JP2017060050A - 半導体装置、デマルチプレクサ、半導体回路、データ処理方法及び検査方法 - Google Patents

半導体装置、デマルチプレクサ、半導体回路、データ処理方法及び検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パラレル化されたデータ間のデータ順序がずれなくすること。
【解決手段】データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化してパラレルバウンダリデータに変換するラッチ回路と、前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路とを備える、半導体回路。
【選択図】図8

Description

本発明は、半導体装置、デマルチプレクサ、半導体回路、データ処理方法及び検査方法に関する。
図1は、従来のデマルチプレクサ16の一例を示す概略図である。デマルチプレクサ16は、例えば、半導体チップの外部からのシリアルデータを受信し、受信したシリアルデータをパラレルデータに変換して半導体チップの内部の他の回路に送信する回路(例えば、シリアライザデシリアライザ回路、略してserdes回路)で使用される。
デマルチプレクサ16には、周波数が同じで位相が異なる2つのクロック(データクロック19aとバウンダリクロック19b)と、データクロック19aで同期化されたシリアルの入力データ15aと、バウンダリクロック19bで同期化されたシリアルのバウンダリデータ15bとが入力される。バウンダリデータ15bは、入力データ15aのバウンダリ(入力データ15aの論理値が0から1又は1から0に遷移するタイミング)の検出データを表す。
デマルチプレクサ16は、それらの2つのクロックのうち片方のデータクロック19aのみを分周したデータクロックによって、入力データ15aとバウンダリデータ15bの両シリアルデータを同期化し、それらの両シリアルデータをパラレル化して出力する。デマルチプレクサ16は、同期化に用いた分周データクロック17c(図1の場合、8分周データクロック)を出力するとともに、同じタイミングでパラレル化した全データ(パラレルデータ17aとパラレルバウンダリデータ17b)を出力する。
デマルチプレクサ16は、複数の分周器が直列に接続された分周器群1000と、複数のフリップフロップが直列に接続された第1のフリップフロップ群1001と、複数のフリップフロップが直列に接続された第2のフリップフロップ群1002とを有する。分周器群1000は、データクロック19aを分周して分周データクロック17cを出力する。第1のフリップフロップ群1001は、シリアルの入力データ15aをパラレルデータ17aに変換して出力する。第2のフリップフロップ群1002は、シリアルのバウンダリデータ15bをパラレルバウンダリデータ17bに変換して出力する。
なお、Divは分周器、FFはフリップフロップ、fは周波数[Hz]、×1,×2,×4,×8はFFの並列数を表す。
図2は、各フリップフロップ(FF)の内部構成の一例を示す詳細図である。一つのFF50は、5つのラッチ(2つのラッチTと3つのラッチI)を有し、シリアル入力データ(I_Data)を差動入力クロック(I_Clock/x)で同期化してパラレルデータ0_Data[1:0]として出力する。各ラッチTは、インバータ51と、トランスファーゲート52と、ラッチ回路53との直列回路を有する。各ラッチIは、トランスファーゲート52と、ラッチ回路53との直列回路を有する。トランスファーゲート52とラッチ回路53は、それぞれ、入力クロックclkとその逆相の反転クロックclkxとにより動作する。
図3は、各分周器(Div)の内部構成の一例を示す詳細図である。一つの分周器60は、インバータ61,62と、2つの差動ラッチ63,72の直列回路とを有する。差動ラッチ63は、インバータ64〜67と、トランスファーゲート68〜71とを有し、差動ラッチ72は、インバータ73〜76と、トランスファーゲート77〜80とを有する。ノードB,Cのうち、一方がハイレベルになると、他方はローレベルとなる。分周器60は、周波数fの入力クロックclkaとその逆相の反転クロックclkaxとを2分周し、位相が90°ずつ異なる周波数f/2の4つの直交位相クロック(clkq,clkqx,clki,clkix)を出力する。
なお、データのクロック同期に関する技術として、例えば特許文献1,2が挙げられる。
特開平5−260029号公報 特開平7−143109号公報
図1の従来技術は、データクロック19aで同期化された入力データ15aと、データクロック19aと位相が異なるバウンダリクロック19bで同期化されたバウンダリデータ15bとを、共通のデータクロック19aの分周クロックで同期化してパラレル化するものである。しかしながら、このように共通のデータクロックで同期化する構成では、データクロック19aとバウンダリクロック19bとの位相差が大きくなりすぎると、データをクロックで同期化するタイミングにずれが生じ、パラレルデータ17aとパラレルバウンダリデータ17bの間で出力データ順序がずれる可能性がある。
例えば、データクロック19aとバウンダリクロック19bとの位相差が大きくなりすぎると、バウンダリデータ15bを2分周クロックで同期化するFF1003において、満たすべきセットアップ又はホールドタイミングが満足しなくなる可能性がある。特に、動作周波数fが高くなると、分周比が小さいFFほど(すなわち、シリアルデータが入力される側のFFほど)、FFのセットアップ又はホールドタイミングに対して動作マージン(FFがラッチすべき期間)が小さくなるため、データ同期のタイミングが当該動作マージン内に入らなくなる。その結果、同期タイミングがワンサイクルずれ、パラレルバウンダリデータ17bの出力データ順序がずれる可能性がある。
そこで、一つの案では、異位相クロックで同期化されたシリアルデータ群を、単一位相クロックで同期化し、パラレル化するとき、出力データ順序がずれなくすることを課題とする。
一つの案では、
データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、
前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、
前記第1の分周データクロックを分周して第2の分周データクロックを出力する第3の分周回路と、
前記データクロックで同期化されたシリアルの入力データを前記第1の分周データクロックで同期化して第1のパラレルデータに変換する第1のラッチ回路と、
前記第1のパラレルデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルデータに変換する第2のラッチ回路と、
前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化して第1のパラレルバウンダリデータに変換する第3のラッチ回路と、
前記第1のパラレルバウンダリデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルバウンダリデータに変換する第4のラッチ回路と、
前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路と、
前記第2のパラレルデータと前記第2のパラレルバウンダリデータと前記第2の分周データクロックとを処理する処理部とを備える、半導体装置が提供される。
一態様によれば、パラレル化されたデータ間のデータ順序がずれなくすることができる。
