合した以外は、実施例1と同様にして、比較例2〜11の各セラミド分散組成物を得た。なお、アスコルビン酸パルミテート及びトコフェロールについてはA液に配合し、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸ナトリウム、及びアスコルビルリン酸マグネシウムについてはB液に配合した。
[参考例1]
セラミドAの代わりにセラミドCを配合した以外は、実施例2と同様にして、参考例1のセラミド分散組成物を得た。
[参考例2]
セラミドAの代わりにセラミドDを配合した以外は、実施例2と同様にして、参考例2のセラミド分散組成物を得た。
実施例1〜6、比較例1〜11、及び参考例1〜2の各セラミド分散組成物の組成を表1〜表3に示す。表1〜表3中、配合の欄における「−」は、その成分を配合していないことを意味する。
なお、表1及び表3に記載の実施例2及び実施例5は、比較の便宜のために重複して記載したものであり、いずれも同じものである。
表1〜表3における各成分の詳細は以下のとおりである。セラミドA〜Dについては構造式を示す。
・パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム(商品名:アプレシエ(登録商標)、昭和電工(株))
・アスコルビン酸パルミテート(商品名:L−アスコルビン酸パルミチン酸エステル、DSMニュートリションジャパン(株))
・アスコルビン酸ナトリウム(商品名:アスコルビン酸ナトリウム、BASFジャパン(株))
・アスコルビルリン酸ナトリウム(商品名:アスコルビン酸PS、昭和電工(株))
・リン酸アスコルビルマグネシウム(商品名:シーメート、BASFジャパン(株))
・トコフェロール(商品名:理研Eオイル800、理研ビタミン(株))
・デカグリセリンモノミリスチン酸エステル(商品名:NIKKOL(登録商標) Decaglyn 1−M、HLB:14.0、日光ケミカルズ(株))
・レシチン(商品名:SLP−PC70、辻製油(株))
・コレステロール(商品名:コレステロールJSQI、日本精化(株))
・1,3−ブチレングリコール((株)ダイセル)
・グリセリン(化粧用濃グリセリン、花王(株))
・ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル(商品名:GLYCACIL、ロンザジャパン(株))
[評価]
得られた各セラミド分散組成物について、以下の各評価を行った。結果を表1〜表3に示す。表2中、評価の欄における「−」は、その評価を行っていないことを意味する。
(1)分散安定性評価
セラミド分散組成物の分散安定性を評価するため、調製直後及び経時後(50℃、2週間経過後)のセラミド分散組成物中における分散粒子の粒径を測定した。なお、比較例9については、経時後にセラミド分散組成物が白濁したため、経時後における分散粒子の粒径を測定することができなかった。
(1−1)調製直後のセラミド分散組成物中の分散粒子の粒径
調製直後のセラミド分散組成物中における分散粒子の粒径(体積平均粒径)を、動的光散乱式ナノトラック粒度分析計UPA(日機装(株)製)を用いて測定した。体積平均粒径の測定は、セラミド分散組成物から分取した試料に含まれるセラミドの濃度が0.04質量%になるように純水で希釈して行った。体積平均粒径は、試料屈折率として1.600、分散媒屈折率として1.333(純水)、分散媒の粘度として純水の粘度を設定した場合の体積平均粒径(Mv)として求めた。
(1−2)経時後のセラミド分散組成物中の分散粒子の粒径
セラミド分散組成物を50mLのガラス製のバイアル瓶に45mL添加し、密栓をした後、50℃の恒温槽に2週間保管した後、25℃に戻した。そして、調製直後のセラミド分散組成物と同様にして分散粒子の粒径を測定した。
(2)酸化安定性評価
調製直後のセラミド分散組成物10mgを25mLメスフラスコに秤量し、テトラヒドロフランを加えて25mLにメスアップした液を、(株)島津製作所製の高速液体クロマトグラフによって分析し、セラミドの含有量を定量した。また、上記の分散安定性評価と同様にして得られた経時後のセラミド分散組成物についても、調製直後のセラミド分散組成物と同様にしてセラミドの含有量を定量した。そして、経時後のセラミドの残存率(%)を算出した。高速液体クロマトグラフを用いた分析条件は以下のとおりである。
−分析条件−
カラム:Inertsil SIL−100A(ジーエルサイエンス(株)製)、孔径3μm
溶離液:ヘキサン/イソプロピルアルコール/メタノール=25/70/5(体積比)
流量:0.1mL/分
注入量:3μL
検出:エレクトロスプレーイオン化質量分析法(LCMS−2010EV、(株)島津製作所製)
(3)バリア膜形成能評価
