JP2017057810A - 内燃機関の排気浄化方法、及び排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化方法、及び排気浄化装置 Download PDF

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匠 須沢
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Abstract

【課題】排気浄化機能を維持しながらも、前段の触媒の容量を削減することの可能な内燃機関の排気浄化方法を提供する。【解決手段】この内燃機関1の排気浄化方法では、内燃機関1の排気通路12に配置されるNOx吸蔵還元型の第1触媒20よりも排気流れ下流側に配置されるNOx吸蔵還元型の第2触媒21に流入する排気の温度が100[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるとき、第1触媒20に流入する排気の温度と、第2触媒21に流入する排気の温度との差を50[℃]以上から150[℃]以下の範囲に設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化方法、及び排気浄化装置に関する。
従来、内燃機関の排気浄化装置としては、特許文献1に記載の装置がある。特許文献1に記載の排気浄化装置は、窒素酸化物(以下、「NOx」)吸着材と、NOx吸蔵還元型触媒とを備えている。NOx吸着材及びNOx吸蔵還元型触媒は、内燃機関の排気管に配置されている。NOx吸着材は、NOx吸蔵還元型触媒よりも排気流れ上流側に配置されている。NOx吸着材は、エンジンの排気に含まれるNOxを吸着する。これにより、NOxの除去された排気がNOx吸蔵還元型触媒に接触するため、NOx吸蔵還元型触媒における炭化水素(以下、「HC」)及び一酸化炭素(以下、「CO」)と酸素(以下、「O2」)との反応性が向上する。また、NOx吸着材は排気の低温域でNOxを吸着するため、低温域におけるNOxの排出が防止される。
特開2001−289035号公報
ところで、特許文献1に記載の排気浄化装置では、例えば内燃機関の低負荷運転が継続したような場合、排気が低温域で推移し続ける。このような状況で前段のNOx吸着材がNOxを吸着し続けると、NOx吸着材のNOx吸蔵量が飽和状態となる可能性がある。NOx吸着材のNOx吸蔵量が飽和状態になると、排気に含まれるNOxをNOx吸着材で吸着することができないため、車外に排出される排気のNOx比率が高くなる懸念がある。これを回避するためには、例えばNOx吸着材の容量を拡大すればよいが、NOx吸着材に用いられる貴金属が増加することになるため、コストアップが避けられない。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気浄化機能を維持しながらも、前段の触媒の容量を削減することの可能な内燃機関の排気浄化方法、及び排気浄化装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、内燃機関(1)の排気浄化方法では、内燃機関の排気通路(12)に配置されるNOx吸蔵還元型の第1触媒(20)よりも排気流れ下流側に配置されるNOx吸蔵還元型の第2触媒(21)に流入する排気の温度が100[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるとき、第1触媒に流入する排気の温度と、第2触媒に流入する排気の温度との差を50[℃]以上から150[℃]以下の範囲に設定する。
また、内燃機関(1)の排気浄化装置(2)は、内燃機関(1)の排気通路(12)に配置されるNOx吸蔵還元型の第1触媒(20)と、 排気通路において第1触媒よりも排気流れ下流側に配置されるNOx吸蔵還元型の第2触媒(21)と、を備える。排気浄化装置では、第2触媒に流入する排気の温度が200[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるときに、第1触媒に流入する排気の温度と、第2触媒に流入する排気の温度との差が50[℃]以上から150[℃]以下の範囲に設定される。
NOx吸蔵還元型の触媒は、流入する排気の温度が200[℃]以上から350[℃]以下の範囲である場合、排気の空燃比がリーンとなったときに排気中のNOをNOxとして吸蔵することができる。すなわち、NOx吸蔵還元型の触媒は、NOxの自己吸蔵が可能である。NOx吸蔵還元型の触媒に吸蔵されたNOxは、排気の空燃比がリッチとなったときに、排気中のHCやCO等の還元性成分と反応して還元される。
また、NOx吸蔵還元型の触媒は、流入する排気の温度が200[℃]未満である場合、排気中のNOをNOxとして吸蔵することが難しくなる。すなわち、NOx吸蔵還元型の触媒は、NOxの自己吸蔵が難しくなる。但し、NOx吸蔵還元型の触媒は、流入する排気の温度が200[℃]未満である場合でも、排気中にNO2が含まれていれば、これを吸蔵することは可能である。