従来のデマルチプレクサの一例を示す概略図である。 各フリップフロップ(FF)の内部構成の一例を示す詳細図である。 各分周器(Div)の内部構成の一例を示す詳細図である。 第1の半導体チップと第2の半導体チップとの間の送受信構成の一例を示す図である。 CDR部のクロックの位相調整機能の一例を示す説明図である。 データクロックのエッジの最適なタイミングが波形なまり等により設計上理想的なタイミングよりも遅れ、バウンダリクロックのエッジが理想的な論理遷移タイミングに位置する場合の一例を示す。 データクロックのエッジの最適なタイミングが波形なまり等により設計上理想的なタイミングよりも進み、バウンダリクロックのエッジが理想的な論理遷移タイミングに位置する場合の一例を示す。 デマルチプレクサを備える半導体装置の構成の一例を示す図である。 位相検出回路の内部構成の一例を示す詳細図である。 位相検出回路内のデータ入力初段のラッチの一例を示す図である。 セットアップバイオレーション時のラッチの動作波形の一例を示す図である。 セットアップバイオレーション時の位相検出器の動作波形の一例である。 バウンダリクロックを分周する第2の分周回路内のラッチ回路でソフトエラーが発生したときの各ノードの波形の一例を示す。 位相検出回路の内部構成の他の一例を示す図である。 データ処理方法の一例を示すフローチャートである。 ECSを設定するための構成の一例を示す図である。 ECSの設定の一例を示す図である。 ECSの設定の一例を示す図である。 ECSを設定するための構成の他の一例を示す図である。 検査方法の一例を示すフローチャートである。 最適なECS及び位相差を探索する探索方法の一例を示すフローチャートである。 各変数の関係の一例を説明するための図である。
図4は、第1の半導体チップ1と第2の半導体チップ2との間の送受信構成の一例を示す図である。マルチプレクサ4は、第1の半導体チップ1の内部からのパラレルデータ3をシリアル化する。ドライバ6は、マルチプレクサ4でシリアル化されたシリアルデータ5の信号を増幅し、シリアルデータ5の信号増幅波形7をバックプレーン8(回路基板の一例)を介して第2の半導体チップ2に送信する。シリアルデータ5の信号増幅波形7は、バックプレーン8により減衰する。
第2の半導体チップ2のプレフィルタアンプ10は、減衰信号波形9を整形し増幅することによって、シリアルデータ9の信号増幅波形11をコンパレータ12に供給する。コンパレータ12は、CDR(Clock and Data Recovery)部18から供給されるクロック19に従って信号増幅波形11の論理判定(0,1判定)を行い、ラッチ14は、その判定結果であるデジタルの受信データ13をクロック19に従って同期化してシリアルデータ15を出力する。クロック19には、周波数が同じで位相が異なるデータクロック19cとバウンダリクロック19dとが含まれる。
デマルチプレクサ102は、クロック19でラッチ14により同期化されたシリアルデータ15をパラレル化し、パラレルデータ17を第2の半導体チップ2の内部に送信する。シリアルデータ15には、データクロック19cで同期化されたシリアルの入力データ15cと、バウンダリクロック19dで同期化されたシリアルのバウンダリデータ15dとが含まれる。バウンダリデータ15dは、入力データ15cのバウンダリ(入力データ15cの論理値が0から1又は1から0に遷移するタイミング)の検出データを表す。パラレルデータ17には、入力データ15cがパラレル化されたパラレルデータ17dと、バウンダリデータ15dがパラレル化されたパラレルバウンダリデータ17eと、データクロック19cが分周化された分周データクロック17fとが含まれる。
受信データ11(シリアルデータ9の信号増幅波形)にはクロックは含まれていないため、CDR部18が受信データ11からクロックを再生する。USB(Universal Serial Bus)やSATA(Serial Advanced Technology Attachment)などに使用される送受信回路間の高速データ伝送では、受信回路は、受信データの論理判定(0,1判定)のために使用するクロックを受信データから復元する。受信データの論理判定を正しく行うため、受信回路で復元されるクロックの位相は、受信データとの位相差が一定になるように、受信回路内部のフィードバック回路で調整される。このように、受信回路で受信データの論理判定用のクロックを再生し、その再生したクロックを使用して受信データの論理判定を行うことにより送信データを再生することを、クロック&データリカバリ(CDR:Clock and Data Recovery)という。
図5は、CDR部18のクロック19の位相調整機能の一例を示す説明図である。データクロック19cは、受信データ11の1又は0のフェッチ用であり、バウンダリクロック19dは、受信データ11のバウンダリ(論理値が1から0又は0から1に遷移する境界タイミング)のフェッチ用である。データクロック19cは、受信データ11の論理値が正確にフェッチされるように、受信データ11の波形振幅が大きいタイミングに立ち上がり又は立ち下がりエッジが存在するようにCDR部18により調整される。一方、バウンダリクロック19dは、受信データ11の境界が正確にフェッチされるように、受信データ11の境界の近くで立ち上がり又は立ち下がりエッジが存在するようにCDR部18により調整される。
CDR部18は、パラレルデータ17d及びパラレルバウンダリデータ17eの内容に応じて、バウンダリクロック19dの立ち上がり又は立ち下がりエッジが論理遷移タイミングTmに対して遅れているのか進んでいるのかを判断して、バウンダリクロック19dの位相を自動調整する。Tlは、バウンダリクロック19dの立ち上がり又は立ち下がりエッジが論理遷移タイミングTmに対して進んでいるタイミングを示し、Tfは、バウンダリクロック19dの立ち上がり又は立ち下がりエッジが論理遷移タイミングTmに対して遅れているタイミングを示す。
図6は、データクロックのエッジの最適なタイミングが波形なまり等により設計上理想的なタイミングよりも遅れ、バウンダリクロックのエッジが理想的な論理遷移タイミングに位置する場合の一例を示す。具体的には、図6は、データクロック19cの立ち上がり又は立ち下がりエッジの現実的に望ましいタイミングTiが波形なまり等により理想的なタイミングTlよりも遅れ、バウンダリクロック19dの立ち上がり又は立ち下がりエッジのタイミングが理想的な論理遷移タイミングTmに位置する場合の一例を示す。図7は、データクロックのエッジの最適なタイミングが波形なまり等により設計上理想的なタイミングよりも進み、バウンダリクロックのエッジが理想的な論理遷移タイミングに位置する場合の一例を示す。具体的には、図7は、データクロック19cの立ち上がり又は立ち下がりエッジの現実的に望ましいタイミングTiが波形なまり等により理想的なタイミングTfよりも進み、バウンダリクロック19dの立ち上がり又は立ち下がりエッジのタイミングが理想的な論理遷移タイミングTmに位置する場合の一例を示す。
データクロック19cのエッジの現実的に望ましいタイミングTiは、波形のなまり等により、図6,7に示されるように、隣り合う論理遷移タイミングTm間の中央値(理想的なタイミング)とは限らない。又、CDR部18は、CDR部18に設定された設定値に従って、バウンダリクロック19dの立ち上がり又は立ち下がりエッジが理想的なタイミングに移動するように、バウンダリクロック19dの位相を自動調整する。
CDR部18は、例えば、送受信回路の電源立ち上がり時の初期シーケンス中に、バウンダリクロック19dとデータクロック19c間の位相の自動調整を行う。あるいは、CDR部18は、例えば、検査工程等で出荷前に予め得られた設定値に、バウンダリクロック19dとデータクロック19c間の位相を固定してもよい。
したがって、CDR部18は、バウンダリクロック19dを基準とするデータクロック19cの位相を決定でき、コンパレータ12は、常に現実的に望ましいタイミングで受信データ11をフェッチできる機能を提供する。このように、データクロック19cとバウンダリクロック19dとの間には位相差が存在し、受信データ11を正確にフェッチできる位相差の最適値は半導体チップの製造ばらつき等によって個々の半導体チップで異なることとなる。
図8は、デマルチプレクサ102を備える半導体装置101の構成の一例を示す図である。半導体装置101は、例えば、デマルチプレクサ102と、処理部103とを備える。処理部103は、デマルチプレクサ102から出力されるパラレルの出力データ17(17d,17f,17e)を所定の処理手順で処理する。例えば、半導体装置101は、CPU(中央演算処理装置)であり、処理部103は、CPUの演算コア部、メモリ及びserdes内部回路である。半導体装置101は、例えば、CPUを備えた装置、又は当該装置を内蔵するサーバ等の情報処理装置でもよい。
デマルチプレクサ102は、第1の分周回路91と、第2の分周回路92と、第3の分周回路34と、第1のラッチ回路25と、第2のラッチ回路26と、第3のラッチ回路93と、第4のラッチ回路45と、同期化回路100とを備える。デマルチプレクサ102は、例えば、半導体チップ上に形成される回路である。