培養皮膚モデル(MatTek社、EpiDerm EPI−200(X))の角層側から1質量%のドデシル硫酸ナトリウム溶液を塗布し、15分後、リン酸バッファーで洗浄した。次いで、水(コントロール)又はセラミド分散組成物を塗布して、5体積%CO、37℃の条件下で2日間培養した。トリプシン処理により角層を剥離し、22℃、50%相対湿度環境下に24時間静置後、角層を粉末状に切断した。そして、粉末状の角層をキャピラリー(内径1mm)に詰めて、小角X線回折測定(SPring-8 BL40B2(Structural Biology II Beamline)又はNanoSTAR instrument(Bruker AXS GmBH, Germany))に供した。
長周期ラメラ構造(約13nmの厚さの層が積み重なった構造)に由来するピーク(1次回折)より、バックグランドを差し引いた面積値をバリア膜形成能とした。
表1〜表2から分かるように、O−アシル部位に不飽和二重結合を有するセラミドA又はセラミドBを、界面活性剤及びパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムとともに含有する実施例1〜6のセラミド分散組成物は、調製直後における分散粒子の粒径が10μm〜20μmと非常に小さく、且つ、経時後にも分散粒子の粒径が殆ど変化せず、分散安定性に優れていた。また、実施例1〜6のセラミド分散組成物は、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを配合していない比較例1のセラミド分散組成物に比べて、経時後におけるセラミドの残存率が高く、酸化安定性に優れていた。
これに対して、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの代わりに、アスコルビン酸パルミテート、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸ナトリウム、又はアスコルビルリン酸マグネシウムを配合した比較例2〜9のセラミド分散組成物は、比較例1のセラミド分散組成物に比べて、分散安定性が著しく低下していた。
また、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの代わりにトコフェロールを配合した比較例10〜11のセラミド分散組成物は、比較例1のセラミド分散組成物よりも酸化安定性が低下していた。
表3から分かるように、O−アシル部位に不飽和二重結合を有するセラミドA又はセラミドBを含有する実施例2及び実施例5のセラミド分散組成物は、O−アシル部位に不飽和二重結合を有しないセラミドCを含有する参考例1のセラミド分散組成物、及びO−アシル部位を有しないセラミドDを含有する参考例2のセラミド分散組成物よりも、皮膚に塗布した場合のバリア膜形成能が高かった。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)又は(2)で表される少なくとも1種のセラミドと、界面活性剤と、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムとを含有するセラミド分散組成物。

    一般式(1)中、Rは、少なくとも1つの不飽和二重結合を有する脂肪族炭化水素基を示し、Rは、炭素数9以上のアルキル基を示し、nは、20〜34の整数を示す。

    一般式(2)中、Rは、少なくとも1つの不飽和二重結合を有する脂肪族炭化水素基を示し、Rは、炭素数9以上のアルキル基を示し、mは、20〜34の整数を示し、Xは、水素原子又は水酸基を示す。
  2. 界面活性剤がノニオン界面活性剤である請求項1に記載のセラミド分散組成物。
  3. 更に、レシチンを含有する請求項1又は請求項2に記載のセラミド分散組成物。
  4. 更に、コレステロールを含有する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のセラミド分散組成物。
  5. パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムの含有量が、一般式(1)又は(2)で表される少なくとも1種のセラミドの含有量に対して、1質量倍〜8質量倍である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のセラミド分散組成物。
  6. 皮膚外用剤である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のセラミド分散組成物。
JP2015188409A 2015-09-25 2015-09-25 セラミド分散組成物 Active JP6480839B2 (ja)

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