JP2017057890A - ライナー - Google Patents

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哲也 下村
Tetsuya Shimomura
哲也 下村
三好 新二
Shinji Miyoshi
新二 三好
作馬 江森
Sakuma Emori
作馬 江森
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Abstract

【課題】ライナーパーツを溶着したライナーの溶着強度の低下を抑制する。【解決手段】ライナーを構成する溶着対象の第1のライナーパーツと第2のライナーパーツにおける第1のライナーパーツは、ライナー内周壁の側において、第2のライナーパーツの端面の溶着対象面となる溶着端面を含むライナーパーツ周端部周壁から突出した内周壁側突出部を備える。この内周壁側突出部は、第2のライナーパーツのライナーパーツ周端部周壁との間で空隙を形成し、この空隙を第2のライナーパーツの端面と第1のライナーパーツの溶着端面と溶着の際の溶着ビートの形成領域とする。【選択図】図4

Description

本発明は、ライナーに関する。
ライナーは、高圧ガスタンクのコア材として用いられ、複数のライナーパーツを溶着して一体化されている(例えば、特許文献1)。
特開2006−153176号公報
この特許文献では、ライナーパーツとは別体の環状部材を用いることで、溶着端面の溶着面積を増やして強度確保を図っているものの、次のような問題点が指摘されるに到った。ライナーパーツの溶着に伴って、溶着部位には溶着ビートが必然的に形成される。溶着ビートではノッチが発現することがあり、ノッチは溶着部位の強度低下を招きかねない。ライナーパーツ同士の溶着端面を別体の環状部材を用いることで広くしても、ライナー内周壁の側では、溶着ビートが残る。溶着ビートの形状は、溶着の進み方に左右されて一律とはならない他、溶着ビートは、ライナー内周壁の側で何の制限を受けることなく溶着部位から盛り上がって形成される。こうしたことから、ライナー内周壁の溶着ビートがノッチを発現させる形状となり得るので、溶着強度の低下が危惧される。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ライナーが提供される。このライナーは、複数のライナーパーツを溶着して一体化されたライナーであって、溶着の対象となる第1のライナーパーツと第2のライナーパーツにおける前記第1のライナーパーツは、前記第2のライナーパーツの端面の溶着対象面となる溶着端面と、ライナー内周壁の側において前記溶着端面を含むライナーパーツ周端部周壁から突出し、前記端面を含む前記第2のライナーパーツのライナーパーツ周端部周壁との間で空隙を形成する内周壁側突出部とを備える。そして、該内周壁側突出部は、前記空隙を前記第2のライナーパーツの前記端面と前記第1のライナーパーツの前記溶着端面と溶着の際の溶着ビートの形成領域とする。
この形態のライナーは、第2のライナーパーツの端面と第1のライナーパーツの溶着端面とが溶着される際、溶着に伴う溶着ビートを、第1のライナーパーツの内周壁側突出部が第2のライナーパーツのライナーパーツ周端部周壁との間で形成した空隙に形成する。よって、溶着ビートの形状は、この空隙で規定される形状に制限される。この結果、この形態のライナーによれば、溶着ビートの形成過程における形状制限により、溶着ビートにノッチが発現し難くすることが可能となり、溶着強度の低下を抑制できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、ライナーの製造方法や製造装置の形態で実現することができる。
本実施形態のライナーの概略構成を示す断面を一部拡大図と共に示す説明図である。 ライナー製造装置を用いて本実施形態に係るライナーを製造する製造手順の第1ステップを示す説明図である。 ライナー製造装置を用いたライナー製造手順の第2ステップを示す説明図である。 ライナー製造装置を用いたライナー製造手順の第3ステップを示す説明図である。 第1変形例のライナーを製造する製造手順の第1ステップを示す説明図である。 ドーム部とシリンダー部の溶着の様子を概略的に示す説明図である。 第2変形例のライナーの構成とドーム部とシリンダー部の溶着の様子を概略的に示す説明図である。 溶着ビートの形成領域をドーム部とシリンダー部の内周壁側突出部で形成する変形例を示す説明図である。 溶着ビートの形成領域をドーム部とシリンダー部の内周壁側突出部で形成する他の変形例を示す説明図である。