第1の分周回路91は、例えば、データクロック19cを2分周して第1の分周データクロック35を出力する。データクロック19cは、単一のクロックでもよいし、クロックとその逆相の反転クロックとを合わせた一対のクロック(差動クロック)でもよい。図8は、データクロック19cが差動クロックである場合を示す。
第2の分周回路92は、データクロック19cと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロック19dを2分周して分周バウンダリクロック19eを出力する。バウンダリクロック19dは、単一のクロックでもよいし、クロックとその逆相の反転クロックとを合わせた一対のクロック(差動クロック)でもよい。図8は、バウンダリクロック19dが差動クロックである場合を示す。
第3の分周回路34は、第1の分周データクロック35を分周して第2の分周データクロック17fを出力する。第3の分周回路34は、例えば、分周器32と、分周器33とを有する。分周器32は、第1の分周データクロック35を2分周した分周データクロックを出力する。分周器33は、分周器32から出力される分周データクロックを2分周して第2の分周データクロック17fを出力する。
第1のラッチ回路25は、データクロック19cで同期化されたシリアルの入力データ15cを第1の分周データクロック35で同期化して第1のパラレルデータ27に変換して出力する。第1のラッチ回路25は、例えば、FF21と、FF22とを有する。FF21は、シリアルの入力データ15cをデータクロック19cで同期化した2列のパラレルデータを出力する。FF22は、FF21から出力される2列のパラレルデータを第1の分周データクロック35で同期化した4列の第1のパラレルデータ27を出力する。
第2のラッチ回路26は、第1のパラレルデータ27を第2の分周データクロック17fで同期化して第2のパラレルデータ17dに変換して出力する。第2のラッチ回路26は、例えば、FF23と、FF24とを有する。FF23は、4列の第1のパラレルデータ27を、分周器32から出力される分周クロックで同期化した8列のパラレルデータを出力する。FF24は、FF23から出力された8列のパラレルデータを、第2の分周データクロック17fで同期化した16列の第2のパラレルデータ17dを出力する。
第3のラッチ回路93は、バウンダリクロック19dで同期化されたシリアルのバウンダリデータ15dを分周バウンダリクロック19eで同期化して第1のパラレルバウンダリデータ47に変換して出力する。
第4のラッチ回路45は、第1のパラレルバウンダリデータ47を第2の分周データクロック17fで同期化して第2のパラレルバウンダリデータ17eに変換して出力する。第4のラッチ回路45は、例えば、FF43と、FF44とを有する。FF43は、4列の第1のパラレルバウンダリデータ47を、分周器32から出力される分周クロックで同期化した8列のパラレルデータを出力する。FF44は、FF43から出力された8列のパラレルデータを、第2の分周データクロック17fで同期化した16列の第2のパラレルバウンダリデータ17eに変換して出力する。
同期化回路100は、第1の分周データクロック35と分周バウンダリクロック19eとを同期化する。本実施形態のように、データクロック19cを分周する第1の分周回路91だけでなく、バウンダリクロック19dを分周する第2の分周回路92を設けても、同期化回路100により、第1の分周回路91と第2の分周回路92の互いの分周動作を同期させることができる。したがって、パラレルデータ17dとパラレルバウンダリデータ17eとの間で、データ順序が第1の分周回路91と第2の分周回路92の互いの分周動作が同期していなことによってずれることを防止することができる。
また、本実施形態では、第1の分周回路91だけでなく第2の分周回路92も設けたことにより、バウンダリデータ15dをデータクロック19cの分周クロックで同期化させることを、動作周波数fの比較的低いラッチ回路部で実施することができる。つまり、2列から4列にパラレル化するラッチ回路部よりも、4列から8列にパラレル化するラッチ回路部(具体的には、FF43)で実施することができる。したがって、FFの動作タイミングの制限を緩和することができる。さらに、バウンダリクロック19dの2分周クロックを更に分周する分周器と、当該分周器を分周器32と同期化するための回路とを有する回路(回路90と同形態の回路)を更に設けることで、FFの動作タイミングの制限を更に緩和することができる。つまり、バウンダリデータ15dをデータクロック19cの分周クロックで同期化させることを、8列から16列にパラレル化するラッチ回路部(具体的には、FF44)で実施することができる。
第2の分周回路92は、例えば、位相が互いに異なる複数の分周バウンダリクロック19eを出力する。本実施形態では、第2の分周回路92は、位相が90°ずつ異なる4つの直交位相の分周バウンダリクロック19eを出力し、例えば、上述の図3の構成を有する。本実施形態では、同期化回路100は、例えば、位相検出回路94と、マルチプレクサ(MUX)95とを有する。
位相検出回路94は、第1の分周データクロック35内の1つの差動信号と、4つの直交位相の分周バウンダリクロック19eとを位相比較するための4つの位相検出器を含む位相比較回路である。マルチプレクサ95は、4つの位相検出器から一つを選択する選択回路である。
図9は、位相検出回路94の内部構成の一例を示す図である。位相検出回路94は、4つの位相検出器94a〜94dを有し、各位相検出器94a〜94dは、直列接続された4つのラッチ110〜113と、1つのインバータ114とを有する。位相検出器94aは、第1の分周データクロック35(0°)と、位相が0°の分周バウンダリクロック19e(0°)とを位相比較する。位相検出器94bは、第1の分周データクロック35(0°)と、分周バウンダリクロック19e(0°)に対して位相が90°ずれた分周バウンダリクロック19e(90°)とを位相比較する。位相検出器94cは、第1の分周データクロック35(0°)と、分周バウンダリクロック19e(0°)に対して位相が180°ずれた分周バウンダリクロック19e(180°)とを位相比較する。位相検出器94dは、第1の分周データクロック35(0°)と、分周バウンダリクロック19e(0°)に対して位相が270°ずれた分周バウンダリクロック19e(270°)とを位相比較する。分周バウンダリクロック19e(0°),19e(90°),19e(180°),19e(270°)は、位相が互いに異なる複数の分周バウンダリクロックの一例である。なお、図9において、位相検出回路94に入力される全てのクロック、及びデータは実際は差動信号であるが、簡便のためにシングルエンド信号で記されている。
各位相検出器94a〜94dにおいて、分周バウンダリクロック19eは、4つのラッチ110〜113にインバータ114を介して入力される入力クロックであり、第1の分周データクロック35内の1つの差動信号は、ラッチ110に入力される入力データである。
各位相検出器94a〜94dは、分周バウンダリクロック19eと第1の分周データクロック35内の1つの差動信号とが入力される。分周バウンダリクロック19eの立ち上がりエッジが、第1の分周データクロック35(0°)のハイレベルのマージン期間内にあるか否かで、各位相検出器94a〜94dから出力される固定信号fxの論理が0/1で異なる。
各位相検出器94a〜94dのうち、分周バウンダリクロック19eの立ち上がりエッジが、第1の分周データクロック35(0°)のハイレベルのマージン期間外にある位相検出器が、ローレベル(論理0)の固定信号fxを出力すると仮定すると、分周バウンダリクロック19eの立ち上がりエッジが、第1の分周データクロック35(0°)のハイレベルのマージン期間内にある位相検出器は、ハイレベル(論理1)の固定信号fxを出力する。あるいは、各位相検出器94a〜94dのうち、分周バウンダリクロック19eの立ち上がりエッジが、第1の分周データクロック35(0°)のハイレベルのマージン期間外にある位相検出器が、ハイレベル(論理1)の固定信号fxを出力すると仮定すると、分周バウンダリクロック19eの立ち上がりエッジが、第1の分周データクロック35(0°)のハイレベルのマージン期間内にある位相検出器は、ローレベル(論理0)の固定信号fxを出力する。
