JP2017058931A - 郵便はがきの表裏検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】郵便はがきの表面と裏面と適切に判定することができる郵便はがきの表裏検知装置を提供する。【解決手段】表裏検知装置1は、基板2、発光素子3、受光素子4、信号処理回路11を備える。発光素子3および受光素子4は、郵便はがき101の郵便番号枠103と対面可能な位置に設けられる。発光素子3は、郵便番号枠103に光を照射する。受光素子4は、郵便番号枠103からの反射光Lrを受光する。発光素子3は、朱色または金赤色の郵便番号枠103とは異なる色の光を発光する。発光素子3からの光の波長は、400nm以上で600nm以下に設定されている。これにより、郵便番号枠103からの反射光強度は、他の白色の下地部分からの反射光強度に比べて、低下する。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば通常はがき、年賀はがき等の表面と裏面とを判別する郵便はがきの表裏検知装置に関する。
印刷物に光を照射し、印刷物からの反射光に基づいて、印刷物の表裏を判別する装置が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1には、発光素子と受光素子とからなる反射型光センサを、印刷物を挾む配置で少なくとも2組設け、光センサと印刷物との相互移動により印刷物両面の光学的情報を読取って、表面と裏面とを判定する構成が記載されている。特許文献2には、計測した印字面側の反射特性から被印字媒体の表面と裏面とを判別する構成が記載されている。特許文献3には、反射光の光量に基づいて、例えば紙葉類の光沢度の変化のような表面状態を検出する構成が記載されている。
特開昭59−72589号公報 特開平11−109798号公報 特開2000−11230号公報
ところで、特許文献1,3に記載された装置では、例えば紙幣等のように、表面と裏面の全面に亘って印刷が施された印刷物に対して、その表裏等を判別している。このため、例えば印刷前の郵便はがきのように、表面と裏面で殆どの部分が同じものでは、表面と裏面と適切に判別することができないという問題がある。
一方、特許文献2に記載された装置では、例えば光沢紙のように、紙面全体に亘って表面と裏面とで反射光強度が異なるものであれば、表裏の判別が可能である。しかしながら、郵便はがきには、表面と裏面の紙質が殆ど変わらないものがあり、特許文献2に記載された装置では、このような郵便はがきの判定精度が低下するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、郵便はがきの表面と裏面と適切に判定することができる郵便はがきの表裏検知装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による郵便はがきの表裏検知装置は、郵便はがきに光を照射する発光素子と、前記発光素子からの光を前記郵便はがきが反射したときの反射光を受光する受光素子と、前記反射光の強度に基づいて、前記郵便はがきの表面と裏面とを判別する表裏判別部と、を備え、前記発光素子は、波長が400nm以上で600nm以下となった光を発光し、前記郵便はがきの郵便番号枠の位置に向けて前記光を照射することを特徴としている。
請求項2の発明では、前記発光素子は、緑色の光を発光している。
請求項3の発明では、前記表裏判定部は、前記郵便はがきを移動させたときの前記反射光強度の時間変化を示す信号パターンを計測し、計測した信号パターンと予め記憶した所定パターンとを比較することによって、前記郵便はがきの表面と裏面とを判別している。
請求項4の発明では、前記発光素子および前記受光素子は、前記郵便はがきをプリンタ内に搬入する搬入口に設けている。
請求項1の発明によれば、発光素子は、波長が400nm以上で600nm以下となった光を、郵便はがきの郵便番号枠の位置に向けて照射する。このため、発光素子は、赤色の郵便番号枠に対して、赤色と異なる色(例えば、紫、青、緑、黄、橙等)の光を照射することができる。このとき、郵便番号枠が存在するときには、郵便番号枠からの反射光強度が低下する。一方、郵便番号枠が存在しないときには、反射光強度は周囲の白色の紙面と同様になり、反射光強度の低下は発生しない。この結果、郵便番号枠の位置に光を照射したときの反射光の強度に基づいて、郵便はがきの表面と裏面とを判別することができる。