図1は本実施形態のライナー10の概略構成を示す断面を一部拡大図と共に示す説明図である。ライナー10は、中空のタンク容器であり、長手方向の両端のドーム部20と、その間のシリンダー部30の三つのライナーパーツを備える。ドーム部20は、ナイロン系樹脂等の適宜な樹脂にて型成型された型成型品であり、シリンダー部30は、ナイロン系樹脂等の適宜な樹脂を円筒形状に押出成形した成形品である。そして、この両ライナーパーツをパーツ端部で溶着して一体化することで、ライナー10が形成される。このパーツ一体化を経て、ライナー10は、円筒状のシリンダー部30の両側に球面形状のドーム部20を備えたガスバリア性の樹脂製中空容器となる。
ライナー10は、一方のドーム部20の頂上箇所に口金40を備え、他方のドーム部20の頂上箇所に口金50を備える。こうして装着された口金40と口金50の両口金は、ライナー軸線を中心軸として向かい合い、ライナー製造時には、後述のドーム保持治具110と共に、ドーム部20を片持ち支持する。また、上記の両口金は、タンク製造時には、ライナー外周への繊維強化樹脂層の形成や各種測定の際のライナー10の回転軸回りの受け具として機能する。口金40と口金50は、アルミニウムまたはその合金といった軽量金属で形成され、口金40は、図示しないバルブの装着のために高圧シール仕様のテーパネジの貫通孔を備える。口金50は、ライナー外側および内側に同心の有底孔を備える。そして、口金40の貫通孔と口金50のライナー外側の有底孔は、後述のドーム保持治具110による片持ち支持の受け部となる。
ドーム部20とシリンダー部30とは、溶着の対象となる第1と第2のライナーパーツであり、第1のライナーパーツであるドーム部20は、図1における拡大図に示すように、ドーム開口端面を、第2のライナーパーツであるシリンダー部30の溶着端面31の溶着対象面となる溶着端面21とし、両溶着端面を含む溶着部位YSに亘って、シリンダー部30に溶着・固定される。なお、溶着部位YSでは、ライナー製造の過程で、溶着端面21を含むドーム部20の溶融、および溶着端面31を含むシリンダー部30の溶融が起きていたので、完成品としてのライナー10においては、溶着端面21と溶着端面31が判別できるわけではない。よって、拡大図では、溶着端面21と溶着端面31を仮想線で示している。
ドーム部20は、ライナー内周壁の側に内周壁側突出部22を備える。この内周壁側突出部22は、シリンダー部30のシリンダー開口側周壁30eに対してオーバーラップするよう、溶着端面21を含むドーム開口側周壁20eから突出して、シリンダー開口側周壁30eとの間に空隙を形成する。そして、ドーム部20は、内周壁側突出部22がシリンダー部30のシリンダー開口側周壁30eに対してオーバーラップした領域(以下、オーバーラップ領域)に、溶着端面21と溶着端面31とを溶着する際に溶着部位YSから押し出された溶融樹脂で形成された溶着ビートYBを残存させている。この場合、ドーム開口側周壁20eは、溶着端面21を含むライナーパーツ周端部周壁に該当し、シリンダー開口側周壁30eは、溶着端面31を含むライナーパーツ周端部周壁に該当する。
図2はライナー製造装置100を用いて本実施形態に係るライナー10を製造する製造手順の第1ステップを示す説明図である。ライナー10の製造に用いるライナー製造装置100は、ベース102と、シリンダー拘束具106と、ドーム保持治具110と、加熱ヒーター120とを備える。ベース102は、ドーム保持治具110をライナー軸方向に沿って往復直線動作が可能に保持すると共に、ヒーター収納孔104から環状の加熱ヒーター120を上下動可能に保持する。シリンダー拘束具106は、シリンダー部30のライナー軸が水平方向となるようにベース102に対してシリンダー部30を拘束して保持する。