位相検出回路94は、第1の分周データクロック35内の1つの差動信号を4つの直交位相の分周バウンダリクロック19eと位相比較した結果に基づいて、第1の分周データクロック35を出力する第1の分周回路91と分周バウンダリクロック19eを出力する第2の分周回路92との間で分周動作が位相同期しているか否かを判定する。各位相検出器94a〜94dから出力される固定信号fxは、第1の分周回路91と第2の分周回路92との間で分周動作が位相同期しているか否かの判定結果を表す。
マルチプレクサ95は、4つの位相検出器94a〜94dから、外部制御信号48に従って、一つの位相検出器を選択する。つまり、マルチプレクサ95は、外部制御信号48の設定値に基づいて、4つの固定信号fxから一つの固定信号fxを選択して出力する。外部制御信号48は、パラレルデータ17dとパラレルバウンダリデータ17eとの間でデータ順序がずれないように予め設定された信号である。例えば、デマルチプレクサ102は、外部制御信号48の設定値を格納する外部レジスタ104(図8参照)を備える。外部レジスタ104は、メモリの一例である。
図8において、第2の分周回路92は、位相が互いに異なる4つの直交位相の第1の分周バウンダリクロック19eを出力する。そして、第3のラッチ回路93は、FF41と、FF97と、FF98と、第2のマルチプレクサ99とを有する。FF97は、位相が互いに異なる4つの直交位相の第1の分周バウンダリクロック19eのうち、位相が互いに180°異なる2つのクロックを一組とする第1の差動クロック97aで同期化する第1のフリップフロップの一例である。FF98は、第1の差動クロック97aの位相に対してそれぞれ180°ずれる第2の差動クロック98a(つまり、第1の差動クロック97aを反転させた形態の差動クロック)で同期化する第2のフリップフロップの一例である。第2のマルチプレクサ99は、FF97の出力とFF98の出力とのいずれか一方を、マルチプレクサ95から出力される固定信号96に従って選択する。固定信号96は、マルチプレクサ95により選択された上述の固定信号fxに相当する。これにより、FF97,98のうち、パラレルデータ17dとパラレルバウンダリデータ17e間のデータ順序のずれを回避するものを選択することができる。
FF97は、例えば、バウンダリデータ15dがFF41によりバウンダリクロック19dに従って2列にパラレル化されたパラレルデータ15eを、第1の差動クロック97aで同期化して、バウンダリデータ15dの4列のパラレルデータを生成する。一方、FF98は、例えば、バウンダリデータ15dがFF41によりバウンダリクロック19dに従って2列にパラレル化されたパラレルデータ15eを、第2の差動クロック98aで同期化して、バウンダリデータ15dの4列のパラレルデータを生成する。
図10は、各位相検出器94a〜94d内のデータ入力初段のラッチ110の一例を示す図である。ラッチ110は、入力クロックclkとその逆相の反転クロックclkxとにより動作する、差動のD型ラッチである。ラッチ110は、インバータ121〜126と、トランスファーゲート127〜129とを有する。ラッチ110は、インバータ121,122,124〜126とトランスファーゲート127,128とを有することにより、入力データAと同じデータXを出力できる。反転入力データAXは、入力データAとは逆相の入力データである。トランスファーゲート129は、入力データAと反転入力データAXとの負荷を同一にするためのものである。
ラッチ110の構成を、例えば図2の形態から図10の形態に変更することで、ラッチ110〜113のセットアップ又はホールドタイミングに対しての動作マージンの制限を緩和することができる。
図11は、ラッチ110の構成が図10の形態である場合において、セットアップバイオレーション時のラッチ110の動作波形の一例を示す図である。セットアップバイオレーションにより、ラッチ110内部のノードN1,N2の振幅が最大振幅(一方が電源電圧で他方がグランド電圧)になっていなくても、データX、更にラッチ110後段のラッチ111〜113の出力の1/0論理を確定することができる。
図12は、ラッチ110の構成が図10の形態で、ラッチ111〜113の構成が図2のラッチIの形態である場合において、セットアップバイオレーション時の位相検出器94aの動作波形の一例である。4段のラッチ110〜113によって、セットアップバイオレーションによる初段のラッチ110内部の1/0論理未確定状態がフィルタされ、正しい固定信号fx(図12の例では、ローレベルLoの固定信号fx)を出力できる。他の位相検出器94b〜94dについても同様である。なお、図12において、Loは、ローレベル、Hiは、ハイレベルを表す。
したがって、各位相検出器94a〜94dにおいて、ラッチ110〜113のセットアップ又はホールドタイミングに対しての動作マージンの制限を緩和することができる。
1つの位相検出器だけでは、データクロック19cとバウンダリクロック19dとの位相差が比較的大きな場合に、適切な位相比較が難しい。しかし、複数の位相検出器を設けることで、データクロック19cとバウンダリクロック19dとの位相差が比較的大きな場合でも、適切な位相比較を行うことが容易になる。
4つの位相検出器94a〜94dでは、4つの直交位相の分周バウンダリクロック19eがクロック入力として使用される。4つの直交位相の分周バウンダリクロック19e間に大きなオーバーラップがあるため、4つの位相検出器94a〜94dのそれぞれの正常動作範囲もオーバーラップされる。よって、各位相検出器94a〜94d全てで位相比較ができなくなることや、正常動作範囲外で動作することを回避可能である。
また、各分周回路は、ソフトエラーが未対策のラッチ構成を有するものでもよい。この場合、ソフトエラーにより分周回路の内部ノードの論理値が反転する場合がある。これによって、第1の分周回路91と第2の分周回路92との位相同期関係が動作中に変化する。そのような事象が起こっても、位相検出回路94の出力値も変化する結果、FF97,98のうち選択されるFFが切り替わるため、半導体回路90でその変化はキャンセルされることとなる。このキャンセル過程において、回路90に含まれる回路の遅延だけが再同期までのレイテンシを発生させるため、再同期までのレイテンシは十分に小さく、リアルタイムの同期が実現できる。
図13は、バウンダリクロック19dを分周して分周バウンダリクロック19eを生成する第2の分周回路92内のラッチ回路でソフトエラーが発生したときの各ノードの波形の一例を示す。図13に示される分周バウンダリクロック19eは、4つの直交位相の分周バウンダリクロック19eのうちの一つの一例である。第2の分周回路92内のラッチ回路の内部ノードがソフトエラーにより反転することにより、分周バウンダリクロック19eは、半周期ずれてしまう。しかし、位相検出回路94から出力される固定信号fxの反転によりマルチプレクサ95から出力される固定信号96も反転するため、出力用FFはFF97とFF98との間で切り替わり、ソフトエラーによる変化はキャンセルされる。
よって、第1の分周回路91と第2の分周回路92との位相同期がとれなくなった場合に、ラッチ回路のリセット信号等によりラッチ回路の初期化や動作中断のような事象を起こさずに、常に正常動作する状況を実現可能である。また、回路の電源遮断前後でも、複雑な設定等をすることなく、常に正常動作する状況を実現可能である。
図14は、位相検出回路94の内部構成の他の一例を示す図である。図14の構成の基本的な機能は、図9の構成と同様であり、図14の構成は、4つの位相検出器94e〜94hを有する。4つの位相検出器94e〜94hの少なくとも一つにおいて、図9の構成に対して、4つのラッチ110〜113へのクロックパス117またはデータパス118に、クロック又はデータの入力信号の伝達遅延時間を設けるためのバッファが挿入されている。図14では、バッファ115a〜115gが例示されている。これにより、4つの位相検出器94e〜94dのそれぞれの正常動作範囲がオーバーラップする部分を増加させることができ、内部バラツキによる正常動作範囲のオーバーラップの縮小をキャンセルすることができる。