請求項2の発明によれば、発光素子は緑色の光を発光する。このとき、発光素子は、温度や電流に応じて光の波長が変化することがある。このため、発光素子が橙色の光を発光した場合には、温度変化に伴って発光色が赤色に近付くと、下地の白色と郵便番号枠の赤色で反射光の強度変化が小さくなるという問題がある。一方、一般的な受光素子は、短波長側(青色)よりも長波長側(赤色)の方が、受光感度が高い傾向がある。このため、発光素子が青色の光を発光したときには、青色よりも長波長側の色に比べて、受光感度が低下する傾向がある。これに対し、発光素子が緑色の光を発光したときには、橙色に比べて温度特性による検出精度の低下を抑制できると共に、青色に比べて受光感度を高めることができる。
請求項3の発明によれば、表裏判定部は、郵便はがきを移動させたときの反射光強度の時間変化を示す信号パターンを計測する。このとき、表裏判定部は、郵便はがきの郵便番号枠に光を照射したときの反射光強度の時間変化を、所定パターンとして記憶しておく。これにより、表裏判定部は、計測した信号パターンと所定パターンとを比較して、両者が類似しているときには、郵便番号枠が印刷された郵便はがきの表面と判別し、両者が異なるときには、郵便はがきの裏面と判別することができる。
また、郵便はがきの上部には宛先の郵便番号枠が配置され、郵便はがきの下部には差出人の郵便番号枠が配置される。しかしながら、これら2つの郵便番号枠は、郵便はがき内での配置、枠の大小、枠線の濃淡等が互いに異なる。このため、表裏判定部は、計測した信号パターンと所定パターンとを比較することによって、郵便はがきの表面と裏面に限らず、上部と下部も検出することができる。
請求項4の発明によれば、発光素子および受光素子は、郵便はがきをプリンタに搬入する搬入口に設けたから、プリンタによって印刷を行う前に郵便はがきの表面と裏面とを判別することができる。このため、表面と裏面とが逆の状態で、郵便はがきをプリンタに挿入したときでも、印刷前に郵便はがきの表裏の間違いを検知することができ、誤印刷を防止することができる。
本発明の実施の形態による表裏検知装置を示す斜視図である。 図1中の表裏検知装置を示す平面図である。 表裏検知装置を図2中の矢示III−III方向からみた断面図である。 表裏検知装置の構成を示すブロック図である。 白色の紙面に光を照射したときの分光反射率を示す特性線図である。 黒色の紙面に光を照射したときの分光反射率を示す特性線図である。 赤色の紙面に光を照射したときの分光反射率を示す特性線図である。 信号パターンの一例を示す特性線図である。
以下、本発明の実施の形態による郵便はがきの表裏検知装置をプリンタに適用した場合を例に挙げて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図3は本発明の実施の形態による表裏検知装置1を示している。表裏検知装置1は、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bとを判別する。
ここで、検出対象となる郵便はがき101(官製はがき)は、表面101Aが宛名面となり、裏面101Bが通信面となっている。このため、表面101Aの上部には、左側に切手欄102が設けられると共に、右側に7個の枠からなる宛先の郵便番号枠103が設けられている。表面101Aの左側下部には、差出人の郵便番号枠104が設けられている。また、郵便はがき101には、例えば年賀はがき、夏のおたより郵便はがき等が含まれる。このような年賀はがき等(くじ付き郵便はがき)では、表面101Aの下部には、郵便番号枠104よりも下側に位置して、くじ番号等の情報欄105が設けられている。一方、裏面101Bは、一般的に無地(白色)であるが、絵や文章等が予め印刷されている場合もある。
表裏検知装置1は、郵便はがき101に光(入射光Li)を照射し、このときの郵便はがき101からの反射光Lrを用いて、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bとを判別する。表裏検知装置1は、基板2、発光素子3、受光素子4、信号処理回路11等を備える。表裏検知装置1は、例えばプリンタPの搬入口FSに取り付けられている。ここで、プリンタPは、回転ローラ等からなる搬送装置FAを備えると共に、この搬送装置FAは、郵便はがき101の上下方向(長辺方向)に沿って、郵便はがき101を搬入口FSに挿入する。このとき、表裏検知装置1は、例えば搬入口FSの上側で、左右方向の中央付近に位置して、郵便はがき101の郵便番号枠103と対面可能な位置に取り付けられている。これにより、表裏検知装置1の発光素子3および受光素子4は、郵便はがき101が搬入口FSからプリンタPの内部に搬入されるときに、郵便はがき101の郵便番号枠103と対面する。