さらに、NOx吸蔵還元型の触媒は、NOxの吸蔵量が飽和状態になると、NOxを含む排気が触媒の後方へと流出する。この際、触媒に流入する排気の温度が250[℃]以上から350[℃]以下の範囲であれば、触媒から流出するNOxに対するNO2の比率が高くなることが発明者らにより確認されている。
以上のようなNOx吸蔵還元型の触媒の特性に鑑みると、上記方法及び構成によれば、第2触媒に流入する温度が200[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるとき、排気中のNOxを第1触媒及び第2触媒のいずれかで吸蔵することができる。よって、排気浄化機能を確保することができる。
一方、例えば車両が低負荷運転を継続しているような状況では、第2触媒に流入する排気の温度が100[℃]以上から200[℃]以下の範囲になる可能性がある。このような状況では、第2触媒での自己吸蔵が難しくなる。しかしながら、第1触媒に流入する排気の温度と、第2触媒に流入する排気の温度との差が50[℃]以上から150[℃]以下の範囲であれば、第1触媒に流入する排気の温度が250[℃]以上から350[℃]以下の範囲になる状況が生じ得る。すなわち、第1触媒でNOxを吸蔵することができる。また、第1触媒のNOxの吸蔵量が飽和状態になった場合には、第1触媒からNO2リッチな排気が排出されるが、この排気中のNO2は後段の第2触媒で吸蔵することができる。よって、第1触媒及び第2触媒の両者で排気浄化機能を確保することができる。
このように、第1触媒及び第2触媒の両者で排気浄化機能を確保する構成であれば、排気浄化機能を担保しながらも、第1触媒の容量的な制約を緩和することができる。すなわち、前段の第1触媒の容量を削減することができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明によれば、排気浄化機能を維持しながらも、前段の触媒の容量を削減することができる。
実施形態の内燃機関及び排気浄化装置の概略構成を示すブロック図である。 NOx吸蔵還元型の触媒に流入する排気の温度と、触媒に流入する排気中のO2比率と、触媒通過後の排気中のNOxに対するNO2の比率との関係を示すグラフである。 実施形態の排気浄化装置の動作例を模式的に示す図である。 実施形態の排気浄化装置の動作例を模式的に示す図である。 第1触媒に流入する排気の温度と、NOx浄化率との関係を示すグラフである。 他の実施形態の内燃機関及び排気浄化装置の概略構成を示すブロック図である。
以下、内燃機関の排気浄化方法及び排気浄化装置の一実施形態について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の内燃機関1には、燃料噴射弁10が取り付けられている。燃料噴射弁10は、内燃機関1の図示しない燃焼室に燃料を噴射する。
内燃機関1には、燃焼室に連通される吸気通路11及び排気通路12が接続されている。内燃機関1では、吸気通路11を通じて燃焼室に導入される吸入空気と、燃料噴射弁10から噴射される燃料とにより混合気が生成される。この混合気が燃焼することにより内燃機関1の動力が得られる。混合気の燃焼により生成される排気は、排気通路12を通じて車外へと排出される。
吸気通路11には、スロットルバルブ13と、エアフロメータ30とが設けられている。スロットルバルブ13は、その開閉動作により内燃機関1の吸入空気量を調整する。エアフロメータ30は、スロットルバルブ13よりも空気流れ上流側に配置されている。エアフロメータ30は、内燃機関1の吸入吸気量に応じた検出信号を出力する。
排気通路12には、第1触媒20、及び第2触媒21が配置されている。第2触媒21は、第1触媒20よりも排気流れ下流側に配置されている。
第1触媒20及び第2触媒21は、NOx吸蔵還元型の触媒である。すなわち、第1触媒20及び第2触媒21は、流入する排気の空燃比が所定の空燃比よりもリーン側である場合には、すなわち所定の空燃比よりも大きい値である場合には、排気中のNOをNOxとして吸蔵する。また、第1触媒20及び第2触媒21は、流入する排気の空燃比が所定の空燃比よりもリッチ側である場合には、すなわち所定の空燃比よりも小さい値である場合には、排気中のHCやCO等の還元剤を用いて、吸蔵されたNOxを窒素(以下、「N2」)に還元して浄化する。なお、所定の空燃比は、第1触媒20及び第2触媒21の性能に応じて適宜設定される。
排気通路12には、温度センサ31と、NOxセンサ32〜34とが設けられている。
温度センサ31、及びNOxセンサ32は、第1触媒20に対して排気流れ上流側に配置されている。温度センサ31は、第1触媒20に流入する排気の温度に応じた検出信号を出力する。NOxセンサ32は、第1触媒20に流入する排気中のNOx量に応じた検出信号を出力する。
NOxセンサ33は、第1触媒20に対して排気流れ下流側であって、且つ第2触媒21に対して排気流れ上流側に配置されている。NOxセンサ34は、第1触媒20から排出される排気中のNOx量に応じた検出信号、換言すれば第2触媒21に流入する排気中のNOx量に応じた検出信号を出力する。