4つの位相検出器94e〜94hの少なくとも一つは、ラッチ110〜113に入力される分周バウンダリクロック19eを遮断可能なクロックゲーティング回路116を有する。クロックゲーティング回路116は、クロックゲート信号ipd*の設定値にしたがって(*は、図14に示される例では、0〜3)、分周バウンダリクロック19eを遮断するか否かを選択する。クロックゲーティング回路116は、4つの分周バウンダリクロック19eのうち、外部制御信号48の設定値により非選択の分周バウンダリクロック19eを遮断することで、その非選択の分周バウンダリクロック19eが入力される位相検出器が消費する電力を低減できる。クロックゲート信号ipd*の設定値は、例えば、後述するように、外部制御信号48の設定値と同様に予め決められる。
図15は、データ処理方法の一例を示すフローチャートである。図8を参照して、図15の各工程について以下説明する。
第1の分周回路91は、データクロック19cを分周して第1の分周データクロック35を出力する(第1の分周工程S10)。第2の分周回路92は、データクロック19cと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロック19dを分周して、位相が互いに異なる4つの分周バウンダリクロック(19e(0°),19e(90°),19e(180°),19e(270°))を出力する(第2の分周工程S20)。同期化回路100の位相検出回路94は、第1の分周データクロック35内の一つの差動信号を4つの直交位相の分周バウンダリクロック19eと位相比較する(位相比較工程S30)。第2のマルチプレクサ99は、バウンダリクロック19dで同期化されたバウンダリデータ15eを、第1の差動クロック97aで同期化するのか、第2の差動クロック98aで同期化するのかを、位相比較工程S30での比較結果に従って選択する(選択工程S40)。
このようなデータ処理方法によれば、第1の分周工程S10での分周動作と第2の分周工程S20での分周動作とが非同期になっても、データ順序がずれない同期方法を選択工程S40で選択することができる。
ところで、マルチプレクサ95が4つの位相検出器94a〜94dのうちどれを選択するのかは、外部レジスタ104に予め格納された外部制御信号48の設定値(ECS(External Control Signal)設定値)によって決まる。ECS設定値は、データクロック19cとバウンダリクロック19dとの位相差の値に応じて設定される。しかし、チップ外部から現在のその位相差の値を定量的に判定することは難しい。そこで、以下のようなECS設定値の決定・使用方法が提供される。
図16は、ECSを設定するための構成の一例を示す図であり、具体的には、ECS設定値を決定するための試験構成の一例を示す図である。図16には、serdes回路130と、serdes回路130を検査する検査装置105とが示されている。serdes回路130は、シリアルデータを送信する送信回路131と、送信回路131から送信されたシリアルデータを受信する受信回路132とを備える送受信回路の一例である。図16において、serdes回路130が半導体チップ上の回路である場合、検査装置105の測定装置162は、当該半導体チップの外部に設置される機器である。
図16中の構成のうち図4と同一の構成については、図4中の符号と同一の符号が付されている。なお、受信回路132のサンプラ142は、図4中のプレフィルタアンプ10とコンパレータ12とラッチ14とを含む回路である。
また、受信回路132の処理部103は、例えば、レジスタ143と、受信側選択回路144と、受信処理回路145とを有する。レジスタ143は、デマルチプレクサ102の出力データ17(例えば、第2のパラレルデータ17d)を一時的に格納する。受信側選択回路144は、デマルチプレクサ102の出力データ17の出力先を、受信処理回路145にするか測定装置162にするかを、選択信号140に従って選択する。受信処理回路145は、レジスタ143に記憶されたデータを所定の処理方法で処理する回路の一例である。
検査装置105は、シリアルデータの試験用波形を生成可能な波形生成装置161と、デマルチプレクサ102の第2のパラレルデータ17dのビットエラー率(BER)を測定する測定装置162とを備える。
送信回路131は、送信側選択回路141を有する。送信側選択回路141は、送信回路131外部からのシリアルデータと波形生成装置161からの試験用シリアルデータとのいずれか一方を、選択信号140に従って選択する。
デマルチプレクサ102のECS設定値を決めるため、波形生成装置161と、測定装置162と、送信側選択回路141と、受信側選択回路144とが設けられている。
ECS設定値を決定する際の検査工程において、信号経路が選択信号140に従って送信側選択回路141により切り替えられ、波形生成装置161から既知のパターンを持つ試験用波形がマルチプレクサ4に入力され、ドライバ6から出力される。これにより、試験用シリアルデータが、受信回路132に送信される。受信した試験用シリアルデータは、デマルチプレクサ102によりパラレルデータに変換される。デマルチプレクサ102の出力データ17は、受信処理回路145とは異なる信号経路を介して、測定装置162に供給される。測定装置162は、波形生成装置161から送信された既知の試験用シリアルデータと、所定の期待値とを比較することによって、第2のパラレルデータ17dのビットエラー率(BER)を測定する。ここでのECS設定値の決定は、検査装置105の測定装置162で行われ、手動が介在してもよい。
測定装置162は、データクロック19cとバウンダリクロック19dとの位相差(以下、「位相差φ」と称する)をスイープして各位相差φでのserdes回路130全体でのBERを測定することを、ECS設定値の複数の候補値それぞれについて実行する。測定装置162は、例えば、BERが最も低くなるECS設定値と位相差φを選択する。
図17は、ECSの設定の一例を示す図である。例えば図17のようにBERがECS設定値の各候補値について測定された場合、測定装置162は、BERが最も低いECS設定値を「01」と決定し、ECS設定値が「01」のときにBERが最も低くなる位相差φを最適値として決定する。
図18は、ECS設定の他の一例を示す図である。検査装置105は、serdes回路130の電源電圧をスイープしてECS設定値の各候補値でのserdes回路130全体でのBERを測定する。図18中、「P」は、BERの測定値が所定の基準を満たしていることを示し、「F」は、BERの測定値が所定の基準を満たしていないことを示す。図18のようにBERがECS設定値の各候補値について測定された場合、測定装置162は、ECS設定値の4つの候補値のうち、最も動作範囲の広い(すなわち、電源電圧が低くてもBERの測定値が所定の基準を満たす)候補値を最良の設定値として決定する(図18の場合、「01」)。
図19は、ECSを設定するための構成の他の一例を示す図であり、送信回路134と受信回路135とを備えるserdes回路133が示されている。図16では、ECSの設定値を外部で決定していたが、図19ではファームウェア等のソフトウェアの実行により自動的に決定する構成が示されている。図19では、送信側ファームウェア151を搭載するコアと受信側ファームウェア152を搭載するコアが(または、オペレーティングシステム(OS)を搭載するコアが)、波形生成装置161、BER測定、選択信号140の切り替え、ECSの設定を自動制御する。例えば、serdes回路133の電源オン時でのイニシャルシーケンス中に、ECS設定値の最適化が行われ、ECS設定値の最適化後、通常の送受信動作が開始可能になる。
図20は、半導体装置を検査する検査方法の一例を示すフローチャートである。図16又は図19を参照して、図20の各工程について以下説明する。
測定装置162は、ECS設定値の複数の候補値で第2のパラレルデータ17dのビットエラー率を測定する(測定工程S110)。測定装置162は、ECS設定値の複数の候補値のうちビットエラー率が所定の判定基準を満たす候補値を選択する(選択工程S120)。測定装置162は、選択工程S120で選択された候補値を外部レジスタ104に記憶させる(記憶工程S130)。
図21は、最適なECS及び位相差φを探索する探索方法の一例を示すフローチャートであり、図20の測定工程S110の一具体例を示す。図22は、図21における各変数の関係の一例を説明するための図であり、位相差φをスイープしたときのBER測定値の一例が示されている。図22を参照して、図21について以下説明する。
