JP2017058170A - 電気化学式酸素センサ - Google Patents

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【課題】環境負荷を低減しつつ、従来と同等レベル以上の応答速度を有する電気化学式酸素センサを提供する。【解決手段】電気化学式酸素センサは、ホルダーと、ホルダー内に収容されたカソード、アノード及び電解液とを備え、アノードはX(Sn、Biのいずれか一種以上)とPbとのX−Pb合金で構成され、X−Pb合金の任意の表面はX系共晶20とPb系共晶25とが混在した金属組織である。【選択図】図2

Description

本発明は、電気化学式酸素センサに関する。
電気化学式酸素センサは、安価、手軽、且つ常温での作動が可能という利点を有することから、船倉内部やマンホール内の酸欠状態のチェック、又は麻酔器や人工呼吸器などの医療機器における酸素濃度の検出など広い分野で使用されている。
電気化学式酸素センサは、カソード、アノード及び電解液を備え、カソードとアノードとの間に抵抗を接続したものをガルバニ電池式電気化学式酸素センサ(以下、「ガルバニ電池式酸素センサ」という)と、カソードとアノードとの間に一定電圧を印加する回路を設けたものを定電位式電気化学式酸素センサ(以下、「定電位式酸素センサ」という)とそれぞれ呼ばれている。
従来の電気化学式酸素センサは、金(Au)からなる正極(カソード)と鉛(Pb)からなる負極(アノード)とを備えたもの(特許文献1)や、アノードが鉛(Pb)ではなく、亜鉛(Zn)あるいはアルミニウム(Al)からなるもの(特許文献2)が知られている。
特開2002−350384号公報 特開2005−233835号公報
しかしながら、近年、欧州ではカドニウム(Cd)や水銀(Hg)、鉛(Pb)をはじめとする有害物質は、健康や環境に対して悪影響を与える恐れがあるとして、電気・電子機器には前記特定の有害物質を含まない様、規制を設けることが検討されている。また、同様に日本国内でも環境負荷を低減するために鉛(Pb)などの有害物質を軽減することが求められている。
その一方で、上記特許文献2のようにアノードに鉛(Pb)が使用されていないものは、アノードに鉛(Pb)が使用されているものと比べて、応答速度が遅いという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、環境負荷を低減しつつ、従来と同等レベル以上の応答速度を有する電気化学式酸素センサを提供することを目的とする。
本発明に係る電気化学式酸素センサは、ホルダーと、前記ホルダー内に収容されたカソード、アノード及び電解液とを備え、前記アノードはX(Sn、Biのいずれか一種以上)とPbとのX−Pb合金で構成され、前記X−Pb合金の任意の表面はX系共晶とPb系共晶とが混在した金属組織であることを特徴とする。
前記X−Pb合金中のPbの含有量は、前記X−Pb合金の平衡状態図の共晶点におけるPbの含有量以下であることが好ましい。
前記XはBiであり、Bi−Pb合金中のPbの含有量は45wt%以下であることが好ましい。
前記XはSnであり、Sn−Pb合金中のSnの含有量は26.0wt%以下であることが好ましい。
本発明によれば、環境負荷を低減しつつ、従来と同等レベル以上の応答速度を有する電気化学式酸素センサを提供できる。
本実施形態に係るガルバニ電池式酸素センサの断面構造を示す概念図である。 本実施形態に係るガルバニ電池式酸素センサのアノード8の任意の表面における金属組織を示す概念図である。 図2に示す金属組織を説明するための概念図である。 「Pb系初晶30を有さないX系共晶20とPb系共晶25とが混在した金属組織」の定義を説明するための概念図である。 一般的なBi−Pb二元系合金の平衡状態図である。 一般的なSn−Pb二元系合金の平衡状態図である。
以下に、本発明の実施形態を説明する。