NOxセンサ34は、第2触媒21に対して排気流れ下流側に配置されている。NOxセンサ34は、第2触媒21から排出される排気中のNOx量に応じた検出信号を出力する。
内燃機関1には、内燃機関1の駆動を制御するためのECU(Electronic Control Unit)40が設けられている。本実施形態では、ECU40が制御部に相当する。ECU40には、温度センサ31、及びNOxセンサ32〜34のそれぞれの検出信号が取り込まれている。また、ECU40には、車両に設けられるアクセルポジションセンサ35、及びクランクポジションセンサ36のそれぞれの検出信号が取り込まれている。アクセルポジションセンサ35は、運転者のアクセルペダルの踏み込み量に応じた検出信号を出力する。クランクポジションセンサ36は、内燃機関1のクランク軸の回転角に応じた検出信号を出力する。
ECU40は、マイクロコンピュータを中心に構成されており、メモリやCPU等を備えている。ECU40は、各センサ30〜36により内燃機関1の機関出力や運転状態を検出し、検出される機関出力や運転状態に基づいて燃料噴射弁10やスロットルバルブ13の駆動を制御する。
例えばECU40は、アクセルポジションセンサ35の検出信号に基づいてアクセルペダルの踏み込み量を検出する。また、ECU40は、クランクポジションセンサ36の検出信号に基づいて、クランク角、及び機関回転速度を検出する。ECU40は、アクセルペダルの踏み込み量、クランク角、及び機関回転速度等に基づいて、燃料噴射弁10の燃料噴射量及び燃料噴射時期、並びにスロットルバルブ13の開度等を機関運転状態に適合するように制御する。この際、ECU40は、混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーン側になるように、燃料噴射弁10及びスロットルバルブ13を駆動させる、いわゆるリーンバーン制御を行う。
リーンバーン制御の実行時、排気中のNOx量が多くなる。排気中のNOxは、排気が第1触媒20及び第2触媒21を通過する際に、それらの触媒20,21により吸蔵される。以下、第1触媒20及び第2触媒21に吸蔵されたNOxを「吸蔵NOx」と称する。ECU40がリーンバーン制御を継続すると、第1触媒20及び第2触媒21のNOx吸蔵量が増加する。ECU40は、第1触媒20及び第2触媒21のNOx吸蔵量が増加した際、排気の空燃比をリーン側に一時的に変化させる、いわゆるリッチスパイクを実行することにより、排気中のHC量及びCO量を増加させる。これにより、排気中のHC及びCOにより第1触媒20及び第2触媒21の吸蔵NOxが窒素(以下、「N2」)に還元されて浄化される。よって、リッチスパイクを定期的に行うことにより、第1触媒20及び第2触媒21における排気中のNOxの浄化機能を担保することができる。以下では、便宜上、第1触媒20及び第2触媒21における排気中のNOx浄化機能を、単に排気浄化機能と称する。
本実施形態の排気浄化装置2は、第1触媒20、第2触媒21、温度センサ31、NOxセンサ32〜34、及びECU40により構成されている。
次に、排気浄化装置2の構成について詳しく説明する。はじめに、第1触媒20、及び第2触媒21の特性について詳しく説明する。
第1触媒20及び第2触媒21のようなNOx吸蔵還元型の触媒は、流入する排気の温度が200[℃]以上から350[℃]以下の範囲である場合、排気中のNOをNOxとして吸蔵することができる。すなわち、NOx吸蔵還元型の触媒は、NOxの自己吸蔵が可能である。
また、NOx吸蔵還元型の触媒は、流入する排気の温度が200[℃]未満である場合、排気中のNOをNOxとして吸蔵することが難しくなる。すなわち、触媒によるNOxの自己吸蔵が難しくなる。但し、NOx吸蔵還元型の触媒は、流入する排気の温度が200[℃]未満の場合でも、排気中にNO2が含まれていれば、これを吸蔵することは可能である。
さらに、NOx吸蔵還元型の触媒においてNOx吸蔵量が飽和状態になると、NOxを含む排気が触媒の後方へと流出してしまう。この際、触媒から流出するNOxに対するNO2比率は、触媒に流入する排気中のO2比率と、触媒に流入する排気の温度とにより変化することが発明者らの実験により確認されている。
詳しくは、図2に示されるように、触媒に流入する排気の温度が250[℃]以上から350[℃]以下の範囲である場合、触媒通過後の排気中のNOxに対するNO2の比率が高まる。触媒に流入する排気の温度が250[℃]未満の場合には、排気の温度が低温のためにNO2が生成され難いため、NO2比率が低下すると考えられる。また、触媒に流入する排気の温度が350[℃]を超えると、排気の温度によりNO2が分解されてしまうため、NO2比率が低下すると考えられる。
一方、触媒に流入する排気中のO2比率が7[%]以上である場合、触媒通過後の排気中のNOxに対するNO2の比率が高まる。