測定装置162は、ECS設定値の複数の候補値の中から一つの候補値を設定する(S210)。測定装置162は、BER測定値が所定の閾値thb(第1閾値の一例)未満のPCがあるか否かを判定する(S220)。PCとは、位相差φを所望の値に制御するための位相差コードである。
測定装置162は、BER測定値が所定の閾値thb未満のPCがないと判定した場合、閾値thbを所定値だけ増加させて、再度、S220の判定を実施する。測定装置162は、BER測定値が所定の閾値thb未満のPCが少なくとも一つあると判定した場合、その少なくとも一つのPCのうちの任意の一つのPCを選択する(S240)。
測定装置162は、BERが所定の閾値thu(第1閾値よりも大きな第2閾値の一例)に一致する2つのPCを抽出し、一方のPCをPCの最小候補値pclとして取得し、他方のPCをPCの最大候補値pcrとして取得する(S250)。
測定装置162は、直前のS240で選択したPCが、最小候補値pclと最大候補値pcrとの中間値であるか否かを判定する(ステップS260)。測定装置162は、直前のS240で選択したPCが、最小候補値pclと最大候補値pcrとの中間値ではないと判定した場合、閾値thb未満の別のPCを再選択する(S240)。一方、測定装置162は、直前のS240で選択したPCが、最小候補値pclと最大候補値pcrとの中間値であると判定した場合、探索結果を出力する(S270)。
例えば、S270において、測定装置162は、S240で選択されたPC,位相幅pw(pcrとpclとの差)及び閾値thbを、S210で設定されたECS設定値の候補値での探索結果として出力する。
この探索方法によれば、ECS設定値の候補値ごとに、最適なPC、位相幅pw、BER測定値の下限値(閾値thbの下限値)が得られる。測定装置162は、例えば、ECS設定値の複数の候補値のうち、BER測定値の下限値が最も小さく且つ位相幅pwが最も大きくなる候補値を最適値として選択し、探索結果として出力できる(図20の選択工程S120)。
以上、半導体装置、デマルチプレクサ、半導体回路、データ処理方法及び検査方法を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、
前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、
前記第1の分周データクロックを分周して第2の分周データクロックを出力する第3の分周回路と、
前記データクロックで同期化されたシリアルの入力データを前記第1の分周データクロックで同期化して第1のパラレルデータに変換する第1のラッチ回路と、
前記第1のパラレルデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルデータに変換する第2のラッチ回路と、
前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化して第1のパラレルバウンダリデータに変換する第3のラッチ回路と、
前記第1のパラレルバウンダリデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルバウンダリデータに変換する第4のラッチ回路と、
前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路と、
前記第2のパラレルデータと前記第2のパラレルバウンダリデータと前記第2の分周データクロックとを処理する処理部とを備える、半導体装置。
(付記2)
前記第2の分周回路は、前記バウンダリクロックを分周して、位相が互いに異なる複数の分周バウンダリクロックを出力し、
前記同期化回路は、
前記第1の分周データクロック内の一つの差動信号と、前記複数の分周バウンダリクロックとを位相比較するための複数の位相検出器を含む位相検出回路と、
前記複数の位相検出器から一つを選択するマルチプレクサとを有する、付記1に記載の半導体装置。
(付記3)
外部制御信号の設定値を格納するメモリを備え、
前記マルチプレクサは、前記外部制御信号の設定値に従って前記複数の位相検出器から一つを選択する、付記2に記載の半導体装置。
(付記4)
前記第3のラッチ回路は、
前記複数の分周バウンダリクロックのうち、位相が互いに180°異なる2つのクロックを一組とする第1の差動クロックで同期化する第1のフリップフロップと、
前記第1の差動クロックの位相に対してそれぞれ180°ずれる第2の差動クロックで同期化する第2のフリップフロップと、
前記第1のフリップフロップの出力と前記第2のフリップフロップの出力とのいずれか一方を、前記マルチプレクサの出力に従って選択する第2のマルチプレクサとを有する、付記2又は3に記載の半導体装置。
(付記5)
前記複数の位相検出器の少なくとも一つは、クロック又はデータがバッファを介して入力されるラッチを有する、付記2から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
(付記6)
前記複数の位相検出器の少なくとも一つは、クロックを遮断可能なクロックゲーティング回路を有する、付記2から5のいずれか一項に記載の半導体装置。
(付記7)
データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、
前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、
前記第1の分周データクロックを分周して第2の分周データクロックを出力する第3の分周回路と、
前記データクロックで同期化されたシリアルの入力データを前記第1の分周データクロックで同期化して第1のパラレルデータに変換する第1のラッチ回路と、
前記第1のパラレルデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルデータに変換する第2のラッチ回路と、
前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化して第1のパラレルバウンダリデータに変換する第3のラッチ回路と、
前記第1のパラレルバウンダリデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルバウンダリデータに変換する第4のラッチ回路と、
前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路とを備える、デマルチプレクサ。
(付記8)
データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、
前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、
前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化してパラレルバウンダリデータに変換するラッチ回路と、
前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路とを備える、半導体回路。
(付記9)
データクロックを分周して分周データクロックを出力する第1の分周工程と、
前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して、位相が互いに異なる複数の分周バウンダリクロックを出力する第2の分周工程と、
前記分周データクロック内の一つの差動信号を前記複数の分周バウンダリクロックと位相比較する位相比較工程と、
前記バウンダリクロックで同期化されたバウンダリデータを、前記複数の分周バウンダリクロックのうち位相が互いに180°異なる2つのクロックである第1の差動クロックで同期化するのか、前記第1の差動クロックの位相に対してそれぞれ180°ずれる第2の差動クロックで同期化するのかを、前記位相比較工程での比較結果に従って選択する選択工程とを有する、データ処理方法。
(付記10)
データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、
前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、
前記第1の分周データクロックを分周して第2の分周データクロックを出力する第3の分周回路と、