本実施形態では、本発明に係る電気化学式酸素センサのうち、好適な一例として、ガルバニ電池式酸素センサを用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るガルバニ電池式酸素センサの断面構造を示す概念図である。また、図2は、本実施形態に係るガルバニ電池式酸素センサのアノード8の任意の表面における金属組織を示す概念図である。
図1において、1は第1ホルダー蓋(中蓋)、2はO−リング、3は隔膜へのゴミ、チリの付着あるいは、水膜付着を防止するための保護膜、4Aは隔膜、4Bは触媒電極、5はカソード(正極)集電体、6はカソードリード線、7は電解液、8はアノード(負極)、9はホルダー、10は第2ホルダー蓋(外蓋)、11は電解液供給用の穿孔、12はリード線用の穿孔、13はカソード集電体保持部、14は補正抵抗、15は温度補償用サーミスタ、16はアノードリード線である。触媒電極4Bとカソード集電体5とでカソード45を構成する。また、第1ホルダー蓋1と第2ホルダー蓋10とでホルダー蓋101を構成する。
本実施形態に係るガルバニ電池式酸素センサは、図1に示すように、ホルダー9と、前記ホルダー9内に収容されたカソード45、アノード8及び電解液7と、前記カソード45上に設けられた隔膜4Aと、前記隔膜4A上に設けられた保護膜3と、前記ホルダー9の保護膜3上に固着して又は着脱可能に設けられ、隔膜4Aに通ずる酸素供給経路(空間)となる貫通孔17が設けられたホルダー蓋101と、前記カソード45及びアノード8に直列に連結された補正抵抗14及び温度補償用サーミスタ15とを備える。
本発明に係る電気化学式酸素センサは、図1に示すような実施形態を一例とするものであって、ホルダー9と、前記ホルダー9内に収容されたカソード45、アノード8及び電解液7とを備え、前記アノード8はX(Sn、Biのいずれか一種以上)とPbとのX−Pb合金で構成され、前記X−Pb合金の任意の表面は、図2に示すようなX系共晶20とPb系共晶25とが混在した金属組織である。
なお、本発明でいう「X−Pb合金」とは、X及びPbを主とする合金であるが、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、X及びPb以外の金属やその他不純物が含まれていてもよい。X及びPb以外の金属やその他不純物として、Ag、Al、Cu、Fe、Mg、Na、Hg、Zn、S、Se、Caが挙げられる。
図3は、図2に示す金属組織を説明するための概念図である。
本発明でいう「X系共晶20」とは、X−Pb合金の任意の表面において確認される図3(a)に示すような略棒状の結晶(詳しくは、SEM等で観察した場合、略棒状でかつ濃灰色に確認できる結晶)又は図3(b)に示すような前記略棒状の結晶よりも面積が小さい略円状又は楕円状の結晶(詳しくは、SEM等で観察した場合、略円状又は楕円状でかつ濃灰色に確認できる結晶)であって、PbよりもXの含有量(wt%)が多い結晶のことを示す。
なお、後述する本発明でいう「Pb系初晶30」とは、X−Pb合金の任意の表面において確認される図3(c)に示すような略円状又は楕円状の結晶(詳しくは、SEM等で観察した場合、略円状又は楕円状でかつ濃灰色に確認できる結晶であって、当該結晶全体が含まれる任意の範囲(図2(b)中、αの領域)内において前記X系共晶20よりも濃灰色に確認できる面積が大きい結晶)であって、XよりもPbの含有量(wt%)が多い結晶のことを示す。
また、本発明でいう「Pb系共晶25」とは、前記X系共晶20及びPb系初晶30以外の部分の結晶(詳しくは、SEM等で観察した場合、X系共晶20及びPb系初晶30以外の薄灰色に確認できる結晶)であって、XよりもPbの含有量(wt%)が多い結晶のことを示す。