ドーム保持治具110は、口金40が装着されたドーム部20と、口金50が装着されたドーム部20とを、ドーム部20のライナー軸が水平方向となるように、シリンダー部30の両側で片持ち保持する。この場合、ドーム保持治具110で片持ち保持したドーム部20のライナー軸とシリンダー拘束具106で保持されたシリンダー部30のライナー軸とが重なるよう、ドーム保持治具110の位置調整や姿勢調整がなされる。加熱ヒーター120は、ドーム部20の溶着端面21とシリンダー部30の溶着端面31とを加熱溶融するよう構成され、ベース102から上昇した際に、上記の両溶着端面に対して放熱し、溶着端面でのドーム部20とシリンダー部30の溶着を図る。
上記構成のライナー製造装置100を用いたライナー製造の第1ステップでは、シリンダー拘束具106でシリンダー部30を拘束して保持し、シリンダー部30の両側のドーム保持治具110にもドーム部20を片持ち保持する。この第1ステップでは、ドーム保持治具110は、シリンダー部30から離れる側に退避した位置にあるので、ドーム保持治具110に片持ち保持されたドーム部20とシリンダー部30との間には、加熱ヒーター120のセット領域が確保される。また、ドーム保持治具110に片持ち保持されるドーム部20は、ドーム開口外周縁側に外側凸部23を有しており、溶着端面21をシリンダー部30の溶着端面31に向かい合わせる。外側凸部23は、溶着完了後において、後述するように切削、或いは研削にて除去されるが、溶着の過程では、シリンダー部30の位置決めとして機能する。
図3はライナー製造装置100を用いたライナー製造手順の第2ステップを示す説明図である。図2に示した第1ステップに続く第2ステップでは、ライナー製造装置100は、まず、加熱ヒーター120を、ドーム保持治具110に片持ち保持されたドーム部20とシリンダー部30との間のセット領域までベース102から上昇させる。次いで、ライナー製造装置100は、ドーム部20を片持ち保持したドーム保持治具110を、シリンダー部30の側にライナー軸に沿って所定距離だけ前進駆動させ、加熱ヒーター120に、ドーム部20の溶着端面21およびシリンダー部30の溶着端面31を近接させる。この様子が図3に示されており、この近接により、加熱ヒーター120からの熱が、溶着端面21と溶着端面31に加え、内周壁側突出部22の傾斜面22s(図2参照)にも加わるようになる。ライナー製造装置100は、加熱ヒーター120の上昇セットと、その後の加熱ヒーター120による加熱を所定時間継続して、第2ステップから第3ステップに推移する。加熱ヒーター120による加熱を継続する第2ステップにより、溶着端面21を含んでドーム開口側周壁20eが溶融し、溶着端面31を含んでシリンダー開口側周壁30eも溶融する。
図4はライナー製造装置100を用いたライナー製造手順の第3ステップを示す説明図である。図3に示した第2ステップに続く第3ステップでは、ライナー製造装置100は、まず、ドーム保持治具110をシリンダー部30から離れる側に後退駆動させて、ドーム部20とシリンダー部30との間隔を広げ、加熱ヒーター120をベース102に降下させる。次いで、ライナー製造装置100は、ドーム部20を片持ち保持したドーム保持治具110を、シリンダー部30の側にライナー軸に沿って改めて所定距離だけ前進駆動させて、加熱ヒーター120により加熱済みのドーム部20の溶着端面21とシリンダー部30の溶着端面31とが密着した上で、両溶着端面付近の溶融部が混じり合うようドーム部20をシリンダー部30に向けて押し付ける。この様子が図4の拡大図に示されており、溶着端面21を含んで上記の第2ステップで溶融済みのドーム開口側周壁20eと溶着端面31を含んで上記の第2ステップにより溶融済みのシリンダー開口側周壁30eとが、第3ステップにおける上記の押し付けにより、図示する溶着部位YSにおいて溶着し、この溶着に伴い溶着ビートYBが、シリンダー開口側周壁30eに対する内周壁側突出部22のオーバーラップ領域に生じ、溶着ビートYBはこのオーバーラップ領域に残存することになる。つまり、内周壁側突出部22がシリンダー開口側周壁30eにオーバーラップして形成した空隙たるオーバーラップ領域が溶着ビートYBの形成領域となる。この溶着ビートYBの形成の際、シリンダー部30は外側凸部23により位置決めされているので、溶着部位YSでのドーム部20とシリンダー部30の溶着および溶着ビートYBの形成は、高い繰り返し精度で起きることになる。なお、図4の拡大図においても、既述したように溶着端面21と溶着端面31を仮想線で示している。