前記データクロックで同期化されたシリアルの入力データを前記第1の分周データクロックで同期化して第1のパラレルデータに変換する第1のラッチ回路と、
前記第1のパラレルデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルデータに変換する第2のラッチ回路と、
前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化して第1のパラレルバウンダリデータに変換する第3のラッチ回路と、
前記第1のパラレルバウンダリデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルバウンダリデータに変換する第4のラッチ回路と、
前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路と、
前記第2のパラレルデータと前記第2のパラレルバウンダリデータと前記第2の分周データクロックとを処理する処理部と、
外部制御信号の設定値を格納するメモリとを備える半導体装置であって、
前記第2の分周回路は、前記バウンダリクロックを分周して、位相が互いに異なる複数の分周バウンダリクロックを出力し、
前記同期化回路は、
前記第1の分周データクロック内の一つの差動信号と、前記複数の分周バウンダリクロックとを位相比較するための複数の位相検出器を含む位相検出回路と、
前記設定値に従って前記複数の位相検出器から一つを選択するマルチプレクサとを有する半導体装置を検査する検査方法であって、
前記設定値の複数の候補値で前記第2のパラレルデータのビットエラー率を測定する測定工程と、
前記複数の候補値のうち前記ビットエラー率が所定の判定基準を満たす候補値を選択する選択工程と、
前記選択工程で選択された前記候補値を前記設定値として前記メモリに記憶させる記憶工程とを有する、検査方法。
(付記11)
データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、
前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、
前記第1の分周データクロックを分周して第2の分周データクロックを出力する第3の分周回路と、
前記データクロックで同期化されたシリアルの入力データを前記第1の分周データクロックで同期化して第1のパラレルデータに変換する第1のラッチ回路と、
前記第1のパラレルデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルデータに変換する第2のラッチ回路と、
前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化して第1のパラレルバウンダリデータに変換する第3のラッチ回路と、
前記第1のパラレルバウンダリデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルバウンダリデータに変換する第4のラッチ回路と、
前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路と、
前記第2のパラレルデータと前記第2のパラレルバウンダリデータと前記第2の分周データクロックとを処理する処理部と、
外部制御信号の設定値を格納するメモリとを備える半導体装置に関して、前記設定値を探索する探索方法であって、
前記第2の分周回路は、前記バウンダリクロックを分周して、位相が互いに異なる複数の分周バウンダリクロックを出力するものであり、
前記同期化回路は、
前記第1の分周データクロック内の一つの差動信号と、前記複数の分周バウンダリクロックとを位相比較するための複数の位相検出器を含む位相検出回路と、
前記設定値に従って前記複数の位相検出器から一つを選択するマルチプレクサとを有するものであり、
前記データクロックと前記バウンダリクロックとの位相差であって前記第2のパラレルデータのビットエラー率の測定値が第1閾値未満となる位相差が存在するまで前記第1閾値を増加させる増加ステップと、
前記データクロックと前記バウンダリクロックとの位相差であって前記測定値が前記第1閾値よりも大きな所定の第2閾値に一致する2つの位相差を取得する取得ステップと、
前記設定値の複数の候補値のうち、前記第1閾値が最も小さく且つ前記2つの位相差の間の位相幅が最も大きな候補値を探索結果として出力する出力ステップとを有する、探索方法。
1 第1の半導体チップ
2 第2の半導体チップ
15 シリアルデータ
15a,15c 入力データ
15b,15d バウンダリデータ
16 デマルチプレクサ
17a パラレルデータ
17b パラレルバウンダリデータ
17c 分周データクロック
17d 第2のパラレルデータ
17e 第2のパラレルバウンダリデータ
17f 第2の分周データクロック
18 CDR部
19 クロック
19a,19c データクロック
19b,19d バウンダリクロック
19e 分周バウンダリクロック
25 第1のラッチ回路
26 第2のラッチ回路
27 第1のパラレルデータ
34 第3の分周回路
35 第1の分周データクロック
45 第4のラッチ回路
47 第1のパラレルバウンダリデータ
48 外部制御信号
63,72 差動ラッチ
90 半導体回路
91 第1の分周回路
92 第2の分周回路
93 第3のラッチ回路
94 位相検出回路
94a〜94d 位相検出器
95 マルチプレクサ
96 固定信号
97 第1のフリップフロップ
97a 第1の差動クロック
98 第2のフリップフロップ
98a 第2の差動クロック
99 第2のマルチプレクサ
100 同期化回路
101 半導体装置
102 デマルチプレクサ
103 処理部
104 外部レジスタ
105 検査装置
110〜113 ラッチ
115a〜115g バッファ
116 クロックゲーティング回路
130,133 serdes回路
131,134 送信回路
132,135 受信回路
140 選択信号
161 波形生成装置
162 測定装置
1000 分周器群
1001 第1のフリップフロップ群
1002 第2のフリップフロップ群

Claims (8)

  1. データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、
    前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、
    前記第1の分周データクロックを分周して第2の分周データクロックを出力する第3の分周回路と、
    前記データクロックで同期化されたシリアルの入力データを前記第1の分周データクロックで同期化して第1のパラレルデータに変換する第1のラッチ回路と、
    前記第1のパラレルデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルデータに変換する第2のラッチ回路と、
    前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化して第1のパラレルバウンダリデータに変換する第3のラッチ回路と、
    前記第1のパラレルバウンダリデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルバウンダリデータに変換する第4のラッチ回路と、
    前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路と、
    前記第2のパラレルデータと前記第2のパラレルバウンダリデータと前記第2の分周データクロックとを処理する処理部とを備える、半導体装置。
  2. 前記第2の分周回路は、前記バウンダリクロックを分周して、位相が互いに異なる複数の分周バウンダリクロックを出力し、
    前記同期化回路は、
    前記第1の分周データクロック内の一つの差動信号と、前記複数の分周バウンダリクロックとを位相比較するための複数の位相検出器を含む位相検出回路と、
    前記複数の位相検出器から一つを選択するマルチプレクサとを有する、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第3のラッチ回路は、
    前記複数の分周バウンダリクロックのうち、位相が互いに180°異なる2つのクロックを一組とする第1の差動クロックで同期化する第1のフリップフロップと、