また、本発明でいう「X系共晶とPb系共晶とが混在した金属組織」とは、図2に示すように、X−Pb合金の任意の表面を観察した場合に、任意の表面内に設けた任意の点βを前記表面の紙面縦方向又は横方向に向かって動かした際の軌跡β1上に、当該任意の点βから当該動かした方向に向かって「・・・X系共晶20、Pb系共晶25、X系共晶20、Pb系共晶25・・・」の順で、交互に存在していることをいう。
このように、アノード8をPbではなくX−Pb合金で構成し、かつ、任意の表面をX系共晶20とPb系共晶25とが混在した金属組織とすることで、アノード8の表面に露出するPb量を低減させつつ、金属組織全体にPbを含ませることができるため、環境負荷を低減しつつ、従来と同等レベル以上の応答速度を有する電気化学式酸素センサを得ることができる。
前記X−Pb合金の任意の表面は前記Pb系初晶30を有さないX系共晶20とPb系共晶25とが混在した金属組織であることが好ましい。
図2(b)に示す金属組織におけるPb系初晶30は、X系共晶20やPb系共晶25よりも面積が大きく、かつ、XよりもPbの含有量(wt%)が多い結晶である。従って、環境負荷を低減するという観点からPb系初晶30を有さない金属組織(例えば、図2(a))とすることが好ましい。
図4は、「Pb系初晶30を有さないX系共晶20とPb系共晶25とが混在した金属組織」の定義を説明するための概念図である。
前記「Pb系初晶30を有さないX系共晶20とPb系共晶25とが混在した金属組織」とは、アノード8を製造する際の製造ばらつきの観点から、図4に示すように、X−Pb合金の表面全体を縦3mm×横3mmの測定範囲のサイトで複数区画(S11、S12・・・、S21、S22・・・、S31・・・)してすべてのサイトをSEM等で観察した場合に、Pb系初晶30を有さないサイト数が観察したX−Pb合金の表面全体の全サイト数の90%以上あることをいう。
前記X−Pb合金中のPbの含有量は、前記X−Pb合金の平衡状態図の共晶点におけるPbの含有量以下であることが好ましい。
図5は、一般的なBi−Pb二元系合金の平衡状態図である。
前記XがBiである場合、すなわち、前記アノード8がBi−Pb合金である場合は、図5に示すように、Bi−Pb合金中のPbの含有量が、前記Bi−Pb合金の平衡状態図の共晶点γ1におけるPbの含有量以下であることが好ましい。
これにより任意の表面がBi系共晶とPb系共晶とが混在した金属組織を備えたBi−Pb合金を得ることができる。
図6は、一般的なSn−Pb二元系合金の平衡状態図である。
前記XがSnである場合、すなわち、前記アノード8がSn−Pb合金である場合は、図6に示すように、Sn−Pb合金中のPbの含有量が、前記Sn−Pb合金の平衡状態図の共晶点γ2におけるPbの含有量以下であることが好ましい。
これにより任意の表面がSn系共晶とPb系共晶とが混在した金属組織を備えたSn−Pb合金を得ることができる。
より具体的には、前記XがBiである場合のBi−Pb合金中のPbの含有量は45wt%以下であることが好ましい。
Bi−Pb合金中のPbの含有量の下限値は5.0wt%以上であることが好ましい。
より具体的には、前記XがSnである場合のSn−Pb合金中のPbの含有量は26.0wt%以下であることが好ましい。
Sn−Pb合金中のPbの含有量の下限値は5.0wt%以上であることが好ましい。
本発明において、前記X−Pb合金中のPbの含有量は、測定する合金の任意の箇所に対してEDX分析(ビーム径:1mm)を行い、そこで測定される金属元素全体に対するPbの質量%(X+Pb+「X及びPb以外の金属やその他不純物」=100%とする。)を算出した値である。
カソード45は、酸素の電気化学的還元に有効な金、銀、白金などを用いることができる。
