JP2017061324A - 保冷保温袋及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】封止可能であるうえ、封止しない状態でも保冷保温効果を十分に発揮し、また、比較的重い物であっても安定した姿勢で持ち運びできることで、目的・用途に合わせて複数の持運び状態を選択することができ、且つ、各持運び状態で保冷保温効果を十分に発揮することができる簡易な保冷保温袋を提供する。
【解決手段】上方に開口3を有する保冷保温袋1であって、内面側に遮熱層を有する2袋体と、袋体2の正面側及び背面側に設けられた持ち手部と、袋体2の正面側又は背面側に設けられ、開口3を閉じた状態で対向する面を係止することができる係止手段と、袋体の正面側又は背面側に設けられ、対向する面への貼着によって開口3を封止する封止手段とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、持ち手付きの保冷保温袋に関わり、更に詳しくは、封止手段とは別に一時的に開口を閉じた状態で維持する係止手段を備えたことで、比較的重い物を封止しない状態で持ち運ぶ場合でも開口が勝手に開いてしまうことがなく、目的・用途に合わせて複数の持運び状態を選択することがで、各状態において十分に保温保冷効果を発揮することができる簡易な保冷保温袋と、その製造方法に関するものである。
従来、簡易な構成の保冷保温用袋体として、発泡フィルムの外側に、少なくとも一方向に配列された多数の線状体からなる芯材を介してアルミ蒸着フィルムが一体的に設けられてなるものがある(特許文献1参照)。
この保冷保温用袋は、発泡フィルムの外側に多数の線状体からなる芯材を介してアルミ蒸着フィルムを設けることで、保冷又は保温が必要な物を持ち運ぶことができるものである。
しかし、この保冷保温用袋は、通常の紙袋の形状のままでその袋体を遮熱効果のあるものとしただけのものであるため、上方の開口を封止することはできず、内気と外気が入れ替わることで保冷保温効果が十分に発揮されず、長時間持ち歩くためには改善が必要であった。
また、内側に保冷保温用のフォームシートをラミネートした袋部材として、シート状の軟質樹脂素材の両端縁を各折り返して第1端縁及び第2端縁を突き合わせ、第1端縁を含む短い折り返し部分に把手穴を設け、第2端縁を含む長い折り返し部分の周囲縁部を封着することで袋部を形成するとともに、開口部を覆う封着片を備えたものがある(特許文献2参照)。
この袋部材は、開口部を封着することのできる封着片を設けたことにより、簡易な構成であっても持運び時には開口部を閉じることで保冷保温効果が適切に発揮されることを目的としたものである。
しかし、この袋部材は、袋部を形成する裏側シートと表側シートのうち、裏側シートに把手穴、表側シートに封着片が設けられているため、比較的重い物を入れると、把手穴のある裏側シートのみを使用者が支持することになり、反対側となる表側シートにほとんどの荷重がかかる傾いた姿勢となって結果的に封着部に荷重がかかる。このため、封着部が荷重に負けて勝手に開いてしまうことがあり、また、持運びの袋体の姿勢が悪くなることで持ち運び難く、比較的重い物を持ち運ぶには適さないものとなっていた。
実公昭62−115350号公報 特開2005−138882号公報
本発明が前述の状況に鑑み解決しようとするところは、封止可能であるうえ、封止しない状態でも保冷保温効果を十分に発揮し、また、比較的重い物であっても安定した姿勢で持ち運びできることで、目的・用途に合わせて複数の持運び状態を選択することができ、且つ、各持運び状態で保冷保温効果を十分に発揮することができる簡易な保冷保温袋を提供する点にある。
本発明に係る保冷保温袋は、前記課題解決のために、上方に開口を有する保冷保温袋であって、内面側に遮熱層を有する袋体と、該袋体の正面側及び背面側に設けられた持ち手部と、前記袋体の正面側又は背面側に設けられ、前記開口を閉じた状態で対向する面を係止することができる係止手段と、前記袋体の正面側又は背面側に設けられ、対向する面への貼着によって前記開口を封止する封止手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、前記持ち手部を用いた持運び状態で、該持ち手部が前記係止手段に係合し、前記封止手段を用いなくとも前記係止手段の対向する面への係止を保持するものとしてなると好ましい。