以上により、NOx吸蔵還元型の触媒においてNOx吸蔵量が飽和状態になった場合には、触媒に流入する排気の温度が250[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるときに、触媒に流入する排気中のO2比率を7[%]以上に設定すれば、触媒通過後の排気中のNOxに対するNO2の比率を高めることができる。
次に、このようなNOx吸蔵還元型の触媒の特性に基づく排気浄化の原理について説明する。
図1に示されるような排気浄化装置2では、第2触媒21に流入する排気の温度が200[℃]以上から350[℃]以下の範囲であれば、第2触媒21がNOxを自己吸蔵できる。よって、排気浄化機能を確保することができる。
一方、内燃機関1の低負荷運転時には、第2触媒21に流入する排気の温度が200[℃]未満となる状況が生じ得る。このような状況では、第2触媒21が排気中のNOをNOxとして吸蔵できないため、第2触媒21で排気浄化機能を確保することができない。しかしながら、このような状況であっても、第1触媒20に流入する排気の温度が200[℃]以上から350[℃]以下の範囲であれば、第1触媒20が排気中のNOをNOxとして吸蔵できるため、排気浄化機能を確保することが可能である。
ただし、内燃機関1の低負荷運転の継続等により第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和状態になった場合、第1触媒20に流入する排気の温度が200[℃]以上から250[℃]であると、NOリッチな排気が第1触媒20から排出される可能性がある。この場合、第2触媒21に流入する排気の温度が200[℃]未満であると、第2触媒21では排気中のNOを吸蔵できず、排気浄化機能を担保することができない。
これに対し、内燃機関1の低負荷運転の継続等により第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和状態になった場合でも、第1触媒20に流入する排気の温度が250[℃]から350[℃]の範囲であれば、NO2リッチな排気が第1触媒20から排出される。特に、第1触媒20に流入する排気中のO2比率が7[%]以上であれば、NO2リッチな高い排気を第1触媒20から効果的に排出することができる。第1触媒20からNO2リッチな排気が排出されるのであれば、そのNO2を第2触媒21で吸蔵することができるため、排気浄化機能を担保することができる。
次に,以上のような排気浄化の原理に基づき構成される本実施形態の排気浄化装置2の具体的な構成について説明する。
本実施形態の排気浄化装置2では、第2触媒21に流入する排気の温度が100[℃]以上から350[℃]以下の範囲になるとき、第1触媒20に流入する排気の温度と、第2触媒21に流入する排気の温度との差が50[℃]以上から150[℃]以下の範囲となる。具体的には、この条件を満たすように、内燃機関1から第1触媒20までの排気通路12aの長さL1や、第1触媒20から第2触媒21までの排気通路12bの長さL2が実験等を通じて設定されている。
これにより、第1触媒20に流入する排気の温度と、第2触媒21に流入する排気の温度との差を「α」とすると、図3に示されるように、第2触媒21に流入する排気の温度が200[℃]以上から350[℃]以下の範囲である場合には、第1触媒20に流入する排気の温度は(200+α)[℃]以上から(350+α)[℃]の範囲になる。この場合、排気中のNOxを第1触媒20又は第2触媒21のいずれかで吸蔵することができる。また、第1触媒20が400[℃]以上である場合、第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和状態になったときに、図中に示されるようにNOリッチな排気が第1触媒20から排出されるが、この排気中のNOは第2触媒21にて吸蔵される。よって、排気浄化機能を確保することができる。
また、図4に示されるように、第2触媒21に流入する排気の温度が(250−α)[℃]以上から200[℃]以下の範囲である場合には、第1触媒20に流入する排気の温度が(400−α)[℃]から350[℃]の範囲になる。この場合、排気中のNOxが第1触媒20で吸蔵される。また、第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和状態になった場合、NO2リッチな排気が第1触媒20から排出されるが、この排気中のNO2は第2触媒21で吸蔵される。
一方、ECU40は、第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和状態であることを検出した場合、第1触媒20に流入する排気の温度が250[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるときに、第1触媒20に流入する排気中のO2比率が7[%]以上となるようにリーンバーン制御を実行する。