なお、表裏検知装置1は、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bのうちいずれか一方の片面と対面する。この片面は、印刷を行う印刷面でもよく、その反対面でもよい。このため、表裏検知装置1は、搬入口FSの下側に取付けてもよい。
基板2は、絶縁材料を用いて形成された平板であり、例えばプリント配線基板が用いられている。基板2のうち郵便はがき101との対向面(裏面)には、発光素子3および受光素子4が実装されている。
発光素子3は、基板2の裏面に実装され、例えば基板2に対して垂直方向(図3中の下方向)に向けて光を出射する。この発光素子3は、朱色または金赤色の郵便番号枠103とは異なる色(例えば紫、青、緑、黄、橙等)の光を発光する。このため、発光素子3は、波長が400nm以上で600nm以下の可視光、好ましくは例えば495nm以上で570nm以下となった緑色の光を発光する。従って、発光素子3が郵便番号枠103に光を照射したときには、他の白紙部分に光を照射したときに比べて、反射光Lrは弱くなる。
また、発光素子3からの光が郵便はがき101の表面に当ると、郵便はがき101の表面には、このときの入射光Liによって、所定の外形寸法をもった照射パターンが形成される。この照射パターンの外形寸法は、例えば郵便番号枠103の単一の枠の外形寸法(8mm×5.7mm)よりも小さくてもよく、大きくてもよい。照射パターンの外形寸法が郵便番号枠103よりも小さいときには、例えば郵便番号枠103の枠線部分に光を照射したか否かに応じて、反射光Lrの強度が変化する。照射パターンの外形寸法が郵便番号枠103よりも大きいときには、例えば郵便番号枠103の枠全体に光を照射したか否かに応じて、反射光Lrの強度が変化する。
発光素子3は、後述の発光素子駆動部12に接続され、発光素子駆動部12から出力される発光信号Stに基づいて、発光する。発光素子3としては、例えば発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)、面発光レーザ(VCSEL)等が用いられる。
受光素子4は、発光素子3に隣接して、基板2の裏面に実装されている。この受光素子4は、発光素子3から出射された光が郵便はがき101によって反射されたときの反射光Lrを受光する。このため、受光素子4は、発光素子3から出射される波長の光に対して所定の感度を有するものが使用される。なお、受光素子4が他の波長の光に対して高い感度を有すると、誤検出の原因になる。このため、受光素子4には、他の波長の光を遮断し、所望の波長の光を通過させる光学フィルタを設けてもよい。そして、受光素子4は、反射光Lrの強度に応じた電流を、反射光信号Srとして後述の信号処理回路11に出力する。受光素子4としては、例えばフォトダイオード(PD)、フォトトランジスタ等が用いられる。
封止部材5は、基板2の裏面に設けられ、発光素子3および受光素子4を覆っている。この封止部材5は、例えば発光素子3から出力される光を透過可能な絶縁性の樹脂材料により形成され、基板2の裏面を封止している。なお、封止部材5には、集光用のレンズ等を形成してもよい。
なお、発光素子3と受光素子4は、単一の封止部材5によって一緒に封止された同一パッケージで構成してもよく、別個に封止された個別のパッケージで構成してもよい。また、基板2は必ずしも必要ではなく、例えば絶縁材料からなるケーシングに、発光素子3、受光素子4等を取付ける構成としてもよい。
図4に示すように、信号処理回路11は、発光素子駆動部12、反射光信号増幅部13および演算処理部14等を備えている。この信号処理回路11は、表裏判別部を構成している。信号処理回路11は、発光素子駆動部12を用いて発光素子3を駆動し、反射光信号増幅部13を用いて郵便はがき101からの反射光Lrに応じた反射光信号Srを演算処理部14に向けて出力する。
信号処理回路11は、例えば基板2に実装されている。なお、信号処理回路11は、基板2とは異なる部材に実装される構成としてもよい。また、発光素子駆動部12、反射光信号増幅部13が基板2に実装され、演算処理部14は基板2とは異なる部材に実装される構成としてもよい。
発光素子駆動部12は、演算処理部14と協働して、発光素子3の駆動を制御する。発光素子駆動部12は、発光素子3に接続され、演算処理部14からの制御信号に基づいて発光信号Stを出力する。具体的には、発光素子駆動部12は、発光素子3を発光させるための駆動電流を、発光素子3に供給する。