ライナー製造装置100は、図4に示す第4ステップにおいて、上記した押付の後、所定時間、具体的には、溶着部位YSの樹脂冷却が完了するまでの時間に亘り、シリンダー部30に向けてのドーム部20の押し付けを維持し、冷却・養生を図る。ライナー製造装置100は、冷却養生の後、ドーム保持治具110をドーム部20から取り外されるよう後退駆動させ、ライナー製造装置100からライナー10が取り外されるようにする。ライナー10の取り外しにより、第4ステップが終了し、最終ステップとして、ライナー10の外表面におけるドーム部20とシリンダー部30の溶着箇所に残った外側凸部23を、切削バイトを用いて切削除去したり、研磨ローラーを用いて研削除去することで、最終製品としてのライナー10が得られる。
以上説明した本実施形態のライナー10は、溶着の対象となるドーム部20とシリンダー部30と溶着して一体化するに当たり、ライナー内周壁の側における溶着ビートYBを、シリンダー部30のシリンダー開口側周壁30eに対するドーム部20の内周壁側突出部22のオーバーラップ領域に生じさせ、溶着ビートYBの形状をオーバーラップ領域で規定される形状に制限する。よって、本実施形態のライナー10によれば、ドーム部20とシリンダー部30の溶着に伴う溶着ビートYBの形成過程における形状制限により、溶着ビートYBにノッチが発現し難くできるので、溶着強度の低下を抑制できる。しかも、こうした溶着強度の低下抑制を、ドーム部20におけるドーム開口側周壁20eに内周壁側突出部22を設けて、この内周壁側突出部22をシリンダー部30のシリンダー開口側周壁30eに対してオーバーラップさせるだけで済むので、簡便である。
本実施形態のライナー10は、シリンダー開口側周壁30eに対する内周壁側突出部22のオーバーラップ領域に残存する溶着ビートYBを、内周壁側突出部22の傾斜面22sにおける溶着ビートYBの発現領域において、ドーム部20とシリンダー部30の溶着に寄与させる。よって、本実施形態のライナー10によれば、溶着強度の低下をより一層抑制できる。
本実施形態のライナー10は、溶着対象となるドーム部20とシリンダー部30において、ドーム部20の側に溶着強度低下の抑制のための内周壁側突出部22を設けた。ドーム部20は、型成型品であるので、内周壁側突出部22を含めて型成型できる。よって、内周壁側突出部22を有するドーム部20を得るに当たり、切削加工が不要であることから、低コスト化を図ることができる。
図5は第1変形例のライナー10Aを製造する製造手順の第1ステップを示す説明図であり、図6はドーム部20Aとシリンダー部30の溶着の様子を概略的に示す説明図である。ライナー10Aは、既述したライナー製造装置100を用いて製造されるが、ドーム部20Aにおける内周壁側突出部22Aと外側凸部23Aの形態が相違する。変形例のライナー10Aの内周壁側突出部22Aは、シリンダー部30のシリンダー開口側周壁30eに対してオーバーラップするものの、既述した実施形態に比べてシリンダー開口側周壁30eに対して広角にオーバーラップする。変形例のライナー10Aの外側凸部23Aは、溶着端面21に連続してライナー外側に延びる。この変形例のライナー10Aでは、図6に示すように、シリンダー開口側周壁30eに対する外側凸部23Aのオーバーラップ領域に溶着ビートYBが形成される他、溶着端面21から連続した外側凸部23Aの側にも溶着ビートYBoが形成される。そして、この変形例によっても、シリンダー開口側周壁30eに対する外側凸部23Aのオーバーラップ領域に溶着ビートYBを形成することで、既述した効果を奏することができる。なお、外側凸部23Aは、溶着ビートYBoと共に切削により除去される、或いは研削により除去されるので、強度低下には関与しない。