また、前記係止手段が、前記袋体の正面又は背面に、一部が前記開口から上方に突出するように貼り付けられた、前記開口の幅と略同一寸法の長さを有する帯状の封止シールよりなり、前記封止手段が、前記封止シールの上側に、対向する面に接着可能な封止用接着部が設けられてなると、より好ましい。
さらに、前記袋体の外面が紙材よりなるものであってもよい。
さらにまた、前記袋体の内面をアルミニウムよりなるものとして前記遮熱層を形成してなるものであってもよい。
印刷面と遮熱面とを有するシート材の該印刷面に、輪転印刷機により所望の画像や文字等を印刷する印刷工程と、該印刷工程の後に、前記シート材を輪転製袋機により、前記印刷面が外側であって上方に開口を有する袋体とする製袋工程と、前記開口を形成する一辺に、この開口を封止するための封止シールを接着する封止シール接着工程と、前記袋体の対向する二面に持ち手を貼りつける持ち手貼付工程とより製造することができる。
前記シート材が、裏面にアルミ蒸着された紙製シート材としたものであってもよい。
本発明に係る保冷保温袋によれば、封止手段と共に、開口を閉じた状態で維持できる係止手段を設けているため、比較的重い物を封止しない状態で持ち運ぶ場合でも係止手段の対向する面への係止によって開口が閉じた状態を保持することができ、且つ、袋体に対向するように持ち手部を設けているため、安定した姿勢で持ち運ぶことができる。
また、前記持ち手部を用いた持運び状態で、該持ち手部が前記係止手段に係合し、前記封止手段を用いなくとも前記係止手段の対向する面への係止を保持するものとしてなると、持運び状態で保温保冷効果を発揮しつつ、より安定したものとすることが可能となる。
さらに、前記係止手段が、前記袋体の正面又は背面に、一部が前記開口から上方に突出するように貼り付けられた、前記開口の幅と略同一寸法の長さを有する帯状の封止シールよりなり、前記封止手段が、前記封止シールの上側に、対向する面に接着可能な封止用接着部が設けられてなるものであれば、係止手段と封止手段が封止シールによりなるため、簡易な構成とすることができる。
さらにまた、前記袋体の外面が紙材よりなるものによると、材料費が安く、袋体への印刷も容易となるため、製造コストを低廉化することができる。
また、前記袋体の内面をアルミニウムよりなるものとして前記遮熱層を形成してなるものによると、保温保冷効果とともに、撥水効果を得ることができる。
さらにまた、印刷面と遮熱面とを有するシート材の該印刷面に、輪転印刷機により所望の画像や文字等を印刷する印刷工程と、該印刷工程の後に、前記シート材を輪転製袋機により、前記印刷面が外側であって上方に開口を有する袋体とする製袋工程と、前記開口を形成する一辺に、この開口を封止するための封止シールを接着する封止シール接着工程と、前記袋体の対向する二面に持ち手を貼りつける持ち手貼付工程とよりなる製造方法であれば、輪転印刷機と輪転製袋機を用いるため、汎用機械を用いることによる製造コストの低廉化が可能となる。
また、前記シート材が、裏面にアルミ蒸着された紙製シート材であると、材料費を抑え製造コストを低廉化することができる。
本発明の第一実施形態に係る保冷保温袋の構成を示す斜視図である。 同じく保冷保温袋の封止シールの構成を示す部分拡大側面図である。 同じく保冷保温袋の封止シールの係止状態を示す部分拡大側面図である。 同じく保冷保温袋の封止シールによる封止状態を示す部分拡大縦断面図である。 本発明の第二実施形態に係る保冷保温袋の構成を示す斜視図である。 同じく保冷保温袋の構成を示す側面図である。 本発明の第三実施形態に係る有底型の保冷保温袋の構成を示す斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る封筒型の保冷保温袋の構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
本明細書において、袋体の持ち手を有する手前側の面を正面、これの反対面である奥側の面を背面とし、また、開口側を上とし底側を下として上下方向を決定する。
また、開口を閉じた状態とは、開口を完全に閉じた状態のみならず、開口が少し開いていてもほぼ閉じているといえる状態も含むものとする。
持ち手部が係止手段に係合するとは、持ち手部が直接的又は間接的に係止手段の係止が解除されないように当接等することをいう。
本発明に係る保冷保温袋の実施形態(第一実施形態)を、図1〜図4に沿って説明する。