反射光信号増幅部13は、受光素子4に接続され、受光素子4から反射光信号Srが入力される。反射光信号増幅部13は、反射光信号Srに対して電流−電圧変換を行い、電流−電圧変換された反射光信号Srを増幅する。増幅された反射光信号Srは、A/Dコンバータ(図示せず)によってアナログ信号からデジタル信号に変換され、演算処理部14に入力される。
演算処理部14は、例えばマイクロプロセッサによって構成され、発光素子3の発光を制御する処理と、受光素子4から出力される反射光信号Srに基づいて郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bとを判別する処理とを実行する。
具体的には、演算処理部14は、発光素子3の出射光の強度(レベル)やタイミングを制御するための制御信号を発光素子駆動部12に供給し、この制御信号に対応するように発光素子3を発光させる。発光素子駆動部12は、例えば発光信号Stとしてパルス状の駆動電流を発光素子3に供給する。発光信号Stのパルスは、予め決められた一定の発光周期を有する。これにより、郵便はがき101には、パルス状の入射光Liが照射される。なお、発光素子3は、パルス発光に限らず、連続発光してもよい。
また、演算処理部14には、郵便はがき101からの反射光Lrの強度に応じた反射光信号Srが入力される。このとき、演算処理部14は、反射光信号Srを、発光素子3の発光タイミング毎にA/Dコンバータを用いてデジタル信号に変換して取り出す。このため、演算処理部14には、発光タイミング毎に抽出したパルス状の反射光信号Srを包絡線検波したものが入力される。そこで、演算処理部14は、検波後の反射光信号Srに基づいて、郵便はがき101を移動させたときの反射光強度の時間変化を示す信号パターンP1,P2を計測する(図8参照)。このとき、例えば表裏検知装置1が郵便はがき101の上端部と対面したときのように、表裏検知装置1と郵便はがき101とが所定の配置関係となったときを、信号パターンP1,P2を計測する開始時点とする。
一方、演算処理部14の記憶部14Aには、反射光信号Srの時間変化に応じた所定パターンP0が予め記憶されている。この所定パターンP0は、郵便はがき101の表面101Aを表裏検知装置1(発光素子3、受光素子4)に対面させた状態で、郵便はがき101を移動させたときの、反射光強度の時間変化に対応している。
演算処理部14は、信号パターンP1,P2を計測すると、信号パターンP1,P2と所定パターンP0とを比較する。両者の相関性が高いときには、郵便はがき101の表面101A(宛名面)が表裏検知装置1と対面しているものと判定する。一方、両者の相関性が低いときには、郵便はがき101の裏面101B(通信面)が表裏検知装置1と対面しているものと判定する。
本実施の形態による表裏検知装置1は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
プリンタPが郵便はがき101の印刷を行うときには、郵便はがき101は、プリンタPの搬送装置FAによって予め決められた一定速度で搬入口FSを通過する。このとき、搬入口FSに設けられた表裏検知装置1(発光素子3)は、朱色や赤色からなる郵便番号枠103とは異なる色の光を郵便はがき101に照射する。
ここで、郵便はがき101に照射する入射光Liの色(波長)と、反射光Lrの強度について検討する。郵便はがき101の下地の色は、表面101Aと裏面101Bのいずれでも、白色である。図5に示すように、このような白色の紙面に光を入射したときには、入射光Liの色に関係なく、反射率が高くなる。このため、いずれの波長の光を用いたときでも、白色の紙面からの反射光Lrの強度は、大きくなる。
また、郵便はがき101には、文字等の黒色部分が存在する場合がある。図6に示すように、このような黒色部分に光を入射したときには、入射光Liの色に関係なく、反射率は低くなる。このため、いずれの波長の光を用いたときでも、黒色の紙面からの反射光Lrの強度は、小さくなる。
一方、郵便はがき101の郵便番号枠103は、記入される数字と区別するために、一般的なインクの色である黒色や青系統の色と混同しない色として、朱色または金赤色になっている。図7に示すように、このような赤色部分に光を入射したときには、入射光Liの色に応じて、反射率は大きく異なる。具体的には、例えば波長が600nmよりも長い赤色の入射光Liを用いた場合には、反射率は高くなる。これに対し、波長が600nm以下の赤と異なる色(紫、青、緑、黄、橙等)の入射光Liを用いた場合には、赤色に対する反射率は、白色に対する反射率に比べて半分以下に低下する。特に、波長が570nm以下の入射光Liを用いた場合には、赤色に対する反射率は、白色に対する反射率に比べて1/8程度まで低下する。