具体的には、ECU40は、温度センサ31の検出信号に基づいて第1触媒20に流入する排気の温度を検出する。また、ECU40は、NOxセンサ32〜34のそれぞれの検出信号に基づいて、第1触媒20に流入する排気中のNOx量、第2触媒21に流入する排気中のNOx量、及び第2触媒21から排出される排気中のNOx量を検出する。ECU40は、第1触媒20に流入する排気中のNOx量と、第2触媒21に流入する排気中のNOx量との差を積算することにより第1触媒20のNOx吸蔵量を算出する。また、ECU40は、第2触媒21に流入する排気中のNOx量と、第2触媒21から排出される排気中のNOx量との差を積算することにより第2触媒21のNOx吸蔵量を算出する。このように、本実施形態では、第1触媒20のNOx吸蔵量を検出する吸蔵量検出部が、NOxセンサ32,33により構成されている。また、第2触媒21のNOx吸蔵量を検出する吸蔵量検出部が、NOxセンサ33,34により構成されている。
ECU40は、内燃機関1の始動直後であるとき、混合気の空燃比を理想空燃比に近づけた状態で内燃機関1を駆動させる、いわゆるストイキ制御を行う。ECU40は、内燃機関1が始動した後、リーンバーン制御を実行する。また、ECU40は、リーンバーン制御を実行している際、第1触媒20及び第2触媒21のNOx吸蔵量に基づいてリッチスパイクを定期的に実行する。
ECU40は、リーンバーン制御を実行している際、第1触媒20に流入する排気の温度が250[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるときに、第1触媒20のNOx吸蔵量を監視している。ECU40は、第1触媒20のNOx吸蔵量が所定の判定値以上になることに基づいて、第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和状態になったと判定する。所定の判定値は、第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和状態になったか否かを判定することができるように予め実験等を通じて設定されている。ECU40は、第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和状態になったと判定した場合、第1触媒20に流入する排気中のO2比率が7[%]以上となるように調整する。例えば、ECU40は、スロットルバルブ13の開度の調整により、第1触媒20に流入する排気中のO2比率を調整する。
以上説明した本実施形態の内燃機関1の排気浄化装置2、及び排気浄化方法によれば、以下の(1)及び(2)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)排気浄化装置2では、第2触媒21に流入する排気の温度が200[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるときに、第1触媒20に流入する排気の温度と、第2触媒21に流入する排気の温度との差が50[℃]以上から150[℃]以下の範囲に設定される。これにより、内燃機関1の低負荷運転時に、第2触媒21に流入する排気の温度が(250−α)[℃]以上から200[℃]以下の範囲である場合には、第1触媒20に流入する排気の温度が(400−α)[℃]から350[℃]の範囲になる。この場合、第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和するまでは、排気中のNOxを第1触媒20で吸蔵することができる。また、第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和した場合でも、NO2リッチな排気が第1触媒20から排出されるため、この排気中のNO2を後段の第2触媒21で吸蔵することができる。このように、第1触媒20及び第2触媒21の両者で排気浄化機能を確保する構成であれば、排気浄化機能を担保しながらも、第1触媒20の容量的な制約を緩和することができる。例えば第1触媒20の容量を0.9[L]に設定し、第2触媒21の容量を1.8[L」に設定した場合には、図5に示されるように、第1触媒20に流入する排気の温度が300[℃]及び400[℃]のいずれの場合でも、排気のNOx浄化率を90[%]程度に維持することができる。よって、排気浄化機能を担保しながらも、第1触媒20の容量を削減することができる。第1触媒20の容量は、例えば第2触媒21の容量の半分に設定することができる。なお、第1触媒20に流入する排気の温度と、第2触媒21に流入する排気の温度との差を100[℃]以上に設定すれば、このような作用及び効果が特に得られ易い。よって、第1触媒20に流入する排気の温度と、第2触媒21に流入する排気の温度との差は100[℃]程度に設定することが有効である。