電解液7は、前記電極を溶解させて電気化学反応を起こすものであれば特に限定されない。電解液7が酸性である場合は、酢酸と酢酸カリウムの混合水溶液が好適に用いられる。また、電解液7がアルカリ性である場合は、水酸化カリウム水溶液又は水酸化ナトリウム水溶液が用いられ、特に、水酸化カリウム水溶液が好適に用いられる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、図1における記号1〜16は、これに限定されることなく、酸素センサとしての機能及び前述した酸素供給経路を備えていれば、各種設計変更が可能である。
また、本発明は、ガルバニ電池式酸素センサを一例として説明したが、電極が消耗する電気化学反応を有する、例えば特許第4830520号に示されているような定電位式酸素センサであっても同様に適用することができる。
次に、本発明を実施例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1、比較例1)
図1に示す1年寿命のガルバニ電池式酸素センサを作製した(実施例1)。なお、図1において、中蓋1はABS樹脂製、保護膜3は多孔性の四フッ化エチレン樹脂製シート、隔膜4Aは四フッ化エチレン六フッ化プロピレンコポリマー膜、触媒電極4Bは金、カソード集電体5はチタン製、カソードリード線6及びアノードリード線16はチタン製、カソード集電体5とカソードリード線6、及びアノード8とアノードリード線16はそれぞれ溶接して一体化してある。
また、電解液7は酢酸と酢酸カリウムの混合水溶液(酢酸:6mol/L、酢酸カリウム:3mol/L、pH:5.05(25.5℃))を、アノード8はBi-Pb合金製(Bi-Pb合金中のPbの含有量は後述)、ホルダー9はABS樹脂製、外蓋10はABS樹脂製であり、ホルダー9および外蓋10には、それぞれネジが切られている。
中蓋1、O−リング2、四フッ化エチレン樹脂製シート(保護膜)3、四フッ化エチレン六フッ化プロピレンコポリマー膜の隔膜4A、触媒電極4B、カソード集電体5は、ホルダー本体9と外蓋10とのネジ締めによって押圧され良好な接触状態が保持される。中蓋1は押圧端板として機能し、また、O−リング2によって気密、液密性が確保されている。
11はカソードおよび隔膜への電解液供給用の穿孔、12はカソード集電体のチタンリード線部分を通すための穿孔である。
前記Bi-Pb合金製のアノード8は下記の方法で作製した。
Bi−Pb合金中のPbの含有量を30wt%(Biの含有量を70wt%)となるように、それぞれBi原料、Pb原料を調整して、400℃以上の温度で溶融後、常温まで冷却して、Bi系共晶とPb系共晶とが混在した金属組織を有するアノード8を作製した。
また、前記アノード8をBi製とし、その他は実施例1と同様として、比較例1に係る図1に示す1年寿命の電池化学式酸素センサを作製した。
(実施例2、比較例2)
アノード8をSn-Pb合金製(Sn-Pb合金中のPbの含有量は後述)とし、その他は実施例1と同様として、図1に示す1年寿命のガルバニ電池式酸素センサを作製した(実施例2)。
前記Sn-Pb合金製のアノード8は下記の方法で作製した。
Sn−Pb合金中のPbの含有量を30wt%(Snの含有量を70wt%)となるように、それぞれSn原料、Pb原料を調整して、400℃以上の温度で溶融後、常温まで冷却して、Sn系共晶とPb系共晶とが混在した金属組織を有するアノード8を作製した。
また、前記アノード8をSn製とし、その他は実施例1と同様として、比較例2に係る図1に示す1年寿命の電池化学式酸素センサを作製した。
(比較例3)
前記アノード8をPb製とし、その他は実施例1と同様として、比較例3に係る図1に示す1年寿命の電池化学式酸素センサを作製した。
[特性比較]
前記作製した複数の酸素センサ(実施例1、2、比較例1から3)について、作製してから1か月後及び5ヶ月後の「90%応答速度」を評価する試験を行った。
90%応答速度は、大気中(酸素濃度約21%)で各センサの出力が安定した状態にしてから、当該出力が安定したセンサに対して、濃度が100%酸素を通気し、当該濃度100%の酸素を通気することにより生じ得る出力(飽和出力)を100%としてその出力が90%に変化するまでに要する時間を測定した。