このように、赤以外の色の入射光Liを用いた場合には、郵便はがき101の下地部分を照射したときと、郵便番号枠103を照射したときとで、反射光Lrの強度を異ならせることができる。そこで、発光素子3は、郵便番号枠103とは異なる色の光を発光する。
これにより、発光素子3が郵便はがき101の白色の下地部分に光を照射したときには、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bのいずれであっても、反射光強度は大きくなる。一方、発光素子3が郵便はがき101の郵便番号枠103に光を照射したときには、白色部分の面積が減少するから、反射光強度は小さくなる。このため、郵便はがき101の表面101Aが表裏検知装置1と対面した場合には、郵便番号枠103が搬入口FSを通過するときに反射光強度が低下し、例えば図8に示す信号パターンP1が計測される。
これに対し、郵便はがき101の裏面101Bが表裏検知装置1と対面した場合には、全面に亘って白色となっているから、郵便はがき101が移動しても、反射光強度は殆ど変化しない。このため、反射光強度が高い状態に維持された信号パターンP2が計測される。
従って、演算処理部14は、計測した信号パターンP1,P2が、予め記憶された所定パターンP0と同様な反射光強度の低下が発生するか否かを判別する。これにより、演算処理部14は、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bのうち、いずれの紙面が表裏検知装置1と対面しているのかを判定することができる。
なお、郵便はがき101の裏面101Bには、予め絵等が印刷されていてもよい。この場合でも、裏面101Bからの反射光強度の時間変化を示す信号パターンP2は、郵便番号枠103が設けられた表面101Aからの反射光強度の時間変化を示す信号パターンP1とは異なる。このため、計測した信号パターンP1,P2と予め記憶された所定パターンP0とを比較することによって、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bを判別することができる。
かくして、本実施の形態では、発光素子3は、波長が400nm以上で600nm以下となった光を、郵便はがき101のうち郵便番号枠103の位置に向けて照射する。このため、赤色の郵便番号枠103に対して、赤色と異なる色の光を照射することができる。このとき、郵便番号枠103が存在するときには、郵便番号枠103からの反射光Lrの強度が低下する。一方、郵便番号枠103が存在しないときには、反射光Lrの強度は周囲の白色の下地部分と同程度になり、反射光強度の低下は発生しない。この結果、郵便番号枠103の位置に光を照射したときの反射光Lrの強度に基づいて、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bとを判別することができる。
また、発光素子3は、温度や電流に応じて発光波長が長くなることがある。このため、発光素子3が橙色の光を発光したときには、温度変化に伴って、発光色が赤色に近付いてしまい、下地の白色と郵便番号枠103の赤色で反射光Lrの強度変化が小さくなるという問題がある。一方、一般的な受光素子4は、シリコン(Si)やゲルマニウム(Ge)によって形成されており、短波長側(青色)よりも長波長側(赤色)の方が、受光感度が高い傾向がある。このため、発光素子3が青色の光を発光したときには、受光感度が低下する傾向がある。以上の点を考慮すると、発光素子3は、緑色の光を発光するのが好ましい。この場合には、橙色に比べて温度特性による検出精度の低下を抑制できると共に、青色に比べて受光感度を高めることができる。
また、信号処理回路11は、郵便はがき101を移動させたときの反射光強度の時間変化を示す信号パターンP1,P2を計測し、予め記憶した所定パターンP0と比較する。このとき、所定パターンP0は、郵便はがき101の郵便番号枠103に光を照射したときの反射光強度の時間変化を示している。このため、計測した信号パターンP1と所定パターンP0との相関性が高いときには、郵便はがき101の表面101Aと判別し、計測した信号パターンP2と所定パターンP0との相関性が低いときには、郵便はがき101の裏面101Bと判別することができる。