図1に示すように、第一実施形態に係る保冷保温袋1Aは、上方に開口3を有する略直方体状の袋体2の正面及び背面に持ち手4、4が設けられ、開口3から上方に突出するように貼り付けられた封止シール5が設けられて、この封止シール5が、開口3を閉じた状態で保持する係止手段としてなるとともに、この封止シール5が剥離シートを有するシール体となっていることにより、開口3を封止する封止手段としてもなるものである。
袋体2は、片面にアルミニウムが蒸着された紙材2aが、アルミ蒸着面2bが内面に位置し、上方に開口3を有する袋状に形成されたものであり、正面及び背面には持ち手4、4が設けられている。紙材2aにアルミニウムを直接蒸着することで薄いシート材のままで保温保冷効果を得るものとなっているため、汎用の印刷機による紙材への印刷が可能であると共に、内面の撥水効果も得られるので、保冷又は保温をしながら物を持ち運ぶ簡易な袋として有用なものとなっている。
袋体2の開口3は、持ち運ぶ物の出し入れ口であるが、この開口3を、持ち運ぶ物を入れた後に開いたままにしておくと、内気と外気とが入れ替わり保温保冷を適切に行い続けることができなくなる。このため、保温保冷効果を十分に発揮しながら持ち運ぶには、この開口3を閉じた状態で維持する必要がある。
袋体2の左右両側面には、一般的な紙袋と同様に逆Y字状の折り目が設けられており、この折り目によって、左右両側面を折り曲げることで、開口3を形成する正面と背面とが接触又は接近し開口3が閉じた状態となる。
袋体2の正面及び背面には、夫々持ち手4、4が設けられている。
持ち手4は、紐部4aと固定部4bとよりなり、シール体である固定部4bの袋体2への貼着によって持ち手4が袋体2に取り付けられている。紐部4aは、逆U字状となる状態で、その両端が袋体2に貼り付けられている。この持ち手4、4は、袋体2の正面と背面に、対向するように設けられているため、使用者は、この紐部4a、4aを手で掴む等して持運ぶことで持ち運ぶ物の荷重を二個の持ち手4、4に自然に分散することができ、安定した姿勢を維持して保冷保温袋1を持ち運ぶことができる。
持ち手4は、袋体2に孔を設けず袋体2に取り付けることできる、簡易なものとして一般的なタックハンドルを用いているが、これに限らず、例えば、袋体2に設けた片面二個、合計四個の孔に紐の両端を通してこれらの端部同士を接着して設けたものとすることで、袋体2の印刷面を被覆せず袋全体の外観を向上するものとしてもよい。
封止シール5は、図2にも示すように、袋体2の開口3を形成する正面上端に、上方に向かって突出するように貼り付けられている。この封止シール5は、図3に示すように、開口3を閉じた状態で対向する面である袋体2の背面に、その突出する部分を折り曲げるようにして係止させることができる係止手段となるものである。また、封止シール5の折り曲げられた部分は、持運び状態の持ち手4と係合するため、開口を閉じた状態を保持することができる。
封止シール5は、片面を接着面とするシール本体5aと、この接着面に貼り付けられた剥離シートとよりなり、剥離シートは水平方向にのびる切り目5dによって、上下に二分されている。この二分された剥離シートのうち、上側は開口3を封止する際に剥離される封止用剥離シート5bであり、下側は剥離されることなく、封止された開口3を開封する際に、シール本体5aの一部と共に切り離される非接着部5cである。シール本体5aの封止用剥離シート5bに対応する部分は、開口3を封止する際に用いられる封止用接着部5fである。
ここで、非接着部5cと袋体2の上端との間には、若干のクリアランスが設けられており、この間の封止シール5は、剥離シートを有さず、一枚のシート材で構成されることとなる。このため、封止シール5を折り曲げようとすると、自然に、この一枚のシート材のみで構成される部分で折り曲げられ、適切な位置で綺麗な折り曲げを行うことができる。
また、封止シール5には、切り目5dの左右両端と、これらの下側であって袋体2よりも少し上側に、切込み5e、5e、…が合計四個設けられ、封止後の開封が行ない易いものとなっている。
なお、封止シール5は、帯状のシール体の剥離シートを上下に三分割する切り目を設けて、この最下部の剥離シートを剥がして、袋体2の開口3を形成する一辺に貼り付けることで、袋体2に対して設けることができる。
図3には、係止手段によって開口3が閉じられた状態を示す。保冷保温袋1では、封止シール5が係止手段となる。