本評価試験においては、通気30分後の出力を飽和出力とした。
上記評価試験により得られた結果を表1に示した。表1において、○は、90%応答速度が15秒未満であることを意味し、△は応答速度が15秒以上60秒未満を意味し、×は、応答速度が60秒以上であることを意味する。
Figure 2017058170
表1に示すように、実施例1、2のセンサが示した応答速度は、比較例1、2のセンサが示した応答速度よりも1ヶ月後及び5ヶ月後ともに優れており、かつ、比較例3と同等レベルであることがわかる。
(実施例3、比較例4)
電解液7を水酸化カリウム水溶液(9.24mol/L、pH15(26.0℃))として、その他は実施例1と同様として、図1に示す1年寿命の電池化学式酸素センサを作製した(実施例3)。
また、前記アノード8をBi製とし、その他は実施例3と同様として、比較例4に係る図1に示す1年寿命の電池化学式酸素センサを作製した。
(実施例4、比較例5)
電解液7を水酸化カリウム水溶液(9.24mol/L、pH15(26.0℃))として、その他は実施例2と同様として、図1に示す1年寿命の電池化学式酸素センサを作製した(実施例4)。
また、前記アノード8をSn製とし、その他は実施例4と同様として、比較例5に係る図1に示す1年寿命の電池化学式酸素センサを作製した。
(比較例6)
前記アノード8をPb製とし、その他は実施例3と同様として、比較例6に係る図1に示す1年寿命の電池化学式酸素センサを作製した。
[特性比較]
前記作製した複数の酸素センサ(実施例3、4、比較例4から6)について、実施例1と同様な方法・条件により、作製してから1か月後及び5ヶ月後の「90%応答速度」を評価する試験を行った。
上記評価試験により得られた結果を表2に示した。表2においても表1と同様に、○は、90%応答速度が15秒未満であることを意味し、△は応答速度が15秒以上60秒未満を意味し、×は、応答速度が60秒以上であることを意味する。
Figure 2017058170
表2に示すように、実施例3、4のセンサが示した応答速度は、比較例4、5のセンサが示した応答速度よりも、1ヶ月後及び5ヶ月後ともに優れており、かつ、比較例6と同等レベルであることがわかる。
なお、この傾向は、電解液7を水酸化ナトリウム水溶液としても同様であった。
1 第1ホルダー蓋(中蓋)
2 O−リング
3 保護膜
4A 隔膜
4B 触媒電極
5 カソード集電体
6 カソードリード線
7 電解液
8 アノード
9 ホルダー
10 第2ホルダー蓋(外蓋)
11 電解液供給用の穿孔
12 リード線用の穿孔
13 カソード集電体保持部
14 補正抵抗
15 温度補償用サーミスタ
16 アノードリード線
17 貫通孔
20 X系共晶
25 Pb系共晶
30 Pb系初晶
45 カソード
101 ホルダー蓋

Claims (4)

  1. ホルダーと、
    前記ホルダー内に収容されたカソード、アノード及び電解液とを備え、
    前記アノードはX(Sn、Biのいずれか一種以上)とPbとのX−Pb合金で構成され、前記X−Pb合金の任意の表面はX系共晶とPb系共晶とが混在した金属組織である電気化学式酸素センサ。
  2. 前記X−Pb合金中のPbの含有量は、前記X−Pb合金の平衡状態図の共晶点におけるPbの含有量以下である請求項1に記載の電気化学式酸素センサ。
  3. 前記XはBiであり、Bi−Pb合金中のPbの含有量は45wt%以下である請求項1又は2に記載の電気化学式酸素センサ。
  4. 前記XはSnであり、Sn−Pb合金中のSnの含有量は26.0wt%以下である請求項1又は2に記載の電気化学式酸素センサ。
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