さらに、発光素子3および受光素子4は、郵便はがき101をプリンタPに搬入する搬入口FSに設けたから、プリンタPによって印刷を行う前に郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bとを判別することができる。このため、表面101Aと裏面101Bとが逆の状態で、郵便はがき101をプリンタPに挿入したときでも、印刷前に郵便はがき101の表裏の間違いを検知することができ、誤印刷を防止することができる。
なお、前記実施の形態では、表裏検知装置1は、郵便はがき101を上下方向に沿って搬送したときに、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bとを判別する構成とした。本発明はこれに限らず、例えば郵便はがき101を横方向(短辺方向)に搬送したときに、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bとを判別してもよい。
前記実施の形態では、郵便はがき101の宛先の郵便番号枠103を用いて、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bとを判別する構成とした。本発明はこれに限らず、差出人の郵便番号枠104を用いて、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bとを判別してもよく、郵便番号枠103,104の両方を検出する構成としてもよい。
前記実施の形態では、郵便はがき101を搬送したときに、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bとを判別する構成とした。本発明はこれに限らず、例えばカットシートフィーダによって郵便はがき101を供給するときには、トレイに収容した静止状態の郵便はがき101について、表面101Aと裏面101Bとを判別してもよい。この場合、発光素子3は、静止状態の郵便はがき101の郵便番号枠103,104部分に光を照射して、反射光強度の大小を比較すればよいから、信号パターンP1,P2を計測する必要がなく、表面101Aと裏面101Bとの判定処理を簡略化することができる。
前記実施の形態では、郵便はがき101の表面101Aと裏面101Bとを判別する構成としたが、これに加えて、例えば郵便番号枠103,104の配置、枠の大小、枠線の濃淡等のような差異に基づいて、郵便はがき101の上部と下部とを判別してもよい。これにより、郵便はがき101の表裏に限らず、挿入方向の間違えも検出することができる。
1 表裏検知装置
3 発光素子
4 受光素子
11 信号処理回路(表裏判別部)
101 郵便はがき
101A 表面
101B 裏面
103,104 郵便番号枠

Claims (4)

  1. 郵便はがきに光を照射する発光素子と、
    前記発光素子からの光を前記郵便はがきが反射したときの反射光を受光する受光素子と、
    前記反射光の強度に基づいて、前記郵便はがきの表面と裏面とを判別する表裏判別部と、を備え、
    前記発光素子は、波長が400nm以上で600nm以下となった光を発光し、前記郵便はがきの郵便番号枠の位置に向けて前記光を照射することを特徴とした郵便はがきの表裏検知装置。
  2. 前記発光素子は、緑色の光を発光してなる請求項1に記載の郵便はがきの表裏検知装置。
  3. 前記表裏判定部は、前記郵便はがきを移動させたときの前記反射光強度の時間変化を示す信号パターンを計測し、計測した信号パターンと予め記憶した所定パターンとを比較することによって、前記郵便はがきの表面と裏面とを判別してなる請求項1または2に記載の郵便はがきの表裏検知装置。
  4. 前記発光素子および前記受光素子は、前記郵便はがきをプリンタ内に搬入する搬入口に設けてなる請求項1ないし3のいずれかに記載の郵便はがきの表裏検知装置。
JP2015182899A 2015-09-16 2015-09-16 郵便はがきの表裏検知装置 Pending JP2017058931A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109668889A (zh) * 2019-01-28 2019-04-23 成都宏明双新科技股份有限公司 一种对称微折弯薄片零件的正反面检测方法
DE102018130310A1 (de) 2017-11-30 2019-06-06 Denso Corporation Entladungsgenerator

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