(2)ECU40は、第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和状態であることを検出した場合、第1触媒20に流入する排気の温度が250[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるときに、第1触媒20に流入する排気中のO2比率が7[%]以上となるように内燃機関1のリーンバーン制御を実行する。これにより、第1触媒20から排出される排気中のNO2比率を、より効果的に高めることができる。結果的に、第2触媒21に流入する排気中のNO比率を低下させることができる。よって、第2触媒21に流入する排気の温度が200[℃]未満の状況でも、すなわち第2触媒21で排気中のNOをNOxとして吸蔵できない状況でも、NOリッチな排気が第2触媒21に流入し難くなるため、NOが車外に排出され難くなる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・図6に示されるように、第1触媒20と第2触媒21との間の排気通路12bに温度調整部22を設け、この温度調整部22により、第2触媒21に流入する排気の温度を調整してもよい。温度調整部22としては、廃熱回収器等の熱交換器を用いることができる。このような構成によれば、排気通路12bの長さを変更することなく、第2触媒21に流入する排気の温度を調整することができるため、上記の実施形態の構成を実現し易くなる。
・ECU40は、第1触媒20のNOx吸蔵量が飽和状態であることを検出した場合、第1触媒20に流入する排気の温度が250[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるときに、第1触媒20に流入する排気中のO2比率が7[%]未満となるようにリーンバーン制御を実行してもよい。このような構成でも、上記の(1)に記載の作用及び効果を得ることは可能である。
・第1触媒20及び第2触媒21のNOx吸蔵量を検出する方法は適宜変更可能である。
・ECU40が提供する手段及び/又は機能は、実体的な記憶装置に記憶されたソフトウェア及びそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組み合わせにより提供することができる。例えばECU40がハードウェアである電子回路により提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路により提供することができる。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1:内燃機関
12:排気通路
20:第1触媒
21:第2触媒
22:温度調整部
32,33:NOxセンサ(吸蔵量検出部)
40:ECU(制御部)

Claims (5)

  1. 内燃機関(1)の排気通路(12)に配置されるNOx吸蔵還元型の第1触媒(20)よりも排気流れ下流側に配置されるNOx吸蔵還元型の第2触媒(21)に流入する排気の温度が100[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるとき、前記第1触媒に流入する排気の温度と、前記第2触媒に流入する排気の温度との差を50[℃]以上から150[℃]以下の範囲に設定する
    内燃機関の排気浄化方法。
  2. 前記第1触媒のNOx吸蔵量が飽和状態になった場合には、前記第1触媒に流入する排気の温度が250[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるときに、前記第1触媒に流入する排気中の酸素比率を7[%]以上に設定する
    請求項1に記載の内燃機関の排気浄化方法。
  3. 内燃機関(1)の排気通路(12)に配置されるNOx吸蔵還元型の第1触媒(20)と、
    前記排気通路において前記第1触媒よりも排気流れ下流側に配置されるNOx吸蔵還元型の第2触媒(21)と、を備え、
    前記第2触媒に流入する排気の温度が200[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるときに、前記第1触媒に流入する排気の温度と、前記第2触媒に流入する排気の温度との差が50[℃]以上から150[℃]以下の範囲に設定される
    内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記内燃機関の駆動を制御する制御部(40)と、
    前記第1触媒のNOx吸蔵量を検出する吸蔵量検出部(32,33)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1触媒のNOx吸蔵量が飽和状態であることを検出した場合、前記第1触媒に流入する排気の温度が250[℃]以上から350[℃]以下の範囲であるときに、前記第1触媒に流入する排気中の酸素比率が7[%]以上となるように前記内燃機関のリーンバーン制御を実行する
    請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記第2触媒に流入する排気の温度を調整する温度調整部(22)を更に備える
    請求項3又は4に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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