図7は第2変形例のライナー10Bの構成とドーム部20Bとシリンダー部30の溶着の様子を概略的に示す説明図である。ライナー10Bは、ドーム部20Bの内周壁側突出部22における傾斜面22sに、凹所25を備える点でライナー10と相違する。この変形例のライナー10Bによれば、シリンダー部30のシリンダー開口側周壁30eに対する内周壁側突出部22のオーバーラップ領域において、凹所25を溶着ビートYBが埋めるように溶着ビートYBを形成することで、溶着ビートYBの形状をより一層制限するので、溶着ビートYBにノッチがより一層発現し難くできるので、溶着強度の低下を高い実効性で抑制できる。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
既述した実施形態では、ドーム部20に内周壁側突出部22を設けてシリンダー開口側周壁30eにオーバーラップするようにしたが、シリンダー部30のシリンダー開口側周壁30eに内周壁側突出部を設けて、この内周壁側突出部をドーム部20の内周壁側突出部22に対してオーバーラップするようにしてもよい。
既述した実施形態では、ライナー10を、シリンダー部30の両側にドーム部20を溶着したスリーパーツ品としたが、これに限らない。例えば、ドーム部20を、その開口端からシリンダー部30の半分の長さに想到する円筒体を延在させたライナーパーツとし、円筒体を有するドーム部20を円筒体端部の側で溶着するツーパーツ品としてもよい。
既述した実施形態では、加熱ヒーター120によりドーム部20とシリンダー部30とを溶着端面21,31の側から加熱して溶融したが、レーザー光を溶着端面21,31に照射して加熱・溶融するようにしてもよい。
既述した実施形態では、溶着ビートYBの形成領域たる空隙をドーム部20の内周壁側突出部22により形成したが、ドーム部20とシリンダー部30とが共に内周壁側突出部を備えて、空隙を形成してもよい。図8は溶着ビートYBの形成領域をドーム部20とシリンダー部30の内周壁側突出部で形成する変形例を示す説明図であり、図9は溶着ビートYBの形成領域をドーム部20とシリンダー部30の内周壁側突出部で形成する他の変形例を示す説明図である。これらの変形例では、ドーム部20のドーム開口側周壁20eから突出した内周壁側突出部22Bと、シリンダー部30Aのシリンダー開口側周壁30eから突出した内周壁側突出部32とが向かい合って溶着ビートYBの形成領域としての空隙を形成している。これらの場合、内周壁側突出部22Bに着目すれば、この内周壁側突出部22Bは、ライナー内周壁の側においてドーム開口側周壁20eから突出し、シリンダー部30Aのシリンダー開口側周壁30eとの間で空隙を形成し、この空隙を溶着ビートYBの形成領域としていると言える。そして、内周壁側突出部32にあっては、上記した内周壁側突出部22Bによる空隙形成に、シリンダー開口側周壁30eの側で関与していることになる。
10、10A、10B…ライナー
20、20A、20B…ドーム部
20e…ドーム開口側周壁
21…溶着端面
22、22A…内周壁側突出部
22s…傾斜面
23、23A…外側凸部
25…凹所
30、30A…シリンダー部
30e…シリンダー開口側周壁
32…内周壁側突出部
31…溶着端面
40…口金
50…口金
100…ライナー製造装置
102…ベース
104…ヒーター収納孔
106…シリンダー拘束具
110…ドーム保持治具
120…加熱ヒーター
YB…溶着ビート
YBo…溶着ビート
YS…溶着部位

Claims (1)

  1. 複数のライナーパーツを溶着して一体化されたライナーであって、
    溶着の対象となる第1のライナーパーツと第2のライナーパーツにおける前記第1のライナーパーツは、
    前記第2のライナーパーツの端面の溶着対象面となる溶着端面と、
    ライナー内周壁の側において前記溶着端面を含むライナーパーツ周端部周壁から突出し、前記端面を含む前記第2のライナーパーツのライナーパーツ周端部周壁との間で空隙を形成する内周壁側突出部とを備え、
    該内周壁側突出部は、前記空隙を前記第2のライナーパーツの前記端面と前記第1のライナーパーツの前記溶着端面と溶着の際の溶着ビートの形成領域とする、ライナー。
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