図示するように係止手段が機能する状態とするには、まず、持ち運ぶ物を保冷保温袋1入れて開口3を閉じた状態とする。次に、封止シール5の上側を、開口3を覆うようにして折り曲げる。このときに封止シール5の非接着部5cと袋体2との間のシール本体5aのみによりなる部分や、非接着部5cと封止用剥離シート5bとの間の切り目5dに沿って折り曲げるようにすると、剥離シートによる抵抗が少なく、直線状に綺麗に折り曲げることができる。これによって、封止シール5による係止手段が機能する状態となる。
ここで、封止シール5の折り曲げた部分が、袋体2と持ち手4との間で挟まれているため、使用者が持ち手を用いて持ち運ぶ状態で、持ち手4が封止シール5の対向する面への係止を保持して、開口3が開くことを防止することができる。
また、この状態では、接着等の貼付けを行なわないため、繰り返し使用することが可能であり、複数回の出し入れが必要な場合などに特に有効である。
図4には、封止手段によって開口が封止された状態を示す。保冷保温袋1では、封止シール5が封止手段となる。
図示するように封止手段が機能する状態とするには、図3の係止手段が機能する状態から、封止シール5の封止用剥離シート5bを剥離して、この剥離した面を、袋体2の対向する外側面の上部に貼り付ける。これにより、開口3が封止されて、密封又はこれに近い状態となることで、より高い保冷保温効果を得ることができる。
この封止した保冷保温袋1の開封は、非接着部5cと封止シール5の非接触部5cに対応する部分とを手で引きながら切り離して行なう。ここで、封止シール5の封止用剥離シート5bの下側の非接着部5cは、剥離シートがそのまま残ることによって袋体2には接着しないため、開封作業がより簡易なものなっている。
また、この引き剥がされる部分は、封止シール5と非接着部5cとの二枚によって構成されているため、強度が高く、必要部分が破れてしまったり、適切でない位置で引き剥がされてしまったりすることが少ないという利点もある。
この開封作業は、封止シール5の左右両端部に設けられた四個の切込みを利用して開始することで、容易に適切な部分を引き剥がすことができる。
保冷保温袋1Aの製造方法を以下に説明する。
まず、表面側に印刷面を有し、裏面側に遮熱面を有するシート材の表面に、輪転印刷機により所望の画像や文字等を印刷する印刷工程を行う。シート材は、紙材の裏面がアルミ蒸着されてなるものであるため、その薄さと印刷加工容易性から一般的な輪転印刷機を用いて印刷を行うことができ、安価に印刷することが可能である。
次に、該印刷工程の後に、前記シート材を輪転製袋機により、前記印刷面を外側とし上方に開口を有する袋体とする製袋工程を行う。シート材は、紙材の裏面が蒸着されてなるものであるため、その薄さと製袋加工容易性から一般的な輪転製袋機を用いて製袋することが可能である。
この製袋工程は、前工程である印刷工程を共に、輪転式の機械で行うため、これらが一体的に組み込まれた装置によれば、より迅速且つ安価に、印刷及び製袋を行うことが可能となる。
最後に、前記開口を形成する一辺に、この開口を封止するための封止シールを接着する封止シール接着工程を行い、前記袋体の対向する二面に持ち手を貼り付ける持ち手貼付工程を行うことで、保冷保温袋1となる。
図5及び図6には、別の実施形態(第二実施形態)に係る保冷保温袋1Aを示す。
第二実施形態に係る保冷保温袋1Aは、図5及び図6に示すように、正面視における袋体2Aの左右両側の上端近傍に、貫通孔6、6、…を設け、この全ての貫通孔6、6、…に持ち手用紐4Aを通して持ち手用紐4Aの両端を結ぶ等して取り付けてなるものである。このような構成によれば、袋体2の表面を広く表示することができ、袋体2の外側面への印刷による外観の向上をより発揮しやすいものとすることができる。
図7には、更に別の実施形態(第三実施形態)に係る保冷保温袋1Bを示す。
第三実施形態に係る保冷保温袋1Bは、袋体2Bの正面側シートを上方に延長して折返し片を設けるとともに、この延長部分と袋体2Bの上部とに、横方向に長い長孔4Bを持ち手として設け、この長孔4Bの下側の袋体2内面に、両面接着テープよりなる封止シール5Bを、その片面の剥離シートを剥離し貼付して設けてなるものである。この保冷保温袋1Bでは、袋体2Bの片面を上方に延長してなる折返し片7が係止手段となる。