    前記第1の差動クロックの位相に対してそれぞれ180°ずれる第2の差動クロックで同期化する第2のフリップフロップと、
    前記第1のフリップフロップの出力と前記第2のフリップフロップの出力とのいずれか一方を、前記マルチプレクサの出力に従って選択する第2のマルチプレクサとを有する、請求項2に記載の半導体装置。
  4. データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、
    前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、
    前記第1の分周データクロックを分周して第2の分周データクロックを出力する第3の分周回路と、
    前記データクロックで同期化されたシリアルの入力データを前記第1の分周データクロックで同期化して第1のパラレルデータに変換する第1のラッチ回路と、
    前記第1のパラレルデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルデータに変換する第2のラッチ回路と、
    前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化して第1のパラレルバウンダリデータに変換する第3のラッチ回路と、
    前記第1のパラレルバウンダリデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルバウンダリデータに変換する第4のラッチ回路と、
    前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路とを備える、デマルチプレクサ。
  5. データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、
    前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、
    前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化してパラレルバウンダリデータに変換するラッチ回路と、
    前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路とを備える、半導体回路。
  6. データクロックを分周して分周データクロックを出力する第1の分周工程と、
    前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して、位相が互いに異なる複数の分周バウンダリクロックを出力する第2の分周工程と、
    前記分周データクロック内の一つの差動信号を前記複数の分周バウンダリクロックと位相比較する位相比較工程と、
    前記バウンダリクロックで同期化されたバウンダリデータを、前記複数の分周バウンダリクロックのうち位相が互いに180°異なる2つのクロックである第1の差動クロックで同期化するのか、前記第1の差動クロックの位相に対してそれぞれ180°ずれる第2の差動クロックで同期化するのかを、前記位相比較工程での比較結果に従って選択する選択工程とを有する、データ処理方法。
  7. データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、
    前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、
    前記第1の分周データクロックを分周して第2の分周データクロックを出力する第3の分周回路と、
    前記データクロックで同期化されたシリアルの入力データを前記第1の分周データクロックで同期化して第1のパラレルデータに変換する第1のラッチ回路と、
    前記第1のパラレルデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルデータに変換する第2のラッチ回路と、
    前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化して第1のパラレルバウンダリデータに変換する第3のラッチ回路と、
    前記第1のパラレルバウンダリデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルバウンダリデータに変換する第4のラッチ回路と、
    前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路と、
    前記第2のパラレルデータと前記第2のパラレルバウンダリデータと前記第2の分周データクロックとを処理する処理部と、
    外部制御信号の設定値を格納するメモリとを備える半導体装置を検査する検査方法であって、
    前記第2の分周回路は、前記バウンダリクロックを分周して、位相が互いに異なる複数の分周バウンダリクロックを出力するものであり、
    前記同期化回路は、
    前記第1の分周データクロック内の一つの差動信号と、前記複数の分周バウンダリクロックとを位相比較するための複数の位相検出器を含む位相検出回路と、
    前記設定値に従って前記複数の位相検出器から一つを選択するマルチプレクサとを有するものであり、
    前記設定値の複数の候補値で前記第2のパラレルデータのビットエラー率を測定する測定工程と、
    前記複数の候補値のうち前記ビットエラー率が所定の判定基準を満たす候補値を選択する選択工程と、
    前記選択工程で選択された前記候補値を前記設定値として前記メモリに記憶させる記憶工程とを有する、検査方法。
  8. データクロックを分周して第1の分周データクロックを出力する第1の分周回路と、
    前記データクロックと周波数が同じで位相が異なるバウンダリクロックを分周して分周バウンダリクロックを出力する第2の分周回路と、
    前記第1の分周データクロックを分周して第2の分周データクロックを出力する第3の分周回路と、
    前記データクロックで同期化されたシリアルの入力データを前記第1の分周データクロックで同期化して第1のパラレルデータに変換する第1のラッチ回路と、
    前記第1のパラレルデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルデータに変換する第2のラッチ回路と、
    前記バウンダリクロックで同期化されたシリアルのバウンダリデータを前記分周バウンダリクロックで同期化して第1のパラレルバウンダリデータに変換する第3のラッチ回路と、
    前記第1のパラレルバウンダリデータを前記第2の分周データクロックで同期化して第2のパラレルバウンダリデータに変換する第4のラッチ回路と、
    前記第1の分周データクロックと前記分周バウンダリクロックとを同期化する同期化回路と、
    前記第2のパラレルデータと前記第2のパラレルバウンダリデータと前記第2の分周データクロックとを処理する処理部と、
    外部制御信号の設定値を格納するメモリとを備える半導体装置に関して、前記設定値を探索する探索方法であって、
    前記第2の分周回路は、前記バウンダリクロックを分周して、位相が互いに異なる複数の分周バウンダリクロックを出力するものであり、
    前記同期化回路は、
    前記第1の分周データクロック内の一つの差動信号と、前記複数の分周バウンダリクロックとを位相比較するための複数の位相検出器を含む位相検出回路と、
    前記設定値に従って前記複数の位相検出器から一つを選択するマルチプレクサとを有するものであり、
    前記データクロックと前記バウンダリクロックとの位相差であって前記第2のパラレルデータのビットエラー率の測定値が第1閾値未満となる位相差が存在するまで前記第1閾値を増加させる増加ステップと、
    前記データクロックと前記バウンダリクロックとの位相差であって前記測定値が前記第1閾値よりも大きな所定の第2閾値に一致する2つの位相差を取得する取得ステップと、
    前記設定値の複数の候補値のうち、前記第1閾値が最も小さく且つ前記2つの位相差の間の位相幅が最も大きな候補値を探索結果として出力する出力ステップとを有する、探索方法。
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