この折返し片7は図示するように、折り返すことで、開口3を閉じた状態で対抗する面に係止するものである。また、持運び状態では、使用者の手がこの状態を保持することでより確実な保冷保温効果を継続することができる。
このような構成によれば、持ち手を簡易なものとすることで製造コストを低廉化することができる。
図8には、更にまた別の実施形態(第四実施形態)に係る保冷保温袋1Cを示す。
第四実施形態に係る保冷保温袋1Cは、封筒型の袋体2Cの上部に略U字状の切り目を設け、この切目の下側の袋体2C内面に、両面接着テープよりなる封止シール5Cを、その片面の剥離シートを剥離して貼付してなるものである。この保冷保温袋1Cでは、袋体2Cの略U字状の切り目によって形成される折返し片8が係止手段となる。
この折返し片8は図示するように、折り返すことで、開口3を閉じた状態で対抗する面に係止するものである。また、持運び状態では、使用者の手がこの状態を保持することでより確実な保冷保温効果を継続することができる。
このような構成によれば、袋体と持ち手を簡易なものとすることで製造コストをより低廉化することができる。
第二〜第四実施形態におけるその他の構成については、上記第一実施形態と同様であり、同一構造については同一の符号を付してその説明を省略する。
上記実施形態では、袋体2の遮熱層を、保温保冷対象物の結露対策として撥水効果もあるアルミ蒸着面として説明したが、これに限らず、遮熱効果を有するものであれば、他のものであってもよい。また、この遮熱層は最内面に限らず、内面に近い位置で保冷保温効果を発揮できるものであればよく、例えば、遮熱層よりも更に内面にコーティング等が施されたものであってもよい。
袋体2の内側底面については、一般的な袋における全ての構成を採用することができるが、保温保冷効果の更なる向上や補強、防水を目的として、遮熱効果や防水性を有する底板を設けてもよい。
また、保冷保温袋1は、基本的に単体で用いられるものであるが、二重袋の外袋や内袋として使用されるものとしても用いることができる。
1,1A,1B,1C 保冷保温袋
2,2A,2B,2C 袋体
2a 紙材
2b アルミ蒸着面
3 開口
4 持ち手
4A 持ち手用紐
4B 長孔
4a 紐部
4b 固定部
5,5B,5C 封止シール
5a シール本体
5b 封止用剥離シート
5c 非接着部
5d 切り目
5f 封止用接着部
6 貫通孔
7 折返し片
8 折返し片

Claims (7)

  1. 上方に開口を有する保冷保温袋であって、
    内面側に遮熱層を有する袋体と、
    該袋体の正面側及び背面側に設けられた持ち手部と、
    前記袋体の正面側又は背面側に設けられ、前記開口を閉じた状態で対向する面を係止することができる係止手段と、
    前記袋体の正面側又は背面側に設けられ、対向する面への貼着によって前記開口を封止する封止手段とを備えたことを特徴とする保冷保温袋。
  2. 前記持ち手部を用いた持運び状態で、該持ち手部が前記係止手段に係合し、前記封止手段を用いなくとも前記係止手段の対向する面への係止を保持するものとしてなる請求項1記載の保冷保温袋。
  3. 前記係止手段が、前記袋体の正面又は背面に、一部が前記開口から上方に突出するように貼り付けられた、前記開口の幅と略同一寸法の長さを有する帯状の封止シールよりなり、前記封止手段が、前記封止シールの上側に、対向する面に接着可能な封止用接着部が設けられてなる請求項2記載の保冷保温袋。
  4. 前記袋体の外面が紙材よりなる請求項1〜3の何れか1項記載の保冷保温袋。
  5. 前記袋体の内面をアルミニウムよりなるものとして前記遮熱層を形成してなる請求項1〜4の何れか1項記載の保冷保温袋。
  6. 印刷面と遮熱面とを有するシート材の該印刷面に、輪転印刷機により所望の画像や文字等を印刷する印刷工程と、
    該印刷工程の後に、前記シート材を輪転製袋機により、前記印刷面が外側であって上方に開口を有する袋体とする製袋工程と、
    前記開口を形成する一辺に、この開口を封止するための封止シールを接着する封止シール接着工程と、
    前記袋体の対向する二面に持ち手を貼りつける持ち手貼付工程とよりなる保冷保温袋の製造方法。
  7. 前記シート材が、裏面にアルミ蒸着された紙製シート材としてなる請求項6記載の保冷保温袋の製造方法。
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